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JP2001226697A - 固形せっけん - Google Patents

固形せっけん

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JP2001226697A
JP2001226697A JP2000037712A JP2000037712A JP2001226697A JP 2001226697 A JP2001226697 A JP 2001226697A JP 2000037712 A JP2000037712 A JP 2000037712A JP 2000037712 A JP2000037712 A JP 2000037712A JP 2001226697 A JP2001226697 A JP 2001226697A
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acid
fatty acid
amino acid
solid soap
acid salt
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JP2000037712A
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Yoshihiro Kaneda
吉弘 金田
Kuniaki Tsuruoka
邦昭 鶴岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 皮膚への刺激性が低く、溶け崩れ難く、泡立
ちと使用感が良好な固形せっけんを提供する。 【解決手段】 脂肪酸塩と酸性アミノ酸または酸性アミ
ノ酸塩からなる固形せっけんであって、脂肪酸塩と酸性
アミノ酸または酸性アミノ酸塩の配合モル比が6/4〜
3/7であることを特徴とする固形せっけん。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔や身体等に使用
される皮膚洗浄用の固形せっけんに関し、さらに詳しく
は皮膚への刺激性が低く、溶け崩れ難く、泡立ちと使用
感が良好な固形せっけんに関する。
【0002】
【従来の技術】せっけんは、古くから顔や身体等の洗浄
剤として使用されており、生分解性がよく環境に優しい
という優れた特質もあり、中でも固形せっけんはその手
軽さから最も一般的な皮膚洗浄剤として現在も広く使用
されている。しかし、固形せっけんの主剤として脂肪酸
のアルカリ金属塩が主に使用されており、水に溶解する
と加水分解を起こしてpH10前後のアルカリ性を示
す。人の皮膚は弱酸性であるが、皮膚がアルカリ性とな
った場合、皮膚は外部からの刺激に対して影響を受けや
すい感受性の高い皮膚になり、皮膚疾患の原因となる。
したがって、特に過敏症などの皮膚疾患を有する皮膚に
は、脂肪酸のアルカリ金属塩からなる固形せっけんの使
用が問題となる場合があった。そのため、遊離の脂肪酸
をせっけんに添加して皮膚への刺激を低下した、いわゆ
る過脂肪せっけんも開発されているが、pHは9〜10
であり皮膚刺激性の低下には限界がある。
【0003】この問題を解決するため、脂肪酸のアルカ
ノールアミン塩や脂肪酸の塩基性アミノ酸塩を使用した
固形せっけんが開発されている。特開昭57−8049
8号公報ではアシルグルタミン酸塩を主剤とした固形せ
っけん、特開平8−27482号公報ではアシルイセチ
オン酸塩を主剤とした固形せっけんなども開示されてお
り、これらの固形せっけんは、脂肪酸のアルカリ金属塩
からなる固形せっけんよりも皮膚刺激性が低くなってい
る。しかし、これらの固形せっけんは、泡立ち、使用
感、溶け崩れ難さなどの本来固形せっけんが具備すべき
性能のいずれかに問題がある。例えば、脂肪酸のアルカ
ノールアミン塩や塩基性アミノ酸塩では溶け崩れ易く、
アシルグルタミン酸塩やアシルイセチオン酸塩は、洗浄
時にぬめり感があり、使用感が悪くなる。したがって、
このような固形せっけんは皮膚への刺激性を緩和する効
果はあるものの、広く使用されるまでには至っておら
ず、いまだに脂肪酸のアルカリ金属塩からなる固形せっ
けんが主流であるのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、皮膚
への刺激性が低く、溶け崩れ難く、泡立ちと使用感が良
好な固形せっけんを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(1) 脂肪酸塩と酸性アミノ酸または酸性アミノ酸塩
からなる固形せっけんであって、脂肪酸塩と酸性アミノ
