JP2001300613A - 熱間仕上圧延機のセットアップ方法 - Google Patents
熱間仕上圧延機のセットアップ方法Info
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Abstract
た場合の仕上圧延機の圧下位置およびロール回転速度の
セットアップ精度、またはは被圧延材プロフィル制御量
のセットアップ精度の良好なセットアップ方法を提供す
る。 【解決手段】加熱装置出側の粗圧延材の表面温度、同温
度から計算した仕上入側平均温度、加熱装置入側の表面
温度から計算した仕上入側平均温度のいずれかを用いて
仕上圧延機のセットアップ計算を行う。仕上圧延機のセ
ットアップを優先して決定し、加熱装置の加熱パターン
設定にフィードフォワードしてもよい。
Description
延機の間で素材を再加熱する工程を有する熱間仕上圧延
機のセットアップ方法に関する。
仕上圧延機のセットアップ方法を説明するための装置構
成図である。同図において符号1は粗圧延機、2は仕上
圧延機、3は仕上圧延機入側温度計、4は圧下装置、5
はロール駆動モータ、6は被圧延材プロフィル制御用ア
クチュエータ、7はデスケーラ、8は粗圧延材、10は
圧延条件設定装置、11は従来の仕上圧延機のセットア
ップ装置、12は圧下位置設定装置、13はロール回転
速度設定装置、14は被圧延材プロフィル制御量設定装
置である。
し、次いで、タンデムに配置した複数のスタンドからな
る仕上圧延機2で仕上圧延する通常の熱間圧延設備にお
いて、粗圧延材を仕上圧延機に通板する前に、予め仕上
圧延機各スタンドのロール圧下位置、ロール速度などの
セットアップを行っておく。すなわち、圧延中はAGC
(Automatic Gauge Control )装置および仕上圧延機出
側の厚さ計を用いたフィードバック制御により厚さ制御
が行われるが、被圧延材の先端部分はフィードバック制
御ができないため、被圧延材の先端部分の塑性特性と圧
延機の弾性特性を考慮したセットアップを行っている。
これによって、先端部から所定の厚さ精度もしくは板幅
方向の厚さ分布(以下、プロフィルという)精度を得る
ことができる。
ように、仕上圧延機2の入側に設けられた仕上圧延機入
側温度計3で粗圧延材8の先端部の表面温度を検出し、
検出した表面温度と圧延条件設定装置10により予め設
定された圧延条件とに基づき、仕上圧延機のセットアッ
プ装置11は各スタンドの圧下位置およびロール回転速
度の初期設定値を決定し、圧下位置設定装置12、ロー
ル回転速度設定装置13に出力する。更に、被圧延材の
クラウンやエッジドロップなどの製品プロフィルや仕上
圧延機の形状に関する仕様が定められている場合は、被
圧延材プロフィル制御量の初期設定値を決定し、被圧延
材プロフィル制御量設定装置14に出力する。
圧下装置4により圧下位置、ロール駆動モータ5により
ロール回転速度が設定され、被圧延材プロフィル制御用
アクチュエータ6により被圧延材プロフィル制御量が設
定される。被圧延材プロフィル制御量設定装置14とは
ロールベンダ、可変クラウンロール、ロールシフト装置
あるいはペアクロス装置などの金属帯の幅方向の厚さ分
布を制御する装置の総称である。
の動作について説明する。仕上圧延機入側に設けられた
温度計3で検出した温度Ts は、仕上圧延機における
被圧延材の温度計算の初期値として使用される。すなわ
ち、
材温度、 f0 :被圧延材の先端部が温度計を通過した時刻、 Ts :被圧延材の表面温度測定値、 xs :被圧延材の厚さ方向の表面に相当する座標、 Xc :被圧延材の厚さ方向の中心に相当する座標、 ΔT:被圧延材の厚さ方向の表面温度と中心温度の差、 である。
示すグラフである。
された加熱炉(図1では図示されていない)を抽出した
際の粗圧延材8の温度から、粗圧延1での圧延加工によ
る温度上昇、ロール接触による冷却および粗圧延機1か
ら仕上圧延機入側温度計3までの間の大気中冷却による
温度降下を考慮して計算したり、経験的な定数値を使用
したりして決定している。いずれにしても、仕上圧延機
2の入側においては、粗圧延材8と粗圧延機のロールと
の接触による冷却や空気中への放熱のために、圧延材表
面は中心部よりも低温になることは明らかである。すな
わち、ΔT>0である。
の温度は、次式の熱伝導方程式(2)を圧延材表面(厚み
方向位置xs )における境界条件(3) のもとで解くこ
とによって求められる。
熱量、 q(t) :時刻tにおける単位時間、単位体積あたりの放
熱量。
粗圧延材からの放熱量q(t) には、圧延条件設定装置1
0により予め設定された通板速度やデスケーラ7の使用
水量、各スタンドにおける被圧延材の目標厚さなどに基
づいて、粗圧延材先端部が通過する時刻tにおける推定
値を使用する。
る段階で、被圧延材の先端部が仕上圧延機2の第iスタ
ンドに到達すると推定される時刻ti における被圧延
材の温度T(ti,x)から、例えば、厚み方向の温度分布
を平均化することによって、各スタンドにおける圧延材
の平均温度Ti を計算し、これに基づいて変形抵抗を
計算する。
しては、次式で示す式が広く知られている。
スタンドの目標厚さや通板速度から求めることができ
る。
式により各スタンドにおける圧延荷重および先進率を
計算する。
ル半径、 Hi :第iスタンドにおける被圧延材の入側厚さ、 hi :第iスタンドにおける被圧延材の出側厚さ、 Qpi :第iスタンドにおける被圧延材の圧下力関
数、 φi :第iスタンドにおける被圧延材の中立角、 Bi :第iスタンドにおける被圧延材の幅。
延条件設定装置10によって予め与えられ、圧下力関数
Qpi および中立角φi は、例えばSimsによって提案
された近似圧延理論モデルによって解くことが知られて
いる。
式で示すHitchcockの式と圧延荷重を導出する前記(5)
式とを連立させることによって求めることができる。
基づいて各スタンドの圧下位置を求めるとともに、(9)
式で表されるように、各スタンドのマスフローバランス
(各スタンドの体積速度一定)を保つべくロール回転速
度を求める。
のギア比 被圧延材のクラウンやエッジドロップなどの製品プロフ
ィルや仕上圧延機の形状に関する仕様が定められている
場合は、上記(5) 式で計算された圧延荷重に基づいて、
例えば、公知文献(「ホットストリップミルにおける板
プロフィル・平坦度制御」鉄と鋼、Vol.74、No.7、p.14
02〜1409。以下、公知文献1という)等に記された方法
によって、被圧延材プロフィル制御量の初期設定値を求
める。
して、冷延鋼板と同等の薄さの熱延鋼板を製造する傾向
にあり、このような圧延材では、仕上圧延における圧延
材の温度が低下しすぎて仕上圧延機の耐荷重の限界を越
えたり、圧延材の材料特性に悪影響を与える場合があ
る。このことから、粗圧延機と仕上圧延機の間に加熱装
置を設け、仕上圧延機入側において圧延材の温度を仕上
圧延機の保護や材料特性上必要な目標温度まで昇温する
技術が用いられるようになってきた。
アップ方法では、このような加熱装置の影響による温度
