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JP2008189042A - 自動二輪車用タイヤ - Google Patents

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JP2008189042A JP2007023054A JP2007023054A JP2008189042A JP 2008189042 A JP2008189042 A JP 2008189042A JP 2007023054 A JP2007023054 A JP 2007023054A JP 2007023054 A JP2007023054 A JP 2007023054A JP 2008189042 A JP2008189042 A JP 2008189042A
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浩司 寺田
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Abstract

【課題】トレッドゴムの硬度を適正化することにより、ウェット路面をコーナリング走行する際のグリップ性能を維持しつつ、ウェット路面を直進走行する際のトラクション性能を充分に確保することにより、ホイルスピンを防止した自動二輪車用空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部3は、ネガティブ率が20〜40%の範囲内にあり、方向性を有するトレッドパターンを具えており、タイヤ幅方向断面で見て、隣接する領域を構成するゴムのゴム硬度が相互に異なる、少なくとも4つのトレッド部領域から構成されており、トレッド部領域の内、タイヤ赤道面4を含むトレッド部領域である中央トレッド部領域5を構成するゴムのゴム硬度が、他のトレッド部領域6を構成するゴムのゴム硬度よりも大きい。
【選択図】図1

Description

この発明は、ビードコアを埋設した一対のビード部、ビード部からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部、及び両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部を具える自動二輪車用空気入りタイヤ、特にはウェット路面走行用の自動二輪車用空気入りタイヤに関するものであり、かかる自動二輪車用空気入りタイヤのウェット路面での走行性能の向上を図る。
一般に、自動二輪車用空気入りタイヤは、コーナリング走行時に、バンキングすることで旋回する。このとき、主としてトレッド部のショルダー領域が路面に接地し、そのショルダー領域と路面との摩擦力が遠心力に抗することでバランスをとり、コーナリング走行が達成される。かかる摩擦力は、自動二輪車用空気入りタイヤのグリップ性能と相関する。よって、自動二輪車用タイヤにとってグリップ性能は極めて重要である。優れたグリップ性能は、トレッド部をゴム硬度の低いゴムで構成することにより得られる。このことから、特にコーナリング性能の重視される又はコーナリング走行を多用するレース用タイヤでは、トレッド部全体のゴム硬度を低くした自動二輪車用空気入りタイヤが使用されてきた。しかし、かかる自動二輪車用空気入りタイヤでは、コーナリング走行時のグリップ性能は充分に確保されるものの、直進走行時のトレッド接地域における剛性が低いことから、トラクション性能が充分に得られない場合がある。
そこで、例えば、特許文献1に記載されているように、タイヤ赤道面を含む中央トレッド部領域と、かかる中央トレッド部領域を挟んで位置する両ショルダートレッド部領域の3つのトレッド部領域からなるトレッド部を具え、中央トレッド部領域のトレッドゴムを硬質ゴムで構成し、ショルダートレッド部領域のトレッドゴムを軟質ゴムで構成することにより、コーナリング走行時には、軟質ゴムによりグリップ性能を確保し、直進走行時には、硬質ゴムによりトラクション性能を確保した自動二輪車用空気入りタイヤが開発されている。また、特許文献2には、トレッド部を左右のショルダー部とこれらショルダー部に挟まれたクラウン部とで構成し、このショルダー部において硬質ゴムからなる内層と軟質ゴムからなる外層とが積層されており、このクラウン部が硬質ゴムからなる自動二輪車用タイヤが記載されている。これによれば、コーナリング走行時には、軟質ゴムによりグリップ性能が確保され、直進走行時には、硬質ゴムによりトラクション性能が充分に確保され、更には、内層のゴム硬度が高くなっていることから、トレッド部全体としての剛性が高くなり、操縦安定性能が向上する。
