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JP2011028887A - 有機el表示装置 - Google Patents

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JP2011028887A JP2009171013A JP2009171013A JP2011028887A JP 2011028887 A JP2011028887 A JP 2011028887A JP 2009171013 A JP2009171013 A JP 2009171013A JP 2009171013 A JP2009171013 A JP 2009171013A JP 2011028887 A JP2011028887 A JP 2011028887A
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政博 田中
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和彦 甲斐
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Abstract

【課題】発光特性の劣化が少なく、機械的な強度がすぐれ、かつ、信頼性の高い固体封止方式の有機EL表示装置を実現する。
【解決手段】有機EL層114の上に配置された上部電極115の上に、熱可塑性接着材52と水分に対するバリア層53を有するラミネートフィルム50を配置する。表示領域周辺のシール部においては、ラミネートフィルム50の端部と素子基板100の間は金属アルコキシドによって形成された金属酸化膜30のみが存在している。有機EL素子は無機膜でのみ囲まれているので、外部からの水分の進入を阻止することが出来る。また、シール部は無機膜のみで形成されており、水分に対するシール効果が大きいので、シール部の幅を小さくすることが出来る。
【選択図】図1

Description

本発明は表示装置に係り、特に水分による有機EL素子の劣化を防止する構成を有する有機EL表示装置に関する。
有機EL表示装置では下部電極と上部電極との間に有機EL層を挟持し、上部電極に一定電圧を印加し、下部電極にデータ信号電圧を印加して有機EL層の発光を制御する。下部電極へのデータ信号電圧の供給は薄膜トランジスタ(TFT)を介して行われる。有機EL層は、発光層の材料によって赤、緑、青の発光を行う。このような有機EL層とTFTを有する画素をマトリクス状に配置し、各画素の発光を制御することによって画像を形成する。
有機EL表示装置には、有機EL層から発光した光を、有機EL層等が形成されたガラス基板方向に取り出すボトムエミッション型と、有機EL層等が形成されたガラス基板と逆の方向に取り出すトップエミッション型とがある。トップエミッション型はTFTが形成された領域の上にも発光領域を形成できるという利点がある。
有機EL表示装置に使用される有機EL材料は水分が存在すると発光特性が劣化し、長時間動作をさせると、水分によって劣化した場所が発光しなくなる。これは表示領域のダークスポットとして現れる。このダークスポットは時間の経過とともに成長し、画像の欠陥となる。なお、画面の周辺で発光しない領域が増加するエッジグロースという現象も水分の影響によって生ずる。
ダークスポット等の発生、あるいは成長を防止するためには、有機EL表示装置内への水分の浸入の防止、あるいは、浸入した水分を除去する必要がある。このために従来は、有機EL層が形成された素子基板を周囲に設置したシールを介して、封止基板によって封止し、外部から有機EL表示装置内への水分の浸入を防止する技術が開発されてきた。封止された内部の空間にはN等の不活性ガスを充填する。一方、有機EL表示装置内に進入した水分を除去するために、有機EL表示装置内に乾燥剤を設置する。これを中空封止型有機EL表示装置という。
「特許文献1」にはゾルゲル溶液から得られた主成分を接着材として素子基板と封止基板の周囲をシールする中空封止型の有機EL表示装置の構成が記載されている。また、「特許文献1」には、シール材の内側に吸湿効果あるいは脱酸素効果を有するゴムを配置して、内部の有機EL層を保護する構成が記載されている。また、このようなゴム材を封止基板の内壁全体に配置することによって封止基板の機械的な強度を向上させる構成が記載されている。
