JP2012093135A - 圧力センサー - Google Patents
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Abstract
【課題】感圧素子の素子面に対し交差する方向から作用する振動・衝撃を抑制する圧力センサーを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の圧力センサー10は、容器と、前記容器の開口部22を封止し、受圧部の外側に周縁部を有すると共に力を受けて前記容器の内側または外側に変位する受圧手段と、前記周縁部24cに一端32aを固定し、他端32bを前記一端32aから前記受圧手段の変位方向と平行に延出した複数の支持手段32と、前記受圧部に固定される第1の基部40aを有し、第2の基部40bを前記第1の基部40aから前記受圧手段の変位方向と平行に配置した感圧素子40と、前記感圧素子40の前記第2の基部40bを固定する第1の接続片36と、前記第1の接続片36の両端を前記第1の接続片36のいずれか一方の主面側に延出させて前記支持手段32の他端32bと接続する第2の接続片38を備えた固定板34と、を備えたことを特徴としている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の圧力センサー10は、容器と、前記容器の開口部22を封止し、受圧部の外側に周縁部を有すると共に力を受けて前記容器の内側または外側に変位する受圧手段と、前記周縁部24cに一端32aを固定し、他端32bを前記一端32aから前記受圧手段の変位方向と平行に延出した複数の支持手段32と、前記受圧部に固定される第1の基部40aを有し、第2の基部40bを前記第1の基部40aから前記受圧手段の変位方向と平行に配置した感圧素子40と、前記感圧素子40の前記第2の基部40bを固定する第1の接続片36と、前記第1の接続片36の両端を前記第1の接続片36のいずれか一方の主面側に延出させて前記支持手段32の他端32bと接続する第2の接続片38を備えた固定板34と、を備えたことを特徴としている。
【選択図】図1
Description
本発明は感圧素子、ダイアフラムを備え、ダイアフラムの変位に基づく感圧素子の周波数変化から圧力を検出する圧力センサーに関する。
従来から、水圧計、気圧計、差圧計などとして圧電振動素子を感圧素子として使用した圧力センサーが知られている。このような構成の圧力センサーでは、板状の水晶基板上に、振動を励起可能な電極パターンを形成した感圧素子を備える。そして、力の検出方向に感圧素子の検出軸を合わせるように構成する。このような構成とすることで、検出軸の配置方向に力(圧力)が加えられることで感圧素子の励起する振動の共振周波数が変化することとなる。このため、共振周波数の変化を力に変換することで、加えられた圧力の検出が可能となる。
このような構成を基本とする圧力センサーとしては従来、特許文献1や特許文献2に開示されているようなものが知られている。特許文献1に開示されている圧力センサー100は図13に示すように、気密ケース102と、第1、第2のベローズ104,106、圧電振動素子108、および発振回路110を基本として構成されている。気密ケース102は、円筒形の外殻を有すると共に、内部を真空または不活性な雰囲気とされている。第1、第2のベローズ104,106はそれぞれ、気密ケース102の外殻を構成する一対の端板に形成された貫通孔(圧力入力口112,114)を覆うように、気密ケース102内部に配置される。第1、第2のベローズ104,106間には、振動子接着台座116が設けられる。圧力入力口112,114から付与される圧力に応じて伸縮する第1、第2のベローズ104,106間に配置された振動子接着台座116は、第1、第2のベローズ104,106の伸縮に応じて端板間を移動することとなる。圧電振動素子108は、気密ケース102を構成するいずれか一方の端板と、振動子接着台座116との間に配置され、振動子接着台座116の移動に伴う応力により、共振周波数が変化する構成とされている。発振回路110は、圧電振動素子108を構成する励振電極と電気的に接続されており、圧電振動素子108を励振させると共に、励起される振動の検出を行う。そして、検出された振動の共振周波数の変化により、第1、第2のベローズ104,106間に付与された圧力の差圧の検出が可能となる。
また、特許文献2に開示されている圧力センサー200は、図14に示すように、基体202と、シリコン構造体204とを基本として構成されている。基体202は、主面上に、金属薄膜からなる電極206と、この電極206を覆うように形成された誘電体膜208とを有する。シリコン構造体204は、圧力に応じて変形可能な、導電性を有するダイアフラム210を有し、ダイアフラム210と電極206とを対向させた際、両者の間に隙間212が生ずるようにして、基体202の主面に接合されている。このような構成の圧力センサー200では、ダイアフラム210が圧力を受けて変形した際、基体202の誘電体膜208と接触する接触面積の変化によって生ずる静電容量の変化を検出することにより、ダイアフラム210に付与された圧力を検出することが可能となる。
特許文献1、2に開示されている圧力センサーでは、それぞれ差圧や絶対圧を検出することが可能となる。しかし、各圧力センサーには次のような構成上の問題があった。すなわち、特許文献1に開示されている圧力センサーには、気密ケースと圧電振動素子との線膨張率の違いによって生ずる検出圧力の誤差が大きいという問題がある。また、特許文献2に開示されている圧力センサーには、ダイアフラムの自重による撓みによって生ずる検出圧力の誤差といった問題がある。
