JP2018168886A - 軸受装置の冷却構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】圧縮エアの量が比較的少なくても軸受装置を効率良く冷却できる軸受装置の冷却構造を提供する。
【解決手段】軸受装置Jは、転がり軸受1の内外に対向する外輪2および内輪3にそれぞれ隣り合って外輪間座4および内輪間座5が設けられる。外輪2および外輪間座4がハウジング6に設置され、内輪3および内輪間座5が主軸7に設置される。外輪間座4と内輪間座5との間に、軸方向中央を基準に線対称で全体的に一部のみが開口した閉塞形状の間座間空間13が形成されている。外輪間座4の内周面に開口する出口5aから内輪間座5の外周面に向けて間座間空間13に圧縮エアAを吐出するノズル孔15を有する。出口15aから間座間空間13に吐出される圧縮エアAの軸線が、軸方向中央を基準にして非対称となるようにノズル孔15が設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】軸受装置Jは、転がり軸受1の内外に対向する外輪2および内輪3にそれぞれ隣り合って外輪間座4および内輪間座5が設けられる。外輪2および外輪間座4がハウジング6に設置され、内輪3および内輪間座5が主軸7に設置される。外輪間座4と内輪間座5との間に、軸方向中央を基準に線対称で全体的に一部のみが開口した閉塞形状の間座間空間13が形成されている。外輪間座4の内周面に開口する出口5aから内輪間座5の外周面に向けて間座間空間13に圧縮エアAを吐出するノズル孔15を有する。出口15aから間座間空間13に吐出される圧縮エアAの軸線が、軸方向中央を基準にして非対称となるようにノズル孔15が設けられている。
【選択図】図2
Description
この発明は、軸受装置の冷却構造に関し、例えば、工作機械の主軸および主軸に組み込まれる軸受の冷却構造に関する。
工作機械の主軸装置では、加工精度を確保するために、装置の温度上昇は小さく抑える必要がある。しかしながら最近の工作機械では、加工能率を向上させるため高速化の傾向にあり、主軸を支持する軸受からの発熱も高速化と共に大きくなってきている。また、装置内部に駆動用のモータを組込んだいわゆるモータビルトインタイプが多くなってきており、装置の発熱要因ともなってきている。
発熱による軸受の温度上昇は、予圧の増加をもたらす結果となり、主軸の高速化、高精度化を考えると極力抑えたい。主軸装置の温度上昇を抑える方法として、冷却用の圧縮エアを軸受に送り、軸と軸受の冷却を行う方法がある(例えば、特許文献1、2)。特許文献1、2では、2つの軸受間の空間に冷風を、回転方向に角度を付けて噴射して旋回流とすることで、軸と軸受の冷却を行っている。
また、特許文献2は、外輪間座の内輪間座と対向する周面に環状の凹み部を設け、この凹み部に出口を開口させてノズル孔を設け、このノズル孔から冷却用の圧縮エアを内輪間座の周面に向けて吐出している。この冷却構造によると、狭いノズル孔から前記凹み部からなる空間へ圧縮エアが一気に吐出されることにより、圧縮エアが断熱膨張する。そのため、圧縮エアの流速が増して、温度が下がる。この低温の圧縮エアが内輪間座に当たることにより、内輪間座およびそれに接する転がり軸受の内輪がより一層効率良く冷却される。
特許文献2の冷却構造の場合、ノズル孔から吐出される圧縮エアの量を増やすほど、冷却効果が高くなる。しかし、圧縮エアの量を増やすと、ランニングコストが高くつく。また、圧縮エアの量を増やすためにはエア圧縮機の容量を大きくしなければならず、設備コストも高くつく。
この発明の目的は、圧縮エアの量が比較的少なくても軸受装置を効率良く冷却できる軸受装置の冷却構造を提供することである。
この発明の軸受装置の冷却構造は、転がり軸受の内外に対向する固定側軌道輪および回転側軌道輪にそれぞれ隣り合って固定側間座および回転側間座が設けられ、前記固定側軌道輪および前記固定側間座が、固定部材および回転部材のうちの固定部材に設置され、前記回転側軌道輪および前記回転側間座が、前記固定部材および前記回転部材のうちの回転部材に設置される軸受装置において、