しかし、中空封止型有機EL表示装置では、素子基板と封止基板のギャップ調整が難しい、内部への水分の浸入を防止するために、素子基板と封止基板を周辺で接着するシール材の幅を広くとる必要がある、封止剤によって封止するときの、封止剤から放出されたガスによる有機EL材料の汚染、スループットが低い等の問題がある。さらに完成した有機EL表示装置において素子基板あるいは封止基板に外力が加わると素子基板と封止基板が接触することによって有機EL層が破壊されるという問題点を有している。
中空封止型有機EL表示装置の問題を対策するものとして、「特許文献2」には、封止基板を使用せずに、有機EL層と上部電極が形成された有機EL表示パネルの上に無機パッシベーション膜、有機平坦化膜、さらに無機パッシベーション膜を形成することによって水分が浸入することを防止する技術が記載されている。以後このような封止構造を固体封止という。ここで、無機パッシベーション膜にはSiN膜、SiO膜等が使用される。
特開2003−308964号公報 特開2007−156058号公報
「特許文献1」には、有機EL装置の対衝撃性を向上させるため、あるいは、曲げ強度を向上させるために、ゴム材を封止基板の内側にコートする構成が記載されているが、一般には、ゴム材は透明ではないために、トップエミッション型の有機EL表示装置には使用出来ないという問題を有している。
また、「特許文献1」には、有機EL層の湿気やガスに対する保護効果を向上させるためにシール部の内側にゴム材を形成する構成も記載されている。しかし、このようなゴム材を使用すると、有機EL表示装置の表示領域の周辺部の幅、いわゆる額縁を大きくしなければならないという問題を有している。特に小型の有機EL表示装置では、外形を一定に保ったまま、表示領域を大きくしたいという要請が強いので、いわゆる額縁を大きくしなければならいことは大きな問題となる。
中空封止の問題を対策するものとして、「特許文献2」に記載の固体封止タイプの有機EL表示装置は、比較的堅牢で、薄い有機EL表示装置を形成できる可能性がある。しかし、このような有機膜と無機膜の積層構造の場合、無機膜にピンホールが発生しやすい。特に、有機EL素子が形成された膜表面は、後で説明するバンク等の存在によって表面が凹凸になっているので、下側の無機膜にはピンホールが発生しやすい。無機膜にピンホールが発生すると、このピンホールから水分が浸入し、長時間をかけて有機EL層に到達し、有機EL層の発光特性を劣化させる。また、このような無機膜や有機膜は一般にはフォトリソグラフィ工程によって形成されるので、製造コストがかかるという問題を有している。
有機EL表示装置の他の問題は、表示領域内に形成されている有機EL層は水分によって劣化するので、有機材料を用いてシール部をシールする場合、水分が有機樹脂をわずかながら透過して、長時間動作させると、水分が有機EL表示装置内に浸入し、有機EL層を劣化させるという点である。有機材料を用いたシール部において、水分の透過を少なくするには、シール材の幅を大きくする必要がある。シール材の幅を大きくすると、額縁領域の幅が大きくなり、所定の外形のまま、表示領域を大きくしたいという要請に対する阻害要因となる。
しかしながら、特に固体封止においては、有機材料は、有機EL層の下側および上側に平坦化膜等として使用されており、シール部のみを有機材料を用いずに無機材料のみで構成するということは従来技術では困難であった。
本発明の課題は、有機EL層を無機材料のみによってシールし、有機EL表示装置内への水分の浸入を極力小さくし、寿命特性の良い有機EL表示装置を実現することである。また、本発明の他の課題は、シール部を無機材料によって、シールすることによって額縁領域の幅を小さくし、所定の外形に対して表示領域の大きさを大きくすることが出来る構成を実現することである。
本発明は上記課題を解決するものであり、具体的な手段は次のとおりである。
