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JP2002312828A - 紙葉類処理装置 - Google Patents

紙葉類処理装置

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Publication number
JP2002312828A
JP2002312828A JP2001117161A JP2001117161A JP2002312828A JP 2002312828 A JP2002312828 A JP 2002312828A JP 2001117161 A JP2001117161 A JP 2001117161A JP 2001117161 A JP2001117161 A JP 2001117161A JP 2002312828 A JP2002312828 A JP 2002312828A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
posture
unit
correction
conveyance
paper sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001117161A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Aoki
毅 青木
Toru Otsuka
徹 大塚
Shigemi Kawamura
重実 川村
Akihiro Yui
暁宏 由井
Tetsuo Watanabe
哲雄 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001117161A priority Critical patent/JP2002312828A/ja
Publication of JP2002312828A publication Critical patent/JP2002312828A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】この発明は、搬送路上に取出した紙葉類の搬送
姿勢を補正でき、姿勢不良に起因した種々の不具合を防
止できる紙葉類処理装置を提供することを課題とする。 【解決手段】入金処理機1は、投入部を介して投入され
た紙幣Pを搬送路を介して搬送し、姿勢補正装置10を
介してその搬送姿勢を補正した後、検出部へ送り込む。
姿勢補正装置10は、姿勢検出センサ70を介して検出
した当該紙幣Pの搬送姿勢を基準姿勢に補正するように
第1および第2の補正部32、33を動作させる。そし
て、検出部の入口付近に配設された姿勢検出センサ80
を介して当該紙幣Pの搬送姿勢を再度検出し、姿勢補正
装置10による補正動作量にこの検出結果に基づく帰還
制御をかける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、紙葉類を搬送路
上に取出して搬送して処理する紙葉類処理装置に係り、
特に、複数枚の紙幣を搬送路上に1枚ずつ取出して搬送
し、その表裏および天地を揃えて金種別に集積する入金
処理機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙葉類処理装置として、例えば、
複数金種の紙幣を混在せしめて一括投入し、投入した紙
幣を搬送路上に1枚ずつ取出してその特徴を検出し、そ
の表裏および天地を揃えて金種別に集積する入金処理機
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した従来
の入金処理機において、搬送路上に取出した紙幣の搬送
姿勢が、搬送路に対して傾いた姿勢(スキュー)、およ
び/或いは搬送路の幅方向に片寄った姿勢(シフト)で
ある場合、このように姿勢不良のままの紙幣が搬送路を
介して搬送されることになり、当該紙幣の特徴検出時、
天地逆転時、表裏反転時、集積時など、種々の不具合を
生じる問題があった。
【0004】この発明は、以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、搬送路上に取出した紙葉類の搬送姿勢
を補正でき、姿勢不良に起因した種々の不具合を防止で
きる紙葉類処理装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の紙葉類処理装置は、紙葉類を搬送路上に取
出す取出し部と、この取出し部にて搬送路上に取出され
た紙葉類を該搬送路を介して搬送する搬送部と、この搬
送部にて搬送される紙葉類の搬送姿勢を検出する第1検
出部と、この第1検出部による第1の検出結果に基づい
て、当該紙葉類の搬送姿勢が予め設定した基準姿勢とな
るように、当該紙葉類の搬送姿勢を補正する姿勢補正部
と、この姿勢補正部を通過した紙葉類の搬送姿勢を検出
する第2検出部と、この第2検出部における第2の検出
結果に基づいて、上記姿勢補正部における補正動作に帰
還制御をかける制御部と、を備えている。
【0006】上記発明によると、搬送路上に取出した紙
葉類の搬送姿勢を第1検出部で検出し、この第1の検出
結果に基づいて紙葉類の搬送姿勢を補正し、補正後の紙
葉類の搬送姿勢を第2検出部を介して検出し、この第2
の検出結果に基づいて姿勢補正部における補正動作に帰
還制御をかけるようにしている。このため、姿勢補正部
における補正動作のズレを補正でき、姿勢補正部におけ
る補正動作を確実に行うことができ、紙葉類の姿勢不良
に起因した種々の不具合を防止できる。
【0007】また、本発明の紙葉類処理装置は、1処理
単位としての複数枚の紙葉類を一括投入する投入部と、
この投入部を介して投入された紙葉類を搬送路上に取出
す取出し部と、この取出し部にて搬送路上に取出された
