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JP2006176161A - 積層シール貼着具 - Google Patents

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JP2006176161A
JP2006176161A JP2004370988A JP2004370988A JP2006176161A JP 2006176161 A JP2006176161 A JP 2006176161A JP 2004370988 A JP2004370988 A JP 2004370988A JP 2004370988 A JP2004370988 A JP 2004370988A JP 2006176161 A JP2006176161 A JP 2006176161A
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JP2004370988A
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Ogirou Shibata
雄義郎 柴田
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SHIBATA KOGYO KK
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SHIBATA KOGYO KK
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Abstract

【課題】 複数のシールを積層した積層体を簡易な操作で1枚ずつ貼り付けることのできる貼着具を提供する。
【解決手段】 粘着シールを積層したシール積層体から前記粘着シールを一枚ずつ剥離して貼り付け可能にした積層シール貼着具であって、把持部となり下端側が開口された中空筒状の本体ケースと、前記本体ケース内に取り付けられた柱状の押下部と、前記本体ケースの内周と前記押下部の外周との間に保持され、前記シール積層体を収容保持する収容部を形成するガイド部材とを備え、前記ガイド部材は、上下方向に延び、下端に収容部内方に屈曲されたフック部が設けられた保持腕部を有し、前記シール積層体を前記ガイド部材に収容保持したときに、前記保持腕部のフック部により前記シール積層体の下端縁を係止して、当該シール積層体が下方から脱落しないようにした。
【選択図】 図2

Description

この発明は、帳簿、ファイル、書類などの資料に貼って使用される文具用シール、注射後の注射跡に貼って使用される医療用絆創膏などのシール類の貼着に用いられる貼着具に関し、より詳しくは、シールを積層した積層体からシールを1枚ずつ剥離して被着貼着物に貼着するための貼着具に関する。
この種のシールは、特許文献1にも示されているように、台紙(剥離紙)の表面上に複数並べて貼付されたシート体又は帯状体として流通されている。そして、台紙上に貼着されたシールは、指先で1枚ずつ台紙から剥離され、ファイルなど所望の被貼着物に対して貼着されて使用されている。
しかしながら、このように台紙上のシールを手で1枚1枚剥がして貼り付けるという作業は煩わしいものである。また、シールを貼着しておく台紙もその上に貼着された全てのシールを剥ぎ取った後はゴミとなり廃棄されるだけであり、環境状の問題ともなる。
そこで、複数のシールを積層した積層体状とし、この積層体から1枚ずつシールを捲り取って貼着するようにすれば、上記のような台紙は不要となって経済的であり、且つ環境にも優れたものとし得る。
ところで、本出願人は、先に、特許文献2に示すように、書類をファイリングする際に設けられるパンチ穴を補強するために当該パンチ穴の周囲に貼着されて用いられるパッチの貼着具を提案している。この貼着具は、パッチを互いに粘着、積層したパッチ積層体を収容し、この積層体からパッチを1枚ずつ貼付けていくハンディースタンプ方式(スタンパータイプ)のものである。具体的には、図8に示すように、筒状の本体ケース110内にサブケース111が固定され、サブケース111に対して筒状のスライド部材112がスライド可能に取り付けられている。スライド部材112の内端には抜け防止用爪部112aが設けられている。
