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JP2001524838A - 中断されたatf2遺伝子を有する酵母株及びそれらの利用 - Google Patents

中断されたatf2遺伝子を有する酵母株及びそれらの利用

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JP2001524838A JP54009599A JP54009599A JP2001524838A JP 2001524838 A JP2001524838 A JP 2001524838A JP 54009599 A JP54009599 A JP 54009599A JP 54009599 A JP54009599 A JP 54009599A JP 2001524838 A JP2001524838 A JP 2001524838A
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Abstract

(57)【要約】 この発明の主題は、アセチルCoAプレグネノロンアセチルトランスフェラーゼ(APAT)活性が、この活性をコードする遺伝子を変化させることにより除去された改変された酵母株であり、これは、3β−ヒドロキシステロイドの安定化を生じる。

Description

【発明の詳細な説明】 中断されたATF2遺伝子を有する酵母株 及びそれらの利用 哺乳動物のステロイドホルモンのすべてのクラスの生合成における3−オキソ −デルタ4−ステロイドの3β−ヒドロキシ−デルタ5前駆体からの形成は、酵素 系3β−ヒドロキシ−デルタ5−ステロイドデヒドロゲナーゼ(EC1.1.1. 145)及びデルタ5−デルタ4−ステロイドイソメラーゼ(EC5.3.3.1) により触媒される(3β−HSDと呼ばれる)。例えば、3β−HSDは、プレグ ネノロンのプロゲステロンへの変換、17α−ヒドロキシプレグネノロンの17 α−ヒドロキシプロゲステロンへの変換、デヒドロエピアンドロステロンのデル タ4−アンドロステンジオンへの変換又は5−アンドロステン−3β−17β− ジオールのテストステロンへの変換を触媒する(Simard等,1996)。 従って、3β−HSDは、哺乳動物の副腎皮質における、コレステロールから 出発するヒドロコーチゾンの生合成の道筋におけるキー酵素の1つである(図1) 。 ヒドロコーチゾンを生成するためのこの生合成ルートの哺乳動物酵素の少なく とも1つの異種発現を可能にする組換え微生物特に改変した酵母又はこの生合成 の中間体の利用は、例えば、欧州特許出願EP340878、米国特許第5,1 37,822号、Dumas等,1994及びCauet等,1994に記載された。 機能的な3β−HSDが酵母で発現される場合には、それらのトランスフォー ムされた酵母細胞は、3β−ヒドロキシステロイドを対応する3−オキソステロ イドに、例えばプレグネノロンをプロゲステロンに完全には変換しないで、トラ ンスフォームされてない酵母の細胞の場合にも認められる化合物を蓄積する。こ の出発ステロイドの3β−アセテートエステルとして蓄積された化合物の同定及 びこのエステル化の原因であるアシルトランスフェラーゼ活性の特性表示を本願 において記載する(「アセチル補酵素Aプレグネノロンアセチルトランスフェラ ーゼ」を、以後、APATと呼ぶ)。その上、プレグネノロンを生成するトラン スフォームされた酵母株によるプレグネノロンアセテートの蓄積は、欧州特許出 願E P727489に記載された。これらの観察に基づいて、この酵母により生成さ れた3β−ヒドロキシステロイドのエステル化は、二次反応及び副生物の原因で ある(これは、蓄積された3β−ヒドロキシステロイド例えばプレグネノロンの 収量の減少、又は3β−ヒドロキシ−デルタ5−ステロイドの3−オキソ−デル タ4−ステロイドへの生物学的変換の収量の減少、特に、既に言及した生合成ル ートによるヒドロコーチゾンのその後の生成の減少へと導くプロゲステロン又は 17α−ヒドロキシ−プロゲステロンの生成の減少へと導く)ので、望ましくな いと考えることができる。 上記の得られた結果に基づいて、本発明は、望ましくないAPAT活性をこの 活性をコードしている遺伝子の変化によって喪失した酵母株の構築を記載する( 後者の存在下における3β−ヒドロキシステロイドの安定化を生じる)。これら の株は、それ故、3β−ヒドロキシステロイドを更なる生成物に改良された収率 で変換することのできる組換え株を構築するための出発株として用いることがで きる。 この発明は又、APAT活性を、この活性をコードする遺伝子の変化により、 及びコレステロールからヒドロコーチゾンを生合成するルートの3β−HSD若 しくはシトクロームP45017αの何れかの発現又は3β−HSDとシトクロー ムP45017αの同時発現により失った酵母株の構築をも記載する。例えば3β −HSDを発現する株は、ヒドロキシ−デルタ5−ステロイドの3−オキソ−デ ルタ4−ステロイドへの生物学的変換の収率を改善することができ、それ故、酵 母におけるヒドロコーチゾンの又はその中間体の改良された生成方法において用 いることができる。 それ故、本発明の主題は、アセチルCoAプレグネノロンアセチルトランスフ ェラーゼ(APAT)活性がこの活性をコードする遺伝子を変化させることにより 除去された(3β−ヒドロキシステロイドの安定化を生じる)改変した酵母株であ る。 APAT活性をコードする遺伝子の変化は、例えば、遺伝子の機能的エレメン ト例えばプロモーター中又はAPAT活性を有する蛋白質をコードする配列中の DNA配列の挿入、欠失又は置換によって達成することができる。次いで、この 方法により変化されたDNA配列の酵母の宿主株へのインテグレーションを、例 えば、相同組換えの技術により達成することができ、それは、APAT活性の消 失及び3β−ヒドロキシステロイドの安定化が示されるこの発明の改変された株 に対応する酵母の染色体変異体の生成へと導く(例えば、プレグネノロンの存在 下での細胞培養及びプレグネノロン含量の時間の関数としての測定により、例え ば、実験の節に後述する操作条件に従う)。 下記を特にこの発明で用いる宿主酵母株として挙げることができる:Saccharo myces株例えばS.cerevisiae、Candida株例えばC.maltosa、Kluyveromyces株例え ばK.lactis又はPichia株例えばP.pastoris。 この発明の特定の主題は、上記のように改変された酵母株であり、該酵母株に おいては、変化された遺伝子は、S.cerevisiaeのATF2遺伝子であり又は後者 の同族体である。 遺伝子ATF2とは、酵母ゲノム中で遺伝子座ATF2又は「Saccharomyces Genome Database」(SGD)(Cherry等http://genome-www.stanford.edu/Saccharomy ces/)のYGR177cに同定されたS.cerevisiaeの遺伝子を意味する。YGR 177cと呼ばれるオープンリーディングフレーム(ORF)は、Mipsデータ ベース中のアミノ酸配列に翻訳され、これは、受入番号S64491にてアクセ ス可能であり(Hebling U.,Hofmann B.及びDelius H.(May 1996))、その配列を 図4に示す。この遺伝子は、実験節において後で示すように、APAT活性を有 する蛋白質をコードする。 ATF2遺伝子の同族体である遺伝子とは、APAT活性を有する蛋白質及び 蛋白質YGR177cの配列と約60%以上の配列同一性を有する蛋白質をコー ドする遺伝子を意味する。 この発明の一層特定の主題は、上記のように改変された酵母株であって、変化 された遺伝子が、S.cerevisiaeのATF2遺伝子である酵母株であり、以後、a tf2変異株と呼ぶ。 この発明の全く特定の主題は、上記のように改変された酵母株であって、該酵 母株において、ATF2遺伝子は、少なくとも1ヌクレオチドを有するDNA配 列の挿入により変化されている酵母株である。 すべてのAPAT活性を失うようにATF2遺伝子に挿入されるDNA配列は 、 例えば、宿主株の栄養要求を与える栄養要求性の選択遺伝子例えば遺伝子URA 3、遺伝子LEU2、遺伝子TRP1、遺伝子HIS3又は遺伝子ADE2、例 えば優性選択遺伝子例えば抗生物質例えばG418、フレオマイシン若しくはヒ グロマイシンBに対する耐性遺伝子又は例えばレポーター遺伝子例えばβGAL 遺伝子であってよい。 ATF2遺伝子に挿入されるDNA配列は、プロモーター及び転写ターミネー ターよりなる酵母発現ブロックであってもよい(例えば、PGK、TDH3、C YC1又はTEF1等の酵母プロモーター、例えば、CYC1、TDH3、TE F1又はPGK等の酵母ターミネーター)。この発現ブロックは、上記のエレメ ントの組合せであってよい(例えば、ブロックTEF1prom/PGKterm)。 この発明の一層全く特定の主題は、上記のように改変された酵母株であり、該 酵母株においては、ATF2遺伝子は、URA3選択遺伝子又は発現ブロックT EF1prom/PGKtermの挿入により変化されている。 