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JP2003205676A - インクジェット記録シート及びその製造方法 - Google Patents

インクジェット記録シート及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003205676A
JP2003205676A JP2002350715A JP2002350715A JP2003205676A JP 2003205676 A JP2003205676 A JP 2003205676A JP 2002350715 A JP2002350715 A JP 2002350715A JP 2002350715 A JP2002350715 A JP 2002350715A JP 2003205676 A JP2003205676 A JP 2003205676A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gloss
recording sheet
developing layer
ink
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002350715A
Other languages
English (en)
Inventor
Susumu Ogawa
進 小川
Sueaki Senoo
季明 妹尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Paper Mills Ltd filed Critical Mitsubishi Paper Mills Ltd
Priority to JP2002350715A priority Critical patent/JP2003205676A/ja
Publication of JP2003205676A publication Critical patent/JP2003205676A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】市販のキャストコート紙に匹敵する光沢度を有
し、印字濃度が高く、インク吸収性に優れ、良好な色再
現性と画像再現性を持つインクジェット記録シート及び
その製造方法を得ること。 【解決手段】支持体上にインク受理層が設けられ、該イ
ンク受理層面上に、特定の性状のコロイド粒子を主成分
とする塗被組成物からなる光沢発現層が塗設され、該光
沢発現層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ロールに
圧接し乾燥されてなるインクジェット記録シート及びそ
の製造方法。好ましくは該コロイド粒子に有機粒子、合
成高分子ラテックス、両性電解質、スメクタイトを組み
合わせてなるインクジェット記録シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性インクを用い
て記録を行うインクジェット記録シート及びその製造方
法に関するものであり、特に、市販のキャストコート紙
に匹敵する光沢度を有する一方で、良好なインク吸収性
及び印字濃度の高いインクジェット記録シート及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、インクの微
小液滴を種々の作動原理により飛翔させて紙等の記録シ
ートに付着させ、画像・文字等の記録を行なうものであ
るが、高速、低騒音、多色化が容易、記録パターンの融
通性が大きい、現像及び定着が不要等の特徴があり、漢
字を含め各種図形及びカラー画像等の記録装置として、
種々の用途において急速に普及している。更に、多色イ
ンクジェット方式により形成される画像は、製版方式に
よる多色印刷やカラー写真方式による印画に比較して遜
色のない記録を得ることが可能であり、作成部数が少な
くて済む用途では、写真技術によるよりも安価であるこ
とからフルカラー画像記録分野にまで広く応用されつつ
ある。
【0003】このインクジェット記録方式で使用される
記録シートとしては、印字ドットの濃度が高く、色調が
明るく鮮やかであること、インクの吸収が早くて印字ド
ットが重なった場合においてもインクが流れ出したり滲
んだりしないこと、印字ドットの横方向への拡散が必要
以上に大きくなく、且つ周辺が滑らかでぼやけないこと
等が要求される。
【0004】これらの問題を解決するために、従来より
いくつかの提案がなされてきた。例えば、特許文献1に
は、低サイズの原紙に表面加工用の塗料を湿潤させてな
るインクジェット記録用紙が開示されている。 又、特
許文献2には、支持体表面にインク吸収性の塗層を設け
たインクジェット記録用紙が開示され、又、特許文献3
及び特許文献4には、被覆層中の顔料として非膠質シリ
カ粉末を使った例が、更に、特許文献5には、インク吸
収速度の異なる2層構造を使った塗抹紙の例が開示され
ている。
【0005】一般に、インク吸収性のあるインク受理層
は、インクを吸収し保持するために、インク受理層中の
空隙を多く有する必要がある。しかし、空隙の多いイン
ク受理層は、インク受理層への入射光が散乱されてしま
ったり、透過が妨げられるため、不透明になり、空隙に
浸透したインクに光が到達しにくくなるため画像が白っ
ぽくなり、色再現性及び色濃度が低下する。又、空隙の
多いインク受理層は、多孔質な表面となることから、高
い光沢を望むことは難しい。
【0006】高い光沢を有するインクジェット記録シー
トとしては、例えば、特許文献6には、透明な支持体上
に多孔質なインク受理層を形成し、 インク受理層に形
成した画像を支持体側から観察する方法が提案されてい
る。特許文献7には、透明な支持体上に多孔性アルミナ
水和物からなる染料吸着層、多孔性微粉シリカからなる
溶剤吸収層を順次積層し、染料吸着層に形成した画像を
支持体側から観察する方法が提案されている。
【0007】しかし、これらの方法では、画像を印字す
る際に鏡像となるように画像処理する必要があり、更
に、使用する支持体が透明性を有するものに限定されて
しまう。
【0008】又、特許文献8には、カチオン性高分子電
解質を含む水溶液で処理した後にキャストする方法、特
許文献9には光沢向上のためにコロイダルシリカを用
い、カチオン性高分子電解質を含む水溶液で処理した後
にキャストする方法の提案がなされている。しかし、カ
チオン性高分子電解質の使用は、印字した際に表面に存
在するカチオン性高分子電解質がインクに再溶解するた
めに印字部分の表面形状が粗面化され、印字部分の光沢
や画像の鮮明性の低下が生じやすくなる。
【0009】光沢を付与する目的で、溶解・膨潤により
インクを吸収する樹脂を塗布した記録紙、フィルム等が
あるが、このような樹脂の溶解・膨潤によりインクを吸
収させようとするものは、光沢は得られるものの、イン
クの吸収、乾燥が遅く、インク転写による汚れや滲みの
発生が問題となる。
【0010】光沢を付与する処理は、スーパーカレンダ
ー、グロスカレンダー等のカレンダー装置を用い、圧力
や温度をかけたロール間に通紙することで塗層表面を平
滑化する方法が一般的である。しかしながら、インクジ
ェット記録シートに光沢を付与する目的で、高線圧下で
カレンダー処理を行うと、光沢は向上するが、塗層の空
隙が減少し、インクの吸収が遅くなり、又、吸収容量の
不足からインクのあふれが発生してしまう問題がある。
このことから、カレンダー処理は、許容されるインク吸
収容量の範囲内で条件を選択せざるを得ず、インクの吸
収と光沢を得るには、現状の技術での対応は難しいのが
現状である。
【0011】更に、インクジェット記録方式は、パーソ
ナルコンピュータレベルで良好な鮮鋭性や色彩性が得ら
れ、複雑な画像も比較的簡便に迅速に得ることが可能と
なっているが、従来のインクジェット記録シートは、印
刷用紙或いは印画紙と比較するとシートの光沢感が乏し
く、ポスターやステッカー等の光沢感が望まれる分野へ
の適用は、光沢感の点から難しいとされてきた。しかし
ながら、インク吸収性と光沢の相反する関係を打破し
て、インクジェット記録方式の簡便性が利用できる記録
媒体の要求が大きくなっている。
【0012】
【特許文献1】特開昭52−53012号公報
【特許文献2】特開昭55−5830号公報
【特許文献3】特開昭55−51583号公報
【特許文献4】特開昭56−157号公報
【特許文献5】特開昭55−11829号公報
【特許文献6】特開昭61−197285号公報
【特許文献7】特開平3−215081号公報
【特許文献8】特開平2−113986号公報
【特許文献9】特開平2−274587号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、水性
インクによる印字において、高いインク吸収性、印字濃
度、光沢を有し、色再現性と画像再現性に優れたインク
ジェット記録シート、特に、オフセット印刷、タグやラ
ベル用途に適用されている市販のキャストコート紙レベ
ルの光沢感が要望されるフルカラー記録用インクジェッ
ト記録シート及びその製造方法を得ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、インクジ
ェット記録シートについて、鋭意検討を重ねた結果、本
発明の目的が完成に至るインクジェット記録シート及び
その製造方法を見い出した。
【0015】本発明における第1のインクジェット記録
シートは、コートタイプのインクジェット記録シートに
おいて、支持体上に少なくとも1層以上のインク受理
層、該インク受理層上に光沢発現層が順次積層され、該
光沢発現層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ロール
に圧接して鏡面光沢仕上げされてなるものであり、且つ
該光沢発現層が平均粒子径300nm以下のカチオン性
コロイド粒子を主成分とする塗被組成物からなることを
特徴とするものである。
【0016】該カチオン性コロイド粒子が、アルミナゾ
ル、コロイダルアルミナ、カチオン性アルミニウム酸化
物又はその水和物、コロイド状シリカ粒子表面をアルミ
ナコーティングした粒子から選ばれる少なくとも一種で
あることが好ましい。
【0017】このように、コロイド粒子がカチオン性コ
ロイド粒子であると、インクを定着することが可能とな
り印字濃度が高まるので好ましい。
【0018】ここで、本発明のインクジェット記録シー
トは、JIS Z8741に規定される75度鏡面光沢
度が、70%以上であると市販のキャストコート紙に匹
敵する光沢となる。
【0019】又、本発明のインクジェット記録シートに
おいて、光沢発現層の塗被組成物は、平均粒子径200
nm以下のコロイド粒子を主成分とすることが好まし
い。
【0020】本発明における第2のインクジェット記録
シートは、コートタイプのインクジェット記録シートに
おいて、支持体上に少なくとも1層以上のインク受理
層、該インク受理層上に光沢発現層が順次積層され、該
光沢発現層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ロール
に圧接して鏡面光沢仕上げされてなるものであり、且つ
該光沢発現層が平均粒子径300nm以下の有機粒子と
コロイダルシリカからなるコロイド粒子を主成分とする
塗被組成物からなることを特徴とするものである。
【0021】該コロイダルシリカに対する該有機粒子の
重量比(有機粒子/コロイダルシリカ)は、40/60
〜90/10にあることが好ましい。
【0022】ここで、本発明のインクジェット記録シー
トは、JIS Z8741に規定される75度鏡面光沢
