JP2004021036A - 反射防止膜およびそれを有する表示素子 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】透明基板と透明導電性電極の間に形成された反射防止膜であって、波長633nmにおける屈折率が1.33以下である反射防止膜、透明基板と透明導電性電極の間にこの反射防止膜を有する積層体およびこの積層体を具備する表示素子。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、透明基板と透明導電性電極の間に形成された反射防止膜、透明基板と透明導電性電極の間に反射防止膜を有する積層体および該積層体を有する表示素子に関する。さらに詳しくは、液晶表示素子、エレクトロルミネッセンス表示素子、プラズマ表示素子、フィールドエミッション表示素子、電気泳動型表示素子などの表示素子に好適に用いられる、耐熱性と表示素子の輝度を高めるために有用な、透明基板と透明導電性電極の間に形成された反射防止膜、透明基板と透明導電性電極の間に該反射防止膜を有する積層体および該積層体を有する表示素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
表示素子を駆動させるための電極基板としては、通常、ガラス等の透明基板上に形成された透明導電性電極が使用されている。しかしながら、透明基板と透明導電性電極の屈折率の差異によって光源からの光の一部が反射し、表示素子の輝度が低下してしまうという問題がある。
【0003】
この問題に対して、例えばMRS Fall Meeting Proceedings,Vol.660,JJ5.19(2000)等において、透明基板と透明導電性電極の間に低屈折率の透明層を設けると、反射光を低減することが可能となり、画面輝度の向上に有効である旨の提案がなされている。
【0004】
しかし、低屈折率層の形成材料として通常知られている(メタ)アクリル系ポリマーやフッ素含有有機ポリマーなどを上記の低屈折率層として用いると、透明導電性電極の形成工程や表示素子製造工程等における実用的な耐熱性に劣り、表示素子に適用することは困難である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は各種の表示素子の輝度を向上させるために使用するのに好適な、透明基板と透明導電性電極の間に形成される低屈折率かつ耐熱性に優れる反射防止膜、透明基板と透明導電性電極の間に該反射防止膜を有する積層体および該積層体を具備する表示素子を提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的および利点は、以下の説明から明らかになろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第一に、透明基板と透明導電性電極の間に形成された反射防止膜であって、波長633nmにおける屈折率が1.33以下であることを特徴とする反射防止膜によって達成される。
【0008】
本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第二に、透明基板と透明導電性電極の間に上記反射防止膜を有する積層体によって達成される。
【0009】
さらに本発明によれば、本発明の上記目的および利点は、第三に、上記積層体を具備する表示素子によって達成される。
【0010】
【発明の好ましい実施形態】
以下、本発明の反射防止膜について詳述する。
【0011】
本発明の反射防止膜は、透明基板と透明導電性電極の間に形成された反射防止膜であって、波長633nmにおける屈折率が1.33以下であることを特徴とする。波長633nmにおける屈折率は、好ましくは1.30以下、さらに好ましくは1.28以下である。
【0012】
また、本発明の反射防止膜は表示素子製造工程における加熱に耐えうる実用的な耐熱性を有することが好ましい。
【0013】
耐熱性は例えば、350℃窒素下で5時間加熱し、加熱前後の膜厚変化率、すなわち加熱前膜厚に対する加熱後膜厚の割合で評価することができる。本発明の反射防止膜はこの変化率の値の絶対値が好ましくは5%以下、さらに好ましくは3%以下、特に好ましくは2%以下である。
【0014】
本発明の反射防止膜は上記のような屈折率と耐熱性を有する限り、その原料や形成法は問わないが、例えば下記式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物よりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物の加水分解/縮合生成物を含有するものであることができる。
【0015】
RaSi(OR1)4−a ・・・・・(1)
(式中、Rは水素原子、フッ素原子または1価の有機基であり、R1は1価の有機基を表しそしてaは1または2である。)
Si(OR2)4 ・・・・・(2)
(式中、R2は1価の有機基を表す。)
R3 b(R4O)3−bSi−(R7)d−Si(OR5)3−cR6 c
・・・(3)
(式中、R3〜R6は同一または異なりそれぞれ1価の有機基を表し、R7は酸素原子、フェニレン基または−(CH2)n−で表される基(ここで、nは1〜6の整数である)を表し、bおよびcは同一または異なり0〜2の整数であり、dは0または1である。)
【0016】
上記式(1)におけるRおよびR1の1価の有機基としては、例えばアルキル基、アリール基、アリル基、グリシジル基などを挙げることができる。
【0017】
上記式(1)におけるRは1価の有機基であることが好ましく、アルキル基またはフェニル基であることがさらに好ましい。
【0018】
ここで、アルキル基は、好ましくは炭素数1〜5有する。これらは、鎖状でも、分岐していてもよい。好ましいアルキル基の具体例としてはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基などが挙げられる。さらにこれらの基に含まれる水素原子がフッ素原子などに置換されていてもよい。
【0019】
上記アリール基としては、例えばフェニル基、ナフチル基、メチルフェニル基、エチルフェニル基、クロロフェニル基、ブロモフェニル基、フルオロフェニル基などを挙げることができる。
【0020】
上記式(1)で表される化合物の具体例としては、トリメトキシシラン、トリエトキシシラン、フルオロトリメトキシシラン、フルオロトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、n−プロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、n−プロピルトリ−n−プロポキシシラン、n−プロピルトリ−iso−プロポキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−トリフロロプロピルトリメトキシシラン、γ−トリフロロプロピルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチル−ジ−n−プロポキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニル−ジ−エトキシシラン、ジビニルジメトキシシラン、ジビニルジエトキシシランなどを挙げることができる。
【0021】
これら上記式(1)で表される化合物のうち好ましいものは、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン、ジエチルジエトキシシランである。
【0022】
上記式(2)において、R2で表される1価の有機基としては、上記式(1)における1価の有機基の具体例と同様の1価の有機基を挙げることができる。
【0023】
上記式(2)で表される化合物の具体例としては、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラ−n−プロポキシシラン、テトラ−iso−プロポキシシラン、テトラ−n−ブトキシラン、テトラ−sec−ブトキシシラン、テトラ−tert−ブトキシシラン、テトラフェノキシシランなどが挙げられる。これらのうち、テトラメトキシシランおよびテトラエトキシシランが好ましい。
【0024】
上記式(3)において、R3〜R6で表される1価の有機基としては、上記式(1)における1価の有機基の具体例と同様の1価の有機基を挙げることができる。
【0025】
