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JP2004286912A - 偏光分離素子およびその作製方法、該偏光分離素子を用いたホログラムレーザーユニットならびに光ピックアップ - Google Patents

偏光分離素子およびその作製方法、該偏光分離素子を用いたホログラムレーザーユニットならびに光ピックアップ Download PDF

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JP2004286912A
JP2004286912A JP2003076949A JP2003076949A JP2004286912A JP 2004286912 A JP2004286912 A JP 2004286912A JP 2003076949 A JP2003076949 A JP 2003076949A JP 2003076949 A JP2003076949 A JP 2003076949A JP 2004286912 A JP2004286912 A JP 2004286912A
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transparent substrate
adhesive
heating
optically anisotropic
substrate wafer
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JP2003076949A
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Tetsuji Mori
哲司 守
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】光学的異方性膜の変形に起因する歩留りの悪化を低減することが可能な偏光分離素子の作製方法、該作製方法で作製した偏光分離素子、該偏光分離素子を用い信頼性の高いホログラムレーザーユニット、光ピックアップの提供。
【解決手段】下部透明基板ウェハー17をスピンテーブル16上に配置し(a)、紫外線硬化型接着剤19を滴下し、スピンテーブル16を回転させ一定膜厚に調整する。その上に、有機複屈折膜18を配置する(b)。紫外線を照射し、紫外線硬化型接着剤を硬化させる。このとき加熱しない(c)。有機複屈折膜18上にポジレジストを塗布し、フォトリソグラフィーにより周期的な回折格子を完成させる(このとき加熱(プリベーク,ポストベーク))。ステージに基板を固定し、上部透明基板ウェハーを配置し(e)、上部から紫外光を照射し(f)、紫外線硬化型接着剤を硬化させた後、個々の素子に切削する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は偏光分離素子技術に係り、特に光学的異方性膜の変形に起因する歩留りの悪化を低減することが可能な偏光分離素子の作製方法、および該作製方法で作製した偏光分離素子、該偏光分離素子を用いたホログラムレーザーユニットならびに光ピックアップに関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクの情報読み取り部である光ピックアップは、小型化,低価格化,高性能化の要望が強く、それに使用する分離素子として、特に偏光分離素子は大きな期待を集めている。
偏光分離素子は、半導体レーザー素子および受光素子が設けられたレーザーユニットからの出射光を全透過するとともに、光ディスクからの反射光を回折して前記レーザーユニットの受光素子に受光させる役割を果たすための素子である。
【0003】
図8は、特開2000−75130号公報(特許文献1)、特開2001−66428号公報(特許文献2)に提案された偏光分離素子1の断面図の一例を示す図である。図8に示した構成では、接着剤が2層存在するため、それぞれを記号A、Bを付けて区別することにする。
【0004】
図8に示した偏光分離素子1は、下から下部透明基板3、接着剤A 4、有機複屈折膜などの光学的異方性材料(以下、有機複屈折膜という場合もある)5、接着剤B 6、上部透明基板7から構成される。
【0005】
有機複屈折膜5には、凹凸状の回折格子2が形成されており、その凹部の溝に接着剤B 6が埋められる構造になっている。下部透明基板3および上部透明基板7は光学的に透明である。
【0006】
図9は、偏光分離素子1の実装例を示す図である。
図9(a)は、偏光分離素子1をキャップ9上に接着剤8を用いて実装した図である。図9(b)は、リード14を有するステム13上に半導体レーザー11、受光素子12を形成し、キャップ9上に偏光分離素子1を接着剤8を用いて固着したホログラムレーザーユニットの概略図である。
【0007】
図9(b)において、半導体レーザー11光源からの入射光が、偏光分離素子1に下面から入射して該偏光分離素子1を透過して図示しない光ディスクに出射される。そして、光ディスクから反射された光ディスクの記録情報を含んだ反射光は、λ/4板10によって偏光方向が90°回転し、偏光成分の違いにより回折格子部2(図4参照)で異常光線が分離され、受光素子12で受光され信号検出される。
【0008】
偏光分離素子1は大きさが数mm程度であるため、直径4〜8インチの透明基板に接着された有機複屈折膜上に数10〜数100個の回折格子2をアレイ状に作製し、その後ダイシングによって分離し個々の偏光分離素子として取り出す方法がある。
【0009】
図10は、2次元的に連続して形成された凹凸格子を有する偏光分離素子ウェハー15を複数の偏光分離素子1に切削することを示す模式図であり、真上から見た図を示している。
【0010】
下部透明基板3上に有機複屈折膜などの光学的異方性材料5を貼りつけ、その表面にエッチングにより回折格子2を形成し、上部透明基板7を貼り合わせた後、図10に示すように、ダイシングによりウェハーからなる偏光分離素子を一定間隔で縦横に切削して(図10では縦横に12ラインで切削)、数mm角の多数の偏光分離素子チップ1を作製して取り出す方法が、上記特許文献1、特許文献2に例として提案されている。
【0011】
このようにして作製される偏光分離素子1は、温度や湿度が変化する環境においては劣化することが知られている。図11は、偏光分離素子1の下部透明基板3、接着剤4、有機複屈折膜5からなる部分を模式的に示した正面図であり、有機複屈折膜5が接着剤A 4との界面で剥離する様子を模式的に示している。
【0012】
図11に示すように、温度・湿度などの環境の変化があると、有機複屈折膜5は伸縮し、接着剤A 4との界面(もしくは接着剤B 6との界面)で剥離することによって劣化する場合が多い。有機複屈折膜5の伸縮は偏光分離素子作製工程における加熱工程で生じ、接着剤A 4との界面(もしくは接着剤B 6との界面)で剥離を引き起こす応力が内在することが劣化の要因と考えられている。
【0013】