また、特許文献3に記載されているように、中央トレッド部領域、トレッド接地端を含むショルダートレッド部領域、中央トレッド部領域とショルダートレッド部領域とで挟まれている中間トレッド部領域の5つのトレッド部領域からなるトレッド部を具え、ショルダートレッド部領域よりも中間トレッド部領域のゴム硬度を高くし、中間トレッド部領域よりも中央トレッド部領域のゴム硬度を高くすることにより、操縦安定性を改善するとともに、コーナリング走行時のロードノイズを低減した空気入りタイヤが開発されている。
路面が雨等で濡れている場合には、晴天時の路面に比べて空気入りタイヤのトラクション性能及びコーナリング性能が低下するので、走行時にスリップ事故を引き起こす虞がある。特に、自動二輪車は、車両をバンキングさせることによりコーナリング走行することから、そのトレッド接地域に相当なグリップ性能を必要とする。そこで、その解決策として、例えば、特許文献4に記載されているように、トレッド部の溝形状を最適化し、トレッド部を構成するトレッドゴムのゴム硬度を顕著に小さくすることにより、排水性を確保しつつも、コーナリング走行時のグリップ性能を向上させている自動二輪車用空気入りタイヤが開発されている。
特開平7−108805号公報 特開2005−271760号公報 特開2003−326916号公報 特開2000−1108号公報
しかし、特許文献1〜3に記載されている空気入りタイヤは、ドライ路面における走行性能の向上のみを目的としており、そもそもウェット路面における走行性能の向上は想定していないため、ウェット路面を走行する際のコーナリング性能及び直進走行時のトラクション性能が充分に確保されていない可能性が高い。また、特許文献3に記載のタイヤは、四輪車用空気入りタイヤについてのみ適正化が図られており、コーナリング走行時にバンキングして旋回する自動二輪車用空気入りタイヤの適正化については図られていない。また、特許文献4に記載されているような自動二輪車用空気入りタイヤでは、ウェット路面において、コーナリング走行時のグリップ性能は充分に確保できるものの、直進走行時のトレッド接地域のゴム硬度が低くなり過ぎることから、トレッド部における剪断剛性が低下することとなり、ホイルスピンしやすくなるので、トラクション性能が充分に確保されない可能性がある。
したがって、この発明の目的は、トレッド部を構成するトレッドゴムのゴム硬度の適正化を図ることにより、ウェット路面をコーナリング走行する際のグリップ性能を維持しつつも、ウェット路面を直進走行する際のトラクション性能を充分に確保することによりホイルスピンを防止した自動二輪車用空気入りタイヤを提供することにある。
上記の目的を達成するため、この発明は、ビードコアを埋設した一対のビード部、ビード部からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部、及び両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部を具え、トレッド部は、ネガティブ率が20〜40%の範囲内にあり、方向性を有するトレッドパターンを具えており、タイヤ幅方向断面で見て、隣接する領域を構成するゴムのゴム硬度が相互に異なる、少なくとも4つのトレッド部領域から構成されており、トレッド部領域の内、タイヤ赤道面を含むトレッド部領域である中央トレッド部領域を構成するゴムのゴム硬度が、他のトレッド部領域を構成するゴムのゴム硬度よりも大きいことを特徴とする自動二輪車用空気入りタイヤである。かかる構成により、ウェット路面において、コーナリング走行時のグリップ性能を充分に確保しつつも、直進走行時のトレッド接地域のゴム硬度を充分に大きくすることができるので、トレッド部における剪断剛性を高くして、入力方向に対するブロック剛性を向上させることで、ホイルスピンを有効に防止して、ウェット路面におけるトラクション性能を充分に確保することが可能となる。ここで、「ゴム硬度」とは、24℃において、JISK6253加硫ゴム物理試験法のデュロメータタイプAスプリング式試験に基づいて測定されたゴムのゴム硬度をいうものとする。
また、トレッド部領域を構成するゴムのゴム硬度は、タイヤ幅方向外側に位置するトレッド部領域ほど小さいことが好ましい。
更に、他のトレッド部領域を構成するゴムのゴム硬度が、中央トレッド部領域を構成するゴムのゴム硬度の50〜95%の範囲内にあることが好ましい。
更にまた、トレッド部は、中央トレッド部領域、トレッド接地端を含む二つのショルダートレッド部領域、中央トレッド部領域とショルダートレッド部領域とで挟まれる二つの中間トレッド部領域からなることが好ましい。