上記式(3)のうち、R7が酸素原子の化合物としては、例えばヘキサメトキシジシロキサン、ヘキサエトキシジシロキサン、1,1,3,3−テトラメトキシ−1,3−ジメチルジシロキサン、1,1,3,3−テトラエトキシ−1,3−ジメチルジシロキサン、1,1,3,3−テトラメトキシ−1,3−ジエチルジシロキサン、1,1,3,3−テトラエトキシ−1,3−ジエチルジシロキサン、1,1,3,3−テトラメトキシ−1,3−ジフェニルジシロキサン、1,1,3,3−テトラエトキシ−1,3−ジフェニルジシロキサン、1,3−ジメトキシ−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ジエトキシ−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ジメトキシ−1,1,3,3−テトラエチルジシロキサン、1,3−ジエトキシ−1,1,3,3−テトラエチルジシロキサンなどを挙げることができる。
【0026】
これらのうち、ヘキサメトキシジシロキサン、ヘキサエトキシジシロキサン、1,1,3,3−テトラメトキシ−1,3−ジメチルジシロキサン、1,1,3,3−テトラエトキシ−1,3−ジメチルジシロキサン、1,3−ジメトキシ−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ジエトキシ−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンを好ましい例として挙げることができる。
【0027】
また、上記式(3)において、dが0の化合物としては、例えばヘキサメトキシジシラン、ヘキサエトキシジシラン、1,1,2,2−テトラメトキシ−1,2−ジメチルジシラン、1,1,2,2−テトラエトキシ−1,2−ジメチルジシラン、1,1,2,2−テトラメトキシ−1,2−ジエチルジシラン、1,1,2,2−テトラエトキシ−1,2−ジエチルジシランなどを挙げることができる。
【0028】
さらに、上記式(3)において、R7が−(CH2)n−である化合物としては、例えばビス(トリメトキシシリル)メタン、ビス(トリエトキシシリル)メタン、1,2−ビス(トリメトキシシリル)エタン、1,2−ビス(トリエトキシシリル)エタン、ビス(ジメトキシメチルシリル)メタン、ビス(ジエトキシメチルシリル)メタンなど挙げることができる。
【0029】
本発明において、上記式(1)〜(3)で表される化合物は、1種単独でもしくは2種以上を組合せて用いることができる。
【0030】
本発明で用いられる、上記式(1)〜(3)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物の加水分解/縮合生成物について、「加水分解」とは、上記式(1)〜(3)で表される化合物から選ばれる少なくとも1種の化合物に含まれるR1O−基,R2O−基,R4O−基またはR5O−基が水と反応してシラノール基を生成する反応をいう。このとき、R1O−基,R2O−基,R4O−基またはR5O−基のすべてが加水分解されている必要はなく、その一部分のみが加水分解されているものであってもよく、または加水分解されている度合いが異なるものの混合物であってもよい。
【0031】
また、「縮合」とは、上記「加水分解」で生成したシラノール基同士が縮合反応してSi−O−Si結合を生成することをいう。このとき、シラノール基のすべてが縮合している必要はなく、そのうちの一部のみが縮合したものや、縮合の程度が異なっているものの混合物などをも包含した概念として理解されるべきである。
【0032】
このような加水分解反応、縮合反応を行う条件は特に制限されるものではないが、一例として下記する工程によって実施することができる。
【0033】
すなわち、上記式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物よりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を適当な溶媒に溶解し、水を添加することにより加水分解反応および縮合反応を実施することができる。
【0034】
このとき、上記式(2)で表される化合物使用量は、完全に加水分解して生成した加水分解/縮合生成物に換算した割合として、上記式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物の総量に対し、好ましくは5〜75重量%、さらに好ましくは10〜70重量%、特に好ましくは15〜70重量%である。このような使用量とすることで、得られる反射防止膜は弾性率に優れたものとなる。
【0035】
ここで上記式(1)で表される化合物および上記式(2)で表される化合物を原料とすることが好ましい。これは、反射防止膜の性能自体にはさほど影響するものではないが、後述する反射防止膜形成用組成物の保存安定性の面から要請されるものである。
【0036】
なお、「完全に加水分解して生成した加水分解/縮合生成物に換算」とは、上記式(1)〜(3)のそれぞれで表される各化合物中のR1O−基,R2O−基,R4O−基およびR5O−基のすべてが100%加水分解してシラノール基となり、さらに完全に縮合してシロキサン構造となったものに換算した重量を意味する。
【0037】
加水分解反応、縮合反応を実施する際には、上記式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物よりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物中のアルコキシル基1モルに対して0.8〜20モルの水を用いることが好ましく、0.8〜15モルの水を加えることが特に好ましい。添加する水の量が0.8モル未満であると反射防止膜のクラック耐性が劣り、20モルを超えると反射防止膜の表面均一性が劣る場合がある。
【0038】
加水分解反応、縮合反応を実施するときの温度は、好ましくは0〜100℃、より好ましくは15〜80℃である。反応時間は、好ましくは10分間〜20時間、より好ましくは30分間〜15時間であり、さらに好ましくは30分間〜10時間である。
【0039】
加水分解反応、縮合反応を実施する際に使用することのできる溶媒としては、例えば、アルコール溶媒、ケトン溶媒、アミド溶媒、エステル溶媒および非プロトン性極性溶媒の群から選ばれた少なくとも1種が挙げられる。
これらのうち、アルコール溶媒、エステル溶媒が好ましい。
【0040】
上記アルコール溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール、n−ペンタノール、i−ペンタノール、2−メチルブタノール、sec−ペンタノール、t−ペンタノール、3−メトキシブタノール、n−ヘキサノール、2−メチルペンタノール、sec−ヘキサノール、2−エチルブタノール、sec−ヘプタノール、ヘプタノール−3、n−オクタノール、2−エチルヘキサノール、sec−オクタノール、n−ノニルアルコール、2,6−ジメチルヘプタノール−4、n−デカノール、sec−ウンデシルアルコール、トリメチルノニルアルコール、sec−テトラデシルアルコール、sec−ヘプタデシルアルコール、フェノール、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノール、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノール、ベンジルアルコール、ジアセトンアルコールの如きモノアルコール溶媒;
【0041】
エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンタンジオール−2,4、2−メチルペンタンジオール−2,4、ヘキサンジオール−2,5、ヘプタンジオール−2,4、2−エチルヘキサンジオール−1,3、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコールの如き多価アルコール溶媒;
【0042】
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテルの如き多価アルコールの部分エーテル溶媒などを挙げることができる。
【0043】
これらのアルコール溶媒のうち、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール、n−ペンタノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテルが好ましく用いられる。
これらのアルコール溶媒は、1種あるいは2種以上を一緒に使用してもよい。
【0044】