(1)下部電極と上部電極に挟持された有機EL層とTFTを有する画素がマトリクス状に配置された表示領域を有する素子基板と、前記表示領域を囲むシール部を有する有機EL表示装置であって、前記表示領域の上には一方の面に熱可塑性接着材を有し、他の面に水分に対するバリア層を有するラミネートフィルムが配置され、前記表示領域の前記上部電極には、前記ラミネートフィルムの前記熱可塑性接着材が接着し、前記表示領域は、前記ラミネートフィルムの端部において、金属アルコキシドをバインダーとして金属酸化物粒子と非水溶媒を用いて混合してなるペーストから固化形成された金属酸化物によってシールされていることを特徴とする有機EL表示装置。
(2)前記シール部においては、前記素子基板と前記金属アルコキシド入りペーストから固化形成された金属酸化物の間には有機膜が存在しないことを特徴とする(1)に記載の有機EL表示装置。
(3)前記金属アルコキシドの金属はAlであることを特徴とする(1)に記載の有機EL表示装置。
(4)前記ラミネートフィルムの前記バリア膜はアルミナあるいはシリカの蒸着膜、または、アルミナおよびシリカの共蒸着膜であることを特徴とする(1)に記載の有機EL表示装置。
(5)下部電極と上部電極に挟持された有機EL層とTFTを有する画素がマトリクス状に配置された表示領域を有する素子基板と、前記表示領域を囲むシール部を有する有機EL表示装置であって、前記表示領域の上には接着材を介して封止基板が接着し、前記表示領域は前記封止基板の端部において、金属アルコキシドをバインダーとして金属酸化物粒子と非水溶媒を用いて混合してなるペーストから固化形成された金属酸化物によってシールされていることを特徴とする有機EL表示装置。
(6)前記シール部においては、前記素子基板と前記金属アルコキシド入りペーストから固化形成された金属酸化物の間には有機膜が存在しないことを特徴とする(5)に記載の有機EL表示装置。
(7)前記金属アルコキシドの金属はAlであることを特徴とする(5)に記載の有機EL表示装置。
(8)前記接着材は熱硬化性接着材であることを特徴とする(5)に記載の液晶表示装置。
(9)前記接着材は熱可塑性接着材であることを特徴とする(5)に記載の液晶表示装置。
本発明によれば、水分に対するバリア層を有するラミネートフィルムによって素子基板に形成された有機EL素子を保護し、ラミネートフィルムの周辺と素子基板の間を金属アルコキシドによって形成された金属酸化物によってシールしているので、水分に対する有機EL素子の保護効果が高く、寿命の長い有機EL表示装置を実現することが出来る。
本発明の他の面によれば、水分に対するバリアとして有機EL素子の上にガラスで形成された封止基板を接着し、封止基板の周辺と素子基板の間を金属アルコキシドによって形成された金属酸化物によってシールしているので、水分に対する有機EL素子の保護効果が高く、寿命の長い有機EL表示装置を実現することが出来る。
本発明によれば、シール部を無機膜のみによって構成することが出来るので、額縁の幅を小さくすることが出来、画面の大きさを大きくすることが出来る。また、本発明によれば、低コストで信頼性の高い固体封止構成を実現することが出来る。
実施例1の有機EL表示装置の断面図である。 実施例1の有機EL表示パネルの斜視図である。 大気中における金属アルコキシドの反応を示す化学式である。 実施例1の有機EL表示装置の模式断面図である。 実施例2の有機EL表示装置の断面図である。 実施例1の有機EL表示パネルの斜視図である。
以下、実施例によって本発明の内容を詳細に説明する。
図1は本発明による有機EL表示装置の断面図であり、図2は本発明が適用される有機EL表示装置の斜視図であり、図3はシール材として使用される金属アルコキシドの反応を示す化学式であり、図4は図2の有機EL表示装置の短辺方向の断面模式図である。
図2において、ガラスで形成された素子基板100の上に表示領域20と端子領域15が形成されている。表示領域20は、表面に水分に対するバリア層としてシリカ(SiO)もしくはアルミナ(Al)の蒸着膜、あるいは、これらの共蒸着膜が形成されたラミネートフィルム50で覆われている。ラミネートフィルムの基材は例えば、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート(PET)等で形成される。表示領域20の周辺は、アルミナを主成分とする無機シール材30によってシールされている。すなわち、有機膜は水分が透過するので、ラミネートフィルム50の周辺部は無機シール材30によってシールされている。後で述べるように、シール材30は金属アルコキシドによって形成されている。
