JP2002268322A - 多色画像形成装置 - Google Patents
多色画像形成装置Info
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Landscapes
- Developing For Electrophotography (AREA)
- Control Or Security For Electrophotography (AREA)
- Color Electrophotography (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 タンデム型のカラー画像形成装置において、
品質の良いカラー画像および単色画像を得ること。 【解決手段】 感光体を中心とする画像形成ステーショ
ンが用紙搬送方向に沿って複数配設され、多色画像形成
時には各画像形成ステーションで各々形成された色像を
用紙上に順次重ね合わせて1つの多色画像を形成し、単
色画像形成時には用紙搬送方向の最上流に位置する画像
形成ステーションのみを使用して用紙上に単色画像を形
成する多色画像形成装置であって、最上流の画像形成ス
テーションの現像装置に対して直流成分に交流成分を重
畳した現像バイアス電圧を印加するバイアス電圧印加装
置を備え、バイアス電圧印加装置は、多色画像形成時と
単色画像形成時について前記現像バイアス電圧の交流成
分の振幅を変化させる。
品質の良いカラー画像および単色画像を得ること。 【解決手段】 感光体を中心とする画像形成ステーショ
ンが用紙搬送方向に沿って複数配設され、多色画像形成
時には各画像形成ステーションで各々形成された色像を
用紙上に順次重ね合わせて1つの多色画像を形成し、単
色画像形成時には用紙搬送方向の最上流に位置する画像
形成ステーションのみを使用して用紙上に単色画像を形
成する多色画像形成装置であって、最上流の画像形成ス
テーションの現像装置に対して直流成分に交流成分を重
畳した現像バイアス電圧を印加するバイアス電圧印加装
置を備え、バイアス電圧印加装置は、多色画像形成時と
単色画像形成時について前記現像バイアス電圧の交流成
分の振幅を変化させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、多色画像形成装
置に関し、とくに、電子写真方式のカラー複写機,カラ
ープリンタ等の感光体上に現像された現像剤像を、半導
電性転写ベルトにより転写材を搬送しながら順次多重転
写して画像を形成するタンデム型の画像形成装置に関す
る。
置に関し、とくに、電子写真方式のカラー複写機,カラ
ープリンタ等の感光体上に現像された現像剤像を、半導
電性転写ベルトにより転写材を搬送しながら順次多重転
写して画像を形成するタンデム型の画像形成装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の現像装置を備え、各現像装
置によってそれぞれ色の異なった可視画像(トナー像)
を形成し、これらのトナー像を最終的に同一用紙に重ね
て転写するカラー画像形成装置が種々提案されている。
一般に、カラー画像形成装置は単一ドラム型と多段ドラ
ム型(タンデム型)に大別される。
置によってそれぞれ色の異なった可視画像(トナー像)
を形成し、これらのトナー像を最終的に同一用紙に重ね
て転写するカラー画像形成装置が種々提案されている。
一般に、カラー画像形成装置は単一ドラム型と多段ドラ
ム型(タンデム型)に大別される。
【0003】図5は、従来の単一ドラム型のカラー画像
形成装置の主要部構成を模式的に示す図である。同図に
示すカラー画像形成装置では、単一の感光体ドラム1の
周面に沿って初期化帯電器2,レーザー光を照射する記
録ヘッド3,4個の現像器4a〜4dが配設されてお
り、感光体ドラム1に対向して転写部を形成する用紙巻
き付け半導電性ドラム5が配置されている。用紙巻き付
け半導電性ドラム5の円筒内部には、上記転写部に近接
して転写電流を放電するコロナ放電器6が配設されてい
る。
形成装置の主要部構成を模式的に示す図である。同図に
示すカラー画像形成装置では、単一の感光体ドラム1の
周面に沿って初期化帯電器2,レーザー光を照射する記
録ヘッド3,4個の現像器4a〜4dが配設されてお
り、感光体ドラム1に対向して転写部を形成する用紙巻
き付け半導電性ドラム5が配置されている。用紙巻き付
け半導電性ドラム5の円筒内部には、上記転写部に近接
して転写電流を放電するコロナ放電器6が配設されてい
る。
【0004】用紙巻き付け半導電性ドラム5は、図の矢
印Aで示すように、左下方向から搬入されてくる用紙
を、図の矢印Bで示すように反時計回り方向に卷着して
一周する。感光体ドラム1は、用紙巻き付け半導電性ド
ラム5の周面速度と同じ周面速度で、図の矢印Cで示す
ように時計回り方向に回転しながら、先ずM(マゼン
タ:赤色染料)のトナー像を形成し、このトナー像をコ
ロナ放電器6の放電電流によって用紙に転写する。次
に、再び用紙巻き付け半導電性ドラム5が一回転し、こ
れに応じて感光体ドラム1がC(シアン:緑味のある青
色)のトナー像を形成し、これをコロナ放電器6が用紙
上に転写して重ねる。
印Aで示すように、左下方向から搬入されてくる用紙
を、図の矢印Bで示すように反時計回り方向に卷着して
一周する。感光体ドラム1は、用紙巻き付け半導電性ド
ラム5の周面速度と同じ周面速度で、図の矢印Cで示す
ように時計回り方向に回転しながら、先ずM(マゼン
タ:赤色染料)のトナー像を形成し、このトナー像をコ
ロナ放電器6の放電電流によって用紙に転写する。次
に、再び用紙巻き付け半導電性ドラム5が一回転し、こ
れに応じて感光体ドラム1がC(シアン:緑味のある青
色)のトナー像を形成し、これをコロナ放電器6が用紙
上に転写して重ねる。
【0005】更に再び、用紙巻き付け半導電性ドラム5
が一回転し、これに応じて感光体ドラム1がY(イエロ
ー:黄色)のトナー像を形成し、これをコロナ放電器6
が用紙上に転写して重ねる。最後に再び用紙巻き付け半
導電性ドラム5が一回転し、これに応じて感光体ドラム
