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JP2004053839A - 光スイッチ装置 - Google Patents

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JP2004053839A
JP2004053839A JP2002209970A JP2002209970A JP2004053839A JP 2004053839 A JP2004053839 A JP 2004053839A JP 2002209970 A JP2002209970 A JP 2002209970A JP 2002209970 A JP2002209970 A JP 2002209970A JP 2004053839 A JP2004053839 A JP 2004053839A
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JP
Japan
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movable
movable body
electrode
support beam
electrodes
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Pending
Application number
JP2002209970A
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English (en)
Inventor
Kaneo Yachi
矢地 兼雄
Shinji Kobayashi
小林 真司
Masaya Tamura
田村 昌弥
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

【課題】可動電極と固定電極とに印加する電圧を低い電圧値に設定でき、全体を小型化し、光の切換動作を安定させ信頼性を向上できるようにする。
【解決手段】基板11上で変位可能となった可動体12に光の切換を行うミラー部13を形成する。可動体12は、その左,右両側にそれぞれ延びる各可動支持梁14,16により支持する。これらの可動支持梁14,16は可動体12に対し斜めに傾けて配置し、可動電極15,17として形成する。そして、可動電極15,17を可動体12の変位方向両側から挟んで互いに対向する固定電極18,19,22,23は、可動体12の左,右両側にそれぞれ配置し、その電極間距離が可動体12から離れるに従って漸次小さくなるようにそれぞれ略「ハ」の字状をなす形状に形成する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばミラー等を用いて光の進路を切換える構成とした光スイッチ装置に関し、特に、電極間の静電力を用いて光の切換動作を行うようにした光スイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、マイクロマシニング技術を用いることによって基板上に各種の微小な静電アクチュエータを形成し、この静電アクチュエータにより光の進路を切換える構成とした光スイッチ装置は知られている。
【0003】
そこで、この種の従来技術による光スイッチ装置について、図6ないし図8を参照して説明する。
【0004】
図中、1は光スイッチ装置のベースとなる基板を示し、該基板1は、例えばガラス材料によって数ミリ程度の大きさをもって四角形状に形成されている。そして、基板1は平坦な表面を有し、後述の可動体2は基板1の表面に沿って矢示A,B方向に進退されるものである。
【0005】
2は基板1上に設けられた可動体で、該可動体2は、基板1の表面に沿って前進,後退方向(図6中に示す矢示A,B方向)に延びる細長棒状体として形成されている。そして、可動体2の一端側には、後述する光学装置7の切換えを行う光切換部としてのミラー部3が設けられ、該ミラー部3の表面は、金属膜をメッキ、蒸着、スパッタ等の手段を用いて成膜し、鏡面仕上げされている。
【0006】
4は可動体2の他端側に弾性変形可能に設けられた支持梁で、該支持梁4は、長さ方向の両端側が基板1上に固定される固定部4A,4Aとなり、支持梁4の長さ方向中間部には可動体2の他端側が一体形成されている。そして、支持梁4は、基板1に対し可動体2を片持ち状態で支え、可動体2が矢示A,B方向に変位するのを許すものである。
【0007】
ここで、可動体2(ミラー部3を含む)および支持梁4は、後述の可動電極5、固定電極6と共に、例えば単結晶または多結晶のシリコン材料を用いてエッチング加工(マイクロマシニング技術)等を施すことにより形成され、これらは可動電極5と固定電極6との間で静電引力を発生させる静電アクチュエータを構成するものである。
【0008】
5,5は可動体2の前,後方向と交差する左,右両側に一体形成された可動電極、6,6は該各可動電極5と対向配置された固定電極を示し、これらの可動電極5、固定電極6は、櫛歯型電極からなり、電圧が印加されたときには両者の間に静電引力が発生するものである。
【0009】
そして、可動体2は、可動電極5と固定電極6との間に発生する静電引力により支持梁4を弾性的に撓み変形させ、矢示A方向(前進方向)に駆動される。また、可動体2は、可動電極5、固定電極6に対する電圧印加(通電)を解除したときに、支持梁4の弾性復元力により矢示B方向(後退方向)に変位するものである。
【0010】
7は基板1上に設けられた光学装置で、該光学装置7は、発光部7A,7Bと受光部7C,7Dとからなり、これらの発光部7A,7Bと受光部7C,7Dにはそれぞれ光ファイバ(図示せず)等が接続されている。そして、発光部7Aは受光部7Cに向けて矢示C方向に光ビームを発射し、発光部7Bは受光部7Dに向けて矢示D方向に光ビームを発射するものである。
【0011】
この場合、発光部7A,7Bと受光部7C,7Dとは、矢示C,D方向の光ビームが約90度の角度で交差する方向に配置されている。そして、可動体2が図6、図7に示す位置にあるときには、発光部7A,7Bから発射された光ビームに対してミラー部3が後退した位置に留まるので、矢示C,D方向の光ビームは受光部7C,7Dで受光される。
【0012】