表示領域20の外側には端子領域15が形成されており、端子領域15には、走査線、映像信号線、電源線等の引き出し線35が形成され、端子領域15に形成された端子部25に接続している。端子部25から走査信号、映像信号、電源等を供給する。
図1は本発明の構造を示す断面模式図である。図1は、表示領域20の一部と、シール部と、端子領域15の断面を示している。なお、以下の説明では、有機EL表示装置10はトップエミッションタイプであることを前提として説明するが、本発明はこれに限らず、ボトムエミッションタイプの有機EL表示装置にも適用することが出来る。
図1の表示領域20において、ガラスで形成された素子基板100の上に、SiNで形成された第1下地膜101が形成され、その上にSiOで形成された第2下地膜102が形成されている。第1下地膜101と第2下地膜102の役割は、ガラス基板から析出する不純物が半導体層103を汚染して特性を劣化させることを防止することである。
第2下地膜102の上には、半導体層103が形成されている。本実施例では、半導体層103はpoly−Siによって形成され、厚さは50nm程度である。poly−Si半導体層103の形成方法は、まず、a−Si層を形成し、これを、エキシマレーザ等によってアニールすることによってpoly−Si層に変換する。
半導体層103の上にはゲート電極105が形成される。ゲート電極105はゲート配線と同層で形成される。半導体層103には、チャンネル部とソース領域、ドレイン領域が形成されるが、このソース領域およびドレイン領域は、ゲート電極105をマスクとして半導体層103にイオンインプランテーションによって不純物を添加することによって形成される。
ゲート電極105を覆って層間絶縁膜106がSiN等によって形成される。層間絶縁膜106の上には、ソース配線108、ドレイン配線107が形成される。本実施例では、映像信号線はドレイン配線107と同義である。ソース配線108、ドレイン配線107には有機EL層114を発光させるための電流が流れるので、抵抗が低い金属であるAlが用いられ、厚さも700nm程度と、厚く形成される。なお、Al配線の下層には、Alによる半導体等への汚染を防止するためのバリアメタルがMoあるいはTi等の高融点金属で形成され、Al配線の上方には、Alのヒロックを防止するためのキャップメタルがMoあるいはTi等の高融点金属で形成される。
ソース配線108およびドレイン配線107は、ゲート絶縁膜104および層間絶縁膜106に形成されたスルーホールを介して、それぞれ、半導体層103のソース領域、ドレイン領域と接続する。また、ドレイン配線107は、無機シール材30を通って、端子部25に延在している。一方、ソース配線108は有機EL層114の下部電極112と接続する。
ソース配線108、ドレイン配線107を覆って、無機パッシベーション膜109がSiN等で形成される。無機パッシベーション膜109の役割は、主として、TFTを外部からの不純物から保護することである。無機パッシベーション膜109の上には、有機パッシベーション膜110が形成される。有機パッシベーション膜の役割は、TFTを保護するとともに、表面を平坦化することである。これによって、有機EL層114を平坦化された面に形成することが可能となり、有機EL層114が断切れを生じたりすることを防止することが出来る。
有機パッシベーション膜110の上には、反射膜111がAlあるいはAg等の反射率の高い金属によって形成される。本実施例における有機EL表示装置10は、トップエミッション型なので、反射膜111によって有機EL層114で発生した光を図1の上方に反射して光の利用効率を高める。
反射膜111の上には、有機EL層114のアノードとなる透明導電膜であるITO(Indium Tin Oxide)で形成された下部電極112を被着する。下部電極112となるITOは、無機パッシベーション膜109および有機パッシベーション膜110に形成されたスルーホールを介してソース配線108と接続する。
下部電極112の上には有機EL層114が形成される。有機EL層114は、一般には複数の層で形成されている。例えば、アノード側から、ホール注入層50nm、ホール輸送層50nm、発光層20nm、電子輸送層20nm、電子注入層1nm等である。各層は非常に薄く、5層トータルでも140nm程度である。
