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JP2011529334A - 殺虫剤含浸ネットとその有害生物からの保護への利用 - Google Patents

殺虫剤含浸ネットとその有害生物からの保護への利用 Download PDF

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JP2011529334A JP2011520445A JP2011520445A JP2011529334A JP 2011529334 A JP2011529334 A JP 2011529334A JP 2011520445 A JP2011520445 A JP 2011520445A JP 2011520445 A JP2011520445 A JP 2011520445A JP 2011529334 A JP2011529334 A JP 2011529334A
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Abstract

本発明は、小さなメッシュサイズの紡織繊維製殺虫剤含浸ネットと、その有害生物からの保護への利用に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、メッシュサイズの小さい紡織繊維製殺虫剤含浸ネットと、その有害生物からの保護への利用に関する。
防虫用ネットは、原理的には既知である。これらは、例えばあらゆる種類の昆虫や鳥や、ネズミなどのげっ歯類などの大型動物を屋内に入れなくするために、窓として用いられている。もう一つのよい例は、蚊帳としての利用である。防虫ネットは、保護すべき植物や材料に巻きつけたり、ネットを温室の窓に使用したり温室の建造に用いたりして、有害生物から植物、植物の一部、果実または非生物材料を保護するために使用されている。
いろいろなサイズのメッシュをもつ防虫ネットが市販されている。代表的なポリエステル製の蚊帳は、メッシュのサイズがおよそ2mm×2mmである。市販のポリエチレンモノフィラメント製の蚊帳は六角形のメッシュを持つものが多く、その平行な辺の間の距離は2.5mmである。
しかしながら、アザミウマやコナジラミ、スナバエなどの小型昆虫は、このようなメッシュの大きさでは、ネットを通過できる。「スクリーンの孔径と温室作物への害虫排除のための隔離」(J. Entomol. Sc. 26:169−177 (1991)、Bethke et al.) は、いろいろな比較的小型の昆虫に対して、「臨界昆虫径」がおよそ0.2〜およそ0.6mmであるとしている。したがって、上記の昆虫でも通過を許さないネットは、従来の蚊帳よりかなり小さなメッシュサイズを持つ必要がある。昆虫からの保護のための市販のネットのメッシュサイズは、1mm未満×1mmから0.15mm×0.15mmまである。
しかしながら、メッシュサイズの減少とともに空気や水蒸気、光のネット透過性が低下するのが欠点である。メッシュの非常に小さなネットの空気透過性が、巾広のメッシュのネットと比較して約50%減少することがよくある。この透過性の減少は、ネットの多くの用途で、特に温室用の窓材料として使用される場合に極めて望ましくない。むしろ十分な換気と水蒸気の拡散が必要であり、また光の強度もあまり低下してはならない。
防虫ネットに、特に蚊帳に殺虫剤で含浸させることが知られている。
WO2003/034823には、蚊帳への含浸用の、少なくとも一種の殺虫剤と共重合体バインダーと少なくとも一種の分散剤とを含む製剤と、これで含浸されたネットが開示されている。
WO2005/064072には、蚊帳への含浸用の、少なくとも一種の殺虫剤または他の有効成分と少なくとも一種のバインダーとを含む製剤と、これで含浸されたネットが開示されている。このバインダーは、モノマーとして少なくともn−ブチルアクリレートとこれとは異なるアクリレートと少なくとも一種のヒドロキシアルキルアクリルアミドを含むポリアクリレートの形をとってもよい。
EP1411764B1には、開放地内の特定区域に低飛行性の昆虫の侵入を防止するためのフェンスが開示されており、このフェンスは殺虫剤含浸ネットを含んでいる。
WO2007/144401には、タバコを殺虫剤含浸材料で、例えば殺虫剤含浸ネットで覆ってタバコを保護する方法が開示されている。この実施例には、2mm×2mmまたは1mm×1mmのサイズの正方形のメッシュをもつネットが開示されている。
WO2008/52913には、光や空気、水に対して透過性をもつ殺虫剤含浸ネットで覆って有用植物を保護する方法が開示されている。
JP2270803Aには、エチレン/酢酸ビニルコポリマーと有効成分エンペントリンと任意の他の有効成分を共に溶融して得られる糸からなる、昆虫からの保護用のネットが開示されている。この糸の径が0.2〜1mmで、メッシュのサイズは2〜4mmである。
JP2001−292688Aには、家庭や職場、温室の窓に取り付けるための、アクリル樹脂を塗布したポリオレフィン繊維からなる防虫ネットが開示されている。メッシュ密度は、一方向一インチ当たり20×20の糸数であり、メッシュの大きさでいうと約1.5mmとなる。しかしこのネットは殺虫剤で含浸されていない。
