JP2009287008A - 有機−無機ハイブリッド自立膜、およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】一般式(1)で表されるモノマー由来の繰り返し単位を有する有機ポリマーと、金属アルコキシドの加水分解縮合物とを含有する有機−無機ハイブリッド自立膜。
(一般式(1)中、R1は水素原子、またはアルキル基を表す。L1は、2価の連結基または単なる結合手を表す。X1は、カルボキシル基、一般式(A)で表されるリン原子を含む酸性基、または、一般式(B)で表される硫黄原子を含む酸性基を表す。)
【選択図】なし
Description
<2> 前記金属アルコキシドに含まれる金属原子が、ケイ素、チタン、ジルコニウム、アルミニウム、スズ、および鉄からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属原子である<1>に記載の有機−無機ハイブリッド自立膜。
<3> 前記有機−無機ハイブリッド自立膜の膜厚が、10nm〜3μmである<1>または<2>に記載の有機−無機ハイブリッド自立膜。
<4> 一般式(1)で表されるモノマーと、金属アルコキシドおよび/またはその部分加水分解縮合物とを含む溶液を基板上に塗布して膜を形成する工程と、該膜を硬化させる工程と、該基板上より硬化した膜を剥離する工程とを備える、<1>〜<3>のいずれかに記載の有機−無機ハイブリッド自立膜を製造する有機−無機ハイブリッド自立膜の製造方法。
<5> 前記基板が、表面上に剥離層を有する基板である<4>に記載の有機−無機ハイブリッド自立膜の製造方法。
<6> 一般式(1)で表されるモノマーと、金属アルコキシドおよび/またはその部分加水分解縮合物とを含む前記溶液が、非水系溶媒を用いた溶液である<4>または<5>に記載の有機−無機ハイブリッド自立膜の製造方法。
<7> 一般式(1)で表されるモノマーと、金属アルコキシドおよび/またはその部分加水分解縮合物とを含む溶液を基板上に塗布して膜を形成する工程と、該膜を硬化させる工程と、該基板上より硬化した膜を剥離する工程とを含む方法により得られる有機−無機ハイブリッド自立膜。
本発明に係る有機−無機ハイブリッド自立膜は、主に、一般式(1)で表されるモノマー由来の繰り返し単位を有する有機ポリマーと、金属アルコキシドの加水分解縮合物(無機化合物)とより構成されている。一般的には、有機ポリマーと無機化合物は相溶性に乏しいため、単純に両者を混合するだけでは有用な材料を得ることが難しい。本発明における有機−無機ハイブリッドとは、有機ポリマーなどの有機成分と金属アルコキシドの加水分解縮合物の無機成分とを組み合わせて、双方の特性を持った材料を合成する考え方である。特に、光の波長以下(〜約750nm以下)のナノスケールで有機成分と無機成分を混合することにより、光学的にも透明で有用な材料が得られることが期待できる。
以下に、本発明で使用される一般式(1)で表されるモノマー、金属アルコキシドおよびその部分加水分解縮合物などについて詳述する。
本発明に係る有機−無機ハイブリッド自立膜は、一般式(1)で表されるモノマー由来の繰り返し単位を有する有機ポリマーを含む。有機ポリマー中の一般式(1)で表されるモノマー由来の繰り返し単位は、以下の一般式(2)で表される。
なお、該ポリマーは一般式(1)で表されるモノマー由来の繰り返し単位を2種以上有していてもよい。
なかでも、−O−、アルキレン基、−CONH−、−COO−、アリーレン基、またはこれらを組み合わせた基が好ましく挙げられる。L1が単なる結合手の場合、一般式(1)のX1がCと直接結合することをさす。
アルキル基の炭素数は、1〜12が好ましく、1〜9がより好ましく、1〜6がさらに好ましい。アルキル基の具体例として、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基などが挙げられる。アルキル基は、直鎖状、分枝状、または環状であっても構わないが、好ましいのは直鎖アルキル基である。アルキル基は、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基などで置換されていてもよい。
アリール基の炭素数は、6〜14が好ましく、6〜10がより好ましい。アリール基の具体例として、フェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル基などが挙げられる。アリール基は、アルキル基、アルコキシ基、アリールオキシ基などで置換されていてもよい。
アルコキシ基のアルキル部分、アリールオキシ基のアリール部分については、上記アルキル基とアリール基の説明をそれぞれ参照することができる。
また、Yはアルキレン基、アルキレンオキシ基、アルキレンオキシカルボニル基、アルキレンカルボニル基、またはこれらの組み合わせを表す。Yの炭素数は1〜12が好ましく、1〜6がより好ましく、1〜4がさらに好ましい。Yがとりうるアルキレンオキシ基、アルキレンオキシカルボニル基、アルキレンカルボニルオキシ基のアルキレン部分の具体例としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基、ヘキシレン基が挙げられる。アルキレン基は、直鎖状であっても分枝状であってもよく、好ましいのは直鎖アルキレン基である。
