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JP2015531490A - ナノ粒子検出法 - Google Patents

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JP2015531490A JP2015535963A JP2015535963A JP2015531490A JP 2015531490 A JP2015531490 A JP 2015531490A JP 2015535963 A JP2015535963 A JP 2015535963A JP 2015535963 A JP2015535963 A JP 2015535963A JP 2015531490 A JP2015531490 A JP 2015531490A
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Abstract

ナノ粒子検出法が開示されている。この方法は(1)シース流を用いた流体力学的集束により被検試料液を圧縮して試料液流とする工程;(2)前記試料液流に測定光を照射する工程であって、前記試料液流中の単一ナノ粒子が0.1〜10ミリ秒間にわたって前記測定光により照射されるようにする工程;(3)前記測定光が前記試料液流に照射される領域を検出領域として定義し、前記測定光の照射領域から放出された光信号をレンズ結像系により収集し、前記レンズ結像系により収集された前記光信号を視野絞りに通過させることにより、前記検出領域外の前記光信号をフィルタ除去して、前記検出領域からの前記光信号を増強する工程;および(4)前記視野絞りにより増強された前記光信号を光電信号変換する工程;を含む。この方法によれば、粒径24〜1,000nmの低屈折率ナノ粒子ならびに粒径6.7〜150nmのナノスケール金粒子の検出が可能になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、機器分析の分野、特にナノ粒子を検出する方法に関するものである。
最近、ナノバイオテクノロジーが急速に発展するにつれて、ユニークな構造と機能を有する人工合成ナノ粒子は、標的への薬物送達、高解像度の腫瘍画像形成、疾患診断などのバイオメディカル分野や、タンパク精製、生化学分析、食品安全、環境モニタリングなどの分野で、ますます重要な役割を果たしている。機能性ナノ粒子の粒径分布を測定することは、ナノ粒子の品質制御や実用化を行うえで、非常に重要である。また、自然界には、例えば、細菌、ウイルス、細胞内小器官、分子集合体などの様々な生物学的ナノ粒子が存在する。高速かつ高解像度のナノ粒子検出法は、病原体の同定、ウイルスワクチンの品質制御、遺伝子転写ウイルスベクターの形質導入効率の測定、基礎生命科学の研究などの強力な分析手段を提供する。
ナノ粒子は、高感度フローサイトメトリーを用いて、効率的に分析することができる。例えば、高感度フローサイトメトリーの技術的解決法を開示する文献(非特許文献1および2)が存在する。この解決法は、シース液を用いた流体力学的集束により被検試料液を圧縮して試料液流とし、この試料液流に測定光を照射すること(ここで、測定光を照射する試料液流の体積としては、800fLや150fL程度である);試料液流中のナノ粒子から放出された散乱光および/または蛍光を非球面レンズで収集し、信号を得た後、この信号によりナノ粒子を分析することを含む。しかし、これらの技術文献に開示されている技術的解決法は、粒径100nm超のポリスチレンナノ粒子を検出できることはできても、より小さい低屈折率ナノ粒子を検出することはできない。ナノ粒子の場合、散乱光の強度は、粒径の6乗に比例して低下する。すなわち、粒径が半分になると、信号強度は1/64に低下する。それゆえ、粒径のより小さいナノ粒子を検出することは困難である。
アナリティカル・ケミストリー(Anal. Chem.)2009, 81, 2555-2563 ジャーナル・オブ・ジ・アメリカン・ケミカル・ソサイエティ(J. Am. Chem. Soc.)2010, 132, 12176-12178
本発明の目的は、粒径のより小さいナノ粒子を検出する方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、下記工程を含むことを特徴とするナノ粒子検出法を提供する。すなわち、
(1)シース液を用いた流体力学的集束により被検試料液を圧縮して試料液流とする工程であって、前記試料液流が被検ナノ粒子を含み、前記ナノ粒子が前記試料液流中で実質的に互いに分離され、実質的に同じラインを流れるようにする工程;
(2)前記試料液流に測定光を照射する工程であって、前記試料液流中の単一ナノ粒子が0.1〜10ms、好ましくは0.2〜2ms間にわたって、前記測定光により照射されるようにする工程;
