JP2003056643A - 防振支持装置 - Google Patents
防振支持装置Info
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- JP2003056643A JP2003056643A JP2001251495A JP2001251495A JP2003056643A JP 2003056643 A JP2003056643 A JP 2003056643A JP 2001251495 A JP2001251495 A JP 2001251495A JP 2001251495 A JP2001251495 A JP 2001251495A JP 2003056643 A JP2003056643 A JP 2003056643A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ゴム製の弾性体3と取付部材1,2とを容易
に分離可能であって、所要の防振性能を実現可能な防振
支持装置を提供する。 【解決手段】 第一取付部材1と、この第一取付部材1
の内周に変位可能に配置された第二取付部材2と、第一
取付部材1と第二取付部材2の間に介在された弾性体3
とを備え、第一取付部材1が互いに分離可能に結合した
上部ブラケット11及び下部ブラケット12からなり、
弾性体3が第二取付部材2の外周を包囲するように配置
され第一取付部材1で外周から拘束された上部マウント
ゴム31及び下部マウントゴム32からなり、第一取付
部材1及び第二取付部材2が、互いに垂直なX軸、Y軸
及びZ軸方向のそれぞれにおいて弾性体3に圧接し、弾
性体3と第二取付部材2の間に、第二取付部材2のX軸
方向及びZ軸方向両側に位置する空隙Sが形成される。
に分離可能であって、所要の防振性能を実現可能な防振
支持装置を提供する。 【解決手段】 第一取付部材1と、この第一取付部材1
の内周に変位可能に配置された第二取付部材2と、第一
取付部材1と第二取付部材2の間に介在された弾性体3
とを備え、第一取付部材1が互いに分離可能に結合した
上部ブラケット11及び下部ブラケット12からなり、
弾性体3が第二取付部材2の外周を包囲するように配置
され第一取付部材1で外周から拘束された上部マウント
ゴム31及び下部マウントゴム32からなり、第一取付
部材1及び第二取付部材2が、互いに垂直なX軸、Y軸
及びZ軸方向のそれぞれにおいて弾性体3に圧接し、弾
性体3と第二取付部材2の間に、第二取付部材2のX軸
方向及びZ軸方向両側に位置する空隙Sが形成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のエ
ンジンマウントとして用いられ、支持体と被支持体との
間で振動の絶縁及び減衰を行う防振支持装置に関する。
ンジンマウントとして用いられ、支持体と被支持体との
間で振動の絶縁及び減衰を行う防振支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車のエンジンは、その振動
特性に応じた防振性能を有する防振支持装置(マウン
ト)を介して車両のフレームに支持されており、このよ
うな防振支持装置の一種として、ゴム状弾性体の粘弾性
により入力振動を吸収及び減衰するものがある。この種
のマウントは、エンジン側及び車体側のうち一方にブラ
ケットを介して連結される筒状の金属ケースと、このケ
ースの内周に配置されエンジン側及び車体側のうち他方
に連結されるセンターボスとの間に、ゴム状弾性体から
なるマウントゴムを一体的に接着した構造を有する。
特性に応じた防振性能を有する防振支持装置(マウン
ト)を介して車両のフレームに支持されており、このよ
うな防振支持装置の一種として、ゴム状弾性体の粘弾性
により入力振動を吸収及び減衰するものがある。この種
のマウントは、エンジン側及び車体側のうち一方にブラ
ケットを介して連結される筒状の金属ケースと、このケ
ースの内周に配置されエンジン側及び車体側のうち他方
に連結されるセンターボスとの間に、ゴム状弾性体から
なるマウントゴムを一体的に接着した構造を有する。
【0003】すなわち、この種の防振支持装置は、例え
