JP2006017389A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 熱効率の良好なオーブン加熱によって加熱室に配置された調理皿上の被加熱物を少ない焼きムラで調理するとともに、高い省エネ性能を実現できる加熱調理器を提供する。
【解決手段】 加熱室7と、該加熱室7の天井面上方に配置されるグリルヒータ部10と、加熱室7の空気を循環させる熱風ユニット9と、グリルヒータ部10の上方に配置したダクト35を備えた加熱調理器において、前記グリルヒータ部10の外周となる加熱室7の天井面にダクト35を介して熱風ユニット9の空気を吹き出す上通風口73a、73bを設けるとともに、ダクト35bの風路壁の一部をグリルヒータ部10で構成する。
【選択図】 図1
【解決手段】 加熱室7と、該加熱室7の天井面上方に配置されるグリルヒータ部10と、加熱室7の空気を循環させる熱風ユニット9と、グリルヒータ部10の上方に配置したダクト35を備えた加熱調理器において、前記グリルヒータ部10の外周となる加熱室7の天井面にダクト35を介して熱風ユニット9の空気を吹き出す上通風口73a、73bを設けるとともに、ダクト35bの風路壁の一部をグリルヒータ部10で構成する。
【選択図】 図1
Description
本発明は熱風によって被加熱物を調理する加熱調理器に関するものである。
従来、加熱室内の上下に角型の調理皿を二枚配置し、その調理皿上に被加熱物を載置して一度にオーブン調理する加熱調理器においては、加熱室の背面に設けられたラジアルファンと、熱風ヒータから構成される熱風ユニットから加熱室の背面に設けられた通風口を通して加熱室内に循環される熱風によってオーブン加熱を行っている。
加熱室と熱風ユニットの間で循環する熱風は、二枚の調理皿の間となる加熱室背面の略中央位置に配置されたラジアルファン中央の通風口を介して加熱室の空気を熱風ユニットに吸い込み、熱風ユニット内で加熱した空気を加熱室背面の他の通風口から吹き出る流れとなっている。
また、特許文献1に開示されているものは、調理物(被加熱物)が収納されるオーブン庫(加熱室)の天井部にグリル調理用のヒータを配設する収納凹部を設け、該収納凹部と熱風供給循環装置(熱風ユニット)とを風路で連通し、熱風供給循環装置から吹き出る熱風の一部を風路を通して収納凹部に導き、熱風をオーブン庫中央に吹き出す構成である。
上記従来の加熱調理器では、加熱室内の調理皿に載置される被加熱物を熱風ユニット内部で加熱した空気を循環させることにより加熱する構造であり、通風口から吹き出す熱風がラジアルファンの回転で風速分布に偏りが生じるため、被加熱物に加熱ムラが生じ易い。
また、熱風ユニットから加熱室に熱風を吹き出す通風口と、加熱室から熱風ユニットに空気を吸い込む通風口がいずれも熱風ユニットが配置される加熱室の背面にのみ設けられているため、加熱室内の調理皿を均一に加熱することが難しい。
また、特許文献1に記載された加熱調理器では、加熱室内に角型の調理皿を二段配置した場合、熱風の流れが中央に集中するため焼きムラが生じ易い。
さらに、加熱室上面に取り付けるヒータが加熱室壁面の外面に配置されるため、外部への熱漏洩が大きく熱損失が生じ易い。
また、ヒータと調理皿の隙間が広いためグリル調理のスピードが遅く、それを解決するために、ヒータと調理皿の隙間を狭くするとグリル加熱時の焼きムラが生じ易い。
また、排気ダクトと熱風の風路が共通であるため、熱風が逃げ易く、熱ロスが生じ易く、省エネ性が悪い。
さらに、加熱室上面の中央付近に熱風の通風が可能なヒータ収納凹部があるため、その凹部に被加熱物から飛散した残骸や庫内のゴミ等の異物が付着し、ヒータが汚れ易いとともに、清掃性が良好でない。
本願発明は、上記の課題のうち少なくとも1つを解決するためになされたものである。
