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JP2002359252A - 平面表示装置及びその製造方法 - Google Patents

平面表示装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002359252A
JP2002359252A JP2001305765A JP2001305765A JP2002359252A JP 2002359252 A JP2002359252 A JP 2002359252A JP 2001305765 A JP2001305765 A JP 2001305765A JP 2001305765 A JP2001305765 A JP 2001305765A JP 2002359252 A JP2002359252 A JP 2002359252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor layer
switching element
display device
layer
concentration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP2001305765A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Tada
典生 多田
Hideo Yoshihashi
英生 吉橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001305765A priority Critical patent/JP2002359252A/ja
Publication of JP2002359252A publication Critical patent/JP2002359252A/ja
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 補助容量を備えた平面表示装置において、補
助容量の電圧依存性を減らすことにより表示品質を向上
させる。 【解決手段】 基板上に形成された薄膜半導体スイッチ
ング素子と、前記スイッチング素子に接続された表示用
電極と、前記表示用電極に電気的に接続された補助容量
用半導体層126と、前記補助容量用半導体層上に形成
された誘電体層140と、前記誘電体上に形成された金
属層152とを備え、前記補助容量用半導体層126、
前記誘電体層140、および前記金属層152により補
助容量を構成する平面表示装置において、前記補助容量
用半導体層は、全面に高濃度に不純物イオンが注入され
ていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、平面表示装置およ
びその製造方法に係り、例えばアクティブマトリックス
型液晶表示装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】平面表示装置では、高品質の画像を得る
ために補助容量が利用されており、特に、製造工程を簡
略化するために、誘電体を半導体層と金属層により挟ん
だMOS(Metal Oxide semicond
uctor)構造の補助容量が多く利用されている。
【0003】このような平面表示装置の代表的なものと
して、例えば、液晶表示装置がある。液晶表示装置は、
薄型軽量、低消費電力という大きな利点を有しているた
め、テレビ、ワードプロセッサー、パーソナルコンピュ
ーター用ディスプレイなどのOA機器に広く用いられて
いる。
【0004】液晶表示装置の駆動方式としては、単純マ
トリックス型に比べ、大面積で高品質の画像を得ること
ができるアクティブマトリックス型が主流である。この
アクティブマトリックス型は、スイッチング素子を通し
て駆動電圧を液晶に伝えるものであり、その特徴の1つ
は記憶保持動作にある。すなわち、アクティブマトリク
ス型ではスイッチング素子がオフになった後にも補助容
量により液晶容量に保持された電荷のリークを抑えるこ
とができるので、高品質の画像を得ることができるので
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の、誘電
体層を半導体層と金属層により挟んだMOS構造の補助
容量を備えた液晶表示装置では、容量を一定に保つ必要
性から常に高電圧を印加する必要があるため、誘電体が
劣化して、半導体層と金属電極との間でリーク電流が増
加したり、あるいは短絡が生じたりし、これにより点欠
陥不良が発生して、表示装置の品質の低下や信頼性の低
下が発生するという問題があった。
【0006】本発明の目的は、誘電体を半導体層と金属
層とにより挟んだ構造の補助容量を備えた平面表示装置
において、補助容量の電圧依存性を減らすことにより、
駆動電圧が低くても正常な表示が可能である平面表示装
置を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的は、誘電体を半導体層と
金属層とにより挟んだ構造の補助容量を備えた平面表示
装置において、誘電体の劣化による点欠陥不良が少な
く、高い品質と信頼性を有する平面表示装置を提供する
ことにある。
【0008】本発明の更に他の目的は、誘電体を半導体
層と金属層とにより挟んだ構造の補助容量を備えた平面
表示装置の製造方法において、補助容量の電圧依存性を
減らすことにより、駆動電圧が低くても正常な表示が可
能である平面表示装置の製造方法を提供することにあ
る。
【0009】本発明の更にまた他の目的は、誘電体を半
導体層と金属層とにより挟んだ構造の補助容量を備えた
平面表示装置の製造方法において、誘電体の劣化による
点欠陥不良が少なく、高い品質と信頼性を有する平面表
示装置の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、基板上に形成された薄膜半導体スイッチ
ング素子と、前記スイッチング素子に接続された表示用
電極と、前記表示用電極に電気的に接続された補助容量
用半導体層と、前記補助容量用半導体層上に形成された
誘電体層と、前記誘電体層上に形成された金属層とを備
え、前記補助容量用半導体層、前記誘電体層、および前
記金属層により補助容量を構成する平面表示装置におい
て、前記スイッチング素子は、チャネル領域と、このチ
ャネル領域を挟みn型あるいはP型不純物イオンの少な
くとも一方が注入されたソース領域及びドレイン領域と
を有する半導体層を備え、前記補助容量用半導体層には
前記スイッチング素子の前記ソース領域及びドレイン領
域と略等しい濃度の不純物イオンが同一工程で注入さ
れ、そのn型あるいはp型不純物イオンの一方の表面濃
度は、3.2×1019〜2.0×1020atoms/cm
である平面表示装置を提供する。
【0011】また、本発明は、基板上に形成された薄膜
半導体スイッチング素子と、前記スイッチング素子に接
続された表示用電極と、前記表示用電極に電気的に接続
された補助容量用半導体層と、前記補助容量用半導体層
上に形成された誘電体層と、前記誘電体層上に形成され
た金属層とを備え、前記補助容量用半導体層、前記誘電
体層、および前記金属層により補助容量を構成する平面
表示装置の製造方法において、前記基板上に、前記スイ
ッチング素子の半導体層と、前記補助容量用半導体層と
を同時に形成する工程と、前記スイッチング素子のチャ
ネル領域となる部分を覆い、前記スイッチング素子のソ
ース領域、ドレイン領域、及び前記補助容量用半導体層
の全面を露出する形状のマスクを形成する工程と、前記
マスクを介して、前記スイッチング素子のソース領域、
ドレイン領域、及び前記補助容量用半導体層の全面に、
表面濃度が3.2×1019〜2×1020atoms
/cmとなるように不純物イオンを注入する工程
と、金属層を成膜し、この金属層をパターニングして、
前記スイッチング素子のゲート電極、及び補助容量用半
導体層に対向する補助容量線を形成する工程とを具備す
ることを特徴とする平面表示装置の製造方法を提供す
る。
【0012】更に、本発明は、基板上にそれぞれ形成さ
れた薄膜半導体スイッチング素子および駆動回路用薄膜
半導体素子と、前記スイッチング素子に接続された表示
用電極と、前記表示用電極に電気的に接続された補助容
量用半導体層と、前記補助容量用半導体層上に形成され
た誘電体層と、前記誘電体層上に形成された金属層とを
備え、前記補助容量用半導体層、前記誘電体層、および
前記金属層により補助容量を構成する平面表示装置にお
いて、前記駆動回路用薄膜半導体素子は、その上にゲー
ト絶縁膜が形成されたチャネル領域と、このチャネル領
域を挟み不純物イオンが所定濃度でそれぞれ注入された
ソース領域及びドレイン領域とを有する半導体層を備
え、前記駆動回路用薄膜半導体素子のゲート絶縁膜中に
