JP2016107100A - 生理用品及び生理用品用処理剤 - Google Patents
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Abstract
Description
前記水溶性カチオン性ポリマーは、
以下の式1で表される繰り返し単位を有する第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるか、又は、
以下の式1で表される繰り返し単位と、以下の式2で表される繰り返し単位とを有する第4級アンモニウム塩共重合物であり、
前記水溶性カチオン性ポリマーの前記主鎖と前記側鎖とが1点で結合しており、該側鎖が第4級アンモニウム部位を有する
ものである水溶性カチオン性ポリマーが適用された生理用品を提供するものである。
前記生理用品は高吸収性ポリマーを含み、
前記生理用品を構成するいずれかの部材に、流動電位が1500μeq/L以上であり、分子量が2000以上である、第4級アンモニウム塩ホモポリマー又は第4級アンモニウム塩共重合物からなる水溶性カチオン性ポリマーを0.2g/m2以上20g/m2有する生理用品を提供するものである。
前記水溶性カチオン性ポリマーは前記構成部材より肌側に配置され、且つ凝集速度が0.75mPa・s/s以下である生理用品を提供するものである。
前記処理剤は、分子量が2000以上である水溶性カチオン性ポリマーを含み、
前記カチオン性ポリマーは、無機性値と有機性値との比率である無機性値/有機性値の値が0.6以上4.6以下であり、
前記カチオン性ポリマーが、第4級アンモニウム塩ホモポリマー、第4級アンモニウム塩共重合物又は第4級アンモニウム塩重縮合物である
生理用品用処理剤を提供するものである。
流動電位 = (X+0.190※)×1000 ・・・ 式1
(※ 溶媒の生理食塩水に要した滴定量)
y=ax (A)
式中、aは0.66以上であることが好ましく、0.93以上であることが更に好ましく、1.96以上であることが一層好ましい。また、aは、4.56以下あることが好ましく、4.19以下であることが更に好ましく、3.5以下であることが一層好ましい。例えばaは、0.66以上4.56以下の数であることが好ましく、0.93以上4.19以下の数であることが更に好ましく、1.96以上3.5以下の数であることが一層好ましい。特に、カチオン性ポリマーの有機性値及び無機性値が上述の範囲内であることを条件として、該カチオン性ポリマーの有機性値及び無機性値が前記の式Aを満たす場合には、該カチオン性ポリマーがシアル酸結合体と相互作用しやすくなり、該カチオン性ポリマーが赤血球に更に一層吸着しやすくなる。
<1>
水溶性カチオン性ポリマーが、主鎖とそれに結合した側鎖とを有する構造からなり、かつ分子量が2000以上であり、
前記水溶性カチオン性ポリマーは、
以下の式1で表される繰り返し単位を有する第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるか、又は、
以下の式1で表される繰り返し単位と、以下の式2で表される繰り返し単位とを有する第4級アンモニウム塩共重合物であり、
前記水溶性カチオン性ポリマーの前記主鎖と前記側鎖とが1点で結合しており、該側鎖が第4級アンモニウム部位を有する
ものである水溶性カチオン性ポリマーが適用された生理用品。
前記側鎖の炭素数が4以上10以下である前記<1>に記載の生理用品。
<3>
各側鎖の炭素数は、4以上であることが好ましく、5以上であることが更に好ましく、6以上であることが一層好ましく、10以下であることが好ましく、9以下であることが更に好ましく、8以下であることが一層好ましい前記<2>に記載の生理用品。
<4>
第4級アンモニウム塩共重合物が、第4級アンモニウム部位を有する重合性単量体と、カチオン性重合性単量体又はノニオン性重合性単量体との共重合物である前記<1>ないし<3>のいずれか1に記載の生理用品。
<5>
カチオン性重合性単量体が、ビニルピリジン、又はジシアンジアミドとジエチレントリアミンとの縮合化合物である前記<4>に記載の生理用品。
<6>
アニオン性重合性単量体が、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、メタクリル酸、アクリル酸若しくはスチレンスルホン酸又はこれらの化合物の塩である前記<4>に記載の生理用品。
ノニオン性重合性単量体が、ビニルアルコール、アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、エチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノメタクリレート、エチレングリコールモノアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルメタクリレート、エチルアクリレート、プロピルメタクリレート、プロピルアクリレート、ブチルメタクリレート又はブチルアクリレートである前記<4>に記載の生理用品。
<8>
第4級アンモニウム塩共重合物が、第4級アンモニウム部位を有する重合性単量体と、水素結合をすることが可能な官能基を有する重合性単量体との共重合物である前記<1>ないし<3>のいずれか1に記載の生理用品。
<9>
水素結合をすることが可能な官能基が、−OH、−NH2、−CHO、−COOH、−HF又は−SHである前記<8>に記載の生理用品。
<10>
水素結合をすることが可能な官能基を有する重合性単量体が、ヒドロキシエチルメタクリレート、ビニルアルコール、アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、エチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノメタクリレート、エチレングリコールモノアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート又はヒドロキシエチルアクリレートである前記<8>又は<9>のいずれか1に記載の生理用品。
<11>
第4級アンモニウム塩共重合物が、第4級アンモニウム部位を有する重合性単量体と、疎水性相互作用をすることが可能な官能基を有する重合性単量体との共重合物である前記<1>ないし<3>のいずれか1に記載の生理用品。
疎水性相互作用をすることが可能な官能基が、メチル基、エチル基、ブチル基等のアルキル基、フェニル基、アルキルナフタレン基、フッ化アルキル基である前記<11>に記載の生理用品。
<13>
疎水性相互作用をすることが可能な官能基を有する重合性単量体が、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルメタクリレート、エチルアクリレート、プロピルメタクリレート、プロピルアクリレート、ブチルメタクリレート、ブチルアクリレート又はスチレンである前記<11>又は<12>に記載の生理用品。