変化を考慮していないため、問題が生ずる。
の温度変化の一例を示す模式的グラフである。同図に示
すように、加熱装置を通過した直後では粗圧延材の中心
部に比べて表面での温度が高くなる。このため、粗圧延
機出側から仕上入側温度計までの温度変化として大気中
への放熱しか考慮しない従来のセットアップ方法では十
分なセットアップ精度が得られず、被圧延材の寸法精度
が低下する。
延機と仕上圧延機の間に加熱装置を設けた場合に、仕上
圧延機の圧下位置およびロール回転速度のセットアッ
プ、あるいは被圧延材プロフィル制御量のセットアップ
精度の良好な熱間仕上圧延機のセットアップ方法を提供
することにある。
レーションおよび実験により、下記の知見を得た。
仕上圧延機入側の被圧延材先端の温度をセットアップ計
算に用いる場合には被圧延材の平均変形抵抗を求めるべ
く、厚さ方向の温度分布を考慮した平均温度を求める手
法がとられる。この平均温度を求めるには仕上圧延機入
側の表面温度を測定し、前記(2) および(3) 式等の基づ
いた計算をすればよい。
面温度が中心温度より高温になるため、加熱装置のない
場合のプロセス制御方法はそのままでは使えない。この
対策として、加熱装置の加熱パターンがおおよそ一定
で、加熱装置〜仕上圧延機までの粗圧延材の搬送条件が
一定であるときは、加熱装置入側または出側の粗圧延材
の表面温度を測定し、該測定値から定数または定数テー
ブルから索表した定数で仕上圧延機入側の温度を推定す
ることができる。
を推定するに際し、上記のように、加熱装置入側または
出側の温度測定値から定数を用いて推定する方法をすべ
ての場合に用いると温度推定誤差が大きくなることがあ
る。その場合は加熱装置入側温度測定値または加熱装置
出側温度測定値と、加熱装置の加熱パターンに基づい
て、加熱装置出側または仕上圧延機入側の粗圧延材の厚
さ方向の温度分布を伝熱計算等によって求めるのが望ま
しい。
ップ方法は、仕上圧延機入側の被圧延材温度を測定した
後セットアップ計算を開始し、結果を得てから各スタン
ドの圧下位置等の初期設定値を決定する。セットアップ
計算は相当の計算時間を要するため、温度測定してから
通板開始するまでの時間的余裕が少ないため、場合によ
っては通板開始を遅らせる必要があることもある。これ
に対して、加熱装置がある場合には、仕上入側の被圧延
材の温度を所定の値に制御することが可能である。従っ
て、予め仕上圧延機入側の被圧延材温度を想定して仕上
圧延機のセットアップ計算を行っておき、この想定値に
なるように加熱装置の制御を行えばセットアップ計算の
時間的余裕の問題が解消する。
のであり、その要旨は以下の通りである。
を有する金属帯圧延機における熱間仕上圧延機のセット
アップ方法であって、前記加熱装置で加熱後の粗圧延材
の先端部温度を推定し、該先端部温度の推定値から仕上
圧延機入側の先端部温度を推定し、仕上圧延機入側の先
端部温度の該推定値と予め設定した仕上圧延機の圧延条
件とに基づいて仕上圧延機の各スタンドにおける被圧延
材の温度を推定し、推定した被圧延材温度に基づいて仕
上圧延機の各スタンドの圧下位置およびロール回転速度
の初期設定値を決定することを特徴とする熱間仕上圧延
機のセットアップ方法。
を有する金属帯圧延機における熱間仕上圧延機のセット
アップ方法であって、前記加熱装置で加熱後の粗圧延材
の先端部温度を推定し、該先端部温度の推定値から仕上
圧延機入側の先端部温度を推定し、仕上圧延機入側の先
端部温度の該推定値と予め設定した仕上圧延機の圧延条
件とに基づいて仕上圧延機の各スタンドにおける被圧延
材の温度を推定し、推定した被圧延材温度に基づいて仕
上圧延機の各スタンドの被圧延材プロフィル制御量の初
期設定値を決定することを特徴とする熱間仕上圧延機の
セットアップ方法。
値として、加熱装置出側の表面温度測定値を用いること
を特徴とする前記(1) または(2) 項に記載の熱間仕上圧
延機のセットアップ方法。
値として、加熱装置入側または出側の粗圧延材先端部の
表面温度測定値、粗圧延材の材質と寸法、および加熱装
置の加熱パターンに基づいて算出した粗圧延材の厚さ方
向の温度分布を用いることを特徴とする前記(1) または
(2) 項に記載の熱間仕上圧延機のセットアップ方法。
を有する金属帯圧延機における熱間仕上圧延機のセット
アップ方法であって、仕上圧延機入側の粗圧延材の先端
部温度を想定し、該先端部温度の想定値と仕上圧延機の
圧延条件とに基づいて仕上圧延機の各スタンドにおける
被圧延材温度を推定し、該被圧延材温度に基づいて仕上
圧延機の各スタンドの圧下位置およびロール回転速度の
初期設定値を決定し、前記仕上圧延機入側の粗圧延材の
先端部温度の想定値から仕上圧延機入側の先端部温度を
遡行して算出し、該先端部温度の遡行算出値が得られる
ように加熱装置入側の粗圧延材の先端部表面温度測定値
に基づいた加熱装置の加熱パターンを設定することを特
徴とする熱間仕上圧延機のセットアップ方法。
を有する金属帯圧延機における熱間仕上圧延機のセット
アップ方法であって、仕上圧延機入側の粗圧延材の先端
部温度を想定し、該先端部温度の想定値と仕上圧延機の
圧延条件とに基づいて仕上圧延機の各スタンドにおける
被圧延材温度を推定し、被圧延材温度に基づいて仕上圧
延機の各スタンドの圧下位置およびロール回転速度の初
期設定値を決定し、前記仕上圧延機入側の粗圧延材の先
端部温度の想定値から仕上圧延機入側の先端部温度を遡
行して算出し、該先端部温度の遡行算出値が得られるよ
うに加熱装置入側の粗圧延材の先端部表面温度測定値に
基づいた加熱装置の加熱パターンを設定することを特徴
とする熱間仕上圧延機のセットアップ方法。
延機のセットアップ方法を説明するための装置構成図で
ある。
の粗圧延材の表面温度を測定してセットアップを行う方
法について説明する。図1と同一要素は同一符号で示
す。粗圧延材を粗圧延機1によって粗圧延し、次いで、
粗圧延材8を加熱装置20によって加熱した後、タンデ
ムに配置した複数のスタンドからなる仕上圧延機2で仕
上圧延するに際し、加熱装置20の出側に設けられた温
度計21で粗圧延材8の先端部の表面温度を検出し、検
出した表面温度と圧延条件設定装置10により予め設定
された圧延条件に基づいて、仕上圧延機のセットアップ
装置31によって各スタンドの圧下位置およびロール回
転速度の初期設定値を決定し、圧下位置設定装置12、
ロール回転数設定装置13に出力される。更に、被圧延
材のクラウンやエッジドロップなどの製品プロフィルや
仕上圧延機の形状に関する仕様が定められている場合
は、被圧延材プロフィル制御量の初期設定値を決定し、
被圧延材プロフィル制御量設定装置14に出力される。
これらの結果に基づき、各スタンドの圧下装置4により
圧下位置、ロール駆動モータ5によりロール回転速度、
被圧延材プロフィル制御用アクチュエータ6により被圧
延材プロフィル制御量が設定される。
置31の動作を説明する。
出側温度計21で検出した温度 は、仕上圧延機におけ
る圧延材の温度計算の初期値として使用される。すなわ
ち、
