[go: up one dir, main page]

JP2001132795A - 防振装置及び防振装置の製造方法 - Google Patents

防振装置及び防振装置の製造方法

Info

Publication number
JP2001132795A
JP2001132795A JP31209799A JP31209799A JP2001132795A JP 2001132795 A JP2001132795 A JP 2001132795A JP 31209799 A JP31209799 A JP 31209799A JP 31209799 A JP31209799 A JP 31209799A JP 2001132795 A JP2001132795 A JP 2001132795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibration
stopper
inner member
elastic body
fitting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP31209799A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Ando
哲 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP31209799A priority Critical patent/JP2001132795A/ja
Publication of JP2001132795A publication Critical patent/JP2001132795A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16FSPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
    • F16F1/00Springs
    • F16F1/36Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers
    • F16F1/42Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers characterised by the mode of stressing
    • F16F1/52Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers characterised by the mode of stressing loaded in combined stresses
    • F16F1/54Springs made of rubber or other material having high internal friction, e.g. thermoplastic elastomers characterised by the mode of stressing loaded in combined stresses loaded in compression and shear

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Child & Adolescent Psychology (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防振装置の小型化を図りつつ防振特性及びバ
ウンドストッパの機能を高める。 【解決手段】 ブラケット金具12で囲まれた空間内に
内側金具20が位置している。内側金具20の両側部
に、ブラケット金具12と内側金具20との間を一対の
腕部16A、16Bで繋ぐようなゴム製の弾性体16
が、加硫接着される。ブラケット金具12内における内
側金具20の上方には、弾性体16の上方への過大な変
形を抑制する為のゴム製のリバウンドストッパ22が、
ブラケット金具12と内側金具20との間で挟まれるよ
うに、設置される。内側金具20の下方で内側金具20
と対向するブラケット金具12の位置に、弾性体16の
下方への過大な変形を抑制する為のバウンドストッパ2
6が設置される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動を発生する部
材からの振動の伝達を防止する防振装置及びこのような
防振装置を製造する防振装置の製造方法に関し、例えば
自動車、一般産業機械等に適用可能なものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、車両の振動発生部となるエンジ
ンと振動受部となる車体との間には、エンジンマウント
としての防振装置が配設されていて、エンジンが発生す
