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JP2016010422A - ゴルフボール - Google Patents

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Abstract

【課題】ミドルアイアンで打撃されたときの飛距離性能及び飛距離安定性能に優れたゴルフボールの提供。
【解決手段】ゴルフボール2は、表面に多数のディンプル10を備えている。この表面は、北半球Nと南半球Sとを有している。それぞれの半球は、高緯度領域14、中緯度領域18及び低緯度領域16を有している。高緯度領域14の緯度の範囲は、40°以上90°以下である。中緯度領域18の緯度の範囲は、20°以上40°未満である。低緯度領域16の緯度の範囲は、0°以上20°未満である。半球のディンプルパターンを鏡面対称に分割しうる平面の数は、1である。高緯度領域14のディンプルパターン及び低緯度領域16のディンプルパターンは、回転対称ではない。
【選択図】図2

Description

本発明は、ゴルフボールに関する。詳細には、本発明は、ゴルフボールの空力特性の改良に関する。
ゴルフボールは、その表面に多数のディンプルを備えている。ディンプルは、飛行時のゴルフボール周りの空気の流れを乱し、乱流剥離を起こさせる。この現象は、「乱流化」と称される。乱流化によって空気のゴルフボールからの剥離点が後方にシフトし、抗力が低減される。乱流化によってバックスピンに起因するゴルフボールの上側剥離点と下側剥離点とのズレが助長され、ゴルフボールに作用する揚力が高められる。優れたディンプルは、よりよく空気の流れを乱す。優れたディンプルは、大きな飛距離を生む。
ディンプルの配置に、多面体が用いられている。この多面体は、ゴルフボールの仮想球に内接する。この仮想球の中心から半径方向に進む光線により、多面体の多数の辺が仮想球の表面に投影される。この投影により、仮想球の表面に多数の区画線が得られる。これらの区画線により、仮想球の表面が多数のユニット(球面多角形)に区画される。1つのユニットに多数のディンプルが配置され、ディンプルパターンが得られる。このディンプルパターンが、他のユニットに展開され、ゴルフボール全体のディンプルパターンが得られる。このディンプルパターンは、多面体パターンと称されている。
半球分割パターンと称されるディンプルパターンが、市販のゴルフボールに採用されている。このパターンの設計では、まず半球(仮想球の半分)が、複数の経線によって複数のユニットに区画される。それぞれのユニットの形状は、球面二等辺三角形である。1つのユニットに多数のディンプルが配置され、ディンプルパターンが得られる。このディンプルパターンが、他のユニットに展開される。展開は、北極点及び南極点を通過する線に対し、1つのユニットパターンが回転させられることで得られる。この回転により、ゴルフボール全体のディンプルパターンが得られる。このゴルフボールのパターンは、回転対称である。
多面体パターンは、単調である。多面体パターンでは、乱流化は十分ではない。半球分割パターンも、単調である。半球分割パターンでは、乱流化は十分ではない。
半球分割パターンの改良について、種々の提案がなされている。特開2007−175267公報には、高緯度領域のユニット数と低緯度領域のユニット数とが異なるディンプルパターンが、開示されている。特開2007−195591公報には、低緯度領域におけるディンプルの種類数が、高緯度領域におけるディンプルの種類数よりも多いディンプルパターンが、開示されている。特開2013−153966公報には、ディンプルの密度が大きく、かつディンプルのサイズのばらつきが小さなディンプルパターンが、開示されている。
特開2009−172192公報には、ディンプルがランダムに配置されたゴルフボールが開示されている。このゴルフボールのディンプルパターンは、ランダムパターンと称されている。ランダムパターンは、単調ではない。特開2012−10822公報にも、ランダムパターンを有するゴルフボールが開示されている。
特開2007−175267公報 特開2007−195591公報 特開2013−153966公報 特開2009−172192公報 特開2012−10822公報
ゴルフプレーヤーは、ドライバーでの飛距離と同様、アイアンクラブでの飛距離も重視する。プレーヤーは特に、ミドルアイアン及びロングアイアンでの飛距離を重視する。ミドルアイアンで打撃されたときの、ゴルフボールのスピンレートは、大きい。前述の、改良された半球分割パターンを有するゴルフボールがミドルアイアンで打撃されると、過剰な揚力が発生する。この揚力は、ゴルフボールのホップを招来する。ホップは、飛距離性能を損なう。さらにこのゴルフボールでは、飛距離がバックスピンの回転軸に大きく依存する。換言すれば、このゴルフボールは、飛距離の安定性に劣る。
