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JP2006009216A - 弾力性靴下 - Google Patents

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JP2006009216A
JP2006009216A JP2004191377A JP2004191377A JP2006009216A JP 2006009216 A JP2006009216 A JP 2006009216A JP 2004191377 A JP2004191377 A JP 2004191377A JP 2004191377 A JP2004191377 A JP 2004191377A JP 2006009216 A JP2006009216 A JP 2006009216A
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ankle
yarn
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JP2004191377A
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Hideaki Inoue
英昭 井上
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Alcare Co Ltd
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Alcare Co Ltd
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Abstract

【課題】靴下を所定の位置で正確に装着できるようにし、下肢に適切な圧迫圧を与えることで、下肢静脈還流障害等の疾患の予防又は治療が効果的に行え、また、複数回使用後の靴下の弛みの有無の判別を容易とし、長期的にも十分な予防、治療効果を得ることが可能な弾力性靴下を提供する。
【解決手段】少なくとも足首部4、ふくらはぎ部5、膝部6、大腿中央部7を覆い、前記足首部から大腿中央部へと順次圧迫圧が弱くなる圧迫圧分布を備える弾力性靴下1において、前記足首部、ふくらはぎ部、膝部、大腿部中央部の少なくとも一つの部位に、部位認識用のマーク20を設けるものとする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、弾力性を有する靴下、特に、下肢の静脈還流障害やリンパ浮腫等の疾患の予防又は治療に使用する医療用、あるいは日常生活における下肢の疲れやむくみの予防又は軽減に使用する生活用の弾力性靴下に関する。本発明の対象となる弾力性靴下の形態は、腰から足部までを覆うパンティーストッキング、大腿部から足部までを覆うストッキング、膝から足部までを覆うハイソックス等がある。なお、前記各種形態において、踵部、足先部、又は足首部より下の足部を部分的に覆わないものであっても良い。
下肢における静脈瘤、静脈血栓症といった静脈還流障害やリンパ浮腫等の疾患の予防に、あるいは前記疾患の外科的手術や薬物療法等の治療と併用して弾力性靴下が使用されている。この弾力性靴下は、普通の靴下に比べ、下肢を外側から強く圧迫するようにつくられており、静脈還流を効果的に促進させるために、足首部から大腿部へと段階的に圧迫圧が弱くなるように設計されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1は、「静脈還流障害やリンパ還流障害により太くなった下肢を改善するために着用するストッキング」に関する発明を開示し、また、前記下肢への圧迫圧に関して、図4に示すような圧迫圧分布を開示している。図4に示すように、大腿F2から足先F1に行くに従い締付圧力を大きくすることにより、体液の還流が促進され、静脈還流が効果的に促進できる。
