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JP2017197287A - バッグインボックス - Google Patents

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Abstract

【課題】「フィルムタイプ」の内装容器内に残存する液状内容物を最後まで確実に排出させることが可能なバッグインボックスの提供。【解決手段】下部側壁に注出ノズル開閉機構51の挿通孔を設けた収納箱と、収納箱に懸垂状態で収納したフィルム素材からなる懸垂容器31とを備え、懸垂容器の下端に取り付けた注出ノズル開閉機構を挿通孔から引き出して使用するバッグインボックスであって、収納箱の底部には、挿通孔に向けて傾斜して保持する基台を備え、一方、収納箱の上部には、懸垂容器の上部に設けた開閉栓を懸垂保持する懸垂手段22が設けてあり、液状内容物Lの充填に際しては、懸垂容器の開閉栓が開かれ、液状内容物の注出に際しては、懸垂容器の上部に設けた開閉栓を、懸垂手段によって懸垂保持するとともに開閉栓を閉じてあり、注出ノズル開閉機構の開放によって注出できるようにした。【選択図】図33

Description

本発明は、下部側壁に注出ノズルの挿通孔を設けた収納箱と、該収納箱に懸垂状態で収納したフィルム素材からなる懸垂容器とを備え、該懸垂容器の下端に取り付けた注出ノズルを前記挿通孔から引き出してその端部に開閉機構を取り付けたバッグインボックスを提供することを目的とするものである。
従来、近年地球温暖化等の環境問題への関心が高まる中、包装容器についても省資源化、省エネルギー化、易廃棄化等の取り組みが進められている。また、それらの要求に対応した開発、普及が加速されている。
バッグインボックスはそのような環境配慮型包装容器であり、プラスチック製の内装容器と段ボールケースを主体とする外装容器から構成される、液体用(一部には粘体や固形入り液体用)の組み合わせ容器である。
その中でこの発明はいわゆる「フィルムタイプ」の内装容器に関するものであり、「フィルムタイプ」は、一般的に2≡3層のフィルムをヒートシール法やインパルスシール法で熱溶着させてフィルム袋としたものである。そして、内容物の充填や取り出しのため、射出成型法で成型されたスパウトが内装容器本体に熱溶着されている。
外装容器は段ボールケースが一般的であり、容量や輸送条件、後ライン適性などの要求品質から、材質構成、形態が選定されている。
そのような「フィルムタイプ」の内装容器と段ボールケースを主体とする外装容器から構成される先行技術としては、次のようなものが知られている。
1)外装容器の側面に注出口を備えた例
米国公開2009−57339号公報(特許文献1参照)
実開昭63−192283号公報(特許文献2参照)
実開昭53−154127号公報(特許文献3参照)
実開昭63−13867号公報(特許文献4参照:外装容器に傾斜底部)
米国特許第3453033号明細書(特許文献5参照:外装容器に傾斜底部)
実開昭61−172056号公報(特許文献6参照)
2)外装容器の上部に内装容器を懸垂保持する例
特開平6−171668号公報(特許文献7参照)
3)外装容器の側壁に補強材を取り付けた例
特開平7−315436号公報(特許文献8参照)
しかしながら 上記先行技術においても「フィルムタイプ」の内装容器内の液状内容物を最後まで注出することができるものはほとんど存在しなかった。
例えば実開昭63−13867号公報(特許文献4参照:外装容器に傾斜底部)や米国特許第3453033号明細書(特許文献5参照:外装容器に傾斜底部)のように底部を傾斜させるだけでは、「フィルムタイプ」の内装容器内に残存する液状内容物を最後まで確実に排出させることはできなかった。
そのため本発明者らは先に、特願2015−27038号(特許第5850591号公報、特許文献9参照)において、下部側壁に注出ノズルの挿通孔を設けた収納箱と、上部に逆止弁を内蔵した開閉栓を、下端に注出ノズルを取り付け、前記収納箱に懸垂状態で収納可能としたフィルム素材からなる懸垂容器とを備え、該懸垂容器の下端に取り付けた注出ノズルは、前記挿通孔から引き出され、その端部に自動閉止弁を取り付けられたバッグインボックスであって、前記収納箱の底部の両側には、前記挿通孔よりも上に懸垂容器を外側から内側に向けて傾斜して保持する基台が設けられ、またその中間位置には注出ノズルの端部に向けて懸垂容器の下端をガイドするV型ガイド溝が形成され、一方、前記収納箱の上部には、懸垂容器の上部に設けた前記開閉栓を懸垂保持する懸垂手段が設けられているバッグインボックスを提案した。
米国公開2009−57339号公報 実開昭63−192283号公報 実開昭53−154127号公報 実開昭63−13867号公報 米国特許第3453033号明細書 実開昭61−172056号公報 特開平6−171668号公報 特開平7−315436号公報 特許第5850591号公報
しかしながら 上記特願2015−27038号(特許第5850591号公報、特許文献9参照)の発明においては、液状内容物を最後まで確実に排出させることはできるものの、構造が複雑で商品化のためにはより一層のコストダウンが求められていた。
本発明は、このような従来技術の状況に鑑みて、より大幅なコストダウンを図ることが可能なバッグインボックスの提供を目的とする。
上記従来の問題を解決するため本発明のバッグインボックスは、下部側壁に注出ノズル開閉機構の挿通孔を設けた収納箱と、該収納箱に懸垂状態で収納したフィルム素材からなる懸垂容器とを備え、該懸垂容器の下端に取り付けた注出ノズル開閉機構を前記挿通孔から引き出して使用するバッグインボックスであって、
前記収納箱の底部には、前記挿通孔に向けて傾斜して保持する基台を備え、
一方、前記収納箱の上部には、懸垂容器の上部に設けた開閉栓を懸垂保持する懸垂手段が設けてあり、
液状内容物の充填に際しては前記懸垂容器の開閉栓が開かれ、
液状内容物の注出に際しては、前記懸垂容器の上部に設けた開閉栓を前記懸垂手段によって懸垂保持するとともに前記開閉栓を閉じてあり、前記収納箱内において懸垂容器の下端に取り付けた注出ノズル開閉機構は挿通孔から引き出されており、該注出ノズル開閉機構の開放によって注出できるようにしたことを特徴とするものである。
本発明のバッグインボックスにおいて、懸垂容器の上部に設けた開閉栓は、逆止弁を内蔵しており、前記懸垂容器の開閉栓を開いて懸垂容器内に液状内容物を充填し、該開閉栓を閉じて逆止弁から懸垂容器内の空気を排出することにより懸垂容器内を液状内容物のみで満たした上、前記収納箱内に懸垂容器をはめ込んで、懸垂容器下端の注出ノズル開閉機構を挿通孔から引き出すとともに、
懸垂容器の上部に設けた開閉栓を前記懸垂手段によって懸垂保持するようにしたことをも特徴とするものである。