(3)前記測定光を照射された前記試料液流の領域を検出領域として定義し、前記測定光の照射領域から放出された光信号をレンズ結像系により収集し、前記レンズ結像系により収集された前記光信号を視野絞りに通過させることにより、前記検出領域外の前記光信号をフィルタ除去して、前記検出領域からの前記光信号を増強するようにする工程;
(4)前記視野絞りにより増強された前記光信号を光電信号変換し、前記試料液流中の各ナノ粒子から放出された散乱光および/または蛍光の電気信号をそれぞれ取得する工程;および
(5)前記電気信号により前記ナノ粒子の定性および/または定量分析を実施する工程。
上記した技術的な解決手段を含むことから、本発明で提供される方法は、粒径24〜1,000nmの低屈折率ナノ粒子(例えば、ポリスチレンやシリカのナノ粒子)および粒径6.7〜150nmの金ナノ粒子を検出するために用いることができる。
本発明の他の特性および利点については、以下の実施形態で、さらに詳しく説明する。
添付の図面は、本発明をさらに良く理解するために提供されるものであり、本明細書の一部を構成するものでもある。それらは、本発明を説明するために、以下の実施形態と共に用いられるが、本発明を限定するものであると理解すべきではない。
図1は本発明の好ましい実施形態における光路の概略図である。 図2は検出領域の概略図である。 図3は本発明の好ましい実施形態における液流系の概略図である。 図4は実施例1の44nmポリスチレンナノ粒子の透過型電子顕微鏡(TEM)画像である。 図5は金ナノ粒子のTEM画像を示す。Aは実施例6の6.7nm金ナノ粒子のTEM画像、Bは実施例3および7の10nm金ナノ粒子のTEM画像である。 図6は実施例1〜4の試料の検出結果を示す。A〜Dは、それぞれ、44nmポリスチレンナノ粒子、40nmシリカ球状ナノ粒子、10nm金ナノ粒子およびT7バクテリオファージ試料の検出結果を示す。A1〜D1は散乱光チャネルの信号波形図、A2〜D2は散乱光のピーク面積の周波数分布ヒストグラムである。 図7は実施例2および5の40nmシリカ球状ナノ粒子、実施例5の50nm、64nm、78nmおよび90nmシリカ球状ナノ粒子のTEM画像、ならびに、それぞれ、ナノ粒子150個の粒径について統計処理を行って得られる各種ナノ粒子の平均粒径および粒径分布図を示す。 図8は実施例5の40nm、50nm、64nm、78nmおよび90nmシリカ球状ナノ粒子の混合試料の検出結果を示す。Aは混合試料の散乱光のピーク面積の分布ヒストグラム、Bは散乱光のガウシアンフィットピーク面積の中央値とTEMにより測定される平均粒径との関係を示す図、Cは散乱光ピーク面積を粒径に変換した後の混合試料の粒径分布ヒストグラムである。 図9は実施例8の24nmシリカ球状ナノ粒子および実施例9の29nmシリカ球状ナノ粒子のTEM画像を示す。 図10は実施例6〜9の試料の検出結果を示す。A〜Dは、それぞれ、6.7nm金ナノ粒子、10nm金ナノ粒子、24nmシリカ球状ナノ粒子および29nmシリカ球状ナノ粒子の検出結果を示す。A1〜D1は散乱光チャネルの信号波形図、A2〜D2は散乱光のピーク面積の周波数分布ヒストグラムである。
以下、本発明の実施形態について、添付の図面を参照しながら、詳細に説明する。本明細書に記載する実施形態は、本発明を記載して説明するために提供されるにすぎず、本発明を限定するものと見なさないと理解すべきである。
本発明は、下記工程を含むことを特徴とするナノ粒子検出法を提供する。すなわち、
(1)シース液を用いた流体力学的集束により被検試料液を圧縮して試料液流とする工程であって、前記試料液流が被検ナノ粒子を含み、前記ナノ粒子が前記試料液流中で実質的に互いに分離され、実質的に同じラインを流れるようにする工程;
(2)前記試料液流に測定光を照射する工程であって、前記試料液流中の単一ナノ粒子が0.1〜10ms、好ましくは0.2〜2ms間にわたって、前記測定光により照射されるようにする工程;
(3)前記測定光を照射された前記試料液流の領域を検出領域として定義し、前記測定光の照射領域から放出された光信号をレンズ結像系により収集し、前記レンズ結像系により収集された前記光信号を視野絞りに通過させることにより、前記検出領域外の前記光信号をフィルタ除去して、前記検出領域からの前記光信号を増強するようにする工程;
(4)前記視野絞りにより増強された前記光信号を光電信号変換し、前記試料液流中の各ナノ粒子から放出された散乱光および/または蛍光の電気信号をそれぞれ取得する工程;および
(5)前記電気信号により前記ナノ粒子の定性および/または定量分析を実施する工程。
シース液は、フローサイトメトリーに用いられる一般的なシース液、例えば、水、生理食塩水およびリン酸緩衝液の少なくとも1種である。好ましくは、水がシース液として用いられ、より好ましくは、シース液として用いられる水は脱イオン水である。
流体力学的集束は、フローサイトメトリーにおいて、標準的に定義されており、特に、シース液が試料液の周囲を流れることにより、試料液がシース液の作用下で液流、すなわち、試料液流を形成することを意味する。
