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JP2002179558A - 固形製剤 - Google Patents

固形製剤

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Publication number
JP2002179558A
JP2002179558A JP2001309848A JP2001309848A JP2002179558A JP 2002179558 A JP2002179558 A JP 2002179558A JP 2001309848 A JP2001309848 A JP 2001309848A JP 2001309848 A JP2001309848 A JP 2001309848A JP 2002179558 A JP2002179558 A JP 2002179558A
Authority
JP
Japan
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solid preparation
preparation according
preparation
weight
parts
Prior art date
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Granted
Application number
JP2001309848A
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English (en)
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JP4284017B2 (ja
Inventor
Masahiko Koike
正彦 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Takeda Chemical Industries Ltd filed Critical Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication of JP2002179558A publication Critical patent/JP2002179558A/ja
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不快な味を有する塩基性医薬成分の不快な味が
十分に隠蔽され、かつ速やかな崩壊性、適度な製剤強度
などの優れた特性を有する固形製剤を提供する。 【解決手段】1)不快な味を有する塩基性医薬成分、
2)糖類、3)ポリアニオン系ポリマー、4)矯味剤お
よび5)カルボキシメチルセルロースを含有する固形製
剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、1)不快な味を有
する塩基性医薬成分、2)糖類、3)ポリアニオン系ポ
リマー、4)矯味剤および5)カルボキシメチルセルロ
ースを含有する固形製剤;およびその製造法に関する。
さらに、本発明は、口腔内の唾液の存在下、少量の水の
存在下または胃内において速やかに崩壊する固形製剤、
とりわけ口腔内崩壊性固形製剤として有用な速崩壊性固
形製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】不快な味を有する塩基性医薬成分を含有
する固形製剤において、不快な味の隠蔽方法は、例えば
以下の文献に記載されている。特表平2−502729
には、「シメチジンと、顆粒化剤および風味マスキング
剤としてポリヒドロキシ化合物のエステルと、所望によ
り口に合う医薬上許容される乳化剤からなることを特徴
とする医薬顆粒組成物」が記載されている。特開平6−
116138には、「(a)不快な味を呈する塩基性薬
物と胃溶性高分子化合物を分散あるいは溶解させた低融
点物質からなる複合体、(b)10重量%から70重量
%の糖アルコールおよび(c)0.1重量%から7重量
%の塩基性酸化物からなることを特徴とする経口製剤用
組成物」が記載されている。特開平10−236947
には、「製剤バルクを製造する、次の工程: (1)生理活性を有する薬剤、ポリエチレングリコール
を含有する混合物を溶融造粒すること; (2)該造粒した顆粒に、賦形剤を添加して、再び溶融
造粒すること;から得られる粒状製剤」が記載されてい
る。 特開平11−228450には、「不快な味を有する塩
基性薬物およびアニオン性高分子物質を含有する不快な
味を隠蔽した経口組成物」が記載されている。一方、従
来より、薬剤の嚥下が困難な患者、高齢者あるいは小児
のために、服用しやすい剤形として、口腔内で迅速に崩
壊・溶解する固形製剤の開発が進められている。このよ
うな固形製剤は、例えば、以下の文献に記載されてい
る。特開平10−114655には、「治療上有効量の
少なくとも一種の薬剤、少なくとも一種の中性あるいは
塩基性の添加物、および崩壊剤を含有してなる固形製
剤」が記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公知文献に記載さ
れた固形製剤では、医薬成分の不快な味が十分に隠蔽さ
れているとは言えず、また、該製剤の崩壊性および製剤
強度も満足であるとは言えない。よって、不快な味を有
する塩基性医薬成分(以下、単に塩基性医薬成分と略記
することもある)の不快な味が十分に隠蔽され、かつ速
やかな崩壊性、適度な製剤強度などの優れた特性を有す
る固形製剤の開発が望まれている。また、上記公知文献
に記載された固形製剤は、崩壊性および製剤強度の面で
満足であるとは言えない。よって、速やかな崩壊性およ
び適度な製剤強度を有する固形製剤の開発が望まれてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、不快な味
を有する塩基性医薬成分の製剤化について検討を行った
ところ、糖類、ポリアニオン系ポリマー、矯味剤および
カルボキシメチルセルロースを組み合わせて用いること
により、該塩基性医薬成分の不快な味が十分に隠蔽され
た固形製剤が得られることを見い出した。また、本発明
者らは、前記固形製剤を工業的に有利に製造することの
できる方法を見出した。本発明者らは、これらの知見に
基づいて、さらに研究を進めた結果、本発明を完成し
た。すなわち、本発明は、 (1)1)不快な味を有する塩基性医薬成分、2)糖
類、3)ポリアニオン系ポリマー、4)矯味剤および
5)カルボキシメチルセルロースを含有する固形製剤; (2)速崩壊性固形製剤である前記(1)記載の製剤; (3)口腔内速崩壊性固形製剤である前記(2)記載の
製剤; (4)錠剤である前記(1)記載の製剤; (5)不快な味を有する塩基性医薬成分が塩酸ピオグリ
タゾンである前記(1)記載の製剤; (6)糖類が糖アルコールである前記(1)記載の製
剤; (7)糖アルコールがマンニトール、エリスリトール、
トレハロースまたはキシリトールである前記(6)記載
の製剤; (8)糖アルコールがマンニトールである前記(6)記
載の製剤; (9)ポリアニオン系ポリマーがカルボキシメチルセル
ロースナトリウムまたはアルギン酸ナトリウムである前
記(1)記載の製剤; (10)ポリアニオン系ポリマーがカルボキシメチルセ
ルロースナトリウムである前記(1)記載の製剤; (11)矯味剤がグルタミン酸ナトリウム、5’−イノ
シン酸ナトリウム、5’−グアニル酸ナトリウムまたは
アスパラギン酸ナトリウムである前記(1)記載の製
剤; (12)矯味剤がグルタミン酸ナトリウムである前記
(1)記載の製剤; (13)糖類を固形製剤100重量部に対して、5〜9
7重量部含有する前記(1)記載の製剤; (14)ポリアニオン系ポリマーを固形製剤100重量
部に対して、1〜50重量部含有する前記(1)記載の
製剤; (15)矯味剤を固形製剤100重量部に対して、0.
1〜15重量部含有する前記(1)記載の製剤; (16)不快な味を有する塩基性医薬成分、糖類および
ポリアニオン系ポリマーを含有する組成物と、糖類およ
び矯味剤を含有する組成物とを混合し、得られる混合物
を圧縮成型することを特徴とする固形製剤の製造法;な
どに関する。また、本発明者らは、速崩壊性固形製剤に
ついて検討を行ったところ、糖アルコール及びカルボキ
シメチルセルロースを組み合わせて用いることにより、
速やかな崩壊性および適度な製剤強度を有する固形製剤
が得られることを見出した。さらに、本発明者らは、カ
ルボキシメチルセルロースを用いることにより、低い乾
式の圧縮圧でも実用上問題ない硬度を有し、かつ速やか
な崩壊性と製造性に問題のない固形製剤が得られること
を見い出した。本発明者らは、これらの知見に基づい
て、さらに研究を進めた結果、本発明を完成した。すな
わち、本発明は、 (17)医薬成分、糖アルコール及びカルボキシメチル
セルロースを含有する速崩壊性固形製剤; (18)口腔内速崩壊性固形製剤である前記(17)記
載の製剤; (19)錠剤である前記(17)記載の製剤; (20)糖アルコールがマンニトール、エリスリトー
ル、トレハロースまたはキシリトールである前記(1
7)記載の製剤; (21)糖アルコールがマンニトールである前記(1
7)記載の製剤; (22)糖アルコールを速崩壊性固形製剤100重量部
に対して、5〜97重量部含有する前記(17)記載の
製剤; (23)糖アルコールを速崩壊性固形製剤100重量部
に対して、44〜90重量部含有する前記(17)記載