なお、下部電極112および有機パッシベーション膜110の上には、各画素を区画することになるバンク113がアクリル樹脂等で形成される。上記のように、有機EL層114の各層は厚さが非常に小さいので、段部があると、この部分で断切れを生ずる。バンク113は、特に有機EL層114の端部における断切れを防止する役割を有する。
有機EL層114の上には、カソードとなる上部電極115が透明導電膜であるInZnO(Indium Zic Oxide)によって形成される。InZnOもITOも透明導電膜であるが、アニールする前は、InZnOのほうがITOよりも抵抗が低い。有機EL層114は熱に弱いので、有機EL層114を被着した後は、アニールが出来ないので、カソードにInZnOを使用している。
以上によって、通常の有機EL表示装置10の素子基板100側は完成する。有機EL素子は水分の存在によって発光特性が劣化するので、外気から水分を遮断するための封止が必要となる。本発明は、以上で説明したような有機EL素子が形成された表示領域20をラミネートフィルム50で覆うことによって封止する。
ラミネートフィルム50は基材がアクリルあるいはポリカーボネート等の透明樹脂フィルムで、表面は、アルミナあるいはシリカ等の蒸着膜、あるいは、アルミナおよびシリカの共蒸着膜によるバリア層53によって覆われている。アルミナ膜、シリカ膜、あるいは、これらの共蒸着は無機膜であり、水分は透過しない。バリア層53の効果を確実にするために、バリア層53は数μmというように厚く形成される。
このように、バリア層53は水分を透過しないが、樹脂で形成されたラミネートフィルム基材51が機械的に伸びたりすると、バリア層53の一部が破壊し、この部分から水分が浸入する恐れがある。したがって、ラミネートフィルム基材51は機械的にも強くしておく必要がるので、フィルム厚は50μm程度に厚く形成される。
ラミネートフィルム50の下側には熱可塑性接着材52がコートされている。熱可塑性接着剤にはポリプロピレン系の樹脂が使用される。熱可塑性接着剤は10μm〜20μmの厚さでラミネートフィルム基材51に塗布される。このようなラミネートフィルム50を一般的なラミネータによって有機EL素子が形成された表示領域20に貼り付ける。このとき熱可塑性接着材52が熱によって軟化するので、ラミネートフィルム50の周辺において、熱可塑性接着材52が外側にはみ出し、有機EL素子の側面を覆う。
このように、図1の構成では、有機EL素子の表面はバリア層53を有するラミネートフィルム50によって保護されているので、表面から水分が透過してくることは無い。しかし、有機EL素子の側面には、バリア層53は存在せず、熱可塑性接着材52のみによって覆われている。したがって、この部分から長い期間にわたって水分が浸入し、表示領域20の周辺の有機EL素子を劣化させる。
本発明は、図1に示すように、表示領域20の周辺、すなわち、ラミネートフィルム50の周辺を無機シール材30によってシールすることによって、側面からの水分の浸入を防止している。図1において、無機シール材30はラミネートフィルム50のバリア層53の端部を覆い、ラミネートフィルム基材51、熱可塑性接着材52の側部を覆い、また、シール部における無機パッシベーション膜109を覆っている。
図1において、無機シール材30の下を、端子と接続するドレイン配線107が貫通している。ドレイン配線107の下には、第1下地膜101、第2下地膜102、ゲート絶縁膜104、層間絶縁膜106が存在し、ドレイン配線107の上には、無機パッシベーション膜109が存在している。すなわち、シール部は無機材料のみによって形成されている。
このように、無機シール材30は無機パッシベーション膜の上に直接形成されており、シール部においては、有機膜は存在していない。有機膜はわずかながら、水分を透過する。シール部を有機膜のみによって形成して水分の透過を少なくしようとすると、有機膜の幅を大きくしなければならない。したがって、表示領域20の周辺の額縁領域が大きくなる。本実施例においては、シール部は水分を透過しない無機材料のみによって形成されているので、額縁領域の幅を小さく抑えることが出来る。