なお、Ac−O−Y−のうちOは酸素原子を表す。
そこで本発明においては、任意の置換基のpKa値は化合物における実測値で表すのではなく、該当する官能基の一般的なpKa値をそのまま用いて表すこととする。この場合、置換基効果や立体効果などによる影響が少ないもの、すなわち解離性基近傍の構造が類似した構造を有する化合物上の解離性基のpKa値を使用して評価することが好ましい。例えば、ある化合物A中に存在するベンゼン環に結合したカルボキシル基のpKa値は、安息香酸のpKa値(4.2)あるいは化合物A中のベンゼン環と置換基や置換位置が類似した安息香酸誘導体のpKa値を用いて表すことができる。本発明において、化合物の物性の範囲を規定するために用いるpKa値は、水中でのpKa値を用いることとする。
また、X1が一般式(A)で表されるリン原子を含む酸性基のものとして、エチル(メタ)アクリレートアシッドホスフェート、3−クロロ−2−アシッドホスホキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレングリコール(メタ)アクリレートアシッドホスフェート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートアシッドホスフェート、2−(メタ)アクリロイロキシエチルカプロエートアシッドホスフェート、市販されているものとしては、ホスマーM(ユニケミカル社製)、PM−2(日本化薬社製)、P−1A、P−2A、P−1M、P−2M(共栄社化学社製)(以上、いずれもエチル(メタ)アクリレートアシッドホスフェート);ホスマーCL(ユニケミカル社製、3−クロロ−2−アシッドホスホキシプロピル(メタ)アクリレート)、ホスマーPE(ユニケミカル社製、ポリオキシエチレングリコール(メタ)アクリレートアシッドホスフェート)、JAP−514(城北化学社製、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートアシッドホスフェート)、PM−21(日本化薬社製、2−(メタ)アクリロイロキシエチルカプロエートアシッドホスフェート)などが挙げられる。
また、X1が一般式(B)で表される硫黄原子を含む酸性基のものとして、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸ビニルスルホン酸、メタリルオキシベンゼンスルホン酸などが挙げられる。
一般式(1)で表されるモノマーの中でも、X1が一般式(A)で表されるリン原子を含む酸性基のものが特に好ましく、具体的に、エチル(メタ)アクリレートアシッドホスフェート、3−クロロ−2−アシッドホスホキシプロピル(メタ)アクリレート、ポリオキシエチレングリコール(メタ)アクリレートアシッドホスフェート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートアシッドホスフェート、2−(メタ)アクリロイロキシエチルカプロエートアシッドホスフェート、市販されているものとしては、ホスマーM(ユニケミカル社製)、PM−2(日本化薬社製)、P−1A、P−2A、P−1M、P−2M(共栄社化学社製)(以上、いずれもエチル(メタ)アクリレートアシッドホスフェート);ホスマーCL(ユニケミカル社製、3−クロロ−2−アシッドホスホキシプロピル(メタ)アクリレート)、ホスマーPE(ユニケミカル社製、ポリオキシエチレングリコール(メタ)アクリレートアシッドホスフェート)、JAP−514(城北化学社製、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレートアシッドホスフェート)、PM−21(日本化薬社製、2−(メタ)アクリロイロキシエチルカプロエートアシッドホスフェート)などが挙げられる。
本発明に係る有機−無機ハイブリッド自立膜においては、金属アルコキシドの加水分解縮合物が含まれる。一般的に、金属アルコキシド化合物は、いわゆるゾル−ゲル法により加水分解及び重縮合し、3次元構造に架橋した加水分解縮合物となる。より具体的には、金属原子間が式:M1−O−M2(ここでM1及びM2はそれぞれ金属原子を意味する)で示されるように酸素原子を介して結合しており、この種の結合によって金属原子を架橋点とする架橋構造を有する加水分解縮合物が形成されている。本発明においては、自立膜中で金属アルコキシドのゾル−ゲル反応を進行させることにより、有機ポリマーとのハイブリッド材料が得られる。なお、後述する金属アルコキシドは、1種のみを使用してもよく、2種以上併用してもよい。
また、得られる自立膜の柔軟性と機械的強度がより優れる点で、一般式(1)で表されるモノマー中の配位性基(例えば、一般式(A)で表されるリン原子を含む酸性基)のモル数と金属アルコキシドのモル数とのモル比は、1〜200000が好ましく、より好ましくは10〜20000、さらに好ましくは25〜800である。