紙葉類を該搬送路を介して搬送する搬送部と、この搬送
部にて搬送される紙葉類の搬送姿勢を検出する第1検出
部と、この第1検出部による第1の検出結果に基づい
て、当該紙葉類の搬送姿勢が予め設定した基準姿勢とな
るように、当該紙葉類の搬送姿勢を補正する姿勢補正部
と、この姿勢補正部を通過した紙葉類の搬送姿勢を検出
する第2検出部と、この第2検出部における第2の検出
結果に基づいて、紙葉類の搬送姿勢の上記基準姿勢から
のズレ量を算出し、上記1処理単位内の所定枚数の紙葉
類の上記ズレ量の統計をとって、その平均値に基づい
て、上記姿勢補正部における補正動作に帰還制御をかけ
る制御部と、を備えている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながらこの発
明の実施の形態について詳細に説明する。
【0009】図1には、この発明の実施の形態に係る入
金処理機1(紙葉類処理装置)の構造を概略的に示して
ある。この入金処理機1は、複数金種のサイズの異なる
複数枚の紙幣P(紙葉類)を混在させて一括して投入
し、全ての紙幣Pの表裏および天地を同じ向きに揃えて
その金種別に分類して集積するためのものである。
【0010】入金処理機1は、大きく分けて3つの部分
からなり、紙幣処理部2、テラーマシン3、および施封
処理部4を有する。テラーマシン3は、専用のアプリケ
ーションソフトを組込んだパソコンであり、紙幣処理部
2を操作するとともにその動作を管理する。また、テラ
ーマシン3には、オペレター用のモニタ3a(表示部)
が接続されている。施封処理部4は、紙幣処理部2で処
理された同一金種の100枚の紙幣Pを紙帯で結束して
把を形成する。
【0011】紙幣処理部2は、その外殻をなす略矩形箱
形状の筐体2aを有する。筐体2aの図中右上部には、
複数枚の紙幣Pを面方向に集積した状態でその短手方向
を立位にして一括投入する投入部5が設けられている。
投入部5は、全ての紙幣Pの長手方向に沿った下端辺を
ステージに当接せしめて整位するとともに、ステージに
沿って紙幣Pの面方向に図示しないバックアッププレー
トを移動せしめてステージ上の図中左端の紙幣Pを一対
の取出しローラ5a(取出し部)に押付ける。ステージ
の左端に上下に並べて配設された一対の取出しローラ5
aが回転すると、ステージ上の紙幣Pが左端のものから
順にその下端側から搬送路6上に取出される。
【0012】投入部5直後の搬送路6上には、後に詳述
する姿勢補正装置10(姿勢補正部)が設けられてい
る。姿勢補正装置10は、姿勢補正装置10より下流側
の搬送路6上に設けられた各処理部における、紙幣Pの
姿勢不良、すなわちスキューやシフトに起因した不具合
を防止するため、各紙幣Pのスキューおよびシフトを補
正する。本実施の形態では、短手方向に取出された紙幣
Pの中心が搬送路6の中心線6a上に位置し、且つ紙幣
Pの長手方向端辺が中心線6aと直交する姿勢(基準姿
勢)になるように、姿勢補正装置10で各紙幣Pの搬送
姿勢を補正するようにした。
【0013】姿勢補正装置10直後の搬送路6上には、
紙幣Pの金種、表裏、天地、汚れや破損の有無等の特徴
を検出する検出部7が設けられている。検出部7は、搬
送路6を搬送される紙幣Pの表面から各種情報を読み取
って、読み取った情報を論理演算して基準となる情報と
比較し、上述したような紙幣Pの特徴を検出する。尚、
検出部7は、その入口付近に、後述する姿勢検出センサ
80を備えている。
【0014】検出部7より下流側の搬送路6上には、検
出部7における検出結果に基づいて紙幣Pの搬送方向を
選択的に切換えるための複数のゲートG1〜G9が設けら
れている。
【0015】最も上流側に設けられたゲートG1の位置
で分岐された一方の搬送路上には、スイッチバック機構
8が設けられている。スイッチバック機構8は、ゲート
G1を介して送り込まれた紙幣Pの搬送方向を逆転させ
て天地を逆転させ、再び搬送路上に送り出すように機能
する。ゲートG1の位置で分岐された他方の搬送路は、
スイッチバック機構8を迂回させるための迂回搬送路8
aとして機能する。迂回搬送路8aは、ゲートG1を介
してスイッチバック機構8を通過した紙幣P、および迂
回搬送路8aを通過した紙幣Pが、同じ時間間隔で合流
部9に達するような長さに設定されている。
【0016】迂回搬送路8aは、合流部9に向かう途中
で排除搬送路11aに分岐されており、この分岐位置に
ゲートG2が設けられている。ゲートG2を介して分岐さ
れた排除搬送路11aの終端には、排除すべき紙幣Pを
排除するためのリジェクト部11が設けられている。排
除すべき紙幣Pとは、検出部7において、2枚取りが判
定された紙幣、所定のレベルを超えて大きくスキューし
たことが判定された紙幣、或いは再流通可能な正券と判
定されなかった損券や偽券などの紙幣(紙幣とは限らな
い)など、後段の処理部における処理が不可能であるこ
とが判定された紙幣である。リジェクト部11は、投入
部5の上方に配置され、筐体2aの外部からアクセス可
能となっている。
【0017】合流部9より下流側の搬送路6は、再び2
方向に分岐されており、この分岐位置にゲートG3が設
けられている。ゲートG3の位置で分岐された一方の搬
送路上には、表裏反転機構12が設けられている。この
表裏反転機構12は、その入口から出口に向けて中心軸
の回りで180°ねじれたねじり搬送路を有する。しか
して、このねじり搬送路を紙幣Pが通過することによ
り、紙幣Pの表裏が反転される。ゲートG3の位置で分
岐された他方の搬送路は、表裏反転機構12を迂回させ
るための迂回搬送路12aとして機能する。迂回搬送路
12aは、ゲートG3を介して表裏反転機構12のねじ
り搬送路を通過した紙幣P、および迂回搬送路12aを
通過した紙幣Pが、同じ時間間隔で合流部13に達する
ような長さに設定されている。
【0018】合流部13よりさらに下流側でゲートG4