度が、70%以上であると市販のキャストコート紙に匹
敵する光沢となる。
【0023】本発明における第3のインクジェット記録
シートは、コートタイプのインクジェット記録シートに
おいて、支持体上に少なくとも1層以上のインク受理
層、該インク受理層上に光沢発現層が順次積層され、該
光沢発現層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ロール
に圧接して鏡面光沢仕上げされてなるものであり、且つ
該光沢発現層が合成高分子ラテックスと平均粒子径30
0nm以下のコロイド粒子を主成分とする塗被組成物か
らなることを特徴とするものである。
【0024】特に該ラテックスの平均粒子径が100n
m以下であると印字濃度の低下が少ないので好ましい。
【0025】更に、該ラテックスがコロイダルシリカ複
合エマルジョンであるとインクの透過性が向上するので
好ましい。
【0026】又、本発明のインクジェット記録シート
は、JIS Z8741に規定される75度鏡面光沢度
が、70%以上であると市販のキャストコート紙に匹敵
する光沢となる。
【0027】本発明における第4のインクジェット記録
シートは、コートタイプのインクジェット記録シートに
おいて、支持体上に少なくとも1層以上のインク受理
層、該インク受理層上に光沢発現層が順次積層され、該
光沢発現層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ロール
に圧接して鏡面光沢仕上げされてなるものであり、且つ
該光沢発現層が平均粒子径300nm以下のコロイド粒
子を主成分とし両性電解質を必須成分とする塗被組成物
からなることを特徴とするものである。
【0028】ここで、本発明のインクジェット記録シー
トは、JIS Z8741に規定される75度鏡面光沢
度が、70%以上であると市販のキャストコート紙に匹
敵する光沢となる。
【0029】本発明における第5のインクジェット記録
シートは、コートタイプのインクジェット記録シートに
おいて、支持体上に少なくとも1層以上のインク受理
層、該インク受理層上に光沢発現層が順次積層され、該
光沢発現層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ロール
に圧接して鏡面光沢仕上げされてなるものであり、且つ
該光沢発現層が平均粒子径300nm以下のコロイド粒
子を主成分としスメクタイトを必須成分とする塗被組成
物からなることを特徴とするものである。
【0030】ここで、本発明のインクジェット記録シー
トは、JIS Z8741に規定される75度鏡面光沢
度が、70%以上であると市販のキャストコート紙に匹
敵する光沢となる。
【0031】本発明における第6のインクジェット記録
シートは、コートタイプのインクジェット記録シートに
おいて、支持体上に少なくとも1層以上のインク受理
層、該インク受理層上に光沢発現層が順次積層され、該
光沢発現層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ロール
に圧接して鏡面光沢仕上げされてなるものであり、且つ
該光沢発現層が平均粒子径300nm以下のコロイド粒
子を主成分とする塗被組成物からなり、該インク受理層
が1.0μm以下の粒子径を30体積パーセント以上有
する顔料を主成分とする塗被組成物からなることを特徴
とするものである。
【0032】該光沢発現層に隣接して塗設される該イン
ク受理層が、カチオン性コロイド粒子を主成分とする塗
被組成物からなると好ましい。
【0033】更に、本発明のインクジェット記録シート
は、JIS Z8741に規定される75度鏡面光沢度
が、70%以上であると市販のキャストコート紙に匹敵
する光沢となる。
【0034】本発明のインクジェット記録シートの製造
方法は、コートタイプのインクジェット記録シートの製
造方法において、支持体上に少なくとも1層以上のイン
ク受理層、該インク受理層上に光沢発現層が順次積層さ
れ、該光沢発現層が平均粒子径300nm以下のコロイ
ド粒子を主成分とする塗被組成物からなるものであり、
且つ該光沢発現層が直接法により加熱された鏡面ロール
に圧接し鏡面光沢仕上げすることを特徴とするものであ
る。
【0035】ここで、JIS Z8741に規定される
75度鏡面光沢度が、70%以上となるように鏡面光沢
仕上げすると市販のキャストコート紙に匹敵する光沢と
なる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のインクジェット
記録シート及びその製造方法について、詳細に説明す
る。
【0037】一般に、多孔性顔料を主成分とした塗層を
塗設する方法が採られている。しかし、該顔料は、2次
或いは3次粒子として存在するために、粒子径が大き
く、官能的に光沢感を生じさせることは難しく、高温、
高線圧条件にてカレンダー処理を行い、平滑性の向上を
図っても、本発明の目的に見合った光沢が得られないば
かりか、空隙が減少し、インク吸収性が低下してインク
ジェット記録シートの特徴を失うことになる。
【0038】しかしながら、本発明で示すように、該記
録シートの印字面が、特定の素材を用いて、インクの殆
どを透過させる機能を有する光沢発現層とインク吸収性
を有する該光沢発現層に隣接して支持体との間に設けら
れるインク受理層を構成し、該光沢発現層を該層が湿潤
状態のある間に鏡面ロールに圧接して鏡面光沢仕上げす
る方法(以下、キャスト処理と略す)を用いて得ること
により、市販のキャストコート紙の光沢を有する一方
で、相反する特性であるインク吸収性をバランスさせる
ことが可能となる。
【0039】本発明のインクジェット記録シートにおい
て、記録面に水性インクが与えられると、該インクは光
沢発現層を透過して、光沢発現層に隣接するインク受理
層に速やかに該インクを吸収させる。即ち、光沢発現層
ではインクの殆どを透過させる機能を、インク受理層で
はインク吸収性や染料定着性の機能を持たせ、塗層を機
能分離することにより、本発明の目的が達せられる。
【0040】キャスト処理は、鏡面ロールの表面状態を
転写して塗層表面に鏡面光沢を付与するものであるが、
カオリン、炭酸カルシウム等の顔料を主成分とした市販
のキャストコート紙と同様の組成では、画質を決める色
彩性や鮮鋭性に問題があり、又、多孔性顔料を主成分と
する塗被組成物では、本発明が目的とする光沢度の得ら
れないことが判った。光沢度は、粒子径を小さくするこ
とにより向上することから、コロイド粒子と多孔性顔料
を併用した塗被組成物をキャスト処理により得ることが
考えられるが、この場合でも目的とする光沢度は低く、
光沢度を向上させるために、該コロイド粒子を増やすと
インク吸収性の低下が生じることになり、本発明が目的
を解決することが出来なかった。
【0041】本発明に係るインク受理層とは、顔料とバ
インダーを主成分とする塗被組成物から構成されるもの
である。顔料としては、公知の白色顔料を1種以上用い
ることができる。例えば、軽質炭酸カルシウム、重質炭
酸カルシウム、炭酸マグネシウム、カオリン、タルク、
硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜
鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト、珪酸アルミ
ニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウ
ム、合成非晶質シリカ、コロイダルシリカ、アルミナ、
コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウ
ム、リトポン、ゼオライト、加水ハロイサイト、水酸化
マグネシウム等の白色無機顔料、スチレン系プラスチッ
クピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポ
リエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹
脂等の有機顔料等が挙げられる。
【0042】又、バインダーとしては、酸化澱粉、エー
テル化澱粉、リン酸エステル化澱粉等の澱粉誘導体;カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス等のセルロース誘導体;カゼイン、ゼラチン、大豆蛋
白、ポリビニルアルコール又はその誘導体;ポリビニル
ピロリドン、無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合
体等の共役ジエン系共重合体ラテックス;アクリル酸エ
ステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体
等のアクリル系重合体等のアクリル系重合体ラテック
ス;エチレン酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラ
テックス;或はこれら各種重合体のカルボキシ基等の官
能基含有単量体による官能基変性重合体ラテックス;メ
ラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂等の水性接着
剤;ポリメチルメタクリレート等のアクリル酸エステ
ル;メタクリル酸エステルの重合体又は共重合体樹脂;
ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニ
ル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、ア
ルキッド樹脂等の合成樹脂系接着剤等を挙げることがで
きる。バインダーの配合量としては、顔料100重量部
に対して、3〜70重量部、好ましくは、5〜50重量
部であり、3重量部未満ではインク受理層の塗層強度が
不足するし、70重量部を越えるとインク吸収性が低下
する。
【0043】更に、インク受理層には、添加剤として、
染料定着剤、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡
剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色
顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐
剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増
強剤等を適宜配合することもできる。
【0044】特に、水性インクの染料分である水溶性直
接染料や水溶性酸性染料中のスルホン酸基、カルボキシ
ル基、アミノ基等と不溶な塩を形成する2級アミン、3
級アミン、4級アンモニウム塩からなるカチオン性染料
定着剤を配合すると、インク受理層にて染料が捕獲され
るために、色彩性の向上や不溶な塩の形成により水の滴
下や吸湿によるインクの流れだしや滲みだしを抑制する
ので好ましい。
【0045】インク受理層の塗工量としては、要求され
る光沢、インク吸収性、支持体の種類等により異なる
が、1g/m2以上である。又、インク受理層はある一
定の塗工量を2度に分けて塗設する事も可能であり、1
度に該塗工量を塗設するよりも光沢が向上する。
【0046】インク受理層を塗設する方法は、各種ブレ
ードコーター、ロールコーター、エアーナイフコータ
ー、バーコーター、ロッドブレードコーター、カーテン
コーター、ショートドウェルコーター、サイズプレス等
の各種装置をオンマシン或いはオフマシンで用いること
ができる。又、塗設後に、マシンカレンダー、TGカレ
ンダー、スーパカレンダー、ソフトカレンダー等のカレ
ンダー装置を用いて平坦化仕上げすることも可能であ