上記ケトン溶媒としては、例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチル−n−プロピルケトン、メチル−n−ブチルケトン、ジエチルケトン、メチル−i−ブチルケトン、メチル−n−ペンチルケトン、エチル−n−ブチルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、ジ−i−ブチルケトン、トリメチルノナノン、シクロヘキサノン、2−ヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、2,4−ペンタンジオン、アセトニルアセトン、アセトフェノン、フェンチョンなどのほか、アセチルアセトン、2,4−ヘキサンジオン、2,4−ヘプタンジオン、3,5−ヘプタンジオン、2,4−オクタンジオン、3,5−オクタンジオン、2,4−ノナンジオン、3,5−ノナンジオン、5−メチル−2,4−ヘキサンジオン、2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオン、1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−ヘプタンジオンなどのβ−ジケトン類などが挙げられる。
【0045】
これらのケトン溶媒のうち、メチルエチルケトン、メチル−n−プロピルケトン、メチル−n−ブチルケトン、ジエチルケトン、メチル−i−ブチルケトン、メチル−n−ペンチルケトン、シクロヘキサノンが好ましく用いられる。
これらのケトン溶媒は、1種あるいは2種以上を一緒に使用してもよい。
【0046】
上記アミド溶媒としては、例えばホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−エチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−エチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−メチルプロピオンアミド、N−メチルピロリドン、N−ホルミルモルホリン、N−ホルミルピペリジン、N−ホルミルピロリジン、N−アセチルモルホリン、N−アセチルピペリジン、N−アセチルピロリジンなどが挙げられる。
【0047】
これらのアミド溶媒のうち、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミドが好ましく用いられる。
これらアミド溶媒は、1種あるいは2種以上を一緒に使用してもよい。
【0048】
上記エステル溶媒としては、例えばジエチルカーボネート、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ジエチル、酢酸メチル、酢酸エチル、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、酢酸n−プロピル、酢酸i−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸i−ブチル、酢酸sec−ブチル、酢酸n−ペンチル、酢酸sec−ペンチル、酢酸3−メトキシブチル、酢酸メチルペンチル、酢酸2−エチルブチル、酢酸2−エチルヘキシル、酢酸ベンジル、酢酸シクロヘキシル、酢酸メチルシクロヘキシル、酢酸n−ノニル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、酢酸エチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノエチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、酢酸プロピレングリコールモノメチルエーテル、酢酸プロピレングリコールモノエチルエーテル、酢酸プロピレングリコールモノプロピルエーテル、酢酸プロピレングリコールモノブチルエーテル、酢酸ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、酢酸ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジ酢酸グリコール、酢酸メトキシトリグリコール、プロピオン酸エチル、プロピオン酸n−ブチル、プロピオン酸i−アミル、シュウ酸ジエチル、シュウ酸ジ−n−ブチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸n−ブチル、乳酸n−アミル、マロン酸ジエチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチルなどが挙げられる。
【0049】
これらのエステル溶媒のうち、例えばγ−ブチロラクトン、酢酸エチル、酢酸n−ブチル、酢酸エチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノエチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、酢酸プロピレングリコールモノメチルエーテル、酢酸プロピレングリコールモノエチルエーテル、酢酸プロピレングリコールモノプロピルエーテル、酢酸プロピレングリコールモノブチルエーテル、酢酸ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、酢酸ジプロピレングリコールモノエチルエーテルが好ましく用いられる。
これらエステル溶媒は、1種あるいは2種以上を一緒に使用してもよい。
【0050】
上記非プロトン性極性溶媒としては、例えばアセトニトリル、ジメチルスルホキシド、N,N,N’,N’−テトラエチルスルファミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジメチルテトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノンなどを挙げることができる。
【0051】
これらの非プロトン性極性溶媒のうち、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンが好ましく用いられる。
これら非プロトン性極性溶媒は、1種あるいは2種以上を一緒に使用してもよい。
【0052】
加水分解反応、縮合反応を実施するときの溶媒の使用量は、使用する上記式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物の合計量100重量部に対し、好ましくは200〜5,000重量部、より好ましくは300〜4,000重量部、さらに好ましくは400〜3,000重量部である。この使用量において、塗膜の塗布均一性に優れた加水分解/縮合生成物を得ることができる。
【0053】
本発明において、(A)上記式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物よりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物の加水分解反応および縮合反応を行うにあたり、触媒の存在下に反応を実施することが好ましい。
この際用いることができる触媒としては、アルカリ触媒が好ましい。
【0054】
かかるアルカリ触媒としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムの如き無機アルカリ化合物;
ピリジン、ピロール、ピコリン、N−メチルピロール、N−エチルピロール、N−メチルイミダゾールの如き含窒素芳香族化合物;
モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジメチルモノエタノールアミン、モノメチルジエタノールアミン、トリエタノールアミンの如きアミノアルコール化合物;
ジアザビシクロオクタン、ジアザビシクロノナン、ジアザビシクロウンデセンの如き含窒素縮合環構造を有する化合物;
【0055】
テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラエチルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラプロピルアンモニウムハイドロオキサイド、テトラブチルアンモニウムハイドロオキサイドの如きアルキルアンモニウム塩;
ピペラジン、ピロリジン、ピペリジン、N−メチルモルホリン、N−メチル−Δ3−ピロリン、N−メチルピペリジン、N−エチルピペリジン、N,N−ジメチルピペラジン、N−メチル−4−ピペリドン、N−メチル−2−ピペリドンの如き環状アミン化合物;
メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミンの如きアルキルアミン;
N,N−ジメチルアミン、N,N−ジエチルアミン、N,N−ジプロピルアミンの如きジアルキルアミン;
トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリプロピルアミンの如きトリアルキルアミン;
テトラエチルアンモニウムハイドロキサイドの如きテトラアルキルアンモニウムハイドロキサイド;
およびアンモニア等を挙げることができる。
【0056】