この発明の特定の主題は、上記のように改変された酵母株であり、該酵母株に おいては、ATF2遺伝子は、URA3選択遺伝子の挿入により変化されている 。 この発明のatf2変異株は、APAT活性がなく且つ該変異株においては、 URA3遺伝子が挿入されており(以後、atf2−Δ::URA3と呼ぶ)、従っ て、ウラシル原栄養性により選択することができよう。 この発明の全く特定の主題は、TGY156及びTGY158と呼ばれる改変 されたS.cerevisiae株であり、その詳しい構築は、実験節にて後述する。 この発明の特定の主題は、やはり上記のように改変された酵母株であって、該 酵母株においては、ATF2遺伝子は、発現ブロックTEF1prom/PGKterm の挿入により変化されている。この発明のatf2変異株は、APAT活性がな く且つ該変異株においては、発現ブロックTEF1prom/PGKtermが挿入され ており(以後、atf2−Δ::TEF1prom/PGKtermと呼ぶ)、機能的URA 3遺伝子の不在(発現ブロックにより置換)、それらの5−フルオロ−オロチン酸 (5−FO)に対する耐性により選択することができよう。 この発明の全く特定の主題は、TGY186と呼ばれるS.cerevisiaeの改変さ れた株であり、その詳細な構築を、実験節にて後述する。 この発明の主題は又、トランスフォームされた酵母株でもあり、該酵母株にお いては、アセチルCoAプレグネノロンアセチルトランスフェラーゼ(APAT) 活性がこの活性をコードする遺伝子を変化させることにより、及び下記より選ぶ 少なくとも1つの哺乳動物のコレステロールから出発するヒドロコーチゾンの生 合成経路の酵素を発現させることにより除去されている: − コレステロール側鎖開裂酵素(P450SCC)、 − 3β−ヒドロキシ−デルタ5−ステロイドデヒドロゲナーゼ/デルタ5−デル タ4−ステロイドイソメラーゼ(3β−HSD)及び − 17α−ステロイドヒドロキシラーゼ(P45017α)。 この発明のトランスフォームされた酵母株は、例えば、この発明のatf2変 異株の公知の方法によるトランスフォーメーションにより例えばP450SCCの 並びにADX及びADRの発現ベクターによるトランスフォーメーション、3β −HSDの発現ベクター又はP45017αの発現ベクターによるトランスフォー メーションにより得ることができる。atf2変異株は又、必要であれば、例え ば、3β−HSDの発現ベクター及びP45017αの発現ベクターにより同時ト ランスフォームすることができ、又は3β−HSD及びP45017αの同時発現 ベクターによりトランスフォームすることができ、そして例えばプレグネノロン の17α−ヒドロキシプロゲステロンの生物変換のプロセスにおいて用いること ができる。 ウシ又はヒト起源のP450SCCの並びにADX及びADRの酵母株での発現 のために構築されたベクターは、例えば、Dumas等,1994(欧州特許出願EP34 0878号又は米国特許第5,137,822号中)に記載された。 この発明の特定の主題は、上記のようにトランスフォームされた酵母株であり 、その変化した遺伝子は、S.cerevisiaeのATF2遺伝子又は後者の同族体であ る。この発明の一層特定の主題は、上記のようにトランスフォームされた酵母株 であり、その変化した遺伝子は、S.cerevisiaeのATF2遺伝子であり、トラン スフォームされたatf2株に対応する。 この発明の全く特定の主題は、上記のようにトランスフォームされた酵母株( 該酵母株において、ATF2遺伝子は、少なくとも1つのヌクレオチドを有する DNA配列の挿入により変化されている)であり、特に、ATF2遺伝子がUR A3 選択遺伝子の挿入により変化されており、改変されたatf2−Δ::URA3 株に対応するトランスフォームされた酵母株である。 すべてのAPAT活性を喪失するための遺伝子の変化、ATF2遺伝子又は後 者の同族体並びに宿主株は、前に示されたものと同じ意味を有する。 この発明の全く特定の主題は、上記のようにトランスフォームされた3β−H SDを発現する酵母株atf2−Δ::URA3であって、特に、TGY158 /pTG10862と呼ばれるS.cerevisiaeのトランスフォームされた株であり 、その詳細な構築を、実験節において後述する。 この発明の全く特定の主題は、やはり上記のようにトランスフォームされた酵 母株であって、該酵母株においては、ATF2遺伝子が、発現ブロックTEF1prom /PGKtermの挿入により変化されており、トランスフォームされた株at f2−Δ::TEF1prom/PGKtermに対応している。 この発明の全く特定の主題は、やはり上記のようにトランスフォームされたP450 17αを発現する酵母株atf2−Δ::TEF1prom/PGKtermであり 、特に、TGY186/pTG10435と呼ばれるS.cerevisiaeのトランスフ ォームされた株である。 この発明の特定の主題は、上記のように改変された3β−HSD及びP4501 7αを同時発現する酵母株atf2−Δ::TEF1prom/PGKtermであり、 全く特に、TGY186/pTG10417と呼ばれるS.cerevisiaeのトランス フォームされた株である。 この発明の主題は又、上記のトランスフォームされた酵母株を用いる内因性ス テロール、外因性ステロール又は外因性ステロイドから選択する基質のイン・ビ ボでの酸化方法でもあり、該酵母を単独で培養し(この株が内因性ステロールを 生成する場合)、又はステロール若しくは外因性ステロイドと共にインキュベー トして得られた酸化された化合物を所望であれば単離する。 内因性ステロールとは、酵母株内に蓄積するステロールであって、側鎖開裂酵 素(P450SCC)の基質であるステロールを意味する(酵母を、例えば、P450S CCの、ADXの及びADRの発現ベクターによるトランスフォーメーション後 に、外因性ステロールの非存在下で培養した場合)。この発明の方法を適用する ために 用いられる内因性ステロールは、例えば、エルゴスタ−5−エン−3−オール、 エルゴスタ−5,24(28)−ジエン−3−オール又はエルゴスタ−5,22− ジエン−3−オールであってよい。欧州特許出願EP727489は、これらの ステロール酵母株中の蓄積及び、P450SCC、ADX及びADRの発現ベクタ ーによるトランスフォーメーション後のこの株の培養におけるそれらの側鎖の開 裂を記載している。かかるAPATがやはり存在している酵母株は、この発明に よるatf2変異株を得るために予め改変することができ、その後、P450SC C、ADX及びADRの発現ベクターによりトランスフォームしてこの発明によ るトランスフォームされたatf2変異株を得ることができる。 外因性ステロールとは、P450SCC、ADX及びADRの発現ベクターによ りトランスフォームされた酵母株とのインキュベーションによるP450SCC開 裂酵素の基質であるステロール例えばコレステロール又はシトステロールを意味 する。かかる株は、例えば、P450SCC、ADX及びADRの発現ベクターに よりトランスフォームされたatf2変異株であってよい。 基質として用いられる内因性又は外因性ステロールの側鎖の開裂により得られ た3β−ヒドロキシステロイドは、完全に、遊離形態であり、即ち、P450SC C、ADX及びADRを発現するトランスフォームされたatf2株の培養にお いて対応する3β−アセテートエステルを伴わない。 ステロイドとは、例えば3β−HSDの発現ベクターによりトランスフォーム された酵母株とのインキュベーションによる3β−HSD酵素の基質であるステ ロイド例えばプレグネノロン、17α−ヒドロキシプレグネノロン若しくはデヒ ドロエピアンドロステロンを意味し、又は例えばP45017αの発現ベクターに よりトランスフォームされた酵母株とのインキュベーションによるP45017α 酵素の基質であるステロイド例えばプロゲステロン若しくはプレグネノロンを意 味する。かかる株は、例えば、この発明による3β−HSDの発現ベクターによ り又はP45017αの発現ベクターによりトランスフォームされたatf2変異 株であってよい。 この発明の特定の主題は、上記のイン・ビボ酸化方法であって、該方法におい ては、基質は3β−ヒドロキシステロイドであり、3β−HSDを発現するトラ ンスフォームされた酵母株atf2−Δ::URA3を用い、且つ得られた3− オキソ−デルタ4−ステロイドを必要であれば単離する当該方法であり、特に、 3β−ヒドロキシステロイドをプレグネノロン又は17α−ヒドロキシブレグネ ノロンから選択する方法である。 基質として用いる3β−ヒドロキシステロイドは、3β−HSDの発現ベクタ ーによりトランスフォームされたこの発明のatf2−Δ::URA3株とイン キュベートしたときに安定である。従って、この発明は、後記の実験節で示すよ うに、すべての3β−ヒドロキシ基質を3−オキソ−デルタ4−ステロイドへ酸 化することができるので、酵母における3−オキソ−デルタ4−ステロイドの生 成ための改良された方法を提供する。 