存在する単位面積当りの欠陥数が、1.1×1013
cm以下であることを特徴とする平面表示装置を提供
する。
【0013】更にまた、本発明は、基板上に形成された
薄膜半導体スイッチング素子と、前記スイッチング素子
に接続された表示用電極と、前記表示用電極に電気的に
接続された補助容量用半導体層と、前記補助容量用半導
体層上に形成された誘電体層と、前記誘電体層上に形成
された金属層とを備え、前記補助容量用半導体層、前記
誘電体層、および前記金属層により補助容量を構成する
平面表示装置において、前記スイッチング素子は、チャ
ネル領域と、このチャネル領域を挟み不純物イオンがそ
れぞれ注入されたソース領域及びドレイン領域とを有す
る半導体層を備え、前記補助容量用半導体層には前記ス
イッチング素子の前記ソース領域及びドレイン領域と略
等しい濃度の不純物イオンが同一工程で注入され、その
キャリア濃度が1.6×1019/cm以上であること
を特徴とする平面表示装置を提供する。
【0014】本発明の第1の態様に係る平面表示装置
は、補助容量用半導体層に、全面に高濃度に不純物イオ
ンが注入されていることを特徴とする。
【0015】この第1の態様に係る平面表示装置におい
て、補助容量用半導体層中のn型あるいはp型不純物の
一方の表面不純物イオン濃度は、3.2×1019
2.0×1020atoms/cmであることが好ま
しく、4.1×1019〜9.0×1019atoms
/cmであることがより好ましい。
【0016】また、スイッチング素子は、チャネル領域
とこのチャネル領域を挟み、不純物イオンがそれぞれ注
入されたソース領域及びドレイン領域を有する半導体層
を備え、補助容量半導体層に注入されている不純物イオ
ンの表面濃度は、前記ソース領域及びドレイン領域の不
純物イオン濃度と略等しい構成とすることが出来る。
【0017】この場合、ソース領域及びドレイン領域の
n型あるいはp型不純物の表面不純物イオン濃度は、
3.2×1019〜2×1020atoms/cm
であることが好ましく、4.1×1019〜9.0×1
19atoms/cmであることがより好ましい。
【0018】補助容量用半導体層中の不純物イオン濃
度、またはソース領域及びドレイン領域のn型あるいは
p型不純物の不純物イオン濃度が3.2×1019at
oms/cm未満では、本発明の効果が得にくくな
り、2.0×1020atoms/cmを越えると、
半導体層中の結晶が破壊されることがある。
【0019】補助容量用半導体層中の不純物イオンは、
リンを主体とするものであることが望ましい。
【0020】尚、熱活性された不純物イオンのうち実効
的な不純物濃度は、全体の約50%程度である。従っ
て、1.6×1019/cm以上のキャリア濃度を有す
る補助容量半導体層を達成することができる。
【0021】このように、補助容量半導体層のキャリア
濃度を1.6×1019/cm以上とすることで、補助
容量の電圧依存性を抑制することができる。
【0022】以上のように構成される本発明の第1の態
様に係る平面表示装置は、スイッチング素子の半導体層
上に、もしくは補助容量用半導体層を覆う誘電体層上
に、スイッチング素子のチャネル領域となる部分を覆
い、スイッチング素子のソース領域、ドレイン領域、及
び補助容量用半導体層の全面を露出する形状のマスクを
形成し、このマスクを介して、スイッチング素子のソー
ス領域、ドレイン領域、及び補助容量用半導体層の全面
にn型あるいはp型不純物の一方の不純物イオンを注入
する方法により製造される。
【0023】上記平面表示装置の製造方法において、ス
イッチング素子は、その上にゲート絶縁膜が形成された
チャネル領域と、このチャネル領域を挟み不純物イオン
が所定濃度でそれぞれ注入されたソース領域及びドレイ
ン領域とを有する半導体層を備え、スイッチング素子の
ゲート絶縁膜および半導体層中の水素濃度が、好ましく
は1×1021(atoms/cm)以下に制御され
ることがよい。
【0024】この場合、補助容量用半導体層は、全面に
3.2×1019〜2×1020atoms/cm
濃度となるようにn型あるいはp型不純物の一方の不純
物イオンが注入されていることが望ましいことは、上述
の通りである。
【0025】なお、この不純物イオンの注入時において
発生させたイオン種を質量分離することなく全て打ち込
む技術を用いた場合には、スイッチング素子のゲート絶
縁膜および半導体中の水素は、補助容量の半導体層への
不純物イオンの注入時に注入される。
【0026】スイッチング素子のゲート絶縁膜および半
導体層中の水素濃度を1×1021(atoms/cm
)以下に制御することは、以下の方法により行うこと
が可能である。
【0027】(1)不純物イオンの注入時に前記スイッ
チング素子を覆うレジストの膜厚を厚くすること。例え
ば、レジストの膜厚は、1.3〜1.5μm程度である
のが好ましい。
【0028】(2)スイッチング素子のゲート絶縁膜お
よび補助容量の誘電体層上から不純物イオンを注入する
場合、これらゲート絶縁膜および誘電体層の膜厚を薄く
するとともに、注入する不純物濃度を減らすこと。例え
ば、ゲート絶縁膜および誘電体層の膜厚を720〜88
0nm程度とし、注入する不純物濃度を1.5×10
15atoms/cm2程度とすることが好ましい。
【0029】(3)不純物イオンの注入時のソースガス
中の水素濃度を減らすこと。例えば、この水素濃度を2
0%以下とすることが好ましい。
【0030】なお、スイッチング素子のゲート絶縁膜お
よび半導体層中の水素濃度を1×1021(atoms
/cm)以下に制御することにより、スイッチング素
子のゲート絶縁膜および半導体層中に存在する単位体積
当りの欠陥数(不対電子数)を、6.91×1018
cm以下とすることが可能である。
【0031】本発明の第2の態様に係る平面表示装置
は、駆動回路用薄膜半導体素子のゲート絶縁膜中に存在
する単位面積当りの欠陥数(不対電子数)が、1.1×
10 /cm以下であることを特徴とする。
【0032】この場合、補助容量用半導体層は、全面に
3.2×1019〜2.0×10 atoms/cm
の濃度となるように不純物イオンが注入されているこ
とが望ましいことは、上述の通りである。
【0033】以上のように構成される本発明の第2の態
様に係る平面表示装置は、駆動回路用薄膜半導体素子の
ソース領域、ドレイン領域、及び補助容量用半導体層に
不純物イオンを注入する際に使用されたマスクを除去す
るためのプラズマアッシングを、駆動回路用薄膜半導体
素子のゲート絶縁膜中に存在する単位面積当りの欠陥数
(不対電子数)が、1.1×1013/cm以下とな
るような条件で行う方法により製造される。
【0034】なお、駆動回路用薄膜半導体素子のゲート
絶縁膜中に存在する単位面積当りの欠陥数(不対電子
数)が、1.1×1013/cm以下となるような条
件としては、不純物イオンを注入する工程の後、マスク
をアッシング処理により除去し、このアッシングパワー
を1000W以下に設定することが挙げられる。
【0035】以下、本発明の第1の態様に係る平面表示
装置の原理および作用について、より詳細に説明する。
【0036】本発明者らは、実験を繰り返した結果、補
助容量における誘電体の劣化は、主に駆動電圧が高いこ
とに起因することを独自に知得するに至った。
【0037】以下、平面表示装置として液晶表示装置を
例にして、上記知得について詳細に説明する。液晶表示
装置で主流であるアクティブマトリクス型では、スイッ
チング素子として薄膜トランジスタ(TFT:Thin
Film Transistor)を用いることが多
く、このTFTの製造工程には、基板上に半導体層、誘
電体層、金属層を順に積層する工程が含まれることが多
い。このため、TFTを用いた液晶表示装置において補
助容量を用いる場合には、製造工程を簡単にするため、
誘電体を半導体層と金属層で挟んだMOS構造の補助容
量が多く用いられる。
【0038】従来、このような補助容量では、半導体層
に部分的にしかドープできなかった。これは製造工程を
より簡単にするためであるが、このことにより液晶表示
装置の駆動電圧を高くしなければならなかった。
【0039】本発明者らは、誘電体の劣化による点欠陥
不良の発生率を調べる実験を繰り返した結果、駆動電圧
が高い液晶表示装置では点欠陥不良が増加することを見
出した。
【0040】このように、誘電体を半導体層と金属電極
により挟んだ構造の補助容量を備えた平面表示装置で
は、駆動電圧を下げることにより、誘電体層の劣化を抑
えることができるものと考えられる。
【0041】ところが、従来の平面表示装置では、駆動
電圧を下げると表示を正常に保てなくなるために、駆動
電圧を下げることができなかった。
【0042】以下、この問題について、液晶表示装置を
例にして詳しく説明する。
【0043】液晶表示装置の表示を正常に保つために
