[go: up one dir, main page]

JP2013028103A - 液体吐出装置、及び、液体吐出方法 - Google Patents

液体吐出装置、及び、液体吐出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013028103A
JP2013028103A JP2011166464A JP2011166464A JP2013028103A JP 2013028103 A JP2013028103 A JP 2013028103A JP 2011166464 A JP2011166464 A JP 2011166464A JP 2011166464 A JP2011166464 A JP 2011166464A JP 2013028103 A JP2013028103 A JP 2013028103A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt
platen
medium
paper
belt body
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2011166464A
Other languages
English (en)
Inventor
Takayuki Kawakami
貴幸 川上
Yasunori Koike
保則 小池
Toshiya Okada
俊哉 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2011166464A priority Critical patent/JP2013028103A/ja
Publication of JP2013028103A publication Critical patent/JP2013028103A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】ヘッドとプラテンとの間に存在する付着物を減らすことが可能な液体吐出装置等を提供する。
【解決手段】搬送方向に搬送される媒体に液体を吐出するノズルを備えたヘッドと、前記ヘッドと対向させて設けられ、前記媒体が沿わされる樹脂製のプラテンと、搬送される前記媒体における、前記搬送方向と交差する前記媒体の幅方向における端部の下に位置させて、上側にて前記搬送方向に移動し、下側にて前記搬送方向と反対方向に移動することにより循環する環状ベルト体と、を有する。
【選択図】図5

Description

本発明は、液体吐出装置、及び、液体吐出方法に関する。
液体吐出装置としては、例えば、液体としてのインクを吐出して、搬送される媒体上に画像を形成するインクジェット方式の所謂インクジェットプリンターが知られており、また、このインクジェットプリンターを用いて画像を形成する方法も知られている。このようなインクジェットプリンターには、媒体の下面を支持するプラスチック製のプラテンが備えられており、インクを吐出する印字ヘッドがプラテンと対向するように設けられている(例えば、特許文献1参照)。そして、搬送される媒体とプラテンとの摩擦により生じる静電気により、媒体が通過する際に粉体等が舞って印字ヘッドに設けられたノズルが目詰まりする場合があるので、ノズルが目詰まりしないようにプラテンには、帯電防止処理が施されている。
特開2000−289290号公報
インクジェットプリンターにて良好な画像を形成するためには、搬送される媒体とヘッドとの距離を適切に保つ必要がある。このため、媒体の搬送経路をなすプラテンは、媒体をプラテンに沿わせてヘッドとの距離を適切に保ため、プラテンの下方から媒体を吸引する場合がある。媒体を吸引した場合には、媒体とプラテンとの摩擦が大きくなりより大きな静電気が発生する。このため、上記のようにプラテンが帯電防止処理されていても、媒体とプラテンとの摩擦が大きい場合には、静電気の発生を抑えることができない虞があり、粉体が多く存在する場合には、ノズルの目詰まりがより発生しやすくなる虞があるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ヘッドとプラテンとの間に存在する付着物を減らすことが可能な液体吐出装置及び液体吐出方法を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
搬送方向に搬送される媒体に液体を吐出するノズルを備えたヘッドと、
前記ヘッドと対向させて設けられ、前記媒体が沿わされる樹脂製のプラテンと、
搬送される前記媒体における、前記搬送方向と交差する前記媒体の幅方向における端部の下に位置させて、上側にて前記搬送方向に移動し、下側にて前記搬送方向と反対方向に移動することにより循環する環状ベルト体と、