有機材料によってシール材を形成する場合、水分の透過を小さくするために、シール材の幅は1.2mm以上とする必要があるが、本発明のように、無機材料によって形成すれば、シール材の幅は、0.1mm以下とすることも可能である。したがって、額縁領域の幅を小さくすることが出来る。
本発明の無機シール材30の形成方法は次のとおりである。すなわち、金属アルコキシドをバインダとし、充填材をアルミナとし、アルコールを溶媒とした非水溶媒系の無機接着材で表示領域20の周辺をシールする。バインダの金属アルコキシドは水分を吸収し、アルコールを放出しながらゾル化し、固まっていくので、固化するさい、水を放出しない。したがって、有機EL素子の特性に悪影響を与えない。
以上で述べた無機接着材が無機シール材30に変化する状況を化学式で説明したものが図3である。図3(a)は金属アルコキシドと水が存在していることを示している。図3(a)において、Rはアルキル基であり、金属はAlである。図3(a)のHOは空気中の水分を示している。図3(a)において、金属アルコキシドはペースト状であり、ラミネートフィルム50の周辺にディスペンサによって塗布することが出来る。
塗布された金属アルコキシドを常温で放置すると、金属アルコキシドは空気中の水分と反応してアルコールを放出し、アルミナとなる。この様子を図3(b)に示す。図3(b)において、Rはアルキル基であり、ROHはアルコールである。このように、金属アルコキシドは水分を放出せず、逆に水分を吸収しながらゾル化していくので、有機EL素子には悪影響を及ぼさない。しかも、ゾル化した後の無機シール材30は無機物であるアルミナのみとなるので、水分に対するバリア性は極めて高い。したがって、本発明による無機シール材30は有機EL表示装置10のシールには極めて好適である。
以上の説明では、金属アルコキシドにおける金属はAlを使用しているが、金属アルコキシドにおける金属はこれにかぎらず、例えば、Si、Ti、Sn等を使用することが出来る。
図1において、端子領域15に延在しているドレイン配線107は、無機パッシベーション膜109と同層で形成された保護膜1091、有機パッシベーション膜110と同層で形成された保護膜1101、バンク113と同層で形成された保護膜1131によって覆われ、外部雰囲気から保護されている。また、端子部25に延在したドレイン線は、端子部25において、下部電極と同層で形成された透明導電膜251で覆われ、保護されている。
図4は以上のようにして形成された有機EL表示装置10の模式断面図である。図4は図2のA−A断面図に相当する。図4において、素子基板100の上には有機EL素子が形成されている。有機EL素子は赤発光層1141、緑発光層1142、青発光層1143の各発光画素を含んでいることを示している。有機EL素子をラミネートフィルム50が覆っている。ラミネートフィルム50はラミネートフィルム基材51にコートされた熱可塑性接着材52によって有機EL素子と接着している。ラミネートフィルム基材51の上はアルミナあるいはシリカの蒸着膜による水分に対するバリア層53が形成されている。
ラミネートフィルム50の周辺は無機シール材30によって覆われている。無機シール材30は先に説明したように、Alを金属とする金属アルコキシドで形成されている。図4の状態は、金属アルコキシドと大気中の酸素とが反応し、無機シール材30がアルミナになった状態である。
図4に示すように、有機EL素子周辺は無機シール材30によって完全に覆われているので、周辺から水分が有機EL素子側に浸入することは無い。また、有機EL素子の表面は、ラミネートフィルム50によって覆われ、ラミネートフィルム50の表面は水分を遮断する無機膜によるバリア層53でコートされている。したがって、本実施例では、有機EL素子は無機膜によって完全に囲まれているので、水分に対する遮断性の性能は非常に優れている。
図5は本発明の第2の実施例を示す断面図、図6は第2の実施例による有機EL表示装置10の斜視図である。図5における有機EL素子の部分および端子領域15の構成は図1と同じであるので、説明を省略する。図5が実施例1の図1と異なるところは、有機EL素子の表面を水分から保護する構成がラミネートフィルム50ではなく、ガラスで形成された封止基板200であるということである。