加えて、中央トレッド部領域の幅はトレッド幅の0.15〜0.35倍の範囲内にあり、二つの中間トレッド部領域の幅の和はトレッド幅の0.25〜0.80倍の範囲内にあり、二つのショルダートレッド部領域の幅の和はトレッド幅の0.05〜0.40倍の範囲内にあることが好ましい。なお、本明細書において、トレッド幅及びトレッド部領域の幅は、タイヤ幅方向断面にてトレッド部のペリフェリに沿って測定した距離をいうものとする。
加えてまた、ショルダートレッド部領域を構成するゴムのゴム硬度が、中間トレッド部領域を構成するゴムのゴム硬度の50〜95%の範囲内にあることが好ましい。
この発明によれば、トレッド部を構成するトレッドゴムのゴム硬度の適正化を図ることにより、ウェット路面をコーナリング走行する際のグリップ性能を維持しつつも、ウェット路面を直進走行する際のトラクション性能を充分に確保することにより、ホイルスピンを防止した自動二輪車用空気入りタイヤを提供することが可能となる。
以下、図面を参照しつつこの発明の実施の形態を説明する。図1はこの発明に従う代表的な自動二輪車用空気入りタイヤ(以下「タイヤ」という。)のタイヤ幅方向断面図であり、図2は図1に示すタイヤのタイヤ幅方向断面の斜視図であり、図3及び図4はこの発明に従うその他のタイヤのタイヤ幅方向断面図である。
図1及び図2に示すタイヤは、ビードコアを埋設した一対のビード部1、ビード部1からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部2、及び両サイドウォール部2の間にまたがって延びるトレッド部3を具える。そのトレッド部3は、ネガティブ率が20〜40%の範囲内にあり、方向性を有するトレッドパターンを具えており、タイヤ幅方向断面で見て、隣接する領域を構成するゴムのゴム硬度が相互に異なる、少なくとも4つのトレッド部領域5、6から構成されている。また、これらトレッド部領域5、6の内、タイヤ赤道面4を含むトレッド部領域である中央トレッド部領域5は、他のトレッド部領域6を構成するゴムのゴム硬度よりも大きなゴム硬度を有するゴムで構成されている。このように、トレッド部3のネガティブ率が20〜40%の範囲内にあることでタイヤの排水性能及びトラクション性能を向上させることができる。この範囲を採用した理由は、トレッド部3のネガティブ率が20%未満の場合には、コーナリング走行時のトレッド接地面積が増加し、グリップ性能は確保されるものの、トレッド部3の溝面積が不足するので、タイヤの排水性能が低下してウェット路面での走行には不向きとなり、一方、トレッド部3のネガティブ率が40%を超える場合には、トラクション性能及び排水性能は充分に確保されるものの、コーナリング走行時のトレッド接地面積が不足するので、充分なグリップ性能が得られなくなり、やはりウェット路面での走行には不向きとなるからである。また、トレッド部3に配設されているトレッドパターンは、その方向性を有する構成により、タイヤの排水性能を向上させることができる。更に、トレッド部3は、ゴムのゴム硬度が相互に異なる、少なくとも4つのトレッド部領域5、6で構成されていることから、ウェット路面のコーナリング走行時における、トレッド接地域のゴム硬度を低くして、タイヤのグリップ性能を充分に確保しつつも、ウェット路面の直進走行時における、トレッド接地域のゴム硬度を大きくして、トレッド部の剪断剛性が高くして、入力方向に対するブロック剛性を高くすることにより、ホイルスピンを有効に防止することが可能となる。
また、トレッド部領域を構成するゴムのゴム硬度は、タイヤ幅方向外側に位置するトレッド部領域ほど小さいことが好ましい。なぜなら、特にウェット路面におけるコーナリング走行時には、自動二輪車をバンキングさせればさせるほど、タイヤ幅方向外側に位置するトレッド部領域が路面と接地することとなり、かかる接地域におけるゴム硬度を充分に小さくなければ、路面との摩擦力と車両の遠心力が抗してバランスをとることができずに、タイヤがスリップする可能性があるからである。
更に、他のトレッド部領域6を構成するゴムのゴム硬度が、中央トレッド部領域5を構成するゴムのゴム硬度の50〜95%の範囲内にあることが好ましく、より好ましくは80〜95%の範囲内にある。なぜなら、他のトレッド部領域6を構成するゴムのゴム硬度が中央トレッド部領域5を構成するゴムのゴム硬度の50%未満の場合には、ウェット路面の直進走行時に、中央トレッド部領域5のトラクション性能を確保することができたとしても、ウェット路面のコーナリング走行時に、他のトレッド部領域6の路面接地域におけるゴム硬度が小さくなり過ぎることからゴムにクラックが発生し、そのクラックが進展することで他のトレッド部領域6の一部が剥離してトレッド部3が破壊される可能性があり、一方、他のトレッド部領域6を構成するゴムのゴム硬度が中央トレッド部領域5を構成するゴムのゴム硬度の95%を超える場合には、ウェット路面の直進走行時に、中央トレッド部領域5のトラクション性能は確保することはできたとしても、ウェット路面のコーナリング走行時に、他のトレッド部領域6の路面接地域におけるゴム硬度が大きくなり過ぎることから充分な高さのグリップ性能が得られずにタイヤがスリップする可能性があるからである。
