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JP2014011494A - 無線通信装置及び通信制御方法 - Google Patents

無線通信装置及び通信制御方法 Download PDF

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JP2014011494A JP2012144469A JP2012144469A JP2014011494A JP 2014011494 A JP2014011494 A JP 2014011494A JP 2012144469 A JP2012144469 A JP 2012144469A JP 2012144469 A JP2012144469 A JP 2012144469A JP 2014011494 A JP2014011494 A JP 2014011494A
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Abstract

【課題】通信システムの切り替えに掛かる時間を短縮することができる無線端末装置及び通信制御方法を提供すること。
【解決手段】スマートフォン1は、LTEシステムの基地局から、当該基地局の所定範囲内の基地局と、当該所定範囲内の複数の基地局それぞれの位置登録エリアとを関連付けたネイバーリストを取得するリスト取得部103と、LTEシステムでの通信からCDMAシステムでの通信に移行する場合に、LTEシステムのシステムタイム及び差分に基づいてCDMAシステムへの通信接続を試行し、当該試行に失敗した場合にネイバーリストに含まれる近隣の基地局が属する位置登録エリアに関連するCDMAシステムの位置登録エリアの基地局をサーチする移行部105と、を備える。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数の通信システムで通信可能な無線通信装置及び通信制御方法に関する。
近年、携帯電話機等の無線端末装置が利用する通信システムとして、回線交換(CS:Circuit Switched)方式の通信システム(例えば、CDMA)の他に、LTE(Long Term Evolution)方式の通信システムがある。
ところが、無線端末装置では、LTE方式の通信システムとCDMA方式の通信システムとの双方を同時に利用することができない。そのため、携帯電話機は、LTEを利用中に、CDMAのページングチャネルを取得できず、着信の有無を知ることができなかった。そこで、LTEの利用中にCDMAからの着信要求を通知することを可能とするCS Fallback機能が規定された(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−267996号公報
ところで、CDMAに対応する基地局と、LTEに対応する基地局とでは、無線端末装置との通信を行うエリア範囲(位置登録エリア)が異なる場合がある。したがって、例えば、無線端末装置の所在位置が変化した場合に、LTEに対応する位置登録エリアの変更がなかったとしても、CDMAに対応する位置登録エリアの変更が発生することがある。
この状態でLTEを利用している場合、CDMAに切り替えるためには、例えば、PRL(Preferred Roaming List)等に基づいてCDMAの基地局のサーチから開始する必要があり、CDMAに切り替える時間が掛かってしまう。
本発明は、通信システムの切り替えに掛かる時間を短縮することができる無線端末装置及び通信制御方法を提供することを目的とする。
本発明に係る無線端末装置は第1通信システム及び第2通信システムのいずれでも通信可能な無線端末装置であって、前記第1通信システムで通信を行う場合、当該第1通信システムの起動に先立って、前記第2通信システムに同期して当該第2通信システムのシステムタイムを取得し、その後、前記第1通信システムに同期して当該第1通信システムのシステムタイムを取得する取得部と、前記取得部により取得された前記第1通信システムのシステムタイムと、前記第2通信システムのシステムタイムとの差分を算出する差分算出部と、前記第1通信システムの基地局から、当該基地局から所定範囲内の基地局と、当該所定範囲内の複数の基地局それぞれの位置登録エリアとを関連付けた情報としてのネイバーリストを取得するリスト取得部と、前記第1通信システムでの通信から前記第2通信システムでの通信に移行する場合に、前記第1通信システムのシステムタイム及び前記差分に基づいて前記第2通信システムへの通信接続を試行し、当該試行に失敗した場合に前記ネイバーリストに含まれる前記所定範囲内の基地局が属する位置登録エリアに関連する前記第2通信システムの位置登録エリアの基地局をサーチする移行部と、を備える。
また、本発明に係る無線端末装置では、前記移行部は、前記第1通信システムでの通信中に発信要求を受け付けた場合に、前記第1通信システムでの通信から前記第2通信システムでの通信に移行することが好ましい。
また、本発明に係る無線端末装置では、前記移行部は、前記第1通信システムでの通信中に前記第1通信システムの通信先の基地局から着信通知を受け付けた場合に、前記第1通信システムでの通信から前記第2通信システムでの通信に移行することが好ましい。
また、本発明に係る無線端末装置は、前記第1通信システムの複数の位置登録エリアと、前記第2通信システムの複数の位置登録エリアとを一対一で関連付けたマッピング情報を記憶する記憶部を備え、前記移行部は、前記試行に失敗した場合に、前記ネイバーリストに基づいて前記所定範囲内の基地局に関連付けられた位置登録エリアを特定し、特定された位置登録エリアに関連付けられた前記第2通信システムの位置登録エリアを前記マッピング情報に基づいて特定し、特定された前記第2通信システムの位置登録エリアの基地局をサーチすることが好ましい。
また、本発明に係る無線端末装置では、前記移行部は、前記試行に失敗した場合に、前記第2通信システムの位置登録エリアの優先度を所定条件に基づいて決定し、当該優先度の高い順に、当該位置登録エリアの基地局をサーチすることが好ましい。
また、本発明に係る無線端末装置では、前記移行部は、前記試行に失敗した場合に、前記ネイバーリストに含まれる前記所定範囲内の基地局の電界強度の情報を取得し、取得された電界強度の情報に基づいて、電界強度が高い順に前記優先度が高くなるように前記優先度を決定することが好ましい。
また、本発明に係る無線端末装置では、前記第1通信システムは、LTE方式の通信システムであり、前記第2通信システムは、CDMA方式の通信システムであることが好ましい。
