JP2012179024A - パン類及びアルカリ麺類製造用米粉ブレンド粉とそれを用いた米粉食品及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タンパク質含量13.5質量%〜18質量%の範囲である小麦粉に画期的に製パン性、製麺性良好なアルカリ処理米粉を適当量ブレンドし、従来の米粉ブレンド粉に比べ製パン性、製麺性の非常に優れた米粉ブレンド粉を調製し、本米粉ブレンド粉を用いて従来品に比べ格段に高品質の米粉含有パン類、アルカリ麺類を製造できる。本法によって得られるパン類、アルカリ麺類は従来品に比べ総合的品質が良好で、特に食感(モチモチ感)、食味に優れた特性を有している。
【選択図】なし
Description
[1]
タンパク質含量が13.5質量%〜18質量%の範囲である小麦粉を95質量部〜60質量部およびアルカリ処理米粉を5質量部〜40質量部含有するパン類製造用ブレンド粉であって、但し、小麦粉およびアルカリ処理米粉の合計を100質量部とし、前記アルカリ処理米粉は、平均粒径が3.0μm以上20.0μm以下、損傷澱粉量が0.5質量 %以上5.0質量%以下、タンパク質含量が0.01質量%以上1.0質量%以下で、且つ、非澱粉性糖類が1.0質量%以上2.0質量%以下の米粉である、前記ブレンド粉。
[2]
タンパク質含量が13.5質量%〜18質量%の範囲である小麦粉を97質量部〜75質量部およびアルカリ処理米粉を3質量部〜25質量部を含有するアルカリ麺類製造用ブレンド粉であって、但し、小麦粉およびアルカリ処理米粉の合計を100質量部とし、前記アルカリ処理米粉は、平均粒径が3.0μm以上20.0μm以下、損傷澱粉量が0.5質量 %以上5.0質量%以下、タンパク質含量が0.01質量%以上1.0質量%以下で、且つ、非澱粉性糖類が1.0質量%以上2.0質量%以下の米粉である、前記ブレンド粉。
[3]
粉末グルテンおよび増粘多糖類を含有しない、[1]または[2]に記載のブレンド粉。
[4]
前記小麦粉の少なくとも一部が超強力粉である、[1]〜[3]のいずれかに記載のブレンド粉。
[5]
前記米粉が以下の工程(1)〜(3)を含む方法で製造される米粉である、[1]〜[4]のいずれかに記載のブレンド粉。
(1)生米粒をアルカリ性水溶液とともに粉砕処理するか、または生米粒を粉砕した米粉をアルカリ性水溶液に浸漬処理し、処理後の米粉とアルカリ性水溶液とを分離する工程、
(2) 分離した米粉をアルカリ性水溶液に浸漬処理し、処理後の米粉とアルカリ性水溶液とを分離する工程、但し、この工程は、1回または2回以上行う、
(3)得られた米粉を、任意に水洗及び/又は中和した後に、脱水及び/又は乾燥して米粉を得る工程
[6]
[1]、[4]または[5]に記載のブレンド粉を用い、かつ粉末グルテンおよび増粘多糖類を用いることなくパン類を製造する、パン類の製造方法。
[7]
[2]、[4]または[5]に記載のブレンド粉を用い、かつ粉末グルテンおよび増粘多糖類を用いることなく麺類を製造する、アルカリ麺類の製造方法。
[8]
[1]、[4]または[5]に記載のブレンド粉を用い、かつ粉末グルテンおよび増粘多糖類を用いることなく製造されたパン類。
[9]
[1]、[4]または[5]に記載のブレンド粉を用い、かつ粉末グルテンおよび増粘多糖類を用いることなく製造されたアルカリ麺類。
本発明の第1の態様は、タンパク質含量が13.5質量%〜18質量%の範囲である小麦粉を95質量部〜60質量部およびアルカリ処理米粉を5質量部〜40質量部含有するパン類製造用ブレンド粉である。
本発明の第2の態様は、タンパク質含量が13.5質量%〜18質量%の範囲である小麦粉を97質量部〜75質量部およびアルカリ処理米粉を3質量部〜25質量部を含有するアルカリ麺類製造用ブレンド粉である。
