JP2019014526A - 流動物用段ボール製容器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 流動物収容袋が大容量の場合に胴膨れを防止して容器の破損を防ぐことができると共に、製造コストを増大させることの無い流動物用段ボール製容器を提供する。【解決手段】 流動物用段ボール製容器は、四方に側壁を備えた底蓋5と、底蓋5の側壁の内側に下部が位置する角筒状の外枠体6と、外枠体6の内側に位置する角筒状の内枠体1と、外枠体6と、内枠体1の上部開口を塞ぐ上蓋とを有するものであって、内枠体1は、両側部に凹部と凸部とが連続して形成された嵌合部を備えた略長方形状の多層段ボール片4枚からなり、隣り合う多層段ボール片の嵌合部が嵌合することにより角筒状に形成されている。【選択図】図8
Description
本発明は、液体、粉状体、粒状体等の流動物を収容するプラスチック等の合成樹脂から形成されている流動物収容袋を収容する流動物用段ボール製容器に関するものである。
従来から、流動物収容袋を収容する流動物用段ボール製容器に関する発明は知られている(特許文献1)。
特許文献1に記載の発明は、図12に示すように、バッグインボックスタイプの液体用複合容器30において、箱体31の内側のコーナ32、32・・に、このコーナ32、32・・を構成する凹部33、33・・を塞ぐようにパッド34、34・・を配したものである。
これによって、落下時における合成樹脂製のバッグ35、36の損傷を防止すると共に、加圧によってバッグ36内の飲料を注出する際における外側のバッグのコーナ部の局部的な延伸を防止することが可能となった。
しかしながら、上記特許文献1に記載の流動物用段ボール製容器には、単層の段ボールが使用されており、一辺が40cm以下の比較的小さな容器である場合には、有効であるが、一辺が100cmを超えるような大型の容器の場合には、段ボール製容器の側壁が収容されている流動物のヘッド圧により外部へ膨出する所謂胴膨れ現象を起こして破損し易くなるという課題を有していた。
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、流動物を収容するプラスチック等の合成樹脂から形成されている流動物収容袋が大容量の場合において、収容されている流動物のヘッド圧により外部へ膨出する胴膨れを防止して容器の破損を防ぐことができると共に、製造コストを増大させることの無い流動物用段ボール製容器を提供することを目的とする。
請求項1の流動物用段ボール製容器の発明は、四方に側壁を備えた底蓋と、前記底蓋の側壁の内側に下部が位置する角筒状の外枠体と、前記外枠体の内側に位置する角筒状の内枠体と、前記外枠体と、前記内枠体の上部開口を塞ぐ上蓋と、を有する流動物収容袋を収容する流動物用段ボール製容器であって、前記内枠体は、両側部に凹部と凸部とが連続して形成された嵌合部を備えた略長方形状の多層段ボール片4枚からなり、隣り合う前記多層段ボール片の嵌合部が嵌合することにより角筒状に形成されていることを特徴としている。
請求項1の流動物用段ボール製容器は、内枠体に多層段ボール片を使用していると共に、外枠体が内枠体の外側に位置していることから流動物収容袋が大容量の場合に、収容されている流動物のヘッド圧により外部へ膨出する胴膨れを防止することができ、流動物用段ボール製容器の破損を防ぐことができる。また、内枠体は、多層段ボール片の嵌合部が嵌合することにより角筒状に形成されるので、製造コストを増大させることの無い流動物用段ボール製容器を提供できる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、多層段ボール片は、隣り合う段ボール相互のフルート目方向が互いに直交するように重ね合せて接着して形成されていることを特徴としている。したがって、隣り合うフルート目方向が互いに平行となるように重ね合された多層段ボール片と比較した場合に強度が増すことから、一層胴膨れを防止して、流動物用段ボール製容器の破損を防ぐことができる。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、外枠体と内枠体には、各々の対応する位置の側部に流動物収容袋の排出口を引き出すことが可能な開口が形成されていることを特徴としている。したがって、流動物用段ボール製容器から流動物収容袋を取り出すこと無く、流動物を取り出すことができる。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれかの発明において、底蓋の側壁の内側に外枠体の下部が嵌合していることを特徴としている。したがって、内枠体及び外枠体の下部における強度を増加させることができ、一層流動物収容袋の胴膨れを防止して、流動物用段ボール製容器の破損を防ぐことができる。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれかの発明において、外枠体の内側に内枠体が嵌合していることを特徴としている。したがって、内枠体の強度を更に増加させることができ、一層流動物収容袋の胴膨れを防止して、流動物用段ボール製容器の破損を防ぐことができる。
請求項1の発明は、流動物収容袋が大容量の場合に、収容されている流動物のヘッド圧により外部へ膨出する胴膨れを防止することができ、流動物用段ボール製容器の破損を防ぐことができる。また、製造コストを増大させることの無い流動物用段ボール製容器を提供できる。請求項2、4及び5の発明は、一層流動物収容袋の胴膨れを防止して、流動物用段ボール製容器の破損を防ぐことができる。