本発明に係る通信制御方法は、第1通信システム及び第2通信システムのいずれでも通信可能な無線端末装置が通信を制御する通信制御方法であって、前記第1通信システムで通信を行う場合、当該第1通信システムの起動に先立って、前記第2通信システムに同期して当該第2通信システムのシステムタイムを取得し、その後、前記第1通信システムに同期して当該第1通信システムのシステムタイムを取得するステップと、前記取得するステップにおいて取得された前記第1通信システムのシステムタイムと前記第2通信システムのシステムタイムとの差分を算出するステップと、前記第1通信システムの基地局から、当該基地局から所定範囲内の基地局と、当該所定範囲内の複数の基地局それぞれの位置登録エリアとを関連付けた情報としてのネイバーリストを取得するステップと、前記第1通信システムでの通信から前記第2通信システムでの通信に移行する場合に、前記第1通信システムのシステムタイム及び前記差分に基づいて前記第2通信システムへの通信接続を試行し、当該試行に失敗した場合に前記ネイバーリストに含まれる前記所定範囲内の基地局が属する位置登録エリアに関連する前記第2通信システムの位置登録エリアの基地局をサーチするステップと、を含む。
本発明に係る無線端末装置は、第1通信システム及び第2通信システムのいずれでも通信可能な無線端末装置であって、前記第1通信システムから前記第2通信システムに移行する場合に、前記第1通信システムにおける複数の基地局と当該複数の基地局それぞれが属する位置登録エリアとが対応付けられた基地局情報に含まれる基地局が属する位置登録エリアに関連する前記第2通信システムの位置登録エリアの基地局をサーチする。
本発明に係る無線端末装置は、第1通信システム及び第2通信システムのいずれでも通信可能な無線端末装置であって、前記第1通信システムから前記第2通信システムに移行する場合に、ネイバーリストに含まれる基地局が属する位置登録エリアに関連する前記第2通信システムの位置登録エリアの基地局をサーチする。
本発明によれば、通信システムの切り替えに掛かる時間を短縮することができる。
図1は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す正面図である。 図3は、実施形態に係るスマートフォンの外観を示す背面図である。 図4は、実施形態に係るスマートフォンの構成を示すブロック図である。 図5は、実施形態に係るコントローラの機能構成を示すブロック図である。 図6は、実施形態に係るネイバーリストを示す図である。 図7は、実施形態に係るマッピング情報を示す図である。 図8は、実施形態に係るCDMAシステムの基地局との同期を行う例を示す図である。 図9は、実施形態に係るスマートフォンにおける電源起動時の処理を示すフローチャートである。 図10は、実施形態に係るスマートフォンにおけるハンドオフ時の処理を示すフローチャートである。 図11は、実施形態に係るスマートフォンにおける発着信時の処理を示すフローチャートである。
本発明を実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下では、無線端末装置の一例として、スマートフォンについて説明する。
図1から図3を参照しながら、実施形態に係るスマートフォン1の外観について説明する。図1から図3に示すように、スマートフォン1は、ハウジング20を有する。ハウジング20は、フロントフェイス1Aと、バックフェイス1Bと、サイドフェイス1C1〜1C4とを有する。フロントフェイス1Aは、ハウジング20の正面である。バックフェイス1Bは、ハウジング20の背面である。サイドフェイス1C1〜1C4は、フロントフェイス1Aとバックフェイス1Bとを接続する側面である。以下では、サイドフェイス1C1〜1C4を、どの面であるかを特定することなく、サイドフェイス1Cと総称することがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3A〜3Cと、照度センサ4と、近接センサ5と、レシーバ7と、マイク8と、カメラ12とをフロントフェイス1Aに有する。スマートフォン1は、カメラ13をバックフェイス1Bに有する。スマートフォン1は、ボタン3D〜3Fと、外部インターフェイス14とをサイドフェイス1Cに有する。以下では、ボタン3A〜3Fを、どのボタンであるかを特定することなく、ボタン3と総称することがある。
タッチスクリーンディスプレイ2は、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELパネル(Organic Electro−Luminescence panel)、又は無機ELパネル(Inorganic Electro−Luminescence panel)等の表示デバイスを備える。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号又は図形等を表示する。
タッチスクリーン2Bは、タッチスクリーンディスプレイ2に対する指、又はスタイラスペン等の接触を検出する。タッチスクリーン2Bは、複数の指、又はスタイラスペン等がタッチスクリーンディスプレイ2に接触した位置を検出することができる。
タッチスクリーン2Bの検出方式は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式(又は超音波方式)、赤外線方式、電磁誘導方式、及び荷重検出方式等の任意の方式でよい。以下では、説明を簡単にするため、タッチスクリーン2Bがタッチスクリーンディスプレイ2に対する接触を検出する指、又はスタイラスペン等を単に「指」ということがある。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bにより検出された接触、接触位置、接触時間又は接触回数に基づいてジェスチャの種別を判別する。ジェスチャは、タッチスクリーンディスプレイ2に対して行われる操作である。スマートフォン1によって判別されるジェスチャには、タッチ、ロングタッチ、リリース、スワイプ、タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、フリック、ピンチイン、ピンチアウト等が含まれる。
タッチは、タッチスクリーンディスプレイ2(例えば、表面)に指が接触するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2に指が接触するジェスチャをタッチとして判別する。ロングタッチとは、タッチスクリーンディスプレイ2に指が一定時間以上接触するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2に指が一定時間以上接触するジェスチャをロングタッチとして判別する。