の位置で2方向に分岐された一方の搬送路は、図中右方
向に略水平に延びた水平搬送路14として機能する。水
平搬送路14上には、残り5つのゲートG5〜G9が略等
間隔で設けられている。各ゲートG5、G6、G7、G8、
G9によってそれぞれ水平搬送路14から下方に分岐さ
れた位置には、ゲートの数より1つ多い6つの集積部1
5a〜15fがそれぞれ設けられている。さらに、各集
積部15a〜15fの下方には、入金が確定された集積
部15の紙幣を受け取って収納するスタッカ16a〜1
6fがそれぞれ1対1に対応して設けられている。
【0019】合流部13を通過した紙幣Pは、上述した
スイッチバック機構8および/或いは表裏反転機構12
を選択的に通過されてその表裏および天地に関する向き
が一定の向きに揃えられているため、各集積部15a〜
15fに集積される紙幣Pは、表裏および天地が揃えら
れてそれぞれ所定の集積部へ集積される。
【0020】ゲートG4の位置で分岐された他方の搬送
路は、紙幣処理部2から外へ導出されて上述した施封処
理部4まで延びている。上述したように、合流部13を
通過した紙幣Pは表裏および天地が揃えられているた
め、施封処理部4には、表裏および天地が同じ向きに揃
えられた状態の同一金種の紙幣Pだけが送り込まれる。
【0021】施封処理部4は、送り込まれた紙幣Pを集
積する集積部17、集積部17に集積された紙幣Pを1
00枚ずつ紙帯で施封する施封部18、および施封部1
8で使用する紙帯を供給する帯供給部19を有する。集
積部17に集積された紙幣Pは、100枚毎に紙帯で施
封され、図示しないコンベアを介して入金処理機1から
搬出される。
【0022】次に、上述した姿勢補正装置10につい
て、図2および図3を参照して詳細に説明する。図2に
は姿勢補正装置10の概略構成を斜視図にして示してあ
り、図3には姿勢補正装置10の断面図を示してある。
【0023】姿勢補正装置10は、紙幣Pの搬送方向
(図中矢印T方向)に沿って、第1及び第2の補正部3
2、33を有する。第1及び第2の補正部32、33
は、搬送路6に沿って装置のリア側に立設されたベース
板31に取り付けられている。第1及び第2の補正部3
2、33は、略同一の構成を有するため、ここでは、第
1の補正部32について代表して説明し、第2の補正部
33についての説明は省略する。
【0024】第1の補正部32は、細長い板状部材の両
端を同じ側に略直角に折り曲げた形状の支持フレーム3
4を有する。すなわち、支持フレーム34は、搬送路6
を介して搬送される紙幣Pの長手方向の幅より長いフレ
ーム基部34aと、このフレーム基部34aの両側から
略直角に折り曲げられた2つの側板部34b、34b
と、を有する。
【0025】2つの側板部34b、34b間には、軸受
36、36を介して、駆動軸35が架け渡されている。
この駆動軸35には、2つのローラ37、37が取り付
けられている。これら2つのローラ37、37の外周面
は、摩擦力を高めるため、ゴム材料によって形成されて
いる。これら2つのゴムローラ37、37の上方には、
それぞれ対応する2つのゴムローラ38、38が転接さ
れている。2つのゴムローラ38、38は、軸受39を
介して軸40に取り付けられている。軸40の両端部
は、支持フレーム34の側板部34b、34bに形成さ
れた長穴41に嵌め込まれ、側板部34b、34bの外
側に設けられたバネ42によって下方に付勢されてい
る。つまり、2つのゴムローラ38、38がそれぞれ対
応する2つのゴムローラ37、37に押圧され、これら
4つのゴムローラ37、38が補正ローラ37、38と
して機能する。
【0026】補正ローラ37、38は、搬送路6に沿っ
て姿勢補正装置10を通って延びた3対の搬送ベルト4
9a、49b、49cの間に入れ子状に配設されてい
る。すなわち、装置のフロント側のローラ対37、38
は、第1及び第2の搬送ベルト対49a、49bの間に
配設され、装置のリア側のローラ対37、38は、第1
及び第3の搬送ベルト対49a、49c間に配設されて
いる。
【0027】尚、3組の搬送ベルト対49a、49b、
49cは、入金処理機1内を通って延びた搬送路6の全
長に亘って延設され、搬送路6を上下に挟むように対向
され、図示しないローラに巻回されて、本発明の搬送部
として機能する。
【0028】より詳細には、中央にある第1の搬送ベル
ト対49aは、搬送路6の上面側および下面側で搬送路
6の中心線6a上を延び、搬送路6を介して互いに面接
することで、第2および第3の搬送ベルト対49b、4
9cとともに搬送路6を上下に規定している。また、補
正ローラのうち2つのローラ37、37が搬送路6の下
面側に配置され、他の2つのローラ38、38が搬送路
6の上面側に配置され、これら2組の補正ローラ37、
38間で搬送路6が規定されている。
【0029】搬送路6の下面側で搬送路6を横切る方向
に延設された駆動軸35には、傘歯車50が固定的且つ
同軸に取り付けられている。この傘歯車50は、2つの
ローラ37、37間に設けられ、別の傘歯車51が噛み
合わされている。別の傘歯車51は、図3に詳細に示す
ように、略鉛直方向に延設された駆動軸44の上端部に
同軸に固設されている。尚、駆動軸44の上端部は、ロ
ーラ37を備えた駆動軸35の中心部に対向されてい
る。
【0030】駆動軸44は、同軸に設けられた円筒軸4
3内に挿入され、上部の軸受52、および下部の軸受5
3により回転自在に保持されている。下部の軸受53
は、円筒軸43に固定されたプーリ45の内側に取り付
けられている。また、駆動軸44の下端近くには、ワン
ウエイクラッチ55を介してプーリ64が取り付けられ
ている。プーリ64には、ベルト62及びプーリ63を
介してステッピングモータ54の回転軸が接続されてい
る。
【0031】しかして、ステッピングモータ54が回転