後述する塗布工程の際に使用される、一般式(1)で表されるモノマーと金属アルコキシドおよび/またはその部分加水分解物とを溶解させる溶媒としては、特に限定されないが、溶液の保存安定性がより優れる点で、クロロホルム、ジクロロメタン、トルエン、ヘキサン、キシレン、アセトン、メチルエチルケトン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、テトラメチル尿素、テトラエチル尿素、テトラヒドロフラン、ジオキサン、エタノール、メタノールなどの非水系溶媒が好適に使用される。なかでも、クロロホルム、ジクロロメタンなどのハロゲン系溶媒、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶媒が好ましい。これら溶媒は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
溶液中における全固形分濃度は特に限定されないが、塗布により得られる膜の膜厚の制御が容易である点で、1〜30質量%が好ましく、1〜10質量%がより好ましい。なお、全固形分とは後述する塗布・硬化工程により得られる自立膜を構成する成分(例えば、一般式(1)で表されるモノマー、金属アルコキシド、他のモノマーなど)をさし、溶媒は含まれない。
後述する塗布の際に使用する一般式(1)で表されるモノマーと、金属アルコキシドおよび/またはその部分加水分解縮合物とを含む溶液には、本発明の目的を損なわない範囲で、所望量の他の添加剤(重合開始剤、触媒など)を加えることができる。
また、無機塩基としては水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、アンモニアなど、有機塩基化合物としてはアミン類(エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、トリエチルアミン、ジブチルアミン、テトラメチルエチレンジアミン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、エタノールアミン、ジアザビシクロウンデセン、キヌクリジン、アニリン、ピリジンなど)、ホスフィン類(トリフェニルホスフィン、トリメチルホスフィンなど)、金属アルコキサイド(ナトリウムメチラート、カリウムエチラートなど)を挙げることができる。
上述の一般式(1)で表されるモノマーと、金属アルコキシドおよび/またはその部分加水分解縮合物とを含む溶液を塗布する基板としては、特に限定されず、ポリマー基板、ガラス基板、シリコン基板、セラミック基板などを用いることができる。基板上の形状は、用途に合わせて適宜選択することができる。また、後述する硬化工程で得られた有機−無機ハイブリッド薄膜を基板から剥離しやすくできる点で、基板表面上に剥離層を設けることが好ましい。ここで剥離層とは、塗布・硬化により得られる膜と基板との間に設けられる層であり、例えば、該剥離層が溶解する特定の溶媒と接触させることにより、基板上に形成された薄膜を基板から容易に剥離することができる。また、加熱や光照射等の外部刺激により解重合または脱架橋を起こすポリマー系も、剥離層として好ましく用いることが可能である。
本発明に係る有機−無機ハイブリッド自立膜の製造は、特に限定されないが、大きく以下の3つの工程を備える方法により行われる。
<1> 一般式(1)で表されるモノマーと金属アルコキシドおよび/またはその部分加水分解縮合物とを含む溶液を、基板上に塗布して膜を形成する工程(工程1)
<2> 工程1で得られた膜を硬化させる工程(工程2)
<3> 基板上より工程2で得られた硬化膜を剥離する工程(工程3)
以下、各工程について詳細に説明する。
工程1は、一般式(1)で表されるモノマーと金属アルコキシドおよび/またはその部分加水分解縮合物とを含む溶液を基板上に塗布して膜(塗膜)を形成する工程である。
工程2は、工程1で得られた膜(塗膜)を硬化させる工程である。詳細には、活性エネルギー線を照射および/または加熱して工程1で得られた膜を硬化させる工程である。活性エネルギー線を照射するおよび/または加熱することにより、一般式(1)で表されるモノマーの重合を促す。また、その際に同時に膜中においては、金属アルコキシドの加水分解および縮合が進行する。つまり、該工程において、膜中でモノマーの重合と金属アルコキシドの加水分解および縮合とが進行し、ナノスケールで有機成分と無機成分とが膜内で均一に分散した構造体が得られる。
工程3は、基板上から工程2で得られた硬化膜を剥離する工程である。剥離の方法としては、特に限定されないが、硬化膜は機械的なわずかな力で基板から剥離することができる。基板や使用する材料により容易に剥離できない場合は、短時間熱処理、または超音波処理などを行ってもよい。また、使用する基板が溶媒に可溶の場合は、所定の溶媒で処理することにより基板のみを溶解させ自立膜を得ることができる。
