JP2013091658A - 化粧料、油系化粧料、水系化粧料、乳化系化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の化粧料は、樹脂に有機系紫外線吸収剤を含有してなる有機系紫外線吸収剤含有樹脂と、樹脂に無機粒子を含有してなる無機粒子含有樹脂とを、付着してなる紫外線遮蔽樹脂粒子からなる第1成分と、無機系紫外線遮蔽剤及び有機系紫外線吸収剤の一方または双方からなる第2成分と、を含有する。
【選択図】なし
Description
この紫外線遮蔽樹脂粒子は、樹脂に内包された有機系紫外線吸収剤と金属酸化物粒子の相互作用により、UVA波の紫外線遮蔽性を向上させている。
なお、以下の実施の形態は、発明の趣旨をより良く理解させるために具体的に説明するものであり、特に指定のない限り、本発明を限定するものではない。
本実施形態の化粧料は、樹脂に有機系紫外線吸収剤を含有してなる有機系紫外線吸収剤含有樹脂と、樹脂に無機粒子を含有してなる無機粒子含有樹脂とを、付着してなる紫外線遮蔽樹脂粒子からなる第1成分と、無機系紫外線遮蔽剤及び有機系紫外線吸収剤の一方または双方からなる第2成分と、を含有してなるものである。
本実施形態の化粧料の性状は特に限定されず、油系化粧料、水系化粧料、乳化系化粧料のいずれであってもよい。また、天然オイル、保湿剤、増粘剤、香料、防腐剤等の、化粧料で一般的に用いられる添加剤が適宜混合されていてもよい。
なお、有機系紫外線吸収剤を化粧料に混合する場合には、各国において許可された化合物を使用する必要があり、日本においてはポジティブリスト収載の薬事法上許可された化合物を使用する必要がある。また、各国において各成分に対する配合量の上限も定められている。このような定めがある場合には、有機系紫外線吸収剤の配合量は、実際には各国で定められた上限を超えない範囲とされる。
本実施形態の紫外線遮蔽樹脂粒子は、樹脂に有機系紫外線吸収剤を含有してなる有機系紫外線吸収剤含有樹脂と、樹脂に無機粒子を含有してなる無機粒子含有樹脂とを、付着してなる。
ここで、樹脂に有機系紫外線吸収剤を含有してなる有機系紫外線吸収剤含有樹脂(以下、単に「紫外線吸収剤含有樹脂」と称する場合がある)と、樹脂に無機粒子を含有してなる無機粒子含有樹脂とを、付着してなるとは、紫外線吸収剤含有樹脂と無機粒子含有樹脂とが互いに付着した構造であればよく、特に限定されない。
(A)紫外線吸収剤含有樹脂を粒子状に形成して紫外線吸収剤含有樹脂粒子とするとともに、無機粒子含有樹脂を粒子状に形成して無機粒子含有樹脂粒子とし、これら紫外線吸収剤含有樹脂粒子と無機粒子含有樹脂粒子を、互いに1個以上付着させることにより、紫外線吸収機能と紫外線遮蔽機能とを合わせ持つ構造体。
(C)上記の(B)の構造体に付着した付着物の周囲に、さらに、紫外線吸収剤含有樹脂粒子及び無機粒子含有樹脂粒子のいずれか一方または双方の樹脂粒子を1個以上付着した構造体。
(E)上記の(D)の構造体の周囲に、さらに、紫外線吸収剤含有樹脂及び無機粒子含有樹脂のいずれか一方または双方により部分的にあるいは完全に被覆した2層以上の被覆構造体。
このようなコアシェル構造は、有機系紫外線吸収剤の吸収効果と、無機粒子の散乱、反射効果が、効率的に作用して、相乗効果が得られ易いという特徴を有している。
ここで、これらの構造体における平均粒径とは、本実施形態の紫外線遮蔽樹脂粒子5質量%、ポリエーテル変性シリコーンSH3775M(東レ・ダウコーニング(株)社製)10質量%、デカメチルシクロペンタシロキサンSH245(東レ・ダウコーニング(株)社製)85質量%となるように、これらを、サンドミルを用いて、2500回転にて3時間混合・分散させた分散液を、動的光散乱式粒度分布測定装置 LB−550(堀場製作所社製)を用いて分散粒径を測定した時の累積体積粒度分布が50体積%(D50)の粒子径のことである。
ここで、芯材部の平均粒径が0.05μm未満の場合には、紫外線遮蔽効果が不十分となる場合があるので好ましくなく、一方、平均粒径が4.8μmを超えると、相対的に被覆層の厚みが薄くなり、その結果、被覆層での紫外線遮蔽効果が十分に発揮しない場合があるので好ましくない。
ここで、被覆層の厚みが0.01μm未満の場合には、被覆層が芯材部を覆う効果が不十分となり、被覆層での紫外線遮蔽効果が十分に発揮しない場合があるので好ましくなく、一方、被覆層の厚みが0.5μmを超えると、被覆層が厚くなり過ぎて相対的に芯材部の平均粒径が小さくなり、その結果、芯材部の紫外線散乱、反射効果あるいは紫外線吸収効果を十分に発揮することができなくなる場合があるので好ましくない。