酸または酸性アミノ酸塩の配合モル比が6/4〜3/7
であることを特徴とする固形せっけん、(2) 脂肪酸
塩を構成する脂肪酸のカルボキシル基に対する塩基対が
アルカリ金属と塩基性アミノ酸からなり、アルカリ金属
と塩基性アミノ酸との当量比が9/1〜5/5であるこ
とを特徴とする(1)記載の固形せっけん、(3) 脂
肪酸塩を構成する脂肪酸がラウリン酸15〜35重量
%、ミリスチン酸45〜75重量%およびパルミチン酸
5〜20重量%を含有し、かつ飽和脂肪酸の合計が全脂
肪酸のうち85〜100重量%であることを特徴とする
(1)または(2)記載の固形せっけん、(4) 脂肪
酸塩を構成する脂肪酸がヒドロキシ飽和脂肪酸を10〜
25重量%または分岐飽和脂肪酸を3〜10重量%含有
し、透明であることを特徴とする(3)記載の固形せっ
けんである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いられる脂肪酸塩とし
ては、ナトリウムやカリウム等のアルカリ金属塩、アン
モニウム塩、モノエタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン等の有機アンモニウム塩、ア
ルギニン、リジン、ヒスチジン、オルニチン等の塩基性
アミノ酸塩の1種または2種以上からなる脂肪酸塩等が
挙げられ、好ましくはアルカリ金属塩および塩基性アミ
ノ酸塩である。アルカリ金属塩および塩基性アミノ酸塩
を用いる場合、アルカリ金属塩と塩基性アミノ酸塩との
当量比としては、好ましくは9/1〜5/5で、より好
ましくは8/2〜6/4である。この当量比が9/1よ
り大きくなると、pHが高く皮膚に対する刺激性が強く
なり、洗浄時のぬめり感が高くなる傾向がある。5/5
より小さいと溶け崩れが生じ易い傾向がある。
【0007】本発明で用いる酸性アミノ酸または酸性ア
ミノ酸塩の例としては、アスパラギン酸、グルタミン酸
またはそれらのナトリウム、カリウムの塩が挙げられる
が、好ましくはグルタミン酸のナトリウム塩であり、例
としてはグルタミン酸1ナトリウム塩1水和物である。
脂肪酸塩と酸性アミノ酸または酸性アミノ酸塩の配合量
としては、脂肪酸塩と酸性アミノ酸または酸性アミノ酸
塩の配合モル比が6/4〜3/7で、好ましくは5/5
〜4/6である。このモル比が6/4より大きくなる
と、洗浄後のぬめり感が生じやすく、洗浄後の感触も悪
くなる。3/7より小さいと溶け崩れを生じやすく、好
ましい泡質が得られない。
【0008】本発明で用いる脂肪酸塩を構成する脂肪酸
は、通常せっけんに使用されるものであれば特定の限定
は受けず、例えばカプリル酸、カプリン酸、ラウリン
酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸等の飽
和脂肪酸、オレイン酸等の不飽和脂肪酸、サビニン酸、
2−ヒドロキシテトラデカン酸、イプロール酸、2−ヒ
ドロキシヘキサデカン酸、ヤラピノール酸、ユニペリン
酸、アリューリット酸、2−ヒドロキシステアリン酸、
12−ヒドロキシステアリン酸、18−ヒドロキシステ
アリン酸、ヒマシ油硬化脂肪酸等のヒドロキシ飽和脂肪
酸、2−エチルヘキサン酸、イソノナン酸、イソデカン
酸、イソトリデカン酸、イソミリスチン酸、イソパルミ
チン酸、イソステアリン酸等の分岐飽和脂肪酸、ヤシ油
脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸
が挙げられる。速泡性、保存安定性の点で好ましくはラ
ウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸等の飽和脂肪酸
であり、配合量としては、好ましくはラウリン酸15〜
35重量%、ミリスチン酸45〜75重量%およびパル
ミチン酸5〜20重量%で、かつ飽和脂肪酸の合計が全
脂肪酸の85〜100重量%からなる脂肪酸である。
【0009】脂肪酸塩を構成する脂肪酸の飽和脂肪酸の
合計が全脂肪酸の85〜100重量%からなる本発明の
固形せっけんにおいて、透明固形せっけんを得る場合に
は、脂肪酸塩を構成する脂肪酸にヒドロキシ飽和脂肪酸
または分岐飽和脂肪酸を含有することが好ましい。ヒド
ロキシ飽和脂肪酸の例としては、サビニン酸、2−ヒド
ロキシテトラデカン酸、イプロール酸、2−ヒドロキシ
ヘキサデカン酸、ヤラピノール酸、ユニペリン酸、アリ
ューリット酸、2−ヒドロキシステアリン酸、12−ヒ
ドロキシステアリン酸、18−ヒドロキシステアリン
酸、ヒマシ油硬化脂肪酸等が挙げられるが、好ましくは
ヒマシ油硬化脂肪酸である。ヒドロキシ飽和脂肪酸の含
有量としては、脂肪酸塩を構成する脂肪酸の10〜25
重量%が好ましく、15〜20重量%がより好ましい。