本発明に係る有機−無機ハイブリッド自立膜の膜厚は、使用する材料や塗布条件を制御することにより適宜選択することができる。なかでも、透過性、柔軟性、機械的強度のバランスがより好ましいという点で、膜厚は10nm〜3μmが好ましく、30nm〜2μmがより好ましく、80nm〜2μmがさらに好ましい。なお、膜厚は平均値であり、その測定方法としては、例えば、非特許文献1(Nature materials, 2006年, 第5巻, p.494-501頁)にあるようにSEM観察により直接膜厚を測定し、任意の点を5ヶ所以上計測して数平均して求めることができる。また他の方法としては、非特許文献1に記載の方法を参照して、まず剥離前の基板上の有機−無機ハイブリッド薄膜の一部(約2000μm×約1cm)を削って薄膜を取り除く。次に、薄膜を取り除いた部分(A部分)と薄膜が存在する部分(B部分)とをそれぞれ5ヶ所以上公知の装置(プロファイラ装置(KLA−Tecnor社製)P15など)で測定し、A部分の数平均値とB部分の数平均値の差を薄膜の膜厚として求めることもできる。
機械的強度、柔軟性がより優れる点で、自立膜中の金属アルコキシドの加水分解縮合物(無機金属酸化物)の含有量(wt%)として、自立膜全質量に対して、0.1〜50が好ましく、0.1〜20がより好ましい。なお、加水分解縮合物の含有量は、金属アルコキシドがすべてMO2、または、M2O3(M:金属)となったとして、金属アルコキシドの仕込み量より計算することができる。
なお、自立膜中の有機ポリマーの含有量(wt%)は、自立膜全質量に対して、50〜99.9が好ましく、80〜99.9がより好ましい。
ただし、本発明においては、有機ポリマーと加水分解縮合物(無機金属酸化物)がすべて上述の構造をとる必要はなく、必要な透明性、機械的強度、柔軟性を保持していれば、有機成分のみの相または無機成分のみの相を一部有していてもよい。
<実施例1>
一般式(1)で表されるモノマーとして2−アクリロイロキシエチルコハク酸(HOA−MS、共栄社化学社製)を0.28g、金属アルコキシドとしてジルコニウムブトキシド(Zr(OC4H9)4)(関東化学社製)を0.70g、さらにトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA、ダイセル・サイテック株式会社社製)を2.52g、さらに紫外線重合開始剤(Irgacure907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.20gをクロロホルム(37g)に加えて、均一な有機−無機ハイブリッド自立膜用溶液1を得た。
ポリヒドロキシスチレン(分子量2700〜4900、丸善石油株式会社製)10.0gをエタノール(50ml)に溶解させ、剥離層用溶液2を得た。得られた剥離層用溶液2をガラス基板(6cm×7cm)上へ1.0ml滴下し、slope:5秒、3000rpm:60秒の条件でスピンコートし、剥離層を有する基板を得た。なお、「slope 5秒」とは、回転数が3000rpmになるまでの時間を意味する。そして、作製した剥離層をおよそ10mmHgの減圧度で6時間乾燥した。
次いで、作製した剥離層上へ有機−無機ハイブリッド自立膜用溶液1を1ml滴下し、slope:5秒、4000rpm:30秒の条件でスピンコートし、剥離層上に塗膜を形成した。次いで、得られた塗膜に対して、照射強度約40mW/cm2で90秒間、高圧水銀ランプの紫外線を照射した。
作製した有機−無機ハイブリッド薄膜の四隅をカッターでキズをつけた後、基板ごとエタノール中に浸漬し、剥離層を溶解させた。さらに、水に浸漬させることで膜が水面に浮かび上がり、基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機―無機ハイブリッド自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
一般式(1)で表されるモノマーとしてフタル酸モノヒドロキシエチルアクリレート(M−5400、東亞合成株式会社社製)を使用した以外は、実施例1と同様の手順により基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機−無機ハイブリッド自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
一般式(A)で表されるリン原子を含む酸性基を有する一般式(1)で表されるモノマーとして、2−ヒドロキシエチルメタクリレートの6−ヘキサノリド付加重合物と無水リン酸との反応生成物(PM−21、日本化薬株式会社社製)を使用した以外は、実施例1と同様の手順により基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機−無機ハイブリッド自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
実施例1において、一般式(1)で表されるモノマーである2−アクリロイロキシエチルコハク酸を用いずに、モノマーとしてTMPTAのみを使用した以外は、実施例1と同様の手順により有機−無機ハイブリッド自立膜の作製を試みた。塗膜の硬化後、基板上の薄膜にひび割れが発生した。基板から薄膜の剥離を行ったところ、薄膜が破れてしまい基板上に作製した薄膜と同じサイズの自立膜を得ることはできなかった。なお、部分的に得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