なお、治療用の弾力性靴下においては、弾力性靴下による下肢への圧迫圧分布を、治療目的に応じて特殊な分布とするものも、種々提案されている。
ところで、従来の種々の弾力性靴下を装着する際には、その単調な筒型形状や伸長性の高い生地、個人の体型差や靴下のサイズ,種類等が関係して、靴下の特定部位が意図した下肢部位に装着されない場合があり、この場合、靴下に施した前記圧迫圧分布が有効に発揮されない問題があった。
また、この種の靴下は、下肢に強い圧迫圧をかけるため、非常に強い弾力性を有しており、装着する時に大きな力を要する。そのため、女性や高齢者、関節障害のある患者等にとっては、装着するのが容易ではなく、適切な部位に靴下を装着する困難さは、さらに増大する。上記問題は、静脈還流障害が特に女性や高齢者に発生し易い事情に照らせば、疾患の予防や治療を行う上で、重要な問題となる。
さらに、上記弾力性靴下は、洗濯を行って繰り返し使用することがあるが、使用状況によっては、徐々に靴下の編組織が緩んだり、糸が伸びたりして、靴下がもとの状態より弛んでしまうことがあり得る。前記弛んだ状態において靴下を装着した場合、仮に適切な部位に装着した場合でも適性な圧迫は得られない。通常は、適正な装着位置が明確でないので、前記弛みに気がつかずにそのまま繰り返し装着する場合が多い。弛んだ場合には、次回装着時に仮に適切な部位に装着したとしても、弛んだ状態のままで装着することとなる。従って、弛んだか否かを判別し、適時に、新しい靴下と交換しない限り、長期的にみて、十分な予防、治療効果は望めないこととなる。
実開平3−85025号公報
この発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたもので、本発明の課題は、靴下を所定の位置で正確に装着できるようにし、下肢に適切な圧迫圧を与えることで、下肢静脈還流障害等の疾患の予防又は治療が効果的に行える弾力性靴下を提供することにある。また、複数回使用後の靴下の弛みの有無の判別を容易とし、長期的にも十分な予防、治療効果を得ることが可能な弾力性靴下を提供することにある。
上述の課題を解決するため、本発明は、少なくとも足首部、ふくらはぎ部を覆い、前記足首部から前記ふくらはぎ部へと順次圧迫圧が弱くなる圧迫圧分布を備える弾力性靴下において、前記足首部、ふくらはぎ部の少なくとも一つの部位に、部位認識用のマークを設けることを特徴とする(請求項1)。
また、本発明は、少なくとも足首部、ふくらはぎ部、膝部、大腿中央部を覆い、前記足首部から大腿中央部へと順次圧迫圧が弱くなる圧迫圧分布を備える弾力性靴下において、前記足首部、ふくらはぎ部、膝部、大腿部中央部の少なくとも一つの部位に、部位認識用のマークを設けることを特徴とする(請求項2)。
前記請求項1の発明はハイソックスタイプの弾力性靴下、請求項2の発明はストッキングタイプの弾力性靴下に係る発明であるが、本発明によればいずれの場合も、靴下を所定の位置で正確に装着できるようになり、所望の治療効果が得られる。また、部位認識用のマークに基づいて装着すれば、前回装着時との位置関係の差違が殆どなくなるので、靴下の弛みが生じた場合には、装着違和感に基づき、弛みの判別がし易くなる。
ところで、マークを設ける部位は、足首部、ふくらはぎ部、膝部、大腿部中央部の少なくとも一つの部位であればよいが、下肢全体にわたって正確な装着を期すためには、マークを設ける部位は多い程よく、例えば請求項2の発明の場合、前記全ての部位に設けることが好ましい。なお、上記部位の内、膝部のような靴下の縦方向中央部分は装着時の位置合わせが難しい。従って、この部分にガイドを設けると取り扱い性が向上する。
