JP2002180980A - スクロール型圧縮機 - Google Patents
スクロール型圧縮機Info
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Links
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C27/00—Sealing arrangements in rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C27/005—Axial sealings for working fluid
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C18/00—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids
- F04C18/02—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents
- F04C18/0207—Rotary-piston pumps specially adapted for elastic fluids of arcuate-engagement type, i.e. with circular translatory movement of co-operating members, each member having the same number of teeth or tooth-equivalents both members having co-operating elements in spiral form
- F04C18/0246—Details concerning the involute wraps or their base, e.g. geometry
- F04C18/0269—Details concerning the involute wraps
- F04C18/0284—Details of the wrap tips
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
- Applications Or Details Of Rotary Compressors (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 端板に渦巻体を立設した固定スクロールと端
板に渦巻体を立設した可動スクロールとを互いにかみ合
わせてこれらの間に複数の作動空間を形成し、可動スク
ロールを固定スクロールに対して旋回運動させて作動空
間内の流体を圧縮するスクロール型圧縮機であって、固
定スクロールの端板にバイパス孔が形成され、可動スク
ロールの渦巻体の先端面にチップシールが嵌装されたス
クロール型圧縮機であって、従来技術が抱える問題を回
避しつつ、バイパス穴の開口縁部との摺接によるチップ
シールの磨耗が抑制されたスクロール型圧縮機を提供す
る。 【解決手段】 端板に渦巻体を立設した固定スクロール
と端板に渦巻体を立設した可動スクロールとを互いにか
み合わせてこれらの間に複数の作動空間を形成し、可動
スクロールを固定スクロールに対して旋回運動させて作
動空間内の流体を圧縮するスクロール型圧縮機であっ
て、固定スクロールの端板にバイパス孔が形成され、可
動スクロールの渦巻体の先端面にポリフェニレンスルフ
ァイド製のチップシールが嵌装されている。
板に渦巻体を立設した可動スクロールとを互いにかみ合
わせてこれらの間に複数の作動空間を形成し、可動スク
ロールを固定スクロールに対して旋回運動させて作動空
間内の流体を圧縮するスクロール型圧縮機であって、固
定スクロールの端板にバイパス孔が形成され、可動スク
ロールの渦巻体の先端面にチップシールが嵌装されたス
クロール型圧縮機であって、従来技術が抱える問題を回
避しつつ、バイパス穴の開口縁部との摺接によるチップ
シールの磨耗が抑制されたスクロール型圧縮機を提供す
る。 【解決手段】 端板に渦巻体を立設した固定スクロール
と端板に渦巻体を立設した可動スクロールとを互いにか
み合わせてこれらの間に複数の作動空間を形成し、可動
スクロールを固定スクロールに対して旋回運動させて作
動空間内の流体を圧縮するスクロール型圧縮機であっ