る。
【0047】本発明に係る光沢発現層は、コロイド粒子
とバインダーを主成分とする塗被組成物からなるもので
ある。
【0048】本発明に係るコロイド粒子とは、水中に懸
濁分散してコロイド状をなしているものであり、動的散
乱法により測定される平均粒子径が300nm以下の無
機粒子或いは有機粒子を指す。例えば、コロイダルシリ
カ、ベーマイト、擬ベーマイト等のアルミナゾルやコロ
イダルアルミナ、カチオン性アルミニウム酸化物又はそ
の水和物、或いは特公昭47−26959号公報に開示
されているようなコロイド状シリカ粒子表面をアルミナ
コーティングした粒子、等の無機粒子、ポリスチレン、
メチルメタクリレート、スチレン−ブタジエン共重合
体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体、アク
リル酸エステル及びメタクリル酸エステル共重合体、マ
イクロカプセル、尿素樹脂、メラミン等の有機粒子が挙
げられ、これらを2種以上併用することも可能である。
【0049】又、本発明の光沢発現層は、コロイド粒子
と併用して公知の白色顔料を1種類以上用いることが出
来るが、該顔料は一般に粒子径が大きく不透明性が生じ
るため、該顔料の粒子径にもよるが、該粒子/該顔料の
重量比を80/20以上、より好ましくは90/10以
上である。
【0050】又、バインダーとしては、酸化澱粉、エー
テル化澱粉、リン酸エステル化澱粉等の澱粉誘導体;カ
ルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス等のセルロース誘導体;カゼイン、ゼラチン、大豆蛋
白、ポリビニルアルコール又はその誘導体;ポリビニル
ピロリドン、無水マレイン酸樹脂、スチレン−ブタジエ
ン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合
体等の共役ジエン系共重合体ラテックス;アクリル酸エ
ステル及びメタクリル酸エステルの重合体又は共重合体
等のアクリル系重合体等のアクリル系重合体ラテック
ス;エチレン酢酸ビニル共重合体等のビニル系重合体ラ
テックス;或はこれら各種重合体のカルボキシ基等の官
能基含有単量体による官能基変性重合体ラテックス;メ
ラミン樹脂、尿素樹脂等の熱硬化合成樹脂等の水性接着
剤;ポリメチルメタクリレート等のアクリル酸エステ
ル;メタクリル酸エステルの重合体又は共重合体樹脂;
ポリウレタン樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、塩化ビニ
ル−酢酸ビニルコポリマー、ポリビニルブチラール、ア
ルキッド樹脂等の合成樹脂系接着剤等を挙げることがで
きる。バインダーの配合量としては、顔料100重量部
に対して、5〜70重量部、好ましくは、5〜50重量
部であり、5重量部未満では光沢発現層の塗層強度が不
足するし、70重量部を越えるとインク吸収性が低下す
る。
【0051】更に、光沢発現層には、添加剤として、染
料定着剤、顔料分散剤、増粘剤、流動性改良剤、消泡
剤、抑泡剤、離型剤、発泡剤、浸透剤、着色染料、着色
顔料、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐
剤、防バイ剤、耐水化剤、湿潤紙力増強剤、乾燥紙力増
強剤等を適宜配合することもできる。
【0052】光沢発現層を塗設する方法は、各種ブレー
ドコーター、ロールコーター、エアーナイフコーター、
バーコーター、ロッドブレードコーター、カーテンコー
ター、ショートドウェルコーター、サイズプレス等の各
種装置を用いることができる。光沢発現層の塗設量とし
ては、キャスト処理の方法、インク受理層の平滑性やサ
イズ性、要求される光沢により異なるが、2g/m2
上あれば良い。又、キャスト処理後に、加湿空気、加湿
蒸気を支持体を挟んだ光沢発現層の裏面に吹き付けてカ
ール矯正をする事も可能であり、更にマシンカレンダ
ー、TGカレンダー、スーパーカレンダー、ソフトカレ
ンダー等のカレンダー装置を用いても良い。
【0053】本発明で使用される支持体としては、LB
KP、NBKP等の化学パルプ、GP、PGW、RM
P、TMP、CTMP、CMP、CGP等の機械パル
プ、DIP等の古紙パルプ、等の木材パルプと従来公知
の顔料を主成分として、バインダー及びサイズ剤や定着
剤、歩留まり向上剤、カチオン化剤、紙力増強剤等の各
種添加剤を1種以上用いて混合し、長網抄紙機、円網抄
紙機、ツインワイヤー抄紙機等の各種装置で製造された
原紙、更に原紙に、澱粉、ポリビニルアルコール等での
サイズプレスやアンカーコート層を設けた原紙や、それ
らの上にコート層を設けたアート紙、コート紙、キャス
トコート紙等の塗工紙も含まれる。この様な原紙及び塗
工紙に、そのまま本発明に係る塗層を設けても良いし、
平坦化をコントロールする目的で、マシンカレンダー、
TGカレンダー、ソフトカレンダー等のカレンダー装置
を使用しても良い。又、該支持体の坪量としては、通常
40〜300g/m2であるが、特に制限されるもので
はない。
【0054】又、支持体の透気性或いは通気性は、光沢
発現層がキャスト処理される際に発生する蒸気を裏面に
移動させ光沢発現層を乾燥させるために必要であり、鏡
面ドラムからの光沢発現層の離型性を決める重要な要因
であるから、一般には原紙が用いられるが、透気性或い
は通気性を有しているものであれば、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリエステル、レーヨン、ポリウレタン
等の合成樹脂を繊維化した後にシート状に形成したもの
でも良い。
【0055】キャスト処理には、直接法、凝固法、再湿
潤法(リウエット法)があり、インク受理層を塗工し乾
燥した後に、光沢発現層を構成する塗被組成物を塗設
し、該塗設面が湿潤状態にある間に、該塗設面を加熱し
た鏡面ロールに接触、圧着、乾燥させ剥離し、該塗設面
に該鏡面ロール表面のレプリカを形成させる方法であ
る。直接法は、該光沢発現層を塗設後、未乾燥の状態
(湿潤状態)で加熱された鏡面ロールに圧接し乾燥する
方法であり、凝固法は該光沢発現層の塗被組成物を酸溶
液、アルカリ溶液等により該組成物を凝固させ加熱され
た鏡面ロールに圧接する方法である。尚、凝固法には、
赤外線を該組成物に照射して表面を凝固させる熱凝固法
も含まれる。再湿潤法は、該インク透過層を塗設乾燥
後、水を主体とする液にて該インク透過層を再湿潤さ
せ、加熱された鏡面に圧接し乾燥する方法である。
【0056】これらのキャスト処理方法は、いずれも本
発明のインクジェット記録シートに用いることが可能で
あるが、特に、光沢度の高いインクジェット記録シート
を得るには、直接法が好ましい。又、該鏡面ロールの表
面粗度、表面温度、直径、圧接時の圧力(線圧)、塗工
速度等は市販のキャストコート紙の製造条件と同様に適
宜選択することが可能である。
【0057】光沢については、粒子径の小さな顔料によ
り得られることから、コロイド粒子を主成分とする組成
物を支持体上に直接塗設してキャスト処理を施すことを
検討したが、コロイド粒子には、インクを吸収するのに
充分な塗層を作ることができず、その結果、インク溢れ
が発生する問題があった。しかし、該組成物を支持体上
に塗設して得られたシートのインク吸収性、印字濃度、
インクの拡散状態が、支持体に直接インクジェット記録
した際のそれらの特性と類似していることから、支持体
上にインク受理層を設け、更にその上に該組成物を塗設
することによりインクジェット記録に要求される特性は
インク受理層でコントロールし、光沢は光沢発現層でコ
ントロールすることが可能であることが判った。
【0058】即ち、本発明におけるインクジェット記録
シートは、支持体上にインク受理層、光沢発現層が順次
積層されてなり、更に光沢発現層をキャスト処理するこ
とを特徴とするものである。特にJIS Z8741に
規定される75度鏡面光沢度が70%以上であると市販
のキャストコート紙に匹敵する光沢を有したインクジェ
ット記録シートが得られ、光沢感の良好となる。
【0059】インクジェット記録された画質を決定する
印字濃度は、インク受理層の印字濃度のみならず、光沢
発現層の透明性も重要となり、光沢発現層の塗被組成物
に主成分として適用するコロイド粒子の平均粒子径が3
00nm以下、好ましくは200nm以下であると印字
濃度の良好な画質を得ることができる。
【0060】本発明の第1のインクジェット記録シート
の光沢発現層に適用されるコロイド粒子は、カチオン性
コロイド粒子である。カチオン性コロイド粒子は、上述
のコロイド粒子の内、該粒子表面が正に帯電した粒子を
指し、例えば、ベーマイト、擬ベーマイト等のアルミナ
ゾルやコロイダルアルミナ、カチオン性アルミニウム酸
化物又はその水和物、コロイド状シリカ粒子表面をアル
ミナコーティングした粒子等が挙げられる。平均粒子径
が300nmを越えると、不透明性の発現と該コロイド
粒子の表面積の減少の伴うインクの定着性が低下する。
【0061】粒子表面の電荷がカチオンであることによ
り、電気的な相互作用によってインク中の染料成分であ
る直接染料や水溶性酸性染料中のスルホン酸基、カルボ
ン酸基、アミノ基等と不溶な塩を形成して光沢発現層で
該染料成分を定着させることが可能となる。更に、該コ
ロイド粒子自体には溶媒成分を吸収するだけの容量がな
いことから、溶媒成分は光沢発現層を透過して、インク
受理層に浸透することになる。インク受理層において
は、溶媒成分の面方向への拡散や深さ方向への浸透が生
じても染料成分が含まれていないために色彩性や鮮鋭性
に影響が無く、インクの吸収と定着を同時に機能させる
ために必要な空隙量は不要となる。
【0062】本発明における第2のインクジェット記録
シートは、更に鏡面光沢度が高い特長を有するものであ
る。光沢発現層が有機粒子とコロイダルシリカを含有す
る塗被組成物からなると光沢は更に高まり、本発明の目
的を確実にする。
【0063】該記録シートは、支持体、インク受理層は
上述した第1のインクジェット記録シートと同様に得る
ことができ、光沢発現層を構成するコロイド粒子を特定
することにより、更に光沢の高いインクジェット記録シ
ートを得ることが可能となる。
【0064】本発明における鏡面光沢の発現は、キャス
ト処理により得られ、加熱された鏡面ロールに圧接する
ことから、光沢発現層に加熱により可塑化する有機粒子
を含有することにより、光沢は高まることになる。しか
し、有機粒子の可塑化は鏡面ロールとの密着性を高める
ために、該ロールとの離型性を低下させる傾向にあり、
その結果、離型時に光沢発現層の塗被組成物が該ロール
に取られたり、光沢発現層が該ロールから離型し難くな
る場合もある。
【0065】該ロールからの離型性の低下は、製造時に
おける操業性が悪化するばかりでなく、該組成物が該ロ
ールに取られるとキャスト処理後の光沢発現層の表面は
損傷することになるから、その部分の光沢の低下は勿論
のこと、印字ムラも発生するためにインクジェット記録
シートの品位を落とすことになる。
【0066】更に、有機粒子は、キャスト処理時の鏡面
ロール温度が、該粒子のガラス転移温度を越えると該粒
子同志が密着してインクを透過させる機能が低下した
り、特に該粒子の最低造膜温度を越えると該粒子同志が
融着して、インクを透過させる失い、インク吸収性を失
う問題を持っている。
【0067】このことから、有機粒子を含有した塗被組
成物をキャスト処理する場合には、離型性やインク透過
性を考慮したキャスト処理条件下で行う必要がある。し
かしながら、有機粒子とコロイダルシリカをコロイド粒
子として、併用することにより、有機粒子による光沢の
向上を確保する一方で離型性の向上が得られる。離型性