本発明は前述の課題を解決するためになされたもので、請求項1では、加熱室と、該加熱室の天井面上方に配置されるグリルヒータ部と、加熱室の空気を循環させる熱風ユニットと、グリルヒータ部の上方に配置したダクトを備えた加熱調理器において、グリルヒータの外周となる加熱室の天井面にダクトを介して熱風ユニットの空気を吹き出す上通風口を設けたものである。
また、請求項2では、加熱室と、該加熱室の天井面上方に配置されるグリルヒータ部と、加熱室の空気を循環させる熱風ユニットと、グリルヒータ部の上方に配置したダクトを備えた加熱調理器において、熱風ユニットに連結されたダクトの風路壁の一部が前記グリルヒータ部で構成されるものである。
さらに、請求項3では、前記グリルヒータ部を面状部材で構成するものである。
本発明の請求項1によれば、角型調理皿を加熱室の上下段に二枚配置してオーブン加熱する構成において、加熱調理に有効な熱風を加熱室に供給し、加熱室内に流れる熱風を効率よく循環させ、熱効率の良好なオーブン加熱により被加熱物を少ない焼きムラで調理できるとともに、省エネ性能の高い調理を実現することができる。
また、請求項2によれば、ダクトを通る空気に効率よくグリルヒータ部の熱を伝えるため、熱漏洩が少なく、省エネ効果の高いオーブン調理を行うことができる。
さらに、請求項3によれば、容易にグリルヒータ部上方のダクト壁面を構成し、高い省設置スペース性と良好なオーブン加熱効率を有する加熱調理器を提供することができる。
本発明の各実施例を以下に説明する。
図1及び図2は本発明の第一の実施例を示す側面断面及び正面断面図である。
本実施例では、加熱調理器の例として、加熱室内に角型の調理皿が上下二段に配置されたターンテーブル式オーブンレンジについて説明する。
ここで、ターンテーブル式とは加熱室の底面に設けた回転軸を利用して円形状の調理皿を回転させながら加熱調理する構造のものである。
図において、キャビネット51の内側には、断熱材54を介して被加熱物71を収納し加熱調理を行う加熱室7が設けられ、加熱室7の前面には被加熱物71を出し入れできる開閉式のドア部52が回動可能に設けられている。
また、加熱室7の底面下方にはアンテナモータ(図示せず)と重量センサ(図示せず)などから構成されるセンサユニット80が配置され、加熱室7の底面近傍にセンサユニット80の回転軸80aが突出している。
また、ドア部52の側面には、加熱調理を設定する操作パネル(図示せず)が設けられ、この操作パネルの後方となる加熱室7の右側に配置された機械室2に被加熱物71をマイクロ波加熱するために必要な部品、例えば、マグネトロン20や制御基板27、冷却ファン24等が設けられている。
制御基板27にはマグネトロン20やセンサユニット80などを制御するマイコン28が搭載されている。
マグネトロン20は、加熱室7のマイクロ波放射口56と導波管50で連結されており、マグネトロン20より放射されるマイクロ波エネルギーが導波管50及びマイクロ波放射口56を通して加熱室7の内部に放射される構造となっている。
加熱室7の内壁の左右には、底面と概略並行に内側に突出する保持棚74が上下二段に設けられており、加熱室7の略幅サイズの角型の調理皿70を上下二段に配置できる。
ここで、保持棚74は、加熱室7の側面に三段以上配置し、調理メニューに応じて使用する枚数を調整する構成でもよい。
前記のように、加熱室7に調理皿70が上下二段に配置された場合には、加熱室7はその天井面と上調理皿70aの間の空間7aと、上調理皿70aと下調理皿70bの間の空間7bと、下調理皿70bと加熱室底面の間の空間7cの3つの空間に分割される。
加熱室7の上側には平面状のグリルヒータ部10が設けられ、グリル加熱時にマイコン28の指示でON/OFFおよび電力制御することにより、例えば、加熱室7の上段に配置された調理皿70aに載置された被加熱物71aの表面をグリル加熱できる。