ばエンジンからの機関振動の入力に伴うケースとセンタ
ーボスの相対変位によってマウントゴムが反復変形を受
け、これによって伝達振動が有効に絶縁されると共に、
マウントゴム内部の摩擦により振動エネルギが熱として
消費され、減衰される。
ばエンジンからの機関振動の入力に伴うケースとセンタ
ーボスの相対変位によってマウントゴムが反復変形を受
け、これによって伝達振動が有効に絶縁されると共に、
マウントゴム内部の摩擦により振動エネルギが熱として
消費され、減衰される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
防振支持装置は、マウントゴムとケース及びセンターボ
ス等の金属部品が加硫接着等によって強固に接合されて
いるため、長期間の使用後に廃却する際、マウントゴム
と金属部品を分離することができず、したがって材料毎
に分別してリサイクルを図ることが困難であった。
防振支持装置は、マウントゴムとケース及びセンターボ
ス等の金属部品が加硫接着等によって強固に接合されて
いるため、長期間の使用後に廃却する際、マウントゴム
と金属部品を分離することができず、したがって材料毎
に分別してリサイクルを図ることが困難であった。
【0005】本発明は、上述のような問題に鑑みてなさ
れたもので、その技術的課題は、マウントゴムと金属部
品とを容易に分離可能であって、所要の防振性能を実現
可能な防振支持装置を提供することにある。
れたもので、その技術的課題は、マウントゴムと金属部
品とを容易に分離可能であって、所要の防振性能を実現
可能な防振支持装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】従来の技術的課題は、本
発明によって有効に解決することができる。すなわち請
求項1の発明に係る防振支持装置は、支持体及び被支持
体のうちの一方に連結される第一取付部材と、この第一
取付部材の内周に変位可能に配置され前記支持体及び被
支持体のうちの他方に連結される第二取付部材と、前記
第一取付部材と第二取付部材の間に介在された弾性体と
を備え、第一取付部材が互いに分離可能に結合した複数
の部品からなり、前記弾性体が前記第二取付部材の外周
を包囲するように配置されると共に前記第一取付部材で
外周から拘束された複数のマウントゴムからなり、前記
第一取付部材及び第二取付部材が、互いに垂直なX軸、
Y軸及びZ軸方向のそれぞれにおいて前記弾性体に圧接
するものである。
発明によって有効に解決することができる。すなわち請
求項1の発明に係る防振支持装置は、支持体及び被支持
体のうちの一方に連結される第一取付部材と、この第一
取付部材の内周に変位可能に配置され前記支持体及び被
支持体のうちの他方に連結される第二取付部材と、前記
第一取付部材と第二取付部材の間に介在された弾性体と
を備え、第一取付部材が互いに分離可能に結合した複数
の部品からなり、前記弾性体が前記第二取付部材の外周
を包囲するように配置されると共に前記第一取付部材で
外周から拘束された複数のマウントゴムからなり、前記
第一取付部材及び第二取付部材が、互いに垂直なX軸、
Y軸及びZ軸方向のそれぞれにおいて前記弾性体に圧接
するものである。
【0007】また、請求項2の発明に係る防振支持装置
は、弾性体と第二取付部材の間に、第二取付部材のX軸
方向及びZ軸方向両側に位置する空隙を設けたものであ
る。
は、弾性体と第二取付部材の間に、第二取付部材のX軸
方向及びZ軸方向両側に位置する空隙を設けたものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る防振支持装
置の好ましい実施の形態を一部断面を表す正面図、図2
は、図1におけるA−B−C−D断面図、図3は斜視
図、図4は軸方向中間部で切断した断面斜視図、図5は
軸方向中間部で切断した分離状態の断面斜視図、図6は
この実施の形態における弾性体の斜視図である。なお、
以下の説明において、X軸方向とは図1における左右方
向を言い、Y軸方向とは図1の断面と直交する方向を言
い、Z軸方向とは図1における上下方向を言う。
置の好ましい実施の形態を一部断面を表す正面図、図2
は、図1におけるA−B−C−D断面図、図3は斜視