<14>
経血の吸収に用いられる生理用品であって、
前記生理用品は高吸収性ポリマーを含み、
前記生理用品を構成するいずれかの部材に、流動電位が1500μeq/L以上であり、分子量が2000以上である、第4級アンモニウム塩ホモポリマー又は第4級アンモニウム塩共重合物からなる水溶性カチオン性ポリマーを0.2g/m2以上20g/m2有する生理用品。
<15>
第4級アンモニウム塩ホモポリマー又は第4級アンモニウム塩共重合物が、主鎖とそれに結合した側鎖とを有する構造のものであり、主鎖と側鎖とが1点で結合している前記<14>に記載の生理用品。
<16>
前記側鎖の炭素数が4以上10以下である前記<15>に記載の生理用品。
各側鎖の炭素数は、4以上であることが好ましく、5以上であることが更に好ましく、6以上であることが一層好ましく、10以下であることが好ましく、9以下であることが更に好ましく、8以下であることが一層好ましい前記<16>に記載の生理用品。
<18>
第4級アンモニウム塩が、第4級アンモニウムカチオンの塩、第3級アミンの中和塩、又は水溶液中でカチオンを帯びる第3級アミンである前記<14>ないし<17>のいずれか1に記載の生理用品。
<19>
第4級アンモニウム塩共重合物は、2種以上の重合性単量体の共重合によって得られた重合物であり、二元系共重合物及び三元系以上の共重合物の双方を包含する前記<14>ないし<18>のいずれか1に記載の生理用品。
<20>
第4級アンモニウム塩共重合物は、第4級アンモニウム部位を有する重合性単量体を2種以上用い、これらを共重合させて得られたものであるか、又は第4級アンモニウム部位を有する重合性単量体を1種以上と、第4級アンモニウム部位を有さない重合性単量体を1種以上用い、これらを共重合させて得られたものである前記<14>ないし<19>のいずれか1に記載の生理用品。
<21>
第4級アンモニウム塩ホモポリマーが、以下の式1で表される繰り返し単位を有し、
第4級アンモニウム塩共重合物が、以下の式1で表される繰り返し単位と、以下の式2で表される繰り返し単位とを有する前記<14>ないし<20>のいずれか1に記載の生理用品。
第4級アンモニウム塩ホモポリマー又は第4級アンモニウム塩共重合物の流動電位が13000μeq/L以下である<15>ないし<21>のいずれか1に記載の生理用品。
<23>
第4級アンモニウム塩ホモポリマー又は第4級アンモニウム塩共重合物は、その流動電位が1500μeq/L以上13000μeq/L以下であることが好ましく、2000μeq/L以上13000μeq/L以下であることが更に好ましく、3000μeq/L以上8000μeq/L以下であることが一層好ましく、4000μeq/L以上6000μeq/L以下であることが更に一層好ましい前記<14>ないし<22>のいずれか1に記載の生理用品。
<24>
第4級アンモニウム塩ホモポリマーの分子量が1000万以下であるか、又は
第4級アンモニウム塩共重合物が、第4級アンモニウム部位を有する重合性単量体と、カチオン性重合性単量体、アニオン性重合体単量体又はノニオン性重合性単量体との共重合物であり、その分子量が1000万以下である<14>ないし<23>のいずれか1に記載の生理用品。
<25>
カチオン性重合性単量体が、ビニルピリジン、又はジシアンジアミドとジエチレントリアミンとの縮合化合物である前記<24>に記載の生理用品。
<26>
アニオン性重合性単量体が、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、メタクリル酸、アクリル酸若しくはスチレンスルホン酸又はこれらの化合物の塩である前記<24>に記載の生理用品。
ノニオン性重合性単量体が、ビニルアルコール、アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、エチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノメタクリレート、エチレングリコールモノアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルメタクリレート、エチルアクリレート、プロピルメタクリレート、プロピルアクリレート、ブチルメタクリレート又はブチルアクリレートである前記<24>に記載の生理用品。
<28>
高吸収性ポリマーと、該高吸収性ポリマーより肌側に存在する構成部材と、水溶性カチオン性ポリマーを含む吸収性物品であって、
前記水溶性カチオン性ポリマーは前記構成部材より肌側に配置され、且つ凝集速度が0.75mPa・s/s以下である生理用品。
<29>
前記水溶性カチオン性ポリマーの凝集速度が0.32mPa・s/s以下である前記<28>に記載の生理用品。
<30>
前記水溶性カチオン性ポリマーが、第4級アンモニウム塩ホモポリマー又は第4級アンモニウム塩共重合物である前記<28>又は<29>に記載の生理用品。
<31>
第4級アンモニウム塩ホモポリマーの分子量が1000万以下であるか、又は
第4級アンモニウム塩共重合物が、第4級アンモニウム部位を有する重合性単量体と、カチオン性重合性単量体、アニオン性重合体単量体又はノニオン性重合性単量体との共重合物であり、その分子量が1000万以下である前記<28>ないし<30>のいずれか1に記載の生理用品。
カチオン性重合性単量体が、ビニルピリジン、又はジシアンジアミドとジエチレントリアミンとの縮合化合物である前記<31>に記載の生理用品。
<33>
アニオン性重合性単量体が、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、メタクリル酸、アクリル酸若しくはスチレンスルホン酸又はこれらの化合物の塩である前記<31>に記載の生理用品。
<34>
ノニオン性重合性単量体が、ビニルアルコール、アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、エチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノメタクリレート、エチレングリコールモノアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキシエチルアクリレート、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルメタクリレート、エチルアクリレート、プロピルメタクリレート、プロピルアクリレート、ブチルメタクリレート又はブチルアクリレートである前記<31>に記載の生理用品。
<35>
第4級アンモニウム塩共重合物が、第4級アンモニウム部位を有する重合性単量体と、カチオン性重合性単量体又はノニオン性重合性単量体との共重合物である前記<28>ないし<34>のいずれか1に記載の生理用品。
<36>