1がBk(ブラック:黒)のトナー像を形成し、これを
コロナ放電器6が用紙上に転写して重ねる。
が一回転し、これに応じて感光体ドラム1がY(イエロ
ー:黄色)のトナー像を形成し、これをコロナ放電器6
が用紙上に転写して重ねる。最後に再び用紙巻き付け半
導電性ドラム5が一回転し、これに応じて感光体ドラム
1がBk(ブラック:黒)のトナー像を形成し、これを
コロナ放電器6が用紙上に転写して重ねる。
【0006】そして、上記4色のトナー像の転写(塗り
重ね)が終了すると、用紙の巻き付けが解除され、用紙
は、搬送ベルト7によって、左方に配置されている定着
部8に搬送され、上記塗り重ねられた4色の転写トナー
像を紙面に熱定着される。
重ね)が終了すると、用紙の巻き付けが解除され、用紙
は、搬送ベルト7によって、左方に配置されている定着
部8に搬送され、上記塗り重ねられた4色の転写トナー
像を紙面に熱定着される。
【0007】このように、単一ドラム型のカラー画像形
成装置は、一枚(1頁)の用紙に対して、減法混色の三
原色であるM(マゼンタ)トナー,C(シアン)トナ
ー,Y(イエロー)トナー及び黒色部分の印字に専用さ
れるBk(ブラック)トナーの合計4種類のトナーを重
ねて転写するために、各トナー毎に個別に印字(露光,
記録,現像,及び転写)を行うから、用紙1頁に対して
印字工程が4回繰り返されることになり、したがって印
字処理に長時間を要する。
成装置は、一枚(1頁)の用紙に対して、減法混色の三
原色であるM(マゼンタ)トナー,C(シアン)トナ
ー,Y(イエロー)トナー及び黒色部分の印字に専用さ
れるBk(ブラック)トナーの合計4種類のトナーを重
ねて転写するために、各トナー毎に個別に印字(露光,
記録,現像,及び転写)を行うから、用紙1頁に対して
印字工程が4回繰り返されることになり、したがって印
字処理に長時間を要する。
【0008】これに対して、タンデム型のカラー画像形
成装置は、1工程で4種類のトナーを用紙に順次重ねて
転写するため、単一ドラム型に比較してほぼ4倍の処理
速度を有している。このため、近年、内部装置が小型化
され且つ組装置化(ユニット化)されて比較的安価にな
ったこととも相俟って、タンデム型のカラー画像形成装
置が主流となりつつある。
成装置は、1工程で4種類のトナーを用紙に順次重ねて
転写するため、単一ドラム型に比較してほぼ4倍の処理
速度を有している。このため、近年、内部装置が小型化
され且つ組装置化(ユニット化)されて比較的安価にな
ったこととも相俟って、タンデム型のカラー画像形成装
置が主流となりつつある。
【0009】図6はタンデム方式を適用するカラー画像
形成装置の概略構成を示す。図6において、ドラム状の
感光体1は図中の矢印方向に回転し、その周りに帯電用
ロールブラシ2,現像装置4,クリーニング装置10が
配置されている。帯電用ロールブラシ2は,感光体1表
面を均一に帯電するための帯電装置を構成する接触帯電
部材である。帯電用ロールブラシ2と現像装置4の間の
感光体表面に図示しない書き込み光学系からのレーザー
光3が照射され、感光体1に静電潜像が形成されるよう
になっている。
形成装置の概略構成を示す。図6において、ドラム状の
感光体1は図中の矢印方向に回転し、その周りに帯電用
ロールブラシ2,現像装置4,クリーニング装置10が
配置されている。帯電用ロールブラシ2は,感光体1表
面を均一に帯電するための帯電装置を構成する接触帯電
部材である。帯電用ロールブラシ2と現像装置4の間の
感光体表面に図示しない書き込み光学系からのレーザー
光3が照射され、感光体1に静電潜像が形成されるよう
になっている。
【0010】そして、このような感光体1を中心とした
4つの画像形成ステーションPa〜Pdが、転写材搬送
手段である転写搬送ベルト5に沿って並置されている。
転写搬送ベルト5は各画像形成ステーションの現像装置
4とクリーニング装置10の間で感光体1に当接してお
り、転写搬送ベルト5の感光体1と反対の面(裏面)に
は転写バイアスを印加するための転写ブラシ6が配置さ
れている。各画像形成ステーションPa〜Pdは現像装
置4内部のトナー色が異なるだけで、その他は全て同様
の構成となっている。
4つの画像形成ステーションPa〜Pdが、転写材搬送
手段である転写搬送ベルト5に沿って並置されている。
転写搬送ベルト5は各画像形成ステーションの現像装置
4とクリーニング装置10の間で感光体1に当接してお
り、転写搬送ベルト5の感光体1と反対の面(裏面)に
は転写バイアスを印加するための転写ブラシ6が配置さ
れている。各画像形成ステーションPa〜Pdは現像装
置4内部のトナー色が異なるだけで、その他は全て同様
の構成となっている。
【0011】図6に示す構成のカラー画像形成装置にお
いて、画像形成動作は次のようにして行われる。まず、
各画像形成ステーションPa〜Pdにおいて、感光体1
がカウンター方向に回転する帯電用ロールブラシ2によ
り帯電され、次に露光部でレーザー光3により、作成す
る各色の画像に対応した静電潜像が形成される。次に現
像装置4により潜像を現像してトナー像が形成される。
いて、画像形成動作は次のようにして行われる。まず、
各画像形成ステーションPa〜Pdにおいて、感光体1
がカウンター方向に回転する帯電用ロールブラシ2によ
り帯電され、次に露光部でレーザー光3により、作成す
る各色の画像に対応した静電潜像が形成される。次に現
像装置4により潜像を現像してトナー像が形成される。
【0012】現像装置4は、それぞれC(シアン),M
(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)のトナ
ーで現像を行う現像装置で、4つの感光体1上で作られ
た各色のトナー像は用紙上で重ねられる。用紙は給紙コ
ロ(図示せず)によりトレイ11から送り出され、一対
のレジストローラ12で一旦停止し、上記感光体1上へ
の画像形成とタイミングを合わせて転写搬送ベルト5に
送られる。転写搬送ベルト5上に用紙は搬送されて、各
感光体1との当接位置(転写部)で各色トナー像の転写
が行われる。