比(Mv:Mm)を1:9〜5:5の範囲とすることにより、有機系紫外線吸収剤の吸収効果と無機粒子の散乱、反射効果が効率的に作用し、紫外線遮蔽効果の相乗効果が得られ易くなる。
この紫外線遮蔽樹脂粒子の表面をオルガノシロキサンにより処理することにより、例えば無機粒子として酸化亜鉛を用いた場合には、この酸化亜鉛が外部へ溶出するのを抑制することができる。
この紫外線吸収剤含有樹脂は、有機系紫外線吸収剤を含有した樹脂であり、この樹脂が粒子を形成する場合(粒子の態様で紫外線遮蔽樹脂粒子(第1成分)に含まれる場合)には、この樹脂粒子の平均粒径は0.05μm以上かつ5μm以下が好ましい。
ここで、有機系紫外線吸収剤の樹脂中における含有率が0.1質量%未満では、有機系紫外線吸収剤の量が少なすぎて、有機系紫外線吸収剤が有する紫外線遮蔽機能を十分に発現することができなくなり、その結果、紫外線遮蔽機能を十分に発現させようとすると、大量の樹脂が必要となり、化粧料を作製する際の材料設計が極めて難しくなるので好ましくない。一方、含有率が80質量%を超えると、有機系紫外線吸収剤の量が樹脂に対して相対的に高くなりすぎ、その結果、樹脂中における有機系紫外線吸収剤の分散性が低下し、組成の均一性が損なわれるので、好ましくない。
この紫外線吸収剤含有樹脂の成分である樹脂としては、モノマーが有機系紫外線吸収剤を溶解させることができるものであり、かつモノマーの重合体の透明度が高く、化粧料の原料として使用可能な樹脂であれば特に限定されない。
このような樹脂モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル樹脂、アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリルスチレン共重合体、アクリルアミド共重合体、アクリルエポキシ共重合体、アクリルウレタン共重合体、アクリルポリエステル共重合体、シリコンアクリル共重合体、酢酸ビニル樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂等のモノマーの群から選択された1種のみを単独で、あるいは2種以上を混合して用いることができる。
これらの中でも(メタ)アクリル樹脂のモノマーが透明性に優れている点で好ましい。
紫外線吸収剤含有樹脂に含有させる有機系紫外線吸収剤としては、上記の樹脂モノマーに溶解させることができるものであれば特に限定されない。例えば、パラメトキシケイ皮酸ベンジル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸2−エトキシエチル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、ヒドロキメトキシベンゾフェノン、ヒドロキメトキシベンゾフェノンスルホン酸、ヒドロキメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンジフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、4−[N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)アミノ]安息香酸エチル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル等の安息香酸エステル系紫外線吸収剤、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸フェニル、サリチル酸オクチル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸p−tert−ブチルフェニル、サリチル酸ホモメンチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン(エチルヘキシルトリアゾン)、「2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン(ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン)等のトリアジン系紫外線吸収剤、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン(アボベンゾン)等のジベンゾイルメタン系化合物、オキシベンゾン、アントラニル酸メンチル、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸等が挙げられる。これらの有機系紫外線吸収剤は、1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
