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JP2021196100A - 加熱調理器 - Google Patents

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JP2021196100A
JP2021196100A JP2020102016A JP2020102016A JP2021196100A JP 2021196100 A JP2021196100 A JP 2021196100A JP 2020102016 A JP2020102016 A JP 2020102016A JP 2020102016 A JP2020102016 A JP 2020102016A JP 2021196100 A JP2021196100 A JP 2021196100A
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heater
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cooking
heated
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JP2020102016A
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恵 安島
Megumi Yasujima
紀之 大都
Noriyuki Daito
智美 高嶋
Tomomi Takashima
悠介 齊藤
Yusuke Saito
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Hitachi Global Life Solutions Inc
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Hitachi Global Life Solutions Inc
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Abstract

【課題】被加熱物の低い表面温度や内部温度によって生じる調理開始時の被加熱物の加熱ムラを低減する加熱調理器を提供する。【解決手段】被加熱物が載置されるテーブルを保持部が保持している場合に、制御部は、加熱調理開始から加熱調理終了までの間に、レンジ加熱手段とヒータの両方を用いた加熱の指示を出す。【選択図】図5

Description

本発明は、加熱調理器に関する。
オーブンレンジは、加熱室のテーブルに食品を載置したり、付属のオーブン用角皿を用いて加熱調理する。食品の加熱手段にはマイクロ波加熱、加熱室の天面、底面、背面等に設けられた各ヒータによるオーブン加熱やグリル加熱がある。
ここで、特許文献1には、セラミックで構成されたテーブル70を用いて、加熱室の底面に配置したテーブル上に食品を載置し、マイクロ波加熱を行なったり、グリルヒータと下ヒータによる輻射熱で保持棚に配置されているテーブルの上下両面からオーブン加熱する加熱調理器が記載されている。
特開2006−002988号公報
しかし、特許文献1に記載の加熱調理器では、加熱調理を始めるときの表面温度や内部温度が極端に低い被加熱物を加熱しようとした場合に、被加熱物がマイクロ波を吸収しにくいために加熱ムラが生じてしまう問題があった。
本発明は上記事情に鑑みたものであり、被加熱物の低い表面温度や内部温度によって生じる調理中の被加熱物の加熱ムラを低減する加熱調理器を提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、加熱室と、加熱室の下方に設けられたレンジ加熱手段と、加熱室の上方に設けられたヒータと、加熱室の側面に設けられた保持部と、レンジ加熱手段とヒータに対して加熱の指示を出す制御部と、を備え、被加熱物が載置されるテーブルを保持部が保持している場合に、制御部は、加熱調理開始から加熱調理終了までの間に、レンジ加熱手段とヒータの両方を用いた加熱の指示を出す。