このような問題に対し本願出願人は、線膨張率の違いや自重の影響によって生ずる誤差を抑制し、高精度な圧力検出を可能とする圧力センサーとして、特許文献3に示す圧力センサー300を提案している。特許文献3に開示した圧力センサー300は、図15に示すように、圧電振動素子302と、この圧電振動素子302を収容するハウジング304、およびハウジング304の一端に設けたダイアフラム306を基本として構成される。ハウジング304は、ダイアフラム306と対向する他端を封止され、内部を真空または不活性な雰囲気とされる。ダイアフラム306は、中央領域308と可撓領域310、および外周領域312を備え、可撓領域310の内周側に位置する中央領域308が感圧部として機能する構成とされる。圧電振動素子302は、振動部314と振動部314の両端に一対の基部を備えることを基本として構成されている。圧電振動素子302は、第1の基部316aをダイアフラム306における中央領域308に接続すると共に、第2の基部316bから延設された接続部318が、ダイアフラム306における外周領域312に設けられたハーメ端子320に接続され、外部との電気的導通がとられる構成とされている。このような構成の圧力センサー300によれば、圧電振動素子302の両端がダイアフラム306に接続されることとなるため、線膨張係数の違いにより生ずる検出圧力の誤差を抑制することができる。
特許文献3に開示したような構成の圧力センサーであれば確かに、線膨張率の違いによる検出圧力の誤差や、自重によるダイアフラムの撓みによる検出圧力の誤差を抑制し、高精度な圧力検出を可能とすることができる。しかし、特許文献3に開示されている圧力センサーは、圧電振動素子と接続部を同一平面上に形成して、圧電振動素子をダイアフラムに対し、いわゆる片持ち状態で固定する構成を採っている。このため、圧電振動素子と接続部を含む同一の平面に対し垂直な方向の衝撃に対する耐性が低くなってしまう傾向にある。
そこで本発明では、高精度な圧力検出を可能としつつ、圧電振動素子の素子面(面方向)に対して垂直な方向の振動・衝撃に対する耐性が高い圧力センサーを提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]容器と、前記容器の開口部を封止し、受圧部の外側に周縁部を有すると共に力を受けて前記容器の内側または外側に変位する受圧手段と、前記周縁部に一端を固定し、他端を前記一端から前記受圧手段の変位方向と平行に延出した複数の支持手段と、前記受圧部に固定される第1の基部を有し、第2の基部を前記第1の基部から前記受圧手段の変位方向と平行に配置した感圧素子と、前記感圧素子の前記第2の基部を固定する第1の接続片と、前記第1の接続片の両端を前記第1の接続片のいずれか一方の主面側に延出させて前記支持手段の他端と接続する第2の接続片を備えた固定板と、を備えたことを特徴とする圧力センサー。
[適用例1]容器と、前記容器の開口部を封止し、受圧部の外側に周縁部を有すると共に力を受けて前記容器の内側または外側に変位する受圧手段と、前記周縁部に一端を固定し、他端を前記一端から前記受圧手段の変位方向と平行に延出した複数の支持手段と、前記受圧部に固定される第1の基部を有し、第2の基部を前記第1の基部から前記受圧手段の変位方向と平行に配置した感圧素子と、前記感圧素子の前記第2の基部を固定する第1の接続片と、前記第1の接続片の両端を前記第1の接続片のいずれか一方の主面側に延出させて前記支持手段の他端と接続する第2の接続片を備えた固定板と、を備えたことを特徴とする圧力センサー。
上記構成により、感圧素子の第2の基部の接着面と支持手段の他端の接着面が同一平面上にない構成となり、感圧素子の第2の基部をいずれか一方の主面側から固定板及び支持手段を介して支持することになる。このため、感圧素子の素子面に対して垂直方向の振動・衝撃などの外力に対して固定板及び支持手段をストッパーとして作用させることにより対抗することができる。従って感圧素子の素子面に対する外力の耐衝撃性を向上させることができる。
[適用例2]前記固定板は、前記第1の接続片の一端を前記第1の接続片の前記一方の主面側に延出させて、前記第1の接続片の他端を他方の主面側に延出させて前記支持手段の他端と接続する前記第2の接続片を備えていることを特徴とする適用例1に記載の圧力センサー。
上記構成により、感圧素子の第2の基部の接着面と支持手段の他端の接着面が同一平面上にない構成となり、感圧素子の第2の基部を一方及び他方の主面側から固定板及び支持手段を介して支持することになる。このため、感圧素子の素子面に対して垂直方向の振動・衝撃などの外力に対して固定板及び支持手段をストッパーとして作用させることにより対抗することができる。従って感圧素子の素子面に対する外力の耐衝撃性を向上させることができる。
[適用例3]前記固定板は、前記第1の接続片の両端のいずれも前記第1の接続片の両主面側のそれぞれに延出させて前記支持手段の他端と接続する前記第2の接続片を備えていることを特徴とする適用例1に記載の圧力センサー。
上記構成により、感圧素子の第2の基部の接着面と支持手段の他端の接着面が同一平面上にない構成となり、感圧素子の第2の基部の両端のいずれも両主面側からそれぞれ固定板及び支持手段を介して支持することになる。このため、感圧素子の素子面に対して垂直方向の振動・衝撃などの外力に対して固定板及び支持手段をストッパーとして作用させることにより対抗することができる。従って感圧素子の素子面に対する外力の耐衝撃性を向上させることができる。