(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)のトナ
ーで現像を行う現像装置で、4つの感光体1上で作られ
た各色のトナー像は用紙上で重ねられる。用紙は給紙コ
ロ(図示せず)によりトレイ11から送り出され、一対
のレジストローラ12で一旦停止し、上記感光体1上へ
の画像形成とタイミングを合わせて転写搬送ベルト5に
送られる。転写搬送ベルト5上に用紙は搬送されて、各
感光体1との当接位置(転写部)で各色トナー像の転写
が行われる。
【0013】感光体1上のトナー像は、転写ブラシ6に
印加された転写バイアスと感光体1との電位差から形成
される電界により、用紙上に転写される。そして4つの
転写部を通過して4色のトナー像が重ねられた用紙は定
着装置8に搬送され、トナーが定着されて、図示しない
排紙部に排紙される。また、転写部で転写されずに各感
光体1に残った残留トナーは、クリーニング装置10で
回収される。
印加された転写バイアスと感光体1との電位差から形成
される電界により、用紙上に転写される。そして4つの
転写部を通過して4色のトナー像が重ねられた用紙は定
着装置8に搬送され、トナーが定着されて、図示しない
排紙部に排紙される。また、転写部で転写されずに各感
光体1に残った残留トナーは、クリーニング装置10で
回収される。
【0014】ところで、このようなタンデム方式の多色
画像形成装置では、単色画像形成時でも、他の感光体に
用紙が接触して行くため、感光体上に残留する不必要な
色のトナーが用紙に付着し、画像の品位を低下させると
いう問題がある。また、転写ベルトの不必要な接触によ
って、感光体および転写搬送ベルトの寿命が短くなると
いう問題もある。
画像形成装置では、単色画像形成時でも、他の感光体に
用紙が接触して行くため、感光体上に残留する不必要な
色のトナーが用紙に付着し、画像の品位を低下させると
いう問題がある。また、転写ベルトの不必要な接触によ
って、感光体および転写搬送ベルトの寿命が短くなると
いう問題もある。
【0015】そこで、このような不具合を解決するため
の典型的な従来技術が、特開平6−258914号公
報、特開平10−198121号公報等で示される。つ
まり、単色画像形成時に、用紙搬送ベルトを画像形成に
関与しない感光体から離間させることで、不必要な色の
トナー混入を防止するとともに、用紙搬送ベルトと感光
体との接触に伴う両者の損耗が回避されている。
の典型的な従来技術が、特開平6−258914号公
報、特開平10−198121号公報等で示される。つ
まり、単色画像形成時に、用紙搬送ベルトを画像形成に
関与しない感光体から離間させることで、不必要な色の
トナー混入を防止するとともに、用紙搬送ベルトと感光
体との接触に伴う両者の損耗が回避されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】各色の画像形成ステー
ションには、その配列順によって微妙な画質の差が発生
するので、望ましい配列順が存在する。特に単色として
使用頻度の高い黒色は、他の色に対する隠蔽効果が高い
ので、最下流で画像形成すると、それまでに形成された
各カラー画像を隠蔽してしまい、黒ずんだ画像となって
しまうので、微妙なバランスが要求されるフルカラー画
像では、高い画質を得るために、最上流で画像形成する
必要性が高い。
ションには、その配列順によって微妙な画質の差が発生
するので、望ましい配列順が存在する。特に単色として
使用頻度の高い黒色は、他の色に対する隠蔽効果が高い
ので、最下流で画像形成すると、それまでに形成された
各カラー画像を隠蔽してしまい、黒ずんだ画像となって
しまうので、微妙なバランスが要求されるフルカラー画
像では、高い画質を得るために、最上流で画像形成する
必要性が高い。
【0017】一方、タンデム方式では上流側の画像形成
ステーションで一旦転写材上に転写された未定着トナー
が、下流側のステーションで奪われてしまう逆転写現象
が発生し、良好なカラー画像が得られなくなる。即ち、
最上流の第1色目の画像形成ステーションで転写された
トナー像が以降の第2〜第4色目の画像形成ステーショ
ンにおける転写時に感光体側へ逆転写され、同様に第2
色目の画像形成ステーションのトナーは第3色目及び第
4色目の画像形成ステーションで逆転写され、第3色目
の画像形成ステーションで転写されたトナーは第4色目
の画像形成ステーションで逆転写される。このため、第
4色目のトナー像の転写を終了した後では、転写材Pへ
の第1色目のトナー像のトナー付着量は、当初の付着量
に比べて数10%も減少してしまう。
ステーションで一旦転写材上に転写された未定着トナー
が、下流側のステーションで奪われてしまう逆転写現象
が発生し、良好なカラー画像が得られなくなる。即ち、
最上流の第1色目の画像形成ステーションで転写された
トナー像が以降の第2〜第4色目の画像形成ステーショ
ンにおける転写時に感光体側へ逆転写され、同様に第2
色目の画像形成ステーションのトナーは第3色目及び第
4色目の画像形成ステーションで逆転写され、第3色目
の画像形成ステーションで転写されたトナーは第4色目
の画像形成ステーションで逆転写される。このため、第
4色目のトナー像の転写を終了した後では、転写材Pへ
の第1色目のトナー像のトナー付着量は、当初の付着量
に比べて数10%も減少してしまう。
【0018】前記逆転写現象は、画像形成工程において
感光体(ドラム又はベルト)の画像電位に応じて、現像
ローラ上からトナーが感光体に付着する際、トナーは必
ずしも一様なマイナス電荷を帯びているわけではなく、
マイナス極性の弱いものや逆にプラス極性の電荷を有す
るものが混在し、又転写後の感光体からの剥離工程で放
電が生じ、後からプラス極性となるものもある。これら
が後段の転写工程でプラス極性の転写電荷を受けるたび
に少しずつ感光体に逆戻りすることから生じる現象であ
るとされている。
感光体(ドラム又はベルト)の画像電位に応じて、現像
ローラ上からトナーが感光体に付着する際、トナーは必
ずしも一様なマイナス電荷を帯びているわけではなく、