前記固定側間座と前記回転側間座との間に、軸方向中央を基準に線対称で全体的に一部のみが開口した閉塞形状の間座間空間が形成され、前記固定側間座における間座同士が対向する面に開口する出口から前記回転側間座における間座同士が対向する面に向けて前記間座間空間に圧縮エアを吐出するノズル孔を有し、前記出口から前記間座間空間に吐出される圧縮エアの軸線が軸方向中央を基準にして非対称となるように前記ノズル孔が設けられていることを特徴とする。
例えば、前記固定側軌道輪は外輪であり、前記回転側軌道輪は内輪である。
前記固定側間座と前記回転側間座との間に、軸方向中央を基準に線対称で全体的に一部のみが開口した閉塞形状の間座間空間が形成され、前記固定側間座における間座同士が対向する面に開口する出口から前記回転側間座における間座同士が対向する面に向けて前記間座間空間に圧縮エアを吐出するノズル孔を有し、前記出口から前記間座間空間に吐出される圧縮エアの軸線が軸方向中央を基準にして非対称となるように前記ノズル孔が設けられていることを特徴とする。
例えば、前記固定側軌道輪は外輪であり、前記回転側軌道輪は内輪である。
この構成によると、固定側間座に設けられたノズル孔から、冷却用の圧縮エアが、回転側間座に向けて間座間空間に吐出される。圧縮エアが狭いノズル孔から広い間座間空間に吐出されることにより、圧縮エアが断熱膨張する。この断熱膨張により、圧縮エアの流速が増すと共に、温度が下がる。そのため、回転側間座が効率良く冷却され、それに接する転がり軸受の回転側軌道輪も冷却される。その後、圧縮エアは、間座間空間の開口部から間座間空間の外へ排出される。
ノズル孔から間座間空間に吐出される圧縮エアの軸線が、軸方向中央を基準にして非対称であるため、軸方向中央の両側において圧縮エアの流れが不均等となり軸受の幅方向に向かう渦が生じやすい。このため、圧縮エアが間座間空間から排出されるのに時間がかかり、圧縮エアが間座間空間内に留まる時間が長くなる。これにより、回転側間座をより一層効率良く冷却することができる。よって、比較的圧縮エアの量が少なくても軸受装置を効率良く冷却できる。
前記ノズル孔の前記出口の軸方向位置を、前記間座間空間の軸方向中央に対して軸方向にオフセットさせることによって、ノズル孔の出口から吐出される圧縮エアの軸線が前記間座間空間において軸方向中央を基準にして非対称となる。
上記構成において、前記固定側間座の軸方向幅をHBとした場合、前記出口のオフセット量が(HB/2)×0.1以上であると、圧縮エアが間座間空間内に長時間留まるように、間座間空間内で軸受の幅方向に向かう渦を生じさせることができる。
上記構成において、前記固定側間座の軸方向幅をHBとした場合、前記出口のオフセット量が(HB/2)×0.1以上であると、圧縮エアが間座間空間内に長時間留まるように、間座間空間内で軸受の幅方向に向かう渦を生じさせることができる。
また、前記ノズル孔の前記出口の中心軸を軸方向に傾斜させることによっても、ノズル孔の出口から吐出される圧縮エアの軸線が前記間座間空間において軸方向中央を基準にして非対称となるようにして、間座間空間内で軸受の幅方向に向かう渦を生じさせることができる。
この発明の軸受装置の冷却構造は、転がり軸受の内外に対向する固定側軌道輪および回転側軌道輪にそれぞれ隣り合って固定側間座および回転側間座が設けられ、前記固定側軌道輪および前記固定側間座が、固定部材および回転部材のうちの固定部材に設置され、前記回転側軌道輪および前記回転側間座が、前記固定部材および前記回転部材のうちの回転部材に設置される軸受装置において、前記固定側間座と前記回転側間座との間に、軸方向中央を基準に線対称で全体的に一部のみが開口した閉塞形状の間座間空間が形成され、前記固定側間座における間座同士が対向する面に開口する出口から前記回転側間座における間座同士が対向する面に向けて前記間座間空間に圧縮エアを吐出するノズル孔を有し、前記出口から前記間座間空間に吐出される圧縮エアの軸線が軸方向中央を基準にして非対称となるように前記ノズル孔が設けられているため、圧縮エアの量が比較的少なくても軸受装置を効率良く冷却できる。
この発明の一実施形態に係る軸受装置の冷却構造を図1ないし図4と共に説明する。
図1は、この軸受装置の冷却構造を備えた工作機械主軸装置の断面図である。この例では、工作機械の主軸装置に適用されているが、工作機械の主軸装置だけに限定されるものではない。
図1は、この軸受装置の冷却構造を備えた工作機械主軸装置の断面図である。この例では、工作機械の主軸装置に適用されているが、工作機械の主軸装置だけに限定されるものではない。