本発明のバッグインボックスにおいて、下部側壁に注出ノズル開閉機構の挿通孔を設けた収納箱と、該収納箱に懸垂状態で収納したフィルム素材からなる懸垂容器とを備え、該懸垂容器の下端に取り付けた注出ノズル開閉機構を前記挿通孔から引き出して使用するバッグインボックスであって、
前記収納箱の底部には、前記挿通孔よりも上に懸垂容器を保持する基台を設けるとともに、基台は注出ノズル開閉機構の挿通孔に向けて下向きのスロープが形成されていることをも特徴とするものである。
本発明のバッグインボックスにおいて、下部側壁に注出ノズル開閉機構の挿通孔を設けた収納箱は、その幅を細くすることによって商品陳列棚に横に並べて陳列することができるようにしたことをも特徴とするものである。
第1の発明では、下部側壁に注出ノズル開閉機構の挿通孔を設けた収納箱と、該収納箱に懸垂状態で収納したフィルム素材からなる懸垂容器とを備え、該懸垂容器の下端に取り付けた注出ノズル開閉機構を前記挿通孔から引き出して使用するものであるため、バッグインボックスにおける「フィルムタイプ」の内装容器内に残存する液状内容物を最後まで確実に排出させることを可能としたバッグインボックスを提供することができる。
第2の発明では、逆止弁によって懸垂容器内の液状内容物に空気が残存しないように排出させることができ、液状内容物が酸化するのを防止して液状内容物を鮮度良く保持しつつ、最後まで確実に排出させることを可能としたバッグインボックスを提供することができる。
第3の発明では、前記収納箱の底部に基台を設けるとともに、該基台は注出ノズル開閉機構の挿通孔に向けて下向きのスロープが形成されているため、最後まで確実に排出させることを可能としたバッグインボックスを提供することができる。
第4の発明では、収納箱の幅を細くすることによって商品陳列棚に横に並べて陳列することができるようにしたので、収納箱をデパートのみならずスーパーマーケットやコンビニエンスストア等にも陳列可能であり、かつ規格化する音により非常に低コストのバッグインボックスを提供することができる。
本発明に係るバッグインボックスを構成する収納箱の例を示す展開図である。 その斜視図である。 その組立工程を示し、中央部分でL字形に折り曲げた状態の斜視図である。 一方の細側板をさらに内向きに折り曲げた状態を示す斜視図である。 他方の広側板をさらに内向きに折り曲げた状態を示す斜視図である。 両側の細底板を内向きに水平となるよう折り返した状態を示す斜視図である。 両側の広底板を内向きに水平となるよう折り返して有底とした状態を示す斜視図である。 基台を構成する台板を示す平面図である。 その斜視図である。 該台板の後端部を下向きに折返した状態の斜視図である。 該台板の後端部の両側をさらに内向きに折返した状態の斜視図である。 該台板の側板を下向きに折返した状態の斜視図である。 該台板のスロープ部を斜め下向きに折返した状態を示す斜視図である。 完成した基台を収納箱に収納しようとする状態を示す斜視図である。 完成した基台を収納箱に収納した状態を示す斜視図である。 その概略断面図である。 フィルム素材からなる懸垂容器の1例を示す斜視図である。 フィルム素材からなる懸垂容器を前記収納箱に収納しようとする状態を示す斜視図である。 液状内容物未充填のフィルム素材からなる懸垂容器を収納箱に組み込んだ状態を示す概略断面図である。 フィルム素材からなる懸垂容器に液状内容物を充填しようとする状態を示す概略断面図である。 液状内容物をほぼ充填し終わった状態の概略断面図である。 懸垂容器に液状内容物を充填し、その上部に溜まった空気を排出しようとする状態を示す概略断面図である。 空気を排出し終わった状態を示す概略断面図である。 懸垂容器の開閉栓にキャップを組み付けた状態を示す概略断面図である。 懸垂容器の開閉栓を収納箱に設けた懸垂手段に組み付けようとする状態を示す斜視図である。 懸垂容器の開閉栓を収納箱に設けた懸垂手段に組み付けた状態を示す斜視図である。 懸垂容器の開閉栓を懸垂容器上に折り畳んだ状態を示す斜視図である。 その概略断面図である。 最後に天板サイドフラップを懸垂容器の上に折り込んだ状態の斜視図である。 その概略断面図である。 収納箱の一方の細側板下部から注出ノズル開閉機構を引き出した状態を示す斜視図である。 その概略断面図である。 液状内容物の排出がほぼ終わった状態の概略断面図である。 本発明のバッグインボックスを並べて陳列しようとする状態を示す斜視図である。 収納箱を多段に陳列した状態を示す斜視図である。 懸垂容器の開閉栓の分解状態の各パーツを示す斜視図である。 その断面図である。 (a)は開閉栓を構成する逆止弁の保持機構を示す分解状態の各パーツを示す斜視図、(b)は中央で切断した状態を示す斜視図である。 (a)は逆止弁の保持機構を収納する筒状本体と蓋体とを示す分解状態の各パーツを示す斜視図、(b)は中央で切断した状態を示す斜視図である。 逆止弁の保持機構を筒状本体に収納しようとする段階の中央で切断した状態を示す斜視図である。 逆止弁の保持機構を筒状本体に収納した上、蓋体を取り付けようとする段階の中央で切断した状態を示す斜視図である。 筒状本体に蓋体を取り付けた状態の中央で切断した状態を示す断面図である。 逆止弁の保持機構のノズル部分にキャップを組み付けた状態の分解断面図である。 その中央切断斜視図である。 懸垂容器の注出ノズル開閉機構の分解状態の各パーツを示す斜視図である。 その断面図である。 (a)は注出ノズル開閉機構を構成する筒状ハウジングと上部操作レバー体とを示す分解斜視図、(b)は中央で切断した状態を示す斜視図である。 (a)は閉止栓と筒状スライド体とを示す分解斜視図、(b)は中央で切断した状態を示す斜視図である。 (a)は蓋体を示す分解斜視図、(b)は中央で切断した状態を示す斜視図である。 (a)は操作レバーを示す分解斜視図、(b)は中央で切断した状態を示す斜視図である。 閉止栓を筒状ハウジング内に組み付ける段階を示す中央切断斜視図である。 閉止栓を筒状ハウジング内に組み付け、さらに筒状スライド体を組み付ける段階を示す中央切断斜視図である。 さらに蓋体を組み付ける段階を示す中央切断斜視図である。 さらに操作レバーを組み付ける段階を示す中央切断斜視図である。 組み付け完了時の中央切断斜視図である。 その断面図である。 操作レバーを引き下げた状態の中央切断斜視図である。 その断面図である。
次に、本発明に係るバッグインボックスの実施形態を図1〜図64について説明する。それぞれ図1〜図35は収納箱を、図36〜図44は懸垂容器の開閉弁を、図45〜図58は懸垂容器に使用する注出ノズル開閉機構を示すものである。
図1ないし図35は本発明に係るバッグインボックスを構成する収納箱11の1例を示すものであり、該収納箱11はさらに基台12を備えている。
図1および図2の展開図において、収納箱11は幅の広さの異なる広側板13および細側板14を順次一対ずつ連結した側板部と、各側板13,14の上下にそれぞれ配設した幅の異なる広底板15,細底板16と、広天板17,細天板18とで構成され、それぞれ折り目19を介して連結されている。