一方、可動体2が矢示A方向に変位してミラー部3が図8に示す位置まで進出したときには、発光部7A,7Bから発射された光ビームがミラー部3によって反射される。これにより、発光部7Aから発射された光ビームは、矢示C方向から矢示D′方向へと光の進路が切換えられ、受光部7Dによって受光される。
【0013】
また、発光部7Bから発射された光ビームは、ミラー部3で反射されることにより矢示D方向から矢示C′方向へと光の進路が切換えられ、受光部7Cによって受光されるものである。
【0014】
従来技術による光スイッチ装置は、上述の如き構成を有するもので、次に、そのスイッチング動作について説明する。
【0015】
まず、可動電極5と固定電極6との間に電圧を印加するまでは、可動体2が図6に示す後退位置にあり、ミラー部3は矢示C,D方向の光ビームから矢示B方向に後退した位置に留まる。
【0016】
そして、発光部7A,7Bから発射された矢示C,D方向の光ビームは受光部7C,7Dで受光され、このときには発光部7Aと受光部7Cとの間で光通信等が行われると共に、発光部7Bと受光部7Dとの間で光通信等が行われる。
【0017】
次に、可動電極5と固定電極6との間に、例えば数10ボルトの電圧を印加すると、可動電極5と固定電極6との間に静電引力が発生し、この静電引力によって可動電極5が固定電極6側に吸引され、可動体2は支持梁4を弾性的に撓み変形させつつ矢示A方向に駆動される。
【0018】
そして、可動体2が矢示A方向に変位してミラー部3が図8に示す矢示A方向の前進位置まで進出したときには、発光部7Aからの光ビームがミラー部3により反射されるため、このときの光ビームは矢示D′方向へと進路が切換えられ、発光部7Aと受光部7Dとの間で光通信等が行われる。また、発光部7Bからの光ビームは、ミラー部3で反射されることにより矢示C′方向へと進路が切換えられ、発光部7Bと受光部7Cとの間で光通信等が行われる。
【0019】
次に、この状態で電極5,6間の電圧印加(通電)を解除すると、前述した静電引力が失効し可動体2は支持梁4の弾性復元力により矢示B方向に変位する。これにより、可動体2が図6中に示す後退位置に復帰し、ミラー部3は矢示C,D方向の光ビームから矢示B方向に後退した位置に戻るので、発光部7Aと受光部7Cとの間、発光部7Bと受光部7Dとの間で再び光通信等が行われるものである。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術では、発光部7A,7Bと受光部7C,7Dとの間で光ビームの切換動作(スイッチング動作)を安定して行うために、ミラー部3を光のビーム径よりも大きく(例えば、矢示A方向に50〜100μm程度)変位させることが要求される。
【0021】
そして、このためには図6に示す可動電極5と固定電極6との間の電極間距離Lを、例えば50〜100μm以上の寸法に形成する必要が生じる。しかし、この状態で可動体2を矢示A,B方向に例えば50μm程度変位させるためには、可動電極5と固定電極6との間に印加する電圧を、例えば数10ボルトまで昇圧しなければならない。
【0022】
このために従来技術では、例えば10ボルト程度の電源電圧を昇圧回路等を用いて数10ボルトまで昇圧するようにしており、昇圧回路等を付加することにより回路構成が複雑化し、製造コストが嵩むばかりでなく、全体を小型化しコンパクトに形成することが難しいという問題がある。
【0023】
また、印加電圧を下げるためには可動電極5と固定電極6との櫛歯電極数を増加させる等の対策が考えられる。しかし、可動電極5と固定電極6との櫛歯電極数を増加するためには、可動電極5と固定電極6をさらに大なる寸法で形成しなければならず、これに伴って基板1の面積も大きくする必要が生じるので、装置全体が大型化するという問題がある。
【0024】
一方、例えば米国特許第6,303,885号等では、可動体を変位可能に支持する梁を弾性体からなるバックリングにより構成し、電極間の静電力により可動体を変位させて静電力を解除した後にも、この変位状態をバックリングの弾性力で維持できるようにした2つの安定位置をもつ小型スイッチ装置が提案されている。
【0025】
しかし、このスイッチ装置では、バックリングを2つの安定位置間で変位させるのに大きな静電力が必要となり、これによって高い印加電圧が要求されるために、昇圧回路等の回路構成が複雑化し、製造コストが嵩むばかりでなく、全体を小型化しコンパクトに形成することが難しいという問題がある。
【0026】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明の目的は、可動電極と固定電極とに印加する電圧を低い電圧に設定できると共に、全体を小型化でき、光の切換動作を安定させ信頼性を向上することができるようにした光スイッチ装置を提供することにある。
【0027】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために、請求項1の発明による光スイッチ装置は、光の進路に対して前進,後退することにより光の切換動作を行う可動体と、該可動体を前,後方向に変位可能に支持する可動支持梁により構成され、該可動体の変位方向に対し交差する左,右方向に伸長して設けられた可動電極と、前記可動体の変位方向の両側から該可動電極を挟んで互いに対向して設けられ、該可動電極との間に発生する静電力で該可動電極を駆動することにより前記可動体を前,後方向に変位させる一対の固定電極とからなり、該一対の固定電極は、前記可動電極を挟んだ電極間距離が前記可動体に近い位置で最も大きく前記可動体から離れるに従って漸次小さくなるように配置してなる構成を採用している。
【0028】
このように構成することにより、一対の固定電極のうちいずれか一方の固定電極と可動電極との間に電圧を印加すると、これらの電極間に静電力を発生させて可動電極を駆動することができ、これによって可動体を光の進路に対し進退させる前,後方向に変位させ、光の切換動作を行うことができる。また、一対の固定電極は可動電極を挟んだ電極間距離が、可動体に近い方の端部で大きく、可動体から離れるに従って漸次小さくなる配置であるため、固定電極と可動電極との間には、まず可動体から離れた方の端部に大きな静電力を発生でき、この静電力により可動電極を固定電極に近付けるように駆動できる。これにより、可動体に近い方の端部側でも可動電極を固定電極に近付けるように駆動できるので、低い印加電圧でも可動体の変位量を大きくすることができ、該可動体を光の進路に対し十分な変位量をもって進退させることができる。
【0029】