これらアルカリ触媒のうち、アルキルアンモニウム塩、モノアルキルアミン、ジアルキルアミン、トリアルキルアミン、テトラアルキルアンモニウムハイドロキサイドおよびアンモニアが好ましく、特に好ましいものとして、モノアルキルアミン、ジアルキルアミン、トリアルキルアミン、テトラアルキルアンモニウムハイドロオキサイドおよびアンモニアが挙げられる。このようなアルカリ触媒を用いて加水分解反応、縮合反応を実施して得られた本発明の反射防止膜は、基板への密着性に優れたものとなる。
これらのアルカリ触媒は1種あるいは2種以上を一緒に使用してもよい。
【0057】
このようなアルカリ触媒の使用量としては、上記式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物中のR1O−基,R2O−基,R4O−基およびR5O−基で表される基の総量1モルに対して、好ましくは10モル以下、より好ましくは0.00001〜10モル、さらに好ましくは0.00005〜5モルである。アルカリ触媒の使用量が上記範囲内であれば、反応中のポリマーの析出やゲル化の恐れが少ない。
【0058】
また、本発明の効果を損なわない範囲で、アルカリ触媒以外の他の触媒を併用することができる。
かかる他の触媒としては、例えば金属キレート化合物および酸触媒が挙げられる。
【0059】
上記金属キレート化合物としては、例えば、トリエトキシ・モノ(アセチルアセトナート)チタン、トリ−n−プロポキシ・モノ(アセチルアセトナート)チタン、トリ−i−プロポキシ・モノ(アセチルアセトナート)チタン、ジエトキシ・ビス(アセチルアセトナート)チタン、ジ−n−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナート)チタン、ジ−i−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナート)チタン、モノエトキシ・トリス(アセチルアセトナート)チタン、モノ−n−プロポキシ・トリス(アセチルアセトナート)チタン、モノ−i−プロポキシ・トリス(アセチルアセトナート)チタン、テトラキス(アセチルアセトナート)チタン、トリエトキシ・モノ(エチルアセトアセテート)チタン、トリ−n−プロポキシ・モノ(エチルアセトアセテート)チタン、トリ−i−プロポキシ・モノ(エチルアセトアセテート)チタン、ジエトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)チタン、ジ−n−プロポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)チタン、ジ−i−プロポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)チタン、モノエトキシ・トリス(エチルアセトアセテート)チタン、モノ−n−プロポキシ・トリス(エチルアセトアセテート)チタン、モノ−i−プロポキシ・トリス(エチルアセトアセテート)チタン、テトラキス(エチルアセトアセテート)チタン、モノ(アセチルアセトナート)トリス(エチルアセトアセテート)チタン、ビス(アセチルアセトナート)ビス(エチルアセトアセテート)チタン、トリス(アセチルアセトナート)モノ(エチルアセトアセテート)チタンの如きチタンキレート化合物;
【0060】
トリエトキシ・モノ(アセチルアセトナート)ジルコニウム、トリ−n−プロポキシ・モノ(アセチルアセトナート)ジルコニウム、トリ−i−プロポキシ・モノ(アセチルアセトナート)ジルコニウム、ジエトキシ・ビス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、ジ−n−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、ジ−i−プロポキシ・ビス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、モノエトキシ・トリス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、モノ−n−プロポキシ・トリス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、モノ−i−プロポキシ・トリス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、テトラキス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、トリエトキシ・モノ(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、トリ−n−プロポキシ・モノ(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、トリ−i−プロポキシ・モノ(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、ジエトキシ・ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、ジ−n−プロポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、ジ−i−プロポキシ・ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、モノエトキシ・トリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、モノ−n−プロポキシ・トリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、モノ−i−プロポキシ・トリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、テトラキス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、モノ(アセチルアセトナート)トリス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、ビス(アセチルアセトナート)ビス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム、トリス(アセチルアセトナート)モノ(エチルアセトアセテート)ジルコニウムの如きジルコニウムキレート化合物;
【0061】
トリス(アセチルアセトナート)アルミニウム、トリス(エチルアセトアセテート)アルミニウムなどのアルミニウムキレート化合物などを挙げることができ、これらのうち、好ましくはチタンまたはアルミニウムのキレート化合物、特に好ましくはチタンのキレート化合物を挙げることができる。
これらの金属キレート化合物は、1種あるいは2種以上を一緒に使用してもよい。
【0062】
上記酸触媒としては、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、ホウ酸の如き無機酸;
酢酸、プロピオン酸、ブタン酸、ペンタン酸、シュウ酸、マレイン酸、メチルマロン酸、酪酸、安息香酸、p−アミノ安息香酸、p−トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、モノクロロ酢酸、ジクロロ酢酸、トリクロロ酢酸、ギ酸、マロン酸、スルホン酸、フタル酸、フマル酸、クエン酸、酒石酸、コハク酸、フマル酸、イタコン酸、メサコン酸、シトラコン酸、リンゴ酸、グルタル酸の加水分解物、無水マレイン酸の加水分解物、無水フタル酸の加水分解物などの有機酸を挙げることができる。これらのうち有機酸がより好ましい。
これらの酸触媒は、1種あるいは2種以上を一緒に使用してもよい。
【0063】
このような、アルカリ触媒以外の他の触媒を併用するとき、その使用量は、アルカリ触媒100重量部に対して、好ましくは50重量部以下、より好ましくは30重量部以下である。
【0064】
本発明の反射防止膜は、上記式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物よりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物の加水分解/縮合生成物を含有するものであり、そして該加水分解反応、縮合反応は上記したように、アルカリ触媒の存在下で行われたものであることが好ましい。
【0065】
しかし、本発明の効果を損なわない範囲でアルカリ触媒以外の他の触媒を使用して得られた加水分解/縮合生成物を、上記アルカリ触媒の存在下で得られた加水分解/縮合生成物と混合して用いることもまた有効である。
【0066】
ここで使用できるアルカリ触媒以外の他の触媒としては、前述のアルカリ触媒と併用できる他の触媒として例示した金属キレート化合物および酸触媒を挙げることができる。