は、補助容量は、駆動電圧の範囲で変化率が小さくなけ
ればならない。具体的には、駆動電圧の範囲で容量の最
大値をCmax、最小値をCminとし、ΔC=C
max−Cminとした場合、容量の変化率ΔC/C
maxを1%以内にする必要がある。
【0044】ところが、従来の液晶表示装置の補助容量
は、低い電圧範囲で十分な容量が得られなかったので、
容量の変化率を小さくするためには、高い電圧範囲で駆
動しなければならなかった。
【0045】図1は、液晶表示装置の補助容量のC−V
特性を示す図である。図1において、曲線Aは、誘電体
を半導体層と金属により挟んだ従来のMOS構造の補助
容量のC−V特性を示す。この場合、金属層に電圧V
csを、半導体層に電圧Vsi を印加しており、駆動
電圧はVcs−Vsigであり、図中、横軸はこの駆動
電圧である。また、縦軸は補助容量の容量Cを誘電体の
容量Cで割った値であり、Cは定数であって、C/
の最大値は1である。
【0046】図1の曲線Aに示すように、従来の液晶表
示装置の補助容量では、低い電圧範囲では容量を形成し
なくなるので、容量の変化率を少なくするには、高い電
圧範囲で駆動する必要があった。例えば、図1の曲線A
に示す例では、電圧を6V以上の範囲にする必要があ
り、半導体層に印加する電圧Vsigを1〜9Vとした
場合には、金属層に印加する電圧Vcsは15V、駆動
電圧は6V〜14Vという高い範囲になった。
【0047】これに対し、本発明の第1の態様では、上
述のように、補助容量用半導体層に高濃度に不純物イオ
ンを注入することにより上記問題点を解決した。即ち、
補助容量を、半導体層に高濃度不純物がドープされたM
OS構造とすることにより、図1の直線Bに示すよう
に、容量が電圧依存性を持たないようになり、そのた
め、誘電体層に印加する電界を低減することが可能とな
る。
【0048】また、この場合、図2に示すように、補助
容量の半導体層に不純物を高濃度にイオン注入する工程
において、同時に、nch(pch)TFTのソース/
ドレイン領域へもイオン注入を行う。このとき、nch
(pch)TFTのチャネル部およびpch(nch)
TFTの全体をレジストマスクにより覆う必要がある。
【0049】不純物注入の際に用いるソースガスは、ド
ーパントガスを水素で約30%に希釈したガスを用いる
ため、質量分離を行わないでソースガスを注入する場合
にはドーパントのイオン注入と同時にその約3倍の水素
がイオン注入されることになる。水素はドーパントに比
べ重量が軽く、深くまで注入されるため、レジストの膜
厚が薄い場合には、レジストを突き抜け、TFTのゲー
ト絶縁膜および半導体層にまで達してしまう。その際、
薄膜トランジスタのチャネル領域のゲート絶縁膜および
半導体層に欠陥を発生させ、TFTのしきい値が高くな
ったり、移動度が低下する、などの性能劣化を発生させ
てしまう。
【0050】これに対し、上述のように、薄膜トランジ
スタのゲート絶縁膜および半導体層中の水素濃度を1×
1021(atoms/cm)以下にすることによ
り、このような問題点を解決することが出来る。
【0051】薄膜トランジスタのゲート絶縁膜および半
導体層中の水素濃度を1×1021(atoms/cm
)以下にすることは、上述したように、イオン注入
の際にTFT部のレジストマスクの膜厚を厚くするこ
と、注入する不純物濃度を低減する(TFTのゲート絶
縁膜および補助容量の誘電体層の薄膜化を伴う)こと、
希釈する水素の濃度を低減することなどの方法により達
成することが出来る。このように、ゲート絶縁膜および
半導体層中の水素濃度を1×1021(atoms/c
)以下に抑制することで、TFTの性能劣化を防ぐ
ことが可能である。
【0052】なお、TFTのゲート絶縁膜および半導体
層に水素が注入されると、欠陥が発生し、TFTの特性
が劣化し、しきい値が高くなる。ゲート絶縁膜および半
導体層に注入される水素濃度と、TFTのしきい値の関
係を、図3に示す。図3から、水素濃度が1×1021
(atoms/cm)を超えると、しきい値がnch
TFT、pchTFTともに高くなり、しきい値の規格
を外れるため、水素濃度を1×1021(atoms/
cm)以下に抑えることが望ましいことがわかる。
【0053】以上のように、TFTのゲート絶縁膜およ
び半導体層中の水素濃度を1×10 21(atoms/
cm)以下に制御することにより、補助容量がMOS
構造を有する場合にもTFTが性能劣化を示さず、高品
質、高信頼性が満たされる平面表示装置を実現すること
ができる。
【0054】一方、アクティブマトリクス型液晶表示装
置において、最近では、活性層にポリシリコンを用い
て、従来の画素に電位を書き込むためのトランジスタだ
けでなく、その駆動を行う回路を構成するトランジスタ
も同時に基板上に作りこんでしまうタイプの液晶表示装
置の生産も盛んになってきた。
【0055】このタイプの液晶表示装置においては、そ
の駆動回路を構成するためにポリシリコンを用いた薄膜
トランジスタを用いるが、従来個々の画素に画素電位を
書き込むためのトランジスタに要求されていた機能が、
単なるON・OFFのスイッチ動作に限定されていたた
め、その特性に対しても比較的自由度が大きかったのに
対し、駆動回路を構成するトランジスタに要求される特
性には、そのしきい値、移動度等を精密に制御すること
が要求される。
【0056】ここで要求されるトランジスタの特性に
は、製造された時点での特性と、ある程度使用した後に
おける特性があるが、製造されたデバイスの信頼性を保
証する意味で、当然ある程度使用した後においてもその
特性が規格を満たしていることが必要となる。ある程度
使用した場合の特性を変動させる要因として、一つにゲ
ート絶縁膜中の可動イオンがある。
【0057】一般的にゲート絶縁膜として用いられる酸
化シリコン膜中に、ナトリウムや水素等のイオンが存在
すると、トランジスタ動作時に印加されるゲート電圧に
よって膜中の上記イオンが酸化シリコン膜中を移動し、
その膜中の分布が変わることによって、トランジスタの
しきい値をシフトさせる。このため、ある程度使用した
後においても初期状態と特性の変化を生じさせないため
には、これらのイオンのゲート絶縁膜中の濃度をある濃
度以下に制限する必要がある。
【0058】上記イオンのうち、ナトリウムについて
は、製造工程中の汚染によって生じるため、工程管理を
慎重に行うことによって回避できるが、水素の場合は事
情が異なる。液晶表示装置は、ほとんどの場合、大面積
のガラス基板上に作成されるため、一般のシリコン基板
上に作成されるトランジスタと異なり、ゲート絶縁膜に
用いられる酸化シリコン膜に、プラズマCVDで形成さ
れる堆積膜を使用することが多い。
【0059】プラズマCVDで形成された酸化シリコン
膜中には、シリコン基板上に形成されるトランジスタで
用いられる、シリコンを熱で酸化して形成される熱酸化
膜と比較して非常に多くの水素が存在し、このうち一部
が可動性イオンとなってしまうだけで、大きなしきい値
の変動となって現れてしまうため、大量に存在する水素
をいかに可動イオンとしないかが重要なポイントとな
る。
【0060】しかしながら、前述したように、プラズマ
CVDで作成した酸化シリコン膜中には、もともと水素
が多量に存在するため、可動イオンとなる水素を膜中の
水素量そのもので制御することは非常に困難であった。
【0061】これに対し、本発明の第2の態様は、駆動
回路を形成する薄膜トランジスタのゲート絶縁膜中に存
在する単位面積当りの欠陥(不対電子)密度を、1.1
×1013/cm以下にすることにより、上述の問題
点を解決した。
【0062】即ち、ゲート絶縁膜中に存在する単位面積
当りの欠陥(不対電子)密度を、1.1×1013/c
以下にすることにより、ある程度使用した後でも、
トランジスタ特性の変動が少ない、信頼性の高い液晶表
示装置を得ることが可能となった。
【0063】本発明の第2の態様の作用は、次の通りで
ある。
【0064】すなわち、プラズマCVDで形成された酸
化シリコン膜中の可動イオンとなる水素は、成膜時には
もともとSi−Hの形で存在し、その結合がプロセス要
因によって切断されることによって発生する。この水素
が膜中を移動することによってトランジスタ特性の変動
要因となるため、特性変動を小さくするためには、膜中
のSi−Hの結合をなるべく切断しなければ良い。
【0065】具体的には、平面表示装置、例えば液晶表
示装置の製造プロセスにおいて、駆動回路用薄膜半導体
素子のチャネル領域となる部分のゲート絶縁膜を覆うマ
スクを形成し、このマスクを介して、駆動回路用薄膜半
導体素子のソース領域、ドレイン領域、及び補助容量用
半導体層の全面に不純物イオンを注入し、その後、プラ
ズマアッシングによりマスクを除去するが、この際のプ
ラズマエッチングを、ゲート絶縁膜、例えば酸化シリコ
ン膜中のSi−Hの結合を切断しないような条件で行え