軸受装置Jは、軸方向に並ぶ2つの転がり軸受1,1を備え、各転がり軸受1,1の外輪2,2間および内輪3,3間に、外輪間座4および内輪間座5がそれぞれ介在している。外輪2および外輪間座4がハウジング6に設置され、内輪3および内輪間座5が主軸7に嵌合している。転がり軸受1はアンギュラ玉軸受であり、外輪2および内輪3の各軌道面間に複数の転動体8が介在している。各転動体8は、保持器9により円周等配に保持される。2つの転がり軸受1,1は互いに背面組合せで配置されており、外輪間座4と内輪間座5の幅寸法差により、各転がり軸受1,1の初期予圧を設定して使用される。
この実施形態では、転がり軸受1は内輪回転で使用される。よって、外輪2、内輪3が、それぞれ請求項で言う「固定側軌道輪」、「回転側軌道輪」に該当し、外輪間座4、内輪間座5が「固定側間座」、「回転側間座」に該当する。また、主軸7が「回転部材」、ハウジング6が「固定部材」に該当する。後で示す他の実施形態についても同様である。
外輪2,2および外輪間座4は、例えばハウジング6に対して隙間嵌めとされ、ハウジング6の段部6aと端面蓋40とにより軸方向の位置決めがされる。また、内輪3,3および内輪間座5は、例えば主軸7に対して締まり嵌めとされ、両側の位置決め間座41,42により軸方向の位置決めがされる。なお、図の左側の位置決め間座42は、主軸7に螺着させたナット43により固定される。
[冷却構造]
冷却構造について説明する。
図1の部分拡大図である図2に示すように、外輪間座4は、外輪間座本体11と、この外輪間座本体11とは別部材からなるリング状の潤滑油孔形成部材12,12とを有する。外輪間座本体11は断面略T字形状に形成され、この外輪間座本体11の軸方向両側に潤滑油孔形成部材12,12がそれぞれ対称配置で固定されている。なお、図1と図2とで片方の転がり軸受1の切断面が異なっている。
冷却構造について説明する。
図1の部分拡大図である図2に示すように、外輪間座4は、外輪間座本体11と、この外輪間座本体11とは別部材からなるリング状の潤滑油孔形成部材12,12とを有する。外輪間座本体11は断面略T字形状に形成され、この外輪間座本体11の軸方向両側に潤滑油孔形成部材12,12がそれぞれ対称配置で固定されている。なお、図1と図2とで片方の転がり軸受1の切断面が異なっている。
外輪間座本体11の内径寸法は、潤滑油孔形成部材12,12の内径寸法よりも大きい。これにより、外輪間座4の内周面に、外輪間座本体11の内周面と、この内周面に続く潤滑油孔形成部材12,12の側面とで構成される凹み部13aが形成されている。外輪間座本体11の内周面が凹み部13aの底面であり、かつ潤滑油孔形成部材12,12の側面が凹み部13aの側壁面である。図3に示すように、潤滑油孔形成部材12の側面の内径端部には、断面三角形に切り欠かれた面取り部12aが設けられている。
外輪間座4と内輪間座5との間には、間座間空間13が形成されている。間座間空間13は、前記凹み部13aに、この凹み部13aの内径側に位置する円筒状の空間部13bを加えた空間である。円筒状の空間部13bの軸方向範囲は、両潤滑油孔形成部材12,12の面取り部12a,12aの内径端P,P間である。間座間空間13は、潤滑油孔形成部材12と内輪間座5との隙間14および後記環状隙間22を介して、転がり軸受2の内部空間に繋がっている。つまり、間座間空間13は、軸方向中央を基準にして線対称で、全体的に一部のみが開口した閉塞形状である。
図2に示すように、前記外輪間座本体11には、内輪間座5の外周面に向けて間座間空間13に冷却用の圧縮エアAを吐出するノズル孔15が設けられている。ノズル孔15の出口15aは、外輪間座4の凹み部13aの底面に開口している。この例では、複数個(例えば3個)のノズル孔15が設けられており、それぞれが円周方向等配に配置されている。
前記ノズル孔15は、その出口15aの軸方向位置が、間座間空間13の軸方向中央に対して軸方向にオフセットされている。言い換えると、ノズル孔15の出口15aから吐出される圧縮エアAの軸線が間座間空間13において軸方向中央を基準にして非対称となるようにしてある。そのオフセット量OSは、外輪間座4の軸方向幅をHBとした場合、(HB/2)×0.1以上とされている。このようにオフセットさせることにより、後述するように、ノズル孔15から吐出された圧縮エアAが間座間空間13内で軸受の幅方向に向かう渦を生じる。