WO2008/004711には、昆虫制御用のネットで、その繊維が熱可塑性ポリマーと25℃で蒸気圧が<1・10−6mmHgである有効成分を含み、面積が2mm〜36mmである実質的に同一のメッシュを持つものが開示されている。
本発明の目的は、有害生物の攻撃からヒトや動物、植物、非生物材料を保護するためのネットで、空気や水蒸気、光はよく透過させながら小型の昆虫からは十分な保護を与えることのできるネットを供給することである。これらのネットは、特にスナバエからの保護をめざした、また温室の建造や窓やドアや換気口の保護に好適なものをめざしたものである。
驚くべきことに、この問題を殺虫剤を塗布した微細メッシュネットで解決できることが明らかとなった。この微細メッシュネットは、比較的高い個体群圧力(population pressure)下でも適当な保護を与える。特にこれらは、ネットが例えば穴などで多少損傷しても保護を与える。
しかるに発明者等は、厚みが0.05mm〜0.6mmの紡織繊維製の防虫ネットであって、ネットが偶数個の隅をもつメッシュ状のパターンを持つように紡織繊維が並べられ、
ネットが少なくとも一種の殺虫剤で上塗りされており、前記メッシュが、
辺aとb及び高さhの平行四辺形の形の四角形のメッシュで、高さhが0.1mm〜0.99mmで、長さ/高さ比b/hが1:1〜5:1であるもの、
いずれも相互に平行で距離hとhとhで離れた3対の辺aとbとcをもつ六角形のメッシュで、高さhが0.1〜0.99mmであり、比率((h+h)/2)/hが1:1〜5:1であるもの、および
いずれも相互に平行で距離hとhとhとhで離れた4対の辺aとbとcとdを持つ八角形のメッシュで、高さhが0.1〜0.99mmであり、比((h+h+h)/3)/hが1:1〜5:1であるもの
からなる群から選ばれ、
これらの長さと高さが、いずれの場合もスクリーンの孔の寸法である
ことを特徴とする防虫ネットにより本発明の目的が達成されることを見出した。
本発明のある好ましい実施様態においては、ネットが、好ましくは少なくとも一種の殺虫剤と少なくとも一種の高分子バインダーとを含む水性製剤で含浸させられる。
本発明はまた、このようなネットの窓やドアの開口部の保護、温室の建造、植物の保護、品物の保護、茶、タバコまたは綿の保護への利用を提供する。
以下、本発明を詳細に説明する。
ネット
これらのネットは紡織繊維製のネットである。天然繊維のネットの形でも合成繊維のネットの形であってもよい。もちろん、これらの繊維は二種以上の異なる繊維の混合物であってもよい。天然繊維の例としては、綿や黄麻、亜麻繊維があげられる。これらの繊維は、好ましくは適当なポリマーの合成繊維である。例としては、ポリアミド、ポリエステル、ポリアクリロニトリルまたはポリオレフィンがあげられる。これらは、好ましくはポリアミド、ポリオレフィン、ポリエステルであり、特に好ましくはポリオレフィンまたはポリエステルであり、特にPET、また極めて好ましくはポリオレフィン繊維、特にポリプロピレンまたはポリエチレンである。
これらは、平滑な繊維の形でも、特定の組成の繊維の形であってもよい。これらの繊維は、モノフィラメントでもオリゴフィラメントでも、マルチフィラメントであってもよい。
ポリプロピレンとポリエチレンは、ポリプロピレンホモポリマーまたはポリエチレンホモポリマーの形をとってもよい。しかしながら、これらが少量の他のコモノマーを含むコポリマーの形をとってもよい。好適なコモノマーとしては、特に他のオレフィン、例えば、エチレンまたはプロピレンやブト−1−エン、ブト−2−エン、イソブテン、ペント−1−エン、ヘキ−1−エン、ヘプト−1−エン、オクト−1−エン、スチレンまたはα−メチルスチレン、ジエン及び/又はポリエンがあげられる。ポリエチレンまたはポリプロピレン中のコモノマーの量は、一般的には20質量%以下、好ましくは10質量%以下である。コモノマーの種類と量は、繊維の望ましい性質に応じて熟練作業者により選択される。
従来どおりメルトフローインデックス(ISO1133に規定される方法による)で測定して比較的高分子量である高粘性製品が、繊維生産に特に好ましい。この製品は、好ましくはメルトフローインデックスMFR(230℃、2.16kg)が0.1〜60g/10分である少なくとも一種のポリプロピレンまたはポリエチレンの形をとる。これらは、好ましくはメルトフローインデックスMFR(230℃、2.16kg)が1〜50g/10分、特に好ましくは10〜45g/10分、例えば30〜40g/10分のポリプロピレンの形をとる。この種のポリプロピレンは、特に繊維の生産に好適である。もちろん、複数の異なる種類のポリプロピレンの混合物を使用することもできる。
ネットの種類によるが、ネットの紡織繊維の厚みは0.05〜0.6mmであり、好ましくは0.1mm〜0.4mm、特に好ましくは0.12〜0.35mm、極めて好ましくは0.2〜0.3mmである。
これらの紡織繊維はネット状に配置され、このネットは数個の隅をもつメッシュ状の模様を持っている。この点で、ネットは、好ましくは単一形状のメッシュ、例えば正方形のメッシュまたは六角形のメッシュを持つか、二種以上の形状の異なるメッシュ、例えば八角形と四角形の組み合わせのメッシュを持っていてもよい。