リリースは、指がタッチスクリーンディスプレイ2から離れるジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーンディスプレイ2から離れるジェスチャをリリースとして判別する。スワイプは、指がタッチスクリーンディスプレイ2上に接触したままで移動するジェスチャである。スマートフォン1は、指がタッチスクリーンディスプレイ2上に接触したままで移動するジェスチャをスワイプとして判別する。
タップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャをタップとして判別する。ダブルタップは、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いてリリースをするジェスチャが2回連続するジェスチャをダブルタップとして判別する。
ロングタップは、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャである。スマートフォン1は、ロングタッチに続いてリリースをするジェスチャをロングタップとして判別する。ドラッグは、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャである。スマートフォン1は、移動可能なオブジェクトが表示されている領域を始点としてスワイプをするジェスチャをドラッグとして判別する。
フリックは、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャである。スマートフォン1は、タッチに続いて指が一方方向へ高速で移動しながらリリースするジェスチャをフリックとして判別する。フリックは、指が画面の上方向へ移動する上フリック、指が画面の下方向へ移動する下フリック、指が画面の右方向へ移動する右フリック、指が画面の左方向へ移動する左フリック等を含む。
ピンチインは、複数の指が互いに近付く方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が互いに近付く方向にスワイプするジェスチャをピンチインとして判別する。ピンチアウトは、複数の指が互いに遠ざかる方向にスワイプするジェスチャである。スマートフォン1は、複数の指が互いに遠ざかる方向にスワイプするジェスチャをピンチアウトとして判別する。
スマートフォン1は、タッチスクリーン2Bを介して判別するこれらのジェスチャに従って動作を行う。したがって、利用者にとって直感的で使いやすい操作性が実現される。判別されるジェスチャに従ってスマートフォン1が行う動作は、タッチスクリーンディスプレイ2に表示されている画面に応じて異なる。
図4は、スマートフォン1の構成を示すブロック図である。スマートフォン1は、タッチスクリーンディスプレイ2と、ボタン3と、照度センサ4と、近接センサ5と、通信ユニット6と、レシーバ7と、マイク8と、ストレージ9と、コントローラ10と、カメラ12及び13と、外部インターフェイス14と、加速度センサ15と、方位センサ16と、回転検出センサ17とを有する。
タッチスクリーンディスプレイ2は、上述したように、ディスプレイ2Aと、タッチスクリーン2Bとを有する。ディスプレイ2Aは、文字、画像、記号、又は図形等を表示する。タッチスクリーン2Bは、ジェスチャを検出する。
ボタン3は、利用者によって操作される。ボタン3は、ボタン3A〜ボタン3Fを有する。コントローラ10はボタン3と協働することによってボタンに対する操作を検出する。ボタンに対する操作は、例えば、クリック、ダブルクリック、プッシュ、及びマルチプッシュである。
例えば、ボタン3A〜3Cは、ホームボタン、バックボタン又はメニューボタンである。例えば、ボタン3Dは、スマートフォン1のパワーオン/オフボタンである。ボタン3Dは、スリープ/スリープ解除ボタンを兼ねてもよい。例えば、ボタン3E及び3Fは、音量ボタンである。
照度センサ4は、照度を検出する。例えば、照度とは、光の強さ、明るさ、輝度等である。照度センサ4は、例えば、ディスプレイ2Aの輝度の調整に用いられる。
近接センサ5は、近隣の物体の存在を非接触で検出する。近接センサ5は、例えば、タッチスクリーンディスプレイ2が顔に近付けられたことを検出する。
通信ユニット6は、無線により通信する。通信ユニット6によって行われる通信方式は、無線通信規格である。例えば、無線通信規格として、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格がある。例えば、セルラーフォンの通信規格としては、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA、CDMA2000、PDC、GSM(登録商標)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。例えば、無線通信規格として、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)(登録商標)、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA、NFC(Near Field Communication)等がある。
ここで、通信ユニット6は、この例においては、音声及びデータ通信用の通信プロトコルであるCDMA2000_1x(以下、CDMAという)方式と、主に高速データ通信に用いられる通信プロトコルであるLTE方式との双方に対応しており、いずれのプロトコルの通信システムでも通信可能である。通信ユニット6は、コントローラ10からの指令に基づいて、いずれかのプロトコルにより基地局と通信を行う。スマートフォン1は、データ通信を行う場合、LTEによる通信を優先し、音声通話を行う場合、CDMAによる通信を用いるものとする。
レシーバ7は、コントローラ10から送信される音声信号を音声として出力する。マイク8は、利用者等の音声を音声信号へ変換してコントローラ10へ送信する。なお、スマートフォン1は、レシーバ7に加えて、スピーカをさらに有してもよい。スマートフォン1は、レシーバ7に代えて、スピーカをさらに有してもよい。