[適用例4]前記容器は、前記開口部に対向して形成された第2の開口部を備え、前記第2の開口部は第2の受圧手段で封止されると共に、前記受圧手段及び第2の受圧手段は、力伝達シャフトを介して接続されることを特徴とする適用例1乃至3のいずれか1例に記載の圧力センサー。
上記構成により、受圧手段側の圧力が高い場合、感圧素子は圧縮応力を受け、第2の受圧手段側の圧力が高い場合、感圧素子は伸長応力を受けることになる。よって、相対圧を測定可能な圧力センサーが得られる。
[適用例5]前記感圧素子はATカット水晶振動片であることを特徴とする適用例1乃至4のいずれか1例に記載の圧力センサー。
上記構成により、音叉型圧電振動子と比べて高周波数とし、測定時間の短い圧力センサーを得ることができる。
上記構成により、音叉型圧電振動子と比べて高周波数とし、測定時間の短い圧力センサーを得ることができる。
以下、本発明に係る圧力センサーの実施形態を添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は第1実施形態に係る圧力センサーの一部を露出させた斜視図である。図2に第1実施形態に係る圧力センサーの断面図を示し、図2(a)はXZ面で切断した断面図、図2(b)はXY面で切断した断面図である(ハウジングを除く)。なお、図1、2に示されるXYZは直交座標系を形成しており、以後用いられる図についても同様に適応する。
図1は第1実施形態に係る圧力センサーの一部を露出させた斜視図である。図2に第1実施形態に係る圧力センサーの断面図を示し、図2(a)はXZ面で切断した断面図、図2(b)はXY面で切断した断面図である(ハウジングを除く)。なお、図1、2に示されるXYZは直交座標系を形成しており、以後用いられる図についても同様に適応する。
第1実施形態に係る圧力センサー10は、ハウジング12とダイアフラム24とを容器として、そのダイアフラム24を備えた容器の収容空間に、感圧素子40、支持手段32、固定板34を有している。そして圧力センサー10は、例えばハウジング12内部を大気開放した場合には、大気圧を基準としてダイアフラム24の外側から液圧を受ける液圧センサーとして利用できる。またハウジング12内を真空封止した場合には、真空を基準とした絶対圧センサーとして利用できる。
ハウジング12は、円形のフランジ部14、円形のリング部16、支持シャフト18、円筒形の側面部(側壁部)20を有する。フランジ部14は、円筒形の側面部(側壁部)20の端部と接する外周部14aと、外周部14a上に外周部14aと同心円状に形成され、リング部16と同一の直径を有するリング状に突出した形の内周部14bとを有する。リング部16は、その内周縁によって形成される円形の開口部22を有し、開口部22には、開口部22を封止するようにダイアフラム24が接続されており、ダイアフラム24はハウジング12の一部を形成することになる。フランジ部14の内周部14b及びリング部16の互いに対向する面の所定位置には支持シャフト18を嵌め込む穴14c、16aが形成されている。また穴14c及び穴16aは互いに対向する位置に形成されている。よって穴14c、16aに支持シャフト18を嵌め込むことによりフランジ部14とリング部16とは支持シャフト18を介して接続される。支持シャフト18は、一定の剛性を有し、±Z方向に長手方向を有する棒状の部材であってハウジング12とダイアフラム24とから構成される容器の内部に配置され、支持シャフト18の一端がフランジ部14の穴14cに、他端がリング部16の穴16aにそれぞれ嵌め込まれることにより、フランジ部14、支持シャフト18、およびリング部16との間で一定の剛性を獲得する。なお支持シャフト18は複数本用いられるが、各穴の位置の設計に従って任意に配置される。
またフランジ部14には、ハーメチック端子(不図示)が取り付けられている。このハーメチック端子は、後述の感圧素子40の電極部(不図示)と、感圧素子40を発振させるためのものであってハウジング12の外部面に取り付けられた、またはハウジング12の外であってハウジング12から離間して配置されたIC(集積回路、不図示)と、をワイヤー(不図示)を介して電気的に接続することができる。なお上述の液圧センサーとして用いる場合は、フランジ部14には、大気導入口14dが形成され、ハウジング12内部を大気開放させることができる。側面部20の両端を夫々、フランジ部14の内周部14bの外周、及び開口部22をダイアフラム24により塞がれたリング部16の外周16bに接続することによって、前記容器は封止される。フランジ部14、リング部16、側面部20はステンレス等の金属で形成することが好ましく、支持シャフト18は一定の剛性を有し熱膨張係数の小さいセラミック等を用いることが好ましい。