第4級アンモニウム塩ホモポリマー又は第4級アンモニウム塩共重合物が、アルキル化剤により第4級アンモニウム化されたものである前記<28>ないし<35>のいずれか1に記載の生理用品。
アルキル化剤が、ハロゲン化アルキルや、硫酸ジメチル及び硫酸ジエチルなどの硫酸ジアルキルエステルである前記<36>に記載の生理用品。
<38>
第4級アンモニウム塩ホモポリマー又は第4級アンモニウム塩共重合物が、硫酸ジアルキルにより第4級アンモニウム化されたものである前記<28>ないし<37>のいずれか1に記載の生理用品。
<39>
第4級アンモニウム塩ホモポリマー又は第4級アンモニウム塩共重合物の分子量が2000以上300万以下である前記<28>ないし<38>のいずれか1に記載の生理用品。
<40>
第4級アンモニウム塩共重合物が、第4級アンモニウム部位を有する重合性単量体と、水素結合をすることが可能な官能基を有する重合性単量体との共重合物である前記<28>ないし<39>のいずれか1に記載の生理用品。
<41>
水素結合をすることが可能な官能基が、−OH、−NH2、−CHO、−COOH、−HF又は−SHである前記<40>に記載の生理用品。
水素結合をすることが可能な官能基を有する重合性単量体が、ヒドロキシエチルメタクリレート、ビニルアルコール、アクリルアミド、ジメチルアクリルアミド、エチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノメタクリレート、エチレングリコールモノアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート又はヒドロキシエチルアクリレートである前記<40>又は<41>に記載の生理用品。
<43>
第4級アンモニウム塩共重合物が、第4級アンモニウム部位を有する重合性単量体と、疎水性相互作用をすることが可能な官能基を有する重合性単量体との共重合物である前記<28>ないし<38>のいずれか1に記載の生理用品。
<44>
疎水性相互作用をすることが可能な官能基が、メチル基、エチル基、ブチル基等のアルキル基、フェニル基、アルキルナフタレン基、フッ化アルキル基である前記<43>に記載の生理用品。
<45>
疎水性相互作用をすることが可能な官能基を有する重合性単量体が、メチルメタクリレート、メチルアクリレート、エチルメタクリレート、エチルアクリレート、プロピルメタクリレート、プロピルアクリレート、ブチルメタクリレート、ブチルアクリレート又はスチレンである前記<43>又は<44>に記載の生理用品。
<46>
第4級アンモニウム塩共重合物は、第4級アンモニウム部位を有する重合性単量体と、第4級アンモニウム部位を有さない重合性単量体との共重合物であり、該共重合物における第4級アンモニウム部位を有する重合性単量体のモル比が70モル%以上である前記<28>ないし<45>のいずれか1に記載の生理用品。
第4級アンモニウム塩ホモポリマー又は第4級アンモニウム塩共重合物は、ビニル系重合性単量体の単独重合法又は共重合法によって得られたものであり、重合方法として、ラジカル重合、リビングラジカル重合、リビングカチオン重合、リビングアニオン重合、配位重合、開環重合又は重縮合が用いられる前記<28>ないし<46>のいずれか1に記載の生理用品。
<48>
前記水溶性カチオン性ポリマーを0.1質量以上10質量%以下含んでなる前記<1>ないし<47>のいずれか1に記載の生理用品。
<49>
第4級アンモニウム塩ホモポリマー、第4級アンモニウム塩共重合物又は第4級アンモニウム塩重縮合物を含む処理剤によって処理されており、該処理剤に溶媒、可塑剤、香料、抗菌・消臭剤又はスキンケア剤が更に含まれる前記<1>ないし<48>のいずれか1に記載の生理用品。
<50>
溶媒として水、炭素数1ないし4の飽和脂肪族一価アルコール等の水溶性有機溶媒、又は該水溶性有機溶媒と水との混合溶媒が用いられる前記<49>に記載の生理用品。
<51>
可塑剤として、グリセリン、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコール、1,3−ブタンジオールが用いられる前記<49>又は<50>に記載の生理用品。
香料として、グリーンハーバル様香気を有する香料、植物の抽出エキス、柑橘類の抽出エキスが用いられる前記<49>ないし<51>のいずれか1に記載の生理用品。
<53>
抗菌・消臭剤として、抗菌性を有する金属を含むカンクリナイト様鉱物、フェニル基を有する重合性モノマーから重合された多孔性ポリマー、第4級アンモニウム塩、活性炭、粘土鉱物が用いられる前記<49>ないし<52>のいずれか1に記載の生理用品。
<54>
スキンケア剤として、植物エキス、コラーゲン、天然保湿成分、保湿剤、角質柔軟化剤、消炎剤が用いられる前記<49>ないし<53>のいずれか1に記載の生理用品。
<55>
第4級アンモニウム塩ホモポリマー、第4級アンモニウム塩共重合物又は第4級アンモニウム塩重縮合物が、吸収体における被覆シート、表面シート、又は該被覆シートと該表面シートとの間に配置されたセカンドシートのうちのいずれか1つの部材又は任意の2つ以上の部材に施されている前記<1>ないし<54>のいずれか1に記載の生理用品。
<56>
血液を吸収する際に赤血球の凝集塊が生成される前記<1>ないし<55>のいずれか1に記載の生理用品。
生理用ナプキン、パンティライナ又はタンポンである前記<1>ないし<56>のいずれか1に記載の生理用品。
<58>
高吸収性ポリマーを含有し、かつ経血を吸収する生理用品の高吸収性ポリマー以外の構成部材を処理するために用いられる生理用品用処理剤であって、
前記処理剤は、分子量が2000以上である水溶性カチオン性ポリマーを含み、
前記カチオン性ポリマーは、無機性値と有機性値との比率である無機性値/有機性値の値が0.6以上4.6以下であり、
前記カチオン性ポリマーが、第4級アンモニウム塩ホモポリマー、第4級アンモニウム塩共重合物又は第4級アンモニウム塩重縮合物である
生理用品用処理剤。
<59>
カチオン性ポリマーのIOB値は、0.6以上4.6以下であることが好ましく、2.1以上3.6以下であることが更に好ましく、2.2以上3.0以下であることが一層好ましい前記<58>に記載の生理用品用処理剤。
<60>
第4級アンモニウム塩ホモポリマー又は第4級アンモニウム塩共重合物が、硫酸ジアルキルにより第4級アンモニウム化されたものであるか、酸若しくは水に溶解することによって中和されたものであるか、又は縮合反応を含む求核反応により第4級アンモニウム化されたものである前記<58>又は<59>に記載の生理用品用処理剤。
<61>
第4級アンモニウム塩ホモポリマー、第4級アンモニウム塩共重合物又は第4級アンモニウム塩重縮合物が、第3級アミンの酸による中和で生じたものであり、
酸として、塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、クエン酸、リン酸、フルオロスルホン酸、ホウ酸、クロム酸、乳酸、シュウ酸、酒石酸、グルコン酸、ギ酸、アスコルビン酸、ヒアルロン酸が用いられる前記<58>ないし<60>のいずれか1に記載の生理用品用処理剤。