この発明の特定の主題は又、上記のイン・ビボ酸化方法であって、該方法にお いては、基質はステロイドであり、P45017αを発現するトランスフォームさ れた酵母株atf2−Δ::TEF1prom/PGKtermを用い且つ得られた17 α−ヒドロキシルステロイドを必要ならば単離する当該方法もであり、特に、ス テロイド基質がプレグネノロン又はプロゲステロンである方法である。 基質として用いるプレグネノロンは、P45017αの発現ベクターによりトラ ンスフォームされた株atf2−Δ::TEF1prom/PGKtermとインキュベ ートしたときに安定である。従って、この発明は又、すべての3β−ヒドロキシ 基質を17α−ヒドロキシル化することができるので、3β−ヒドロキシステロ イドから出発する17α−ヒドロキシステロイドの生成の改良された方法をも提 供する。 この発明の特定の主題は又、上記のイン・ビボ酸化方法であって、その基質は 3β−ヒドロキシステロイドであり、3β−HSD及びP450−17αを同時 発現するトランスフォームされた酵母株atf2−Δ::TEF1prom/PGKterm を用い、得られた17α−ヒドロキシル3−オキソ−デルタ4−ステロイド を必要であれば単離する当該方法でもある。この発明の全く特定の主題は、ステ ロイド基質がプレグネノロンである上記の方法である。 この発明のトランスフォームされたatf2変異体酵母株及び方法は、酵母で のヒドロコーチゾン又はその中間体の改良された生成におけるそれらの有利な利 用を示唆する。 この発明の株の構築及びこの発明の方法の適用の例を、後記の実験節において 記載する。 一般的な材料と方法 1.株及び培地 この発明を実施するために用いるS.cerevisiaeの株は、Achstetter等,1992に 記載されたc13ABYS86のLeu+同遺伝子型誘導体である株TGY73 .4(MATα、URA3−Δ5、pra1−1、prb1−1、prc1−1 、cps1−3、his)及びThierry等,1990に記載された株Fy1679(MA Ta、URA3−52、trp1−Δ63、leu2−Δ1、his3−Δ20 0、fen1、GAL)である。これらの株は、F.Sherman,1991により記載され た条件に従って、28℃で、2%のグルコースを含むYPD完全培地(Difco Lab oratories)において生育させる。 S.cerevisiaeのトランスフォーメーションのために、これらの細胞を、酢酸リ チウム法によってコンピテントにする(Ito等,1983)。これらの酵母を、日常的に 、100μg/mlの濃度の必須栄養素を添加した2%グルコースを含む合成最 少培地SD(F.Sherman,1991)において培養する。 大腸菌株BJ5183(D.Hanahan,1983)を、イン・ビボ組換えのために用い、 大腸菌株C600、hsdR(Hubacek等,1970)をライゲーションの古典的反応の ための受容株として用いた。 2.大腸菌におけるDNA及び組換えのイン・ビボでの操作 用いる分子生物学の一般的方法は、Sambrook等,1989に記載されている。イン ・ビボでの組換えのための方法は、E.Degryse,1995及びE.Degryse,1996に記載さ れた。 3.APAT酵素活性の試験 APATアセチルトランスフェラーゼ活性を、[3H]アセチルCoA(New Engl and Nuclear)からのプレグネノロン中の[3H]アセテートの取込みを測定するこ とにより測定した。反応培地(500μl)は、[3H]アセチルCoA(20μM、 25Ci/モル)及びプレグネノロン(Sigma)(30μM)を含む。このプレグネノ ロ ンを、2μlのチロキサポール(Sigma)/エタノール混合物(1:1)(pH7.0 リン酸カリウム緩衝液(20mM)中)に溶液にて加える。30℃で15分間のイ ンキュベーションの後に、反応を、2mlのジクロロメタンの添加により停止す る。 これらのステロイドを、ジクロロメタンで抽出し、次いで、逆相高性能液体ク ロマトグラフィー(以後:RP−HPLCという)により、イソクラティク溶出条 件にて、アセトニトリルを用いて、Ultrasphere ODSカラム(Beckman)にて、45 ℃で、形成されたプレグネノロン[3H]アセテートの量の測定を可能にするFL O−One500ラジオデテクター(Packard)に接続したHP1090クロマト グラフ(Hewlett-Packard)にて分離する。 APATの1単位を、上記の条件において、30℃で毎分1nモルのプレグネ ノロンアセテートを生成する酵素の量として定義する。 4.蛋白質濃度の測定 「蛋白質アッセイキット」(Bio-Rad)を用い、ウシ血清アルブミンを標準とし て用いて、蛋白質濃度を測定した。 この発明の幾つかの面を添付の図面により説明する。 図1は、哺乳動物におけるヒドロコーチゾンのコレステロールからの生合成の 経路を示している。 図2A及び2Bは、S.cerevisiaeにおけるプレグネノロンのブレグネノロンア セテートへの生物学的変換を示している。 分析は、205nmで、RP−HPLCにより行う: 図2Aは、プレグネノロンアセテートの生成の速度論及びインキュベーションの 12時間の時間間隔でのプレグネノロンの消失の速度論を示している。 図2Bは、プレグネノロン及びプレグネノロンアセテート標準のプロフィルに対 するステロイドのt=0及びt=10hにおけるプロフィルを示している。 図3は、MonoPHR5/20でのクロマトグラフィーによるAPATの精 製を示している: (A)は、画分10〜20に存在するAPAT活性のプロフィルを示している。 (B)は、合わせて濃縮した画分14、15及び16(ライン2)の分子量マーカー (ライン1)の存在下での、クーマシーブルー染色によるSDS−PAGE分析を 示している。矢印は、62kDaの見かけ分子量のバンドを示している。 図4は、蛋白質YGR177cの一文字コードでのアミノ酸配列を示している 。精製してトリプシン消化したAPAT蛋白質に基づいて配列決定されたペプチ ドに下線を引いてある。 図5は、二重融合PCR技術によりURA3遺伝子と結合させることによるA TF2遺伝子の破壊のストラテジーを示している。中空のバー及び中実のバーは 、それぞれATF2及びURA3の配列を表している。 図6は、S.cerevisiaeにおけるプレグネノロンのアセチル化に対するATF2 遺伝子の破壊の効果を示している。プレグネノロンアセテートの存在は、RP− HPLCにより、205nmにて、親株TGY73.4(A)又は変異株TGY1 58(B)の16時間培養に基づいて検出される。 図7A、7B及び7Cは、酵母におけるヒトの3β−HSDの発現ベクターp TG10832及びpTG10862の構築の概要を示している。図7Aは、ヒ トの3β−HSDをコードする配列を含むMscI−MluIフラグメントの生 成を記載している。図7Bは、CYClp/3β−HSD/PGKt発現ブロック を含むNotIフラグメントの生成を記載している。図7Cは、pTG1083 2プラスミドの及びpTG10862プラスミド生成を記載している。 図8は、プラスミドpTG10832の制限地図を示している。 図9は、プラスミドpTG10862の制限地図を示している。 図10は、発現プラスミドpTG10435の構築の概要を示している。 図11は、プラスミドpTG10058の構築の概要を示している。 図12は、プラスミドpTG10058の制限地図を示している。 図13は、プラスミドpTG10293の制限地図を示している。 図14は、プラスミドpTG10435の制限地図を示している。 図15A及び15Bは、プラスミドpTG10274の構築の概要を示してい る。 図15Aは、プラスミドpTG10214の生成を記載している。図15Bは 、プラスミドpTG10274の生成を記載している。 図16は、プラスミドpTG10274の制限地図を示している。 図17は、プラスミドpTG10401の制限地図を示している。 図18は、発現ベクターpTG10262の構築の概要を示している。 図19は、プラスミドpTG10262の制限地図を示している。 図20は、プラスミドpTG10403の制限地図を示している。 図21は、プラスミドpTG10417の制限地図を示している。 (制限酵素の略号は、S、SalI;N、NotI;BII、BglII;M 、MluI;C,ClaI;N0、失われたNcoI部位;XbaI0、失われた XbaI部位;E、EcoRI)。実施例1 : 酵母のAPAT活性の同定 A−酵母によるプレグネノロンのイン・ビボでのアセチル化 TGY73.4株を、タージトール(Sigma)/エタノール混合物(1:1)中の 10mg/mlのプレグネノロン溶液100μlを加えた24時間予備培養物か らA600=0.1にて接種した10mlのYPD培地(Difco)において28℃ で培養した。形成されたステロイドを、10時間にわたる時間間隔で採取したプ ロスの250μlのアリコートにおいて同定した。2mlのジクロロメタンでの 抽出後、有機相を窒素下で蒸発させ、次いで、得られた残留物をアセトニトリル に再溶解させた。これらのステロイドを、RP−HPLCにより、Ultrasphere ODSカラム(Beckman)にて、下記を溶離剤として連続的に用いて分析した:60% アセトニトリル(水中)、10分間、次に、60〜80%に変化するアセトニトリ ル(水中)、5分間、次に、80%アセトニトリル(1ml/分の流量)、5分間、 45℃、205nmにて検出。 