ストレージ9は、プログラム及びデータを記憶する。また、ストレージ9は、コントローラ10の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ9は、半導体記憶デバイス、及び磁気記憶デバイス等の任意の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ9は、複数の種類の記憶デバイスを含んでよい。また、ストレージ9は、メモリカード等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。
ストレージ9に記憶されるプログラムには、フォアグランド又はバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。アプリケーションは、例えば、ディスプレイ2Aに所定の画面を表示させ、タッチスクリーン2Bによって検出されるジェスチャに応じた処理をコントローラ10に実行させる。制御プログラムは、例えば、OSである。アプリケーション及び制御プログラムは、通信ユニット6による無線通信又は記憶媒体を介してストレージ9にインストールされてもよい。
ストレージ9は、例えば、制御プログラム9A、メールアプリケーション9B、ブラウザアプリケーション9C、設定データ9Zを記憶する。メールアプリケーション9Bは、電子メールの作成、送信、受信、及び表示等のための電子メール機能を提供する。ブラウザアプリケーション9Cは、WEBページを表示するためのWEBブラウジング機能を提供する。テーブル9Dは、キーアサインテーブル等の各種テーブルが格納されている。配置パターンデータベース9Eは、ディスプレイ2Aに表示されるアイコン等の配置パターンが格納されている。
設定データ9Zは、スマートフォン1の動作に関する各種の設定機能を提供する。具体的には、設定データ9Zには、通信システム内において使用され、基地局から通知される基準時間情報であるシステムタイムが含まれる。また、第1通信システムとしてのLTE方式の通信システムによる通信が行われる場合、設定データ9Zには、LTE方式の通信システムのシステムタイムと、第2通信システムとしてのCDMA方式の通信システムのシステムタイムとの差分が格納されている。なお、以降の説明において、LTE方式の通信システムを単にLTEシステムといい、CDMA方式の通信システムをCDMAシステムという。
制御プログラム9Aは、スマートフォン1を稼働させるための各種制御に関する機能を提供する。制御プログラム9Aは、例えば、通信ユニット6、レシーバ7、及びマイク8等を制御することによって、通話を実現させる。制御プログラム9Aが提供する機能には、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を行う機能が含まれる。なお、制御プログラム9Aが提供する機能は、メールアプリケーション9B等の他のプログラムが提供する機能と組み合わせて利用されることがある。
コントローラ10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。コントローラ10は、通信ユニット6等の他の構成要素が統合されたSoC(System−on−a−chip)等の集積回路であってもよい。コントローラ10は、スマートフォン1の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行して、ディスプレイ2A及び通信ユニット6等を制御することによって各種機能を実現する。コントローラ10は、タッチスクリーン2B、ボタン3、加速度センサ15等の各種検出部の検出結果に応じて、制御を変更することもある。
コントローラ10は、例えば、制御プログラム9Aを実行することにより、タッチスクリーン2Bを介して検出されたジェスチャに応じて、ディスプレイ2Aに表示されている情報を変更する等の各種制御を実行する。コントローラ10の詳細な機能については後述する。
カメラ12は、フロントフェイス1Aに面している物体を撮影するインカメラである。カメラ13は、バックフェイス1Bに面している物体を撮影するアウトカメラである。
外部インターフェイス14は、他の装置が接続される端子である。外部インターフェイス14は、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High−Definition Multimedia Interface)、ライトピーク(サンダーボルト)、イヤホンマイクコネクタのような汎用的な端子であってもよい。外部インターフェイス14は、Dockコネクタのような専用に設計された端子でもよい。外部インターフェイス14に接続される装置には、例えば、外部ストレージ、スピーカ、通信装置が含まれる。
加速度センサ15は、スマートフォン1に働く加速度の方向及び大きさを検出する。方位センサ16は、地磁気の向きを検出する。回転検出センサ17は、スマートフォン1の回転を検出する。加速度センサ15、方位センサ16及び回転検出センサ17の検出結果は、スマートフォン1の位置及び姿勢の変化を検出するために、組み合わせて利用される。
このように構成されるスマートフォン1は、通信システムの切り替えに掛かる時間を短縮することができる。以下に、具体的に構成について説明する。
図5は、コントローラ10の機能構成を示すブロック図である。コントローラ10は、システムタイム取得部101と、差分算出部102と、リスト取得部103と、マッピング情報取得部104と、移行部105とを備える。
ここで、CS Fallback機能とは、LTE網とCDMA網との位置登録エリアが重複している地域において、LTE網とCLMA網とを連携する着信通知サービスの一つである。
具体的には、このCS Fallback機能は、LTE網に位置登録しているスマートフォン1に対して、CDMA網での着信の発生をLTE網で通知し、この通知を受けたスマートフォン1が、通信ユニット6による通信をCDMA網に通信を切り替えて音声通話を行う、という技術である。この技術では、本来、音声通話をサービスするCDMA網での着信呼び出しであっても、CDMA網の呼び出しのエリアとLTE網の呼び出しのエリアとの連携を網側の管理装置によって行う。これにより、スマートフォン1は、CDMA網又はLTE網の一方で位置登録することで、あたかもCDMA網とLTE網との双方で位置登録しているかのように動作できる。
システムタイム取得部101は、通信ユニット6により、LTEシステムで通信を行う場合、LTEシステムの起動に先立って、CDMAシステムに同期して、CDMAシステムのシステムタイムを取得する。