また、請求項2の発明によると、可動電極を構成する可動支持梁は、一対の固定電極のうちいずれか一方の固定電極に沿って斜めに傾けて伸長する構成としている。
【0030】
これにより、可動電極を構成する可動支持梁には一対の固定電極間で斜めに揺動するような駆動力(静電力)を与えることができ、可動支持梁を揺動方向の一側と他側とに選択的に保持しつつ、可動体を光の進路に対する前進位置と後退位置との2位置で安定して保持することができる。
【0031】
また、請求項3の発明によると、可動電極を構成する可動支持梁は、可動体に連結される一方の端部を弾性変形可能な連結部とし、前記可動体から離れた他方の端部を固定端とする構成としている。
【0032】
この場合には、可動支持梁が一対の固定電極間で斜めに揺動するときに、可動支持梁の連結部は、揺動方向の中間位置で弾性変形が最大となり、この弾性変形量が揺動方向の一側と他側とで小さくなるように形成することによって、可動支持梁を揺動方向の一側と他側とに選択的に保持することができ、可動支持梁(可動体)に2つの安定位置を与えることができる。
【0033】
さらに、請求項4の発明によると、可動支持梁は可動体を基板の表面から離間した状態に連結部を介して保持し、前記可動支持梁の固定端は前記基板上に固定して設ける構成としている。
【0034】
これにより、可動体を可動支持梁を介して基板上に変位可能に配置することができ、可動体を基板の表面に沿ってほぼ平行に変位させつつ、この可動体を光の進路に対し十分な変位量をもって進退させるように駆動できる。また、これらの可動体、可動支持梁(可動電極)および一対の固定電極は、例えばシリコン材料にエッチング処理を施すことによってそれぞれ容易に加工でき、任意な形状に形成することができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、本発明による実施の形態による光スイッチ装置を添付図面に従って詳細に説明する。なお、本実施の形態では、前述した従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0036】
ここで、図1ないし図3は本発明の第1の実施の形態を示している。図中、11は光スイッチ装置のベースとなる基板で、該基板11は、従来技術で述べた基板1とほぼ同様に構成され、ガラス材料等を用いて数ミリ程度の大きさの四角形状に形成されている。
【0037】
12は基板11上に設けられた可動体で、該可動体12は、基板11の表面に沿って前進,後退方向(図1中に示す矢示A,B方向)に延びる細長棒状体として形成され、その一端側には従来技術で述べたミラー部3とほぼ同様に、光の進路に対して進退されるミラー部13が設けられている。
【0038】
しかし、この場合の可動体12は、後述する複数の可動支持梁14,16を用いて、例えば4点で変位可能に支持されることにより、ミラー部13と反対側の他端側が自由端となって形成されている。なお、可動体12は、後述する可動支持梁14,16の本数を増やすことにより、例えば6点以上で変位可能に支持してもよく、これによって後述の静電引力を増大できるものである。
【0039】
そして、可動体12(ミラー部13を含む)および各可動支持梁14,16等は、後述の固定電極18,19,22,23と共に、例えば単結晶または多結晶のシリコン材料を用いてマイクロマシニング技術によるエッチング加工等を施すことにより形成されている。
【0040】
14,14は可動体12の左,右両側に設けられた第1の可動支持梁で、該各可動支持梁14は、可動体12が変位する前,後方向(矢示A,B方向)に対し交差する左,右方向で、後述する一対の固定電極18,19のうち例えば固定電極18に沿って斜めに傾いて伸長するように形成され、図1に例示する如く可動体12と垂直に交差する左,右方向へと伸長した基準線E−Eに対し傾き角θ分だけ斜めに傾いて配置されている。
【0041】
ここで、可動支持梁14の一方の端部は、例えば略U字状またはコ字状に屈曲して形成された連結部14Aとなり、該連結部14Aは、ミラー部13から矢示B方向に予め決められた寸法だけ離れた位置で可動支持梁14を可動体12に一体に連結している。
【0042】
そして、この連結部14Aは、後述の可動電極15と固定電極18,19との間に発生する静電引力等の外力により容易に弾性変形し、可動支持梁14が固定電極18,19間で基準線E−Eの前,後に、例えば傾き角θの2倍に相当する揺動角(2×θ)をもって揺動するのを許すものである。
【0043】
また、可動支持梁14の他方の端部(可動体12から離れた端部)は、基板11上に固定して設けられる固定端としての固定部14Bとなっている。そして、左,右の可動支持梁14,14は、図2に示すように基板11上に可動体12を隙間S(例えば、数μm程度)をもって浮かした状態で、該可動体12を左,右両側から矢示A,B方向に変位可能に支持しているものである。
【0044】
そして、可動支持梁14は、後述の如く固定部14Bを中心として前,後(例えば、矢示A,B方向)に揺動するときに、揺動方向の一側(図1に示す位置)と揺動方向の他側(図3に示す位置)において連結部14Aの弾性変形量が最も小さくなり、揺動方向の中間位置(例えば、基準線E−Eに対応した位置)では連結部14Aの弾性変形量がほぼ最大となるものである。
【0045】
このため、可動支持梁14は、連結部14Aが大きく弾性変形する揺動方向の中間位置で留まることはなく、連結部14Aの弾性変形量がほぼ最小となる揺動方向の一側と他側とのいずれか一方に選択的に位置保持されるようになる。これによって可動支持梁14には、可動体12の前進位置と後退位置に対応する2つの安定した保持位置が与えられるものである。
【0046】
15,15は可動支持梁14,14にそれぞれ形成された第1の可動電極で、該各可動電極15は、例えば可動支持梁14の連結部14Aと固定部14Bとの間に位置してほぼ直線状に延びる可動支持梁14の主要部分により構成されている。そして、可動電極15は、後述の固定電極18,19との間で対向電極を構成し、対向面積に対応した静電力を後述の如く発生するものである。
【0047】
16,16は可動体12の左,右両側に設けられた第2の可動支持梁で、該第2の可動支持梁16は、第1の可動支持梁14とほぼ同様に構成され、連結部16Aと固定部16Bとを有している。しかし、これらの第2の可動支持梁16,16は、可動体12の長さ方向(前,後方向)で第1の可動支持梁14,14から離れた位置に配設されている。
【0048】