図4に示すように、各ノズル孔15は、それぞれ内輪間座5の回転方向の前方へ傾斜させてある。つまり、外輪間座4の軸心に垂直な断面における任意の半径方向の直線Lから、この直線Lと直交する方向にオフセットした位置にある。ノズル孔15をオフセットさせる理由は、圧縮エアAを内輪間座5の回転方向に旋回流として作用させて、冷却効果を向上させるためである。なお、図1、図2では、外輪間座4を、ノズル孔15の中心線を通る断面で表示している。
外輪間座本体11の外周面には、軸受外部から各ノズル孔15に圧縮エアAを導入するための導入溝16が形成されている。この導入溝16は、外輪間座4の外周面における軸方向中間部に設けられ、各ノズル孔15に連通する円弧状に形成されている。導入溝16は、外輪間座本体11の外周面において、後述のエアオイル供給経路(図示せず)が設けられる円周方向位置を除く円周方向の大部分を示す角度範囲αにわたって設けられている。図1のように、ハウジング6に圧縮エア導入経路45が設けられ、この圧縮エア導入経路45に導入溝16が連通するように構成されている。ハウジング6の外部には、圧縮エア導入孔45に圧縮エアAを供給するエア供給装置(図示せず)が設けられている。
[潤滑構造]
潤滑構造について説明する。
図1に示すように、外輪間座4は、軸受内に潤滑油を供給する前記潤滑油孔形成部材12,12を有する。この例では、潤滑油としてエアオイルが用いられる。各潤滑油孔形成部材12は、内周面が内輪間座5に前記隙間14を介して対向する基部20と、この基部20から軸方向外側に突出して内輪3の外周面との間でエアオイル通過用の環状隙間22を介して対向する鍔状の先端部21とからなる。換言すると、潤滑油孔形成部材12の先端部21が、内輪3の外周面に被さるように軸受内に進入して配置される。また、潤滑油孔形成部材12の先端部21は、保持器9の内周面よりも半径方向の内方に配置されている。
潤滑構造について説明する。
図1に示すように、外輪間座4は、軸受内に潤滑油を供給する前記潤滑油孔形成部材12,12を有する。この例では、潤滑油としてエアオイルが用いられる。各潤滑油孔形成部材12は、内周面が内輪間座5に前記隙間14を介して対向する基部20と、この基部20から軸方向外側に突出して内輪3の外周面との間でエアオイル通過用の環状隙間22を介して対向する鍔状の先端部21とからなる。換言すると、潤滑油孔形成部材12の先端部21が、内輪3の外周面に被さるように軸受内に進入して配置される。また、潤滑油孔形成部材12の先端部21は、保持器9の内周面よりも半径方向の内方に配置されている。
図2に示すように、潤滑油孔形成部材12には、この潤滑油孔形成部材12と内輪3の外周面との間の前記環状隙間22にエアオイルを供給する潤滑油孔23が設けられている。この潤滑油孔23は、軸受側に向かうに従い内径側に至るように傾斜し、先端部21の内周側に出口が開口している。潤滑油孔23には、ハウジング6および外輪間座本体11に設けられた潤滑油供給経路(図示せず)を通ってエアオイルが供給される。内輪3の外周面における潤滑油孔23の延長線上の箇所には、環状凹み部24が設けられている。
潤滑油孔形成部材12から吐出されたエアオイルの油が前記環状凹み部24に溜り、この油が、内輪3の回転に伴う遠心力により、傾斜面である内輪3の外周面に沿って軸受中心側へと導かれる。
潤滑油孔形成部材12から吐出されたエアオイルの油が前記環状凹み部24に溜り、この油が、内輪3の回転に伴う遠心力により、傾斜面である内輪3の外周面に沿って軸受中心側へと導かれる。
[排気構造]
排気構造について説明する。
図1に示すように、この軸受装置Jには、冷却用の圧縮エアおよび潤滑用のエアオイルを排気する排気経路46が設けられている。排気経路46は、外輪間座本体11における円周方向の一部に設けられた排気溝47と、ハウジング6に設けられ前記排気溝47に連通する径方向排気孔48および軸方向排気孔49とを有する。前記外輪間座本体11の排気溝47は、潤滑油供給経路が設けられる位置とは対角の円周方向位置にわたって形成されている。
排気構造について説明する。