て、固定スクロールの端板にバイパス孔が形成され、可
動スクロールの渦巻体の先端面にポリフェニレンスルフ
ァイド製のチップシールが嵌装されている。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はスクロール型圧縮機
に関するものである。
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】端板に渦巻体を立設した固定スクロール
と端板に渦巻体を立設した可動スクロールとを互いにか
み合わせてこれらの間に複数の作動空間を形成し、可動
スクロールを固定スクロールに対して旋回運動させて作
動空間内の流体を圧縮するスクロール型圧縮機であっ
て、固定スクロールの端板にオイル排出用のバイパス孔
が形成され、可動スクロールの渦巻体の先端面にチップ
シールが嵌装され、前記チップシールの前記バイパス孔
に対峙する位置に、チップシールとバイパス孔との干渉
を回避するための対策が施されたスクロール型圧縮機
が、特開平１１−１４８４７２号、実開昭６１−１７４
９０号、実開昭６１−４１８８２号に開示されている。
特開平１１−１４８４７２号のスクロール型圧縮機にお
いては、図１に示すように、チップシール１００を複数
の部分に分割してバイパス孔との干渉を回避し、実開昭
６１−１７４９０号のスクロール型圧縮機においては、
図２に示すように、チップシール１００にチップシール
１００を幅方向に横断する凹部１００ａを形成してバイ
パス孔との干渉を回避し、実開昭６１−４１８８２号の
スクロール型圧縮機においては、図３に示すように、チ
ップシール１００に切欠１００ｂを形成してバイパス孔
との干渉を回避している。チップシール１００とバイパ
ス孔との干渉が回避されることにより、テフロン（登録
商標）等の素材で形成されたチップシール１００とバイ
パス孔の開口縁部との摺接によるチップシール１００の
磨耗が防止される。
と端板に渦巻体を立設した可動スクロールとを互いにか
み合わせてこれらの間に複数の作動空間を形成し、可動
スクロールを固定スクロールに対して旋回運動させて作
動空間内の流体を圧縮するスクロール型圧縮機であっ
て、固定スクロールの端板にオイル排出用のバイパス孔
が形成され、可動スクロールの渦巻体の先端面にチップ
シールが嵌装され、前記チップシールの前記バイパス孔
に対峙する位置に、チップシールとバイパス孔との干渉
を回避するための対策が施されたスクロール型圧縮機
が、特開平１１−１４８４７２号、実開昭６１−１７４
９０号、実開昭６１−４１８８２号に開示されている。
特開平１１−１４８４７２号のスクロール型圧縮機にお
いては、図１に示すように、チップシール１００を複数
の部分に分割してバイパス孔との干渉を回避し、実開昭
６１−１７４９０号のスクロール型圧縮機においては、
図２に示すように、チップシール１００にチップシール
１００を幅方向に横断する凹部１００ａを形成してバイ
パス孔との干渉を回避し、実開昭６１−４１８８２号の
スクロール型圧縮機においては、図３に示すように、チ
ップシール１００に切欠１００ｂを形成してバイパス孔
との干渉を回避している。チップシール１００とバイパ
ス孔との干渉が回避されることにより、テフロン（登録
商標）等の素材で形成されたチップシール１００とバイ
パス孔の開口縁部との摺接によるチップシール１００の
磨耗が防止される。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】特開平１１−１４８４
７２号のスクロール型圧縮機には、可動スクロールの渦
巻体の先端面に形成するチップシール収容溝の加工工数
増、チップシールの組付作業工数増、部品点数増加に伴
う部品管理工数増、チップシールの組付作業ミス、チッ
プシール欠損部からの冷媒ガスの漏洩による能力低下等
を招くという問題があり、実開昭６１−１７４９０号、
実開昭６１−４１８８２号のスクロール型圧縮機には、
凹部１００ａ、切欠１００ｂを介する冷媒ガスの漏洩に
よる能力低下を招くという問題があった。本発明は上記
問題に鑑みてなされたものであり、端板に渦巻体を立設
した固定スクロールと端板に渦巻体を立設した可動スク
ロールとを互いにかみ合わせてこれらの間に複数の作動
空間を形成し、可動スクロールを固定スクロールに対し
て旋回運動させて作動空間内の流体を圧縮するスクロー
ル型圧縮機であって、固定スクロールの端板にバイパス