無機性値/有機性値の値が1.8以上3.6以下である前記<58>ないし<61>のいずれか1に記載の生理用品用処理剤。
<63>
無機性値/有機性値の値が2.2以上3.0以下である前記<58>ないし<62>のいずれか1に記載の生理用品用処理剤。
<64>
カチオン性ポリマーが第4級アンモニウム塩共重合物であり、
前記第4級アンモニウム塩共重合物は、第4級アンモニウム部位を有する重合性単量体と、第4級アンモニウム部位を有さない重合性単量体との共重合物であり、該共重合物における第4級アンモニウム部位を有する重合性単量体のモル比が10モル%以上である前記<58>ないし<63>のいずれか1に記載の生理用品用処理剤。
<65>
前記カチオン性ポリマーが第4級アンモニウム塩共重合物であり、前記第4級アンモニウム塩共重合物が、第4級アンモニウム部位を有する重合性単量体と、カチオン性重合性単量体又はノニオン性重合性単量体との共重合物である前記<58>ないし<64>のいずれか1に記載の生理用品用処理剤。
<66>
前記カチオン性ポリマーは、その有機性値が100以上240以下である前記<58>ないし<65>のいずれか1に記載の生理用品用処理剤。
前記カチオン性ポリマーは、その有機性値が130以上190以下である前記<58>ないし<66>のいずれか1に記載の生理用品用処理剤。
<68>
前記カチオン性ポリマーは、その無機性値が90以上680以下である前記<58>ないし<67>のいずれか1に記載の生理用品用処理剤。
<69>
前記カチオン性ポリマーは、その無機性値が250以上490以下である前記<58>ないし<68>のいずれか1に記載の生理用品用処理剤。
<70>
前記カチオン性ポリマーの有機性値をxとし、無機性値をyとしたとき、xとyが、y=ax(aは0.66以上であることが好ましく、0.93以上であることが更に好ましく、1.96以上であることが一層好ましい。また、aは、4.56以下あることが好ましく、4.19以下であることが更に好ましく、3.5以下であることが一層好ましい。)の関係を満たす前記<58>ないし<69>のいずれか1に記載の生理用品用処理剤。
<71>
前記生理用品が表面シートを備え、該表面シートを処理するために用いられる前記<58>ないし<70>のいずれか1に記載の生理用品用処理剤。
前記生理用品が、吸収性コアと、該吸収性コアを被覆する被覆シートとを備え、該被覆シートを処理するために用いられる前記<58>ないし<71>のいずれか1に記載の生理用品用処理剤。
<73>
前記生理用品が表面シートと吸収体との間にセカンドシートを備え、該セカンドシートを処理するために用いられる前記<58>ないし<72>のいずれか1に記載の生理用品用処理剤。
<74>
前記<58>ないし<73>のいずれか一項に記載の生理用品用処理剤を適用した生理用品。
<75>
血液を吸収する際に赤血球の凝集塊が生成される前記<74>に記載の生理用品。
<76>
生理用ナプキン、パンティライナ又はタンポンである前記<74>又は<75>に記載の生理用品。
主鎖とそれに結合した側鎖とを有する構造からなり、かつ分子量が2000以上であり、
以下の式1で表される繰り返し単位を有する第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるか、又は、
以下の式1で表される繰り返し単位と、以下の式2で表される繰り返し単位とを有する第4級アンモニウム塩共重合物であり、
前記主鎖と前記側鎖とが1点で結合しており、該側鎖が第4級アンモニウム部位を有する水溶性カチオン性ポリマーの血液凝集剤としての使用。
流動電位が1500μeq/L以上であり、分子量が2000以上である、第4級アンモニウム塩ホモポリマー又は第4級アンモニウム塩共重合物からなる水溶性カチオン性ポリマーの血液凝集剤としての使用。
<79>
凝集速度が0.75mPa・s/s以下である水溶性カチオン性ポリマーの血液凝集剤としての使用。
<80>
分子量が2000以上であり、
無機性値と有機性値との比率である無機性値/有機性値の値が0.6以上4.6以下であり、
第4級アンモニウム塩ホモポリマー、第4級アンモニウム塩共重合物又は第4級アンモニウム塩重縮合物からなる水溶性カチオン性ポリマーの血液凝集剤としての使用。
第4級アンモニウム塩ポリマーとして、水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド(ルブリゾール社(The Lubrizol Corporation)製のマーコート106(Merquat 106 Polymer))を用いた。これはジアリルメチルアミンの塩化メチル塩をモノマーAとして用いて重合させたものであり、他のモノマー(モノマーB)は用いていないものである。このポリマーの詳細は、以下の表2に示すとおりである。このポリマーを水に溶解して、濃度5%の処理剤水溶液を調製した。このポリマーの凝集速度は以下の表2に示すとおりである。
吸収体の被覆シートのモデルシートとして、25g/m2のティッシュペーパー2cm×2cm[Weyerhauser社製のHigh Bulk Additive70部、Skeena Cellulose Co.製のSKEENA PRIME30部、をそれぞれ混合して湿式抄紙して作製した。質量:0.068g、厚み:0.326mm(0.5g/cm2荷重時)、0.5g/cm2荷重時の嵩密度:0.08g/cm3]に第4級アンモニウム塩ポリマーを付着させたものを製造した。詳細には、ティッシュペーパーの質量に対して、前述の5%の処理剤水溶液を300%の割合で噴霧した後、水分を乾燥させることで、ティッシュペーパーに第4級アンモニウム塩ポリマーを付着させた。付着量は、3.8g/m2であった。このモデルシートを「モデルシート1」という。また、ティッシュペーパーの質量に対して、前述の5%の処理剤水溶液を600%の割合で噴霧した後、水分を乾燥させ、第4級アンモニウム塩ポリマーの付着量が、7.5g/m2であるモデルシートも製造した。このモデルシートを「モデルシート2」という。更に、ティッシュペーパーの質量に対して、前述の5%の処理剤水溶液を1200%の割合で噴霧した後、水分を乾燥させ、第4級アンモニウム塩ポリマーの付着量が、15g/m2であるモデルシートも製造した。このモデルシートを「モデルシート3」という。更に、ティッシュペーパーの質量に対して、前述の5%の処理剤水溶液を120%の割合で噴霧した後、水分を乾燥させ、第4級アンモニウム塩ポリマーの付着量が、1.5g/m2であるモデルシートも製造した。このモデルシートを「モデルシート4」という。更に、ティッシュペーパーの質量に対して、前述の5%の処理剤水溶液を60%の割合で噴霧した後、水分を乾燥させ、第4級アンモニウム塩ポリマーの付着量が、0.8g/m2であるモデルシートも製造した。このモデルシートを「モデルシート5」という。これらのモデルシートを用いて、第4級アンモニウム塩ポリマーの溶出量、赤血球の凝集塊粒径、赤血球の凝集塊硬さ、第4級アンモニウム塩ポリマーの赤血球への吸着率、高吸収性ポリマーの体積膨潤倍率、をそれぞれ測定した。
