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JP2013022898A - 液体吐出装置、及び、液体吐出方法 - Google Patents

液体吐出装置、及び、液体吐出方法 Download PDF

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JP2013022898A
JP2013022898A JP2011161720A JP2011161720A JP2013022898A JP 2013022898 A JP2013022898 A JP 2013022898A JP 2011161720 A JP2011161720 A JP 2011161720A JP 2011161720 A JP2011161720 A JP 2011161720A JP 2013022898 A JP2013022898 A JP 2013022898A
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JP2011161720A
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Inventor
Toshiya Okada
俊哉 岡田
Yasunori Koike
保則 小池
Takayuki Kawakami
貴幸 川上
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】搬送される媒体が削れた粉体等によるノズルの目詰まりを安価な方法にて防止する液体吐出装置等を提供する。
【解決手段】搬送方向に搬送される媒体に液体を吐出するノズルを備えたヘッドと、前記ヘッドと対向させて設けられ、前記媒体が沿わされる樹脂製のプラテン31と、前記搬送される媒体における、前記搬送方向と交差する前記媒体の幅方向における端部の下に位置させて前記プラテン31上に配置されて、接地されている金属製の接地部材47、48と、を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体吐出装置、及び、液体吐出方法に関する。
液体吐出装置としては、例えば、液体としてのインクを吐出して、搬送される媒体上に画像を形成するインクジェット方式の所謂インクジェットプリンターが知られており、また、このインクジェットプリンターを用いて画像を形成する方法も知られている。このようなインクジェットプリンターは、媒体の下面を支持するプラスチック製のプラテンが備えられており、インクを吐出する印字ヘッドがプラテンと対向するように設けられている(例えば、特許文献1参照)。そして、搬送される媒体とプラテンとの摩擦により生じる静電気により、媒体が通過する際に粉体等が舞って印字ヘッドに設けられたノズルが目詰まりしないように、プラテンには、帯電防止処理が施されている。
特開2000−289290号公報
インクジェットプリンターにて良好な画像を形成するためには、搬送される媒体とヘッドとの距離を適切に保ち、滑らかに搬送する必要がある。このため、媒体の搬送経路をなすプラテンは、媒体をプラテンに沿わせてヘッドとの距離を適切に保ため、プラテンの下方から媒体を吸引したり、また、搬送時の摩擦抵抗が小さくなるようにリブ等が設けられるなど形状が複雑である。このように形状が複雑なプラテンを帯電防止処理するために、導電性物質が混入された樹脂にて形成したり、静電防止塗料を表面に塗布すると、コストが高騰する虞があるという課題がある。また、プラテンを金属にて製造すると、複雑な形状のため加工が難しく更にコストが高騰する虞があるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、搬送される媒体から舞う粉体等によるノズルの目詰まりを安価な方法にて防止する液体吐出装置及び液体吐出方法を提供することにある。
上記目的を達成するための主たる発明は、
搬送方向に搬送される媒体に液体を吐出するノズルを備えたヘッドと、
前記ヘッドと対向させて設けられ、前記媒体が沿わされる樹脂製のプラテンと、
前記搬送される媒体における、前記搬送方向と交差する前記媒体の幅方向における端部の下に位置させて前記プラテン上に配置され、接地されている金属製の接地部材と、