得られたクロマトグラム(図2B)は、プレグネノロンが代謝されて、プレグネ ノロンアセテート標準と同じTRを有する一層無極性の生成物になることを示し ている。図2Aは、プレグネノロンが酵母によってその代謝産物に急速に変換さ れることを示している。 アルカリ(メタノール中の6%KOH)処理後に、認められた代謝産物は、プレ グネノロンと同じTRを有する生成物を遊離する。この代謝産物のプレグネノロ ンアセテートとしての同定を、次いで、質量分析により確認した。 B−APAT活性を有する酵素の精製 TGY73.4株を、10リットルのファーメンター中で、160g/lにグ ルコースを富化したKappeli培地(Fiechter等,1981)にてA600=30に達する まで30℃で培養した。これらの細胞を、遠心分離により分離して、1mMのP MSFを含む20mMトリス−HCl緩衝液(4℃でpH8.0)(緩衝液A)4リ ットルに再懸濁した。これらの細胞をManton Gaulinホモジェナイザーで、10 00psiの圧力で破砕した。得られた細胞溶解物を40℃で15分間12,0 00×gで遠心分離し、次いで、上清に塩化亜鉛を終濃度40mMまで加えた。 1NHClでpHを5.5に調節し、4℃で30分間沈殿させた。4℃で10分 間の10,000×gでの遠心分離の後に、沈殿を単離して、100mM ED TA及び1mM PMSFを含む3リットルの緩衝液Aに再懸濁した。EDTA を、Y10S10カートリッジ(Amicon)にて30リットルの緩衝液Aに対する透 析濾過(diafiltration)により除去した後に、保持物(retentate)を、予め緩衝液 Aで平衡化した1.5リットルのDEAE−セファセル(Pharmacia)のカラムに 35ml/分の速度にて4℃で詰めた。このカラムを緩衝液Aで洗い、その後0 .15M NaClを含む緩衝液Aで洗った後、APAT活性は、0.4M N aClを含む緩衝液Aで溶出された。DEAE−セファセルのAPAT活性(「一 般的な材料と方法」に示したようにして測定)を含む画分を合わせて、NaClを 終濃度2Mまで加え、その後、それらを、15ml/分の速度にて4℃で、予め 2MNaClを含む緩衝液Aで平衡化してある500mlのフェニルセファロー ス(Pharmacia)のカラムに詰めた。このカラムを、0.5M NaClを含む緩 衝液Aで洗った後に、APAT活性を、1.5リットルの緩衝液A中のコール酸 ナトリウムの0〜1%の線形勾配を用いて溶出させる。これらのAPAT活性を 含む画分を合わせ、次いで、YM10メンブレン(Amicon)にて限外濾過により濃 縮し、その後、使用時まで−80℃で貯蔵した。 精製を続けるのに十分な量で材料を調製するために、全プロセスを一回繰り返 した。 前述の2調製物から精製した材料を解凍し、その後、予め緩衝液Aにて平衡化 してあるQ−セファロースファーストフロー(Pharmacia)の100mlのカラム に 4ml/分の速度にて4℃で詰めた。このカラムを同緩衝液で洗った後に、AP AT活性を500mlの同緩衝液中のNaClの0〜1Mの線形勾配にて溶出さ せた。APAT活性を含むQ−セファロースの画分を合わせ、次いで、予め0. 5M NaClを含む緩衝液Aで平衡化してあるセファロースビーズ(Pharmacia )上に固定化されたコール酸ナトリウムの7mlのカラムに2.5ml/分の速 度にて4℃で直接詰めた。このカラムを同緩衝液で洗った後に、APAT活性を 、100mlの同緩衝液中のコール酸ナトリウムの0〜1%の線形勾配で溶出さ せた。これらのAPAT活性を含む画分を合わせ、YM10メンブレン(Amicon) にて限外濾過により濃縮して蛋白質濃度を1.8mg/mlとしてから−80℃ に貯蔵した。 このように、APAT活性を、特異的活性に基づいて約500倍に精製した( 下記の表1に示すように収率は、約16%)。 上記の得られた半精製された物質の半分(約6mgの蛋白質)を、次いで、解凍 して、PEG4000(Prolabo)を終濃度20%(w/v)まで加えてコール酸塩 及びNaClを除去した。4℃で30分間撹拌した後に、沈殿を、4℃で30分 間の12,000×gの遠心分離により集め、次いで、4mlの緩衝液Aに再懸 濁させた。こうして得られた溶液を、次いで、予め緩衝液ビス−トリス25mM (pH6.3)で平衡化してあるMonoPHR5/20(Pharmacia)のカラム中 に1 ml/分の速度で詰めた。APAT活性を、緩衝液ポリバッファー74(pH4 .0)(Pharmacia)を用いて溶出させた。1mlの画分を、酸性pHでの酵素の不 活性化を制限するために、各々、50μlの2M緩衝液トリス−HCl(pH8 .0)の存在下で集めた。最高のAPAT活性を含む画分14、15及び16(図 3(A))(上記のようにして測定)を合わせて、YM10メンブレン上での限外濾 過により濃縮し、次いで、使用時まで−80℃に貯蔵した。こうして得られた活 性画分を、10%ポリアクリルアミドのゲル上でのSDS−PAGEにかけた。 クーマシーブルー染色により、幾つかのバンドが現れたが、主要なバンドは、見 かけ分子量62kDaを有し(図3(B))、これは、Superose 6(Pharmacia)のゲ ル上での濾過により測定された分子量と同じであり、APAT活性に対応してい る。 C−APATの特性 a)基質特異性 アセチルCoA及びプレグネノロンについて上述した方法に従って、種々のア シルドナー又は種々のステロイド基質を用いて、半精製されたAPATは、3β −オール、デルタ4又はデルタ5−ステロイド上でアセテートをかなりの効率で移 動させるが、他方、エストロゲン上では移動は僅かでありステロール上では検出 し得ず且つアシルドナーとしてアセチルCoAに対する顕著な優先性がある。 下記の表2は、得られた結果を示している(該表において、a)については、試 験を、30μMの各試験されるステロイド及び100μMの[3H]アセチルCo Aを用いて行い、b)については、試験を、100μMの各アシルドナー及び3 0μMの[3H]プレグネノロンを用いて行う): b)阻害 APAT活性は、スルフヒドリル基の試薬例えばNEM及びDTNBにより強 く阻害される。阻害は、塩化亜鉛(1mM)の存在下で完全である。 D−部分アミノ酸配列 部分アミノ酸配列を、トリプシン消化後、ゲルセクションにて、Rosenfeld等 ,(1992)により記載された方法に従って決定した。 上で得られた濃縮物の2/3から出発し、その後、SDS−PAGEにより分 離して、62kDaのバンドを切り出し、次いで、トリプシン(Promega)と共に インキュベートした。生成したペプチドを、次いで、Vydac218TPカラ ム(1.5×125mm)上でのRP−HPLCにより、100μl/分の速度で 、アセトニトリルの0〜60%の線形勾配を用い(80分)、次いで、60〜10 0%の線形勾配を用いて(20分)(0.1%TFA水溶液中)分離し、その後、ア ミノ酸配列決定にかけた。 N−末端配列を、PTH−アミノ酸のHPLC分析機に接続したモデル477 A蛋白質シーケンサー(Applied Biosystems)上で決定した。 配列決定された試料の内で、それぞれ下記の10及び16アミノ酸よりなる2 つのピークx及びyが明白な配列を与える: ピークxについて: ISEQFKKDDF ピークyについて: LIELISPVIIPLGNPK こうして得られた2ペプチドを、S.cerevisiaeのゲノムのデータベースをスク リーニングするために用いた。上記の2ペプチドの配列を正確に含む62kDa の蛋白質を同定した(Mips、受入番号S64491、Hebling等,1996年5月) 。この蛋白質(その配列は図4に示してあり、その機能は記載されたことはない) は、遺伝子座YGR177cの遺伝子によりコードされよう。アシルトランスフ ェラーゼ活性を有するこの発明の蛋白質と、Fujii等(1994)により記載されたS.c erevisiae中のATF1遺伝子産物(これにアルコールアセチルトランスフェラー ゼが帰する)との間の約37%のアミノ酸配列の同一性に基づいて、我々は、A TF2という呼称を、S.cerevisiaeにおけるAPAT活性の原因の蛋白質をコー ドする遺伝子について用いる。実施例2 : URA3遺伝子により破壊されたATF2遺伝子を有し且つAPA T活性を喪失した酵母株(atf2−Δ::URA3)の構築 A)ATF2遺伝子のターゲティング S.cerevisiaeのURA3遺伝子を、続くウラシル原栄養体性による変異株の選 択を可能にするS.cerevisiaeのATF2遺伝子の選択した部分の置換によって導 入する。 URA3選択マーカーを、Amberg等(1995)により記載された方法による二重融 合PCRによってATF2遺伝子と結合させた。その後のストラテジー(図5に 示す)は、全部で4PCR反応を含む。最初の2反応(PCR1と呼ぶ)は、それ ぞれ、破壊されるATF2標的遺伝子中のURA3マーカーの挿入部位に隣接す る5’及び3’領域の増幅を可能にし、第3の反応(PCR2と呼ぶ)は、URA 3マーカー遺伝子の増幅を可能にする。