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JP4524347B2 - パッチ貼着具 - Google Patents

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JP4524347B2
JP4524347B2 JP2004357447A JP2004357447A JP4524347B2 JP 4524347 B2 JP4524347 B2 JP 4524347B2 JP 2004357447 A JP2004357447 A JP 2004357447A JP 2004357447 A JP2004357447 A JP 2004357447A JP 4524347 B2 JP4524347 B2 JP 4524347B2
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Description

本発明は、オフィスや家庭等において好適に利用されるパッチ貼着具に関するものである。
一般に、多数枚の紙葉類を綴じ込む場合には、所定のパンチを用いて紙葉類の端縁に沿う2箇所にパンチ穴が形成され、これらのパンチ穴に綴じ具を挿通させる方法が採用されている。このパンチ穴は、頻繁なる紙葉類の捲り操作等によって破断する場合が多々生ずるため、これを防止すべく補強として、または破断したものの補修として、パンチ穴を囲むように貼り付けることのできるパッチが市販されている。
このようなパッチを、接着力を弱めずに効率良く貼着することを可能とするものとして、積層されたパッチを保持する軸部を設けた上ハンドルと、紙葉類を挟み込むことによってパッチが貼り付けられた後に紙葉類から積層されたパッチを自動的に剥離する剥離台を設けた下ハンドルとを同一の回転軸によって係合させたものが知られている。この場合、パッチを貼るためには毎回剥離台に紙葉類を挿入する必要があり、また保持軸と剥離台が同一軸を中心とした回転運動であるため、消耗品である積層パッチの残量が変化するにつれて、積層パッチの上下方向の位置を修正する必要がある。さらに、貼着されたパッチと隣接するパッチの間の剥離がうまくいかないと、手で紙葉類を折り曲げるなどの介助をしてその間の剥離を促す必要がある。
このような不都合を解消するものとして、特許文献1に示すように、相互に接着されて積層状態にあるパッチの穴に挿通される軸部と、この軸部に沿ってパッチに押圧力を作用させる押圧面を備えた貼着具本体と、紙葉類を挟み込むことによってパッチが貼り付けられた後に紙葉類から積層されたパッチを自動的に剥離する剥離台を兼ねたキャップとを備え、軸部を剥離台に押し当てた状態で貼着具本体に押圧力を作用させ、軸部に取り付けたパッチの基端が貼着具本体の押圧面に当接させた際に、先端側に位置するパッチを紙葉類に貼着させ得るようにしたものが開発されている。
これによれば、押圧面やパッチの面が常に剥離台に対面した状態でパッチの基端が押圧面に当接する位置まで軸部が貼着具本体の内部へ没入していくため、パッチの残量が変化しても積層パッチの上下方向への調整が必要なくなる。
特開平11−198579号公報
ところが、このようなものであると、先端側のパッチを紙葉類に貼着した後、軸部を持ち上げようとしたとき、パッチ間を剥離させる力が隣接する各パッチ間に均等にかかるので、どの部位からパッチが剥離するかわからない。よって、複数枚が重合して貼着されたり、積層部分の途中が分離して使えなくなる事態が起こり得る。
また、軸部が貼着具本体に対して突没自在であると、押圧力を作用させる際は軸部が紙葉類に当接した後、一旦パッチの基端が押圧面に当たるところまで軸部が没入し、しかる後に押圧力が先端側のパッチに伝わるため、どの位置から操作力が実効を伴うのかわかり難く、タイミングをとりずらいという問題がある。また、先端側のパッチを紙葉類に貼着した後、軸部を持ち上げたときに、軸部がある程度動いた後に先端がパッチに当接するので、そのときの勢いで積層状態にあるパッチの中に軸部の先端が入り込み、軸部からパッチの一部が外れて抜脱する恐れがある。
さらに、紙葉類を差し込むスリットを備えた剥離台によって紙葉類を押さえ、これにより紙葉類に貼着されたパッチと隣接するパッチの間の剥離を行うため、両手で操作する必要があり、紙葉類に押し型等が残る不具合もある。