試料液のナノ粒子濃度は、フローサイトメトリー分野における従来の制御方法により、ナノ粒子が試料液流中で実質的に互いに分離され、実質的に同じラインを流れるように制御すればよい。
測定光を照射される試料液流の領域は、検出領域として定義される。具体的には、図2に示すように、測定光の光ビームが試料液流と重なる領域が検出領域である。検出領域の体積は、フローサイトメーターに用いる従来法、例えば「アナリティカル・ケミストリー(Anal. Chem.)1987, 59, 846-850」に記載されている測定および計算法で測定して算出することができる。
具体的には、試料液流の半径Rsは、下記式Iで表すことができる。
式I
式Iにおいて、Qsheathはシース液の体積流量、Qsampleは試料液流の体積流量、Rはフローセルの等価断面半径である。例えば、フローセルの中心開口部が一辺250μmの正方形である場合、同じ断面積の等価円形チャネルは半径141μmである。シース液の流速は2.1cm/secであり、試料液流の体積流量は5nL/minに制御される。それゆえ、試料液流の算出された断面半径は、約1.1μm、すなわち、Rs=1.1μmである。
レーザスポットの半径ωが試料液流の断面半径Rより大きい場合、検出領域は縦方向に実質的に円筒形であり、その体積は2πRωとして算出される。例えば、レーザビームが半径16μm、すなわち、ω=8μmの光点に集束される場合、試料液流の断面半径Rは、R=1.1μmとなる。レーザ検出領域は、体積が約61fL(2π×1.1×8μm)の縦型円筒形となる。
本発明で提供される方法によれば、検出領域の体積は、1〜1,000fL、好ましくは10〜100fL、より好ましくは10〜30fLである。検出領域の体積が10〜30fLである場合、本発明で提供される方法の検出感度および精度をさらに向上することができる。
本発明で提供される方法によれば、試料液流の流径は、0.1〜20μm、好ましくは0.5〜5μm、より好ましくは1〜3μmである。試料液流の流径が1〜3μmである場合、本発明で提供される方法の検出感度および精度をさらに向上することできる。
本発明で提供される方法によれば、試料液流の体積流量は、0.1〜100nL/min、好ましくは0.5〜30nL/min、より好ましくは1〜5nL/minである。試料液流の体積流量が1〜5nL/minである場合、本発明で提供される方法の検出感度および精度をさらに向上することできる。
本発明で提供される方法によれば、シース液の流速は0.5〜10cm/sec、好ましくは1〜3cm/sec、より好ましくは1.2〜2.5cm/secである。シース液の流速が1.2〜2.5cm/secである場合、本発明で提供される方法の検出感度および精度をさらに向上することができる。
本発明で提供される方法によれば、測定光のビーム径は、試料液流径の1〜150倍、好ましくは2〜50倍、より好ましくは5〜20倍である。測定光のビーム径が試料液流径の5〜20倍である場合、本発明で提供される方法の検出感度および精度をさらに向上することができる。
本発明で提供される方法によれば、測定光は、フローサイトメトリー分野で用いられる通常の測定光でよい。すなわち、当業者は、適当な波長を有するレーザを測定光として選択することができる。例えば、金ナノ粒子の場合、通常、波長530〜550nmのレーザが測定光として用いられる。測定時のSN比(信号対ノイズ比)をさらに向上させ、非常に高いレーザ出力により生じる加熱効果を避けるために、測定光の強度は、好ましくは0.05〜8,000kW/cm、より好ましくは0.5〜5,000kW/cm、さらにより好ましくは10〜1,000kW/cmまたは0.05〜1,000kW/cmである。
本発明で提供される方法によれば、レンズ結像系は、無限補正光学系または有限補正光学系とすることができる。無限補正光学系は無限対物レンズおよび結像レンズを含むことができる。これに対し、有限補正光学系は有限対物レンズを含むことができる。無限補正光学系の無限対物レンズは、例えば、オリンパス製の対物レンズ、Olympus ULWD MSPlan 50×(開口数0.55)などの市販品である。無限補正光学系の結像レンズは、例えば、ソーラボ(Thorlabs)製のレンズ、C240TM-A(焦点距離8mm)などの市販品である。有限光学結像系の対物レンズは、例えば、対物レンズ、南京冀飛科技有限公司(Nanjing Yifei Technology)製の対物レンズ、LPL 40×/0.65 160/1.5などの市販品である。結像光路系に光学素子をより簡便に追加するには、レンズ結像系は無限補正光学系であることが好ましい。
無限対物レンズまたは有限対物レンズの倍率は10〜150倍、好ましくは30〜100倍、より好ましくは50〜100倍である。結像レンズの焦点距離は1〜1,000mm、好ましくは5〜250mm、より好ましくは7.5〜200mmである。