マイナス極性の弱いものや逆にプラス極性の電荷を有す
るものが混在し、又転写後の感光体からの剥離工程で放
電が生じ、後からプラス極性となるものもある。これら
が後段の転写工程でプラス極性の転写電荷を受けるたび
に少しずつ感光体に逆戻りすることから生じる現象であ
るとされている。
【0019】このため、上流側の画像形成ステーション
では、微妙なバランスが必要となるフルカラー画像形成
時に適正な画質が得られるように、逆転写現象を見越し
てトナーが多めに付着するような画像形成条件が設定さ
れる。したがって、従来技術にこのような手法を適用す
ると、単色画像形成時に用紙搬送ベルトを画像形成に不
関与の感光体から離反させると、不必要な色のトナーの
混入及び用紙搬送ベルトや感光体の損耗を防止すること
ができる代わりに、逆転写現象で消失すべき数十%のト
ナーが用紙に付着したままとなり、画像濃度が濃くなっ
てしまう問題が発生する。
では、微妙なバランスが必要となるフルカラー画像形成
時に適正な画質が得られるように、逆転写現象を見越し
てトナーが多めに付着するような画像形成条件が設定さ
れる。したがって、従来技術にこのような手法を適用す
ると、単色画像形成時に用紙搬送ベルトを画像形成に不
関与の感光体から離反させると、不必要な色のトナーの
混入及び用紙搬送ベルトや感光体の損耗を防止すること
ができる代わりに、逆転写現象で消失すべき数十%のト
ナーが用紙に付着したままとなり、画像濃度が濃くなっ
てしまう問題が発生する。
【0020】この発明はこのような事情を考慮してなさ
れたもので、最上流の画像形成ステーションで黒色画像
形成を行い、かつ、黒色画像形成時には他の画像形成ス
テーションを転写搬送ベルトから離間させると共に、多
色(フルカラー)画像形成時と単色画像形成時とで、最
上流の画像形成ステーションの現像装置への現像バイア
ス電圧を変化させることにより、多色および単色画像形
成のいずれにおいても良好な品質の画像を得ることが可
能な多色画像形成装置を提供するものである。
れたもので、最上流の画像形成ステーションで黒色画像
形成を行い、かつ、黒色画像形成時には他の画像形成ス
テーションを転写搬送ベルトから離間させると共に、多
色(フルカラー)画像形成時と単色画像形成時とで、最
上流の画像形成ステーションの現像装置への現像バイア
ス電圧を変化させることにより、多色および単色画像形
成のいずれにおいても良好な品質の画像を得ることが可
能な多色画像形成装置を提供するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】この発明は、感光体を中
心とする画像形成ステーションが用紙搬送方向に沿って
複数配設され、多色画像形成時には各画像形成ステーシ
ョンで各々形成された色像を用紙上に順次重ね合わせて
1つの多色画像を形成し、単色画像形成時には用紙搬送
方向の最上流に位置する画像形成ステーションのみを使
用して用紙上に単色画像を形成する多色画像形成装置で
あって、最上流の画像形成ステーションの現像装置に対
して直流成分に交流成分を重畳した現像バイアス電圧を
印加するバイアス電圧印加装置を備え、バイアス電圧印
加装置は、多色画像形成時と単色画像形成時について前
記現像バイアス電圧の交流成分の振幅を変化させること
を特徴とする多色画像形成装置を提供するものである。
心とする画像形成ステーションが用紙搬送方向に沿って
複数配設され、多色画像形成時には各画像形成ステーシ
ョンで各々形成された色像を用紙上に順次重ね合わせて
1つの多色画像を形成し、単色画像形成時には用紙搬送
方向の最上流に位置する画像形成ステーションのみを使
用して用紙上に単色画像を形成する多色画像形成装置で
あって、最上流の画像形成ステーションの現像装置に対
して直流成分に交流成分を重畳した現像バイアス電圧を
印加するバイアス電圧印加装置を備え、バイアス電圧印
加装置は、多色画像形成時と単色画像形成時について前
記現像バイアス電圧の交流成分の振幅を変化させること
を特徴とする多色画像形成装置を提供するものである。
【0022】
【発明の実施の形態】電子写真装置の現像技術の1つと
して、適宜レベルの直流電圧に大振幅の交流電圧を重畳
した現像バイアス電圧を現像装置へ印加し、このバイア
ス電圧によって現像空間中でトナーを振動させ、トナー
が感光体上の静電潜像に移動しやすい状態をつくって画
質を向上させる方法がある。
して、適宜レベルの直流電圧に大振幅の交流電圧を重畳
した現像バイアス電圧を現像装置へ印加し、このバイア
ス電圧によって現像空間中でトナーを振動させ、トナー
が感光体上の静電潜像に移動しやすい状態をつくって画
質を向上させる方法がある。
【0023】現像バイアス電圧の詳細な仕様は適応する
機種によって様々であるが、0〜数百ボルトの直流電圧
に1キロから数キロボルトの振幅で、1キロ〜数キロヘ
ルツの周波数の交流電圧を重畳したバイアス電圧を現像
装置へ印加している。
機種によって様々であるが、0〜数百ボルトの直流電圧
に1キロから数キロボルトの振幅で、1キロ〜数キロヘ
ルツの周波数の交流電圧を重畳したバイアス電圧を現像
装置へ印加している。
【0024】これは、交流電圧印加に伴う振動効果によ
って、現像ローラに吸着・保持されている現像剤中のト
ナーが活性化され、感光体上の静電潜像へ移行し易い状
態を創出されるためであり、図7に示すように交流電圧
の振幅(ピーク電圧幅)Vp−pを増大すると、現像部
で感光体上へ移行するトナーが増加し、図8のように画
像濃度が増大するからである。
って、現像ローラに吸着・保持されている現像剤中のト
ナーが活性化され、感光体上の静電潜像へ移行し易い状
態を創出されるためであり、図7に示すように交流電圧
の振幅(ピーク電圧幅)Vp−pを増大すると、現像部
で感光体上へ移行するトナーが増加し、図8のように画
像濃度が増大するからである。
【0025】つまり、現像バイアス電圧の直流成分と、
一様帯電された感光体の表面電位及びトナーの正規帯電
極性は同極性であるため、現像バイアス電圧への交流電
圧成分の印加によってキャリアから離脱する契機を与え
