JP3704527B2 - インクジェット記録シート - Google Patents
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Description
以下に本発明を実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。又、実施例に於いて示す「部」及び「%」は特に明示しない限り絶乾質量部及び絶乾質量%を示す。尚、実施例に示す粒子径は、動的光散乱法により求めた平均粒子径である。
支持体は、LBKP(濾水度400mlcsf)80部とNBKP(濾水度450mlcsf)20部からなる木材パルプ100部に対して、軽質炭酸カルシウム/重質炭酸カルシウム/タルクの比率が10/10/10の顔料25部、市販アルキルケテンダイマー0.10部、市販カチオン系(メタ)アクリルアミド0.03部、市販カチオン化澱粉0.80部、硫酸バンド0.40部を調成後、長網抄紙機を用いて坪量90g/m2で抄造した。
キャスト処理された光沢発現層の表面の鏡面光沢度を測定した。該光沢度は、JIS Z8741に準じて、入反射角度75度として、日本電色工業社製変角光沢度計(VGS−1001DP)にて測定した。なお、市販されているキャストコート紙は、鏡面光沢度が70%以上である。
インクジェット記録装置(BJC−820J:キヤノン株式会社製)を用いて、シアンインク、マゼンタインクで重色の矩形パターンを印字し、このパターンと白紙部の境界部分を下記の基準に従い、目視にて評価を行った。良好なインク吸収性として、A又はB評価が必要である。A:境界部分に歪みは見られない。B:境界部分に僅かな歪みが見られる。C:境界部分の全てに歪みが見られる。
上記のインクジェット記録装置を用いて、ブラックインクでベタパターンを印字し、印字部をマクベスRD−918型により、光学反射濃度を測定した。印字濃度としては、1.25以上あれば色彩性のある画像が得られる。
インク受理層は、支持体表面に塗設した。インク受理層の塗被組成物は、合成非晶質シリカ(ファインシールX37B:徳山曹達社製)100部、ポリビニルアルコール(PVA117:クラレ社製)30部、コロイダルシリカ(スノーテックス−O:日産化学工業社製)30部、カチオン性染料定着剤(スミレズレジン1001:住友化学工業社製)20部を用い、固形分濃度15%として、これらを調液した。この塗液をエアーナイフコーターにより、乾燥塗工量8g/m2となるように支持体に塗工・乾燥した。
光沢発現層は、インク受理層の表面に塗設した後、キャスト処理して得た。キャスト処理は、光沢発現層の塗被組成物をインク受理層の表面に塗工し、2秒後に、表面温度90℃に加熱された鏡面ロールに圧接し乾燥する直接法により処理した。該塗被組成物は、コロイド粒子として、平均粒子径が200nmのポリスチレン系有機粒子(L8999:旭化成工業社製)100部、接着剤として、スチレン・ブタジエン系ラテックス(平均粒子径135nm;0693:日本合成ゴム工業社製)30部、離型剤として、市販のオレイン酸カリウム2部を用い、固形分濃度25%として、これらを調液した。この塗液をロールコーターにより、乾燥塗工量3g/m2となるようにインク受理層面に上記のキャスト処理法で設け、実施例1のインクジェット記録シートを得た。
支持体は実施例1と同様に得た。インク受理層は設けず、この支持体表面に、実施例2の光沢発現層と同じ塗被組成物を乾燥塗工量10g/m2となるようにエアーナイフコーターで塗工し、その後、実施例1と同じ条件のキャストコーティング法で処理して、比較例1のインクジェット記録シートを得た。
支持体は実施例1と同様に得た。この支持体表面に、実施例1のインク受理層と同じ塗被組成物に市販のオレイン酸カリウムを2部追加し、乾燥塗工量15g/m2となるようにエアーナイフコーターで塗工した。その後、実施例1と同じ条件で該インク受理層をキャスト処理し、比較例2のインクジェット記録シートを得た。
支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢発現層の塗被組成物は、コロイド粒子として、平均粒子径が500nmのコロイダルシリカ(PST−5:日産化学工業社製)100部、接着剤として実施例1で用いたラテックスを20部、カチオン性染料定着剤(ポリフィックス601:昭和高分子社製)を3部、固形分濃度20%として、これらを調液した。この塗液をロールコーターにより、乾燥塗工量3g/m2となるようにインク受理層面に塗工し、その後、実施例1と同じ条件でキャスト処理し、比較例3のインクジェット記録シートを得た。
支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢発現層の塗被組成物は、比較例3の配合に、実施例15と同じ両性電解質3部を加えた以外は同様として、固形分濃度20%でこれらを調液した。この塗液をロールコーターにより、乾燥塗工量5g/m2となるようにインク受理層面に塗工し、その後、比較例3と同じ条件でキャスト処理を行い、比較例4のインクジェット記録シートを得た。
支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢発現層の塗被組成物は、比較例3の配合に、実施例19と同じスメクタイト2部を加えた以外は同様として、固形分濃度15%でこれらを調液した。この塗液をロールコーターにより、乾燥塗工量5g/m2となるようにインク受理層面に塗工し、その後、比較例3と同じ条件でキャスト処理を行い、比較例5のインクジェット記録シートを得た。