の製剤; (24)カルボキシメチルセルロースを速崩壊性固形製
剤100重量部に対して、1〜40重量部含有する前記
(17)記載の製剤; (25)医薬成分として塩酸ピオグリタゾンを含有する
前記(17)記載の製剤; (26)医薬成分として塩酸マニジピンを含有する前記
(17)記載の製剤; (27)医薬成分としてボグリボースを含有する前記
(17)記載の製剤; (28)医薬成分としてカンデサルタンシレキセチルを
含有する前記(17)記載の製剤; (29)医薬成分としてヒドロクロロチアジドを含有す
る前記(17)記載の製剤; (30)さらにポリアニオン系ポリマーを含有する前記
(17)記載の製剤; (31)さらに矯味剤を含有する前記(17)記載の製
剤; (32)さらにポリアニオン系ポリマーおよび矯味剤を
含有する前記(17)記載の製剤; (33)医薬成分、糖アルコール及びカルボキシメチル
セルロースを混合し、得られる混合物を圧縮成型するこ
とを特徴とする速崩壊性固形製剤の製造法;などにも関
する。
【0005】以下に、「1)不快な味を有する塩基性医
薬成分、2)糖類、3)ポリアニオン系ポリマー、4)
矯味剤および5)カルボキシメチルセルロースを含有す
る固形製剤」およびその製造法について詳述する。「不
快な味を有する塩基性医薬成分」としては、塩基性であ
り、かつ不快な味(例えば苦味、辛味、刺激味など)を
有するものであれば固形状、結晶状、油状、溶液状など
何れのものでもよい。該塩基性医薬成分としては、例え
ば滋養強壮保健薬、解熱鎮痛消炎薬、抗うつ薬、鎮痙
薬、脳代謝改善剤、交感神経興奮剤、胃腸薬、抗潰瘍
剤、鎮咳去痰剤、鎮吐剤、アレルギー用薬、歯科口腔用
薬、抗ヒスタミン剤、強心剤、不整脈用剤、血圧降下
剤、血管収縮薬、冠血管拡張薬、抗生物質、糖尿病治療
剤、アルカロイド系麻薬などが挙げられる。これら塩基
性医薬成分は、それぞれの塩基性医薬成分が有する薬効
に悪影響が生じない限り2種以上を適宜の割合で混合し
て用いてもよく、前記以外の医薬成分を適宜の割合で混
合して用いてもよい。ここで、滋養強壮保健薬として
は、例えばビタミンB1(ジベンゾイルチアミン、フル
スルチアミン塩酸塩など)、ビタミンB6(塩酸ピリド
キシンなど)などが挙げられる。解熱鎮痛消炎薬として
は、例えば塩酸ジフェンヒドラミン、サリチル酸ジフェ
ンヒドラミン、タンニン酸ジフェンヒドラミン、塩酸メ
チルエフェドリン、塩酸フェニルプロパノールアミン、
塩化リゾチームなどが挙げられる。抗うつ薬としては、
例えばイミプラミン、塩酸マプロチリン、アンフェタミ
ンなどが挙げられる。鎮痙薬としては、例えば塩酸ジフ
ェンヒドラミン、塩酸パパベリン、塩酸メクリジンなど
が挙げられる。脳代謝改善剤としては、例えば塩酸メク
ロフェニキセート、塩酸ドネペジルなどが挙げられる。
交感神経興奮剤としては、例えば塩酸フェニレフリン、
塩酸エフェドリン、塩酸メトキシフェナミン、ノルエピ
ネフリン、メトキサミン塩酸イソプロテレノールなどが
挙げられる。胃腸薬としては、例えば塩化ベルベリン、
塩酸セトラキサートなどが含まれる。抗潰瘍剤として
は、例えば塩酸ラニチジン、シメチジン、ファモチジン
などが挙げられる。鎮咳去痰剤としては、例えば塩酸ク
ロペラスチン、デキストルメトルファン、塩酸ノスカピ
ン、塩酸フェニルプロパノールアミン、塩酸ブロムヘキ
シン、塩酸アンブロキソールなどが挙げられる。鎮吐剤
としては、例えば塩酸ジフェニドールなどが挙げられ
る。アレルギー用薬としては、例えば塩酸イソチペンジ
ル、塩酸プロメタジン、メチレンジサリチル酸プロメタ
ジン、フマル酸クレマスチン、マレイン酸クロルフェニ
ラミン、フマル酸ケトチフェン、酒石酸アリメマジン、
塩酸アゼラスチン、フマル酸エメダスチン、塩酸エピナ
スチン、アンレキサノクス、イブジラストオキサトミド
などが挙げられる。歯科口腔用薬としては、例えば塩酸
クロルヘキシジンなどが挙げられる。抗ヒスタミン剤と
しては、例えば塩酸ジフェンヒドラミン、塩酸イソチペ
ンジル、dl-マレイン酸クロルフェニラミンなどが挙げ
られる。強心剤としては、例えばカフェイン、ジゴキシ
ンなどが挙げられる。不整脈用剤としては、例えば塩酸
プロカインアミド、塩酸プロプラノロールなどが挙げら
れる。血圧降下剤としては、例えば塩酸デラプリル、塩
酸ヒドララジン、塩酸ラベタロールなどが挙げられる。
血管収縮剤としては、例えば塩酸フェニレフリンなどが
挙げられる。冠血管拡張剤としては、例えば塩酸カルボ
クロメン、塩酸ペラパミルなどが挙げられる。抗生物質
としては、例えば塩酸ピプメシリナム、塩酸セフォチア
ムヘキセチル、エリスロマイシン、クラリスロマイシ
ン、キタサマイシン、ジョサマイシン、ミデカマイシ
ン、ロキシスタマイシン、アジスロマイシンなどが挙げ
られる。糖尿病治療剤としては、例えば塩酸ピオグリタ
ゾン、マレイン酸ロシグリタゾンなどのインスリン抵抗
性改善剤が挙げられる。アルカロイド系麻薬としては、
例えば塩酸モルヒネ、硫酸モルヒネ、塩酸オキシコド
ン、塩酸アヘンアルカロイド、塩酸コカインなどが挙げ
られる。
【0006】上述の各種塩基性医薬成分は、それらが塩
を形成している場合には、遊離体として用いてもよい。
また、上述の各種塩基性医薬成分は、それらが塩を形成
し得る遊離体である場合、塩として用いてもよい。この
ような塩としては、薬理学的に許容し得る塩、例えば無
機酸との塩、有機酸との塩、酸性アミノ酸との塩などが
挙げられる。なお、前記遊離体が塩基性であり、その塩
が塩基性でない場合があるが、このような塩も、本発明
の塩基性医薬成分に含まれる。無機酸との塩の好適な例
としては、例えば塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン
酸などとの塩が挙げられる。有機酸との塩の好適な例と
しては、例えばギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマー
ル酸、シュウ酸、酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハ
ク酸、リンゴ酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩が挙げられる。
酸性アミノ酸との塩の好適な例としては、例えばアスパ
ラギン酸、グルタミン酸などとの塩が挙げられる。
【0007】上記塩基性医薬成分は、一般に医療、食品
分野などで用いられる希釈剤などによって希釈されたも
のであってもよい。また、塩基性医薬成分は、後述のコ
ーティング剤でコーティングされていてもよい。上記塩
基性医薬成分は、好ましくは糖尿病治療剤であり、さら
に好ましくはインスリン抵抗性改善剤であり、特に好ま
しくは塩酸ピオグリタゾンなどである。本発明の固形製
剤中の塩基性医薬成分の含量は、該成分の種類、投与量
などにより異なるが、固形製剤100重量部に対して、
通常0.01〜60重量部、好ましくは0.01〜40
重量部である。
【0008】糖類としては、例えば砂糖、澱粉糖、乳
糖、蜂蜜、糖アルコールなどが挙げられる。これらは、
2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。ここ
で、砂糖としては、例えば白糖、カップリングシュガ
ー、フラクトオリゴ糖、パラチノースなどが挙げられ
る。澱粉糖としては、例えばぶどう糖、麦芽糖、粉飴、
水飴、果糖などが挙げられる。乳糖としては、例えば乳
糖、異性化乳糖(ラクチュロース)、還元乳糖(ラクチ
トール)などが挙げられる。蜂蜜としては、一般に食用
として用いられる各種蜂蜜が挙げられる。糖アルコール
としては、例えばソルビトール、マンニトール、マルチ
トール、還元澱粉糖化物、キシリトール、還元パラチノ
ース、エリスリトール、トレハロース等が挙げられる。
糖類は、好ましくは糖アルコールであり、さらに好まし
くはマンニトール、エリスリトール、トレハロースまた
はキシリトールである。とりわけ、マンニトールが好ま
しい。本発明の固形製剤中の糖類の含量は、固形製剤1
00重量部に対して、通常5〜97重量部、好ましくは
10〜90重量部、さらに好ましくは44〜90重量部
である。また、糖類を不快な味を有する塩基性医薬成分
1重量部に対して、1〜20重量部、好ましくは2〜1
0重量部用いることにより、該塩基性医薬成分の不快な
味をより効果的に隠蔽することができる。さらに、糖類
をカルボキシメチルセルロース1重量部に対して、1〜
100重量部、好ましくは2〜50重量部用いることに
より、優れた崩壊性を有する固形製剤が得られる。
【0009】ポリアニオン系ポリマーとしては、例えば
カルボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナ
トリウムなどが挙げられる。これらは適宜の割合で混合
して用いてもよい。ここで、カルボキシメチルセルロー
スナトリウムとしては、エーテル化度が2以下、さらに
1.5以下のものが好ましく、具体例として、例えばサ
ンローズF(商品名、五徳薬品(株))などが挙げられ
る。アルギン酸ナトリウムとは、D−マンヌウロン酸
(D-Mannuronic acid)とL−グルロン酸(L-guluronic
acid)の重合体からなるアルギン酸のナトリウム塩で
あり、具体例としては、例えばダックアルギン(商品
名、紀文フードケミファ(株))などが挙げられる。ポ
リアニオン系ポリマーは、好ましくはカルボキシメチル
セルロースナトリウムである。本発明の固形製剤中のポ
リアニオン系ポリマーの含量は、固形製剤100重量部