前記請求項1または2の発明の実施態様としては、下記請求項3ないし10の発明が好ましい。まず、前記請求項1または2に記載の弾力性靴下において、前記足首部,ふくらはぎ部または大腿中央部の圧迫圧の比は、前記足首部の圧迫圧を100としたとき、ふくらはぎ部は44〜80、大腿中央部は20〜65の範囲とすることを特徴とする(請求項3)。また、前記請求項1または2に記載の弾力性靴下において、前記足首部,ふくらはぎ部または大腿中央部の圧迫圧は、それぞれ、21〜67hPa、9〜54hPa、4〜44hPaとすることを特徴とする(請求項4)。上記によれば、圧迫療法や血栓予防等に好適な圧迫圧ならびに圧迫圧分布が得られる。
なお、前記各部の圧迫圧は、以下のような測定部位と測定方法に基づく測定圧力として定義される。まず、前記足首部、ふくらはぎ部、大腿中央部の測定部位は、それぞれ下記のとおりである。即ち、足首部は、下腿最小囲部分であり、ふくらはぎ部は、下腿最大囲部分であり、大腿中央部は、股下部と膝蓋骨中央部の中央部分である。
また、圧力測定方法は下記による。即ち、圧力測定器MST(Salzmann AG社製)を使用し、次の手順で測定する。先ず、硬質の木製又はプラスチック製の足型の前記部位に測定器のプローブを設置する。足型は、平均的な日本人体型と同等な周囲長の円筒断面を有しており、次に示す靴下サイズに応じて、そこで指定する足型を測定に用いる。尚、靴下の適用周囲長が、複数のサイズに跨る場合は、その靴下の足首適用周囲長範囲の中央値に最も近い足首部周囲長を有する足型を測定に用いる。
サイズ1:足首部15〜19cm、ふくらはぎ部24〜30cmの範囲が適用周囲長である靴下。足首部17cm、ふくらはぎ部27cm、大腿中央部41.2cmの周囲長の足型を用いる。
サイズ2:足首部17〜21cm、ふくらはぎ部28〜34cmの範囲が適用周囲長である靴下。足首部19cm、ふくらはぎ部31cm、大腿中央部44.7cmの周囲長の足型を用いる。
サイズ3:足首部19〜23cm、ふくらはぎ部32〜38cmの範囲が適用周囲長である靴下。足首部21cm、ふくらはぎ部35cm、大腿中央部46.5cmの周囲長の足型を用いる。
サイズ4:足首部21〜25cm、ふくらはぎ部36〜42cmの範囲が適用周囲長である靴下。足首部23cm、ふくらはぎ部39cm、大腿中央部48.4cmの周囲長の足型を用いる。
サイズ5:足首部23〜27cm、ふくらはぎ部40〜46cmの範囲が適用周囲長である靴下。足首部25cm、ふくらはぎ部43cm、大腿中央部51.1cmの周囲長の足型を用いる。
次に、弾力性靴下をその足型に装着し、前記各部位の圧力を測定し、この値を圧迫圧とする。
さらに、前記請求項1ないし4のいずれか1項に記載の弾力性靴下において、前記マークは、視覚的または触覚的に認識可能とすることを特徴とする(請求項5)。触覚的に認識可能とした場合には、視力が弱い人又は盲目の人が自分で装着する場合に特に役立つ。
また、前記請求項1ないし5のいずれか1項に記載の弾力性靴下において、前記マークは、靴下の表裏双方から認識可能とすることを特徴とする(請求項6)。靴下を装着する場合に、靴下の裏側(皮膚と接触する側)を外側に向けて巻いたものを、巻き戻すように装着することがある。請求項6の発明のように、裏側からもマークが認識できるようにすることで、上記のような装着の場合にも、容易に適切な位置に装着できる。
さらに、前記請求項1ないし6のいずれか1項に記載の弾力性靴下において、前記マークは、靴下の周囲に連続的または反復的に設けてなるものとすることを特徴とする(請求項7)。このようにすることで、どのような角度からでもマークの位置が認識できるため、装着者が自分自身で装着する場合は勿論、補助者が靴下をはかせる場合においても、操作が簡便になる。
さらにまた、前記請求項1ないし7のいずれか1項に記載の弾力性靴下において、前記マークは、靴下の装着に伴ってその生地が所定割合伸長した際に、マーク形状が所定の形状に変化するものとすることを特徴とする(請求項8)。このようにすることで、靴下装着時に特定の圧迫圧が装着部位にかかっているか、又、圧迫圧が均一にかかっているかを簡便に認識することができる。また特に、靴下の弛みが生じた場合には、マーク形状の変化に基づき、弛みの判別がし易くなる。
