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JP2003523963A - クリプトスポリジウム・パルヴム関連疾患の治療のためのテトラサイクリン化合物 - Google Patents

クリプトスポリジウム・パルヴム関連疾患の治療のためのテトラサイクリン化合物

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Publication number
JP2003523963A
JP2003523963A JP2001552905A JP2001552905A JP2003523963A JP 2003523963 A JP2003523963 A JP 2003523963A JP 2001552905 A JP2001552905 A JP 2001552905A JP 2001552905 A JP2001552905 A JP 2001552905A JP 2003523963 A JP2003523963 A JP 2003523963A
Authority
JP
Japan
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tetracycline compound
cryptosporidium parvum
alkyl
hydrogen
mammal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001552905A
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English (en)
Inventor
スチュワート ビー. レビー
マーク エル. ネルソン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tufts University
Original Assignee
Tufts University
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Filing date
Publication date
Application filed by Tufts University filed Critical Tufts University
Publication of JP2003523963A publication Critical patent/JP2003523963A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 哺乳動物におけるクリプトスポリジウム・パルヴム関連疾患治療のための方法および組成物について説明する。クリプトスポリジウム・パルヴム関連疾患の治療に有用な複数の新規テトラサイクリ化合物も含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】関連出願 本出願は、すべての内容が参照として本明細書に組み入れられる、2000年1月2
4日に出願された「クリプトスポリジウム・パルヴム(Cryptosporidium parvum
)関連疾患の治療のためのテトラサイクリン化合物(Tetracycline Compounds f
or Treatment of Cryptosporidium parvum Related Disorders)」と題された米
国特許仮出願第60/178,519号の優先権を主張する。本出願は、1999年1月22日に
出願された「薬学的に活性のある化合物およびその使用法(Pharmaceutically A
ctive Compounds and Methods of Use Thereof)」と題された米国特許出願第09
/234,847号、および、1999年9月14日に出願された「遷移金属を基礎とする化学
物質で置換されたテトラサイクリンの調製法(Methods Of Preparing Substitut
ed Tetracyclines With Transition Metal-Based Chemistries)」と題された米
国特許仮出願第60/154,701号に関連する。いずれの出願とも、そのすべての内容
が明確に参照として本明細書に組み入れられる。
【0002】発明の背景 クリプトスポリジウム・パルヴム(Cryptosporidium parvum、またはC.パルヴ
ム)は、アピコンプレクサ(Apicomplexa)門の腸内原生動物の1種である。クリ
プトスポリジウム・パルヴムは、ヒトおよび一部の家畜にみられる下痢の主な原
因である(Tzipori、Advances in Parasitology(1988)27:63〜129)。クリプ
トスポリジウム・パルヴムは、免疫適格性のヒトにおける自己制限性の下痢の散
発例および飲料水を媒介とする大規模集団発生の原因である(Current、W.L.ら
、Clinical Microbiology Reviews、(1991)4:325)。C.パルヴムは、エイズ
患者における下痢および衰弱に関連した複数の重要な日和見感染症(OI)の1種
である。米国内の地域によって異なるが、エイズ患者の10%〜15%程度が同疾患
に感染している(Peterson、Clinical Infectious Diseases、(1992)15:903
)。免疫不全な宿主への感染は持続性(persistent)となる場合があり、生命を
脅かす深刻な絶え間のない水様便および衰弱をもたらす。感染した状態が長引く
と、肝胆(HB)管へ感染が拡がり、重篤な合併症を発症する場合がある(Flanig
an、Progress in Clinical Parasitiology(1993)3:1)。エイズ患者が感染し
ているOIのうち、C.パルヴムは一貫して効果のある治療法がない極めて少数の感
染症の一つである。これまで、過免疫のウシ初乳による治療(Tzipori,Lancet.
(1986)ii:344;Ungar,Gastroenterology(1990)98:486)、およびパロモマ
イシン(PRM)による治療(Fitchenbaum、Clinical Infectious Diseases(1993
)16:298)でエイズ患者の治療が成功したという少数の報告があるだけである
。一貫して効果のある利用可能な抗菌薬がないため、C.パルヴムに対する新規治
療薬を探す必要がある。患者ケアが大きく改善されてエイズ患者の生存期間が延
長しており、この集団における疾患の発症率は上昇を続ける可能性が高い。
【0003】 C.パルヴムの生活環は、哺乳動物に感染する他のコクシジウム原虫(coccidia
)と共通する部分が多い。生活環を以下の6つの主要な発生事象に分けることが
できる(Current、Journal of Protozoology、(1986)33:98):脱嚢、感染性
胞子の放出;メロゾイト産生、宿主細胞内における無性増殖;生殖体形成、雄性
配偶子および雌性配偶子(micro and macrogamete)の形成;受精、雄性配偶子
および雌性配偶子の合体;感染状態をある宿主から別の宿主へ伝達する環境耐性
段階の確立のための、オーシスト(oocyst)壁の形成;および胞子形成、オーシ
スト壁内における感染性胞子の形成。C.パルヴムの各細胞内段階は、宿主細胞の
微絨毛領域に限定される寄生体(parasitophorous)液胞内でみられる。一方、C
.パルヴムに極めて近縁のトキソプラズマ・ゴンディ(Toxoplasma gondii)、ア
イメリア(Eimeria)、またはイソスポーラ(Isopora)における同等の時期は、
宿主細胞質の深部の寄生体液胞内で起きる。C.パルヴムのオーシストは宿主細胞
内で胞子を形成し、便中に放出されて感染性を示す。C.パルヴムのオーシストの
約20%は薄い壁を有し、同宿主の内腔に胞子を放出し、残る80%は厚い2層から
なる環境耐性のオーシスト壁を形成して便中に放出される。4個の胞子が薄い壁
のオーシストから現れること、およびシゾゴニーの周期が繰り返されることで免
疫不全状態の宿主における感染が持続する。これは自家感染として知られる。
【0004】発明の概要 一つの態様において、本発明は有効量のテトラサイクリン化合物を哺乳動物に
投与することによって、哺乳動物においてクリプトスポリジウム・パルヴムを制
御する方法に関する。本発明のテトラサイクリン化合物の例は、式Iで示される
化合物およびそれらの薬学的に許容される塩を含む:
【化11】 式中、 XはCHC(R13Y'Y)、CHR6、S、NR6、またはOであり; R2、R4およびR4'はそれぞれ水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコ
キシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルア
ミノ、アリールアルキル、アリール、複素環、複素環式芳香族、またはプロドラ
ッグ成分であり; R2'、R3、R10、R11およびR12はそれぞれ水素またはプロドラッグ成分であり; R5はヒドロキシ、水素、チオール、アルカノイル、アロイル、アルカロイル、ア
リール、複素環式芳香族、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ア
ルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、ま
たはアリールアルキルであり; R6、R7、R8およびR9はそれぞれ独立に水素、ヒドロキシル、ハロゲン、チオール
、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルコキシ、アルキルチオ、
アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、またはアリール
アルキルであり; R13は水素、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ア
ルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、ま
たはアリールアルキルであり; Y'およびYはそれぞれ独立に水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、スルフヒ
ドリル、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチ
オ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、またはアリ
ールアルキルである。
【0005】 本発明はまた、有効量のテトラサイクリン化合物を哺乳動物に投与することに
より、哺乳動物におけるクリプトスポリジウム・パルヴム関連疾患を治療する方
法にも関する。ある態様において、テトラサイクリン化合物は式(I)で示され
る。別の有利な態様において、哺乳動物は免疫無防備状態であり、例えばエイズ
に罹患しているか化学療法を受けている。哺乳動物はヒトであることが好ましい
【0006】 別の態様において、本発明は哺乳動物のクリプトスポリジウム・パルヴム関連
疾患を治療するための有効量のテトラサイクリン化合物および薬学的に許容され
る担体を含む、薬学的組成物に関する。
【0007】 さらに別の態様において、本発明は以下の式で示されるテトラサイクリン化合
物を特徴とする。
【化12】
【0008】発明の詳細な説明 本発明は少なくとも部分的には、有効量のテトラサイクリン化合物を哺乳動物
に投与することにより哺乳動物においてクリプトスポリジウム・パルヴムを制御
する方法に関する。
【0009】 クリプトスポリジウムは、臨床的に重要なヒト病原体として過去20年間にわた
り大きく注目されてきた、コクシジウム原虫寄生虫の1種である。クリプトスポ
リジウムは過去数十年間にわたり希な日和見性の動物病原体と考えられていたが
、1976年にヒトのクリプトスポリジウム症の第一症例が、重度の胃腸炎に2週間
罹患していたテネシー州農村部に住む3歳の少女に認められた(Flanigan、Prog
Clin Parasitol(1993)1)。腸粘膜が電子顕微鏡で観察され、クリプトスポリ
ジウム・パルヴムがヒトにおける感染種であることが発見された。1980年代初頭
には、クリプトスポリジウム症の症例と免疫不全者(エイズ(免疫不全症候群)
の患者など)との強い関連性により、クリプトスポリジウムが偏在性のヒト病原
体の先頭に据えられた。水を介して感染する(しばしば飲料水に含まれる)クリ
プトスポリジウムのオーシストの感染によりる、免疫無防備状態の患者集団およ
びクリプトスポリジウム症のさまざまな発生は現在増加傾向にあり、この病原体
は世界的に注目されている。他の腸内病原体とは異なり、クリプトスポリジウム
は複数の異なる宿主に感染可能であり、ほぼすべての環境で長期間生存すること
が可能であり(Keuschら、Schweiz Med Wochenschr、(1995)125(18):899)
、かつ気候や場所を問わず生息する。
【0010】 「テトラサイクリン」または「テトラサイクリン誘導体」の化合物という用語
は、テトラサイクリン、および例えばクロルテトラサイクリン、オキシテトラサ
イクリン、デメクロサイクリン、メタサイクリン、ドキシサイクリン、ミノサイ
クリン、およびサンサイクリンなどの他のテトラサイクリンファミリーの抗生物
質を含む。他のテトラサイクリン化合物は、例えば米国特許出願第09/234,847号
、および米国特許第5,834,450号;第5,532,227号;第5,789,395号;第5,639,742
号および独国特許第28 14 974号および第28 20 983号に記載されている。前述の
特許出願および特許のすべての内容は明確に参照として本明細書に組み入れられ
る。
【0011】 より最近の研究では、さまざまな治療条件および投与経路において有効な新規
テトラサイクリン抗生物質組成物の開発ならびに、1948年以来導入されてきた従
来のテトラサイクリンファミリーの抗生物質と比較して同等、またはより有効な
ことが証明される可能性のある新規テトラサイクリン類似体の開発に努力が傾け
られている。このような開発の代表的なものは、米国特許第3,957,980号;第3,6
74,859号;第2,980,584号;第2,990,331号;第3,062,717号;第3,557,280号;第
4,018,889号;第4,024,272号;第4,126,680号;第3,454,697号;および第3,165,
531号に含まれている。これら公表済みの特許は、薬理学的に活性を有するテト
ラサイクリンおよびテトラサイクリン類似体の組成物を探索する調査の多様性の
範囲を単に代表するものであって、個々の内容は明確に参照として組み入れられ
る。
【0012】 歴史的には、初期の開発および導入の直後に、その特異的な剤形や化学構造に
かかわらず、テトラサイクリンがリケッチア、数種のグラム陽性細菌およびグラ
ム陰性細菌、ならびに結膜炎およびオウム病を含む性病性リンパ肉芽腫(lympho
granuloma venereum)の原因となる病原体に対して薬理学的に極めて有効である
ことが判明した。こうしてテトラサイクリンは「広スペクトル」の抗生物質とし
て認められるに至った。続いて、テトラサイクリンのインビトロにおける抗菌活
性、実験的感染における有効性、および薬理学的特性の確立により、一つのクラ
スとしてのテトラサイクリンは急速に、治療目的で広く使用されるようになった
。しかし、重いおよび軽い、疾患および障害の全てに対してテトラサイクリンが
広く使用されたことにより、共生性および病原性両方の高感受性細菌種(例えば
肺炎球菌およびサルモネラ)においてさえ、これらの抗生物質に対する耐性の出
現がもたらされた。テトラサイクリン耐性生物の増加により、選択用の抗生物質
としてのテトラサイクリンおよびテトラサイクリン類似体の組成物の使用は総体
的に低下傾向にある。
【0013】 一つの態様において、本発明のテトラサイクリン化合物は100 μg/ml未満、50
μg/ml未満、20 μg/ml未満、10 μg/ml未満、または1 μg/ml未満の濃度の70
%を上回るクリプトスポリジウム・パルヴムを抑制する。クリプトスポリジウム
・パルヴムの抑制を、実施例2に記載されたアッセイ法で調べることができる。
【0014】 本発明のテトラサイクリン化合物は式Iで示される化合物およびそれらの薬学
的に許容される塩を含む:
【化13】 式中、 XはCHC(R13Y'Y)、CHR6、S、NR6、またはOであり; R2、R4およびR4'はそれぞれ水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコ
キシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルア
ミノ、アリールアルキル、アリール、複素環、複素環式芳香族、またはプロドラ
ッグ成分であり; R2'、R3、R10、R11およびR12はそれぞれ水素またはプロドラッグ成分であり; R5はヒドロキシ、水素、チオール、アルカノイル、アロイル、アルカロイル、ア
リール、複素環式芳香族、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ア
ルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、ま
たはアリールアルキルであり; R6、R7、R8およびR9はそれぞれ独立に水素、ヒドロキシル、ハロゲン、チオール
、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルコキシ、アルキルチオ、
アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、またはアリール
アルキルであり; R13は水素、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ア
ルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、ま
たはアリールアルキルであり; Y'およびYはそれぞれ独立に水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、スルフヒ
ドリル、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチ
オ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、またはアリ