に対して、通常1〜50重量部、好ましくは2〜30重
量部である。また、ポリアニオン系ポリマーを不快な味
を有する塩基性医薬成分1重量部に対して、0.05〜
5重量部、好ましくは0.1〜2重量部用いることによ
り、該塩基性医薬成分の不快な味をより効果的に隠蔽す
ることができる。
【0010】矯味剤としては、例えばグルタミン酸ナト
リウム、5’−イノシン酸ナトリウム、5’−グアニル
酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウムなどの矯味用
有機酸塩が挙げられる。これらは2種以上を適宜の割合
で混合して用いてもよい。矯味剤は、特に好ましくはグ
ルタミン酸ナトリウムである。 本発明の固形製剤中の
矯味剤の含量は、固形製剤100重量部に対して、通常
0.1〜15重量部、好ましくは0.2〜10重量部で
ある。固形製剤中の矯味剤の含量が大きくなるととも
に、「不快な味を有する塩基性医薬成分」の不快な味が
隠蔽されるが、この含量が大きすぎると、服用時に矯味
剤自体の味が強くなるため、上記した範囲内の含量を採
用することが好ましい。また、矯味剤を不快な味を有す
る塩基性医薬成分1重量部に対して、0.01〜2重量
部、好ましくは0.05〜1重量部用いることにより、
該塩基性医薬成分の不快な味をより効果的に隠蔽するこ
とができる。
【0011】本発明で用いられるカルボキシメチルセル
ロースとは、セルロースの水酸基を部分的にカルボキシ
メチル化した酸型高分子電解質セルロースエーテルを意
味する。カルボキシメチルセルロースは、市販品として
容易に入手でき、その具体例としては、NS−300
(五徳薬品(株))などが挙げられる。本発明の固形製
剤中のカルボキシメチルセルロースの含量は、固形製剤
100重量部に対して、通常1〜40重量部、好ましく
は2〜30重量部である。固形製剤中のカルボキシメチ
ルセルロースの含量が大きくなるとともに、固形製剤の
口腔内崩壊性が上昇するが、この含量が大きすぎると、
服用時に粉っぽさを有する固形製剤が得られるため、口
腔内速崩壊性固形製剤においては、上記した範囲内の含
量を採用することが好ましい。
【0012】本発明の固形製剤の剤形としては、例えば
錠剤、顆粒、細粒、丸剤などが挙げられる。なかでも、
錠剤が好ましい。本発明の固形製剤は、好ましくは速崩
壊性固形製剤である。ここで、速崩壊性とは、口腔内、
水中あるいは胃内で、固形製剤が短時間(例えば5〜9
0秒程度)内に崩壊する性質を意味する。該速崩壊性固
形製剤の口腔内での崩壊時間(健康な成人男子及び女子
の口腔内の唾液で固形製剤が完全に崩壊するまでの時
間)は、固形製剤の剤形、大きさなどによって異なる
が、例えば固形製剤が錠剤である場合、通常5〜90
秒、好ましくは5〜60秒、さらに好ましくは5〜30
秒程度である。本発明の固形製剤は、さらに好ましくは
口腔内速崩壊性固形製剤である。該口腔内速崩壊性固形
製剤は、薬剤の嚥下が困難な患者、高齢者、小児用の服
用しやすい製剤として、また一般成人の緊急時の安全な
製剤として、各種疾患の予防および治療に有用である。
本発明の固形製剤の硬度(錠剤硬度計による測定値)
は、好ましくは15〜200N、さらに好ましくは15
〜150N程度である。
【0013】本発明の固形製剤は、製剤分野において慣
用の添加剤を含有していてもよい。このような添加剤と
しては、例えば賦形剤、崩壊剤、結合剤、酸味料、発泡
剤、人工甘味料、香料、滑沢剤、着色剤、安定化剤、p
H調整剤、界面活性剤などが挙げられる。これらは、2
種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。また、こ
れら添加剤は、製剤分野において慣用の量が用いられ
る。賦形剤としては、トウモロコシデンプン、馬鈴薯デ
ンプン、コムギコデンプン、コメデンプン、部分アルフ
ァー化デンプン、アルファ−化デンプン、有孔デンプン
等のデンプン類;無水リン酸カルシウム、沈降炭酸カル
シウム、ケイ酸カルシウム、軽質無水ケイ酸などが挙げ
られる。ここで、軽質無水ケイ酸としては、例えばサイ
リシア320(商品名、富士シリシア化学(株))、アエ
ロジル200(商品名、日本アエロジル(株))等が挙げ
られる。崩壊剤としては、カルボキシメチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボキ
シメチルスターチナトリウム、クロスカルメロースナト
リウム、クロスポビドン、低置換度ヒドロキシプロピル
セルロース、ヒドロキシプロピルスターチ等が用いられ
る。崩壊剤の具体例としては、例えばカルボキシメチル
セルロース(五徳薬品(株));クロスポビドン[IS
P Inc.(米国),BASF(ドイツ)製];クロスカル
メロースナトリウム(FMC−旭化成(株));カルボ
キシメチルセルロースカルシウム(五徳薬品(株));
カルボキシメチルスターチナトリウム(松谷化学
(株)、木村産業(株)など);低置換度ヒドロキシプ
ロピルセルロースLH11,LH21,LH31,LH
22,LH32,LH20,LH30、LH32,LH
33(いずれも信越化学(株)製)等のヒドロキシプロ
ポキシル基含量が5〜16重量%の低置換度ヒドロキシ
プロピルセルロース等が挙げられる。崩壊剤の使用量
は、固形製剤100重量部に対して、好ましくは0.5
〜25重量部、さらに好ましくは1〜15重量部であ
る。結合剤としては、例えば結晶セルロース、ヒドロキ
シプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、ポリビニルピロリドン、アラビアゴム末、ゼラ
チン、プルランなどが挙げられる。結晶セルロースの具
体例としては、例えばセオラスKG801、アビセルP
H101,PH102,PH301,PH302,PH
−F20、アビセルRC−A591NF(いずれも商品
名、旭化成(株))等が挙げられ、微結晶セルロースと
呼ばれているものも含まれる。結合剤の使用量は、固形
製剤100重量部に対して、好ましくは0.1〜50重
量部、さらに好ましくは0.5〜40重量部である。酸
味剤としては、例えばクエン酸、酒石酸、リンゴ酸、ア
スコルビン酸などが挙げられる。発泡剤としては、例え
ば炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウムなどが挙げられ
る。人工甘味料としては、例えばサッカリンナトリウ
ム、グリチルリチン二カリウム、アスパルテーム、ステ
ビア、ソーマチン、アセサルファームなどが挙げられ
る。香料としては、例えばレモン油、オレンジ油、グレ
ープフルーツ油、ストロベリー油、メントール、はっか
油などが挙げられる。滑沢剤としては、例えばステアリ
ン酸マグネシウム、ショ糖脂肪酸エステル、ポリエチレ
ングリコール、タルク、ステアリン酸、フマル酸ステア
リルナトリウムなどが挙げられる。着色剤としては、例
えば食用黄色5号、食用赤色2号、食用青色2号などの
食用色素、食用レーキ色素、三二酸化鉄などが挙げられ
る。安定化剤としては、エデト酸ナトリウム、トコフェ
ロール、シクロデキストリン等が挙げられる。pH調整
剤としては、クエン酸塩、リン酸塩、炭酸塩、酒石酸
塩、フマル酸塩、酢酸塩、アミノ酸塩などが挙げられ
る。界面活性剤として、ラウリル硫酸ナトリウム、ポリ
ソルベート80、硬化油、ポリオキシエチレン(16
0)ポリオキシプロピレン(30)グリコールなどが挙
げられる。上記した添加剤の粒子径は、特に制限されな
いが、口腔内でのザラツキ感を生じにくい500μm以
下が好ましい。
【0014】本発明の固形製剤は、例えば、製剤分野に
おいて慣用の方法を用い、不快な味を有する塩基性医薬
成分、糖類、ポリアニオン系ポリマー、矯味剤およびカ
ルボキシメチルセルロースを所望により前記した添加剤
とともに混合し、ついで圧縮成形することにより、製造
することができる。ここで、混合(造粒、乾燥、整粒等
を含む)は、例えば、高速攪拌造粒機(FM−VG−1
0;パウレック社製)、万能練合機(畑鉄工所製)、流
動造粒乾燥機(LAB−1FD−3S、FD−3SN;
パウレック社製)、箱形真空乾燥機(楠木機械)、スク
リーンミル(P−3;昭和技研)などの製剤機械を用い
て行われる。圧縮成形は、例えば固形製剤が錠剤である
場合、単発錠剤機(菊水製作所製)、ロータリー式打錠
機(菊水製作所製)などを用い、通常5〜35kN/c
2の圧力で打錠することにより行われる。
【0015】本発明の固形製剤を製造する際に、下記
(1)〜(3)の方法を用いることにより、崩壊性の優
れた固形製剤を得ることができる。このような方法によ
って製造された固形製剤においては、ポリアニオン系ポ
リマーのもたらす製剤中の強い粒子間結合力が緩和され
るため、製剤の崩壊性が向上する。 (1)不快な味を有する塩基性医薬成分、糖類およびポ
リアニオン系ポリマーを含有する組成物(以下、組成物
Aと略記する)と、糖類、矯味剤およびカルボキシメチ
ルセルロースを含有する組成物(以下、組成物Bと略記
する)とを混合し、得られる混合物を圧縮成形する方法
(組成物AおよびBに含まれる糖類の種類は、同一であ
っても、異なっていてもよい); (2)不快な味を有する塩基性医薬成分、糖類、ポリア
ニオン系ポリマーおよび矯味剤を含有する組成物(以
下、組成物Cと略記する)と、糖類およびカルボキシメ
チルセルロースを含有する組成物(以下、組成物Dと略
記する)とを混合し、得られる混合物を圧縮成形する方
法(組成物CおよびDに含まれる糖類の種類は、同一で
あっても、異なっていてもよい); (3)不快な味を有する塩基性医薬成分、糖類およびポ