通過した時刻、 Tb0 :粗圧延材の表面温度測定値、 ΔT' :粗圧延材の厚さ方向の表面温度と中心部温度の
差、 とする。ここで、ΔT' は図3に示すように加熱後の表
面温度が中心より高くなる場合もあることを考慮して、
予め記憶しておいた定数値または粗圧延材の材質・寸法
毎に異なるパラメータを使用する。例えば、図3の特性
を持つ加熱装置ではΔT'=−60℃である。
度は、前記した熱伝導方程式(2) を粗圧延材表面(厚さ
方向位置xs )における境界条件(3) のもとで解くこ
とによって求める。
からの放熱量q(t) は、圧延条件設定装置10により予
め設定された通板速度やデスケーラ7の使用水量、各ス
タンドにおける圧延材の目標厚さなどに基づいて、圧延
材先端部が通過する時刻tにおける値を使用する。
スタンドに到達すると推定される時刻ti における圧
延材の温度T(ti,x)から、例えば、厚さ方向の温度分
布を平均化することによって、各スタンドにおける圧延
材の平均温度Ti を計算し、これに基づいて前記した
式(4) に従って、各スタンドの変形抵抗を計算する。
基づき、前記した式(5) 、(6) 、(7) に従って、各スタ
ンドにおける圧延荷重および先進率を計算する。
よび先進率に基づき、前記式(8) 、(9) に従って、各ス
タンドの圧下位置、ロール回転速度を決定する。
セットアップ方法に係る仕上圧延機のセットアップ装置
31の動作は以下のように行う。
の製品プロフィルや仕上圧延機の形状に関する仕様が定
められている場合は、上記に述べた各スタンドの圧下位
置、ロール回転速度を決定する方法にて計算された各ス
タンドの圧延荷重から、例えば、公知文献1に従って被
圧延材プロフィル制御量を決定する。
の厚さ方向の温度分布に基づいて仕上圧延機のセットア
ップを行う場合のセットアップ装置31の動作を説明す
る。この場合の装置構成図は図4と同一である。
推定する。加熱装置の一形態として、誘導加熱装置を使
用した場合、誘導加熱装置から圧延材に与えられる熱量
は厚さ方向の表面から中心部に向かって指数関数的に減
少していくことが知られている。すなわち、各時刻tに
おいて圧延材の厚み方向位置xの位置に加熱装置から与
えられる熱量Qb(t,x) を、加熱装置の消費電力などの
時間推移である加熱パターンを基に推定し、加熱装置の
内部での圧延材の温度変化を、次式を用いて計算する。
して加熱装置から与えられる熱量、 q'(t):時刻tにおける単位時間、単位体積あたりの放
熱量。
に達すると推定される時刻tb0における圧延材の表面
温度T(tb0,xs)と中心部の温度T(tb0,xc)をそれぞ
れ求める。この計算結果に基づいて、加熱装置出側温度
計21で検出した表面温度Tb0と、圧延材中心部の温
度との差を推定する。すなわち、前記(10)式において、
として使用する。
度は、前記した熱伝導方程式(2) を、境界条件(3) のも
とで解くことによって求める。
からの放熱量q(t) は、圧延条件設定装置10により予
め設定された通板速度やデスケーラ7の使用水量、各ス
タンドにおける圧延材の目標厚さなどに基づいて、圧延
材先端部が通過する時刻tにおける値を使用する。
iスタンドに到達すると推定される時刻ti における
圧延材の温度T(ti,x)から、例えば、厚み方向の温度
分布を平均化することによって、各スタンドにおける圧
延材の平均温度Ti を計算し、これに基づいて前記し
た(4) 式に従って、各スタンドの変形抵抗を計算する。
に基づき、前記の(5) 〜(7) 式に従って、各スタンドに
おける圧延荷重および先進率を計算する。
および先進率に基づき、(8) 、(9)に従って、各スタン
ドの圧下位置およびロール回転速度を決定する。
プなどの製品プロフィルや仕上圧延機の形状に関する仕
様が定められている場合は、上述の仕上圧延機のセット
アップ計算で求められた各スタンドの圧延荷重から、前
記公知文献1に従って被圧延材プロフィル制御量を決定
する。
度計を有する熱間仕上圧延機のセットアップ方法を説明
するための装置構成図である。同図において、図4と同
一要素は同一符号で示す。同図では加熱装置20の入側
に温度計が設置されている。
し、次いで、加熱装置20によって加熱した後、タンデ
ムに配置した複数のスタンドからなる仕上圧延機2で仕
上圧延するに際し、加熱装置20の入側に設けられた加
熱装置入側温度計22で粗圧延材8の先端部の表面温度
を検出する。この温度Tbiは加熱装置20および仕上
圧延機2における圧延材の温度計算の初期値として使用
される。すなわち、
度、 t0 :粗圧延材の先端部が加熱装置入側温度計を通過
した時刻、 Ts :粗圧延材の表面温度測定値 xs :粗圧延材の厚さ方向の表面に相当する座標、 xc :粗圧延材の厚さ方向の中心に相当する座標、 ΔTb :粗圧延材の厚さ方向の表面と中心の温度差、 とする。
置された図示しない加熱炉を抽出した際の温度から、粗
圧延機1での温度変化および粗圧延機1から加熱装置入
側温度計22までの間で放熱されることによる温度変化
を考慮して計算したり、経験的な定数値を使用するなど
して決定する。いずれにしても、加熱装置入側において
は、粗圧延材と粗圧延機の圧延ロールとの接触による冷
却や放熱のために、圧延材表面は中心部よりも低温にな
ることは明らかである。すなわち、ΔTb ≧0であ
る。
して、加熱装置における温度変化を前記式(11)、(12)に
従って計算し、加熱装置出側から仕上圧延機入側まで、
および仕上圧延機における温度変化を(2) 、(3) に従っ
て計算する。
x)、圧延材からの放熱量q(t) 、q'(t)は、圧延条件設
定装置10により予め設定された加熱装置の消費電力な
どの時間推移である加熱パターンおよび通板速度、デス
ケーラ7の使用水量、各スタンドにおける圧延材の目標
厚さなどに基づいて、圧延材先端部が通過する時刻tに
おける値を使用する。
スタンドに到達すると推定される時刻ti における圧
延材の温度T(ti,x)から、例えば、厚み方向の温度分
布を平均化することによって、各スタンドにおける圧延
材の平均温度Ti を計算し、これに基づいて前記した
式(4) に従って、各スタンドの変形抵抗を計算する。
に基づき、(5) 〜(7) に従って、各スタンドにおける圧
延荷重および先進率を計算する。
および先進率に基づき、前記した(8) 、(9) に従って、
各スタンドの圧下位置、ロール回転速度を決定する。
プなどの製品プロフィルや仕上圧延機の形状に関する仕
様が定められている場合は、上述の仕上圧延機のセット
アップ計算で求められた各スタンドの圧延荷重から、前
記公知文献1に従って被圧延材プロフィル制御量を決定
する。
方法はいずれも加熱装置出側の粗圧延材の表面温度を測
定した後、セットアップ計算を開始し、または加熱装置
入側の粗圧延材の粗圧延材の表面温度を測定した後、加
熱装置における伝熱計算を開始し、仕上圧延機の圧下位
置およびロール回転速度、あるいは被圧延材プロフィル
制御量のセットアップをする方法である。
し、さらに、加熱装置による粗圧延材の温度変化を計算
する際に、多大な計算量を要する可能性があり、加熱装