このようにして得られたモデルシート1ないし5を8mPa・sに粘度調製した血液(株式会社日本バイオテスト研究所製馬脱繊維血液)3gに30分浸した。モデルシート1を浸した血液には、第4級アンモニウム塩ポリマーが約500ppm含まれていた。また、モデルシート2を浸した血液には、第4級アンモニウム塩ポリマーが約1000ppm含まれていた。更に、モデルシート3を浸した血液には、第4級アンモニウム塩ポリマーが約2000ppm含まれていた。更に、モデルシート4を浸した血液には、第4級アンモニウム塩ポリマーが約200ppm含まれていた。更に、モデルシート5を浸した血液には、第4級アンモニウム塩ポリマーが約100ppm含まれていた。回収された各血液について、赤血球の凝集塊粒径及び凝集塊硬さ、並びに第4級アンモニウム塩ポリマーの赤血球への吸着率を以下の方法で測定した。
更に、回収された血液を高吸収性ポリマーに吸収させ膨潤させて、吸収前後での体積膨潤倍率を、以下の方法で測定した。
また、総透過量及び透過液を用いた高吸収性ポリマー1粒の体積膨潤倍率を、以下の方法で測定した。これらの結果を以下の表2に示す。
レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置(株式会社堀場製作所のLA−950V2)を用いて測定した。血液を生理食塩水で約4000倍に希釈し、希釈液を0.67L/minで循環させながら測定した。
レオメーター(Anton Paar GmbHのMCR502)を用いて測定した。プレートとして、コーンプレート(CP50−1)を用いた。このコーンプレートの直径は50mm、角度は0.995°、切頭は101mmであった。せん断速度は10−4(1/s)から103(1/s)まで変化させた。測定温度は人肌を想定した30℃とした。赤血球の凝集塊硬さは、せん断速度10−2(1/s)時のせん断応力の値と定義した。
粘度調整していない血液(株式会社日本バイオテスト研究所製馬脱繊維血液)を1000×g、10min、4℃で遠心分離後、上澄みの血漿を生理食塩水と交換する処理を3回繰り返して生理食塩水で洗浄した血球を調製する。洗浄した血球と生理食塩水を等容量で混合し、血球分散生理食塩水とした。第4級アンモニウム塩ポリマーを5mg精秤し、血球分散生理食塩水を10gになるように添加し、良く撹拌した。試料を調製後、30分以上放置した後、1000×g、10min、4℃で遠心分離した。上澄みを1mL採取し、5μmのフィルターを通してLC−CAD(Charged Aerosol Detector:荷電化粒子検出器)の試料とした。本実験では第4級アンモニウム塩ポリマーの未吸着量を定量し、仕込み量から差し引くことで、赤血球への第4級アンモニウム塩ポリマー吸着量を計算した。LC−CAD測定の装置は株式会社日立製作所製L−7000を使用した。カラムは、GLサイエンス製MonoClad C18−HS 3.0mm×50mmを用い、カラム温度:40℃とした。溶離液は A:0.1%トリフルオロ酢酸含有水溶液、B:0.1%トリフルオロ酢酸含有アセトニトリル、C:2−プロパノールを、A:100%(0.0min−10.0min)→B:100%(10.1min−15.0min)→C:100%(15.1min−20.0min)のグラジェント条件、及び流速:1.0mL/min、注入量:50μLで測定した。
直径約400μmの高吸収性ポリマー1粒をスライドガラス上に載置し、この高吸収性ポリマーに、回収された各血液を、パスツールピペットによって3滴滴下して、該高吸収性ポリマーに血液を吸収させて膨潤させた。高吸収性ポリマーとしては、架橋ポリアクリル酸ナトリウムを用いた。血液を滴下した後、水分の蒸散を防ぐために、小さなスクリュー蓋を用いて高吸収性ポリマーを密閉した。10分経過後に蓋を取り去り、更に吸収紙を用いて過剰量存在する血液を吸収除去した。引き続き、高吸収性ポリマーの直径を光学顕微鏡観察で測定した。膨潤前の高吸収性ポリマーの直径をR1(μm)、膨潤後の直径をR2(μm)としたとき、体積膨潤倍率は(R2/R1)3で定義される。
なお、体積膨潤倍率は高吸収性ポリマーの吸収量を表す指標である。また、この測定において、体積膨潤倍率の経時における傾きが、高吸収性ポリマーの吸収速度となる。本実施例及び比較例においては、いずれも血液を滴下した後、10分経過後の体積膨潤倍率を測定しているため、この体積膨潤倍率が大きいほど、吸収速度も速いことになる。
吸収体の被覆シートのモデルシートとして、坪量が25g/m2で、寸法が2cm×2cmの正方形のティッシュペーパー[Weyerhauser社製のHigh Bulk Additive70部、Skeena Cellulose Co.製のSKEENA PRIME30部、をそれぞれ混合して湿式抄紙して作製した。質量:0.068g、厚み:0.326mm(0.5g/cm2荷重時)、0.5g/cm2荷重時の嵩密度:0.08g/cm3]に、第4級アンモニウム塩ポリマーを付着させたものを製造した。詳細には、ティッシュペーパーの質量に対して、400%の割合で前記処理剤を噴霧した。処理剤を乾燥させることで、ティッシュペーパーに第4級アンモニウム塩ポリマーを付着させた。付着量は、5.0g/m2であった。このモデルシートを「モデルシート6」という。このようにして得られたモデルシート6を35mmΦのアクリル筒の間にはさみ、8mPa・sに粘度調製した血液(株式会社日本バイオテスト研究所製馬脱繊維血液)3gを3分間隔で繰り返し3回透過させた。各回20秒後の透過量を測定し、3回合計の値を総透過量とした。この総透過量は前述の凝集速度が遅いほど大きくなり、総透過量が大きいほど、第4級アンモニウム塩ポリマーを付着させた構成部材を用いた生理用品の吸収速度は顕著に速くなる。なお、生理用品の吸収速度は、10mmΦの筒を備えたアクリル注入プレート(20cm×10cm、質量211g)を生理用品の上に垂直に配置し、筒に血液3gを3分間隔で繰り返し3回注入させたときに、筒から血液が消えるまでの時間である。3分間隔とは筒に血液を注入した瞬間を0としたときの時間間隔である。
前記モデルシート6を用いた総透過量の実験において、3回透過させた血液全体を回収した。直径約400μmの高吸収性ポリマー1粒をスライドガラス上に載置し、この高吸収性ポリマーに、回収された血液を、パスツールピペットによって3滴滴下して、該高吸収性ポリマーに血液を吸収させて膨潤させた。血液を滴下した後、水分の蒸散を防ぐために、小さなスクリュー蓋を用いて高吸収性ポリマーを密閉した。10分経過後に蓋を取り去り、更に吸収紙を用いて過剰量存在する血液を吸収除去した。引き続き、高吸収性ポリマーの直径を光学顕微鏡観察で測定した。膨潤前の高吸収性ポリマーの直径をR1(μm)、膨潤後の直径をR2(μm)としたとき、体積膨潤倍率は(R2/R1)3で定義される。