被加熱物の低い表面温度や内部温度によって生じる調理中の被加熱物の加熱ムラを低減する加熱調理器を提供できる。
本発明の加熱調理器の一実施例のマイクロ波加熱時における側面断面図である。 加熱調理器の概略的な制御回路構成を示すブロック図である。 同一実施例のマイクロ波加熱時における正面断面図である。 同一実施例のオーブン加熱時における側面断面図である。 同一実施例のマイクロ波加熱とオーブン加熱を組み合わせた加熱時における側面断面図である。 図5の加熱時のシーケンスの一例を示す図である。 図5の加熱時のシーケンスの一例を示す図である。 本発明の加熱調理器の他の実施例のオーブン加熱時における側面断面図である。 テーブルの表面、裏面および正面図である。
以下、図面等を用いて、本発明の実施例について説明する。以下の説明は本発明の内容の具体例を示すものであり、本発明がこれらの説明に限定されるものではない。本明細書に開示される技術的思想の範囲内において当業者による様々な変更および修正が可能であり、下記の実施例の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。また、本発明を説明するための全図において、同一の機能を有するものは、同一の符号を付け、その繰り返しの説明は省略する場合がある。なお、加熱調理器(図1参照)に相対した使用者の視線を基準として、図1等に示すように前後・上下・左右を定義する。
図1は本発明の加熱調理器の一実施例を示し、加熱室でマイクロ波加熱により食品調理を行なう構成の側面断面図である。
本実施例では、加熱調理器の例として加熱室の底面に近い大きさで、且つ、略同形状のテーブルが配置されたターンテーブルレスオーブンレンジについて説明する。
図1において、キャビネット51の内側には、断熱材54を介して食品を収納し、加熱調理を行なう加熱室7が設けられている。加熱室7の前面には、食品を出し入れできる開閉式のドア部52が回動可能に設けられている。
ドア部52の側面には、加熱調理の条件などを設定する操作部6が設けられている。
テーブル70は、食品を載置するためのものである。テーブル70は、耐熱性に優れ、かつ、高周波を透過するムライトコージライト系のセラミックで構成されている。テーブル70は、加熱室7の底面と略一致するように略四角形となっている。70aはテーブル(表面)である。
ここで、高周波を透過するセラミックであれば、ムライトコージライト系以外でも適用可能である。
テーブル70は黒色であり、テーブル70は着色にカーボンを使用しないことで、マイクロ波の損失を可能な限り抑え、加熱効率を現行同等とすることができる。
また、加熱室7の底面下方で、かつ、テーブル70の略中心の下方位置にはアンテナ57と該アンテナ57を回転させるアンテナモータ22が設けられている。テーブル70の外周側下方には、重量センサ6が複数配置されている。
また、アンテナ57は、加熱室7の底面近傍に設けられた凹部と該凹部を塞ぐように設けられた保護板78に収納されており、テーブル70が底面に配置されてない状態でアンテナ57は目視できない構成となっている。
ここで、保護板78は、マイカ板のようにマイクロ波に対して高い透磁性を有する材料であれば、アンテナ57の形状や回転速度によって変化する電磁波分布を微小な減衰で加熱室7に伝えることができる。
加熱室7の上側の略全面に平面状のグリルヒータ10が設けられ、加熱室7の下側に下ヒータ11が設けられている。これにより、マイクロ波加熱による調理とともにヒータ加熱によるグリル調理やオーブン調理を行なうことができる。
重量センサ6は、テーブル70と該テーブル70上に載置される食品の重さをテーブル70への載置位置によらず正確に検知させるため、テーブル70の外周側に設けられている。
この重量センサ6は、金属バネの変形に伴って変化させる静電容量を検出するものでもよく、また、歪量を検出するものでもよい。
また、重量センサ6の数量は、略四角形のテーブル70を安定して保持するために3つであればよく、この3つの重量センサ6全てが常にテーブル70と接触してテーブル70上に載置される食品の重さを正確に検知する。