一般に、ジベンゾイルメタン系化合物は、含有率が高くなればなるほど、ジベンゾイルメタン系化合物の単位当たりの紫外線吸収の効率が向上することが知られている。そこで、ジベンゾイルメタン系化合物を用いて芯材部を被覆すれば、芯材部である金属酸化物含有樹脂粒子の表面部分にジベンゾイルメタン系化合物が局所的に高濃度化されて存在することとなる。すなわち、このようなコアシェル構造とすることにより、ジベンゾイルメタン系化合物の単位当たりの紫外線吸収効率が高くなり、紫外線遮蔽性が向上することとなる。
この無機粒子含有樹脂は、無機粒子を含有した樹脂であり、この樹脂が粒子を形成する場合(粒子の態様で紫外線遮蔽樹脂粒子(第1成分)に含まれる場合)には、この樹脂粒子の平均粒径は0.05μm以上かつ5μm以下が好ましく、0.05μm以上かつ1μm以下がより好ましい。
無機粒子は、紫外線を散乱、反射させることができる無機粒子であれば特に限定されず、金属粒子、非金属粒子、金属酸化物粒子、非金属酸化物粒子、またはこれらの混合物や合金等を用いることができる。このような無機粒子としては、例えば、亜鉛、チタン、セリウム、鉄、ジルコニウム、スズ、ケイ素、アルミニウム、カドミウム、カルシウム、カリウム、金、銀、白金、炭素、タングステン、銅、アンチモン、バリウム、マグネシウム、マンガン、ストロンチウム、ニッケル、イットリウム、ユーロピウム、ランタン等の粒子や、これらの酸化物の粒子等が挙げられる。
ここで、無機粒子の平均一次粒子径が0.003μm未満では、粒子径が小さすぎて、光の散乱、反射効果が低下するので好ましくなく、一方、平均一次粒子径が0.1μmを超えると、粒子の可視光線に対する散乱係数が大きくなるために、透明性が著しく低下し、その結果、可視光線に対する光透過性が低下し、透明性が悪くなるので、好ましくない。
ここで、無機粒子の樹脂中における含有率が1質量%未満では、無機粒子の量が少なすぎてしまい、無機粒子が有する紫外線の散乱、反射機能を十分に発現することができなくなるので好ましくなく、一方、含有率が80質量%を超えると、無機粒子の量が樹脂に対して相対的に高くなり、その結果、樹脂中における無機粒子の分散性が低下し、組成の均一性が損なわれるので、好ましくない。
この無機粒子含有樹脂の成分である樹脂としては、モノマーの重合体の透明度が高く、化粧料の原料として使用可能な樹脂であればよく、特に限定されない。
この樹脂は、上述した「樹脂」にて説明した樹脂と全く同様のモノマーを用いることができるので、説明を省略する。
以上により、酸化亜鉛粒子を用いる場合、長波長紫外線(UVA)を遮蔽することができる有機系紫外線吸収剤や中波長紫外線(UVB)を遮蔽することができる有機系紫外線吸収剤と組み合わせて用いるのが好ましい。
以上により、酸化チタン粒子を用いる場合、長波長紫外線(UVA)を遮蔽することができる有機系紫外線吸収剤と組み合わせて用いるのが好ましい。
本実施形態の紫外線遮蔽樹脂粒子の製造方法として、(A)コアシェル構造の紫外線遮蔽樹脂粒子の製造方法、(B)付着型構造の紫外線遮蔽樹脂粒子の製造方法、を順に説明する。
この製造方法は、無機粒子を分散剤を含む樹脂モノマー中に分散させて樹脂モノマー分散液とする工程と、樹脂モノマーに有機系紫外線吸収剤、分散剤を添加して溶解させて樹脂モノマー溶解液とする工程と、この樹脂モノマー分散液または樹脂モノマー溶解液を、懸濁保護剤、シリコーン系消泡剤及び架橋剤を含む水中に懸濁または乳化させて懸濁液または乳化液とする工程と、この懸濁液または乳化液に重合開始剤を添加して懸濁重合または乳化重合を行い、有機系紫外線吸収剤または無機粒子を含有する樹脂粒子分散液を作製するコア樹脂粒子分散液作製工程と、上記の樹脂モノマー分散液または樹脂モノマー溶解液を重合開始剤を含有する水中に懸濁又は乳化させて懸濁液または乳化液とする被覆樹脂懸濁乳化工程と、この工程で得られた懸濁液または乳化液を、上記のコア樹脂粒子分散液作製工程で得られた分散液と混合させて、懸濁重合または乳化重合を行うコアシェル構造作製工程とにより、構成されている。
ここでは、説明の便宜上、無機粒子を含有する樹脂粒子を芯材部とし、有機系紫外線吸収剤を含有する樹脂で芯材部を被覆する場合について説明する。
なお、有機系紫外線吸収剤を含有する樹脂粒子で芯材部を形成し、無機粒子を含有する樹脂で芯材部を被覆する場合には、無機粒子を含むモノマー分散液と、有機系紫外線吸収剤を含むモノマー溶解液とを入れ替えて同様に実施すればよい。
まず、無機粒子を分散剤を含む樹脂モノマー中に分散させ、樹脂モノマー分散液とする。
紫外線遮蔽能を有する無機粒子は、上記の〈無機粒子〉にて説明した無機粒子と全く同様であるから、説明を省略する。