また、偏光分離素子1の作製方法において、下部透明基板ウェハー上に有機複屈折膜などの光学的異方性膜を貼りつける工程では、光ディスクの作製方法と類似したスピンコート法を用いる方法がある。
【0014】
図12は、偏光分離素子1の作製に用いる、位置合わせピンをもたないスピンテーブル16、下部透明基板ウェハー17、複屈折膜などの光学的異方性膜18の簡略図である。
【0015】
図13は、スピンコート法を用いた偏光分離素子1の作製方法を説明するための図である。以下、図13を用いてその作製方法を説明する。
【0016】
まず、図13(a)に示すように、スピンテーブル16上に下部透明基板ウェハー17を設置し、真空吸着する。
【0017】
その後、下部透明基板ウェハー17上に接着剤19を塗布し、スピンテーブル16を回転させることにより接着剤膜厚を一定にする。図13(b)は接着剤19が一定膜厚となった状態を示す図である。
【0018】
その後、図13(c)に示すように、光学的異方性膜18を接着剤19の上に設置する。接着剤19として紫外線硬化型接着剤が用いられる場合には、光学的異方性膜18を介して紫外線を照射し、該紫外線硬化型接着剤19を硬化させる。
【0019】
その後、例えばフォトリソグラフィーやドライエッチングなどの周知の方法により光学的異方性膜18上に回折格子を形成する(図13(d))。次に、その上に接着剤19と同様の接着剤20を塗布し、最後に光学的に透明な上部透明基板ウェハー21を設置する。図13(e)は上部透明基板ウェハー21を設置したときの断面図である。なお、同図において、22はスペーサーを示している。
【0020】
図13(f)は紫外線を照射し、接着剤20を硬化させている斜視図である。その後、図10に示したようにダイシングを行い、多数の偏光分離素子1に分離する。
【0021】
【特許文献1】
特開2000−75130号公報
【特許文献2】
特開2001−66428号公報
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術において偏光分離素子を作製する工程で使用される接着剤は、主に紫外線硬化型接着剤であり、紫外線を照射したのちに加熱工程を要する。しかし、加熱工程を加えると、上述したように有機複屈折膜に反りが生じるという問題がある。
【0023】
このような反りの現象が生じると、複屈折膜上に回折格子を形成する工程であるフォトリソグラフィーやドライエッチングにおいて歩留りが悪化する。また、前述のように素子の劣化につながる。そのため、なるべく加熱時間を低減し、効率の良い偏光分離素子の作製方法の開発が求められる。
【0024】
本発明は、上記問題点を解消し、光学的異方性膜の変形に起因する歩留りの悪化を低減することが可能な偏光分離素子の作製方法(請求項1〜請求項6)、および該作製方法で作製した偏光分離素子(請求項7)、該偏光分離素子を用い信頼性の高いホログラムレーザーユニット(請求項8)、ならびに光ピックアップ(請求項9)を提供することを目的とする。
【0025】
以下、本発明の各請求項の目的を述べる。
a)請求項1〜5記載の発明の目的
請求項1〜5に係る発明は、偏光分離素子をウェハーで作製し、その後、各素子に分離するようにした偏光分離素子の作製方法において、光学的異方性膜の変形に起因する歩留りの悪化を低減することを目的とする。
【0026】
b)請求項6記載の発明の目的
請求項6に係る発明は、さらに、偏光分離素子の作製を容易にし、材料のコストも低くすることを目的とする。
【0027】
c)請求項7記載の発明の目的
請求項7に係る発明は、信頼性の向上した偏光分離素子を提供することを目的とする。
【0028】
d)請求項8記載の発明の目的
請求項8に係る発明は、信頼性の向上したホログラムレーザーユニットを提供することを目的とする。
【0029】
e)請求項9記載の発明の目的
請求項9に係る発明は、信頼性の向上した光ピックアップを提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、各請求項は次の構成を有する。
a)請求項1記載の発明は、下部透明基板ウェハー上に光学的異方性膜を接着する第1の接着工程と、光学的異方性膜上にフォトリソグラフィーにより周期的な回折格子を形成する回折格子形成工程と、それらを複数の偏光分離素子に分離する分離工程からなる偏光分離素子の作製方法であって、第1の接着工程が、下部透明基板ウェハー上に光学的異方性膜を加熱により反応率が増加する紫外線硬化型接着剤を用いて加熱せず紫外線照射のみによって貼りつける工程であり、回折格子形成工程が、レジスト塗布後にプリベーク、および、ポストベークの加熱を行って、レジストの溶媒除去と紫外線硬化型接着剤の反応率を増加させる処理を同一の加熱処理により行う工程であることを特徴としている。
【0031】
b)請求項2記載の発明は、下部透明基板ウェハー上に光学的異方性膜を接着する第1の接着工程と、光学的異方性膜上にフォトリソグラフィーにより周期的な回折格子を形成する回折格子形成工程と、それらを複数の偏光分離素子に分離する分離工程からなる偏光分離素子の作製方法であって、第1の接着工程が、下部透明基板ウェハー上に光学的異方性膜を加熱により反応率が増加する紫外線硬化型接着剤を用いて加熱せず紫外線照射のみによって貼りつける工程であり、回折格子形成工程が、レジスト塗布後にプリベークの加熱を行って、レジストの溶媒除去と紫外線硬化型接着剤の反応率を増加させる処理を同一の加熱処理により行う工程であることを特徴としている。
【0032】
c)請求項3記載の発明は、下部透明基板ウェハー上に光学的異方性膜を接着する第1の接着工程と、光学的異方性膜上にフォトリソグラフィーにより周期的な回折格子を形成する回折格子形成工程と、それらを複数の偏向分離素子に分離する分離工程からなる偏光分離素子の作製方法であって、第1の接着工程が、下部透明基板ウェハー上に光学的異方性膜を加熱により反応率が増加する紫外線硬化型接着剤を用いて加熱せず紫外線照射のみによって貼りつける工程であり、分離工程が切断によるものであって、該切断後に加熱を行い、切断の際に使用した切削水の蒸発除去と加熱により反応率が増加する紫外線硬化型接着剤の反応率増加を同一の加熱処理により行うことを特徴としている。
【0033】
d)請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれにおいて、さらに、前記回折格子形成工程の後に、該回折格子形成工程で形成された前記回折格子上に上部透明基板ウェハーを接着する第2の接着工程を有し、偏光分離素子が、下部透明基板、下部接着剤、光学的異方性膜、上部接着剤、上部透明基板で構成され、前記光学的透明基板ウェハーが前記下部透明基板または前記上部透明基板の一方であることを特徴としている。
【0034】
e)請求項5記載の発明は、請求項4において、光学的異方性膜の両面を下部接着剤および上部接着剤にて被覆した後に加熱を行い、下部接着剤の反応率増加と上部接着剤の反応率増加を同一の加熱処理により行うことを特徴としている。