実像は適当な方向に形成することができる。好ましくは、実像は測定光の方向および試料液流の方向に対して実質的に垂直な方向に形成する。像は散乱光により形成してもよいし、散乱光および蛍光により形成してもよい。
本発明で提供される方法によれば、測定光を照射する領域は、測定光を照射する試料液流の領域または測定光を照射するシース液の領域を含むことができる。レンズ結像系により収集された光信号は、検出領域内の光信号を含むが、検出領域外の光信号を含むこともある。検出領域外の光信号をフィルタ除去し、視野絞りにより検出領域からの光信号を増強する目的は、光学的な空間フィルタリングを行うことである。これは、視野絞りを用いて、光学系の検出領域を制限し、それにより、光電子信号変換の領域を限定することと等価である。
視野絞りは、光電子検出器の光感応領域または光電子検出器の前方に取り付けた開口絞りとすることができる。
光感応領域の面積または開口絞りの開口面積は、好ましくは50〜5×10μm、より好ましくは2×10〜2×10μm、さらに好ましくは8×10〜8×10μmである。
本発明で提供される方法によれば、光電子信号変換は、様々な光電子検出器を用いて行うことができる。光電子検出器としては、例えば、アバランシェフォトダイオード、光電子増倍管、シリコンフォトダイオード、電荷結合素子または相補型金属酸化物半導体(CMOS)デバイスなどが挙げられるが、これらに限定されない。光電子信号変換は、好ましくはアバランシェフォトダイオードを用いて行われる。
光電子倍増管(PMT)は、高利得(利得係数10〜10)、大きい光感応領域、低い暗電流などの利点を有する。ただし、量子効率は低い。例えば、浜松電子ホトニクス製のPMT R928は、通常、等価入力雑音(ENI)が1.3×10−16Wである。
アバランシェフォトダイオード(APD)は、内部増幅機能を有するフォトダイオードであり、直径が約180μmの非常に小さい光感応領域を有する。キャリアのアバランシェ増倍現象は入射フォトンが吸収された後に生じる。APDの利得係数は、通常、10〜10である。例えば、パーキンエルマー製のAPD SPCM-AQR-12およびSPCM-AQRH-14である。
本発明で提供される方法によれば、電気信号が得られた後、この電気信号に基づいて、ナノ粒子の定性および/または定量分析を行うが、その方法は、例えば、ブランク試料および/または標準試料(内部標準、外部標準など)の電気信号を被検試料の電気信号と比較する従来法でもよい。
本発明で提供される方法によれば、ナノ粒子の粒径は1〜1,000nm、好ましくは5〜200nm、より好ましくは6.7〜100nmである。
本発明で提供される方法によれば、ナノ粒子は人工合成または天然ナノ粒子であり、天然ナノ粒子は、好ましくは原核細胞、細胞内小器官、ウイルスなどの生物学的ナノ粒子の少なくとも1種である。
以下、実施例により、本発明をさらに詳しく説明する。下記実施例において、粒径44nmのポリスチレン球状ナノ粒子は、スフェロテック(Spherotech)(USA)から購入する。それらのTEM画像を図4に示す。粒径6.7nmおよび10nmの金ナノ粒子は、ナノコンポシックス(nanoComposix)(USA)から購入する。それらのTEM画像を図5に示す。粒径24nm、29nm、40nm、50nm、60nm、78nmおよび90nmのシリカ球状ナノ粒子は「ラングミューア(Langmuir)2008,24, 1714-1720」に開示されている方法で合成する。それらのTEM画像を図7および図9に示す。粒径が既知のナノ粒子の具体的な粒径値は、TEM法で測定された統計学的な平均値である。粒径44nmのポリスチレン球状ナノ粒子ならびに粒径6.7nmおよび10nmの金ナノ粒子の濃度は製造業者から提供される。粒径24nm、29nm、40nm、50nm、60nm、78nmおよび90nmの合成されたシリカ球状ナノ粒子の濃度は、単一粒子計測法で測定された値である。この方法の詳細については、非特許文献2を参照されたい。T7バクテリオファージ(頭径およそ60nm)は「ヌクレイック・アシッズ・リサーチ(Nucleic Acids Res.)2006, 34, e137」に開示されている方法で培養して精製する。粒径44nmのポリスチレン球状ナノ粒子、粒径の異なる粒径24nm、29nm、40nm、50nm、60nm、78nmおよび90nmのシリカ球状ナノ粒子、粒径6.7nmおよび10nmの金ナノ粒子、ならびにT7バクテリオファージを、それぞれ、超純水で希釈して、濃度2×10個/mLの懸濁液とし、これらの懸濁液を被検試料液として用いる。
実施例1
図1に示す光路系および図3に示す液流系を参照して、被検試料液(粒径44nmのポリスチレン球状ナノ粒子を濃度2×10個/mLで含む懸濁液)を、圧力150kPaの窒素により耐圧試料管2に圧入する。窒素の圧力は、試料液の体積流量が2nL/minとなるように制御する。試料管が内径40μm、外径240μmの石英製毛細管である場合、毛細管の端部は、約12°の先細形状に加工される。試料管をシース液キャビティに軸平行状態で上から下まで挿入する。シース液キャビティは、断面積250μm×250μm、軸長20mmの直方体形状を有する石英ガラス製のキャビティである。試料管の端部は、シース液キャビティの最上部から軸方向に8mm上方に位置する。シース液13は、シース液キャビティ内を、流速2cm/secで、上から下まで流れる。