孔が形成され、可動スクロールの渦巻体の先端面にチッ
プシールが嵌装されたスクロール型圧縮機であって、従
来技術が抱える問題を回避しつつ、バイパス穴の開口縁
部との摺接によるチップシールの磨耗が抑制されたスク
ロール型圧縮機を提供することを目的とする。
７２号のスクロール型圧縮機には、可動スクロールの渦
巻体の先端面に形成するチップシール収容溝の加工工数
増、チップシールの組付作業工数増、部品点数増加に伴
う部品管理工数増、チップシールの組付作業ミス、チッ
プシール欠損部からの冷媒ガスの漏洩による能力低下等
を招くという問題があり、実開昭６１−１７４９０号、
実開昭６１−４１８８２号のスクロール型圧縮機には、
凹部１００ａ、切欠１００ｂを介する冷媒ガスの漏洩に
よる能力低下を招くという問題があった。本発明は上記
問題に鑑みてなされたものであり、端板に渦巻体を立設
した固定スクロールと端板に渦巻体を立設した可動スク
ロールとを互いにかみ合わせてこれらの間に複数の作動
空間を形成し、可動スクロールを固定スクロールに対し
て旋回運動させて作動空間内の流体を圧縮するスクロー
ル型圧縮機であって、固定スクロールの端板にバイパス
孔が形成され、可動スクロールの渦巻体の先端面にチッ
プシールが嵌装されたスクロール型圧縮機であって、従
来技術が抱える問題を回避しつつ、バイパス穴の開口縁
部との摺接によるチップシールの磨耗が抑制されたスク
ロール型圧縮機を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明においては、端板に渦巻体を立設した固定ス
クロールと端板に渦巻体を立設した可動スクロールとを
互いにかみ合わせてこれらの間に複数の作動空間を形成
し、可動スクロールを固定スクロールに対して旋回運動
させて作動空間内の流体を圧縮するスクロール型圧縮機
であって、固定スクロールの端板にバイパス孔が形成さ
れ、可動スクロールの渦巻体の先端面にポリフェニレン
スルファイド製のチップシールが嵌装されていることを
特徴とするスクロール型圧縮機を提供する。また本発明
においては、端板に渦巻体を立設した固定スクロールと
端板に渦巻体を立設した可動スクロールとを互いにかみ
合わせてこれらの間に複数の作動空間を形成し、可動ス
クロールを固定スクロールに対して旋回運動させて作動
空間内の流体を圧縮するスクロール型圧縮機であって、
固定スクロールの端板にバイパス孔が形成され、可動ス
クロールの渦巻体の先端面にポリエーテルエーテルケト
ン製のチップシールが嵌装されていることを特徴とする
スクロール型圧縮機を提供する。本発明に係るスクロー
ル型圧縮機において可動スクロールの渦巻体の先端面に
嵌装されたチップシールの素材は、テフロン等の従来の
素材に比べて硬度の高いポリフェニレンスルファイド、
ポリエーテルエーテルケトンなので、本発明に係るスク
ロール型圧縮機においては、チップシールがバイパス穴
の開口縁部と摺接しても、チップシールの磨耗は抑制さ
れる。本発明に係るスクロール型圧縮機において使用さ
れるチップシールは、バイパス穴との干渉を回避する必
要がないので、複数の部分に分割する必要がなく、幅方
向に横断する凹部を形成する必要も無く、切欠を形成す
る必要も無い。したがって、チップシールを複数の部分
に分割し、或いはチップシールにチップシールを幅方向
に横断する凹部を形成し、或いはチップシールに切欠を
形成することに起因する従来技術の問題点も、本発明に
係るスクロール型圧縮機においては発生しない。
に、本発明においては、端板に渦巻体を立設した固定ス
クロールと端板に渦巻体を立設した可動スクロールとを
互いにかみ合わせてこれらの間に複数の作動空間を形成
し、可動スクロールを固定スクロールに対して旋回運動
させて作動空間内の流体を圧縮するスクロール型圧縮機
であって、固定スクロールの端板にバイパス孔が形成さ
れ、可動スクロールの渦巻体の先端面にポリフェニレン
スルファイド製のチップシールが嵌装されていることを
特徴とするスクロール型圧縮機を提供する。また本発明
においては、端板に渦巻体を立設した固定スクロールと
端板に渦巻体を立設した可動スクロールとを互いにかみ
合わせてこれらの間に複数の作動空間を形成し、可動ス
クロールを固定スクロールに対して旋回運動させて作動
空間内の流体を圧縮するスクロール型圧縮機であって、
固定スクロールの端板にバイパス孔が形成され、可動ス