ここで、グリルヒータ部10は、例えば、平面状のマイカヒータでも良いし、扁平状の石英管ヒータやシーズヒータを複数並べた構成でも良く、さらには、それらの片面か両面に金属板を配置してグリルヒータ部10が面方向に均一発熱するように構成してもよい。
これによって、加熱室7の天井の壁面のうち、グリルヒータ部10が広い面積を占めるため、保持棚74aに配置する調理皿70aの皿全面に被加熱物71aを載置しても、その表面を均一にグリル加熱できる。
従って、一度にたくさんのグリル調理を行うことができるため、省エネ性の高い加熱調理ができる。
ここで、保持棚74を複数段設け、上調理皿70aとグリルヒータ部10の距離を調整して加熱できるようにすれば、メニューに応じて被加熱物71の焼き加減を調整し、最適な焼き加減で調理皿70上のたくさんの被加熱物71を一度にグリル調理できる。
また、グリルヒータ部10の配置された加熱室7の天井面には、グリルヒータ部10の外周にのみ上通風口73が設けられ、直接グリルヒータ部10の表面が汚れることがない。
よって、グリルヒータ部10に蒸気や食品の残骸などが浸入するような、例えば、パンチング孔等の開口部がグリルヒータ部10と加熱室7の間に設けられておらず、調理時に被加熱物71の飛散等による汚れも容易に拭き取ることができ、清掃性も良好である。
ドア部52と向かい合う加熱室7の背面壁75には多数のパンチング孔で形成された通風口72が設けられており、熱風ユニット9に空気を吸い込む通風口72eと、後記熱風ヒータ12で加熱された空気を吹き出す通風口72b、72cで構成されている。
これらの通風口72b、72c、72eの後方には、ラジアルファン30と該ファン30に連結されたファンモータ32とファン30の外周の下側に配置された熱風ヒータ12から構成される熱風ユニット9が配置され、通風口72eから吸い込んだ空気43eを熱風ヒータ12で加熱し、通風口72b、72cから高温空気43b、43cを吹き出して加熱室7と熱風ユニット9の間で熱風が循環する構造となっている。
ここで、熱風ヒータ12は、例えば、棒状の石英管およびシーズヒータ等で構成され、その表面に多数の放熱フィンを設けたものであっても良い。
また、熱風ヒータ12は、熱風ユニット9の内部に配置可能であれば、例えば、U字状であっても面状であっても良いし、その本数も1本ないし2本、さらには複数本用いてファン30の外周に配置した構成にしてもよい。
また、熱風ユニット9ではラジアンファン30の外周に通風口72b、72cの位置に合わせて整風板(図示せず)が設けられ、ラジアルファン30から吹き出る空気を効率よく通風口72b、72cに導く構造となっている。
また、加熱室7の背面側には、ラジアルファン30の吹き出し口と連なるダクト35aが設けられ、上方には該ダクト35aと連なり、かつ、グリルヒータ部10を覆うようにダクト35bが設けられており、熱風ユニット9から吹き出た空気の一部43dがダクト35aからダクト35bを通る間にグリルヒータ部10により加熱され、その加熱された空気43daが加熱室7の天井面に設けられた上通風口73から加熱室7に吹き出る構成となっている。
ダクト35bは、その底面をグリルヒータ部10を抑えるように固定されており、グリルヒータ部10の熱がダクト35bの広い風路を介して効率よく空気43dに伝えることができるようになっている。
ここで、ダクト35bにおける風路の一面、例えば、その底面がグリルヒータ部10で構成されていれば、より効率よく熱交換して空気43dを加熱することができるとともに、キャビネット51の上方からの熱漏洩を抑制し、省エネ効果の高いオーブン調理を行うことができる。
また、ダクト35bの底面となるグリルヒータ部10の上面に凹凸を設け、伝熱面積を広げる手段を設ければ、さらに空気に熱が伝わり易くなることは言うまでもない。
よって、加熱室7の通風口72eから吸い込んだ空気は、ラジアルファン30によって周方向に吹き出され、熱風ヒータ12とグリルヒータ部10により加熱された加熱室7の上通風口73a、73b、背面壁の通風口72b、72cから熱風が吹き出される。