を有することを特徴とする液体吐出装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書の記載及び添付図面により明らかにする。
本実施形態におけるインクジェットプリンターの斜視図である。 本実施形態におけるインクジェットプリンターの内部側面図である。 本実施形態におけるプラテンユニットの斜視図である。 本実施形態におけるプラテンユニットの上面図である。 プラテンに第1接地部材及び第2接地部材が設けられていないときの紙粉の状態を説明する図である。 第1接地部材及び第2接地部材が設けられているときの紙粉の状態を説明する図である。
本明細書の記載及び添付図面により、少なくとも、以下の事項が明らかになる。すなわち、
搬送方向に搬送される媒体に液体を吐出するノズルを備えたヘッドと、
前記ヘッドと対向させて設けられ、前記媒体が沿わされる樹脂製のプラテンと、
搬送される前記媒体における、前記搬送方向と交差する前記媒体の幅方向における端部の下に位置させて前記プラテン上に配置されて、接地されている金属製の接地部材と、
を有することを特徴とする液体吐出装置である。
このような液体吐出装置によれば、プラテンは、樹脂製なので複雑な形状であっても容易にかつ安価に製造することが可能である。また、搬送される媒体が沿わされるプラテン上には、搬送方向と交差する媒体の幅方向における端部の下に位置させて、接地されている金属製の接地部材が設けられているので、プラテンが樹脂製であっても搬送される媒体の端部近傍において、静電気の発生を防止することが可能である。このため、搬送される媒体の端部から粉体等が舞うことを防止することが可能であり、ヘッドに設けられたノズルの、粉体等による目詰まりの発生を抑えることが可能である。また、接地部材は、媒体の端部の下に位置しているので、プラテン全体を金属にて形成したり、プラテン全体を導電性物質が混入された樹脂にて形成する場合と比較して安価に製造することが可能である。このため、媒体から発生する粉体等によるノズルの目詰まりを安価な方法にて防止する液体吐出装置を提供することが可能である。
かかる液体吐出装置であって、
幅が互いに相違する複数種類の前記媒体を搬送可能であり、
前記接地部材は、前記幅方向における前記媒体の両端部の下にそれぞれ設けられ、
一方の前記接地部材は固定され、他方の前記接地部材は、搬送される前記媒体の幅に応じて移動可能であることが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、接地部材は、媒体の両端部の下にそれぞれ設けられ、一方の接地部材は固定され、他方の接地部材は移動可能としたので、2つの接地部材の間隔を適宜変更することが可能である。このため、幅が互いに相違する複数種類の媒体に応じて、他方の接地部材を移動させることにより、互いに幅が相違して、搬送される媒体の、幅方向における両端部の下にそれぞれ接地部材を位置させることが可能である。このため、より効果的に媒体の端部近傍に静電気が生じることを防止することが可能である。このとき、2つの接地部材のうちの一方を固定し、他方を移動可能としたので、両方が移動する場合より、簡単な構成にて2つの接地部材の間隔を変更することが可能である。
かかる液体吐出装置であって、
搬送される前記媒体の幅に応じて前記幅方向に移動可能に設けられ、前記媒体の端をガイドするガイド部材を有し、
前記他方の接地部材は、前記ガイド部材と一体をなして移動することが望ましい。
このような液体吐出装置によれば、搬送される媒体の幅に応じて幅方向に移動可能に設けられ、媒体の端をガイドするガイド部材と他方の接地部材とが一体に設けられているので、ガイド部材を媒体の幅に応じて移動するだけで、接地部材を容易に媒体の端部の下に配置することが可能である。
また、樹脂製のプラテンに沿って搬送方向に搬送される媒体における、前記搬送方向と交差する前記媒体の幅方向における端部が、
前記プラテン上に配置されて、接地されている金属製の接地部材上にて接触されつつ、前記搬送方向に搬送される前記媒体に、
前記プラテンと対向するノズルから液体を吐出することを特徴とする液体吐出方法である。