加熱室7の内壁の左右には、底面と概略並行に内側に突出した保持棚74が上下二段74a、74bに設けられており、加熱室7の略幅サイズの調理皿であれば調理方法に応じて配置可能な構成となっている。
保持棚74a及び保持棚74bは、加熱室7の側面に突出して形成される。また、該突出している部分は、前側から後側に向かって連続的に形成される。
保護板78から保持棚74aまでの距離は、保護板78から加熱室7の天面までの距離の3分の2の距離よりもやや長い。
保護板78から保持棚74bまでの距離は、保護板78から加熱室7の天面までの距離の3分の1の距離よりもやや短い。
ここで、保持棚74を加熱室7の側面に三段以上配置し、調理メニューに応じて使用する保持棚74を調整する構成でもよい。
導波管50については図3で、食品投入口の下辺77については図4で説明する。
図2は、加熱調理器の概略的な制御回路構成を示すブロック図である。
制御基板27には、使用者が操作部6aを介して入力された情報、温度センサ40が検知した情報、赤外線センサ39が検知した情報および重量センサ6が検知した情報が入力される。
そして、制御基板27に備えられたマイコン28は、レンジ加熱手段のマグネトロン20、インバータ基板8、グリルヒータ10、下ヒータ11、熱風ヒータ12、スチーム加熱手段の蒸気発生手段20、給水手段19、アンテナモータ22などを制御する。つまり、制御基板27は各加熱手段に対して加熱の指示を出す。さらに、表示部6bに各種情報を表示するように信号を出力する。記憶手段35は、アプリケーションソフトウエア及び調理メニューを記憶する。
図3は、加熱室でマイクロ波加熱により食品調理を行なう構成の正面断面図である。
操作部6(図X参照)の後方となる加熱室7の右側に配置された機械室2に被加熱物をマイクロ波加熱するために必要な部品、例えば、マグネトロン20や電源コイル21、制御基板27、冷却ファン24等が設けられている。
制御基板27にはマグネトロン20などを制御するマイコン28が搭載されている。
マグネトロン20は、加熱室7の底面中央に位置する保護板78と導波管50を介して連結されており、マグネトロン20より放射されるマイクロ波エネルギーが保護板78から加熱室7内部に放射される。これによって、プレート70に載置されているは食品60を温めることができる。
図4にヒータ加熱による調理構成例の側面断面図を示す。
図4では図1におけるマイクロ波加熱時に加熱室7の底面に配置したテーブル70が保持棚74bに配置されており、グリルヒータ10と下ヒータ11による輻射熱でテーブル70の上下両面からオーブン加熱することができる。
すなわち、加熱室7の底面に配置してあったテーブル70をドア部52を介して外に取り出してから、移動させて、ドア部52を介して保持棚74b(保持棚74a)に係合するように嵌め込む。
このように、調理方法によらずテーブル70を兼用させて使用することにより、調理毎に異なる調理皿を用意する必要がなくなり、使い勝手が良好になる。
また、加熱調理器における付属品を減らすことにより、キッチンに付属品の収納スペースを用意しなくてもよくなり、キッチン環境を広く快適に利用できる。
なお、テーブル70は、保持棚74に容易に配置して脱落しないように外周に縁70fを設けた構成となっている。
また、図1におけるテーブル70の着脱も縁70fが指にかかり易くなっており、食品投入口の下辺77をテーブル70の縁70fの底面と略同高さで構成させることで、外観上凹凸の小さいフラットな庫内となる。
また、テーブル70を外すことができるので、オーブン加熱では、加熱室7の底面に設置された下ヒータ11からの熱が直接加熱室7に伝わるため、加熱室7の温度上昇スピードを早めるとともに、外部への熱漏洩の小さい省エネ性の高い加熱調理を行なうことができる。
ここで、テーブル70はコージライト系のセラミックで構成されており、すなわち、熱膨張係数が極めて低く、耐熱衝撃性に優れ、強い機械的強度を有する。
さらに、グリル加熱時でもマイコン28の指示でグリルヒータ10をON/OFF及び電力制御することにより、よりテーブル70がグリルヒータ10に近づくように保持棚74aに配置させて、テーブル70上の食品をグリル加熱できる。