二重融合(PCR3と呼ぶ)は、最終的に 、ATF2標的遺伝子の5’及び3’領域のURA3マーカー遺伝子との結合を 可能にする(5’ATF2−URA3−3’ATF2と呼ぶ)。 第一に、ATF2標的遺伝子のDNA源として用いるFy1679株の無傷の 細胞試料を、2mMdNTP(Pharmacia)を含むPCR緩衝液中で、下記の条件 下 で増幅した:25サイクル;93℃、30秒;54℃、2分間;68℃、3分間 、その後、72℃で5分間の伸長を行う;ポリメラーゼAmpliTaq(Perki n Elmer)。 一方では、ATF2遺伝子の5’領域を、直接及び間接プライマーとして下記 の配列を有するオリゴヌクレオチドを用いるPCRにより: 及び {これらは、ATF2遺伝子(SGD:YGR177c)の配列の5’領域と相同 な領域を含む}及び制限部位SalIを加える(OTG10841について)こと により増幅した。 他方において、ATF2遺伝子の3’領域を、直接及び間接プライマーとして 下記の配列を有するオリゴヌクレオチドを用いるPCRにより: 及び {これらは、ATF2遺伝子(SGD:YGR177c)の配列の3’領域と相同 な領域を含む}及び制限部位MluIを加える(OTG10842について)こと により増幅した。 第二に、S.cerevisiaeのURA3遺伝子を、直接プライマーとして下記の配列 を有するオリゴヌクレオチドを用い: {これは、ATF2遺伝子の5’領域と相同な配列(OTG10844に相補的)と結合さ れたURA3遺伝子の公開された配列(Rose等,1984;GenBank:YSCO DCD受入番号:K02207;SGD:YEL021w)の5’領域と相同な 配列 を含む}且つ間接プライマーとして下記の配列を有するオリゴヌクレオチドを用 いるPCRにより増幅した: {これは、AFT2遺伝子の3’領域に相同な配列(OTG10846に相補的)と結合さ れたURA3遺伝子の3’領域と相同な配列を含む}。シャトルベクター大腸菌 −酵母pTG10021(Degryse等,1995)から制限酵素HindIIIでの消化に より単離されたURA3遺伝子のDNAの20ngの試料を上述の条件下で増幅 した。 それぞれ得られたPCR生成物を、「Geneclean Kit」(Bio 101社、米国、La Jolla在)を用いて精製し、次いで、20サイクルのプログラムを用いる、前のP CR反応で用いた増幅条件にて、上述のオリゴヌクレオチドOTG10841及びOTG108 42をプライマーとして用いる二重融合反応にかけた。 機能的なURA3遺伝子に融合されたATF2遺伝子に隣接する領域を含む最 終的融合生成物の増幅後に、URA3遺伝子の存在を、増幅された物質中のこの 部位の存在を示すEcoRV制限酵素での消化により確認した。 B)酵母株atf2−Δ::URA3の生成 上で得た融合生成物を直接Fy1679株又はTGY73.4株のコンピテン ト細胞中にトランスフォームして、SD培地(F.Sherman,1991)上での成長により 、この株の必須栄養素の存在下で且つウラシルの非存在下で、トランスフォーマ ントを選択した。 単離されたクローンから出発して、ATF2遺伝子の5’領域とURA3遺伝 子の新たな組合せ(5'ATF2-URA3-3'ATF2)を、PCR増幅により、無傷の細胞にお いて上述のプライマーOTG10841及びOTG10845を用いて示した。次いで、APAT 活性のないことを、細胞ホモジェネートに基づいて記載された試験により、顕著 なAPAT活性を示す親株と比較して、イン・ビトロで示した。 こうして、これらの基準に合致する株を、atf2変異株(atf2−Δ:: URA3と呼ぶ)として特性表示した。親株Fy1679から出発してこうして 得られた変異株をTGY156と呼び、親株TGY73.4から出発して得られ た変 異株をTGY158と呼んだ。 TGY156株の試料を、1998年2月2日に、the Collection Nationale de Cultures de Microorganismes(CNCM)(パスツール研究所、フランス国、 PARIS CEDEX 15,Rue du Docteru Roux 75724,25在)に番号I−1977で提出 した。 TGY158株の試料を、1998年2月2日に、the Collection Nationale de Cultures de Microorganismes(CNCM)(パスツール研究所、フランス国、 PARIS CEDEX 15,Rue du Docteru Roux 75724,25在)に番号I−1976で提出 した。 C)酵母株atf2−Δ::URA3の培養におけるプレグネノロンのイン・ビ ボでの安定化 上で得たTGY158株の細胞を、100μg/mlのプレグネノロンを含む YPD培地(Difco)中に、A600=0.1にて接種した。28℃で16時間の インキュベーション後に、これらのステロイドをジクロロメタンで抽出して、上 述のようにRP−HPLCにより分析した。図6(B)は、変異体TGY158が プレグネノロンをエステル化する能力を喪失したが、同じ培養条件で親株TGY 73.4はプレグネノロンをプレグネノロンアセテートに変換することを示して いる(図6(A))。 これらの結果に基づいて、ATF2遺伝子の産物が酵母によるプレグネノロン のエステル化の原因であり、他方、ATF2遺伝子の中断は通常の条件において 細胞成長の明白な変化へと導かないということを結論することができる。実施例3 : URA3遺伝子により破壊されたATF2遺伝子を有する酵母株の 構築及び3β−HSDの発現 S.cerevisiaeのCYC1プロモーター又はS.cerevisiaeのTEF1プロモータ ーの制御下のヒト3β−HSDをコードするcDNA配列及びG418耐性遺伝 子を有する2μプラスミドを、図7A〜7Cの概要に従って構築し、次いで、変 異酵母株atf2−Δ::URA3中にトランスフォームした。 最初に、SalI及びMluI部位に隣接しており且つ酵母プロモーターGA L10/CYC1の下流に位置されるE.Rheaume等,1991により記載されたII型3 β−HSDをコードするcDNAを含むトランスファーベクターpTG1009 5を、下記のようにして生成した: 3β−HSDをコードする配列を、E.Rheaume等,1991により、制限断片Sal I−Not1としてベクターBluescriptII(Stratagene)の同じ部位にサブクロー ン化した。E.Rheaume等,1991により記載された得られたベクターは、3β−HS Dをコードする配列の3’末端に位置するNotI部位を含む。このベクターを 、次いで、NotI制限酵素により消化し、粘着性末端を満たすためにdNTP の存在下でクレノウ断片により処理し、その後、下記の配列を有するオリゴヌク レオチドの存在下で再連結した: OTG4461:CACACGCGTGTG(SEQ ID NO:7) (MluI部位を導入するために、予めリン酸化して、それ自身にハイブリダイ ズさせてある)。こうして得られたベクターpTG10082(図7A)は、Bg lII部位を含みSalI部位とMluI部位とで縁取られた3β−HSDをコー ドする配列を含んでいるが、NotI部位は失われた。このベクターは、依然と して、BglII部位の存在により同定される天然の5’非コード領域を含んでい る。 上流にGAL10/CYC1プロモーターを導入することを我々が望んでいる イニシエーターATGの近くにSalI部位をもたらすために、ベクターpTG 10082を、5’非コード領域内とイニシエーターATGの直ぐ上流に制限部 位のあるMscI制限酵素で及びMluI制限酵素により消化した。この3β− HSDをコードする配列を含む1.8kbのMscI−MluI断片(図7A)を 単離し、次いで、pTG10033プラスミド(E.Degryse等,1995)中に連結した (該プラスミドは、GAL10/CYC1プロモーターを含んでおり、予めSa lI制限酵素で消化し次いでMluI制限酵素で消化してある)。こうして、p TG10095ベクター(図7B)が得られる。 第二に、酵母の2μプラスミド、大腸菌のレプリコン、CYC1prom−PGKterm 発現カセット及び選択マーカーLEU2を含む組換えベクターpTG102 68(図7B)を構築した。このベクターは、記載されたベクターpTG1015 9(E.Degryse等,1995)と同じである(但し、2μ領域に含まれるXbaI部位は除 き、これは、自然のXbaI部位をクレノウ断片の存在下で満たしてから再び連 結することにより得られるマーカーXba0で置換した)。 次いで、pTG10268発現プラスミドを、プロモーターGAL10/CY C1pを含む発現ブロック(該発現ブロックは、上で調製したプラスミドpTG 10095から出発し次いでNotI制限酵素により消化することにより得た) を、予め制限酵素SalI及びMluIにより消化したプラスミドpTG102 60に導入することによる相同組換えによって生成した。このプラスミドpTG 10268(図7B)は、II型ヒト3β−HSDをコードする配列をプロモーター CYC1の制御下に含む。 