このような液体吐出方法によれば、液体を吐出するノズルから液体が吐出される媒体は、搬送方向と交差する媒体の幅方向における端部が、プラテン上に配置されて、接地されている金属製の接地部材上に接触されつつ搬送方向に搬送されるので、樹脂製のプラテンに沿わされて搬送されても、媒体の端部近傍において、静電気の発生を防止することが可能である。このため、搬送される媒体の端部から粉体等が舞うことを防止することが可能であり、ヘッドに設けられたノズルの、粉体等による目詰まりの発生を抑えることが可能である。また、接地部材は、媒体の端部の下に位置しているので、プラテン全体を金属にて形成したり、プラテン全体を導電性物質が混入された樹脂にて形成する場合と比較して安価に製造することが可能である。このため、媒体から発生する粉体等によるノズルの目詰まりを安価な方法にて防止する液体吐出方法を提供することが可能である。
===実施形態===
図1は、本実施形態におけるインクジェットプリンター1の斜視図である。同図に示すように、このインクジェットプリンター1は、長手方向が水平に配置された記録部40と、記録部40に媒体(被記録媒体)としての用紙S(図2参照)を供給する供給部10と、記録部40の端部と供給部10とに装着されている筐体90と、記録部40にて記録された用紙Sが排出される排出部60と、記録部40、供給部10及び排出部60を下方から支持する脚部70とを備えている。
供給部10は、長尺の用紙S(図2参照)を巻き重ねたロールRを含むロール組立体11(図2参照)を有している。図1においては、ロール組立体11は、筐体90のロールカバー91に覆われている。
記録部40は、トップカバー42及びフロントカバー44によりその内部機構が覆われている。記録部40の内部には後述するヘッド41(図2参照)等が配置され、供給部10のロールRから引き出されて記録部40に給送された用紙Sに対して液体としてのインクが吐出されて画像が形成される。
記録部40において画像が形成された用紙Sは、搬送方向において記録部40より下流側に形成された排出部60から外部に排出される。なお、脚部70は、排出部60を通過した用紙Sが床面に接しないようにする目的で設けられている。
記録部40の端部に装着されている筐体90は、インクが吐出される記録領域から退避したヘッド41が待機するホームポジションのスペースを形成するとともに、その下部に、カートリッジホルダ20を覆っている。カートリッジホルダ20には、その表面を覆うホルダカバー22の内側に、ヘッド41に供給するインクを収容したインクカートリッジ(不図示)が装着される。
また、筐体90の上面には、操作パネル80が配置されている。操作パネル80は、ユーザーが操作する複数のスイッチ82の他、インクジェットプリンター1の動作状態を示す表示部84も含まれている。従って、ユーザーは、操作パネル80及びカートリッジホルダ20が配置された側を前面として、この前面側からインクジェットプリンター1を操作する。
図2は、本実施形態におけるインクジェットプリンター1の内部側面図である。
インクジェットプリンター1は、図2に示すように、ロールRを保持するスピンドル13と、ロールRから繰り出された用紙Sを搬送する搬送路14と、搬送されてくる用紙Sに対して画像を形成する記録部40と、画像形成を経た用紙Sを排出する排出部60と、排出部60から排出されるよう紙Sをせん断するカッター装置61とを備えている。搬送路14には、ロールRと記録部40との間に、用紙Sを搬送する搬送ローラー45と、用紙Sの蛇行を規制する一対のガイドとを備えている。
搬送される用紙Sは、搬送方向と交差する用紙Sの紙幅方向において、操作パネル80側(図4にて紙幅方向右側)に固定された固定ガイド部(不図示)と、操作パネル80とは反対側(図4にて紙幅方向左側)に紙幅方向に移動可能に設けられたガイド部材としての移動ガイド部46と、により案内されて搬送される。すなわち、搬送される用紙Sは、紙幅に合わせて移動ガイド部46が移動されて調整されることにより、互いに紙幅が相違する複数種類の用紙Sを蛇行させることなく搬送することができるように構成されている。また、移動ガイド部46には、移動ガイド部46の下面から搬送方向下流側に延出され、例えば金属製のフレーム等を介して接地された金属製のプレートでなる第1接地部材47が設けられている。
また、インクジェットプリンター1は、搬送されてくる用紙Sを後述するヘッド41の下方にて支持するプラテンユニット30を備えている。プラテンユニット30は、プラテン31、プラテンベース32、及び、支持部材33を有している。プラテンユニット30の詳細な構成は後述する。また、インクジェットプリンター1は、上記各構成器機の動作を統括的に制御する不図示の制御部を備えている。