については、コロイダルシリカが鏡面ドラムとの密着性
を軽減すること、インク透過性については、有機粒子同
志の密着や融着を緩和するためと考えられる。特に、有
機粒子/コロイダルシリカの併用量は、有機粒子とコロ
イダルシリカの種類により異なるが、重量比で40/6
0〜90/10の範囲が好ましい。該重量比が、40/
60未満では有機顔料の可塑化による光沢の向上は得難
くなるし、90/10を越えると離型性やインク透過性
に大きな効果が見られなくなる。
【0068】特に、JIS Z8741に規定される7
5度鏡面光沢度が70%以上であると市販のキャストコ
ート紙に匹敵する光沢を有したインクジェット記録シー
トが得られ、光沢感の良好となる。
【0069】本発明における第3のインクジェット記録
シートは、水性インクで印字された画像の印字濃度と光
沢が高いことを特長とするものである。光沢発現層がコ
ロイド粒子と合成高分子ラテックスを主成分とする塗被
組成物からなると印字濃度と光沢は更に高まり、本発明
の目的を確実にする。
【0070】該記録シートは、支持体、インク受理層は
上述した第1のインクジェット記録シートと同様に得る
ことができ、光沢発現層を構成するコロイド粒子とバイ
ンダーを特定することにより、印字濃度と光沢の高いイ
ンクジェット記録シートを得ることが可能となる。
【0071】本発明に係るコロイド粒子とは、上述と同
様に平均粒子径300nm以下のものを指す。
【0072】本発明に係る合成高分子ラテックスとは、
スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート
−ブタジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテッ
クス;アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルの
重合体又は共重合体等のアクリル系重合体等のアクリル
系重合体ラテックス;エチレン酢酸ビニル共重合体等の
ビニル系重合体ラテックス;或はこれら各種重合体のカ
ルボキシ基等の官能基含有単量体による官能基変性重合
体ラテックス等が挙げられる。特にこれらの内、平均粒
子径が100nm以下であると光沢発現層における不透
明性の発現を抑制できるので好ましい。又、合成高分子
ラテックスのガラス転移温度は、鏡面ロールとの密着性
に関係し、該ロールからの離型性に影響することから、
ガラス転移温度としては−30℃以上が好ましい。
【0073】光沢発現層中の合成高分子ラテックスの配
合量は、コロイド粒子100重量部に対して、5〜70
重量部であり、5重量部未満では、キャストコーティン
グ法により処理した際に、鏡面ロールでの塗層剥離の問
題が生じる。又、70重量部を超えるとインク透過性の
悪化及び不透明性の発現があり、インクジェット記録装
置の種類及び要求される印字濃度のレベルによっては問
題となる場合が生じる。
【0074】又、該ラテックスがコロイダルシリカ複合
エマルジョンであると、印字濃度の増加や、インク透過
性が向上し、更に本発明の発明の効果が高まる。本発明
に係るコロイダルシリカ複合エマルジョンとは、中心部
が上記の重合体あるいは共重合体を主成分としてなり、
外側にコロイダルシリカが配置されたものを指し、特開
昭59−71316号公報、特開昭60−12731号
公報にて開示されたコロイダルシリカの存在下でエチレ
ン性不飽和結合を有するモノマーを従来公知の乳化重合
法で重合して得られる。該複合エマルジョンに適用され
るコロイダルシリカの平均粒子径は任意に選択できる。
【0075】該複合体エマルジョンに適用されるコロイ
ダルシリカの量は、該モノマー/該コロイダルシリカの
重量比で、90/10〜40/60が好ましく、90/
10を越えると印字濃度の向上は得難くなるし、40/
60を越えると塗層強度の低下があり、該複合エマルジ
ョンの配合量を増やす必要が生じる。
【0076】特に、特定のコロイド粒子と合成高分子ラ
テックスを主成分とする塗被組成物からなる光沢発現層
の表面が、JIS Z8741に規定される75度鏡面
光沢度70%以上であると市販のキャストコート紙に匹
敵する光沢を有したインクジェット記録シートが得ら
れ、光沢感の良好となる。
【0077】本発明における第4のインクジェット記録
シートは、印字濃度と光沢の高いことを特長とするもの
である。光沢発現層がコロイド粒子を主成分とし、更に
両性電解質を必須成分とする塗被組成物からなるとイン
ク吸収性と光沢が更に高まり、本発明の目的を確実にす
る。
【0078】該記録シートは、支持体、インク受理層は
上述した第1のインクジェット記録シートと同様に得る
ことができ、光沢発現層に両性電解質を必須成分として
加えることにより、印字濃度と光沢の高いインクジェッ
ト記録シートを得ることが可能となる。
【0079】本発明の光沢発現層が両性電解質を含有す
る塗被組成物からなるものであると塗被組成物の保水性
が向上し、それに伴って高い光沢が得られる。キャスト
処理では、光沢発現層の湿潤状態が光沢に反映されるた
め、キャスト処理される光沢発現層の表面部分に水分が
多く含まれていると光沢発現層の平滑化が促進されて光
沢の高い表面が得られる。
【0080】本発明で云う両性電解質とは、酸性雰囲気
下ではカチオン性、アルカリ雰囲気下ではアニオン性を
呈する有機物或いは無機物であり、オリゴペプチド類、
ポリペプチド類、タンパク質類、水酸化アルミニウム、
酸化亜鉛等が挙げられる。該電解質は、コロイド粒子に
吸着して、コロイド粒子どうしを会合させて塗被組成物
の保水性を向上させるために、キャスト処理時には光沢
を高めると推定できる。しかしながら、アニオン性コロ
イド粒子へのカチオン性電解質の添加或いはカチオン性
コロイド粒子へのアニオン性電解質の添加では、コロイ
ド粒子同志が強固な会合(結合)をするために、粒子が
実質肥大し、不透明性の発現が伴う場合があり、印字濃
度を低下させる。
【0081】該電解質の配合量としては、該電解質の種
類、該塗被組成物を構成するコロイド粒子やバインダー
の種類、固形分濃度により異なるが、コロイド粒子10
0重量部に対して好ましくは0.05〜20重量部、よ
り好ましくは0.1〜15重量部である。
【0082】特に、JIS Z8741に規定される7
5度鏡面光沢度70%以上であると市販のキャストコー
ト紙に匹敵する光沢を有したインクジェット記録シート
が得られ、光沢感の良好となる。
【0083】本発明における第5のインクジェット記録
シートは、高い光沢とインクジェット記録装置内での搬
送性の向上が特長とするものである。光沢発現層がコロ
イド粒子を主成分とし、更にスメクタイトを必須成分と
する塗被組成物からなると光沢が更に高まり、本発明の
目的を確実にすると共に搬送性の向上が図れる。
【0084】該記録シートは、支持体、インク受理層は
上述した第1のインクジェット記録シートと同様に得る
ことができ、光沢発現層にスメクタイトを必須成分とし
て加えることにより、印字濃度と光沢の高いインクジェ
ット記録シートを得ることが可能となる。
【0085】上述の通り、光沢には、キャスト処理時の
光沢発現層の湿潤状態が影響しており、スメクタイトは
光沢発現層の塗被組成物の保水性を高めるため、光沢を
高める。又、インクジェットプリンター装置内での搬送
性の向上が得られるばかりでなく、更に、スメクタイト
は本発明の光沢発現層の機能であるインク透過性を低下
させることがない。
【0086】スメクタイトとは、粘土鉱物の1種であ
り、層状構造を有する陽イオン交換性の膨潤性粘土鉱物
である。具体的には、モンモリロナイト、ヘクトライ
ト、バイデライト、サポナイト、ノントロナイト、クロ
ライト、或いはフッ素系雲母や同型の置換体である合成
物、更にはスメクタイトの層間にアルミナ、シリカ、チ
タニア、ジルコニウム、鉄、金属錯体を挿入した化合物
が挙げられる。
【0087】スメクタイトの配合による保水性の向上
は、光沢発現層の塗被組成物中の水分子を層間に取り込
み、層間を拡大させる膨潤を有しているため、インク受
理層への水の浸透を抑制し、キャスト処理時には光沢発
現層に残留する水が多いために光沢を高めることが可能
となる。又、鏡面仕上げされた光沢発現層は、平滑性が
高いために密着性も高いが、スメクタイトは摩擦を軽減
させるために、密着性が高くとも滑り性の良好な表面を
得ることが可能となる。更に、スメクタイトは皮膜形成
をしないため、インク透過性を低下させることがない。
【0088】スメクタイトの配合量としては、コロイド
粒子100重量部に対して0.5重量部以上、好ましく
は0.5〜10重量部である。光沢発現層の塗被組成物
の固形分濃度により異なるが、0.5重量部未満では保
水性の向上が得難い。10重量部を越えるとスメクタイ
トが有する滑り性の向上が、逆にインクジェット記録装
置内での摩擦を過剰に低下させるために、該装置の種類
によっては搬送性の問題の生じる場合がある。
【0089】特に、JIS Z8741に規定される7
5度鏡面光沢度70%以上であると市販のキャストコー
ト紙に匹敵する光沢を有したインクジェット記録シート
が得られ、光沢感の良好となる。
【0090】本発明における第6のインクジェット記録
シートは、良好なインク吸収性を特長とするものであ
る。インク受理層が、1.0μm以下の粒子径を30体
積パーセント以上有する顔料を主成分とする塗被組成物
からなると、本発明の目的を確実にする。
【0091】該記録シートは、支持体、光沢発現層は上
述した他のインクジェット記録シートと同様に得ること
ができ、インク受理層を特定の顔料からなる塗被組成物
とすることにより、インク吸収性の高いインクジェット
記録シートを得ることが可能となる。
【0092】インク吸収性は、インク受理層の塗層構造
と関係しており、更に塗層構造は適用される顔料の粒子
径に依存し、該粒子型に反比例して顔料間に形成される
空隙径が小さくなることから、インク吸収性は高まる。
本発明のインク受理層が1次粒子径が数nm〜数百nm
の粒子が凝集或いは会合してなる多孔性顔料を主成分と
する塗被組成物からなるものであると十分なインク吸収
性を確保することが可能となる。
【0093】特に、粒子径1.0μm以下の粒子が30
体積パーセント以上である多孔性顔料は勿論のこと、イ
ンク受理層に配合される上述の顔料の中の該当するもの
に限られる。該顔料を主成分とする塗被組成物からなる
インク受理層は、該顔料を該層中の全顔料に対して70
重量%以上適用すると本発明の目的が達せられる。
【0094】更に、顔料がカチオン性コロイド粒子であ
るとインクを定着させる機能を有することになり、印字
濃度の向上や耐水性の向上が得られる。カチオン性コロ
イド粒子は0.5g/m2以上となるように設けること
により、インク定着性を発現することが可能であり、該
コロイド粒子と併用して公知の顔料を適用することも可
能である。塗工量はインクジェット記録シートの風合い
とも関係しており、要求される風合いに合致させた塗工
量を設定すれば良い。又、原紙や一般紙の風合いを得る
ために塗工量を減じる場合や色彩性のコントロールを目
的として、各色のインク中の染料成分を特定に捕獲する
場合には、カチオン性染料定着剤を併用することも可能
である。
【0095】特に、JIS Z8741に規定される7
5度鏡面光沢度70%以上であると市販のキャストコー
ト紙に匹敵する光沢を有したインクジェット記録シート
が得られ、光沢感の良好となる。
【0096】本発明のインクジェット記録シートの製造
方法は、高い光沢、インク吸収性、印字濃度を特長とす
るものである。支持体上にインク受理層、光沢発現層を
順次積層し、光沢発現層をキャスト処理する製造方法に