【0035】
f)請求項6記載の発明は、請求項1〜5項のいずれかにおいて、光学的異方性膜が、有機複屈折膜であることを特徴としている。
【0036】
g)請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれかに記載の製作方法を用いて作製した偏光分離素子である。
【0037】
h)請求項8記載の発明は、請求項7記載の偏光分離素子と、半導体レーザーと受光素子を有するレーザーユニットを一体化して構成したホログラムレーザーユニットである。
【0038】
i)請求項9記載の発明は、光情報記録媒体に対して情報の記録、再生または消去を行う光ピックアップであって、請求項8記載のホログラムレーザーユニットを用いたことを特徴としている。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施例を、図面を用いて詳細に説明する。
実施例1において請求項1、4、6、7に係る発明を、実施例2において請求項2、4〜7に係る発明を、実施例3において請求項2〜9に係る発明を説明する。
【0040】
<実施例1(請求項1、4、6、7)>
本実施例1により作製された偏光分離素子の基本的な概略断面図は、先に述べた図8と同様であるが、本実施例では偏光分離素子の構造をより具体的に述べる。
【0041】
図8に示した構成では、接着剤は2層存在するため、記号A、Bにより区別する。本実施例における偏光分離素子1は、同図に示すように、下から下部透明基板3(BK7、厚さ:1.0 mm)、接着剤A 4(エポキシ系紫外線硬化型樹脂、屈折率1.58、厚さ:0.02 mm)、光学的異方性膜としての有機複屈折膜5(異常光線方向屈折率1.58、常光線方向屈折率1.67、厚さ:0.1 mm)、接着剤B 6(エポキシ系紫外線硬化型樹脂、屈折率1.58、厚さ:0.04 mm)、上部透明基板7(BK7、厚さ:1.0 mm)から構成される。下部透明基板3および上部透明基板7は光学的に透明である。
【0042】
有機複屈折膜5には、凹凸状の回折格子2(格子深さ4μm、ピッチ2μm、P偏光透過率約98%、S偏光透過率約1%、1次回折光回折効率約40%)が形成されており、その溝を接着剤B 6が埋める構造になっている。本構成の偏光分離素子も従来技術で述べたのと同様に動作する。
【0043】
図1は、実施例1に係る偏光分離素子の作製方法の手順を説明するための図である。図2は、実施例1のフローチャートを示す図である。
以下、図8に示した構造を有する偏光分離素子1の本発明における作製方法を、図1(a)〜(f)を参照しながら図2のフローチャートに沿って説明する。
【0044】
<ステップS1>:直径100 mm、厚さ1.0 mm、端部にはオリエンテーションフラット(図示せず)が形成されている下部透明基板ウェハー(BK7ガラス基板)17をスピンナーのスピンテーブル16上に、下部透明基板ウェハー17の中心とスピンテーブル16の中心が一致するように配置し、真空吸着を行った。
【0045】
下部透明基板ウェハー17には、片面に反射防止膜が施されているが、本実施例では、設置の際に、反射防止膜が施された面を下側にした。図1(a)は、スピンテーブル16上に下部透明基板ウェハー17を配置し、真空吸着を行ったときの図である。
【0046】
<ステップS2>:下部透明基板ウェハー17上に接着剤としてエポキシ系紫外線硬化型接着剤19を滴下し、基板ごと700 rpmで回転させ、エポキシ系紫外線硬化型接着剤19を一定膜厚に調整した。エポキシ系紫外線硬化型接着剤19は紫外線照射により90%程度の反応率を示すが、加熱養生を加えることにより反応率が100%に近づく性質を有している。
【0047】
<ステップS3>:有機複屈折膜18は、直径90 mm、厚さ0.1 mm、端部には異常光線方向を示すオリエンテーションフラット(図示せず)が形成されており、両面に保護膜が取り付けられている。
【0048】
エポキシ系紫外線硬化型樹脂19が塗布された下部透明基板ウェハー17上に、有機複屈折膜18を、保護膜を剥離して表面洗浄した面を下側にして、面の中心が最初に接着するように配置した。
【0049】
図1(b)は、下部透明基板ウェハー17上にエポキシ系紫外線硬化型接着剤19を一定膜厚に塗布し、その上に、有機複屈折膜18を配置しようとしている斜視図である。配置の際には、下部透明基板ウェハー17のオリエンテーションフラットと有機複屈折膜18のオリエンテーションフラットの方向が一致するようにした。
【0050】
<ステップS4>:有機複屈折膜18を配置した後に、スピンテーブル16を再度回転させ、接着剤膜厚を一定にし直した。下部透明基板ウェハー17のオリエンテーションフラットと有機複屈折膜18のオリエンテーションフラットの方向がずれた場合や、下部透明基板ウェハー17の回転中心と有機複屈折膜18の回転中心がずれた場合にはこれらが一致するように、細針を用いて有機複屈折膜18を移動させる。
【0051】
<ステップS5>:高圧水銀灯によって数分間紫外線を照射し、エポキシ系紫外線硬化型接着剤19を硬化させた。下部透明基板ウェハー17端部に付着したエポキシ系紫外線硬化型接着剤19はアセトンを用いて除去した。
【0052】
図1(c)は、有機複屈折膜18を下部透明基板ウェハー17上のエポキシ系紫外線硬化型接着剤19の上に設置し、紫外線を照射させることによりエポキシ系紫外線硬化型接着剤19を硬化させている斜視図である。従来、この工程で加熱を行って紫外線硬化型接着剤19を硬化させたが、本発明は、この工程では紫外線を照射するだけで、加熱を行わない点を最も大きな特徴としている。
【0053】
<ステップS6>:次に、有機複屈折膜18の剥離されていない面の保護膜を剥離し、表面を洗浄処理した。
【0054】
<ステップS7>:下部透明基板ウェハー17上の有機複屈折膜18上にポジレジストを塗布し、一定膜厚にした後に、90℃30分のプリベークを行った。
【0055】
<ステップS8>:有機複屈折膜18が貼りつけられた下部透明基板ウェハー17を縮小投影露光装置(NA=0.45、σ=0.6、波長;i線)のステージに装着し、真空吸着により固定した。
【0056】
縮小投影露光装置に取り付けられたCCDカメラによる画像から、有機複屈折膜18のオリエンテーションフラットの方向が下部透明基板ウェハー17のオリエンテーションフラットの方向とほぼ一致することを確認した。
【0057】
<ステップS9>:次に、1000周期ある1.5μmラインアンドスペースパターンのレチクルを用いて露光を行い、現像液NMD−3を用いて現像を行い、その後、100℃30分のポストベークを行い、周期的なレジストパターンを完成させた(図13(d))。
【0058】
<ステップS10>:次に、前記レジストパターン上にスパッタ法によってAlを蒸着し、引き続きアセトンを用いてレジストを溶解してAlのリフトオフを行い、レジストパターンを反転させたAlパターンを完成させた。
【0059】