具体的には、システムタイム取得部101は、スマートフォン1の電源起動時に、通信ユニット6を制御して、CDMAシステムとの同期をとらせ、通信ユニット6を介して、CDMAシステムのシステムタイムを取得する。また、システムタイム取得部101は、LTEシステムのハンドオフが生じた場合、通信ユニット6を制御して、このLTEシステムを一旦サスペンドした後、CDMAシステムの基地局をサーチし、補足したCDMAシステムの基地局との同期をとらせる。このようにして、システムタイム取得部101は、CDMAシステムのシステムタイムを取得する。
このとき、システムタイム取得部101は、CDMAシステムの基地局から通知される同期(sync)チャネル上の同期用のメッセージに基づいて、このCDMAシステムのシステムタイムを算出する。
差分算出部102は、CDMAシステムのシステムタイムを取得後、通信ユニット6を制御して、LTEシステムを起動させて、LTEシステムとの同期をとらせる。そして、差分算出部102は、通信ユニット6を介して、LTEシステムのシステムタイムを取得する。差分算出部102は、このLTEシステムのシステムタイムと、システムタイム取得部101により取得されたCDMAシステムのシステムタイムとの差分を算出する。差分算出部102は、LTEシステムのシステムタイムと、算出した差分とを設定データ9Zの一部としてストレージ9に記憶させる。これにより、通信ユニット6は、ストレージ9に記憶されているLTEシステムのシステムタイムに基づいて、LTEシステムの同期を維持する。
リスト取得部103は、通信ユニット6を介して、LTEシステムの基地局から、ネイバーリストを取得する。ネイバーリストは、LTEシステムの基地局と、LTEシステムの位置登録エリアとを関連付けた情報である。具体的には、ネイバーリストは、図6に示されるように、当該LTEシステムの基地局から所定範囲のLTEシステムの基地局と、当該所定範囲の複数の基地局それぞれの位置登録エリアとを関連付けた情報である。リスト取得部103は、通信ユニット6を介して、LTEシステムによる通信開始時に、接続先の基地局からネイバーリストを取得する。また、リスト取得部103は、LTEシステムにおいてハンドオフが生じた場合、通信ユニット6を介して、新たに接続されたLTEシステムの基地局からネイバーリストを取得する。
マッピング情報取得部104は、LTEシステムによる通信開始時又はハンドオフの発生時に、通信ユニット6を介して、LTEシステムの基地局から、マッピング情報を取得する。図7にマッピング情報の一例を示す。図7に示されているように、マッピング情報は、LTEシステムの位置登録エリアと、CDMAシステムの位置登録エリアとを関連付けた情報である。このマッピング情報では、LTEシステムの位置登録エリアと、CDMAシステムの位置登録エリアとが1対1で関連付けられている。なお、このマッピング情報は、LTEシステムの基地局を管理するMME(Mobility Management Entity)において用いられているマッピング情報の少なくとも一部によって構成されている。マッピング情報取得部104は、取得したマッピング情報をストレージ9に記憶させる。
移行部105は、LTEシステムでの通信中に、CS Fallback機能によりCDMAシステムでの着信が通知されると、通信ユニット6を制御して、LTEシステムでの通信からCDMAシステムでの通信に移行する。同様に、移行部105は、LTEシステムでの通信中に、スマートフォン1のタッチスクリーンディスプレイ2及びボタン3等によって通話の発信要求を受け付けた場合に、通信ユニット6を制御して、LTEシステムでの通信からCDMAシステムでの通信に移行する。
この場合、移行部105は、ストレージ9に記憶されているLTEシステムのシステムタイムと差分とに基づいて、CDMAシステムのシステムタイムを算出する。移行部105は、算出されたCDMAシステムのシステムタイムに基づいて通信ユニット6を制御することにより、CDMAシステムの基地局との同期を試行する。
移行部105は、CDMAシステムの基地局との同期に成功した場合、通信ユニット6を制御して、CDMAシステムによる通信を開始する。ここで、CDMAシステムの基地局との同期に成功した場合とは、通信ユニット6が、CDMAシステムにおけるページングチャネルのオーバーヘッドメッセージを取得できた場合である。
他方、CDMAシステムの基地局との同期に失敗した場合とは、通信ユニット6が、CDMAシステムにおけるページングチャネルのオーバーヘッドメッセージを取得できない場合である。
ここで、CDMAシステムの基地局との同期を行う例について説明する。図8は、CDMAシステムの基地局との同期に失敗する例を示す図である。図8に示されるように、LTEシステムの位置登録エリアTA−1は、CDMAシステムの位置登録エリアLA−Aの全体と、LA−Bの一部に対応している。また、各CDMAシステムの位置登録エリアから取得されるシステムタイムは、微小なズレが発生しているものとする。
例えば、図8(a)に示すように、CDMAシステムの位置登録エリアLA−Aに対応した位置X1でLTEシステムの通信を開始すると、コントローラ10は、CDMAシステムの位置登録エリアLA−Aの基地局からシステムタイムを取得する。その後、コントローラ10は、LTEシステムの位置登録エリアTA−1の基地局から取得したシステムタイムと、位置登録エリアLA−Aの基地局からシステムタイムとの差分を算出し、算出された差分をストレージ9に記憶させる。
その後、スマートフォン1が、図8(b)に示すように、LTEシステムの位置登録エリアTA−1に対応し、かつ、CDMAシステムの位置登録エリアLA−Bに対応する位置X2に移動したとする。この場合に、スマートフォン1で発着信が発生すると、コントローラ10は、ストレージ9に記憶されている差分と、LTEシステムの位置登録エリアTA−1から取得したシステムタイムとに基づいて、CDMAシステムのシステムタイムを算出する。算出されるCDMAシステムのシステムタイムは、CDMAシステムの位置登録エリアLA−Aのシステムタイムに対応するものであり、位置登録エリアLA−Bのシステムタイムに対応していない。このため、スマートフォン1とCDMAシステムの基地局とは、同期に失敗する。
移行部105は、CDMAシステムの基地局との同期に失敗した場合、通信ユニット6を制御して、リスト取得部103により取得したネイバーリストに含まれる近隣の基地局が属する位置登録エリアに関連するCDMAシステムの位置登録エリアの基地局をサーチする。