ばよい。
【0066】このようなプラズマアッシングの条件とし
ては、プラズマのパワーを、例えば、1000W以下に
低く抑えることが挙げられる。
【0067】ゲート絶縁膜中の欠陥(不対電子)密度
は、Si−H結合が切れた後の未結合状態のSi−の密
度、すなわちゲート絶縁膜中に多量に存在する水素のう
ち、問題となる可動性イオンとなる水素の密度を示すた
め、これを1.1×1013/cm以下とすること
により、ある程度使用した後のトランジスタの特性変動
を小さく(0.6V以下に)おさえることができ(図
4)、トランジスタ特性の変動が少ない、信頼性の高い
液晶表示装置を得ることが可能である。
【0068】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
種々の実施の形態について説明する。なお、これら実施
形態では、平面表示装置として、液晶表示装置を用いた
例を示す。
【0069】本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装
置は、本発明の第1の態様に対応するものであり、補助
容量の半導体層に不純物を高濃度に注入したことを特徴
とする。ここでは主に各画素内に配置される補助容量に
ついて説明するが、駆動回路部内の補助容量についても
同様である。
【0070】まず図5〜図7を参照して、本実施形態に
係る液晶表示装置の主要な構造について説明する。
【0071】図5は、本実施形態に係る液晶表示装置の
全体を示す平面図である。この液晶表示装置は、アクテ
ィブマトリクス型であり、画素部Aとドライバー部(駆
動回路部)Bとから構成される。
【0072】図6は、本実施形態に係る液晶表示装置の
画素部の一部を拡大して示す平面図である。図6におい
て、隣接する2本の走査線40と隣接する2本の信号線
30とに囲まれた領域内に、表示用電極として画素電極
60が形成されている。そして、走査線40と信号線3
0との交点部に画素スイッチング用の薄膜トランジスタ
(以下、画素TFTと呼ぶ。)10が形成され、この画
素TFT10を介して画素電極60は走査線40および
信号線30に接続されている。
【0073】また、補助容量を形成するための電極とし
て補助容量線70が走査線40と略平行に配置され、こ
の補助容量線70の下に補助容量用半導体層126が配
置されている。こうして、補助容量線70、ゲート絶縁
膜、補助容量用半導体層126によりMOS構造の補助
容量が形成される。補助容量線70と補助容量用半導体
層126間に対応するゲート絶縁膜が補助容量の誘電体
層として機能する。
【0074】図7は、本実施形態に係る液晶表示装置に
おける画素部Aとドライバー部Bとを含めた構成を示す
断面模式図である。この図に示す液晶表示装置は、アレ
イ基板1と対向基板2とにより液晶220を挟持して構
成されている。
【0075】まず、アレイ基板1の画素部には、ガラス
基板100上に画素TFT10が形成されている。この
画素TFT10は、ガラス基板100上にアンダーコー
ト層110を介して形成された半導体層50を有し、こ
の半導体層50は、n型の不純物イオン、ここではリン
が高濃度に注入されたドレイン領域121及びソース領
域125と、n型の不純物イオンが低濃度に注入された
LDD(Lightly Doped Drain)領
域122、124、及びこのLDD領域122、124
に挟まれたチャネル領域123を含む。
【0076】画素TFT10は、この半導体層50を覆
って形成された誘電体となるゲート絶縁膜140、この
ゲート絶縁膜140上に形成されたゲート電極151、
さらにゲート電極151を覆って形成された層間絶縁膜
160、この層間絶縁膜160上に形成され、ドレイン
領域121に接続されるドレイン電極171、及びソー
ス領域125に接続されるソース電極172から構成さ
れている。
【0077】そして、この画素TFT10を覆って保護
絶縁膜180が形成され、さらに保護絶縁膜180上に
は透明な有機絶縁膜190が形成されている。この有機
絶縁膜190上に画素電極200が形成され、コンタク
トホールを介してソース電極171に接続されている。
【0078】さらに、画素電極200上には、配向膜2
10が形成されている。そして、補助容量となる部分に
は半導体層50と同レベル(同一平面)の層に補助容量
用半導体層126が形成され、その上にゲート絶縁膜1
40からなる誘電体が、更にその上に補助容量線70と一
体形成される補助容量金属層152が形成されている。
この補助容量用半導体層126は、その全面にn型の不
純物イオンが高濃度に注入されている。例えば、画素T
FT10のドレイン領域121及びソース領域125と
同等、もしくはP型駆動回路TFT90のドレイン領域
127及びソース領域129と同等の濃度で注入されて
いる。
【0079】本実施形態においては、画素TFTがn型
TFTにより構成されており、補助容量用半導体層は画
素TFTおよびN型駆動回路TFTのドレイン領域およ
びソース領域、および駆動回路部の補助容量用半導体層
が同等の濃度で注入される。そして、補助容量用半導体
層126には、n型不純物としてリンが3.2×10
19〜2×1020atoms/cmの濃度で注入さ
れている。そして、補助容量線70に形成された開口を
介してソース電極172が補助容量用半導体層126に
接続されている。
【0080】このような構成により、補助容量用半導体
層126は、画素電極200と同電位となり、補助容量
用半導体層126と補助容量金属層152とにより誘電
体としてゲート絶縁膜140を挟むことにより、補助容
量を構成している。
【0081】なお、ドライバー部Bに形成されるN型駆
動回路TFT80は、上述した画素TFT10と同様の
構成であり、半導体層50Nを有し、この半導体層50
Nは、ドレイン領域130、ソース領域134、LDD
領域131,133、およびチャネル領域132を有し
ており、これらの各領域と、ゲート電極155、ドレイ
ン電極176、およびソース電極177からN型駆動回
路TFT80が構成される。
【0082】また、P型駆動回路TFT90の半導体層
50Pは、p型不純物イオン、ここではボロンが高濃度
にドープされたドレイン領域127及びソース領域12
9を有し、チャネル領域128は、画素TFT10のチ
ャネル領域123と同様の不純物濃度を有している。そ
して、これらの各領域と、ゲート電極154、ドレイン
電極174、およびソース電極175からP型駆動回路
TFT90が構成される。なお、p型駆動回路TFT9
0は、LDD領域のない構造となっている。
【0083】次に、対向基板2は、ガラス基板300を
有し、このガラス基板300上には着色層310が形成
され、更に、この着色層310上に、対向電極320及
び配向膜330が形成されている。そして、これらアレ
イ基板1と対向基板2との間に液晶220が封入されて
いる。
【0084】次に、図8(a)〜9(g)を参照して、
本実施形態に係る液晶表示装置の製造方法について説明
する。本実施形態に係る液晶表示装置の製造方法は、特
定の工程順により、補助容量用半導体層126にn型不
純物あるいはp型不純物の一方の不純物を高濃度に注入
したことを特徴とする。
【0085】まず、アレイ基板1を次のようにして製造
する。図8(a)に示すように、ガラス基板100上に
プラズマCVD(Chemical Vapor De
position)法により、膜厚100nmの酸化シ
リコン膜からなるアンダーコート層110、及び膜厚5
0nmの非晶質シリコン薄膜120を連続して成膜し、
この非晶質シリコン薄膜120にイオンドーピング法に
よりB/Hをソースガスとしてボロンを低濃度
に注入する。ここで、加速電圧は10keV、ドーズ量
は4×1011atoms/cmとした。
【0086】次に、ELA(エキシマレーザーアニー
ル)法により非晶質シリコン薄膜120を多結晶化した
後、フォトリソグラフィ工程により島状にエッチング加
工し、図8(b)に示すように、画素TFT10、P型
駆動回路TFT90、N型駆動回路TFT80を構成す
るそれぞれの半導体層50、50P、50Nと、補助容
量用半導体層126を形成する。その後、プラズマCV
D法により全面に酸化シリコンからなるゲート絶縁膜1
40を140nmの膜厚に成膜する。
【0087】次に、図8(c)に示すように、ゲート絶
縁膜140上に、レジスト膜からなるマスク135を形
成する。このマスク135は、画素TFT10及びN型
駆動回路TFT80のドレイン領域121、130及び
ソース領域125、134と補助容量用半導体層126
の全面を露出させ、P型駆動回路TFT90の半導体層
50Pの全面を覆う形状にパターニングされている。
【0088】また、このマスクの膜厚は1.4μmであ
って、ゲート絶縁膜および半導体層中の水素濃度が3.