本発明は、これらの課題を有効に解決したパッチ貼着具を提供することを目的としている。
本発明は、かかる目的を達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明のパッチ貼着具は、パンチ穴の周囲にパッチを貼着するためのものであって、相互に接着されて積層状態にあるパッチの穴に挿通される軸部と、この軸部に沿ってパッチに押圧力を作用させる押圧面を備えた貼着具本体とを具備し、先端側に位置するパッチと略同一面上に位置するように設定した軸部の先端にパッチの内径よりも大径な拡開部を設けて、先端側に位置するパッチを前記拡開部に押し出すことにより内径を押し広げ、その際に積層方向に隣接するパッチとの剥離を誘発して、当該先端側のパッチを適用対象に貼着するようにしているものである
このように構成すると、先端側に位置するパッチのみが確実に剥離されるので、無造作に押圧操作をしても、パッチを1枚づつ的確に貼着していくことができる。
貼着操作を円滑ならしめるためには、拡開部がテーパ状をなしていることが望ましい。
押圧力を確実に入力し、また必要に応じてパッチが残存していても軸部を交換できるようにするために本発明は、軸部と貼着具本体の間に、少なくともパッチを取り付けた状態で押圧面に対して突没する方向に軸部が移動することを許容し且つ一定の保持力を作用させるクラッチ部を設け、拡開部と押圧面の間に存するパッチの積層数の減少に伴って、パッチを拡開部と押圧面の間に挟み込む位置まで軸部を移動させるようにしていることを特徴とする
押圧力を確実に入力し、また軸部からのパッチの脱落を有効に防止するためには、軸部と貼着具本体の間に、少なくともパッチを取り付けた状態で押圧面に没入する方向にのみ軸部が移動することを許容するクラッチ部を設け、拡開部と押圧面の間に存するパッチの積層数の減少に伴って、パッチを拡開部と押圧面の間に挟み込む位置まで軸部を移動させるようにしていることが好ましい。
簡素な構造のクラッチ部としては、軸部に設けた鋸歯状の係合部と、貼着具本体に収容されて軸部を受容するホルダに設けた鋸歯状の係合部とを具備し、軸部が押圧面に没入する方向にのみ係合部同士の係合位置を変化させるようにしているものが挙げられる。
パッチの充填を容易にするためには、ホルダが、係合部を萎めるようにして貼着具本体に収容されるものであり、パッチを使い切った際に当該ホルダを少なくとも係合部が広がる位置まで軸部と共に貼着具本体内を移動させ、その位置で係合部同士の係合を解除して、軸部を押圧面から突出する方向に取り出し得るようにしておくことが望ましい。
余分な部品を用いずとも、パッチを使い切った際に自然に軸部が貼着具本体から出てくるようにするためには、ホルダを、貼着具本体に収容されるに伴い反発力を蓄勢しながら係合部を萎める構造とし、パッチを使い切った際に蓄勢した反発力を利用して貼着具本体に収容される方向と逆方向に軸部と共に移動し、これにより係合部同士の係合を解除するようにしておくことが好ましい。
余分な部品を用いずとも、パッチを使い切るまでは軸部が貼着具本体から脱落しないようにするためには、パッチを使い切るまでは、ホルダの係合部が広がる位置まで当該ホルダが軸部と共に貼着具本体内を移動することをパッチによって阻止するようにしておくことが有効である。片手で簡単、的確な操作を行い得るようにするためには、貼着具本体に、軸部をパッチと共に包囲した状態で軸部に沿って突没可能にスリーブを設け、貼着具本体に加わる押圧反力が貼着対象である紙葉類からスリーブに作用した際に弾性力を蓄勢しながら軸部の先端側のパッチを表出させて紙葉類に貼着させる位置まで没入し、押圧反力が消失した際に紙葉類に貼着されたパッチが隣接するパッチから剥離する方向に紙葉類を付勢しながら突出するように構成しておくことが望ましい。
この場合、パッチの剥離をよりスムーズならしめるためには、スリーブの先端面に凹状の引き込み部を設け、先端に位置して紙葉類に貼着されたパッチが隣接するパッチに接着したまま軸部の没入動作に追従しようとする際、紙葉類を引き込み部に引き込むことによって先端に位置するパッチを紙葉類とともに湾曲させ、これにより隣接するパッチとの間の剥離を促すようにしていることが好ましい。