実施例1において、一般式(1)で表されるモノマーの代わりに、4−ヒドロキシブチルアクリレート(HOBuA、シグマアルドリッチジャパン株式会社社製)を使用した以外は、実施例1と同様の手順により有機−無機ハイブリッド自立膜の作製を試みた。塗膜の硬化後、基板上の薄膜にひび割れが発生した。基板から薄膜の剥離を行ったところ、薄膜が破れてしまい基板上に作製した薄膜と同じサイズの自立膜を得ることはできなかった。なお、部分的に得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
また、表面形態の評価については以下のように評価した。なお、10μm以上のヒビ割れがないことが、分離膜への実用的な観点からは好ましい。
1:目視でわかるレベルの大きなヒビ割れあり
2:10〜100μmのヒビ割れあり
3:10μm以上のヒビ割れなし
4:深さ100nm以上のヒビ割れなし
5:ヒビ割れなし
<実施例4>
一般式(1)で表されるモノマーとして2−ヒドロキシエチルメタクリレートの6−ヘキサノリド付加重合物と無水リン酸との反応生成物(PM−21、日本化薬株式会社社製)を1.40g、金属アルコキシドとしてジルコニウムブトキシド(Zr(OC4H9)4)(関東化学社製)を0.70g、さらにトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA、ダイセル・サイテック株式会社社製)を1.40g、さらに紫外線重合開始剤(Irgacure907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.20gをクロロホルム(37g)に加えて、均一な有機−無機ハイブリッド自立膜用溶液4を得た。
溶液1の代わりに溶液4を用いた以外は、実施例1と同様の手順により基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機−無機ハイブリッド自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
一般式(1)で表されるモノマーとして2−ヒドロキシエチルメタクリレートの6−ヘキサノリド付加重合物と無水リン酸との反応生成物(PM−21、日本化薬株式会社社製)を2.52g、金属アルコキシドとしてジルコニウムブトキシド(Zr(OC4H9)4)(関東化学社製)を0.70g、さらにトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA、ダイセル・サイテック株式会社社製)を0.28g、さらに紫外線重合開始剤(Irgacure907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.20gをクロロホルム(37g)に加えて、均一な有機−無機ハイブリッド自立膜用溶液5を得た。
溶液1の代わりに溶液5を用いた以外は、実施例1と同様の手順により基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機−無機ハイブリッド自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
一般式(1)で表されるモノマーとして2−ヒドロキシエチルメタクリレートの6−ヘキサノリド付加重合物と無水リン酸との反応生成物(PM−21、日本化薬株式会社社製)を2.52g、金属アルコキシドとしてジルコニウムブトキシド(Zr(OC4H9)4)(関東化学社製)を1.40g、さらにトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA、ダイセル・サイテック株式会社社製)を0.28g、さらに紫外線重合開始剤(Irgacure907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.20gをクロロホルム(37g)に加えて、均一な有機−無機ハイブリッド自立膜用溶液6を得た。
溶液1の代わりに溶液6を用いた以外は、実施例1と同様の手順により基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機−無機ハイブリッド自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
一般式(1)で表されるモノマーとして2−ヒドロキシエチルメタクリレートの6−ヘキサノリド付加重合物と無水リン酸との反応生成物(PM−21、日本化薬株式会社社製)を2.52g、金属アルコキシドとしてジルコニウムブトキシド(Zr(OC4H9)4)(関東化学社製)を2.10g、さらにトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA、ダイセル・サイテック株式会社社製)を0.28g、さらに紫外線重合開始剤(Irgacure907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.20gをクロロホルム(37g)に加えて、均一な有機−無機ハイブリッド自立膜用溶液7を得た。