駆動されると、プーリ63、ベルト62、及びプーリ6
4を介して駆動力が伝達され、駆動軸44が回転され
る。駆動軸44は、ワンウエイクラッチ55の作用によ
り、1方向にだけ回転する。駆動軸44が所定方向に回
転すると、その上端に取り付けられた傘歯車51が回転
し、傘歯車50を介して駆動軸35が回転される。駆動
軸35が回転されると、2つのゴムローラ37、37が
回転され、これら2つのゴムローラ37、37にそれぞ
れ押圧されて転接された2つのゴムローラ38、38も
従動回転される。このように4つの補正ローラ37、3
8が回転すると、ローラ間の2つのニップに紙幣Pがク
ランプされて搬送路6に沿って搬送される。尚、姿勢補
正装置10の補正ローラ37、38による紙幣Pのクラ
ンプ力が、搬送ベルト49a〜49cによる紙幣Pの挟
持力よりも強くなるように、バネ42の強さが設定され
ている。
【0032】一方、円筒軸43は、軸受57を介して、
略円筒形のハウジング56に回転自在に保持されてい
る。円筒軸43の上端部は、2つのネジ43aにより、
支持フレーム34のフレーム基部34aの中心部に固定
されている。円筒軸43の下端部に固設されたプーリ4
5には、ベルト46、プーリ47を介してステッピング
モータ48の回転軸が接続されている。円筒軸43を回
転自在に保持したハウジング56は、略矩形板状のプレ
ート58を介して、ベース板31に固定されている。プ
レート58は、ベース板31に対して片持ち梁状態で固
定されている。
【0033】また、ベース板31には、第1の補正部3
2のホーム位置(補正基準)を検知するためのセンサ5
9aが設けられている。支持フレーム34には、その回
動の途中でセンサ59aの光軸を遮光する被検出体60
が突設されている。つまり、被検出体60がセンサ59
aの光軸を遮った時点で第1の補正部32の回転を停止
することにより、第1の補正部32がホーム位置に配置
されることになる。
【0034】さらに、ベース板31には、センサ59a
の他に、第1の補正部32がホーム位置から両方向に所
定角度ずつ回転したとき被検出体60を検出する図示し
ない2つのセンサ59b、59cが取り付けられてい
る。これら2つのセンサ59b、59cは、第1の補正
部32の振り切り位置を検出するために設けられてい
る。尚、これら3つのセンサ59a、59b、59c
は、その光軸を被検出体60が遮ることによりオン、オ
フされるフォトインタラプタ等により構成されている。
【0035】しかして、ステッピングモータ48が回転
駆動されると、プーリ47、ベルト46、及びプーリ4
5を介して駆動力が伝達され、円筒軸43が回転され
る。円筒軸43が回転されると、円筒軸43の上端部に
固設された支持フレーム34が回動され、すなわち第1
の補正部32が回転され、補正ローラ37、38の向き
が可変される。尚、第1の補正部32の回転位置は、被
検出体60を中央のセンサ59aが検出した時点をホー
ム位置とし、その位置からステッピングモータ48のス
テップ数を制御することにより任意の位置に調節される
ようになっている。
【0036】図4には、上述した姿勢補正装置10によ
る動作を制御するための制御系のブロック図を示してあ
る。
【0037】入金処理機1は、処理機全体の動作を制御
する主制御部100(制御部)を有する。主制御部10
0には、テラーマシン3を制御するテラー制御部10
1、および施封処理部4を制御する施封制御部102が
接続されている。
【0038】また、主制御部100には、紙幣処理部2
内の姿勢補正装置10を制御する姿勢補正制御部10
3、および検出部7を制御する読取制御部104が接続
されている。
【0039】姿勢補正制御部103には、搬送路6を介
して姿勢補正装置10へ送り込まれる紙幣Pの搬送姿勢
を検出する本発明の第1検出部として機能する姿勢検出
センサ70、第1および第2の補正部32、33の回転
位置を検出するための上述したセンサ59a、59b、
59c、第1および第2の補正部32、33の補正ロー
ラ37、38を所定方向に回転させるための上述したス
テッピングモータ54、および第1および第2の補正部
32、33自体を回転させるための上述したステッピン
グモータ48が接続されている。
【0040】読取制御部104には、紙幣Pの特徴を検
出するための検出部7の各種センサの他に、姿勢補正装
置10を通過して検出部7に送り込まれる紙幣Pの搬送
姿勢を再度検出するための本発明の第2検出部として機
能する姿勢検出センサ80が接続されている。
【0041】次に、上記のように構成された姿勢補正装
置10による動作について、図5を参照して説明する。
図5には、姿勢補正装置10を搬送路6の上方から見た
概略図を示してあり、姿勢補正装置10の構成の他に検
出部7の姿勢検出センサ80を図示してある。
【0042】図5に示すように、投入部5から搬送路6
上に取出された紙幣Pは、第1乃至第3の搬送ベルト対
49a〜49cによって挟持拘束された状態で図中矢印
T方向に搬送され、搬送路6を通して姿勢補正装置10
を順次通過される。ここでは、姿勢補正装置10を通過
される紙幣Pに図5に実線で示す程度のスキューθ1お
よびシフトΔSを生じているものとする。
【0043】紙幣Pが姿勢補正装置10に送り込まれる
と、第1の補正部32のステッピングモータ54が駆動
されて補正ローラ37、38が搬送ベルト対49a〜4
9cの周速と等しい周速で搬送方向に回転される。
【0044】このとき、姿勢補正装置10に送り込まれ
る紙幣Pの搬送姿勢が、搬送方向に沿って第1の補正部
32より上流側に配設された姿勢検出センサ70を介し
て検出される。
【0045】この姿勢検出センサ70および検出部7の
姿勢検出センサ80は、搬送路6を上下方向に通過する
光軸をそれぞれ有する図示しない複数のLEDおよびフ
ォトダイオードを有する。これら複数のLEDおよびフ