「アナリティカル・ケミストリー(Anal. Chem.)1987, 59, 846-850」に開示されている計算法(式Iに示す)で算出して、シース液の流速が2cm/secであり、試料液の体積流量が2nL/minである場合、試料管の端部より上方における試料液流14の断面半径は、約0.73μmである。波長532nmのレーザを色消し二重レンズ1(ソーラボ製のAC050-010-A1)により集束させて、ビームウエスト径16μmのレーザビーム12とする。照射強度は、ビームウエストの位置で、8kW/cmである。レーザビーム12のビームウエストの位置で、レーザービーム12の軸は、試料液流14の軸に対して、垂直に交差している。レーザビーム12は、試料管の端部から150μm下方の位置に照射される。図2を参照されたい。Rを0.73μm、ωを8μmとして、検出領域(すなわち、測定光(すなわち、レーザビーム12)を照射された試料液流14の領域)の体積を算出すると、26.8fLとなる。試料液流中の単一ナノ粒子に測定光を照射する時間は、0.8msである。
測定光を照射された領域から放出された光信号は、無限補正光学系を用いて収集する。無限補正光学系は、対物レンズ3、レンズ6およびレンズ10を有する。対物レンズ3は、オリンパス製のOlympus ULWDMSPlan50×(開口数0.55)である。レンズ6およびレンズ10は、ソーラボ製のC240TM-Aである。無限補正光学系において、対物レンズ3の軸は、レーザビーム12の軸および試料液流14の軸に対して垂直である。無限補正光学系において、対物レンズ3およびレンズ10は同軸であり、レンズ6の軸は、対物レンズ3およびレンズ10の軸に対して垂直に交差し、その交差点は対物レンズ3とレンズ10との間に位置する。ダイクロイックフィルタ4であるセムロック(Semrock)(USA)製のダイクロイックフィルタFF555-Dio2-25×36は、その交差点に配置され、対物レンズ3を透過した光信号を2つに分岐する。波長555nm未満の光(この波長範囲を有する光信号は粒径44nmの被検ポリスチレン球状ナノ粒子からの散乱光である)がレンズ6に反射されるのに対し、波長555nm超の光(この波長範囲を有する光信号は粒径44nmの被検ポリスチレン球状ナノ粒子からの蛍光信号である)はレンズ10に透過される。バンドパスフィルタ5(セムロック製のFF01-524/24-25)は、レンズ6とダイクロイックフィルタ4との間に配置し、波長が512〜536nmを超える散乱光をフィルタ除去するために用いられる。エッジフィルタ8(セムロック製のLP03-532RS)は、レンズ10とダイクロイックフィルタ4との間に配置され、励起光により生じる散乱バックグラウンドを除去する(すなわち、波長532nmの光および波長532nm超の透過光を除去する)ために用いられる。フィルタ9(セムロック製のFF01-579/34-25)は、レンズ10とフィルタ8との間に配置され、波長が562〜596nmを超える蛍光をフィルタ除去するために用いられる。
ダイクロイックフィルタにより反射された波長555nm未満の光は、バンドパスフィルタ5およびレンズ6を通過した後、光電検出器7により検出される。シース液および光学的ウィンドウからの迷光からなる光信号は、R=0.73μmおよびω=8μmである検出領域の実像の周囲に存在する。直径180μmの光感応領域を有するAPD(SPCM-AQRF-14)は、光電検出器7として選択され、APDの光感応領域は、視野絞りとして機能し、対物レンズ3から試料液流14までの距離および光感応領域の空間的な位置に対する光学的校正を行うことにより、検出領域外の光信号をフィルタ除去して、検出領域の光信号を増強する。光学的な収集の後、APDの光感応領域に受光された光信号は、視野絞りにより増強された光信号である。最後に、APDの上記光感応領域で受光した光信号は、光電変換を受ける。
光キャリブレーション過程では、APDからの出力信号が、ナノ粒子からの散乱光の強度が最大であり、SN比が最良であることを示している場合、対物レンズ3から試料液流14までの距離およびAPDの光感応領域の空間的な位置が最適であること、すなわち、光キャリブレーションの目的は達成されていると考えられ、光キャリブレーション過程は完了する。レンズ結像系を経た検出領域の倍率は、対物レンズ3およびレンズ6の焦点距離に依存し、検出領域のサイズに結像系の倍率を掛けた数値は、焦平面における光点サイズ、すなわち、最小の光点サイズに等しい。検出領域の光信号は、レンズ6により焦点に集められる。レンズ6の焦平面に平行な平面上において、検出領域の光点サイズは、この平面からレンズ6までの距離により連続的に変化する。APDの空間的な位置を調整することにより、検出領域の光点サイズは、APDの光感応領域のサイズと調和する。検出領域の光点の中心は、APDの光感応領域の中心と重なる。それゆえ、ナノ粒子からの散乱光の強度は最大であり、SN比も最大となる。