図において20は側板部の端部に設けた連結片、21は細側板14の下部に設けた注出ノズル開閉機構の挿通孔、22は懸垂容器の上部に設けた開閉栓を懸垂保持する開口部からなる懸垂手段である。
前記収納箱11の組み付けに際しては、図3に示すように側板部の中央部分の折り目19でL字形に折り曲げ、図4に示すように一方の細側板14および連結片20をそれぞれ内向きに折り曲げ、図5に示すように他方の広側板13を内向きに折り曲げてその端部を前記連結片20と接着して固定する。
次いで、図6に示すように両側の細底板16を内向きに水平となるよう折り返し、図7に示すように両側の広底板15を内向きに水平となるよう折り返して底部を構成する。
図8ないし図13は基台12を構成する台板12aを示すものである。
すなわち、図8および図9に示す台板12aは、図10に示すように該台板12aの後端部を下向きに折返したのち、図11に示すように該台板12aの後端部の両側の支持板12bをさらに内向きに折返す。
また、図12に示すように該台板12a両側の側板12cを下向きに折返した上、図13に示すように該台板12aのスロープ部12dを斜め下向きに折返せば基台12が完成する。
完成した前記基台12は、図14に示すように前記収納箱11に上から落とし込むように収納され、図15および図16に示すように収納箱11内の傾斜した底部を構成する。
図17はフィルム素材からなる懸垂容器31の1例を示すものであり、2枚のプラスチック製シート31aをほぼ三角形となるように幅方向の端片を融着等の手段で接合したものであり、一方の側の上端には開閉栓41が、他方の側の下端には注出ノズル開閉機構51が取り付けられている。
そして、図18に示すようにフィルム素材からなる懸垂容器31を前記収納箱11内に落とし込むように収納する。その場合、当初の懸垂容器31は図19に示すようにシワシワである。
そこで、図20に示すように液状内容物Lが未充填のフィルム素材からなる懸垂容器31を収納箱11に組み込んだ状態で、前記開閉栓41を取り外して液状内容物Lを適宜手段で充填する。図21は液状内容物Lを懸垂容器31にほぼ充填し終わった状態を示すものである。
なお、図22に示すように懸垂容器31に充填された液状内容物Lの上部には空気Aが溜まっているので、懸垂容器31を押圧して空気Aを押し出すように排出する。そして図23に示すように懸垂容器31上部から空気Aを排出し終わったあとは、図24および図25に示すように懸垂容器31の開閉栓41にキャップ42を組み付け、図26に示すように懸垂容器31の開閉栓41を収納箱11の細天板18に設けたひょうたん型の開口部からなる懸垂手段22に組み付ける。その上で、図27および図28に示すように懸垂容器31の開閉栓41を懸垂容器31上に折り畳み、図29および図30に示すように、広天板17を懸垂容器31の上に折り込めば組み付け完了である。
バッグインボックスの使用に際しては、図31及び図32に示すように収納箱11の一方の細側板14下部の挿通孔21から注出ノズル開閉機構51を引き出し、後述する操作レバーを引き下ろして使用する。図33は液状内容物Lの排出がほぼ終わった状態を示すものである。
本発明のバッグインボックスは従来のバッグインボックスに比して細幅である。したがって、図34に示すように横に並べて陳列してもあまり幅を取られることがないため、図35に示すように陳列棚81等に収納箱11を多段に陳列することが可能となる。
図36ないし図44は懸垂容器31の上部に取り付ける開閉栓を示すものである。
先ず、図36および図37は開閉栓41の分解状態の各パーツを示すものであり、開閉栓41の要部をなす逆止弁の保持機構42と、該保持機構42を収納保持する筒状本体43、および筒状本体43の上部にねじ込んで前記保持機構42を筒状本体43に固定する蓋体44を備えている。
先ず図38(a)、(b)に基いて逆止弁の保持機構42について説明すると、この逆止弁の保持機構42は筒状保持部42aの上端にフランジ部42bを介して上向きに脱気ノズル42cが形成されている。
そして筒状保持部42aの内壁の下部に設けた段差42dには、上端アーチ部に切込みを設けた逆止弁42eが係合して保持される。42fは逆止弁42eを筒状保持部42aの内壁から抜け止めする筒状弾性体、42gは筒状保持部42aの上端のフランジ部42bと筒状本体43との間に介在させるパッキングである。
図39(a)、(b)は前記開閉栓41における逆止弁の保持機構42を収納する筒状本体43と蓋体44、およびキャップ45とを示すものである。
前記筒状本体43は、下部外周に懸垂容器31を確実に溶着するための複数の周溝43aが形成され、またフランジ部43bを介して外ネジ43cが設けられている。
前記蓋体44は、内ネジ44aを前記筒状本体43の外ネジ43cにねじ込むことによって筒状本体43に固着される。44bは前記脱気ノズル42cの挿通孔、44cは前記キャップ45を取り付ける際のパッキングである。
前記各パーツの組み付けに際しては、図37に示す状態から図40に示すように筒状保持部42aの内壁の下部に設けた段差42dに、逆止弁42eが係合するまで押し込み、さらに筒状弾性体42fで逆止弁42eを筒状保持部42aの内壁から抜けないようにする。
次に、図40に示す状態から図41に示すように前記筒状保持部42aの下側からその外周に沿って前記筒状本体43を押し込む。
その際前記筒状本体43は、前記筒状保持部42a上端のフランジ部42b位置まで押し込まれる。同時に、筒状本体43上端と前記フランジ部42bとの間には、パッキング42gが介在した状態となる。
その上で図41に示す状態から図42に示すように逆止弁の保持機構42を筒状本体43に収納した上で蓋体44を取り付け、さらに図43および図44に示すように逆止弁の保持機構42の脱気ノズル42cにキャップ45を組み付けるのである。
図45ないし図58は懸垂容器31の下端に取り付ける注出ノズル開閉機構51を示すものである。
図45および図46に示すように、筒状ハウジング52には、外周に長さ方向に沿って所定の間隔で周溝52eが形成してあり、懸垂容器31に溶着によってより強固に接合するために利用される。
前記筒状ハウジング52の下端には外ネジ52aが形成されていて、蓋体56に設けた内ネジ部56aで蓋体56を取り付けるようになっている。また前記筒状ハウジング52の外周には、リング状のフランジ部52cが外ネジ52a端部のリング状枠部52bとの間に所定の間隔をおいて形成してある。
図において52d,52dは前記筒状ハウジング52の内壁に設けた複数の係合孔である。
前記筒状ハウジング52内には閉止栓53が着脱可能に取り付けられる。
この閉止栓53は、図45ないし図48に示すように、前記筒状ハウジング52の内壁に設けた複数の係合孔52d,52dに係合する突起62を上端に設けた縦アーム部61と、その下端を所定の間隔で連結した横アーム部63とからなる係合アーム63aと、前記横アーム部63に下向きに固設した閉止栓本体53aと、閉止栓本体53aの端部に取り付けた閉止用パッキング64とを備えている。この閉止用パッキング64は、前記閉止栓53の先端に設けた膨頭部65にその周囲を包み込むように取り付けてある。