られたトナーは、現像バイアス電圧の直流成分よりも電
位の高い部分には付着せず、露光され現像バイアス電圧
の直流成分よりも電位の低い部分へ付着し、反転現像が
行われる。この発明は、この原理に着目してなされたも
のである。
一様帯電された感光体の表面電位及びトナーの正規帯電
極性は同極性であるため、現像バイアス電圧への交流電
圧成分の印加によってキャリアから離脱する契機を与え
られたトナーは、現像バイアス電圧の直流成分よりも電
位の高い部分には付着せず、露光され現像バイアス電圧
の直流成分よりも電位の低い部分へ付着し、反転現像が
行われる。この発明は、この原理に着目してなされたも
のである。
【0026】従って、この発明の多色画像形成装置は、
単色画像形成時に用紙搬送方向の最上流に位置する画像
形成ステーションのみを使用して用紙上に単色画像を形
成する多色画像形成装置であって、最上流の画像形成ス
テーションの現像装置に対して直流成分に交流成分を重
畳した現像バイアス電圧を印加するバイアス電圧印加装
置を備え、バイアス電圧印加装置は、多色画像形成時と
単色画像形成時について前記現像バイアス電圧の交流成
分の振幅を変化させることを特徴とするものである。
単色画像形成時に用紙搬送方向の最上流に位置する画像
形成ステーションのみを使用して用紙上に単色画像を形
成する多色画像形成装置であって、最上流の画像形成ス
テーションの現像装置に対して直流成分に交流成分を重
畳した現像バイアス電圧を印加するバイアス電圧印加装
置を備え、バイアス電圧印加装置は、多色画像形成時と
単色画像形成時について前記現像バイアス電圧の交流成
分の振幅を変化させることを特徴とするものである。
【0027】この発明において、バイアス電圧印加装置
は、多色画像形成時には現像バイアス電圧の交流成分の
振幅を単色画像形成時よりも大きく設定することが好ま
しい。
は、多色画像形成時には現像バイアス電圧の交流成分の
振幅を単色画像形成時よりも大きく設定することが好ま
しい。
【0028】また、この発明の画像形成装置は、最上流
の画像形成ステーションの現像装置に対して多色画像形
成時に直流成分に交流成分を重畳した現像バイアス電圧
を印加し、単色画像形成時に直流成分のみでなる現像バ
イアス電圧を印加するバイアス電圧印加装置を備えても
よい。また、最上流の画像形成ステーションは、黒色ト
ナー用であることが好ましい。
の画像形成ステーションの現像装置に対して多色画像形
成時に直流成分に交流成分を重畳した現像バイアス電圧
を印加し、単色画像形成時に直流成分のみでなる現像バ
イアス電圧を印加するバイアス電圧印加装置を備えても
よい。また、最上流の画像形成ステーションは、黒色ト
ナー用であることが好ましい。
【0029】なお、この発明における用紙は、紙製や樹
脂製のシート状記録媒体を含み、これには市販のコピー
用紙やOHP用フィルムを用いることができる。
脂製のシート状記録媒体を含み、これには市販のコピー
用紙やOHP用フィルムを用いることができる。
【0030】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明
を詳述する。これによってこの発明が限定されるもので
はない。第1実施例 図1は第1実施例のタンデム型カラー画像形成装置の概
略構成を示す構成説明図である。図1において、ドラム
状の感光体6B,6C,6M,6Yは図中の矢印X方向
に回転し、各々の周りに帯電器1B,1C,1M,1
Y、現像装置3B,3C,3M,3Y、クリーニング装
置5B,5C,5M,5Yがそれぞれ配置されている。
を詳述する。これによってこの発明が限定されるもので
はない。第1実施例 図1は第1実施例のタンデム型カラー画像形成装置の概
略構成を示す構成説明図である。図1において、ドラム
状の感光体6B,6C,6M,6Yは図中の矢印X方向
に回転し、各々の周りに帯電器1B,1C,1M,1
Y、現像装置3B,3C,3M,3Y、クリーニング装
置5B,5C,5M,5Yがそれぞれ配置されている。
【0031】帯電器1B,1C,1M,1Yは、感光体
6B,6C,6M,6Yの表面をそれぞれ均一に帯電す
る。帯電器1B,1C,1M,1Yと現像装置3B,3
C,3M,3Yの間の感光体表面にそれぞれ書き込み光
学系2B,2C,2M,2Yからのレーザー光が照射さ
れ、感光体6B,6C,6M,6Yにそれぞれ静電潜像
が形成されるようになっている。
6B,6C,6M,6Yの表面をそれぞれ均一に帯電す
る。帯電器1B,1C,1M,1Yと現像装置3B,3
C,3M,3Yの間の感光体表面にそれぞれ書き込み光
学系2B,2C,2M,2Yからのレーザー光が照射さ
れ、感光体6B,6C,6M,6Yにそれぞれ静電潜像
が形成されるようになっている。
【0032】そして、このような感光体6B,6C,6
M,6Yをそれぞれ中心とした4つの画像形成ステーシ
ョン20B,20C,20M,20Yが、用紙搬送ユニ
ット30の転写搬送ベルト27に沿って並置されてい
る。
M,6Yをそれぞれ中心とした4つの画像形成ステーシ
ョン20B,20C,20M,20Yが、用紙搬送ユニ
ット30の転写搬送ベルト27に沿って並置されてい
る。
【0033】用紙搬送ユニット30は、転写搬送ベルト
27と、ローラ20,21と、転写ローラ4B,4C,
4M,4Yと、トナー濃度センサー30と、クリーニン
グ装置14を備える。転写搬送ベルト27は4色カラー
画像形成時には各画像形成ステーションの現像装置3
B,3C,3M,3Yとクリーニング装置5B,5C,
5M,5Yとの間で感光体6B,6C,6M,6Yにそ
れぞれ当接している。転写ローラ4B,4C,4M,4
Yは、転写搬送ベルト27の感光体の反対側に転写バイ
アスを印加するために配置されている。
27と、ローラ20,21と、転写ローラ4B,4C,
4M,4Yと、トナー濃度センサー30と、クリーニン
グ装置14を備える。転写搬送ベルト27は4色カラー
画像形成時には各画像形成ステーションの現像装置3
B,3C,3M,3Yとクリーニング装置5B,5C,
5M,5Yとの間で感光体6B,6C,6M,6Yにそ