ォトダイオードは、その複数の光軸が搬送路6を通過す
る通過位置が搬送方向Tと直交する方向に一列に並ぶよ
うに、搬送路6の上下でそれぞれ一列に並べられ、LE
Dアレイおよびフォトダイオードアレイとして機能す
る。尚、搬送方向上流側にある姿勢検出センサ70は、
搬送路6の中心線6aを中心にして対象をなすように2
つの部分に分割されている。
【0046】そして、姿勢検出センサ70による検出結
果から、当該紙幣Pのサイズ、当該紙幣Pの中心が搬送
路6の中心線6aから幅方向にずれている位置ずれ量、
すなわちシフト量ΔS[mm]、および、当該紙幣Pの
長手方向に沿った端辺が搬送方向Tと直交する幅方向か
らずれている傾き量、すなわちスキュー角度θ1[°]
が計算される。
【0047】このとき、検出結果に基づいて、当該紙幣
Pの長手方向の長さが当該装置で処理可能な紙幣の種類
よりも短いことが判断された場合には、当該紙幣Pが折
れ券または切れ券であることを判断し、当該紙幣Pに対
する姿勢補正は行わず、当該紙幣Pをリジェクト部11
に排除する。
【0048】ついで、当該紙幣Pの短手方向の長さ、す
なわち幅をL[mm]として、tanθ2=Δs/Lな
るθ2を計算する。そして、このθ2の角度だけ、図5
に矢印71として示すように、第1の補正部32を回動
させるように、ステッピングモータ48を回転駆動す
る。このとき、第1の補正部32の円筒軸43と軸44
が逆方向に回転するが、ワンウエイクラッチ55が空転
するために、第1の補正部32の回転速度は変化しな
い。
【0049】この状態で第1の補正部32に紙幣Pが送
り込まれると、当該紙幣Pは、補正ローラ37、38に
よって挟持拘束されつつ搬送される。補正ローラ37、
38によって搬送される紙幣Pは、搬送路6の中心線6
aに対して、θ2だけシフトした方向T’に指向され
る。このとき、当該紙幣Pは、そのスキュー角θ1を維
持したまま矢印T’方向に指向され、幅方向の位置ずれ
だけが補正される。
【0050】次に、第1の補正部32を通過した当該紙
幣Pの先端がセンサ72を通過したタイミング、すなわ
ち当該紙幣Pが第2の補正部33の補正ローラ37、3
8で挟持拘束されたタイミングで、第2の補正部33を
θ1だけ図中矢印73の方向に回転させる。このよう
に、補正ローラ37、38が当該紙幣Pをクランプした
状態で、第2の補正部33が回動することで、当該紙幣
Pの傾きが補正される。
【0051】以上の一連の制御動作で、シフトとスキュ
ーが連続的に補正された紙幣Pは、搬送姿勢が補正され
た正しい姿勢の紙幣Pとして、下流側の検出部7へ搬送
される。また、姿勢補正装置10に送り込まれる紙幣P
のうち、もともとスキューやシフトのない紙幣Pは、第
1及び第2の補正部32、33を回動させないことで、
正しい姿勢を保ったまま直後の検出部7へ搬送される。
尚、本実施の形態において、正しい姿勢とは、紙幣Pの
長手方向に沿った一端辺が搬送路6の中心線6aと直交
し、且つ紙幣Pの中心が中心線6a上に位置する姿勢を
言う。
【0052】さらに、姿勢補正装置10を通過した紙幣
Pは、検出部7の入口付近に配設された姿勢検出センサ
80を通過し、その搬送姿勢が再度検出される。この検
出結果は、後述するように、姿勢補正装置10による補
正動作の帰還制御に利用される。
【0053】ところで、上述した姿勢補正装置10の第
1および第2の補正部32、33は、入金処理機1の出
荷時または設置時において、上述した姿勢補正制御部1
03により、以下のように、その回転基準となるホーム
位置に設定される。尚、第1および第2の補正部32、
33をホーム位置に設定した状態の姿勢補正装置10を
通して紙幣Pを通過させた場合、当該紙幣Pは、その搬
送位置や角度を変えずにそのままの状態を保って姿勢補
正装置10を通過されることになる。
【0054】ここでは、第1の補正部32をそのホーム
位置に設定する動作について、図6のフローチャートを
参照して代表して説明し、同様に動作する第2の補正部
33については説明を省略する。
【0055】まず、第1の補正部32を任意の方向、す
なわち第1の方向に回転し(ステップ1)、その回転方
向にあるセンサ59bあるいは59cのうちいずれか一
方の光軸が被検出体60によって遮光されたとき(ステ
ップ2;YES)、第1の補正部32がその振り切り位
置に回転されたことを判断し、第1の補正部32の回転
を停止する(ステップ3)。例えば、図5で矢印71の
方向を第1の方向とした場合、被検出体60がセンサ5
9cによって検出されたとき、第1の補正部32の回転
を停止させる。
【0056】次に、上述した第1の方向と逆の第2の方
向、すなわち第1の補正部32の被検出体60を備えた
端部がホーム位置に向かって揺動する方向に第1の補正
部32を所定角度だけ回転させて停止させる(ステップ
4)。この所定角度とは、第1の補正部32が搬送方向
と直交する幅方向と平行な姿勢、すなわちその振り切り
位置からホーム位置を少なくとも超えて回転する角度に
設定されており、ステッピングモータ48のステップ数
にしてnパルス分に設定されている。
【0057】このとき、第1の補正部32を第2の方向
に回転させてから被検出体60がホーム位置のセンサ5
9aによって検出されるまでのステッピングモータ48
のパルス数がカウントされ、このパルス数が図示しない
メモリに記録される(ステップ5)。
【0058】この後、第1の補正部32を第1の方向に
nパルス分だけ元に戻すように回転させて停止させる
(ステップ6)。この時点で、第1の補正部32の被検
出体60は、上述したセンサ59cによって再び検出さ
れることになる。
【0059】そして、上述したステップ4〜ステップ6
の処理動作が、予め設定した回数だけ繰り返されて各回
のパルス数が記録され、設定回数が終了した時点(ステ
ップ7;YES)で、ステップ5でメモリに記録したパ