筒状のスライド部材112内の中心には、パンチ穴及びパッチ穴に挿通可能な中空軸113が中心軸方向に移動可能に配置されている。中空軸113の内端には抜け防止用爪部113aが設けられている。中空軸113の内端部は本体ケース110に設けられた筒状の支持部材114内に挿通されている。サブケース111と支持部材114との間にはコイルバネ115が配置されている。コイルバネ115はスライド部材112を本体ケース110から出る方向に付勢し、常態では爪部112aがサブケース111の段部に係合する。支持部材114の内部には別のコイルバネ116が配置されている。コイルバネ116は中空軸113を本体ケース110から出る方向に付勢し、常態では爪部113aが支持部材114の段部に係合する。
パッチ積層体180を保持する環状パッチ保持部材117が中空軸113に嵌挿され、ナットの支持部材114によりネジ止めされている。これにより、パッチ保持部材117は、スライド部材112と中空軸113の間において、相対的に移動可能に本体ケース110に支持される。中空軸113がパッチ保持部材117から突出する部分には、パッチ積層体180が嵌挿され、パッチ積層体180の最も奥のパッチがパッチ保持部材117に粘着、保持されている。
このスタンパータイプ貼着具を使用する場合、紙に開けられたパンチ穴に中空軸113を合わせ、本体ケース110を紙の方へ押下すると、スライド部材112及び中空軸113が、例えば紙を載せてある机に押されて、コイルバネ115、116の付勢力に抗して本体ケース110側に移動し、パッチ積層体180が相対的に突出してくる。これにより、パンチ穴の周囲にパッチが貼付される。本体ケース110を押下するのを止めると、スライド部材112及び中空軸113がコイルバネ115、116により押し返され、スライド部材112が紙を押すことによって、1枚目(最下層)のパッチがパッチ積層体180から剥離し、パッチの貼付を完了する。
特開2003−159892 特開平11−91283
しかしながら、このようなスタンパータイプ貼着具は、パッチのように中心に開口穴を有するシールを積層したもの180を保持して、これを1枚ずつ貼着していく場合においては、好適なものであるが、開口穴を有さないシールの積層体には不適なものである。すなわち、パッチ積層体180は、その用途から中心に開口穴が形成されており、この開口穴に上記中空軸113が貫通されてスタンパータイプ貼着具に保持され、紙などに最下層のパッチが貼着された場合には、上記中空軸113が適当に作用して、最下層のパッチのみをパッチ積層体180から剥離できるのだが、開口のないラベル、付箋、マークなどに用いられるシールの積層体を上記スタンパータイプ貼着具に適用しようとすると、上記中空軸113を設けることができなくなるため、シール積層体は最上層を上記パッチ保持部材117に粘着させられて保持されていることになる。このような状態で、紙などの被貼着物に最下層のシールを貼り付ける動作を行うと、最下層のシールに加え複数のシールが被貼着物の表面に残されるおそれがあり、1枚ずつ貼り付けることができないのである。
この発明は、このような課題に鑑みなされたもので、シール積層体を簡易な操作で1枚ずつ貼り付けることのできる貼着具を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成すべく鋭意研究を重ねた結果、シール積層体の下端縁を適当な間隔でフック係止して保持し、この状態でシール積層体の上端側から下方へ押圧して被貼着物に最下層のシールを押し付けて貼着するときは、最下層のシールのみをうまくシール積層体から剥離でき、1枚ずつ貼着していけることを見出した。すなわち、本発明は、以下の(1)〜(4)に記載の積層シール貼着具に係るものである。
(1)粘着シールを積層したシール積層体から前記粘着シールを一枚ずつ剥離して貼り付け可能にした積層シール貼着具であって、把持部となり下端側が開口された中空筒状の本体ケースと、前記本体ケース内に取り付けられた柱状の押下部と、前記本体ケースの内周と前記押下部の外周との間に保持され、前記シール積層体を収容保持する収容部を形成するガイド部材とを備え、前記ガイド部材は、上下方向に延び、下端に収容部内方に屈曲されたフック部が設けられた保持腕部を有し、前記シール積層体を前記ガイド部材に収容保持したときに、前記保持腕部のフック部により前記シール積層体の下端縁を係止して、当該シール積層体が下方から脱落しないようにしたことを特徴とする積層シール粘着具。
(2)前記本体ケース内に、当該本体ケース及び前記押下部に対してスライド可能に取り付けられ、前記押下部及び前記ガイド部を収容する中空筒状のスライド部を備えたことを特徴とする上記(1)の積層シール粘着具。