そして、これらの第2の可動支持梁16,16は、前,後方向に離れた第1の可動支持梁14,14と共に可動体12を左,右両側から合計4点で変位可能に支持し、基板11の表面に沿って棒状に延びた可動体12が矢示A,B方向に安定して変位するのを補償している。
【0049】
17,17は可動支持梁16,16にそれぞれ形成された第2の可動電極で、該各可動電極17は、例えば可動支持梁16の連結部16Aと固定部16Bとの間に位置してほぼ直線状に延びる可動支持梁16の主要部分により構成されている。そして、可動電極17は、後述の固定電極22,23との間で対向電極を構成し、対向面積に対応した静電力を後述の如く発生するものである。
【0050】
18,19は第1の可動電極15と対向電極を構成する第1の固定電極で、該第1の固定電極18,19は、図1、図3に示す如く基板11上に設けられ、可動体12の変位方向である矢示A,B方向(前,後方向)の両側から可動支持梁14(可動電極15)を挟むように互いに対向配置されている。
【0051】
そして、これらの固定電極18,19は、前記基準線E−Eに対して可動支持梁14の傾き角θにほぼ対応する角度分だけそれぞれ斜めに傾いて配設され、固定電極18,19間の電極間距離は、可動体12に近い方の一方の端部18A,19A側で最大となり、可動体12から離れた他方の端部18B,19B側で最小となっている。
【0052】
即ち、固定電極18,19は、図1に示す基準線E−Eに対してほぼ対称となる略「ハ」の字形状に形成され、可動電極15を挟んで互いに対向する固定電極18,19の電極間距離が、可動体12から左,右方向に離れるに従って漸次小さくなるように配置されている。
【0053】
また、固定電極18は、図1に示す状態で可動電極15と共に平行平板型の電極として形成され、可動電極15と固定電極18との間の間隔は、例えば0.5〜10μm程度の大きさに後述のストッパ20を介して設定されるものである。なお、これらの可動電極15と固定電極18,19は、平行平板型の電極構造に限るものではなく、例えば従来技術で述べた可動電極5、固定電極6と同様に櫛歯型電極として形成してもよいものである。
【0054】
ここで、可動電極15と固定電極18,19は、例えば10ボルト以下の電圧が外部から印加されると、両者の間に静電引力が発生する。そして、電極15,19間に電圧を印加したときには、両者の間の間隔が最も狭い固定電極19の端部19B側と可動電極15との間に大きな静電引力が発生する。
【0055】
これにより、可動支持梁14は固定電極19の端部19B側に引付けられるように固定部14Bを中心として矢示A方向に揺動される。そして、この揺動に応じて可動電極15は固定電極19との対向面積が漸次増大されるため、電極15,19間の静電引力が漸次増加する。これによって、可動支持梁14は、図3に示すように固定電極19とほぼ正対する位置まで矢示A方向に揺動(駆動)される。
【0056】
このように、可動支持梁14が一対の固定電極18,19間で矢示A方向に揺動するときには、可動支持梁14の連結部14Aが揺動方向の中間位置(例えば、基準線E−Eに対応した位置)で弾性的に最も大きく撓み変形し、可動支持梁14が図3に示す如く固定電極19とほぼ正対する位置まで揺動したときには、連結部14Aの撓み量(弾性変形量)が小さくなる。
【0057】
このため、図3に示す可動支持梁14の揺動位置で可動電極15、固定電極19間への電圧印加(通電)を解除したとしても、可動支持梁14は、矢示B方向に戻るような弾性復元力を発生することはなく、図3に示す位置に安定した状態で保持されるものである。
【0058】
また、図3に示す状態で可動電極15と固定電極18との間に電圧を印加したときには、両者の間の間隔が最も狭い固定電極18の端部18B側と可動電極15との間に大きな静電引力が発生し、可動支持梁14は固定電極18の端部18B側に引付けられるように固定部14Bを中心として矢示B方向に揺動されるものである。
【0059】
そして、この場合も可動電極15は固定電極18との対向面積が揺動に応じて漸次増大されるため、電極15,18間の静電引力が漸次増加するようになり、これによって、可動支持梁14は、図1に示す如く固定電極18とほぼ正対する位置まで矢示B方向に揺動(駆動)される。
【0060】
そして、可動支持梁14の連結部14Aは、揺動方向の一側(例えば、図1に示す位置)と揺動方向の他側(例えば、図3に示す位置)とで弾性変形量が最も小さくなるため、可動支持梁14を揺動方向の一側と他側とに選択的に保持することができ、可動支持梁14(可動体12)に2つの安定した保持位置を与えることができるものである。
【0061】
20,20,…は基板11上に設けられた変位規制部としてのストッパで、これらのストッパ20は、図1に示すように固定電極18に近接した位置に配置され、可動支持梁14の揺動を規制するものである。そして、ストッパ20は、図1に示す如く可動支持梁14に当接することにより、可動電極15が固定電極18に接触して電気的に短絡(ショート)するのを防ぐものである。
【0062】
21,21,…は基板11上に設けられた他の変位規制部としてのストッパで、これらのストッパ21は、図3に示す如く固定電極19に近接した位置に配置され、可動支持梁14の揺動を規制するものである。そして、ストッパ21は、図3に示すように可動支持梁14に当接することにより、可動電極15が固定電極19に接触して電気的に短絡(ショート)するのを防ぐものである。
【0063】
22,23は第2の可動電極17と対向電極を構成する第2の固定電極で、該第2の固定電極22,23は、前述した第1の固定電極18,19とほぼ同様に構成され、可動体12の変位方向である矢示A,B方向(前,後方向)の両側から可動支持梁16(可動電極17)を挟むように互いに対向して基板11上に設けられている。
【0064】
そして、これらの固定電極22,23は、前述した第1の固定電極18,19と同様に可動支持梁14(可動支持梁16)の傾き角θにほぼ対応する角度分だけそれぞれ斜めに傾いて配設され、固定電極22,23間の電極間距離は、可動体12に近い方の一方の端部22A,23A側で最大となり、可動体12から離れた他方の端部22B,23B側で最小となっている。
【0065】
この場合、固定電極22は、図1に示す状態で可動電極17と共に平行平板型の電極として形成され、可動電極17と固定電極22との間の間隔は、例えば0.5〜10μm程度の大きさに後述のストッパ24を介して設定されるものである。なお、これらの可動電極17と固定電極22,23は、平行平板型の電極構造に限るものではなく、例えば従来技術で述べた可動電極5、固定電極6と同様に櫛歯型電極として形成してもよいものである。