【0067】
これらの触媒を使用して加水分解反応、縮合反応を行う際の上記式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物の使用比率の好ましい範囲および使用できる溶媒は、前述のアルカリ触媒存在下における反応の場合と同様である。
【0068】
また、これらの触媒の好ましい使用量は、前述のアルカリ触媒の好ましい使用量と同様である。
【0069】
アルカリ触媒以外の他の触媒を使用してえられた加水分解/縮合生成物を、上記アルカリ触媒の存在下で得られた加水分解/縮合生成物と混合して用いる場合、その使用量は加水分解/縮合生成物の総量に対して、好ましくは30重量%以下、より好ましくは20重量%以下である。この値が30重量%を超えると、塗膜の屈折率が所定の値より大きくなる場合があり、所期の効果を発揮できない場合がある。
【0070】
本発明の反射防止膜は、上記したように透明基板と透明導電性電極の間に形成された反射防止膜であって、波長633nmにおける屈折率が1.33以下である。
【0071】
また、本発明の反射防止膜は上記のような屈折率と実用的な耐熱性を有する限り、その原料や形成法は問わないが、例えば上記式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物よりなる群から選択される少なくとも1種を含有するものであることができる。
【0072】
次に、そのような本発明の反射防止膜の形成方法について述べる。
【0073】
本発明の反射防止膜の形成方法は特に制限されるものではないが、例えば以下のような工程を順次実施する方法によることができる。
【0074】
▲1▼上記化合物よりなる群から選択される少なくとも1種の化合物の加水分解/縮合生成物および溶媒を含有する反射防止膜形成用組成物を準備する工程。
▲2▼上記反射防止膜形成用組成物を透明基板上に塗布する工程。
▲3▼溶媒を除去する工程。
また、必要に応じて加熱する工程を付加してもよい。なお、この加熱工程は工程▲3▼の後に行ってもよいし、工程▲3▼と同時に行ってもよい。
さらに所望により、上記▲3▼溶媒除去後に電子線や紫外線を照射してもよい。
【0075】
上記反射防止膜形成用組成物は、上記式(1)、(2)および(3)のそれぞれで表される化合物よりなる群から選択される少なくとも1種の加水分解/縮合生成物および溶媒を含有する。また、本発明の効果を損なわない範囲において、他の成分を含有していてもよい。
【0076】
このような他の成分としては、コロイド状シリカ、コロイド状アルミナ、有機ポリマー、界面活性剤、シランカップリング剤等を挙げることができる。
【0077】
上記コロイド状シリカ、またはコロイド状アルミナは反射防止膜の硬度を向上するために添加することができる。
【0078】
コロイド状シリカとは、例えば、高純度の無水ケイ酸を前記親水性有機溶媒に分散した分散液であり、好ましくは平均粒径が5〜30μm、より好ましくは10〜20μm、固形分濃度が約10〜40重量%のものである。このような、コロイド状シリカとしては、例えば、日産化学工業(株)製、メタノールシリカゾルおよびイソプロパノールシリカゾル;触媒化成工業(株)製、オスカルなどが挙げられる。
【0079】
コロイド状アルミナとしては、日産化学工業(株)製のアルミナゾル520、同100、同200;川研ファインケミカル(株)製のアルミナクリアーゾル、アルミナゾル10、同132などが挙げられる。
有機ポリマーとしては、例えば、糖鎖構造を有する化合物、ビニルアミド系重合体、(メタ)アクリル系重合体、芳香族ビニル化合物、デンドリマー、ポリイミド,ポリアミック酸、ポリアリーレン、ポリアミド、ポリキノキサリン、ポリオキサジアゾール、フッ素系重合体、ポリアルキレンオキサイド構造を有する化合物などを挙げることができる。
これらは1種単独であるいは2種以上を一緒に使用してもよい。
【0080】
コロイド状シリカやコロイド状アルミナの使用量は、上記式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物の総量(完全加水分解/縮合生成物換算)100重量部に対して好ましくは20重量部以下、より好ましくは0.1〜20重量部である。
【0081】
上記有機ポリマーは、得られる反射防止膜の屈折率を調整するために添加することができる。このような有機ポリマーとしては、ポリアルキレンオキサイド構造を有する化合物、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー等が挙げられる。
【0082】
上記ポリアルキレンオキサイド構造を有する化合物としては、ポリメチレンオキサイド構造を有する化合物、ポリエチレンオキサイド構造を有する化合物、ポリプロピレンオキサイド構造を有する化合物、ポリテトラメチレンオキサイド構造を有する化合物、ポリブチレンオキサイド構造を有する化合物などが挙げられる。
ポリメチレンオキサイド構造を有する化合物としては、分子量500〜100,000のポリメチレンオキサイド;
ポリエチレンオキサイド構造を有する化合物としては分子量500〜100,000のポリエチレンオキサイド;
ポリプロピレンオキサイド構造を有する化合物としては分子量500〜100,000のポリプロピレンオキサイド;
ポリテトラメチレンオキサイド構造を有する化合物としては分子量500〜100,000のポリテトラメチレンオキサイド;
ポリブチレンオキシド構造を有する化合物分子量500〜100,000のポリブチレンオキサイドが挙げられる。
【0083】
上記ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマーとしては下記のようなブロック構造を有する化合物が挙げられる。
−(A)j−(B)k−
−(A)j−(B)k−(A)l−
(式中、Aは−CH2CH2O−で表される基を、Bは−CH2CH(CH3)O−で表される基を示し、jは1〜90、kは10〜99、lは0〜90の数を示す)
【0084】
これらの中でポリエチレンオキサイド構造を有する化合物、ポリプロピレンオキサイド構造を有する化合物、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマーを好ましい例として挙げることができる。
これらは1種あるいは2種以上を一緒に使用してもよい。
【0085】
有機ポリマーの使用量は、上記式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物の総量(完全加水分解/縮合生成物換算)の総量100重量部に対して、好ましくは30重量部以下、より好ましくは0.1〜30重量部である。
【0086】
上記界面活性剤は透明基板上に反射防止膜形成用組成物を塗布する際の塗布性を向上するために添加することができる。
【0087】
このような界面活性剤としては、例えば、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤、フッ素系界面活性剤、シリコーン系界面活性剤、ポリアルキレンオキシド系界面活性剤、ポリ(メタ)アクリレート系界面活性剤などを挙げることができる。これらのうち、フッ素系界面活性剤およびシリコーン系界面活性剤が好ましい。
【0088】
上記フッ素系界面活性剤の市販品としては、例えばメガファックF142D、同F172、同F173、同F183(以上、大日本インキ化学工業(株)製)、エフトップEF301、同303、同352(新秋田化成(株)製)、フロラードFC−430、同FC−431(住友スリーエム(株)製)、アサヒガードAG710、サーフロンS−382、同SC−101、同SC−102、同SC−103、同SC−104、同SC−105、同SC−106(旭硝子(株)製)、BM−1000、BM−1100(裕商(株)製)、NBX−15((株)ネオス)などの名称で市販されているフッ素系界面活性剤を挙げることができる。これらの中でも、メガファックF172,BM−1000,BM−1100,NBX−15が特に好ましい。
【0089】
また上記シリコーン系界面活性剤としては、例えばSH7PA、SH21PA、SH30PA、ST94PA(いずれも東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)製などを用いることができる。
これらは1種あるいは2種以上を一緒に使用してもよい。
【0090】
このような界面活性剤の使用量は、上記式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物の総量(完全加水分解/縮合生成物換算)の総量100重量部に対して、好ましくは10重量部以下、より好ましくは0.0001〜10重量部である。