図、図4は軸方向中間部で切断した断面斜視図、図5は
軸方向中間部で切断した分離状態の断面斜視図、図6は
この実施の形態における弾性体の斜視図である。なお、
以下の説明において、X軸方向とは図1における左右方
向を言い、Y軸方向とは図1の断面と直交する方向を言
い、Z軸方向とは図1における上下方向を言う。
【0009】これら図1〜図6に示されるように、本形
態の防振支持装置は、自動車のエンジンマウントとして
使用されるものであって、支持体である車体フレーム側
に連結される第一取付部材1と、この第一取付部材1の
内周に変位可能に配置され被支持体であるエンジン側に
連結される第二取付部材2と、第一取付部材1と第二取
付部材2の間に介在された弾性体3とを備える。
態の防振支持装置は、自動車のエンジンマウントとして
使用されるものであって、支持体である車体フレーム側
に連結される第一取付部材1と、この第一取付部材1の
内周に変位可能に配置され被支持体であるエンジン側に
連結される第二取付部材2と、第一取付部材1と第二取
付部材2の間に介在された弾性体3とを備える。
【0010】第一取付部材1は、ステンレス等の金属板
をプレス成形した上部ブラケット11及び下部ブラケッ
ト12からなる。上部ブラケット11は上方へ凸の略U
字形の屈曲形状をなすものであって、すなわち天板部1
11と、その左右両側から下方へ延びる側板部112,
112と、更にその下端から左右へ開いた取付端部11
3,113を有し、各取付端部113には、下側へ円筒
状に屈曲したボルト挿通部113aが形成されている。
また、この上部ブラケット11におけるY軸方向両端に
は、一方の取付端部113から一方の側板部112、天
板部111、他方の側板部112及び他方の取付端部1
13にかけて、連続した補強フランジ部114が形成さ
れている。
をプレス成形した上部ブラケット11及び下部ブラケッ
ト12からなる。上部ブラケット11は上方へ凸の略U
字形の屈曲形状をなすものであって、すなわち天板部1
11と、その左右両側から下方へ延びる側板部112,
112と、更にその下端から左右へ開いた取付端部11
3,113を有し、各取付端部113には、下側へ円筒
状に屈曲したボルト挿通部113aが形成されている。
また、この上部ブラケット11におけるY軸方向両端に
は、一方の取付端部113から一方の側板部112、天
板部111、他方の側板部112及び他方の取付端部1
13にかけて、連続した補強フランジ部114が形成さ
れている。
【0011】一方、下部ブラケット12は上部ブラケッ
ト11の取付端部113,113に架け渡される扁平な
形状をなすものであって、すなわち底板部121と、そ
の左右両端の取付端部122,122を有し、各取付端
部122には、上部ブラケット11のボルト挿通部11
3aと対応する円形穴122aが開設されている。取付
端部122,122は、上部ブラケット11の取付端部
113,113と重合可能であって、その重合状態で
は、各ボルト挿通部113aと各円形穴122aが、互
いに嵌合により係止されるようになっている。また、こ
の下部ブラケット12におけるY軸方向両端には、一方
の取付端部122から底板部121及び他方の取付端部
122にかけて連続した補強フランジ部123が形成さ
れている。
ト11の取付端部113,113に架け渡される扁平な
形状をなすものであって、すなわち底板部121と、そ
の左右両端の取付端部122,122を有し、各取付端
部122には、上部ブラケット11のボルト挿通部11
3aと対応する円形穴122aが開設されている。取付
端部122,122は、上部ブラケット11の取付端部
113,113と重合可能であって、その重合状態で
は、各ボルト挿通部113aと各円形穴122aが、互
いに嵌合により係止されるようになっている。また、こ
の下部ブラケット12におけるY軸方向両端には、一方
の取付端部122から底板部121及び他方の取付端部
122にかけて連続した補強フランジ部123が形成さ
れている。
【0012】第二取付部材2は、金属あるいは合成樹脂
で成形されたものであって、そのY軸方向の長さは、第
一取付部材1(上部ブラケット11及び下部ブラケット