このようにすることで、スマートフォン1は、現在通信を行っているLTEシステムの基地局に隣接する基地局に近いCDMAシステムの位置登録エリアについて、基地局をサーチすることができる。すなわち、スマートフォン1は、現在位置に対応するCDMAシステムの位置登録エリアにおいてサーチを行うので、MRU(Most Recent Used)又はPRL(Preferred Roaming List)に基づくサーチに比べて効率的にサーチを行うことができる。これにより、スマートフォン1は、通信システムの切り替えに掛かる時間を短縮することができる。
以下に、CDMAシステムの位置登録エリアの基地局をサーチする処理について、より具体的に説明する。
まず、移行部105は、リスト取得部103により取得されたネイバーリストから、現在通信を行っているLTEシステムの基地局の所定範囲内の基地局を特定する。
続いて、移行部105は、ストレージ9に記憶されているマッピング情報に基づいて、特定された所定範囲内の基地局が属するLTEシステムの位置登録エリアに関連付けられたCDMAシステムの位置登録エリアを特定する。ここで、移行部105は、マッピング情報に含まれているLTEシステムの位置登録エリアのうち、現在、スマートフォン1が所在しているLTEシステムの位置登録エリアを除外し、その後、CDMAシステムの位置登録エリアを特定する。続いて、移行部105は、通信ユニット6を制御して、CDMAシステムの特定された位置登録エリアの基地局をサーチする。
このようにすることで、スマートフォン1は、マッピング情報に基づいて、現在通信を行っているLTEシステムの基地局に隣接する基地局に近いCDMAシステムの位置登録エリアを特定することができる。
また、スマートフォン1は、CDMAシステムの基地局との同期に失敗した場合に、CDMAシステムの位置登録エリアの優先度を所定条件に基づいて決定し、当該優先度の高い順に、CDMAシステムの位置登録エリアの基地局をサーチするようにしてもよい。
すなわち、移行部105は、ネイバーリストから、現在スマートフォン1が位置しているLTEシステムの位置登録エリアに対応する基地局を除いたうえで、ネイバーリストに含まれている複数の基地局それぞれから発信される電波の強度(電界強度)の情報を取得する。
続いて、移行部105は、マッピング情報に基づいて、電界強度の強い基地局に対応するLTEシステムの位置登録エリアに関連付けられているCDMAシステムの位置登録エリアを特定し、この位置登録エリアの優先度が高くなるように優先度を決定する。これにより、電界強度が最も強いLTEシステムの基地局に対応するCDMAシステムの位置登録エリアの優先度は最も高くなる。他方、電界強度が最も弱いLTEシステムの基地局に対応するCDMAシステムの位置登録エリアの優先度は最も低くなる。続いて、移行部105は、通信ユニット6を制御して、優先度が高いCDMAシステムの位置登録エリアから順に、CDMAシステムの基地局のサーチを行う。
このようにすることで、スマートフォン1は、現在通信を行っているLTEシステムの基地局から所定範囲内の基地局に最も近いと考えられるCDMAシステムの位置登録エリアを特定することができる。これにより、スマートフォン1は、スマートフォン1の現在位置に近いCDMAシステムの基地局を優先的にサーチすることができる。
図9は、本実施形態に係るスマートフォン1における電源起動時の処理を示すフローチャートである。なお、図9の処理は、コントローラ10が通信ユニット6を適宜制御することにより実行されるものとする。
ステップS1において、スマートフォン1の電源がONになると、コントローラ10は、所定の起動処理を実行し、基地局の捕捉及び位置登録の処理を開始する。
ステップS2において、コントローラ10は、CDMAシステムをサーチし、パイロットチャネルを捕捉する。
ステップS3において、コントローラ10は、CDMAシステムと符号同期してsyncチャネルを受信し、システムタイムを取得する。
ステップS4において、コントローラ10は、ステップS3で取得したCDMAシステムのシステムタイムをストレージ9に記憶する。
ステップS5において、コントローラ10は、ステップS3で取得したシステムタイムに基づいてCDMAシステムと時間同期する。そして、コントローラ10は、周辺チャネルや基地局位置等を取得するため、さらに、コントローラ10は、次回に同じCDMAシステムとの通信を確立するための情報(周波数チャネル、PN情報等)を取得するために、ページングチャネルのオーバーヘッドメッセージを受信する。
ステップS6において、コントローラ10は、CDMAシステムよりも優先されるLTEシステムを起動させるために、CDMAシステムをサスペンドする。
ステップS7において、コントローラ10は、LTEシステムを起動し、同期処理を開始する。
ステップS8において、コントローラ10は、同期したLTEシステムのシステムタイムを取得する。
ステップS9において、コントローラ10は、ステップS8で取得したLTEシステムのシステムタイムと、ステップS3で取得したCDMAシステムのシステムタイムとの差分を算出し、ストレージ9に記憶させる。
ステップS10において、コントローラ10は、LTEシステムにおいて着信待ち受け状態となり、LTEでのデータ通信が可能となると共に、CS Fallback機能によるCSMAシステムの着信通知の受信が可能となる。
図10は、本実施形態に係るスマートフォン1におけるハンドオフ時の処理を示すフローチャートである。なお、図10の処理は、コントローラ10が通信ユニット6を適宜制御することにより実行されるものとする。
ステップS11において、コントローラ10は、基地局からの電波状況の変化に基づいて、LTEシステムのエリアを変更するハンドオフを実行する。
ステップS12において、コントローラ10は、ハンドオフ先のLTEシステムのシステムタイムを取得し、ストレージ9に記憶させる。さらに、コントローラ10は、ハンドオフ先のLTEシステムの基地局から、ネイバーリスト及びマッピング情報を取得する。
ステップS13において、コントローラ10は、CDMAシステムを捕捉するために、一旦、LTEシステムをサスペンドする。
ステップS14において、コントローラ10は、CDMAシステムをサーチし、パイロットチャネルを捕捉する。なお、コントローラ10は、ステップS12において取得したマッピング情報に基づいてサーチ対象を限定してサーチする。
ステップS15において、コントローラ10は、CDMAシステムと符号同期してsyncチャネルを受信し、システムタイムを取得する。
ステップS16において、コントローラ10は、ステップS15で取得したCDMAシステムのシステムタイムをストレージ9に記憶させる。