また、請求項3の発明は、流動物用段ボール製容器から流動物収容袋を取り出すこと無く、流動物を取り出すことができる。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る流動物用段ボール製容器の内枠体を構成する多層段ボール片を示す正面図であり、図2及び図3は、内枠体を組み立てている状態を示す斜視図である。また、図4は、内枠体を組み立てている状態を示す一部拡大斜視図であり、図5は、底蓋内に内枠体を載置した状態を示す斜視図である。これらの図を用いて本発明に係る流動物用段ボール製容器を構成する内枠体及び底蓋について説明する。
内枠体1は、略長方形状の4枚の多層段ボール片1a、1b、1c、1dから構成される。ここで、略長方形状としたのは、4枚の多層段ボール片1a、1b、1c、1dの両側部に凹部2aと凸部2bとが連続して形成された嵌合部2を備えており、この嵌合部2を除く部分が長方形状に形成されているからである。尚、図1に示す多層段ボール片1aは、流動物収容袋(図示せず)の排出口を引き出すことが可能な開口3が形成されているが、他の3枚の多層段ボール片1b、1c、1dには開口は形成されていない。
したがって、内枠体1の製作に際しては、両側部に凹部2aと凸部2bとが連続して形成された嵌合部2を備えた同形状の多層段ボール片を4枚製作した後、その中の1枚に開口3を形成することにより、多層段ボール片1aが製作される。次に、多層段ボール片1cはそのままの状態で、多層段ボール片1bと1dは天地を反転させた状態で隣り合う多層段ボール片の嵌合部2の凹部2aと凸部2bとを各々嵌合させることによって角筒状の内枠体1が製作される。
ここで、内枠体1の多層段ボール片1a、1b、1c、1dは、図4に示すように、隣り合う段ボール4a、4b相互のフルート目方向が互いに直交するようにして重ね合せて接着して形成されている。これにより、隣り合うフルート目方向が互いに平行となるように重ね合された多層段ボール片と比較した場合に強度が増すことから、一層胴膨れを防止して、流動物用段ボール製容器の破損を防ぐことができる。尚、多層段ボール片1a、1b、1c、1dの重ね合わせる段ボール4a、4b・・の枚数を図4においては6枚としているがこれに限定するものではなく、収容する流動物収容袋の容積や要求される強度に対応して適宜増減することができる。
底蓋5は、図5に示すように、底面部5eから立設された側壁5a、5b、5c、5dが形成されている。そして、内枠体1を底面部5eの上面に載置した状態では、多層段ボール片1a、1b、1c、1dの外面下部と側壁5a、5b、5c、5dの内面との間には、後述する外枠体の下部が挿入される隙間が形成されている。
図6は、外枠体を示す斜視図であり、図7は、外枠体を示す一部拡大斜視図である。これらの図を用いて本発明に係る流動物用段ボール製容器を構成する外枠体について説明する。
外枠体6は、長方形状の段ボール片6a、6bから構成されており、この段ボール片6a、6bの中央部の短手方向に形成されている折り曲げ線(罫線)7a、7bで直角に折り曲げると共に、一方の端部の接合部8a、8bに形成されている折り曲げ線(罫線)9a、9bで直角に折り曲げて、接合部8aと端部8c、接合部8bと端部8dを各々接着剤で接合することにより、4つの側面10a、10b、10c、10dを備えた角筒状に形成される。
また、外枠体6は、一つの側面10aに、開口11が形成されている。この開口11は、前述した内枠体1の開口3と対応する位置に形成されており、流動物収容袋の排出口を引き出すことを可能にしている。尚、図7に示すように、段ボール片6a、6bには、中芯が二層になったABフルートからなる復両面段ボールが使用されているが、これに限定するものではなく、要求される強度に対応して多層段ボール片を使用することもできる。
図8は、内枠体の外側に外枠体を嵌め込んでいる状態を示す斜視図であり、図9は、内枠体に外枠体を嵌め込んだ状態でパレット上に載置した状態を示す斜視図である。また、図10は、内枠体に外枠体を嵌め込んだ状態でパレット上に載置した状態を示す一部拡大斜視図である。これらの図を用いて本発明に係る流動物用段ボール製容器について説明する。
外枠体6は、内側が内枠体1に嵌合する寸法に形成されているのが好ましく、外枠体6の下部は、底蓋5の側壁5a、5b、5c、5dの内側に嵌合する寸法に形成されているのが好ましい。この状態で、流動物収容袋に流動物が注入されると、流動物収容袋の下部外周が膨張して内枠体1の内側からの圧力が増すことになるが、底蓋5の側壁5a、5b、5c、5dと、外枠体6と、内枠体1の3層が嵌合していることにより強度が増すことになるので、流動物収容袋の胴膨れを防ぐことができ、流動物用段ボール製容器の破損を防ぐことができる。
また、図9に示す内枠体1に外枠体6を嵌め込んだ状態では内枠体1の開口3と外枠体6の開口11が一致した状態となるので、流動物収容袋の排出口を引き出すことを容易に行うことができる。
図11は、上蓋を載置した状態の流動物用段ボール製容器を示す斜視図である。本発明に係る流動物用段ボール製容器は、前述した図9に示す状態で、内枠体1の内部には図示していないが流動物収容袋が載置されており、この状態で上部から流動物収容袋に流動物が注入される。そして、流動物の注入が完了して流動物収容袋の注入口が閉じられた段階で、上蓋12により、内枠体1と外枠体6により形成された上部開口が閉じられて、流動物用段ボール製容器20は、図11に示す状態となる。そして、流動物用段ボール製容器20は、図11に示す状態で、締め付けバンド(図示せず)により、運搬用パレット13と共に、外周を固く緊締される。尚、締め付けバンドは、金属製、合成樹脂製のいずれでもよい。