【0091】
上記シランカップリング剤は、本発明の反射防止膜と透明基板との密着性を向上する目的で添加することができる。
【0092】
このようなシランカップリング剤としては、例えば3−グリシジロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アミノグリシジロキシプロピルトリエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシジロキシプロピルメチルジメトキシシラン、1−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、2−アミノプロピルトリメトキシシラン、2−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、N−エトキシカルボニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−エトキシカルボニル−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−トリエトキシシリルプロピルトリエチレントリアミン、N−トリエトキシシリルプロピルトリエチレントリアミン、10−トリメトキシシリル−1,4,7−トリアザデカン、10−トリエトキシシリル−1,4,7−トリアザデカン、9−トリメトキシシリル−3,6−ジアザノニルアセテート、9−トリエトキシシリル−3,6−ジアザノニルアセテートなどが挙げられる。
これらは1種あるいは2種以上を一緒に使用してもよい。
【0093】
シランカップリング剤の使用量は、上記式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物の総量(完全加水分解/縮合生成物換算)の総量100重量部に対して、好ましくは10重量部以下、より好ましくは0.1〜10重量部である。
【0094】
上記反射防止膜形成用組成物が含有することができる溶媒としては、上記式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物ならびに任意的に添加される他の添加剤を均一に溶解または分散するものである限り特に制限はない。例えばアルコール溶媒、ケトン溶媒、アミド溶媒、エステル溶媒および非プロトン性極性溶媒の群から選ばれた少なくとも1種が挙げることができる。
【0095】
上記アルコール溶媒としては、例えばn−ブタノール、i−ブタノール、sec−ブタノール、t−ブタノール、n−ペンタノール、i−ペンタノール、2−メチルブタノール、3−メトキシブタノール、2,6−ジメチルヘプタノール−4、シクロヘキサノール、メチルシクロヘキサノール、3,3,5−トリメチルシクロヘキサノール、ベンジルアルコール、ジアセトンアルコールの如きモノアルコール;
【0096】
エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ペンタンジオール−2,4、2−メチルペンタンジオール−2,4、ヘキサンジオール−2,5、ヘプタンジオール−2,4、2−エチルヘキサンジオール−1,3、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコールの如き多価アルコール;
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノ−2−エチルブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロピルエーテルの如き多価アルコールの部分エーテル化溶媒などを挙げることができる。
【0097】
上記ケトン溶媒としては、例えば、メチルエチルケトン、メチル−n−プロピルケトン、メチル−n−ブチルケトン、ジエチルケトン、メチル−i−ブチルケトン、メチル−n−ペンチルケトン、エチル−n−ブチルケトン、メチル−n−ヘキシルケトン、ジ−i−ブチルケトン、トリメチルノナノン、シクロヘキサノン、2−ヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、2,4−ペンタンジオン、アセトニルアセトン、アセトフェノン、フェンチョンなどのほか、アセチルアセトン、2,4−ヘキサンジオン、2,4−ヘプタンジオン、3,5−ヘプタンジオン、2,4−オクタンジオン、3,5−オクタンジオン、2,4−ノナンジオン、3,5−ノナンジオン、5−メチル−2,4−ヘキサンジオン、2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオン、1,1,1,5,5,5−ヘキサフルオロ−2,4−ヘプタンジオンなどのβ−ジケトンなどが挙げられる。
これらのケトン溶媒は、1種あるいは2種以上を一緒に使用してもよい。
【0098】
上記アミド溶媒としては、例えばホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−エチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−エチルアセトアミド、N,N−ジエチルアセトアミド、N−メチルプロピオンアミド、N−メチルピロリドン、N−ホルミルモルホリン、N−ホルミルピペリジン、N−ホルミルピロリジン、N−アセチルモルホリン、N−アセチルピペリジン、N−アセチルピロリジンなどが挙げられる。
これらアミド溶媒は、1種あるいは2種以上を一緒に使用してもよい。
【0099】
上記エステル溶媒としては、例えばジエチルカーボネート、炭酸エチレン、炭酸プロピレン、炭酸ジエチル、酢酸メチル、酢酸エチル、γ−ブチロラクトン、γ−バレロラクトン、酢酸n−プロピル、酢酸i−プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸i−ブチル、酢酸sec−ブチル、酢酸n−ペンチル、酢酸sec−ペンチル、酢酸3−メトキシブチル、酢酸メチルペンチル、酢酸2−エチルブチル、酢酸2−エチルヘキシル、酢酸ベンジル、酢酸シクロヘキシル、酢酸メチルシクロヘキシル、酢酸n−ノニル、アセト酢酸メチル、アセト酢酸エチル、酢酸エチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸エチレングリコールモノエチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノメチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノエチルエーテル、酢酸ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、酢酸プロピレングリコールモノメチルエーテル、酢酸プロピレングリコールモノエチルエーテル、酢酸プロピレングリコールモノプロピルエーテル、酢酸プロピレングリコールモノブチルエーテル、酢酸ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、酢酸ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、ジ酢酸グリコール、酢酸メトキシトリグリコール、プロピオン酸エチル、プロピオン酸n−ブチル、プロピオン酸i−アミル、シュウ酸ジエチル、シュウ酸ジ−n−ブチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸n−ブチル、乳酸n−アミル、マロン酸ジエチル、フタル酸ジメチル、フタル酸ジエチルなどが挙げられる。
これらエステル溶媒は、1種あるいは2種以上を一緒に使用してもよい。
【0100】
上記非プロトン性極性溶媒としては、例えばアセトニトリル、ジメチルスルホキシド、N,N,N’,N’−テトラエチルスルファミド、ヘキサメチルリン酸トリアミド、N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、1,3−ジメチルテトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノンなどを挙げることができる。
これら溶剤は1種あるいは2種以上を一緒に使用してもよい。
【0101】
上記溶媒の使用量は、反射防止膜形成用組成物総量中の溶媒以外の成分の総含有量が、好ましくは1〜30重量%、より好ましくは2〜25重量%になるような量で使用することができる。
【0102】
溶媒としては、前述の加水分解反応、縮合反応で溶媒を使用した場合、その溶媒をそのまま反射防止膜形成用組成物の溶媒として使用してもよいし、通常行われる方法により上記の溶媒に置き換えてもよい。また、両者の混合物であってもよい。
【0103】