ランダムパターンは、前述の通り単調ではない。しかし、ランダムパターンにおけるディンプルの密度は、小さい。このパターンでは、抗力の抑制が十分ではない。このゴルフボールがミドルアイアンで打撃されたとき、大きな飛距離は得られない。
本発明の目的は、ミドルアイアンで打撃されたときの飛距離性能及び飛距離安定性能に優れたゴルフボールの提供にある。
本発明に係るゴルフボールは、その表面に多数のディンプルを備える。表面が北半球と南半球とに区画されたとき、それぞれの半球は、高緯度領域、中緯度領域及び低緯度領域を有する。高緯度領域の緯度の範囲は、40°以上90°以下である。中緯度領域の緯度の範囲は、20°以上40°未満である。低緯度領域の緯度の範囲は、0°以上20°未満である。半球のディンプルパターンを鏡面対称に分割しうる平面の数は、1である。高緯度領域のディンプルパターンは、回転対称ではない。低緯度領域のディンプルパターンは、回転対称ではない。
好ましくは、中緯度領域のディンプルパターンは、回転対称ではない。
高緯度領域が極近傍領域を含んでもよい。この極近傍領域の緯度の範囲は、75°以上90°以下である。好ましくは、この極近傍領域のディンプルパターンは、回転対称である。
低緯度領域が赤道近傍領域を含んでもよい。この赤道近傍領域の緯度の範囲は、0°以上10°未満である。好ましくは、この赤道近傍領域のディンプルパターンは、回転対称である。
好ましくは、ゴルフボールの表面には、いずれのディンプルとも交差しない大円が存在しない。
好ましくは、ディンプルの合計面積の、ゴルフボールの仮想球の表面積に対する比率は、80%以上である。
本発明に係るゴルフボールでは、ミドルアイアンで打撃されたとき、大きな飛距離が得られる。このゴルフボールでは、ミドルアイアンで打撃されたときの飛距離のばらつきが小さい。
図1は、本発明の一実施形態に係るゴルフボールが示された模式的断面図である。 図2は、図1のゴルフボールが示された拡大正面図である。 図3は、図2のゴルフボールが示された平面図である。 図4は、図2のゴルフボールが示された平面図である。 図5は、図2のゴルフボールが示された平面図である。 図6は、図2のゴルフボールが示された平面図である。 図7は、図2のゴルフボールが示された平面図である。 図8は、図1のゴルフボールの一部が拡大されて示された模式的断面図である。 図9は、本発明の実施例2に係るゴルフボールが示された正面図である。 図10は、図9のゴルフボールが示された平面図である。 図11は、本発明の実施例3に係るゴルフボールが示された正面図である。 図12は、図11のゴルフボールが示された平面図である。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1に示されたゴルフボール2は、球状のコア4と、このコア4の外側に位置する中間層6と、この中間層6の外側に位置するカバー8とを備えている。このゴルフボール2は、その表面に多数のディンプル10を有している。ゴルフボール2の表面のうちディンプル10以外の部分は、ランド12である。このゴルフボール2は、カバー8の外側にペイント層及びマーク層を備えているが、これらの層の図示は省略されている。
このゴルフボール2の直径は、40mmから45mmが好ましい。米国ゴルフ協会(USGA)の規格が満たされるとの観点から、直径は42.67mm以上が特に好ましい。空気抵抗抑制の観点から、直径は44mm以下がより好ましく、42.80mm以下が特に好ましい。このゴルフボール2の質量は、40g以上50g以下が好ましい。大きな慣性が得られるとの観点から、質量は44g以上がより好ましく、45.00g以上が特に好ましい。USGAの規格が満たされるとの観点から、質量は45.93g以下が特に好ましい。
コア4は、ゴム組成物が架橋されることによって形成されている。ゴム組成物の基材ゴムとして、ポリブタジエン、ポリイソプレン、スチレン−ブタジエン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体及び天然ゴムが例示される。2種以上のゴムが併用されてもよい。反発性能の観点から、ポリブタジエンが好ましく、特にハイシスポリブタジエンが好ましい。