また、前記請求項1ないし8のいずれか1項に記載の弾力性靴下において、前記マークは、靴下の編構造に編込まれる糸からなるものとし、前記マーク用の糸は、前記靴下の編構造を構成する主要な糸とは異なる糸とし、かつ、前記主要な糸とは異なる糸であることが、視覚的または触覚的に識別可能なものとすることを特徴とする(請求項9)。さらに、前記請求項9に記載の弾力性靴下において、前記靴下の編構造は、編目を構成する糸と、編目の横方向に挿入される弾性糸とからなり、前記マーク用の糸は、前記編目を構成する糸の一部を構成することを特徴とする(請求項10)。詳細は後述するが、上記構成によれば、マーク用の糸が靴下の編構造の一部として組み込まれているため、耐久性に優れたマークとなる。さらに、編目を構成する縦糸の方が、横方向に挿入する弾性糸に比べ、靴下の圧迫圧に与える影響が少ないため、適切な圧迫圧を確保しながらマークを設けることができる。
本発明によれば、靴下をどの位置に装着すべきかが簡単に認識できるようになるため、靴下を所定の位置に装着でき、その結果、下肢に適切な圧迫圧を与えることが可能になり、下肢静脈還流障害等の疾患の予防又は治療等が効果的に行える。また、複数回使用後の靴下の弛みの有無の判別を容易とし、長期的にも十分な予防、治療効果を得ることが可能な弾力性靴下を提供することができる。
図1〜3に基づき、本発明の実施形態について述べる。なお、各図において、同一機能部材には、同一番号を付す。図1は、本発明の実施形態に係る弾力性靴下を下肢に装着した状態を示す図で、a)はストッキングタイプの弾力性靴下に係る図、b)はハイソックスタイプの弾力性靴下に係る図である。また、図2は本発明の実施形態に係る弾力性靴下のマーク部分の一例の部分拡大図で、a)は装着前の状態図、b)は装着後の状態図である。さらに、図3は本発明の実施形態に係る弾力性靴下のマーク部分を含む編構造を示す図である。
まず、図1について述べる。図1a)において、1はストッキングタイプの弾力性靴下で、この実施形態は、足先部2から、踵部3、足首部4、ふくらはぎ部5、膝部6、大腿中央部7を通り、大腿上端の足口部8まで覆うタイプの弾力性靴下を示す。20は、ストッキングを下肢のどの部分に装着すべきかを認識可能にするマークで、本実施形態において、マーク20は、足首部4、ふくらはぎ部5、膝部6、大腿中央部7の4部位の周囲に連続した直線として形成されている。
次に、図1b)について述べる。図1b)において、1は本発明のハイソックスタイプの弾力性靴下で、この実施形態は、足先部2から、踵部3、足首部4、ふくらはぎ部5を通り、膝部6の下方の足口部8まで覆うタイプの弾力性靴下を示す。本実施形態において、マーク20は、足首部4、ふくらはぎ部5の2部位の周囲に連続した直線として形成されている。
本発明の弾力性靴下における編構造は、従来と同様の編構造を採用でき、例えば、平編み、ゴム編、パール編等が利用できる。又、使用する糸も従来と同様のものを採用でき、編構造の編目を構成する糸にナイロンマルチフィラメント、その編目に横方向から挿入する糸としてポリウレタン弾性糸が使用できる。この横方向に挿入する弾性糸としては、ポリウレタン弾性糸を芯糸としその周囲に他の糸を巻きつけたカバードヤーンが特に好ましい。靴下の圧迫圧は、糸の密度、編み目の大きさ、弾性糸の伸張度をコントロールすることで、所定の値を付与することができる。
次に、マークについて、その詳細を以下に述べる。マークを設置する位置は、前述のように、足首部、ふくらはぎ部、膝部、大腿中央部の少なくとも一つの部位に設けられていれば良い。又、靴下の表側(皮膚と接触しない側)、裏側(皮膚と接触する側)のどちらか一方に設けられていれば良いが、表裏双方に設けられている方がより好ましい。