なお、反射防止膜形成用組成物中に沸点100℃以下のアルコールが20重量%を超えて存在すると、塗膜の塗布均一性の点で問題が生ずる場合があるため、その含量が好ましくは20重量%以下、特に5重量%以下となるよう蒸留などにより除去することが好ましい。沸点100℃以下のアルコールは、前述の加水分解反応、縮合反応の際に生じる場合がある。
【0104】
また、上記のようにして得られた組成物は、口径が0.05〜5μm程度のテフロン(登録商標)製、ポリエチレン製、ポリプロピレン製等のフィルターで濾過することで、組成物中の異物を除去することができ、良好な塗膜を得ることができる。
【0105】
次に、上記のような反射防止膜形成用組成物を透明基板上に塗布する。
【0106】
ここで使用できる透明基板としては、ガラスの他、ポリカーボネート、ポリエステル、芳香族ポリアミド、ポリイミドアミド、ポリエーテルスルホン、環状オレフィンの開環重合体およびその水素添加物等の樹脂基板を挙げることができる。
【0107】
これらの基板には所望により、シランカップリング剤等による薬品処理、プラズマ処理、イオンプレーティング、スパッタリング、気相反応法、真空蒸着等の適宜の処理を施しておいてもよい。
【0108】
塗布する際には、例えばスピンコート、浸漬法、ロールコート法、スプレー法、バー塗布法などの適宜の塗装手段を用いることができる。
【0109】
このときの塗布膜厚は、溶媒除去後の膜厚として0.005〜2μm程度とすることが好ましい。さらに厚い膜厚を所望する際には、塗布工程を複数回繰り返し、厚膜化することも可能である。このとき、2回塗りでは0.01〜4μm程度、3回塗りで0.015〜6μm程度の塗膜を形成することもできる。
【0110】
次いで、溶媒を除去する。溶媒除去工程は常温にて所定時間静置する等の適当な方法で実施することができる他、後述の加熱工程をもって溶媒除去工程に代えることもできる。
加熱工程は必要に応じて任意的に実施することができる。
【0111】
加熱工程は、好ましくは80〜400℃、より好ましくは100〜350℃の温度で、好ましくは2〜240分間、より好ましくは5〜120分間加熱することにより行うことができる。
【0112】
加熱の方法としては例えば、ホットプレート、オーブン、ファーネス等を使用することができ、加熱時の雰囲気としては、空気中、窒素雰囲気下、アルゴン雰囲気下、真空下、低酸素濃度雰囲気下等の条件下で行うことができる。
【0113】
このような加熱処理を実施することにより、本発明の反射防止膜はより強固なものとなる。これは本発明の反射防止膜に含有される、上記式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物から選択される少なくとも1種がガラス質または巨大高分子となることによるものであろうと推察される。
【0114】
上記電子線照射にあたっては、0.1〜10keVの電子線を使用し、100〜20,000J/m2の露光量で行うことができる。
また、上記紫外線照射にあたっては、150〜300nmの紫外線を使用し、100〜20,000J/m2の露光量で行うことができる。
【0115】
本発明の反射防止膜の膜厚は、低反射の積層膜が得られるという点から10〜500nmであることが好ましい。
【0116】
上記のように透明基板上に本発明の反射防止膜を形成した後に、さらに反射防止膜の上部に透明導電性電極を形成することにより、本発明の積層体とすることができる。
【0117】
ここで使用できる透明導電性電極としては、例えば酸化亜鉛、酸化錫、酸化インジウム、錫ドープ酸化インジウム、酸化インジウム・酸化亜鉛複合材などを挙げることができる。
【0118】
このような透明導電性電極を形成する方法としては、例えばスパッタ法、真空蒸着法、イオンプレーティング法、塗布法、メッキ法などを挙げることができる。
【0119】
透明導電性電極の好ましい厚さは、好ましくは30〜500nm、より好ましくは50〜400nmである。
【0120】
次に本発明の表示素子について説明する。
【0121】
本発明の表示素子は、観察者側の面に上記の積層体を有するものであり、従来知られている表示素子と比較して画面輝度に優れるものである。
【0122】
本発明の表示素子は、例えば液晶表示素子、エレクトロルミネッセンス表示素子、プラズマ表示素子、フィールドエミッション表示素子、または電気泳動型表示素子であることができる。
【0123】
以上記載してきたように、本発明の反射防止膜は低屈折率と実用的な耐熱性の双方を具備し、透明基板と透明導電性電極の間に本発明の反射防止膜を有する本発明の積層体は、液晶表示素子、エレクトロルミネッセンス表示素子、プラズマ表示素子、フィールドエミッション表示素子、または電気泳動型表示素子等の表示素子の輝度向上に資する。
【0124】
【実施例】
以下、本発明を実施例を挙げてさらに具体的に説明する。ただし、以下の記載は、本発明の態様例を概括的に示すものであり、特に理由なく、かかる記載により本発明は限定されるものではない。
【0125】
なお、実施例および比較例中の部および%は、特記しない限り、それぞれ重量部および重量%であることを示している。
また、各種の評価は以下の方法によった。
【0126】
重量平均分子量(Mw)
下記条件によるゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定した。
試料:テトラヒドロフランを溶媒として使用し、加水分解縮合物1gを、100ccのテトラヒドロフランに溶解して調製した。
標準ポリスチレン:米国プレッシャーケミカル社製の標準ポリスチレンを使用した。
装置:米国ウオーターズ社製の高温高速ゲル浸透クロマトグラム(モデル150−C ALC/GPC)
カラム:昭和電工(株)製のSHODEX A−80M(長さ50cm)
測定温度:40℃
流速:1cc/分
【0127】
耐熱性
ガラス基板上に、スピンコート法を用いて反射防止膜形成用組成物を塗布し、ホットプレート上で90℃で3分間加熱して溶媒を除去し、次いで250℃で3分間加熱処理を行い、膜厚100nmの反射防止膜を形成したガラス基板を得た。得られた反射防止膜付きガラス基板を350℃窒素下で5時間加熱し、加熱前後の塗膜の膜厚変化を測定した。このときの膜厚変化の絶対値が5%以下のとき、耐熱性は良好と評価される。
【0128】
屈折率
シリコン基板上に、スピンコート法を用いて反射防止膜形成用組成物を塗布し、ホットプレート上で90℃で3分間加熱して溶媒を除去し、次いで250℃で3分間加熱処理を行い膜厚が100nmの反射防止膜を形成したシリコン基板を得た。この塗膜の屈折率を633nmの波長の分光エリプソメーターを用いて測定した。屈折率が1.33以下のとき、結果は良好とされる。
【0129】
反射率測定
ガラス基板上に、組成物をスピンコート法を用いて反射防止膜形成用組成物を塗布し、ホットプレート上で90℃で3分間加熱して溶媒を除去し、次いで250℃で3分間加熱処理を行い膜厚が100nmの反射防止膜を形成したガラス基板を得た。このガラス基板上の反射防止膜上に、スパッタ法を用いて厚さ50nmの錫ドープ酸化インジウムを形成し、積層体を形成した。
この積層体に対して、633nmのヘリウム・ネオンレーザーを錫ドープ酸化インジウム膜面から直交して入射させ、ガラス面から出てくるレーザー光強度を測定し、入射光からの強度変化を算出した。このレーザー光強度の変化率の絶対値が1%以下の場合、反射率の結果は良好といえる。
【0130】
合成例1
石英製セパラブルフラスコ中で、式(1)で表される化合物としてメチルトリメトキシシラン276.01g、式(2)で表される化合物としてテトラメトキシシラン86.14gおよび触媒としてテトラキス(アセチルアセトナート)チタン0.0092gを、プロピレングリコールモノエチルエーテル101gに溶解させたのち、スリーワンモーターで攪拌させ、溶液温度を55℃に安定させた。次に、イオン交換水225.52gとプロピレングリコールモノエチルエーテル263.00gの混合溶液を1時間かけて溶液に添加した。その後、55℃で4時間反応させたのち、アセチルアセトン48.12gを添加し、さらに30分間反応させ、反応液を室温まで冷却した。50℃で反応液からメタノールと水を含む溶液を227gエバポレーションで除去し、反応液▲1▼を得た。
このようにして得られた加水分解/縮合生成物の重量平均分子量は、1,230であった。
【0131】
なお合成例1において、式(2)で表される化合物(テトラメトキシシラン)の完全加水分解/縮合生成物に換算した使用量は、式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物を完全加水分解/縮合生成物に換算した使用総量に対し20.1重量%に相当する。
【0132】
合成例2