第4級アンモニウム塩ポリマーとして、水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド(センカ株式会社製のユニセンスFPA1000L)を用いた。このポリマーの詳細は、表2に示すとおりである。また、このポリマーに用いられているモノマーAは表2に示すとおりである。これ以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表2に示す。
第4級アンモニウム塩ポリマーとして、水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド(ルブリゾール社製のマーコート100(Merquat 100 Polymer))を用いた。このポリマーの詳細は、表2に示すとおりである。また、このポリマーに用いられているモノマーAは表2に示すとおりである。これ以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表2に示す。
第4級アンモニウム塩ポリマーとして、水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるポリジアリルジメチルアンモニウムクロライド(センカ株式会社製のユニセンスFPA1002L)を用いた。このポリマーの詳細は、表2に示すとおりである。また、このポリマーに用いられているモノマーAは表2に示すとおりである。これ以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表2に示す。
表2に示すモノマーAを、溶媒であるエタノールに溶解させ、油溶性のアゾ開始剤である2,2’−Azobis(2−methylpropionamidine)dihydrochloride(和光純薬株式会社製のV−65B)を加えて加熱し重合を行って、水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーを得た。このポリマーの詳細は、表2に示すとおりである。また、このポリマーに用いられているモノマーAは表2に示すとおりである。これを用いた以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表2に示す。
実施例5において、使用するモノマーAの仕込み量を変えた以外は実施例5と同様にして水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーを得た。このポリマーの詳細は、表2に示すとおりである。また、このポリマーに用いられているモノマーAは表2に示すとおりである。これを用いた以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表3に示す。
第4級アンモニウム塩ポリマーとして、水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるポリ(2−アクリルオキシエチルトリメチルアミン4級塩)(センカ株式会社製のHP−209A)を用いた。このポリマーの詳細は、表3に示すとおりである。また、このポリマーに用いられているモノマーAは表3に示すとおりである。これ以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表3に示す。
第4級アンモニウム塩ポリマーとして、水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるポリメタクリル酸ジメチルアミノエチル(三菱レイヨン株式会社製のDIAFLOC KP201G)を用いた。このポリマーの詳細は、表4に示すとおりである。また、このポリマーに用いられているモノマーAは表4に示すとおりである。これ以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表4に示す。
第4級アンモニウム塩ポリマーとして、水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるポリアリルアミン塩酸塩(ニットーボーメディカル株式会社製のPAA−HCl−3L)を用いた。このポリマーの詳細は、表4に示すとおりである。また、このポリマーに用いられているモノマーAは表4に示すとおりである。これ以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表4に示す。
表4に示すモノマーAを、溶媒であるエタノールに溶解させ、油溶性のアゾ開始剤であるV−65Bを加えて加熱し重合を行って、水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーを得た。このポリマーの詳細は、表4に示すとおりである。これを用いた以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表4に示す。
第4級アンモニウム塩ポリマーとして、水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるポリ(2−メタクリルオキシエチルジメチルエチルアンモニウムエチル硫酸塩)(花王株式会社製のカオーセラMD−P)を用いた。このポリマーの詳細は、表5に示すとおりである。また、このポリマーに用いられているモノマーAは表5に示すとおりである。これ以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表5に示す。
実施例13において、使用するモノマーAの仕込み量を変えた以外は実施例13と同様にして水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーを得た。このポリマーの詳細は、表5に示すとおりである。また、このポリマーに用いられているモノマーAは表5に示すとおりである。これを用いた以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表5に示す。
表6に示すモノマーA及びモノマーBを同表に示すモル比で用い、これらを、溶媒であるエタノールに溶解させ、油溶性のアゾ開始剤であるV−65Bを加えて加熱し共重合を行って、水溶性の第4級アンモニウム塩共重合物を得た。このとき、各実施例においてモノマーA及びモノマーBの仕込み量も変えた。これらのポリマーの詳細は、表6に示すとおりである。これを用いた以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表6に示す。