る振動をこの防振装置が吸収し、車体側に伝達されるの
を阻止するような構造となっている。そして、このエン
ジンマウントとしての防振装置の一例として、図5に示
すような構造のものが知られている。つまり、図5に示
すようにこの防振装置は、内側部材112とブラケット
114との間を弾性体116が繋いだ構造となっている
だけでなく、内側部材112にリバウンドストッパ11
8及びバウンドストッパ120が一体的に加硫接着され
て取り付けられていた。
【0003】一方、この防振装置の組立ての際には、図
6に示すように、内側部材112及びこの内側部材11
2に加硫接着されたこれら弾性体116、ストッパ11
8、120等をブラケット114内への挿入するが、こ
の挿入時に、図7の矢印X方向に力を加えてリバウンド
ストッパ118等を二点鎖線で示すように押し下げなが
ら弾性体116をブラケット114内へ挿入し、挿入後
にリバウンドストッパ118が圧縮されるようにしてい
た。すなわち、この防振装置を車両内に設置する際に
は、エンジンの荷重が内側部材112に加わって下方に
移動する関係から、リバウンドストッパ118に圧縮力
を予め与えておく必要があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、防振装置の組
立時におけるブラケット114に弾性体116を圧入す
る際に、リバウンドストッパ118及び内側部材112
等を押し下げることで、バウンドストッパ120が下側
に突出してブラケット114に当たるおそれが生じる。
この為、所定の大きさの隙間Sがバウンドストッパ12
0とブラケット114との間に必要とされ、バウンドス
トッパ120を小さくしたり、或いはブラケット114
を必要以上に大きくしたりする必要が生じる。
【0005】この結果、防振装置の完成後においてバウ
ンドストッパ120がブラケット114に当たる迄の間
隔を自由に設定できず、バウンドストッパ120の機能
を十分に発揮できないだけでなく、バウンドストッパ1
20が小さくて防振特性を十分に高めることが出来なか
ったりした。本発明は上記事実を考慮し、防振装置の小
型化を図りつつ防振特性及びバウンドストッパの機能を
高め得る防振装置及びこのような防振装置を製造する防
振装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1による防振装置
は、振動発生部及び振動受部の一方の荷重を受けつつこ
れらの一方に連結され得る内側部材と、内側部材の外周
側に配置され且つ振動発生部及び振動受部の他方に連結
され得る筒状の外側部材と、内側部材に加硫接着される
と共に外側部材内に圧入されつつ、これら内側部材と外
側部材との間に配置されて弾性変形し得る弾性体と、外
側部材内における内側部材の上方に設置されて弾性体の
変形を抑制するリバウンドストッパと、内側部材の下方
で内側部材と対向する外側部材の位置に設置されて弾性
体の変形を抑制するバウンドストッパと、を有すること
を特徴とする。
【0007】請求項1に係る防振装置の作用を以下に説
明する。振動発生部及び振動受部の何れかの荷重を受け
つつ内側部材がこれらの何れかに連結され、弾性体が、
内側部材に加硫接着されると共に外側部材内に圧入され
て、これら内側部材と外側部材との間に配置される。こ
の為、内側部材或いは外側部材のいずれかに連結された
振動発生部側から振動が伝達された場合、これら内側部
材と外側部材との間に配置される弾性体が弾性変形して
この弾性体により振動が減衰されることで、振動が低減
されて振動受部側に振動が伝達され難くなる。
【0008】また、外側部材内における内側部材の上方
にリバウンドストッパが設置され、内側部材の下部であ
って内側部材と対向した外側部材の位置にバウンドスト
ッパが設置されている。従って、防振装置に過大な振幅
の振動が入力されて上方に内側部材が移動するように弾
性体が変形した際には、リバウンドストッパが弾性体の
変形を抑制し、同じく過大な振幅の振動が入力されて下
方に内側部材が移動するように弾性体が変形した際に
は、内側部材がバウンドストッパに当接してこのバウン
ドストッパが弾性体の変形を抑制する。
【0009】一方、防振装置の組立てに際して弾性体を
外側部材内へ圧入するが、この圧入時に内側部材と外側
部材とで予め圧縮力が加わるようにリバウンドストッパ
を設置し、その後、内側部材の下方に別体のバウンドス
トッパを設置する。このようにすれば、振動発生部であ
る例えばエンジンが内側部材に連結される形で搭載され
た場合、このエンジンの荷重により内側部材が下降して
リバウンドストッパに対する圧縮力が軽減される。
【0010】さらに、組立時において、弾性体を外側部
材内に圧入する際の外側部材とバウンドストッパとの間
の隙間の大きさを考慮しないで良いので、組立性が高ま
り、これに伴ってバウンドストッパの高さや形状を自由