リアニオン系ポリマーを含有する組成物(以下、組成物
Eと略記する)と、糖類およびカルボキシメチルセルロ
ースを含有する組成物(組成物D)とを混合し、得られ
る混合物を、矯味剤とともに圧縮成形する方法(組成物
EおよびDに含まれる糖類の種類は、同一であっても、
異なっていてもよい)。 上記した各組成物は、それぞれ前記した添加剤を含んで
いてもよい。これら組成物における各成分の含量は、目
的とする固形製剤中の各成分の含量が前記した量となる
ようにして適宜決定される。さらに、上記(1)〜
(3)の方法において、圧縮成形する際に、前記した添
加剤を添加してもよい。
【0016】本発明の固形製剤の好ましい製造法として
は、例えば下記(1a)〜(3a)の方法が挙げられ
る。 (1a)不快な味を有する塩基性医薬成分、糖類および
ポリアニオン系ポリマーを、所望により前記した添加剤
とともに、適当な混合機で混合し、得られる混合物を造
粒する。一方、糖類、矯味剤およびカルボキシメチルセ
ルロースを、所望により前記した添加剤とともに、適当
な混合機で混合し、得られる混合物を造粒する。得られ
る2種の造粒物を、所望により前記した添加剤ととも
に、混合し、ついで適当な打錠機で打錠することによっ
て、錠剤を得る。 (1b)不快な味を有する塩基性医薬成分、糖類、ポリ
アニオン系ポリマーおよび矯味剤を、所望により前記し
た添加剤とともに、適当な混合機で混合し、得られる混
合物を造粒する。一方、糖類およびカルボキシメチルセ
ルロースを、所望により前記した添加剤と適当な混合機
で混合し、造粒する。得られる2種の造粒物を、所望に
より前記した添加剤とともに、混合し、ついで適当な打
錠機で打錠することによって、錠剤を得る。 (1c)不快な味を有する塩基性医薬成分、糖類および
ポリアニオン系ポリマーを、所望により前記した添加剤
とともに、適当な混合機で混合し、得られる混合物を造
粒する。一方、糖類およびカルボキシメチルセルロース
を、所望により前記した添加剤とともに適当な混合機で
混合し、造粒する。得られる2種の造粒物を、矯味剤お
よび所望により前記した添加剤とともに、混合し、つい
で適当な打錠機で打錠することによって、錠剤を得る。 上記(1a)〜(3a)の方法において、造粒は、例え
ばスラッグ法あるいはローラーコンパクター法により、
乾式で圧縮し造粒する方法;必要により前記した結合剤
を分散あるいは溶解させた溶媒(例、水,アセトン、エ
チルアルコール、プロピルアルコールあるいはこれらの
混液など)を用いる湿式造粒法などによって行われる。
【0017】本発明は、さらに、不快な味を有する塩基
性医薬成分、糖類およびポリアニオン系ポリマーを含有
する組成物と、糖類および矯味剤を含有する組成物とを
混合し、得られる混合物を圧縮成型することを特徴とす
る固形製剤の製造法に関する。本製造法は、カルボキシ
メチルセルロースを用いない以外は、上記(1)〜
(3)の方法、好ましくは上記(1a)〜(3a)の方
法と同様にして行われる。このような方法を用いること
により、崩壊性の優れた固形製剤を得ることができる。
また、このような方法によって製造された固形製剤にお
いては、ポリアニオン系ポリマーのもたらす製剤中の強
い粒子間結合力が緩和されるため、製剤の崩壊性が向上
する。
【0018】本発明の固形製剤の形状は特に制限され
ず、丸形、キャプレット形、ドーナツ形、オブロング形
等の形状および積層錠、有核錠などのいずれであっても
よい。固形製剤は、コーティング剤によって被覆されて
いてもよく、また、識別性のためのマーク、文字さらに
は分割用の割線を付してあってもよい。ここで、コーテ
ィング基剤としては、例えば糖衣基剤、水溶性フィルム
コーティング基剤、腸溶性フィルムコーティング基剤、
徐放性フィルムコーティング基剤などが挙げられる。糖
衣基剤としては、白糖が用いられ、さらに、タルク、沈
降炭酸カルシウム、ゼラチン、アラビアゴム、プルラ
ン、カルナバロウなどから選ばれる1種または2種以上
を併用してもよい。水溶性フィルムコーティング基剤と
しては、例えばヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセル
ロース、メチルヒドロキシエチルセルロースなどのセル
ロース系高分子;ポリビニルアセタールジエチルアミノ
アセテート、アミノアルキルメタアクリレートコポリマ
ーE〔オイドラギットE(商品名)、ロームファルマ
社〕、ポリビニルピロリドンなどの合成高分子;プルラ
ンなどの多糖類などが挙げられる。
【0019】腸溶性フィルムコーティング基剤として
は、例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース フタ
レート、ヒドロキシプロピルメチルセルロース アセテ
ートサクシネート、カルボキシメチルエチルセルロー
ス、酢酸フタル酸セルロースなどのセルロース系高分
子;メタアクリル酸コポリマーL〔オイドラギットL
(商品名)、ロームファルマ社〕、メタアクリル酸コポ
リマーLD〔オイドラギットL−30D55(商品
名)、ロームファルマ社〕、メタアクリル酸コポリマー
S〔オイドラギットS(商品名)、ロームファルマ社〕
などのアクリル酸系高分子;セラックなどの天然物など
が挙げられる。徐放性フィルムコーティング基剤として
は、例えばエチルセルロースなどのセルロース系高分
子;アミノアルキルメタアクリレートコポリマーRS
〔オイドラギットRS(商品名)、ロームファルマ
社〕、アクリル酸エチル・メタアクリル酸メチル共重合
体懸濁液〔オイドラギットNE(商品名)、ロームファ
ルマ社〕などのアクリル酸系高分子などが挙げられる。
上記したコーティング基剤は、その2種以上を適宜の割
合で混合して用いてもよい。また、コーティングの際
に、例えば酸化チタン、三二酸化鉄等のような遮光剤を
用いてもよい。
【0020】本発明の固形製剤は、哺乳動物(例、マウ
ス、ラット、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ウマ、サル、
ヒトなど)に対して、経口的に安全に投与することがで
きる。該固形製剤の投与量は、不快な味を有する塩基性
医薬成分の種類、投与対象、疾患の種類などにより異な
るが、不快な味を有する塩基性医薬成分の投与量が有効
量となる範囲から選択すればよい。例えば不快な味を有
する塩基性医薬成分が塩酸ピオグリタゾンである場合、
本発明の固形製剤は、糖尿病の予防・治療に有用であ
る。該固形製剤の投与量は、成人(体重60kg)1人
あたり、塩酸ピオグリタゾンとして、7.5〜60mg
/日、好ましくは15〜60mg/日であり、この量
を、1日2〜3回に分けて投与してもよい。
【0021】本発明の固形製剤が口腔内崩壊性固形製剤
である場合、該固形製剤は、水なしで、または適量の水
とともに服用することができる。また、該固形製剤は、
口腔内で崩壊させずに服用することもできる。
【0022】以下に、「医薬成分、糖アルコール及びカ
ルボキシメチルセルロースを含有する速崩壊性固形製
剤」について詳述する。該医薬成分は、固形状、結晶
状、油状、溶液状など何れのものでもよい。該医薬成分
としては、例えば滋養強壮保健薬、解熱鎮痛消炎薬、向
精神薬、抗不安薬、抗うつ薬、催眠鎮静薬、鎮痙薬、中
枢神経作用薬、脳代謝改善剤、脳循環改善剤、抗てんか
ん剤、交感神経興奮剤、胃腸薬、制酸剤、抗潰瘍剤、鎮
咳去痰剤、鎮吐剤、呼吸促進剤、気管支拡張剤、アレル
ギー用薬、歯科口腔用薬、抗ヒスタミン剤、強心剤、不
整脈用剤、利尿薬、血圧降下剤、血管収縮薬、冠血管拡
張薬、末梢血管拡張薬、高脂血症治療剤、利胆剤、抗生
物質、化学療法剤、糖尿病治療剤、骨粗しょう症治療
剤、骨格筋弛緩薬、抗リウマチ薬、ホルモン剤、アルカ
ロイド系麻薬、サルファ剤、痛風治療薬、血液凝固阻止
剤、抗悪性腫瘍剤などが挙げられる。これら医薬成分
は、それぞれの医薬成分が有する薬効に悪影響が生じな
い限り2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。
【0023】ここで、滋養強壮保健薬としては、例えば
ビタミンA、ビタミンD、ビタミンE(酢酸d−α−ト
コフェロールなど)、ビタミンB1(ジベンゾイルチア
ミン、フルスルチアミン塩酸塩など)、ビタミンB2
(酪酸リボフラビンなど)、ビタミンB6(塩酸ピリド
キシンなど)、ビタミンC(アスコルビン酸、L−アス
コルビン酸ナトリウムなど)、ビタミンB12(酢酸ヒド
ロキソコバラミン、シアノコバラミンなど)などのビタ
ミン;カルシウム、マグネシウム、鉄などのミネラル;
タンパク;アミノ酸;オリゴ糖;生薬などが含まれる。
解熱鎮痛消炎薬としては、例えばアスピリン、アセトア
ミノフェン、エテンザミド、イブプロフェン、塩酸ジフ
ェンヒドラミン、サリチル酸ジフェンヒドラミン、タン
ニン酸ジフェンヒドラミン、dl-マレイン酸クロルフェ
ニラミン、リン酸ジヒドロコデイン、ノスカピン、塩酸
メチルエフェドリン、塩酸フェニルプロパノールアミ
ン、カフェイン、無水カフェイン、セラペプターゼ、塩
化リゾチーム、トルフェナム酸、メフェナム酸、ジクロ
フェナクナトリウム、フルフェナム酸、サリチルアミ
ド、アミノピリン、ケトプロフェン、インドメタシン、
ブコローム、ペンタゾシンなどが挙げられる。向精神薬
としては、例えばクロルプロマジン、レセルピンなどが
挙げられる。抗不安薬としては、例えばアルプラゾラ
ム、クロルジアゼポキシド、ジアゼパムなどが挙げられ
る。抗うつ薬としては、例えばイミプラミン、塩酸マプ
