JP2018178224A - 焼結原料の造粒方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】粒径0.25mm以下の粒子を13質量%以上含む焼結原料を造粒機13を用いて造粒する方法において、造粒機13の前段にドラムミキサー12を設置し、ドラムミキサー12内に装入した焼結原料の運動状態が飛び跳ね領域に属するようになる回転数で処理を行い、圧密化した焼結原料を造粒機13に装入する。
【選択図】図2
Description
また、特許文献2には、焼結原料の造粒工程において、ドラムミキサーから排出される造粒物のうち粒径が3.0mm以下の細粉を分取してドラムミキサーの装入側へ還元しながら造粒する技術が開示されている。
前記造粒機の前段にドラムミキサーを設置し、該ドラムミキサー内に装入した前記焼結原料の運動状態が飛び跳ね領域に属するようになる回転数で処理を行い、圧密化された前記焼結原料を前記造粒機に装入することを特徴としている。
ドラムミキサーの運転点は、ドラムミキサー内の原料の運動状態によって以下の3領域に分けられる。
正常転動域は、従来最も造粒性が高いとして指向されてきた運転領域である。この領域では、ドラムミキサー内壁との摩擦で持ち上げられた原料は原料斜面を転動しながら落下する。造粒は転動によって進行するため、この領域において造粒が最も進行する。
正常転動域よりも高回転数や低占積率側にシフトした領域が飛び跳ね領域である。この領域では、ドラムミキサー内壁との摩擦で持ち上げられた原料が転動せずにドラムミキサー内を放物落下する。飛び跳ね状態の初期では、原料が一部飛び跳ねる程度であるため造粒化は良いが、全体が飛び跳ねる状態となれば、一度造粒されたものが落下時に再破砕されるため、造粒そのものはあまり進行しない。
正常転動域よりも低回転数や高占積率側にシフトした領域は滑り領域と称される。滑り領域では、ドラムミキサー内壁との摩擦で持ち上がった原料全体が一斉に内壁を滑るように低い位置へ移動するため、造粒は進行しない。
従って、ドラムミキサーの操業では正常転動域が指向され、飛び跳ね領域及び滑り領域における操業は避けられてきた。
本発明者らは、焼結原料の圧密化促進をドラムミキサーで実現することを目指し、ドラムミキサーの飛び跳ね領域に着目して、放物落下の衝撃で原料の圧密化が図れる可能性があると考えた。
ドラムミキサー1台だけで造粒する場合、この領域での運転は避けるべきであるが、ドラムミキサーが2台ある場合、前段のドラムミキサーをこの飛び跳ね領域で操業し、後段のドラムミキサーを正常転動域で操業して造粒機として使用すれば、圧密化して造粒しやすい焼結原料にしたあとで造粒が行えるため、焼結原料の造粒性が高まると共に、得られた造粒物の強度を高めることができる。なお、ドラムミキサーの後ろに別の造粒機がある場合も、ドラムミキサーを飛び跳ね領域で操業し、造粒機で造粒を行えば、同様な効果が得られる。
そして、2次ドラムミキサーから排出される造粒物に含まれる微粉の割合を測定し、1次ドラムミキサー装入前の微粉割合に対する2次ドラムミキサー排出後における微粉割合の減少率を微粉低減割合として求めた。図1にその結果を示す。
本試験に使用した1次ドラムミキサーでは、焼結原料の運動状態が正常転動域から飛び跳ね領域に移行する回転数は7.5rpmである。このことから、微粉割合の高い焼結原料の場合、1次ドラムミキサーを飛び跳ね領域で操業すると、焼結原料の造粒性が向上し、微粉割合が低減することが判明した。
本発明の一実施の形態に係る焼結原料の造粒方法が実施される造粒設備の一例を図2に示す。本造粒設備は、焼結原料が貯蔵されている原料槽11と、焼結原料を圧密化する1次ドラムミキサー12と、1次ドラムミキサー12によって圧密化された焼結原料を造粒する2次ドラムミキサー13(造粒機の一例)とを備えている。
本実施の形態では、粒径0.25mm以下の粒子(微粉)を13質量%以上含んでいる焼結原料を対象とする。なお、微粉割合の上限は25質量%程度とする。
Fr=D×N2/(g×3600) (1)
φ=4×Q×T/(D2×π×L×ρ) (2)
ここで、、D:ドラムミキサーの内径(m)、N:ドラムミキサーの回転数(rpm)、g:重力加速度(m/s2)、Q:焼結原料給鉱量(ton/min)、T:ドラムミキサー内原料滞留時間(min)、L:ドラムミキサー胴長(m)、ρ:焼結原料嵩密度(ton/m3)
焼結原料の供給量、焼結原料の嵩密度等から占積率φが決まれば、予め求めておいたグラフから、ドラムミキサー内焼結原料の運動状態が飛び跳ね状態や正常転動域となるフリュード数Frが定まり、(1)式よりドラムミキサーの必要な回転数を得ることができる。
図2に示す造粒設備を用いて、0.25mm以下の粒子を20質量%含む焼結原料の造粒試験を実施した。
ドラムミキサーの内径Dは4.8m、胴長Lは17.1m、焼結原料給鉱量Qは22ton/min、焼結原料嵩密度ρは1.8ton/m3、ドラムミキサー内原料滞留時間Tは2minであった。これらの数値を(2)式に代入すると、占積率φは7.9%となる。
占積率φが7.9%のとき、ドラムミキサー内焼結原料が飛び跳ね状態となるフリュード数Frは、図3より5.6×10−3超となる。ドラムミキサーの内径Dが4.8mであるので1次ドラムミキサー内焼結原料が飛び跳ね状態となる、1次ドラムミキサーの必要回転数は(1)式より6.4rpm超となる。
その結果、本発明の条件を満たす実施例では、造粒後の微粉低減割合は11.8%となり、本発明の条件を満たさない比較例では、造粒後の微粉低減割合は8.0%となった。
Claims (1)
- 粒径0.25mm以下の粒子を13質量%以上含む焼結原料を造粒機を用いて造粒する方法において、
前記造粒機の前段にドラムミキサーを設置し、該ドラムミキサー内に装入した前記焼結原料の運動状態が飛び跳ね領域に属するようになる回転数で処理を行い、圧密化された前記焼結原料を前記造粒機に装入することを特徴とする焼結原料の造粒方法。
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