ダイアフラム24はハウジング12の外部に面した一方の主面が受圧面となっており、前記受圧面が被測定圧力環境(例えば液体)の圧力を受けて撓み変形する可撓部を有し、当該可撓部がハウジング12内部側または外部側(Z軸方向)に変位するように撓み変形することにより感圧素子40にZ軸に沿った圧縮力或いは引張り力を伝達するものである。またダイアフラム24は、外部からの圧力によって変位する中央部24aと、前記中央部24aの外周にあり、前記中央部24aが変位できるように外部からの圧力により撓み変形する可撓部24bと、前記可撓部24bの外側、即ち前記可撓部24bの外周にあり、リング部16に形成された開口部22の内壁に接合して固定される周縁部24cを有している。なお周縁部24cは理想的には圧力を受けても変位せず、中央部24aは圧力を受けても変位しないものとする。ダイアフラム24の中央部24aであって、受圧面の反対側の面には後述の感圧素子40の長手方向(検出軸方向)の一端(第1の基部40a)と接続される。ダイアフラム24の材質は、ステンレスのような金属やセラミックなどの耐腐食性に優れたものがよい。例えば金属で形成する場合は、金属母材をプレス加工して形成すればよい。なお、ダイアフラム24は、液体やガス等により腐食しないように、外部に露出する表面を耐食性の膜にてコーティングしてもよい。例えば、金属製のダイアフラムであれば、ニッケルの化合物をコーティングしてもよい。ダイアフラム24の中央部24aには第1の支持台30、周縁部24cには後述する支持手段32が接続されている。中央部24aに接続された第1の支持台30には感圧素子40の第1の基部40aが接続される。なお第1実施形態の第1の支持台30は受圧手段となるダイアフラム24と同質の材料、すなわちステンレスのような金属やセラミックなどの耐腐食性に優れたもので形成されている。
感圧素子40は、感圧部となる振動腕40cとその両端に形成された第1の基部40aと第2の基部40bを有し、水晶、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム等の圧電材料により形成されている。第1の基部40aは第1の支持台30の側面に接続されるとともに、中央部24aに当接させている。また、第2の基部40bは後述する固定板34の第1の接続片36に接続させている。そして感圧素子40の振動腕40cには励振電極(不図示)が形成され、励振電極(不図示)と電気的に接続する電極部(不図示)を有する。よって、感圧素子40は、その長手方向(Z軸方向)、すなわち第1の基部40aと第2の基部40bとが並ぶ方向をダイアフラム24の変位方向(Z軸方向)と同軸または平行になるように配置され、その変位方向が検出軸となっている。そして感圧素子40は第1の支持台30及び固定板34により固定されているため、感圧素子40はダイアフラム24の変位による力を受けても、検出軸方向以外の方向に曲がることが無いので、感圧素子40が検出軸方向以外の方向に動くことを阻止して、感圧素子40の検出軸方向の感度の低下を抑制することができる。
感圧素子40は、ハーメチック端子(不図示)及びワイヤー(不図示)を介してIC(不図示)と電気的に接続され、IC(不図示)から供給される交流電圧により、固有の共振周波数で振動する。そして感圧素子40は、その長手方向(Z軸方向)から伸長応力または圧縮応力を受けることにより共振周波数が変動する。本実施形態においては感圧部となる振動腕40cとして双音叉型振動子を適用することができる。双音叉型振動子は、振動腕40cである前記2つの振動ビームに引張り応力(伸長応力)或いは圧縮応力が印加されると、その共振周波数が印加される応力にほぼ比例して変化するという特性がある。そして双音叉型圧電振動片は、厚みすべり振動子などに比べて、伸長・圧縮応力に対する共振周波数の変化が極めて大きく共振周波数の可変幅が大きいので、わずかな圧力差を検出するような分解能力に優れる圧力センサーにおいては好適である。双音叉型圧電振動子は、伸長応力を受けると振動腕の共振周波数が高くなり、圧縮応力を受けると振動腕の共振周波数は低くなる。また本実施形態においては2つの柱状の振動ビームを有する感圧部のみならず、一本の振動ビーム(シングルビーム)からなる感圧部を適用することができる。感圧部(振動腕40c)をシングルビーム型の振動子として構成すると、長手方向(検出軸方向)から同一の応力を受けた場合、その変位が2倍になるため、双音叉の場合よりさらに高感度な圧力センサーとすることができる。なお、上述の圧電材料のうち、双音叉型またはシングルビーム型の圧電振動子の圧電基板用としては温度特性に優れた水晶を用いることができる。
支持手段32は、感圧素子40の第2の基部40bを支持するため、感圧素子40と同じ長さに設定された支持棒である。支持手段32は、感圧素子40と同質の材料、即ち水晶、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム等の圧電材料により形成されている。支持手段32は、感圧素子40の第2の基部40bを中心として対称(YZ面を中心として線対称)に両端から支持するため、複数本(本実施形態では2本)用いている。支持手段32は一端32aをダイアフラム24の周縁部24cに対して交差するように固定し、他端32bを一端32aから感圧素子40の変位方向(Z軸方向)と平行に延出して、他端32bを後述する固定板34の第2の接続片38に固定している。支持手段32の一端32aはダイアフラム24の周縁部24cから立設させた第2の支持台33に接着させて固定している。第2の支持台33は第1の支持台30と同様に、受圧手段となるダイアフラム24と同質の材料、すなわちステンレスのような金属やセラミックなどの耐腐食性に優れたもので形成されている。なお支持手段32は断面矩形とし、第2の支持台33及び後述する固定板34と接着する際の接着面積を広く取れるように構成している。