この点で、ネットのメッシュは実質的に同じであることが好ましく、即ちこのネットは、メッシュの形状と大きさに関して若干の変動があるとしても、これらの数値が平均値より大きく変化しないことが好ましい。
ネットのメッシュは、好ましくは四角形、六角形または八角形のメッシュからなる群から選ばれる。
四角形メッシュは、辺aと辺bをもつ平行四辺形の形のメッシュであってもよい。「平行四辺形」は、元来「長方形」と「正方形」の両方を含んでいる。平行四辺形の二辺の間の角度が小さいとは、原則として60〜90°をいう。境界の90°では、この平行四辺形は長方形の形をとる。a=bで90°の場合は、これは正方形の形をとる。またこの平行四辺形は高さhをもつ。長方形または正方形の場合は、この高さが辺aの長さに相当する。平行四辺形の二種のネットの構造が、図1に図示されている。また、図1は変数aとbとhの定義を図示している。
六角形メッシュの場合、いずれの場合も平行である三組の辺aとbとcが、hとhとhの間隔で配置されている。六角形のネット構造を図2に図示する。また、図2は、同様に変数aとbとc、またhとhとhの定義を図示している。
八角形のメッシュの場合、いずれの場合も平行な四組の辺aとbとcとdが、相互にhとhとhとhの間隔で配置されている。八角形のネット構造を図3に図示する。また、図3は、同様に変数aとbとcと、またhとhとhとhの定義を図示している。熟練作業者は、八角形を用いて連続的なシート状のパターンができないことを知っている。八角形のメッシュを含むネットは、したがって、さらに少なくとも一種の第二の形態のメッシュを含む。例えば図3に示すように、これが四角形のメッシュの形であってもよい。
本発明によれば、平行四辺形や六角形、八角形の高さhは、いずれの場合も0.1〜0.99mmであり、好ましくは0.1〜0.9mm、特に好ましくは0.12〜0.8mm、極めて好ましくは0.25〜0.7mmである。
平行四辺形の場合、長さ/高さ比b/hは1:1〜5:1であり、好ましくは1:1〜4:1、特に好ましくは2:1〜4:1である。即ち、b/h比が1:1の場合は、メッシュが辺の長さが0.1〜0.99mmの正方形の形をとる。大きなb/h比の場合、一方向に長く延びた形が得られる。距離hが0.99mm以下であるため、比較的小さな昆虫でもネットの通過を効率よく防止できる。長さは0.99mmより大きくてもよく、ネットの通気性は大きく影響されない。
六角形の場合は、比率((h+h)/2)/hが1:1〜5:1であり、好ましくは1:1〜4:1、特に好ましくは2:1〜4:1である。なお、これらの比率は平行四辺形と同様である。比率が1:1の場合、三本の同じ辺を持つ正六角形が得られ、これらの辺は、相互にいずれの場合も0.99mm以下の間隔で置かれている。比率((h+h)/2)/hが大きい場合、一方向に延びた六角形が得られる。昆虫と空気の透過効率は、平行四辺形と同様である。
八角形の場合は、比率((h+h+h<j)/3)/hが1:1〜5:1であり、好ましくは1:1〜4:1、特に好ましくは2:1〜4:1である。なおこの比率は平行四辺形と同様である。比率が1:1の場合は、四本の等しい辺からなる正八角形が得られ、これらの辺は、いずれの場合も相互に0.99mm以下の間隔で置かれている。比率((h+h)/3)/hが大きい場合は、一方向に延びた八角形が得られる。昆虫と空気の透過効率に関しては、平行四辺形と同様である。
四角形と六角形のメッシュに加えて、例えば四角形と八角形のメッシュの組み合わせを使用することができ、あるいはネット内の一部のメッシュの形状を変更することができる。ネットを安定化させるために、例えばネットの端を密に編んだり、厚い紡織繊維(他のポリマーからなるものであってもよい)をところどころに編みこんでもよい。
「高さ」と「長さ」は、繊維や塗布繊維を考慮に入れることなく、各々のメッシュの開口部に対するものである。同様に、「メッシュの大きさ」とは、本発明の目的において、メッシュの開口部の孔の大きさ、即ちまたは塗布繊維を考慮に入れることなく各々のメッシュの開口部の孔の大きさを意味する。
ネットの製造に用いられる繊維の厚みは、熟練作業者によりネットに所望の性能に応じて選択される。原則として、繊維の厚みが大きくなると、ネットの機械的安定性が増加し、一方、メッシュの大きさが減少すると、繊維で覆われた領域の部分と比較して開口領域の比率が減少する。原則として、ネットの開口領域がネットの少なくとも20%となるように、好ましくは少なくとも40%、特に少なくとも50%となるように、繊維の厚みを調整する必要がある。上述の種類のネットは市販されている。
用いるネットは単層のネットの形をとることが好ましい。しかしながら、スペーサー織物と呼ばれる形を、即ち二つのネットが相互にそれぞれの糸で連結されて二層となっている織物の形をとることもできる。
殺虫剤