おいては、直接法によるキャスト処理が本発明の目的を
確実にする。
【0097】本発明の光沢発現層は、コロイド粒子を主
成分とする塗被組成物からなるのもであって、該層をキ
ャスト処理することにより鏡面光沢を得るものであり、
光沢発現層の湿潤状態が光沢に影響する。特に光沢発現
層に隣接するインク受理層はインク吸収性を有している
ために、光沢発現層の塗被組成物中の水分を急速に吸収
する特性がある。従って、キャスト処理としては光沢発
現層を塗設した直後にキャスト処理を行う直接法である
と、光沢発現層からインク受理層への水の移動が少ない
ために、湿潤状態が欠如されずに更に光沢の高いインク
ジェット記録シートが得られることになる。光沢発現層
を塗設してからキャスト処理するまでの時間としては、
20秒以下、好ましくは10秒以下である。
【0098】特に、JIS Z8741に規定される7
5度鏡面光沢度70%以上となるように、キャストドラ
ム温度、圧接時のニップ圧(線圧)、キャスト処理速度
等をコントロールすることにより、市販のキャストコー
ト紙に匹敵する光沢を有したインクジェット記録シート
が得られ、光沢感の良好となる。
【0099】本発明で云う水性インクとは、下記着色剤
及び液媒体、その他の添加剤から成る記録液体である。
【0100】着色剤としては、直接染料、酸性染料、塩
基性染料、反応性染料あるいは食品用色素等の水溶性染
料である。
【0101】水性インクの溶媒としては、水及び水溶性
の各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、エチルア
ルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアル
コール、n−ブチルアルコール、sec−ブチルアルコー
ル、tert−ブチルアル コール、イソブチルアルコール
等の炭素数1〜4のアルキルアルコール類;ジメチルホ
ルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド類;アセ
トン、ジアセトンアルコール等のケトン又はケトンアル
コール類;テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル類;ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール等のポリアルキレングリコール類;エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ト
リエチレングリコール、1,2,6−ヘキサントリオール、
チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレン
グリコール等のアルキレン基が2〜6個のアルキレング
リコール類;グリセリン、エチレングリコールメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールメチル(又はエチル)エ
ーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテル等
の多価アルコールの低級アルキルエーテル類等が挙げら
れる。
【0102】これらの多くの水溶性有機溶剤の中でも、
ジエチレングリコール等の多価アルコール、トリエチレ
ングリコールモノメチルエーテル、トリエチレングリコ
ールモノエチルエーテル等の多価アルコールの低級アル
キルエーテルは好ましいものである。
【0103】その他の添加剤としては、例えばpH調節
剤、金属封鎖剤、防カビ剤、粘度調整剤、表面張力調整
剤、湿潤剤、界面活性剤、及び防錆剤、等が挙げられ
る。
【0104】本発明に係るインクジェット記録シート
は、インクジェット記録シートとしての使用に留まら
ず、記録時に液状であるインクを使用するどのような記
録シートとして用いてもかまわない。例えば、熱溶融性
物質、染顔料等を主成分とする熱溶融性インクを樹脂フ
ィルム、高密度紙、合成紙等の薄い支持体上に塗布した
インクシートを、その裏面より加熱し、インクを溶融さ
せて転写する熱転写記録用受像シート、熱溶融性インク
を加熱溶融して微小液滴化、飛翔記録するインクジェッ
ト記録シート、油溶性染料を溶媒に溶解したインクを用
いたインクジェト記録シート、光重合型モノマー及び無
色又は有色の染顔料を内包したマイクロカプセルを用い
た感光感圧型ドナーシートに対応する受像シート等が挙
げられる。
【0105】これらの記録シートの共通点は、記録時に
インクが液体状態である点である。液状インクは、硬
化、固化又は定着までに、記録シートのインク受理層の
深さ方向又は水平方向に対して浸透又は広がっていく。
上述した各種記録シートはそれぞれの方式に応じた吸収
性を必要とするもので、本発明のインクジェット記録シ
ートを上述した各種の記録シートとして利用しても何ら
構わない。
【0106】更に、複写機・プリンター等に広く使用さ
れている電子写真記録方式のトナーを加熱定着する記録
シートとして、本発明におけるインクジェット記録シー
トを使用しても構わないし、粘着剤層を設けて、ラベル
用途に使用することも可能である。
【0107】以下に本発明の作用をまとまると、インク
吸収性に優れ、印字濃度が高く、市販のキャストコート
紙レベルの光沢度を有するインクジェット記録シート
は、以下の実施例に示すように、光沢発現層とインク受
理層からなる2層構造とすることにより得ることが可能
となる。本発明のインクジェット記録シートにおいて
は、光沢発現層は、透明性に優れ、印字されたインクの
殆どが速やかにインク受理層に移動する機能を有し、該
光沢発現層をキャスト処理により設けることより、目的
とする光沢度も同時に得ることができる。
【0108】光沢発現層は、コロイド粒子を主成分とす
る塗被組成物で構成されるものであり、インク受理層は
顔料及びバインダーを主成分とする塗被組成物からな
る。該コロイド粒子の表面が負或いは無帯電であるとイ
ンクを捕獲して定着させる機能が無いために、インクは
隣接するインク受理層に移動する。このため、光沢発現
層には透明性が要求され、平均粒子径が300nm以下
のコロイド粒子を適用することにより、透明性の確保が
可能となり、インク受理層に吸収・定着したインクを覆
い隠すこと無く印字濃度の高い画像を得ることができ
る。
【0109】更に、コロイド粒子の表面が正に帯電して
いると、インク中の染料成分が光沢発現層に捕獲され定
着し、溶媒成分は隣接するインク受理層に吸収されるた
め、印字濃度が高く、インク吸収性の良好なインクジェ
ット記録シートが得られる。
【0110】コロイド粒子として、熱可塑性の高い有機
粒子を適用すると光沢の高いインクジェット記録シート
が得られるが、該粒子は鏡面ドラムとの密着性を高める
ために、該ドラムからの光沢発現層の離型性や該粒子同
志の密着によるインク透過性が悪化して、該層の塗層剥
離が生じて該層表面に損傷を与えたり、インク吸収性の
悪化に伴う画質の低下する。しかし、コロイダルシリカ
を有機粒子と併用することにより、有機粒子を適用した
ことによる光沢の向上を維持したまま、離型性の向上に
伴う表面損傷の回避とインク透過性の低下を回避してイ
ンク吸収性を確保することができる。
【0111】又、光沢発現層に用いられるバインダーと
しては、合成高分子ラテックスが光沢の低下がなく、更
に、該ラテックスの平均粒子径が100nm以下である
と不透明性の発現が抑制されるために、印字濃度を低下
させることがないので好ましい。
【0112】光沢発現層の塗被組成物に両性電解質を用
いると、コロイド粒子への該電解質の吸着に伴うと推定
される該組成物の保水性の向上がある。吸着によって該
コロイド粒子間に水分が挟まれて保水性が向上するため
に、直接法によるキャスト処理では、該層の湿潤状態が
高まるために光沢が向上する。又、再湿潤法、凝固法に
おいても保水性の向上が示すように、該層の塗層構造が
ポーラスになるために、構造中に水を捕獲する量が多い
ために、光沢は向上することになる。
【0113】光沢発現層の塗被組成物にスメクタイトを
用いると、該組成物の保水性が向上する。又、スメクタ
イトはインク透過性があるので、ポリマー系保水剤が持
つインク吸収性の低下がない。更に、スメクタイトは滑
り性を有しているために、インクジェット記録装置内で
の搬送性を向上させる。
【0114】インク受理層の塗被組成物としては、粒子
径1.0μm以下が30体積パーセント以上である顔料
を主成分とするものであると、インク吸収性を確保する
ことが出来る。特に、該粒子がカチオン性コロイド粒子
であると染料定着性を得ることができ、光沢発現層に隣
接してカチオン性コロイド粒子を主成分とする塗被組成
物からなる第1インク受理層、更に該層に隣接して木材
パルプを主成分とする支持体或いは上述の粒子径規定に
より選ばれた顔料を主成分とする第2インク受理層とす
ると、第1インク受理層でインク中の染料成分が定着さ
れ、支持体或いは第2インク受理層でインク中の溶媒成
分が吸収されることになる。
【0115】インク受理層と光沢発現層からなるコート
タイプのインクジェット記録シートの製造方法において
は、インク受理層が高いインク吸収性を有しているため
に、該層上に塗設してキャスト処理される光沢発現層の
塗被組成物は、該組成物中の水分がインク受理層へ移動
し、湿潤状態が低下する。その結果、湿潤状態の低下が
容認できる範囲でキャスト処理することが好ましく、そ
の低下が少ない直接法によるキャスト処理により、光
沢、印字濃度、インク吸収性の良好なインクジェット記
録シートを得ることが可能な製造方法となる。
【0116】
【実施例】以下に本発明を実施例を挙げて説明するが、
本発明はこれらの例に限定されるものではない。又、実
施例に於いて示す「部」及び「%」は特に明示しない限
り絶乾質量部及び絶乾質量%を示す。尚、実施例に示す
粒子径は、動的光散乱法により求めた平均粒子径であ
る。
【0117】以下に示す実施例及び比較例において、支
持体は全て共通として、次のように作製した。
【0118】<支持体の作製>支持体は、LBKP(濾
水度400mlcsf)80部とNBKP(濾水度45
0mlcsf)20部からなる木材パルプ100部に対
して、軽質炭酸カルシウム/重質炭酸カルシウム/タル
クの比率が10/10/10の顔料25部、市販アルキ
ルケテンダイマー0.10部、市販カチオン系(メタ)
アクリルアミド0.03部、市販カチオン化澱粉0.8
0部、硫酸バンド0.40部を調成後、長網抄紙機を用
いて坪量90g/m2で抄造した。
【0119】尚、各実施例及び比較例で作製したインク
ジェット記録シートについては、以下に示す評価方法に
よって評価した。測定及び評価は、JIS P8111
に規定される環境下で行った。
【0120】<鏡面光沢度>キャスト処理された光沢発
現層の表面の鏡面光沢度を測定した。該光沢度は、JI
S Z8741に準じて、入反射角度75度として、日
本電色工業社製変角光沢度計(VGS−1001DP)
にて測定した。なお、市販されているキャストコート紙
は、鏡面光沢度が70%以上である。
【0121】<インク吸収性>インクジェット記録装置
(BJC−820J:キヤノン株式会社製)を用いて、
シアンインク、マゼンタインクで重色の矩形パターンを
印字し、このパターンと白紙部の境界部分を下記の基準
に従い、目視にて評価を行った。良好なインク吸収性と
して、A又はB評価が必要である。A:境界部分に歪み
は見られない。B:境界部分に僅かな歪みが見られる。
C:境界部分の全てに歪みが見られる。
【0122】<印字濃度>上記のインクジェット記録装
置を用いて、ブラックインクでベタパターンを印字し、
印字部をマクベスRD−918型により、光学反射濃度