(3)前記押下部がその外周側面に上下方向に沿って設けた複数の凸部を有するとともに、前記ガイド部材がその内周側面に凸設された突起部を有し、前記複数の凸部のいずれかの凸部が前記突起部と係止され、前記シート積層体の減少にしたがって、前記突起部が前記複数の凸部の上方側の凸部に移動して係止していくことにより、前記ガイド部材が前記押下部に対して上方に移動自在とされたことを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の積層シール貼着具。
(4)前記凸部は前記押下部の外周に沿って鍔状に突出形成され、かつ前記複数の凸部を所定の間隔をおいて前記上下方向に沿って設けたことを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の積層シール貼着具。
本発明の積層シール貼着具において、前記保持腕部は、下端側が可撓性を有するようにするのが好ましく、その本数は複数本とするのがよく、より好ましくは2本〜5本、特に好ましくは3〜4本とされる。これは、シール積層体をガイド部材の収容部内に収容する作業を簡易とするためである。すなわち、複数本の保持腕部を等間隔などシール積層体の下端形状に応じて適当な間隔で配置した場合には、その先端部が撓むことによりシール積層体をガイド部材に収容しやすくできる。他方、保持腕部の数を多くし過ぎるとシール積層体をガイド部材に収容しにくくなるとともに、最下層のシールの粘着面を被貼着物に適切に押圧できなくなり貼着ミスが生じやすくなる。その反面、保持腕部の数が1本と少ないと、粘着ミスは防止できるが、シール積層体の保持安定性が得られなくなる。なお、本発明の積層シール貼着具において、前記ガイド部材を収容する前記スライド部を設けるときには、前記ガイド部の保持腕部が1本であっても、スライド部の内壁面がシール積層体の位置安定性を適切に確保できる。
また、本発明の積層シール粘着具において、前記柱状の押下部は、その下(端)面(押圧面)によりシール積層体の上(端)面を押圧して、シール積層体の下(端)面を被貼着物に押圧するようにしているのであるが、シール積層体の下端縁は保持腕部のフック部により係止されているために、押下部の押圧の仕方によっては、被貼着面と最下層のシールの粘着面との間にフック部が介在して十分な押圧力にて最下層のシールを被貼着面に押圧できないことになり、貼着ミスの原因となるおそれがある。そこで、押下部の押圧面の形状は、保持腕部のフック部によるシール積層体の下端縁の保持位置に応じて適宜変更するのがよい。たとえば、シール積層体の下端縁を等間隔で複数箇所フック部で係止する場合には、シール積層体の上面の中央部に偏った強い押圧力が作用するように、押下部の押圧面の中心部が端縁部よりも突出したような形状にしたり、押下部の押圧面の面積をシール積層体の上面の面積よりも小さくして中心部を押圧するようにしたり、押下部の押圧面を、フック部の存在しないシール積層体直上に集中して押圧力が作用する形状とするのが好ましい。また、このような貼着ミスを防止するために、押下部をガイド部に対して遥動可能に取り付けてもよく、さらにはフック部の厚みを適切な係止力、強度を保持できる範囲でできるだけ薄くするのが好ましい。
本発明の積層シール貼着具によれば、シールの貼着作業を容易に行うことができるとともに、シールに指先が触れないので、シールの粘着面を汚すことがなく、医療用絆創膏を皮膚上に貼着する場合には極めて衛生的である。
また、シールを積層体とすることにより、シールを貼付保持していた従来の剥離紙を不用とでき、経済的且つ環境的なシールの利用促進を図ることができる。
さらに、前記押下部がその外周側面に上下方向に沿って設けた複数の凸部を有するとともに、前記ガイド部がその内周側面に凸設された突起部を有し、前記複数の凸部のいずれかの凸部が前記突起部と係止され、前記シート積層体の減少にしたがって、前記突起部が前記複数の凸部の上方側の凸部に移動して係止していくことにより、前記ガイド部が前記押下部に対して上方に移動自在としたときには、前記凸部と前記突起部により、一方の部材内を他方の部材が一定方向には移動できるが、逆方向には移動できない、いわゆるインシュロック(insulok:登録商標)機構を構成し、また当該凸部と突起部の形状によって両方向に移動可能とした構成にし、前記凸部と前記突起部による係止作用によりロックすることができる。このような係止機構を備えることにより、シール貼着時における押圧力が反作用となって前記ガイド部材の上端側が前記本体ケース内に収容される方向に徐々に移動させるので、貼着作業しながら前記ガイド部材の上端側を前記本体ケース側に少しずつ押し込むことができ、シール積層体を安定して保持収容でき、良好な操作性を具備させることができる。