ルス数の平均、すなわち平均パルスが算出される(ステ
ップ8)。
【0060】最後に、ステップ6でその振り切り位置に
設定されている状態の第1の補正部32が、ステップ8
で算出した平均パルス分だけ第2の方向に回転されるこ
とで、第1の補正部32がそのホーム位置に設定される
(ステップ9)。
【0061】次に、第1および第2の補正部32、33
をホーム位置に設定する他の方法について、図7乃至図
9を参照して説明する。
【0062】ここでは、図7に示すように、各補正部3
2、33のステッピングモータ48の回転軸に円盤状の
タイミングディスク81をそれぞれ固設し、このタイミ
ングディスク81の周上の所定位置に形成された切欠き
部82をフォトインタラプタ83で検出することにより
ステッピングモータ48の回転位置を検出し、第1およ
び第2の補正部32、33のホーム位置を検出するよう
にした。尚、ここでは、タイミングディスク81の切欠
き部82の位置を高精度に位置決めする必要はない。
【0063】第1および第2の補正部32、33をその
ホーム位置に設定する場合、まず、紙幣Pの搬送方向上
流側にある第1の補正部32が手作業にてそのホーム位
置に設定される(ステップ1)。このとき、作業員は、
持具などを用いて第1の補正部32の軸を搬送方向と直
交する方向に設定する。
【0064】次に、第2の補正部33のタイミングディ
スク81の切欠き部82がフォトインタラプタ83によ
って検出されるまで第2の補正部33を回転させて停止
させる(ステップ2)。このとき、切欠き部82の位置
が高精度に位置決めされていないため、第2の補正部3
3がそのホーム位置に高精度に位置決めされるわけでは
なく、第2の補正部33が仮のホーム位置に設定され
る。
【0065】この状態で、投入部5にテスト用の所定枚
数の紙幣Pをセットし(ステップ3)、取出しローラ5
aを回転させて紙幣Pを搬送路6上に1枚取出して(ス
テップ4)搬送する。
【0066】搬送路6上に取出された紙幣Pは、姿勢補
正装置10の姿勢検出センサ70を介してその搬送姿勢
が検出され、検出された搬送姿勢が図示しないメモリに
記録される(ステップ5)。
【0067】この後、姿勢補正装置10の第1および第
2の補正部32、33を動作することなく紙幣Pがその
まま通過され、その搬送姿勢が検出部7の姿勢検出セン
サ80を介して再び検出され、検出された搬送姿勢がメ
モリに記録される(ステップ6)。このとき、第1およ
び第2の補正部32、33が正確にそのホーム位置に設
定されていればステップ5の検出結果とステップ6の検
出結果は同じになる。
【0068】そして、ステップ3で投入部5にセットし
た紙幣Pが全て取出されるまで、ステップ4〜ステップ
6の処理動作が繰り返され(ステップ7)、全ての紙幣
Pが取出されてその姿勢が検出された後(ステップ7;
NO)、メモリに記録した各紙幣Pの姿勢補正装置の前
後での搬送姿勢の差分が算出され、この差分の平均値が
算出される(ステップ8)。
【0069】さらに、ステップ8で算出された差分の平
均値に基づいて、仮のホーム位置に設定されている第2
の補正部33を、この平均値を補正する方向に回転さ
せ、そのときのパルス数をメモリに記録する(ステップ
9)。
【0070】この状態で、投入部5に再びテスト用の紙
幣Pをセットし(ステップ10)、搬送路6上に取出し
て搬送し(ステップ11)、姿勢検出センサ70、80
にて紙幣Pの搬送姿勢を検出する(ステップ12)。こ
のときのテスト用の紙幣Pの枚数は、1枚でも良く、上
述したステップ3でセットした枚数より少なくて良い。
【0071】そして、ステップ12で検出した姿勢補正
装置10前後での搬送姿勢の差分が一定の範囲内に収ま
っていることを条件に(ステップ13;YES)、第2
の補正部33がそのホーム位置に正しく設定されたこと
が判断され、第2の補正部33をこの正確なホーム位置
に設定したままの状態で、第1の補正部32に対する上
述したステップ2〜ステップ13の処理がなされる(ス
テップ14)。
【0072】一方、ステップ12で検出した搬送姿勢の
差分が一定範囲内に収まっていない場合(ステップ1
3;NO)、第2の補正部33がホーム位置に正しく設
定されていないことが判断され、ステップ1の処理に戻
って設定動作が再試行される。
【0073】上記一連の動作により、第1および第2の
補正部32、33をそのホーム位置に正確に設定でき
る。尚、図7乃至図9を用いて説明した設定方法を採用
すると、図6で説明した設定方法による不具合を防止で
きる。つまり、前者の方法では、ステッピングモータ4
8の回転軸に取り付けたタイミングディスク81の切欠
き部82をフォトインタラプタ83で検出することでホ
ーム位置を検出するようにしたため、第1および第2の
補正部32、33の回転時に生じるであろう振動による
影響を少なくでき、検出精度を高めることができる。こ
れに対し、後者の方法では、第1および第2の補正部3
2、33の回転中心から離間した端部に設けた被検出体
60を検出するため、第1および第2の補正部32、3
3の振動による影響を受け易く、前者の方法ほど検出精
度を高めることはできない。
【0074】次に、入金処理機1を所定の場所に設置し
た後、姿勢補正装置10の第1および第2の補正部3
2、33が経時的に動作ズレを生じた場合に、この動作
ズレを補正する方法について説明する。第1および第2
の補正部32、33に経時的な動作ズレを生じる原因と
して、ベルト46の緩みやステッピングモータ48の脱
調などが考えられる。
【0075】第1の方法では、入金処理機1による紙幣
Pの処理動作中に、検出部7の姿勢検出センサ80を介
して全ての紙幣Pの搬送姿勢を監視し、搬送姿勢の基準
姿勢からのズレ量(すなわちシフト量および/或いはス
キュー量)が所定枚数連続して予め設定した許容値を超
えた場合に、姿勢補正装置10による経時的な動作ズレ