本発明によれば、これらのネットには少なくとも一種の殺虫剤が添加されている。用いる有効成分は、原理的にはいずれの殺虫剤であってもよい。なお、殺虫剤には昆虫を殺すのでなく昆虫に対して忌避作用を起こさせるものも含まれる。その種類と用途に応じて熟練作業者が適当な選択を行う。もちろん、いろいろな殺虫剤の混合物を使用することもできる。また、殺虫剤を、代謝阻害剤(増強剤とも呼ばれる)と、例えばピペロニルブトキシド(PBO)と組み合わせて用いることもできる。
本発明の実施に好適な殺虫剤が、例えばWO 2005/64072, page, line 28 to page 14, line 34に記載されている。他の例としては、WO2006/128870, page 12, line 1 to page 18, line37に記載のように、 N−アリールヒドラジンがあげられる。
これが、合成または天然のピレスロイドから、例えばα−シペルメトリン、シフルトリン、デルタメトリン、エトフェンプロックス、ペルメトリンまたはビフェントリン、クロルフェナピルおよびフィプロニルからなる群から選ばれる少なくとも一種の殺虫剤または昆虫忌避剤であることが好ましい。α−シペルメトリンとクロルフェナピルが特に好ましい。
殺虫剤でのネットの上塗り
熱可塑性紡織繊維の場合は、用いる殺虫剤を繊維の紡糸に用いる溶融ポリマーに添加して、繊維中に直接取り込ませることができる。例えば紡糸前の通常の溶融押出の際に、これを実施することができる。
本発明の他の実施様態では、少なくとも一種の殺虫剤で含浸された紡織繊維からなる非含浸ネットを使用する。これらの殺虫剤を、適当な低分子量助剤または高分子量助剤を用いて、繊維上に固定することが好ましい。
この非含浸ネットに、少なくとも一種の殺虫剤と少なくとも一種の高分子バインダーとを含む混合物を含浸させることも好ましい。この処理は、少なくとも一種の殺虫剤と少なくとも一種の高分子バインダーを含む水性製剤を用いて行うことが特に好ましい。
高分子バインダー
バインダーは殺虫剤をネットに固定する役割を持つ。バインダーにより、有効成分の溶出がなくなるか、少なくとも非常に遅くなる。防虫ネットは、結露の結果や人工的な灌漑のため、しばしば水に、特に自然の降雨にさらされる。
この高分子バインダーは、原理的には、殺虫剤を織物材料に固定できるのなら、いずれのバインダーの形をとってもよい。特に好ましいバインダーは織物加工や織物仕上げの分野で知られているものである。もちろん複数の異なるバインダーの混合物を用いることもできる。
例としては、(メタ)アクリレートのホモポリマーまたはコポリマー、またはポリウレタン、ポリイソシアヌレートまたはワックスであり、特にポリエチレンワックスである。好適なバインダーが、例えば、WO2005/064072 on pages 17 to 24 or WO 2008/052913 on pages 21 to 33に開示されている。
例えば、エチレン性不飽和モノマーの重合により得られるバインダーであり、好ましくは、(メタ)アクリレート、特に(メタ)アクリル酸のC〜C12−エステル、架橋基を有する(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸、マレイン酸またはマレイン酸エステル、アクリロニトリル、スチレン、酢酸ビニル、ビニルアルコール、エチレン、プロピレン、アリルアルコールまたは塩化ビニルからなる群から選ばれる少なくとも一種のモノマーの重合により得られるバインダーである。
本発明のある好ましい実施様態においては、これが、モノマーとして、50〜95質量%の少なくとも一種の一般式HC=CHR−COORで表わされる(メタ)アクリレート(A)(なお、式中、RはHまたはメチルであり、Rは炭素原子数が1〜12の、好ましくは2〜10の脂肪族の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基である)とを含むエチレン性不飽和モノマーのコポリマーIである。なお、Rは好ましくはHである。好適な基Rの例としては、特にメチル、エチル、n−ブチルまたは2−エチルヘキシル基があげられ、好ましくはエチル、n−ブチルまたは2−エチルヘキシル基があげられる。また、このコポリマーIは、1〜20質量%のさらに官能基を有する(メタ)アクリル酸または(メタ)アクリル酸誘導体(B)を含んでいる。これは、特に(メタ)アクリル酸エステル及び/又は(メタ)アクリルアミドの形をとってもよい。これらの官能基は、バインダーをネットに結合させ、またさらに架橋に使用できる。例えば、これらは、ω−ヒドロキシアルキル(メタ)アクリル酸エステル、エポキシ基を有する(メタ)アクリル酸エステル(例えば、グリシジルエステルや(メタ)アクリルアミド)またはこれらの誘導体(例えば、(メタ)アクリル酸メチロールアミドHC=CH(CH)−CO−HN−CH−OH)の形をとってもよい。また、同時にAとBとは異なる他のエチレン性不飽和、好ましくはモノエチレン性不飽和モノマー(C)を、例えばアクリロニトリルまたはスチレンを使用することもできる。原則として、他のモノマーの量は0〜30質量%である。コポリマーIのさらなる詳細は、WO2008/052913 page 24, line 3 to page 27, line 32に記載されている。極めて好ましいバインダーは、WO2008/052913 page 28,line 11 to page 30, line 6に記載されている。特に好ましいのは、70〜90質量%の式HC=CH−COORのアクリル酸エステル(式中、Rは4〜8個のC原子を含み、好ましくはn−ブチル及び/又は2−エチルヘキシルである)と10〜20質量%のアクリロニトリルと1〜10質量%の(メタ)アクリル酸または官能基をもつ(メタ)アクリル酸誘導体、特に(メタ)アクリル酸メチロールアミドからなるバインダーである。