を有することを特徴とする液体吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書の記載及び添付図面により明らかにする。
本実施形態におけるインクジェットプリンターの斜視図である。 本実施形態におけるインクジェットプリンターの内部側面図である。 第1ベルトユニットおよび第2ベルトユニットの構成を説明するための斜視図である。 本実施形態におけるプラテンユニットの斜視図である。 本実施形態におけるプラテンユニット及び第1、第2ベルトユニットを示す上面図である。 プラテンと、ヘッドのノズルプレートと間にて生じる現象を説明する図である。 無色の液体を含んだスポンジが設けられているときの紙粉の状態を説明する図である。 第1ベルトユニット及び第2ベルトユニットの変形例を示す斜視図である。
本明細書の記載及び添付図面により、少なくとも、以下の事項が明らかになる。すなわち、
搬送方向に搬送される媒体に液体を吐出するノズルを備えたヘッドと、
前記ヘッドと対向させて設けられ、前記媒体が沿わされる樹脂製のプラテンと、
搬送される前記媒体における、前記搬送方向と交差する前記媒体の幅方向における端部の下に位置させて、上側にて前記搬送方向に移動し、下側にて前記搬送方向と反対方向に移動することにより循環する環状ベルト体と、
を有することを特徴とする液体吐出装置である。
このような液体吐出装置によれば、搬送される媒体の幅方向における端部の下に位置させて、上側にて搬送方向に移動し、下側にて搬送方向と反対方向に移動することにより循環する環状ベルト体が設けられているので、搬送されている媒体が環状ベルト体に接触して、環状ベルト体に付着した粉体等の付着物を環状ベルト体の下側に移動させて下方に落とすことにより、ヘッドとプラテンとの間に存在する付着物を減らすことが可能である。このため、媒体が搬送される際に粉体等の付着物が舞うことを抑制することが可能な液体吐出装置を提供することが可能である。
かかる液体吐出装置であって、
前記環状ベルト体の下側には、当該環状ベルト体の付着物を除去するための付着物除去部材が当接されていることが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、環状ベルト体の下側には、環状ベルト体の付着物を除去するための付着物除去部材が当接されているので、より確実にヘッドとプラテンとの間に存在する付着物を減らすことが可能である。
かかる液体吐出装置であって、
前記環状ベルト体の下側には、当該環状ベルト体を湿らせるための湿気部材が当接されていることとしてもよい。
このような液体吐出装置によれば、環状ベルト体の下側には、環状ベルト体を湿らせるための湿気部材が当接されているので、環状ベルト体と媒体との間にて摩擦が生じても静電気が発生し難い。このため、環状ベルト体に付着した付着物が環状ベルト体の下側に搬送された際に、付着物を環状ベルト体からより確実に落とすことが可能である。
かかる液体吐出装置であって、
前記環状ベルト体は、導電性を有し接地されていることが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、環状ベルト体が、導電性を有し接地されているので、環状ベルト体と媒体との間にて摩擦が生じても静電気が発生し難い。このため、環状ベルト体に付着した付着物が環状ベルト体の下側に搬送された際に、より確実に環状ベルト体から落とすことが可能である。
かかる液体吐出装置であって、
前記媒体を搬送する搬送駆動部を有し、
前記環状ベルト体は、前記搬送駆動部にて駆動されていることが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、環状ベルト体は、媒体を搬送する搬送駆動部にて駆動されているので、環状ベルト体を駆動するためだけに駆動部を備える必要がない。このため、装置の小型化が図れるとともに、コストを低減させることが可能である。
また、樹脂製のプラテンに沿って搬送方向に搬送される媒体における、前記搬送方向と交差する前記媒体の幅方向における端部の下にて、
上側が前記搬送方向に移動し、下側が前記搬送方向と反対方向に移動する環状ベルト体が循環しつつ、前記搬送方向に搬送される前記媒体に、
前記プラテンと対向するノズルから液体を吐出することを特徴とする液体吐出方法である。
このような液体吐出方法によれば、プラテンに沿って搬送方向に搬送される媒体における、媒体の幅方向における端部の下にて、上側が搬送方向に移動し、下側が搬送方向と反対方向に移動する環状ベルト体が循環しつつ、媒体が搬送方向に搬送されるので、搬送されている媒体の紙粉等が環状ベルト体上に付着し、環状ベルト体に付着した粉体等の付着物を環状ベルト体の下側に移動させて下方に落とすことにより、ヘッドとプラテンとの間に存在する付着物を減らすことが可能である。このため、媒体が搬送される際に粉体等の付着物が舞うことを抑制することが可能な液体吐出方法を提供することが可能である。