その後、ECR(Electron Cycloron Resonance;電子サイクロトロン共鳴)エッチング装置を用い、酸素ガスを主成分とするエッチングガス雰囲気中で、前記Alパターンを金属マスクにして有機複屈折膜18の表面を深さ4μmエッチングした。
【0060】
<ステップS11>:次に、リン酸系のAlエッチング液を用いてAlパターンを除去し、有機複屈折膜18の表面に1000周期ある凹凸からなる回折格子を完成させた。
【0061】
<ステップS12>:次に、有機複屈折膜18上の表面を洗浄した後、ステージに基板を固定し、有機複屈折膜表面端部にスペーサー(一辺5 mm、厚み40μmの金属片)22を4箇所に設置し、エポキシ系紫外線硬化型接着剤20を中心付近から滴下し、上部透明基板ウェハー21を、反射防止膜が施された面を上側にして配置した。
【0062】
図1(e)は、上部透明基板ウェハー21を配置した正面断面図である。エポキシ系紫外線硬化型接着剤20は上記<ステップS2>の工程で用いたエポキシ系紫外線硬化型接着剤19と同種の接着剤である。
【0063】
<ステップS13>:次に、下部透明基板ウェハー17との平行を保ちつつ、上部透明基板ウェハー21を一定圧力で上部から押し続け、上部透明基板ウェハー21がこれ以上下降しなくなった時点で上部から紫外光を照射し、エポキシ系紫外線硬化型接着剤20を硬化させた。図1(f)は、紫外線を照射している斜視図である。
【0064】
<ステップS14>:次に、前工程により作製された基板をダイシングテープ(図示せず)に固定し、厚さ0.5 mmのダイシングブレードを用いてライン間隔4.7 mmで、図10(切削を真上から見た図)のように縦横各12ライン切削した。切削中に水による冷却を行った。
【0065】
<ステップS15>:その後、ダイシングテープ全体に紫外線を照射して、ダイシングテープから個々に分割された各偏光分離素子を剥離した。
【0066】
このようにして断面図が図8となる偏光分離素子1を144個作製した。作製した144個の偏光分離素子1の回折効率、波面収差を測定したところ、1次回折光回折効率の許容値を40%、波面収差の許容値を0.02 rms(λ)とすると、歩留りは90%を越えた。
【0067】
上記実施例1で使用したエポキシ系紫外線硬化型接着剤19,20は、紫外線照射により90%程度の反応率を示すが、加熱工程を加えることにより反応率が100%に近づく性質をもつ。
【0068】
本実施例1の偏光分離素子の作製方法は、上述したように、光学的異方性膜(有機複屈折膜18)を下部透明基板ウェハー17に貼りつけた後、紫外線照射は行うが、加熱工程は加えないことを特徴としている。
【0069】
回折格子を形成するフォトリソグラフィーの工程において、<ステップS7>,<ステップS9>にて、各々、90℃30分(プリベーク)、100℃30分(ポストベーク)の加熱を行っている。
【0070】
この工程は主にレジストの加熱工程であるが、接着剤19の反応率を向上させる役割も兼ねていて効率的であり、加熱工程を効率化することにより有機複屈折膜18の伸縮、反りの影響を大幅に低減できる。
【0071】
これらの加熱工程はレジストの溶剤を蒸発させる等の目的から必要であり、<ステップS5>の後に、さらに従来のように接着剤19の反応率を上げるためのみを目的とする加熱工程を加えると、有機複屈折膜18の伸縮、反りの影響が大きくなる。
【0072】
また、本実施例では、光学的異方性膜として有機複屈折膜を使用しているため、偏光分離素子のコストが低いという利点がある。偏光分離素子は、下部透明基板の下側と上部透明基板の上側に反射防止膜が施されているため、P偏光透過率は約98%である。
【0073】
有機複屈折膜5の異常光線方向屈折率と接着剤B 6の屈折率は1.58で、ほぼ同じ値であり、回折効率も高い。さらに接着剤A 4の屈折率も同じ1.58であるため、接着剤A 4と接着剤B 6は同質の接着剤を使用することが可能であり、コストを低くすることが可能である。
【0074】
接着剤A 4、接着剤B 6として、弾性力の大きいエポキシ系紫外線硬化型樹脂を使用しており、有機複屈折膜5が剥離するような不具合は生じにくく、偏光分離素子として信頼性の高い素子となる。
【0075】
<実施例2(請求項2、4〜7)>
本実施例2により作製された偏光分離素子の基本的な概略断面図は、先に述べた図8と同様であり、その材料も実施例1と同じである。
【0076】
図8の構成において、本実施例では、下から下部透明基板3(BK7、厚さ:1.0 mm)、接着剤A 4(エポキシ系紫外線硬化型樹脂、屈折率1.58、厚さ:0.02 mm)、有機複屈折膜5(異常光線方向屈折率1.58、常光線方向屈折率1.67、厚さ:0.1 mm)、接着剤B 6(エポキシ系紫外線硬化型樹脂、屈折率1.58、厚さ:0.04 mm)、上部透明基板7(BK7、厚さ:1.0 mm)である。
【0077】
有機複屈折膜5には、凹凸状の回折格子2(格子深さ4μm、ピッチ2μm、P偏光透過率約98%、S偏光透過率約1%、1次回折光回折効率約40%)が形成されており、その溝を接着剤B6が埋める構造になっている。本実施例における偏光分離素子は従来技術で述べたように動作する。
【0078】
図3は、実施例2に係る偏光分離素子の作製方法の手順を説明するための図である。図4は、実施例2のフローチャートを示す図である。
以下、本実施例における偏光分離素子1の作製方法を、図3(a)〜(g)を参照しながら図4のフローチャートに沿って説明する。
【0079】
<ステップS21>:直径100 mm、厚さ1.0 mm、端部にはオリエンテーションフラットが形成されている下部透明基板ウェハー(BK7ガラス基板)17をスピンナーのスピンテーブル16上に、下部透明基板ウェハー17の中心とスピンテーブル16の中心が一致するように配置し、真空吸着を行った。
【0080】
下部透明基板ウェハー17には、片面に反射防止膜が施されているが、設置の際には、反射防止膜が施された面を下側にした。図3(a)は、スピンテーブル16上に下部透明基板ウェハー17を配置し、真空吸着を行った図である。
【0081】
<ステップS22>:下部透明基板ウェハー17上に接着剤としてエポキシ系紫外線硬化型接着剤19を滴下し、基板ごと700 rpmで回転させ、エポキシ系紫外線硬化型接着剤19を一定膜厚に調整した。エポキシ系紫外線硬化型接着剤19は紫外線照射により90%程度の反応率を示すが、加熱養生を加えることにより反応率が100%に近づく性質をもつ。
【0082】
<ステップS23>:有機複屈折膜18は、直径90 mm、厚さ0.1 mm、端部には異常光線方向を示すオリエンテーションフラットが形成されており、両面に保護膜が取り付けられている。エポキシ系紫外線硬化型樹脂19が塗布された下部透明基板ウェハー17上に、有機複屈折膜18を、保護膜を剥離し、表面洗浄した面を下側に、面の中心が最初に接着するように配置した。
【0083】