を測定した。印字濃度としては、1.25以上あれば色
彩性のある画像が得られる。
【0123】実施例1 <インク受理層の塗工>インク受理層は、支持体表面に
塗設した。インク受理層の塗被組成物は、合成非晶質シ
リカ(ファインシールX37B:徳山曹達社製)100
部、ポリビニルアルコール(PVA117:クラレ社
製)30部、コロイダルシリカ(スノーテックス−O:
日産化学工業社製)30部、カチオン性染料定着剤(ス
ミレズレジン1001:住友化学社製)20部を用い、
固形分濃度15%として、これらを調液した。この塗液
をエアーナイフコーターにより、乾燥塗工量8g/m2
となるように支持体に塗工・乾燥した。
【0124】<光沢発現層の塗工>光沢発現層は、イン
ク受理層の表面に塗設した後、キャスト処理して得た。
キャスト処理は、光沢発現層の塗被組成物をインク受理
層の表面に塗工し、2秒後に、表面温度90℃に加熱さ
れた鏡面ロールに圧接し乾燥する直接法により処理し
た。該塗被組成物は、コロイド粒子として、平均粒子径
が200nmのポリスチレン系有機粒子(L8999:
旭化成工業社製)100部、接着剤として、スチレン・
ブタジエン系ラテックス(0693;平均粒子径135
nm:日本合成ゴム社製)30部、離型剤として、市販
のオレイン酸カリウム2部を用い、固形分濃度25%と
して、これらを調液した。この塗液をロールコーターに
より、乾燥塗工量3g/m2となるようにインク受理層
面に上記のキャスト処理法で設け、実施例1のインクジ
ェット記録シートを得た。
【0125】実施例2 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、コロイド粒子として、平均粒子
径が65nmのコロイダルシリカ(スノーテックスY
L:日産化学工業社製)100部、接着剤として、実施
例1で用いたラテックスを20部を用い、固形分濃度2
5%として、これらを調液した。この塗液をロールコー
ターにより、乾燥塗工量5g/m2となるようにインク
受理層面に塗工し、その後、実施例1と同じ条件でキャ
スト処理し、実施例2のインクジェット記録シートを得
た。
【0126】実施例3 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、コロイド粒子として、平均粒子
径が40nmのコロイダルシリカ(スノーテックスX
L:日産化学工業社製)100部、接着剤として、実施
例1で用いたラテックスを20部を用い、固形分濃度2
0%として、これらを調液した。この塗液をロールコー
ターにより、乾燥塗工量5g/m2となるようにインク
受理層面に塗工し、その後、実施例1と同じ条件でキャ
スト処理し、実施例3のインクジェット記録シートを得
た。
【0127】実施例4 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、コロイド粒子として、平均粒子
径が300nmのコロイダルシリカ(PST−3:日産
化学工業社製)100部、接着剤として実施例1で用い
たラテックスを20部、カチオン性染料定着剤(ポリフ
ィックス601:昭和高分子社製)を3部、固形分濃度
20%として、これらを調液した。この塗液をロールコ
ーターにより、乾燥塗工量3g/m2となるようにイン
ク受理層面に塗工し、その後、実施例1と同じ条件でキ
ャスト処理し、実施例4のインクジェット記録シートを
得た。
【0128】実施例5 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、コロイド粒子として、平均粒子
径が80nmのカチオン性コロイダルシリカ(スノーテ
ックスAK−ZL:日産化学工業社製)100部、接着
剤として市販のノニオン性アクリル系エマルジョン20
部、実施例4で用いたカチオン性染料定着剤5部、固形
分濃度30%として、これらを調液した。この塗液をロ
ールコーターにより、乾燥塗工量8g/m2となるよう
にインク受理層面に塗工し、その後、実施例1と同じ条
件でキャスト処理し、実施例5のインクジェット記録シ
ートを得た。
【0129】比較例1 支持体は実施例1と同様に得た。インク受理層は設け
ず、この支持体表面に、実施例2の光沢発現層と同じ塗
被組成物を乾燥塗工量10g/m2となるようにエアー
ナイフコーターで塗工し、その後、実施例1と同じ条件
のキャストコーティング法で処理して、比較例1のイン
クジェット記録シートを得た。
【0130】比較例2 支持体は実施例1と同様に得た。この支持体表面に、実
施例1のインク受理層と同じ塗被組成物に市販のオレイ
ン酸カリウムを2部追加し、乾燥塗工量15g/m2
なるようにエアーナイフコーターで塗工した。その後、
実施例1と同じ条件で該インク受理層をキャスト処理
し、比較例2のインクジェット記録シートを得た。
【0131】比較例3 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、コロイド粒子として、平均粒子
径が500nmのコロイダルシリカ(PST−5:日産
化学工業社製)100部、接着剤として実施例1で用い
たラテックスを20部、カチオン性染料定着剤(ポリフ
ィックス601:昭和高分子社製)を3部、固形分濃度
20%として、これらを調液した。この塗液をロールコ
ーターにより、乾燥塗工量3g/m2となるようにイン
ク受理層面に塗工し、その後、実施例1と同じ条件でキ
ャスト処理し、比較例3のインクジェット記録シートを
得た。
【0132】
【表1】
【0133】上記表1から明らかなように、支持体上に
インク受理層、平均粒子径300nm以下のカチオン性
コロイド粒子を主成分とした塗被組成物からなる光沢発
現層、あるいは、平均粒子径300nm以下のコロイド
粒子と合成高分子ラテックスを主成分とした塗被組成物
からなる光沢発現層を順次積層して、光沢発現層をキャ
スト処理した実施例1〜5は、市販のキャスト紙に匹敵
する光沢を有し、インク吸収性、印字濃度の良好なイン
クジェット記録シートの得られることが判る。一方、イ
ンク受理層を設けていない比較例1、光沢発現層を設け
ていない比較例2、平均粒子径が300nmを越えた粒
子を適用した光沢発現層からなる比較例3では、本発明
が目的とする課題を解決することが出来ない。
【0134】実施例6 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、コロイド粒子として、平均粒子
径が60nmのアクリル系有機粒子(モビニール79
0:ヘキスト合成社製)100部、接着剤として、実施
例1で用いたラテックス20部、離型剤として、実施例
1で用いたオレイン酸カリウム1部を用い、固形分濃度
40%として、これらを調液した。この塗液をエアーナ
イフコーターにより、乾燥塗工量10g/m2となるよ
うにインク受理層面に塗工・乾燥した。その後、鏡面ド
ラム温度を120℃として、再湿潤法によりキャスト処
理を行い、実施例6のインクジェット記録シートを得
た。
【0135】実施例7 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、コロイド粒子として、実施例6
で用いた有機粒子90部、平均粒子径が40nmのコロ
イダルシリカ(日産化学工業社製)10部、接着剤とし
て、実施例1で用いたラテックスを20部を用い、固形
分濃度40%として、これらを調液した。この塗液をエ
アーナイフコーターにより、乾燥塗工量10g/m2
なるようにインク受理層面に塗工・乾燥した。その後、
実施例6と同じ条件でキャスト処理を行い、実施例7の
インクジェット記録シートを得た。
【0136】実施例8 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、コロイド粒子として、実施例6
で用いた有機粒子60部と実施例7で用いたコロイダル
シリカ40部、接着剤として、実施例1で用いたラテッ
クスを20部を用い、固形分濃度40%として、これら
を調液した。この塗液をエアーナイフコーターにより、
乾燥塗工量10g/m2となるようにインク受理層面に
塗工・乾燥した。その後、実施例6と同じ条件でキャス
ト処理を行い、実施例8のインクジェット記録シートを
得た。
【0137】実施例9 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、コロイド粒子として、実施例6
で用いた有機粒子20部と実施例7で用いたコロイダル
シリカ80部、接着剤として、実施例1で用いたラテッ
クスを20部を用い、固形分濃度40%として、これら
を調液した。この塗液をエアーナイフコーターにより、
乾燥塗工量10g/m2となるようにインク受理層面に
塗工・乾燥した。その後、実施例6と同じ条件でキャス
ト処理を行い、実施例9のインクジェット記録シートを
得た。
【0138】実施例10 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、コロイド粒子として、実施例7
で用いたコロイダルシリカ100部、接着剤として、実
施例1で用いたラテックスを20部を用い、固形分濃度
40%として、これらを調液した。この塗液をエアーナ
イフコーターにより、乾燥塗工量10g/m2となるよ
うにインク受理層面に塗工・乾燥した。その後、実施例
6と同じ条件でキャスト処理を行い、実施例10のイン
クジェット記録シートを得た。
【0139】
【表2】
【0140】上記表2から明らかなように、有機粒子と
コロイダルシリカを主成分とする塗被組成物からなる光
沢発現層をキャスト処理した実施例7〜9は、光沢が高
くなることが判る。特に有機粒子/コロイダルシリカの
重量比が40/60〜90/10において、光沢度が8
0%を超えてもインク吸収性に優れていることが判る。
【0141】実施例11 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、コロイド粒子として、実施例1
で用いた有機粒子を100部、接着剤として、平均粒子
径50nmのアクリル系合成高分子ラテックス(SX9
84A11:日本合成ゴム社製)を30部、離型剤とし
て、市販のオレイン酸カリウムを1部用い、固形分濃度
30%として、これらを調液した。この塗液をロールコ
ーターにより、乾燥塗工量3g/m2となるようにイン
ク受理層面に塗工し、実施例1と同じ条件でキャスト処
理を行い、実施例11のインクジェット記録シートを得
た。
【0142】実施例12 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、コロイド粒子として、実施例6
で用いた有機粒子を100部、接着剤として、実施例1
1と同組成で平均粒子径が100nmのアクリル系合成
高分子ラテックスを20部、実施例1と同じ離型剤を1
部用い、固形分濃度30%として、これらを調液した。
この塗液をロールコーターにより、乾燥塗工量5g/m
2となるようにインク受理層面に塗工し、その後、実施
例1と同じ条件でキャスト処理を行い、実施例12のイ
ンクジェット記録シートを得た。
【0143】実施例13 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、コロイド粒子として、平均粒子
径が80nmのコロイダルシリカ(スノーテックスZ
L:日産化学工業社製)を100部、接着剤として、平
均粒子径が80nmのスチレン−ブタジエン系合成高分
子ラテックスを20部、実施例1と同じ離型剤を用い、
固形分濃度30%として、これらを調液した。この塗液
をロールコーターにより、乾燥塗工量5g/m2となる
ようにインク受理層面に塗工し、その後、実施例1と同