この場合、紙葉類の湾曲動作の確実性を向上させるためには、凹状の引き込み部が、軸心を挟んだ対向2箇所に設けてあることが望ましい。
パンチ穴に対する軸部の位置決めの便を図るためには、スリーブを透光性のものにしたり、軸部を透光性のものにして誘導光を軸部の先端から導出するようにしているものが望ましい。前者の場合は、スリーブの内壁の等角4箇所にスリーブの回転を防止する突条を軸方向に沿って設けておけば突条を位置決めの目安にすることができ、後者の場合は、軸部の先端を誘導光を集光し得るレンズ形状にすることでピンポイント的な位置決めを行うことができる。
この場合、貼着具本体の基端側に軸部に沿って突没するスイッチを設けるとともに、このスイッチが没入した際に前記軸部の基端に光を導入する発光体を設けておくことが、操作上より有効である。
本発明は、以上のような構成であるから、パッチを1枚づつ確実に剥離することができ、押圧操作時の操作性も有効に向上させることができる新規有用なパッチ貼着具を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係るパッチ貼着具は、図1等に示すように、貼着具本体1に軸部2、ホルダ3及びスリーブ4を組み付け、更にスイッチ51を有する基端キャップ5と、パッチPを蓋封する先端キャップ6とを取り付けるようにしたものである。
具体的に説明すると、貼着具本体1は図2、図6及び図7等に示すように、円柱状の入れ子11と、この入れ子11を収容する段付き円筒状の外ケース12とを具備する樹脂製のもので、入れ子11の基端近傍の外周に設けた突起11aを、外ケース12の小径部の外周に設けた窓12aに弾性係合させるようにしている。入れ子11は軸心部に軸部2を挿入する貫通孔11bを設けたもので、その貫通孔11bは先端側の入口が段付孔11b1になっているとともに、基端側にホルダ3を収容する大径孔11b2を有し、この大径孔11b2の内方端11b3がすり鉢状をなしている。また、この入れ子11には先端側の外周に大径部11cが設けられ、この大径部11cの先端面11c1が本発明の押圧面として機能している。大径部11cの外周等角位置には切欠11c2が設けてある。また、外ケース12の基端側には雄ねじ12bが、先端側には係合突起12cがそれぞれ形成してある。
軸部2は、図1、図4、図5、図10等に示すように、透光性の樹脂からなり、前記入れ子11の貫通孔11bに摺動可能に挿入されるもので、パッチPの穴P1に挿通可能な外径を有し、かつ先端2bにパッチPの穴P1の内径よりも拡開するテーパ状の拡開部21(特に図10参照)が設けてある。軸部2の先端2bは先端側に位置するパッチPと略同一面上に位置するように設定してある。また、この軸部2には、基端近傍の外周に軸方向に沿って鋸歯状をなす係合部22が形成してある。
ホルダ3は、図1、図4及び図5等に示すように、円筒状のホルダ本体31と、このホルダ本体31の先端側に円周方向に分割された状態で軸方向に延出する複数の延出片32とを具備してなる樹脂製のもので、延出片32の先端部32aは拡径しているとともに、中間部の内周に軸方向に沿って鋸歯状をなす係合部33を形成している。
スリーブ4は、図1〜図5等に示すように、透光性の樹脂からなる段付き円筒状のもので、大径部41の内径は前記入れ子11の大径部11cを収容可能であり、小径部42の内径は前記入れ子11の大径部11cを収容不能であってそれ以外の部分を収納可能としている。大径部41の内周の等角4箇所にはには軸方向に沿って突条41aが形成され、小径部42の内周には軸方向に沿って溝42aが形成されている。また、スリーブ4の先端面4aには部分円弧をなして凹状にへこむ引き込み部4bが軸心を挟んで対向する2箇所に設けてある。
そして、図2に示すように、このスリーブ4の大径部41側から入れ子11の基端を挿入すると、入れ子11の基端近傍に設けた突起11aがスリーブ4の小径部42に設けた溝42aを通過した後、入れ子11の大径部11cに設けた切欠11c2がスリーブ4の大径部41の突条41aに係合して、図3に示すように、入れ子11の大径部11cがスリーブ4の内段部43に当接する位置まで入り込むようになっている。