ロチリン、アンフェタミンなどが挙げられる。催眠鎮静
薬としては、例えばエスタゾラム、ニトラゼパム、ジア
ゼパム、ペルラピン、フェノバルビタールナトリウムな
どが挙げられる。鎮痙薬としては、例えば塩酸メクリジ
ン、ジメンヒドリナート、臭化水素酸スコポラミン、塩
酸パパベリンなどが挙げられる。中枢神経作用薬として
は、例えばシチコリンなどが挙げられる。脳代謝改善剤
としては、例えば塩酸メクロフェニキセート、塩酸ドネ
ペジルなどが挙げられる。脳循環改善剤としては、例え
ばビンポセチンなどが挙げられる。抗てんかん剤として
は、例えばフェニトイン、カルバマゼピンなどが挙げら
れる。交感神経興奮剤としては、例えば塩酸イソプロテ
レノールなどが挙げられる。胃腸薬としては、例えばジ
アスターゼ、含糖ペプシン、ロートエキス、セルラーゼ
AP3、リパーゼAP、ケイヒ油などの健胃消化剤;塩
化ベルベリン、耐性乳酸菌、ビフィズス菌などの整腸
剤;塩酸セトラキサートなどが挙げられる。制酸剤とし
ては、例えば炭酸マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、合成ヒドロタルサ
イト、沈降炭酸カルシウム、酸化マグネシウムなどが挙
げられる。抗潰瘍剤としては、例えばランソプラゾー
ル、オメプラゾール、ラベプラゾール、ファモチジン、
シメチジン、塩酸ラニチジンなどが挙げられる。
【0024】鎮咳去痰剤としては、例えば塩酸クロペラ
スチン、臭化水素酸デキストロメルトファン、テオフィ
リン、グァヤコールスルホン酸カリウム、グアイフェネ
シン、リン酸コデイン、塩酸フェニルプロパノールアミ
ン、塩酸ブロムヘキシン、塩酸アンブロキソールなどが
挙げられる。鎮吐剤としては、例えば塩酸ジフェニドー
ル、メトクロプラミドなどが挙げられる。呼吸促進剤と
しては、例えば酒石酸レバロルファンなどが挙げられ
る。気管支拡張剤としては、例えばテオフィリン、硫酸
サルブタモールなどが挙げられる。アレルギー用薬とし
ては、例えばアンレキサノクス、セラトロダスト、塩酸
イソチペンジル、塩酸プロメタジン、メチレンジサリチ
ル酸プロメタジン、フマル酸クレマスチン、マレイン酸
クロルフェニラミン、フマル酸ケトチフェン、酒石酸ア
リメマジン、塩酸アゼラスチン、フマル酸エメダスチ
ン、塩酸エピナスチン、イブジラストオキサトミドなど
が挙げられる。歯科口腔用薬としては、例えばオキシテ
トラサイクリン、トリアムシノロンアセトニド、塩酸ク
ロルヘキシジン、リドカインなどが例示される。抗ヒス
タミン剤としては、例えば塩酸ジフェンヒドラミン、プ
ロメタジン、塩酸イソチペンジル、dl-マレイン酸クロ
ルフェニラミンなどが挙げられる。強心剤としては、例
えばカフェイン、ジゴキシンなどが挙げられる。不整脈
用剤としては、例えば塩酸プロカインアミド、塩酸プロ
プラノロール、ピンドロールなどが挙げられる。利尿薬
としては、例えばキサンチン誘導体(例、サリチル酸ナ
トリウムテオブロミン、サリチル酸カルシウムテオブロ
ミン等)、チアジド系製剤(例、エチアジド、シクロペ
ンチアジド、トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチア
ジド、ヒドロフルメチアジド、ベンチルヒドロクロロチ
アジド、ペンフルチジド、ポリチアジド、メチクロチア
ジド等)、抗アルドステロン製剤(例、スピロノラクト
ン、トリアムテレン等)、炭酸脱水酵素阻害剤(例、ア
セタゾラミド等)、クロルベンゼンスルホンアミド系製
剤(例、クロルタリドン、メフルシド、インダパミド
等)、アゾセミド、イソソルビド、エタクリン酸、ピレ
タニド、ブメタニド、フロセミド等が挙げられる。血圧
降下剤としては、例えばアンジオテンシン変換酵素阻害
剤(例、塩酸デラプリル、カプトプリル、エナラプリル
等)、アンジオテンシンII拮抗剤(例、カンデサルタン
シレキセチル、ロサルタン、エプロサルタン、バルサン
タン、テルミサルタン、イルベサルタン、タソサルタン
等)、カルシウム拮抗剤(例、塩酸マニジピン、ニフェ
ジピン、アムロジピン、エホニジピン、ニカルジピン
等)、カリウムチャンネル開口薬(例、レブクロマカリ
ム、L-27152、AL 0671、NIP-121など)、クロニジン、
塩酸ヒドララジン、塩酸ラベタロール、メチルドパ等が
挙げられる。血管収縮剤としては、例えば塩酸フェニレ
フリンなどが挙げられる。冠血管拡張剤としては、例え
ば塩酸カルボクロメン、モルシドミン、塩酸ペラパミル
などが挙げられる。末梢血管拡張薬としては、例えばシ
ンナリジンなどが挙げられる。高脂血症治療剤として
は、例えばHMG-CoA還元酵素阻害剤(例、セリバスタチ
ンナトリウム、シンバスタチン、プラバスタチンナトリ
ウム、フルバスタチンナトリウム、アトルバスタチン、
イタバスタチン、ロバスタチンなど)、スクアレン合成
酵素阻害剤、フィブラート系化合物(例、ベザフィブラ
ート、クロフィブラート、シムフィブラート、クリノフ
ィブラート等)、ACAT阻害剤(例、アバシマイブ
(Avasimibe)、エフルシマイブ(Eflucimibe)な
ど)、陰イオン交換樹脂(例、コレスチラミンなど)、
プロブコール、ニコチン酸系薬剤(例、ニコモール(nic
omol)、ニセリトロール(niceritrol)など)、イコサペ
ント酸エチル、植物ステロール(例、ソイステロール(s
oysterol)、ガンマオリザノール(γ−oryzanol)など)
等が挙げられる。利胆剤としては、例えばデヒドロコー
ル酸、トレピプトンなどが挙げられる。抗生物質として
は、例えばセファレキシン、セファクロル、アモキシシ
リン、塩酸ピプメシリナム、塩酸セフォチアムヘキセチ
ル、セファドロキシル、セフィキシム、セフジトレンピ
ボキシル、セフテラムピボキシル、セフポドキシミプロ
キセチルなどのセフェム系抗生物質;アンピシリン、シ
クラシン、ナリジクス酸、エノキサシンなどの合成抗菌
剤;カルモナムナトリウムなどのモノバクタム系抗生物
質;エリスロマイシン、クラリスロマイシン、キタサマ
イシン、ジョサマイシン、ミデカマイシン、ロキシスタ
マイシン、アジスロマイシンなどのマクロライド系抗生
物質;ペネム系抗生物質;カルバペネム系抗生物質など
が挙げられる。化学療法剤としては、例えばスルファメ
チゾールなどが挙げられる。糖尿病治療剤としては、例
えば、インスリン抵抗性改善剤(例、塩酸ピオグリタゾ
ン、トログリダゾン、マレイン酸ロシグリタゾン、GI
−262570、JTT−501、MCC−555、Y
M−440、KRP−297、CS−011、FK−6
14等)、α−グルコシダーゼ阻害剤(例、ボグリボー
ス、アカルボース、ミグリトール、エミグリテート
等)、ビグアナイド剤(例、フェンホルミン、塩酸メト
ホルミン、塩酸ブホルミン等)、インスリン分泌促進剤
[スルホニルウレア剤(例、トルブタミド、グリベンク
ラミド、グリクラジド、クロルプロパミド、トラザミ
ド、アセトヘキサミド、グリクロピラミド、グリメピリ
ド、グリピザイド、グリブゾール等)、レパグリニド、
セナグリニド、ナテグリニド、ミチグリニドまたはその
カルシウム塩水和物、GLP−1]、アミリンアゴニス
ト(例、プラムリンチド等)、フォスフォチロシンフォ
スファターゼ阻害剤(例、バナジン酸等)、ジペプチジ
ルペプチダーゼIV阻害剤(例、NVP−DPP−27
8、PT−100、P32/98、LAF−237等)、
β3アゴニスト(例、CL−316243、SR−58
611−A、UL−TG−307、SB−22655
2,AJ−9677、BMS−196085、AZ40
140等)、糖新生阻害剤(例、グリコーゲンホスホリ
ラーゼ阻害剤、グルコース−6−ホスファターゼ阻害
剤、グルカゴン拮抗剤等)、SGLT(sodium-glucose
cotransporter)阻害剤(例、T−1095等)、ア
ルドース還元酵素阻害剤(例、トルレスタット、エパル
レスタット、ゼナレスタット、ゾポルレスタット、ミナ
ルレスタット、フィダレスタット、SNK−860、C
T−112等)等が挙げられる。
【0025】骨粗しょう症治療剤としては、例えばアル
ファカルシドール(alfacalcidol)、カルシトリオール
(calcitriol)、エルカルトニン(elcaltonin)、サケ
カルシトニン(calcitonin salmon)、エストリオール
(estriol)、イプリフラボン(ipriflavone)、パミド
ロン酸二ナトリウム(pamidronate disodium)、アレ
ンドロン酸ナトリウム水和物(alendronate sodium h
ydrate)、インカドロン酸二ナトリウム(incadronate
disodium)等が挙げられる。骨格筋弛緩薬としては、
メトカルバモールなどが挙げられる。抗リウマチ薬とし
ては、メソトレキセート、ブシラミンなどが挙げられ
る。ホルモン剤としては、例えばリオチロニンナトリウ
ム、リン酸デキメタゾンナトリウム、プレドニゾロン、
オキセンドロン、酢酸リュープロレリンなどが挙げられ
る。アルカロイド系麻薬としては、例えばアヘン、塩酸
モルヒネ、硫酸モルヒネ、トコン、塩酸オキシコドン、
塩酸アヘンアルカロイド、塩酸コカインなどが挙げられ
る。サルファ剤としては、例えばスルフィソミジン、ス
ルファメチゾールなどが挙げられる。痛風治療薬として
は、例えばアロプリノール、コルヒチンなどが挙げられ
る。血液凝固阻止剤としては、例えばジクマロールが挙
げられる。抗悪性腫瘍剤としては、例えば5−フルオロ
ウラシル、ウラシル、マイトマイシンなどが挙げられ
る。なかでも、医薬成分としては、血圧降下剤、糖尿病