ールアルキルである。
【0015】 さらに一つの態様において、R2'、R3、R10、R11、およびR12はそれぞれ水素ま
たはプロドラッグ成分である。さらに、R4およびR4'は、例えば低級アルキル(
例えばメチル、エチル、プロピル、およびブチル)などのアルキルでありうる。
別の態様において、R5はヒドロキシル、水素、または例えばエステル、有利には
プロパン酸エステルなどのアルカノイルである。さらに別の態様において、XはS
またはCHR6である。R6の例には例えば、メチル基、エチル基、プロピル基などの
アルキル基、またはハロゲン基もしくはヒドロキシル基が含まれる。有利には、
R6は例えば硫黄原子などのヘテロ原子を含みうる。例えばR6は、例えばシクロペ
ンチルチオエーテルなどのチオエーテルである。R9の有利な例には、水素原子、
ならびに例えばt-ブチル基などのアルキル基および例えばシクロペンテニル基な
どのアルケニル基が含まれる。
【0016】 本発明のテトラサイクリン化合物は例えば、以下の式で示される化合物を含む
【化14】
【化15】
【化16】
【化17】
【化18】
【化19】
【化20】
【化21】
【0017】 本発明の好ましいテトラサイクリン化合物の他の例には例えば、5-プロピオニ
ル-6-シクロペンチルスルファニルメチルドキシサイクリン;チアテトラサイク
リン;9-シクロペンタ-1-エニル-ドキシサイクリン;5-プロピオニル-9-tert-ブ
チル-ドキシサイクリン;ドキシサイクリン;9-tert-ブチルドキシサイクリン;
9-シクロヘキサ-1-エニルエチニルミノサイクリン;および6-シクロペンチルス
ルファニルメチルドキシサイクリンなどが含まれる。
【0018】 本発明のテトラサイクリン化合物は、実施例1に記載された方法で合成される
。スキーム1は、メタサイクリンを出発原料とするチオールエステルの一般的な
合成法を示す。
【化22】
【0019】 13置換型チオールを、上述のスキーム1で概略された方法で合成することがで
きる。化合物の合成は実施例1に詳細に記載されている。一般に、13置換型チオ
ールエーテル(1B)を、エタノール中でテトラサイクリン塩(塩酸メタサイクリ
ン、1Aなど)、AIBN(2,2'-アゾビスイソブチロニトリル)、およびチオールを
不活性雰囲下で6時間環流しながら加熱することにより合成することができる。
【0020】 9-シクロペンテニルドキシサイクリンなどの9置換型テトラサイクリンを、ス
キーム2に示す方法で合成することができる。例えば9置換型テトラサイクリン化
合物を、テトラサイクリン化合物(例えばドキシサイクリン、2A)を硫酸および
硝酸ナトリウムで処理することにより合成することができる。得られた産物は、
7-ニトロ異性体および9-ニトロ異性体(それぞれ2Bおよび2C)の混合物である。
7-ニトロ(2B)誘導体および9-ニトロ(2C)誘導体を水素ガスと白金触媒を用い
て水素化により処理してアミン2Dおよび2Eを得る。異性体を、この時点で従来の
方法を用いて分離する。9置換型アルケニル誘導体を合成するには、9-アミノテ
トラサイクリン化合物(2E)をHONOで処理してジアゾニウム塩(2F)を得る。塩
(2F)を適切なハロゲン化試薬(例えばR9Br:式中、R9はアリール部分、アルケ
ニル部分、またはアルキニル部分)で処理して所望の化合物(例えば、スキーム
2における9-シクロペンタ-1-エニルドキシサイクリン(2G))を得る。
【化23】
【0021】 「アルケニル」という用語は、直鎖状アルケニル基、分枝状アルケニル基、シ
クロアルケニル(脂環)基、アルケニル置換型シクロアルキル基またはアルケニ
ル置換型シクロアルケニル基、およびシクロアルケニル置換型アルキル基または
シクロアルケニル置換型アルケニル基を含む不飽和脂肪族基を含む。アルケニル
という用語は、炭化水素主鎖(例えば酸素原子、窒素原子、硫黄原子、またはリ
ン原子)の1個または複数の炭素に置き換わった酸素原子、窒素原子、硫黄原子
、またはリン原子をさらに含むことができるアルケニル基をさらに含む。好まし
い態様において、直鎖状鎖または分枝状鎖のアルケニル基は、10個またはそれよ
り少ない炭素原子を、かつより好ましくは6個またはそれより少ない炭素原子を
主鎖(例えば、直鎖の場合C1〜C10、分枝鎖の場合C3〜C10)に有する。同様に、
好ましいシクロアルケニル基は、その環構造に4個〜7個の炭素原子を有し、かつ
より好ましくは、例えばシクロペリテンまたはシクロヘキセンなどの環構造に5
個〜6個の炭素を有する。
【0022】 「アルキル」という用語は、直鎖状アルキル基、分枝状アルキル基、シクロア
ルキル(脂環)基、アルキル置換型シクロアルキル基、およびシクロアルキル置
換型アルキル基を含む、飽和脂肪族基を含む。アルキルという用語は、炭化水素
主鎖(例えば酸素原子、窒素原子、硫黄原子、またはリン原子)の1個または複
数の炭素に置き換わった酸素原子、窒素原子、硫黄原子、またはリン原子をさら
に含むことができるアルキル基をさらに含む。好ましい態様において、直鎖状ア
ルキルまたは分枝状アルキルは、10個またはそれ未満の炭素原子、かつより好ま
しくは6個またはそれ未満の炭素原子を主鎖(例えば、直鎖の場合C1〜C10、分枝
鎖の場合C3〜C10)に有する。同様に、好ましいシクロアルキルは、その環構造
に4個〜7個の炭素原子を有し、かつより好ましくは環構造に5個または6個の炭素
原子を有する。
【0023】 また、アルキルという用語は、「不飽和アルキル」および「置換型アルキル」
の両方を含み、後者は、炭化水素主鎖の1個または複数の炭素が水素を置き換え
る置換基を有するアルキル部分を指す。このような置換基は例えばハロゲン、ヒ
ドロキシル、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボニルオキシ、アルコキ
シカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、カルボキシレート、ア
ルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル、アルキルチオカ
ルボニル、アルコキシル、ホスフェート、ホスホナート、ホスフィナート、シア
ノ、アミノ(アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジアリール
アミノ、およびアルキルアリールアミノを含む)、アシルアミノ(アルキルカル
ボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、カルバモイル、およびウレイドを含
む)、アミジノ、イミノ、スルフヒドリル、アルキルチオ、アリールチオ、チオ
カルボキシレート、スルフェート、スルホナート、スルファモイル、スルホンア
ミド、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、アジド、ヘテロシクリル、アルキ
ルアリール、または芳香族部分もしくはヘテロ芳香族部分を含むことができる。
炭化水素鎖上の置換された部分が、適切適切ならばそれ自体置換されうることを
、当業者は理解すると考えられる。シクロアルキルはさらに例えば上述の置換基
で置換される場合がある。「アルキルアリール」部分はアリール(例えばフェニ
ルメチル(ベンジル))で置換されたアルキルである。
【0024】 「アリール」という用語は、0個〜4個のヘテロ原子を含みうる五員環および六
員環の単環芳香族基、例えばベンゼン、ピロール、フラン、チオフェン、イミダ
ゾール、ベンゾキサゾール、ベンゾチアゾール、トリアゾール、テトラゾール、
ピラゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン、およびピリミジンなどを含む、
アリール基を含む。アリール基はまた、ナフチル、キノリル、インドリルなどの
多環融合芳香族基も含む。環構造にヘテロ原子を有するこのようなアリール基は
、「アリールヘテロ環」、「ヘテロアリール」、または「ヘテロ芳香族」と呼ば
れることもある。芳香環は、1か所または複数の環の位置において、例えばハロ
ゲン、ヒドロキシル、アルコキシ、アルキルカルボニルオキシ、アリールカルボ
ニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカルボニルオキシ、
カルボキシレート、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル、アミノカルボ
ニル、アルキルチオカルボニル、ホスフェート、ホスホナート、ホスフィナート
、シアノ、アミノ(アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アリールアミノ、ジア
リールアミノ、およびアルキルアリールアミノを含む)、アシルアミノ(アルキ
ルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ、カルバモイル、およびウレイ
ドを含む)、アミジノ、イミノ、スルフヒドリル、アルキルチオ、アリールチオ
、チオカルボキシレート、スルフェート、スルホナート、スルファモイル、スル
ホンアミド、ニトロ、トリフルオロメチル、シアノ、アジド、ヘテロシクリル、