ここで、グリルヒータ10や下ヒータ11は、例えば平面状のマイカヒータでも良いし
、石英管ヒータやシーズヒータを用いた構成でも良い。
本実施例の加熱調理時の動作について、マイクロ波加熱については図1及び図3に沿って説明し、また、オーブン加熱については図4に沿って加熱室7の食品を調理する場合を例に説明する。
例えば、食品をマイクロ波によって加熱調理する場合、ドア部52から加熱室7の底面に配置したテーブル70上に食品を載置し、ドア部52を閉め、図1及び図3の状態でマイクロ波加熱調理が開始される。
調理の開始は、機械室2の前方に設けられた操作部6により、加熱時間と加熱パワーなどを設定した後、開始ボタン(図示せず)を押すことで行われる。
ここで、食品の加熱は食品をテーブル70に載置して操作部6の設定無しに開始して、重量センサ6で検知した食品の重さから加熱時間と加熱パワーを自動設定し、調理する場合もある。
加熱が開始されると、マグネトロン20からマイクロ波エネルギーが放射され、導波管50を介して加熱室7にマイクロ波エネルギーが供給される。
マグネトロン20の発振とともに、アンテナモータ22が回転をはじめ、保護板78下方のアンテナ57が回転する。
アンテナ57の回転によって、加熱室7のマイクロ波が拡散され、食品を均一に加熱させる。
ここで、アンテナ57の回転は、テーブル70上の食品の位置に応じて間欠回転又は速度制御などを行ってもよい。
また、発振中のマグネトロン20の発熱による自身の温度上昇を抑制するため、機械室2の冷却ファン24が駆動する。
一方、オーブン調理の場合には、例えば、パン等の食品60が載せられたテーブル70は、前方のドア部52より、加熱室7の左右に配置された保持棚74をスライドさせながら加熱室7の内部に押し込まれ後、ドア部52を閉め、図4の状態でオーブン調理が開始される。
オーブン調理の開始は、食品60の加熱時間や加熱温度などの設定が終了した後、機械室2の前方の操作部6上のボタンで行われる。
調理が開始されると、加熱室7上方のグリルヒータ10と加熱室7下方の下ヒータ11に通電され、加熱室7の上下壁面から熱が与えられる。
また、オーブン調理では加熱室7壁面が高温となるので、熱漏洩による機械室2の温度上昇を抑制するために冷却ファン24が駆動する。
冷却ファン24の駆動は、調理時間とともに常時又は間欠的に行ってもよく、例えば制御基板27の温度を検知して行ってもよい。
加熱室7の内部温度は、例えば、加熱室7側面に設けた熱電対やサーミスタ等の温度セ
ンサ(図示せず)で感知し、加熱室7の温度が設定値よりも高い場合、グリルヒータ10や下ヒータ11への電力供給を止めるか、又は電力を低下させ、設定温度近傍の温度を保持させる。
つまり、加熱室の温度は、グリルヒータ10と下ヒータ11のON/OFFおよび電力で制御される。
ここで、温度センサ(図示せず)は、非接触式である赤外線温度センサであれば、加熱室任意の壁面温度や被加熱物温度を直に計測することも可能である。
また、図4の構成では下ヒータ11の設置される加熱室7の底面にテーブル70が配置された図1とは異なり、下ヒータ11の熱が直接加熱室7の内部まで伝わり易い構成となっているため、庫内の温度上昇スピードが早く、省エネ性の高い加熱調理ができる。
また、図1の構成に比べて、テーブル70の厚さ分だけ、加熱室7の高さ(容量)が大きくなり、加熱室7の温度を均一に安定化させ、焼きムラの少ないオーブン調理を行なうことができる。
一方、テーブル70を保持棚74aに配置してグリルヒータ10のみでグリル加熱する場合もオーブンと同様のヒータ制御により、食品を加熱調理できることは言うまでもない。
このように、本実施例の加熱調理器では、テーブル70を加熱室7の底面に配置してマイクロ波加熱する構成であっても、テーブル70を保持棚74bに配置したオーブン加熱であっても、また、テーブル70を保持棚74aに配置したグリル加熱であっても、テーブル70の配置高さを変えることで一つのテーブルで各調理法を行なうことができる。