2×1020atoms/cmとなるよう制御される。
【0089】そして、PH/Hをソースガスと
して用いて、加速電圧70keV、ドーズ量2×10
15atoms/cmでリンを高濃度に注入する。
これにより、補助容量用半導体層126の全面に高濃度
のリンが注入されたことになる。この注入条件により、
注入されたリン濃度を3.2×1019〜2.0×10
20atoms/cmの範囲に制御する。
【0090】次に、マスクを除去した後、図8(d)に
示すように、ゲート絶縁膜140上にスパッタ法により
MoW合金層136を300nmの膜厚に被着する。
【0091】その後、フォトリソグラフィによりP型駆
動回路TFT90のチャネル領域128となる領域上
に、MoW合金層136を所定の形状にパターニングし
てゲート電極154を形成し、このゲート電極154を
マスクとして用いて、B/Hをソースガスとし
て、加速電圧80keV、ドーズ量2×1015ato
ms/cmで、半導体層50Pにボロンを高濃度に注
入し、P型駆動回路TFT90のドレイン領域127お
よびソース領域129を形成する(図9(e))。
【0092】次いで、MoW合金層を更に所定の形状に
パターニングして、画素TFT10のゲート電極15
1、N型駆動回路TFT80のゲート電極155、及び
補助容量線152を形成する。この補助容量線152に
は、コンタクトホールも同時に形成する。
【0093】その後、画素TFT10のゲート電極15
1、N型駆動回路TFT80のゲート電極155をマス
クとして用いて、PH/Hをソースガスとして、加
速電圧80keV、ドーズ量5×1013atoms/
cmで、半導体層50、50Nにリン(P)を低濃
度に注入し、画素TFT10のLDD122、124、
およびN型駆動回路TFT80のLDD領域131、1
33を形成する(図9(f))。
【0094】そして、N2雰囲気中で500℃、1時間の
熱活性を行うことにより、キャリア濃度が2.5×10
19/cmとなるよう制御する。
【0095】次に、プラズマCVD法を用いて酸化シリ
コンからなる層間絶縁膜160を600nmの膜厚に被
着し、画素TFT10のドレイン領域121およびソー
ス領域125、補助容量用半導体層126、P型駆動回
路TFT90のドレイン領域127およびソース領域1
29、N型駆動回路TFT80のドレイン領域130お
よびソース領域134のそれぞれに対応するコンタクト
ホールを形成して、Alなどの単体またはその積層膜あ
るいは合金膜を形成し、これをパターニングすることに
より、画素TFT10のドレイン電極171、ソース電
極172、P型駆動回路TFT90のドレイン電極17
4、ソース電極175、N型駆動回路TFT80のドレ
イン電極176、ソース電極177を形成する。
【0096】さらに、プラズマCVD法により窒化シリ
コンからなる保護絶縁膜180を成膜し、画素TFT1
0のソース電極172に至るコンタクトホールを形成
し、その後、膜厚2μmの透明有機絶縁膜190を成膜
し、やはり画素TFT10のソース電極172に至るコ
ンタクトホールを形成する。
【0097】そして、スパッタ法により膜厚100nm
のITO(Indium TinOxide)膜を成膜
して所定の形状にパターニングし、画素電極200を形
成する。
【0098】そして最後に、低温キュア型のポリイミド
を印刷塗布し、ラビング処理を行って配向膜210を形
成し、図9(g)に示すようなアレイ基板1を得る。
【0099】一方、対向基板2は、次のようにして製造
される。すなわち、まず、ガラス基板300上に顔料が
分散された赤、緑、青の3色の着色層310をそれぞれ
ストライプ上に形成する。
【0100】そして、スパッタ法により膜厚100nm
のITO膜を成膜し、対向電極320とする。この上に
ポリイミドを印刷塗布しラビング処理を行って、配向膜
330を形成し、対向基板2を得る。
【0101】以上のように製造したアレイ基板1と対向
基板2をそれぞれの配向膜210、330の面が対向す
るように配置し、図示しないシール材により貼り合わせ
る。このシール材には、液晶注入口が設けられており、
この液晶注入口から真空注入法を用いて液晶220を注
入し、その後、この液晶注入口を封止材で封止して、図
7に示すような液晶表示装置が得られる。
【0102】以上説明した製造方法により得られる液晶
表示装置では、誘電体としてのゲート絶縁膜140を補
助容量用半導体層126と補助容量金属層152により
挟んだMOS構造の補助容量において、補助容量用半導
体層126に注入するn型不純物イオンの表面濃度を、
画素TFT10もしくはN型駆動回路TFT80のドレ
イン領域121、130、及びソース領域125、13
4と同等にし、本実施形態においては、5×1019/c
mとすることができた。以下、この不純物イオンの濃
度範囲について検討する。
【0103】図10は、補助容量用半導体層126に注
入する不純物イオン濃度を変化させたときの、補助容量
のC−V特性を示す。横軸は駆動電圧を示し、縦軸は、
誘電体の容量をC、補助容量の容量をCとしたときの
C/Cを示している。Cは定数であって、C/C
の最大値は1である。
【0104】図10に示すように、注入不純物イオン濃
度が1×1014atoms/cm の場合には、駆動
電圧が低いときの容量が低く、駆動電圧を変化させたと
きの容量の変化が非常に大きいが、注入不純物イオン濃
度を1×1016atoms/cmと上昇させる
と、駆動電圧が低いときの容量がやや大きくなる。そし
て不純物イオン濃度を1019atoms/cm
まで高くすると、駆動電圧が低いときの容量はさらに大
きくなり、駆動電圧を変化させたときの容量の変化が減
少する。これは、不純物イオン濃度を高くすることによ
り、半導体層の空乏化が起こらなくなるからである。
【0105】このように、補助容量用半導体層126へ
ここではn型不純物イオンを高濃度に注入することによ
り、補助容量の電圧依存性を少なくすることができる。
そして、これにより、液晶表示装置の駆動電圧を下げる
ことが可能になる。
【0106】補助容量用半導体層126の不純物イオン
濃度の好適な範囲について、さらに詳しく検討する。図
11は、補助容量用半導体層126へ注入するn型不純
物イオン表面濃度を変化させて液晶表示装置を製造し、
補助容量用半導体層126に印加する電圧Vsigを1
〜9V、補助容量線70に印加する電圧Vcsを5Vと
し、駆動電圧Vsig−Vcsを−4V〜4Vとしたと
きの、補助容量の容量の変化率ΔC/Cmaxを示すグ
ラフである。液晶表示装置の表示を正常に保つために
は、前述のように補助容量の容量の変化率ΔC/C
maxは1%以内である必要があるが、n型不純物イオ
ン濃度を3.2×1019〜2.0×1020atom
s/cmと高濃度にすることにより、このことを実
現することができる。
【0107】以上で検討したように、誘電体を半導体層
と金属により挟んだ構造の補助容量を備えた平面表示装
置において、補助容量用半導体層126に注入する不純
物イオンの濃度を高濃度、望ましくは3.2×1019
〜2×1020atoms/cmとすることにより、
補助容量の電圧依存性を効果的に減少させ、平面表示装
置の駆動電圧を大きく低減することができる。この補助
容量用半導体層126の不純物イオンの濃度は、同時に
形成されるTFTのソース領域、ドレイン領域の不純物
イオン濃度と同等であるとき、高濃度であるという。
【0108】本実施形態の平面表示装置では、補助容量
用半導体層126に、リンを3.2×1019〜2×1
20atoms/cmの濃度となるようにドープす
ることにより、キャリア濃度を1.6×1019/cm
以上とすることができ、従来の液晶表示装置において発
生するリーク電流等を抑え、平面表示装置の品質と信頼
性を向上させることができる。このようにして、本発明
形態に係る平面表示装置では、点欠陥不良の数が、従来
の平面表示装置の約半分に減少した。
【0109】また、本実施形態においては、画素TFT
10の半導体層50と画素部の補助容量用半導体層12
6は完全にセパレートされているが、つながっていても
良い。
【0110】また、補助容量用半導体層の全面とは補助
容量金属層152と重畳している部分を指し、金属と重
畳していない部分は必ずしもn型不純物イオンが注入さ
れていなくても良い。
【0111】以上説明した実施形態では、液晶表示装置
の例について説明したが、本発明は、誘電体を半導体層
と金属により挟んだ構造の補助容量を備えた平面表示装
置一般、例えばエレクトロルミネッセント(EL)を用
いた表示装置等に適用することができる。
【0112】次に、本発明の第2の態様に対応する第2
の実施形態に係る液晶表示装置について説明する。
【0113】図12(a)〜(e)は、本実施形態に係
る液晶表示装置の、駆動回路の製造工程を示す断面図で
ある。図12(a)に示すように、まずガラスなどの絶
縁基板400上に、活性層となる非晶質シリコン薄膜4
01をプラズマCVD法を用いて50nmの厚さに形成