に変更でき、防振性能とバウンドストッパの機能の両立
を図ることができる。
【0011】この結果として、リバウンドストッパの弾
性が加わらず弾性体のみのばね定数の低い領域を中心と
して防振装置を使用できるようになる。さらに、バウン
ドストッパの高さや形状を自由に変更することで、内側
部材がバウンドストッパに当接してバウンドストッパの
弾性が加わり始める弾性体の撓み量を従来技術の防振装
置と比較して例えば小さくし、防振特性を高めることが
でき、これに伴って、エンジンマウントとしてのばね定
数の非線形性の自由度を高めることが可能となる。ま
た、弾性体を外側部材内に圧入する際の外側部材とバウ
ンドストッパとの間の隙間の大きさを考慮する必要が無
くなるのに伴って、外側部材を小さくして防振装置の小
型化を図ることが可能となる。
【0012】請求項2に係る防振装置の作用を以下に説
明する。本請求項も請求項1と同様の構成を有して同様
に作用するものの、弾性体及びリバウンドストッパがゴ
ム製とされ、これら弾性体及びリバウンドストッパが一
体的に内側部材に加硫接着された構成を有する。従っ
て、弾性体及びリバウンドストッパが一体的に加硫接着
されることにより、加工工程が削減されて防振装置の加
工コストが低減される。
【0013】請求項3に係る防振装置の作用を以下に説
明する。本請求項も請求項1と同様の構成を有して同様
に作用するものの、バウンドストッパがゴム製とされる
構成を有する。従って、過大な振幅の振動が入力されて
下方に内側部材が移動した際に、内側部材がバウンドス
トッパに直接当接する構造であっても、バウンドストッ
パが柔軟に変形するので、問題なく弾性体の変形を抑制
できる。
【0014】請求項4に係る防振装置の作用を以下に説
明する。本請求項も請求項1と同様の構成を有して同様
に作用するものの、バウンドストッパが合成樹脂製とさ
れる構成を有する。従って、過大な振幅の振動が入力さ
れて下方に内側部材が移動し内側部材がバウンドストッ
パに当接した場合に、ゴム製のバウンドストッパを用い
たときと異なるばね定数で弾性体が変形するようにな
り、例えばゴム製のバウンドストッパより弾性体の変形
量を小さくできるようになる。
【0015】請求項5に係る防振装置の作用を以下に説
明する。本請求項も請求項1と同様の構成を有して同様
に作用するものの、弾性体の端部に金属製の板材が配置
される構成を有する。従って、外側部材内への圧入に際
して弾性体が外側部材に直接接触せずに、外側部材と金
属製の板材との接触となるので、摩擦係数が高まってこ
れらの間で滑り難くなり、過大な振幅の振動が入力され
ても、当初の防振装置の構造を確実に維持できる。
【0016】請求項6に係る防振装置の作用を以下に説
明する。本請求項も請求項1と同様の構成を有して同様
に作用するものの、振動発生部及び振動受部の他方の部
材がエンジンとされる構成を有する。従って、このエン
ジンの荷重で内側部材が下方に動いてリバウンドストッ
パの圧縮力が軽減されることで、請求項1と同様に作用
する。
【0017】請求項7による防振装置の製造方法は、弾
性体及びリバウンドストッパを内側部材に加硫接着し、
次に、弾性体を筒状の外側部材に圧入しつつ内側部材及
び弾性体を外側部材内に設置し、これに伴って、予め圧
縮力が加えられた状態でリバウンドストッパが外側部材
内における内側部材の上方に設置され、この後、内側部
材の下方で内側部材と対向する外側部材の位置にバウン
ドストッパを設置した、ことを特徴とする。
【0018】請求項7に係る防振装置の製造方法の作用
を以下に説明する。弾性体及びリバウンドストッパを内
側部材に加硫接着した後に、弾性体を外側部材に圧入し
つつ内側部材及び弾性体を外側部材内に設置する。この
際、予め圧縮力が加えられた状態でリバウンドストッパ
が外側部材内における内側部材の上方に設置される。そ
してこの後、内側部材の下方で内側部材と対向する外側
部材の位置にバウンドストッパを設置するようにした。
従って、振動発生部である例えばエンジンが内側部材に
連結される形で搭載された場合、このエンジンの荷重に
より内側部材が下降してリバウンドストッパに対する圧
縮力が軽減され、請求項1と同様の作用を奏する。
【0019】請求項8に係る防振装置の製造方法の作用
を以下に説明する。本請求項も請求項7と同様の構成を
有して同様に作用するものの、弾性体及びリバウンドス
トッパを内側部材に加硫接着する際に、これら弾性体及
びリバウンドストッパを一体的に内側部材に加硫接着す
る構成を有する。従って、請求項2と同様に、弾性体及
びリバウンドストッパが一体的に加硫接着されることに
より、加工工程が削減されて防振装置の加工コストが低
減される。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態に係る防振
装置を図1から図4に示し、これらの図に基づき本実施