コア4のゴム組成物は、共架橋剤を含んでいる。反発性能の観点から好ましい共架橋剤は、アクリル酸亜鉛、アクリル酸マグネシウム、メタクリル酸亜鉛及びメタクリル酸マグネシウムである。ゴム組成物が、共架橋剤と共に有機過酸化物を含むことが好ましい。好ましい有機過酸化物として、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、2,5−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン及びジ−t−ブチルパーオキサイドが挙げられる。
コア4のゴム組成物が、充填剤、硫黄、加硫促進剤、硫黄化合物、老化防止剤、着色剤、可塑剤、分散剤、カルボン酸、カルボン酸塩等の添加剤を含んでもよい。ゴム組成物が、合成樹脂粉末又は架橋されたゴム粉末を含んでもよい。
コア4の直径は30.0mm以上が好ましく、38.0mm以上が特に好ましい。コア4の直径は42.0mm以下が好ましく、41.5mm以下が特に好ましい。コア4が、2以上の層を有してもよい。コア4が、その表面にリブを有してもよい。コア4が中空であってもよい。
中間層6は、樹脂組成物からなる。この樹脂組成物の好ましい基材ポリマーは、アイオノマー樹脂である。好ましいアイオノマー樹脂として、α−オレフィンと炭素数が3以上8以下のα,β−不飽和カルボン酸との二元共重合体が挙げられる。好ましい他のアイオノマー樹脂として、α−オレフィンと炭素数が3以上8以下のα,β−不飽和カルボン酸と炭素数が2以上22以下のα,β−不飽和カルボン酸エステルとの三元共重合体が挙げられる。この二元共重合体及び三元共重合体において、好ましいα−オレフィンはエチレン及びプロピレンであり、好ましいα,β−不飽和カルボン酸はアクリル酸及びメタクリル酸である。この二元共重合体及び三元共重合体において、カルボキシル基の一部は金属イオンで中和されている。中和のための金属イオンとして、ナトリウムイオン、カリウムイオン、リチウムイオン、亜鉛イオン、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、アルミニウムイオン及びネオジムイオンが例示される。
アイオノマー樹脂に代えて、中間層6の樹脂組成物が他のポリマーを含んでもよい。他のポリマーとして、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエステル、ポリオレフィン及びポリウレタンが例示される。樹脂組成物が、2種以上のポリマーを含んでもよい。
中間層6の樹脂組成物が、二酸化チタンのような着色剤、硫酸バリウムのような充填剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光剤、蛍光増白剤等を含んでもよい。比重調整の目的で、この樹脂組成物がタングステン、モリブデン等の高比重金属の粉末を含んでもよい。
中間層6の厚みは0.2mm以上が好ましく、0.3mm以上が特に好ましい。中間層6の厚みは2.5mm以下が好ましく、2.2mm以下が特に好ましい。中間層6の比重は0.90以上が好ましく、0.95以上が特に好ましい。中間層6の比重は1.10以下が好ましく、1.05以下が特に好ましい。中間層6が、2以上の層を有してもよい。
カバー8は、樹脂組成物からなる。この樹脂組成物の好ましい基材ポリマーは、ポリウレタンである。樹脂組成物が、熱可塑性ポリウレタンを含んでもよく、熱硬化性ポリウレタンを含んでもよい。生産性の観点から、熱可塑性ポリウレタンが好ましい。熱可塑性ポリウレタンは、ハードセグメントとしてのポリウレタン成分と、ソフトセグメントとしてのポリエステル成分又はポリエーテル成分とを含む。
ポリウレタン成分のイソシアネートとして、脂環式ジイソシアネート、芳香族ジイソシアネート及び脂肪族ジイソシアネートが例示される。特に、脂環式ジイソシアネートが好ましい。脂環式ジイソシアネートは主鎖に二重結合を有さないので、カバー8の黄変が抑制される。脂環式ジイソシアネートとして、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(H12MDI)、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン(HXDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)及びトランス−1,4−シクロヘキサンジイソシアネート(CHDI)が例示される。汎用性及び加工性の観点から、H12MDIが好ましい。
ポリウレタンに代えて、カバー8の樹脂組成物が他のポリマーを含んでもよい。他のポリマーとして、アイオノマー樹脂、ポリスチレン、ポリアミド、ポリエステル及びポリオレフィンが例示される。樹脂組成物が、2種以上のポリマーを含んでもよい。