する。この非晶質シリコン薄膜401をエキシマレーザ
ーなどにより加熱・結晶化させ、多結晶シリコン薄膜4
01を得る。この多結晶シリコン薄膜401を写真食刻
法を用いて島状に加工する。
【0114】次いで、図12(b)に示すように、全面
にゲート絶縁膜となる酸化シリコン膜402をプラズマ
CVD法により100nmの厚さに形成する。そして、
コンデンサとなる部分の下部電極及びトランジスタのソ
ース・ドレイン部を選択的に形成するため、感光性樹脂
層403を選択的に形成する。
【0115】続いて、感光性樹脂層403をマスクとし
て用いて、リンなどのn型不純物を注入し、コンデンサ
の下部電極404及びソース・ドレイン拡散領域405
を形成する。
【0116】その後、プラズマアッシング法により、不
要となった感光性樹脂層403を剥離する。この際、プ
ラズマのパワーをあまり高くしたり、アッシング時間を
あまり長くしたりすると、下部に存在する酸化シリコン
膜402中に存在するSi−H結合を切断してしまい、
トランジスタの特性(しきい値)変動を生じさせてしま
うため、これを防止するため、ゲート絶縁膜中の欠陥数
(不対電子数)を1.1×1013/cm以下とす
るようパワー及び時間に上限を設ける。
【0117】図13に示すように、パワーが1000W
を越えると、欠陥数が増大するため、パワーは1000
W以下に設定された。例えば、パワー1000Wで合計
処理時間200秒のアッシング処理を行うことにより、
欠陥数(不対電子数)を1.1×1013/cm以下
とすることが出来る。
【0118】このアッシング処理時間は、ジャストアッ
シングを100%とし、さらにオーバーアッシングを行
い、剛性200%のアッシングを行うように設定される
が、オーバーアッシング処理は感光性樹脂が基板面内で
剥離されていればよく、概ねジャストエッチング処理よ
りも小さく設定される。
【0119】次に、図12(c)に示すように、金属薄
膜をスパッタリング法により300nmの厚さに形成し
た後、ゲート配線部等の必要部位以外を写真食刻法によ
り除去して、ゲート電極406を形成する。続いて、こ
こで形成したゲート電極406をマスクとして用いて、
多結晶シリコン薄膜401に自己整合的にリンなどのn
型不純物を低濃度で注入し、図12(d)に示すよう
に、LDD(Lightly Doped Drai
n)領域407を形成した後、活性化のための熱処理を
行う。
【0120】次に、プラズマCVD法により層間絶縁膜
である酸化シリコン膜408を形成する。更に、スパッ
タリング法により画素電極であるITO膜409を10
0nmの厚さに形成し、写真食刻法を用いて必要部以外
を除去する。続いて、写真食刻法を用いてソース・ドレ
イン部の開孔を形成する。
【0121】その後、スパッタリング法によって、ソー
ス・ドレイン電極及び信号配線を形成するアルミニウム
もしくはその合金薄膜410を400nmの厚さに形成
し、必要部以外の膜を除去して配線を完成させる。
【0122】その上にパシベーション膜をなす窒化珪素
膜411を400nmの厚さに形成して、写真食刻法を
用いて必要部以外を除去し、図12(e)に示すよう
な、液晶セルを駆動する薄膜半導体装置が完成する。
【0123】以上説明した本実施形態においては、薄膜
半導体装置の活性層をなす多結晶シリコン薄膜をレーザ
ーアニール法により作成したが、これは非晶質シリコン
を固相成長させて形成しても良い。また、ゲート電極に
はスパッタリング法によって作成した金属薄膜を用いた
が、これはP型不純物添加したシリコン薄膜を用いても
良い。更に、注入する不純物にリンを用いたn型半導体
装置で説明したが、もちろんp型半導体の場合にも適用
でき、第1の実施形態の通りである。
【0124】また本実施形態において、駆動回路部のみ
を図示し説明したが、第1の実施形態と同様に、画素部
および駆動回路部の薄膜トランジスタは同一工程で形成
される。
【0125】また、本実施形態の感光性樹脂層403を
剥離する工程は、第1の実施形態のマスク135を剥離
する工程と同一であることはいうまでもない。
【0126】更にまた、層間絶縁膜としてはプラズマC
VD法により作成した酸化膜を用いたが、これは熱CV
D法あるいはスパッタリング法によって形成した酸化膜
でもよい。もちろん、酸化膜だけでなく絶縁性を有する
膜ならばどのような膜でも使用することができる。ま
た、信号電極(ソース電極)としてアルミニウムもしく
はその合金薄膜を用いた場合について説明したが、これ
は導電性のある物質であるならば、どのようなものをも
使用することができる。
【0127】また本実施形態においては、画素電極40
9とソース電極410とが同一平面上に形成されるアレ
イ基板を例にとり説明したが、これに限定されない。
【0128】次に、本発明の第3の実施形態について説
明する。
【0129】本実施形態は、本発明の第1の態様に対応
するもので、特に、ゲート絶縁膜および半導体層中の水
素濃度を1×1021(atoms/cm)以下に制
御する例を示す。
【0130】図14に、本実施形態に係るアクティブマ
トリックス型液晶表示装置のアレイ基板の一部拡大平面
図を示す。また、図15にアクティブマトリックス型液
晶表示装置の断面図を示す。以下、図15を参照して、
本実施形態に係るアクティブマトリクス型液晶表示装置
の製造方法について説明する。
【0131】まず、絶縁性基板600上に活性層となる
非晶質シリコン薄膜をPECVD(プラズマケミカルベ
ーバーディポジション)法により50nm程度成膜す
る。
【0132】ここで、イオンドーピング法により、B
/Hをソースガスとしてボロンを低濃度イオン注
入する。イオン注入の条件は、加速電圧を10[ke
V]、ドーズ量を4×1011[atoms/cm
とした。
【0133】続いて、ELA(エキシマレーザーアニー
ル)法により非晶質シリコンを多結晶化した後、フォト
リソグラフィ工程により多結晶化シリコン層を島状にエ
ッチング加工する。
【0134】その後、AP(常圧)CVD法により全面
にゲート絶縁膜および補助容量の誘電体層となるSiO
膜601を140nm程度の膜厚に被着する。
【0135】次に、所定の形状にパターンニングしたレ
ジスト膜をマスクとして用いて、多結晶化シリコン層
に、加速電圧70[keV]、2×1015[atom
s/cm]のドーズ量でPH/Hからなるソース
ガスによりリンを高濃度にイオン注入して、補助容量半
導体部706、画素TFTのドレイン領域606、ソー
ス領域607及び駆動回路を構成するN型TFT(以後
N型回路TFTと呼ぶ)のドレイン領域609およびソ
ース領域700を形成する。これにより、補助容量は半
導体層にn型不純物が高濃度に注入される。このとき、
レジスト膜の膜厚は1.5μm程度で、この膜厚の場
合、ゲート絶縁膜および多結晶化シリコン層中に注入さ
れる水素濃度は、1×1021(atoms/cm
以下となり、第2の実施形態と同様にTFTの特性劣化
を防ぐことができる。
【0136】その後、レジストを除去し、SiO膜6
01の全面にスパッタ法によりMoW合金膜を300n
m程度の膜厚に被着し、フォトリソグラフィ工程によ
り、まず駆動回路を構成するP型TFT(P型駆動回路
TFT)部のみのMoW合金を所定の形状にパターンニ
ングし、P型駆動回路TFTのゲート電極604を形成
する。
【0137】その後、このゲート電極604をマスクと
して用いて、加速電圧80(keV)、ドーズ量2×1
15(atoms/cm)でB/Hからな
るソースガスによりボロンを高濃度にイオン注入し、P
型駆動回路TFTのソース領域702、ドレイン領域7
03を形成する。
【0138】さらに、画素TFT、N型駆動回路TFT
部および補助容量部のMoW合金を所定の形状にパター
ンニングし、画素TFTおよびN型駆動回路TFTのゲ
ート電極603,605を形成した後、これらゲート電
極603,605をマスクとして用いて、加速電圧80
(keV)、5×1013(atoms/cm)のド
ーズ量でPH/Hからなるソースガスによりリンを
低濃度にイオン注入し、画素TFTおよびN型駆動回路
TFTのLDD領域部704a,704dを形成した。
【0139】以上のように、MoW合金を所定の形状に
パターンニングすることにより、走査線602、補助容
量線504、画素TFTのゲート電極603、駆動回路
TFTのゲート電極604,605および駆動回路領域
内の各種配線を形成した。
【0140】次に、PECVD法を用いて、全面に層間
絶縁膜705としてSiOを600nm程度の膜厚に
被着する。
【0141】続いて、フォトエッチング法により、画素
TFTのドレイン領域606およびソース領域607に
いたるコンタクトホールと回路TFTのソース領域60
9,702とドレイン領域700,703にいたるコン
タクトホールを形成した。
【0142】次に、Alなどの単体またはその積層膜あ
るいは合金膜を500nm程度の膜厚に被着し、フォト
エッチング法により所定の形状にパターニングし、信号
線500a,500b、画素TFTのドレイン領域60