図3(b)は、下部透明基板ウェハー17上にエポキシ系紫外線硬化型接着剤19を一定膜厚に塗布し、その上に、有機複屈折膜18を配置しようとしている斜視図である。配置の際には、下部透明基板ウェハー17のオリエンテーションフラットと有機複屈折膜18のオリエンテーションフラットの方向が一致するようにした。
【0084】
<ステップS24>:有機複屈折膜18を配置した後に、スピンテーブル16を再度回転させ、接着剤膜厚を一定にし直した。下部透明基板ウェハー17のオリエンテーションフラットと有機複屈折膜18のオリエンテーションフラットの方向がずれた場合や、下部透明基板ウェハー17の回転中心と有機複屈折膜18の回転中心がずれた場合にはこれらが一致するように、細針を用いて有機複屈折膜18を移動させた。
【0085】
<ステップS25>:高圧水銀灯によって数分間紫外線を照射し、エポキシ系紫外線硬化型接着剤20を硬化させた。下部透明基板ウェハー17端部に付着したエポキシ系紫外線硬化型接着剤19はアセトンを用いて除去した。
【0086】
図3(c)は、有機複屈折膜18を下部透明基板ウェハー17の上に設置し、紫外線を照射させることによりエポキシ系紫外線硬化型接着剤20を硬化させている斜視図である。
【0087】
<ステップS26>:有機複屈折膜18の剥離されていない面の保護膜を剥離し、表面を洗浄処理した。
【0088】
<ステップS27>:下部透明基板ウェハー17上の有機複屈折膜18上にポジレジストを塗布し、一定膜厚にした後に、60℃30分のプリベークを行った(図3(d))。
【0089】
<ステップS28>:有機複屈折膜18が貼りつけられた下部透明基板ウェハー17を縮小投影露光装置(NA=0.45、σ=0.6、波長;i線)のステージに装着し、真空吸着により固定した。縮小投影露光装置に取り付けられたCCDカメラによる画像から、有機複屈折膜18のオリエンテーションフラットの方向は下部透明基板ウェハー17のオリエンテーションフラットの方向とほぼ一致することを確認した。
【0090】
<ステップS29>:1000周期ある1.5μmラインアンドスペースパターンのレチクルを用いて露光を行い、現像液NMD−3を用いて現像を行い、周期的なレジストパターンを完成させた。
【0091】
<ステップS30>:前記レジストパターン上にスパッタ法によってAlを蒸着し、引き続きアセトンを用いてレジストを溶解してAlのリフトオフを行い、レジストパターンを反転させたAlパターンを完成させた。その後ECRエッチング装置を用い酸素ガスを主成分とするエッチングガス雰囲気中で、前記のAlパターンを金属マスクにして有機複屈折膜を深さ4μmエッチングした。
【0092】
<ステップS31>:リン酸系のAlエッチング液を用いてAlパターンを除去し、1000周期ある凹凸からなる回折格子を完成させた。
【0093】
<ステップS32>:有機複屈折膜18上の表面を洗浄した後、ステージに基板を固定し、有機複屈折膜表面端部にスペーサー(一辺5 mm、厚み40μmの金属片)22を4箇所に設置し、エポキシ系紫外線硬化型接着剤20を中心付近から滴下し、上部透明基板ウェハー23を、反射防止膜が施された面を上側にして配置した。
【0094】
図3(e)は、上部透明基板ウェハー21を配置した正面断面図である。エポキシ系紫外線硬化型接着剤20は<ステップS22>で用いた接着剤19と同質である。
【0095】
<ステップS33>:下部透明基板ウェハー17との平行を保ちつつ、上部透明基板ウェハー21を一定圧力で上部から押し続け、上部透明基板ウェハー21がこれ以上下降しなくなった時点で上部から紫外光を照射し、アクリル系紫外線硬化型接着剤20を硬化させた。図3(f)は、紫外線を照射している斜視図である。
【0096】
<ステップS34>:作製された基板に60℃30分の加熱処理を加えた(図3(g))。
【0097】
<ステップS35>:前工程により作製された基板をダイシングテープに固定し、厚さ0.5 mmのダイシングブレードを用いてライン間隔4.7 mmで、図10(切削を真上から見た図)のように縦横各12ライン切削した。切削中に水による冷却を行った。
【0098】
<ステップS36>:その後、ダイシングテープ全体に紫外線を照射して、テープから各素子を剥離した。
【0099】
このようにして断面図が図8のようになる偏光分離素子1を得た。作製した144個の偏光分離素子の回折効率、波面収差を測定したところ、1次回折光回折効率の許容値を40%、波面収差の許容値を0.02 rms(λ)とすると、歩留りは90%を越えた。
【0100】
実施例2で使用したエポキシ系紫外線硬化型接着剤は紫外線照射により90%程度の反応率を示すが、加熱工程を加えることにより反応率が100%に近づく性質を有する。
【0101】
実施例2の偏光分離素子の作製方法では、光学的異方性膜(有機複屈折膜18)を下部透明基板ウェハー17に貼りつけた後、紫外線照射は行うが、加熱工程は加えないことを特徴としている。その代わりに、回折格子を形成するフォトリソグラフィーの工程において、<ステップS27>にて60℃30分の加熱を加えている。
【0102】
実施例1と比較して、実施例2では<ステップS29>にてポストベークを省略し、有機複屈折膜18への影響を低減している。<ステップS27>のプリベークは主にレジストの溶媒除去を目的とする工程であるが、接着剤19の反応率を増加させる役割も兼ねている。
【0103】
この加熱工程はレジストの溶媒除去の目的から必要であり、<ステップS25>の後に、さらに従来のように接着剤19の反応率を上げるためのみを目的とする加熱工程を加えると、有機複屈折膜18の反りの影響が大きくなる。
【0104】
<ステップS34>の60℃30分の加熱処理では、上部透明基板ウェハー23と有機複屈折膜18を接着する接着剤20の反応率の増加が主な目的であるが、下部透明基板ウェハー17と有機複屈折膜18を接着する接着剤19の反応率の増加も兼ねている。
【0105】
60℃30分程度の加熱であれば、より高温での加熱と比較して有機複屈折膜18の伸縮、反りの影響は極めて小さい。また、上部透明基板ウェハー23を設置した後の加熱工程では、有機複屈折膜18が両面から被覆される形になっているため、上部透明基板ウェハー23を設置する前に加熱した場合の反りと比較して小さい。
【0106】
光学的異方性膜としては、本実施例では有機複屈折膜を使用しているため、偏光分離素子のコストは低い。偏光分離素子は、下部透明基板の下側と上部透明基板の上側に反射防止膜が施されているため、P偏光透過率は約98%である。有機複屈折膜5の異常光線方向屈折率と接着剤B 6の屈折率は1.58で、ほぼ同じ値であり、回折効率も高い。
【0107】
さらに、接着剤A 4の屈折率も同じ1.58であるため、接着剤A 4と接着剤B6は同質の接着剤を使用することが可能であり、コストを低くすることが可能である。接着剤A 4、接着剤B 6として、弾性力の大きいエポキシ系紫外線硬化型樹脂を使用しており、有機複屈折膜5が剥離するような不具合は生じにくく、偏光分離素子として信頼性の高い素子となる。
【0108】
<実施例3(請求項2〜7)>