アルキルアリール、または芳香族部分もしくはヘテロ芳香族部分などの上述した
置換基で置換されることができる。アリール基は、多環(例えばテトラリン)を
形成するために、芳香族でない脂環またはヘテロ環と融合または架橋されること
もできる。
【0025】 「アルケニル」および「アルキニル」という用語は、上述のアルキルと長さお
よび潜在的置換において同等であるが少なくとも1か所の二重結合または三重結
合をそれぞれ含む、不飽和脂肪族基を含む。アルキニル基の置換基の例には例え
ば、アルキル、アルケニル(例えばシクロヘキセニルなどの、例えばシクロアル
ケニル)、およびアリール基が含まれる
【0026】 炭素数を特に明記しない限り、本明細書で用いる「低級アルキル」とは、主鎖
構造に1個〜3個の炭素原子を有する、上記で定義したアルキル基を意味する。同
様に「低級アルケニル」および「低級アルキニル」は同様の鎖長を有する。
【0027】 「アルコキシアルキル」、「ポリアミノアルキル」、および「チオアルコキシ
アルキル」という用語は、炭化水素主鎖(例えば酸素原子、窒素原子、または硫
黄原子)の1個または複数の炭素に置き換わった酸素原子、窒素原子、または硫
黄原子をさらに含む、上述のアルキル基を含む。
【0028】 「多環」または「多環式ラジカル(polycyclic radical)」とは、2個または
それ以上の炭素が2個の隣接する環に共通する、例えば環が「融合環」であるよ
うな、2個またはそれ以上の環(cyclic rings)(例えば、シクロアルキル、シ
クロアルケニル、シクロアルキニル、アリール、および/またはヘテロ環)を意
味する。非隣接原子を介して連結した環は、「架橋した」環と呼ばれる。多環の
環のそれぞれを、例えばハロゲン、ヒドロキシル、アルキルカルボニルオキシ、
アリールカルボニルオキシ、アルコキシカルボニルオキシ、アリールオキシカル
ボニルオキシ、カルボキシレート、アルキルカルボニル、アルコキシカルボニル
、アミノカルボニル、アルキルチオカルボニル、アルコキシル、ホスフェート、
ホスホナート、ホスフィナート、シアノ、アミノ(アルキルアミノ、ジアルキル
アミノ、アリールアミノ、ジアリールアミノ、およびアルキルアリールアミノを
含む)、アシルアミノ(アルキルカルボニルアミノ、アリールカルボニルアミノ
、カルバモイル、およびウレイドを含む)、アミジノ、イミノ、スルフヒドリル
、アルキルチオ、アリールチオ、チオカルボキシレート、スルフェート、スルホ
ナート、スルファモイル、スルホンアミド、ニトロ、トリフルオロメチル、シア
ノ、アジド、ヘテロシクリル、アルキル、アルキルアリール、または芳香族部分
またはヘテロ芳香族部分などの上述の置換基で置換することができる。
【0029】 「ヘテロ原子」という用語は、炭素または水素を除く任意の元素の原子を含む
。好ましいヘテロ原子は、窒素、酸素、硫黄、およびリンである。
【0030】 「アルキルスルフィニル」という用語は、1か所または複数のスルフィニル(S
O)結合、典型的には1か所〜約5か所または6か所のスルフィニル結合を有する官
能基を含む。有利なアルキルスルフィニル基は、1個〜約12個の炭素原子、好ま
しくは1個〜約6個の炭素原子を有する官能基を含む。
【0031】 「アルキルスルホニル」という用語は、1か所または複数のスルホニル(SO2
結合、典型的には1か所〜約5か所または6か所のスルホニル結合を有する官能基
を含む。有利なアルキルスルホニル基は、1個〜約12個の炭素原子、好ましくは1
個〜約6個の炭素原子を有する官能基を含む。
【0032】 「アルカノイル」という用語は、1個〜約4個または5個のカルボニル基を有す
る官能基を含む。「アロイル」という用語は、カルボニル置換基を有するフェニ
ルおよび他の炭素環アリールなどのアリール基を含む。「アルカロイル」という
用語は、アルキルカルボニル置換基(例えばフェニルアセチル)を有するアリー
ル基を含む。
【0033】 本発明のいくつかのテトラサイクリン化合物の構造は不斉炭素原子を含む。キ
ラル原子より生じる異性体(例えばすべてのエナンチオマーおよびジアステレオ
マー)は特に明記しない限り本発明の範囲に含まれる。このような異性体を、従
来の分離技術により、かつ立体化学的に制御された合成により実質的に純粋な状
態で得ることができる。
【0034】 本発明はまた、哺乳動物におけるクリプトスポリジウム・パルヴム関連疾患の
治療または予防に用いる有効量のテトラサイクリン化合物を含む薬学的組成物、
および薬学的に許容される担体に関する。薬学的組成物は、有効量の補助的な抗
クリプトスポリジウム・パルヴム剤を含みうる。
【0035】 「薬学的に許容される担体」という用語は、テトラサイクリン化合物(群)と
同時投与される(coadministered)ことができ、テトラサイクリン化合物が、例
えばクリプトスポリジウム・パルヴム関連疾患の治療またはクリプトスポリジウ
ム・パルヴム関連疾患の予防など意図された機能を実行することを可能にする物
質を含む。そのような担体の例には、溶液、溶媒、分散媒(dispersion media)
、希釈剤(delay agent)、エマルジョンなどがある。薬学的に活性な物質のた
めのこのような媒介物の使用は当技術分野で周知である。また本発明のテトラサ
イクリン化合物との使用に適したその他の任意の従来の担体が含まれる。
【0036】 例えば本発明の1個または複数の化合物を、被験者に単独で投与することがで
き、またより一般的には、本発明の化合物を従来の賦形剤、すなわち非経口、経
口、または他の望ましい投与法に適していてかつ活性化合物と有害な反応をせず
にそのレシピエントに有害でない、薬学的に許容される有機担体物質または無機
担体物質との混合物中の薬学的組成物の一部として投与することができる。薬学
的に許容される適切な担体は、水、塩溶液、アルコール、植物油、ポリエチレン
グリコール、ゼラチン、ラクトース、アミロース、ステアリン酸マグネシウム、
タルク、ケイ酸、高粘性パラフィン、香油、脂肪酸モノグリセリドおよび脂肪酸
ジグリセリド、ペトロエスラル(petroethral)脂肪酸エステル、ヒドロキシメ
チルセルロース、ポリビニルピロリドンなどを含むがこれらに限定されない。薬
学的調製物を無菌化することが可能であり、かつ望ましいならば助剤、例えば活
性化合物と有害に反応しない、潤滑剤、保存剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、浸透
圧に影響を及ぼす塩、緩衝剤、着色剤、香味料、および/または芳香性物質など
と混合することができる。
【0037】 本発明の少なくとも数種のテトラサイクリン化合物を、プロトン化されかつ水
溶性の形状で、例えば薬学的に許容される有機酸または無機酸の塩(例えば塩酸
塩、硫酸塩、ヘミ硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、酢酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩
、マレイン酸塩、メシレートなど)として、被験者に適切に投与することができ
る。同様に、適切な酸性基が本発明の化合物上に存在する場合、薬学的に許容さ
れる無機塩基または有機塩基の塩を、アンモニウム塩、または有機アミンの塩、
または、カリウム、カルシウム、もしくはナトリウムの塩などのアルカリ金属も
しくはアルカリ土類金属の塩の状態として使用することができる。
【0038】 治療用化合物を、本発明により任意のさまざまな経路で被験者に投与すること
ができる。一般には、局所投与(経皮、頬内、または舌下を含む)、および非経
口投与(腹腔内、皮下、静脈内、皮内、または筋肉内の注射を含む)が好ましい
【0039】 非経口投与の場合、溶液、好ましくは油性溶液または水溶液、ならびに懸濁液
、エマルジョン、またはインプラント(坐剤を含む)が特に適している。治療用
化合物は、複数または単回投与のフォーマット(例えば注射液に通常使用されて
いる滅菌済みの生理食塩水または5%生理食塩水-デキストロース溶液などの流動
性担体中に分散させた状態)で無菌的な状態で製剤化される。
【0040】 腸内投与の場合、タルクおよび/または炭化水素の担体結合剤などを含む錠剤
、糖衣丸、またはカプセル剤特に適しており、担体はラクトースおよび/または
コーンスターチおよび/またはバレイショデンプンが好ましい。甘味を加えた溶
媒を用いるときはシロップやエリキシルなどを使用することができる。徐放性の
組成物を、例えばマイクロカプセル化や多層コーティング法などにより、活性成
分が差動的に(differentially)崩壊可能な被覆剤で保護するように製剤化する
ことができる。
【0041】 局所投与の場合、テトラサイクリン化合物を、ゲル、軟膏、ローション、また
はクリームなどの薬理学的に不活性な局所用担体中に適切に混合することができ
る。そのような局所用担体には、水、グリセロール、アルコール、プロピレング
リコール、脂肪アルコール、トリグリセリド、脂肪酸エステル、またはミネラル
オイルなどが含まれる。他の潜在的局所用担体には、液体ワセリン、パルミチン
酸イソプロピル、ポリエチレングリコール、95%エタノール、5%モノラウリル
酸ポリオキシエチレン水溶液、5%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液などがある。