カバー8の樹脂組成物が、二酸化チタンのような着色剤、硫酸バリウムのような充填剤、分散剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、蛍光剤、蛍光増白剤等を含んでもよい。
カバー8の厚みは0.2mm以上が好ましく、0.3mm以上が特に好ましい。カバー8の厚みは2.5mm以下が好ましく、2.2mm以下が特に好ましい。カバー8の比重は0.90以上が好ましく、0.95以上が特に好ましい。カバー8の比重は1.10以下が好ましく、1.05以下が特に好ましい。カバー8が、2以上の層を有してもよい。
ゴルフボール2が、中間層6とカバー8との間に、補強層を備えてもよい。補強層は、中間層6と堅固に密着し、カバー8とも堅固に密着する。補強層は、中間層6からのカバー8の剥離を抑制する。補強層の基材ポリマーとして、二液硬化型エポキシ樹脂及び二液硬化型ウレタン樹脂が例示される
図2は、図1のゴルフボール2が示された拡大正面図である。この図2には、2つの極点P、2つの第一緯線La1、2つの第二緯線La2、2つの第三緯線La3、2つの第四緯線La4及び赤道Eqが画かれている。ゴルフボール2の成形型は、上型及び下型を有する。一方の極点Pは、上型の最深点と一致する。他方の極点Pは、下型の最深点と一致する。それぞれの極点Pの緯度は90°であり、赤道Eqの緯度は0°である。第一緯線La1の緯度は、第二緯線La2の緯度よりも大きい。第二緯線La2の緯度は、第三緯線La3の緯度よりも大きい。第三緯線La3の緯度は、第四緯線La4の緯度よりも大きい。第四緯線La4の緯度は、赤道Eqの緯度(0°)よりも大きい。第一緯線La1の緯度は、75°である。第二緯線La2の緯度は、40°である。第三緯線La3の緯度は、20°である。第四緯線La4の緯度は、10°である。
このゴルフボール2は、赤道Eqよりも上の北半球Nと、赤道Eqよりも下の南半球Sとからなる。南半球Sのディンプルパターンは、北半球Nのディンプルパターンとは回転対称である。北半球N及び南半球Sのそれぞれは、高緯度領域14、低緯度領域16及び中緯度領域18を備えている。第二緯線La2は、高緯度領域14と中緯度領域18との境界線である。第三緯線La3は、中緯度領域18と低緯度領域16との境界線である。高緯度領域14は、第二緯線La2に囲まれている。低緯度領域16は、第三緯線La3と赤道Eqとの間に位置する。中緯度領域18は、第二緯線La2と第三緯線La3との間に位置する。換言すれば、中緯度領域18は、高緯度領域14と低緯度領域16との間に位置する。高緯度領域14の緯度の範囲は、40°以上90°以下である。中緯度領域18の緯度の範囲は、20°以上40°未満である。低緯度領域16の緯度の範囲は、0°以上20°未満である。
高緯度領域14は、極近傍領域20を含んでいる。極近傍領域20は、第一緯線La1に囲まれている。極近傍領域20の緯度の範囲は、75°以上90°以下である。
低緯度領域16は、赤道近傍領域22を含んでいる。赤道近傍領域22は、第四緯線La4と赤道Eqとに挟まれている。赤道近傍領域22の緯度の範囲は、0°以上10°未満である。
図2から明らかなように、それぞれのディンプル10の平面形状は円である。このゴルフボール2は、高緯度領域14に属するディンプル10、中緯度領域18に属するディンプル10、及び低緯度領域16に属するディンプル10を有している。高緯度領域14の属するディンプル10の一部は、極近傍領域20にも属している。低緯度領域16に属するディンプル10の一部は、赤道近傍領域22にも属している。
それぞれの緯線と交差するディンプル10では、このディンプル10の中心位置に基づき、所属する領域が決定される。例えば、第一緯線La1と交差するディンプル10であって、その中心が極近傍領域20に位置するディンプル10は、極近傍領域20に所属する。第二緯線La2と交差するディンプル10であって、その中心が高緯度領域14に位置するディンプル10は、高緯度領域14に所属する。第二緯線La2と交差するディンプル10であって、その中心が中緯度領域18に位置するディンプル10は、中緯度領域18に所属する。第三緯線La3と交差するディンプル10であって、その中心が中緯度領域18に位置するディンプル10は、中緯度領域18に所属する。第三緯線La3と交差するディンプル10であって、その中心が低緯度領域16に位置するディンプル10は、低緯度領域16に所属する。第四緯線La4と交差するディンプル10であって、その中心が赤道近傍領域22に位置するディンプル10は、赤道近傍領域22に所属する。ディンプル10の中心とは、ディンプル10の最深部とゴルフボール2の中心とを結ぶ直線が仮想球Sp(図8参照)と交差する点である。