本実施例3により作製された偏光分離素子の基本的な概略断面図は、先に述べた図8と同様である。しかし、その材料は実施例1および2と若干異なる。
【0109】
図8の構成において、本実施例では、下から下部透明基板3(BK7、厚さ:1.0 mm)、接着剤A 4(アクリル系紫外線硬化型樹脂、屈折率1.58、厚さ:0.02 mm)、有機複屈折膜5(異常光線方向屈折率1.58、常光線方向屈折率1.67、厚さ:0.1 mm)、接着剤B 6(アクリル系紫外線硬化型樹脂、屈折率1.58、厚さ:0.04 mm)、上部透明基板7(BK7、厚さ:1.0 mm)である。
【0110】
有機複屈折膜5には、凹凸状の回折格子2(格子深さ4μm、ピッチ2μm、P偏光透過率約98%、S偏光透過率約1%、1次回折光回折効率約40%)が形成されており、その溝を接着剤B 6が埋める構造になっている。本実施例における偏光分離素子は従来技術で述べたように動作する。
【0111】
図5は、実施例3に係る偏光分離素子の作製方法の手順を説明するための図である。図6は、実施例3のフローチャートを示す図である。
以下、本実施例における偏光分離素子1の作製方法を、図5(a)〜(g)を参照しながら図6のフローチャートに沿って説明する。
【0112】
<ステップS41>:直径100 mm、厚さ1.0 mm、端部にはオリエンテーションフラットが形成されている下部透明基板ウェハー(BK7ガラス基板)17をスピンナーのスピンテーブル16上に、下部透明基板ウェハー17の中心とスピンテーブル16の中心が一致するように配置し、真空吸着を行った。
【0113】
下部透明基板ウェハー17には、片面に反射防止膜が施されているが、設置の際には、反射防止膜が施された面を下側にした。図5(a)は、スピンテーブル16上に下部透明基板ウェハー17を配置し、真空吸着を行った図である。
【0114】
<ステップS42>:下部透明基板ウェハー17上に接着剤としてアクリル系紫外線硬化型接着剤19を滴下し、基板ごと700 rpmで回転させ、アクリル系紫外線硬化型接着剤19を一定膜厚に調整した。アクリル系紫外線硬化型接着剤19は紫外線照射により90%程度の反応率を示すが、加熱養生を加えることにより反応率が100%に近づく性質を有する。
【0115】
<ステップS43>:有機複屈折膜18は、直径90 mm、厚さ0.1 mm、端部には異常光線方向を示すオリエンテーションフラットが形成されており、両面に保護膜が取り付けられている。アクリル系紫外線硬化型樹脂19が塗布された下部透明基板ウェハー17上に、有機複屈折膜18を、保護膜を剥離し、表面洗浄した面を下側に、面の中心が最初に接着するように配置した。
【0116】
図5(b)は、下部透明基板ウェハー17上にアクリル系紫外線硬化型接着剤19を一定膜厚に塗布し、その上に、有機複屈折膜18を配置しようとしている斜視図である。配置の際には、下部透明基板ウェハー17のオリエンテーションフラットと有機複屈折膜18のオリエンテーションフラットの方向が一致するようにした。
【0117】
<ステップS44>:有機複屈折膜18を配置した後に、スピンテーブル16を再度回転させ、接着剤膜厚を一定にし直した。下部透明基板ウェハー17のオリエンテーションフラットと有機複屈折膜18のオリエンテーションフラットの方向がずれた場合や、下部透明基板ウェハー17の回転中心と有機複屈折膜18の回転中心がずれた場合にはこれらが一致するように、細針を用いて有機複屈折膜18を移動させた。
【0118】
<ステップS45>:高圧水銀灯によって数分間紫外線を照射し、アクリル系紫外線硬化型接着剤20を硬化させた。下部透明基板ウェハー17端部に付着したアクリル系紫外線硬化型接着剤19はイソプロピルアルコールを用いて除去した。
【0119】
図5(c)は、有機複屈折膜18を下部透明基板ウェハー17の上に設置し、紫外線を照射させることによりアクリル系系紫外線硬化型接着剤20を硬化させている斜視図である。本実施例ではここで加熱しないことを特徴としている。
【0120】
<ステップS46>:有機複屈折膜18の剥離されていない面の保護膜を剥離し、表面を洗浄処理した。
【0121】
<ステップS47>:下部透明基板ウェハー17上の有機複屈折膜18上にポジレジストを塗布し、一定膜厚にした後に、60℃30分のプリベークを行った(図5(d))。
【0122】
<ステップS48>:有機複屈折膜18が貼りつけられた下部透明基板ウェハー17を縮小投影露光装置(NA=0.45、σ=0.6、波長;i線)のステージに装着し、真空吸着により固定した。
【0123】
縮小投影露光装置に取り付けられたCCDカメラによる画像から、有機複屈折膜18のオリエンテーションフラットの方向は下部透明基板ウェハー17のオリエンテーションフラットの方向とほぼ一致することを確認した。
【0124】
<ステップS49>:1000周期ある1.5μmラインアンドスペースパターンのレチクルを用いて露光を行い、現像液NMD−3を用いて現像を行い、周期的なレジストパターンを完成させた。
【0125】
<ステップS50>:前記レジストパターン上にスパッタ法によってAlを蒸着し、引き続きアセトンを用いてレジストを溶解してAlのリフトオフを行い、レジストパターンを反転させたAlパターンを完成させた。
【0126】
その後、ECRエッチング装置を用い酸素ガスを主成分とするエッチングガス雰囲気中で、前記のAlパターンを金属マスクにして有機複屈折膜を深さ4μmエッチングした。
【0127】
<ステップS51>:リン酸系のAlエッチング液を用いてAlパターンを除去し、1000周期ある凹凸からなる回折格子を完成させた。
【0128】
<ステップS52>:有機複屈折膜18上の表面を洗浄した後、ステージに基板を固定し、有機複屈折膜表面端部にスペーサー(一辺5 mm、厚み40μmの金属片)22を4箇所に設置し、アクリル系紫外線硬化型接着剤20を中心付近から滴下し、上部透明基板ウェハー23を、反射防止膜が施された面を上側にして配置した。
【0129】
図5(e)は、上部透明基板ウェハー21を配置した正面断面図である。アクリル系紫外線硬化型接着剤20は<ステップS42>で用いた接着剤19と同質である。
【0130】
<ステップS53>:下部透明基板ウェハー17との平行を保ちつつ、上部透明基板ウェハー21を一定圧力で上部から押し続け、上部透明基板ウェハー21がこれ以上下降しなくなった時点で上部から紫外光を照射し、アクリル系紫外線硬化型接着剤20を硬化させた。図5(f)は、紫外線を照射している斜視図である。
【0131】
<ステップS54>:前工程により作製された基板をダイシングテープに固定し、厚さ0.5 mmのダイシングブレードを用いてライン間隔4.7 mmで、図10(切削を真上から見た図)のように縦横各12ライン切削した。切削中に水による冷却を行った。
【0132】
<ステップS55>:ダイシングテープに切り分けた偏光分離素子が接着したまま、60℃60分の加熱処理を加えた(図5(g))。
【0133】