置出側から仕上圧延機までの距離が短かく、圧延材の通
板速度が速いと、粗圧延材表面温度を検出した後では、
セットアップが間に合わないこともある。
セットアップを優先的に決定し、加熱装置の加熱パター
ンを調整するセットアップ方法を提供する。
ーンをフィードフォワードして熱間仕上圧延機のセット
アップ方法を説明するための装置構成図である。
圧延機における圧延材温度を確保する目的で、仕上圧延
機入側での目標圧延材温度が目標温度設定装置34によ
り予め設定される。
し、加熱装置20によって加熱した後、タンデムに配置
した複数のスタンドからなる仕上圧延機2で仕上圧延す
るに際し、加熱装置20の入側に設けられた温度計22
で検出した粗圧延材8の先端部の表面温度に基づいて、
加熱装置20に加熱パターンをフィードフォワードする
ことによって仕上圧延機入側における被圧延材の温度を
目標温度設定装置34により予め与えられた目標温度に
制御するとともに、前記仕上圧延機入側における被圧延
材目標温度と圧延条件設定装置10により予め設定され
た圧延条件に基づいて、本発明に係る仕上圧延機のセッ
トアップ装置31によって各スタンドの圧下位置および
ロール回転速度の初期設定値を決定し、圧下位置設定装
置12、ロール回転数設定装置13に出力される。
プなどの製品プロフィルや仕上圧延機の形状に関する仕
様が定められている場合は、被圧延材プロフィル制御量
の初期設定値を決定し、被圧延材プロフィル制御量設定
装置14に出力される。これらの結果に基づき、各スタ
ンドの圧下装置4により圧下位置、ロール駆動モータ5
によりロール回転速度、被圧延材プロフィル制御用アク
チュエータ6により被圧延材プロフィル制御量が設定さ
れる。
通りである。仕上圧延機における圧延材の温度を、前記
仕上圧延機入側目標温度を初期値として、前記した熱伝
導方程式(2) を圧延材表面(厚さ方向位置xs )にお
ける境界条件(3) のもとで解くことによって求める。
からの放熱量q(t) は、圧延条件設定装置10により予
め設定された通板速度やデスケーラ7の使用水量、各ス
タンドにおける圧延材の目標厚さなどに基づいて、圧延
材先端部が通過する時刻tにおける値を使用する。
スタンドに到達すると推定される時刻ti における圧
延材の温度T(ti,x)から、例えば、厚さ方向の温度分
布を平均化することによって、各スタンドにおける圧延
材の平均温度Ti を計算し、これに基づいて前記した
式(4) に従って、各スタンドの変形抵抗を計算する。
に基づき、前記した(5) 〜(7) 式に従って、各スタンド
における圧延荷重および先進率を計算する。
および先進率に基づき、前記(8) 、(9) 式に従って、各
スタンドの圧下位置およびロール回転速度を決定する。
プなどの製品プロフィルや仕上圧延機の形状に関する仕
様が定められている場合は、上述した仕上圧延機のセッ
トアップ装置にて計算された仕上圧延機の各スタンドの
圧延荷重から、公知文献1に従って被圧延材プロフィル
制御量を決定する。
度計を設置し、被圧延材プロフィル制御用アクチュエー
タとしてワークロールベンダーを備えている熱間圧延設
備におけるシミュレーションによる比較試験結果を示
す。
温度をセットアップ計算に用いる方法を適用した場合の
試験結果として、仕上圧延機各スタンドにおける圧延材
温度の推定値を示す(但し、加熱装置出側の表面温度は
実測値)。但し、F1〜F7は仕上圧延機の第1スタン
ドから第7スタンドを示す。
ップ計算に用いる方法を適用した場合の試験結果とし
て、仕上圧延機各スタンドにおける圧延材温度の推定値
を示す(但し、加熱装置出側の表面温度は実測値)。
は、圧延材中心部の温度が表面よりも低くなることを正
確に推定して仕上圧延機における圧延材温度を計算して
いるが、従来の方法を適用した場合は、加熱装置を想定
していないので、圧延材中心部の温度が表面よりも高く
なると誤って推定して仕上圧延機における圧延材温度を
計算している。
方法による圧下位置およびロール回転速度の初期設定値
の相違をそれぞれ表3、表4に示す。
度を設定して、圧延を実施した際の先端部の製品厚さ
(最終スタンドF7出側の厚さ)の偏差を表5に示す
が、本発明を実施することによって製品の寸法精度悪化
を防止できることがわかる。
圧延材のプロフィル制御量をセットアップする方法を適
用した場合の試験結果として、仕上圧延機各スタンドに
おけるワークロールベンダーの初期設定値を表6に示
す。
圧延を実施した際の先端部製品クラウン偏差を表7に示
すが、本発明を実施することによって製品の寸法精度悪
化を防止できることがわかる。
帯の熱間圧延装置において仕上圧延機の圧下位置および
ロール回転速度、あるいは被圧延材プロフィル制御量の
初期設定を精度高く行うことができ、圧延材先端部の寸
法品質を保証することが可能である。
ットアップ方法を説明するための装置構成図である。
ある。
一例を示す模式的グラフである。
法を説明するための装置構成図である。
熱間仕上圧延機のセットアップ方法を説明するための装
置構成図である。
ドフォワードして熱間仕上圧延機のセットアップ方法を
説明するための装置構成図である。
1)
延機の間で素材を再加熱する工程を有する熱間仕上圧延
機のセットアップ方法に関する。
仕上圧延機のセットアップ方法を説明するための装置構
成図である。同図において符号1は粗圧延機、2は仕上
圧延機、3は仕上圧延機入側温度計、4は圧下装置、5
はロール駆動モータ、6は被圧延材プロフィル制御用ア
クチュエータ、7はデスケーラ、8は粗圧延材、10は
圧延条件設定装置、11は従来の仕上圧延機のセットア
ップ装置、12は圧下位置設定装置、13はロール回転
速度設定装置、14は被圧延材プロフィル制御量設定装
置である。
し、次いで、タンデムに配置した複数のスタンドからな
る仕上圧延機2で仕上圧延する通常の熱間圧延設備にお
いて、粗圧延材を仕上圧延機に通板する前に、予め仕上
圧延機各スタンドのロール圧下位置、ロール速度などの
セットアップを行っておく。すなわち、圧延中はAGC
(Automatic Gauge Control )装置および仕上圧延機出
側の厚さ計を用いたフィードバック制御により厚さ制御
が行われるが、被圧延材の先端部分はフィードバック制
御ができないため、被圧延材の先端部分の塑性特性と圧
延機の弾性特性を考慮したセットアップを行っている。
これによって、先端部から所定の厚さ精度もしくは板幅
方向の厚さ分布(以下、プロフィルという)精度を得る
ことができる。
ように、仕上圧延機2の入側に設けられた仕上圧延機入
側温度計3で粗圧延材8の先端部の表面温度を検出し、
検出した表面温度と圧延条件設定装置10により予め設
定された圧延条件とに基づき、仕上圧延機のセットアッ
プ装置11は各スタンドの圧下位置およびロール回転速
度の初期設定値を決定し、圧下位置設定装置12、ロー
ル回転速度設定装置13に出力する。更に、被圧延材の
クラウンやエッジドロップなどの製品プロフィルや仕上
圧延機の形状に関する仕様が定められている場合は、被
圧延材プロフィル制御量の初期設定値を決定し、被圧延