図3は、図2のゴルフボール2が示された平面図である。図3には、北半球Nが示されている。平面視における北半球Nのディンプルパターンは、中心線CLに対して対称である。従って、三次元のディンプルパターンは、中心線CLを含みゴルフボール2の中心を通過する平面に対し、鏡面対称である。このディンプルパターンを鏡面対称に分割しうる他の平面は、存在しない。このディンプルパターンを鏡面対称に分割しうる平面の数N2は、1である。南半球Sでも、ディンプルパターンを鏡面対称に分割しうる平面の数N2は、1である。
図3には、第二緯線La2が示されている。この第二緯線La2に囲まれているゾーンが、高緯度領域14である。この高緯度領域14に関し、符号A、B、C、D、E及びGによりディンプル10の種類が示されている。それぞれのディンプル10の輪郭は、円である。高緯度領域14は、直径が4.60mmであるディンプルAと、直径が4.50mmであるディンプルBと、直径が4.40mmであるディンプルCと、直径が4.30mmであるディンプルDと、直径が4.15mであるディンプルEと、直径が3.60mmであるディンプルGとを備えている。
両極点P(図2参照)を通過する直線を軸として、高緯度領域14のディンプルパターンが回転させられる場合において、回転角度が0°を超えて360°未満のときは、回転後のディンプルパターンは、回転前のディンプルパターンと重ならない。換言すれば、高緯度領域14のディンプルパターンは、回転対称ではない。
図4は、図2のゴルフボール2が示された平面図である。図4には、第二緯線La2及び第三緯線La3が示されている。第二緯線La2と第三緯線La3とに挟まれてるゾーンが、中緯度領域18である。この中緯度領域18に関し、符号B、C、D、E、F及びGによりディンプル10の種類が示されている。それぞれのディンプル10の輪郭は、円である。中緯度領域18は、直径が4.50mmであるディンプルBと、直径が4.40mmであるディンプルCと、直径が4.30mmであるディンプルDと、直径が4.15mであるディンプルEと、直径が3.85mmであるディンプルFと、直径が3.60mmであるディンプルGとを備えている。
両極点P(図2参照)を通過する直線を軸として、中緯度領域18のディンプルパターンが回転させられる場合において、回転角度が0°を超えて360°未満のときは、回転後のディンプルパターンは、回転前のディンプルパターンと重ならない。換言すれば、中緯度領域18のディンプルパターンは、回転対称ではない。中緯度領域18のディンプルパターンが、回転対称であってもよい。回転対称であるディンプルパターンでは、0°を超えて360°未満のいずれかの回転角度において、回転後のディンプルパターンが回転前のディンプルパターンと重なる。
図5は、図2のゴルフボール2が示された平面図である。図5には、第三緯線La3が示されている。第三緯線La3と赤道Eq(図2参照)とに挟まれてるゾーンが、低緯度領域16である。この低緯度領域16に関し、符号A、B、C、D、E及びFによりディンプル10の種類が示されている。それぞれのディンプル10の輪郭は、円である。低緯度領域16は、直径が4.60mmであるディンプルAと、直径が4.50mmであるディンプルBと、直径が4.40mmであるディンプルCと、直径が4.30mmであるディンプルDと、直径が4.15mであるディンプルEと、直径が3.85mmであるディンプルFとを備えている。
両極点P(図2参照)を通過する直線を軸として、低緯度領域16のディンプルパターンが回転させられる場合において、回転角度が0°を超えて360°未満のときは、回転後のディンプルパターンは、回転前のディンプルパターンと重ならない。換言すれば、低緯度領域16のディンプルパターンは、回転対称ではない。
このゴルフボール2では、前述の通り、高緯度領域14のディンプルパターンは回転対称ではなく、低緯度領域16のディンプルパターンも回転対称ではない。このゴルフボール2のディンプルパターンは、単調ではない。このディンプルパターンの特性は、ランダムパターンの特性に似ている。このディンプルパターンにより、乱流化が促進される。
前述の通り、このゴルフボール2のディンプルパターンは、中心線CLを含む平面によって鏡面対称に分割されうる。換言すれば、このディンプルパターンは、完全なランダムパターンに比べ、規則性を有する。従ってこのディンプルパターンでは、占有率(後に詳説)が大きい。このディンプルパターンを鏡面対称に分割しうる平面の数は、わずかに1である。従ってこのパターンは、単調ではない。