===実施形態===
図1は、本実施形態におけるインクジェットプリンター1の斜視図である。同図に示すように、このインクジェットプリンター1は、長手方向が水平に配置された記録部40と、記録部40に媒体(被記録媒体)としての用紙S(図2参照)を供給する供給部10と、記録部40の端部と供給部10とに装着されている筐体90と、記録部40にて記録された用紙Sが排出される排出部60と、記録部40、供給部10及び排出部60を下方から支持する脚部70とを備えている。
供給部10は、長尺の用紙S(図2参照)を巻き重ねたロールRを含むロール組立体11(図2参照)を有している。図1においては、ロール組立体11は、筐体90のロールカバー91に覆われている。
記録部40は、トップカバー42及びフロントカバー44によりその内部機構が覆われている。記録部40の内部には後述するヘッド41(図2参照)等が配置され、供給部10のロールRから引き出されて記録部40に給送された用紙Sに対して液体としてのインクが吐出されて画像が形成される。
記録部40において画像が形成された用紙Sは、搬送方向において記録部40より下流側に形成された排出部60から外部に排出される。なお、脚部70は、排出部60を通過した用紙Sが床面に接しないようにする目的で設けられている。
記録部40の端部に装着されている筐体90は、インクが吐出される記録領域から退避したヘッド41が待機するホームポジションのスペースを形成するとともに、その下部に、カートリッジホルダ20を覆っている。カートリッジホルダ20には、その表面を覆うホルダカバー22の内側に、ヘッド41に供給するインクを収容したインクカートリッジ(不図示)が装着される。
また、筐体90の上面には、操作パネル80が配置されている。操作パネル80は、ユーザーが操作する複数のスイッチ82の他、インクジェットプリンター1の動作状態を示す表示部84も含まれている。従って、ユーザーは、操作パネル80及びカートリッジホルダ20が配置された側を前面として、この前面側からインクジェットプリンター1を操作する。
図2は、本実施形態におけるインクジェットプリンター1の内部側面図である。
インクジェットプリンター1は、図2に示すように、ロールRを保持するスピンドル13と、ロールRから繰り出された用紙Sを搬送する搬送路14と、搬送されてくる用紙Sに対して画像を形成する記録部40と、画像形成を経た用紙Sを排出する排出部60と、排出部60から排出される用紙Sをせん断するカッター装置61とを備えている。搬送路14には、ロールRと記録部40との間に、用紙Sを搬送する搬送ローラー45と、用紙Sの蛇行を規制する一対のガイドとを備えている。
搬送される用紙Sは、搬送方向と交差する用紙Sの紙幅方向において、操作パネル80側(図4にて紙幅方向右側)に固定された固定ガイド部(不図示)と、操作パネル80とは反対側(図4にて紙幅方向左側)に紙幅方向に移動可能に設けられたガイド部材としての移動ガイド部46と、により案内されて搬送される。すなわち、搬送される用紙Sは、固定ガイド部に一方の端が沿わされた用紙のSの紙幅に合わせて、移動ガイド部46が移動されて調整されることにより、互いに紙幅が相違する複数種類の用紙Sを蛇行させることなく搬送することができるように構成されている。
また、記録部40の、搬送方向における上流側には、搬送される用紙Sにおける、搬送方向と交差する用紙Sの幅方向における端部の下に位置させて環状ベルト体としてのベルト47a、48a(図3参照)を有する一対のベルトユニット47、48が設けられている。
図3は、第1ベルトユニット47および第2ベルトユニット48の構成を説明するための斜視図である。第1ベルトユニット47と第2ベルトユニット48とは、第1ベルト47aと第2ベルト48aの紙幅方向の長さと、左右が反転しているだけなので、図3では、第1ベルトユニット47を示しているが、第2ベルトユニット48と対応する部位には、第2ベルトユニット48の符号を付して示している。
一対のベルトユニット47、48は、紙幅方向において固定ガイド部に沿わされる側の端部が通過する領域の下に設けられる第1ベルト47aを有する第1ベルトユニット47と、移動ガイド部46に沿わされる側の端部が通過する領域の下に設けられる第2ベルト48aを有する第2ベルトユニット48と、を有している。第2ベルト48aが配置される側の用紙Sの端部は、用紙Sの紙幅により紙幅方向の位置が異なるため、第2ベルト48aは、搬送可能な用紙Sの端部が通過する領域を全て含むように、第1ベルト47aより広い幅を有している。