クロールの渦巻体の先端面にポリエーテルエーテルケト
ン製のチップシールが嵌装されていることを特徴とする
スクロール型圧縮機を提供する。本発明に係るスクロー
ル型圧縮機において可動スクロールの渦巻体の先端面に
嵌装されたチップシールの素材は、テフロン等の従来の
素材に比べて硬度の高いポリフェニレンスルファイド、
ポリエーテルエーテルケトンなので、本発明に係るスク
ロール型圧縮機においては、チップシールがバイパス穴
の開口縁部と摺接しても、チップシールの磨耗は抑制さ
れる。本発明に係るスクロール型圧縮機において使用さ
れるチップシールは、バイパス穴との干渉を回避する必
要がないので、複数の部分に分割する必要がなく、幅方
向に横断する凹部を形成する必要も無く、切欠を形成す
る必要も無い。したがって、チップシールを複数の部分
に分割し、或いはチップシールにチップシールを幅方向
に横断する凹部を形成し、或いはチップシールに切欠を
形成することに起因する従来技術の問題点も、本発明に
係るスクロール型圧縮機においては発生しない。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明の実施例に係るスクロール
型圧縮機を説明する。図４に示すように、本実施例に係
るスクロール型圧縮機は、端板１ａと渦巻体１ｂとを有
する固定スクロール１と、端板２ａと渦巻体２ｂとを有
する可動スクロール２とを備えている。固定スクロール
１と可動スクロール２とは互いにかみ合い、複数の作動
空間３を形成している。ケーシング４がフロントハウジ
ング６に当接固定され、固定スクロール１の背後に吐出
室５を形成している。メインハウジング２１が固定スク
ロール１に当接固定され、可動スクロール２の背後にク
ランク室７を形成している。ケーシング４とフロントハ
ウジング６とにより、固定スクロール１と可動スクロー
ル２とを収容するハウジングが形成されている。
型圧縮機を説明する。図４に示すように、本実施例に係
るスクロール型圧縮機は、端板１ａと渦巻体１ｂとを有
する固定スクロール１と、端板２ａと渦巻体２ｂとを有
する可動スクロール２とを備えている。固定スクロール
１と可動スクロール２とは互いにかみ合い、複数の作動
空間３を形成している。ケーシング４がフロントハウジ
ング６に当接固定され、固定スクロール１の背後に吐出
室５を形成している。メインハウジング２１が固定スク
ロール１に当接固定され、可動スクロール２の背後にク
ランク室７を形成している。ケーシング４とフロントハ
ウジング６とにより、固定スクロール１と可動スクロー
ル２とを収容するハウジングが形成されている。
【０００６】クランク室７内に主軸８が配設されてい
る。主軸８はラジアルベアリング９を介してメインハウ
ジング２１に回転可能に支持されている。主軸８の一端
はフロントハウジング６の外部へ突出している。電磁ク
ラッチ１０が、ラジアルベアリング１１を介してフロン
トハウジング６に回転可能に支持されている。主軸８の
他端に偏心ピン１２が固定されている。ブッシュ１３が
偏心ピン１２に摺動可能に外嵌合している。ブッシュ１
３はラジアルベアリング１４を介して可動スクロール２
の端板２ａの背面に形成されたボス２ｃ内に収容されて
いる。可動スクロール２とメインハウジング２１との間
にオルダムカップリング１６が配設されている。
る。主軸８はラジアルベアリング９を介してメインハウ
ジング２１に回転可能に支持されている。主軸８の一端
はフロントハウジング６の外部へ突出している。電磁ク
ラッチ１０が、ラジアルベアリング１１を介してフロン
トハウジング６に回転可能に支持されている。主軸８の
他端に偏心ピン１２が固定されている。ブッシュ１３が
偏心ピン１２に摺動可能に外嵌合している。ブッシュ１
３はラジアルベアリング１４を介して可動スクロール２
の端板２ａの背面に形成されたボス２ｃ内に収容されて
いる。可動スクロール２とメインハウジング２１との間
にオルダムカップリング１６が配設されている。
【０００７】固定スクロール１の端板１ａに、作動空間
３と吐出室５とを連通させるバイパス孔１ｃが形成され
ている。渦巻体１ｂ、２ｂの先端面に、チップシール１
７、１８が嵌装されている。チップシール１８は、ポリ
フェニレンスルファイド（ＰＰＳ）又はポリエーテルエ
ーテルケトン（ＰＥＥＫ）を素材としている。図５に示
すように、チップシール１８は連続した渦巻形状を有し