上述の好ましいバインダーは、好ましくは乳化重合で使用できる。この点での詳細は、WO 2005/064072 page 20, line 20 to page23, line 15 に記載されている。
本発明の他の好ましい実施様態においては、このバインダーが、60〜95質量%のエチレンと5〜40質量%のC〜C10−モノカルボン酸とC〜C10−ジカルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも一種のエチレン性不飽和カルボン酸と必要に応じて0〜30質量%の他のモノマーからなるコポリマーIIである。カルボン酸の例としては、(メタ)アクリル酸、マレイン酸またはフマル酸があげられる。(メタ)アクリル酸が好ましい。他のモノマーは、例えば
プロペンや1−ブテンなどの他のオレフィン、(メタ)アクリル酸メチルや(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチルなどの(メタ)アクリレート、またはビニルホスホン酸である。これらのコポリマーIIの製造の詳細は、例えばWO2007/009909に開示されている。この種のバインダーの更なる詳細は、PCT/EP2008/057048に開示されている。
含浸用製剤と架橋剤
本発明のネットの製造に際し、バインダーを、溶媒中の製剤の形で、好ましくは水性製剤として使用してもよい。しかしながら、本発明はまた、無溶媒製剤の使用をも含む。
本発明のある好ましい実施様態においては、製剤中の全成分の合計に対して55〜99質量%の水、好ましくは85〜98質量%の水と1〜45質量%の、好ましくは2〜15質量%の固体を含む水性製剤が使用される。正確な濃度は、また織物基材の吸収性により変動する。
これらの固体は、少なくとも一種のバインダーと、少なくとも一種の殺虫剤と、必要に応じて少なくとも一種の架橋剤と必要に応じて他の成分の形をとる。
少なくとも一種の水分散性架橋剤を用いることが好ましい。特に遊離イソシアネート基をもつ架橋剤の形をとってもよい。これらは、遊離イソシアネート基を有するイソシアヌレートの形をとり、好ましくは炭素原子数が4〜12の脂肪族、脂環式または芳香族ジイソシアネート由来のイソシアヌレートの形をとることが好ましい。例としては、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、1,12−ドデカンジイソシアネート、2,2’−および2,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネートまたは2,4−トリルジイソシアネートがあげられる。1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート系のイソシアヌレートが好ましい。さらに親水性基を、特にポリエチレンオキシド基をもつイソシアヌレートが特に好ましい。このようなイソシアヌレートの製剤は、熟練作業者には既知である。これらは、好ましくは非プロトン性極性溶媒、例えば、エチレンカーボネートまたはプロピレンカーボネート中の溶液として用いられる。好ましいイソシアネート基含有架橋剤の他の詳細は、WO 2008/052913 page 34, line 6 to page 35, line 3に開示されている。1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HMDI)系でさらにポリエチレンオキシド基をもつイソシアヌレートであって、プロピレンカーボネートに溶解したもの(プロピレンカーボネート中で70質量%のHMDI)の使用が特に好ましい。遊離イソシアネート基の量は、溶液中でおよそ11〜12質量%である。架橋剤は、好ましくは製剤中の全固体量に対して1〜10質量%の量で使用される。これらのイソシアヌレート系架橋剤は、特にコポリマーIの架橋に好適である。
この製剤は、さらに典型的な添加物や補助剤、UV安定剤、着色剤を含んでいてもよい。このような添加物の例は、WO 2008/052913 page 35, line 17 to page 37, line 5に記載されている。
着色剤や顔料は、純粋に美観上の目的だけでなく、例えば鳥類や哺乳類に対して警告効果を示したり、昆虫に対して殺虫剤ネットのカモフラージュ効果をもたらすことがある。また、暗色は、望ましいことに隠蔽効果をもたらし、また屋外で用い場合には有効成分や紡織繊維上への紫外線の有害効果を減少させることがある。