固定板34は第1の接続片36と第2の接続片38から構成されている。固定板34は、感圧素子40の第2の基部40bと、支持手段32の他端32bと接着して、感圧素子40及び支持手段32の長手方向がダイアフラム24の変位方向(Z軸方向)と平行になるように固定する部材である。固定板34は、ダイアフラム24と同質の材料、すなわちステンレスのような金属やセラミックなどの耐腐食性に優れたものを用いている。そして、固定板34は、感圧素子40の第2の基部40bが接着する第1の接続片36の両端を、何れか一方の主面側に折り曲げて第1の接続片36から延出させている。本実施形態の固定板34は第1の接続片36から両端をそれぞれ直角に折り曲げて第2の接続片38とし、平面視して全体形状をコ字型に形成している。なお第2の接続片38は、第1の接続片36に感圧素子40の第2の基部40bを接続した際に、平面視してダイアフラム24の周縁部24cと重なる領域となる位置に形成している。また固定板34は、平板をコ字型に折り曲げ第1及び第2の接続片36,38を形成するほか、第1の接続片36を備えた接続片の両端に第2の接続片38を備えた一対の接続片を溶接等により接着させて形成することができる。また固定板34はステンレスなど剛性を備えた部材を接続して形成しているため、所定の強度を備えており、圧力が印加されたことによるダイアフラム24の変形に伴って変形することがない。
本実施形態においては、感圧素子40は、その長手方向の両端(第1及び第2の基部40a,40b)が結果的に固定板34及び支持手段32を介してダイアフラム24側に接続されている。これにより、ハウジング12から感圧素子40への熱歪みを低減することができる。具体的には感圧素子40と支持手段32は同質材料で形成されているので、温度変化に伴う検出軸方向の膨張・収縮の割合が同一となる。よって温度変化による検出軸方向の膨張・収縮において、感圧素子は支持手段32からの熱歪みが低減される。また固定板34は受圧手段と同じ材質を用いているため、受圧手段と、感圧素子40の検出軸方向と垂直な方向の成分との間で熱歪みが発生することがなく、この熱歪みを感圧素子が受けることがない。
次に第1実施形態の圧力センサー10の製造は、まずリング部16にダイアフラム24を接続するとともに、ダイアフラム24の中央部24aに第1の支持台30を、周縁部24cに第2の支持台33をそれぞれ接続する。接続方法は、接着剤等の固定剤又はレーザー溶接、アーク溶接、ろう付けなどにより接続することができる。
そして、感圧素子40の第1の基部40aを第1の支持台30の側面に接続し、第2の基部40bを固定板34の第1の接続片36に接続する。接続方法は接着材等により接続することができる。
また支持手段32の一端32aを第2の支持台33の側面に接続し、他端32bを固定板34の第2の接続片38に接続する。接続方法は、接着剤等の固定剤又はレーザー溶接、アーク溶接、ろう付けなどにより接続することができる。
そしてリング部16の穴16aに支持シャフト18を差込んで固定し、フランジ部14の穴14cに、既にリング部16に一端が差し込まれた支持シャフト18の他端を差し込んで固定するとともに、ハーメチック端子(不図示)のハウジング12内部側と感圧素子40の電極部(不図示)とをワイヤー(不図示)により電気的に接続する。このときハーメチック端子(不図示)のハウジング12外部側はIC(不図示)に接続する。最後に側面部20をリング部16側から差し込んでフランジ部14の外周及びリング部16の外周16bにそれぞれ接合することによりハウジング12が形成され、圧力センサー10が製造される。なお圧力センサー10を、真空を基準とした絶対圧を測定する圧力センサーとする場合は、大気導入口14dを形成せず、真空中で圧力センサー10を組み立てればよい。
このような圧力センサー10は、感圧素子40の第2の基部40bの接着面と、一対の支持手段32の他端の接着面とが同一平面上になく、第2の基部40bの接着面を中心として対称となる位置に配置された支持手段32の他端の接着面が第2の基部40bの接着面の両側が固定板を介して支持される構成となる。
次に第1実施形態の圧力センサー10の動作について説明する。第1実施形態において、大気圧を基準として液圧を測定する場合、液圧が大気圧より低いとダイアフラム24の中央部24aがハウジング12の内側に変位し、逆に液圧が大気圧より高いと中央部24aがハウジング12の外側に変位する。そして、ダイアフラム24の中央部24aがハウジング12の外側に変位すると、感圧素子40は、中央部24aと、支持手段32により引張応力を受ける。逆に中央部24aがハウジング12の内側に変位すると、感圧素子40は、中央部24aと支持手段32により圧縮応力を受けることになる。
さらに、圧力センサー10において、温度変化があった場合、圧力センサー10を構成するハウジング12、ダイアフラム24、支持手段32、固定板34、感圧素子40等はそれぞれの熱膨張係数に従って膨張・収縮することになる。しかし、上述のように感圧素子40は検出軸方向の両端が全てダイアフラム24側に接続されているので、ハウジング12のZ軸方向の膨張・収縮に起因する熱歪みは低減される。
また感圧素子40とダイアフラム24との熱膨張係数の違いにより、温度変化による検出軸と垂直な方向(X軸方向)の膨張・収縮により、感圧素子40は支持手段32を介してダイアフラム24から熱歪みを受けることになる。しかしX軸方向に配置している固定板34はダイアフラム24と同一材料を用いている。このため感圧素子40に掛かる熱歪みの量を低減して、温度変化に伴う圧力値の誤差を低減した圧力センサー10となる。