よって、本実施例のテーブル70を利用した調理では、テーブル70を兼用して使用することで、使用頻度の少ない付属品を加熱調理器とともに梱包する必要がなく、キッチンの収納スペースを損なわず、快適に使用できる加熱調理器を提供することができる。
図5は、マイクロ波加熱とオーブン加熱を組み合わせた加熱時における側面断面図である。食品60の一例として冷凍のから揚げを用いて説明する。
冷凍食品は誘電特性の関係上、誘電損失の小さい凍結部の一部が溶解(解凍)すると、その部分の誘電損失が大きくなりマイクロ波を吸収しやすくなる。よって、図3に示すように食品60をマイクロ波のみで温めようとすると、食品60の解凍が進んだ温度の高い部分が優先的に加熱されてしまい、食品60に温度ムラが生じやすい。また、図4に示すように食品60をグリルヒータ10や下ヒータ11のみで温めようとすると、外側からの輻射熱による加熱では、低温の食品60を可食温度まで調理するのに、加熱時間が長くなってしまう。
そこで、図5では、マイクロ波とグリルヒータ10の両方を用いて食品60を加熱する例を説明する。
グリルヒータ10に近づくようにテーブル70を保持棚74aに配置させ、テーブル70上に食品60を載置する。
このとき、テーブル70を保持棚74aに配置することで、グリルヒータ10に近づけてグリル性能を得ることができる。さらに、マイクロ波給電面である庫内底面からテーブル70までに距離があることで、食品60に当たるマイクロ波の直接波の割合を減らし、食品60に発生しやすい加熱ムラを抑制することができる。
使用者は、操作部6aを操作し、解凍調理を選択してスタートボタンを押下する。解凍調理の加熱を開始すると、グリルヒータ10からの輻射熱により、食品60の温度が上昇する。そして、マグネトロン20からのマイクロ波加熱により、食品60内部の温度も上昇していく。
つまり、食品60が載置されるテーブル70を保持棚74が保持している場合に、制御基板27は、スタートボタン押下による加熱調理開始から加熱調理終了までの間に、グリルヒータ10とマグネトロン20の両方を用いた加熱の指示を出す。
なお、図3のように加熱室7の底面に載置されているテーブル70上の食品60を、マイクロ波とグリルヒータ10や下ヒータ11で温める方法も考えられる。しかし、食品60とグリルヒータ10との距離があるため、グリルヒータ10からの熱が食品60に伝わり難い。一方、図5に比べて図3の下ヒータ11は食品60に近いが、下ヒータ11は下側からの加熱で、テーブル70と接している食品60の下側からの加熱となり、効率よく食品60の表面の水分を飛ばす(乾燥させる)ことができない。また、下ヒータでは食品60に美味しそうな焼き目をつけにくく、視覚的効果が小さい。
図6は、図5の加熱時のシーケンスの一例を示す図である。
ROはマイクロ波による加熱とヒータによる加熱の組合せ加熱、Oはヒータのみによる加熱、T1は組合せ加熱時間、T2はヒータのみ加熱時間、Tzは総加熱時間である。使用者によって操作部6を介して解凍調理メニューが選択され、加熱開始に関するボタンが押下されると、ROの加熱が開始する。そして、所定時間T1が経過すると自動的にOの加熱に移行し、所定時間T2が経過すると、解凍調理が終了する。
制御基板27の指示により、加熱開始時にマイクロ波による加熱とヒータによる加熱を同時に行う組合せ加熱を行い、所定時間経過後にヒータのみ加熱を行なうことで、RO区間で食品60の表面と内部の温度を同時に上昇させることで解凍および加熱を行い、O区間で食品60の表面を乾燥させることで、パリッとした食感を出すことができる、というメリットがある。
図7は、図5の加熱時のシーケンスの一例を示す図である。
Rはマイクロ波のみの加熱、T3はマイクロ波のみ加熱時間である。使用者によって操作部6を介して解凍調理メニューが選択され、加熱開始に関するボタンが押下されると、Rの加熱が開始する。そして、所定時間T3が経過すると自動的にOの加熱に移行し、所定時間T2が経過すると、解凍調理が終了する。
加熱開始時にマイクロ波のみの加熱をし、所定時間経過後にヒータのみによる加熱を行なうことで、R区間で重量が大きい食材の内部温度を早く上昇させて解凍、加熱し、その後、O区間で表面を乾燥させることで、パリッとした食感を出すことができる、というメリットがある。
