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JP2002225468A - カード - Google Patents

カード

Info

Publication number
JP2002225468A
JP2002225468A JP2001021191A JP2001021191A JP2002225468A JP 2002225468 A JP2002225468 A JP 2002225468A JP 2001021191 A JP2001021191 A JP 2001021191A JP 2001021191 A JP2001021191 A JP 2001021191A JP 2002225468 A JP2002225468 A JP 2002225468A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
resin sheet
less
crystallinity
thermoplastic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001021191A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasushi Oba
泰 大場
Toshifumi Imai
敏文 今井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2001021191A priority Critical patent/JP2002225468A/ja
Publication of JP2002225468A publication Critical patent/JP2002225468A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐熱性が要求されるカードの基材として、例え
ば、低結晶性のポリエステル系樹脂に耐熱性の高いポリ
カーボネートやポリアリレート等を混合した耐熱性のポ
リエステル系樹脂のシートを用いても、エンボスによる
カールが大きくならないカールを提供すること。 【解決手段】少なくとも下層の結晶化度5%以下の熱可
塑性樹脂シート11B、該下層の結晶化度5%以下の熱
可塑性樹脂シート上の一部分或いは全面に金属箔12、
該金属箔上に少なくとも上層の結晶化度5%以下の熱可
塑性樹脂シート11Aを積層した基材を用いたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、キャッシ
ュカード、クレジットカード、IDカード(身分証明
書)、会員証、プリペイドカード等に用いられる情報記
録媒体に関するものであり、さらに詳しくは、高温中で
保存する可能性のある車載用やコンピュータ等の家電製
品内で使用された場合でも変形せず、また、これらが使
用後に廃棄しやすいようにしたカードに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、キャッシュカードやクレジッ
トカード、IDカード等の分野においては磁気記録媒体
が広く利用されている。その基材としては主にポリ塩化
ビニル(PVC)樹脂や塩化ビニル・酢酸ビニル共重合
体が用いられており、特にポリ塩化ビニル樹脂が一般的
である。ポリ塩化ビニル樹脂は物理的な機械特性や文字
部のエンボス適性などが優れており、カード基材として
は最適な基材として現在も広く用いられている。
【0003】一般的なカードの製造方法としては、白色
のポリ塩化ビニル樹脂(PVC)基材にオフセット印
刷、グラビア印刷、スクリーン印刷等公知の印刷方法で
印刷を施し、その両面に透明性の高いPVCシート(オ
ーバーシート)を積層した後、磁気テープを転写し、加
熱プレス機で熱融着によって一体化させ、所定サイズの
金型で打ち抜いてカード形状にする。熱転写タイプの磁
気テープは転写直後にはカード表面より浮き出て段差を
生じているが、加熱プレス機での熱融着時には埋め込ま
れ、カード表面と面一となる。
【0004】磁気カードにおける磁気テープの役割は、
個人の持っている固有データを記録しておき、使用時に
は読みとることができる大事な役割を持つもので、も
し、この磁気テープがカード表面と面一になっていない
と、カードホルダーによる携帯や、リーダ/ライターに
よる繰り返し使用によりテープのエッジ部が破損、また
は欠損し使用不可能のカードとなってしまう恐れがあ
る。
【0005】ちなみに、JIS−X6301−4.2.