12)のY軸方向幅より大きく、中央にエンジン側への
取付穴2aがX軸方向に貫通形成されている。この第二
取付部材2は、Y軸と直交する断面形状が略十字形を呈
し、すなわち、上下左右に突出しY軸方向に延びる四本
の突条部21が形成されており、また、そのY軸方向両
端には突条部21,21,…間の各谷部22の両端を塞
ぐようにY軸方向受面23が形成されている。
で成形されたものであって、そのY軸方向の長さは、第
一取付部材1(上部ブラケット11及び下部ブラケット
12)のY軸方向幅より大きく、中央にエンジン側への
取付穴2aがX軸方向に貫通形成されている。この第二
取付部材2は、Y軸と直交する断面形状が略十字形を呈
し、すなわち、上下左右に突出しY軸方向に延びる四本
の突条部21が形成されており、また、そのY軸方向両
端には突条部21,21,…間の各谷部22の両端を塞
ぐようにY軸方向受面23が形成されている。
【0013】弾性体3は、第二取付部材2の外周を包囲
するように配置されると共に第一取付部材1(上部ブラ
ケット11及び下部ブラケット12)で外周から拘束さ
れた上下一対のマウントゴム31,32からなる。この
上部マウントゴム31及び下部マウントゴム32には、
図5及び図6に最も良く示されているように、上下に互
いに圧接衝合される左右両側の衝合部311,321
と、第二取付部材2における各谷部22に圧接される各
一対の支持突条部312,322が形成されている。支
持突条部312,322のY軸方向両端312a,32
2aは、第一取付部材1のY軸方向両端よりも外側へ突
出して、第二取付部材2におけるY軸方向受面23の内
側面に圧接している。
するように配置されると共に第一取付部材1(上部ブラ
ケット11及び下部ブラケット12)で外周から拘束さ
れた上下一対のマウントゴム31,32からなる。この
上部マウントゴム31及び下部マウントゴム32には、
図5及び図6に最も良く示されているように、上下に互
いに圧接衝合される左右両側の衝合部311,321
と、第二取付部材2における各谷部22に圧接される各
一対の支持突条部312,322が形成されている。支
持突条部312,322のY軸方向両端312a,32
2aは、第一取付部材1のY軸方向両端よりも外側へ突
出して、第二取付部材2におけるY軸方向受面23の内
側面に圧接している。
【0014】上部マウントゴム31における衝合部31
1と支持突条部312の間及び各支持突条部312の間
に相当する谷部313は、第二取付部材2とは非接触で
あり、同様に、下部マウントゴム32における衝合部3
21と支持突条部322の間及び各支持突条部322の
間に相当する谷部323は、第二取付部材2とは非接触
である。言い換えれば、弾性体3と第二取付部材2にお
ける各突条部21との間に、第二取付部材2のX軸方向
及びZ軸方向両側に位置する所定の大きさの空隙Sが形
成されている。このためばね定数が低く設定され、第一
取付部材1と第二取付部材2は、弾性体3(マウントゴ
ム31,32)における支持突条部312,322の変
形を伴いながら、相対変位することができる。
1と支持突条部312の間及び各支持突条部312の間
に相当する谷部313は、第二取付部材2とは非接触で
あり、同様に、下部マウントゴム32における衝合部3
21と支持突条部322の間及び各支持突条部322の
間に相当する谷部323は、第二取付部材2とは非接触
である。言い換えれば、弾性体3と第二取付部材2にお
ける各突条部21との間に、第二取付部材2のX軸方向
及びZ軸方向両側に位置する所定の大きさの空隙Sが形
成されている。このためばね定数が低く設定され、第一
取付部材1と第二取付部材2は、弾性体3(マウントゴ
ム31,32)における支持突条部312,322の変
形を伴いながら、相対変位することができる。
【0015】上部マウントゴム31は、その上面に突出
形成された頭部314が、第一取付部材1における上部
ブラケット11の天板部111に形成された筒状開口部
111aと嵌合することによって、この第一取付部材1
に、Y軸方向にも拘束されている。また、下部マウント
ゴム32は、そのY軸方向両端面下部が、第一取付部材
1における下部ブラケット12の補強フランジ部123
