JP2021104314A - 歯ブラシ - Google Patents
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Description
(1) 複数本のブラシ毛からなる毛束が平線を用いて植毛台に複数植設されてなる歯ブラシにおいて、前記平線の両側に配置される、前記毛束を構成する1対の半毛束のそれぞれにおいて、前記半毛束を構成する複数のブラシ毛が、先端に向かって断面積が減少するテーパー形状を有するブラシ毛で構成されるとともに、毛先の高さ位置にバラつきがあるブラシ毛で構成されて、前記半毛束内には前記高さ位置の異なるブラシ毛が不規則に設けられ、前記複数の毛束間において、前記毛束を構成する前記複数のブラシ毛における毛先の最高位置の差Gが2.0mm以下である、ことを特徴とする歯ブラシ。なお、本明細書において、「テーパー部」とは、ブラシ毛の全周にわたって研磨部分が形成されている場合だけでなく、ブラシ毛の周方向の一部分にのみ研磨部分が形成されている場合を含む構成のものを意味する。
機械的研磨によりテーパー部8bを形成した歯ブラシ1を製作する際には、先ず合成樹脂フィラメントを所定の長さに裁断し、この裁断した合成樹脂フィラメントを所望本数だけ束ねて、その長さ方向の中央部で折り曲げ、平線9を用いて植毛台2の植毛穴7に順次植設する。次に、ブラシ毛8の毛丈Hが所望の長さになるようにブラシ毛8の先端部を毛切してから、研磨ディスクを用いた機械的研磨により、ブラシ毛8の先端側部分にテーパー加工を施して、ブラシ毛8の先端部から所望の範囲にテーパー部8bを形成する。このとき、半毛束5A、5Bのブラシ毛8の毛先8aのバラつきに関する、高さの差d1と、比率d2/d3と、高さdの分散とが前述した数値範囲となるように、予め定めた研磨条件でテーパー部8bを研磨する。最後に毛束5を構成するブラシ毛8の毛先8aの最高位置が、複数の毛束5間において2.0mm以下となるように、不必要に飛び出しているブラシ毛8の先端部をカットして、歯ブラシ1を得ることになる。
実施例1には、ポリトリメチレンテレフタレートとポリブチレンテレフタレートからなる、直径0.20mmの合成樹脂フィラメントを用いた。
半毛束5A、5Bのブラシ毛8の本数、毛丈H、植毛穴7の直径を、表1に示すように構成するとともに、機械的研磨による研磨条件を変更した以外は、前記実施例1と同様の方法で実施例2の試験片を製作した。
ポリブチレンテレフタレートからなり、先端部6mmの範囲にテーパー部が薬剤処理により形成された合成樹脂フィラメントを、先端位置にバラつきが形成されるように、長さ方向の略中央部から一定距離だけオフセットさせた位置で折り曲げて、直径1.5mmの1つの植毛穴7を形成した直方体状の植毛台片2Aに平線9を用いて植設し、その後ブラシ毛8の毛丈Hが11.0mmとなるようにブラシ毛8の先端部を毛切して、実施例3の試験片を製作した。
半毛束5A、5Bのブラシ毛8の本数、毛丈H及び植毛穴7の直径を、表1に示すように構成するとともに、植毛穴7に植毛する、テーパー部8bを有する複数本の合成樹脂フィラメントの先端位置のバラつきと、折り曲げ位置のオフセット距離とを変更した以外は、前記実施例3と同様の方法で、実施例4、5の試験片を製作した。
半毛束5A、5Bのブラシ毛8の本数、毛丈H、植毛穴7の直径を、表2に示すように構成するとともに、機械的研磨による研磨条件を変更した以外は、前記実施例1と同様の方法で比較例1の試験片を製作した。
半毛束5A、5Bのブラシ毛8の本数、毛丈H、植毛穴7の直径を、表2に示すように構成するとともに、植毛穴7に植毛する、テーパー部8bを有する複数本の合成樹脂フィラメントの先端位置のバラつきと、折り曲げ位置のオフセット距離とを変更した以外は、前記実施例3と同様の方法で、比較例2〜6の試験片を製作した。
実施例1〜5と比較例1〜6の試験片における、平線9を挟んだ半毛束5A、5Bの片側部分の図5に示す領域Aを、平線9の長手方向と垂直な矢印Bで示す方向からマイクロスコープにて撮影した。そして、毛丈Hの最も短いブラシ毛8の毛先8aを通る水平線を基準ラインBLとして規定し、この基準ラインBLからそれぞれのブラシ毛8の毛先8aまでの長さ(ただし、毛先8aがフック状に折れ曲がっている場合には、ブラシ毛8における、基準ラインBLから最も離れた部位までの距離)を測定し、それぞれの試験片における測定値を用いて、毛先8aの最高位置と最低位置との高さの差d1と、平均位置Pmと毛先8aの最高位置との高さの差d2と、比率d2/d3及び比率d3/d2と、毛先8aの最低位置からの各ブラシ毛8の毛先8aまでの高さdの分散を算出した。また、平線9を挟んで配置される1対の半毛束5A、5Bにおける、それぞれの半毛束5A、5Bを構成するブラシ毛8の毛先8aの最高位置の段差d4を測定した。その結果を表1、2に示す。
図6に示すように、赤色オクルード(パスカル社製)Qを塗布した金属板Mに、試験片1Aの毛束5の先端部を10gの荷重Fをかけて押し付けながら、試験片1Aを矢印Cの方向に移動させ、オクルードQの除去幅の最大幅Wを測定し、最大幅W(mm)と毛束5の直径(植毛穴7の直径)とを用いて、下記数式により清掃効率を算出して、清掃効率を評価した。表中「◎」は200%以上、「○」は200%未満180%以上、「×」は180%未満を示す。
○:歯ブラシと想定した場合において、毛束5内の毛先8aが不揃いであるが、外観に問題が無い。
×:歯ブラシと想定した場合において、毛束5内の毛先8aがばらつきすぎていて、不良品に近い