また、図4に示すように、入れ子11の基端側からホルダ3を挿入して、図5に示すように貫通孔11bのすり鉢条の内方端11b3にまで延出片32の先端部32aを挿入して当該延出片32を相寄る方向に萎めた後、先端側から図4に示すようにパッチPを積層状態で取り付けた軸部2を挿入することによって、図5に示すように軸部2の係合部22をホルダ3の係合部33に係合させるようにしている。鋸歯の形は、軸部2が押圧面11c1に開口する貫通孔11bに没入する方向にのみ移動可能な形とされ、係合部22、33が本発明のクラッチ部C1を構成している。ホルダ3は、貼着具本体1に収容されるに伴い反発力を蓄勢しながら係合部33を萎めるので、パッチPを使い切った際に蓄勢した反発力を利用して貼着具本体1に収容される方向と逆方向に軸部2と共に移動し、これにより係合部22,23同士の係合を解除する。但し、上記の動作が惹起されるためには、軸部2の拡開部21が入れ子11の段付孔11b1内に没入する必要があるので、パッチPを使い切るまでは、ホルダ3の係合部33が広がる位置まで当該ホルダ33が軸部2と共に貼着具本体1内を移動することがパッチPによって阻止される。
更に、この状態から、図6に示すように貼着具本体1の入れ子11の基端側にコイルバネC2を外装し、入れ子11をコイルバネC2とともに外ケース12内に収容して、突起11aを窓12aに弾性係合させることによって、図7に示すようにコイルバネC2をスリーブ4の外段部44と外ケース12の内段部12dの間に弾設するようにしている。すなわち、入れ子11と外ケース12は突起11a及び窓12aを介して一体となり、スリーブ4が内段部43を入れ子11の大径部11cに当接させる位置から基端45を外ケース12の内段部12dに当接させる位置まで反発力を蓄勢しながら没入可能となる。
基端キャップ5は、図1、図8及び図9に示すように、前記貼着具本体1の外ケース12の雄ねじ12bに螺合される雌ねじ52を有し、内部の軸心位置に当該基端キャップ5が開口する方向に向けて高輝度LED等の発光体53を配置したもので、この発光体53よりも基端側に軸部2に沿って突没するスイッチ51を設けている(図8及び図9において発光体53及びスイッチ51等は省略してある)。そして、このスイッチ51が没入した際に前記発光体53に電池54からの給電がなされ、軸部2の基端2aに光が導入されるようにしている。軸部2は透光性のものであるから、導入された光は当該軸部2の肉厚内を通って、先端2bより前方に真っ直ぐに導出される。
先端キャップ6は、図1に示すように、貼着具本体1の外ケース12に設けた係合突起12cに係合する係合凹所61を内周に有したもので、パッチPをスリーブ4とともに内包してパッチPの乾燥や埃の付着等を防止するものである。
図11はこの貼着具を使用する際の様子を示している。これを図1等を参照しながら説明すると、先ずスリーブ4の先端面4aを紙葉類Xに当接させた状態でスイッチ51を押圧することにより軸部2の先端2bより導出した光で紙葉類Xのパンチ穴X1に対する当該軸部2の位置決めをなし(図11(a))、次に貼着具本体1を下方に押し下げることでスリーブ4を貼着具本体1内に没入させながら軸部2を先端2bが紙葉類Xに接触するまで移動させる(図11(b))。この位置から更に貼着具本体1を押し込むと、図11(b)及び図12に示すように、軸部2に沿って押圧面11c1からパッチPに押圧力F1が作用し、このとき軸部2の先端側に位置するパッチPを拡開部21に押し出すことにより内径を矢印F2に示すように押し広げ、その際に積層方向に隣接するパッチP(すなわち1枚上のパッチP)との間に生じる面方向の相対変位により剥離を誘発しつつ、当該先端側のパッチPを紙葉類Xに貼着する。貼着後に押圧操作力を解除すると、図11(c)のようにスリーブ4を貼着具本体1から突出させながら軸部2が紙葉類Xから離反しようとするが、その際に貼着されたパッチPと隣接するパッチPとの剥離が十分でないと貼着されたパッチPが図11(c)及び図13に示すように紙葉類Xとともに持ち上げられる。このとき、スリーブ4の先端面4aには引き込み部4bが設けてあり、持ち上げられた紙葉類Xをこの引き込み部4bに引き込むことによって先端に位置するパッチPを紙葉類Xとともに湾曲させ、これにより隣接するパッチPとの間に図13に矢印F3のような引き剥がし力を作用させるので、更にその剥離が促される。その結果、図11(d)に示すように先端側のパッチPが完全に剥離された状態で紙葉類Xに貼着され、残りの積層状態のパッチPが軸部2によって持ち上げられる。