れぞれ当接している。転写ローラ4B,4C,4M,4
Yは、転写搬送ベルト27の感光体の反対側に転写バイ
アスを印加するために配置されている。
【0034】また、転写搬送ベルト27はローラ20,
21によって駆動される。トナー濃度センサー10は発
光素子12と受光素子13からなり、クリーニング装置
14と共に転写搬送ベルト27の下方に設けられ、用紙
Pへの実際の画像形成の前又は所定枚数の用紙Pへの画
像形成を行った後に、転写搬送ベルト27上に直接トナ
ー画像形成を行ってトナー付着量を確認すると共に、付
着トナーを清掃するようになっている。画像形成ステー
ション20B,20C,20M,20Yは現像装置3
B,3C,3M,3Yの内部のトナー色がそれぞれ、ブ
ラック,シアン,マゼンタ,イエローとなっている。
21によって駆動される。トナー濃度センサー10は発
光素子12と受光素子13からなり、クリーニング装置
14と共に転写搬送ベルト27の下方に設けられ、用紙
Pへの実際の画像形成の前又は所定枚数の用紙Pへの画
像形成を行った後に、転写搬送ベルト27上に直接トナ
ー画像形成を行ってトナー付着量を確認すると共に、付
着トナーを清掃するようになっている。画像形成ステー
ション20B,20C,20M,20Yは現像装置3
B,3C,3M,3Yの内部のトナー色がそれぞれ、ブ
ラック,シアン,マゼンタ,イエローとなっている。
【0035】そして、画像形成ステーション20Bの現
像装置3Bには、直流電源31と交流電源32とによっ
て現像バイアス電圧が印加されるようになっている。な
お、直流電源31は出力電圧が可変であり、交流電源3
2は出力電圧の振幅および周波数が可変である。
像装置3Bには、直流電源31と交流電源32とによっ
て現像バイアス電圧が印加されるようになっている。な
お、直流電源31は出力電圧が可変であり、交流電源3
2は出力電圧の振幅および周波数が可変である。
【0036】図1に示すカラー画像形成装置は、単色
(黒色)画像形成時には、図2に示すように用紙搬送ユ
ニット30が図示しない駆動機構により矢印A方向に回
動する。それによって、感光体6Bのみが転写搬送ベル
ト27への接触を保持し、他の感光体6C,6M,6Y
は転写搬送ベルト27から離間するようになっている。
(黒色)画像形成時には、図2に示すように用紙搬送ユ
ニット30が図示しない駆動機構により矢印A方向に回
動する。それによって、感光体6Bのみが転写搬送ベル
ト27への接触を保持し、他の感光体6C,6M,6Y
は転写搬送ベルト27から離間するようになっている。
【0037】このような構成において、カラー画像形成
動作は次のようにして行われる。まず、各画像形成ステ
ーション20B,20C,20M,20Yにおいて、感
光体6B,6C,6M,6Yが帯電器1B,1C,1
M,1Yにより帯電され、次に光学系2B,2C,2
M,2Yからのレーザー光により、作成する各色の画像
に対応した静電潜像が形成される。
動作は次のようにして行われる。まず、各画像形成ステ
ーション20B,20C,20M,20Yにおいて、感
光体6B,6C,6M,6Yが帯電器1B,1C,1
M,1Yにより帯電され、次に光学系2B,2C,2
M,2Yからのレーザー光により、作成する各色の画像
に対応した静電潜像が形成される。
【0038】次に現像装置3B,3C,3M,3Yによ
り潜像を現像してトナー像が形成される。現像装置3
B,3C,3M,3Yは、それぞれB(ブラック),C
(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)のトナー
で現像を行い、4つの感光体6B,6C,6M,6Y上
で作られた各色のトナー像は用紙P上で重ねられる。
り潜像を現像してトナー像が形成される。現像装置3
B,3C,3M,3Yは、それぞれB(ブラック),C
(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)のトナー
で現像を行い、4つの感光体6B,6C,6M,6Y上
で作られた各色のトナー像は用紙P上で重ねられる。
【0039】用紙Pは図示しないトレイから矢印Y方向
に送り出され、転写搬送ベルト27上に保持された用紙
Pは搬送されて、感光体6B,6C,6M,6Yの当接
位置(転写部)で各色トナー像の転写が行われる。
に送り出され、転写搬送ベルト27上に保持された用紙
Pは搬送されて、感光体6B,6C,6M,6Yの当接
位置(転写部)で各色トナー像の転写が行われる。
【0040】そして4つの転写ローラ4B,4C,4
M,4Yを通過して4色のトナー像が重ねられた用紙は
定着装置28に搬送され、トナーが定着されて、図示し
ない排紙部に排紙される。
M,4Yを通過して4色のトナー像が重ねられた用紙は
定着装置28に搬送され、トナーが定着されて、図示し
ない排紙部に排紙される。
【0041】また、転写部で転写されずに感光体6B,
6C,6M,6Yに残った残留トナーは、クリーニング
装置5B,5C,5M,5Yでそれぞれ回収される。
尚、図1では画像形成ステーション20C,20M,2
0Yは用紙搬送方向上流側から下流側に向けて、C(シ
アン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の順で並んで
いるが、この順番に限るものでは無く、色順は任意に設
定されるものである。
6C,6M,6Yに残った残留トナーは、クリーニング
装置5B,5C,5M,5Yでそれぞれ回収される。
尚、図1では画像形成ステーション20C,20M,2
0Yは用紙搬送方向上流側から下流側に向けて、C(シ
アン),M(マゼンタ),Y(イエロー)の順で並んで
いるが、この順番に限るものでは無く、色順は任意に設
定されるものである。
【0042】次に、単色画像形成動作は次のようにして
行われる。まず、用紙搬送ユニット30が図2に示す位
置に回動する。そして、画像形成ステーション20Bに
おいて、感光体6Bが帯電器1Bにより帯電され、次に
光学系2Bからのレーザ光により、作成する黒色画像に
対応した静電潜像が形成される。次に、現像装置3B
は、黒色のトナーで現像を行う。