いずれの態様においても、小麦粉およびアルカリ処理米粉の合計を100質量部とし、前記アルカリ処理米粉は、平均粒径が3.0μm以上20.0μm以下、損傷澱粉量が0.5質量 %以上5.0質量%以下、タンパク質含量が0.01質量%以上1.0質量%以下で、且つ、非澱粉性糖類が1.0質量%以上2.0質量%以下の米粉である。
本発明のブレンド粉で用いる小麦粉は、タンパク質含量が13.5質量%〜18質量%の範囲である小麦粉である。グルテン、増粘多糖類等の添加物無添加の製パン性または製麺性良好な米粉ブレンド粉とするために、タンパク質含量が13.5質量%以上の小麦粉を用いる。タンパク質含量は14.0質量%以上であることが好ましい。
本発明のブレンド粉で用いるアルカリ処理米粉とは、平均粒径が3.0μm以上20.0μm以下、損傷澱粉量が0.5質量 %以上5.0質量%以下、タンパク質含量が0.01質量%以上1.0質量%以下で、且つ、非澱粉性糖類が1.0質量%以上2.0質量%以下である米粉である。
乾物試料当たりの澱粉含量(%)=グルコース量(g)×0.9/乾物試料質量(g)×100
(1)生米粒をアルカリ性水溶液とともに粉砕処理するか、または生米粒を粉砕した米粉をアルカリ性水溶液に浸漬処理し、処理後の米粉とアルカリ性水溶液とを分離する工程、
(2)分離した米粉をアルカリ性水溶液に浸漬処理し、処理後の米粉とアルカリ性水溶液とを分離する工程、但し、この工程は、1回または2回以上行う、
(3)得られた米粉を、任意に水洗及び/又は中和した後に、脱水及び/又は乾燥して米粉を得る工程
工程(1)では、生米粒をアルカリ性水溶液とともに粉砕処理するか、または生米粒を粉砕した米粉をアルカリ性水溶液に浸漬処理する。米原料の種類は特に限定は無く、例えば、粳種、糯種、長粒種、中粒種、短粒種など種々のものが使用できる。また、米粒は、通常精米が使用され、例えば、70〜90質量%の精米歩合のものを使用することができる。70〜90質量%の精米歩合のものを使用することで、アルカリ処理の効果が首尾良く発揮され、望ましい特性の米粉を効率的に調製することができるという利点がある。
工程(2)では、工程(1)で分離した米粉を、再度、0.2質量%(0.05規定)から5質量%(1.25規定)、好ましくは0.2質量%(0.05規定)から3質量%(0.75規定)のアルカリ性水溶液に浸漬処理し、処理後の米粉とアルカリ性水溶液とを分離する。アルカリ性水溶液への浸漬処理は、工程(1)と同様の条件で実施してもよいし、工程(1)と異なる条件で実施してもよい。但し、このアルカリ性水溶液のアルカリ度や浸漬温度、時間及び量は、工程(1)の説明を参照することができる。浸漬処理後の分離は、遠心分離、デカンテーション等の操作によって上清のアルカリ水溶液を除去することが行う。工程(2)では、このアルカリ性水溶液への浸漬および分離を1回または2回以上行う。2回以上行う場合、繰り返しの回数は、米粉のアルカリ処理の度合い等を考慮して、適宜決定することができ、例えば、10回までの範囲で実施できる。但し、上限は10回に限定される意図ではない。必要により10回を超える回数のアルカリ性水溶液への浸漬および分離を実施することもできる。繰返し操作におけるアルカリ性水溶液への浸漬条件や分離条件は、各回同一でも異なってもよい。
工程(3)では、工程(2)で分離した米粉を、脱水及び/又は乾燥して米粉を得る。脱水及び/又は乾燥前には、任意で、水洗及び/又は中和をすることもできる。中和処理に使用する酸は食品用に利用できる酸であれば特に限定はなく、例えば、塩酸、硫酸、亜硫酸などの無機酸や酢酸、乳酸、クエン酸などの有機酸やこれらの塩の単独もしくは2種以上組み合わせて用いることができる。中和処理後の水洗は、通常大過剰の水を加えた後、中和処理した米粉混合液を良く混合し、遠心分離、デカンテーション等の操作によって、上清の分離と脱水を行う。中和処理後の水洗は、一回でも目的を達成できるが、好ましくは中和処理によって生成する塩類、可溶性タンパク質、非澱粉性糖類等を極力除去するため3回程度行うことが好ましい。