ここで、図6、図7が示す加熱シーケンスのように、最初にR、またはROを使い分けている理由としては、メニューの食材重量に応じてレンジ出力をR高出力、RO低出力で最適化しているためである。
なお、T1、T2及びT3は、初期設定されている時間でも、使用者が設定した時間でも、温度センサが計測した温度情報に基づいて算出された時間でも、どれでも良い。
図8は、本発明の加熱調理器の他の実施例における側面断面図である。加熱室7の背面後方に加熱室7に熱風を循環させる熱風ユニットを配置させた構成である。
本実施例においては、加熱室7の内部におけるテーブル70の構成及び使用方法は図1から図4と同様であり、説明を省略する。
ここで、本実施例ではマグネトロン20等の部品が搭載される機械室2が加熱室7の下方に配置した構成であるが、図1から図4のように加熱室7の側面に配置した構成でもよいし、図1から図4において本実施例のように機械室2を加熱室7の底面に配置した構成としても差し支えない。
本実施例では、熱風ユニット9を搭載させたことにより、加熱室7にテーブル70を配置させた場合のオーブン調理を行なうことができる。
よって、加熱室7にテーブル70が配置された場合、加熱室7は加熱室天井面とテーブル70の間の空間のうち上方の空間7aと下方の空間7bと、テーブル70と加熱室7の底面間の空間7cの3つの空間に分割される。
ドア部52と向かい合う加熱室7の背面壁には多数のパンチング孔で形成された通風口72が設けられており、熱風ユニット9に空気を吸い込む通風口72bと、熱風ヒータ12により加熱された空気を吹き出す通風口72a、72cで構成されている。
ここで、本構造では熱風が加熱室7の空間7aと空間7cからのみ熱風が吹き出る構成であるが、空間7bに熱風が吹き出る通風口を設けてもよい。
これらの通風口72の後方には、ラジアルファン30と、該ファン30に連結されたファンモータ32と、モータ32の外周に配置された熱風ヒータ12から構成される熱風ユニット9が配置され、通風口72を介して加熱室7と熱風ユニット9の間で熱風が循環する構造となっている。
ここで熱風ヒータ12は、例えば、棒状の石英管およびシーズヒータ等で構成され、その表面に多数の放熱フィン(図示せず)を設けたものであっても良い。
また、熱風ヒータ12は、熱風ユニット9の内部に配置可能であれば、例えばU字状であっても面状であっても良く、その本数も1本ないし2本、さらには複数本配置した構成にしてもよい。
また、ファンモータ32は、ラジアルファン30の後方に設けられるが、該ファンモータ32の温度が高い場合、ファンモータ32の回転軸に小型プロペラファン(図示せず)を設置すればファンの空気流により温度上昇が抑えられる。
熱風ユニット9ではラジアルファン30を介して吹き出された空気を該ファン30の下流に配置された熱風ヒータ12で加熱し、空間7a及びテーブル70と加熱室7底面の間の空間7cに配置された通風口72a、72cから加熱室7に熱風43a、43cとして吹き出される。
空間7aの通風口72aから吹き出た熱風43aは、ドア部52に向かって流れ、空間7bに向かう流れとなる。
ここで、食品60は熱風で加熱が不充分であっても、グリルヒータ10を用いて加熱できるため、熱風43aの熱量が小さくても、焼きムラなくオーブン加熱することができる。
また、空間7cの通風口72cから吹き出た熱風43cは、テーブル70の裏面と加熱室7の底面を加熱しながらドア部52に向かって流れ、ドア部52とテーブル70の間隙を上方向に流れ、空間7bに向かう流れとなる。
ここで、食品60の加熱が熱風のみで不充分であれば、下ヒータ11を利用して焼きムラの少ない加熱調理ができる。
空間7aと空間7cから空間7bに入った熱風は、食品60を加熱しながらドア部52
から熱風ユニット9に向かって流れ、通風口72bからラジアルファン30に入る循環流れを繰り返す。
加熱室7の内部温度は、例えば、加熱室7の側面に設けた熱電対やサーミスタ等の温度センサ(図示せず)で感知し、加熱室7の温度が設定値よりも高い場合には、グリルヒータ10や熱風ヒータ12への電力供給を止めるか、又は電力を低下させ、ファン30のみを回転駆動させる。