次いで、3β−HSDをコードする配列をプロモーターTEF1の制御下に含 む発現プラスミドpTG10862を下記のようにして構築した(図7C): 先ず、プラスミドpTG10832(図8)を、上で調製したプラスミドpTG 10268から得たNotI断片と予め制限酵素SalI及びMluIにより消 化した組換えプラスミドpTG10164(E.Degryse等,1995)との間の相同組換 えにより構築した。 次いで、発現プラスミドpTG10862を、プラスミドpTG10085(E .Degryse等,1995)から単離したClaI−SalI断片に含まれるプロモーター TEF1を、上で構築したプラスミドpTG10832の制限酵素ClaI及び SalIによる消化によって切り出したプロモーターCYC1の代わりに導入す ることにより得た。 こうして得たプラスミドpTG10862(図9)(II型ヒト3β−HSDをコ ードするcDNA配列を含む)を、それぞれ、親株TGY73.4又はその変異 体atf2−Δ::URA3(実施例2で得られたTGY158株に対応する)に 並びに親株FY1679又はその変異体atf2−Δ::URA3(実施例2で 得られたTGY156株に対応する)にトランスフォームした。これらのトラン スフォーマントを上記のように、G418を250μg/mlで含むYPD培地 (Difco)において分離した。 こうして得られた候補のコロニーを、次いで、各株に必要な栄養素(TGY7 3.4株についてのヒスチジン及びウラシル;TGY158についてのヒスチジ ン;FY1679株についてのトリプトファン、ヒスチジン、ロイシン及びウラ シル ;TGY156株のためのトリプトファン、ヒスチジン及びロイシン;各100 μg/mlの濃度)を含むSD培地で予備培養し、次いで、プレグネノロン10 0μg/mlを含む培地に接種した。28℃で24時間の生育及び生物学的変換 の後に、これらのステロイドを抽出し、上記のようにRP−HPLCにより測定 した。得られた結果(各株からの3クローンについて測定)を下記の表3に示す: これらの結果は、基質のプレグネノロンが変異株TGY156又はTGY15 8において殆ど定量的に回収されることを示しており、該株においては、プレグ ネノロンのプロゲステロンへの生物学的変換の開始が認められ、プロゲステロン を生成するにしても非常に僅かしか生成しないが実施例2に示したようにプレグ ネノロンアセテートを蓄積する親株TGY73.4又はFY1679におけるプ レグネノロンの消失は完全である。 改変された株TGY156/pTG10862の試料を、1998年2月2日 に、the Collection Nationale de Cultures de Microorganismes(CNCM)(パ スツール研究所、フランス国、PARIS CEDEX 15,Rue du Docteru Roux 75724,2 5在)に番号I−1978で提出した。実施例4 : TEF1prom/PGKtermにより破壊されたATF2遺伝子を有す る酵母株(atf2−Δ::TEF1/PGK)の構築 実施例2に記載したTGY156株(atf2−Δ::URA3)に由来する株 であるTGY186株(該株においては、ATF2遺伝子座のURA3遺伝子が 発現ブロックTEF1prom/PGKtermにより置換されている)を下記のように 構築した: 第一に、発現ブロックTEF1prom/PGKtermを、実施例2に記載した条件 に従う(但し、URA3選択マーカーの代わりに、E.Degryseにより記載されたS. cerevisiaeの発現ブロックTEF1prom/PGKtermを用いる)二重融合PCR により、ATF2遺伝子と結合させた。 破壊された標的遺伝子のATF2中のTEF1prom/PGKtermブロックの挿 入部位に隣接するATF2遺伝子の5’及び3’コード領域の増幅をそれぞれ可 能にする最初の2PCR反応(PCR1)を、それぞれ、5’領域については直接 及び間接プライマーとして、下記の配列を有するオリゴヌクレオチドを用いて行 い: 及び 3’領域については、下記の配列を有するオリゴヌクレオチドを用いて行った: プライマーOTG11049及びOTG11050を、それぞれ、制限部位S alI及びMluIを導入するために指定した。 TEF1prom/PGKtermブロックの増幅を可能にする第3のPCR反応(P CR2)を、それぞれ、直接及び間接プライマーとして下記の配列を有するオリ ゴヌクレオチドを用いて行った: (これらは、制限部位ClaI及びHindIIIを導入する)。 最後に、結合を、上で得たPCR生成物の、配列OTG11049(SEQ ID NO :8)及びOTG11050(SEQ ID NO:11)を有するオリゴヌクレオチドをプラ イマーとして用いる二重融合により行った(これらは、制限部位SalI及びM luIをATF2接合部位に導入する)。 精製後に、最終融合生成物を、下記のように構築して予め制限酵素BstI及 びStuIで消化したプラスミドpTG10885に含まれるATF2遺伝子と 再結合した。こうして、TEF1prom/PGKtermシグナルをATF2遺伝子の 隣接領域により縁取られたClaI及びHindIII部位に含むプラスミドpT G10888を得た。 プラスミドpTG10885の調製は、FY1679株から出発して実施例2 に記載した条件に従うATF2遺伝子の増幅を含む(但し、直接及び間接プライ マーとして、それぞれ、配列OTG11049(SEQ ID NO:8)及びOTG110 50(SEQ ID NO:11)を有するオリゴヌクレオチドを用い、これらは、制限部位 SalI及びMluIを導入する)。得られたPCR生成物において、これらの 部位を制限酵素SalI及びMluIでの消化とその後の大腸菌ポリメラーゼI のクレノウ断片による処理で粘着末端を埋めることにより除去した。得られた断 片を、次いで、酵素ClaI及びHindIIIで予め消化してからクレノウ断片 で処理したE.Degryse等,1995により記載された発現ベクターpTG10031中 にライゲートした。大腸菌でのトランスフォーメーションにより、こうして、プ ラスミドpTG10885が得られ、PCR生成物のSalI部位のライゲーシ ョンから生じ、ベクターのHindIII部位を伴う配列GTCGAを得るためにクレノ ウ断片を用いて埋め、HindIII部位(GTCGAAGCTT)(SEQ ID NO:14)を再構築 するために配列AGCTTを得るためにクレノウ断片を用いて埋め、そしてClaI 部位を失う。配列ATCGを得るためにクレノウ断片を用いて埋めたこのベクターの ClaI部位は、PCR生成物へのライゲーション後に失われる。 次いで、TEF1prom/PGKtermシグナルをプラスミドpTG10888か ら1.8kbのNOtI断片の形態で切り出し、次いで、TGY156株(at f2−Δ::URA3)中のURA3マーカーと交換した。 実施例2で調製したTGY156株(宿主株として使用)を、プラスミドpTG 10888から切り出したDNA及びStruhl等,1979により記載されYRp7と 呼ばれるARSオリジンを含む酵母ベクターで同時トランスフォームした(これ は、TGY156株のトリプトファン要求性を補うことができ、コロニーの選択 的検出をそれらの5−フルオロ−オロチン酸(5−FO)から可能にする)。 プラスミドpTG10888からNotI制限酵素での消化により及びプラス ミドYRp7から切り出したDNA2〜5μgを酢酸リチウム法(Ito等,1983)に よりTGY156株中に導入した。次いで、この株のトリプトファン要求性に対 する捕捉についての選択を、ヒスチジンとロイシン(各100μg/ml)を富化 したYNGB培地(Difco)中の寒天皿上に広げた後に行った。つま楊枝を用いて 集めた候補のコロニーを、次いで、Boeke等,1984により調製された5−FOを含 む培地上に置いてから、5−FOに対する耐性を同じ培地上で確認した(5−F Oに耐性のものの内のYRp7ベクターの如何なる消失でもトリプトファン要求 性により示される)。こうして選択されたコロニーの内で、ATF2遺伝子のT EF1prom及びPGKtermとの結合をPCRによりモニターした。こうして、T GY186株が得られる。実施例5 : TEF1prom及びPGKtermにより破壊されたATF2遺伝子を有 する酵母株の構築及びP45017αの発現 酵母複製起点ARSH4/CEN6、URA3選択マーカーを含み且つウシシ トクロームP45017αをコードするcDNAをS.cerevisiaeのTEF1プロモ ーターの制御下に有するプラスミド(pTG10435)を図10の概要に従って 構築し、次いで、変異体酵母株atf2−Δ::TEF1/PGK(TGY18 6)中にトランスフォームした。最初に、Zuber等,1986により記載されたウシシ トクロームP45017αをコードするcDNA配列(SalI及びMluI部位に 隣接して酵母プロモーターCYC1の下流に位置する)を含むプラスミドpTG 10058を、図11の概要に従って生成した。特許出願WO89/10963 に記載されたウシシトクロームP45017αをコードする配列を含むプラスミド pGB17α−5をXhoI制限酵素での消化により開いてからアルカリホスフ ァターゼで処理した。