治療剤、利尿剤などが好ましく、塩酸マニジピン、ボグ
リボース、カンデサルタンシレキセチル、ヒドロクロロ
チアジド、塩酸ピオグリタゾンなどがさらに好ましい。
また、2種以上の医薬成分を組み合わせて用いる場合の
好適な組み合わせの例としては、血圧降下剤と利尿剤と
の組み合わせ(好ましくはカンデサルタンシレキセチル
とヒドロクロロチアジドとの組み合わせ)などが挙げら
れる。
【0026】上述の各種医薬成分は、それらが塩を形成
している場合には、遊離体として用いてもよい。また、
上述の各種医薬成分は、それらが塩を形成し得る遊離体
である場合、塩として用いてもよい。このような塩とし
ては、薬理学的に許容し得る塩、例えば無機塩基との
塩、有機塩基との塩、無機酸との塩、有機酸との塩、塩
基性または酸性アミノ酸との塩などが挙げられる。無機
塩基との塩の好適な例としては、例えばナトリウム,カ
リウムなどのアルカリ金属;カルシウム,マグネシウム
などのアルカリ土類金属;アルミニウム、アンモニウム
などとの塩が挙げられる。有機塩基との塩の好適な例と
しては、例えばトリメチルアミン、トリエチルアミン、
ピリジン、ピコリン、エタノールアミン、ジエタノール
アミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミ
ン、N,N−ジベンジルエチレンジアミンなどとの塩が
挙げられる。無機酸との塩の好適な例としては、例えば
塩酸、臭化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸などとの塩が挙
げられる。有機酸との塩の好適な例としては、例えばギ
酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、フマール酸、シュウ酸、
酒石酸、マレイン酸、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、
メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエン
スルホン酸などとの塩が挙げられる。塩基性アミノ酸と
の塩の好適な例としては、例えばアルギニン、リジン、
オルニチンなどとの塩が挙げられ、酸性アミノ酸との塩
の好適な例としては、例えばアスパラギン酸、グルタミ
ン酸などとの塩が挙げられる。
【0027】上記医薬成分は、一般に医療、食品分野な
どで用いられる希釈剤などによって希釈されたものであ
ってもよい。また、医薬成分は、苦味のマスキングなど
を目的として、後述のコーティング剤でコーティングさ
れていてもよい。本発明の速崩壊性固形製剤中の医薬成
分の含量は、該成分の種類、投与量などにより異なる
が、固形製剤100重量部に対して、通常0.01〜4
0重量部、好ましくは0.01〜20重量部である。
【0028】本発明の速崩壊性固形製剤において用いら
れる糖アルコールとしては、前記固形製剤において例示
したものが挙げられる。本発明の速崩壊性固形製剤中の
糖アルコールの含量は、該固形製剤100重量部に対し
て、通常5〜97重量部、好ましくは10〜90重量
部、さらに好ましくは44〜90重量部である。また、
糖アルコールをカルボキシメチルセルロース1重量部に
対して、1〜100重量部、好ましくは2〜50重量部
用いることにより、優れた崩壊性を有する固形製剤が得
られる。
【0029】本発明の速崩壊性固形製剤において用いら
れるカルボキシメチルセルロースとしては、前記固形製
剤において例示したものが挙げられ、前記固形製剤の場
合と同様の量が用いられる。
【0030】本発明の速崩壊性固形製剤の剤形として
は、例えば錠剤、顆粒、細粒、丸剤などが挙げられる。
なかでも、錠剤が好ましい。本発明において、速崩壊性
とは、口腔内、水中あるいは胃内で、固形製剤が短時間
(例えば5〜90秒程度)内に崩壊する性質を意味す
る。本発明の速崩壊性固形製剤の口腔内での崩壊時間
(健康な成人男子及び女子の口腔内の唾液で固形製剤が
完全に崩壊するまでの時間)は、速崩壊性固形製剤の剤
形、大きさなどによって異なるが、例えば速崩壊性固形
製剤が錠剤である場合、通常5〜90秒、好ましくは5
〜60秒、さらに好ましくは5〜30秒程度である。本
発明の速崩壊性固形製剤は、さらに好ましくは口腔内速
崩壊性固形製剤である。該口腔内速崩壊性固形製剤は、
薬剤の嚥下が困難な患者、高齢者、小児用の服用しやす
い製剤として、また一般成人の緊急時の安全な製剤とし
て、各種疾患の予防および治療に有用である。本発明の
速崩壊性固形製剤の硬度(錠剤硬度計による測定値)
は、好ましくは15〜200N、さらに好ましくは15
〜150N程度である。
【0031】本発明の速崩壊性固形製剤は、製剤分野に
おいて慣用の添加剤を含有していてもよい。このような
添加剤としては、例えば賦形剤、崩壊剤、結合剤、酸味
料、発泡剤、人工甘味料、香料、滑沢剤、着色剤、安定
化剤、pH調整剤、界面活性剤、矯味剤などが挙げられ
る。これらは2種以上を適宜の割合で混合して用いても
よい。これら添加剤としては、前記固形製剤において例
示したものが挙げられ、これらは、製剤分野において慣
用の量が用いられる。該添加剤の粒子径は、特に制限が
ないが、口腔内でのザラツキ感を生じにくい粒子径50
0μm以下が好ましい。
【0032】さらに、本発明の速崩壊性固形製剤は、ポ
リアニオン系ポリマー、矯味剤などの添加剤を含有して
いてもよい。これらは2種以上を適宜の割合で混合して
用いてもよい。本発明で用いられる医薬成分が不快な味
(例えば、苦味、辛味、刺激味など)を有する塩基性医
薬成分である場合、これらの添加剤を用いることによ
り、医薬成分の不快な味が隠蔽された速崩壊性固形製剤
を得ることができる。ポリアニオン系ポリマーおよび矯
味剤としては、前記固形製剤において例示したものが挙
げられ、これらは、前記固形製剤の場合と同様の量が用
いられる。
【0033】本発明の速崩壊性固形製剤は、例えば、製
剤分野において慣用の方法を用い、医薬成分、糖アルコ
ールおよびカルボキシメチルセルロースを所望により前
記した添加剤とともに混合し、ついで圧縮成形すること
により、製造することができる。ここで、混合(造粒、
乾燥、整粒等を含む)および圧縮成形は、前記固形製剤
の場合と同様にして行われる。本発明の速崩壊性固形製
剤は、医薬成分および糖アルコール類を含有する組成物
(以下、組成物Aaと略記する)と、糖アルコールおよ
びカルボキシメチルセルロースを含有する組成物(以
下、組成物Bbと略記する)とを混合し、得られる混合
物を圧縮成形することによっても製造できる。なお、上
記した組成物AaおよびBbに含まれる糖アルコールの
種類は、同一であっても、異なっていてもよい。また、
これら組成物は、前記した添加剤を含んでいてもよい。
組成物AaおよびBbにおける各成分の含量は、目的と
する速崩壊性固形製剤中の各成分の含量が前記した量と
なるようにして適宜決定される。
【0034】本発明の速崩壊性固形製剤の好ましい製造
法としては、以下のような方法が挙げられる。医薬成
分、糖アルコールおよびカルボキシメチルセルロース
を、所望により前記した添加剤とともに適当な混合機で
混合し、造粒後、適当な打錠機で打錠することによっ
て、錠剤を得ることができる。ここで、造粒は、例えば
スラッグ法あるいはローラーコンパクター法により、乾
式で圧縮し造粒する方法;必要により前記した結合剤を
分散あるいは溶解させた溶媒(例、水,アセトン,エチ
ルアルコール,プロピルアルコールあるいはこれらの混
液など)を用いる湿式造粒法などによって行われる。
【0035】本発明の速崩壊性固形製剤において、カル
ボキシメチルセルロースナトリウム、アルギン酸ナトリ
ウムなどのポリアニオン系ポリマーを使用する場合、医
薬成分、糖アルコールおよびポリアニオン系ポリマーを
含有する組成物(以下、組成物Ccと略記する)と、糖
アルコールおよびカルボキシメチルセルロースを含有す
る組成物(以下、組成物Ddと略記する)とを混合し、
得られる混合物を圧縮成形する方法を用いることによ
り、崩壊性の優れた固形製剤を得ることができる。この
ような方法によって製造された速崩壊性固形製剤におい
ては、ポリアニオン系ポリマーのもたらす製剤中の強い
粒子間結合力が緩和されるため、製剤の崩壊性が向上す
る。なお、上記した組成物CcおよびDdに含まれる糖
アルコールの種類は、同一であっても、異なっていても
よい。また、これら組成物は、前記した添加剤を含んで
いてもよい。組成物CcおよびDdにおける各成分の含
量は、目的とする速崩壊性固形製剤中の各成分の含量が
前記した量となるようにして適宜決定される。ポリアニ
オン系ポリマーを使用する場合の速崩壊性固形製剤の好
ましい製造法としては、以下のような方法が挙げられ
る。医薬成分、糖アルコールおよびポリアニオン系ポリ
マーを、所望により前記した添加剤とともに適当な混合
機で混合して得られる組成物を造粒する。一方、糖アル
コールおよびカルボキシメチルセルロースを、所望によ
り前記した添加剤とともに適当な混合機で混合して得ら
れる組成物を造粒する。上記した2種の造粒物を、所望
により前記した添加剤とともに混合し、得られる混合物
を適当な打錠機で打錠することによって、錠剤を得るこ
とができる。
【0036】本発明の速崩壊性固形製剤は、細粒状の核
を、製剤分野において慣用の方法により、医薬成分、糖
アルコール、カルボキシメチルセルロースで、所望によ
り前記した添加剤を用いて被覆することによって製造す
ることもできる。本発明の速崩壊性固形製剤の形状は特
に制限されず、丸形、キャプレット形、ドーナツ形、オ