ここで、無機粒子の樹脂モノマー中の平均分散粒子径が0.1μmを超えると、樹脂粒子の可視光線に対する散乱係数が大きくなるために、透明性が著しく低下することとなり、その結果、透明性が低下し、場合によっては失透する虞があるので、好ましくない。
また、分散剤は、無機粒子に疎水性を付与するので、無機粒子が重合体の外に出ず、水相に移行することなく樹脂中に取り込まれるのを助ける。
分散時間としては、30分〜3時間程度が好ましいが、分散状態の良否と製造コストとの兼ね合いで適切な時間を選べばよい。
以上により、無機粒子の平均分散粒子径が0.003μm以上かつ0.1μm以下の樹脂モノマー分散液を得ることができる。
まず、有機系紫外線吸収剤を樹脂モノマー中に溶解させ、樹脂モノマー溶解液とする。
有機系紫外線吸収剤は、上記の〈有機系紫外線吸収剤〉にて説明した有機系紫外線吸収剤と全く同様であるから、説明を省略する。
分散剤の添加率は、上記の樹脂モノマー溶解液に対して、1質量%以上かつ50質量%以下が好ましい。その理由は、添加率が1質量%未満では、後述する懸濁液または乳化液のエマルジョン被膜強度が高くならず、その結果、懸濁重合または乳化重合の重合効率が低下するからであり、一方、50質量%を超えると、これ以上添加率を上げても、さらに重合効率を改善することができず、分散剤が無駄になるからである。
以上により、有機系紫外線吸収剤を含有する樹脂モノマー溶解液を得ることができる。
まず、上記の樹脂モノマー分散液を、懸濁保護剤、シリコーン系消泡剤及び架橋剤を含む水中に懸濁または乳化させ、分散粒子径が0.05μm〜5μmの懸濁液または乳化液とする。
懸濁保護剤の添加量は、上記の樹脂モノマー分散液に対して0.1質量%以上かつ10質量%以下、より好ましくは、0.1質量%以上かつ2質量%以下である。
このシリコーン系消泡剤の添加量は、上記の樹脂モノマー分散液に対して0.01質量%以上かつ5質量%以下が好ましく、より好ましくは、0.1質量%以上かつ1質量%以下である。
シリコーン系消泡剤は、上記の樹脂モノマー分散液に対して0.01質量%以上かつ5質量%以下添加することにより、混合機、撹拌機、ホモミキサー、ホモジナイザー等の攪拌速度を大幅に上げることができ、芯材部の樹脂粒子を50nm程度まで小さくすることができる。したがって、混合機、撹拌機、ホモミキサー、ホモジナイザー等の攪拌速度を大幅に上げることができる。その結果、芯材部の樹脂粒子の製造効率を向上させることができ、製造コストを大幅に削減することができる。
より具体的には、ジビニルベンゼン、ジビニルビフェニル、ジビニルナフタレン、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)テトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレート等の(ポリ)アルキレングリコール系ジ(メタ)アクリレートが挙げられる。
これらの中でも特に(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレートが好ましい。
架橋剤の添加量は、上記の樹脂モノマー分散液に対して0.1質量%以上かつ10質量%以下が好ましく、より好ましくは1質量%以上かつ10質量%以下である。
重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩、過酸化水素、過酸化ベンゾイル、過酸化ラウロイル、t−ブチルハイドロパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物、アゾビスジイソブチロニトリル、2,2−アゾビス(2−アミジノプロパン)ジハイドロクロライド等のアゾ系開始剤等が挙げられるが、これらの中でも、過硫酸塩が好ましい。
重合開始剤の添加量は、出発原料となる上記の樹脂モノマー分散液に対して0.01質量%以上かつ1質量%以下が好ましく、より好ましくは0.05質量%以上かつ0.5質量%以下である。
この重合開始温度は50〜80℃とするのが好ましい。そして、この温度を保持しながら重合させる時間としては、1〜5時間程度が好ましく、未反応の残留モノマーが最小となる時間および重合状態、製造コストとの兼ね合いで適当な時間を選べばよい。
その後、氷冷または自然冷却し、重合反応を停止させることで、無機粒子含有樹脂粒子からなる芯材部を含む分散液を得ることができる。
上記の樹脂モノマー溶解液を、この樹脂モノマー溶解液に対して、0.01質量%以上かつ1質量%以下の重合開始剤を含む水中に懸濁又は乳化させて被覆用樹脂の懸濁液又は乳化液とする。
重合開始剤及び水は、上記の「重合開始剤」及び「水」にて説明したものと全く同様であるから説明を省略する。