の形態を説明する。図1及び図2に示すように、本実施
の形態の防振装置10は、それぞれ平面状の四辺で四角
形の環状に形成されたブラケット金具12を外側部材と
して備えており、このブラケット金具12と振動受部と
しての車体(図示せず)とが、図示しないボルトの締結
や嵌合等で連結されることとなる。また、このブラケッ
ト金具12の四辺の内の一対の側壁12A、12Bは、
相互に対向しつつ下側が狭まるテーパ状にそれぞれ形成
されており、これら側壁12A、12Bの対向面には、
周囲に対して一段低く形成された受部14がそれぞれ形
成されている。
【0021】他方、このブラケット金具12で囲まれた
空間内には、下側が細くなる台形状の内側部材である内
側金具20が位置している。そして、この内側金具20
に図示しないボルトが挿入され、このボルトの締結で、
内側金具20と振動発生部となるエンジン(図示せず)
とが連結されることとなり、これに伴って内側金具20
がエンジンの荷重を受けるようになっている。
【0022】さらに、図1及び図2に示すように、内側
金具20の外周側には、このブラケット金具12と内側
金具20との間を一対の腕部16A、16Bで繋ぐよう
なゴム製の弾性体16が、加硫接着されて配設されてお
り、この弾性体16の腕部16A、16Bの端部には、
それぞれ金属製の板材であるプレート18が受部14に
対応した傾きで配置されている。従って、このプレート
18がブラケット金具12の受部14に当接しつつ、こ
の弾性体16がブラケット金具12内に圧入される構造
となっている。
【0023】一方、ブラケット金具12内における内側
金具20の上方には、弾性体16の上方への過大な変形
を抑制する為のゴム製のリバウンドストッパ22が、ブ
ラケット金具12の上方の辺を形成する上辺12Cと内
側金具20との間で挟まれるように、設置されている。
また、ブラケット金具12の下方の辺を形成する下辺1
2Dの上面中央部が周囲に対して一段低く形成されてい
て、この部分に鋼製のストッパ台24が接着や溶接等で
接合されており、このストッパ台24に内側金具20に
対向するように上側に突出するゴム製のバウンドストッ
パ26が設置されている。つまり、内側金具20の下方
で内側金具20と対向するブラケット金具12の位置
に、弾性体16の下方への過大な変形を抑制する為のバ
ウンドストッパ26が設置されている。
【0024】次に、本実施の形態に係る防振装置10の
組立を説明する。この防振装置10の組立に際しては、
まず金属材料である鋼板をプレス加工等によって切断す
ると共に曲げ、さらに例えばこの鋼板の両端部間を溶接
により接合して、図3に示す環状のブラケット部材12
を作製する。これに伴って、弾性体16、リバウンドス
トッパ22及びバウンドストッパ26を加硫成形して作
製するが、この加硫成形に際して、リバウンドストッパ
22と弾性体16とを一体的に加硫成形することで、こ
れら弾性体16及びリバウンドストッパ22を一体的に
内側金具20に加硫接着する。つまり、図3に示すよう
に、内側金具20の両側壁に弾性体16の一対の腕部1
6A、16Bをそれぞれ加硫接着し、この腕部16A、
16Bの先端部とプレート18とをそれぞれ加硫接着す
るだけでなく、内側金具20の上面にリバウンドストッ
パ22を加硫接着する。
【0025】この結果、それぞれゴム製の弾性体16及
びリバウンドストッパ22が一体的に内側金具20に加
硫接着される為、加工工程が削減されて防振装置10の
加工コストが低減される。さらに、これとは別にストッ
パ台24に加硫接着しつつ図3に示すようにバウンドス
トッパ26を加硫成形して作製する。
【0026】次に、プレート18を受部14に沿って滑
らしつつ弾性体16をブラケット金具12に圧入するこ
とで、内側金具20及び弾性体16がブラケット金具1
2内に設置される。そしてこの際に、リバウンドストッ
パ22及び内側金具20を図3の矢印X方向に押し下げ
つつ弾性体16をブラケット金具12に圧入すること
で、予め圧縮力が加えられた状態でリバウンドストッパ
22がブラケット金具12内における内側金具20の上
方に、問題なく設置される。
【0027】この結果として、リバウンドストッパ22
に圧縮力が加えられつつ、弾性体16がブラケット金具
12の一対の受部14間に挟まれた形で、ブラケット金
具12と弾性体16とが連結される。この後、ストッパ
台24をブラケット金具12の下辺12Dに接合して固
定することで、内側金具20の下方であって内側金具2
0と対向するブラケット金具12の位置に、バウンドス
トッパ26が設置される。
【0028】以上より、図2(A)に示すような状態
で、ブラケット金具12、弾性体16、内側金具20、
リバウンドストッパ22及びバウンドストッパ26等か
らなる防振装置10の組立が完了することになる。そし
て、完成された防振装置10の内側金具20をボルトを