以上のようにして、本実施形態のパッチ貼着具は、紙葉類Xに開口するパンチ穴X1の周囲にパッチPを貼着するにあたり、相互に接着されて積層状態にあるパッチPの穴P1に挿通される軸部2と、この軸部2に沿ってパッチPに押圧力F1を作用させる押圧面11c1を備えた貼着具本体1とを具備し、先端側に位置するパッチPと略同一面上に位置するように設定した軸部2の先端2bにパッチPの穴P1の内径よりも大径な拡開部21を設けて、先端側に位置するパッチPを拡開部21に押し出すことにより内径を押し広げ、その際に積層方向に隣接するパッチPとの剥離を誘発して、当該先端側のパッチPを適用対象である紙葉類Xに貼着するようにしたものである。
このため、先端側に位置するパッチPのみを確実に剥離させることができ、無造作に押圧操作をしても、パッチPを1枚づつ的確に紙葉類Xに貼着していくことが可能となる。
その際、拡開部21をテーパ状のものにしているので、テーパに沿って先端側に位置するパッチPを円滑に拡開部21に押し出すことができ、パッチPの穴P1が破れる等の不都合を有効に回避することが可能となる。
また、軸部2と貼着具本体1の間に、少なくともパッチPを取り付けた状態で押圧面11c1に開口する貫通孔11bに没入する方向にのみ軸部2が移動することを許容するクラッチ部C1を設け、拡開部21と押圧面11c1の間に存するパッチPの積層数の減少に伴って、パッチPを拡開部21と押圧面11c1の間に挟み込む位置まで軸部2が移動するので、軸部2の先端2bが紙葉類Xに当接した後、即座に押圧面11c1からパッチPに押圧力F1を作用させることができ、タイミングを的確に図ることが可能になる。また、パッチPは常に挟持された状態にあるので、先端側のパッチPを紙葉類Xに貼着した後、軸部2を持ち上げたとき、軸部2の先端の拡開部21は即座に新たに先端に位置することとなったパッチPに当接することになり、従来のように軸部2の先端2bが積層状態にあるパッチPに入り込み、軸部2からパッチPの一部が外れて脱落するといった不都合も有効に回避することが可能となる。
この場合、クラッチ部C1が、軸部2に設けた鋸歯状の係合部22と、貼着具本体1に収容されて軸部2を受容するホルダ3に設けた鋸歯状の係合部33とを具備し、軸部2が押圧面11c1に没入する方向にのみ係合部22、33同士の係合位置を変化させるようにしているので、貼着具本体1の内周に複雑な作り込みをすることを不要にし、構造も比較的簡略なもので賄うことが可能になる。
特にホルダ3が、係合部33を萎めるようにして貼着具本体1に収容されるものであり、パッチPを使い切った際に当該ホルダ3を少なくとも係合部33が広がる位置まで(すなわち延出片32の先端32aが貫通孔11bのすり鉢状の内方端11b3から抜け出す位置まで)軸部2と共に貼着具本体1内を移動させ、その位置で係合部22、33同士の係合を解除して、軸部2を押圧面11c1から突出する方向に取り出し得るようにしているので、パッチPを使い切ったとき、パッチPを装填した新たな軸部2に簡単に交換することが可能となる。
この場合、ホルダ3を、貼着具本体1に収容されるに伴い反発力を蓄勢しながら係合部を萎める構造としているため(すなわち、延出片32の先端部32aが内方端11b3に常に弾性力を付与して常に図5中上昇しようとするため)、パッチPを使い切った際に蓄勢した反発力を利用して貼着具本体1に収容される方向と逆方向に軸部2と共に移動し、これにより係合部22,33同士の係合を解除し得るようにしているため、余分な部品を用いずともパッチPを使い切った際に自然に軸部2が貼着具本体1から出てくるようにすることができ、部品手数を増やさずに使い勝手を有効に向上させることができる。