(16)その後、ダイシングテープ全体に紫外線を照射して、テープから各素子を剥離した。
【0134】
このようにして断面図が図8と同等の偏光分離素子1を得た。作製した144個の偏光分離素子の回折効率、波面収差を測定したところ、1次回折光回折効率の許容値を40%、波面収差の許容値を0.02 rms(λ)とすると、歩留りは90%を越えた。
【0135】
実施例3で使用したアクリル系紫外線硬化型接着剤は紫外線照射により90%程度の反応率を示す。実施例3の偏光分離素子の作製方法では、光学的異方性膜(有機複屈折膜18)を下部透明基板ウェハー17に貼りつけた後、紫外線照射は行うが、加熱工程は加えない。回折格子を形成するフォトリソグラフィーの工程において、<ステップS47>にて60℃30分の加熱を行っている。
【0136】
実施例1と比較して、実施例3では<ステップS49>にてポストベークを省略し、有機複屈折膜18への影響を低減している。<ステップS47>のプリベークは主にレジストの溶媒除去を目的とする工程であるが、接着剤19の反応率を増加させる役割も兼ねている。この加熱工程はレジストの溶媒除去の目的から必要であり、<ステップS45>の後に、さらに従来のように接着剤19の反応率を上げるためのみを目的とする加熱工程を加えると、有機複屈折膜18の反りの影響が大きくなる。
【0137】
<ステップS55>の60℃60分の加熱処理では、上部透明基板ウェハー21と有機複屈折膜18を接着する接着剤20の反応率の増加とダイシングの際に使用する切削水の除去を兼ねることが主な目的であるが、下部透明基板ウェハー17と有機複屈折膜18を接着する接着剤19の反応率の増加も兼ねており、効率的であり、有機複屈折膜18の伸縮、反りも小さい。60℃60分程度の加熱であれば、より高温での加熱と比較して有機複屈折膜18の伸縮、反りの影響は極めて小さい。
【0138】
光学的異方性膜としては、有機複屈折膜を使用しているため、偏光分離素子のコストは低い。偏光分離素子は、下部透明基板の下側と上部透明基板の上側に反射防止膜が施されているため、P偏光透過率は約98%である。
【0139】
有機複屈折膜5の異常光線方向屈折率と接着剤B 6の屈折率は1.58で、ほぼ同じ値であり、回折効率も高い。さらに接着剤A 4の屈折率も同じ1.58であるため、接着剤A 4と接着剤B 6は同質の接着剤を使用することが可能であり、コストを低くすることが可能である。
【0140】
接着剤A 4、接着剤B 6として、弾性力の大きいアクリル系紫外線硬化型樹脂を使用しており、有機複屈折膜5が剥離するような不具合は生じにくく、偏光分離素子として信頼性の高い素子となる。
【0141】
<実施例4(請求項8,9)>
実施例4では、把持ハンドを備えたホログラム実装装置を用いて、半導体レーザー10と受光素子(フォトダイオード)11が共通のステム12上にマウントされているレーザーユニットのキャップ9の実装位置に水平に位置調整した。
【0142】
偏光分離素子1の4隅に、ディスペンサを用いてアクリル系紫外線硬化型接着剤8を塗布し、紫外線を照射して本固定した。
光学調整されたコリメートレンズ23、対物レンズ24、光ディスク25を用いて、図7の光ピックアップ光学系を形成した。
【0143】
以上、本発明を説明するために実施例を示してきたが、本発明はこれらの実施例にとどまることなく応用できることは言うまでもない。例えば、実施例1ではレジストのプリベ‐ク、ポストべークを行ったが、その他に多少のべーク工程を必要とする場合もあり、そのような工程の際にも本発明は効果的である。
【0144】
また、加熱温度、加熱時間は接着剤やレジストの種類により様々である。偏光分離素子の例として図8のような構造を挙げたが、λ/4板を接着剤A 4、複屈折膜5との間に含む構造の素子としてもよい。なお、上記3つの実施例では、上部透明基板を設ける例を示したが、上部透明基板は必ずしも必要ではなく、強度を要しない場合は省略してもよい。
【0145】
複屈折膜の異常光線方向をオリエンテーションフラットの方向としたが、常光線方向をオリエンテーションフラットの方向としてもよい。複屈折膜貼りつけ時に下部透明基板ウェハーの端部に付着した接着剤は、本実施例ではアセトン、イソプロピルアルコールを用いて除去したが、接着剤を溶解する有機溶媒を用いて除去すればよく、その工程は接着剤硬化前でも硬化後でも構わず、除去方法は様々である。
【0146】
このように本発明を使用する応用範囲は広く、使用することにより、従来例と比較してタクトよく生産が可能であり、有機複屈折膜(光学的異方性膜)の伸縮、反りが小さく、信頼性が向上した偏光分離素子となる。
【0147】
【発明の効果】
以下、本発明の効果を請求項毎に述べる。
a)請求項1に記載の発明における効果
請求項1に係る偏光分離素子の作製方法によれば、光学的異方性膜を、加熱により反応率が増加する紫外線硬化型接着剤により光学的透明基板ウェハーに紫外線照射のみによって貼りつけるときは加熱しないで、光学的異方性膜上に回折格子を形成するフォトリソグラフィーの工程においてレジスト塗布後にプリベークとポストベークの加熱を行い、ここでレジストの溶媒除去と紫外線硬化型接着剤の反応率を増加させる工程を同一の加熱工程により行うことにより、加熱工程を少なくし、光学的異方性膜の反りを低減するという効果を奏する。
【0148】
b)請求項2に記載の発明における効果
請求項2に係る偏光分離素子の作製方法によれば、光学的異方性膜を、加熱により反応率が増加する紫外線硬化型接着剤により光学的透明基板ウェハーに紫外線照射のみによって貼りつけるときは加熱は行わず、光学的異方性膜上に回折格子を形成するフォトリソグラフィーの工程においてレジスト塗布後にプリベークを行い、レジストの溶媒除去と紫外線硬化型接着剤の反応率を増加させる工程を同一の加熱工程により行うことにより、加熱工程を少なくし、光学的異方性膜の反りを低減するという効果を奏する。
【0149】
c)請求項3に記載の発明における効果
請求項3に係る偏光分離素子の作製方法によれば、偏光分離素子をウェハー状から各偏光分離素子に切り分けた後に加熱を行い、切り分ける際に使用した切削水の蒸発除去工程と加熱により反応率が増加する紫外線硬化型接着剤の反応率増加を同一の加熱工程で行うことにより、加熱工程を少なくし、光学的異方性膜の反りを低減するという効果を奏する。
【0150】
d)請求項4に記載の発明における効果
請求項4記載の偏光分離素子の作製方法によれば、光学的異方性膜が上部透明基板に保護され、素子の信頼性が向上するという効果を奏する。
【0151】
e)請求項5に記載の発明における効果
請求項5に係る偏光分離素子の作製方法によれば、光学的異方性膜の両面を下部接着剤と上部接着剤にて被覆したのちに加熱を行い、下部接着剤の反応率増加と上部接着剤の反応率増加を同一の加熱工程により行うことにより、加熱工程を少なくし、光学的異方性膜の反りを低減するという効果を奏する。
【0152】
f)請求項6に記載の発明における効果