じ条件でキャスト処理を行い、実施例13のインクジェ
ット記録シートを得た。
【0144】実施例14 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、実施例13の配合に適用した合
成高分子ラテックスを平均粒子径60nmのコロイダル
シリカ複合エマルジョン(モビニール8030:ヘキス
ト合成社製)とした以外は同様とし、固形分濃度30%
でこれらを調液した。この塗液をロールコーターによ
り、乾燥塗工量5g/m2となるようにインク受理層面
に塗工し、その後、実施例1と同じ条件でキャスト処理
を行い、実施例14のインクジェット記録シートを得
た。
【0145】
【表3】
【0146】上記表3から明らかなように、光沢発現層
の塗被組成物として、平均粒子径300nm以下のコロ
イド粒子を用い、合成高分子ラテックスを適用すること
により本発明の目的が達せられる。特に、該ラテックス
の平均粒子径が100nm以下である実施例11〜14
は印字濃度の低下が少なく、該ラテックスがコロイダル
シリカ複合エマルジョンである実施例14は印字濃度の
低下が更に少ないことが判る。
【0147】実施例15 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、コロイド粒子として、実施例4
に用いたコロイダルシリカを100部、接着剤として、
実施例1で用いたラテックスを20部、両性電解質とし
てカゼイン(ニュージランド製)を3部として、固形分
濃度20%でこれらを調液した。この塗液をロールコー
ターにより、乾燥塗工量3g/m2となるようにインク
受理層面に塗工し、その後、実施例1と同じ条件でキャ
スト処理を行い、実施例15のインクジェット記録シー
トを得た。
【0148】実施例16 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、実施例8の配合に、実施例15
と同じ両性電解質0.5部を加えた以外は同様として、
固形分濃度40%でこれらを調液した。この塗液をエア
ーナイフコーターにより、乾燥塗工量10g/m2とな
るようにインク受理層面に塗工し、その後、実施例8と
同じ条件でキャスト処理を行い、実施例16のインクジ
ェット記録シートを得た。
【0149】実施例17 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、実施例3の配合に、実施例15
と同じ両性電解質3部を加えた以外は同様として、固形
分濃度40%でこれらを調液した。この塗液をロールコ
ーターにより、乾燥塗工量5g/m2となるようにイン
ク受理層面に塗工し、その後、実施例3と同じ条件でキ
ャスト処理を行い、実施例17のインクジェット記録シ
ートを得た。
【0150】実施例18 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、実施例3の配合に、両性電解質
として市販の水酸化アルミニウムを2部を加えた以外は
同様として、固形分濃度35%でこれらを調液した。こ
の塗液をロールコーターにより、乾燥塗工量5g/m2
となるようにインク受理層面に塗工し、その後、実施例
3と同じ条件でキャスト処理を行い、実施例18のイン
クジェット記録シートを得た。
【0151】比較例4 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、比較例3の配合に、実施例15
と同じ両性電解質3部を加えた以外は同様として、固形
分濃度20%でこれらを調液した。この塗液をロールコ
ーターにより、乾燥塗工量5g/m2となるようにイン
ク受理層面に塗工し、その後、比較例3と同じ条件でキ
ャスト処理を行い、比較例4のインクジェット記録シー
トを得た。
【0152】
【表4】
【0153】上記表4から明らかなように、両性電解質
を加えた実施例15〜18は、光沢と印字濃度が高まる
ことが判る。しかし、コロイド粒子として、平均粒子径
が300nmを超える比較例4では、僅かに光沢と印字
濃度の向上が見られるが、特に印字濃度については、光
沢発現層の不透明性が高いために、両性電解質の効果が
少ない。
【0154】実施例19 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、実施例4の配合にスメクタイト
(SWN:コープケミカル社製)2部を加えた以外は同
じとして、固形分濃度18%でこれらを調液した。この
塗液をロールコーターにより、乾燥塗工量3g/m2
なるようにインク受理層面に塗工し、その後、実施例1
と同じ条件でキャスト処理を行い、実施例19のインク
ジェット記録シートを得た。
【0155】実施例20 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、実施例8の配合に、実施例19
と同じスメクタイト2部を加えた以外は同様として、固
形分濃度35%でこれらを調液した。この塗液をエアー
ナイフコーターにより、乾燥塗工量10g/m2となる
ようにインク受理層面に塗工し、その後、実施例8と同
じ条件でキャスト処理を行い、実施例20のインクジェ
ット記録シートを得た。
【0156】実施例21 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、実施例2の配合に、実施例19
と同じスメクタイト2部を加えた以外は同様として、固
形分濃度25%でこれらを調液した。この塗液をロール
コーターにより、乾燥塗工量5g/m2となるようにイ
ンク受理層面に塗工し、その後、実施例2と同じ条件で
キャスト処理を行い、実施例21のインクジェット記録
シートを得た。
【0157】実施例22 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、実施例2の配合に、ポリカルボ
ン酸系保水剤(モデコールVD:サンノプコ社製)2部
を加えた以外は同様として、固形分濃度25%でこれら
を調液した。この塗液をロールコーターにより、乾燥塗
工量5g/m2となるようにインク受理層面に塗工し、
その後、実施例2と同じ条件でキャスト処理を行い、実
施例22のインクジェット記録シートを得た。
【0158】比較例5 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、比較例3の配合に、実施例19
と同じスメクタイト2部を加えた以外は同様として、固
形分濃度15%でこれらを調液した。この塗液をロール
コーターにより、乾燥塗工量5g/m2となるようにイ
ンク受理層面に塗工し、その後、比較例3と同じ条件で
キャスト処理を行い、比較例5のインクジェット記録シ
ートを得た。
【0159】
【表5】
【0160】実施例23 <インク受理層の塗工>インク受理層は支持体上に塗工
した。インク受理層の塗被組成物は、粒子径1.0μm
以下の粒子を30.2体積%以上有するカオリン(ウル
トラホワイト90:Engelhard社製)100部、 市販の
ポリアクリル酸系分散剤0.1部からなる固形分濃度7
0%の顔料スラリーに、市販のスチレン・ブタジエン系
ラテックス7部を添加して、pH9.5、固形分濃度6
0%にて調液して得た。この塗被組成物を乾燥塗工量1
5g/m2となるようにブレードコーターで塗工・乾燥
した。
【0161】<光沢発現層の塗工>インク受理層表面に
光沢発現層を塗工し、キャスト処理を行った。光沢発現
層の塗被組成物及びキャスト処理は、実施例5と同様と
して、実施例23のインクジェット記録シートを得た。
【0162】実施例24 <インク受理層の塗工>インク受理層は、支持体上に塗
工した。インク受理層の塗被組成物は、粒子径1.0μ
m以下の粒子を73.3体積%以上有するカオリン(ア
マゾン88:THE CAULIM DA AMASONIA社製)100部、
市販のポリアクリル酸系分散剤0.2部からなる固形分
濃度70%の顔料スラリーに、市販のスチレン・ブタジ
エン系ラテックス7部を添加して、pH9.5、固形分
濃度60%にて調液して得た。この塗被組成物を乾燥塗
工量15g/m2となるようにブレードコーターで塗工
・乾燥した。
【0163】<光沢発現層の塗工>インク受理層表面に
光沢発現層を塗工し、キャスト処理を行った。光沢発現
層の塗被組成物及びキャスト処理は、実施例5と同様と
して、実施例24のインクジェット記録シートを得た。
【0164】実施例25 <インク受理層の塗工>インク受理層は支持体上に塗工
した。インク受理層の塗被組成物は、粒子径1.0μm
以下の粒子を100体積%以上有する有機粒子(L89
99:旭化成社製)100部、市販のスチレン・ブタジ
エン系ラテックス7部を添加して、pH9.5、固形分
濃度45%にて調液して得た。この塗被組成物を乾燥塗
工量15g/m2となるようにブレードコーターで塗工
・乾燥した。
【0165】<光沢発現層の塗工>インク受理層表面に
光沢発現層を塗工し、キャスト処理を行った。光沢発現
層の塗被組成物及びキャスト処理は、実施例5と同様と
して、実施例25のインクジェット記録シートを得た。
【0166】実施例26 <インク受理層の塗工>インク受理層は、支持体上に塗
工した。インク受理層の塗被組成物は、重質炭酸カルシ
ウム(エスカロン#1500:三共製粉社製)100部
に市販のポリアクリル酸系分散剤を1部添加して調整し
たスラリーを粉砕機(ユニバーサルミル:三井三池社
製)に2回通したものに、市販のスチレン・ブタジエン
系ラテックスを5部添加して、pH9.5、固形分濃度
65%にて調液して得た。粉砕された後の該炭酸カルシ
ウムは1.0μm以下の粒子径を48.2%有するもの
であった。この塗被組成物を乾燥塗工量15g/m2
なるようにブレードコーターで塗工・乾燥した。
【0167】<光沢発現層の塗工>インク受理層表面に
光沢発現層を塗工し、キャスト処理を行った。光沢発現
層の塗被組成物及びキャスト処理は、実施例5と同様と
して、実施例26のインクジェット記録シートを得た。
【0168】実施例27 <インク受理層の塗工>インク受理層は、支持体上に塗
工した。インク受理層の塗被組成物は、粒子径1.0μ
m以下の粒子を12.3体積%有するカオリン(ハイド
ラスパース:HUBER社製)100部、 市販のポリアクリ
ル酸系分散剤0.1部からなる顔料スラリーに、市販の
スチレン・ブタジエン系ラテックス7部を添加して、p
H9.5、固形分濃度60%にて調液して得た。この塗
被組成物を乾燥塗工量15g/m2となるようにブレー
ドコーターで塗工・乾燥した。
【0169】<光沢発現層の塗工>インク受理層表面に
光沢発現層を塗工し、キャスト処理を行った。光沢発現
層の塗被組成物及びキャスト処理は、実施例5と同様と
して、実施例27のインクジェット記録シートを得た。
【0170】実施例28 支持体及びインク受理層は実施例23と同様に得た。光
沢発現層は実施例4と同じ塗被組成物を同じ条件で塗工
及びキャスト処理を行い、実施例28のインクジェット
記録シートを得た。
【0171】実施例29 <インク受理層の塗工>支持体上にインク受理層を塗工
した。インク受理層の塗被組成物は、カチオン性コロイ
ド粒子として、アルミナゾル(非球状粒子;粒子径10
0nm×10nm;カタロイドAS−3:触媒化成社
製)100部、接着剤としてポリビニルアルコール(P
VA117:クラレ社製)10部を固形分濃度10%で
調液して得た。この塗被組成物を乾燥塗工量1g/m2
となるようにロールコーターで塗工・乾燥した。
【0172】<光沢発現層の塗工>インク受理層表面に
光沢発現層を塗工し、キャスト処理を行った。光沢発現
層の塗被組成物及びキャスト処理は、実施例4と同様と
して、実施例29のインクジェット記録シートを得た。