前記筒状ハウジング52には、その下端内周面に沿って筒状スライド体54が前記閉止栓53の少なくとも下部を包むように取り付けられている。該筒状スライド体54は図48に示すように、スライド用パッキング55を介して前記筒状ハウジング52内を上下にスライドできるように保持されている。
図49に示す蓋体56は、前記筒状ハウジング52の外ネジ52aに内ネジ部56aを介して取り付けられている。
そして、図54に示すように、前記閉止栓53はその下端を前記筒状ハウジング52に取り付けた蓋体56から突出させる。
前記筒状スライド体54の下端には、図50に示すように花弁状の係合部71aを水平方向に伸ばした操作レバー71が取り付けてある。
前記操作レバー71は、その中央に前記筒状スライド体54の下端に挿通して取り付ける取付孔71bを備えており、該取付孔71bを前記筒状スライド体54の下端に挿通した上、前記筒状スライド体54の下端に設けた周溝54aに抜け止め用パッキング54bを取り付けて、かつ前記筒状スライド体54からの抜け止めができるようにしたものである。
なお前記筒状ハウジング52には、図45および図46に示すように外ネジ52aに取り付ける蓋体56と、外ネジ52aとの間に所定の間隔が形成されるようにして前記筒状ハウジング52外周に突設したフランジ部52bとの間に上部操作レバー体72が介在させてある。該上部操作レバー体72は、切れ目(図示せず)等によって拡径することと等によって前記位置に装着することができる。
該上部操作レバー体72は、前記筒状ハウジング52の前記操作レバー71とを指等で挟んで操作レバー71の復帰操作をしやすくできるようにするものである。
前記各パーツの組み付けに際しては、図51に示す状態から図52に示すように前記筒状ハウジング52の下側から閉止栓53を押し込む。
すると、前記閉止栓53は、前記筒状ハウジング52の内壁に設けた複数の係合孔52d,52dに縦アーム部61の上端に外向きに設けた突起62が係合する。その際、前記横アーム部63の外周に設けた張出し部63bが前記筒状ハウジング52内壁の所定高さに設けた段差52fに係合してそれ以上押し込まれることがない。
次に、図52に示す状態から図53に示すように前記筒状ハウジング52の下側から前記筒状スライド体54を押し込む。
その際前記筒状スライド体54は、スライド用パッキング55を介して前記筒状ハウジング52内を上向きにスライドして前記閉止栓53の横アーム部63位置まで押し込まれ、閉止栓53の外側を所定の間隔を置いて包み込むよう保持される。同時に、筒状スライド体54下端の筒状の閉止部66は、閉止栓53の閉止用パッキング64と係合した状態となる。
次に、図53に示す状態から図54に示すように前記筒状ハウジング52の下側から前記蓋体56をネジ込むと、該蓋体56によって筒状スライド体54は下向きのスライド位置が限定される。
その上で、図54に示す状態から図55および図56に示すように前記筒状スライド体54の下端に操作レバー71を押し込み、前記筒状スライド体54の下端に設けた周溝54aに抜け止め用パッキング54bを取り付ければ、前記操作レバー71は前記筒状スライド体54に確実に取り付けられる。
この発明の注出ノズル開閉機構51によれば、注出ノズル73を開口した状態を図57および図58に示すように操作レバー71を引き下げるだけで簡単に保持できることはもちろん、上部操作レバー体72に指をかけて操作レバー71を押し上げ、閉止部66を閉止栓53の閉止用パッキング64と係合させるだけで閉止した状態に簡単に保持させることができる。したがって、非常に簡便な操作で液状内容物の注出制御を行うことができる。
すなわち、前記筒状スライド体54が上端位置にあるときは前記閉止部66は閉止栓53の閉止用パッキング64に係合して閉止されており、前記操作レバー71の下向き操作により前記筒状スライド体54が下部位置にあるときは前記閉止部66と閉止栓53の閉止用パッキング64との係合が解除され、筒状スライド体54が開放されて注出状態となるのである。
本発明によれば、いわゆるバッグインボックスの用例として知られている、例えば業務用輸送容器として、各種食品(乳製品、調味液、アルコール飲料、食用油、清涼飲料、果実等)、化学薬品(写真処理剤、界面活性剤、金属処理剤、床用ワックス等)、トイレタリー(シャンプー、リンス、液体洗剤等)などに利用することができる。
もちろん、上記各用途以外の用途や、主流である18〜20リットルのみならず、10リットル以下の内容物を収納する用途に使用することができるのはいうまでもない。
11 収納箱
12 基台
12a 台板
12b 支持板
12c 側板
12d スロープ部
13 広側板
14 細側板
15 広底板
16 細底板
17 広天板
18 細天板
19 折り目
20 連結片
21 挿通孔
22 懸垂手段
31 懸垂容器
31a プラスチック製シート
41 開閉栓
42 逆止弁の保持機構
42a 筒状保持部
42b フランジ部
42c 脱気ノズル
42d 段差
42e 逆止弁
42f 筒状弾性体
42g パッキン
43 筒状本体
43a 周溝
43b フランジ部
43c 外ネジ
44 蓋体
44a 内ネジ
44b 挿通孔
44c パッキング
45 キャップ
51 注出ノズル開閉機構
52 筒状ハウジング
52a 外ネジ
52c フランジ部
52d,52d 係合孔
52e 周溝
52f 段差
53 閉止栓
53a 閉止栓本体
54 筒状スライド体
54a 周溝
54b 抜け止め用パッキング
55 スライド用パッキング
56 蓋体
56a 内ネジ部
61 縦アーム部
62 突起
63 横アーム部
63a 係合アーム
63b 張出し部
64 閉止用パッキング
65 膨頭部
66 閉止部
71 操作レバー
71a 係合部
71b 取付孔
72 上部操作レバー体
73 注出ノズル
81 陳列棚
A 空気
L 液状内容物
本発明は、側壁下端に注出ノズルの挿通孔を設けた収納箱と、該収納箱に懸垂状態で収納したフィルム素材からなる懸垂容器とを備え、該懸垂容器の下端に取り付けた注出ノズルを前記挿通孔から引き出してその端部に開閉機構を取り付けたバッグインボックスを提供することを目的とするものである。
従来、近年地球温暖化等の環境問題への関心が高まる中、包装容器についても省資源化、省エネルギー化、易廃棄化等の取り組みが進められている。また、それらの要求に対応した開発、普及が加速されている。
バッグインボックスはそのような環境配慮型包装容器であり、プラスチック製の内装容器と段ボールケースを主体とする外装容器から構成される、液体用(一部には粘体や固形入り液体用)の組み合わせ容器である。