請求項6に係る偏光分離素子の作製方法によれば、偏光分離素子を構成する光学的異方性膜として、高分子からなる有機複屈折膜を用いることにより、偏光分離素子の作製が容易であり、材料のコストも低くすることができるという効果を奏する。
【0153】
g)請求項7に記載の発明における効果
請求項7記載の偏光分離素子によれば、高性能の偏光分離素子を低コストで供給できるという効果を主に奏する。
【0154】
h)請求項8に記載の発明における効果
請求項8記載のホログラムレーザーユニットによれば、高性能のホログラムレーザーユニットを低コストで供給できるという効果を主に奏する。
【0155】
i)請求項9に記載の発明における効果
請求項9記載の光ピックアップによれば、請求項7記載の偏光分離素子あるいは請求項8記載のホログラムレーザーユニットを用いたことにより、信頼性が向上し、高性能の光ピックアップを低コストで供給できるという効果を主に奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係る偏光分離素子の作製方法の手順を説明するための図である。
【図2】実施例1のフローチャートを示す図である。
【図3】実施例2に係る偏光分離素子の作製方法の手順を説明するための図である。
【図4】実施例2のフローチャートを示す図である。
【図5】実施例3に係る偏光分離素子の作製方法の手順を説明するための図である。
【図6】実施例3のフローチャートを示す図である。
【図7】実施例4に係る光ピックアップ光学系を示す図である。
【図8】偏光分離素子の断面図である。
【図9】偏光分離素子の実装例を示す図である。
【図10】2次元的に連続して形成された凹凸格子を有する偏光分離素子ウェハーを複数の偏光分離素子に切断(ダイシング)する場合の模式図である。
【図11】偏光分離素子の下部透明基板、接着剤、有機複屈折膜からなる部分の反りを模式的に示した正面図である。
【図12】偏光分離素子の作製に用いるスピンテーブル、下部透明基板ウェハー、複屈折膜などの光学的異方性膜の簡略図である。
【図13】スピンコート法を用いた偏光分離素子の従来の作製方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1:偏光分離素子、
2:偏光分離素子回折格子部、
3:下部透明基板、
4:下部接着剤(接着剤A)、
5:有機複屈折膜などの光学的異方性材料、
6:上部接着剤(接着剤B)、
7:上部透明基板、
8:接着剤、
9:キャップ、
10:λ/4板、
11:半導体レーザー、
12:受光素子、
13:ステム、
14:リード、
15:各素子に切り出す前のウェハー状の複数からなる偏光分離素子(偏光分離素子ウェハー)、
16:スピンテーブル、
17:下部透明基板ウェハー、
18:有機複屈折膜などの光学的異方性膜、
19:接着剤、
20:接着剤、
21:上部透明基板ウェハー、
22:スペーサー、
23:コリメートレンズ、
24:対物レンズ、
25:光ディスク。

Claims (9)

  1. 下部透明基板ウェハー上に光学的異方性膜を接着する第1の接着工程と、前記光学的異方性膜上にフォトリソグラフィーにより周期的な回折格子を形成する回折格子形成工程と、それらを複数の偏光分離素子に分離する分離工程からなる偏光分離素子の作製方法であって、
    前記第1の接着工程が、下部透明基板ウェハー上に光学的異方性膜を加熱により反応率が増加する紫外線硬化型接着剤を用いて加熱せず紫外線照射のみによって貼りつける工程であり、
    前記回折格子形成工程が、レジスト塗布後にプリベーク、および、ポストベークの加熱を行って、レジストの溶媒除去と紫外線硬化型接着剤の反応率を増加させる処理を同一の加熱処理により行う工程であることを特徴とする偏光分離素子の作製方法。
  2. 下部透明基板ウェハー上に光学的異方性膜を接着する第1の接着工程と、前記光学的異方性膜上にフォトリソグラフィーにより周期的な回折格子を形成する回折格子形成工程と、それらを複数の偏光分離素子に分離する分離工程からなる偏光分離素子の作製方法であって、
    前記第1の接着工程が、下部透明基板ウェハー上に光学的異方性膜を加熱により反応率が増加する紫外線硬化型接着剤を用いて加熱せず紫外線照射のみによって貼りつける工程であり、
    前記回折格子形成工程が、レジスト塗布後にプリベークの加熱を行って、レジストの溶媒除去と紫外線硬化型接着剤の反応率を増加させる処理を同一の加熱処理により行う工程であることを特徴とする偏光分離素子の作製方法。
  3. 下部透明基板ウェハー上に光学的異方性膜を接着する第1の接着工程と、前記光学的異方性膜上にフォトリソグラフィーにより周期的な回折格子を形成する回折格子形成工程と、それらを複数の偏向分離素子に分離する分離工程からなる偏光分離素子の作製方法であって、
    前記第1の接着工程が、下部透明基板ウェハー上に光学的異方性膜を加熱により反応率が増加する紫外線硬化型接着剤を用いて加熱せず紫外線照射のみによって貼りつける工程であり、
    前記分離工程が切断によるものであって、該切断後に加熱を行い、切断の際に使用した切削水の蒸発除去と加熱により反応率が増加する紫外線硬化型接着剤の反応率増加を同一の加熱処理により行うことを特徴とする偏光分離素子の作製方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の偏光分離素子の作製方法において、さらに、前記回折格子形成工程の後に、該回折格子形成工程で形成された前記回折格子上に上部透明基板ウェハーを接着する第2の接着工程を有し、
    前記偏光分離素子が、下部透明基板、下部接着剤、光学的異方性膜、上部接着剤、上部透明基板で構成され、前記光学的透明基板ウェハーが前記下部透明基板または前記上部透明基板の一方であることを特徴とする偏光分離素子の作製方法。
  5. 請求項4記載の偏光分離素子の作製方法において、
    前記光学的異方性膜の両面を下部接着剤および上部接着剤にて被覆した後に加熱を行い、下部接着剤の反応率増加と上部接着剤の反応率増加を同一の加熱処理により行うことを特徴とする偏光分離素子の作製方法。
  6. 請求項1〜5項のいずれか1項に記載の偏光分離素子の作製方法において、
    前記光学的異方性膜が、有機複屈折膜であることを特徴とする偏光分離素子の作製方法。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の偏光分離素子の製作方法を用いて作製したことを特徴とする偏光分離素子。
  8. 請求項7記載の偏光分離素子と、半導体レーザーと受光素子を有するレーザーユニットを一体化して構成したことを特徴とするホログラムレーザーユニット。
  9. 光情報記録媒体に対して情報の記録、再生または消去を行う光ピックアップであって、請求項7記載の偏光分離素子あるいは請求項8記載のホログラムレーザーユニットを具備したことを特徴とする光ピックアップ。
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