なお、以下の説明では、用紙Sの搬送方向、すなわち供給部10側から排出部60側に向かう方向をX軸方向と、X軸方向と直交する用紙Sの紙幅方向をY軸方向と、X軸方向及びY軸方向といずれも直交する鉛直方向をZ軸方向と称して説明する場合がある。
記録部40は、搬送路14に沿って搬送されてくる用紙Sに対してインクを吐出するヘッド41を有している。ヘッド41は、搬送路14の紙幅方向、すなわち用紙Sの紙幅方向に移動自在なキャリッジ43に搭載されている。ヘッド41は、移動時にプラテン31と対向する面に複数のノズル列を有するノズルプレートを備えており、各ノズルから列毎に相違する所定の色(例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K))のインクをそれぞれ吐出可能な構成となっている。ヘッド41は、プラテン31に支持され、ロールRから繰り出された用紙Sの記録面に対して、所定ノズルから所定のタイミングにてインクを吐出することにより所定の画像や文字等の情報を記録する画像形成を実施する。
記録部40にて画像形成された用紙Sは、搬送路14の終端部を構成するニップ部50を通り排出部60から排出される。ニップ部50は、用紙Sをニップするとともに回転駆動して用紙Sを排出する排出ローラー51を複数備えている。排出ローラー51は、紙種によってニップするローラーをギザローラー51aあるいはコロローラー51bに切り替える機構を備えている。
ニップ部50の下流側には、排出された用紙Sを所定サイズにせん断するカッター装置61が設けられている。カッター装置61は、排出された用紙Sの高さ位置を規制する規制部材62と、用紙Sの排出方向(X軸方向)と直交する紙幅方向(Y軸方向)に移動して用紙Sをせん断するカッターユニット63とを有している。
図1に示すような大判のインクジェットプリンター1は、紙幅方向に長いため、用紙Sを支持するプラテン31を複数用いてプラテンユニット30として構成している。
図3は、本実施形態におけるプラテンユニット30の斜視図である。図3には本実施形態のプラテンユニット30を構成する最小構成としての、プラテン31とプラテンベース32と支持部材33が示されている。なお、図3は、プラテンユニット30の構成の説明を容易にするために、プラテンユニット30の一部を示す斜視図としている。図4は、本実施形態におけるプラテンユニット30の上面図である。図4には、プラテン31が、第1プラテン31Aと第2プラテン31Bと第3プラテン31Cとからなり、紙幅方向に連ねられていることが示されている。ただし、プラテンユニット30を構成するプラテンの数はこれに限られない。また、プラテンの紙幅方向の長さもこれに限られない。
以下、これらの図を参照しつつ、プラテンユニット30の概略について説明する。
支持部材33は、プラテンベース32をその上部で支持するための部材である。プラテンベース32は、第1プラテンベース32Aと第2プラテンベース32Bと図示しない第3プラテンベースを有し、紙幅方向に連ねられている。
これらプラテンベース32は、紙幅方向(Y軸方向)についてそれぞれ長さが異なるが、他の構成についてはほぼ同様の構成を有しているので、ここでは、主に第1プラテンベース32Aを例に挙げて説明する。また、第1プラテンベース32Aと第2プラテンベース32Bと第3プラテンベースの上部には、第1プラテン31Aと第2プラテン31Bと第3プラテン31Cが設けられている。第1プラテン31Aと第2プラテン31Bと第3プラテン31Cも紙幅方向(Y軸方向)についてそれぞれ長さが異なるが、他の構成についてはほぼ同様の構成を有しているので、ここでは、主に第1プラテン31Aを例に挙げて説明する。
プラテン31とプラテンベース32は、ともに樹脂にて射出成形されている。ここで、プラテン31及びプラテンベース32を金属素材にて製造しなかったのは、プラテン31の形状が複雑な形状であるため、金属素材のプレス加工では工程が多く、また仮に板金で製造したとしても高い部品精度を確保することが困難なためである。
第1プラテンベース32Aの底部は、底部開口部322を複数備えている。第1プラテンベース32Aの内部空間は、支持部材33の内部空間に連通する。他のプラテンベースも同様に支持部材33の内部空間に連通する底部開口部322を有しているため、第1プラテンベース32Aの内部空間と第2プラテンベース32Bの内部空間と第3プラテンベースの内部空間は、内部の空気外動可能に連通している。