APD(光電検出器7として利用)を用いた変換により得られた電気信号と時間との関係図を図6A1に示す。SN比は、バックグラウンド信号の標準偏差に対するバックグラウンド信号除去後の散乱光のピーク高さの比であり、48と算出される。図6A1の結果から、粒径44nmの単一ポリスチレンナノ粒子の散乱光を高SN比で検出できることがわかる。
APD(光電検出器7として利用)を用いた変換により得られた散乱光のピーク面積の周波数分布ヒストグラムを図6A2に示す。散乱光のピークは、電気信号と時間との関係図におけるピークを意味する。変動係数(CV)は、散乱光のピーク面積の平均値に対する散乱光のピーク面積の標準偏差の比であり、90%と算出される。ミー(Mie)の散乱理論に基づいて、粒径が励起光の波長よりはるかに小さい場合、ナノ粒子からの散乱光は、粒径の6乗に比例する。それゆえ、粒径分布のCVが得られる。すなわち、CV=((1+90%)1/6−1)×100%=11.3%である。この値は、TEM試験法で得られたCV値(9.1%)と実質的に同じである。それゆえ、本発明で提供される方法は、44nmポリスチレン球状ナノ粒子の粒径分布を検出するのに用いることができ、信頼できる検出結果が得られることがわかる。
比較例1
実施例1に記載した方法で測定するが、その相違点は、試料管2中の試料液の体積流量が20nL/minであること、シース液13の流速が20cm/secであること、すなわち、試料液流14の断面半径が約0.73μmであること、推定Rが0.73μm、ωが8μmであること、検出領域の体積が26.8fLであること、ならびに、試料液流中の単一ナノ粒子に測定光を照射する時間が0.08msであることである。
APD(光電検出器7として利用)を用いた変換により得られた電気信号と時間との相関図において、信号をバックグラウンドノイズから区別することはできない。
比較例2
実施例1に記載した方法で測定するが、その相違点は、光感応領域8×24mmのPMT(浜松ホトニクス製のR928)が光電検出器7として選択されること、ならびに、PMTの光感応領域が実施例1のAPDの光感応領域と同じ位置に配置されることである。PMTの光感応領域の面積は1.92×10μmである。迷光は除去することができない、すなわち、光学的な空間フィルタリングは行わない。
PMT(光電検出器7として利用)を用いた変換により得られた電気信号と時間との相関図において、信号をバックグラウンドノイズから区別することはできない。
実施例1および比較例1〜2の結果は、本発明で提供される方法が、試料液流中の単一ナノ粒子に対する測定光の照射時間を0.1〜10msに制御し、検出領域外の光信号をフィルタ除去することにより、単一ナノ粒子からの散乱光を高感度で検出できることを示している。
実施例2
実施例1に記載した方法で測定するが、その相違点は、被検試料液が粒径40nmのシリカ球状ナノ粒子を濃度2×10個/mLで含む懸濁液であることである。
APD(光電検出器7として利用)を用いた変換により得られた電気信号と時間との相関図を図6B1に示す。算出されたSN比は10である。図6B1に示す結果から、粒径40nmの単一シリカ球状ナノ粒子からの散乱光をバックグラウンドから明確に区別できることがわかる。
APD(光電検出器7として利用)を用いた変換により得られた散乱光のピーク面積の周波数分布ヒストグラムを図6B2に示す。算出されたCVは40%である。ミー散乱理論に基づいて、粒径分布のCVを得ることができる。すなわち、CV=((1+40%)1/6−1)×100%=5.8%である。その値は、TEM試験法で得られたCV(4.8%)と実質的に同じである。それゆえ、本発明で提供される方法は、40nmシリカ球状ナノ粒子の粒径分布を検出するのに用いることができ、信頼できる検出結果が得られることがわかる。
実施例3
実施例1に記載した方法で測定するが、その相違点は、被検試料液が粒径10nmの金ナノ粒子を濃度2×10個/mLで含む懸濁液であることである。
APD(光電検出器7として利用)を用いた変換により得られた電気信号と時間との相関図を図6C1に示す。算出されたSN比は10である。図6C1に示す結果から、粒径10nmの単一金ナノ粒子からの散乱光をバックグラウンドから明確に区別できることがわかる。
APD(光電検出器7として利用)を用いた変換により得られた散乱光のピーク面積の周波数分布ヒストグラムを図6C2に示す。算出されたCVは55%である。ミー散乱理論に基づいて、粒径分布のCVを得ることができる。すなわち、CV=((1+55%)1/6−1)×100%=7.6%である。その値は、製造業者により規定されたTEM試験法で得られたCV(7.1%)と実質的に同じである。それゆえ、本発明で提供される方法は、10nm金ナノ粒子の粒径分布を検出するのに用いることができ、信頼できる検出結果が得られることがわかる。