表6に示すモノマーA及びモノマーBを同表に示すモル比で用い、これらを、溶媒であるエタノールに溶解させ、油溶性のアゾ開始剤であるV−65Bを加えて加熱し共重合を行って、水溶性の第4級アンモニウム塩共重合物を得た。このとき、各実施例においてモノマーA及びモノマーBの仕込み量も変えた。これらのポリマーの詳細は、表6に示すとおりである。これを用いた以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表6に示す。
表7に示すモノマーA及びモノマーBを同表に示すモル比で用い、これらを、溶媒であるエタノールに溶解させ、油溶性のアゾ開始剤であるV−65Bを加えて加熱し共重合を行って、水溶性の第4級アンモニウム塩共重合物を得た。このとき、各実施例においてモノマーA及びモノマーBの仕込み量も変えた。これらのポリマーの詳細は、表7に示すとおりである。これを用いた以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表7に示す。
表7に示すモノマーA及びモノマーBを同表に示すモル比で用い、これらを、溶媒である水及びエタノールの混合溶媒に溶解させ、油溶性のアゾ開始剤であるV−65Bを加えて加熱し共重合を行って、水溶性の第4級アンモニウム塩共重合物を得た。このポリマーの詳細は、表7に示すとおりである。これを用いた以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表7に示す。
表8に示すモノマーA及びモノマーBを同表に示すモル比で用い、これらを、溶媒である水及びエタノールの混合溶媒に溶解させ、油溶性のアゾ開始剤であるV−65Bを加えて加熱し共重合を行って、水溶性の第4級アンモニウム塩共重合物を得た。このポリマーの詳細は、表8に示すとおりである。これを用いた以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表8に示す。
表8に示すモノマーA及びモノマーBを同表に示すモル比で用い、これらを、溶媒である水に溶解させ、水溶性のアゾ開始剤である2,2’−Azobis(2.4−dimethylvaleronitrile)(和光純薬株式会社製のV−50)を加えて加熱し共重合を行って、水溶性の第4級アンモニウム塩共重合物を得た。これを用いた以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表8に示す。
水溶性の第4級アンモニウム共重合体であるジアリルジメチルアンモニウムクロライド/アクリルアミド共重合体(ルブリゾール社製のマーコート740(Merquat 740 Polymer))を用いた。このポリマーの詳細は、表8に示すとおりである。これを用いた以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表8に示す。
表9に示すモノマーA及びモノマーBを同表に示すモル比で用い、これらを、溶媒であるエタノールに溶解させ、油溶性のアゾ開始剤であるV−65Bを加えて加熱し共重合を行って、水溶性の第4級アンモニウム塩共重合物を得た。このポリマーの詳細は、以下の表9に示すとおりである。これを用いた以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表9に示す。
表9に示すモノマーA及びモノマーBを同表に示すモル比で用い、これらを、溶媒であるエタノールに溶解させ、油溶性のアゾ開始剤であるV−65Bを加えて加熱し共重合を行って、水溶性の第4級アンモニウム塩共重合物を得た。このポリマーの詳細は、以下の表9に示すとおりである。これを用いた以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表9に示す。
水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるポリアミジン(三菱レイヨン株式会社製のDIAFLOC KP7000)を用いた。これはアミジンをモノマーAとして用いて重合させたものであり、他のモノマー(モノマーB)は用いていないものである。このポリマーの詳細は、以下の表10に示すとおりである。これを用いた以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表10に示す。
水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるポリエチレンイミン(株式会社日本触媒製のエポミンP−1000)を用いた。このポリマーの詳細は、以下の表10に示すとおりである。また、このポリマーに用いられているモノマーAは表10に示すとおりである。これ以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表10に示す。
水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるポリジアリルアミン(ニットーボーメディカル株式会社製のPAS−21)を用いた。このポリマーの詳細は、以下の表10に示すとおりである。また、このポリマーに用いられているモノマーAは表10に示すとおりである。これ以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表10に示す。
水溶性の第4級アンモニウム塩重縮合物であるジメチルアミン/エピクロルヒドリン重縮合物(センカ株式会社製のユニセンスKHE1000L)を用いた。このポリマーの詳細は、以下の表10に示すとおりである。これ以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表10に示す。
水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるポリ(ジアリルアミン塩酸塩)(ニットーボーメディカル株式会社製のPAS−21CL)を用いた。このポリマーの詳細は、以下の表10に示すとおりである。また、このポリマーに用いられているモノマーAは表10に示すとおりである。これ以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表10に示す。
水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるポリジアリルアミン(ニットーボーメディカル株式会社製のPAA−HCI−05)を用いた。このポリマーの詳細は、以下の表11に示すとおりである。また、このポリマーに用いられているモノマーAは表11に示すとおりである。これ以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表11に示す。
水溶性の第4級アンモニウム塩共重合物であるジアリルアミン塩酸塩とアクリルアミドとの共重合物(センカ株式会社製のユニセンスKCA−100L)を用いた。このポリマーの詳細は、以下の表11に示すとおりである。また、このポリマーに用いられているモノマーA及びモノマーBは表11に示すとおりである。これ以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表11に示す。