6と信号線500aとの接続、及びソース領域607と
補助容量の半導体層と画素TFTのソース領域の接続線
708、及び駆動回路領域内の駆動回路TFTの各種配
線等を形成した。
【0143】更に、PECVD法により全面にSiN
からなる保護絶縁膜709を成膜し、フォトエッチング
法により補助容量の半導体層と画素TFTのソース領域
の接続線708にいたるコンタクトホールを形成した。
【0144】次に、有機絶縁膜801を全面に2μm程
度の膜厚に塗布した後、補助容量の半導体層と画素TF
Tのソース領域の接続線708に至るコンタクトホール
を形成する。
【0145】最後に、ITO膜をスパッタ法により10
0nm程度の膜厚に成膜し、フォトエッチング法により
所定の形状にパターニングして、画素電極501を形成
し、画素電極501と補助容量の半導体層と画素TFT
のソース領域の接続線708を接続することにより、ア
クティブマトリクス型アレイ表示素子のアレイ基板80
3が得られる。
【0146】このように、MOS構造の補助容量の半導
体層にn型不純物をドーピングする際、ゲート絶縁膜お
よび半導体層に注入されるべき水素濃度が1×1021
(atoms/cm)以下となるように制御すること
により、欠陥(不対電子)密度を6.91×1018
cm以下に設定することが出来、TFTの特性劣化を
防止することが出来る。
【0147】一方、透明性絶縁基板として例えばガラス
基板804上に、例えば顔料などを分散させた着色層8
05を形成し、更にスパッタ法により例えばITOから
なる透明性電極である対向電極806を形成することに
より、対向基板807が得られる。
【0148】続いて、アレイ基板803と対向基板80
7の画素電極501側と対向電極806側全面に低温キ
ュア型のポリイミドからなる配向膜808,809を印
刷塗布し、両基板803,807の対向時に配向軸が9
0゜となるようにラビング処理した後、両基板803,
807を対向して組み立て、セル化し、その間隙にネマ
スティック液晶900を注入し、封止する。そして、両
基板803,807の絶縁基板600,804側に偏向
板を貼り付けることにより、液晶表示装置が得られる。
【0149】次に、第4の実施形態について説明する。
【0150】本実施形態は、本発明の変形例を示す。
【0151】まず、絶縁性基板600上に活性層となる
非晶質シリコン薄膜をPECVD(プラズマケミカルベ
ーバーディポジション)法により50nm程度成膜す
る。
【0152】ここで、イオンドーピング法により、B
/Hをソースガスとしてボロンを低濃度イオン注
入する。イオン注入の条件は、加速電圧を10[ke
V]、ドーズ量を4×1011[atoms/cm]とした。
【0153】続いて、ELA(エキシマレーザーアニー
ル)法により非晶質シリコンを多結晶化した後、フォト
リソグラフィ工程により多結晶化シリコン層を島状にエ
ッチング加工する。
【0154】その後、AP(常圧)CVD法により全面
にゲート絶縁膜および補助容量の誘電体層となるSiO
膜601を80nm程度の膜厚に被着する。
【0155】次に、所定の形状にパターンニングしたレ
ジスト膜をマスクとして用いて、多結晶化シリコン層
に、加速電圧50[keV]、1.5×1015[atom
s/cm ]のドーズ量でPH/Hからなるソース
ガスによりリンを高濃度にイオン注入して、補助容量半
導体部706、画素TFTのドレイン領域606、ソー
ス領域607及び駆動回路を構成するN型TFT(以後
N型回路TFTと呼ぶ)のドレイン領域609およびソ
ース領域700を形成する。これにより、補助容量は半
導体層にn型不純物が高濃度に注入される。このとき、
レジスト膜の膜厚は1.5μm程度で、この膜厚の場
合、ゲート絶縁膜および多結晶化シリコン層中に注入さ
れる水素濃度は、1×1021(atoms/cm)以下とな
り、第3の実施形態と同様にTFTの特性劣化を防ぐこ
とができる。
【0156】その後、レジストを除去し、SiO膜6
01の全面にスパッタ法によりMoW合金膜を300n
m程度の膜厚に被着し、フォトリソグラフィ工程によ
り、まず駆動回路を構成するP型TFT(P型駆動回路
TFT)部のみのMoW合金を所定の形状にパターンニ
ングし、P型駆動回路TFTのゲート電極604を形成
する。
【0157】このレジスト除去工程は第2の実施形態と
同様にプラズマアッシング法により行い、ゲート絶縁膜
中の欠陥数が1.1×1013/cmとなるようパワ
ーおよび時間等を適宜設定する。
【0158】その後、このゲート電極604をマスクと
して用いて、加速電圧45(keV)、ドーズ量1×1
15(atoms/cm)でB/Hからなるソー
スガスによりボロンを高濃度にイオン注入し、P型駆動
回路TFTのソース領域702、ドレイン領域703を
形成する。
【0159】さらに、画素TFT、N型駆動回路TFT
部および補助容量部のMoW合金を所定の形状にパター
ンニングし、画素TFTおよびN型駆動回路TFTのゲ
ート電極603,605を形成した後、これらゲート電
極603,605をマスクとして用いて、加速電圧50
(keV)、3.5×1013(atoms/cm)のドーズ
量でPH/Hからなるソースガスによりリンを低濃
度にイオン注入し、画素TFTおよびN型駆動回路TF
TのLDD領域部704a,704dを形成した。
【0160】そして、N2雰囲気中で500℃、1時間の
熱活性を行うことにより、キャリア濃度が2.5×10
19/cmとなるよう制御する。
【0161】この後の工程は、第3の実施形態と同様で
ある。
【0162】このようにして、本実施形態においては、
補助容量の半導体層の表面n型不純物濃度が5×10
19atoms/cmとなるよう設定でき、キャリア濃度を
2.5×1019/cmとすることが可能となる。
【0163】本発明によって、補助容量が、半導体層に
高濃度にn型あるいはp型不純物イオンが注入されてい
るMOS構造を有している場合も、TFTの性能劣化を
防ぐことが可能である。これにより、高い表示品位を示
し、かつ、信頼性の高い表示装置を実現することができ
る。
【0164】上述の実施例においては、液晶表示装置に
ついて説明したが、本発明はこれに限定されず、アレイ
基板を用いた平面表示装置全般に適用することができ、
例えば、対向電極間に平面表示装置全般に適用すること
ができ、例えば対向電極間に有機EL発光層を備えた有
機EL表示装置にも適用できる。
【0165】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よると、補助容量用半導体層に不純物を、表面濃度が
3.2×1019〜2.0×1020atoms/cmである
ように注入したので、駆動電圧が低く、点欠陥不良が少
なく、高い品質と信頼性を有する平面表示装置を得るこ
とが可能である。
【0166】また、薄膜トランジスタのゲート絶縁膜中
に存在する単位面積当りの欠陥(不対電子)密度を、
1.1×1013/cm以下にすることにより、ある
程度使用した後でも、トランジスタ特性の変動が少な
い、信頼性の高い液晶表示装置を得ることが可能であ
る。更に、補助容量半導体層のキャリア濃度を1.6×
10 19/cm以上とすることにより、補助容量の電圧
依存性を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶表示装置の補助容量のC−V特性を示す特
性図。
【図2】補助容量の半導体層に高濃度不純物を注入する
工程を示す模式図。
【図3】ゲート絶縁膜および半導体層に注入される水素
濃度とTFTのしきい値の関係を示す特性図。
【図4】ゲート絶縁膜中の欠陥密度としきい値の変動量
との関係を示す特性図。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の
全体を示す平面図。
【図6】本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の
画素部を拡大して示す平面図。
【図7】本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置に
おける画素部Aとドライバー部Bとを含めた構成を示す
断面模式図。
【図8】本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の
製造プロセスを工程順に示す断面図。
【図9】本発明の第1の実施形態に係る液晶表示装置の
製造プロセスを工程順に示す断面図。
【図10】補助容量用半導体層に注入する不純物イオン
濃度を変化させたときの補助容量のC−V特性を示す特
性図。
【図11】補助容量用半導体層の不純物濃度に対する補
助容量の容量の変化率ΔC/C axを示す特性図。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る液晶表示装置
の駆動回路基板の製造工程を示す断面図。
【図13】アッシングパワーと膜中欠陥密度の関係を示
す特性図。