図5において、上部電極の上には封止基板200が接着材層60を介して接着している。接着材には例えば、熱硬化性樹脂であるエポキシ樹脂が使用される。 なお、エポキシ樹脂は熱硬化性であるので、素子基板100と封止基板200を貼り合わせたあと、素子基板100および封止基板200を加熱するとエポキシ樹脂が流動性を生じ、有機EL素子の上部電極に完全に密着する。また、エポキシ樹脂は加熱されることによって流動性が出るので、端部において、樹脂がはみ出し、これが、表示領域20の側部を保護する。エポキシ樹脂をさらに温度をあげると硬化して有機EL表示装置10が封止されることになる。
このようにして形成された有機EL表示装置10は、封止基板200およびエポキシ樹脂によって保護される。しかし、このような構成の場合、有機EL素子の側部はエポキシ樹脂のみによって保護されている。エポキシ樹脂はわずかながら水分を透過させるので、長期間の間には水分が有機EL素子に達し、有機EL素子の発光特性を劣化させる。
これを防止するために、本実施例では、実施例1と同様に、無機シール材30を封止基板200の端部、および、横方向にはみ出したエポキシ樹脂接着材の側部に形成する。無機シール材30の形成方法は実施例1と同様である。すなわち、ペースト状の金属アルコキシドをディスペンサ等によって、封止基板200周辺および表示領域20周辺に塗布する。金属アルコキシドは空気中の水分と図3のような反応を生じ、金属アルコキシドを形成した部分はアルミナのみを成分とする無機シール材30となる。
無機シール材30が形成される部分の素子基板100には、無機パッシベーション膜、層間絶縁膜、ゲート絶縁膜等の無機膜のみが存在しており、有機膜は存在していない。したがって、水分に対するバリア性は非常に優れている。このため、シール部の幅を小さくでき、したがって、有機EL表示装置10の額縁領域を小さくすることが出来る。
エポキシ樹脂の形成方法は次ぎのとおりである。すなわち、量を正確にコントロールしたエポキシ樹脂を素子基板100、あるいは、封止基板200に滴下し、滴下されたエポキシ樹脂を素子基板100および封止基板200によってサンドイッチして、エポキシ樹脂を均等に広げて封止するという方法を適用することが出来る。
以上で説明したエポキシ樹脂は、加熱すると流動化し、さらに加熱すると硬化するという性質を有する熱硬化性の樹脂である。この場合、封止基板200を素子基板100に位置決めして貼り合わせたあと、加熱してエポキシ樹脂を流動化し、素子基板100に形成された有機EL素子と良くなじませ、その後、さらにエポキシ樹脂の温度をあげるとエポキシ樹脂は仮硬化する。その後、さらに温度をあげて本硬化をさせる。この場合、仮硬化までは素子基板100と封止基板200の、貼り合わせ装置にて行い、本硬化は加熱炉にて行うことも出来る。こうすれば、素子基板100と封止基板200の貼り合わせ装置を多数用意しなくとも、実用的なタクト時間を確保することが出来る。
図6は実施例2による有機EL表示装置10の斜視図である。図6において、素子基板100の上には封止基板200が配置されている。素子基板100も封止基板200もガラスで形成されているので、表面からの水分の透過は無い。素子基板100と封止基板200の板厚は同じでもよいし、異なっても良い。封止基板200は素子基板100とは図示しないエポキシ樹脂系接着材で接着している。図6において、素子基板100の端子領域15には端子部25が形成されている。端子領域15に形成される映像信号線引出し線、走査線引出し線等は図6において省略されている。
本実施例では、ガラスの封止基板200を用いることは中空封止の場合と同じであるが、本実施例では、素子基板100と封止基板200の間にエポキシ樹脂が充填されており、機械的な強度が改善されている。また、本実施例によれば、素子基板100と封止基板200が接触したり離れたりした場合に有機EL層が素子基板100から剥がれて封止基板200の方に接着してしまうという中空封止での問題点は存在しない。
図6において、封止基板200の端部および側部、素子基板100と封止基板200を接着する図示しない接着材層60の外側周辺は金属アルコキシドから形成された無機シール材30によって覆われている。これによって、素子基板100に形成された有機EL素子は、ガラスによる封止基板200、および、無機シール材30によって完全に囲まれるので、有機EL素子は水分から完全に保護される。