6で規定しているカード表面の状態は、「磁気ストライ
プの周囲それぞれから、6.35mmの領域には磁気ス
トライプに対する情報の正常な書き込み又は磁気ストラ
イプに記録された情報の正常な読み取りを損なう恐れの
ある表面不連続部を設けないこと。更に、II型におい
てはカードの下端から24mm以上の範囲で0.05m
m以上のとつ部を設けないこと。」とある。
【0006】ところで、ポリ塩化ビニル樹脂の持つ物性
の欠点としては耐熱性の低いことがあげられる。一般的
にはポリ塩化ビニル樹脂は約60℃で軟化して変形する
ため、高温域でのアプリケーション、例えば、家電用、
車載用などには適していなかった。最近、磁気記録媒体
はキャッシュカード、クレジットカード、IDカード等
の分野に留まらず、接触式のICチップを埋め込んだ磁
気ストライプ付きICカードや、アンテナとICモジュ
ールを組み込んだ磁気ストライプ付き非接触ICカー
ド、又はそれら全てを持ち合わせたカードなど種々あ
り、アプリケーションとしては、電子財布や定期券、テ
レホンカード、免許証、車載カードなどがあげられ、こ
ういったカードに用いる基材には従来のカード以上に屈
曲性、スクラッチ強度、引っ張り強度などの強度や、保
存特性、耐熱性、耐薬品性等の耐性を含めた高い信頼性
が求められている。
【0007】また、ポリ塩化ビニル樹脂は物性や加工
性、経済性が優れる反面、使用後に廃棄する際、特に焼
却時の塩化水素ガスを発生させ炉を傷めて寿命を縮めた
り、ダイオキシンとの関連性は明確にはなってはいない
ものの、この問題でドイツ、北欧などをはじめ各国で脱
PVCの動きが活発になってきており、国内でも建材分
野や産業資材分野ではその流れにある。
【0008】そこで、その他の樹脂を用いる考えもあ
り、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエス
テル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアクリル樹脂等
のハロゲンを含まない熱可塑性樹脂が挙げられる。しか
し、これらの樹脂は単体でカード状にはなるが、物性が
ポリ塩化ビニル樹脂とはかなり異なる為工夫が必要とな
ってくる。
【0009】ポリエステル樹脂の一種であるポリエチレ
ンテレフタレートは、テレフタル酸とエチレングリコー
ルを重縮合してできるが、シート製造工程中での延伸配
向・熱固定によって結晶性が増したり、延伸の代わりに
結晶核剤を添加することで結晶性の高い、高強度のシー
トができる。ポリエチレンテレフタレートは、未延伸の
状態や、テレフタル酸とイソフタル酸を使った系では結
晶性の低い低結晶性シートができ、また、テレフタル酸
とシクロヘキサンジメタノール及びエチレングリコール
との共重合体から作られるシートも低結晶性のシートで
ある。
【0010】これらの低結晶性のポリエステル系樹脂
に、例えば、耐熱性の高いポリカーボネートやポリアリ
レート等を混合した耐熱性のポリエステル系樹脂を用い
たシートの物性や磁気テープの埋め込み適性は、ポリ塩
化ビニル樹脂に近い物性を持っているものの、カード形
状になった後に、エンボッサーにより浮き文字をエンボ
スするとカールが大きくなり、代替品とはなりにくい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な問題点を解決するためになされたものであり、耐熱性
が要求されるカードの基材として、例えば、低結晶性の
ポリエステル系樹脂に耐熱性の高いポリカーボネートや
ポリアリレート等を混合した耐熱性のポリエステル系樹
脂を用いたシートを用いても、エンボスによるカールが
大きくならないカードを提供することを課題とするもの
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも下
層の結晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シート、該下層の
結晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シート上の一部分或い
は全面に金属箔、該金属箔上に少なくとも上層の結晶化
度5%以下の熱可塑性樹脂シートを積層した基材を用い
たことを特徴とするカードである。
【0013】また、本発明は、上記発明によるカードに
おいて、前記下層の結晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シ
ートと前記金属箔の間、及び前記金属箔と前記上層の結
晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シートの間に、一軸又は
二軸延伸し配向結晶化したポリエステル系樹脂シートを
積層して設けた基材を用いたことを特徴とするカードで
ある。
【0014】また、本発明は、上記発明によるカードに
おいて、前記結晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シート
が、テレフタル酸とシクロヘキサンジメタノール及び/
又はエチレングリコールとの共重合体、テレフタル酸と
イソフタル酸及びエチレングリコールとの共重合体、又
はその共重合体とポリカーボネート、ポリアリレートと
のアロイのポリエステル系樹脂シートであることを特徴
とするカードである。
【0015】また、本発明は、上記発明によるカードに
おいて、前記結晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シート
が、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、アクリ
ロニトリル−スチレン、ポリスチレン、ポリアクリルニ
トリル、ポリアクリル酸メチル、ポリメチルメタアクリ
レート、酢酸ビニル、又はポリビニルアルコールの単体
或いは混合物の樹脂シートであることを特徴とするカー
ドである。
【0016】また、本発明は、上記発明によるカードに
おいて、前記結晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シート
が、軟化温度70℃以上の耐熱性を有することを特徴と
するカードである。
【0017】また、本発明は、上記発明によるカードに
おいて、磁気記録層、ICモジュール等の情報を記録す
る機能を具備することを特徴とするカードである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は、本発明によるカードの一実施例を示す断
面図である。図1に示すように、本発明によるカード
は、片面に絵柄印刷層(13B)、他面に金属箔(1
2)が設けられた、下層の結晶化度5%以下の熱可塑性
樹脂シート(11B)の金属箔(12)上に、磁気テー
プ(14)及び絵柄印刷層(13A)が表面に設けられ
た、上層の結晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シート(1
1A)が、その裏面を金属箔(12)に向けて積層され
たものである。
【0019】下層の結晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シ
ート(11B)及び上層の結晶化度5%以下の熱可塑性
樹脂シート(11A)は、共に、例えば、低結晶性のポ
リエステル系樹脂に耐熱性の高いポリカーボネートやポ
リアリレート等を混合した耐熱性のポリエステル系樹脂
のシートのような、結晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シ
ートであるが、両シート間に金属箔(12)が積層され
ているので、エンボスによる塑性変形によりエンボス後
のカールは小さなものとなる。
【0020】本発明における金属箔としては、銅箔、ア
ルミニウム箔などが用いられる。本発明における結晶化
度5%以下、すなわち、低結晶性の熱可塑性樹脂シート
としては、ポリエステル系樹脂シートであるテレフタル
酸とシクロヘキサンジメタノール及び/又はエチレング
リコールとの共重合体、テレフタル酸とイソフタル酸及
びエチレングリコールとの共重合体、又はその共重合体
とポリカーボネート、ポリアリレートとのアロイのポリ
エステル系樹脂シートが挙げられる。これらポリエステ
ル系樹脂には、重量比で50%以下好ましくは15%以
下であれば、各種添加剤やポリマーなどを添加してもよ
い。
【0021】また、ポリエステル系樹脂以外のシートと
して、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合
樹脂、アクリロニトリル−スチレン共重合樹脂、ポリス
チレン樹脂、ポリアクリルニトリル樹脂、ポリビニルア
ルコール樹脂、ポリアクリル酸メチル樹脂、ポリメチル
メタアクリレート樹脂、酢酸ビニル樹脂、又はポリカー
ボネート樹脂の単体或いは混合物のシートが挙げられ
る。
【0022】図2は、請求項2に係わるカードの一例を
示す断面図である。図2に示すように、この一例のカー