マークの形としては、点、線、幾何学的模様、図形等が採用でき、これらを前記部位に部分的に設置しても良いし、連続的又は反復的に設置しても良い。特に、靴下の周囲に連続的又は反復的に設置すれば、装着時にどのような角度からでもマークの位置が認識できるため好ましい。又、靴下の生地が特定の度合い伸長された時に、前記マークが特定の形状に変化するようマークの形状を形成しておくことが好ましい。こうすることで、マークを、靴下装着時に特定の圧迫圧が装着部位にかかっているかを認識する目安としても利用できる。これは、靴下の特定部位を周囲方向に伸長した時の張力と、その部位の表面にかかる圧迫圧について、おおよそ次の関係が成り立つことに基づく。
圧迫圧(kPa)=20π×張力(N/cm)/対象部位の周囲長(cm)
次に、図2について述べる。図2a)は、装着前の靴下のマーク部分の拡大図で、マークは長方形の図形21を靴下の周囲に反復的に設けたもので、例えば、染料の印刷により形成されている。この実施形態は、装着時において特定の張力が靴下の生地にかかった際に、図2b)に示すように、前記長方形21が、正方形22に変形するように長方形のサイズを設計した例を示す。
次に、靴下へのマークの形成方法について説明する。マークの形成方法としては、靴下の編構造を構成する主要な糸とは異なる糸を靴下の編構造に編込む(縫込む)方法、編構造に部分的に孔やスリットを形成し、この孔やスリット部分がマークとして認識できるように靴下を編成する方法、前述のような染料の印刷又は樹脂を塗布する方法、ストッキングの所定の位置に粘着シート又はテープを貼付する方法等がある。
上記各種形成方法の内、糸を編込む方法が好ましい。その理由は、靴下を製作する際の編工程と同時にこのマーク用の糸を編込むことが可能なため、製造上有利であり、さらに靴下の編構造の一部として組み込むことにより、耐久性に優れたマークとなる。このマーク用の糸は、靴下の編構造を構成する主要な糸と色、太さ、形体等の外観が異なり、視覚的または触覚的に認識可能なものが採用できる。また、マークとなる糸は、靴下の圧迫圧のバランスを崩さない程度に編込み、靴下の周囲に線状に連続的に挿入することが好ましく、その線の幅は0.05〜50mmが好ましい。特に、靴下の編構造を、編目を構成する糸と、その編目の横方向に挿入される弾性糸から構成し、その編目を構成する糸にマークの糸を採用することが好ましい。なぜなら、編目を構成する糸の方が、横方向に挿入する弾性糸に比べ、靴下の圧迫圧に与える影響が少ないため、適切な圧迫圧を確保し易いからである。なお、この編目を構成する糸にマークの糸を採用する場合は、マークの糸だけで編目を形成してもよいし、靴下の編目を構成する主要な糸(マークの糸以外の糸)に、マークとなる糸を沿わせる又は並列させるように挿入し、その2つの糸で編目を形成するようにしてもよい。
図3は、編構造の拡大図であり、30は縦方向に連続した編目を構成する糸で、31は横方向に挿入する弾性糸で、この2つの糸が靴下の編構造を構成する主要な糸である。32はマークとなる糸で、靴下の編目の一部を構成し、例えば、30、31とは異なる色を呈しており、視覚的に認識可能である。なお、本発明でいう縦方向とは、編布の製造方向に平行な方向をいい、通常は、編布のウェール方向が該当する。一方、横方向とは、縦方向に直交する方向をいい、通常は、編布のコース方向が該当する。
上記編構造にマーク用糸を編み込む方法によらず、前記染料の印刷又は樹脂を塗布する方法を採用する場合には、公知の方法が利用でき、例えば、インクジェットプリント、転写プリント、スクリーン印刷等が挙げられる。又、合成樹脂をストッキング表面に塗布し、その塗布厚により靴下表面に凹凸を形成したり、樹脂を塗布した部分だけ触感を変えたりし、マークを触覚的に認識可能にすることもできる。このようにすることで、視力が弱い人又は盲目の人が自分で装着する場合に特に役立つ。
また、ストッキングの所定の位置に、粘着シート又はテープを貼付した場合は、装着後に取り外すことができ、装着時の美観が向上する。
次に、本発明の実施例について以下に述べる。