ここで、本実施例では加熱室7に上下二段に調理皿70を配置した構成と示したが、通風口72の配置高さを調整することにより、加熱室7内に3枚以上の調理皿70を配置した場合の流れ構成も容易に実現できることは言うまでもない。
また、本実施例の通風口72もその大きさや高さ位置を調整すれば、容易に加熱室7に吹き出す熱風の風速・風量や向きを調整し、被加熱物71の種類や大きさに対応してより焼きムラの少ないオーブン加熱を行うことができる。
本発明の一実施例におけるオーブン調理時の動作について、図1及び図2に従って加熱室7に調理皿70が上下二段配置した場合を例に説明する。
例えば、パン等の被加熱物71が載せられた調理皿70は、前方のドア部52より加熱室7の左右に配置された保持棚74をスライドさせながら加熱室7の背面75に接触するまで内部に押し込まれ、調理皿70が上下二段に配置された後、ドア部52を閉めオーブン調理が開始される。
オーブン調理の開始は、被加熱物71の加熱時間や加熱温度などの設定が終了した後、機械室2の前方の操作パネル(図示せず)上のボタンで行われる。
調理が開始されると、ラジアルファン30の回転軸に設置されたファンモータ32が回転駆動し、熱風ユニット9内のラジアルファン30が回転する。
また、オーブン調理では、加熱室7の壁面が高温となるので熱漏洩による機械室2の温度上昇を抑制するために冷却ファン24が駆動する。
ここで、冷却ファン24の駆動は、調理時間とともに常時又は間欠的に行ってもよく、例えば、ファンモータ32等の温度を検知して行ってもよい。
ファンモータ32が駆動してラジアルファン30が回転すると、上調理皿70aと下調理皿70bの間の空間7bに配置された通風口72eから熱風ユニット9に空気43eが吸い込まれる。
熱風ユニット9では、ラジアルファン30を介して該ファン30の外周に吹き出された空気をファン30の下流に配置された熱風ヒータ12で加熱し、上調理皿70aと下調理皿70bの間の空間7bに配置された通風口72bと下調理皿70bと加熱室7の底面との間の空間7cに配置された通風口72cから加熱室7に熱風43b、43cを吹き出すとともに、ダクト35aを通してグリルヒータ部10の上方に配置されたダクト35bに空気を供給する。
ダクト35bでは、ダクト35aを介して加熱室7の背面側から空気が入り、グリルヒータ部10で加熱した空気43dをグリルヒータ部10の外周に設けられた加熱室7の天井面の上通風口73a、73bから加熱室7の空間7aに吹き出す。
空間7aでは、加熱室7の天井面の前面側に位置する上通風口73aと側面側の上通風口73bから吹き出される熱風43daと、加熱室7の上面を介して伝熱されるグリルヒータ部10の熱放射により上調理皿70aの被加熱物71aをオーブン加熱する。
また、上通風口73から吹き出た空気43daは、被加熱物71aを加熱するとともに、ドア部52と上調理皿70aの隙間を通って空間7bに流れることになる。
一方、空間7cでは、通風口72cから吹き出た熱風43cが下調理皿70bの裏面と加熱室7の底面を加熱しながらドア部52に向かって流れ、空間7cの温度を高温に保持する。
ドア部52まで流れた空気43bcは、ドア部52と下調理皿72bの隙間を上方向に流れて空間7bに入り、空間7aから入った空気43abとともにドア部52から熱風ユニット9の通風口72eに向かって空間7bを流れる。
よって、空間7bでは、通風口72bから吹き出た熱風43bと上記の熱風43ab、43bcにより上調理皿70aの裏面と下調理皿70b上面の被加熱物71bの表面を加熱するとともに、通風口72eから熱風ユニット9に空気を吸い込む流れを構成する。
オーブン加熱における加熱室7の内部温度は、例えば、加熱室7側面に設けた熱電対やサーミスタ等の温度センサ(図示せず)で感知し、加熱室7の温度が設定値よりも高い場合、グリルヒータ部10や熱風ヒータ12への電力供給を止めるか、又は低電力化し、ラジアルファン30のみを回転駆動させる。