ブロング形等の形状および積層錠、有核錠などのいずれ
であってもよい。本発明の速崩壊性固形製剤は、味・臭
気のマスキング、腸溶性化または徐放化などを目的とす
るコーティング剤によって被覆されていてもよく、ま
た、識別性のためのマーク、文字さらには分割用の割線
を付してあってもよい。該コーティング基剤としては、
前記固形製剤において例示したものが挙げられ、これら
は2種以上を適宜の割合で混合して用いてもよい。ま
た、コーティングの際に、例えば酸化チタン、三二酸化
鉄等のような遮光剤を用いてもよい。
【0037】本発明の速崩壊性固形製剤は、哺乳動物
(例、マウス、ラット、ウサギ、ネコ、イヌ、ウシ、ウ
マ、サル、ヒトなど)に対して、経口的に安全に投与す
ることができる。該速崩壊性固形製剤の投与量は、医薬
成分の種類、投与対象、疾患の種類などにより異なる
が、医薬成分の投与量が有効量となる範囲から選択すれ
ばよい。例えば医薬成分が塩酸ピオグリタゾンである場
合、本発明の速崩壊性固形製剤は、糖尿病の予防・治療
に有用である。該速崩壊性固形製剤の投与量は、成人
(体重60kg)1人あたり、塩酸ピオグリタゾンとし
て、7.5〜60mg/日、好ましくは15〜60mg
/日であり、この量を、1日2〜3回に分けて投与して
もよい。例えば医薬成分が塩酸マニジピンである場合、
本発明の速崩壊性固形製剤は、高血圧症などの予防・治
療に有用である。該速崩壊性固形製剤の投与量は、成人
(体重60kg)1人あたり、塩酸マニジピンとして、
1〜100mg/日、好ましくは5〜20mg/日であ
り、この量を、1日2〜3回に分けて投与してもよい。
例えば医薬成分がボグリボースである場合、本発明の速
崩壊性固形製剤は、肥満症、脂肪過多症、過脂肪血症、
糖尿病などの予防・治療に有用である。該固形製剤の投
与量は、成人(体重60kg)1人あたり、ボグリボー
スとして、0.01〜30mg/日、好ましくは0.1
〜3mg/日であり、この量を、1日2〜3回に分けて
投与してもよい。例えば医薬成分がカンデサルタンシレ
キセチルである場合、本発明の速崩壊性固形製剤は、高
血圧症、心臓病、脳卒中、腎疾患などの予防・治療に有
用である。該速崩壊性固形製剤の投与量は、成人(体重
60kg)1人あたり、カンデサルタンシレキセチルと
して、1〜50mg/日、好ましくは2〜30mg/日
であり、この量を、1日2〜3回に分けて投与してもよ
い。
【0038】本発明の速崩壊性固形製剤が口腔内崩壊性
固形製剤である場合、該速崩壊性固形製剤は、水なし
で、または適量の水とともに服用することができる。ま
た、該速崩壊性固形製剤は、口腔内で崩壊させずに服用
することもできる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に実施例および試験例を挙げ
て本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに
より限定されるものではない。
【0040】
【実施例】実施例1 塩酸ピオグリタゾン350g、カルボキシメチルセルロ
ースナトリウム(五徳薬品)150g、D−マンニトー
ル(東和化成)400g、低置換度ヒドロキシプロピル
セルロースLH−30(信越化学)100gを高速撹拌
造粒機(パウレック社、FM−VG−10)に仕込み、
精製水300gを添加しながら造粒後、真空乾燥して、
造粒物(以下、造粒物Aと略記する)を得た。一方、D
―マンニトール1891.6g、カルボキシメチルセル
ロース(五徳薬品)360g、グルタミン酸ナトリウム
(武田薬品工業)36gを流動造粒乾燥機(パウレック
社,FD−3SN型)に仕込み、D−マンニトール7
0.8gを含む精製水778.3gを噴霧しながら、造
粒後、乾燥工程を経て造粒物(以下、造粒物Bと略記す
る)を得た。造粒物A 31.49g、造粒物B 6
6.51g、アスパルテーム(味の素)1g、ショ糖脂
肪酸エステル(三菱化学フーズ)2gを混合した。得ら
れる混合末を打錠機(島津製作所,オートグラフ AG
−5000B、錠剤サイズ11.5mmφ、圧縮圧10
kN/cm2)を用いて打錠し、1錠当たり450mg
の錠剤を得た。
【0041】実施例2 実施例1で得られた混合末を打錠機(島津製作所,オー
トグラフ AG−5000B、錠剤サイズ10.0mm
φ、圧縮圧12.3kN/cm2)を用いて打錠し、1
錠当たり300mgの錠剤を得た。 実施例3 D―マンニトール2226.7g、カルボキシメチルセ
ルロース252g、結晶セルロース(旭化成)108
g、グルタミン酸ナトリウム18gを流動造粒乾燥機
(パウレック社,FD−3SN型)に仕込み、D−マン
ニトール80.6gを含む精製水886.2gを噴霧し
ながら、造粒後、乾燥工程を経て造粒物(以下、造粒物
Cと略記する)を得た。実施例1で得た造粒物A 2
3.61g、造粒物C 74.59g、アスパルテーム
0.8g、ショ糖脂肪酸エステル1gを混合した。得ら
れる混合末を打錠機(島津製作所,オートグラフ AG
−5000B、錠剤サイズ9.0mmφ、圧縮圧14.
7kN/cm2)を用いて打錠し、1錠当たり200m
gの錠剤を得た。 実施例4 カルボキシメチルセルロースナトリウムをアルギン酸ナ
トリウム(紀文フードケミファ)に置き換え、さらにD
−マンニトールをエリスリトール(日研化学)に置き換
える以外は実施例1と同様にして、錠剤を製造した。
【0042】実施例5 塩酸ピオグリタゾン350g、カルボキシメチルセルロ
ースナトリウム(五徳薬品)88g、D−マンニトール
(東和化成)362g、低置換度ヒドロキシプロピルセ
ルロースLH−30(信越化学)100gを流動造粒乾
燥機(パウレック社、FD−3SN)に仕込み、D―マ
ンニトール100gを含む精製水1000gを噴霧しな
がら、造粒後、乾燥工程を経て、造粒物(以下、造粒物
Jと略記する)を得た。一方、D―マンニトール160
0.4g、カルボキシメチルセルロース(五徳薬品)3
50g、グルタミン酸ナトリウム(武田薬品工業)70
gを流動造粒乾燥機(パウレック社,FD−3SN型)
に仕込み、D−マンニトール62.5gを含む精製水6
25gを噴霧しながら、造粒後、乾燥工程を経て造粒物
(以下、造粒物Kと略記する)を得た。造粒物J 3
1.49g、造粒物K 59.51g、アスパルテーム
(味の素)1.5g、サイリシア320(商品名、富士
シリシア化学)5g、ストロベリーデュラローム(フィ
ルメニッヒ)0.5g、ショ糖脂肪酸エステル2gを混
合した。得られる混合末を打錠機(島津製作所,オート
グラフ AG−5000B、錠剤サイズ11.5mm
φ、圧縮圧10kN/cm2)を用いて打錠し、1錠当
たり450mgの錠剤を得た。
【0043】実施例6 塩酸マニジピン60g、乳糖180.6g(フロイント
産業)、トウモロコシデンプン(日本コーンスターチ)
9g、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースLH−3
1(信越化学)45gを流動造粒乾燥機(パウレック
社,LAB−1型)に仕込み、ヒドロキシプロピルセル
ロース(日本曹達)6gを含む精製水100gを噴霧し
ながら、造粒後、乾燥工程を経て造粒物(以下、造粒物
Dと略記する)を得た。一方、D―マンニトール25
6.5g、カルボキシメチルセルロース60gおよび結
晶セルロース18gを流動造粒乾燥機(パウレック社,
LAB−1型)に仕込み、D−マンニトール10gを含
む精製水100gを噴霧しながら、造粒後、乾燥工程を
経て造粒物(以下、造粒物Eと略記する)を得た。造粒
物D 40.08g、造粒物E 57.42g、アスパ
ルテーム1gおよびステアリン酸マグネシウム(太平化
学産業)1.5gを混合した。得られる混合末を打錠機
(島津製作所,オートグラフ AG−5000B、錠剤
サイズ9.5mmφ、圧縮圧10kN/cm2)を用い
て打錠し、1錠当たり250mgの錠剤を得た。
【0044】実施例7 乳糖400gを流動造粒乾燥機(パウレック社,LAB
−1型)に仕込み、ヒドロキシプロピルセルロース4g
およびボグリボース4gを含む精製水100gを噴霧し
ながら、造粒後、乾燥工程を経て造粒物(以下、造粒物
Fと略記する)を得た。一方、D―マンニトール24
6.6g、カルボキシメチルセルロース40gおよび結
晶セルロース12gを流動造粒乾燥機(パウレック社,
LAB−1型)に仕込み、D−マンニトール10gを含
む精製水100gを噴霧しながら、造粒後、乾燥工程を
経て造粒物(以下、造粒物Gと略記する)を得た。造粒
物F 20.35g、造粒物G 77.15g、アスパ
ルテーム1gおよびステアリン酸マグネシウム1.5g
を混合した。得られる混合末を打錠機(島津製作所,オ
ートグラフ AG−5000B、錠剤サイズ9.0mm
φ、圧縮圧14.7kN/cm2)を用いて打錠し、1
錠当たり200mgの錠剤を得た。
【0045】実施例8 カンデサルタンシレキセチル40g、エリスリトール
(日研化学)250g、トウモロコシデンプン15gを
流動造粒乾燥機(パウレック社,LAB−1型)に仕込
み、ヒドロキシプロピルセルロース10gを含む精製水
120gを噴霧しながら、造粒後、乾燥工程を経て造粒
物(以下、造粒物Hと略記する)を得た。一方、D―マ
ンニトール227.2g、カルボキシメチルセルロース
40gおよび結晶セルロース12gを流動造粒乾燥機
(パウレック社,LAB−1型)に仕込み、D−マンニ
トール10gを含む精製水100gを噴霧しながら、造
粒後、乾燥工程を経て造粒物(以下、造粒物Iと略記す
る)を得た。造粒物H 25.2g、造粒物I 72.