上記の被覆用樹脂の懸濁液又は乳化液と、上記の芯材部を含む分散液とを混合し、その後、重合、洗浄、乾燥、解砕させることにより、コアシェル構造の紫外線遮蔽樹脂粒子を得ることができる。
樹脂モノマー溶解液と芯材部を含む分散液とを上記範囲で混合させることで、有機系紫外線吸収剤と無機粒子の紫外線遮蔽能の相乗効果を得ることができる。
重合方法は、上記の懸濁液または乳化液の重合方法と全く同様であるので説明を省略する。
アルコールとしては、水に可溶なもので容易に洗い流せるものであればよく、例えば、エタノール、2−プロパノール等が挙げられ、特に2−プロパノールが好ましい。
洗浄方法は、残留モノマー等を除去できれば特に限定されないが、加圧ろ過、吸引ろ過、フィルタープレス、遠心分離、限外ろ過、デカンテーション等が好適である。
以上により、コアシェル構造の紫外線遮蔽樹脂粒子を生成することができる。
この紫外線遮蔽樹脂粒子は、解砕工程を経ることにより、乾燥により凝集した各粒子を解砕し、化粧料に使用した場合の使用感を向上させることができる。
この製造方法は、無機粒子を分散剤を含む樹脂モノマー中に分散させて樹脂モノマー分散液とする工程と、樹脂モノマーに有機系紫外線吸収剤、分散剤を添加して溶解させて樹脂モノマー溶解液とする工程と、樹脂モノマーを重合開始剤を含む水中に懸濁または乳化させて懸濁液または乳化液とする工程と、次いで、上記の懸濁液または乳化液と、樹脂モノマー分散液と、樹脂モノマー溶解液とを混合し、重合させることにより、無機粒子を含有する樹脂粒子と、有機系紫外線吸収剤を含有する樹脂粒子とを、樹脂のみの層が被覆する工程とにより、構成されている。
また、モノマー分散液とモノマー溶解液をそれぞれ上記同様コア樹脂粒子分散液とし、これらの分散液を混合したものを、上記同様洗浄し、乾燥することで、付着型構造の紫外線遮蔽樹脂粒子を得ることができる。
本実施形態の化粧料の第2成分を構成する無機系紫外線遮蔽剤としては、化粧料に用いることができるものであれば特に限定されず、例えば、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化セリウム、酸化鉄等が挙げられる。これらの無機系紫外線遮蔽剤は、1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
一方、平均一次粒子径が0.1μmを超えると、粒子の可視光線に対する散乱係数が大きくなるために、透明性が著しく低下し、その結果、可視光線に対する光透過性が低下し、透明性が悪くなるので、好ましくない。
本実施形態の化粧料の第2成分を構成する有機系紫外線吸収剤としては、化粧料に用いることができるものであれば特に限定されず、例えば、パラメトキシケイ皮酸ベンジル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、パラメトキシケイ皮酸2−エトキシエチル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、ヒドロキメトキシベンゾフェノン、ヒドロキメトキシベンゾフェノンスルホン酸、ヒドロキメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキメトキシベンゾフェノンジスルホン酸ナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンジフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸オクチル、4−[N,N−ジ(2−ヒドロキシプロピル)アミノ]安息香酸エチル、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル等の安息香酸エステル系紫外線吸収剤、サリチル酸エチレングリコール、サリチル酸フェニル、サリチル酸オクチル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸p−tert−ブチルフェニル、サリチル酸ホモメンチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、2,4,6−トリアニリノ−p−(カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン(エチルヘキシルトリアゾン)、「2,4−ビス−[{4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ}−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン(ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン)等のトリアジン系紫外線吸収剤、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン(アボベンゾン)等のジベンゾイルメタン系化合物、オキシベンゾン、アントラニル酸メンチル、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸等が挙げられる。これらの有機系紫外線吸収剤は、1種のみを単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