以下、本発明の一実施形態であるスタンパータイプの貼着具について図面を参照しつつ説明する。図1は、貼着具1の外観斜視図であり、図2は、その一部断面図であり、(A)はシール積層体Sを装着していない状態、(B)がシール積層体Sを装着した状態を示す。
貼着具1は、主に樹脂成型体が組み付けられてなり、本体ケース10、この本体ケース10内においてこれに対してスライド可能に取り付けられたスライド部材11、このスライド部材11内において本体ケース10に取り付けられた押下部12、スライド部材11内において押下部12にその一部を内包して取り付けられたガイド部材13、及び本体ケース10とスライド部材11との間に介挿された金属製のコイルバネ14を備えている。なお、図1中の符号16は、不使用時に本体ケース10から突出したスライド部材11の部分を保護する有底円筒状のキャップ部材である。
本体ケース10は、シール貼着時に把持部となり、下端側が開口された中空円筒状(管状)に形成され外側壁10aの下端部は肉厚に形成されることにより内周に段部である係合部10bが形成されている。また、本体ケース10の上端面の中央部から下方へ突出する円筒状の突出部10cが外側壁10aの内周面と所定距離離間して形成され、環状の収容空間10dを形成している。
スライド部材11は、上下端側が開口された中空円筒状(管状)に形成され、その上端部の外側面に爪部11aを有し、この爪部11aが本体ケース10の内周面に形成された係合部10bに係合することにより、スライド部材11が本体ケース10から下方に抜け落ちないようになっている。また、スライド部材11の下端側の側壁の内周面が切り欠かれたように肉薄とされて、開口幅が拡張された拡張部11bが形成されている。
スライド部材11は、その上端側を本体ケース10の収容空間10d内に下方より挿通され、収容空間10dおいて本体ケース10の上壁とスライド部材11の上面との間に介挿されたコイルバネ14により下方へ付勢され、通常時、スライド部材11の爪部11aが本体ケース10の係合部10bに押し付けられて係合されている。そして、スライド部材11の下端側は本体ケース10の下端側開口から突出し、コイルバネ14が伸縮させられることにより、スライド部材11は、本体ケース10内から下方へ突出したり、本体ケース10内に入り込んだりして、スライド自在に移動可能として取り付けられている。
押下部12は、本体ケース10の突出部10cよりも小さい外形の円筒状に形成され、上端側には雄ネジ部12aが形成され、当該雄ネジ部12aが本体ケース10の突出部10cの下端面中央に形成された雌ネジ部10eと螺着されており、押下部12の下端側がスライド部材11内に位置し、押下部12の周面とスライド部材11の内周面との間に環状の空間15が形成される。押下部12の周面中央部には、図4(A)に示すように、上下方向に一定間隔Cで鍔状の凸部12bが外周に沿って周面12bより突出形成されている。なお、押下部12は、ネジ止めにより本体ケース10に取り付けるようにしているが、嵌合して取り付けてもよく、また押下部12の下端が遥動可能に取り付けるようにしてもよい。
なお、本体ケース10の突出部10c及び押下部12を軽量化するために中空形状としてもよい。
ガイド部材13は、シール積層体Sを収容保持するもので、図3(A)に示すように、上端側の環状部13aから下方に向って板棒状の保持腕部13bが3本等間隔に延設されている。各保持腕部13bの下端には、内方に向って屈曲されたフック部13cが形成されている。また、図4(B)に示すように、ガイド部材13の環状部13aの内周面には、3つの突起部13dが僅かに突出して等間隔に形成されている。そして、保持腕部13bに囲まれた部分がシール積層体Sを収容する収容部13eが形成され、当該収容部13eにシール積層体Sを収容することにより、シール積層体Sの下端縁(最下層のシールの粘着下面の周縁)を保持腕部13bのフック部13cに係止して保持することができるのである(図7(A)参照)。なお、各保持腕部13bは、下端側が外方へ容易に撓むように構成され、スライド部材11を本体ケース10内に押し上げ飛び出した保持腕部13bを外側に広げた状態で、ガイド部材13の下端側からシール積層体Sを容易に挿入することができる。