また、抗酸化剤、湿潤剤、粘度安定化剤などの物質も望ましいならば添加するこ
とができる。
【0042】 所与の治療法に使用される活性化合物の実際に好ましい量は、使用される特定
の化合物、製剤化された特定の組成物、投与様式、特定の投与部位などにより変
動すると考えられる。所与の投与プロトコールにおける最適投与速度を、当業者
は、前出のガイドラインにしたがって行われる従来の投与量決定試験で容易に確
認することができる。
【0043】 治療のための本発明の化合物を一般に、従来のテトラサイクリン療法で使用さ
れている投与量で被験者に投与することができる。例えば「医師用添付文書集(
Physicians' Desk Reference)」を参照されたい。例えば、本発明の1種または
複数の化合物の適切な有効量は、0.01〜100 mg/kg(レシピエント体重)/日の範
囲にあり、好ましくは0.1〜50 mg/kg(レシピエント体重)/日の範囲にあり、よ
り好ましくは1〜20 mg/kg(レシピエント体重)/日の範囲にある。好ましい用量
を1日1回投与するか、またはいくつかの副用量(sub-dose)(例えば2〜5の副用
量)を、1日のうち適切な間隔をおいて、または適切なスケジュールに基づいて
、投与する。
【0044】 一般に、通常の使用環境でその効力を確実にするために、テトラサイクリンの
投与に関して、標準的で一般に知られている予防措置を講じることもまた理解さ
れると考えられる。特にヒトおよび動物のインビボ治療処置に使用する場合、一
般に知られている禁忌(contradictions)および毒性作用を回避するためにあら
ゆる賢明な措置を術者は講じる必要がある。したがって胃腸障害および炎症、腎
毒性、過敏反応、血液変化、ならびにアルミニウムイオン、カルシウムイオン、
およびマグネシウムイオンによる吸収異常について一般に認められている副作用
を、従来の方法で正しく考慮すべきである。
【0045】 テトラサイクリン化合物の「有効量」という用語は、哺乳動物におけるクリプ
トスポリジウム・パルヴムを制御するために必要または十分な量、例えばクリプ
トスポリジウム・パルヴム関連疾患に起因するさまざまな形態的および身体的な
症状を防ぐ量を意味する。有効量は、被験者の大きさや体重、疾患の種類、また
はテトラサイクリン化合物の種類などの要素により変動することができる。例え
ばテトラサイクリン化合物の選択には「有効量」の成分が影響しうる。当業者で
あれば前述の因子群を調べ、テトラサイクリン化合物の有効量に関する判断を過
度の実験を行うことなく下すことができると考えられる。以下の実施例4に記載
されているインビボアッセイ法、またはそれと類似のアッセイ法(例えば細胞系
または疾患の種類の選択が異なる)を行ってテトラサイクリン化合物の「有効量
」を決定することもできる。当業者であれば、前述のインビボアッセイ法に使用
するテトラサイクリン化合物の適切な量を選択することができると考えられる。
有効量のテトラサイクリンは、クリプトスポリジウム・パルヴム関連疾患に罹患
している哺乳動物の治療に有効であることが好ましい。
【0046】 「哺乳動物」という用語は、クリプトスポリジウム・パルヴム関連疾患に罹患
しうる動物を含む。哺乳動物の例には、これらに限定されないが、反芻動物(例
えばウシおよびヤギ)、マウス、ラット、ハムスター、イヌ、ネコ、ウマ、ブタ
、ヒツジ、ライオン、トラ、クマ、サル、チンパンジー、および好ましい態様で
はヒトが含まれる。哺乳動物は免疫適格性または、例えば免疫不全症への罹患な
ど免疫無防備状態であってよい。例えば哺乳動物はエイズに罹患していてもよく
、過去または現時点で化学療法を受けていてもよい。別の態様において、哺乳動
物は高齢または若齢であってよい。哺乳動物はクリプトスポリジウム・パルヴム
関連疾患に罹患していてもしていなくてもよい。テトラサイクリン化合物を、ク
リプトスポリジウム・パルヴム疾患に感受的な哺乳動物に投与して、疾患の発症
を予防することができる。
【0047】 「クリプトスポリジウム・パルヴム関連疾患」という用語は、哺乳動物におけ
るクリプトスポリジウム・パルヴム感染、またはクリプトスポリジウム・パルヴ
ムの存在と関連する疾患を含む。クリプトスポリジウム・パルヴム関連疾患の例
には下痢およびクリプトスポリジウム症が含まれる。
【0048】 別の態様において、本発明は哺乳動物の疾患が治療されるように有効量のテト
ラサイクリン化合物を該哺乳動物に投与することにより、哺乳動物におけるクリ
プトスポリジウム・パルヴム関連疾患を治療する方法に関する。
【0049】 さらなる態様において、本発明は、本発明のテトラサイクリン化合物と併用し
て、補助的な抗クリプトスポリジウム・パルヴム剤を投与することを含む。
【0050】 「併用する」という用語は、本発明のテトラサイクリン化合物および補助的な
抗クリプトスポリジウム・パルヴム剤を同時に投与すること、はじめに薬剤を投
与した後にテトラサイクリン化合物を投与すること、ならびに、はじめにテトラ
サイクリン化合物を投与した後に薬剤を投与することを含む。本発明はまた、他
の治療用薬剤を本発明のテトラサイクリン化合物と併用して投与することを含む
。例えば本発明のテトラサイクリン化合物は、エイズ患者を対象としたエイズ療
法に使用される薬剤と併用して投与されうる。
【0051】 「補助薬剤」という用語は、例えばパロモマイシンおよびその誘導体などの、
抗クリプトスポリジウム・パルヴム活性を有することが当技術分野で周知である
化合物を含む。
【0052】 以下の実施例により本発明をさらに説明する。これらの実施例は、本発明の理
解を助けるために提供されものであり、本発明を制限するものと解釈されるべき
ではない。
【0053】発明の例示 実施例1:テトラサイクリン化合物の合成 以下の実施例で本発明のテトラサイクリン化合物の合成法を説明する。
【0054】 実験手順(Experimental) 融点はメルテンプ(Mel-Temp)キャピラリ融点測定装置で測定し、補正は行っ
ていない。核磁気共鳴(1H NMR)スペクトルを、300 MHzで、ブルカーアヴァン
ス(Bruker Avance)分光計によって記録した。CDCl3、DMSO-d6、またはMeOH-d4 を溶媒として用いた内部標準または外部標準として、テトラメチルシランまたは
3-(トリメチルシリル)-1-プロパンスルホン酸のナトリウム塩に対するδ値(ppm
)で、化学シフト値を表す。使用前にNa2EDTA飽和溶液で処理し、水で洗浄し、
ろ過して130℃のオーブン内で3時間乾燥させた、べーカー(Baker)社製「フラ
ッシュ(flash)」グレードのシリカゲル(40 μm)を用いたスティル(Still)
法にしたがって、カラムクロマトグラフィーを行った。分析目的のTLC分離では
、Na2EDTA飽和溶液に5分間浸漬することで前処理し、130℃で3時間かけて再活性
化させた、J.T.べーカーケミカル(Baker Chemical)社、ニュージャージー州フ
ィリップスバーグ(Phillipsburg)から入手した蛍光インジケーターとともに、
0.25 mmのシリカゲルプレートを用いた。使用した溶媒系を以下に示す:50:50
:5 CHCl3/MeOH/5% Na2EDTA(下相)(I)、65:20:5、CHCl3/MeOH/Na2EDTA(
下相)(II)。ファスト・ブルー(Fast Blue)BB塩の0.5%水溶液を用いて、13
0℃で5分間加熱することによりTLCを可視化した。分析目的のHPLCを、ウォータ
ーズ・ボンダパック(Waters Bondapak)C18逆相カラム上で、2種のバリアン(V
arian)SD 100 HPLCポンプを用いて、ソフトウェアにより流速を1.6 mL/分に調
節して行った。検出を、280 nmに設定したモデル441吸光度検出器を用いたUV吸
収法で行った。使用した移動相を、30%〜100%のメタノールの直線勾配に、1.6
mL/分の流速で30分間以上供し、その後MeOHによるアイソクラティク溶離に供し
た(溶媒系A:0.02 M Na2HPO4+0.001 M Na2EDTA(H3PO3でpH 4.5に調節);溶
媒系B:100% MeOH)。準調整用(semipreparative)HPLC分離では、ウォーター
ズ(Waters)準調整用C18逆相カラムを流速6.4 mL/分で用いた。低分解能および
高分解能の質量分析には、PEマリナー(Mariner)分光計を用いた(Nelsonら、J
. Med. Chem.(1993)36(3):374)。
【0055】 13-[(置換型フェニル)チオ]-5-ヒドロキシ-6-デオキシテトラサイクリン合成の
一般的な方法13-(フェニルチオ)-5-ヒドロキシ-6-α-デオキシテトラサイクリン エタノール(50 mL)中の塩酸メタサイクリン(3.0 g、6.2 mmol)、AIBN(25
0 mg)、およびチオフェノール(1.32 g、12.4 mmol)の混合物を窒素雰囲気下
で6時間環流しながら加熱した。反応混合物を冷却し、ろ過して不溶物を除き、
減圧下で5分の1容まで濃縮した。得られた溶液を冷Et2O中で沈降させ、粗生成物
(2.17 g)を分離した。固体を熱水に溶解させ、pH 5.0のCHCl3中に抽出した。
固体を除去し、MeOH中で活性炭を用いて処理して、産物を分離した(0.958 g、2