図1に示すように、この軸受装置Jには、冷却用の圧縮エアおよび潤滑用のエアオイルを排気する排気経路46が設けられている。排気経路46は、外輪間座本体11における円周方向の一部に設けられた排気溝47と、ハウジング6に設けられ前記排気溝47に連通する径方向排気孔48および軸方向排気孔49とを有する。前記外輪間座本体11の排気溝47は、潤滑油供給経路が設けられる位置とは対角の円周方向位置にわたって形成されている。
[冷却構造の作用]
上記構成からなる軸受装置の冷却構造の作用について説明する。
外輪間座4に設けられたノズル孔15より、冷却用の圧縮エアAが内輪間座5の外周面に向けて間座間空間13に吐出される。圧縮エアAが狭いノズル孔15から広い間座間空間13に吐出されることにより、圧縮エアAが断熱膨張する。この断熱膨張により、圧縮エアAの流速が増すと共に、温度が下がる。そのため、内輪間座5が効率良く冷却され、それに接する転がり軸受1の内輪3も冷却される。その後、圧縮エアAは、間座間空間13の開口部である前記隙間14および環状隙間22を通って軸受空間に流れ、さらに排気経路46を通って外部へ排出される。
上記構成からなる軸受装置の冷却構造の作用について説明する。
外輪間座4に設けられたノズル孔15より、冷却用の圧縮エアAが内輪間座5の外周面に向けて間座間空間13に吐出される。圧縮エアAが狭いノズル孔15から広い間座間空間13に吐出されることにより、圧縮エアAが断熱膨張する。この断熱膨張により、圧縮エアAの流速が増すと共に、温度が下がる。そのため、内輪間座5が効率良く冷却され、それに接する転がり軸受1の内輪3も冷却される。その後、圧縮エアAは、間座間空間13の開口部である前記隙間14および環状隙間22を通って軸受空間に流れ、さらに排気経路46を通って外部へ排出される。
ノズル孔15から間座間空間13に吐出される圧縮エアAの軸線が、軸方向中央を基準にして非対称であるため、軸方向中央の両側において圧縮エアAの流れが不均等となり軸受の幅方向に向かう渦が生じやすい。このため、圧縮エアAが間座間空間13から排出されるのに時間がかかり、圧縮エアが間座間空間13内に留まる時間が長くなる。これにより、内輪間座5をより一層効率良く冷却することができる。その結果、比較的圧縮エアの量が少なくても軸受装置を効率良く冷却できる。そのため、ランニングコストを低く抑えることができ、エア圧縮機の容量が小さくて済むため設備コストも安くできる。
また、この実施形態の場合、ノズル孔15が内輪間座5の回転方向の前方へ傾斜させてある。このため、ノズル孔15から吐出された圧縮エアAは、内輪間座5の外周面に沿って旋回しながら軸方向に流れて、排気経路46を通って軸受外部へ排出される。圧縮エアAが旋回するため、軸方向に真っ直ぐ流れる場合と比べて、圧縮エアAが内輪間座5の外周面と接している時間が長く、内輪間座5をより一層効率良く冷却することができる。このため、内輪間座5をより一層効率良く冷却することができる。
[他の実施形態]
図5、図6は他の実施形態を示す。この軸受装置の冷却構造は、ノズル孔15の出口15aの中心軸Cを軸方向に傾斜させてある。ノズル孔15の出口15aの軸方向位置は、間座間空間13の軸方向中央に対して軸方向にオフセットされていても、オフセットされていなくてもよい。図5、図6の例では、ノズル孔15は間座間空間13の軸方向中央に位置し、そのノズル孔15から出口15aが斜めに延びており、出口15aの軸方向位置は、間座間空間13の軸方向中央に対して軸方向にオフセットされている。他は、前記実施形態と同じ構成である。
図5、図6は他の実施形態を示す。この軸受装置の冷却構造は、ノズル孔15の出口15aの中心軸Cを軸方向に傾斜させてある。ノズル孔15の出口15aの軸方向位置は、間座間空間13の軸方向中央に対して軸方向にオフセットされていても、オフセットされていなくてもよい。図5、図6の例では、ノズル孔15は間座間空間13の軸方向中央に位置し、そのノズル孔15から出口15aが斜めに延びており、出口15aの軸方向位置は、間座間空間13の軸方向中央に対して軸方向にオフセットされている。他は、前記実施形態と同じ構成である。
この構成の軸受装置Jの冷却構造も、ノズル孔15から間座間空間13に吐出される圧縮エアAの軸線が軸方向中央を基準にして非対称となっているため、前記実施形態と同様に、軸方向中央の両側において圧縮エアAの流れが不均等となり、間座間空間13内で軸受の幅方向に向かう渦が生じやすい。このため、圧縮エアAが間座間空間13内に長く留まり、内輪間座5を効率良く冷却することができる。