実施例4
実施例1に記載した方法で測定するが、その相違点は、被検試料液がT7バクテリオファージを濃度2×10個/mLで含む懸濁液であることである。
APD(光電検出器7として利用)を用いた変換により得られた電気信号と時間との相関図を図6D1に示す。算出されたSN比は105である。図6D1に示す結果から、単一T7バクテリオファージからの散乱光を高SN比で検出できることがわかる。
APD(光電検出器7として利用)を用いた変換により得られた散乱光のピーク面積の周波数分布ヒストグラムを図6D2に示す。算出されたCVは12%である。ミー散乱理論に基づいて、粒径分布のCVを得ることができる。すなわち、CV=((1+12%)1/6−1)×100%=1.9%である。天然T7バクテリオファージの粒径と差異がないとすると、粒径検出に関する本発明で提供される方法の系統誤差は、1.9%である。
実施例5
粒径40nm、50nm、60nm、78nmおよび90nmのシリカ球状ナノ粒子を濃度2×10個/mL、同体積で混合して、混合シリカナノ粒子試料を得る。実施例1に記載した方法で測定するが、その相違点は、被検試料液が上記した混合シリカ球状ナノ粒子試料であることである。
APD(光電検出器7として利用)を用いた変換により得られた散乱光のフォトンバーストピーク面積の周波数分布ヒストグラムを図8Aに示す。散乱光のフォトンバーストピーク面積が5つのピークを示し、これらが粒径の異なる5種類のシリカ球状ナノ粒子に対応していることがわかる。
図8Bに示すように、シリカ球状ナノ粒子からの散乱光のピーク面積の中央値と各シリカ球状ナノ粒子の粒径との関係を示す曲線は、粒径の異なる5種類のシリカ球状ナノ粒子に適合する。曲線の式は、y=3.75E-8x6.15である。ここで、yは散乱光のピーク面積、xは粒径を表す。Rは、0.9997程度であり、これは散乱光のピーク面積がシリカ球状ナノ粒子の粒径の6.15乗に比例することを示し、これはミー散乱理論で示された6乗とよく一致する。
式:y=3.75E-8x6.15を用いれば、シリカ球状ナノ粒子からの散乱光のフォトンバーストピーク面積は、粒径に変換される。粒径の周波数分布ヒストグラムを図8Cに示す。これらの結果は、それぞれ、TEM試験法で得られた5種類のナノ粒子の粒径分布の結果(図7F)と全く同様であり、これは本発明で提供される方法が混合シリカ球状ナノ粒子試料中の5種類のシリカ球状ナノ粒子の粒径分布を精度よく特徴付けることを示している。
実施例6
実施例1に記載した方法で測定するが、その相違点は、波長532nmのレーザをレンズ1(ソーラボ製のC330TM-A)により集束させて、ビームウエスト径6.4μmのレーザビーム12とすること、ならびに、照射強度をビームウエストの位置で、498kW/cmとすることである。図2を参照されたい。Rを0.73μm、ωを3.2μmとして、検出領域の体積を算出すると、10.7fLとなる。試料液流中の単一ナノ粒子に測定光を照射する時間は、0.3msである。被検試料液は、粒径6.7nmの金ナノ粒子を濃度2×10個/mLで含む懸濁液である。
APD(光電検出器7として利用)を用いた変換により得られた電気信号と時間との相関図を図10A1に示す。算出されたSN比は5である。図10Aに示す結果から、粒径6.7nmの単一金ナノ粒子からの散乱光は、バックグラウンドから適切に区別できることがわかる。
実施例7
実施例6に記載した方法で測定するが、その相違点は、被検試料液が粒径10nmの金ナノ粒子を濃度2×10個/mLで含む懸濁液であることである。
APD(光電検出器7として利用)を用いた変換により得られた電気信号と時間との相関図を図10B1に示す。算出されたSN比は53である。図10Bに示す結果から、粒径10nmの単一金ナノ粒子からの散乱光は、バックグラウンドから明確に区別できることがわかる。
実施例3、6および7の結果は、本発明で提供される方法が単一ナノ粒子からの散乱光の検出感度を効果的に向上し、それにより、ビームウエストの位置において、照射強度を増強することにより、検出限界を小さくできることを示している。
実施例8
実施例6に記載した方法で測定するが、その相違点は、被検試料液が粒径24nmのシリカ球状ナノ粒子を濃度2×10個/mLで含む懸濁液であることである。
APD(光電検出器7として利用)を用いた変換により得られた電気信号と時間との相関図を図10C1に示す。算出されたSN比は7である。図10Cに示す結果から、粒径24nmの単一シリカ球状ナノ粒子からの散乱光は、バックグラウンドから適切に区別できることがわかる。
実施例9
実施例6に記載した方法で測定するが、その相違点は、被検試料液が粒径29nmのシリカ球状ナノ粒子を濃度2×10個/mLで含む懸濁液であることである。