架橋剤と増粘剤とを、濡れ性の悪い、したがって不均一に濡れる基材、例えばポリオレフィン繊維に液体を塗布できるようにするのに使用してもよい。このために水混和性溶媒を用いることができるが、環境に有害な影響があるため望ましくない。当業界の熟練者は、従来から使用されている補助剤に詳しく、またこれらの濃度についても詳しい。
これらの製剤は、酸化防止剤や過酸化物捕捉剤、UV吸収剤、光安定剤を含むことが好ましい。屋外や温室などで多量の紫外線照射の曝らされるネットの場合、これが特に推奨される。上述の添加物は基材繊維を保護するばかりか、有効成分の放射線分解を防止する。
好適なUV吸収剤が、例えばWO02/46503またはWO2007/077101に記載されている。UV吸収剤を、第一に製剤中の上塗り成分として使用してもよく、第二に例えばポリオレフィンやポリエステルの場合は、繊維の製造の間に導入してもよい。異なる保護効果を持つ複数の安定剤の混合物を用いることも可能である。原則として、未処理のネットの質量に対して、0.2〜5質量%の安定剤が、好ましくは0.25〜4%、極めて好ましくは0.5〜3.5質量%の安定剤が使用される。製剤中の量は、目的用途に応じて熟練作業者により調整される。
含浸方法
本発明の被覆ネットの製造のために、この非含浸ネットを、少なくとも一種の高分子バインダーと少なくとも一種の殺虫剤とを含む混合物で、好ましくは上述の水性製剤で処理してもよい。この処理は、熟練作業者には既知の方法で、例えば未処理のネットを製剤で浸漬または吹付けすることにより行われる。この処理を室温で行っても高温で行ってもよい。架橋を行う場合は、低温での、例えば10〜70℃での処理工程に、高温での、例えば50〜170℃での、好ましくは70〜150℃での後処理が続く。この処理の詳細は、例えばWO2005/064072 page 29, line 16 to page 35, line 36に開示されている。
含浸は熟練作業者には既知の従来の含浸装置により実施できる。しかしながら、含浸を、より簡単な方法で、例えば単純な浸漬と続く空気乾燥で最終消費者により行うこともできる。このために、高温での熱処理を必要としない適当なバインダー系を選ぶことが好ましい。例えば、上述のコポリマーIIをこの目的に使用することが好ましい。
ネット上の殺虫剤の量は、当業界の熟練者によりネットの望ましい性質に応じて決められる。30〜300mg/mの量が有利であるとわかっているが、本発明がこの範囲に限定されるわけではない。50〜250mg/mの量の使用が好ましい。
この量は、当業界の熟練者により、第一に本方法を実施中にネットにより取り上げられる水性製剤の量を測定して、具体的には用いる方法によっては単純浸漬の後または浸漬と絞りの後の質量を、処理の前後で測定して、調整される。取り上げられる量は、用いるネットの種類によって変動する。次いで、製剤中の成分(殺虫剤もその一つである)の濃度が、ネットの単位面積当りの量が所望の値となるように選ばれる。
本発明のネットの性質と用途
本発明のネットは、小型の昆虫からよく保護するが、空気や水蒸気、光は良好な透過させる。
驚くべきことに、含浸後、理論的には含浸ネットを通過できるはずの高さがhの昆虫が、このネットを通過できないことが明らかとなった。したがって、含浸しない場合に必要となる高さhより大きなhをもつネットが選択でき、またこのために空気や水蒸気、光の透過性がよくなる。
本発明のネットは、あらゆる種類の害虫からの保護に用いることができる。特に、昆虫の臨界径が約0.2〜約0.6mmである昆虫から、例えばアザミウマやコナジラミ、またはチョウバエなどのスナバエから保護するために使用できる。
本発明のネットは、有害生物からの保護に使用できる。これで、少なくとも保護される品物が有害生物により汚染されるリスクが最小限に抑えられる。保護される品物は、例えば、木材、果物、野菜、穀物、ココア豆類、コーヒー豆、タバコまたは香辛料である。これらの品物は、開放状態で保存・輸送される品物であっても、梱包して保存・輸送されるもの、板紙梱包または木材梱包などの梱包物であってもよい。これらは、例えば包装物であってもなかっても、保護すべき品物をネットで覆って使用される。
本発明のある好ましい実施様態においては、本発明のネットをタバコの保護に用いることができる。
このタバコの保護は、タバコ加工、タバコ保存またはタバコ輸送のあらゆる段階に行うことができる。これらのネットは、特にタバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)からの保護に使用される。
本発明のネットを、例えば乾燥または未乾燥のタバコ葉の保護に、また包装タバコまたはタバコ製品の保護に用いることができる。保護の形は保護すべき製品が何かによる。輸送中のタバコは、通常適当な包装材料、特にダンボール箱またはダンボールドラムに収めされる。保存および輸送中の保護のために、タバコの詰まった荷物を、例えば本発明のネットで覆う。保護は一つずつ行ってもよいし、2つ以上の荷物、例えば積み上げられたカートンを一緒に包るんでも、または一緒にネットで覆ってもよい。例えばタバコの葉を乾燥及び/又は発酵させる棚などの装置を、本発明のネットで囲ったり、支柱を使ってこの装置の上にテントを作ってもよい。特に、保護すべきタバコ製品が葉巻であっても紙巻であってもよい。