溶液1の代わりに溶液7を用いた以外は、実施例1と同様の手順により基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機−無機ハイブリッド自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
また、表面形態の評価については以下のように評価した。なお、10μm以上のヒビ割れがないことが、分離膜への実用的な観点からは好ましい。
1:目視でわかるレベルの大きなヒビ割れあり
2:10〜100μmのヒビ割れあり
3:10μm以上のヒビ割れなし
4:深さ100nm以上のヒビ割れなし
5:ヒビ割れなし
上記の実施例5、6、及び7で得られた有機−無機ハイブリッド膜を用いて、微小硬度測定によりヤング率と表面硬度(マルテンス硬度)の算出を行った。具体的には、フィッシャーインスツルメンツ社製のHM500型ピコデンターを用いて、基板上の有機−無機ハイブリッド薄膜の任意の点を5ヶ所測定して数平均して求めた値を採用した。比較実験として、以下の<比較例3>で得られた有機−無機ハイブリッド膜を用いて、同様の条件で測定を行った。
一般式(1)で表されるモノマーとして2−ヒドロキシエチルメタクリレートの6−ヘキサノリド付加重合物と無水リン酸との反応生成物(PM−21、日本化薬株式会社社製)を2.52g、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA、ダイセル・サイテック株式会社社製)を0.28g、さらに紫外線重合開始剤(Irgacure907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.20gをクロロホルム(37g)に加えて、均一な溶液を得た。
溶液1の代わりに上記溶液を用いた以外は、実施例1と同様の手順により基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
<実施例8>
一般式(1)で表されるモノマーとして以下式で表される市販品PM−2(日本化薬株式会社社製)を2.52g、金属アルコキシドとしてジルコニウムブトキシド(Zr(OC4H9)4)(関東化学社製)を0.70g、さらにトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA、ダイセル・サイテック株式会社社製)を0.28g、さらに紫外線重合開始剤(Irgacure907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.20gをクロロホルム(37g)に加えて、均一な有機−無機ハイブリッド自立膜用溶液8を得た。
溶液1の代わりに溶液8を用いた以外は、実施例1と同様の手順により基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機−無機ハイブリッド自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
一般式(1)で表されるモノマーとして市販品PM−2(日本化薬株式会社社製)を2.52g、金属アルコキシドとしてジルコニウムブトキシド(Zr(OC4H9)4)(関東化学社製)を1.40g、さらにトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA、ダイセル・サイテック株式会社社製)を0.28g、さらに紫外線重合開始剤(Irgacure907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.20gをクロロホルム(37g)に加えて、均一な有機−無機ハイブリッド自立膜用溶液9を得た。
溶液1の代わりに溶液9を用いた以外は、実施例1と同様の手順により基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機−無機ハイブリッド自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
一般式(1)で表されるモノマーとして市販品PM−2(日本化薬株式会社社製)を2.52g、金属アルコキシドとしてジルコニウムブトキシド(Zr(OC4H9)4)(関東化学社製)を2.10g、さらにトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA、ダイセル・サイテック株式会社社製)を0.28g、さらに紫外線重合開始剤(Irgacure907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.20gをクロロホルム(37g)に加えて、均一な有機−無機ハイブリッド自立膜用溶液10を得た。
溶液1の代わりに溶液10を用いた以外は、実施例1と同様の手順により基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機−無機ハイブリッド自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