第1ベルトユニット47及び第2ベルトユニット48は、いずれも、搬送方向に並べて平行をなす2本の軸、具体的には、駆動軸47b、48bと従動軸47c、48cとに第1ベルト47a及び第2ベルト48aが架け渡されている。駆動軸47b、48bには、ベルト軸ギア47d、48dが設けられており、ベルト軸ギア47d、48dは、中継ギア47e、48eを介して搬送ローラー45の軸に設けられたローラー軸ギア47f、48fと連結されている。すなわち、第1ベルト47a及び第2ベルト48aは、搬送ローラー45を駆動する、例えばモーター等を備えた搬送駆動部(不図示)により、搬送ローラー45と同期して駆動されている。
第1ベルト47a及び第2ベルト48aは、駆動軸47b、48bと従動軸47c、48cの上側を搬送方向に移動する第1ベルト47a及び第2ベルト48aの上面が、後述するプラテン31の支持面312(図4参照)とほぼ同じ高さをなすように配置されている。そして、第1ベルト47a及び第2ベルト48aの上側にて用紙Sを搬送し、下側にて搬送方向と反対方向に移動することにより循環している。
第1ベルト47a及び第2ベルト48aの下側には、第1ベルト47a及び第2ベルト48aの下面に当接させて、第1ベルト47a及び第2ベルト48aに付着した付着物(例えば、紙粉)を除去するための付着物除去部材としてのブラシ49が第1ベルト47a及び第2ベルト48aに当接させて設けられている。
このため、第1ベルト47a及び第2ベルト48aの上面にて用紙Sが搬送される際に第1ベルト47a及び第2ベルト48aに紙粉が付着したとしても、付着した紙粉が第1ベルト47a及び第2ベルト48aとともに下側に移動した際にブラシ49にて掻き落とされる。このため、プラテン31とヘッド41との間に存在する紙粉の量が低減される。
また、インクジェットプリンター1は、搬送されてくる用紙Sを後述するヘッド41の下方にて支持するプラテンユニット30を備えている。プラテンユニット30は、プラテン31、プラテンベース32、及び、支持部材33を有している。プラテンユニット30の詳細な構成は後述する。また、インクジェットプリンター1は、上記各構成器機の動作を統括的に制御する不図示の制御部を備えている。
なお、以下の説明では、用紙Sの搬送方向、すなわち供給部10側から排出部60側に向かう方向をX軸方向と、X軸方向と直交する用紙Sの紙幅方向をY軸方向と、X軸方向及びY軸方向といずれも直交する鉛直方向をZ軸方向と称して説明する場合がある。
記録部40は、搬送路14に沿って搬送されてくる用紙Sに対してインクを吐出するヘッド41を有している。ヘッド41は、搬送路14の紙幅方向、すなわち用紙Sの紙幅方向に移動自在なキャリッジ43に搭載されている。ヘッド41は、移動時にプラテン31と対向する面に複数のノズル列を有するノズルプレートを備えており、各ノズルから列毎に相違する所定の色(例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K))のインクをそれぞれ吐出可能な構成となっている。ヘッド41は、プラテン31に支持され、ロールRから繰り出された用紙Sの記録面に対して、所定ノズルから所定のタイミングにてインクを吐出することにより所定の画像や文字等の情報を記録する画像形成を実施する。
記録部40にて画像形成された用紙Sは、搬送路14の終端部を構成するニップ部50を通り排出部60から排出される。ニップ部50は、用紙Sをニップするとともに回転駆動して用紙Sを排出する排出ローラー51を複数備えている。排出ローラー51は、紙種によってニップするローラーをギザローラー51aあるいはコロローラー51bに切り替える機構を備えている。
ニップ部50の下流側には、排出された用紙Sを所定サイズにせん断するカッター装置61が設けられている。カッター装置61は、排出された用紙Sの高さ位置を規制する規制部材62と、用紙Sの排出方向(X軸方向)と直交する紙幅方向(Y軸方向)に移動して用紙Sをせん断するカッターユニット63とを有している。
図1に示すような大判のインクジェットプリンター1は、紙幅方向に長いため、用紙Sを支持するプラテン31を複数用いてプラテンユニット30として構成している。
図4は、本実施形態におけるプラテンユニット30の斜視図である。図4には本実施形態のプラテンユニット30を構成する最小構成としての、プラテン31とプラテンベース32と支持部材33が示されている。なお、図4は、プラテンユニット30の構成の説明を容易にするために、プラテンユニット30の一部を示す斜視図としている。図5は、本実施形態におけるプラテンユニット30、第1ベルトユニット47、及び、第2ベルトユニット48を示す上面図である。図5には、プラテン31が、第1プラテン31Aと第2プラテン31Bと第3プラテン31Cとからなり、紙幅方向に連ねられていることが示されている。ただし、プラテンユニット30を構成するプラテンの数はこれに限られない。また、プラテンの紙幅方向の長さもこれに限られない。
以下、これらの図を参照しつつ、プラテンユニット30の概略について説明する。