7.1 %):融点=164℃〜171℃;TLC Rf=0.67(I);HPLC tR=14.45分。
【0056】13-(シクロペンチルチオ)-5-ヒドロキシ-6-α-デオキシテトラサイクリン 塩酸メタサイクリン(5.0 g、10.4 mmol)を丸底フラスコ中に入れ、100 mLの
エタノール中に懸濁した。20 mLのシクロペンタンチオール(0.0270 mol)およ
びAIBN(250 mg)を添加し、反応混合液を窒素雰囲気下で12時間攪拌しながら環
流した。混合液を蒸留およびろ過により5分の1容に減少させた。ろ液を冷Et2O中
に攪拌しながら緩やかに滴下し、黄色の沈殿を形成させた。化合物を、EDTA-シ
リカによるカラムクロマトグラフィー、CH2Cl2中へのpH 4.5での抽出、またはHP
LCクロマトグラフィーのいずれかを行ってさらに精製した。分析用サンプルは、
HPLCにより、黄色の固体として中程度の収率(28.3%)で産生された。抽出法お
よびMeOH中での活性炭による処理では、高い収率(32.1%)で得られた。融点=
132℃〜139℃;TLC Rf=0.80(I);HPLC tR=21.19分。
【0057】[4S-(4α,12aα)]-9-(ニトロ)-4-(ジメチルアミノ)-1,4,4a,5,5a,6,11,12a-オク タヒドロ-3,5,10,12,12a-ペンタヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-2-ナフタ
センカルボキサミド 1.0 gの塩酸ドキシサイクリンを含む10 mlの濃硫酸の氷冷溶液に0.231 gの硝
酸カリウムを添加した。反応を、大気雰囲気下で1時間攪拌して行った。次に混
合物に150 gを超える氷を注ぎ、得られた固体をn-ブタノールで抽出し、乾燥さ
せて0.9 gの所望の産物を黄緑色の固体として得た。MS(FAB):m/z 490(M+H)
【0058】[4S-(4α,l2aα)]-9-(アミノ)-4-(ジメチルアミノ)-1,4,4a,5,5a,6,11,12a-オク タヒドロ-3,5,10,12,12a-ペンタヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-2-ナフタ
センカルボキサミド 200 mlの水素添加(hydrogenation)ボトルに、1.0 gの化合物1、40 mlのメタ
ノール、1 mlの濃HCl、および100 mgの10% パラジウムを含む炭素を添加する。
水素添加装置を用いて、混合物を30 psiの水素に3時間供する。触媒をろ過して
除き、ろ液を乾燥させ、0.9 gの二塩酸塩を黄色い固体として得る。MS(FAB):
m/z 460(M+H)。
【0059】[4S-(4α,12aα)]-9-(ジアゾニウム)-4-(ジメチルアミノ)-1,4,4a,5,5a,6,11,12 a-オクタヒドロ-3,5,10,12,12a-ペンタヒドロキシ-6-メチル-1,11-ジオキソ-2-
ナフタセンカルボキシミド 10 mlの丸底フラスコに100 mgの化合物2を充填し、4 mlの0.1 N塩酸メタノー
ルに溶解した。溶液を0℃に冷却し、35 μlの亜硝酸ブチルを攪拌しながら添加
した。1時間後、明赤色の反応混合液を100 mlの冷無水ジエチルエーテルに滴下
しながら添加した。ろ過して産物を集め、エーテルで洗浄し、真空デシケーター
内で乾燥させて、73 mgのジアゾニウム塩を橙色の固体として得た。MS(FAB):
m/z 472(M+H)。
【0060】 オレフィン化の一般的な方法 メタノール水溶液(wet methanol)に溶解した0.1 gの9-ジアゾニウム化合物
の溶液に、0.05等量の酢酸パラジウムを添加する。反応混合液を5分間室温で攪
拌し、2等量の所望のオレフィンを添加する。攪拌を大気雰囲気下で18時間続け
るか、またはその後HPLCを行う。完了したら、ろ過して触媒を除き、ろ液を乾燥
させて粗生成物を得る。精製産物を、調整用の逆相HPLCによりメタノールおよび
リン酸緩衝液の勾配を利用して単離する。
【0061】9-(1'-シクロペンテニル)ミノサイクリン MS(FAB):m/z 511(M+H)。
【0062】 実施例2:インビトロにおけるテトラサイクリン化合物のクリプトスポリジウム
・パルヴム感染制御能力のアッセイ法 本アッセイ法は、インビトロにおけるテトラサイクリン化合物のクリプトスポ
リジウム・パルヴム感染制御能力を検討するために設計されている。結果により
、本発明のテトラサイクリン化合物をC.パルヴムの増殖制御に使用できることが
示される。
【0063】 MDCK細胞を96ウェルのプラスチック製マイクロタイタープレート内で成長させ
、成長/維持培地として10% FCSを加えたDMEMを用いて1ウェルあたり約5×104
の細胞を播いた。漂白した4週齢未満のC.パルヴムのオーシストと共に播種後2日
〜3日で、プレートは通常集密して増殖した。最も頻繁に使用したC.パルヴムの
分離株は、仔ウシで増殖させた(calf-propagated)ヒト由来のGCH1であった(T
zipori、Clin. Diagn. Lab. Immunol.(1994)1:450;Tzipori、J. Infect. Di
s.(1995)172:1160)。DMEM培地を陰性対照ウェルにも添加した。テトラサイ
クリン化合物およびオーシストを、同時にウェルに添加した。その後細胞を1日2
回モニターし、明らかな形態上の変化を全て記録した。48時間37℃で8% CO2
でインキュベートした後に単層をメタノールで固定した。
【0064】 表1は、MDBK感染細胞におけるテトラサイクリン化合物を用いた阻害アッセイ
法の結果を示す。テトラサイクリン化合物を、さまざまな濃度(0.1 μg/mL〜20
00 μg/mL)で使用し、培養培地中に直接溶解させた。従来の間接的な免疫蛍光
(IF)アッセイ法を用いて、48時間のインキュベート後に寄生虫の形状の検出お
よび計数を行った。このアッセイ法のために、ウサギ抗胞子ポリクローナル抗体
を作製した。これを1:1000に希釈して使用すると、オーシストの殻(shell)と
は反応しない。二次抗体としてフルオレセイン結合ヤギ抗ウサギIgGを製造業者
の指示通りに1:100の濃度で使用した。30分かけて固定した後に一次抗体を添加
し、勢いよく洗浄した後に二次抗体をさらに30分間インキュベートした。乾燥さ
せたマイクロタイタープレートを倒立顕微鏡(×10 mag.)で紫外光下で観察し
た。寄生虫の数については、半自動ビデオ画像化MCIDシステムを用いて、計数お
よび寄生虫データ分析を容易にした。表1では、C.パルヴムの良好な阻害が「*」
(例えば10 μg/ml以上の濃度で70%以上の阻害)で表されており、C.パルヴム
の極めて良好な阻害が「**」(例えば10 μg/ml未満の濃度で70%阻害)で表さ
れている。本発明の一部の化合物は1 μg/ml未満の濃度で70%阻害を示す。
【0065】 本試験において、すべてのテトラサイクリン化合物が、細胞サンプル中のC.パ
ルヴムの量を阻害するまたは減少させる能力をもつことが示される。
【0066】
【表1】
【0067】 実施例3:インビトロにおけるテトラサイクリン化合物の細胞毒性アッセイ法 以下のアッセイ法を設計して、MDBK細胞における本発明のテトラサイクリン化
合物の細胞毒性を調べる。本発明の有利な化合物は、細胞毒性の低い化合物であ
る。
【0068】 テトラサイクリン化合物の細胞毒性を、市販キットとして利用可能な非放射性
細胞増殖アッセイ法であるCell Titer 96(商標) Aqueousで測定する。これは
、増殖アッセイ法または化学感受性アッセイ法において生細胞の数を決定するた
めの比色法である。アッセイ法を、実施例2で説明したようにMDBK細胞を96ウェ
ルのマイクロタイタープレート内で成長させて行う。集密な状態となったら培地
を吸引し、実施例2で試験したテトラサイクリン化合物を含む200 μlの培地を代
わりに注ぐ。48時間のインキュベート後、新たに調製したMTS/PMS溶液40 μL/ウ
ェルを添加する。プレートを37℃で2時間、8% CO2下でインキュベートした後に
、各ウェルの上清100 μLを新しい96ウェルのプレートに移す。ELISAプレートリ
ーダーで490 nmにおける光学密度(OD)を決定し、結果を記録して分析する。毒
性(%)を、テトラサイクリン化合物上清の平均光学密度(OD)から培地対照上
清(テトラサイクリン化合物非添加)の平均ODを差し引いて得られた値を、培地
対照のODで割って100を乗じることで算出する。
【0069】 実施例4:クリプトスポリジウム・パルヴム感染阻害のインビボアッセイ法 本試験は、マウスにおけるテトラサイクリン化合物のクリプトスポリジウム・
パルヴム感染制御能力を調べるために設計されている。本発明の有利な化合物は
、マウスを殺さずにクリプトスポリジウム・パルヴム感染を制御する。
【0070】 3種の4週齢のC.B-17 SCIDマウスを無作為に各群7匹からなる6群に分ける。各
マウスに、1 mgのXMG1.2mAb抗体を腹腔内単回投与する。2時間後、6群中5群のマ
ウスを、経口摂取により107個のオーシストGCH1に感染させる。1日あたり2回の
分割量のテトラサイクリン化合物による処置を、感染後6日目に始め、10日間続
ける。