第1プラテン31Aには、搬送される用紙Sを支持する支持面312と、打ち捨てられたインクなどの液体を搬送中の用紙Sに触れさせないようにするための溝部313が設けられている。溝部313には、インク吸引と紙吸引とを兼ねる第1吸引孔314が設けられている。第1吸引孔314は、第1プラテン31Aの上部から下部方向(Z軸方向)に貫通している。また。第1プラテン31Aには、搬送される用紙Sを支持する支持面312に第2吸引孔315と第3吸引孔316とが複数設けられている。
第1プラテン31A上を搬送される用紙Sは、紙幅方向における操作パネル80側の供給部10に設けられ、図示しない固定ガイド部を基準として位置決めされている。すなわち、いずれのサイズの用紙Sであっても、用紙Sの端部が通過する支持面312上の領域が、紙幅方向における操作パネル80側に存在する。そして、支持面312の用紙Sの端部が通過する領域には、例えば金属製のフレーム等を介して接地された金属製のプレートでなる第2接地部材48が設けられている。
第1プラテンベース32Aには、用紙Sの搬送方向における両側に突出した突起部321が複数設けられており、第1プラテン31Aには、突起部321と係合するためのフック状部材311が設けられている。また、第1プラテンベース32Aの上部縁周囲には、延伸し連続したスポンジ34Aが設けられている。そして、フック状部材311が突起部321に係合して第1プラテン31が第1プラテンベース32Aに固定される。このとき、スポンジ34Aが圧縮されることにより、第1プラテン31Aと第1プラテンベース32Aとの間の気密性が高められる。
本実施形態のインクジェットプリンター1は、固定ガイド部に沿って供給された用紙Sの、紙幅方向における端部が通過する領域のプラテン31上に第2接地部材48を有しており、用紙Sの、移動ガイド部46に案内される側の端部が通過する領域のプラテン31上まで、移動ガイド部46から繋がっている第1接地部材47を有している。このため、搬送される用紙Sの両端部近傍では、用紙Sが搬送されることにより用紙Sとプラテン31との間にて摩擦が生じても静電気が生じないように構成されている。ここで、第1接地部材47及び第2接地部材48が設けられていない場合に生じる現象について説明する。
図5は、プラテン31’に第1接地部材47及び第2接地部材48が設けられていないときの紙粉の状態を説明する図である。図5には、プラテン31’と、ヘッド41’のノズルプレートNP’と、プラテン31’上を搬送される用紙Sが示されている。
プラテン31’に第1接地部材47及び第2接地部材48が設けられていない場合には、プラテン31’上を用紙Sが通過するとプラテン31’と用紙Sとの間に生じる摩擦により静電気が発生する。
特に、本実施形態のように大判のインクジェットプリンター1では、主に紙幅方向に幅広の用紙Sが搬送されるので、用紙Sが波打つなどしてプラテンから浮きやすい。このため、用紙Sのプラテン31’からの浮きを防止するために前述の第1吸引孔314〜第3吸引孔316から用紙Sを吸引する。この吸引により用紙Sとプラテン31’との摩擦力が大きくなり、プラテン31’に生じる静電気が大きなものとなる。このようにして、プラテン31’が帯電して除電が行われないと、ヘッド41’のノズルプレートNP’との間に電位差が生じ電界が生じる。
一方、用紙Sが通過する際に、主に用紙Sの端部から紙粉Saが舞う。この紙粉Saが電界の間で舞うと、図5に示すように、この紙粉Saが誘電分極する。誘電分極した紙粉Saは、プラテン31’またはノズルプレートNP’に吸着される。
ノズルプレートNP’には、インクを吐出する不図示のノズルが設けられている。しかしながら、紙粉SaがノズルプレートNP’に吸着されると、吸着された紙粉Saがノズルの目詰まりを生じさせる場合がある。ノズルが目詰まりすると、目詰まりしたノズルからはインクが吐出されないので、目詰まりしたノズルが担当する画素には、形成されるはずの所望のドットが形成されず、所謂ドット抜けが発生し、良好が画像を形成することができない。
このようなドット抜けが発生しないように、たとえば、キャリッジ43の退避位置にてノズルから強制的にインクを吐出させるクリーニングが行われるが、クリーニングは無駄にインクが消費されてしまう。また、インクの強制的な吐出により廃液(廃インク)の排出量が増えるという不利益をもたらすことになる。よって、ノズルプレートNP’に紙粉Saが付着しないようにすることが望ましい。