ステップS17において、コントローラ10は、ステップS15で取得したシステムタイムに基づいてCDMAシステムと時間同期し、次回に同じCDMAシステムと通信を確立するための情報(周波数チャネル、PN情報等)を取得するために、ページングチャネルのオーバーヘッドメッセージを受信する。
ステップS18において、コントローラ10は、ステップS12で取得したLTEシステムのシステムタイムと、ステップS15で取得したCDMAシステムのシステムタイムとの差分を算出し、ストレージ9に記憶させる。
ステップS19において、コントローラ10は、ステップS13でサスペンドしたLTEシステムを起動させるために、CDMAシステムをサスペンドする。
ステップS20において、コントローラ10は、LTEシステムを起動して着信待ち受け状態となり、LTEシステムでのデータ通信が可能となると共に、CS Fallback機能によるCDMAシステムの着信通知の受信が可能となる。
なお、本処理において、ステップS18におけるシステムタイムの差分の算出は、ステップS20におけるLTEシステムの起動後に取得したシステムタイムを用いてもよい。
図11は、本実施形態に係るスマートフォン1における発着信時の処理を示すフローチャートである。なお、図11の処理は、コントローラ10が通信ユニット6を適宜制御することにより実行されるものとする。
ステップS21において、コントローラ10は、CS Fallback機能により、CDMAシステムの着信通知メッセージを受信、又は、発信操作を受け付ける。
ステップS22において、コントローラ10は、ステップS21で受信した着信通知に対して、LTEシステムにより応答した後、通話処理を開始するためにCDMAシステムを起動させる。
ステップS23において、コントローラ10は、LTEシステムのシステムタイムに、ストレージ9に記憶されている差分を加算して、CDMAシステムのシステムタイムを算出する。
ステップS24において、コントローラ10は、ステップS23で算出したシステムタイムを用いて、CDMAシステムと同期をとり、ページングチャネルの受信を試みる。
ステップS25において、コントローラ10は、CDMAシステムにおいて、ページングチャネルのオーバーヘッドメッセージを受信できたか否かを判定する。コントローラ10は、この判定がYESの場合、ステップS26に処理を移し、判定がNOの場合、ステップS27に処理を移す。
ステップS26において、コントローラ10は、CDMAシステムにおいてトラフィックチャネルに移行し、通話処理を実行する。
ステップS27において、コントローラ10は、ステップS23で算出したシステムタイムによってCDMAシステムとの時間同期に失敗したので、ネイバーリストに基づいて、現在通信中のLTEシステムの基地局から所定範囲内のLTEシステムの基地局の電界強度を測定する。
ステップS28において、コントローラ10は、サーチ対象の位置登録エリアの優先順位を決定する。具体的には、コントローラ10は、ステップS27において測定された電界強度に基づいて、現在通信中のLTEシステムの基地局から所定範囲内の基地局に対応するCDMAシステムの位置登録エリアの優先順位を決定する。
ステップS29において、コントローラ10は、マッピング情報に基づいて特定されているCDMAシステムの位置登録エリアについて、順位が高いLTEシステムに関連するCDMAシステムの位置登録エリアから順に、CDMAシステムの基地局のサーチを行う。
ステップS30において、コントローラ10は、捕捉したCDMAシステムのsyncチャネルを受信し、システムタイムを取得する。そして、コントローラ10は、処理をステップS24に戻し、改めてページングチャネルの受信を試みる。
以上、本実施形態によれば、スマートフォン1は、リスト取得部103によりLTEシステムの基地局から、当該基地局の所定範囲内の基地局と、当該所定範囲内の複数の基地局の位置登録エリアとを関連付けたネイバーリストを取得し、移行部105により、LTEシステムでの通信からCDMAシステムでの通信に移行する場合に、LTEシステムのシステムタイム及び差分に基づいてCDMAシステムへの通信接続を試行し、当該試行に失敗した場合にネイバーリストに含まれる近隣の基地局が属する位置登録エリアに関連するCDMAシステムの位置登録エリアの基地局をサーチする。
このようにすることで、スマートフォン1は、現在通信を行っているLTEシステムの基地局に隣接する基地局に近いCDMAシステムの位置登録エリアに基づいて、基地局をサーチすることができる。すなわち、スマートフォン1は、現在位置に対応するCDMAシステムの位置登録エリアにおいてサーチを行うので、MRU又はPRLに基づくサーチに比べて効率的にサーチを行うことができる。これにより、スマートフォン1は、通信システムの切り替えに掛かる時間を短縮することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限るものではない。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、前述の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
図4及び図5に示したスマートフォン1の構成は一例であり、本発明の要旨を損なわない範囲において適宜変更してよい。
また、本実施形態では、リスト取得部103は、LTEシステムによる通信開始時又はハンドオフの発生時に、接続先のLTEシステムの基地局からネイバーリストを取得することとしたが、これに限らない。例えば、リスト取得部103は、LTEシステムでの通信からCDMAシステムでの通信に移行する場合に、接続先のLTEシステムの基地局からネイバーリストを取得するようにしてもよい。
また、本実施形態では、マッピング情報取得部104は、LTEシステムによる通信開始時又はハンドオフの発生時に、マッピング情報を取得することとしたがこれに限らない。例えば、マッピング情報取得部104は、LTEシステムでの通信からCDMAシステムでの通信に移行する場合に、接続先のLTEシステムの基地局からマッピング情報を取得するようにしてもよい。
なお、図4においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、通信ユニット6による無線通信で他の装置からダウンロードされてもよい。また、図4においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、ストレージ9に含まれる読み取り装置が読み取り可能な記憶媒体に記憶されていてもよい。また、図4においてストレージ9が記憶することとしたプログラムの一部又は全部は、外部インターフェイス14に接続される読み取り装置が読み取り可能なCD、DVD、又はBlu−ray等の記憶媒体に記憶されていてもよい。