なお、ガイド部材13を、その保持腕部13bが下端側を外側へ張り出すように形成してもよい。すなわち、図3(B)に示すように、ガイド部材13が可撓性を有し、保持腕部13bの下端側が拡がった構成とされ、スライド部材11と押下部12との間に装着されることによって、図2に示すように、3本の保持腕部13bが平行に垂下するように配設されるようになる。このようにガイド部材13を構成したときには、シールの貼着作業においてスライド部材11が本体ケース10内に押し上げられたときに保持腕部13bの下端部がスライド部材11の拡張部11b内に押し出されて外方へ拡がり、その結果シール積層体Sの下端縁におけるフック部13cの係止度合い(接触面積)を小さくでき、後述するシールの貼着作用の説明における最下層のシールS1を被貼着物Pの上面に押圧したのちに貼着具1を持ち上げたときに、うまく最下層のシールS1のみをシール積層体Sから剥がして貼着することができるように調整することができる。
次に、ガイド部材13と押下部12との取り付け形態を図4及び図5によって説明する。図4(A)は押下部12の部分側面図、図4(B)はガイド部材13の上面図、図5は図2における押下部12とガイド部材13との係止個所Aの拡大断面を示す。上述したように、押下部12の周面12cには一定間隔Cにより複数の鍔状凸部12dが外周に沿って突出形成されている。鍔状凸部12dは先端部において形成された空隙12eを有する。
一方、ガイド部材13の環状部13aの開口内面には等間隔に3つの突起片(突起部)13dが凸設されている。突起部13dは、内周側に鋭角を形成して傾斜した先端先細り形状とされている。
そして、鍔状凸部12dの外周径D1はガイド部材13の環状部13aの内径D2よりも僅かに小さく、押下部12の下端側が環状部13aに挿通可能にしている。また、突起部13dの突出長は鍔状凸部19の庇長より僅かに小さく、押下部12とスライド部材12との間に形成された空間15にガイド部材13の環状部13aを挿入して、鍔状凸部12dが突起片11と係止することにより、ガイド部材13を押下部12に装着することができる。鍔状凸部12dを多数個備えた押下部12と、突起片11とによってインシュロック機構が構成される。このように、ガイド部材13の装着状態において、スライド部材11は、ガイド部材13の保持腕部13bを覆い、当該保持腕部13bで囲まれたシール積層体Sの収容部13eを形成する。そして、シール積層体Sがガイド部材13内に装着され、シール積層体Sから順次シールが貼着されシール積層体Sの厚みが薄くなるにつれて、ガイド部材13内に押下部12の下端側が徐々に挿入され、収容部13eの体積がシール積層体Sの大きさに合わせて小さくなっていくよう、ガイド部材13が押下部12に対して移動可能となる。つまり、シールの消費が進むと、シール積層体Sの最下層シールが下端側に半自動的に、かつ安定的に位置させることができ、シール消費の都度、シール積層体Sの位置を下げる調整作業を不要とし、極めて使い勝手がよい操作性を有する。なお、鍔状凸部の形成間隔Cを一定ではなく、徐々にピッチを変更するようにしてもよい。
上述したインシュロック機構では、空隙12eを有する鍔状凸部12dを鈎状に形成し、突起片13dと係止することにより、ガイド部材13が上方向に移動しやすくしているが、鍔状凸部12d及び突起片13dの一方又は両方を山状に形成して上下何れの方向にも移動可能にしてもよい。これら鍔状凸部12d及び突起片13dについては、所望の移動具合や材質に応じて種々の形状とすればよい。また、鍔状凸部12d及び突起片13dの配設形態についても、適宜の形態に設ければよい。例えば、鍔状凸部12dを周面12cから部分的に突出するように設けてもよく、またこれに対応して設けられる突起片13dも1個だけ設けても複数も受けてもその幅を広くして設けても非対称に設けてもよい。さらに、直交方向に別組の突起片を併置してもよい。
次に、上述した本実施の形態の貼着具1を用いてシールを貼着するときの作用について説明する。図6にその説明図を示す。シール積層体Sは、シール基台の下面側に粘着層が形成されたシールを順次上方に積層した形態とされており、まず、このシール積層体Sを貼着具1のガイド部材13の下端開口から挿入して、貼着具1に装着し、本体ケース1を把持して被貼着物P上に配置する(図6(A))。貼着具1の下端、すなわちスライド部材11の下端(下面)を被貼着物Pの上面に当接させ、さらに下方に押圧すると、そのときの反作用を受けてスライド部材11が本体ケース10内に押し込まれ、ガイド部材13の下端が現れ、その下端面のフック部13cが被貼着物Pの上面に当接され、さらにシール積層体Sの最下層のシールS1の貼着面の中央部が押下部12の下端面により被貼着物Pの上面に押圧させられる(図6(B))。