材プロフィル制御量設定装置14に出力する。
圧下装置4により圧下位置、ロール駆動モータ5により
ロール回転速度が設定され、被圧延材プロフィル制御用
アクチュエータ6により被圧延材プロフィル制御量が設
定される。被圧延材プロフィル制御量設定装置14とは
ロールベンダ、可変クラウンロール、ロールシフト装置
あるいはペアクロス装置などの金属帯の幅方向の厚さ分
布を制御する装置の総称である。
の動作について説明する。仕上圧延機入側に設けられた
温度計3で検出した温度Ts は、仕上圧延機における被
圧延材の温度計算の初期値として使用される。すなわ
ち、
材温度、 t0 :被圧延材の先端部が温度計を通過した時刻、 Ts :被圧延材の表面温度測定値、 xs :被圧延材の厚さ方向の表面に相当する座標、 xc :被圧延材の厚さ方向の中心に相当する座標、 ΔT:被圧延材の厚さ方向の表面温度と中心温度の差、 である。
示すグラフである。
された加熱炉(図1では図示されていない)を抽出した
際の粗圧延材8の温度から、粗圧延1での圧延加工によ
る温度上昇、ロール接触による冷却および粗圧延機1か
ら仕上圧延機入側温度計3までの間の大気中冷却による
温度降下を考慮して計算したり、経験的な定数値を使用
したりして決定している。いずれにしても、仕上圧延機
2の入側においては、粗圧延材8と粗圧延機のロールと
の接触による冷却や空気中への放熱のために、圧延材表
面は中心部よりも低温になることは明らかである。すな
わち、ΔT>0である。
の温度は、次式の熱伝導方程式(2)を圧延材表面(厚み
方向位置xs )における境界条件(3) のもとで解くこと
によって求められる。
熱量、 q(t) :時刻tにおける単位時間、単位体積あたりの放
熱量。
粗圧延材からの放熱量q(t) には、圧延条件設定装置1
0により予め設定された通板速度やデスケーラ7の使用
水量、各スタンドにおける被圧延材の目標厚さなどに基
づいて、粗圧延材先端部が通過する時刻tにおける推定
値を使用する。
る段階で、被圧延材の先端部が仕上圧延機2の第iスタ
ンドに到達すると推定される時刻ti における被圧延材
の温度T(ti,x)から、例えば、厚み方向の温度分布を平
均化することによって、各スタンドにおける圧延材の平
均温度Ti を計算し、これに基づいて変形抵抗を計算す
る。
しては、次式で示す式が広く知られている。
スタンドの目標厚さや通板速度から求めることができ
る。
式により各スタンドにおける圧延荷重および先進率を計
算する。
半径、 Hi :第iスタンドにおける被圧延材の入側厚さ、 hi :第iスタンドにおける被圧延材の出側厚さ、 Qpi :第iスタンドにおける被圧延材の圧下力関数、 φi :第iスタンドにおける被圧延材の中立角、 Bi :第iスタンドにおける被圧延材の幅。
延条件設定装置10によって予め与えられ、圧下力関数
Qpi および中立角φi は、例えばSimsによって提案さ
れた近似圧延理論モデルによって解くことが知られてい
る。
式で示すHitchcockの式と圧延荷重を導出する前記(5)
式とを連立させることによって求めることができる。
基づいて各スタンドの圧下位置を求めるとともに、(9)
式で表されるように、各スタンドのマスフローバランス
(各スタンドの体積速度一定)を保つべくロール回転速
度を求める。
ギア比 被圧延材のクラウンやエッジドロップなどの製品プロフ
ィルや仕上圧延機の形状に関する仕様が定められている
場合は、上記(5) 式で計算された圧延荷重に基づいて、
例えば、公知文献(「ホットストリップミルにおける板
プロフィル・平坦度制御」鉄と鋼、Vol.74、No.7、p.14
02〜1409。以下、公知文献1という)等に記された方法
によって、被圧延材プロフィル制御量の初期設定値を求
める。
して、冷延鋼板と同等の薄さの熱延鋼板を製造する傾向
にあり、このような圧延材では、仕上圧延における圧延
材の温度が低下しすぎて仕上圧延機の耐荷重の限界を越
えたり、圧延材の材料特性に悪影響を与える場合があ
る。このことから、粗圧延機と仕上圧延機の間に加熱装
置を設け、仕上圧延機入側において圧延材の温度を仕上
圧延機の保護や材料特性上必要な目標温度まで昇温する
技術が用いられるようになってきた。
アップ方法では、このような加熱装置の影響による温度
変化を考慮していないため、問題が生ずる。
の温度変化の一例を示す模式的グラフである。同図に示
すように、加熱装置を通過した直後では粗圧延材の中心
部に比べて表面での温度が高くなる。このため、粗圧延
機出側から仕上入側温度計までの温度変化として大気中
への放熱しか考慮しない従来のセットアップ方法では十
分なセットアップ精度が得られず、被圧延材の寸法精度
が低下する。
延機と仕上圧延機の間に加熱装置を設けた場合に、仕上
圧延機の圧下位置およびロール回転速度のセットアッ
プ、あるいは被圧延材プロフィル制御量のセットアップ
精度の良好な熱間仕上圧延機のセットアップ方法を提供
することにある。
レーションおよび実験により、下記の知見を得た。
仕上圧延機入側の被圧延材先端の温度をセットアップ計
算に用いる場合には被圧延材の平均変形抵抗を求めるべ
く、厚さ方向の温度分布を考慮した平均温度を求める手
法がとられる。この平均温度を求めるには仕上圧延機入
側の表面温度を測定し、前記(2) および(3) 式等の基づ
いた計算をすればよい。
面温度が中心温度より高温になるため、加熱装置のない
場合のプロセス制御方法はそのままでは使えない。この
対策として、加熱装置の加熱パターンがおおよそ一定
で、加熱装置〜仕上圧延機までの粗圧延材の搬送条件が
一定であるときは、加熱装置入側または出側の粗圧延材
の表面温度を測定し、該測定値から定数または定数テー
ブルから索表した定数で仕上圧延機入側の温度を推定す
ることができる。
を推定するに際し、上記のように、加熱装置入側または
出側の温度測定値から定数を用いて推定する方法をすべ
ての場合に用いると温度推定誤差が大きくなることがあ
る。その場合は加熱装置入側温度測定値または加熱装置
出側温度測定値と、加熱装置の加熱パターンに基づい
て、加熱装置出側または仕上圧延機入側の粗圧延材の厚
さ方向の温度分布を伝熱計算等によって求めるのが望ま
しい。
ップ方法は、仕上圧延機入側の被圧延材温度を測定した
後セットアップ計算を開始し、結果を得てから各スタン
ドの圧下位置等の初期設定値を決定する。セットアップ
計算は相当の計算時間を要するため、温度測定してから
通板開始するまでの時間的余裕が少ないため、場合によ
っては通板開始を遅らせる必要があることもある。これ
に対して、加熱装置がある場合には、仕上入側の被圧延
材の温度を所定の値に制御することが可能である。従っ
て、予め仕上圧延機入側の被圧延材温度を想定して仕上
圧延機のセットアップ計算を行っておき、この想定値に
なるように加熱装置の制御を行えばセットアップ計算の
時間的余裕の問題が解消する。
のであり、その要旨は以下の通りである。
を有する金属帯圧延機における熱間仕上圧延機のセット
アップ方法であって、前記加熱装置で加熱後の粗圧延材