また固定板の第1の接着面の両端を第1の接着面に対していずれか一方の主面側に延出させて第2の接着面を形成し、固定板の第1及び第2の接着面は同一平面上にない構成、即ち感圧素子40の第2の基部の接着面と支持手段の他端の接着面が同一平面上にない構成となる。この構成は、感圧素子の第2の基部をいずれか一方の主面側から固定板及び支持手段を介して支持することになる。このため、感圧素子40の素子面に対して垂直方向の振動・衝撃などの外力に対して固定板及び支持手段をストッパーとして作用させることにより対抗することができる。従って感圧素子の素子面に対する外力の耐衝撃性を向上させることができる。
また固定板を折り曲げ形状としない固定板および感圧素子が同一平面上に形成されている平面構造の圧力センサーと、第1実施形態の圧力センサーに対する感圧素子面と垂直方向の加速度応力を比較すると、平面構造の圧力センサーは210MPa/1000gであり、第1実施形態の圧力センサーは80MPa/1000gとなり、本発明の折り曲げ構造の圧力センサーは平面構造に比べ半分以下の応力であり垂直方向の加速度応力に対して強い耐衝撃力を備えた構造であることがわかる。また最小共振周波数についても平面構造の圧力センサーが800Hzであり、第1実施形態の圧力センサーは1850Hzとなり本発明の折り曲げ構造の圧力センサーは、低周波振動に強い構造であることがわかる。一方、感圧素子の感度については、平面構造の圧力センサーは2Hz/atmであり、第1実施形態の圧力センサーは1.4Hz/atmと若干感度が低下する傾向にある。
図3は第1実施形態に係る圧力センサーの変形例の説明図であり、図3(a)は変形例1をXY面で切断した断面図(ハウジングを除く)、(b)は変形例2をXY面で切断した断面図(ハウジングを除く)である。図3(a)に示す変形例1の圧力センサー52は、固定板53の第1の接続片の両端をいずれか一方の主面側に延出させる際に、平面視して鈍角となるように折り曲げている。また図3(b)に示す変形例2の圧力センサー54は、固定板55の第1の接続片の両端をいずれか一方の主面側に延出させる際に、平面視して鈍角となるように折り曲げた後、さらに第1の接続片と平行となるように折り曲げている。なお変形例1及び2の固定板53,55は、溶接等により形成することもできる。このような変形例1及び2の圧力センサー52,54であっても、第1実施形態の圧力センサー10と同様の効果を奏することができる。
図4は第2実施形態に係る圧力センサーの一部を露出させた斜視図である。図5は第2実施形態に係る圧力センサーの断面図を示し、図5(a)はXZ面で切断した断面図、図5(b)はXY面で切断した断面図(ハウジングを除く)である。
第2実施形態に係る圧力センサー60は、第1実施形態の圧力センサー10と基本構成は同一であるが、固定板62の構成及び支持手段32の接続箇所が異なる。その他の構成要素は第1実施形態の構成要素と同一であり、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第2実施形態の圧力センサー60の固定板62は、基本構成は第1実施形態の固定板34と同一である。そして第2実施形態の固定板62は、感圧素子40の第2の基部40bが接着する第1の接続片36の両端を第1の接着面に対して一方の主面及び他方の主面側に直角に折り曲げて(延出させて)第2の接着面とし、平面視して全体形状をクランク状、略S字状に形成している。なお第2の接続片38は、第1の接続片36に感圧素子40の第2の基部40bを接続した際に、平面視してダイアフラム24の周縁部24cと重なる領域となる位置に形成している。また固定板62は、平板をクランク状、略S字型に折り曲げ第1及び第2の接続片36,38を形成するほか、第1の接続片36を備えた接続片の両端に第2の接続片38を備えた一対の接続片を溶接等により接着させて形成することができる。
支持手段32は一端32aをダイアフラム24の周縁部24cに対して交差するように固定し、他端32bを一端32aから感圧素子40の変位方向(Z軸方向)と平行に延出して、他端32bを固定板62の第2の接続片38に固定している。支持手段32の一端32aはダイアフラム24の周縁部24cから立設させた第2の支持台33に接着させて固定している。
このような第2実施形態に係る圧力センサー60であっても、固定板62の第1の接着面の両端を第1の接着面に対して一方及び他方の主面側に延出させて第2の接着面を形成し、固定板62の第1及び第2の接着面は同一平面上にない構成、即ち感圧素子40の第2の基部の接着面と支持手段の他端の接着面が同一平面上にない構成となる。この構成は、感圧素子の第2の基部を一方及び他方の主面側から固定板62及び支持手段を介して支持することになる。このため、感圧素子40の素子面に対して垂直方向の振動・衝撃などの外力に対して固定板62及び支持手段をストッパーとして作用させることにより対抗することができる。従って感圧素子の素子面に対する外力の耐衝撃性を向上させることができる。
図6は第2実施形態の圧力センサーの変形例3のXY面で切断した断面図(ハウジングを除く)である。図6に示す変形例3の圧力センサー64は、固定板65の第1の接続片の両端を一方及び他方の主面側に延出させる際に、平面視して鈍角となるように折り曲げている。なお変形例3の固定板65は、溶接等により形成することもできる。このような変形例3の圧力センサー64であっても、第2実施形態の圧力センサー60と同様の効果を奏することができる。