介してエンジンに連結し、また、ブラケット金具12を
ボルトを介して車体に連結することにより、この防振装
置10がエンジンと車体との間に配置されることにな
る。これに伴って、エンジンの荷重により内側金具20
が図2(A)に示す位置から下降するように弾性体16
が変形してリバウンドストッパ22に対する圧縮力が軽
減され、例えば図2(B)に示すようにリバウンドスト
ッパ22とブラケット金具12との間に隙間が生じるよ
うになる。
【0029】次に、上記のように組立てられて製造され
た本実施の形態の防振装置10の作用を説明する。車体
とエンジンの間に本実施の形態の防振装置10が配置さ
れることで、このエンジンが搭載されて荷重を受けつつ
内側金具20がこのエンジンに連結され、弾性体16
が、内側金具20に加硫接着されると共にブラケット金
具12内に圧入されて、これらブラケット金具12と内
側金具20との間に配置される。この為、内側金具20
に連結されたエンジンが作動してエンジン側から振動が
伝達されると、これらブラケット金具12と内側金具2
0との間に配置される弾性体16に振動が伝達されて弾
性変形し、この弾性体16により振動が減衰される。つ
まり、エンジン側からの振動が伝達されると、弾性体1
6は吸振主体として作用し、弾性体16の内部摩擦に基
づく制振機能によって振動を吸収して減衰し、車体側に
振動が伝達され難くなる。
【0030】また、ブラケット金具12内における内側
金具20の上方にリバウンドストッパ22が設置され、
内側金具20の下部であって内側金具20と対向したブ
ラケット金具12の位置にバウンドストッパ26が設置
されている。従って、防振装置10に過大な振幅の振動
が入力されて図1及び図2(B)において上方に内側金
具20が移動するように弾性体16が変形した際には、
内側金具20がリバウンドストッパ22に強く当接する
ことにより、このリバウンドストッパ22が弾性体16
の変形を抑制する。同じく過大な振幅の振動が入力され
て図1及び図2(B)において下方に内側金具20が移
動するように弾性体16が変形した際には、内側金具2
0がバウンドストッパ26に当接することにより、この
バウンドストッパ26が弾性体16の変形を抑制する。
【0031】一方、この防振装置10の組立てに際して
前述のごとく弾性体16をブラケット金具12内へ圧入
するが、この圧入時に、内側金具20とブラケット金具
12とで予め圧縮力が加わるようにリバウンドストッパ
22を設置し、その後、内側金具20の下方に別体のバ
ウンドストッパ26を設置する。このようにすれば、本
実施の形態のようにエンジンが内側金具20に連結され
て搭載された場合、このエンジンの荷重により内側金具
20が下降してリバウンドストッパ22に対する圧縮力
が軽減されて、リバウンドストッパ22とブラケット金
具12との間に隙間が生じるようになる。
【0032】さらに、組立時において、弾性体16をブ
ラケット金具12内に圧入する際のブラケット金具12
とバウンドストッパ26との間の隙間の大きさを考慮し
ないで良いので、組立性が高まり、これに伴って、バウ
ンドストッパ26の高さや形状を自由に変更でき、防振
性能とバウンドストッパ26の機能の両立を図ることが
できる。
【0033】この結果として、ばね定数の特性が実線で
示す図4の特性曲線Aのようになり、リバウンドストッ
パ22の弾性が加わらず弾性体16のみのばね定数の低
い領域を中心として防振装置10を使用できるようにな
る。さらに、バウンドストッパ26の高さや形状を自由
に変更することで、点線で示す従来技術の防振装置の特
性曲線Bにおけるバウンドストッパ120の弾性が加わ
り始める変曲点での撓み量BHの最小値より、例えば撓
み量AHのようにさらに小さくして防振特性を高めるこ
とができ、これに伴って、エンジンマウントとしてのば
ね定数の非線形性の自由度を高めることが可能となる。
【0034】尚ここで、図4の縦軸は防振装置10に加
わる荷重の大きさを表し、横軸は撓み量を表す。また、
この横軸において左側寄りがバウンドストッパ26側へ
の内側金具20の移動に伴う撓み量の大きさを表し、こ
の横軸において右側寄りがリバウンドストッパ22側へ
の内側金具20の移動に伴う撓み量の大きさを表してい
る。
【0035】また、弾性体16をブラケット金具12内
に圧入する際のブラケット金具12とバウンドストッパ
26との間の隙間の大きさを考慮する必要が無くなるの
に伴って、ブラケット金具12を小さくして防振装置1
0の小型化を図ることが可能となる。
【0036】他方、本実施の形態では前述のように、バ
ウンドストッパ26がゴム製とされている為、過大な振
幅の振動が入力されて下方に内側金具20が移動した際
に、本実施の形態のように、内側金具20がバウンドス
トッパ26に直接当接する構造であっても、バウンドス
トッパ26が柔軟に変形するので、問題なく弾性体16