単調ではなく、かつ占有率が大きなディンプルパターンを有するゴルフボール2が、ミドルアイアンで打撃されたとき、過剰な揚力が発生しない。このゴルフボール2は、ミドルアイアンで打撃されたときの飛距離性能及び飛距離安定性能に優れる。
前述の通り、このゴルフボール2では、中緯度領域18のディンプルパターンも回転対称ではない。このゴルフボール2は、飛行性能に極めて優れる。
図6は、図2のゴルフボール2が示された平面図である。図6には、第一緯線La1及び5つの第一経線Lo1が示されている。図6において第一緯線La1に囲まれているのが、極近傍領域20である。極近傍領域20は、5つのユニットUpに区画されうる。ユニットUpの形状は、球面三角形である。ユニットUpの輪郭は、第一緯線La1と2つの第一経線Lo1とからなる。
5つのユニットUpのディンプルパターンは、72°回転対称である。換言すれば、あるユニットUpのディンプルパターンが、両極点P(図2参照)を通過する直線を軸として、経度方向に72°回転すると、隣のユニットUpのディンプルパターンと実質的に重なる。このディンプルパターンの回転対称角度は、72°である。
極近傍領域20が回転対称であるディンプルパターンを有するゴルフボール2は、飛距離安定性に優れる。極近傍領域20のユニットの数は、3以上6以下が好ましい。極近傍領域20が、回転対称ではないディンプルパターンを有してもよい。
図7は、図2のゴルフボール2が示された平面図である。図7には、第四緯線La4及び6つの第二経線Lo2が示されている。図7において、第二緯線La2と赤道Eq(図2参照)とに挟まれたゾーンが、赤道近傍領域22である。赤道近傍領域22は、6つのユニットUeに区画されうる。ユニットUeの形状は、球面台形である。ユニットUeの輪郭は、第二緯線La2、2つの第二経線Lo2及び赤道Eqからなる。
6つのユニットUeのディンプルパターンは、60°回転対称である。換言すれば、あるユニットUeのディンプルパターンが、両極点P(図2参照)を通過する直線を軸として、経度方向に60°回転すると、隣のユニットUeのディンプルパターンと実質的に重なる。このディンプルパターンの回転対称角度は、60°である。
赤道近傍領域22のディンプルパターンは、3つのユニットにも区画されうる。この場合、各ユニットのディンプルパターンは、120°回転対称である。赤道近傍領域22のディンプルパターンは、2つのユニットにも区画されうる。この場合、各ユニットのディンプルパターンは、180°回転対称である。赤道近傍領域22のディンプルパターンは、3つの回転対称角度(すなわち60°、120°及び180°)を有する。回転対称角度を複数有する領域では、最も小さい回転対称角度(この例では60°)に基づき、ユニットUeが区画される。
赤道近傍領域22が回転対称であるディンプルパターンを有するゴルフボール2は、飛距離安定性に優れる。赤道近傍領域22が回転対称であるディンプルパターンを有するゴルフボール2は、製造が容易である。赤道近傍領域22のユニットの数は、3以上6以下が好ましい。赤道近傍領域22が、回転対称ではないディンプルパターンを有してもよい。
ゴルフボール2の表面に存在し、かついずれのディンプル10とも交差しない大円は、大円帯と称される。このゴルフボール2には、大円帯は存在しない。大円帯の数N3は、ゼロである。このゴルフボール2では、飛距離がバックスピンの回転軸にあまり依存しない。このゴルフボール2は、飛距離安定性に優れる。
図8には、ディンプル10の中心及びゴルフボール2の中心を通過する平面に沿った断面が示されている。図8における上下方向は、ディンプル10の深さ方向である。図8において二点鎖線Spで示されているのは、仮想球である。仮想球Spの表面は、ディンプル10が存在しないと仮定されたときのゴルフボール2の表面である。ディンプル10は、仮想球Spの表面から凹陥している。ランド12は、仮想球Spの表面と一致している。本実施形態では、ディンプル10の断面形状は、実質的には円弧である。
図8において両矢印Dmで示されているのは、ディンプル10の直径である。この直径Dmは、ディンプル10の両側に共通の接線Tgが画かれたときの、一方の接点Edと他方の接点Edとの距離である。接点Edは、ディンプル10のエッジでもある。エッジEdは、ディンプル10の輪郭を画定する。図8において両矢印Dpで示されているのは、ディンプル10の深さである。この深さDpは、ディンプル10の最深部と仮想球Spとの距離である。