その中でこの発明はいわゆる「フィルムタイプ」の内装容器に関するものであり、「フィルムタイプ」は、一般的に2≡3層のフィルムをヒートシール法やインパルスシール法で熱溶着させてフィルム袋としたものである。そして、内容物の充填や取り出しのため、射出成型法で成型されたスパウトが内装容器本体に熱溶着されている。
外装容器は段ボールケースが一般的であり、容量や輸送条件、後ライン適性などの要求品質から、材質構成、形態が選定されている。
そのような「フィルムタイプ」の内装容器と段ボールケースを主体とする外装容器から構成される先行技術としては、次のようなものが知られている。
1)外装容器の側面に注出口を備えた例
米国公開2009−57339号公報(特許文献1参照)
実開昭63−192283号公報(特許文献2参照)
実開昭53−154127号公報(特許文献3参照)
実開昭63−13867号公報(特許文献4参照:外装容器に傾斜底部)
米国特許第3453033号明細書(特許文献5参照:外装容器に傾斜底部)
実開昭61−172056号公報(特許文献6参照)
2)外装容器の上部に内装容器を懸垂保持する例
特開平6−171668号公報(特許文献7参照)
3)外装容器の側壁に補強材を取り付けた例
特開平7−315436号公報(特許文献8参照)
しかしながら 上記先行技術においても「フィルムタイプ」の内装容器内の液状内容物を最後まで注出することができるものはほとんど存在しなかった。
例えば実開昭63−13867号公報(特許文献4参照:外装容器に傾斜底部)や米国特許第3453033号明細書(特許文献5参照:外装容器に傾斜底部)のように底部を傾斜させるだけでは、「フィルムタイプ」の内装容器内に残存する液状内容物を最後まで確実に排出させることはできなかった。
そのため本発明者らは先に、特願2015−27038号(特許第5850591号公報、特許文献9参照)において、下部側壁に注出ノズルの挿通孔を設けた収納箱と、上部に逆止弁を内蔵した開閉栓を、下端に注出ノズルを取り付け、前記収納箱に懸垂状態で収納可能としたフィルム素材からなる懸垂容器とを備え、該懸垂容器の下端に取り付けた注出ノズルは、前記挿通孔から引き出され、その端部に自動閉止弁を取り付けられたバッグインボックスであって、前記収納箱の底部の両側には、前記挿通孔よりも上に懸垂容器を外側から内側に向けて傾斜して保持する基台が設けられ、またその中間位置には注出ノズルの端部に向けて懸垂容器の下端をガイドするV型ガイド溝が形成され、一方、前記収納箱の上部には、懸垂容器の上部に設けた前記開閉栓を懸垂保持する懸垂手段が設けられているバッグインボックスを提案した。
米国公開2009−57339号公報 実開昭63−192283号公報 実開昭53−154127号公報 実開昭63−13867号公報 米国特許第3453033号明細書 実開昭61−172056号公報 特開平6−171668号公報 特開平7−315436号公報 特許第5850591号公報
しかしながら 上記特願2015−27038号(特許第5850591号公報、特許文献9参照)の発明においては、液状内容物を最後まで確実に排出させることはできるものの、構造が複雑で商品化のためにはより一層のコストダウンが求められていた。
本発明は、このような従来技術の状況に鑑みて、より大幅なコストダウンを図ることが可能なバッグインボックスの提供を目的とする。
上記従来の問題を解決するため本発明のバッグインボックスは、側壁下端に注出ノズル開閉機構の挿通孔を設けた収納箱と、該収納箱に懸垂状態で収納したフィルム素材からなる懸垂容器とを備え、該懸垂容器の下端に取り付けた注出ノズル開閉機構を前記挿通孔から引き出して使用するバッグインボックスであって、
前記収納箱の底部には、前記挿通孔に向けて傾斜して保持する基台を備え、該基台を構成する台板は、台板両側に途中まで設けた側板を下向きに折返された水平部と、該台板の前記側板位置からはみ出して斜め下向きに折返されたスロープ部とを有していて、前記懸垂容器を前記挿通孔に向けて傾斜して保持するよう構成され、
一方、前記収納箱の上部には、懸垂容器の上部に設けた開閉栓を懸垂保持する懸垂手段が設けてあり、
液状内容物の充填に際しては前記懸垂容器の開閉栓が開かれ、
液状内容物の注出に際しては、前記懸垂容器の上部に設けた開閉栓を前記懸垂手段によって懸垂保持するとともに前記開閉栓を閉じてあり、前記収納箱内において懸垂容器の下端に取り付けた注出ノズル開閉機構は挿通孔から引き出されており、該注出ノズル開閉機構の開放によって注出できるようにしたことを特徴とするものである。
本発明のバッグインボックスにおいて、懸垂容器の上部に設けた開閉栓は、逆止弁を内蔵しており、前記懸垂容器の開閉栓を開いて懸垂容器内に液状内容物を充填し、該開閉栓を閉じて逆止弁から懸垂容器内の空気を排出することにより懸垂容器内を液状内容物のみで満たした上、前記収納箱内に懸垂容器をはめ込んで、懸垂容器下端の注出ノズル開閉機構を挿通孔から引き出すとともに、
懸垂容器の上部に設けた開閉栓を前記懸垂手段によって懸垂保持するようにしたことをも特徴とするものである。
本発明のバッグインボックスにおいて、側壁下端に注出ノズル開閉機構の挿通孔を設けた収納箱と、該収納箱に懸垂状態で収納したフィルム素材からなる懸垂容器とを備え、該懸垂容器の下端に取り付けた注出ノズル開閉機構を前記挿通孔から引き出して使用するバッグインボックスであって、
前記収納箱の底部には、前記挿通孔よりも上に懸垂容器を保持する基台を設けるとともに、基台は注出ノズル開閉機構の挿通孔に向けて下向きのスロープが形成されていることをも特徴とするものである。
本発明のバッグインボックスにおいて、側壁下端に注出ノズル開閉機構の挿通孔を設けた収納箱は、挿通孔形成側壁面の幅を他の直交側壁面の幅より細くすることによって商品陳列棚に横に並べて陳列することができるようにしたことをも特徴とするものである。
第1の発明では、側壁下端に注出ノズル開閉機構の挿通孔を設けた収納箱と、該収納箱に懸垂状態で収納したフィルム素材からなる懸垂容器とを備え、該懸垂容器の下端に取り付けた注出ノズル開閉機構を前記挿通孔から引き出して使用するものであるため、バッグインボックスにおける「フィルムタイプ」の内装容器内に残存する液状内容物を最後まで確実に排出させることを可能としたバッグインボックスを提供することができる。
第2の発明では、逆止弁によって懸垂容器内の液状内容物に空気が残存しないように排出させることができ、液状内容物が酸化するのを防止して液状内容物を鮮度良く保持しつつ、最後まで確実に排出させることを可能としたバッグインボックスを提供することができる。
第3の発明では、前記収納箱の底部に基台を設けるとともに、該基台は注出ノズル開閉機構の挿通孔に向けて下向きのスロープが形成されているため、最後まで確実に排出させることを可能としたバッグインボックスを提供することができる。
第4の発明では、収納箱の幅を細くすることによって商品陳列棚に横に並べて陳列することができるようにしたので、収納箱をデパートのみならずスーパーマーケットやコンビニエンスストア等にも陳列可能であり、かつ規格化する音により非常に低コストのバッグインボックスを提供することができる。