【0071】 実験終了時にすべての動物の剖検を行い、胃幽門部、小腸中央部、回腸終端部
、盲腸、近位結腸、および肝臓/胆嚢(liver/gall bladder)を対象に組織学的
分析用に切片を得て、粘膜感染の程度を判定した。各部位には感染程度に応じて
スコアを割り当てる。本システムでは、0(感染なし)〜5(過剰な感染)の範囲
のスコアを用いる。データを、5つの部位における総スコアの平均で表す。オー
シストの分散(shedding)を、すべての感染マウスにおいて感染後4日目から週3
回モニターする。試験実施中は体重を週1回測定した。
【0072】同等物 当業者は、本明細書に記載された特定の方法に対する多くの同等物を認識する
と考えられ、または常用の実験法のみを用いて確かめることができる。そのよう
な同等物は本発明の範囲内にあるとみなされ、添付の特許請求の範囲に含まれる
。本出願を通して引用されたすべての参照、発行済みの特許、および公開された
特許出願の内容は、参照として本明細書に組み入れられる。これらの特許、出願
、および他の文書の適切な構成要素、過程、および方法を、本発明およびその態
様に応じて選択することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE,TR),OA(BF ,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW, ML,MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,G M,KE,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ ,UG,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ, MD,RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM, AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,B Z,CA,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK ,DM,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE, GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR ,LS,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK, MN,MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,R O,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ,VN, YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4C084 AA19 ZA661 ZB381 ZB382 4C086 AA01 AA02 DA29 EA09 MA01 MA02 MA04 ZA66 ZB38

Claims (77)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クリプトスポリジウム・パルヴム(Cryptosporidium parvum
    )が哺乳動物において制御されるように有効量のテトラサイクリン化合物を該哺
    乳動物に投与する段階を含む、哺乳動物においてクリプトスポリジウム・パルヴ
    ムを制御する方法。
  2. 【請求項2】 テトラサイクリン化合物が式Iおよびそれらの薬学的に許容
    される塩である、請求項1記載の方法: 【化1】 式中、 XはCHC(R13Y'Y)、CHR6、S、NR6、またはOであり; R2、R4およびR4'はそれぞれ水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコ
    キシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルア
    ミノ、アリールアルキル、アリール、複素環、複素環式芳香族、またはプロドラ
    ッグ成分であり; R2'、R3、R10、R11およびR12はそれぞれ水素またはプロドラッグ成分であり; R5はヒドロキシ、水素、チオール、アルカノイル、アロイル、アルカロイル、ア
    リール、複素環式芳香族、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ア
    ルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、ま
    たはアリールアルキルであり; R6、R7、R8およびR9はそれぞれ独立に水素、ヒドロキシル、ハロゲン、チオール
    、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルコキシ、アルキルチオ、
    アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、またはアリール
    アルキルであり; R13は、水素、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、
    アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、
    またはアリールアルキルであり; Y'およびYはそれぞれ独立に水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、スルフヒ
    ドリル、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチ
    オ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、またはアリ
    ールアルキルである。
  3. 【請求項3】 R2、R2'、R3、R10、R11、およびR12がそれぞれ水素またはプ
    ロドラッグ成分である、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 R4およびR4'がそれぞれアルキルである、請求項2の方法。
  5. 【請求項5】 R4およびR4'がそれぞれメチルである、請求項5記載の方法。
  6. 【請求項6】 R5がアルカノイルである、請求項2記載の方法。
  7. 【請求項7】 R5がエステルである、請求項5記載の方法。
  8. 【請求項8】 R5がプロパン酸エステルである、請求項7記載の方法。
  9. 【請求項9】 R5がヒドロキシルである、請求項2記載の方法。
  10. 【請求項10】 R5が水素である、請求項2記載の方法。
  11. 【請求項11】 XがSである、請求項2記載の方法。
  12. 【請求項12】 XがCHR6である、請求項2記載の方法。
  13. 【請求項13】 R6がアルキルである、請求項12記載の方法。
  14. 【請求項14】 R6がメチルである、請求項13記載の方法。
  15. 【請求項15】 R6がヘテロ原子を含む、請求項2記載の方法。
  16. 【請求項16】 R6が硫黄原子を含む、請求項15記載の方法。
  17. 【請求項17】 R6がチオエーテルである、請求項16記載の方法。
  18. 【請求項18】 R6がシクロペンチルチオエーテルである、請求項17記載の
    方法。
  19. 【請求項19】 R9が水素である、請求項2記載の方法。
  20. 【請求項20】 R9がアルキルまたはアルケニルである、請求項2記載の方
    法。
  21. 【請求項21】 R9がシクロペンテニルである、請求項20記載の方法。
  22. 【請求項22】 R9がt-ブチルである、請求項20記載の方法。
  23. 【請求項23】 R9がアルキニルである、請求項2記載の方法。
  24. 【請求項24】 R9が2-シクロヘキセニル-エチニルである、請求項22記載
    の方法。
  25. 【請求項25】 テトラサイクリン化合物が以下の式で示される、請求項1
    記載の方法。 【化2】
  26. 【請求項26】 テトラサイクリン化合物が以下の式で示される、請求項1
    記載の方法。 【化3】
  27. 【請求項27】 テトラサイクリン化合物が以下の式で示される、請求項1
    記載の方法。 【化4】
  28. 【請求項28】 テトラサイクリン化合物が以下の式で示される、請求項1
    記載の方法。 【化5】
  29. 【請求項29】 テトラサイクリン化合物が以下の式で示される、請求項1
    記載の方法。 【化6】
  30. 【請求項30】 テトラサイクリン化合物がドキシサイクリンである、請求
    項1記載の方法。
  31. 【請求項31】 テトラサイクリン化合物が以下の式で示される、請求項1
    記載の方法。 【化7】
  32. 【請求項32】 テトラサイクリン化合物が以下の式で示される、請求項1
    記載の方法。 【化8】
  33. 【請求項33】 哺乳動物が免疫適格性(immunocompetent)である、請求