50デニールの白色ナイロンマルチフィラメントで平編み組織を構成し、その編目の横方向にポリウレタン弾性糸を芯糸としてナイロンフィラメントをカバーした520デニールの白色カバードヤーンを挿入し、ストッキングタイプの靴下を編成した。この靴下サイズは前述のサイズ3に相当するものであり、この弾力性靴下の圧迫圧分布は、足首部で24hPa、ふくらはぎ部で19hPa、大腿中央部で11hPaであった。
マークは、青色ポリエステルマルチフィラメントを前記ナイロンマルチフィラメントの足首部、膝部の編成時に、平編み組織の編目として1コースだけ挿入して形成した。マークは、足首部と膝部の周囲に直線状に形成され、靴下の表裏どちらからも視覚的に認識可能であるため、装着時には靴下を所定の位置に簡単にあわせることができた。
本発明の実施形態に係る弾力性靴下を下肢に装着した状態を示す図。 本発明の実施形態に係る弾力性靴下のマーク部分の拡大図。 本発明の実施形態に係る弾力性靴下のマーク部分を含む編構造を示す図。 特許文献1に開示された従来の治療用ストッキングの圧迫圧分布の一例を示す図。
符号の説明
1 弾力性靴下
2 足先部
3 踵部
4 足首部
5 ふくらはぎ部
6 膝部
7 大腿下部
8 足口部
20 マーク
30 編目を構成する糸
31 横方向に挿入する弾性糸
32 マークとなる糸

Claims (10)

  1. 少なくとも足首部、ふくらはぎ部を覆い、前記足首部から前記ふくらはぎ部へと順次圧迫圧が弱くなる圧迫圧分布を備える弾力性靴下において、前記足首部、ふくらはぎ部の少なくとも一つの部位に、部位認識用のマークを設けることを特徴とする弾力性靴下。
  2. 少なくとも足首部、ふくらはぎ部、膝部、大腿中央部を覆い、前記足首部から大腿中央部へと順次圧迫圧が弱くなる圧迫圧分布を備える弾力性靴下において、前記足首部、ふくらはぎ部、膝部、大腿部中央部の少なくとも一つの部位に、部位認識用のマークを設けることを特徴とする弾力性靴下。
  3. 前記足首部,ふくらはぎ部または大腿中央部の圧迫圧の比は、前記足首部の圧迫圧を100としたとき、ふくらはぎ部は44〜80、大腿中央部は20〜65の範囲とすることを特徴とする請求項1または2に記載の弾力性靴下。
  4. 前記足首部,ふくらはぎ部または大腿中央部の圧迫圧は、それぞれ、21〜67hPa、9〜54hPa、4〜44hPaとすることを特徴とする請求項1または2に記載の弾力性靴下。
  5. 前記マークは、視覚的または触覚的に認識可能とすることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の弾力性靴下。
  6. 前記マークは、靴下の表裏双方から認識可能とすることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の弾力性靴下。
  7. 前記マークは、靴下の周囲に連続的または反復的に設けてなるものとすることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の弾力性靴下。
  8. 前記マークは、靴下の装着に伴ってその生地が所定割合伸長した際に、マーク形状が所定の形状に変化するものとすることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の弾力性靴下。
  9. 前記マークは、靴下の編構造に編込まれる糸からなるものとし、前記マーク用の糸は、前記靴下の編構造を構成する主要な糸とは異なる糸とし、かつ、前記主要な糸とは異なる糸であることが、視覚的または触覚的に識別可能なものとすることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の弾力性靴下。
  10. 前記靴下の編構造は、編目を構成する糸と、編目の横方向に挿入される弾性糸とからなり、前記マーク用の糸は、前記編目を構成する糸の一部を構成することを特徴とする請求項9に記載の弾力性靴下。

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