石英製セパラブルフラスコ中で、式(1)で表される化合物としてメチルトリメトキシシラン205.50gと式(2)で表される化合物としてテトラメトキシシラン85.51gを、プロピレングリコールモノエチルエーテル426gに溶解させたのち、スリーワンモーターで攪拌させ、溶液温度50℃に安定させた。次に、触媒としてマレイン酸0.63gを溶解させたイオン交換水182gを1時間かけて溶液に添加した。その後、50℃で3時間反応させたのち、反応液を室温まで冷却した。50℃で反応液からメタノールを含む溶液を360gエバポレーションで除去し、反応液▲2▼を得た。
このようにして得られた加水分解/縮合生成物の重量平均分子量は、1,400であった。
【0133】
なお合成例2において、式(2)で表される化合物(テトラメトキシシラン)の完全加水分解/縮合生成物に換算した使用量は、式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物を完全加水分解/縮合生成物に換算した使用総量に対し24.8重量%に相当する。
【0134】
合成例3
石英製セパラブルフラスコに、蒸留エタノール370g、蒸留プロピレングリコールモノプロピルエーテル200g、イオン交換水160gと触媒としてメチルアミンの10%水溶液90gを入れ、均一に攪拌した。この溶液に式(1)で表される化合物としてメチルトリメトキシシラン136gと式(2)で表される化合物としてテトラエトキシシラン209gの混合物を添加した。溶液を52℃に保ったまま、2時間反応を行った。この溶液にプロピレングリコールモノプロピルエーテル300gを加え、その後、50℃のエバポレーターを用いて溶液を10%(完全加水分解/縮合生成物換算)となるまで濃縮し、その後、酢酸の10%プロピレングリコールモノプロピルエーテル溶液10gを添加し、反応液▲3▼を得た。
このようにして得られた加水分解/縮合生成物の重量平均分子量は、904,000であった。
【0135】
なお合成例3において、式(2)で表される化合物(テトラエトキシシラン)の完全加水分解/縮合生成物に換算した使用量は、式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物を完全加水分解/縮合生成物に換算した使用総量に対し47.3重量%に相当する。
【0136】
合成例4
石英製セパラブルフラスコに、蒸留エタノール428g、イオン交換水215gと触媒としてテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドの25%水溶液15.6gを入れ、均一に攪拌した。この溶液に式(1)で表される化合物としてメチルトリメトキシシラン40.8gと式(2)で表される化合物としてテトラエトキシシラン61.4gの混合物を添加した。溶液を57℃に保ったまま、2時間反応を行った。この溶液にプロピレングリコールモノプロピルエーテル300gを加え、その後、50℃のエバポレーターを用いて溶液を10%(完全加水分解/縮合生成物換算)となるまで濃縮し、その後、マレイン酸の10%プロピレングリコールモノプロピルエーテル溶液20gを添加し、反応液▲4▼を得た。
このようにして得られた加水分解/縮合生成物の重量平均分子量は、1,600,000であった。
【0137】
なお合成例4において、式(2)で表される化合物(テトラエトキシシラン)の完全加水分解/縮合生成物に換算した使用量は、式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物を完全加水分解/縮合生成物に換算した使用総量に対し46.8重量%に相当する。
【0138】
合成例5
石英製セパラブルフラスコに、蒸留エタノール428g、イオン交換水215gと触媒としてテトラメチルアンモニウムハイドロオキサイドの25%水溶液15.6gを入れ、均一に攪拌した。この溶液に式(1)で表される化合物としてメチルトリメトキシシラン40.8gと式(2)で表される化合物としてテトラエトキシシラン61.4gと式(3)で表される化合物としてヘキサエトキシジシロキサン2.4gの混合物を添加した。溶液を57℃に保ったまま、2時間反応を行った。この溶液にプロピレングリコールモノプロピルエーテル300gを加え、その後、50℃のエバポレーターを用いて溶液を10%(完全加水分解縮合物換算)となるまで濃縮し、その後、マレイン酸の10%プロピレングリコールモノプロピルエーテル溶液20gを添加し、反応液▲5▼を得た。
このようにして得られた加水分解/縮合生成物の重量平均分子量は、1,650,000であった。
【0139】
なお合成例5において、式(2)で表される化合物(テトラエトキシシラン)の完全加水分解/縮合生成物に換算した使用量は、式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物を完全加水分解/縮合生成物に換算した使用総量に対して45.8重量%に相当する。
【0140】
実施例1
合成例3で得られた反応液▲3▼を孔径0.2μmのテフロン(登録商標)製フィルターで濾過し、反射防止膜形成用組成物を調製した。
この反射防止膜形成用組成物を使用し、上記の評価方法に従って評価を行った。結果を表1に示す。
ここで形成された反射防止膜の屈折率は1.27と優れた値を示し、耐熱性試験の膜厚変化率の絶対値は1.5%であり、優れた耐熱性を示した。
また、ここで形成した積層体の反射率評価では、レーザー光強度変化の絶対値が0.3%と優れた反射防止性能を示した。
【0141】
実施例2〜8
実施例1において、反応液▲3▼の代わりに表1に記載の反応液または反応液の混合物を使用した他は実施例1と略同様に実施し、評価した。評価結果を表1に併せて示す。
【0142】
比較例1
実施例1において、反応液▲3▼を使用した反射防止膜形成工程を行わず、ガラス基板上に直接錫ドープ酸化インジウムを形成した。
この積層膜の反射率を評価したところ、1.6%と反射防止能に劣るものであった。
【0143】
比較例2
実施例1において、反応液▲3▼の代わりに旭硝子(株)製サイトップ(フッ素含有有機ポリマー)を用いたこと以外は実施例1と略同様に評価を行った。
ここで形成した反射防止膜の屈折率は1.34であり、1.33を超える屈折率を示した。また、反射防止膜の耐熱性試験での膜厚変化の絶対値は7.2%であり、実用的な耐熱性に劣るものであることがわかった。
【0144】
また、ここで形成した積層体の反射率評価では、レーザー光強度変化の絶対値は1.1%であり、反射防止能に劣るものであった。
【0145】
【表1】
【0146】
【発明の効果】
本発明によれば、各種の表示素子の輝度を向上させるために使用するのに好適な、透明基板と透明導電性電極の間に形成される低屈折率かつ耐熱性に優れる反射防止膜、透明基板と透明導電性電極の間に該反射防止膜を有する積層体、および該積層体を具備する表示素子が提供される。
本発明の反射防止膜、積層体を有する表示素子は、画面輝度に優れる。
Claims (6)
- 透明基板と透明導電性電極の間に形成された反射防止膜であって、波長633nmにおける屈折率が1.33以下であることを特徴とする反射防止膜。
- 上記反射防止膜が、下記式(1)、(2)および(3):
RaSi(OR1)4−a ・・・・・(1)
(式中、Rは水素原子、フッ素原子または1価の有機基であり、R1は1価の有機基でありそしてaは1または2である。)
Si(OR2)4 ・・・・・(2)
(式中、R2は1価の有機基を表す。)
R3 b(R4O)3−bSi−(R7)d−Si(OR5)3−cR6 c
・・・(3)
(式中、R3〜R6は同一または異なりそれぞれ1価の有機基を表し、R7は酸素原子、フェニレン基または−(CH2)n−で表される基(ここで、nは1〜6の整数である)を表し、bおよびcは同一または異なり0〜2の整数であり、dは0または1である。)
のそれぞれで表される化合物よりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物の加水分解/縮合生成物を含有する請求項1に記載の反射防止膜。 - 上記式(1)〜(3)のそれぞれで表される化合物よりなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物の加水分解および縮合をアルカリ触媒の存在下で行う請求項2に記載の反射防止膜。
- 透明基板と透明導電性電極の間に請求項1〜3のいずれか一項に記載の反射防止膜を有する積層体。
- 請求項4に記載の積層体を具備する表示素子。
- 上記表示素子が、液晶表示素子、エレクトロルミネッセンス表示素子、プラズマ表示素子、フィールドエミッション表示素子または電気泳動型表示素子である請求項5に記載の表示素子。
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