本発明に係るバッグインボックスを構成する収納箱の例を示す展開図である。 その斜視図である。 その組立工程を示し、中央部分でL字形に折り曲げた状態の斜視図である。 一方の細側板をさらに内向きに折り曲げた状態を示す斜視図である。 他方の広側板をさらに内向きに折り曲げた状態を示す斜視図である。 両側の細底板を内向きに水平となるよう折り返した状態を示す斜視図である。 両側の広底板を内向きに水平となるよう折り返して有底とした状態を示す斜視図である。 基台を構成する台板を示す平面図である。 その斜視図である。 該台板の後端部を下向きに折返した状態の斜視図である。 該台板の後端部の両側をさらに内向きに折返した状態の斜視図である。 該台板の側板を下向きに折返した状態の斜視図である。 該台板のスロープ部を斜め下向きに折返した状態を示す斜視図である。 完成した基台を収納箱に収納しようとする状態を示す斜視図である。 完成した基台を収納箱に収納した状態を示す斜視図である。 その概略断面図である。 フィルム素材からなる懸垂容器の1例を示す斜視図である。 フィルム素材からなる懸垂容器を前記収納箱に収納しようとする状態を示す斜視図である。 液状内容物未充填のフィルム素材からなる懸垂容器を収納箱に組み込んだ状態を示す概略断面図である。 フィルム素材からなる懸垂容器に液状内容物を充填しようとする状態を示す概略断面図である。 液状内容物をほぼ充填し終わった状態の概略断面図である。 懸垂容器に液状内容物を充填し、その上部に溜まった空気を排出しようとする状態を示す概略断面図である。 空気を排出し終わった状態を示す概略断面図である。 懸垂容器の開閉栓にキャップを組み付けた状態を示す概略断面図である。 懸垂容器の開閉栓を収納箱に設けた懸垂手段に組み付けようとする状態を示す斜視図である。 懸垂容器の開閉栓を収納箱に設けた懸垂手段に組み付けた状態を示す斜視図である。 懸垂容器の開閉栓を懸垂容器上に折り畳んだ状態を示す斜視図である。 その概略断面図である。 最後に天板サイドフラップを懸垂容器の上に折り込んだ状態の斜視図である。 その概略断面図である。 収納箱の一方の細側板下部から注出ノズル開閉機構を引き出した状態を示す斜視図である。 その概略断面図である。 液状内容物の排出がほぼ終わった状態の概略断面図である。 本発明のバッグインボックスを並べて陳列しようとする状態を示す斜視図である。 収納箱を多段に陳列した状態を示す斜視図である。 懸垂容器の開閉栓の分解状態の各パーツを示す斜視図である。 その断面図である。 (a)は開閉栓を構成する逆止弁の保持機構を示す分解状態の各パーツを示す斜視図、(b)は中央で切断した状態を示す斜視図である。 (a)は逆止弁の保持機構を収納する筒状本体と蓋体とを示す分解状態の各パーツを示す斜視図、(b)は中央で切断した状態を示す斜視図である。 逆止弁の保持機構を筒状本体に収納しようとする段階の中央で切断した状態を示す斜視図である。 逆止弁の保持機構を筒状本体に収納した上、蓋体を取り付けようとする段階の中央で切断した状態を示す斜視図である。 筒状本体に蓋体を取り付けた状態の中央で切断した状態を示す断面図である。 逆止弁の保持機構のノズル部分にキャップを組み付けた状態の分解断面図である。 その中央切断斜視図である。 懸垂容器の注出ノズル開閉機構の分解状態の各パーツを示す斜視図である。 その断面図である。 (a)は注出ノズル開閉機構を構成する筒状ハウジングと上部操作レバー体とを示す分解斜視図、(b)は中央で切断した状態を示す斜視図である。 (a)は閉止栓と筒状スライド体とを示す分解斜視図、(b)は中央で切断した状態を示す斜視図である。 (a)は蓋体を示す分解斜視図、(b)は中央で切断した状態を示す斜視図である。 (a)は操作レバーを示す分解斜視図、(b)は中央で切断した状態を示す斜視図である。 閉止栓を筒状ハウジング内に組み付ける段階を示す中央切断斜視図である。 閉止栓を筒状ハウジング内に組み付け、さらに筒状スライド体を組み付ける段階を示す中央切断斜視図である。 さらに蓋体を組み付ける段階を示す中央切断斜視図である。 さらに操作レバーを組み付ける段階を示す中央切断斜視図である。 組み付け完了時の中央切断斜視図である。 その断面図である。 操作レバーを引き下げた状態の中央切断斜視図である。 その断面図である。
次に、本発明に係るバッグインボックスの実施形態を図1〜図64について説明する。それぞれ図1〜図35は収納箱を、図36〜図44は懸垂容器の開閉弁を、図45〜図58は懸垂容器に使用する注出ノズル開閉機構を示すものである。
図1ないし図35は本発明に係るバッグインボックスを構成する収納箱11の1例を示すものであり、該収納箱11はさらに基台12を備えている。
図1および図2の展開図において、収納箱11は幅の広さの異なる広側板13および細側板14を順次一対ずつ連結した側板部と、各側板13,14の上下にそれぞれ配設した幅の異なる広底板15,細底板16と、広天板17,細天板18とで構成され、それぞれ折り目19を介して連結されている。
図において20は側板部の端部に設けた連結片、21は細側板14の下端に設けた注出ノズル開閉機構の挿通孔、22は懸垂容器の上部に設けた開閉栓を懸垂保持する開口部からなる懸垂手段である。
前記収納箱11の組み付けに際しては、図3に示すように側板部の中央部分の折り目19でL字形に折り曲げ、図4に示すように一方の細側板14および連結片20をそれぞれ内向きに折り曲げ、図5に示すように他方の広側板13を内向きに折り曲げてその端部を前記連結片20と接着して固定する。
次いで、図6に示すように両側の細底板16を内向きに水平となるよう折り返し、図7に示すように両側の広底板15を内向きに水平となるよう折り返して底部を構成する。
図8ないし図13は基台12を構成する台板12aを示すものである。
すなわち、図8および図9に示す台板12aは、図10に示すように該台板12aの後端部を下向きに折返したのち、図11に示すように該台板12aの後端部の両側の支持板12bをさらに内向きに折返す。
また台板12は、図12に示すように該台板12a両側に途中まで設けた側板12cを下向きに折返した水平部と、これと連続するスロープ部12dとを有し、図13に示すように該台板12aの前記側板12c位置からはみ出すスロープ部12dを斜め下向きに折返せば基台12が完成する。
完成した前記基台12は、図14に示すように前記収納箱11に上から落とし込むように収納され、図15および図16に示すように収納箱11内の傾斜した底部を構成する。
図17はフィルム素材からなる懸垂容器31の1例を示すものであり、2枚のプラスチック製シート31aをほぼ三角形となるように幅方向の端片を融着等の手段で接合したものであり、一方の側の上端には開閉栓41が、他方の側の下端には注出ノズル開閉機構51が取り付けられている。