また、図4に示した各プログラムは、複数のモジュールに分割されていてもよいし、他のプログラムと結合されていてもよい。
また、前述の実施形態では、無線端末装置の一例として、スマートフォンについて説明したが、無線端末装置は、スマートフォンに限定されない。例えば、無線端末装置は、モバイルフォン、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ又はゲーム機等の携帯電子機器、あるいは通信機能に特化した通信専用モジュールであってもよい。
1 スマートフォン(無線端末装置)
10 コントローラ(制御部)
101 システムタイム取得部(取得部)
102 差分算出部
103 リスト取得部
104 マッピング情報取得部
105 移行部

Claims (10)

  1. 第1通信システム及び第2通信システムのいずれでも通信可能な無線端末装置であって、
    前記第1通信システムで通信を行う場合、当該第1通信システムの起動に先立って、前記第2通信システムに同期して当該第2通信システムのシステムタイムを取得し、その後、前記第1通信システムに同期して当該第1通信システムのシステムタイムを取得する取得部と、
    前記取得部により取得された前記第1通信システムのシステムタイムと、前記第2通信システムのシステムタイムとの差分を算出する差分算出部と、
    前記第1通信システムの基地局から、当該基地局から所定範囲内の基地局と、当該所定範囲内の複数の基地局それぞれの位置登録エリアとを関連付けた情報としてのネイバーリストを取得するリスト取得部と、
    前記第1通信システムでの通信から前記第2通信システムでの通信に移行する場合に、前記第1通信システムのシステムタイム及び前記差分に基づいて前記第2通信システムへの通信接続を試行し、当該試行に失敗した場合に前記ネイバーリストに含まれる前記所定範囲内の基地局が属する位置登録エリアに関連する前記第2通信システムの位置登録エリアの基地局をサーチする移行部と、
    を備える無線端末装置。
  2. 前記移行部は、前記第1通信システムでの通信中に発信要求を受け付けた場合に、前記第1通信システムでの通信から前記第2通信システムでの通信に移行する、
    請求項1に記載の無線端末装置。
  3. 前記移行部は、前記第1通信システムでの通信中に前記第1通信システムの通信先の基地局から着信通知を受け付けた場合に、前記第1通信システムでの通信から前記第2通信システムでの通信に移行する、
    請求項1又は2に記載の無線端末装置。
  4. 前記第1通信システムの複数の位置登録エリアと、前記第2通信システムの複数の位置登録エリアとを一対一で関連付けたマッピング情報を記憶する記憶部を備え、
    前記移行部は、前記試行に失敗した場合に、前記ネイバーリストに基づいて前記所定範囲内の基地局に関連付けられた位置登録エリアを特定し、特定された位置登録エリアに関連付けられた前記第2通信システムの位置登録エリアを前記マッピング情報に基づいて特定し、特定された前記第2通信システムの位置登録エリアの基地局をサーチする、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の無線端末装置。
  5. 前記移行部は、前記試行に失敗した場合に、前記第2通信システムの位置登録エリアの優先度を所定条件に基づいて決定し、当該優先度の高い順に、前記第2通信システムの位置登録エリアの基地局をサーチする、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の無線端末装置。
  6. 前記移行部は、前記試行に失敗した場合に、前記ネイバーリストに含まれる前記所定範囲内の基地局の電界強度の情報を取得し、取得された電界強度の情報に基づいて、電界強度が高い順に前記優先度が高くなるように前記優先度を決定する、
    請求項5に記載の無線端末装置。
  7. 前記第1通信システムは、LTE方式の通信システムであり、
    前記第2通信システムは、CDMA方式の通信システムである、
    請求項1から6のいずれか1項に記載の無線端末装置。
  8. 第1通信システム及び第2通信システムのいずれでも通信可能な無線端末装置が通信を制御する通信制御方法であって、
    前記第1通信システムで通信を行う場合、当該第1通信システムの起動に先立って、前記第2通信システムに同期して当該第2通信システムのシステムタイムを取得し、その後、前記第1通信システムに同期して当該第1通信システムのシステムタイムを取得するステップと、
    前記取得するステップにおいて取得された前記第1通信システムのシステムタイムと前記第2通信システムのシステムタイムとの差分を算出するステップと、
    前記第1通信システムの基地局から、当該基地局から所定範囲内の基地局と、当該所定範囲内の複数の基地局それぞれの位置登録エリアとを関連付けた情報としてのネイバーリストを取得するステップと、
    前記第1通信システムでの通信から前記第2通信システムでの通信に移行する場合に、前記第1通信システムのシステムタイム及び前記差分に基づいて前記第2通信システムへの通信接続を試行し、当該試行に失敗した場合に前記ネイバーリストに含まれる前記所定範囲内の基地局が属する位置登録エリアに関連する前記第2通信システムの位置登録エリアの基地局をサーチするステップと、を含む制御方法。
  9. 第1通信システム及び第2通信システムのいずれでも通信可能な無線端末装置であって、
    前記第1通信システムから前記第2通信システムに移行する場合に、前記第1通信システムにおける複数の基地局と当該複数の基地局それぞれが属する位置登録エリアとが対応付けられた基地局情報に含まれる基地局が属する位置登録エリアに関連する前記第2通信システムの位置登録エリアの基地局をサーチする、
    無線端末装置。
  10. 第1通信システム及び第2通信システムのいずれでも通信可能な無線端末装置であって、
    前記第1通信システムから前記第2通信システムに移行する場合に、ネイバーリストに含まれる基地局が属する位置登録エリアに関連する前記第2通信システムの位置登録エリアの基地局をサーチする、
    無線端末装置。
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