行われる。まず、用紙搬送ユニット30が図2に示す位
置に回動する。そして、画像形成ステーション20Bに
おいて、感光体6Bが帯電器1Bにより帯電され、次に
光学系2Bからのレーザ光により、作成する黒色画像に
対応した静電潜像が形成される。次に、現像装置3B
は、黒色のトナーで現像を行う。
【0043】転写搬送ベルト27により搬送される用紙
Pには感光体6Bとの当接位置(転写部)で黒色トナー
像の転写が行われる。転写が終了した用紙Pは定着装置
(図1)へ搬送され、定着された後、排出される。ま
た、感光体6Bに残留したトナーはクリーニング装置5
Bにより回収される。
Pには感光体6Bとの当接位置(転写部)で黒色トナー
像の転写が行われる。転写が終了した用紙Pは定着装置
(図1)へ搬送され、定着された後、排出される。ま
た、感光体6Bに残留したトナーはクリーニング装置5
Bにより回収される。
【0044】ここで、第1実施例においては、現像装置
3Bに印加する現像バイアス電圧は交流成分の振幅がカ
ラー画像形成時と単色画像形成時とで異なるように設定
される。交流成分の振幅(ピーク電圧幅)を増大する
と、キャリアからトナーが離脱する頻度が増えるので感
光体へのトナー付着量を増やすことができ、逆に交流成
分の振幅(ピーク電圧幅)を減じると、キャリアからト
ナーが離脱する頻度が減るので感光体へのトナー付着量
を減らすことができる。
3Bに印加する現像バイアス電圧は交流成分の振幅がカ
ラー画像形成時と単色画像形成時とで異なるように設定
される。交流成分の振幅(ピーク電圧幅)を増大する
と、キャリアからトナーが離脱する頻度が増えるので感
光体へのトナー付着量を増やすことができ、逆に交流成
分の振幅(ピーク電圧幅)を減じると、キャリアからト
ナーが離脱する頻度が減るので感光体へのトナー付着量
を減らすことができる。
【0045】つまり、交流成分の振幅Vp−pが増大す
る程、図7に示すように現像装置から感光体へのトナー
付着量が増大し、それに伴って図8に示すように用紙P
上の画像濃度も増大する。この発明では、この特性を利
用して、感光体へのトナー付着量すなわち画像濃度を調
整しようとするものである。第1実施例では現像バイア
ス電圧の直流成分と交流成分の振幅Vp−pを表1のよ
うに設定する。
る程、図7に示すように現像装置から感光体へのトナー
付着量が増大し、それに伴って図8に示すように用紙P
上の画像濃度も増大する。この発明では、この特性を利
用して、感光体へのトナー付着量すなわち画像濃度を調
整しようとするものである。第1実施例では現像バイア
ス電圧の直流成分と交流成分の振幅Vp−pを表1のよ
うに設定する。
【0046】
【表1】
【0047】これによって、カラー画像形成時および単
色画像形成時のいずれにおいても、良好な品質の画像を
得ることができた。
色画像形成時のいずれにおいても、良好な品質の画像を
得ることができた。
【0048】第2実施例 図3および図4は第2実施例の構成を示し、それぞれ図
1および図2に対応する。そして、第2実施例は、第1
実施例に現像バイアス電圧の交流成分(交流電源32)
を単色画像形成時に除去するためのスイッチ33を追加
したものであり、その他の構成および動作は第1実施例
と同等である。
1および図2に対応する。そして、第2実施例は、第1
実施例に現像バイアス電圧の交流成分(交流電源32)
を単色画像形成時に除去するためのスイッチ33を追加
したものであり、その他の構成および動作は第1実施例
と同等である。
【0049】そして、現像バイアス電圧の交流成分の振
幅の大小によるキャリアからのトナーの離脱頻度に関す
る知見から、現像バイアス電圧を直流成分のみとすれ
ば、重畳電圧を適用する場合よりも感光体へのトナー付
着量を減少できる点に着目し、第2実施例では、現像バ
イアス電圧の直流成分と交流成分の振幅Vp−pを表2
のように設定する(単色画像形成時には交流成分を重畳
しない)。
幅の大小によるキャリアからのトナーの離脱頻度に関す
る知見から、現像バイアス電圧を直流成分のみとすれ
ば、重畳電圧を適用する場合よりも感光体へのトナー付
着量を減少できる点に着目し、第2実施例では、現像バ
イアス電圧の直流成分と交流成分の振幅Vp−pを表2
のように設定する(単色画像形成時には交流成分を重畳
しない)。
【0050】
【表2】
【0051】これによっても、カラー画像形成時および
単色画像形成時のいずれにおいても、良好な品質の画像
を得ることができた。
単色画像形成時のいずれにおいても、良好な品質の画像
を得ることができた。
【0052】
【発明の効果】この発明によれば、単色画像形成時に用
紙搬送ベルトの最上流の画像形成ステーションのみによ
って画像形成を行い、多色画像形成時と単色画像形成時
とのそれぞれで最上流の現像装置に印加する現像バイア
ス電圧の交流成分の振幅(ピーク電圧幅)を変化させる
ので、多色画像形成時と、単色画像形成時の画像濃度差
を解消することができる。
紙搬送ベルトの最上流の画像形成ステーションのみによ
って画像形成を行い、多色画像形成時と単色画像形成時
とのそれぞれで最上流の現像装置に印加する現像バイア
ス電圧の交流成分の振幅(ピーク電圧幅)を変化させる
ので、多色画像形成時と、単色画像形成時の画像濃度差
を解消することができる。
【図1】この発明の第1実施例の構成説明図である。
【図2】第1実施例の動作を示す説明図である。
【図3】第2実施例の図1対応図である。
【図4】第2実施例の図2対応図である。
【図5】従来例を示す構成説明図である。
【図6】他の従来例を示す構成説明図である。
【図7】この発明の交流バイアス電圧に対する感光体へ
のトナー付着量を示すグラフである。
のトナー付着量を示すグラフである。
【図8】この発明の交流バイアス電圧に対する用紙の画
像濃度を示すグラフである。
像濃度を示すグラフである。