ている。チップシール１８は分割されておらず、チップ
シール１８には幅方向に横断する凹部も、切欠も形成さ
れていない。
３と吐出室５とを連通させるバイパス孔１ｃが形成され
ている。渦巻体１ｂ、２ｂの先端面に、チップシール１
７、１８が嵌装されている。チップシール１８は、ポリ
フェニレンスルファイド（ＰＰＳ）又はポリエーテルエ
ーテルケトン（ＰＥＥＫ）を素材としている。図５に示
すように、チップシール１８は連続した渦巻形状を有し
ている。チップシール１８は分割されておらず、チップ
シール１８には幅方向に横断する凹部も、切欠も形成さ
れていない。
【０００８】本実施例に係るスクロール型圧縮機におい
ては、図示しない駆動源の動力が電磁クラッチ１０を介
して主軸８の前記一端に伝達され、主軸８が回転駆動さ
れる。主軸８の回転に伴って可動スクロール２が主軸８
の軸線Ｘ回りに旋回運動し、入口ポート１９から圧縮機
内に流入した流体が作動空間３内に取り込まれ、作動空
間３が体積を減少させつつ固定スクロール１の中心へ向
けて移動し、作動空間３内の流体が圧縮される。圧縮さ
れた流体は固定スクロール１の端板１ａに形成された吐
出口を介して吐出室５へ吐出し、出口ポート２０を介し
て圧縮機から流出する。オルダムカップリング１６によ
り、可動スクロール２の旋回が許容され且つ自転が阻止
される。固定スクロール１の端板１ａに形成したバイパ
ス孔１ｃを介して、作動空間３内の冷媒ガスに含まれる
潤滑オイルが吐出室５へ排出される。この結果、液圧縮
の発生が防止され、液圧縮による機器の損傷が防止され
る。
ては、図示しない駆動源の動力が電磁クラッチ１０を介
して主軸８の前記一端に伝達され、主軸８が回転駆動さ
れる。主軸８の回転に伴って可動スクロール２が主軸８
の軸線Ｘ回りに旋回運動し、入口ポート１９から圧縮機
内に流入した流体が作動空間３内に取り込まれ、作動空
間３が体積を減少させつつ固定スクロール１の中心へ向
けて移動し、作動空間３内の流体が圧縮される。圧縮さ
れた流体は固定スクロール１の端板１ａに形成された吐
出口を介して吐出室５へ吐出し、出口ポート２０を介し
て圧縮機から流出する。オルダムカップリング１６によ
り、可動スクロール２の旋回が許容され且つ自転が阻止
される。固定スクロール１の端板１ａに形成したバイパ
ス孔１ｃを介して、作動空間３内の冷媒ガスに含まれる
潤滑オイルが吐出室５へ排出される。この結果、液圧縮
の発生が防止され、液圧縮による機器の損傷が防止され
る。
【０００９】本実施例に係るスクロール型圧縮機におい
ては、チップシール１８の素材は、テフロン等の従来の
素材に比べて硬度の高いポリフェニレンスルファイド
（ＰＰＳ）又はポリエーテルエーテルケトン（ＰＥＥ
Ｋ）なので、本実施例に係るスクロール型圧縮機におい
ては、チップシール１８がバイパス穴１ｃの開口縁部と
摺接しても、チップシール１８の磨耗は抑制される。本
実施例に係るスクロール型圧縮機において使用されるチ
ップシール１８は、バイパス穴１ｃとの干渉を回避する
必要がないので、複数の部分に分割する必要がなく、幅
方向に横断する凹部を形成する必要も無く、切欠を形成
する必要も無い。したがって、チップシールを複数の部
分に分割し、或いはチップシールにチップシールを幅方
向に横断する凹部を形成し、或いはチップシールに切欠
を形成することに起因する従来技術の問題点も、本実施
例に係るスクロール型圧縮機においては発生しない。
ては、チップシール１８の素材は、テフロン等の従来の
素材に比べて硬度の高いポリフェニレンスルファイド
（ＰＰＳ）又はポリエーテルエーテルケトン（ＰＥＥ
Ｋ）なので、本実施例に係るスクロール型圧縮機におい
ては、チップシール１８がバイパス穴１ｃの開口縁部と
摺接しても、チップシール１８の磨耗は抑制される。本
実施例に係るスクロール型圧縮機において使用されるチ
ップシール１８は、バイパス穴１ｃとの干渉を回避する
必要がないので、複数の部分に分割する必要がなく、幅
方向に横断する凹部を形成する必要も無く、切欠を形成
する必要も無い。したがって、チップシールを複数の部
分に分割し、或いはチップシールにチップシールを幅方
向に横断する凹部を形成し、或いはチップシールに切欠
を形成することに起因する従来技術の問題点も、本実施
例に係るスクロール型圧縮機においては発生しない。
【００１０】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明に係るスク