【0173】実施例30 <インク受理層の塗工>支持体上にインク受理層を2層
設けた。支持体上に塗工したインク受理層A及び該層A
上に塗工したインク受理層Bは以下の条件で設けた。
【0174】インク受理層Aは、実施例23のインク受
理層と同じ塗被組成物及び同じ条件で塗工した。次い
で、得られた該層A上にインク受理層Bを塗工した。イ
ンク受理層Bは、実施例29のインク受理層と同じ塗被
組成物及び同じ条件で塗工した。
【0175】<光沢発現層の塗工>支持体上に順次積層
されたインク受理層A、インク受理層Bの上に光沢発現
層を塗工し、キャスト処理を行った。光沢発現層の塗被
組成物は、実施例4と同じとして、実施例4と同じ条件
でキャスト処理を行い、実施例30のインクジェット記
録シートを得た。
【0176】比較例6 インク受理層は実施例30と同じ条件で調液、塗工、乾
燥して得た。光沢発現層はインク受理層上に比較例3と
同じ塗被組成物を同じ条件で塗工、キャスト処理を行
い、比較例6のインクジェット記録シートを得た。
【0177】
【表6】
【0178】上記表6から明らかなように、光沢発現層
の塗被組成物を平均粒子径300nm以下のコロイド粒
子を主成分とし、インク受理層の塗被組成物が、1.0
μm以下の粒子を30体積%以上有する顔料を主成分と
するものであると本発明の目的が達せられ、この範囲か
ら外れる顔料についてはインク吸収性の悪化が見られ
る。又、実施例4、29、30からはインク受理層の塗
被組成物にカチオン性コロイド粒子が用いられると印字
濃度の向上することが判る。更に、インク受理層を2層
設け、光沢発現層に隣接するインク受理層にカチオン性
コロイド粒子を用いると光沢が高まる。
【0179】実施例31 支持体及びインク受理層は実施例23と同様に得た。光
沢発現層の塗被組成物は、実施例23と同様した。この
塗液を乾燥塗工量が8g/m2となるようにエアーナイ
フコーターで塗工・乾燥した。その後、光沢発現層を再
湿潤して表面温度120℃の鏡面ロールに圧接する再湿
潤法でキャスト処理を行い、実施例31のインクジェッ
ト記録シートを製造した。
【0180】実施例32 支持体及びインク受理層は実施例24と同様に得た。光
沢発現層の塗被組成物は、実施例24と同様した。この
塗液を乾燥塗工量が8g/m2となるようにエアーナイ
フコーターで塗工・乾燥した。その後、光沢発現層を再
湿潤して表面温度120℃の鏡面ロールに圧接する再湿
潤法でキャスト処理を行い、実施例32のインクジェッ
ト記録シートを製造した。
【0181】実施例33 支持体及びインク受理層は実施例25と同様に得た。光
沢発現層の塗被組成物は、実施例25と同様した。この
塗液を乾燥塗工量が8g/m2となるようにエアーナイ
フコーターで塗工・乾燥した。その後、光沢発現層を再
湿潤して表面温度120℃の鏡面ロールに圧接する再湿
潤法でキャスト処理を行い、実施例33のインクジェッ
ト記録シートを製造した。
【0182】実施例34 支持体及びインク受理層は実施例26と同様に得た。光
沢発現層の塗被組成物は、実施例26と同様した。この
塗液を乾燥塗工量が8g/m2となるようにエアーナイ
フコーターで塗工・乾燥した。その後、光沢発現層を再
湿潤して表面温度120℃の鏡面ロールに圧接する再湿
潤法でキャスト処理を行い、実施例34のインクジェッ
ト記録シートを製造した。
【0183】実施例35 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層は、実施例8と同じ塗被組成物として、乾燥塗工
量が5g/m2となるようにロールコーターで塗工紙
し、光沢発現層が表面温度90℃の鏡面ロールに圧接す
る直接法でキャスト処理を行い、実施例35のインクジ
ェット記録シートを製造した。
【0184】実施例36 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層は、実施例4と同じ塗被組成物として、乾燥塗工
量が8g/m2となるようにエアーナイフコーターで塗
工・乾燥した。その後、光沢発現層を再湿潤して表面温
度120℃の鏡面ロールに圧接する再湿潤法でキャスト
処理を行い、実施例36のインクジェット記録シートを
製造した。
【0185】比較例7 支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢
発現層の塗被組成物は、比較例3と同様に得た。この塗
液を乾燥塗工量が3g/m2となるようにロールコータ
ーで塗工・乾燥した。その後、光沢発現層を再湿潤して
表面温度120℃の鏡面ロールに圧接する再湿潤法でキ
ャスト処理を行い、比較例7のインクジェット記録シー
トを製造した。
【0186】
【表7】
【0187】上記表7から明らかなように、直接法によ
りキャスト処理することによって、高い光沢を有するイ
ンクジェット記録シートの製造方法の得られることが判
る。又、直接法では光沢発現層の塗工量を減量しても光
沢が高く、その結果、不透明性の発現が抑制されるため
に、印字濃度も高くなることが判る。
【0188】
【発明の効果】本発明によれば、支持体上にインク受理
層、光沢発現層を順次積層し、光沢発現層の塗被組成物
に特定のコロイド粒子を使用し、更に該光沢発現層をキ
ャスト処理することによって、市販のキャストコート紙
に匹敵する光沢を有し、印字濃度、インク吸収性の高い
インクジェット記録シート及びその製造方法が得られる
ことが判る。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コートタイプのインクジェット記録シー
    トにおいて、支持体上に少なくとも1層以上のインク受
    理層、該インク受理層上に光沢発現層が順次積層され、
    該光沢発現層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ロー
    ルに圧接して鏡面光沢仕上げされてなるものであり、且
    つ該光沢発現層が平均粒子径300nm以下のカチオン
    性コロイド粒子を主成分とする塗被組成物からなること
    を特徴とするインクジェット記録シート。
  2. 【請求項2】 該カチオン性コロイド粒子が、アルミナ
    ゾル、コロイダルアルミナ、カチオン性アルミニウム酸
    化物又はその水和物、コロイド状シリカ粒子表面をアル
    ミナコーティングした粒子から選ばれる少なくとも一種
    であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット
    記録シート。
  3. 【請求項3】 コートタイプのインクジェット記録シー
    トにおいて、支持体上に少なくとも1層以上のインク受
    理層、該インク受理層上に光沢発現層が順次積層され、
    該光沢発現層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ロー
    ルに圧接して鏡面光沢仕上げされてなるものであり、且
    つ該光沢発現層が平均粒子径300nm以下の有機粒子
    とコロイダルシリカからなるコロイド粒子を主成分とす
    る塗被組成物からなることを特徴とするインクジェット
    記録シート。
  4. 【請求項4】 該コロイダルシリカに対する該有機粒子
    の重量比が40/60〜90/10である請求項3記載
    のインクジェット記録シート。
  5. 【請求項5】 コートタイプのインクジェット記録シー
    トにおいて、支持体上に少なくとも1層以上のインク受
    理層、該インク受理層上に光沢発現層が順次積層され、
    該光沢発現層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ロー
    ルに圧接して鏡面光沢仕上げされてなるものであり、且
    つ該光沢発現層が合成高分子ラテックスと平均粒子径3
    00nm以下のコロイド粒子を主成分とする塗被組成物
    からなることを特徴とするインクジェット記録シート。
  6. 【請求項6】 該合成高分子ラテックスが、コロイダル
    シリカ複合エマルジョンである請求項5記載のインクジ
    ェット記録シート。
  7. 【請求項7】 コートタイプのインクジェット記録シー
    トにおいて、支持体上に少なくとも1層以上のインク受
    理層、該インク受理層上に光沢発現層が順次積層され、
    該光沢発現層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ロー
    ルに圧接して鏡面光沢仕上げされてなるものであり、且
    つ該光沢発現層が平均粒子径300nm以下のコロイド
    粒子を主成分とし両性電解質を必須成分とする塗被組成
    物からなることを特徴とするインクジェット記録シー
    ト。
  8. 【請求項8】 コートタイプのインクジェット記録シー
    トにおいて、支持体上に少なくとも1層以上のインク受
    理層、該インク受理層上に光沢発現層が順次積層され、
    該光沢発現層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ロー
    ルに圧接して鏡面光沢仕上げされてなるものであり、且
    つ該光沢発現層が平均粒子径300nm以下のコロイド
    粒子を主成分としスメクタイトを必須成分とする塗被組
    成物からなることを特徴とするインクジェット記録シー
    ト。
  9. 【請求項9】 コートタイプのインクジェット記録シー
    トにおいて、支持体上に少なくとも1層以上のインク受
    理層、該インク受理層上に光沢発現層が順次積層され、
    該光沢発現層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ロー
    ルに圧接して鏡面光沢仕上げされてなるものであり、且
    つ該光沢発現層が平均粒子径300nm以下のコロイド
    粒子を主成分とする塗被組成物からなり、該インク受理
    層が1.0μm以下の粒子径を30体積パーセント以上
    有する顔料を主成分とする塗被組成物からなることを特
    徴とするインクジェット記録シート。
  10. 【請求項10】 光沢発現層に隣接して塗設されるイン
    ク受理層がカチオン性コロイド粒子を主成分とする塗被
    組成物からなる請求項9記載のインクジェット記録シー
    ト。
  11. 【請求項11】 コートタイプのインクジェット記録シ
    ートの製造方法において、支持体上に少なくとも1層以
    上のインク受理層、該インク受理層上に光沢発現層が順
    次積層され、該光沢発現層が平均粒子径300nm以下
    のコロイド粒子を主成分とする塗被組成物からなるもの
    であり、且つ該光沢発現層が直接法により加熱された鏡
    面ロールに圧接し鏡面光沢仕上げすることを特徴とする
    インクジェット記録シートの製造方法。
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JP2009234067A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Mitsubishi Paper Mills Ltd インクジェット記録材料
JP2011104795A (ja) * 2009-11-13 2011-06-02 Hokuetsu Kishu Paper Co Ltd インクジェット記録用紙

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