3g、アスパルテーム1gおよびステアリン酸マグネシ
ウム1.5gを混合した。得られる混合末を打錠機(島
津製作所,オートグラフ AG−5000B、錠剤サイ
ズ9.5mmφ、圧縮圧14.7kN/cm2)を用い
て打錠し、1錠当たり250mgの錠剤を得た。
【0046】比較例1 カルボキシメチルセルロースナトリウムをD−マンニト
ールに置き換える以外は実施例1と同様にして、錠剤を
製造した。 比較例2 カルボキシメチルセルロースナトリウムをD−マンニト
ールに置き換える以外は実施例3と同様にして、錠剤を
製造した。
【0047】試験例1 前述の実施例及び比較例で得られた錠剤の苦味の判定
を、下記試験法を用いて行った。結果を表1に示す。 (1)苦味の判定 健康な成人男子3名において、錠剤を口腔内で崩壊させ
たときの苦味を下記の基準で判定した。 −:殆ど不快な味または苦味を感じない +:不快な味または苦味を感じる ++:かなり不快な味または苦味を感じる[表1] 錠剤 苦味 実施例1の錠剤 − 実施例2の錠剤 − 実施例3の錠剤 − 実施例4の錠剤 −実施例5の錠剤 − 比較例1の錠剤 ++比較例2の錠剤 ++ 表1に示したように、本発明の固形製剤では、不快な味
を有する塩基性医薬成分の不快な味が十分に隠蔽され
た。 試験例2 前述の実施例及び比較例で得られた錠剤の錠剤硬度およ
び口腔内崩壊時間を下記試験法によって測定した。結果
を表2に示す。 (1)硬度試験 錠剤硬度計(富山産業(株)製)を用いた。結果は5錠
の平均値で示した。 (2)口腔内崩壊時間 健康な成人男子3名において、錠剤が口腔内の唾液のみ
で完全に崩壊するまでの時間を測定した。 [表2] 錠剤 硬度(N) 口腔内崩壊時間 (秒) 実施例1の錠剤 52 20 実施例2の錠剤 63 17 実施例3の錠剤 62 11 実施例4の錠剤 48 23 実施例5の錠剤 78 28 実施例6の錠剤 48 20 実施例7の錠剤 51 16 実施例8の錠剤 44 23 比較例1の錠剤 32 143 表2に示したように、本発明の固形製剤および速崩壊性
固形製剤は、速やかな崩壊性と適度な製剤強度(錠剤の
硬度)を有する。
【0048】
【発明の効果】本発明の固形製剤は、不快な味を有する
塩基性医薬成分の不快な味が十分に隠蔽され、かつ速や
かな崩壊性、適度な製剤強度、長期間にわたる保存安定
性などの優れた特性を有する。また、本発明の固形製剤
は、優れた製造性を示す。本発明の製造法によれば、目
的とする固形製剤を、簡便な操作で、かつ高収率で製造
することができる。本発明の速崩壊性固形製剤は、速や
かな崩壊性、適度な製剤強度、長時間にわたる保存安定
性などの優れた特性を有する。また、本発明の速崩壊性
固形製剤は、優れた製造性を示す。本発明の製造法によ
れば、目的とする速崩壊性固形製剤を、簡便な操作で、
かつ高収率で製造することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/549 A61K 31/549 47/10 47/10 47/18 47/18 47/24 47/24 47/36 47/36 47/38 47/38 A61P 3/10 A61P 3/10 7/10 7/10 9/12 9/12 Fターム(参考) 4C076 AA36 BB22 CC11 DD38 DD51T DD62T DD67 EE32 EE33B EE36B FF06 FF33 4C086 AA01 BC50 BC62 BC82 BC87 GA07 GA08 GA10 GA12 MA03 MA05 MA08 MA10 MA35 MA57 NA02 NA11 ZA42 ZA83 ZC35 ZC50 4C206 AA01 FA29 MA03 MA05 MA55 MA77 NA02 NA11 ZC35

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1)不快な味を有する塩基性医薬成分、
    2)糖類、3)ポリアニオン系ポリマー、4)矯味剤お
    よび5)カルボキシメチルセルロースを含有する固形製
    剤。
  2. 【請求項2】速崩壊性固形製剤である請求項1記載の製
    剤。
  3. 【請求項3】口腔内速崩壊性固形製剤である請求項2記
    載の製剤。
  4. 【請求項4】錠剤である請求項1記載の製剤。
  5. 【請求項5】不快な味を有する塩基性医薬成分が塩酸ピ
    オグリタゾンである請求項1記載の製剤。
  6. 【請求項6】糖類が糖アルコールである請求項1記載の
    製剤。
  7. 【請求項7】糖アルコールがマンニトール、エリスリト
    ール、トレハロースまたはキシリトールである請求項6
    記載の製剤。
  8. 【請求項8】糖アルコールがマンニトールである請求項
    6記載の製剤。
  9. 【請求項9】ポリアニオン系ポリマーがカルボキシメチ
    ルセルロースナトリウムまたはアルギン酸ナトリウムで
    ある請求項1記載の製剤。
  10. 【請求項10】ポリアニオン系ポリマーがカルボキシメ
    チルセルロースナトリウムである請求項1記載の製剤。
  11. 【請求項11】矯味剤がグルタミン酸ナトリウム、5’
    −イノシン酸ナトリウム、5’−グアニル酸ナトリウム
    またはアスパラギン酸ナトリウムである請求項1記載の
    製剤。
  12. 【請求項12】矯味剤がグルタミン酸ナトリウムである
    請求項1記載の製剤。
  13. 【請求項13】糖類を固形製剤100重量部に対して、
    5〜97重量部含有する請求項1記載の製剤。
  14. 【請求項14】ポリアニオン系ポリマーを固形製剤10
    0重量部に対して、1〜50重量部含有する請求項1記
    載の製剤。
  15. 【請求項15】矯味剤を固形製剤100重量部に対し
    て、0.1〜15重量部含有する請求項1記載の製剤。
  16. 【請求項16】不快な味を有する塩基性医薬成分、糖類
    およびポリアニオン系ポリマーを含有する組成物と、糖
    類および矯味剤を含有する組成物とを混合し、得られる
    混合物を圧縮成型することを特徴とする固形製剤の製造
    法。
  17. 【請求項17】医薬成分、糖アルコール及びカルボキシ
    メチルセルロースを含有する速崩壊性固形製剤。
  18. 【請求項18】口腔内速崩壊性固形製剤である請求項1
    7記載の製剤。
  19. 【請求項19】錠剤である請求項17記載の製剤。
  20. 【請求項20】糖アルコールがマンニトール、エリスリ
    トール、トレハロースまたはキシリトールである請求項
    17記載の製剤。
  21. 【請求項21】糖アルコールがマンニトールである請求
    項17記載の製剤。
  22. 【請求項22】糖アルコールを速崩壊性固形製剤100
    重量部に対して、5〜97重量部含有する請求項17記
    載の製剤。
  23. 【請求項23】糖アルコールを速崩壊性固形製剤100
    重量部に対して、44〜90重量部含有する請求項17
    記載の製剤。
  24. 【請求項24】カルボキシメチルセルロースを速崩壊性
    固形製剤100重量部に対して、1〜40重量部含有す
    る請求項17記載の製剤。
  25. 【請求項25】医薬成分として塩酸ピオグリタゾンを含
    有する請求項17記載の製剤。
  26. 【請求項26】医薬成分として塩酸マニジピンを含有す
    る請求項17記載の製剤。
  27. 【請求項27】医薬成分としてボグリボースを含有する
    請求項17記載の製剤。
  28. 【請求項28】医薬成分としてカンデサルタンシレキセ
    チルを含有する請求項17記載の製剤。
  29. 【請求項29】医薬成分としてヒドロクロロチアジドを
    含有する請求項17記載の製剤。
  30. 【請求項30】さらにポリアニオン系ポリマーを含有す
    る請求項17記載の製剤。
  31. 【請求項31】さらに矯味剤を含有する請求項17記載
    の製剤。
  32. 【請求項32】さらにポリアニオン系ポリマーおよび矯
    味剤を含有する請求項17記載の製剤。
  33. 【請求項33】医薬成分、糖アルコール及びカルボキシ
    メチルセルロースを混合し、得られる混合物を圧縮成型
    することを特徴とする速崩壊性固形製剤の製造法。
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