そして、図18に示すようにフィルム素材からなる懸垂容器31を前記収納箱11内に落とし込むように収納する。その場合、当初の懸垂容器31は図19に示すようにシワシワである。
そこで、図20に示すように液状内容物Lが未充填のフィルム素材からなる懸垂容器31を収納箱11に組み込んだ状態で、前記開閉栓41を取り外して液状内容物Lを適宜手段で充填する。図21は液状内容物Lを懸垂容器31にほぼ充填し終わった状態を示すものである。
なお、図22に示すように懸垂容器31に充填された液状内容物Lの上部には空気Aが溜まっているので、懸垂容器31を押圧して空気Aを押し出すように排出する。そして図23に示すように懸垂容器31上部から空気Aを排出し終わったあとは、図24および図25に示すように懸垂容器31の開閉栓41にキャップ42を組み付け、図26に示すように懸垂容器31の開閉栓41を収納箱11の細天板18に設けたひょうたん型の開口部からなる懸垂手段22に組み付ける。その上で、図27および図28に示すように懸垂容器31の開閉栓41を懸垂容器31上に折り畳み、図29および図30に示すように、広天板17を懸垂容器31の上に折り込めば組み付け完了である。
バッグインボックスの使用に際しては、図31及び図32に示すように収納箱11の一方の細側板14下端の挿通孔21から注出ノズル開閉機構51を引き出し、後述する操作レバーを引き下ろして使用する。図33は液状内容物Lの排出がほぼ終わった状態を示すものである。
本発明のバッグインボックスは従来のバッグインボックスに比して細幅である。したがって、図34に示すように横に並べて陳列してもあまり幅を取られることがないため、図35に示すように陳列棚81等に収納箱11を多段に陳列することが可能となる。
図36ないし図44は懸垂容器31の上部に取り付ける開閉栓を示すものである。
先ず、図36および図37は開閉栓41の分解状態の各パーツを示すものであり、開閉栓41の要部をなす逆止弁の保持機構42と、該保持機構42を収納保持する筒状本体43、および筒状本体43の上部にねじ込んで前記保持機構42を筒状本体43に固定する蓋体44を備えている。
先ず図38(a)、(b)に基いて逆止弁の保持機構42について説明すると、この逆止弁の保持機構42は筒状保持部42aの上端にフランジ部42bを介して上向きに脱気ノズル42cが形成されている。
そして筒状保持部42aの内壁の下部に設けた段差42dには、上端アーチ部に切込みを設けた逆止弁42eが係合して保持される。42fは逆止弁42eを筒状保持部42aの内壁から抜け止めする筒状弾性体、42gは筒状保持部42aの上端のフランジ部42bと筒状本体43との間に介在させるパッキングである。
図39(a)、(b)は前記開閉栓41における逆止弁の保持機構42を収納する筒状本体43と蓋体44、およびキャップ45とを示すものである。
前記筒状本体43は、下部外周に懸垂容器31を確実に溶着するための複数の周溝43aが形成され、またフランジ部43bを介して外ネジ43cが設けられている。
前記蓋体44は、内ネジ44aを前記筒状本体43の外ネジ43cにねじ込むことによって筒状本体43に固着される。44bは前記脱気ノズル42cの挿通孔、44cは前記キャップ45を取り付ける際のパッキングである。
前記各パーツの組み付けに際しては、図37に示す状態から図40に示すように筒状保持部42aの内壁の下部に設けた段差42dに、逆止弁42eが係合するまで押し込み、さらに筒状弾性体42fで逆止弁42eを筒状保持部42aの内壁から抜けないようにする。
次に、図40に示す状態から図41に示すように前記筒状保持部42aの下側からその外周に沿って前記筒状本体43を押し込む。
その際前記筒状本体43は、前記筒状保持部42a上端のフランジ部42b位置まで押し込まれる。同時に、筒状本体43上端と前記フランジ部42bとの間には、パッキング42gが介在した状態となる。
その上で図41に示す状態から図42に示すように逆止弁の保持機構42を筒状本体43に収納した上で蓋体44を取り付け、さらに図43および図44に示すように逆止弁の保持機構42の脱気ノズル42cにキャップ45を組み付けるのである。
図45ないし図58は懸垂容器31の下端に取り付ける注出ノズル開閉機構51を示すものである。
図45および図46に示すように、筒状ハウジング52には、外周に長さ方向に沿って所定の間隔で周溝52eが形成してあり、懸垂容器31に溶着によってより強固に接合するために利用される。
前記筒状ハウジング52の下端には外ネジ52aが形成されていて、蓋体56に設けた内ネジ部56aで蓋体56を取り付けるようになっている。また前記筒状ハウジング52の外周には、リング状のフランジ部52cが外ネジ52a端部のリング状枠部52bとの間に所定の間隔をおいて形成してある。
図において52d,52dは前記筒状ハウジング52の内壁に設けた複数の係合孔である。
前記筒状ハウジング52内には閉止栓53が着脱可能に取り付けられる。
この閉止栓53は、図45ないし図48に示すように、前記筒状ハウジング52の内壁に設けた複数の係合孔52d,52dに係合する突起62を上端に設けた縦アーム部61と、その下端を所定の間隔で連結した横アーム部63とからなる係合アーム63aと、前記横アーム部63に下向きに固設した閉止栓本体53aと、閉止栓本体53aの端部に取り付けた閉止用パッキング64とを備えている。この閉止用パッキング64は、前記閉止栓53の先端に設けた膨頭部65にその周囲を包み込むように取り付けてある。
前記筒状ハウジング52には、その下端内周面に沿って筒状スライド体54が前記閉止栓53の少なくとも下部を包むように取り付けられている。該筒状スライド体54は図48に示すように、スライド用パッキング55を介して前記筒状ハウジング52内を上下にスライドできるように保持されている。
図49に示す蓋体56は、前記筒状ハウジング52の外ネジ52aに内ネジ部56aを介して取り付けられている。
そして、図54に示すように、前記閉止栓53はその下端を前記筒状ハウジング52に取り付けた蓋体56から突出させる。
前記筒状スライド体54の下端には、図50に示すように花弁状の係合部71aを水平方向に伸ばした操作レバー71が取り付けてある。
前記操作レバー71は、その中央に前記筒状スライド体54の下端に挿通して取り付ける取付孔71bを備えており、該取付孔71bを前記筒状スライド体54の下端に挿通した上、前記筒状スライド体54の下端に設けた周溝54aに抜け止め用パッキング54bを取り付けて、かつ前記筒状スライド体54からの抜け止めができるようにしたものである。
なお前記筒状ハウジング52には、図45および図46に示すように外ネジ52aに取り付ける蓋体56と、外ネジ52aとの間に所定の間隔が形成されるようにして前記筒状ハウジング52外周に突設したフランジ部52bとの間に上部操作レバー体72が介在させてある。該上部操作レバー体72は、切れ目(図示せず)等によって拡径することと等によって前記位置に装着することができる。