そして、上記のような紙粉Saの付着プロセスを考慮すると、プラテン31の帯電を抑制することが望ましい。このため、本実施形態のインクジェットプリンター1では、第1接地部材47及び第2接地部材48を備えることとしている。
図6は、第1接地部材47及び第2接地部材48が設けられているときの紙粉の状態を説明する図である。
前述したように、第1接地部材47及び第2接地部材48は、例えば金属製のフレーム等を介して接地されており、搬送される用紙Sの両端部が通過する領域に配置されている。
このような構成とすることにより、搬送される用紙Sの両端部は、プラテン31上にて第1接地部材47及び第2接地部材48に接触する。このため、用紙Sの端部が接触する第1接地部材47及び第2接地部材48から電荷を逃がすことができるので、少なくとも用紙Sの端部が通過する領域は、帯電されずヘッド41のノズルプレートNPとプラテン31との間に電界が発生しない。このため、紙粉SaがノズルプレートNPに吸着されにくくなり、ノズルの目詰まりが生じ難くなるのでドット抜けが発生しにくいインクジェットプリンター1を提供することが可能である。
すなわち、本実施形態のインクジェットプリンター1によれば、プラテン31は、樹脂製なので複雑な形状であっても容易にかつ安価に製造することが可能である。また、搬送される用紙Sが沿わされるプラテン31上には、搬送方向と交差する用紙Sの紙幅方向における端部の下に位置させて、接地されている金属製の第1接地部材47及び第2接地部材48が配置されているので、プラテン31が樹脂製であっても搬送される用紙Sの端部近傍において、静電気の発生を防止することが可能である。このため、搬送される用紙Sの端部にて紙粉Sa が舞うことを防止することが可能であり、ヘッド41に設けられたノズルの、紙粉Saによる目詰まりの発生を抑えることが可能である。また、第1接地部材47及び第2接地部材48は、用紙Sの端部の下に位置しているので、プラテン31全体を金属にて形成したり、プラテン31全体を導電性物質が混入された樹脂にて形成する場合と比較して安価に製造することが可能である。このため、搬送される用紙Sから舞う紙粉Saによるノズルの目詰まりを安価な方法にて防止するインクジェットプリンター1を提供することが可能である。
また、第1接地部材47と第2接地部材48は、用紙Sの両端部の下にそれぞれ設けられ、第1接地部材を移動可能とし、第2接地部材48を固定したので、第1接地部材47と第2接地部材48との間隔を適宜変更することが可能である。このため、幅が互いに相違する複数種類の用紙Sに応じて、第1接地部材47を移動させることにより、互いに幅が相違して、搬送される用紙Sの、紙幅方向における両端部の下にそれぞれ第1接地部材47と第2接地部材48とを位置させることが可能である。このため、より効果的に用紙Sの端部近傍に静電気が生じることを防止することが可能である。このとき、第1接地部材47を移動可能とし、第2接地部材48を固定したので、両方が移動する場合より、簡単な構成にて第1接地部材47と第2接地部材48との間隔を変更することが可能である。
また、第1接地部材47は、搬送される用紙Sの幅に応じて紙幅方向に移動可能に設けられ、用紙Sの端をガイドする移動ガイド部46と一体に設けられているので、移動ガイド部46を用紙Sの幅に応じて移動するだけで、第1接地部材47を容易に用紙Sの端部の下に配置することが可能である。
また、本実施形態の液体吐出方法によれば、インクを吐出するノズルからインクが吐出される用紙Sは、搬送方向と交差する用紙Sの幅方向における端部が、プラテン31上に配置されて、第1接地部材47及び第2接地部材48上に接触されつつ搬送方向に搬送されるので、樹脂製のプラテン31に沿わされて搬送されても、用紙Sの端部近傍において、静電気の発生を防止することが可能である。このため、搬送される用紙Sの端部から紙粉Sa等が舞うことを防止することが可能であり、ヘッド41に設けられたノズルの、紙粉Sa等による目詰まりの発生を抑えることが可能である。また、第1接地部材47及び第2接地部材48は、用紙Sの端部の下に位置しているので、プラテン31全体を金属にて形成したり、プラテン31全体を導電性物質が混入された樹脂にて形成する場合と比較して安価に製造することが可能である。このため、用紙Sから発生する紙粉Sa等によるノズルの目詰まりを安価な方法にて防止する液体吐出方法を提供することが可能である。