インク受理層は支持体上に塗工した。インク受理層の塗被組成物は、粒子径1.0μm以下の粒子を30.2体積%以上有するカオリン(ウルトラホワイト90:Engelhard社製)100部、市販のポリアクリル酸系分散剤0.1部からなる固形分濃度70%の顔料スラリーに、市販のスチレン・ブタジエン系ラテックス7部を添加して、pH9.5、固形分濃度60%にて調液して得た。この塗被組成物を乾燥塗工量15g/m2となるようにブレードコーターで塗工・乾燥した。
インク受理層表面に光沢発現層を塗工し、キャスト処理を行った。光沢発現層の塗被組成物及びキャスト処理は、実施例5と同様として、実施例23のインクジェット記録シートを得た。
インク受理層は、支持体上に塗工した。インク受理層の塗被組成物は、粒子径1.0μm以下の粒子を73.3体積%以上有するカオリン(アマゾン88:THE CAULIM DA AMASONIA社製)100部、市販のポリアクリル酸系分散剤0.2部からなる固形分濃度70%の顔料スラリーに、市販のスチレン・ブタジエン系ラテックス7部を添加して、pH9.5、固形分濃度60%にて調液して得た。この塗被組成物を乾燥塗工量15g/m2となるようにブレードコーターで塗工・乾燥した。
インク受理層表面に光沢発現層を塗工し、キャスト処理を行った。光沢発現層の塗被組成物及びキャスト処理は、実施例5と同様として、実施例24のインクジェット記録シートを得た。
インク受理層は支持体上に塗工した。インク受理層の塗被組成物は、粒子径1.0μm以下の粒子を100体積%以上有する有機粒子(L8999:旭化成社製)100部、市販のスチレン・ブタジエン系ラテックス7部を添加して、pH9.5、固形分濃度45%にて調液して得た。この塗被組成物を乾燥塗工量15g/m2となるようにブレードコーターで塗工・乾燥した。
インク受理層表面に光沢発現層を塗工し、キャスト処理を行った。光沢発現層の塗被組成物及びキャスト処理は、実施例5と同様として、実施例25のインクジェット記録シートを得た。
インク受理層は、支持体上に塗工した。インク受理層の塗被組成物は、重質炭酸カルシウム(エスカロン#1500:三共製粉社製)100部に市販のポリアクリル酸系分散剤を1部添加して調整したスラリーを粉砕機(ユニバーサルミル:三井三池社製)に2回通したものに、市販のスチレン・ブタジエン系ラテックスを5部添加して、pH9.5、固形分濃度65%にて調液して得た。粉砕された後の該炭酸カルシウムは1.0μm以下の粒子径を48.2%有するものであった。この塗被組成物を乾燥塗工量15g/m2となるようにブレードコーターで塗工・乾燥した。
インク受理層表面に光沢発現層を塗工し、キャスト処理を行った。光沢発現層の塗被組成物及びキャスト処理は、実施例5と同様として、実施例26のインクジェット記録シートを得た。
インク受理層は、支持体上に塗工した。インク受理層の塗被組成物は、粒子径1.0μm以下の粒子を12.3体積%有するカオリン(ハイドラスパース:HUBER社製)100部、市販のポリアクリル酸系分散剤0.1部からなる顔料スラリーに、市販のスチレン・ブタジエン系ラテックス7部を添加して、pH9.5、固形分濃度60%にて調液して得た。この塗被組成物を乾燥塗工量15g/m2となるようにブレードコーターで塗工・乾燥した。
インク受理層表面に光沢発現層を塗工し、キャスト処理を行った。光沢発現層の塗被組成物及びキャスト処理は、実施例5と同様として、実施例27のインクジェット記録シートを得た。
支持体上にインク受理層を塗工した。インク受理層の塗被組成物は、カチオン性コロイド粒子として、アルミナゾル(非球状粒子;粒子径100nm×10nm;カタロイドAS−3:触媒化成工業社製)100部、接着剤としてポリビニルアルコール(PVA117:クラレ社製)10部を固形分濃度10%で調液して得た。この塗被組成物を乾燥塗工量1g/m2となるようにロールコーターで塗工・乾燥した。
インク受理層表面に光沢発現層を塗工し、キャスト処理を行った。光沢発現層の塗被組成物及びキャスト処理は、実施例4と同様として、実施例29のインクジェット記録シートを得た。
支持体上にインク受理層を2層設けた。支持体上に塗工したインク受理層A及び該層A上に塗工したインク受理層Bは以下の条件で設けた。
支持体上に順次積層されたインク受理層A、インク受理層Bの上に光沢発現層を塗工し、キャスト処理を行った。光沢発現層の塗被組成物は、実施例4と同じとして、実施例4と同じ条件でキャスト処理を行い、実施例30のインクジェット記録シートを得た。
インク受理層は実施例30と同じ条件で調液、塗工、乾燥して得た。光沢発現層はインク受理層上に比較例3と同じ塗被組成物を同じ条件で塗工、キャスト処理を行い、比較例6のインクジェット記録シートを得た。
支持体及びインク受理層は実施例1と同様に得た。光沢発現層の塗被組成物は、比較例3と同様に得た。この塗液を乾燥塗工量が3g/m2となるようにロールコーターで塗工・乾燥した。その後、光沢発現層を再湿潤して表面温度120℃の鏡面ロールに圧接する再湿潤法でキャスト処理を行い、比較例7のインクジェット記録シートを製造した。
Claims (3)
- コートタイプのインクジェット記録シートにおいて、支持体上に少なくとも1層以上のインク受理層、該インク受理層上に光沢発現層が順次積層され、該光沢発現層が湿潤状態にある間に加熱された鏡面ロールに圧接して鏡面光沢仕上げされてなるものであり、且つ該光沢発現層が合成高分子ラテックスと平均粒子径300nm以下のコロイド粒子を主成分とする塗被組成物からなり、該光沢発現層に含有する顔料成分の80質量%以上が該コロイド粒子であることを特徴とするインクジェット記録シート。
- 該合成高分子ラテックスの平均粒子径が100nm以下である請求項1記載のインクジェット記録シート。
- 該合成高分子ラテックスが、コロイダルシリカ複合エマルジョンである請求項1または2記載のインクジェット記録シート。
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