つまり、加熱室7の温度はグリルヒータ部10と熱風ヒータ12のON/OFFおよび電力で制御される。
ここで、温度センサ(図示せず)は、非接触式である赤外線温度センサであれば、加熱室任意の壁面温度や被加熱物温度を直に計測することも可能である。
このように、本発明の加熱調理器では、加熱室7の天井面に位置するグリルヒータ部10の外周に上通風口73a、73bを設け、グリルヒータ部10の熱を利用して効率よく高温にした空気43daを空間7aに吹き出させるため、上調理皿70aの被加熱物71aを少ない焼きムラで調理できるとともに、下調理皿70bの被加熱物71bのオーブン調理を空間7aから空間7bに流れる熱風43abと、通風口72cから吹き出し、空間7cから空間7bに流れる熱風43bcと、空間7bの通風口72bから吹き出る熱風43bで行うことができる。
よって、本実施例のオーブン構成では、グリルヒータ部10と熱風ヒータ12の熱を効率よく熱風に伝熱してオーブン調理できるので、省エネ効果の高い加熱調理を行うことができる。
図3は本発明の第二の実施例を示す加熱調理器の側面断面図で、加熱室7の空間7aの背面と上調理皿70aの間に隙間7dを設けて上調理皿70aを配置させた構成となっている。
ここで、上調理皿70aは、保持棚74aをスライドして加熱室7に搭載するが、例えば、加熱室7の背面に突起を設けたり、保持棚74aにストッパーを設ければ、通常の使用状態において加熱室7の背面と隙間7dが空くように上調理皿70aを配置することができる。
また、使用者が加熱調理する被加熱物に応じて任意に上調理皿70aの前後位置を調整しても差し支えない。
尚、本実施例は図1と加熱室7及び熱風ユニット9の構成は同様であり、説明を省略する。
また、本実施例は、マグネトロン20等の部品が搭載される機械室2が加熱室7の下方に配置した構成であるが、図1のように加熱室7の側面に配置した構成でもよいし、第一の実施例において本実施例のように機械室2を加熱室7の底面に配置した構成としても差し支えない。
従って、ダクト35bを通して上通風口73から吹き出る熱風43daは、ドア部52と上調理皿70aの隙間を通って上調理皿70aと下調理皿70bの間の空間7bに向かう流れ43abと、加熱室7の空間7aをドア部52からラジアルファン30の吸気を行う通風口72eに向かう流れに分流される。
ここで、通風口72eは、上調理皿70aを挟んで空間7aと空間7bの両方に配置すれば、空間7aをドア部52から隙間7dを通して熱風ユニット9方向に向かう熱風7daの流れを促進して、被加熱物71aを効率よく加熱できる。
また、上調理皿70aが下調理皿70bよりドア部52に近づいて配置されるため、下調理皿70b下方の空間7cから空間7bに向かう熱風43bcが空間7aに逆流し難くなり、空間7bの流れを安定化できる。
また、ドア部52と上調理皿70aの隙間を極端に狭くする構成にすれば、上調理皿70aの上方で循環する熱風の流れ(熱風ユニット9からダクト35bを介して上通風口73から吹き出る空気43daを通風口72eからラジアルファン30で吸い込む流れ)と、上調理皿70aの下方で循環する熱風流れ(通風口72b、72cから吹き出す熱風43b、43cを空間7bと空間7cの間で循環させる流れ)を分離することができる。
ここで、上調理皿70aをドア部52に接触させた構成でも差し支えない。
このように本実施例では、加熱室7に角型の調理皿70を上下二段配置したオーブン構成において、上調理皿70aの被加熱物71aをグリルヒータ部10の発熱による熱放射と、上通風口73から吹き出した、被加熱物71aの近傍を流れる熱風の両方で効率よく加熱できるので、高い省エネ効果と焼きムラが少なく高いオーブン性能を実現できる。