次いで、貼着具1を上方に持ち上げて被貼着物Pの上面から離すと、最下層のシールS1と被貼着物Pの上面との粘着力が、最下層のシールS1とその直上のシールとの接着力及びフック部13dによる保持力(係止力)よりも大きく、最下層のシールS1の周縁部が撓み変形し(図6(C))、当該シールS1のみ被貼着物Pの上面に残されて貼着されることになる(図6(D))。
以上説明した実施の形態では、ガイド部材13の保持腕部13bを3本とし、シール(積層体)の形状が丸形状のものとしているが、これに限らず、保持腕部13bの数を種々変更してもよく、また、形状が多角形状、楕円形状など様々な形状のシールの積層体に適用することができる。例えば、図7(A)〜(C)に、保持腕部13bのフック部13cによりシール積層体Sの下端縁を3箇所係止できるガイド部材13を用い、丸形状、矩形状及び三角形状のシールの積層体Sを装着した場合の係止状態を示す。また、図7(D)〜(F)に、シール積層体Sの下端縁を4箇所係止できるガイド部材13を用い、丸形状及び矩形状のシールの積層体Sを装着した場合の係止状態を示す。なお、シール積層体の形状に応じて、本体ケース10、スライド部材11、押下部12、ガイド部材及びコイルバネ14の形状を三角柱状、四角柱状など適宜変更してもよい。
以上から明らかなように、本発明の貼着具は、例えば文具用シール類や医療用絆創膏など様々な用途のシールの積層体を用いた貼着作業に好ましく適用することができる。
本発明の一実施形態であるステイプラータイプの貼着具の概略斜視図である。 図1のステイプラータイプの貼着具の一部断面図である。 ガイド部材の概略斜視図である。 (A)押下部の部分側面図及び(B)ガイド部材の上面図である。 図2の部分Aの拡大部分断面図である。 本発明の一実施形態であるステイプラータイプの貼着具により貼着作業を行ったときの作用を説明するための模式図である。 ガイド部材の保持腕部によりシール積層体の下端面を係止するパターンを説明するための模式図である。 従来のスタンパータイプのパッチ貼着具の一部破断断面図である。
符号の説明
1 貼着具
10 本体ケース
11 スライド部材
12 押下部
12d 鍔状凸部
13 ガイド部材
13a 環状部
13b 保持腕部
13c フック部
13d 突起部
13e 収容部
14 コイルバネ
S シール積層体
S1 最下層のシール
P 被貼着物

Claims (4)

  1. 粘着シールを積層したシール積層体から前記粘着シールを一枚ずつ剥離して貼り付け可能にした積層シール貼着具であって、
    把持部となり下端側が開口された中空筒状の本体ケースと、
    前記本体ケース内に取り付けられた柱状の押下部と、
    前記本体ケースの内周と前記押下部の外周との間に保持され、前記シール積層体を収容保持する収容部を形成するガイド部材とを備え、
    前記ガイド部材は、上下方向に延び、下端に収容部内方に屈曲されたフック部が設けられた保持腕部を有し、
    前記シール積層体を前記ガイド部材に収容保持したときに、前記保持腕部のフック部により前記シール積層体の下端縁を係止して、当該シール積層体が下方から脱落しないようにしたことを特徴とする積層シール粘着具。
  2. 前記本体ケース内に、当該本体ケース及び前記押下部に対してスライド可能に取り付けられ、前記押下部及び前記ガイド部材を収容する中空筒状のスライド部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の積層シール粘着具。
  3. 前記押下部がその外周側面に上下方向に沿って設けた複数の凸部を有するとともに、前記ガイド部材がその内周側面に凸設された突起部を有し、
    前記複数の凸部のいずれかの凸部が前記突起部と係止され、前記シート積層体の減少にしたがって、前記突起部が前記複数の凸部の上方側の凸部に移動して係止していくことにより、前記ガイド部材が前記押下部に対して上方に移動自在とされたことを特徴とする請求項1又は2に記載の積層シール貼着具。
  4. 前記凸部は前記押下部の外周に沿って鍔状に突出形成され、かつ前記複数の凸部を所定の間隔をおいて前記上下方向に沿って設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の積層シール貼着具。
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