APD(光電検出器7として利用)を用いた変換により得られた電気信号と時間との相関図を図10D1に示す。算出されたSN比は27である。図10Dに示す結果から、粒径29nmの単一シリカ球状ナノ粒子からの散乱光は、バックグラウンドから明確に区別できることがわかる。
以上、本発明の好ましい実施形態について、添付の図面を参照しながら説明したが、本発明は、これらの実施形態の詳細に限定されるものではない。当業者は、本発明の精神を逸脱することなく、本発明の技術的解決法に対して、修正や改変を行うことができる。しかし、これらの修正や改変は、本発明の保護範囲に属するものと解釈すべきである。例えば、対物レンズは、単純なレンズで置き換えることができる。
また、上記実施形態に記載した特定の技術的特徴は、相反しなければ、適当な形で組合わせ得ることに留意されたい。不必要な反復を避けるため、本発明で考えられる組合わせについては、詳しく説明しない。
1 色消し二重レンズ
2 試料管
3 対物レンズ
4 ダイクロイックフィルタ
5 バンドパスフィルタ
6 レンズ
7 光電検出器
8 エッジフィルタ
9 バンドパスフィルタ
10 レンズ
11 光電検出器
12 レーザ
13 シース流
14 試料液流

Claims (14)

  1. 下記工程を含むことを特徴とするナノ粒子検出法:
    (1)シース液を用いた流体力学的集束により被検試料液を圧縮して試料液流とする工程であって、前記試料液流が被検ナノ粒子を含み、前記ナノ粒子が前記試料液流中で実質的に互いに分離され、かつ実質的に同じラインを流れるようにする工程;
    (2)前記試料液流に測定光を照射する工程であって、前記試料液流中の単一ナノ粒子が0.1〜10ms、好ましくは0.2〜2ms間にわたって、前記測定光により照射されるようにする工程;
    (3)前記測定光を照射された前記試料液流の領域を検出領域として定義し、前記測定光の照射領域から放出された光信号をレンズ結像系により収集し、前記レンズ結像系により収集された前記光信号を視野絞りに通過させることにより、前記検出領域外の前記光信号をフィルタ除去して、前記検出領域からの前記光信号を増強するようにする工程;
    (4)前記視野絞りにより増強された前記光信号を光電信号変換し、前記試料液流中の各ナノ粒子から放出された散乱光および/または蛍光の電気信号をそれぞれ取得する工程;および
    (5)前記電気信号により前記ナノ粒子の定性および/または定量分析を実施する工程。
  2. 前記検出領域の体積が1〜1,000fL、好ましくは10〜100fL、より好ましくは10〜30fLである請求項1記載の方法。
  3. 前記試料液流の流径が0.1〜20μm、好ましくは0.5〜5μm、より好ましくは1〜3μmである請求項1または2記載の方法。
  4. 前記試料液流の体積流量が0.1〜100nL/min、好ましくは0.5〜30nL/min、より好ましくは1〜5nL/minである請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. シース液の流速が0.5〜10cm/sec、好ましくは1〜3cm/sec、より好ましくは1.2〜2.5cm/secである請求項1記載の方法。
  6. 前記測定光のビーム径が前記試料液流の流径の1〜150倍、好ましくは2〜50倍、より好ましくは5〜20倍である請求項1記載の方法。
  7. 前記測定光の強度が0.05〜8,000kW/cm、好ましくは0.5〜5,000kW/cm、より好ましくは10〜1,000kW/cmである請求項1または6記載の方法。
  8. 前記レンズ結像系が無限補正光学系または有限補正光学系である請求項1記載の方法。
  9. 前記無限補正光学系が無限対物レンズおよび結像レンズを含むのに対し、前記有限補正光学系が有限対物レンズを含む請求項8記載の方法。
  10. 前記視野絞りが前記光電検出器または前記光電検出器の前方に取り付けた開口絞りの光感応領域である請求項1記載の方法。
  11. 前記光感応領域の面積または前記開口絞りの開口面積が50〜5×10μm、好ましくは2×10〜2×10μm、より好ましくは8×10〜8×10μmである請求項10記載の方法。
  12. 前記光電信号変換が光電検出器により行われ、前記光電検出器が、例えば、アバランシェフォトダイオード、光電子増倍管、シリコンフォトダイオード、電荷結合素子または相補型金属酸化物半導体デバイスを含むが、これらに限定されることはなく、好ましくは前記光電検出器がアバランシェフォトダイオードである請求項1、10または11記載の方法。
  13. 前記ナノ粒子の粒径が1〜1,000nm、好ましくは5〜200nm、より好ましくは6.7〜100nmである請求項1記載の方法。
  14. 前記ナノ粒子が人工合成または天然ナノ粒子であり、好ましくは、前記天然ナノ粒子が原核細胞、細胞内小器官およびウイルスなどのうち少なくとも1種の生物学的ナノ粒子である請求項1または13記載の方法。
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