次に表1〜3に示す試験例(参考例、比較例を含む)に基づいて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は、これらの実施例に何ら限定されるものではない。
第1表に示す配合で、本発明の各種米粉ブレンド粉について、以下に示す製パン条件のノータイム法で山型食パンを製造し、製パン性等の評価を行なった。ノータイム法とは、パンの原材料をすべて始めにミキサーに投入し最適ミキシング後、直ぐに分割、丸め、ベンチタイム(生地一定時間放置し休ませる操作)操作を行い、一次発酵を行わず直ぐに成型操作を行い、最終発酵を取って焼成する製パン方法のことである。この方法においては、用いる穀物粉の特性の違いが、パンの比容積を初めとする製パン適性の評価の善し悪しに反映されやすい特性を持っているので採用した。
アルカリ処理米粉A:
精米した粳米の米粒200gに4℃に冷却した0.5質量%(0.125規定)のNaOH溶液1000mlを添加し、20℃前後で、12時間放置する。次に、水挽き方式の粉砕機で米粒を粉砕する。得られた米粉懸濁液を遠心分離し、上清のアルカリ溶液を除去する。遠心分離後の米粉沈殿物に0.5質量%(0.125規定)のNaOH溶液1000mlを添加し良く混合し20℃前後で、12時間放置し、遠心分離後上清のアルカリ溶液を除去する。次に、蒸留水1000mlを米粉沈殿物に添加し塩酸でpH7前後になるように中和処理する。この米粉懸濁液を同様に遠心分離し上清を除去する。この水洗操作を更に2回繰り返す(2回目以降は中和処理無し)。最後の水洗を終了した米粉沈殿は150メッシュの篩で篩別し、粗粒や細胞壁成分の除去を行なう。最後に得られた米粉沈殿物を40℃で通風乾燥後、乾燥粉末を乳鉢でマイルドに粉砕しアルカリ処理米粉Aを得た。アルカリ処理米粉Aの物性は以下のとおり。平均粒径15.3μm、損傷澱粉量1.1%、タンパク質含量0.60%、非澱粉性糖類1.5%。
粳米の市販気流製粉米粉200gに4℃に冷却した0.2質量%(0.05規定)のNaOH溶液を1600ml添加し、12時間、4℃の低温庫で放置する。次に、上清のアルカリ溶液をデカンテーションにより除去する。この操作を同様に更に2回繰り返す。次に、4℃に冷却した蒸留水を1600ml加え良く混合し、塩酸でpH7前後に中和処理を行う。その後同様に12時間、4℃の低温庫で放置し上清をデカンテーションにより除去する。蒸留水添加以降(中和処理は無し)の操作を同様に更に2回繰り返し、最後の米粉沈殿は、150メッシュの篩で篩別し、粗粒や細胞壁成分の除去を行なう。最後に得られた米粉沈殿物をアルカリ処理米粉Aと同条件で乾燥、粉砕しアルカリ処理米粉Bを得た。アルカリ処理米粉Bの物性は以下のとおり。平均粒径15.3μm、損傷澱粉量2.0%、タンパク質含量0.20%、非澱粉性糖類1.8%。
・ミキシング:全原料をミキサーに入れ、ミキシングピーク時間後10秒程度後までミキシングする
・分割、丸目:生地量100gずつ手分割、丸目
・べンチ :30℃、20分
・成型 :モルダー、シーターにて成型
・ホイロ :温度38℃、湿度85%、70分
・焼成 :200℃、25分
2)アルカリ処理米粉B:平均粒径15.3μm、損傷澱粉量2.0%、タンパク質含量0.20%、非澱粉性糖類1.8%。
3)市販米粉:酵素処理気流製粉米粉、平均粒径51.7μm、損傷澱粉量3.8%、タンパク質含量7.4%、非澱粉性糖類2.5%。
4)市販上新粉:平均粒径81.8μm、損傷澱粉量11.8%、タンパク質含量6.9%、非澱粉性糖類2.5%。
5)道産高タンパク質硬質パン用小麦粉A(タンパク質含量14.5%、製パン吸水70)
6)道産高タンパク質含有パン用小麦粉B(タンパク質含量15.1%、製パン吸水72)