歯ブラシについての専門パネラ5名により、試験片1Aの毛束5の毛先8aの指先と頬に対するあたり心地について、5名における総合判断として下記評価基準にて評価した。
○:やわらかさが良い
×:かたい、やわらかすぎる
2 植毛台
2a 植毛面
3 首部
4 歯ブラシ本体
5 毛束
5A 半毛束
5B 半毛束
6 植毛部
7 植毛穴
8 ブラシ毛
8b テーパー部
8a 毛先
9 平線
20 歯ブラシ
21 溶融塊
1A 試験片
2A 植毛台片
M 金属板
Q オクルード
Claims (9)
- 複数本のブラシ毛からなる毛束が平線を用いて植毛台に複数植設されてなる歯ブラシにおいて、
前記平線の両側に配置される、前記毛束を構成する1対の半毛束のそれぞれにおいて、前記半毛束を構成する複数のブラシ毛が、先端に向かって断面積が減少するテーパー形状を有するブラシ毛で構成されるとともに、毛先の高さ位置にバラつきがあるブラシ毛で構成されて、前記半毛束内には前記高さ位置の異なるブラシ毛が不規則に設けられ、
前記複数の毛束間において、前記毛束を構成する前記複数のブラシ毛における毛先の最高位置の差Gが2.0mm以下である、
ことを特徴とする歯ブラシ。 - 前記半毛束を構成する前記複数のブラシ毛における、毛先の最高位置と最低位置との高さの差d1が0.5mm以上、1.5mm以下である請求項1記載の歯ブラシ。
- 前記半毛束を構成する前記複数のブラシ毛における、毛先の最低位置から各毛先までの高さ位置の平均を平均位置としたときに、前記平均位置と毛先の最高位置との高さの差d2と、前記平均位置と毛先の最低位置との高さの差d3との比率d2/d3が、0.6〜1.6である請求項1又は2記載の歯ブラシ。
- 前記半毛束を構成する複数のブラシ毛における、毛先の最低位置からの各ブラシ毛の毛先までの高さdの分散が0.03〜0.15である請求項1〜3のいずれか1項記載の歯ブラシ。
- 前記1対の半毛束間における毛先の最高位置の段差d4が2.0mm以下である請求項1〜4のいずれか1項記載の歯ブラシ。
- 複数本のブラシ毛からなる毛束が、平線を用いないで植毛台に複数植設されてなる歯ブラシにおいて、
前記毛束を構成する前記複数のブラシ毛が、先端に向かって断面積が減少するテーパー形状を有するブラシ毛で構成されるとともに、毛先の高さ位置にバラつきがあるブラシ毛で構成されて、前記毛束内には前記高さ位置の異なるブラシ毛が不規則に設けられ、
前記複数の毛束間において、前記毛束を構成する前記ブラシ毛の毛先の最高位置の差Gが2.0mm以下である、
ことを特徴とする歯ブラシ。 - 前記毛束を構成する前記複数のブラシ毛における、毛先の最高位置と最低位置の高さの差d1が0.5mm以上、1.5mm以下である請求項6記載の歯ブラシ。
- 前記毛束を構成する前記複数のブラシ毛における、毛先の最低位置から各毛先までの平均の高さ位置を平均位置としたときに、前記平均位置と毛先の最高位置との高さの差d2と、前記平均位置と毛先の最低位置との高さの差d3との比率d2/d3が、0.6〜1.6である請求項6又は7記載の歯ブラシ。
- 前記毛束を構成する複数のブラシ毛における、毛先の最低位置からの各ブラシ毛の毛先までの高さdの分散が0.03〜0.15である請求項6〜8のいずれか1項記載の歯ブラシ。
Priority Applications (1)
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JP2019238181A JP7560210B2 (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | 歯ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2019238181A JP7560210B2 (ja) | 2019-12-27 | 2019-12-27 | 歯ブラシ |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102720718B1 (ko) * | 2024-04-25 | 2024-10-22 | 주식회사 미담 | 잇몸 보호와 칫솔질이 향상된 칫솔 |
Citations (4)
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JPH1175939A (ja) * | 1997-09-08 | 1999-03-23 | Kao Corp | 歯ブラシ |
JP2006514854A (ja) * | 2003-03-12 | 2006-05-18 | クォン ヨン ジュン | 多様な先端を有する針状剛毛を有する歯ブラシ及びその製造方法 |
WO2016175304A1 (ja) * | 2015-04-28 | 2016-11-03 | ライオン株式会社 | 歯ブラシ |
JP2016198388A (ja) * | 2015-04-13 | 2016-12-01 | 花王株式会社 | 歯ブラシ |
-
2019
- 2019-12-27 JP JP2019238181A patent/JP7560210B2/ja active Active
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JP7560210B2 (ja) | 2024-10-02 |
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