本発明の流動物用段ボール製容器は、液体、粉状体、粒状体等の流動物を収容するプラスチック等の合成樹脂から形成されている流動物収容袋を収容する容器として使用される。
1 内枠体
1a、1b、1c、1d 多層段ボール片
2 嵌合部
2a 凹部
2b 凸部
3 開口
4a、4b 段ボール
5 底蓋
5a、5b、5c、5d 側壁
5e 底面部
6 外枠体
6a、6b 段ボール片
7a、7b、9a、9b 折り曲げ線
8a、8b 接合部
8c、8d 端部
10a、10b、10c、10d 側面
11 開口
12 上蓋
13 運搬用パレット
20 流動物用段ボール製容器
1a、1b、1c、1d 多層段ボール片
2 嵌合部
2a 凹部
2b 凸部
3 開口
4a、4b 段ボール
5 底蓋
5a、5b、5c、5d 側壁
5e 底面部
6 外枠体
6a、6b 段ボール片
7a、7b、9a、9b 折り曲げ線
8a、8b 接合部
8c、8d 端部
10a、10b、10c、10d 側面
11 開口
12 上蓋
13 運搬用パレット
20 流動物用段ボール製容器
Claims (5)
- 四方に側壁を備えた底蓋と、
前記底蓋の側壁の内側に下部が位置する角筒状の外枠体と、
前記外枠体の内側に位置する角筒状の内枠体と、
前記外枠体と、前記内枠体の上部開口を塞ぐ上蓋と、を有する流動物収容袋を収容する流動物用段ボール製容器であって、
前記内枠体は、両側部に凹部と凸部とが連続して形成された嵌合部を備えた略長方形状の多層段ボール片4枚からなり、隣り合う前記多層段ボール片の嵌合部が嵌合することにより角筒状に形成されていることを特徴とする流動物用段ボール製容器。 - 多層段ボール片は、隣り合う段ボール相互のフルート目方向が互いに直交するように重ね合せて接着して形成されていることを特徴とする請求項1に記載の流動物用段ボール製容器。
- 外枠体と内枠体には、各々の対応する位置の側部に流動物収容袋の排出口を引き出すことが可能な開口が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の流動物用段ボール製容器
- 底蓋の側壁の内側に外枠体の下部が嵌合していることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の流動物用段ボール製容器。
- 外枠体の内側に内枠体が嵌合していることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の流動物用段ボール製容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017134254A JP2019014526A (ja) | 2017-07-09 | 2017-07-09 | 流動物用段ボール製容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017134254A JP2019014526A (ja) | 2017-07-09 | 2017-07-09 | 流動物用段ボール製容器 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019014526A true JP2019014526A (ja) | 2019-01-31 |
Family
ID=65356853
Family Applications (1)
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JP2017134254A Pending JP2019014526A (ja) | 2017-07-09 | 2017-07-09 | 流動物用段ボール製容器 |
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---|---|
JP (1) | JP2019014526A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2023062397A (ja) * | 2021-10-21 | 2023-05-08 | 株式会社オリエンタル | 枠状外装体の製造方法 |
-
2017
- 2017-07-09 JP JP2017134254A patent/JP2019014526A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2023062397A (ja) * | 2021-10-21 | 2023-05-08 | 株式会社オリエンタル | 枠状外装体の製造方法 |
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Date | Code | Title | Description |
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A80 | Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention |
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