1B 帯電器 1C 帯電器 1M 帯電器 1Y 帯電器 2B 光学系 2C 光学系 2M 光学系 2Y 光学系 3B 現像装置 3C 現像装置 3M 現像装置 3Y 現像装置 4B 転写ローラ 4C 転写ローラ 4M 転写ローラ 4Y 転写ローラ 5B クリーニング装置 5C クリーニング装置 5M クリーニング装置 5Y クリーニング装置 6B 感光体 6C 感光体 6M 感光体 6Y 感光体 10 トナー濃度センサー 12 発光素子 13 受光素子 14 クリーニング装置 20B 画像形成ステーション 20C 画像形成ステーション 20M 画像形成ステーション 20Y 画像形成ステーション 20 ローラ 21 ローラ 27 転写搬送ベルト 28 定着装置 30 用紙搬送ユニット 31 直流電源 32 交流電源
フロントページの続き (72)発明者 西光 英二 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 森國 修市 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 中村 昌次 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 辻 雅博 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 2H027 EA05 EB04 ED09 ED24 EE07 FA28 2H030 AA02 AB02 AD07 AD17 BB02 BB23 BB34 BB53 2H073 AA02 BA04 BA13 BA21 CA22
Claims (4)
- 【請求項1】 感光体を中心とする画像形成ステーショ
ンが用紙搬送方向に沿って複数配設され、多色画像形成
時には各画像形成ステーションで各々形成された色像を
用紙上に順次重ね合わせて1つの多色画像を形成し、単
色画像形成時には用紙搬送方向の最上流に位置する画像
形成ステーションのみを使用して用紙上に単色画像を形
成する多色画像形成装置であって、最上流の画像形成ス
テーションの現像装置に対して直流成分に交流成分を重
畳した現像バイアス電圧を印加するバイアス電圧印加装
置を備え、バイアス電圧印加装置は、多色画像形成時と
単色画像形成時について前記現像バイアス電圧の交流成
分の振幅を変化させることを特徴とする多色画像形成装
置。 - 【請求項2】 バイアス電圧印加装置は、多色画像形成
時には現像バイアス電圧の交流成分の振幅を単色画像形
成時よりも大きく設定することを特徴とする請求項1記
載の多色画像形成装置。 - 【請求項3】 感光体を中心とする画像形成ステーショ
ンが用紙搬送方向に沿って複数配設され、多色画像形成
時には各画像形成ステーションで各々形成された色像を
用紙上に順次重ね合わせて1つの画像を形成し、単色画
像形成時には用紙搬送方向の最上流に位置する画像形成
ステーションのみを使用して用紙上に単色画像を形成す
る多色画像形成装置であって、最上流の画像形成ステー
ションの現像装置に対して多色画像形成時に直流成分に
交流成分を重畳した現像バイアス電圧を印加し、単色画
像形成時に直流成分のみでなる現像バイアス電圧を印加
するバイアス電圧印加装置を備えた多色画像形成装置。 - 【請求項4】 最上流の画像形成ステーションが、黒色
トナー用であることを特徴とする請求項1又は3記載の
多色画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001070477A JP2002268322A (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | 多色画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001070477A JP2002268322A (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | 多色画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002268322A true JP2002268322A (ja) | 2002-09-18 |
Family
ID=18928348
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---|---|---|---|
JP2001070477A Pending JP2002268322A (ja) | 2001-03-13 | 2001-03-13 | 多色画像形成装置 |
Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2002268322A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7123859B2 (en) | 2003-12-26 | 2006-10-17 | Samsung Electronics Co, Ltd. | Image forming apparatus reducing adhesion of residual toner to a photosensitive conductor |
US7826774B2 (en) * | 2008-03-17 | 2010-11-02 | Lexmark International, Inc. | Methods to control transitions between color printing and black-only printing in an image forming device |
US7907855B2 (en) * | 2007-02-14 | 2011-03-15 | Canon Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
-
2001
- 2001-03-13 JP JP2001070477A patent/JP2002268322A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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