【0066】
そして、固定電極22,23間に配置された可動支持梁16についても、連結部16Aの弾性変形量が、揺動方向の一側(例えば、図1に示す位置)と揺動方向の他側(例えば、図3に示す位置)とで最も小さくなるため、可動支持梁16を揺動方向の一側と他側とに選択的に保持することができ、可動支持梁16(可動体12)に2つの安定した保持位置を与えることができるものである。
【0067】
24,24,…は基板11上に設けられた変位規制部としてのストッパで、これらのストッパ24は、図1に示すように固定電極22に近接した位置に配置され、可動支持梁16の揺動を規制するものである。そして、ストッパ24は、図1に示す如く可動支持梁16に当接することにより、可動電極17が固定電極22に接触して電気的に短絡(ショート)するのを防ぐものである。
【0068】
25,25,…は基板11上に設けられた他の変位規制部としてのストッパで、これらのストッパ25は、図3に示す如く固定電極23に近接した位置に配置され、可動支持梁16の揺動を規制するものである。そして、ストッパ25は、図3に示すように可動支持梁16に当接することにより、可動電極17が固定電極23に接触して電気的に短絡(ショート)するのを防ぐものである。
【0069】
本実施の形態による光スイッチ装置は、上述の如き構成を有するもので、次にそのスイッチング動作について説明する。
【0070】
まず、図1に示す初期状態では、全ての電圧印加を停止(解除)することにより、第1,第2の可動支持梁14,16が固定電極18,22に微小隙間を介して対向し、それぞれのストッパ20,24に当接した状態で安定した保持位置に留まるようになり、これにより可動体12は矢示B方向の後退位置(ストロークエンド)に保持される。
【0071】
そして、可動体12が図1に示す後退位置にあるときには、ミラー部13も矢示B方向に後退した位置に留まるので、図7に例示したように発光部7A,7Bから発射された矢示C,D方向の光ビームは受光部7C,7Dで受光され、このときには発光部7Aと受光部7Cとの間で光通信等が行われると共に、発光部7Bと受光部7Dとの間で光通信等が行われる。
【0072】
次に、可動体12を矢示A方向に前進させるときには、各可動支持梁14,16の可動電極15,17と固定電極19,23との間に、例えば10ボルト以下の電圧を印加する。これにより、第1の可動電極15と固定電極19との間に静電引力が発生し、可動電極15が固定電極19側に吸引される。また、第2の可動電極17と固定電極23との間にも静電引力が発生し、可動電極17が固定電極23側に吸引される。
【0073】
そして、第1の可動電極15と固定電極19との間では、両者の間の間隔が最も狭い固定電極19の端部19B側と可動電極15との間に最も大きな静電引力が発生することにより、第1の可動支持梁14が固定電極19の端部19B側に引付けられるように固定部14Bを中心として矢示A方向に揺動され、この揺動に応じて第1の可動電極15は固定電極19との対向面積が漸次増大される。
【0074】
このため、これらの電極15,19間では静電引力が漸次増加することによって、第1の可動支持梁14は、図3に示す如く固定電極19とほぼ正対する位置まで矢示A方向に揺動(駆動)される。そして、第1の可動支持梁14がストッパ21に当接する位置まで揺動したときに、連結部14Aの弾性変形量がほぼ最小となる。
【0075】
また、第2の可動電極17と固定電極23との間でも、両者の間の間隔が最も狭い固定電極23の端部23B側と可動電極17との間に最も大きな静電引力が発生することにより、第2の可動支持梁16が固定電極23の端部23B側に引付けられるように固定部16Bを中心として矢示A方向に揺動され、この揺動に応じて第2の可動電極17は固定電極23との対向面積が漸次増大される。
【0076】
このため、これらの電極17,23間では静電引力が漸次増加することによって、第2の可動支持梁16は、図3に示す如く固定電極23とほぼ正対する位置まで矢示A方向に揺動(駆動)される。そして、第2の可動支持梁16がストッパ25に当接する位置まで揺動したときに、連結部16Aの弾性変形量がほぼ最小となる。
【0077】
この結果、図3に示す第1,第2の可動支持梁14、16の揺動位置で可動電極15、17と固定電極19,23とに対する電圧印加を解除したとしても、第1,第2の可動支持梁14,16は、矢示B方向に戻るような弾性復元力を発生することはなく、図3に示す位置に安定した状態で保持される。
【0078】
そして、このときには可動体12が図3に示す矢示A方向に前進位置に保持され、ミラー部13が矢示A方向のストロークエンドまで進出するため、図8に例示した如く発光部7A,7Bからの光ビームが矢示D′,C′方向に反射され、このときには発光部7Aと受光部7Dとの間で光通信等が行われると共に、発光部7Bと受光部7Cとの間でも光通信等が行われる。
【0079】
一方、可動体12を図1に示す初期位置(後退位置)に戻すときには、第1の可動支持梁14側で電極15,18間に電圧を印加し、第2の可動支持梁16側では電極17,22間に電圧を印加する。
【0080】
そして、これらの電極15,18間と電極17,22間とにそれぞれ発生する静電引力により、可動電極15,17を固定電極18,22側に向けて矢示B方向に揺動させ、このときの可動支持梁14,16の揺動に応じて可動体12を矢示B方向に変位(後退)させる。
【0081】
これにより、ミラー部13が矢示B方向に後退した位置に戻るので、再び図7に例示したように発光部7Aと受光部7Cとの間、発光部7Bと受光部7Dとの間でそれぞれ光通信等を行うことができる。
【0082】
かくして、本実施の形態による光スイッチ装置は、可動体12の左,右両側にそれぞれ前,後に離間して配置する第1,第2の可動支持梁14,16を、傾き角θ分だけ予め斜めに傾けて設けると共に、これらの可動支持梁14,16により可動電極15,17を形成する構成としている。
【0083】
そして、これらの可動電極15(17)を可動体12の変位方向両側から挟んで互いに対向する固定電極18,19(22,23)は、可動体12の左,右両側に位置し、その電極間距離が可動体12から離れるに従って漸次小さくなるようにそれぞれ略「ハ」の字状をなす形状に形成している。