本実施形態の化粧料を塗布した塗布膜に光を照射した場合、第1成分として処方された紫外線遮蔽樹脂粒子によって散乱された光は、第2成分として処方された無機系紫外線遮蔽剤や有機系紫外線吸収剤によって、紫外線がさらに散乱されたり吸収されたりする。すなわち、光は、紫外線遮蔽樹脂粒子や無機系紫外線遮蔽剤の散乱効果によって、化粧料中を進む距離が延長するので、紫外線吸収と散乱がより多く繰り返されることになる。結果として、紫外線遮蔽樹脂粒子や、無機系紫外線遮蔽剤や、有機系紫外線吸収剤を単独で用いるよりも、紫外線を遮蔽する効果が増大すると考えられる。
紫外線遮蔽樹脂粒子、無機系紫外線遮蔽剤、有機系紫外線吸収剤は、化粧料にそのまま混合してもよく、分散媒にあらかじめ分散させて、分散体として混合してもよい。
本実施形態の油系化粧料は、本実施形態の化粧料が、環状シリコーン、直鎖状シリコーン、合成オイル及び天然オイルの群から選択される1種または2種以上の油性成分を含有してなる。
環状シリコーン、直鎖状シリコーン、合成オイル及び天然オイルの添加量は特に限定されず、用途に応じて適宜調整して実施すればよい。
油性成分は特に限定されず、例えば、鉱物性油(パラフィン)、植物性油(スイートアルモンド油、マカダミア油、クロフサグスリ種油、ホホバ油)、合成油(ペルヒドロスクアレン、アルコール、脂肪アミド)、脂肪酸または脂肪酸エステル、安息香酸2-エチルフェニル、パルミチン酸オクチル、ラノリン酸イソプロピル、カプリン酸/カプリル酸のものを含むトリグリセリド類、炭酸ジカプリリル、オキシエチレン化またはオキシプロピレン化脂肪エステル及びエーテル、シリコーン油(シクロメチコーン、ポリジメチルシロキサン類またはPDMS)、フルオロ油、及びポリアルキレン類、カルナウバロウ、ミツロウ、水添ヒマシ油、ポリエチレンロウ、及びポリメチレンロウ等を挙げることができる。
本実施形態の水系化粧料(ジェル系化粧料を含む)は、本実施形態の化粧料が、水及びアルコール類のいずれか一方または双方の水性成分を含有してなる。
アルコール類としては、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ソルビトール等の炭素数1〜6の1価アルコールまたは多価アルコールが挙げられ、中でも1価アルコール、特にエタノールが好ましい。
水は上記で説明したものと全く同じであるから、説明を省略する。
水及び天然オイルの添加量は特に限定されず、用途に応じて適宜調整して実施すればよい。
この水溶性高分子を含む場合のアルコール類の含有率は、5質量%以上かつ20質量%以下が好ましく、より好ましくは15質量%以上かつ20質量%以下である。
本実施形態の乳化系化粧料は、本実施形態の化粧料が、環状シリコーン、直鎖状シリコーン、合成オイル及び天然オイルの群から選択される1種または2種以上の油性成分と、水及びアルコール類の一方または双方の水性成分と、を含有することを特徴とする。
乳化させる方法や各種材料の混合量は特に限定されず、用途に応じて適宜調整して実施すればよい。
また、無機粒子の平均粒子径が0.003μm以上かつ0.1μm以下のものを用いた場合には、可視光線を吸収することなく、化粧料で重要視されている透明性を維持することができる。
また、樹脂として(メタ)アクリル系樹脂を用いた場合には、より優れた透明性を維持することができる。
「コアシェル型紫外線遮蔽樹脂粒子(第1成分)の作製」
A.芯材部となる酸化亜鉛微粒子を含有するコア樹脂粒子分散液の作製
平均一次粒子径0.02μmの酸化亜鉛微粒子(住友大阪セメント製)200質量部、メタクリル酸メチル188質量部、リン酸エステル型界面活性剤12質量部を混合し、サンドミルを用いて2時間分散処理を行い、酸化亜鉛微粒子をメタクリル酸メチル中に分散させたモノマー(MMA)分散液を得た。
メタクリル酸メチル38.5質量部、リン酸エステル型界面活性剤1.5質量部を混合し、次いで、アボベンゾン(Parsol1789(登録商標))10.0質量部を加え、有機系紫外線吸収剤含有MMA溶解液を得た。