図7は第3実施形態に係る圧力センサーの一部を露出させた斜視図である。図8は第3実施形態に係る圧力センサーの断面図を示し、図8(a)はXZ面で切断した断面図、図8(b)はXY面で切断した断面図(ハウジングを除く)である。
第3実施形態に係る圧力センサー70は、第1実施形態の圧力センサー10と基本構成は同一であるが、固定板72の構成及び支持手段32の接続箇所が異なる。その他の構成要素は第1実施形態の構成要素と同一であり、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
第3実施形態の圧力センサー70の固定板72は、基本構成は第1実施形態の固定板34と同一である。そして第3実施形態の固定板72は、感圧素子40の第2の基部40bが接着する第1の接続片36の両端をそれぞれ第1の接着面に対して両主面(一方の主面及び他方の主面)側に直角に折り曲げて(延出させて)第2の接着面とし、平面視して全体形状を略H型に形成している。なお第2の接続片38は、第1の接続片36に感圧素子40の第2の基部40bを接続した際に、平面視してダイアフラム24の周縁部24cと重なる領域となる位置に形成している。また固定板72は、第1の接続片36を備えた接続片の両端に第2の接続片38を備えた一対の接続片を溶接等により接着させて形成することができる。
支持手段32は一端32aをダイアフラム24の周縁部24cに対して交差するように固定し、他端32bを一端32aから感圧素子40の変位方向(Z軸方向)と平行に4本延出して、他端32bを固定板72の第2の接続片38の両端に固定している。支持手段32の一端32aはダイアフラム24の周縁部24cから立設させた第2の支持台33に接着させて固定している。
このような第3実施形態に係る圧力センサー70であっても、固定板72の第1の接着面の両端をそれぞれ第1の接着面に対して一方及び他方の主面側に延出させて第2の接着面を形成し、固定板72の第1及び第2の接着面は同一平面上にない構成、即ち感圧素子40の第2の基部の接着面と支持手段の他端の接着面が同一平面上にない構成となる。この構成は、感圧素子の第2の基部を一方及び他方の主面側から固定板72及び支持手段を介して支持することになる。このため、感圧素子40の素子面に対して垂直方向の振動・衝撃などの外力に対して固定板及び支持手段をストッパーとして作用させることにより対抗することができる。従って感圧素子の素子面に対する外力の耐衝撃性を向上させることができる。
図9は第3実施形態に係る圧力センサーの変形例の説明図であり、図9(a)は変形例4をXY面で切断した断面図(ハウジングを除く)、図9(b)は変形例5をXY面で切断した断面図(ハウジングを除く)である。
図9(a)に示す変形例4の圧力センサー74は、第3実施形態の固定板72を用い、支持手段75を第2の接続片にそれぞれ1本ずつ接着させている。このとき支持手段75は第1〜3実施形態の支持手段32よりも幅を長く設定し、第1の接着面と第2の接着面が交差する箇所に接着させている。また図9(b)に示す変形例5の圧力センサー76は、固定板77の第1の接続片の両端のそれぞれを一方及び他方の主面側にそれぞれ延出させる際に、平面視して鈍角となるように延出させて略Y字型の形状としている。
このような変形例4及び5の圧力センサー74,76であっても、第3実施形態の圧力センサー70と同様の効果を奏することができる。
このような変形例4及び5の圧力センサー74,76であっても、第3実施形態の圧力センサー70と同様の効果を奏することができる。
図10は第4実施形態に係る圧力センサーの一部を露出させた斜視図である。図11は第4実施形態に係る圧力センサーの断面図を示し、図11(a)はXZ面で切断した断面図、図11(b)はXY面で切断した断面図(ハウジングを除く)である。
第4実施形態に係る圧力センサー80は、ハウジングを構成するリング部16の開口には受圧手段となる第1ダイアフラム24が取り付けられている。そしてフランジ部82は、リング部16の開口部22に対向して形成された第2の開口部84を有し、第2の開口部84は第2の受圧手段となる第2ダイアフラム86で封止されている。第1ダイアフラム24及び第2ダイアフラム86は、力伝達シャフト87を介して接続されている。第1及び第2のダイアフラム24,86はいずれも外部からの圧力によって変位する中央部24a,88と、中央部の外周にあり、外部からの圧力によって撓み変形する可撓部24b,89と、可撓部24b,89の外周にありリング部16及びフランジ部82の第2の開口部84と接合する周縁部24c,90を有している。
力伝達シャフト87は、ハウジング12の内部に配置され、長手方向の一端87aが第1ダイアフラム24の中央部24aに接続され、一端87aの反対側の他端87bが第2ダイアフラム86の中央部88に接続される。力伝達シャフト87は円柱状に形成されており、感圧素子40及び固定板34と干渉しないようにザグリ87cを形成している。これにより力伝達シャフトは第1ダイアフラム24側では断面が半円形であり、第2ダイアフラム86側では円形が円形となる。感圧素子40の第1の基部40aを第1ダイアフラム24に固定する場合には、スペーサ91を介して第1の基部40aの接続片をザグリ87cに接続すると共に、第1の基部40aの先端を中央部24aに当接させる。力伝達シャフト87は支持シャフト18と同じ材料であることが望ましい。これにより力伝達シャフト87と支持シャフト18の熱膨張係数の違いに起因した温度変化に伴う感圧素子40の検出軸方向の膨張・収縮量に差が生じなくなり、第1及び第2ダイアフラム24,86に係る力伝達シャフト87からの力が温度変化に関らず一定に保たれるため、圧力センサーの感度が温度によって変動することを防止できる。