【図14】本発明の第3の実施形態に係る液晶表示装置
の平面図。
【図15】本発明の第3の実施形態に係る液晶表示装置
の断面図。
【符号の説明】
1…アレイ基板 2…対向基板 10…画素TFT 30…信号線 40…走査線 50…半導体層 60…画素電極 70…補助容量線 100,300…ガラス基板 110…アンダーコート層 121…ドレイン領域 122,124…LDD領域 123…チャネル領域 125…ソース領域 126…補助容量用半導体層 140…ゲート絶縁膜 151…ゲート電極 160…層間絶縁膜 171…ドレイン電極 172…ソース電極 180…保護絶縁膜 190…有機絶縁膜 200…画素電極 220…液晶 310…着色層 320…対向電極 330…配向膜
フロントページの続き Fターム(参考) 2H092 GA59 JA25 JA33 JA35 JA39 JA46 JB13 JB38 JB51 JB58 JB63 JB69 KA04 MA07 MA14 MA15 MA16 MA18 MA19 MA20 MA28 MA35 MA37 NA22 NA29 5C094 AA02 AA31 BA03 BA29 BA43 CA19 DB01 DB04 EA04 EA07 EB02 5F110 AA08 AA26 AA30 BB02 BB04 CC02 DD02 DD13 EE06 EE44 FF02 FF05 FF07 FF30 GG02 GG13 GG25 GG32 GG34 GG45 GG51 HJ01 HJ23 HL03 HM15 NN03 NN23 NN24 NN27 NN35 NN72 NN73 PP03 QQ11

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に形成された薄膜半導体スイッチン
    グ素子と、 前記スイッチング素子に接続された表示用電極と、 前記表示用電極に電気的に接続された補助容量用半導体
    層と、 前記補助容量用半導体層上に形成された誘電体層と、 前記誘電体層上に形成された金属層とを備え、前記補助
    容量用半導体層、前記誘電体層、および前記金属層によ
    り補助容量を構成する平面表示装置において、 前記スイッチング素子は、チャネル領域と、このチャネ
    ル領域を挟みn型あるいはP型不純物イオンの少なくと
    も一方が注入されたソース領域及びドレイン領域とを有
    する半導体層を備え、前記補助容量用半導体層には前記
    スイッチング素子の前記ソース領域及びドレイン領域と
    略等しい濃度の不純物イオンが同一工程で注入され、そ
    のn型あるいはp型不純物イオンの一方の表面濃度は、
    3.2×1019〜2.0×1020atoms/cmである
    平面表示装置。
  2. 【請求項2】前記スイッチング素子のゲート絶縁膜およ
    び半導体層中に存在する単位体積当りの欠陥数が、6.
    91×1018/cm以下である請求項1に記載の
    平面表示装置。
  3. 【請求項3】前記不純物イオンは、リンを主体とする請
    求項1に記載の平面表示装置。
  4. 【請求項4】前記基板上に、前記表示画素電極に所定信
    号を出力する駆動回路とを備え、前記駆動回路は、前記
    スイッチング素子と同一工程で形成される薄膜トランジ
    スタで構成されることを特徴とする請求項1に記載の平
    面表示装置。
  5. 【請求項5】基板上に形成された薄膜半導体スイッチン
    グ素子と、前記スイッチング素子に接続された表示用電
    極と、前記表示用電極に電気的に接続された補助容量用
    半導体層と、前記補助容量用半導体層上に形成された誘
    電体層と、前記誘電体層上に形成された金属層とを備
    え、前記補助容量用半導体層、前記誘電体層、および前
    記金属層により補助容量を構成する平面表示装置の製造
    方法において、 前記基板上に、前記スイッチング素子の半導体層と、前
    記補助容量用半導体層とを同時に形成する工程と、前記
    スイッチング素子のチャネル領域となる部分を覆い、前
    記スイッチング素子のソース領域、ドレイン領域、及び
    前記補助容量用半導体層の全面を露出する形状のマスク
    を形成する工程と、 前記マスクを介して、前記スイッチング素子のソース領
    域、ドレイン領域、及び前記補助容量用半導体層の全面
    に、表面濃度が3.2×1019〜2×10 ato
    ms/cmとなるように不純物イオンを注入する工
    程と、 金属層を成膜し、この金属層をパターニングして、前記
    スイッチング素子のゲート電極、及び補助容量用半導体
    層に対向する補助容量線を形成する工程と、 を具備することを特徴とする平面表示装置の製造方法。
  6. 【請求項6】.前記半導体層を形成する工程のあと、前
    記スイッチング素子の半導体層および前記補助容量用半
    導体層を覆うように前記誘電体層を形成する工程を具備
    する請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】前記平面表示装置の製造方法は、前記不純
    物イオンを熱処理により活性化する工程をさらに備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  8. 【請求項8】前記スイッチング素子を覆うレジストの膜
    厚は、前記不純物イオンの注入時に、前記スイッチング
    素子のゲート絶縁膜および半導体層中の水素濃度を1×
    10 21(atoms/cm)以下に制御するに十分
    な膜厚である請求項5に記載の方法。
  9. 【請求項9】前記スイッチング素子のゲート絶縁膜およ
    び前記補助容量の誘電体層の膜厚を薄くするとともに、
    注入する不純物濃度を減らすことにより前記スイッチン
    グ素子のゲート絶縁膜および半導体層中の水素濃度を1
    ×1021(atoms/cm)以下に制御する請求
    項5に記載の方法。
  10. 【請求項10】前記不純物イオンの注入時のソースガス
    中の水素濃度を減らすことにより前記スイッチング素子
    のゲート絶縁膜および半導体層中の水素濃度を1×10
    21(atoms/cm)以下に制御する請求項5に
    記載の方法。
  11. 【請求項11】前記不純物イオンを注入する工程の後、
    前記マスクをアッシング処理により除去する工程を備
    え、前記アッシングパワーが1000W以下に設定され
    ることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  12. 【請求項12】基板上にそれぞれ形成された薄膜半導体
    スイッチング素子および駆動回路用薄膜半導体素子と、 前記スイッチング素子に接続された表示用電極と、 前記表示用電極に電気的に接続された補助容量用半導体
    層と、 前記補助容量用半導体層上に形成された誘電体層と、 前記誘電体層上に形成された金属層とを備え、前記補助
    容量用半導体層、前記誘電体層、および前記金属層によ
    り補助容量を構成する平面表示装置において、 前記駆動回路用薄膜半導体素子は、その上にゲート絶縁
    膜が形成されたチャネル領域と、このチャネル領域を挟
    み不純物イオンが所定濃度でそれぞれ注入されたソース
    領域及びドレイン領域とを有する半導体層を備え、 前記駆動回路用薄膜半導体素子のゲート絶縁膜中に存在
    する単位面積当りの欠陥数が、1.1×1013/cm
    以下であることを特徴とする平面表示装置。
  13. 【請求項13】前記補助容量用半導体層中のn型あるい
    はp型不純物の一方の表面不純物イオン濃度は、3.2
    ×1019〜2×1020atoms/cmであるこ
    とを特徴とする請求項12に記載の平面表示装置。
  14. 【請求項14】基板上に形成された薄膜半導体スイッチ
    ング素子と、 前記スイッチング素子に接続された表示用電極と、 前記表示用電極に電気的に接続された補助容量用半導体
    層と、 前記補助容量用半導体層上に形成された誘電体層と、 前記誘電体層上に形成された金属層とを備え、前記補助
    容量用半導体層、前記誘電体層、および前記金属層によ
    り補助容量を構成する平面表示装置において、 前記スイッチング素子は、チャネル領域と、このチャネ
    ル領域を挟み不純物イオンがそれぞれ注入されたソース
    領域及びドレイン領域とを有する半導体層を備え、前記
    補助容量用半導体層には前記スイッチング素子の前記ソ
    ース領域及びドレイン領域と略等しい濃度の不純物イオ
    ンが同一工程で注入され、そのキャリア濃度が1.6×
    1019/cm以上であることを特徴とする平面表示装
    置。
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