【0084】
これにより、例えば可動電極15と固定電極18,19との間には、電圧印加時に、まず可動体12から離れた方の端部18B,19B側に大きな静電力を発生でき、この静電力により可動電極15を固定電極18,19の端部18B,19B側に近付けるように揺動(駆動)できる。
【0085】
この結果、可動電極15と固定電極18,19との対向面積を、可動支持梁14の揺動に応じて漸次大きくできると共に、これに応じて可動電極15と固定電極18,19との間の静電引力を漸次増大することができ、可動体12に近い方の端部18A,19A側でも可動電極15を固定電極18,19に近付けるように駆動できる。
【0086】
また、例えば可動電極17と固定電極22,23との間でも、可動支持梁16の揺動に応じて対向面積を漸次大きくできると共に、これに応じて可動電極17と固定電極22,23との間の静電引力を漸次増大することができ、可動体12に近い方の端部22A,23A側でも可動電極15を固定電極18,19に近付けるように駆動できる。
【0087】
これにより、可動体12の変位量を大きくすることができ、該可動体12を光の進路に対し十分な変位量をもって矢示A,B方向に進退させることができる。また、このときに可動電極15(17)と固定電極18,19(22,23)との間に印加する電圧を、例えば10ボルト以下まで下げることができ、従来技術で述べたように高い電圧を印加する必要がなくなり、電源側の回路構成等を簡略化することができる。
【0088】
そして、可動体12を矢示A,B方向のストロークエンドとなる前進位置と後退位置とに位置保持するときには、全ての電圧印加を解除し、可動電極15(17)と固定電極18,19(22,23)との間の静電引力を失効させた場合でも、ミラー部13を矢示A,B方向に大きく進退させたいずれか一方の状態に、位置保持することができ、図7、図8に例示した発光部7A,7Bと受光部7C,7Dとの間における光ビームの切換動作を、給電停止時にも安定して行うことができる。
【0089】
従って、本実施の形態によれば、可動電極15(17)と固定電極18,19(22,23)との間に印加する電圧を10ボルト以下の低い電圧に設定でき、小電力化、省エネルギ化を図ることができると共に、光ビームの切換えを安定して行うことができる。
【0090】
そして、上記構成を採用することにより、可動電極15,17および固定電極18,19,22,23等の電極構造を大型化することなく、全体を小型化することができ、光スイッチ装置としての信頼性を確実に向上できる。
【0091】
また、可動体12、可動支持梁14,16(可動電極15,17)および固定電極18,19,22,23等を、単結晶または多結晶のシリコン材料を用いて形成している。
【0092】
このため、このシリコン材料にマイクロマシニング技術によるエッチング処理等を施すことによって、可動体12、可動支持梁14,16(可動電極15,17)および固定電極18,19,22,23等をそれぞれ微細に加工して成形でき、当該光スイッチ装置を数ミリ程度の大きさをもって小型の装置として形成することができる。
【0093】
次に、図4は本発明の第2の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、可動体の左,右両側に延びる可動支持梁を予め湾曲させて形成すると共に、該可動支持梁を前,後方向両側から挟んで対向する一対の固定電極も、可動支持梁に対応して互いに逆向きに反るように湾曲させて形成する構成としたことにある。
【0094】
なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0095】
図中、31,31は可動体12の左,右両側に設けられた第1の可動支持梁を示し、該各可動支持梁31は、第1の実施の形態で述べた可動支持梁14とほぼ同様に構成され、連結部31Aおよび固定部31Bを有している。そして、第1の可動支持梁31は、連結部31Aと固定部31Bとの間に位置しほぼ直線状に延びる主要部分が第1の可動電極32を構成している。
【0096】
しかし、この場合の可動支持梁31は、可動体12と垂直に交わる基準線E−Eに対し予め斜めに湾曲して形成されている。これにより可動電極32は、後述する固定電極35,36との対向面積が斜めに湾曲した分だけ拡大され、これに応じて静電引力を大きくできるものである。
【0097】
33,33は可動体12の左,右両側に設けられた第2の可動支持梁で、該第2の可動支持梁33は、第1の可動支持梁31とほぼ同様に斜めに湾曲して形成され、連結部33Aと固定部33Bとを有している。そして、第2の可動支持梁33は、連結部33Aと固定部33Bとの間に位置しほぼ直線状に延びる主要部分が第2の可動電極34を構成している。
【0098】
しかし、これらの第2の可動支持梁33,33は、可動体12の長さ方向(前,後方向)で第1の可動支持梁31,31から離れた位置に配設されている。そして、これらの第2の可動支持梁33,33は、前,後方向に離れた第1の可動支持梁31,31と共に可動体12を左,右両側から合計4点で変位可能に支持しているものである。
【0099】
35,36は第1の可動電極32と対向電極を構成する第1の固定電極で、該第1の固定電極35,36は、第1の実施の形態で述べた固定電極18,19とほぼ同様に構成され、可動体12の変位方向である矢示A,B方向(前,後方向)の両側から可動支持梁31(可動電極32)を挟むように互いに対向配置されている。
【0100】
しかし、これらの固定電極35,36は、基準線E−Eを中心にして互いに逆向きに反返るように斜めに湾曲して形成され、その曲率は可動支持梁32の曲率にほぼ対応している。そして、固定電極35,36間の電極間距離は、可動体12に近い方の一方の端部35A,36A側で最大となり、可動体12から離れた他方の端部35B,36B側で最小となっているものである。
【0101】
37,37,…は基板11上に設けられた変位規制部としてのストッパで、これらのストッパ37は、固定電極35に近接した位置に配置され、可動支持梁31の揺動を規制するものである。そして、ストッパ37は、図4に示す如く可動支持梁31に当接することにより、可動電極32が固定電極35に接触して電気的に短絡(ショート)するのを防ぐものである。
【0102】
38,38,…は基板11上に設けられた他の変位規制部としてのストッパで、これらのストッパ38は、固定電極36に近接した位置に配置され、可動支持梁31の揺動を規制することにより、可動電極32が固定電極36に接触して電気的に短絡(ショート)するのを防ぐものである。