一般式(1)で表されるモノマーとして市販品PM−2(日本化薬株式会社社製)を2.52g、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA、ダイセル・サイテック株式会社社製)を0.28g、さらに紫外線重合開始剤(Irgacure907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.20gをクロロホルム(37g)に加えて、均一な溶液を得た。
溶液1の代わりに上記溶液を用いた以外は、実施例1と同様の手順により基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
得られた結果を以下の表4に示す。
<実施例11>
一般式(1)で表されるモノマーとして以下式で表される市販品P−2M(日本化薬株式会社社製)を2.52g、金属アルコキシドとしてジルコニウムブトキシド(Zr(OC4H9)4)(関東化学社製)を0.70g、さらにトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA、ダイセル・サイテック株式会社社製)を0.28g、さらに紫外線重合開始剤(Irgacure907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.20gをクロロホルム(37g)に加えて、均一な有機−無機ハイブリッド自立膜用溶液11を得た。
溶液1の代わりに溶液11を用いた以外は、実施例1と同様の手順により基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機−無機ハイブリッド自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
一般式(1)で表されるモノマーとして市販品P−2M(日本化薬株式会社社製)を2.52g、金属アルコキシドとしてジルコニウムブトキシド(Zr(OC4H9)4)(関東化学社製)を1.40g、さらにトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA、ダイセル・サイテック株式会社社製)を0.28g、さらに紫外線重合開始剤(Irgacure907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.20gをクロロホルム(37g)に加えて、均一な有機−無機ハイブリッド自立膜用溶液12を得た。
溶液1の代わりに溶液12を用いた以外は、実施例1と同様の手順により基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機−無機ハイブリッド自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
一般式(1)で表されるモノマーとして市販品P−2M(日本化薬株式会社社製)を2.52g、金属アルコキシドとしてジルコニウムブトキシド(Zr(OC4H9)4)(関東化学社製)を2.10g、さらにトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA、ダイセル・サイテック株式会社社製)を0.28g、さらに紫外線重合開始剤(Irgacure907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.20gをクロロホルム(37g)に加えて、均一な有機−無機ハイブリッド自立膜用溶液13を得た。
溶液1の代わりに溶液13を用いた以外は、実施例1と同様の手順により基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機−無機ハイブリッド自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
一般式(1)で表されるモノマーとして市販品P−2M(日本化薬株式会社社製)を2.52g、トリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA、ダイセル・サイテック株式会社社製)を0.28g、さらに紫外線重合開始剤(Irgacure907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.20gをクロロホルム(37g)に加えて、均一な溶液を得た。
溶液1の代わりに上記溶液を用いた以外は、実施例1と同様の手順により基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
得られた結果を以下の表5に示す。
<実施例14>
一般式(1)で表されるモノマーとして2−ヒドロキシエチルメタクリレートの6−ヘキサノリド付加重合物と無水リン酸との反応生成物(PM−21、日本化薬株式会社社製)を2.52g、金属アルコキシドとしてアルミニウムsec-ブトキシド(Al(OCH(CH3)C2H5)3)(東京化成工業株式会社製)を0.70g、さらにトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA、ダイセル・サイテック株式会社社製)を0.28g、さらに紫外線重合開始剤(Irgacure907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.20gをクロロホルム(37g)に加えて、均一な有機−無機ハイブリッド自立膜用溶液14を得た。