また、パッチPを使い切るまでは、ホルダ3の係合部33が広がる位置まで当該ホルダ3が軸部2と共に貼着具本体1内を移動することをパッチPによって阻止するようにしているため、余分な部品を用いずともパッチPを使い切るまでは軸部2が貼着具本体1から脱落しないようにすることができ、部品手数を増やさずに使い勝手を有効に向上させることができる。また、貼着具本体1に、軸部2をパッチPと共に包囲した状態で軸部2に沿って突没可能にスリーブ4を設け、貼着具本体1に加わる押圧反力Fxが貼着対象である紙葉類Xからスリーブ4に作用した際に弾性力を蓄勢しながら軸部2の先端2b側のパッチPを表出させて紙葉類Xに貼着させる位置まで没入し、押圧反力Fxが消失した際に紙葉類Xに貼着されたパッチPが隣接するパッチPから剥離する方向に紙葉類Xを付勢しながら突出することになるので、両手で操作せずとも、紙葉類Xを天板等の上に置いたままで紙葉類Xと同一平面上において貼着作業を行うことができ、しかも剥離台等を用いずとも貼着されたパッチPと隣接するパッチPの間の剥離を行うことができて、紙葉類Xに押し型等が残ることも有効に回避することができる。
とりわけ、スリーブ4の先端面4aに凹状の引き込み部4bを設け、先端に位置して紙葉類Xに貼着されたパッチPが隣接するパッチPに接着したまま軸部2の没入動作に追従しようとしても、紙葉類Xを引き込み部4bに引き込むことによって先端に位置するパッチPを紙葉類Xとともに湾曲させ、これにより隣接するパッチPとの間の剥離を促すようにしているので、手で介助するのと同様の動作を凹状の引き込み部4bによって紙葉類Xに与えることができ、片手で操作しても剥離を確実に行わせることが可能となる。
この場合、凹状の引き込み部4bを軸心を挟んだ対向2箇所に設けているため、紙葉類Xの湾曲動作が均等に生じるようにしてその確実性を有効に向上させることができる。
さらに、スリーブ4を透光性のものにしているので、軸部2をスリーブ4によって包囲しても、パンチ穴X1に対する軸部2の相対位置をスリーブ4を通して視認することができる。特に、スリーブ4の内壁の等角4箇所にスリーブ4の回転を防止する突条41aを軸方向に沿って設けているので、突条41aを位置決めの目安として有効利用することができる。また、軸部2を透光性のものにして、誘導光を軸部2の先端2bから導出するようにしているので、パンチ穴X1の位置を誘導光を利用して的確に捕らえることができ、パンチ穴X1に対する軸部2の相対位置を更に正確に位置決めすることが可能となる。
この場合、貼着具本体1の基端側に軸部2に沿って突没するスイッチ51を設けるとともに、このスイッチ51が没入した際に軸部2の基端2aに光を導入する発光体53を設けているので、貼着具本体1を把持して押圧する操作と、スイッチ51を没入させる操作とを、一連の動作によって行うことができ、操作性を更に向上させることが可能となる。
なお、図示のようなスイッチ51、発光体53、電池54等を備えた基端キャップ5に代えて、単に蓋封するだけの基端キャップを採用することも勿論可能であり、その他、各部の具体的な構成は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
例えば、軸部の先端を誘導光を集光し得るレンズ形状にすることで、ピンポイント的な位置決めに有効利用することができるようになる。
また、軸部と貼着具本体の間に、少なくともパッチを取り付けた状態で押圧面に対して突没する方向に軸部が移動することを許容し且つ一定の保持力を作用させるクラッチ部を設け、拡開部と押圧面の間に存するパッチの積層数の減少に伴って、パッチを拡開部と押圧面の間に挟み込む位置まで軸部を移動させるようにしてもよい。このように構成すると、押圧力を確実に入力することができ、また必要に応じてパッチが残存していても軸部を押圧面から突出する方向に移動させて貼着具本体から抜き取ることができるので、随時交換に供することが可能となる。
本発明の一実施形態を示す全体縦断面図。 組立て手順を示す部分分解斜視図。 図2を組立てた状態の部分縦断面図。 組立て手順を示す部分分解斜視図。 図4を組み立てた状態の部分縦断面図。 組立て手順を示す部分分解斜視図。 図6を組み立てた状態の部分縦断面図。 組立て手順を示す部分分解斜視図。 図8を組み立てた状態の部分縦断面図。 同実施形態の作用説明図。 同実施形態の作用説明図。 同実施形態の作用説明図。 同実施形態の作用説明図。
符号の説明
C1…クラッチ部
F1…押圧力
P…パッチ
P1…パッチの穴
X1…パンチ穴
1…貼着具本体
2…軸部
2b…先端
3…ホルダ
4…スリーブ
4a…先端面
4b…引き込み部
11c1…押圧面
21…拡開部
22…係合部
23…係合部
51…スイッチ

Claims (15)