本発明のネットはまた、あらゆる種類の植物の保護に用いることができ、例えば有用植物や観賞植物の保護に用いることができる。植物をネットで覆ってこれを行ってもよい。植物が木のように十分に安定なら、これらを直接ネットで覆ってもよい。植物が例えば苗木のように不安定なら、適当な支持体の助けを借りて植物の上にネットを固定することもできる。好適な支持体は、単純な支柱、あるいは例えば従来からポリトンネルに使われているアーチ状の支柱である。
ネットが灌漑可能であることが特に有利である。まず、これらの水透過性が十分に高く、高密度のネットで覆っても水が植物に到達するが、水で覆うことによって起こる腐敗は避けるべきである。また、本発明の塗布、特に架橋塗布により殺虫剤がネット上に固定されているため、ネットの活性が長時間保持される。
本発明のネットは、また、例えば動物小屋を含む住宅などの建物用のまたはテント用の窓やドア用材料として、窓やドアの開口部の保護に用いることができる。これらは、また、例えば窓やドア用の材料として、あるいは全体の壁面として、温室の建造に用いることができる。
これらの防虫ネットは、低飛行高度の昆虫からの保護のためのフェンスの建造に用いることができる。このようなフェンスの構造の詳細は、例えばEP1411764B1に開示されている。
以下、実施例を基に本発明を説明する。
A)使用ネットの製造:
それぞれ平行四辺形状の長方形のメッシュをもつ3種の異なるネットを用いて試験を行った。
Figure 2011529334
試験に用いるネットの各々に、殺虫剤のα−シペルメトリンと熱架橋性バインダー(約81%のブチルアクリレートと16%のアクリロニトリルと2%のN−メチロール(メタ)アクリルアミドと1%のアクリル酸)とイソシアネート系架橋剤を含む水性製剤を含浸させ、乾燥後、約100℃で1分間架橋させる。用いるバインダーの製造と含浸の詳細は、WO 2005/064072 page 42 to page 50に記載されている。用いた製剤は、組成物B01(page 49, table 2)であった。ネット上の殺虫剤量は約200mg/mである。この量は、ネットによる液の取り込み量(適当なら、規定された条件下での絞りの後での)を測定し、所望のネット上の塗布量/mが得られるように製剤濃度を調整して行う。
B) ネットの試験

B1)タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)に対する効果の試験
用いる試験装置は、市販の板紙製の筒(長さ:約450mm、直径:76mm、断面積:45cm)である。筒の一端を試験するネットで覆い、粘着テープで固定する。筒の他端には、市販の着脱可能なキャップをとりつける。透明なプラスチック材料の缶を粘着テープでネットで密閉した端部に貼り付ける。この缶には焼いたオートミールが食品として入っている。
試験の実施に当たり、筒を垂直に立て、試験のために特定数のカブトムシを開閉可能な端部よりチューブ内に入れ、チューブをもう一度閉鎖した。カブトムシは、ネット越しに食品に至ろうとする。特定の時間後に、死んだカブトムシと食品にまで到達したカブトムシの数を数える。各試験を8回繰り返し、その結果の平均をとる。
第一系列の試験では、一度の10匹のタバコカブトムシを用いた。表1に死亡率を示す。
Figure 2011529334
ネット通過に与える個体群密度の影響を調べるために第二系列の試験を行った。試験の一系列では10匹のカブトムシで、もう一系列では20匹のカブトムシで行った。表2は、カブトムシがネット通過後に死亡するかどうかに関係なく、一日以内にネットを通過した比率を示す。
Figure 2011529334
これらの試験から、個体群の圧力がネット通過度に大きな影響を持つことがわかる。メッシュの粗いネットは含浸後でもタバコシバンムシの通過を許す。1mmのネットは、低い個体群圧力では適当な保護をできるが、高い個体群圧力では透過性が大きくなる。本発明のネット3のみが、高い個体群圧力でも適当な保護を与えている。
B2)スナバエ(Phlebotomus papatasi)に対する効果の試験
スナバエでの試験装置は、金属製とプレキシグラス製の二つの円筒形試験槽からなる。二つの試験槽の間の滑り板により、二つの試験槽間の接続の開閉が可能となっている。ネットは、二つの試験槽の間の連結部に置かれる(ネット面積:約100cm)。
各試験の約12時間前に、約20匹のスナバエをスチール試験槽に入れ、スチール試験槽(「スナバエ試験槽」)を閉鎖し、本試験が始まるまでハエを絶食させる。試験の直前に、 麻酔したマウスをプレキシグラス試験槽(「マウス試験槽」) に入れ、試験槽の間のスライダーを開く。スライダを開くと、スナバエがネットを通過してマウスの上に行こうとする。各反復試験での試験所要時間は30分である。その後、ハエを試験槽から吸出してそれぞれの試験槽中のハエの数を数える。スナバエがまだ健全であるか、試験終了時に仰向けに倒れているか、24時間以内に死亡しているかについても調べる。これらの試験はそれぞれ7回繰り返し、その平均をとる。その結果を下の表に示す。