の先端部温度を推定し、該先端部温度の推定値から仕上
圧延機入側の先端部温度を推定し、仕上圧延機入側の先
端部温度の該推定値と予め設定した仕上圧延機の圧延条
件とに基づいて仕上圧延機の各スタンドにおける被圧延
材の温度を推定し、推定した被圧延材温度に基づいて仕
上圧延機の各スタンドの圧下位置およびロール回転速度
の初期設定値を決定することを特徴とする熱間仕上圧延
機のセットアップ方法。
を有する金属帯圧延機における熱間仕上圧延機のセット
アップ方法であって、前記加熱装置で加熱後の粗圧延材
の先端部温度を推定し、該先端部温度の推定値から仕上
圧延機入側の先端部温度を推定し、仕上圧延機入側の先
端部温度の該推定値と予め設定した仕上圧延機の圧延条
件とに基づいて仕上圧延機の各スタンドにおける被圧延
材の温度を推定し、推定した被圧延材温度に基づいて仕
上圧延機の各スタンドの被圧延材プロフィル制御量の初
期設定値を決定することを特徴とする熱間仕上圧延機の
セットアップ方法。
値として、加熱装置出側の表面温度測定値を用いること
を特徴とする前記(1) または(2) 項に記載の熱間仕上圧
延機のセットアップ方法。
値として、加熱装置入側または出側の粗圧延材先端部の
表面温度測定値、粗圧延材の材質と寸法、および加熱装
置の加熱パターンに基づいて算出した粗圧延材の厚さ方
向の温度分布を用いることを特徴とする前記(1) または
(2) 項に記載の熱間仕上圧延機のセットアップ方法。
を有する金属帯圧延機における熱間仕上圧延機のセット
アップ方法であって、仕上圧延機入側の粗圧延材の先端
部温度を想定し、該先端部温度の想定値と仕上圧延機の
圧延条件とに基づいて仕上圧延機の各スタンドにおける
被圧延材温度を推定し、該被圧延材温度に基づいて仕上
圧延機の各スタンドの圧下位置およびロール回転速度の
初期設定値を決定し、前記仕上圧延機入側の粗圧延材の
先端部温度の想定値から仕上圧延機入側の先端部温度を
遡行して算出し、該先端部温度の遡行算出値が得られる
ように加熱装置入側の粗圧延材の先端部表面温度測定値
に基づいた加熱装置の加熱パターンを設定することを特
徴とする熱間仕上圧延機のセットアップ方法。
を有する金属帯圧延機における熱間仕上圧延機のセット
アップ方法であって、仕上圧延機入側の粗圧延材の先端
部温度を想定し、該先端部温度の想定値と仕上圧延機の
圧延条件とに基づいて仕上圧延機の各スタンドにおける
被圧延材温度を推定し、被圧延材温度に基づいて仕上圧
延機の各スタンドの圧下位置およびロール回転速度の初
期設定値を決定し、前記仕上圧延機入側の粗圧延材の先
端部温度の想定値から仕上圧延機入側の先端部温度を遡
行して算出し、該先端部温度の遡行算出値が得られるよ
うに加熱装置入側の粗圧延材の先端部表面温度測定値に
基づいた加熱装置の加熱パターンを設定することを特徴
とする熱間仕上圧延機のセットアップ方法。
延機のセットアップ方法を説明するための装置構成図で
ある。
の粗圧延材の表面温度を測定してセットアップを行う方
法について説明する。図1と同一要素は同一符号で示
す。粗圧延材を粗圧延機1によって粗圧延し、次いで、
粗圧延材8を加熱装置20によって加熱した後、タンデ
ムに配置した複数のスタンドからなる仕上圧延機2で仕
上圧延するに際し、加熱装置20の出側に設けられた温
度計21で粗圧延材8の先端部の表面温度を検出し、検
出した表面温度と圧延条件設定装置10により予め設定
された圧延条件に基づいて、仕上圧延機のセットアップ
装置31によって各スタンドの圧下位置およびロール回
転速度の初期設定値を決定し、圧下位置設定装置12、
ロール回転数設定装置13に出力される。更に、被圧延
材のクラウンやエッジドロップなどの製品プロフィルや
仕上圧延機の形状に関する仕様が定められている場合
は、被圧延材プロフィル制御量の初期設定値を決定し、
被圧延材プロフィル制御量設定装置14に出力される。
これらの結果に基づき、各スタンドの圧下装置4により
圧下位置、ロール駆動モータ5によりロール回転速度、
被圧延材プロフィル制御用アクチュエータ6により被圧
延材プロフィル制御量が設定される。
置31の動作を説明する。
出側温度計21で検出した温度 は、仕上圧延機におけ
る圧延材の温度計算の初期値として使用される。すなわ
ち、
過した時刻、 Tb0:粗圧延材の表面温度測定値、 ΔT' :粗圧延材の厚さ方向の表面温度と中心部温度の
差、 とする。ここで、ΔT' は図3に示すように加熱後の表
面温度が中心より高くなる場合もあることを考慮して、
予め記憶しておいた定数値または粗圧延材の材質・寸法
毎に異なるパラメータを使用する。例えば、図3の特性
を持つ加熱装置ではΔT'=−60℃である。
度は、前記した熱伝導方程式(2) を粗圧延材表面(厚さ
方向位置xs )における境界条件(3) のもとで解くこと
によって求める。
からの放熱量q(t) は、圧延条件設定装置10により予
め設定された通板速度やデスケーラ7の使用水量、各ス
タンドにおける圧延材の目標厚さなどに基づいて、圧延
材先端部が通過する時刻tにおける値を使用する。
スタンドに到達すると推定される時刻ti における圧延
材の温度T(ti,x)から、例えば、厚さ方向の温度分布を
平均化することによって、各スタンドにおける圧延材の
平均温度Ti を計算し、これに基づいて前記した式(4)
に従って、各スタンドの変形抵抗を計算する。
基づき、前記した式(5) 、(6) 、(7) に従って、各スタ
ンドにおける圧延荷重および先進率を計算する。
よび先進率に基づき、前記式(8) 、(9) に従って、各ス
タンドの圧下位置、ロール回転速度を決定する。
セットアップ方法に係る仕上圧延機のセットアップ装置
31の動作は以下のように行う。
の製品プロフィルや仕上圧延機の形状に関する仕様が定
められている場合は、上記に述べた各スタンドの圧下位
置、ロール回転速度を決定する方法にて計算された各ス
タンドの圧延荷重から、例えば、公知文献1に従って被
圧延材プロフィル制御量を決定する。
の厚さ方向の温度分布に基づいて仕上圧延機のセットア
ップを行う場合のセットアップ装置31の動作を説明す
る。この場合の装置構成図は図4と同一である。
推定する。加熱装置の一形態として、誘導加熱装置を使
用した場合、誘導加熱装置から圧延材に与えられる熱量
は厚さ方向の表面から中心部に向かって指数関数的に減
少していくことが知られている。すなわち、各時刻tに
おいて圧延材の厚み方向位置xの位置に加熱装置から与
えられる熱量Qb(t,x)を、加熱装置の消費電力などの時
間推移である加熱パターンを基に推定し、加熱装置の内
部での圧延材の温度変化を、次式を用いて計算する。
て加熱装置から与えられる熱量、 q'(t):時刻tにおける単位時間、単位体積あたりの放
熱量。
に達すると推定される時刻tb0における圧延材の表面温
度T(tb0,xs)と中心部の温度T(tb0,xc)をそれぞれ求め
る。この計算結果に基づいて、加熱装置出側温度計21
で検出した表面温度Tb0と、圧延材中心部の温度との差
を推定する。すなわち、前記(10)式において、
として使用する。