  1. パンチ穴の周囲にパッチを貼着するためのものであって、相互に接着されて積層状態にあるパッチの穴に挿通される軸部と、この軸部に沿ってパッチに押圧力を作用させる押圧面を備えた貼着具本体とを具備し、先端側に位置するパッチと略同一面上に位置するように設定した軸部の先端にパッチの内径よりも大径な拡開部を設けて、先端側に位置するパッチを前記拡開部に押し出すことにより内径を押し広げ、その際に積層方向に隣接するパッチとの剥離を誘発して、当該先端側のパッチを適用対象に貼着するようにし、軸部と貼着具本体の間に、少なくともパッチを取り付けた状態で押圧面に対して突没する方向に軸部が移動することを許容し且つ一定の保持力を作用させるクラッチ部を設け、拡開部と押圧面の間に存するパッチの積層数の減少に伴って、パッチを拡開部と押圧面の間に挟み込む位置まで軸部を移動させるようにしたことを特徴とするパッチ貼着具。
  2. 拡開部がテーパ状をなす請求項1記載のパッチ貼着具。
  3. 軸部と貼着具本体の間に、少なくともパッチを取り付けた状態で押圧面に没入する方向にのみ軸部が移動することを許容するクラッチ部を設け、拡開部と押圧面の間に存するパッチの積層数の減少に伴って、パッチを拡開部と押圧面の間に挟み込む位置まで軸部を移動させるようにしている請求項1又は2記載のパッチ貼着具。
  4. クラッチ部が、軸部に設けた鋸歯状の係合部と、貼着具本体に収容されて軸部を受容するホルダに設けた鋸歯状の係合部とを具備し、軸部が押圧面に没入する方向にのみ係合部同士の係合位置を変化させるようにしている請求項3記載のパッチ貼着具。
  5. ホルダが、係合部を萎めることによって貼着具本体に収容されるものであり、パッチを使い切った際に当該ホルダを少なくとも係合部が広がる位置まで軸部と共に貼着具本体内を移動させ、その位置で係合部同士の係合を解除して、軸部を押圧面から突出する方向に取り出し得るようにしている請求項1〜4の何れかに記載のパッチ貼着具。
  6. ホルダを、貼着具本体に収容されるに伴い反発力を蓄勢しながら係合部を萎める構造とし、パッチを使い切った際に蓄勢した反発力を利用して貼着具本体に収容される方向と逆方向に軸部と共に移動し、これにより係合部同士の係合を解除するようにしている請求項5記載のパッチ貼着具。
  7. パッチを使い切るまでは、ホルダの係合部が広がる位置まで当該ホルダが軸部と共に貼着具本体内を移動することをパッチによって阻止するようにしている請求項5又は6記載のパッチ貼着具。
  8. 貼着具本体に、軸部をパッチと共に包囲した状態で軸部に沿って突没可能にスリーブを設け、貼着具本体に加わる押圧反力が貼着対象である紙葉類からスリーブに作用した際に弾性力を蓄勢しながら軸部の先端側のパッチを表出させて紙葉類に貼着させる位置まで没入し、押圧反力が消失した際に紙葉類に貼着されたパッチが隣接するパッチから剥離する方向に紙葉類を付勢しながら突出するように構成している請求項1〜7の何れかに記載のパッチ貼着具。
  9. スリーブの先端面に凹状の引き込み部を設け、先端に位置して紙葉類に貼着されたパッチが隣接するパッチに接着したまま軸部の没入動作に追従しようとする際、紙葉類を引き込み部に引き込むことによって先端に位置するパッチを紙葉類とともに湾曲させ、これにより隣接するパッチとの間の剥離を促すようにしている請求項8記載のパッチ貼着具。
  10. 凹状の引き込み部が、軸心を挟んだ対向2箇所に設けてある請求項9記載のパッチ貼着具。
  11. スリーブを透光性のものにしている請求項8〜10の何れかに記載のパッチ貼着具。
  12. スリーブの内壁の等角4箇所にスリーブの回転を防止する突条を軸方向に沿って設けている請求項10又は11記載のパッチ貼着具。
  13. 軸部を透光性のものにして、誘導光を軸部の先端から導出するようにしている請求項1〜12記載の何れかに記載のパッチ貼着具。
  14. 軸部の先端を誘導光を集光し得るレンズ形状にしている請求項13記載のパッチ貼着具。
  15. 貼着具本体の基端側に軸部に沿って突没するスイッチを設けるとともに、このスイッチが没入した際に前記軸部の基端に光を導入する発光体を設けている請求項13又は14記載のパッチ貼着具。
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