水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるポリエチレンイミン(株式会社日本触媒製のエポミンSP−200)を用いた。このポリマーの詳細は、以下の表11に示すとおりである。また、このポリマーに用いられているモノマーAは表11に示すとおりである。これ以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表11に示す。
水溶性の第4級アンモニウム塩重縮合物であるジシンアミミド/ジエチレントリアミン重縮合物(センカ株式会社製のユニセンスKHP10L)を用いた。このポリマーの詳細は、以下の表11に示すとおりである。これ以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表11に示す。
表11に示すモノマーAとモノマーBとを、同表に示すモル比で用いて共重合を行い、水溶性の第4級アンモニウム塩共重合物を得た。このポリマーの詳細は、以下の表11に示すとおりである。これ以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表11に示す。
水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるポリジアリルジメチルアンモニウムジエチル硫酸塩(ニットーボーメディカル株式会社製のPAS−24)を用いた。このポリマーの詳細は、表11に示すとおりである。これを用いた以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表11に示す。
表11に示すモノマーA及びモノマーBを同表に示すモル比で用い、これらを、溶媒であるエタノールに溶解させ、油溶性のアゾ開始剤であるV−65Bを加えて加熱し共重合を行って、水溶性の第4級アンモニウム塩共重合物を得た。これらのポリマーの詳細は、表11に示すとおりである。これを用いた以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表11に示す。
メタクリル酸ジメチルアミノエチル(和光純薬工業株式会社製)を、ジエチル硫酸(東京化成工業株式会社製)で4級化した。得られた化合物の詳細は、表12に示すとおりである。これを用いた以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表12に示す。
カチオン性ポリマーとして、水溶性の第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるポリエチレンイミン(株式会社日本触媒製のエポミンSP−018)を用いた。このポリマーの詳細は、以下の表12に示すとおりである。また、このポリマーに用いられているモノマーAは表12に示すとおりである。これ以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表12に示す。
本比較例では、表12に示す水溶性であるカチオン化セルロース(花王株式会社製のMX−2075)を使用した。これ以外は実施例1と同様にして、同実施例と同様の評価を行った。その結果を表12に示す。
2 液体成分
3 非液体成分
4 高吸収性ポリマー
5 被膜
6 凝集塊
Claims (12)
- 水溶性カチオン性ポリマーが、主鎖とそれに結合した側鎖とを有する構造からなり、かつ分子量が2000以上であり、
前記水溶性カチオン性ポリマーは、
以下の式1で表される繰り返し単位を有する第4級アンモニウム塩ホモポリマーであるか、又は、
以下の式1で表される繰り返し単位と、以下の式2で表される繰り返し単位とを有する第4級アンモニウム塩共重合物であり、
前記水溶性カチオン性ポリマーの前記主鎖と前記側鎖とが1点で結合しており、該側鎖が第4級アンモニウム部位を有する
ものである水溶性カチオン性ポリマーが適用された生理用品。
- 経血の吸収に用いられる生理用品であって、
前記生理用品は高吸収性ポリマーを含み、
前記生理用品を構成するいずれかの部材に、流動電位が1500μeq/L以上であり、分子量が2000以上である、第4級アンモニウム塩ホモポリマー又は第4級アンモニウム塩共重合物からなる水溶性カチオン性ポリマーを0.2g/m2以上20g/m2有する生理用品。 - 第4級アンモニウム塩ホモポリマー又は第4級アンモニウム塩共重合物が、主鎖とそれに結合した側鎖とを有する構造のものであり、主鎖と側鎖とが1点で結合している請求項2に記載の生理用品。
- 高吸収性ポリマーと、該高吸収性ポリマーより肌側に存在する構成部材と、水溶性カチオン性ポリマーを含む吸収性物品であって、
前記水溶性カチオン性ポリマーは前記構成部材より肌側に配置され、且つ凝集速度が0.75mPa・s/s以下である生理用品。 - 前記水溶性カチオン性ポリマーが、第4級アンモニウム塩ホモポリマー又は第4級アンモニウム塩共重合物である請求項4に記載の生理用品。
- 第4級アンモニウム塩ホモポリマーの分子量が1000万以下であるか、又は
第4級アンモニウム塩共重合物が、第4級アンモニウム部位を有する重合性単量体と、カチオン性重合性単量体、アニオン性重合体単量体又はノニオン性重合性単量体との共重合物であり、その分子量が1000万以下である請求項1、2、3、又は5に記載の生理用品。 - 第4級アンモニウム塩共重合物が、第4級アンモニウム部位を有する重合性単量体と、カチオン性重合性単量体又はノニオン性重合性単量体との共重合物である請求項1、2、3、5又は6に記載の生理用品。
- 前記水溶性カチオン性ポリマーを0.1質量%以上10質量%以下含んでなる請求項1ないし7のいずれか一項に記載の生理用品。
- 高吸収性ポリマーを含有し、かつ経血を吸収する生理用品の高吸収性ポリマー以外の構成部材を処理するために用いられる生理用品用処理剤であって、
前記処理剤は、分子量が2000以上である水溶性カチオン性ポリマーを含み、
前記カチオン性ポリマーは、無機性値と有機性値との比率である無機性値/有機性値の値が0.6以上4.6以下であり、
前記カチオン性ポリマーが、第4級アンモニウム塩ホモポリマー、第4級アンモニウム塩共重合物又は第4級アンモニウム塩重縮合物である
生理用品用処理剤。 - 無機性値/有機性値の値が1.8以上3.6以下である請求項9に記載の生理用品用処理剤。
- 前記カチオン性ポリマーの有機性値をxとし、無機性値をyとしたとき、xとyが、y=ax(aは0.66以上4.56以下の数である。)の関係を満たす請求項9又は10に記載の生理用品用処理剤。
- 請求項9ないし11のいずれか一項に記載の生理用品用処理剤を適用した生理用品。
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