【0103】
39,40は第2の可動電極34と対向電極を構成する第2の固定電極で、該第2の固定電極39,40は、前述した第1の固定電極35,36とほぼ同様に構成され、可動体12の変位方向である矢示A,B方向(前,後方向)の両側から可動支持梁33(可動電極34)を挟むように互いに対向して基板11上に設けられている。
【0104】
そして、これらの固定電極39,40は、前述した第1の固定電極35,36と同様に可動支持梁31(可動支持梁33)にほぼ対応する曲率でそれぞれ逆向きに斜めに湾曲して形成され、固定電極39,40間の電極間距離は、可動体12に近い方の一方の端部39A,40A側で最大となり、可動体12から離れた他方の端部39B,40B側で最小となっている。
【0105】
41,41,…は基板11上に設けられた変位規制部としてのストッパで、これらのストッパ41は、固定電極39に近接した位置に配置され、可動支持梁33の揺動を規制するものである。そして、ストッパ41は、図4に示す如く可動支持梁33に当接することにより、可動電極34が固定電極39に接触して電気的に短絡(ショート)するのを防ぐものである。
【0106】
42,42,…は基板11上に設けられた他の変位規制部としてのストッパで、これらのストッパ42は、固定電極40に近接した位置に配置され、可動支持梁33の揺動を規制することにより、可動電極34が固定電極40に接触して電気的に短絡(ショート)するのを防ぐものである。
【0107】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
【0108】
しかし、本実施の形態では、第1,第2の可動支持梁31,33を予め斜めに湾曲させて形成すると共に、これに対向する第1,第2の固定電極35,36,39,40についても、可動支持梁31,33にほぼ対応して斜めに湾曲させる構成としている。
【0109】
このため、図4に示す初期状態(可動体12の後退位置)から可動支持梁31,33の可動電極32,34と固定電極36,40との間に電圧を印加したときに、例えば第1の可動電極32と固定電極36との間では、両者の間隔が最も狭い固定電極36の端部36B側と可動電極32との間に、より大きな静電引力を発生することができ、第1の可動支持梁31が固定電極36の端部36B側に固定部31Bを中心として矢示A方向に揺動される初期変位の静電引力を確実に増大できる。
【0110】
また、例えば第2の可動電極34と固定電極40との間でも、両者の間隔が最も狭い固定電極40の端部40B側と可動電極34との間に、より大きな静電引力を発生することができ、第2の可動支持梁33が固定電極40の端部40B側に固定部33Bを中心として矢示A方向に揺動される初期変位の静電引力を確実に増大できる。
【0111】
従って、本実施の形態では、第1,第2の可動支持梁31,33および固定電極35,36,39,40を斜めに湾曲させた形状に形成することにより、初期変位に対する静電引力を効果的に増大でき、可動体12の変位量を確実に大きくすることができる。
【0112】
次に、図5は本発明の第3の実施の形態を示し、本実施の形態の特徴は、可動支持梁の連結部を、可動体の左,右両側から略コ字状をなして突出する形状に形成したことにある。
【0113】
なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略するものとする。
【0114】
図中、51,51は可動体12の左,右両側に設けられた第1の可動支持梁を示し、該各可動支持梁51は、第1の実施の形態で述べた可動支持梁14とほぼ同様に構成され、連結部51Aおよび固定部51Bを有している。そして、第1の可動支持梁51は、連結部51Aと固定部51Bとの間に位置しほぼ直線状に延びる主要部分が第1の可動電極52を構成している。
【0115】
しかし、この場合の可動支持梁51は、可動体12に対する連結部51Aが可動体12の左,右両側から、略コ字状または略U字状をなして外向きに突出する形状に形成されている点で異なるものである。
【0116】
そして、可動支持梁51の連結部51Aは、可動支持梁51が一対の固定電極18,19間で矢示A方向または矢示B方向に揺動するときに、揺動方向の中間位置(例えば、基準線E−Eに対応した位置)で弾性的に最も大きく撓み変形し、可動支持梁51が固定電極18,19とほぼ正対する位置まで揺動したときには、連結部51Aの撓み量(弾性変形量)が小さくなるものである。
【0117】
53,53は可動体12の左,右両側に設けられた第2の可動支持梁で、該第2の可動支持梁53は、第1の可動支持梁51とほぼ同様に構成され、連結部53Aと固定部53Bとを有している。そして、第2の可動支持梁53は、連結部53Aと固定部53Bとの間に位置しほぼ直線状に延びる主要部分が第2の可動電極54を構成している。
【0118】
そして、この場合でも、可動支持梁53の連結部53Aが、可動体12の左,右両側から略コ字状または略U字状をなして外向きに突出する形状に形成され、これらの連結部53Aは、可動支持梁53の揺動に応じて弾性的に撓み変形するものである。
【0119】
かくして、このように構成される本実施の形態でも、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の作用効果を得ることができ、小電力化、省エネルギ化を図ることができる。
【0120】
なお、前記第2の実施の形態で用いた可動支持梁31,33についても、第3の実施の形態で述べた図5に示す可動支持梁51,53の連結部51A,53Aとほぼ同様に、可動体12の左,右両側から略コ字状または略U字状をなして外向きに突出する形状の連結部を採用してもよい。
【0121】
また、前記第1の実施の形態では、基板11上に設けた変位規制部としての各ストッパ20,21,24,25により可動支持梁14,16の揺動範囲を規制し、可動電極15,17と固定電極18,19,22,23との電気的な短絡を防止するものとして説明した。
【0122】
しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えば可動電極15,17と固定電極18,19,22,23との対向面のうちいずれか一方の面側に部分的に絶縁被膜を形成し、これらの絶縁被膜により可動電極15,17と固定電極18,19,22,23との電気的な短絡を防止する構成としてもよく、これによってストッパ20,21,24,25を廃止してもよいものである。そして、この点は第2,第3の実施の形態についても同様である。