が生じていることを判断し、取出しローラ5aによる紙
幣Pの取込動作を一旦中断して入金処理機1による動作
を停止し、第1および第2の補正部32、33をそのホ
ーム位置に設定(初期化)するようにした。
【0076】例えば、第1の補正部32をそのホーム位
置に初期化する場合、まず、ステッピングモータ48を
一方向に回転させて、3つのセンサ59a、59b、5
9cのうち両側のいずれかのセンサ59b、59cを介
して被検出体60を検出し、ステッピングモータ48を
停止する。これにより、第1の補正部32が振り切り位
置に設定される。
【0077】次に、ステッピングモータ48を逆方向に
回転させて第1の補正部32を搬送方向と直交する幅方
向と平行になるように回転させ、ホーム位置を検出する
中央のセンサ59aを介して被検出体60を検出し、ス
テッピングモータ48を停止させる。これにより、第1
の補正部32が幅方向と平行な姿勢、すなわちホーム位
置に初期化される。
【0078】第2の補正部33についても同様にホーム
位置に初期化される。以降の処理では、この位置をホー
ム位置として姿勢補正装置10を動作させる。
【0079】第2の方法では、投入部5を介して一括投
入された1処理単位(1バッチ)の複数枚の紙幣Pのう
ち予め設定した所定枚数の紙幣Pに対し、姿勢検出セン
サ80を介して検出した搬送姿勢の基準姿勢からのズレ
量、すなわちシフト量およびスキュー量の統計をとるよ
うにした。この場合、統計をとった搬送姿勢のズレ量
は、一般に、図10に示すような正規分布を示すことが
知られている。
【0080】つまり、姿勢補正装置10を介して全ての
紙幣Pの搬送姿勢を基準姿勢に補正したつもりでも、姿
勢補正装置10の構成部品のばらつき、制御動作のばら
つき、姿勢検出精度のばらつきなどにより、全ての紙幣
Pの搬送姿勢が基準姿勢に正確に補正されるわけではな
く、その搬送姿勢のズレ量は基準姿勢のゼロを頂点とし
た正規分布を示すことになる。
【0081】そして、姿勢補正装置10の第1および第
2の補正部32、33に上記のような経時的な動作ズレ
を生じている場合には、例えば、図10(a)に示すよ
うに、統計をとったズレ量の正規分布のピークがズレの
無いゼロ点からLだけシフトすることになる。しかし
て、第2の方法では、図10(b)に示すように、この
シフトLをゼロにするように、第1および/或いは第2
の補正部32、33における補正量を調整するようにし
た。
【0082】尚、この補正量の調整は、同じバッチ内の
紙幣Pの処理時になされても良く、或いは投入部5を介
して投入される次のバッチの紙幣Pに対する処理時にな
されても良い。一般には、搬送姿勢のズレ量の統計をと
って正規分布のピークのズレLを演算するのに多くの時
間がかかるため、前のバッチで統計をとったズレ量の正
規分布のピークのズレLに基づいて、次のバッチの処理
時に第1および第2の補正部32、33における補正量
の調整がなされる。尚、第2の方法で統計をとったズレ
量の正規分布は、テラーマシン3のモニタ3aを介して
操作員に対して表示される。
【0083】以上のように、本発明によると、搬送路6
上に取出した紙幣Pの搬送姿勢を補正するための姿勢補
正装置10を投入部5直後に設けたため、搬送路6上に
取出した紙幣Pの搬送姿勢を安定させることができ、紙
幣Pの姿勢不良に起因した種々の不具合を防止できる。
【0084】また、本発明によると、入金処理機1の出
荷時または設置時に姿勢補正装置10の第1および第2
の補正部32、33をそのホーム位置に設定するととも
に、第1および第2の補正部32、33の経時的な動作
ズレを上記のように補正するようにしたため、姿勢補正
装置10を常に正常に動作させることができ、搬送路6
上に取出した紙幣Pの搬送姿勢を常に基準姿勢に補正す
ることができる。
【0085】尚、この発明は、上述した実施の形態に限
定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変形可
能である。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の紙葉類
処理装置は、上記のような構成および作用を有している
ので、搬送路上に取出した紙葉類の搬送姿勢を補正で
き、姿勢不良に起因した種々の不具合を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係る入金処理機の構造
を示す概略図。
【図2】図1の入金処理機に組込まれた姿勢補正装置の
概略構成を示す斜視図。
【図3】図2の姿勢補正装置の断面図。
【図4】図2の姿勢補正装置による動作を制御する制御
系のブロック図。
【図5】図2の姿勢補正装置による姿勢補正動作を説明
するための動作説明図。
【図6】図1の入金処理機の出荷時に姿勢補正装置の第
1および第2の補正部をホーム位置に設定する方法を説
明するためのフローチャート。
【図7】第1および第2の補正部のホーム位置を検出す
るための他の機構を説明するための図。
【図8】図7の機構を用いて第1および第2の補正部を
ホーム位置に設定する他の方法を説明するためのフロー
チャート。
【図9】図8とともに他の方法を説明するためのフロー
チャート。
【図10】姿勢検出センサで搬送姿勢の統計をとったと
きのズレ量の分布を示すグラフ。
【符号の説明】
1…入金処理機、2…紙幣処理部、3…テラーマシン、
3a…モニタ、4…施封処理部、5…投入部、6…搬送
路、7…検出部、10…姿勢補正装置、32…第1の補
正部、33…第2の補正部、37、38…補正ローラ、
48…ステッピングモータ、59a、59b、59c…
センサ、70、80…姿勢検出センサ、100…主制御