    項1記載の方法。
  34. 【請求項34】 哺乳動物が免疫無防備状態(immunocompromised)である
    、請求項1記載の方法。
  35. 【請求項35】 哺乳動物がヒトである、請求項1記載の方法。
  36. 【請求項36】 ヒトが免疫不全状態である、請求項35記載の方法。
  37. 【請求項37】 ヒトがエイズ(AIDS)である、請求項36記載の方法。
  38. 【請求項38】 ヒトが化学療法を受けている、請求項36記載の方法。
  39. 【請求項39】 有効量が哺乳動物においてクリプトスポリジウム・パルヴ
    ム関連疾患の治療に有効である、請求項1記載の方法。
  40. 【請求項40】 クリプトスポリジウム・パルヴム関連疾患が下痢である、
    請求項39記載の方法。
  41. 【請求項41】 クリプトスポリジウム・パルヴム関連疾患がクリプトスポ
    リジウム症(cryptosporidiosis)である、請求項39記載の方法。
  42. 【請求項42】 100 μg/ml未満の濃度のテトラサイクリン化合物が70%を
    上回るクリプトスポリジウム・パルヴムを阻害する、請求項1記載の方法。
  43. 【請求項43】 10 μg/ml未満の濃度のテトラサイクリン化合物が70%を
    上回るクリプトスポリジウム・パルヴムを阻害する、請求項41記載の方法。
  44. 【請求項44】 1 μg/ml未満の濃度のテトラサイクリン化合物が70%を上
    回るクリプトスポリジウム・パルヴムの70%以上を阻害する、請求項43記載の方
    法。
  45. 【請求項45】 哺乳動物がクリプトスポリジウム・パルヴム関連疾患を治
    療されるように、有効量のテトラサイクリン化合物を該哺乳動物に投与する段階
    を含む、哺乳動物においてクリプトスポリジウム・パルヴム関連疾患を治療する
    方法。
  46. 【請求項46】 テトラサイクリン化合物が式Iおよびそれらの薬学的に許
    容される塩である、請求項45記載の方法: 【化9】 式中、 XはCHC(R13Y'Y)、CHR6、S、NR6、またはOであり; R2、R4およびR4'はそれぞれ独立に水素、アルキル、アルケニル、アルキニル、
    アルコキシ、アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アル
    キルアミノ、アリールアルキル、アリール、複素環、または複素環式芳香族であ
    り; R2'、R3、R10、R11およびR12はそれぞれ水素またはプロドラッグ成分であり; R5はヒドロキシ、水素、チオール、アルカノイル、アロイル、アルカロイル、ア
    リール、複素環式芳香族、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、ア
    ルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、ま
    たはアリールアルキルであり; R6、R7、R8およびR9はそれぞれ独立に水素、ヒドロキシル、ハロゲン、チオール
    、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリール、アルコキシ、アルキルチオ、
    アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、またはアリール
    アルキルであり; R13は、水素、ヒドロキシ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、
    アルキルチオ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、
    またはアリールアルキルであり; Y'およびYはそれぞれ独立に水素、ハロゲン、ヒドロキシル、シアノ、スルフヒ
    ドリル、アミノ、アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、アルキルチ
    オ、アルキルスルフィニル、アルキルスルホニル、アルキルアミノ、またはアリ
    ールアルキルである。
  47. 【請求項47】 R2、R2'、R3、R10、R11、およびR12がそれぞれ水素または
    プロドラッグ成分である、請求項46記載の方法。
  48. 【請求項48】 R4およびR4'がそれぞれメチルである、請求項47記載の方
    法。
  49. 【請求項49】 R5がアルカノイル、エステル基、ヒドロキシル基、または
    水素である、請求項48記載の方法。
  50. 【請求項50】 XがSまたはCHR6である、請求項48記載の方法。
  51. 【請求項51】 R6がアルキルである、請求項50記載の方法。
  52. 【請求項52】 R6がヘテロ原子を含む、請求項50記載の方法。
  53. 【請求項53】 R6がチオエーテルである、請求項52記載の方法。
  54. 【請求項54】 R9が水素、アルキル、アルケニル、またはアルキニルであ
    る、請求項46記載の方法。
  55. 【請求項55】 R9がシクロペンテニルである、請求項54記載の方法。
  56. 【請求項56】 R9がt-ブチルである、請求項54記載の方法。
  57. 【請求項57】 R9が2-シクロヘキセニル-プロピニルである、請求項54記
    載の方法。
  58. 【請求項58】 テトラサイクリン化合物が、5-プロピオニル-6-シクロペ
    ンチルスルファニルメチルドキシサイクリン;チアテトラサイクリン;9-シクロ
    ペンタ-1-エニル-ドキシサイクリン;5-プロピオニル-9-tert-ブチル-ドキシサ
    イクリン;ドキシサイクリン;9-tert-ブチルドキシサイクリン;9-シクロヘキ
    サ-1-エニルエチニルミノサイクリン;および6-シクロペンチルスルファニルメ
    チルドキシサイクリンからなる群より選択される、請求項46記載の方法。
  59. 【請求項59】 哺乳動物が免疫適格性である、請求項46記載の方法。
  60. 【請求項60】 哺乳動物が免疫無防備状態である、請求項46記載の方法。
  61. 【請求項61】 哺乳動物がヒトである、請求項46記載の方法。
  62. 【請求項62】 ヒトが免疫不全状態である、請求項61記載の方法。
  63. 【請求項63】 ヒトがエイズである、請求項62記載の方法。
  64. 【請求項64】 ヒトが化学療法を受けている、請求項62記載の方法。
  65. 【請求項65】 有効量が哺乳動物におけるクリプトスポリジウム・パルヴ
    ム関連疾患の治療に有効である、請求項46記載の方法。
  66. 【請求項66】 クリプトスポリジウム・パルヴム関連疾患が下痢である、
    請求項65記載の方法。
  67. 【請求項67】 クリプトスポリジウム・パルヴム関連疾患がクリプトスポ
    リジウム症である、請求項65記載の方法。
  68. 【請求項68】 薬学的に許容される担体の投与をさらに含む、請求項46記
    載の方法。
  69. 【請求項69】 補助的な抗クリプトスポリジウム・パルヴム剤の投与をさ
    らに含む、請求項46記載の方法。
  70. 【請求項70】 補助剤がパロモマイシンまたはその誘導体である、請求項
    46記載の方法。
  71. 【請求項71】 哺乳動物におけるクリプトスポリジウム・パルヴム関連疾
    患を治療するための有効量のテトラサイクリン化合物および薬学的に許容される
    担体を含む、薬学的組成物。
  72. 【請求項72】 テトラサイクリン化合物が、5-プロピオニル-6-シクロペ
    ンチルスルファニルメチルドキシサイクリン;7-ジメチルアミノ-1,6,8,10a,11-
    ペンタヒドロキシ-10,12-ジオキソ-6,6a,7,10,10a,12-ヘキサヒドロ-5aH-5-チア
    -ナフタセン-9-カルボン酸アミド;9-シクロペンタ-1-エニル-ドキシサイクリン
    ;5-プロピオニル-9-tert-ブチル-ドキシサイクリン;ドキシサイクリン;9-ter
    t-ブチルドキシサイクリン;9-シクロヘキサ-1-エニルエチニルミノサイクリン
    ;および6-シクロペンチルスルファニルメチルドキシサイクリンからなる群より
    選択される、請求項71記載の薬学的組成物。
  73. 【請求項73】 テトラサイクリン化合物が9-シクロペンタ-1-エニル-ドキ
    シサイクリンである、請求項71記載の薬学的組成物。
  74. 【請求項74】 クリプトスポリジウム・パルヴム関連疾患がクリプトスポ
    リジウム症である、請求項71記載の薬学的組成物。
  75. 【請求項75】 クリプトスポリジウム・パルヴム関連疾患が下痢である、
    請求項71記載の薬学的組成物。
  76. 【請求項76】 有効量の補助的な抗クリプトスポリジウム・パルヴム剤を
    さらに含む、請求項71記載の薬学的組成物。
  77. 【請求項77】 以下の式で示されるテトラサイクリン化合物。 【化10】
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