ドは、下層の結晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シート
(21B)の絵柄印刷層(23B)が設けられた面上
に、一軸又は二軸延伸し配向結晶化したポリエステル系
樹脂シート(25B)が、この一軸又は二軸延伸し配向
結晶化したポリエステル系樹脂シート(25B)上の全
面に金属箔(22)が、この金属箔(22)上に一軸又
は二軸延伸し配向結晶化したポリエステル系樹脂シート
(25A)が、この一軸又は二軸延伸し配向結晶化した
ポリエステル系樹脂シート(25A)上に、磁気テープ
(24)及び絵柄印刷層(23A)が各々表裏に設けら
れた上層の結晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シート(2
1A)が、絵柄印刷層(23A)を一軸又は二軸延伸し
配向結晶化したポリエステル系樹脂シート(25A)に
向けて積層されたものである。
【0023】金属箔(22)を挟んだ状態で、一軸又は
二軸延伸し配向結晶化したポリエステル系樹脂シート
(25A)、及び一軸又は二軸延伸し配向結晶化したポ
リエステル系樹脂シート(25B)を積層して設けるこ
とにより、耐熱性の優れたカードを作製することができ
る。
【0024】請求項2において用いられる、一軸又は二
軸延伸し配向結晶化したポリエステル系樹脂シートとし
ては、芳香族系の2塩基酸又は2塩基酸エステルとグリ
コールを出発原料として得られるポリマーで、ジメチル
テレフターレート及びエチレングリコールを溶融重合に
より製造されたポリエチレンテレフタレート(PET)
が主に用いられ、これ以外にもテレフタル酸とテトラメ
チレングリコールを重合したポリブチレンテレフタレー
ト(PBT)や、2,6−ナフタリンジカルボン酸とエ
チレングリコールからなるポリエチレン2、6ナフタレ
ート(PEN)やポリブチン2、6ナフタレート(PB
N)、テレフタル酸とシクロヘキサンジメタノールから
作られるポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート
(PCT)など配向結晶化するものであれば特に限定さ
れるものではない。
【0025】また、上記のポリエステル系樹脂シートに
延伸をせずに、有機又は無機の結晶核剤を添加して結晶
化したポリエステル系樹脂シートを用いることもでき
る。これらの結晶化したポリエステル系樹脂シートは、
融点以上に温度を上げないと熱融着せず、また、その様
な温度だと結晶が崩れるため物性が極端に落ちるので、
それらを積層する際には高分子の接着剤、例えば、ポリ
エステル樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、酢酸ビニ
ル樹脂、エポキシ樹脂等の樹脂を用いることが可能であ
る。また、これらの結晶化したポリエステル系樹脂に
は、重量比で50%以下好ましくは15%以下であれ
ば、各種添加剤やポリマーなどを添加してもよい。
【0026】図2に示すように、結晶化度5%以下の熱
可塑性樹脂シート(21A)は一軸又は二軸延伸し配向
結晶化したポリエステル系樹脂シート(25A)の上面
上、結晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シート(21B)
は一軸又は二軸延伸し配向結晶化したポリエステル系樹
脂シート(25B)の下面上の両面に各々設けられてい
るが、片面のみであると、溶融積層したときに加熱収縮
率が異なるためカールしてしまい、カードしては使用で
きないものになってしまう。
【0027】このようなカードを製造する方法としては
加熱プレス機による溶融ラミネート方式が用いることが
できる。溶融ラミネート方式では、複数枚の透明な保護
シート(図示せず)を積層するが、その際、保護シート
の種類は異なっていてもよい。溶融ラミネート法は一回
り大きい鏡面板で挟み込み、その後加熱溶融プレスによ
りカードとして一体化する方法である。この時に用いる
鏡面板は、ニッケル−クロムメッキした銅板、表面を研
磨したステンレス板、表面を研磨したアルミニウム板な
どを用いることができる。また、シートへの印刷は、従
来の紙、プラスチックの場合と同じ方法、すなわち、オ
フセット印刷法、スクリーン印刷法、グラビア印刷法等
の公知の印刷法で文字或いは絵柄を印刷することができ
る。
【0028】カードの片面あるいは両面に磁気記録層を
設ける際は、従来から用いられている熱転写タイプの磁
気テープを転写、或いは基材に直に磁気記録層を印刷す
る方法が用いられる。溶融ラミネート後は一体化したカ
ードを鏡面板から剥がし、片刃又はオス−メスの金型に