図4及び図5は本発明の第三の実施例を示す加熱調理器の側面断面図及び正面断面図で、第一の実施例の加熱調理器において加熱室7の空間7aに熱風ユニット9から熱風を吹き出す通風口72aを設けた構成である。
本実施例は、図1及び2と加熱室7の内部構成及び使用方法は同様であり、説明を省略する。
ここで、機械室2の配置は図3のように加熱室7の下方に配置しても同様な熱風の流れを構成できることは言うまでもない。
通風口72aは加熱室7の背面側の上面と上調理皿70aの間に設けられており、熱風ユニット9のラジアルファン30で循環する空気の一部43aが熱風ヒータ12で加熱されて吹き出される。
ここで、本実施例の熱風ユニット9では、熱風ヒータ12をラジアルファン30の上下に設けた構成であるが、図1のように1本の熱風ヒータで構成してもよい。
本実施例では、ダクト35aを流れる熱風の一部を通風口72aから吹き出す構成となっており、加熱室7の空間7aを熱風43aが上調理皿70aの被加熱物71aを加熱しながらドア部52に向かって流れる。
つまり、空間7aの被加熱物71aは、通風口72aから吹き出る空気43aと、ダクト35bを介して上通風口73から吹き出る熱風43daと、グリルヒータ部10の熱で加熱する。
このように、本発明の加熱調理では、グリルヒータ部10の熱をグリルヒータ部10の上方に設けたダクト35bを利用して効率よく空気に伝えるとともに、キャビネット51上方の熱漏洩を抑制して高い省エネ効果をもった熱風オーブン調理を行うことができる。
2 機械室
7 加熱室
9 熱風ユニット
10 グリルヒータ部
12 熱風ヒータ
20 マグネトロン
21 電源コイル
24 冷却ファン
30 ラジアルファン
32 ファンモータ
35 ダクト
50 導波管
52 ドア部
70 調理皿
72 通風口
73 上通風口
7 加熱室
9 熱風ユニット
10 グリルヒータ部
12 熱風ヒータ
20 マグネトロン
21 電源コイル
24 冷却ファン
30 ラジアルファン
32 ファンモータ
35 ダクト
50 導波管
52 ドア部
70 調理皿
72 通風口
73 上通風口
Claims (3)
- 加熱室と、該加熱室の天井面上方に配置されるグリルヒータ部と、加熱室の空気を循環させる熱風ユニットと、グリルヒータ部の上方に配置したダクトを備え、少なくともグリルヒータ部の外周となる加熱室の天井面にダクトを介して熱風ユニットの空気を吹き出す上通風口を設けたことを特徴とする加熱調理器。
- 加熱室と、該加熱室の天井面上方に配置されるグリルヒータ部と、加熱室の空気を循環させる熱風ユニットと、グリルヒータ部の上方に配置したダクトを備え、熱風ユニットに連結されたダクトの風路壁の一部が前記グリルヒータ部で構成されることを特徴とする加熱調理器。
- 前記グリルヒータ部が面状部材で構成されることを特徴とする特許請求項1ないし2記載の加熱調理器。
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---|---|---|---|
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JP2004196269A JP2006017389A (ja) | 2004-07-02 | 2004-07-02 | 加熱調理器 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007327676A (ja) * | 2006-06-07 | 2007-12-20 | Hitachi Appliances Inc | 加熱調理器 |
JP2009127899A (ja) * | 2007-11-21 | 2009-06-11 | Panasonic Corp | 加熱調理機 |
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