以上、実施例に基づいて本発明を実施するための形態を説明したが、ここで開示した実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1…転がり軸受
2…外輪(固定側軌道輪)
3…内輪(回転側軌道輪)
4…外輪間座(固定側間座)
5…内輪間座(回転側間座)
6…ハウジング(固定部材)
7…主軸(回転部材)
13…間座間空間
15…ノズル孔
15a…出口
A…圧縮エア
C…中心軸
J…軸受装置
2…外輪(固定側軌道輪)
3…内輪(回転側軌道輪)
4…外輪間座(固定側間座)
5…内輪間座(回転側間座)
6…ハウジング(固定部材)
7…主軸(回転部材)
13…間座間空間
15…ノズル孔
15a…出口
A…圧縮エア
C…中心軸
J…軸受装置
Claims (4)
- 転がり軸受の内外に対向する固定側軌道輪および回転側軌道輪にそれぞれ隣り合って固定側間座および回転側間座が設けられ、前記固定側軌道輪および前記固定側間座が、固定部材および回転部材のうちの固定部材に設置され、前記回転側軌道輪および前記回転側間座が、前記固定部材および前記回転部材のうちの回転部材に設置される軸受装置において、
前記固定側間座と前記回転側間座との間に、軸方向中央を基準に線対称で全体的に一部のみが開口した閉塞形状の間座間空間が形成され、前記固定側間座における間座同士が対向する面に開口する出口から前記回転側間座における間座同士が対向する面に向けて前記間座間空間に圧縮エアを吐出するノズル孔を有し、前記出口から前記間座間空間に吐出される圧縮エアの軸線が軸方向中央を基準にして非対称となるように前記ノズル孔が設けられている軸受装置の冷却構造。 - 請求項1に記載の軸受装置の冷却構造において、前記ノズル孔の前記出口の軸方向位置が、前記間座間空間の軸方向中央に対して軸方向にオフセットしている軸受装置の冷却構造。
- 請求項2に記載の軸受装置の冷却構造において、前記固定側間座の軸方向幅をHBとした場合、前記出口のオフセット量が、(HB/2)×0.1以上である軸受装置の冷却構造。
- 請求項1に記載の軸受装置の冷却構造において、前記ノズル孔の前記出口の中心軸が軸方向に傾斜している軸受装置の冷却構造。
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JP2017064941A JP2018168886A (ja) | 2017-03-29 | 2017-03-29 | 軸受装置の冷却構造 |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017064941A JP2018168886A (ja) | 2017-03-29 | 2017-03-29 | 軸受装置の冷却構造 |
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JP2018168886A true JP2018168886A (ja) | 2018-11-01 |
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JP2015117820A (ja) * | 2013-11-18 | 2015-06-25 | Ntn株式会社 | 軸受装置の冷却構造 |
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2017
- 2017-03-29 JP JP2017064941A patent/JP2018168886A/ja active Pending
-
2018
- 2018-03-23 WO PCT/JP2018/011808 patent/WO2018181032A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
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WO2018181032A1 (ja) | 2018-10-04 |
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