7)道産高タンパク質含有パン用小麦粉C(タンパク質含量17.8%、製パン吸水76)
8)超強力粉:高タンパク質含量の「ゆめちから」小麦粉(タンパク質含量14.3%、製パン吸水71)
◎:非常に良好、 ○:良好、 △:やや劣る、 ×:劣る
なお、各評価項目の評価の主な基準は以下の通りである。
製パン時生地状態:生地の分割、丸め、成型時の生地物性が良好であり、作業中に生地がだれたり、べとついたりせずスムーズに製パン作業のできる生地を良好な生地状態と評価する。
外観:(i)パンが均一に良く膨らんでいるか、(ii)パンの表面色が均一で良好であるか、(iii)パンの外観、形状がきれいかどうか、を主な評価基準として評価する。
内相・色相:パンの内相(キメ(パンの穴の部分)、マク(パンの穴の周りの膜の部分))が均一で膜が薄いかどうかと色相が良好であるかどうかで評価する。
食感:パンを食した時の米粉パン独特のモチモチ感があるかどうかで評価する。
風味:パンとして良好な食味、香りがあるかどうかで評価する。
第2表に示すバターロール配合で種々の本発明の米粉ブレンド粉を用いて、以下に示す製パン条件のノータイム法でバターロールを製造し、製パン性等の評価を行なった。なお、ノータイム法の製法については、配合がバターロール配合になった以外実施例1と基本的に同様である。
・ミキシング:全原料をミキサーに入れ、ミキシングピーク時間後10秒程度後までミキシングする
・分割、丸目:生地量40gずつ手分割、丸目
・ベンチ :30℃、20分
・成型 :手でロール型に成型
・ホイロ発酵:38℃、湿度85%で生地が一定の大きさになるまで発酵
・焼成 :200℃、13分
2)アルカリ処理米粉B:平均粒径15.3μm、損傷澱粉量2.0%、タンパク質含量0.20%、非澱粉性糖類1.8%。
3)市販米粉:酵素処理気流製粉米粉、平均粒径51.7μm、損傷澱粉量3.8%、タンパク質含量7.4%、非澱粉性糖類2.5%。
4)市販上新粉:平均粒径81.8μm、損傷澱粉量11.8%、タンパク質含量6.9%、非澱粉性糖類2.5%。
5)道産高タンパク質硬質パン用小麦粉A(タンパク質含量14.5%、製パン吸水70)
7)道産高タンパク質含有パン用小麦粉C(タンパク質含量17.8%、製パン吸水76)
8)超強力粉:高タンパク質含量の「ゆめちから」小麦粉(タンパク質含量14.3%、製パン吸水71)
◎:非常に良好、 ○:良好、 △:やや劣る、 ×:劣る
なお、各評価項目の評価の主な基準は以下の通りである。
製パン時生地状態:生地の分割、丸め、成型時の生地物性が良好であり、作業中に生地がだれたり、べとついたりせずスムーズに製パン作業のできる生地を良好な生地状態と評価する。
外観:(i)パンが均一に良く膨らんでいるか、(ii)パンの表面色が均一で良好であるか、(iii)パンの外観、形状がきれいかどうか:を主な評価基準として評価する。
内相・色相:パンの内相(キメ(パンの穴の部分)、マク(パンの穴の周りの膜の部分))が均一で膜が薄いかどうかと色相が良好であるかどうかで評価する。
食感:パンを食した時の米粉パン独特のモチモチ感があるかどうかで評価する。
風味:パンとして良好な食味、香りがあるかどうかで評価する。
パンの大きさ:パンがふっくら良好膨らんでいるかで評価する。
第3表に示す配合で、種々の本発明の米粉添加生地について、以下に示す方法で中華麺を製造し、生麺、ゆで麺の官能評価を行った。
・ミキシング:縦型ミキサー、低速1分、中低速7分
・ロール操作:荒延1回、ロール間隙 3.0mm
複合2回、ロール間隙 3.0mm
圧延1回目、ロール間隙 2.2mm
圧延2回目、ロール間隙 1.8mm
圧延3回目、ロール間隙 最終麺厚が1.4mmになるように調節
・切り出し :切刃20番、麺の長さ25cm前後
・ゆで :沸騰水中で約3分
なお、麺の評価は、生麺の場合切り出し直後、ゆで麺の場合ゆで直後にそれぞれ行った。