と当接することによって、この第一取付部材1に、Y軸
方向にも拘束されている。
形成された頭部314が、第一取付部材1における上部
ブラケット11の天板部111に形成された筒状開口部
111aと嵌合することによって、この第一取付部材1
に、Y軸方向にも拘束されている。また、下部マウント
ゴム32は、そのY軸方向両端面下部が、第一取付部材
1における下部ブラケット12の補強フランジ部123
と当接することによって、この第一取付部材1に、Y軸
方向にも拘束されている。
【0016】以上のように構成された本形態の防振支持
装置の組立においては、まず上部ブラケット11におけ
る天板部111及び左右の側板部112,112で囲ま
れた空間へ、上部マウントゴム31、第二取付部材2及
び下部マウントゴム32順次圧入する。次に、上部ブラ
ケット11の下側から下部ブラケット12を被せてその
取付端部113,122同士を重合させると共に、ボル
ト挿通部113aと円形穴122aを嵌合する。これに
より、図1乃至図4に示される状態に組み立てられ、弾
性体3におけるマウントゴム31,32が、第二取付部
材2と、第一取付部材1における上部ブラケット11及
び下部ブラケット12との間で適当に予圧縮された状態
に拘束される。
装置の組立においては、まず上部ブラケット11におけ
る天板部111及び左右の側板部112,112で囲ま
れた空間へ、上部マウントゴム31、第二取付部材2及
び下部マウントゴム32順次圧入する。次に、上部ブラ
ケット11の下側から下部ブラケット12を被せてその
取付端部113,122同士を重合させると共に、ボル
ト挿通部113aと円形穴122aを嵌合する。これに
より、図1乃至図4に示される状態に組み立てられ、弾
性体3におけるマウントゴム31,32が、第二取付部
材2と、第一取付部材1における上部ブラケット11及
び下部ブラケット12との間で適当に予圧縮された状態
に拘束される。
【0017】第一取付部材1は、ボルト挿通部113a
に挿通されるボルトを介して、上部ブラケット11及び
下部ブラケット12の取付端部113,122が互いに
重合した状態で例えば車体フレーム側へ連結され、第二
取付部材2は、その取付穴2aに挿通される部材を介し
て例えばエンジン側へ連結される。
に挿通されるボルトを介して、上部ブラケット11及び
下部ブラケット12の取付端部113,122が互いに
重合した状態で例えば車体フレーム側へ連結され、第二
取付部材2は、その取付穴2aに挿通される部材を介し
て例えばエンジン側へ連結される。
【0018】エンジンの機関振動や、走行中の車体側か
らの振動等により当該防振支持装置に入力される振動変
位が、X軸方向である場合は、弾性体3における上部マ
ウントゴム31は、図1に示される上部ブラケット11
における筒状開口部111aのX軸方向両側の内側面及
び両側壁112の内側面との圧接面31a,31bと、
第二取付部材2における谷部22の側面との圧接面31
cとの間でX軸方向への変形を受け、下部マウントゴム
32は、上部ブラケット11における両側壁112の内
側面との圧接面32aと、第二取付部材2における谷部
22の側面との圧接面32bとの間でX軸方向への変形
を受ける。この場合特に、支持突条部312,322が
柔軟に変形されるので、伝達振動が有効に絶縁されると
共に、ゴムの内部摩擦により減衰される。
らの振動等により当該防振支持装置に入力される振動変
位が、X軸方向である場合は、弾性体3における上部マ
ウントゴム31は、図1に示される上部ブラケット11
における筒状開口部111aのX軸方向両側の内側面及
び両側壁112の内側面との圧接面31a,31bと、
第二取付部材2における谷部22の側面との圧接面31
cとの間でX軸方向への変形を受け、下部マウントゴム
32は、上部ブラケット11における両側壁112の内
側面との圧接面32aと、第二取付部材2における谷部
22の側面との圧接面32bとの間でX軸方向への変形
を受ける。この場合特に、支持突条部312,322が
柔軟に変形されるので、伝達振動が有効に絶縁されると
共に、ゴムの内部摩擦により減衰される。
【0019】また、X軸方向の振幅が左右の空隙Sの大