リン酸化及びハイブリダイゼーション後に、下記の配列を 有するオリゴヌクレオチド: をXhoI部位に導入して、プラスミドpTG10104を生成した。プラスミ ドpTG10104を、次いで、制限酵素SalI及びMluIで処理し、次い で、E.Degryse等,1995により記載されたプラスミドpTG10031(予め、制 限酵素SalI及びMluIで消化してアルカリホスファターゼで処理してある )に導入した。こうして、ウシシトクロームP45017αをコードするcDNAを 含むpTG10058ベクター(図12)を得る。次いで、プラスミドpTG10 058を、制限酵素SalI及びMluIにより消化してアルカリホスファター ゼで処理した。ウシシトクロームP45017αをコードする配列を含む1.7k bのSalI−MluI断片を単離し、次いで、E.Degryse等,1995により記載さ れた酵母プロモーターTEF1を含む発現ベクターpTG10085(予め、酵 素SalI及びMluIで消化してある)中にライゲートした。こうして、シト クロームP45017αをコードする配列がプロモーターTEF1の制御下にある プラスミドpTG10293(図13)を得る。 第二に、発現プラスミドpTG10435を、E.Degryse等,1995により記載さ れた配列ARSH4/CEN6を含む組換えプラスミドpTG10434(予め 、酵素SalI及びMluIにより消化してある)と、上で調製したプラスミド pTG10293から出発して得られた2.8kbのNOtI断片との間での相 同組換えにより生成した。 こうして得られたプラスミドpTG10435(図14)(ウシシトクロームP4 50 17αをコードする配列ををプロモーターTEF1の制御下に含む)を、次い で、親株FY1679又は実施例4で調製したTGY186株(atf2−Δ: :TEF1/PGK)にそれぞれトランスフォームした。これらのトランスフォ ーマントを上記のように、トリプトファン、ヒスチジン及びロイシン(各100 μg/ml)を富化したYNBG培地(Difco)にて単離した。こうして得られたコ ロニーを、次いで、2%のグルコース及び0.5%のカザミノ酸を含むYNB培 地(Difco)中で16時間にわたって予備培養し、次いで、新鮮な培地にてA60 0=0.2まで希釈した。6時間の生育後に、100μ/mlのプレグネノロン 又はプロゲス テロンを加えた。28℃での48時間の生育及び生物学的変換の後に、これらの ステロイドを抽出して、実施例1に示したようにRP−HPLCにより、それぞ れ、プレグネノロン及び17α−ヒドロキシプレグネノロン又はプロゲステロン 及び17α−ヒドロキシプロゲステロンの標準を用いて測定した。 得られた結果をμg/mlで表して下記の表4に示す: これらの結果は、ベクターpTG10435から出発して発現されたシトクロ ームP45017αの生物学的変換能力が、プロゲステロンを基質として用いた場 合には、野生型株(FY)又はその変異体atf2(TGY186)において殆ど同 じであるというを示している。他方、プレグネノロンを基質として用いた場合に は、同生物学的変換は、プロゲステロンと比較して、変異体atf2(TGY1 86)についてのみ得られる。野生型株FYにおいては、基質と生成物の両方が アセチル化され、遊離のヒドロキシプロゲステロンは検出されない。 改変された株TGY186/pTG10435の試料を、1999年1月20 日に、the Collection Nationale de Cultures de Microorganismes(CNCM )(パスツール研究所、フランス国、PARIS CEDEX 15,Rue du Docteru Roux 757 24,25在)に番号I−2119で提出した。実施例6 : TEF1prom/PGKtermにより破壊されたATF2遺伝子を有す る酵母株の構築並びに3β−HSD及びP45017αの同時発現 酵母レプリコン2μ及び2つの発現ブロック(その1つは、ヒト3β−HSD を コードし、他方はウシシトクロームP45017αをコードしており、且つ両者は 、S.cerevisiaeのプロモーターCYC1の制御下にある)を含み且つURA3− d選択マーカーを有するプラスミドpTG10417(図21)を下記のステージ 1〜3(図15A及びB)に、次いでステージ4〜6に逐次従って構築し、その後 、変異体酵母株atf2−Δ::TEF1prom/PGKterm(TGY186)中に トランスフォームした。ステージ1 :プラスミドpTG10210の構築 E.Degryse等,1995により記載されたハイブリッド酵母プロモーターGAL10/ CYC1を含む発現ベクターpTG10033(予め、制限酵素PvuIIで消化 してある)をアルカリホスファターゼで処理し、次いで、下記の配列を有するオ リゴヌクレオチドの存在下で再ライゲートした: OTG1050:CCCGAATTCGGG(SEQ ID NO:17) {予め、リン酸化して、プロモーターGAL/CYC1を含む発現ブロックの端 にEcoRI部位を導入するためにそれ自身とハイブリダイズさせてある}。ステージ2 :プラスミドpTG10214の構築 ベクターpTG10210中に存在するプロモーターGAL10/CYC1を含 む発現ブロックを、次いで、E.Degryse等,1995により記載された選択マーカーU RA3−dを含む大腸菌−酵母シャトルベクターpTG10013中に導入した 。このベクターpTG10013を、EcoRI制限酵素での消化及びアルカリ ホスファターゼ処理の後に、ステージ1で調製したベクターpTG10210( 予め、酵素EcoRIで消化してある)中にライゲートした。こうして得られた ベクターpTG10214は、2μレプリコンに向けられたプロモーターGAL 10/CYC1を含む発現ブロックを含む。ステージ3 :プラスミドpTG10274の構築 プラスミドpTG10214において、次いで、制限酵素ClaI及びSalI での処理によるプラスミドの切り出しの後にプロモーターGAL10/CYC1 を相同組換えによりプロモーターCYC1と交換した。E.Degryse等,1995により 記載されたプロモーターCYC1を含む発現ベクターpTG10031を、制限 酵素HindIII及びFspIにより消化し、次いで、ステージ2で調製したプ ラ スミドpTG10214(予め、制限酵素ClaI及びSalIで消化してある) と組換え、こうして、プラスミドpTG10274(図16)を生成した。ステージ4 :プラスミドpTG10401の構築 プロモーターCYC1を含むプラスミドpTG10274及びシトクロームP45 0 17αコードする配列をプロモーターTEF1の制御下に含むプラスミドpT G10293から出発して、シトクロームP45017αをコードする配列をプロ モーターTEF1の制御下に含む新たなプラスミドpTG10401を相同組換 えにより生成した。 プロモーターCYC1及び大腸菌のレプリコンの一部を、プラスミドpTG10 274(ステージ3で調製)から制限酵素MluI及びDraIでの消化によって 切り出した。プラスミドpTG10293(実施例5で調製)を制限酵素Hind III及びPvuIIで消化してから、制限酵素MluI及びDraIで消化したプ ラスミドpTG10274と組み換えて、プラスミドpTG10401(図17) を生成した。ステージ5 :プラスミドpTG10403の構築 II型ヒト3β−HSDをコードするcDNAを、次いで、プラスミドpTG10 401にプロモーターCYC1の制御下に導入した。最初に、II型ヒト3β−H SDをコードするcDNAを含む発現ベクターpTG10262を、図18の概 要に従って、実施例3で調製したトランスファーベクターpTG10095と酵 母レプリコン2μ、大腸菌由来のレプリコン、酵母の発現カセットCYC1prom −PGKterm及びURA3−d選択マーカーを含む組換えベクターpTG102 57から出発して構築した。このベクターpTG10257は、E.Degryse等,19 95により記載された組換えベクターpTG10042と同じである(但し、2μ 領域に含まれるXbaI部位は別であり、これは、天然のXbaI部位をクレノ ウ断片を用いて埋めてから再ライゲートすることにより得られるマーカーXba I0により置換されている)。 II型ヒト3β−HSDの発現ブロックをトランスファーベクターpTG1009 5から制限酵素NotIでの消化により切り出してから、組換えベクターpGT 10257(予め、制限酵素SalI及びMluIで消化してある)に導入するこ とにより、発現ベクターpTG10262(図19)を生成した。プラスミドpT G10095由来のブロックGAL10/CYC1−cDNAの、プロモーター CYC1を含む組換えベクターpTG10257中への組換えは、ブロックCY C1−cDNAを含む発現ベクターを生成するということには注意すべきである 。第二に、上で調製した発現ベクターpTG10262を、制限酵素XmnIで 消化した。