の変形を抑制できる。但し、バウンドストッパ26は合
成樹脂製のものを用いても良い。この場合、過大な振幅
の振動が入力されて下方に内側金具20が移動し内側金
具20がバウンドストッパ26に当接した場合に、ゴム
製のバウンドストッパ26を用いたときと異なるばね定
数で弾性体16が変形するようになり、例えばゴム製の
バウンドストッパ26より弾性体16の変形量を小さく
できるようになる。さらに、バウンドストッパ26を任
意の形状に変更することで、ばね定数を任意の値に設定
することも可能となる。
【0037】さらに、弾性体16の端部に金属製のプレ
ート18が配置されていて、このプレート18がブラケ
ット金具12の受部14に固定されている。この為、ブ
ラケット金具12内への圧入に際して弾性体16がブラ
ケット金具12に直接接触せずに、ブラケット金具12
と金属製のプレート18との接触となるので、摩擦係数
が高まってこれらの間で滑り難くなり、さらに一段低く
形成された受部14にプレート18が固定されているこ
とからより一層滑り難くなり、過大な振幅の振動が入力
されても、当初の防振装置10の構造を確実に維持でき
る。
【0038】尚、上記実施の形態において、振動受部と
なる車体側にブラケット金具12を連結し、振動発生部
となるエンジン側に内側金具20を連結するような構成
としたが、この逆の構成としても良い。さらに、ブラケ
ット金具12及び内側金具20を鋼製としたが、他の金
属材料としても良く、また、合成樹脂材料等の他の材料
により形成しても良い。
【0039】他方、実施の形態において、自動車等の車
両の車体の防振を目的としたが、本発明の防振装置は例
えば自動車以外の他の用途にも用いられることはいうま
でもなく、また、ブラケット金具、内側金具及び弾性体
等の形状及び寸法なども実施の形態のものに限定される
ものではない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防振装置
及び防振装置の製造方法は上記構成としたので、防振装
置の小型化を図りつつ防振特性及びバウンドストッパの
機能を高め得ることができるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る防振装置を示す斜
視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る防振装置を示す正
面図であって、(A)はエンジンの荷重が加わる前を示
す図であり、(B)はエンジンの荷重が加わった状態を
示す図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る防振装置の組立て
を説明する分解斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る防振装置のばね定
数の特性を表すグラフを示す図である。
【図5】従来の防振装置を示す斜視図である。
【図6】従来の防振装置の組立てを説明する分解斜視図
である。
【図7】従来の防振装置を示す正面図である。
【符号の説明】
10 防振装置 12 ブラケット金具 16 弾性体 20 内側金具 22 リバウンドストッパ 26 バウンドストッパ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動発生部及び振動受部の一方の荷重を
    受けつつこれらの一方に連結され得る内側部材と、 内側部材の外周側に配置され且つ振動発生部及び振動受
    部の他方に連結され得る筒状の外側部材と、 内側部材に加硫接着されると共に外側部材内に圧入され
    つつ、これら内側部材と外側部材との間に配置されて弾
    性変形し得る弾性体と、 外側部材内における内側部材の上方に設置されて弾性体
    の変形を抑制するリバウンドストッパと、 内側部材の下方で内側部材と対向する外側部材の位置に
    設置されて弾性体の変形を抑制するバウンドストッパ
    と、 を有することを特徴とする防振装置。
  2. 【請求項2】 弾性体及びリバウンドストッパがゴム製
    とされ、これら弾性体及びリバウンドストッパが一体的
    に内側部材に加硫接着されたことを特徴とする請求項1
    記載の防振装置。
  3. 【請求項3】 バウンドストッパがゴム製であることを
    特徴とする請求項1記載の防振装置。
  4. 【請求項4】 バウンドストッパが合成樹脂製であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  5. 【請求項5】 弾性体の端部に金属製の板材が配置され
    たことを特徴とする請求項1記載の防振装置。
  6. 【請求項6】 振動発生部及び振動受部の他方の部材が
    エンジンとされたことを特徴とする請求項1記載の防振
    装置。
  7. 【請求項7】 弾性体及びリバウンドストッパを内側部