きさを超えて増大すると、第二取付部材2における左右
の突条部21,21が、弾性体3における衝合部31
1,321の内側面に接触し、この衝合部311,32
1がX軸方向への圧縮を受けることによってばね定数が
上昇するので、支持突条部312,322の過大変形が
抑制される。
きさを超えて増大すると、第二取付部材2における左右
の突条部21,21が、弾性体3における衝合部31
1,321の内側面に接触し、この衝合部311,32
1がX軸方向への圧縮を受けることによってばね定数が
上昇するので、支持突条部312,322の過大変形が
抑制される。
【0020】入力される振動変位が、Y軸方向である場
合は、弾性体3における上部マウントゴム31は、図2
に示される上部ブラケット11における筒状開口部11
1aのY軸方向両側の内側面及び両側壁112の内側面
との圧接面31dと、第二取付部材2におけるY軸方向
受面22との圧接面31eとの間、言い換えれば頭部3
14と支持突条部312の先端との間でY軸方向への変
形を受け、下部マウントゴム32は、下部ブラケット1
2における補強フランジ部123との圧接面32cと、
第二取付部材2におけるY軸方向受面22との圧接面3
2dとの間でY軸方向への変形を受ける。しかも剪断変
形となるので、伝達振動が有効に絶縁されると共に、ゴ
ムの内部摩擦により減衰される。
合は、弾性体3における上部マウントゴム31は、図2
に示される上部ブラケット11における筒状開口部11
1aのY軸方向両側の内側面及び両側壁112の内側面
との圧接面31dと、第二取付部材2におけるY軸方向
受面22との圧接面31eとの間、言い換えれば頭部3
14と支持突条部312の先端との間でY軸方向への変
形を受け、下部マウントゴム32は、下部ブラケット1
2における補強フランジ部123との圧接面32cと、
第二取付部材2におけるY軸方向受面22との圧接面3
2dとの間でY軸方向への変形を受ける。しかも剪断変
形となるので、伝達振動が有効に絶縁されると共に、ゴ
ムの内部摩擦により減衰される。
【0021】入力される振動変位が、Z軸方向である場
合は、弾性体3における上部マウントゴム31は、図1
に示される上部ブラケット11における天板部111の
下面との圧接面31fと、第二取付部材2における谷部
22の上面との圧接面31gとの間でZ軸方向への変形
を受け、下部マウントゴム32は、図1及び図2に示さ
れる下部ブラケット12における底板部121の上面と
の圧接面32eと、、第二取付部材2における谷部22
の下面との圧接面32fとの間でZ軸方向への変形を受
ける。この場合特に、支持突条部312,322が柔軟
に変形されるので、伝達振動が有効に絶縁されると共
に、ゴムの内部摩擦により減衰される。
合は、弾性体3における上部マウントゴム31は、図1
に示される上部ブラケット11における天板部111の
下面との圧接面31fと、第二取付部材2における谷部
22の上面との圧接面31gとの間でZ軸方向への変形
を受け、下部マウントゴム32は、図1及び図2に示さ
れる下部ブラケット12における底板部121の上面と
の圧接面32eと、、第二取付部材2における谷部22
の下面との圧接面32fとの間でZ軸方向への変形を受
ける。この場合特に、支持突条部312,322が柔軟
に変形されるので、伝達振動が有効に絶縁されると共
に、ゴムの内部摩擦により減衰される。
【0022】また、Z軸方向の振幅が上下の空隙Sの大
きさを超えて増大すると、第二取付部材2における上下
の突条部21,21が、弾性体3における谷部313,
323の内側面に接触し、この谷部313,323がZ
軸方向への圧縮を受けることによってばね定数が上昇す
るので、支持突条部312,322の過大変形が抑制さ
れる。
きさを超えて増大すると、第二取付部材2における上下
の突条部21,21が、弾性体3における谷部313,
323の内側面に接触し、この谷部313,323がZ
軸方向への圧縮を受けることによってばね定数が上昇す
るので、支持突条部312,322の過大変形が抑制さ
れる。
【0023】したがって、本形態の防振支持装置は、弾
性体3が第一取付部材1及び第二取付部材2のいずれと
も非接着であるにも拘らず、X軸方向、Y軸方向及びZ