溶液1の代わりに溶液14を用いた以外は、実施例1と同様の手順により基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機−無機ハイブリッド自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
一般式(1)で表されるモノマーとして2−ヒドロキシエチルメタクリレートの6−ヘキサノリド付加重合物と無水リン酸との反応生成物(PM−21、日本化薬株式会社社製)を2.52g、金属アルコキシドとしてアルミニウムsec-ブトキシド(Al(OCH(CH3)C2H5)3)(東京化成工業株式会社製)を1.40g、さらにトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA、ダイセル・サイテック株式会社社製)を0.28g、さらに紫外線重合開始剤(Irgacure907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.20gをクロロホルム(37g)に加えて、均一な有機−無機ハイブリッド自立膜用溶液15を得た。
溶液1の代わりに溶液15を用いた以外は、実施例1と同様の手順により基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機−無機ハイブリッド自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
一般式(1)で表されるモノマーとして2−ヒドロキシエチルメタクリレートの6−ヘキサノリド付加重合物と無水リン酸との反応生成物(PM−21、日本化薬株式会社社製)を2.52g、金属アルコキシドとしてアルミニウムsec-ブトキシド(Al(OCH(CH3)C2H5)3)(東京化成工業株式会社製)を2.10g、さらにトリメチロールプロパントリアクリレート(TMPTA、ダイセル・サイテック株式会社社製)を0.28g、さらに紫外線重合開始剤(Irgacure907、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製)0.20gをクロロホルム(37g)に加えて、均一な有機−無機ハイブリッド自立膜用溶液16を得た。
溶液1の代わりに溶液16を用いた以外は、実施例1と同様の手順により基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機−無機ハイブリッド自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、1μmであった。
得られた結果を以下の表6に示す。
実施例3で使用されたTMPTAとPM21との比率(モル比)を、以下の表7の実施例17および18に示すように変更した以外は、実施例3と同様の手順により、基板上に作製した薄膜と同じサイズの有機−無機ハイブリッド自立膜を得た。得られた自立膜の膜厚は、それぞれ1μmであった。
4 有機ポリマー成分
6 PEN(ポリエチレンナフタレートフィルム)
8 包埋剤
10 有機−無機ハイブリッド自立膜
Claims (7)
- 一般式(1)で表されるモノマー由来の繰り返し単位を有する有機ポリマーと、金属アルコキシドの加水分解縮合物とを含有する有機−無機ハイブリッド自立膜。
- 前記金属アルコキシドに含まれる金属原子が、ケイ素、チタン、ジルコニウム、アルミニウム、スズ、および鉄からなる群より選ばれる少なくとも1種の金属原子である請求項1に記載の有機−無機ハイブリッド自立膜。
- 前記有機−無機ハイブリッド自立膜の膜厚が、10nm〜3μmである請求項1または2に記載の有機−無機ハイブリッド自立膜。
- 一般式(1)で表されるモノマーと、金属アルコキシドおよび/またはその部分加水分解縮合物とを含む溶液を基板上に塗布して膜を形成する工程と、該膜を硬化させる工程と、該基板上より硬化した膜を剥離する工程とを備える、請求項1〜3のいずれかに記載の有機−無機ハイブリッド自立膜を製造する有機−無機ハイブリッド自立膜の製造方法。
- 前記基板が、表面上に剥離層を有する基板である請求項4に記載の有機−無機ハイブリッド自立膜の製造方法。
- 一般式(1)で表されるモノマーと、金属アルコキシドおよび/またはその部分加水分解縮合物とを含む前記溶液が、非水系溶媒を用いた溶液である請求項4または5に記載の有機−無機ハイブリッド自立膜の製造方法。
- 一般式(1)で表されるモノマーと、金属アルコキシドおよび/またはその部分加水分解縮合物とを含む溶液を基板上に塗布して膜を形成する工程と、該膜を硬化させる工程と、該基板上より硬化した膜を剥離する工程とを含む方法により得られる有機−無機ハイブリッド自立膜。
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