    材に加硫接着し、 次に、弾性体を筒状の外側部材に圧入しつつ内側部材及
    び弾性体を外側部材内に設置し、これに伴って、予め圧
    縮力が加えられた状態でリバウンドストッパが外側部材
    内における内側部材の上方に設置され、 この後、内側部材の下方で内側部材と対向する外側部材
    の位置にバウンドストッパを設置した、 ことを特徴とする防振装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 弾性体及びリバウンドストッパを内側部
    材に加硫接着する際に、これら弾性体及びリバウンドス
    トッパを一体的に内側部材に加硫接着することを特徴と
    する請求項7記載の防振装置の製造方法。
JP31209799A 1999-11-02 1999-11-02 防振装置及び防振装置の製造方法 Pending JP2001132795A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31209799A JP2001132795A (ja) 1999-11-02 1999-11-02 防振装置及び防振装置の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP31209799A JP2001132795A (ja) 1999-11-02 1999-11-02 防振装置及び防振装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001132795A true JP2001132795A (ja) 2001-05-18

Family

ID=18025214

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP31209799A Pending JP2001132795A (ja) 1999-11-02 1999-11-02 防振装置及び防振装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001132795A (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003074630A (ja) * 2001-09-03 2003-03-12 Nok Corp 防振支持装置及びその製造方法
JP2006057680A (ja) * 2004-08-18 2006-03-02 Kurashiki Kako Co Ltd 防振装置
WO2006076720A3 (en) * 2005-01-14 2006-10-05 Lord Corp Engine mount and elastomeric element thereof
KR100902736B1 (ko) * 2007-10-04 2009-06-15 지엠대우오토앤테크놀로지주식회사 조립성이 향상된 차량의 엔진 마운트 구조
JP2009293766A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Bridgestone Corp 防振装置
JP2011027167A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Bridgestone Corp 防振装置
WO2011125667A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-13 株式会社ブリヂストン 防振装置
JP2011214608A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Bridgestone Corp 防振装置
JP2011214626A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Bridgestone Corp 防振装置
JP2011214634A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Bridgestone Corp 防振装置
CN104696402A (zh) * 2013-12-03 2015-06-10 特瑞堡威巴克公司 机组支承
JP2019108904A (ja) * 2017-12-15 2019-07-04 本田技研工業株式会社 ダンパー装置
JP2022001791A (ja) * 2020-06-19 2022-01-06 特許機器株式会社 防振装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003074630A (ja) * 2001-09-03 2003-03-12 Nok Corp 防振支持装置及びその製造方法