それぞれのディンプル10の直径Dmは、2.0mm以上6.0mm以下が好ましい。直径Dmが2.0mm以上であるディンプル10は、乱流化に寄与する。この観点から、直径Dmは2.5mm以上がより好ましく、2.8mm以上が特に好ましい。直径Dmが6.0mm以下であるディンプル10は、実質的に球であるというゴルフボール2の本質を損ねない。この観点から、直径Dmは5.5mm以下がより好ましく、5.0mm以下が特に好ましい。
ゴルフボール2のホップが抑制されるとの観点から、ディンプル10の深さDpは0.10mm以上が好ましく、0.13mm以上がより好ましく、0.15mm以上が特に好ましい。ゴルフボール2のドロップが抑制されるとの観点から、深さDpは0.60mm以下が好ましく、0.55mm以下がより好ましく、0.50mm以下が特に好ましい。
ディンプル10の面積sは、無限遠からゴルフボール2の中心を見た場合の、ディンプル10の輪郭に囲まれた領域の面積である。円形ディンプル10の場合、面積Sは下記数式によって算出される。
S = (Dm / 2) * π
図2−7に示されたゴルフボール2では、ディンプルAの面積は16.62mmであり、ディンプルBの面積は15.90mmであり、ディンプルCの面積は15.21mmであり、ディンプルDの面積は14.52mmであり、ディンプルEの面積は13.53mmであり、ディンプルFの面積は11.64mmであり、ディンプルGの面積は10.18mmである。
本発明では、全てのディンプル10の面積Sの合計の、仮想球Spの表面積に対する比率は、占有率と称される。十分なディンプル効果が得られるとの観点から、占有率は80%以上が好ましく、82%以上がより好ましく、84%以上が特に好ましい。占有率は、95%以下が好ましい。図2−7に示されたゴルフボール2では、ディンプル10の合計面積は4812.0mmである。このゴルフボール2の仮想球Spの表面積は5728.0mmなので、占有率は84.0%である。
十分な占有率が達成されるとの観点から、ディンプル10の総数N1は250個以上が好ましく、280個以上がより好ましく、300個以上が特に好ましい。個々のディンプル10が乱流化に寄与しうるとの観点から、総数N1は450個以下が好ましく、400個以下がより好ましく、380個以下が特に好ましい。
本発明において「ディンプルの容積」とは、ディンプル10の輪廓を含む平面とディンプル10の表面とに囲まれた部分の容積を意味する。このゴルフボール2のディンプル10の総容積は、260mm以上360mm以下が好ましく、290mm以上330mm以下が特に好ましい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
100質量部のハイシスポリブタジエン(JSR社の商品名「BR−730」)、22.5質量部のアクリル酸亜鉛、5質量部の酸化亜鉛、5質量部の硫酸バリウム、0.5質量部のジフェニルジスルフィド及び0.6質量部のジクミルパーオキサイドを混練し、ゴム組成物を得た。このゴム組成物を共に半球状キャビティを備えた上型及び下型からなる金型に投入し、170℃で18分間加熱して、直径が38.5mであるセンターを得た。
50質量部のアイオノマー樹脂(三井デュポンポリケミカル社の商品名「ハイミラン1605」)、50質量部の他のアイオノマー樹脂(三井デュポンポリケミカル社の商品名「ハイミランAM7329」)及び4質量部の二酸化チタンを二軸混練押出機で混練し、樹脂組成物を得た。この樹脂組成物を射出成形法にてコアの周りに被覆し、中間層を形成した。この中間層の厚みは、1.6mmであった。
二液硬化型エポキシ樹脂を基材ポリマーとする塗料組成物(神東塗料社の商品名「ポリン750LE)を調製した。この塗料組成物の主剤液は、30質量部のビスフェノールA型固形エポキシ樹脂と、70質量部の溶剤とからなる。この塗料組成物の硬化剤液は、40質量部の変性ポリアミドアミンと、55質量部の溶剤と、5質量部の二酸化チタンとからなる。主剤液と硬化剤液との質量比は、1/1である。この塗料組成物を中間層の表面にスプレーガンで塗布し、23℃の雰囲気下で6時間保持して、補強層を得た。この補強層の厚みは、10μmであった。