該上部操作レバー体72は、前記筒状ハウジング52の前記操作レバー71とを指等で挟んで操作レバー71の復帰操作をしやすくできるようにするものである。
前記各パーツの組み付けに際しては、図51に示す状態から図52に示すように前記筒状ハウジング52の下側から閉止栓53を押し込む。
すると、前記閉止栓53は、前記筒状ハウジング52の内壁に設けた複数の係合孔52d,52dに縦アーム部61の上端に外向きに設けた突起62が係合する。その際、前記横アーム部63の外周に設けた張出し部63bが前記筒状ハウジング52内壁の所定高さに設けた段差52fに係合してそれ以上押し込まれることがない。
次に、図52に示す状態から図53に示すように前記筒状ハウジング52の下側から前記筒状スライド体54を押し込む。
その際前記筒状スライド体54は、スライド用パッキング55を介して前記筒状ハウジング52内を上向きにスライドして前記閉止栓53の横アーム部63位置まで押し込まれ、閉止栓53の外側を所定の間隔を置いて包み込むよう保持される。同時に、筒状スライド体54下端の筒状の閉止部66は、閉止栓53の閉止用パッキング64と係合した状態となる。
次に、図53に示す状態から図54に示すように前記筒状ハウジング52の下側から前記蓋体56をネジ込むと、該蓋体56によって筒状スライド体54は下向きのスライド位置が限定される。
その上で、図54に示す状態から図55および図56に示すように前記筒状スライド体54の下端に操作レバー71を押し込み、前記筒状スライド体54の下端に設けた周溝54aに抜け止め用パッキング54bを取り付ければ、前記操作レバー71は前記筒状スライド体54に確実に取り付けられる。
この発明の注出ノズル開閉機構51によれば、注出ノズル73を開口した状態を図57および図58に示すように操作レバー71を引き下げるだけで簡単に保持できることはもちろん、上部操作レバー体72に指をかけて操作レバー71を押し上げ、閉止部66を閉止栓53の閉止用パッキング64と係合させるだけで閉止した状態に簡単に保持させることができる。したがって、非常に簡便な操作で液状内容物の注出制御を行うことができる。
すなわち、前記筒状スライド体54が上端位置にあるときは前記閉止部66は閉止栓53の閉止用パッキング64に係合して閉止されており、前記操作レバー71の下向き操作により前記筒状スライド体54が下部位置にあるときは前記閉止部66と閉止栓53の閉止用パッキング64との係合が解除され、筒状スライド体54が開放されて注出状態となるのである。
本発明によれば、いわゆるバッグインボックスの用例として知られている、例えば業務用輸送容器として、各種食品(乳製品、調味液、アルコール飲料、食用油、清涼飲料、果実等)、化学薬品(写真処理剤、界面活性剤、金属処理剤、床用ワックス等)、トイレタリー(シャンプー、リンス、液体洗剤等)などに利用することができる。
もちろん、上記各用途以外の用途や、主流である18〜20リットルのみならず、10リットル以下の内容物を収納する用途に使用することができるのはいうまでもない。
11 収納箱
12 基台
12a 台板
12b 支持板
12c 側板
12d スロープ部
13 広側板
14 細側板
15 広底板
16 細底板
17 広天板
18 細天板
19 折り目
20 連結片
21 挿通孔
22 懸垂手段
31 懸垂容器
31a プラスチック製シート
41 開閉栓
42 逆止弁の保持機構
42a 筒状保持部
42b フランジ部
42c 脱気ノズル
42d 段差
42e 逆止弁
42f 筒状弾性体
42g パッキン
43 筒状本体
43a 周溝
43b フランジ部
43c 外ネジ
44 蓋体
44a 内ネジ
44b 挿通孔
44c パッキング
45 キャップ
51 注出ノズル開閉機構
52 筒状ハウジング
52a 外ネジ
52c フランジ部
52d,52d 係合孔
52e 周溝
52f 段差
53 閉止栓
53a 閉止栓本体
54 筒状スライド体
54a 周溝
54b 抜け止め用パッキング
55 スライド用パッキング
56 蓋体
56a 内ネジ部
61 縦アーム部
62 突起
63 横アーム部
63a 係合アーム
63b 張出し部
64 閉止用パッキング
65 膨頭部
66 閉止部
71 操作レバー
71a 係合部
71b 取付孔
72 上部操作レバー体
73 注出ノズル
81 陳列棚
A 空気
L 液状内容物

Claims (4)

  1. 下部側壁に注出ノズル開閉機構の挿通孔を設けた収納箱と、該収納箱に懸垂状態で収納したフィルム素材からなる懸垂容器とを備え、該懸垂容器の下端に取り付けた注出ノズル開閉機構を前記挿通孔から引き出して使用するバッグインボックスであって、
    前記収納箱の底部には、前記挿通孔に向けて傾斜して保持する基台を備え、
    一方、前記収納箱の上部には、懸垂容器の上部に設けた開閉栓を懸垂保持する懸垂手段が設けてあり、
    液状内容物の充填に際しては前記懸垂容器の開閉栓が開かれ、
    液状内容物の注出に際しては、前記懸垂容器の上部に設けた開閉栓を前記懸垂手段によって懸垂保持するとともに前記開閉栓を閉じてあり、前記収納箱内において懸垂容器の下端に取り付けた注出ノズル開閉機構は挿通孔から引き出されており、該注出ノズル開閉機構の開放によって注出できるようにしたことを特徴とするバッグインボックス。
  2. 懸垂容器の上部に設けた開閉栓は、逆止弁を内蔵しており、前記懸垂容器の開閉栓を開いて懸垂容器内に液状内容物を充填し、該開閉栓を閉じて逆止弁から懸垂容器内の空気を排出することにより懸垂容器内を液状内容物のみで満たした上、前記収納箱内に懸垂容器をはめ込んで、懸垂容器下端の注出ノズル開閉機構を挿通孔から引き出すとともに、
    懸垂容器の上部に設けた開閉栓を前記懸垂手段によって懸垂保持するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のバッグインボックス。
  3. 下部側壁に注出ノズル開閉機構の挿通孔を設けた収納箱と、該収納箱に懸垂状態で収納したフィルム素材からなる懸垂容器とを備え、該懸垂容器の下端に取り付けた注出ノズル開閉機構を前記挿通孔から引き出して使用するバッグインボックスであって、
    前記収納箱の底部には、前記挿通孔よりも上に懸垂容器を保持する基台を設けるとともに、基台は注出ノズル開閉機構の挿通孔に向けて下向きのスロープが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のバッグインボックス。
  4. 下部側壁に注出ノズル開閉機構の挿通孔を設けた収納箱は、その幅を細くすることによって商品陳列棚に横に並べて陳列することができるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のバッグインボックス。
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