よる打ち抜きでカード形状に打ち抜く。
【0029】通常、カード形状になった後は、エンボッ
サーにより浮き文字をエンボスし、その文字の上に熱転
写箔によりティッピングして色付けしたり、磁気ストラ
イプに磁気情報をエンコードしたり、場合によっては顔
写真やバーコード等を転写しカードを仕上げる。そし
て、文字、絵柄印刷層の摩耗等の耐性を向上させる目的
で保護層を設ける事もできる。
【0030】
【実施例】以下に、本発明の実施例について詳細に説明
する。 <実施例1>実施例1は、請求項1に係わる例である。
結晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シートとして、PET
G/PC(三菱樹脂:ディアフィクス)を用い、結晶化
度5%以下の熱可塑性樹脂シートの上下層間に低結晶性
の熱可塑性樹脂シートであるPETG(三菱樹脂:ディ
アフィクス)を設けた。また、金属箔はカードの一部
分、すなわち、エンボスする部分のみに設けたものであ
る。上下層間に低結晶性の熱可塑性樹脂シートを設ける
ことにより、エンボス後のカールが小さなものとなる。
【0031】図3に示すように、厚み0.3mmのPE
TG(三菱樹脂:ディアフィクス)シート(36B)
に、厚み0.05mmで大きさ80mm×30mmの銅
製の金属箔(32)をエンボス部分に重ね、同じ厚み
0.3mmのPETGシート(36A)をその上に重ね
て110℃でラミネートする。その上に表面の絵柄印刷
層(33A)をオフセット印刷、スクリーン印刷などに
より施し、また裏面の絵柄印刷層(33B)を同様に印
刷した。その後、表面に磁気テープ(34)を転写した
厚み0.1mmのPETG/PC(三菱樹脂:ディアフ
ィクス)シート(31A)を重ね、裏面に厚み0.1m
mのPETG/PC(三菱樹脂:ディアフィクス)シー
ト(31B)を重ね、表面を平滑にしたステンレス板で
挟み込み、120℃で20分間圧着熱融着させ冷却固化
させた後、カード形状に打ち抜いてカード化した。エン
ボス後のカールは、シート内部に金属箔が積層されてい
るので小さなものであり1.2mm程度であった。
【0032】<実施例2>図4は、実施例2におけるカ
ードの断面図である。図4に示すように、金属箔(4
2)はカードの全面に設けられている。このように、金
属箔(42)がカードの全面に設けられている以外は、
実施例1と同じ材料、構成、及び製法で作製した。実施
例2において得られたカードも同様に、エンボス後のカ
ールは、シート内部に金属箔が積層されているので小さ
なものであり1.2mm程度であった。
【0033】<比較例1>図5は、比較例1におけるカ
ードの断面図である。図5に示すように、この比較例1
にては金属箔は設けられていない。金属箔が設けられて
いないこと以外は、実施例1と同じ材料、構成、及び製
法で作製した。得られたカードは、エンボス後のカール
が大きく、磁気カードとしては使用に耐えうるものでは
なかった。
【0034】上記のように、実施例1、及び実施例2の
カードは、エンボスによるカールが小さく、また、基材
に耐熱性のある樹脂を用いているので、耐熱性が高く、
例え真夏の車内にどんな形で置かれても変形はせず、ま
た、ポリ塩化ビニル樹脂を用いていないため、使用後の
焼却において極めて廃棄性に優れたカードといえる。
【0035】
【発明の効果】本発明は、基材として、下層に結晶化度
5%以下の熱可塑性樹脂シート、下層上に金属箔、金属
箔上に上層として結晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シー
トを積層した基材を用いたカードであるので、エンボス
によるカールが小さな耐熱性を有するカードとなる。ま
た、このカードは焼却時に塩化水素ガスを発生させない
ので、使用後の廃棄が容易なものとなる。
【0036】また、本発明は、上下層の結晶化度5%以
下の熱可塑性樹脂シートの間に、一軸又は二軸延伸し配
向結晶化したポリエステル系樹脂シートを積層して設け
た基材を用いたカードであるので、耐熱性の優れたカー
ドを作製することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるカードの一実施例を示す断面図で
ある。
【図2】請求項2に係わるカードの一例を示す断面図で
ある。
【図3】実施例1におけるカードの断面図である。
【図4】実施例2におけるカードの断面図である。
【図5】比較例1におけるカードの断面図である。
【符号の説明】
11A、11B、21A、21B・・結晶化度5%以下