===その他の実施の形態===
上述の実施形態では、液体噴射装置としてインクジェットプリンター1が説明されていたが、これに限られるものではなくインク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が分散されている液状体、ジェルのような流状体)を噴射したり吐出したりする液体吐出装置に具現化することもできる。例えば、カラーフィルタ製造装置、染色装置、微細加工装置、半導体製造装置、表面加工装置、三次元造形機、気体気化装置、有機EL製造装置(特に高分子EL製造装置)、ディスプレイ製造装置、成膜装置、DNAチップ製造装置などのインクジェット技術を応用した各種の装置に、上述の実施形態と同様の技術を適用してもよい。また、これらの方法や製造方法も応用範囲の範疇である。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
<ヘッドについて>
インクを噴射する方式は、圧電素子を用いて噴射する方式に限られず、例えば、熱によりノズル内に泡を発生させる方式など、他の方式を用いてもよい。
1 インクジェットプリンター、
10 供給部、11 組立体、13 スピンドル、14 搬送路、
20 カートリッジホルダ、22 ホルダカバー、
30 プラテンユニット、31 プラテン、31’プラテン、
31A 第1プラテン、31B 第2プラテン、31C 第3プラテン、
32 プラテンベース、32A 第1プラテンベース、32B 第2プラテンベース、
33 支持部材、34A スポンジ、
40 記録部、41 ヘッド、41’ ヘッド、42 トップカバー、
43 キャリッジ、44 フロントカバー、45 搬送ローラー、
46 移動ガイド部、 47 第1接地部材、48 第2接地部材、
50 ニップ部、51 排出ローラー、51a ギザローラー、
51b コロローラー、
60 排出部、61 カッター装置、62 規制部材、63 カッターユニット、
70 脚部、80 操作パネル、82 スイッチ、84 表示部、
90 筐体、91 ロールカバー、
311 フック状部材、312 支持面、313 溝部、314 第1吸引孔、
315 第2吸引孔、316 第3吸引孔、
321 突起部、322 底部開口部、
NP ノズルプレート、NP’ ノズルプレート、R ロール、
S 用紙、Sa 紙粉

Claims (4)

  1. 搬送方向に搬送される媒体に液体を吐出するノズルを備えたヘッドと、
    前記ヘッドと対向させて設けられ、前記媒体が沿わされる樹脂製のプラテンと、
    搬送される前記媒体における、前記搬送方向と交差する前記媒体の幅方向における端部の下に位置させて前記プラテン上に配置されて、接地されている金属製の接地部材と、
    を有することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液体吐出装置であって、
    幅が互いに相違する複数種類の前記媒体を搬送可能であり、
    前記接地部材は、前記幅方向における前記媒体の両端部の下にそれぞれ設けられ、
    一方の前記接地部材は固定され、他方の前記接地部材は、搬送される前記媒体の幅に応じて移動可能であることを特徴とする液体吐出装置。
  3. 請求項2に記載の液体吐出装置であって、
    搬送される前記媒体の幅に応じて前記幅方向に移動可能に設けられ、前記媒体の端をガイドするガイド部材を有し、
    前記他方の接地部材は、前記ガイド部材と一体をなして移動することを特徴とする液体吐出装置。
  4. 樹脂製のプラテンに沿って搬送方向に搬送される媒体における、前記搬送方向と交差する前記媒体の幅方向における端部が、
    前記プラテン上に配置されて、接地されている金属製の接地部材上にて接触されつつ、前記搬送方向に搬送される前記媒体に、
    前記プラテンと対向するノズルから液体を吐出することを特徴とする液体吐出方法。
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JP2016093903A (ja) * 2014-11-12 2016-05-26 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 インクジェット記録装置

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