部、P…紙幣。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川村 重実 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町事業所内 (72)発明者 由井 暁宏 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町事業所内 (72)発明者 渡辺 哲雄 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 株式会社 東芝柳町事業所内 Fターム(参考) 3E040 AA01 DA08 FG11 FG15 FG17 3E041 AA02 DA01 DB04 EA05 3F079 AA06 BA07 BA13 BA15 CA12 CA18 CA41 CB32 CB35 CC06 CC11 CC13 DA12 DA28 EA01 EA08 EA14 EA16 EA19 3F102 AA15 AB03 BA02 BB04 BB12 CA03

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類を搬送路上に取出す取出し部と、 この取出し部にて搬送路上に取出された紙葉類を該搬送
    路を介して搬送する搬送部と、 この搬送部にて搬送される紙葉類の搬送姿勢を検出する
    第1検出部と、 この第1検出部による第1の検出結果に基づいて、当該
    紙葉類の搬送姿勢が予め設定した基準姿勢となるよう
    に、当該紙葉類の搬送姿勢を補正する姿勢補正部と、 この姿勢補正部を通過した紙葉類の搬送姿勢を検出する
    第2検出部と、 この第2検出部における第2の検出結果に基づいて、上
    記姿勢補正部における補正動作に帰還制御をかける制御
    部と、 を備えていることを特徴とする紙葉類処理装置。
  2. 【請求項2】 上記制御部は、上記第2検出部を介して
    検出した紙葉類の搬送姿勢が所定回数連続して上記基準
    姿勢から一定量を超えてズレていることを条件に、上記
    取出し部による紙葉類の取出しを一旦中止し、上記姿勢
    補正部における補正基準を初期化することを特徴とする
    請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  3. 【請求項3】 上記制御部は、上記第2検出部を介して
    検出した紙葉類の搬送姿勢が上記基準姿勢から一定量を
    超えてズレていることを条件に、このズレ量に基づいて
    上記姿勢補正部における補正量を調整することを特徴と
    する請求項1に記載の紙葉類処理装置。
  4. 【請求項4】 上記制御部は、上記第2検出部を介して
    検出した搬送姿勢の上記基準姿勢からのズレ量の、所定
    枚数の紙葉類に関する統計をとって、その平均値に基づ
    いて、上記姿勢補正部における補正動作に帰還制御をか
    けることを特徴とする請求項1に記載の紙葉類処理装
    置。
  5. 【請求項5】 上記ズレ量の統計を表示する表示部をさ
    らに備えていることを特徴とする請求項4に記載の紙葉
    類処理装置。
  6. 【請求項6】 上記基準姿勢とは、紙葉類の中心が上記
    搬送路の中心線上に位置し且つ紙葉類の長手方向に沿っ
    た一端辺が上記中心線と直交する姿勢であることを特徴
    とする請求項1乃至4のいずれかに記載の紙葉類処理装
    置。
  7. 【請求項7】 上記ズレ量には、上記中心線と直交する
    幅方向に対する上記一端辺の傾き量、および上記中心線
    に対する紙葉類の中心の上記幅方向への位置ズレ量があ
    ることを特徴とする請求項6に記載の紙葉類処理装置。
  8. 【請求項8】 1処理単位としての複数枚の紙葉類を一
    括投入する投入部と、 この投入部を介して投入された紙葉類を搬送路上に取出
    す取出し部と、 この取出し部にて搬送路上に取出された紙葉類を該搬送
    路を介して搬送する搬送部と、 この搬送部にて搬送される紙葉類の搬送姿勢を検出する
    第1検出部と、 この第1検出部による第1の検出結果に基づいて、当該
    紙葉類の搬送姿勢が予め設定した基準姿勢となるよう
    に、当該紙葉類の搬送姿勢を補正する姿勢補正部と、 この姿勢補正部を通過した紙葉類の搬送姿勢を検出する
    第2検出部と、 この第2検出部における第2の検出結果に基づいて、紙
    葉類の搬送姿勢の上記基準姿勢からのズレ量を算出し、
    上記1処理単位内の所定枚数の紙葉類の上記ズレ量の統
    計をとって、その平均値に基づいて、上記姿勢補正部に
    おける補正動作に帰還制御をかける制御部と、 を備えていることを特徴とする紙葉類処理装置。
  9. 【請求項9】 上記ズレ量の統計を表示する表示部をさ
    らに備えていることを特徴とする請求項8に記載の紙葉
    類処理装置。
  10. 【請求項10】 上記制御部は、上記ズレ量の平均値に
    基づいて、次の処理単位としての複数枚の紙葉類の処理
    時に、上記姿勢補正部における補正動作に帰還制御をか
    けることを特徴とする請求項8に記載の紙葉類処理装
    置。
  11. 【請求項11】 上記基準姿勢とは、紙葉類の中心が上
    記搬送路の中心線上に位置し且つ紙葉類の長手方向に沿
    った一端辺が上記中心線と直交する姿勢であることを特
    徴とする請求項8または10のいずれかに記載の紙葉類
    処理装置。
  12. 【請求項12】 上記ズレ量には、上記中心線と直交す
    る幅方向に対する上記一端辺の傾き量、および上記中心
    線に対する紙葉類の中心の上記幅方向への位置ズレ量が
    あることを特徴とする請求項11に記載の紙葉類処理装
    置。
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