支持部材33は、プラテンベース32をその上部で支持するための部材である。プラテンベース32は、第1プラテンベース32Aと第2プラテンベース32Bと図示しない第3プラテンベースを有し、紙幅方向に連ねられている。
これらプラテンベース32は、紙幅方向(Y軸方向)についてそれぞれ長さが異なるが、他の構成についてはほぼ同様の構成を有しているので、ここでは、主に第1プラテンベース32Aを例に挙げて説明する。また、第1プラテンベース32Aと第2プラテンベース32Bと第3プラテンベースの上部には、第1プラテン31Aと第2プラテン31Bと第3プラテン31Cが設けられている。第1プラテン31Aと第2プラテン31Bと第3プラテン31Cも紙幅方向(Y軸方向)についてそれぞれ長さが異なるが、他の構成についてはほぼ同様の構成を有しているので、ここでは、主に第1プラテン31Aを例に挙げて説明する。
プラテン31とプラテンベース32は、ともに樹脂にて射出成形されている。ここで、プラテン31及びプラテンベース32を金属素材にて製造しなかったのは、プラテン31の形状が複雑な形状であるため、金属素材のプレス加工では工程が多く、また仮に板金で製造したとしても高い部品精度を確保することが困難なためである。
第1プラテンベース32Aの底部は、底部開口部322を複数備えている。第1プラテンベース32Aの内部空間は、支持部材33の内部空間に連通する。他のプラテンベースも同様に支持部材33の内部空間に連通する底部開口部322を有しているため、第1プラテンベース32Aの内部空間と第2プラテンベース32Bの内部空間と第3プラテンベースの内部空間は、内部の空気外動可能に連通している。
第1プラテン31Aには、搬送される用紙Sを支持する支持面312と、打ち捨てられたインクなどの液体を搬送中の用紙Sに触れさせないようにするための溝部313が設けられている。溝部313には、インク吸引と紙吸引とを兼ねる第1吸引孔314が設けられている。第1吸引孔314は、第1プラテン31Aの上部から下部方向(Z軸方向)に貫通している。また。第1プラテン31Aには、搬送される用紙Sを支持する支持面312に第2吸引孔315と第3吸引孔316とが複数設けられている。
第1プラテンベース32Aには、用紙Sの搬送方向における両側に突出した突起部321が複数設けられており、第1プラテン31Aには、突起部321と係合するためのフック状部材311が設けられている。また、第1プラテンベース32Aの上部縁周囲には、延伸し連続したスポンジ34Aが設けられている。そして、フック状部材311が突起部321に係合して第1プラテン31が第1プラテンベース32Aに固定される。このとき、スポンジ34Aが圧縮されることにより、第1プラテン31Aと第1プラテンベース32Aとの間の気密性が高められる。
本実施形態のインクジェットプリンター1は、固定ガイド部に沿って供給された用紙Sの、紙幅方向における端部が通過する領域の下側に第1ベルトユニット47を有しており、用紙Sの、移動ガイド部46に案内される側の端部が通過する領域の下側に、第2ベルトユニット48を有している。このため、搬送される用紙Sの両端部にて発生しやすい紙粉を第1ベルトユニット47及び第2ベルトユニット48の下側に移動させて掻き落としている。このとき、ブラシ49は必ずしも設けられていなくともよく、ブラシ49が設けられていない場合であっても、第1ベルト47a及び第2ベルト48aの下面に付着した紙粉を自重にて落下させても良い。ここで、プラテン31と、ヘッド41のノズルプレートNPと間にて生じる現象について説明する。
図6は、プラテン31と、ヘッド41のノズルプレートNPと間にて生じる現象を説明する図である。図6には、プラテン31と、ヘッド41のノズルプレートNPと、プラテン31上を搬送される用紙Sが示されている。
プラテン31上を用紙Sが通過するとプラテン31と用紙Sとの間に生じる摩擦により静電気が発生する。
特に、本実施形態のように大判のインクジェットプリンター1では、主に紙幅方向に幅広の用紙Sが搬送されるので、用紙Sが波打つなどしてプラテンから浮きやすい。このため、用紙Sのプラテン31からの浮きを防止するために前述の第1吸引孔314〜第3吸引孔316から用紙Sを吸引する。この吸引により用紙Sとプラテン31との摩擦力が大きくなり、プラテン31に生じる静電気が大きなものとなる。このようにして、プラテン31が帯電して除電が行われないと、ヘッド41のノズルプレートNPとの間に電位差が生じ電界が生じる。
一方、用紙Sが通過する際には、主に用紙Sの端部に付着している紙粉Saが第1ベルト47a及び第2ベルト48aにも付着する。用紙S及び第1ベルト47a及び第2ベルト48aに付着している紙粉Saは、電界の間を通過する際に、図5に示すように、誘電分極する。誘電分極した紙粉Saは、プラテン31またはノズルプレートNPに吸着され易くなる。