度は、前記した熱伝導方程式(2) を、境界条件(3) のも
とで解くことによって求める。
からの放熱量q(t) は、圧延条件設定装置10により予
め設定された通板速度やデスケーラ7の使用水量、各ス
タンドにおける圧延材の目標厚さなどに基づいて、圧延
材先端部が通過する時刻tにおける値を使用する。
iスタンドに到達すると推定される時刻ti における圧
延材の温度T(ti,x)から、例えば、厚み方向の温度分布
を平均化することによって、各スタンドにおける圧延材
の平均温度Ti を計算し、これに基づいて前記した(4)
式に従って、各スタンドの変形抵抗を計算する。
に基づき、前記の(5) 〜(7) 式に従って、各スタンドに
おける圧延荷重および先進率を計算する。
および先進率に基づき、(8) 、(9)に従って、各スタン
ドの圧下位置およびロール回転速度を決定する。
プなどの製品プロフィルや仕上圧延機の形状に関する仕
様が定められている場合は、上述の仕上圧延機のセット
アップ計算で求められた各スタンドの圧延荷重から、前
記公知文献1に従って被圧延材プロフィル制御量を決定
する。
度計を有する熱間仕上圧延機のセットアップ方法を説明
するための装置構成図である。同図において、図4と同
一要素は同一符号で示す。同図では加熱装置20の入側
に温度計が設置されている。
し、次いで、加熱装置20によって加熱した後、タンデ
ムに配置した複数のスタンドからなる仕上圧延機2で仕
上圧延するに際し、加熱装置20の入側に設けられた加
熱装置入側温度計22で粗圧延材8の先端部の表面温度
を検出する。この温度Tbiは加熱装置20および仕上圧
延機2における圧延材の温度計算の初期値として使用さ
れる。すなわち、
度、 t0 :粗圧延材の先端部が加熱装置入側温度計を通過し
た時刻、 Ts :粗圧延材の表面温度測定値 xs :粗圧延材の厚さ方向の表面に相当する座標、 xc :粗圧延材の厚さ方向の中心に相当する座標、 ΔTb :粗圧延材の厚さ方向の表面と中心の温度差、 とする。
された図示しない加熱炉を抽出した際の温度から、粗圧
延機1での温度変化および粗圧延機1から加熱装置入側
温度計22までの間で放熱されることによる温度変化を
考慮して計算したり、経験的な定数値を使用するなどし
て決定する。いずれにしても、加熱装置入側において
は、粗圧延材と粗圧延機の圧延ロールとの接触による冷
却や放熱のために、圧延材表面は中心部よりも低温にな
ることは明らかである。すなわち、ΔTb ≧0である。
して、加熱装置における温度変化を前記式(11)、(12)に
従って計算し、加熱装置出側から仕上圧延機入側まで、
および仕上圧延機における温度変化を(2) 、(3) に従っ
て計算する。
x)、圧延材からの放熱量q(t) 、q'(t)は、圧延条件設
定装置10により予め設定された加熱装置の消費電力な
どの時間推移である加熱パターンおよび通板速度、デス
ケーラ7の使用水量、各スタンドにおける圧延材の目標
厚さなどに基づいて、圧延材先端部が通過する時刻tに
おける値を使用する。
スタンドに到達すると推定される時刻ti における圧延
材の温度T(ti,x)から、例えば、厚み方向の温度分布を
平均化することによって、各スタンドにおける圧延材の
平均温度Ti を計算し、これに基づいて前記した式(4)
に従って、各スタンドの変形抵抗を計算する。
に基づき、(5) 〜(7) に従って、各スタンドにおける圧
延荷重および先進率を計算する。
および先進率に基づき、前記した(8) 、(9) に従って、
各スタンドの圧下位置、ロール回転速度を決定する。
プなどの製品プロフィルや仕上圧延機の形状に関する仕
様が定められている場合は、上述の仕上圧延機のセット
アップ計算で求められた各スタンドの圧延荷重から、前
記公知文献1に従って被圧延材プロフィル制御量を決定
する。
方法はいずれも加熱装置出側の粗圧延材の表面温度を測
定した後、セットアップ計算を開始し、または加熱装置
入側の粗圧延材の粗圧延材の表面温度を測定した後、加
熱装置における伝熱計算を開始し、仕上圧延機の圧下位
置およびロール回転速度、あるいは被圧延材プロフィル
制御量のセットアップをする方法である。
し、さらに、加熱装置による粗圧延材の温度変化を計算
する際に、多大な計算量を要する可能性があり、加熱装
置出側から仕上圧延機までの距離が短かく、圧延材の通
板速度が速いと、粗圧延材表面温度を検出した後では、
セットアップが間に合わないこともある。
セットアップを優先的に決定し、加熱装置の加熱パター
ンを調整するセットアップ方法を提供する。
ーンをフィードフォワードして熱間仕上圧延機のセット
アップ方法を説明するための装置構成図である。
圧延機における圧延材温度を確保する目的で、仕上圧延
機入側での目標圧延材温度が目標温度設定装置34によ
り予め設定される。
し、加熱装置20によって加熱した後、タンデムに配置
した複数のスタンドからなる仕上圧延機2で仕上圧延す
るに際し、加熱装置20の入側に設けられた温度計22
で検出した粗圧延材8の先端部の表面温度に基づいて、
加熱装置20に加熱パターンをフィードフォワードする
ことによって仕上圧延機入側における被圧延材の温度を
目標温度設定装置34により予め与えられた目標温度に
制御するとともに、前記仕上圧延機入側における被圧延
材目標温度と圧延条件設定装置10により予め設定され
た圧延条件に基づいて、本発明に係る仕上圧延機のセッ
トアップ装置31によって各スタンドの圧下位置および
ロール回転速度の初期設定値を決定し、圧下位置設定装
置12、ロール回転数設定装置13に出力される。
プなどの製品プロフィルや仕上圧延機の形状に関する仕
様が定められている場合は、被圧延材プロフィル制御量
の初期設定値を決定し、被圧延材プロフィル制御量設定
装置14に出力される。これらの結果に基づき、各スタ
ンドの圧下装置4により圧下位置、ロール駆動モータ5
によりロール回転速度、被圧延材プロフィル制御用アク
チュエータ6により被圧延材プロフィル制御量が設定さ
れる。
通りである。仕上圧延機における圧延材の温度を、前記
仕上圧延機入側目標温度を初期値として、前記した熱伝
導方程式(2) を圧延材表面(厚さ方向位置xs )におけ
る境界条件(3) のもとで解くことによって求める。
からの放熱量q(t) は、圧延条件設定装置10により予
め設定された通板速度やデスケーラ7の使用水量、各ス
タンドにおける圧延材の目標厚さなどに基づいて、圧延
材先端部が通過する時刻tにおける値を使用する。
スタンドに到達すると推定される時刻ti における圧延
材の温度T(ti,x)から、例えば、厚さ方向の温度分布を
平均化することによって、各スタンドにおける圧延材の
平均温度Ti を計算し、これに基づいて前記した式(4)
に従って、各スタンドの変形抵抗を計算する。
に基づき、前記した(5) 〜(7) 式に従って、各スタンド
における圧延荷重および先進率を計算する。
および先進率に基づき、前記(8) 、(9) 式に従って、各
スタンドの圧下位置およびロール回転速度を決定する。
プなどの製品プロフィルや仕上圧延機の形状に関する仕