2)アルカリ処理米粉B:平均粒径15.3μm、損傷澱粉量2.0%、タンパク質含量0.20%、非澱粉性糖類1.8%。
3)市販米粉:酵素処理気流製粉米粉、平均粒径51.7μm、損傷澱粉量3.8%、タンパク質含量7.4%、非澱粉性糖類2.5%。
4)市販上新粉:平均粒径81.8μm、損傷澱粉量11.8%、タンパク質含量6.9%、非澱粉性糖類2.5%。
5)パン用小麦粉A:道産高タンパク質硬質パン用小麦粉(タンパク質含量14.5%、製パン吸水70)
6)超強力粉:高タンパク質含量の「ゆめちから」小麦粉(タンパク質含量14.3%、製パン吸水71)
◎:非常に良好、 ○:良好、 △:やや劣る、 ×:劣る
なお、各評価項目の評価の主な基準は以下の通りである。
色相:鮮やかな黄色を示す生麺を良好、黒ずんでくすんだ生麺を劣ると評価する。
ホシの程度:細かい黒っぽいぶつぶつの少ない良好な生麺を良好と評価し、その逆を劣ると評価する。
食感:茹で麺に適度の弾力、硬さ、滑らかさ、モチモチ感のある茹で麺を良好と評価し、その逆を劣ると評価する。
食味:ほのかな米粉の風味、良好な中華麺の風味を示す茹で麺を良好と評価し、その逆を劣ると評価する。
Claims (9)
- タンパク質含量が13.5質量%〜18質量%の範囲である小麦粉を95質量部〜60質量部およびアルカリ処理米粉を5質量部〜40質量部含有するパン類製造用ブレンド粉であって、但し、小麦粉およびアルカリ処理米粉の合計を100質量部とし、前記アルカリ処理米粉は、平均粒径が3.0μm以上20.0μm以下、損傷澱粉量が0.5質量 %以上5.0質量%以下、タンパク質含量が0.01質量%以上1.0質量%以下で、且つ、非澱粉性糖類が1.0質量%以上2.0質量%以下の米粉である、前記ブレンド粉。
- タンパク質含量が13.5質量%〜18質量%の範囲である小麦粉を97質量部〜75質量部およびアルカリ処理米粉を3質量部〜25質量部を含有するアルカリ麺類製造用ブレンド粉であって、但し、小麦粉およびアルカリ処理米粉の合計を100質量部とし、前記アルカリ処理米粉は、平均粒径が3.0μm以上20.0μm以下、損傷澱粉量が0.5質量 %以上5.0質量%以下、タンパク質含量が0.01質量%以上1.0質量%以下で、且つ、非澱粉性糖類が1.0質量%以上2.0質量%以下の米粉である、前記ブレンド粉。
- 粉末グルテンおよび増粘多糖類を含有しない、請求項1または2に記載のブレンド粉。
- 前記小麦粉の少なくとも一部が超強力粉である、請求項1〜3のいずれかに記載のブレンド粉。
- 前記米粉が以下の工程(1)〜(3)を含む方法で製造される米粉である、請求項1〜4のいずれかに記載のブレンド粉。
(1)生米粒をアルカリ性水溶液とともに粉砕処理するか、または生米粒を粉砕した米粉をアルカリ性水溶液に浸漬処理し、処理後の米粉とアルカリ性水溶液とを分離する工程、
(2)分離した米粉をアルカリ性水溶液に浸漬処理し、処理後の米粉とアルカリ性水溶液とを分離する工程、但し、この工程は、1回または2回以上行う、
(3)得られた米粉を、任意に水洗及び/又は中和した後に、脱水及び/又は乾燥して米粉を得る工程 - 請求項1、4または5に記載のブレンド粉を用い、かつ粉末グルテンおよび増粘多糖類を用いることなくパン類を製造する、パン類の製造方法。
- 請求項2、4または5に記載のブレンド粉を用い、かつ粉末グルテンおよび増粘多糖類を用いることなく麺類を製造する、アルカリ麺類の製造方法。
- 請求項1、4または5に記載のブレンド粉を用い、かつ粉末グルテンおよび増粘多糖類を用いることなく製造されたパン類。
- 請求項1、4または5に記載のブレンド粉を用い、かつ粉末グルテンおよび増粘多糖類を用いることなく製造されたアルカリ麺類。
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