ノズルプレートNPには、インクを吐出する不図示のノズルが設けられている。しかしながら、紙粉SaがノズルプレートNPに吸着さると、吸着された紙粉Saがノズルの目詰まりを生じさせる場合がある。ノズルが目詰まりすると、目詰まりしたノズルからはインクが吐出されないので、目詰まりしたノズルが担当する画素には、形成されるはずの所望のドットが形成されず、所謂ドット抜けが発生し、良好が画像を形成することができない。このため、プラテン31と、ヘッド41のノズルプレートNPとの間にて、存在する紙粉Saが多いほど、紙粉SaがノズルプレートNPに吸着され易くなり、ドット抜けが発生しやすくなる。
このようなドット抜けが発生しないように、たとえば、キャリッジ43の退避位置にてノズルから強制的にインクを吐出させるクリーニングが行われるが、クリーニングは無駄にインクが消費されてしまう。また、インクの強制的な吐出により廃液(廃インク)の排出量が増えるという不利益をもたらすことになる。よって、ヘッド41のノズルプレートNPとの間に存在する紙粉Saの量を低減することが望ましい。
このため、本実施形態のインクジェットプリンター1では、記録部40が備えるプラテン31より上流側に第1ベルト47a及び第2ベルト48aを設けることとしている。
本実施形態のインクジェットプリンター1によれば、搬送される用紙Sの幅方向における端部の下に位置させて、上側にて搬送方向に移動して用紙Sを搬送し、下側にて搬送方向と反対方向に移動することにより循環する第1ベルト47a及び第2ベルト48aが設けられているので、搬送されている用紙Sが第1ベルト47a及び第2ベルト48aに接触して、第1ベルト47a及び第2ベルト48aに付着した紙粉Saを第1ベルト47a及び第2ベルト48aの下側に移動させて下方に落とすことにより、ヘッド41のノズルプレートNPとの間に存在する紙粉Saを減らすことが可能である。このため、用紙Sが搬送される際に紙粉Saが舞うことを抑制することが可能なインクジェットプリンター1を提供することが可能である。
また、第1ベルト47a及び第2ベルト48aの下側には、第1ベルト47a及び第2ベルト48aに付着した付着物、例えば紙粉Saを除去するためのブラシ49が当接されているので、より確実にヘッド41のノズルプレートNPとの間に存在する紙粉Saを減らすことが可能である
また、第1ベルト47a及び第2ベルト48aは、用紙Sを搬送する搬送ローラー45の駆動部にて駆動されているので、第1ベルト47a及び第2ベルト48aを駆動するためだけに駆動部を備える必要がない。このため、インクジェットプリンター1の小型化が図れるとともに、コストを低減させることが可能である。
上記実施形態においては、第1ベルト47a及び第2ベルト48aの下側に、第1ベルト47a及び第2ベルト48aの下面に当接させて、紙粉等の付着物を除去するためのブラシ49を設けた例について説明したが、これに限るものではない。
たとえば、ブラシ49の代わりに、静電気の発生を抑えるために、第1ベルト47a及び第2ベルト48aを湿らせる、無色の液体を含んだスポンジ49aを備えていても良い。
図7は、無色の液体を含んだスポンジ49aが設けられているときの紙粉の状態を説明する図である。
前述したように、第1ベルト47a及び第2ベルト48aには、下側に、湿気部材としての無色の液体を含んだスポンジ49aが当接されており、搬送される用紙Sの両端部が通過する領域に配置されている。ここで、無色の液体とは、例えば、水やグリセリンなど、無色であって第1ベルト47a及び第2ベルト48aに湿気を与えられるものであれば構わない。
このような構成とすることにより、搬送される用紙Sの両端部は、プラテン31上至る前に湿潤した第1ベルト47a及び第2ベルト48aに接触する。このため、少なくとも用紙Sの端部が通過する領域は、帯電されず静電気が発生しない。このため、紙粉SaがノズルプレートNPに吸着されにくくなり、ノズルの目詰まりが生じ難くなるのでドット抜けが発生しにくいインクジェットプリンター1を提供することが可能である。
このようなインクジェットプリンター1によれば、第1ベルト47a及び第2ベルト48aの下側には、第1ベルト47a及び第2ベルト48aを湿らせるための無色の液体を含んだスポンジ49aが当接されているので、第1ベルト47a及び第2ベルト48aと用紙Sとの間にて摩擦が生じても静電気が発生し難い。このため、第1ベルト47a及び第2ベルト48aに付着した紙粉Saが第1ベルト47a及び第2ベルト48aの下側に搬送された際に、より確実に第1ベルト47a及び第2ベルト48aから落とすことが可能である。
図8は、第1ベルトユニット及び第2ベルトユニットの変形例を示す斜視図である。