【0123】
さらに、前記各実施の形態においては、可動体12の一端側にミラー部13を形成し、発光部7A,7Bと受光部7C,7Dとの間で光ビームの進路をミラー部13により反射させて切換える場合を例に挙げて説明した。
【0124】
しかし、本発明はこれに限るものではなく、例えばミラー部13の位置に遮光板等のシャッタを光切換部として設け、光の光路をON,OFFさせる光シャッタ等のスイッチ装置に適用してもよいものである。
【0125】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1に記載の発明によれば、光の進路に対して前進,後退することにより光の切換動作を行う可動体と、該可動体を変位可能に支持する可動支持梁により構成され該可動体に対して左,右方向に延びる可動電極と、前記可動体の変位方向の両側から該可動電極を挟んで互いに対向して設けられ該可動電極との間に発生する静電力で該可動電極を駆動する一対の固定電極とを備え、該一対の固定電極は前記可動電極を挟んだ電極間距離が前記可動体から離れるに従って漸次小さくなるように構成しているので、固定電極と可動電極との間には電圧印加時に、まず可動体から離れた方の端部に大きな静電力を発生でき、この静電力により可動電極を固定電極に近付けるように駆動しつつ、両者の対向面積を漸次増大させ、可動体に近い方の端部側でも可動電極を固定電極に近付けるように駆動できる。
【0126】
従って、可動体の変位量を確実に大きくすることができ、該可動体を光の進路に対し十分な変位量をもって前,後方向へと進退させることができる。また、可動電極と固定電極との間に印加する電圧を低い電圧に設定でき、全体を小型化できると共に、光の切換動作を安定させ信頼性を向上することができる。
【0127】
また、請求項2に記載の発明は、可動電極を構成する可動支持梁を、一対の固定電極のうちいずれか一方の固定電極に沿って斜めに傾いて伸長するように形成する構成としているので、可動電極を構成する可動支持梁には一対の固定電極間で斜めに揺動するような駆動力(静電力)を与えることができ、可動支持梁を揺動方向の一側と他側とに選択的に保持しつつ、可動体を光の進路に対する前進位置と後退位置との2位置で安定して保持することができる。これにより、電圧印加を停止(解除)したときにも、可動体を前進位置と後退位置とのいずれか一方の位置に選択的に位置保持することができる。
【0128】
また、請求項3に記載の発明によると、可動電極を構成する可動支持梁は、可動体に連結される一方の端部を弾性変形可能な連結部とし、前記可動体から離れた他方の端部を固定端とする構成としているから、可動支持梁が一対の固定電極間で斜めに揺動するときに、可動支持梁の連結部は、揺動方向の中間位置で弾性変形が最大となり、この弾性変形量が揺動方向の一側と他側とで小さくなるように形成することによって、可動支持梁を揺動方向の一側と他側とに選択的に位置保持することができ、可動支持梁(可動体)に2つの安定位置を与えることができる。
【0129】
さらに、請求項4に記載の発明によると、可動支持梁は可動体を基板の表面から離間した状態に連結部を介して保持し、前記可動支持梁の固定端は前記基板上に固定して設ける構成としているので、可動体を可動支持梁を介して基板上に変位可能に配置することができ、可動体を基板の表面に沿ってほぼ平行に変位させつつ、この可動体を光の進路に対し十分な変位量をもって進退させるように駆動することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による光スイッチ装置を示す平面図である。
【図2】第1の可動支持梁と可動体等とを図1中の矢示II−II方向からみた断面図である。
【図3】可動体を前進位置に変位させた状態を示す図1とほぼ同様の平面図である。
【図4】第2の実施の形態による光スイッチ装置を示す平面図である。
【図5】第3の実施の形態による光スイッチ装置を示す平面図である。
【図6】従来技術による光スイッチ装置を示す平面図である。
【図7】図6中の光学装置等を拡大して示す平面図である。
【図8】ミラー部により光ビームの進路を切換えた状態を示す図7と同様の平面図である。
【符号の説明】
7 光学装置
7A,7B 発光部
7C,7D 受光部
11 基板
12 可動体
13 ミラー部(光切換部)
14,31,51 第1の可動支持梁
14A,16A,31A,33A,51A,53A 連結部
14B,16B,31B,33B,51B,53B 固定部(固定端)
15,32,52 第1の可動電極
16,33,53 第2の可動支持梁
17,34,54 第2の可動電極
18,19,35,36 第1の固定電極
20,21,24,25,37,38,41,42 ストッパ
22,23,39,40 第2の固定電極

Claims (4)

  1. 光の進路に対して前進,後退することにより光の切換動作を行う可動体と、
    該可動体を前,後方向に変位可能に支持する可動支持梁により構成され、該可動体の変位方向に対し交差する左,右方向に伸長して設けられた可動電極と、
    前記可動体の変位方向の両側から該可動電極を挟んで互いに対向して設けられ、該可動電極との間に発生する静電力で該可動電極を駆動することにより前記可動体を前,後方向に変位させる一対の固定電極とからなり、
    該一対の固定電極は、前記可動電極を挟んだ電極間距離が前記可動体に近い位置で最も大きく前記可動体から離れるに従って漸次小さくなるように配置する構成としてなる光スイッチ装置。
  2. 前記可動電極を構成する可動支持梁は、前記一対の固定電極のうちいずれか一方の固定電極に沿って斜めに傾けて伸長する構成としてなる請求項1に記載の光スイッチ装置。
  3. 前記可動電極を構成する可動支持梁は、前記可動体に連結される一方の端部を弾性変形可能な連結部とし、前記可動体から離れた他方の端部を固定端とする構成としてなる請求項1または2に記載の光スイッチ装置。
  4. 前記可動支持梁は前記可動体を基板の表面から離間した状態に前記連結部を介して保持し、前記可動支持梁の固定端は前記基板上に固定して設ける構成としてなる請求項3に記載の光スイッチ装置。
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