100質量部の熱可塑性ポリウレタンエラストマー(BASFジャパン社の商品名「エラストランXNY85A」)及び4質量部の二酸化チタンを二軸押出機で混練し、樹脂組成物を得た。この樹脂組成物から、圧縮成形法にて、ハーフシェルを得た。このハーフシェル2枚で、コア、中間層及び補強層からなる球体を被覆した。このハーフシェル及び球体を、共に半球状キャビティを備え、キャビティ面に多数のピンプルを備えた上型及び下型からなるファイナル金型に投入し、圧縮成形法にてカバーを得た。カバーの厚みは、0.5mmであった。カバーには、ピンプルの形状が反転した形状を有するディンプルが形成された。このカバーの周りに二液硬化型ポリウレタンを基材とするクリアー塗料を塗装し、直径が約42.7mmであり質量が約45.6gである実施例1のゴルフボールを得た。このゴルフボールの、ディンプル仕様の詳細が、下記の表1及び3に示されている。
[実施例2−3及び比較例1−5]
ディンプルの仕様を下記の表1−3に示される通りとした他は実施例1と同様にして、実施例2−3及び比較例1−5のゴルフボールを得た。比較例1に係るゴルフボールのディンプルパターンは、特開2007−175267公報の実施例のディンプルパターンと同じである。比較例2に係るゴルフボールのディンプルパターンは、特開2007−195591公報の実施例のディンプルパターンと同じである。比較例3に係るゴルフボールのディンプルパターンは、特開2013−153966公報の実施例1のディンプルパターンと同じである。比較例4に係るゴルフボールのディンプルパターンは、特開2007−195591公報の比較例4のディンプルパターンと同じである。比較例5に係るゴルフボールのディンプルパターンは、特開2009−172192公報の実施例のディンプルパターンと同じである。
[フライトテスト]
ゴルフラボラトリー社のスイングマシンに、5番アイアン(ダンロップスポーツ社の商品名「SRIXON Z725」、シャフト硬度:S、ロフト角:25.0°)を装着した。ヘッド速度が41m/secであり、打ち出し角度が14°であり、バックスピンのレートが4600rpmである条件でゴルフボールを打撃して、キャリーを測定した。POP回転及びPH回転での打撃を20回ずつ行い、キャリーの平均を算出した。この結果が、下記の表2−3に示されている。PH回転の軸は、両極点Pを通過する。POP回転の軸は、PH回転の軸と直交する。
Figure 2016010422
Figure 2016010422
Figure 2016010422
表1−3に示されるように、各実施例のゴルフボールは、飛距離性能及び飛距離安定性能に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係るゴルフボールは、ゴルフコースでのプレイ、ドライビングレンジでのプラクティス等に適している。
2・・・ゴルフボール
4・・・コア
6・・・中間層
8・・・カバー
10・・・ディンプル
12・・・ランド
14・・・高緯度領域
16・・・低緯度領域
18・・・中緯度領域
20・・・極近傍領域
22・・・赤道近傍領域
La1・・・第一緯線
La2・・・第二緯線
La3・・・第三緯線
La4・・・第四緯線
Lo1・・・第一経線
Lo2・・・第二経線
P・・・極点
Sq・・・赤道
Sp・・・仮想球

Claims (6)

  1. その表面に多数のディンプルを備えており、
    上記表面が北半球と南半球とに区画されたとき、それぞれの半球が、高緯度領域、中緯度領域及び低緯度領域を有しており、
    上記高緯度領域の緯度の範囲が40°以上90°以下であり、
    上記中緯度領域の緯度の範囲が20°以上40°未満であり、
    上記低緯度領域の緯度の範囲が0°以上20°未満であり、
    上記半球のディンプルパターンを鏡面対称に分割しうる平面の数が1であり、
    上記高緯度領域のディンプルパターンが回転対称ではなく、
    上記低緯度領域のディンプルパターンが回転対称ではないゴルフボール。
  2. 上記中緯度領域のディンプルパターンが回転対称ではない請求項1に記載のゴルフボール。
  3. 上記高緯度領域が極近傍領域を含んでおり、
    上記極近傍領域の緯度の範囲が75°以上90°以下であり、
    上記極近傍領域のディンプルパターンが回転対称である請求項1又は2に記載のゴルフボール。
  4. 上記低緯度領域が赤道近傍領域を含んでおり、
    上記赤道近傍領域の緯度の範囲が0°以上10°未満であり、
    上記赤道近傍領域のディンプルパターンが回転対称である請求項1から3のいずれかに記載のゴルフボール。
  5. 上記表面に、いずれのディンプルとも交差しない大円が存在しない請求項1から4のいずれかに記載のゴルフボール。
  6. 上記ディンプルの合計面積の、ゴルフボールの仮想球の表面積に対する比率が、80%以上である請求項1から5のいずれかに記載のゴルフボール。
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