ネットを用いない比較試験も実施し、また処理ネット3と処理ネット3の試験も実施する。ネット破損のシミュレーションのため、未処理ネット3と処理ネット3中に直径が3mmの3個の孔を作り、穴の開いたネットを試験装置に据え付けた。これらの結果を表3と表4にまとめて示す。
Figure 2011529334
Figure 2011529334
これらの試験から、装置内に30分入れるだけでスナバエのほとんどを死亡させるのに十分であることがわかる。
スナバエによるネット3の通過は、未含浸ネットでも非常に低いが、含浸により通過防止が幾分改善されうる。しかし、ネットに孔がある場合、ハエは未処理のネットを通過できる。含浸により、ハエの孔のあるネットの通過を防止する。
これは、ハエが孔の開いたネット上に留まり、ネット上を走り回って時間を過ごし、その後ネット上の「孔」を見つけるためである。この接触時間が、本試験において少なくともスナバエを麻痺させる(「気絶させる」)に十分である。

Claims (14)

  1. 厚みが0.05mm〜0.6mmの紡織繊維製の防虫ネットであって、ネットが偶数個の隅をもつメッシュ状のパターンを持つように紡織繊維が並べられ、
    ネットが少なくとも一種の殺虫剤で上塗りされており、前記メッシュが、
    辺aとb及び高さhの平行四辺形の形の四角形のメッシュで、高さhが0.1mm〜0.99mmで、長さ/高さ比b/hが1:1〜5:1であるもの、
    いずれも相互に平行で距離hとhとhで離れた3対の辺aとbとcをもつ六角形のメッシュで、高さhが0.1〜0.99mmであり、比率((h+h)/2)/hが1:1〜5:1であるもの、および
    いずれも相互に平行で距離hとhとhとhで離れた4対の辺aとbとcとdを持つ八角形のメッシュで、高さhが0.1〜0.99mmであり、比((h+h+h)/3)/hが1:1〜5:1であるもの
    からなる群から選ばれ、
    これらの長さと高さが、いずれの場合もスクリーンの孔の寸法である
    ことを特徴とする防虫ネット。
  2. 上記ネットが少なくとも一種の殺虫剤と少なくとも一種の高分子バインダーを含む製剤で含浸されている請求項1に記載の防虫ネット。
  3. 高さhが0.1mm〜0.9mmであって、上記紡織繊維の厚みが0.12mm〜0.35mmである請求項1に記載の防虫ネット。
  4. 前記紡織繊維がポリオレフィン繊維またはポリエステル繊維である請求項1〜3のいずれか一項に記載の防虫ネット。
  5. 前記高分子バインダーが、少なくとも以下のモノマー:
    (A)50〜95質量%の一般式がHC=CHR−COORの少なくとも一種の(メタ)アクリレート(A)(式中、RはHまたはメチルであり、Rは、炭素原子数が1〜12の脂肪族の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基である)、
    (B)1〜20質量%の(メタ)アクリル酸及び/又は他の官能基を有する(メタ)アクリル酸誘導体、および
    (C) 0〜30質量%の上記のもの以外の他のエチレン性不飽和モノマー
    を含む請求項2〜4のいずれか一項に記載の防虫ネット。
  6. 上記高分子バインダーが架橋されており、その架橋が遊離イソシアネート基をもつイソシアヌレートで行われる請求項2〜5のいずれか一項に記載の防虫ネット。
  7. 前記高分子バインダーが、少なくとも以下のモノマー:
    (A)60〜95質量%のエチレン
    (B)5〜40質量%のC〜C10−モノカルボン酸とC〜C10−ジカルボン酸からなる群から選ばれる少なくとも一種のエチレン性不飽和カルボン酸、および
    (C)必要に応じて、0〜30質量%の上記のもの以外の他のエチレン性不飽和モノマー
    を含む請求項2〜4のいずれか一項に記載の防虫ネット。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の防虫ネットを、堅牢な建物またはテントの窓やドアの開口部の保護のために使用する方法。
  9. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の防虫ネットを、温室の建造のために使用する方法。
  10. 上記防虫ネットが温室の換気開口部やドアの保護に用いられる請求項9に記載の使用法。
  11. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の防虫ネットを植物の保護のために使用する方法。
  12. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の防虫ネットを品物の保護のために使用する方法。
  13. 前記品物が、
    ・木材、
    ・果実、野菜、穀類、ココア豆、コーヒー豆または香辛料、および
    ・茶、タバコまたは綿
    からなる群から選ばれる請求項12に記載の使用法。
  14. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の防虫ネットをスナバエからの保護のために使用する方法。
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