軸方向に対しても変形応力を発生して、振動を吸収及び
減衰する機能を奏する。しかも、各部品が、第一取付部
材1における上部ブラケット11と下部ブラケット12
の結合だけで互いに拘束されるため、組立も容易であ
る。
性体3が第一取付部材1及び第二取付部材2のいずれと
も非接着であるにも拘らず、X軸方向、Y軸方向及びZ
軸方向に対しても変形応力を発生して、振動を吸収及び
減衰する機能を奏する。しかも、各部品が、第一取付部
材1における上部ブラケット11と下部ブラケット12
の結合だけで互いに拘束されるため、組立も容易であ
る。
【0024】長期間の使用後に、本形態の防振支持装置
を廃却する場合は、車体側及びエンジン側との結合を解
除して、第一取付部材1の上部ブラケット11と下部ブ
ラケット12を分離すれば、これによって拘束されてい
た弾性体3(上部マウントゴム31及び下部マウントゴ
ム32)と第二取付部材2も、図5に示されるようにば
らばらに取り出せるので、全ての金属部品とゴム部品と
を分別して、材料のリサイクル利用を図ることができ
る。
を廃却する場合は、車体側及びエンジン側との結合を解
除して、第一取付部材1の上部ブラケット11と下部ブ
ラケット12を分離すれば、これによって拘束されてい
た弾性体3(上部マウントゴム31及び下部マウントゴ
ム32)と第二取付部材2も、図5に示されるようにば
らばらに取り出せるので、全ての金属部品とゴム部品と
を分別して、材料のリサイクル利用を図ることができ
る。
【0025】なお、上述の実施の形態においては、エン
ジンマウントに利用されるものとして説明したが、キャ
ビンマウント等、他の防振支持手段として適用すること
も可能である。
ジンマウントに利用されるものとして説明したが、キャ
ビンマウント等、他の防振支持手段として適用すること
も可能である。
【0026】
【発明の効果】請求項1の発明に係る防振支持装置によ
れば、弾性体、第一取付部材及び第二取付部材が非接着
の状態で組み立てられ、第一取付部材を分解するだけで
全ての部品が分離されるため、廃却の際に部品を材質毎
に分別して、資源のリサイクルを図ることができる。し
かも弾性体を第一取付部材及び第二取付部材に加硫接着
したものと同等の防振性能を発揮することができる。
れば、弾性体、第一取付部材及び第二取付部材が非接着
の状態で組み立てられ、第一取付部材を分解するだけで
全ての部品が分離されるため、廃却の際に部品を材質毎
に分別して、資源のリサイクルを図ることができる。し
かも弾性体を第一取付部材及び第二取付部材に加硫接着
したものと同等の防振性能を発揮することができる。
【0027】請求項2の発明に係る防振支持装置によれ
ば、空隙を設けたことによってX軸方向及びZ軸方向に
対するばね定数を低下させて、振動絶縁性を向上させる
ことができ、振幅を空隙の大きさの範囲で抑制すること
ができる。
ば、空隙を設けたことによってX軸方向及びZ軸方向に
対するばね定数を低下させて、振動絶縁性を向上させる
ことができ、振幅を空隙の大きさの範囲で抑制すること
ができる。
【図1】本発明に係る防振支持装置の好ましい実施の形
態の一部断面を表した正面図である。
態の一部断面を表した正面図である。
【図2】図1におけるA−B−C−D断面図である。
【図3】上記実施の形態の斜視図である。
【図4】上記実施の形態をX軸方向中間部で切断した断
面斜視図である。
面斜視図である。
【図5】上記実施の形態をX軸方向中間部で切断した分
離状態の断面斜視図である。
離状態の断面斜視図である。
【図6】上記実施の形態における弾性体3の斜視図であ
る。
る。
1 第一取付部材
11 上部ブラケット
111 天板部
111a 筒状開口部
112 側板部
113,122 取付端部
114,123 補強フランジ部
12 下部ブラケット
121 底板部
2 第二取付部材
21 突条部
22 谷部
23 Y軸方向受面
3 弾性体
31 上部マウントゴム
311,321 衝合部
312,322 支持突条部
314 頭部
32 下部マウントゴム
S 空隙
Claims (2)
- 【請求項1】 支持体及び被支持体のうちの一方に連結
される第一取付部材(1)と、この第一取付部材(1)