得られた3β−HSDをコードするcDNAを含む断片を、シトクロ ームP45017αをコードするcDNAを含むステージ4で調製したプラスミド pTG10401の断片(制限酵素ScalIでの消化により得たもの)と組み換 えた。こうして得られたプラスミドpTG10403(図20)は、2つの発現ブ ロック(その1つは3β−HSDHをプロモーターCYC1の制御下にコードし 、他方はシトクロームP45017αをプロモーターTEF1の制御下にコードす る)を含んでいる。ステージ6 :プラスミドpTG10417の構築 最初に、上記のプラスミドpTG10403において、プロモーターTEF1を プロモーターCYC1と交換した。 一方において、実施例5に記載したプラスミドpTG10058を制限酵素Pv uIIで消化した(これは、プロモーターCYC1と結合したシトクロームP4501 7αをコードする配列の一部並びに大腸菌レプリコンの大部分を放出することを 可能にする)。他方において、大腸菌レプリコンの部分を、ステージ5で調製し たプラスミドpTG10403から制限酵素DraIでの消化によって除去した 。この方法で予め消化した2つのプラスミドの組換えにより、最終的に、プラス ミドpTG10417が得られる。このプラスミドpTG10417は、酵母レ プリコン2μ、URA3−d選択マーカー及び2つの発現ブロック(その1つは ヒト3β−HSDをコードし、他方はウシ起源のシトクロームP45017αをコ ードし、両者とも酵母プロモーターCYC1の制御下にある)を含んでいる(図2 1)。次いで、このプラスミドpTG10417を、親株FY1679又は実施 例4で調製したTGY186株(atf2−Δ::TEF1prom/PGKterm)中 にそれぞれトランスフォームした。 これらのトランスフォーマントを、0.5%のグルコースを含み、トリプトファ ン、ヒスチジン及びロイシンを富化した(各100μg/ml)アガー処理したY NB培地(Difco)上で単離した。 こうして得られたコロニーを、次いで、0.5%のグルコース及び0.1%のカ ザミノ酸を含むYNB培地(Difco)中で、28℃で24時間にわたって予備培養 し、次いで、新鮮な同培地(培地1)又は0.1%のグルコール、2%のグリセロ ール及び0.2%のカザミノ酸を含むYNB培地(Difco)(培地2)にて、A60 0=0.1まで希釈し、プレグネノロンを100μg/mlに補った。48時間 の生育及び生物学的変換の後に、これらのステロイドを抽出して、実施例1に示 したようにプレグネノロン、17α−ヒドロキシプレグネノロン、プロゲステロ ン及び17α−ヒドロキシプロゲステロンの標準を用いてRP−HPLCにより 測定した。得られた結果を、μg/mlで表して、下記の表5(培地1)及び表6 (培地2)に示す: これらの結果は、プラスミドpTG10417によりトランスフォームされた 野生型株(FY)中の生物学的変換が、プレグネノロンアセテート及び17α−ヒ ドロキシプレグネノロンアセテートの蓄積へと導く(これらは、その後、酵素3 β−HSDH又はP45017αにより変換されない)こと及びこの生物学的変換の バランスがトランスフォームされたatf2変異体(TGY186)で認められた ものより低いことを示している。 トランスフォームされた株TGY186/pTG10417の試料を、199 9年1月20日に、the Collection Nationale de Cultures de Microorganisme s(CNCM)(パスツール研究所、フランス国、PARIS CEDEX 15,Rue du Docteru Roux 75724,25在)に番号I−2118で提出した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AU ,BR,CA,CN,CZ,HR,HU,ID,IL, IN,JP,KR,MX,PL,SI,SK,TR,U A,YU (72)発明者 デグリス,エリック フランス国 エフ67100 ストラスブール, リュ デ アリジール,4

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.アセチルCoAプレグネノロンアセチルトランスフェラーゼ(APAT)活性 が、この活性をコードする遺伝子を変化させることにより除去され、3β−ヒド ロキシステロイドの安定化を生じた改変された酵母株。 2.変化された遺伝子がS.cerevisiaeのATF2遺伝子であるか又は後者の同族 体である、請求項1に記載の改変された酵母株。 3.変化された遺伝子がS.cerevisiaeのATF2遺伝子である、請求項2に記載 の改変された酵母株。 4.ATF2遺伝子が、少なくとも1つのヌクレオチドを有するDNA配列を挿 入することにより変化された、請求項3に記載の改変された酵母株。 5.ATF2遺伝子が、URA3選択遺伝子又は発現ブロックTEF1prom/P GKtermを挿入することにより変化された、請求項4に記載の改変された酵母株 。 6.ATF2遺伝子が、URA3選択遺伝子を挿入することにより変化された、 請求項5に記載の改変された酵母株。 7.請求項6に従って改変された、TGY156及びTGY158と呼ばれるS. cerevisiaeの株。 8.ATF2遺伝子が、発現ブロックTEF1prom/PGKtermを挿入すること により変化された、請求項5に記載の改変された酵母株。 9.請求項8に従って改変された、TGY186と呼ばれるS.cerevisiaeの株。 10.トランスフォームされた酵母株であって、アセチルCoAプレグネノロン アセチルトランスフェラーゼ(APAT)活性が、この活性をコードする遺伝子を 変化させ且つ下記より選択するコレステロールからのヒドロコーチゾンの生合成 の経路の酵素の少なくとも1つを発現させることにより除去されている当該トラ ンスフォームされた酵母株: − コレステロールの側鎖開裂酵素(P450SCC)、 − 3β−ヒドロキシ−デルタ5−ステロイドデヒドロゲナーゼ/デルタ5−デル タ4−ステロイドイソメラーゼ(3β−HSD)及び − 17α−ステロイドヒドロキシラーセ(P45017α)。 11.変化された遺伝子が、S.cerevisiaeのATF2遺伝子又は後者の同族体で ある、請求項10に記載のトランスフォームされた酵母株。 12.変化された遺伝子が、S.cerevisiaeのATF2遺伝子である、請求項11 に記載のトランスフォームされた酵母株。 13.ATF2遺伝子が、少なくとも1つのヌクレオチドを有するDNA配列を 挿入することにより変化された、請求項12に記載のトランスフォームされた酵 母株。 14.ATF2遺伝子が、URA3選択遺伝子を挿入することにより変化された 、請求項12に記載のトランスフォームされた酵母株。 15.請求項14に記載の3β−HSDを発現するトランスフォームされた酵母 株。 16.請求項15に従ってトランスフォームされたTGY158/pTG108 62と呼ばれるS.cerevisiaeの株。 17.ATF2遺伝子が、発現ブロックTEF1prom/PGKtermを挿入するこ とにより変化された、請求項12に記載のトランスフォームされた酵母株。 18.請求項17に記載のP45017αを発現するトランスフォームされた酵母 株。 19.請求項18に従ってトランスフォームされたTGY186/pTG104 35と呼ばれるS.cerevisiaeの株。 20.請求項17に記載され、3β−HSD及びP45017αを発現するトラン スフォームされた酵母株。 21.請求項20に従ってトランスフォームされたTGY186/pTG104 17と呼ばれるS.cerevisiaeの株。 22.内因性ステロール、外因性ステロール又は外因性ステロイドから選択する 基質のイン・ビボ酸化の方法であって、該方法では、請求項10〜21の何れか 1つに記載のトランスフォームされた酵母株を用い、該酵母株を、この株が内因 性ステロールを生成する場合には単独で培養し、或いは外因性ステロール又はス テロイドと共にインキュベートし、必要であれば得られた酸化された化合物を単 離する、上記の方法。 23.基質が3β−ヒドロキシステロイドであり、請求項15に記載のトランス フォームされた酵母株を用い、必要であれば得られた3−オキソ−デルタ4−ス テロイドを単離する、請求項22に記載のイン・ビボ酸化の方法。 24.3β−ヒドロキシステロイドをプレグネノロン又は17α−ヒドロキシプ レグネノロンから選択する、請求項23に記載のイン・ビボ酸化の方法。 25.基質がステロイドであり、請求項18に記載のトランスフォームされた酵 母株を用い、必要であれば得られた17α−ヒドロキシステロイドを単離する、 請求項22に記載のイン・ビボ酸化の方法。 26.ステロイド基質がプレグネノロン又はプロゲステロンである、請求項25 に記載のイン・ビボ酸化の方法。 27.基質が3β−ヒドロキシステロイドであり、請求項20に記載のトランス フォームされた酵母株を用い、得られた17α−ヒドロキシ3−オキソ−デルタ4 −ステロイドを必要であれば単離する、請求項22に記載のイン・ビボ酸化の 方法。 28.ステロイド基質がプレグネノロンである、請求項27に記載のイン・ビボ 酸化の方法。
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