ロール型圧縮機において可動スクロールの渦巻体の先端
面に嵌装されたチップシールの素材は、テフロン等の従
来の素材に比べて硬度の高いポリフェニレンスルファイ
ド又はポリエーテルエーテルケトンなので、本発明に係
るスクロール型圧縮機においては、チップシールがバイ
パス穴の開口縁部と摺接しても、チップシールの磨耗は
抑制される。本発明に係るスクロール型圧縮機において
使用されるチップシールは、バイパス穴との干渉を回避
する必要がないので、複数の部分に分割する必要がな
く、幅方向に横断する凹部を形成する必要も無く、切欠
を形成する必要も無い。したがって、チップシールを複
数の部分に分割し、或いはチップシールにチップシール
を幅方向に横断する凹部を形成し、或いはチップシール
に切欠を形成することに起因する従来技術の問題点も、
本発明に係るスクロール型圧縮機においては発生しな
い。
ロール型圧縮機において可動スクロールの渦巻体の先端
面に嵌装されたチップシールの素材は、テフロン等の従
来の素材に比べて硬度の高いポリフェニレンスルファイ
ド又はポリエーテルエーテルケトンなので、本発明に係
るスクロール型圧縮機においては、チップシールがバイ
パス穴の開口縁部と摺接しても、チップシールの磨耗は
抑制される。本発明に係るスクロール型圧縮機において
使用されるチップシールは、バイパス穴との干渉を回避
する必要がないので、複数の部分に分割する必要がな
く、幅方向に横断する凹部を形成する必要も無く、切欠
を形成する必要も無い。したがって、チップシールを複
数の部分に分割し、或いはチップシールにチップシール
を幅方向に横断する凹部を形成し、或いはチップシール
に切欠を形成することに起因する従来技術の問題点も、
本発明に係るスクロール型圧縮機においては発生しな
い。
【図１】従来のスクロール型圧縮機が備えるチップシー
ルの平面図である。
ルの平面図である。
【図２】従来のスクロール型圧縮機が備えるチップシー
ルの平面図と、平面図のＡ−Ａ矢視図である。
ルの平面図と、平面図のＡ−Ａ矢視図である。
【図３】従来のスクロール型圧縮機が備えるチップシー
ルの平面図と、平面図のＢ−Ｂ矢視図である。
ルの平面図と、平面図のＢ−Ｂ矢視図である。
【図４】本発明の実施例に係るスクロール型圧縮機の側
断面図である。
断面図である。
【図５】本発明の実施例に係るスクロール型圧縮機が備
えるチップシールの平面図である。
えるチップシールの平面図である。
１ 固定スクロール １ａ 端板 １ｂ 渦巻体 １ｃ バイパス孔 ２ 可動スクロール ２ａ 端板 ２ｂ 渦巻体 １７、１８ チップシール
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１３年３月２６日（２００１．３．２
６）
６）
【手続補正１】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図４
【補正方法】変更
【補正内容】
【図４】
Claims (2)
- 【請求項１】 端板に渦巻体を立設した固定スクロール
と端板に渦巻体を立設した可動スクロールとを互いにか
み合わせてこれらの間に複数の作動空間を形成し、可動
スクロールを固定スクロールに対して旋回運動させて作
動空間内の流体を圧縮するスクロール型圧縮機であっ
て、固定スクロールの端板にバイパス孔が形成され、可
動スクロールの渦巻体の先端面にポリフェニレンスルフ
ァイド製のチップシールが嵌装されていることを特徴と
するスクロール型圧縮機。 - 【請求項２】 端板に渦巻体を立設した固定スクロール
と端板に渦巻体を立設した可動スクロールとを互いにか
み合わせてこれらの間に複数の作動空間を形成し、可動
スクロールを固定スクロールに対して旋回運動させて作
動空間内の流体を圧縮するスクロール型圧縮機であっ
て、固定スクロールの端板にバイパス孔が形成され、可
動スクロールの渦巻体の先端面にポリエーテルエーテル
ケトン製のチップシールが嵌装されていることを特徴と
するスクロール型圧縮機。
Priority Applications (4)
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Family Applications (1)
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