また、第1ベルト55及び第2ベルト56を、導電性を有する部材、例えば金属にて形成し、例えば金属製のブラシ57等を介して接地しても、静電気が生じにくくなるので、第1ベルト55及び第2ベルト56に付着した紙粉Sa等を、より確実に第1ベルト55及び第2ベルト56から落とすことが可能である。
また、本実施形態の液体吐出方法によれば、プラテン31に沿って搬送方向に搬送される用紙Sにおける、用紙Sの幅方向における端部の下にて、上側が搬送方向に移動し、下側が搬送方向と反対方向に移動する第1ベルト47a及び第2ベルト48aが循環しつつ、用紙Sが搬送方向に搬送されるので、搬送されている用紙Sの紙粉Saが第1ベルト47a及び第2ベルト48aに付着して、第1ベルト47a及び第2ベルト48aに付着した紙粉Sa等の付着物を第1ベルト47a及び第2ベルト48aの下側に移動させて下方に落とすことにより、ヘッド41とプラテン31との間に存在する紙粉Saを減らすことが可能である。このため、用紙Sが搬送される際に紙粉Sa等の付着物が舞うことを抑制することが可能な液体吐出方法を提供することが可能である。
===その他の実施の形態===
上記実施形態においては、インクジェットプリンター1が搬送可能な用紙Sの端部が通過する領域を全て含むように、第2ベルト48aが第1ベルト47aより広い幅を有している例について説明したが、第2ベルト48aが第1ベルト47aと同じ幅に形成されており、移動ガイド部46と連動して紙幅方向に移動する形態であっても構わない。
上述の実施形態では、液体噴射装置としてインクジェットプリンター1が説明されていたが、これに限られるものではなくインク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする液体吐出装置に具現化することもできる。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、気体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の装置に、上述の実施形態と同様の技術を適用してもよい。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
<ヘッドについて>
インクを噴射する方式は、圧電素子を用いて噴射する方式に限られず、例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
1 インクジェットプリンター、
10 供給部、11 組立体、13 スピンドル、14 搬送路、
20 カートリッジホルダ、22 ホルダカバー、
30 プラテンユニット、31 プラテン、 31A 第1プラテン、
31B 第2プラテン、31C 第3プラテン、
32 プラテンベース、32A 第1プラテンベース、32B 第2プラテンベース、
33 支持部材、34A スポンジ、
40 記録部、41 ヘッド、42 トップカバー、43 キャリッジ、
44 フロントカバー、45 搬送ローラー、46 移動ガイド部、
47 第1ベルトユニット、47a 第1ベルト、47b 駆動軸、
47c 従動軸、47d ベルト軸ギア、47e 中継ギア、
47f ローラー軸ギア、48 第2ベルトユニット、48a 第2ベルト、
48b 駆動軸、48c 従動軸、48d ベルト軸ギア、48e 中継ギア、
48f ローラー軸ギア、49 ブラシ、49a スポンジ、
50 ニップ部、51 排出ローラー、51a ギザローラー、
51b コロローラー、55 第1ベルト、56 第2ベルト、
57 金属製のベルト、
60 排出部、61 カッター装置、62 規制部材、63 カッターユニット、
70 脚部、80 操作パネル、82 スイッチ、84 表示部、
90 筐体、91 ロールカバー、
311 フック状部材、312 支持面、313 溝部、314 第1吸引孔、
315 第2吸引孔、316 第3吸引孔、
321 突起部、322 底部開口部、
NP ノズルプレート、R ロール、S 用紙、Sa 紙粉、

Claims (6)

  1. 搬送方向に搬送される媒体に液体を吐出するノズルを備えたヘッドと、
    前記ヘッドと対向させて設けられ、前記媒体が沿わされる樹脂製のプラテンと、
    搬送される前記媒体における、前記搬送方向と交差する前記媒体の幅方向における端部の下に位置させて、上側にて前記搬送方向に移動し、下側にて前記搬送方向と反対方向に移動することにより循環する環状ベルト体と、
    を有することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記環状ベルト体の下側には、当該環状ベルト体の付着物を除去するための付着物除去部材が当接されていることを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    前記環状ベルト体の下側には、当該環状ベルト体を湿らせるための湿気部材が当接されていることを特徴とする液体吐出装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の液体吐出装置であって、