次いで、この有機系紫外線吸収剤含有MMA溶解液42.0質量部と、水97.902質量部に過硫酸カリウム0.098質量部を溶解した過硫酸カリウム溶解液とを混合し、ホモジナイザーで乳化させて、被覆樹脂乳化液を得た。
上記の混合時における被覆樹脂乳化液及びコア樹脂粒子分散液各々の質量部を基に、この酸化亜鉛含有コアシェル型紫外線遮蔽剤中の酸化亜鉛及び有機系紫外線吸収剤それぞれの含有率を計算すると、酸化亜鉛の含有率は35質量%、有機系紫外線吸収剤の含有率は6質量%である。
平均一次粒子径0.02μmの酸化亜鉛微粒子(住友大阪セメント製)を48質量部、デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)SH245(東レ・ダウコーニング(株)社製)を63質量部、ポリエーテル変性シリコーンSH3775M(東レ・ダウコーニング(株)社製)9質量部を混合して、サンドミルを用いて2500回転にて3時間分散させ、酸化亜鉛微粒子(第2成分)を40質量%含有する実施例1の酸化亜鉛含有分散液を得た。
以下の処方に基づき、予め精製水に1,3−ブタンジオールを混合して水相成分を作製するとともに、これ以外の成分を混合して油相成分を作製し、この油相成分に上記の水相成分を加えて混合し、紫外線遮蔽樹脂粒子(第1成分)を15質量%、酸化亜鉛(第2成分)を10質量%含有する実施例1のサンスクリーン剤(化粧料)を得た。
実施例1のコアシェル型紫外線遮蔽粒子含有分散液 37.5質量部
実施例1の酸化亜鉛含有分散液 25.0質量部
直鎖型ポリエーテル変性シリコーンKF6028
(信越化学工業社製) 9.6質量部
分岐型ポリエーテル変性シリコーンKF6017
(信越化学工業社製) 10.4質量部
1、3−ブタンジオール 5.0質量部
精製水 8.2質量部
デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)SH245 4.3質量部
「酸化チタン含有分散液の作製」
平均一次粒子径0.05μmの酸化チタン微粒子(住友大阪セメント製)を48質量部、デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)SH245(東レ・ダウコーニング(株)社製)を63質量部、ポリエーテル変性シリコーンSH3775M(東レ・ダウコーニング(株)社製)9質量部を混合して、サンドミルを用いて2500回転にて3時間分散させ、酸化チタン微粒子(第2成分)を40質量%含有する実施例2の酸化チタン含有分散液を得た。
実施例1のサンスクリーン剤の作製において、実施例1の酸化亜鉛含有分散液を用いる替わりに、実施例2の酸化チタン含有分散液を用いた以外は全く同様にして、紫外線遮蔽樹脂粒子(第1成分)を15質量%、酸化チタン(第2成分)を10質量%含有する実施例2のサンスクリーン剤を得た。
実施例1と同様にして測定した分光透過率を図1に、臨界波長と臨界波長における透過率を表1に示す。
「アボベンゾン含有溶解液の作製」
アボベンゾン(Palsol1789(登録商標)、UVA吸収剤)3.6質量部、デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)SH245(東レ・ダウコーニング(株)社製)96.4質量部を混合後、80℃に加熱してアボベンゾンを溶解し、アボベンゾン(第2成分)を3.6質量%含有する実施例3のアボベンゾン含有溶解液を得た。
実施例1のサンスクリーン剤の作製において、実施例1の酸化亜鉛含有分散液を用いる替わりに、実施例3のアボベンゾン含有溶解液を用いた以外は全く同様にして、紫外線遮蔽樹脂粒子(第1成分)を15質量%、アボベンゾン(第2成分)を0.9質量%含有する実施例3のサンスクリーン剤を得た。
実施例1と同様にして測定した分光透過率を図1に、臨界波長と臨界波長における透過率を表1に示す。
「メトキシケイ皮酸エチルヘキシル含有溶解液の作製」
メトキシケイ皮酸エチルヘキシル(パルソールMCX(登録商標)、UVB吸収剤)3.6質量部、デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)SH245(東レ・ダウコーニング(株)社製)96.4質量部を混合後、80℃に加熱してメトキシケイ皮酸エチルヘキシルを溶解し、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル(第2成分)を3.6質量%含有する実施例4のメトキシケイ皮酸エチルヘキシル含有溶解液を得た。
実施例1のサンスクリーン剤の作製において、実施例1の酸化亜鉛含有分散液を用いる替わりに、実施例4のメトキシケイ皮酸エチルヘキシル含有溶解液を用いた以外は全く同様にして、紫外線遮蔽樹脂粒子(第1成分)を15質量%、メトキシケイ皮酸エチルヘキシル(第2成分)を0.9質量%含有する実施例4のサンスクリーン剤を得た。