つまり、加熱室7の温度は、グリルヒータ10と下ヒータ11と熱風ヒータ12のON/OFFおよび電力で制御される。
ここで、これら制御は三つのヒータ10、11、12のうち、いずれかを組み合わせて制御してもよいし、必要なヒータをメニューに応じて選択させてもよい。
また、図5のように、熱風ヒータ12による加熱とマイクロ波による加熱を組み合わせて食品60を加熱しても良い。さらにグリルヒータ10と下ヒータ11を組み合わせて食品60を加熱してもよい。
マイクロ波による加熱に熱風ヒータ12による加熱を組み合わせることで、マイクロ波のみの加熱に比べて、マイクロ波加熱と熱風ヒータ加熱で表面と内部の温度をバランスよく同時に上昇させながら、解凍、加熱を行うことができるというメリットがある。また、マイクロ波による加熱に熱風ヒータ12による加熱を組み合わせることで、マイクロ波による加熱とグリルヒータ10、下ヒータ11による加熱と比べて、対流式のため食材を包み込むように、表面全体をムラなく加熱することができるというメリットがある。
図9は、テーブルの表面、裏面および正面図である。
図9(a)に示すように、テーブル70は、右側と左側に縁部70fが形成されている。図9(c)に示す縁部70fの段差部70gまでの部分が、保持棚74a及び保持棚74bと係合するように構成されている。
図9(b)に示すように、テーブル(裏面)70bにはテーブル70の出し入れ方向と垂直方向にリブ70cを立て、テーブル70の出し入れ時に被加熱物が滑り出しにくくしている。テーブル70には縁の高さ70dを設けることで、テーブル(表面)70a使用時には被加熱物から出る油や汁を受け止めることが可能で、テーブル(裏面)70bを上にして、保持棚74に配置した場合はグリル加熱による焼き色を付けやすくすることができる。
図9(b)には、テーブル(裏面)70bに、前側両端付近と後側中央付近に凹部が形成され、この凹部がそれぞれ重量センサ6と係合する。なお、重量センサ6は凹部に対応して3つ設けるのみならず、後側中央付近のみに重量センサ6を対応して設け、残りの前側両端付近は重量センサ6の代わりに単なる支柱に代替して設けても良い。この場合は重量センサ6が1つで食品の重量を計量できる。
7 加熱室、9 熱風ユニット、10 グリルヒータ、11 下ヒータ、20 マグネトロン、27 制御基板、70 テーブル、74 保持棚

Claims (5)

  1. 加熱室と、
    前記加熱室の下方に設けられたレンジ加熱手段と、
    前記加熱室の上方に設けられたヒータと、
    前記加熱室の側面に設けられた保持部と、
    前記レンジ加熱手段と前記ヒータに対して加熱の指示を出す制御部と、を備え、
    被加熱物が載置されるテーブルを前記保持部が保持している場合に、前記制御部は、加熱調理開始から加熱調理終了までの間に、前記レンジ加熱手段と前記ヒータの両方を用いた加熱の指示を出す、加熱調理器。
  2. 請求項1に記載の加熱調理器において、
    前記保持部に保持される前記テーブルは、前記被加熱物が前記加熱室の下方から前記レンジ加熱手段によって加熱され、前記加熱室の上方から前記ヒータによって加熱されるように前記加熱室を仕切る、加熱調理器。
  3. 請求項1または2に記載の加熱調理器において、
    前記保持部が被加熱物が載置されるテーブルを保持している場合に、前記制御部は、前記レンジ加熱手段と前記ヒータとで同時に前記被加熱物を加熱するように指示をする、加熱調理器。
  4. 請求項1乃至3の何れか一項に記載の加熱調理器において、
    前記レンジ加熱手段と前記ヒータを用いた前記被加熱物の加熱工程は、前記レンジ加熱手段と前記ヒータにて前記被加熱物を同時に加熱する第1工程と、前記第1加熱工程よりもあとに前記ヒータのみで前記被加熱物を加熱する第2工程と、を有する、加熱調理器。
  5. 請求項1乃至4の何れか一項に記載の加熱調理器において、
    前記テーブルは、セラミックで構成されている、加熱調理器。
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