更にまた、図3に示すように、トレッド部3は、中央トレッド部領域5、トレッド接地端を含む二つのショルダートレッド部領域7、中央トレッド部領域5とショルダートレッド部領域7とで挟まれる二つの中間トレッド部領域8からなることが好ましい。なぜなら、中央トレッド部領域5を構成するゴムのゴム硬度が最も大きく、直進走行時のトラクション性能が充分に確保されている場合には、コーナリング走行して二輪車をバンキングさせればさせるほど、タイヤ幅方向外側のトレッド部領域のゴム硬度を小さくする必要があるので、中央トレッド部領域5よりも中間陸部領域8を構成するゴム硬度を小さくし、中間トレッド部領域8よりもショルダートレッド部領域7を構成するゴム硬度を小さくすることで、バンキングのキャンバ角に比例したグリップ性能の高さを確保することができるからである。
加えて、中央トレッド部領域5の幅はトレッド幅の0.15〜0.35倍の範囲内にあることが好ましく、より好ましくは、0.20〜0.30倍の範囲内にある。また、二つの中間トレッド部領域8の幅の和はトレッド幅の0.25〜0.80倍の範囲内にあることが好ましく、より好ましくは0.35〜0.70倍の範囲内にある。更に、二つのショルダートレッド部領域7の幅の和はトレッド幅の0.05〜0.40倍の範囲内にあることが好ましく、より好ましくは0.08〜0.20倍の範囲内にある。なぜなら、夫々の範囲内から外れる場合には、ウェット路面における、トラクション性能及びグリップ性能のバランスが偏ることとなり、ウェット路面における走行性能が低下する可能性があるからである。
加えてまた、ショルダートレッド部領域7を構成するゴムのゴム硬度が、中間トレッド部領域8を構成するゴムのゴム硬度の50〜95%の範囲内にあることが好ましく、より好ましくは60〜85%の範囲内である。なぜなら、ショルダートレッド部領域7を構成するゴムのゴム硬度が中間トレッド部領域5を構成するゴムのゴム硬度の50%未満の場合には、ウェット路面のコーナリング走行時に、ショルダートレッド部領域7が路面に接地しても、そのゴム硬度が小さ過ぎることから、ゴムにクラック生じ、そのクラックが進展することでショルダートレッド部領域7の一部が剥離してトレッド部3の破壊を引き起こす可能性があり、一方、ショルダートレッド部領域7を構成するゴムのゴム硬度が中間トレッド部領域8を構成するゴムのゴム硬度の95%を超える場合には、ウェット路面のコーナリング走行時に、ショルダートレッド部領域7が路面に接地しても、そのゴム硬度が大き過ぎることから、充分なグリップ性能が得られずにタイヤがスリップする可能性があるからである。
なお、上述したところはこの発明の実施形態の一部を示したに過ぎず、この発明の趣旨を逸脱しない限り、これらの構成を交互に組み合わせたり、種々の変更を加えたりすることができる。例えば、図4に示すように、トレッド部1が、比較的ゴム硬度の小さいゴムにより構成される左右のショルダートレッド部領域7と、これらショルダートレッド部領域7に挟まれ、ショルダートレッド部領域7を構成するゴムよりも大きなゴム硬度を有するゴムにより構成される中央トレッド部領域5を具え、かかるショルダートレッド部領域7のタイヤ幅方向外側であり、タイヤ径方向外側にある表面ゴム層9を積層させることも可能である。なお、表面ゴム層はショルダートレッド部領域7を構成するゴムよりもゴム硬度の小さいゴムにより構成される。このようなタイヤは、トレッド部を5つのトレッド部領域に分割した図3に示すタイヤと同様に、ウェット路面のコーナリング走行時にはグリップ性能が確保され、ウェット路面の直進走行時にはトラクション性能が充分に確保される。そして、更には、表面ゴム層9が積層しているショルダートレッド部領域7のゴム硬度が大きいことから、トレッド部1全体としての剛性が高くなり、操縦安定性能が向上している。
次に、この発明に従うタイヤを試作し、ウェット路面における走行性能を評価したので、以下に説明する。
実施例タイヤ1及び2は、図3に示すようにトレッド部を5つのトレッド部領域で構成しており、トレッド部に、方向性を有する排水溝を配設してなるトレッドパターンを有し、ネガティブ率35%、中央トレッド部領域におけるゴム硬度55°、タイヤサイズ190/650R16.5の自動二輪車用空気入りタイヤであり、表1に示す諸元を有する。このとき、表1におけるゴム硬度の数値は、実施例タイヤの中央トレッド部領域におけるゴム硬度を基準値100として換算し、その他のトレッド部領域におけるゴム硬度を相対値で現したものである。