の内周に変位可能に配置され前記支持体及び被支持体の
うちの他方に連結される第二取付部材(2)と、前記第
一取付部材(1)と第二取付部材(2)の間に介在され
た弾性体(3)とを備え、第一取付部材(1)が互いに
分離可能に結合した複数の部品(11,12)からな
り、前記弾性体(3)が前記第二取付部材(2)の外周
を包囲するように配置されると共に前記第一取付部材
(1)で外周から拘束された複数のマウントゴム(3
1,32)からなり、前記第一取付部材(1)及び第二
取付部材(2)が、互いに垂直なX軸、Y軸及びZ軸方
向のそれぞれにおいて前記弾性体(3)に圧接すること
を特徴とする防振支持装置。 - 【請求項2】 弾性体(3)と第二取付部材(2)の間
に、第二取付部材(2)のX軸方向及びZ軸方向両側に
位置する空隙(S)を設けたことを特徴とする請求項1
に記載の防振支持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001251495A JP2003056643A (ja) | 2001-08-22 | 2001-08-22 | 防振支持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001251495A JP2003056643A (ja) | 2001-08-22 | 2001-08-22 | 防振支持装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003056643A true JP2003056643A (ja) | 2003-02-26 |
Family
ID=19080129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001251495A Pending JP2003056643A (ja) | 2001-08-22 | 2001-08-22 | 防振支持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003056643A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2371587A2 (en) | 2010-03-30 | 2011-10-05 | Kubota Corporation | Cabin system |
JP2011208770A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Kubota Corp | キャビンの防振支持装置 |
JP5244244B2 (ja) * | 2010-07-02 | 2013-07-24 | 東海ゴム工業株式会社 | 防振装置 |
JP2014083877A (ja) * | 2012-10-19 | 2014-05-12 | Toyota Motor Corp | エンジンマウント構造 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JPH07145851A (ja) * | 1993-07-02 | 1995-06-06 | Metzeler Gimetall Ag | 弾性マウント |
JP2000193004A (ja) * | 1998-12-28 | 2000-07-14 | Bridgestone Corp | 防振装置 |
JP2000304080A (ja) * | 1999-04-07 | 2000-10-31 | Hutchinson Sa | トルク減衰防振装置 |
-
2001
- 2001-08-22 JP JP2001251495A patent/JP2003056643A/ja active Pending
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US9242681B2 (en) | 2010-03-30 | 2016-01-26 | Kubota Corporation | Cabin system |
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