    前記環状ベルト体は、導電性を有し接地されていることを特徴とする液体吐出装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか記載の液体吐出装置であって、
    前記媒体を搬送する搬送駆動部を有し、
    前記環状ベルト体は、前記搬送駆動部にて駆動されていることを特徴とする液体吐出装置。
  6. 樹脂製のプラテンに沿って搬送方向に搬送される媒体における、前記搬送方向と交差する前記媒体の幅方向における端部の下にて、
    上側が前記搬送方向に移動し、下側が前記搬送方向と反対方向に移動する環状ベルト体が循環しつつ、前記搬送方向に搬送される前記媒体に、
    前記プラテンと対向するノズルから液体を吐出することを特徴とする液体吐出方法。
JP2011166464A 2011-07-29 2011-07-29 液体吐出装置、及び、液体吐出方法 Withdrawn JP2013028103A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011166464A JP2013028103A (ja) 2011-07-29 2011-07-29 液体吐出装置、及び、液体吐出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011166464A JP2013028103A (ja) 2011-07-29 2011-07-29 液体吐出装置、及び、液体吐出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013028103A true JP2013028103A (ja) 2013-02-07

Family

ID=47785644

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011166464A Withdrawn JP2013028103A (ja) 2011-07-29 2011-07-29 液体吐出装置、及び、液体吐出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013028103A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5261356B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5830960B2 (ja) プラテンユニット及び液体噴射装置
JP2004001369A (ja) 液体噴射装置
JP4533080B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5831005B2 (ja) プラテンユニット及び液体噴射装置
JP6421844B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2004188807A (ja) 液滴吐出ヘッド清掃装置、液滴吐出ヘッド清掃方法、液滴吐出装置、電気光学装置、電気光学装置の製造方法および電子機器
JPH04197638A (ja) インクジェット記録装置
US9044976B2 (en) Platen unit and liquid ejecting apparatus
JP5828379B2 (ja) プラテンユニット、及び、液体噴射装置
JP2005199549A (ja) インクジェット記録装置
JP2013028103A (ja) 液体吐出装置、及び、液体吐出方法
JP2013022898A (ja) 液体吐出装置、及び、液体吐出方法
JP2017132043A (ja) 印刷装置
JP5029977B2 (ja) 液体噴射装置
JP2011025476A (ja) インクジェット記録装置及び液滴吐出手段の回復方法
JP2010099851A (ja) 液体噴射装置
JP2011098526A (ja) 画像記録装置
JP2013023365A (ja) プラテンユニット及び液体噴射装置
JP2013022899A (ja) 液体吐出装置、及び、液体吐出方法
JP5957821B2 (ja) プラテンユニット及び液体噴射装置
JP2004130720A (ja) インクジェット記録装置
CN102837506B (zh) 压印板单元以及液体喷射装置
JP2015168138A (ja) 液体噴射装置
JP2009298072A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20141007