様が定められている場合は、上述した仕上圧延機のセッ
トアップ装置にて計算された仕上圧延機の各スタンドの
圧延荷重から、公知文献1に従って被圧延材プロフィル
制御量を決定する。
度計を設置し、被圧延材プロフィル制御用アクチュエー
タとしてワークロールベンダーを備えている熱間圧延設
備におけるシミュレーションによる比較試験結果を示
す。
温度をセットアップ計算に用いる方法を適用した場合の
試験結果として、仕上圧延機各スタンドにおける圧延材
温度の推定値を示す(但し、加熱装置出側の表面温度は
実測値)。但し、F1〜F7は仕上圧延機の第1スタン
ドから第7スタンドを示す。
ップ計算に用いる方法を適用した場合の試験結果とし
て、仕上圧延機各スタンドにおける圧延材温度の推定値
を示す(但し、加熱装置出側の表面温度は実測値)。
は、圧延材中心部の温度が表面よりも低くなることを正
確に推定して仕上圧延機における圧延材温度を計算して
いるが、従来の方法を適用した場合は、加熱装置を想定
していないので、圧延材中心部の温度が表面よりも高く
なると誤って推定して仕上圧延機における圧延材温度を
計算している。
方法による圧下位置およびロール回転速度の初期設定値
の相違をそれぞれ表3、表4に示す。
度を設定して、圧延を実施した際の先端部の製品厚さ
(最終スタンドF7出側の厚さ)の偏差を表5に示す
が、本発明を実施することによって製品の寸法精度悪化
を防止できることがわかる。
圧延材のプロフィル制御量をセットアップする方法を適
用した場合の試験結果として、仕上圧延機各スタンドに
おけるワークロールベンダーの初期設定値を表6に示
す。
圧延を実施した際の先端部製品クラウン偏差を表7に示
すが、本発明を実施することによって製品の寸法精度悪
化を防止できることがわかる。
帯の熱間圧延装置において仕上圧延機の圧下位置および
ロール回転速度、あるいは被圧延材プロフィル制御量の
初期設定を精度高く行うことができ、圧延材先端部の寸
法品質を保証することが可能である。
ットアップ方法を説明するための装置構成図である。
ある。
一例を示す模式的グラフである。
法を説明するための装置構成図である。
熱間仕上圧延機のセットアップ方法を説明するための装
置構成図である。
ドフォワードして熱間仕上圧延機のセットアップ方法を
説明するための装置構成図である。
Claims (6)
- 【請求項1】粗圧延機と仕上圧延機の間に加熱装置を有
する金属帯圧延機における熱間仕上圧延機のセットアッ
プ方法であって、前記加熱装置で加熱後の粗圧延材の先
端部温度を推定し、該先端部温度の推定値から仕上圧延
機入側の先端部温度を推定し、仕上圧延機入側の先端部
温度の該推定値と予め設定した仕上圧延機の圧延条件と
に基づいて仕上圧延機の各スタンドにおける被圧延材の
温度を推定し、推定した被圧延材温度に基づいて仕上圧
延機の各スタンドの圧下位置およびロール回転速度の初
期設定値を決定することを特徴とする熱間仕上圧延機の
セットアップ方法。 - 【請求項2】粗圧延機と仕上圧延機の間に加熱装置を有
する金属帯圧延機における熱間仕上圧延機のセットアッ
プ方法であって、前記加熱装置で加熱後の粗圧延材の先
端部温度を推定し、該先端部温度の推定値から仕上圧延
機入側の先端部温度を推定し、仕上圧延機入側の先端部
温度の該推定値と予め設定した仕上圧延機の圧延条件と
に基づいて仕上圧延機の各スタンドにおける被圧延材の
温度を推定し、推定した被圧延材温度に基づいて仕上圧
延機の各スタンドの被圧延材プロフィル制御量の初期設
定値を決定することを特徴とする熱間仕上圧延機のセッ
トアップ方法。 - 【請求項3】加熱後の粗圧延材の先端部温度の推定値と
して、加熱装置出側の表面温度測定値を用いることを特
徴とする請求項1または2に記載の熱間仕上圧延機のセ
ットアップ方法。 - 【請求項4】加熱後の粗圧延材の先端部温度の推定値と
して、加熱装置入側または出側の粗圧延材先端部の表面
温度測定値、粗圧延材の材質と寸法、および加熱装置の
加熱パターンに基づいて算出した粗圧延材の厚さ方向の
温度分布を用いることを特徴とする請求項1または2に
記載の熱間仕上圧延機のセットアップ方法。 - 【請求項5】粗圧延機と仕上圧延機の間に加熱装置を有
する金属帯圧延機における熱間仕上圧延機のセットアッ
プ方法であって、仕上圧延機入側の粗圧延材の先端部温
度を想定し、該先端部温度の想定値と仕上圧延機の圧延
条件とに基づいて仕上圧延機の各スタンドにおける被圧
延材温度を推定し、該被圧延材温度に基づいて仕上圧延
機の各スタンドの圧下位置およびロール回転速度の初期
設定値を決定し、前記仕上圧延機入側の粗圧延材の先端
部温度の想定値から仕上圧延機入側の先端部温度を遡行
して算出し、該先端部温度の遡行算出値が得られるよう
に加熱装置入側の粗圧延材の先端部表面温度測定値に基
づいた加熱装置の加熱パターンを設定することを特徴と
する熱間仕上圧延機のセットアップ方法。 - 【請求項6】粗圧延機と仕上圧延機の間に加熱装置を有
する金属帯圧延機における熱間仕上圧延機のセットアッ
プ方法であって、仕上圧延機入側の粗圧延材の先端部温
度を想定し、該先端部温度の想定値と仕上圧延機の圧延
条件とに基づいて仕上圧延機の各スタンドにおける被圧
延材温度を推定し、被圧延材温度に基づいて仕上圧延機
の各スタンドの圧下位置およびロール回転速度の初期設
定値を決定し、前記仕上圧延機入側の粗圧延材の先端部
温度の想定値から仕上圧延機入側の先端部温度を遡行し
て算出し、該先端部温度の遡行算出値が得られるように
加熱装置入側の粗圧延材の先端部表面温度測定値に基づ
いた加熱装置の加熱パターンを設定することを特徴とす
る熱間仕上圧延機のセットアップ方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000127898A JP3692904B2 (ja) | 2000-04-27 | 2000-04-27 | 熱間仕上圧延機のセットアップ方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2001300613A true JP2001300613A (ja) | 2001-10-30 |
JP3692904B2 JP3692904B2 (ja) | 2005-09-07 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003301223A (ja) * | 2002-02-07 | 2003-10-24 | Jfe Steel Kk | 鋼材の熱処理方法及びそのプログラム |
JP2014079778A (ja) * | 2012-10-16 | 2014-05-08 | Jfe Steel Corp | 熱延鋼板の製造方法及び製造装置 |
-
2000
- 2000-04-27 JP JP2000127898A patent/JP3692904B2/ja not_active Expired - Fee Related
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