封止基板200に形成する接着材60はエポキシのみでなく、実施例1で使用したようなポリプロピレン系の熱可塑性の接着材を使用することも出来る。接着材として使用することが出来る他の材料としては、アクリル系、シリコーン系等をあげることが出来る。
熱可塑性の接着材は、熱可塑性の接着材フィルムを封止ガラスに転写して形成する。そして、熱可塑性の接着材が転写された封止基板200を上部電極まで形成された素子基板100に真空ラミネータ法を用いて貼り付ける。
以上説明したように、本実施例によれば、有機EL素子を無機材料によって囲むことにより、外部からの水分の浸入防ぐことが出来るので、有機EL素子の発光の劣化を防止することが出来、寿命特性の良い有機EL表示装置10を実現することが出来る。また、表示領域周辺の額縁領域の幅を小さくすることが出来る。
10…有機EL表示装置、 15…端子領域、 20…表示領域、 25…端子部、 30…無機シール材、 35…引出し線、 50…ラミネートフィルム、 51…ラミネートフィルム基材、 52…熱可塑性接着材、 53…バリア膜、 60…接着材層、 100…素子基板、 101…第1下地膜、 102…第2下地膜、 103…半導体層、 104…ゲート絶縁膜、 105…ゲート電極、 106…層間絶縁膜、 107…ドレイン配線、 108…ソース配線、 109…無機パッシベーション膜、 110…有機パッシベーション膜、 111…反射膜、 112…下部電極、 113…バンク、 114…有機EL層、 115…上部電極、 200…封止基板、 251…端子部導電膜、 1091、1101、1131…端子保護膜、 1141…赤発光層、 1142…緑発光層、 1143…青発光層。

Claims (9)

  1. 下部電極と上部電極に挟持された有機EL層とTFTを有する画素がマトリクス状に配置された表示領域を有する素子基板と、前記表示領域を囲むシール部を有する有機EL表示装置であって、
    前記表示領域の上には一方の面に熱可塑性接着材を有し、他の面に水分に対するバリア層を有するラミネートフィルムが配置され、
    前記表示領域の前記上部電極には、前記ラミネートフィルムの前記熱可塑性接着材が接着し、
    前記表示領域は、前記ラミネートフィルムの端部において、金属アルコキシドをバインダーとして金属酸化物粒子と非水溶媒を用いて混合してなるペーストから固化形成された金属酸化物によってシールされていることを特徴とする有機EL表示装置。
  2. 前記シール部においては、前記素子基板と前記金属アルコキシド入りペーストから固化形成された金属酸化物の間には有機膜が存在しないことを特徴とする請求項1に記載の有機EL表示装置。
  3. 前記金属アルコキシドの金属はAlであることを特徴とする請求項1に記載の有機EL表示装置。
  4. 前記ラミネートフィルムの前記バリア膜はアルミナあるいはシリカの蒸着膜、または、アルミナおよびシリカの共蒸着膜であることを特徴とする請求項1に記載の有機EL表示装置。
  5. 下部電極と上部電極に挟持された有機EL層とTFTを有する画素がマトリクス状に配置された表示領域を有する素子基板と、前記表示領域を囲むシール部を有する有機EL表示装置であって、
    前記表示領域の上には接着材を介して封止基板が接着し、
    前記表示領域は前記封止基板の端部において、金属アルコキシドをバインダーとして金属酸化物粒子と非水溶媒を用いて混合してなるペーストから固化形成された金属酸化物によってシールされていることを特徴とする有機EL表示装置。
  6. 前記シール部においては、前記素子基板と前記金属アルコキシド入りペーストから固化形成された金属酸化物の間には有機膜が存在しないことを特徴とする請求項5に記載の有機EL表示装置。
  7. 前記金属アルコキシドの金属はAlであることを特徴とする請求項5に記載の有機EL表示装置。
  8. 前記接着材は熱硬化性接着材であることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  9. 前記接着材は熱可塑性接着材であることを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
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