Figure 2008189042
また、比較のため、以下の従来例タイヤ1及び2についても併せて試作した。従来例タイヤ1は、図5に示す構成を具え、ネガティブ率が35%であり、表1に示す諸元を有する。更に、従来例タイヤ2は、図6に示す構成を具え、ネガティブ率が35%であり、表1に示す諸元を有する。
これら各供試タイヤをサイズ6.25×16.5のリムに取付けてタイヤ車輪とし、テスト車両に装着して、空気圧:220kPa(相対圧)、タイヤ負荷荷重1.5kNを適用し、ウェット路面走行時のトラクション性能及びグリップ性能の評価を行った。なお、ウェット路面におけるコーナリング走行時のグリップ性能は、キャンバ角30〜45°(小キャンバ角:30°近傍、大キャンバ角:45°近傍)におけるコーナリング走行からの立ち上がりのライダーによるフィーリング評価、及び、車載計測器を使用した実車計測によるスリップ率データにより評価し、また、ウェット路面における直進走行時のトラクション性能は、キャンバ角0°における高速直進走行時のライダーによるフィーリング評価、及び、車載計測器を使用した実車計測によるスリップ率データにより評価した。
なお、各種テストの評価の数値は10点満点として評価されており、その評価結果は表2に示す。
Figure 2008189042
表2の結果から明らかなように、従来例タイヤ1、2に比べ、実施例タイヤ1、2のウェット路面における直線走行時のトラクション性能及びコーナリング走行時のグリップ性能が、高いレベルで維持されていることがわかる。
以上のことから明らかなように、この発明により、トレッド部を構成するトレッドゴムのゴム硬度の適正化を図ることにより、ウェット路面をコーナリング走行する際のグリップ性能を維持しつつも、ウェット路面を直進走行する際のトラクション性能を充分に確保することによりホイルスピンを防止している自動二輪車用空気入りタイヤを提供することが可能となった。
この発明に従う代表的なタイヤのタイヤ幅方向断面図である。 図1に示すタイヤのタイヤ幅方向断面の一部の斜視図である。 この発明に従うその他の代表的なタイヤのタイヤ幅方向断面図である。 この発明に従うその他の代表的なタイヤのタイヤ幅方向断面図である。 従来例タイヤのタイヤ幅方向断面図である。 従来例タイヤのタイヤ幅方向断面図である。
符号の説明
1 ビード部
2 サイドウォール部
3 トレッド部
4 タイヤ赤道面
5 中央トレッド部領域
6 他のトレッド部領域
7 ショルダートレッド部領域
8 中間トレッド部領域
9 表面ゴム層

Claims (6)

  1. ビードコアを埋設した一対のビード部、ビード部からタイヤ径方向外側に延びる一対のサイドウォール部、及び両サイドウォール部間にまたがって延びるトレッド部を具え、
    該トレッド部は、ネガティブ率が20〜40%の範囲内にあり、方向性を有するトレッドパターンを具えており、タイヤ幅方向断面で見て、隣接する領域を構成するゴムのゴム硬度が相互に異なる、少なくとも4つのトレッド部領域から構成されており、該トレッド部領域の内、タイヤ赤道面を含むトレッド部領域である中央トレッド部領域を構成するゴムのゴム硬度が、他のトレッド部領域を構成するゴムのゴム硬度よりも大きいことを特徴とする自動二輪車用空気入りタイヤ。
  2. 前記トレッド部領域を構成するゴムのゴム硬度は、タイヤ幅方向外側に位置するトレッド部領域ほど小さい、請求項1に記載の自動二輪車用空気入りタイヤ。
  3. 前記他のトレッド部領域を構成するゴムのゴム硬度が、前記中央トレッド部領域を構成するゴムのゴム硬度の50〜95%の範囲内にある、請求項1又は2に記載の自動二輪車用空気入りタイヤ。
  4. 前記トレッド部は、前記中央トレッド部領域、トレッド接地端を含む二つのショルダートレッド部領域、該中央トレッド部領域とショルダートレッド部領域とで挟まれる二つの中間トレッド部領域からなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の自動二輪車用空気入りタイヤ。
  5. 前記中央トレッド部領域の幅はトレッド幅の0.15〜0.35倍の範囲内にあり、前記二つの中間トレッド部領域の幅の和はトレッド幅の0.25〜0.80倍の範囲内にあり、前記二つのショルダートレッド部領域の幅の和はトレッド幅の0.05〜0.40倍の範囲内にある、請求項4に記載の自動二輪車用空気入りタイヤ。
  6. 前記ショルダートレッド部領域を構成するゴムのゴム硬度が、前記中間トレッド部領域を構成するゴムのゴム硬度の50〜95%の範囲内にある、請求項4又は5に記載の自動二輪車用空気入りタイヤ。
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