上記構成により、第1ダイアフラム24側の圧力が高い場合、力伝達シャフト87が第2ダイアフラム86の中央部88をハウジング12の外側に押し出す動きをすると共に、感圧素子40の圧縮応力を受ける。一方、第2ダイアフラム86側の圧力が高い場合、力伝達シャフト87が第1ダイアフラム24の中央部24aをハウジング12の外側に押し出す動きをすると共に、感圧素子40は伸長応力を受けることになる。従って第1〜第3実施形態に係る圧力センサー10,60,70に適用することにより相対圧を測定可能な圧力センサーとすることができる。
図12は第5実施形態に係る圧力センサーの一部を露出させた斜視図である。第5実施形態に係る圧力センサー94は、感圧素子96にATカット水晶振動片を用いている。ここでは第1実施形態に本実施形態を適用した構成で説明するが、第2〜第4実施形態の対しても適用することができる。ATカット水晶振動片は、水晶基板をX軸に平行でZ軸から35度15分付近の角度に切り出した所謂ATカット水晶チップからなる。このATカット水晶片の両主面には一対の励振電極97が設けられている。ATカット水晶振動片は、一般に音叉型水晶振動片と比べて高周波数であるため、測定速度が速く高速測定が可能となる。従って速やかな圧力測定が求められるタイヤ圧用の圧力センサーに適用することができる。
10………圧力センサー、12………ハウジング、14………フランジ部、14a………外周部、14b………内周部、14c………穴、14d………大気導入口、16………リング部、16a………穴、16b………外周、18………支持シャフト、20………側面部、22………開口部、24………第1ダイアフラム、24a………中央部、24b………可撓部、24c………周縁部、30………第1の支持台、32………支持手段、33………第2の支持台、34………固定板、36………第1の接続片、38………第2の接続片、40………感圧素子、40a………第1の基部、40b………第2の基部、40c………振動腕、52………圧力センサー、53………固定板、54………圧力センサー、55………固定板、60………圧力センサー、62………固定板、64………圧力センサー、65………固定板、70………圧力センサー、72………固定板、74………圧力センサー、75………支持手段、76………圧力センサー、77………固定板、80………圧力センサー、82………フランジ部、84………第2の開口部、86………第2ダイアフラム、87………力伝達シャフト、88………中央部、89………可撓部、90………周縁部、91………スペーサ、94………圧力センサー、96………感圧素子、97………励振電極、100………圧力センサー、102………気密ケース、104………第1のベローズ、106………第2のベローズ、108………圧電振動素子、110………発振回路、112,114………圧力入力口、116………振動子接着台座、200………圧力センサー、202………基体、204………シリコン構造体、206………電極、208………誘電体膜、210………ダイアフラム、212………隙間、300………圧力センサー、302………圧電振動素子、304………ハウジング、306………ダイアフラム、308………中央領域、310………可撓領域、312………外周領域、314………振動部、316a………第1の基部、316b………第2の基部、318………接続部、320………ハーメ端子。
Claims (5)
- 容器と、
前記容器の開口部を封止し、受圧部の外側に周縁部を有すると共に力を受けて前記容器の内側または外側に変位する受圧手段と、
前記周縁部に一端を固定し、他端を前記一端から前記受圧手段の変位方向と平行に延出した複数の支持手段と、
前記受圧部に固定される第1の基部を有し、第2の基部を前記第1の基部から前記受圧手段の変位方向と平行に配置した感圧素子と、
前記感圧素子の前記第2の基部を固定する第1の接続片と、前記第1の接続片の両端を前記第1の接続片のいずれか一方の主面側に延出させて前記支持手段の他端と接続する第2の接続片を有した固定板と、
を備えたことを特徴とする圧力センサー。 - 前記固定板は、前記第1の接続片の一端を前記第1の接続片の前記一方の主面側に延出させて、前記第1の接続片の他端を他方の主面側に延出させて前記支持手段の他端と接続する前記第2の接続片を備えていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサー。
- 前記固定板は、前記第1の接続片の両端のいずれも前記第1の接続片の両主面側のそれぞれに延出させて前記支持手段の他端と接続する前記第2の接続片を備えていることを特徴とする請求項1に記載の圧力センサー。
- 前記容器は、前記開口部に対向して形成された第2の開口部を備え、前記第2の開口部は第2の受圧手段で封止されると共に、前記受圧手段及び第2の受圧手段は、力伝達シャフトを介して接続されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の圧力センサー。
- 前記感圧素子はATカット水晶振動片であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の圧力センサー。
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