実施例1と同様にして測定した分光透過率を図1に、臨界波長と臨界波長における透過率を表1に示す。
「サンスクリーン剤の作製」
以下の処方に基づき、予め精製水に1,3−ブタンジオールを混合して水相成分を作製するとともに、これ以外の成分を混合して油相成分を作製し、この油相成分に上記の水相成分を加えて混合し、紫外線遮蔽樹脂粒子を15質量%含有する比較例1のサンスクリーン剤を得た。
実施例1のコアシェル型紫外線遮蔽剤含有分散液 37.5質量部
直鎖型ポリエーテル変性シリコーンKF6028
(信越化学工業社製) 9.6質量部
分岐型ポリエーテル変性シリコーンKF6017
(信越化学工業社製) 10.4質量部
1、3−ブタンジオール 5.0質量部
精製水 8.2質量部
デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)SH245 29.3質量部
「サンスクリーン剤の作製」
比較例1のサンスクリーン剤の作製において、実施例1のコアシェル型紫外線遮蔽粒子含有分散液を用いる替わりに、実施例1の酸化亜鉛含有分散液を用いた以外は全く同様にして、酸化亜鉛微粒子を15質量%含有する比較例2のサンスクリーン剤を得た。
実施例1と同様にして測定した分光透過率を図1に、臨界波長と臨界波長における透過率を表1に示す。
比較例1のサンスクリーン剤の作製において、実施例1のコアシェル型紫外線遮蔽粒子含有分散液を用いる替わりに、実施例2の酸化チタン含有分散液を用いた以外は全く同様にして、酸化チタン微粒子を15質量%含有する比較例3のサンスクリーン剤を得た。
実施例1と同様にして測定した分光透過率を図1に、臨界波長と臨界波長における透過率を表1に示す。
「サンスクリーン剤の作製」
以下の処方に基づき、予め精製水に1,3−ブタンジオールを混合して水相成分を作製するとともに、これ以外の成分を混合して油相成分を作製し、この油相成分に上記の水相成分を加えて混合し、アボベンゾンを0.9質量%含有する比較例4のサンスクリーン剤を得た。
実施例3のアボベンゾン含有溶解液 25.0質量部
直鎖型ポリエーテル変性シリコーンKF6028
(信越化学工業社製) 9.6質量部
分岐型ポリエーテル変性シリコーンKF6017
(信越化学工業社製) 10.4質量部
1、3−ブタンジオール 5.0質量部
精製水 8.2質量部
デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)SH245 41.8質量部
比較例4のサンスクリーン剤の作製において、実施例3のアボベンゾン含有溶解液を用いる替わりに、実施例4のメトキシケイ皮酸エチルヘキシル含有溶解液を用いた以外は全く同様にして、メトキシケイ皮酸エチルヘキシルを0.9質量%含有する比較例5のサンスクリーン剤を得た。
実施例1と同様にして測定した分光透過率を図1に、臨界波長と臨界波長における透過率を表1に示す。
Claims (5)
- 樹脂に有機系紫外線吸収剤を含有してなる有機系紫外線吸収剤含有樹脂と、樹脂に無機粒子を含有してなる無機粒子含有樹脂とを、付着してなる紫外線遮蔽樹脂粒子からなる第1成分と、
無機系紫外線遮蔽剤及び有機系紫外線吸収剤の一方または双方からなる第2成分と、を含有することを特徴とする、化粧料。 - 請求項1記載の化粧料であって、
前記紫外線遮蔽樹脂粒子が、前記有機系紫外線吸収剤含有樹脂及び前記無機粒子含有樹脂のいずれか一方が芯材部を形成すると共に、前記有機系紫外線吸収剤含有樹脂及び前記無機粒子含有樹脂のいずれか他方または双方が前記芯材部を被覆してなることを特徴とする、化粧料。 - 請求項1または2記載の化粧料であって、
環状シリコーン、直鎖状シリコーン、合成オイル及び天然オイルの群から選択される1種または2種以上の油性成分を含有することを特徴とする、油系化粧料。 - 請求項1または2記載の化粧料であって、
水及びアルコール類のいずれか一方または双方の水性成分を含有することを特徴とする、水系化粧料。 - 請求項1または2記載の化粧料であって、
環状シリコーン、直鎖状シリコーン、合成オイル及び天然オイルの群から選択される1種または2種以上の油性成分と、水及びアルコール類の一方または双方の水性成分と、を含有することを特徴とする、乳化系化粧料。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2013-01-10 JP JP2013002581A patent/JP2013091658A/ja active Pending
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