JP2006057680A (ja) * 2004-08-18 2006-03-02 Kurashiki Kako Co Ltd 防振装置
US8002252B2 (en) 2005-01-14 2011-08-23 Lord Corporation Engine mount and elastomeric element thereof
WO2006076720A3 (en) * 2005-01-14 2006-10-05 Lord Corp Engine mount and elastomeric element thereof
KR100902736B1 (ko) * 2007-10-04 2009-06-15 지엠대우오토앤테크놀로지주식회사 조립성이 향상된 차량의 엔진 마운트 구조
JP2009293766A (ja) * 2008-06-09 2009-12-17 Bridgestone Corp 防振装置
JP2011027167A (ja) * 2009-07-24 2011-02-10 Bridgestone Corp 防振装置
WO2011125667A1 (ja) * 2010-03-31 2011-10-13 株式会社ブリヂストン 防振装置
JP2011214608A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Bridgestone Corp 防振装置
JP2011214626A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Bridgestone Corp 防振装置
JP2011214634A (ja) * 2010-03-31 2011-10-27 Bridgestone Corp 防振装置
CN104696402A (zh) * 2013-12-03 2015-06-10 特瑞堡威巴克公司 机组支承
JP2019108904A (ja) * 2017-12-15 2019-07-04 本田技研工業株式会社 ダンパー装置
JP2022001791A (ja) * 2020-06-19 2022-01-06 特許機器株式会社 防振装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5759328B2 (ja) 防振装置
JP2001132795A (ja) 防振装置及び防振装置の製造方法
CN109424680B (zh) 防振构造
JP6068215B2 (ja) 防振装置
WO2010137585A1 (ja) 防振装置
JP2009115136A (ja) 防振装置
JP3893977B2 (ja) 防振装置
WO2019131510A1 (ja) 電気自動車用防振装置の配設構造
JP4757133B2 (ja) トルクロッド
JP3650888B2 (ja) 連結ロッドの製造方法および連結ロッド
KR20200141183A (ko) 차량용 롤마운트 장치
JP5622467B2 (ja) 防振ブッシュ及び防振ブッシュ組付体の製造方法
US20060061023A1 (en) Dual window preloaded engine bushing
JP2002089623A (ja) 防振ブッシュ
WO2012132105A1 (ja) 防振装置
JP2008249032A (ja) 防振装置
JP2004291795A (ja) キャブマウント
JP6182077B2 (ja) 筒形防振装置
JP7460512B2 (ja) 防振装置
JP2003056643A (ja) 防振支持装置
JP4299298B2 (ja) 防振装置
JP2589761Y2 (ja) エンジンマウント
JP2008241004A (ja) 防振装置及びその取付構造
JPH08310441A (ja) 車両の防振装置
CN115789175A (zh) 多个种类的带托架的筒型防振装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090519

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100519

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110519

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120519

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130519

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140519

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250