の熱可塑性樹脂シート 12、22,32、42・・・金属箔 13A、13B、23A、23B・・絵柄印刷層 14、24,34、44・・磁気テープ 25A、25B・・一軸又は二軸延伸し配向結晶化した
ポリエステル系樹脂シート 31A、31B、41A、41B・・結晶化度5%以下
の熱可塑性樹脂シート 33A、33B、43A、43B・・絵柄印刷層 36A、36B、46A、46B・・結晶化度5%以下
の熱可塑性樹脂シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06K 19/06 G11B 5/80 G11B 5/73 G06K 19/00 K 5/80 B Fターム(参考) 2C005 HA10 HA21 HB01 HB04 HB09 JA02 JA08 JA26 KA40 MA07 MA11 MB01 MB08 NA02 NA08 PA02 PA14 4F100 AB01C AB17 AB33C AK01A AK01E AK12A AK12E AK21A AK21E AK22A AK22E AK25A AK25E AK27A AK27E AK41A AK41B AK41D AK41E AK43A AK43E AK45A AK45E AK74A AK74E AL05A AL05E BA05 BA06 BA10A BA10E EC03 EJ30 EJ37B EJ37D GB71 HB31 JA04A JA04E JA11A JA11B JA11D JA11E JB16A JB16E JL00 JL01 JL04 YY00A YY00E 5B035 AA07 BA03 BA05 BC02 5D006 CB01 CB08 DA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも下層の結晶化度5%以下の熱可
    塑性樹脂シート、該下層の結晶化度5%以下の熱可塑性
    樹脂シート上の一部分或いは全面に金属箔、該金属箔上
    に少なくとも上層の結晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シ
    ートを積層した基材を用いたことを特徴とするカード。
  2. 【請求項2】前記下層の結晶化度5%以下の熱可塑性樹
    脂シートと前記金属箔の間、及び前記金属箔と前記上層
    の結晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シートの間に、一軸
    又は二軸延伸し配向結晶化したポリエステル系樹脂シー
    トを積層して設けた基材を用いたことを特徴とする請求
    項1記載のカード。
  3. 【請求項3】前記結晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シー
    トが、テレフタル酸とシクロヘキサンジメタノール及び
    /又はエチレングリコールとの共重合体、テレフタル酸
    とイソフタル酸及びエチレングリコールとの共重合体、
    又はその共重合体とポリカーボネート、ポリアリレート
    とのアロイのポリエステル系樹脂シートであることを特
    徴とする請求項1、又は請求項2記載のカード。
  4. 【請求項4】前記結晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シー
    トが、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、アク
    リロニトリル−スチレン、ポリスチレン、ポリアクリル
    ニトリル、ポリアクリル酸メチル、ポリメチルメタアク
    リレート、酢酸ビニル、又はポリビニルアルコールの単
    体或いは混合物の樹脂シートであることを特徴とする請
    求項1、又は請求項2記載のカード。
  5. 【請求項5】前記結晶化度5%以下の熱可塑性樹脂シー
    トが、軟化温度70℃以上の耐熱性を有することを特徴
    とする請求項1、請求項2、請求項3、又は請求項4記
    載のカード。
  6. 【請求項6】磁気記録層、ICモジュール等の情報を記
    録する機能を具備することを特徴とする請求項1〜5の
    いずれか1項に記載のカード。
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Cited By (1)

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