この含有量が10重量%より少ないと、透明性が低下す
る場合があり、また含有量が25重量%より多いと、起
泡性が低下する恐れがあり、好ましい泡質が得られない
場合がある。分岐飽和脂肪酸の例としては、2−エチル
ヘキサン酸、イソノナン酸、イソデカン酸、イソトリデ
カン酸、イソミリスチン酸、イソパルミチン酸、イソス
テアリン酸等が挙げられるが、好ましくはイソステアリ
ン酸である。分岐飽和脂肪酸の含有量としては、脂肪酸
塩を構成する脂肪酸の3〜10重量%が好ましく、5〜
8重量%がより好ましい。この含有量が3重量%より少
ないと、透明性が低下する場合があり、また含有量が1
0重量%より多いと、起泡性が低下する恐れがあり、好
ましい泡質が得られない場合がある。
【0010】本発明の固形せっけんには、必要に応じて
本発明の効果を損なわない範囲において通常化粧品、医
薬部外品などに用いられる各種任意成分を配合すること
ができる。かかる任意成分としては、例えば、クエン
酸、酒石酸、リンゴ酸等のα―ヒドロキシ酸またはその
塩、ジグリセリン、デカグリセリン等のポリグリセリ
ン、エリスリトール、スレイトール、ペンタエリスリト
ール、アドニ−ル、アラビトール、キシリトール、マン
ニトール、ガラクチトール、イノシトール、マルチトー
ル等の糖アルコール、ブドウ糖、トレハロース等の糖
類、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール
等の多価アルコール、高級アルコール、シリコーン誘導
体、タンパク誘導体、スクワラン、ホホバ油、オリーブ
油、ヒマシ油、ラノリン、レシチン、ポリエチレングリ
コールの脂肪酸エステル等の油性基剤、エタノール、イ
ソプロピルアルコール等の低級アルコール、ポリオキシ
エチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル、アルカノールアミド等の非イオン
性界面活性剤、アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタ
イン、アルキルアミノ酢酸塩、アミドアミノ酸塩等の両
性界面活性剤、アシルメチルタウリン塩、アルキルエー
テル硫酸エステル塩、アミドエーテル硫酸エステル塩等
の陰イオン性界面活性剤、カルボキシビニルポリマー、
カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチ
ルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース等の水溶性
高分子、殺菌剤、キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収
剤、動植物由来の天然エキス、色素、香料等が挙げられ
る。
【0011】本発明の固形せっけんを透明固形せっけん
とする場合には、通常の透明固形せっけんの処方に準
じ、ショ糖、ソルビトール、グリセリン、プロピレング
リコール、1,3−ブチレングリコール等の透明化剤を
配合することができる。
【0012】本発明の固形せっけんは、機械練り方式ま
たは枠練り方式で製造することが可能であるが、本発明
の固形せっけんを透明固形せっけんとする場合には、枠
練り方式で製造することが好ましい。
【0013】
【発明の効果】本発明の固形せっけんは、皮膚への刺激
性が低く、溶け崩れ難く、泡立ちと使用感が良好であ
り、化粧せっけん、低刺激せっけん、透明せっけん、ヒ
ゲそりせっけん、ベビーソープ、薬用せっけん等に利用
することが可能である。
【0014】
【実施例】本発明を実施例により具体的に説明する。 実施例1 表1に示す脂肪酸組成(ヤシ油脂肪酸/牛脂脂肪酸=2
5/75重量%)からなる脂肪酸混合物216gを、1
L双腕式混練機((株)森山製作所SN−1型)に入
れ、約80℃に加熱し、脂肪酸と等モルの塩基対である
水酸化ナトリウム40gをイオン交換水410g(脂肪
酸の1.6倍量)に溶解したアルカリ水溶液を添加して
85〜95℃で約5分間攪拌混合した後、グルタミン酸
1ナトリウム1水和物を表1に示す脂肪酸塩と酸性アミ
ノ酸または酸性アミノ酸塩の配合モル比(4.0/6.
0)により276gを加え、グリセリン102g(脂肪
酸塩の0.4倍量)を添加して、更にその温度で攪拌混
合を続けて乾燥させながら水分量を調整した。そして、
その組成物を押し出し機((株)佐藤鉄工所製)で混練
および押し出しを行い棒状せっけんを得た後、型打ち機
(理研精機(株)製MP−2B型)で成型して固形せっ
けんを得た。下記に示す評価を行った。実施例2〜8お
よび比較例1〜5実施例1と同様にして表1の配合組成
で固形せっけんを作成し、評価を行った。
【0015】実施例9 表2に示す脂肪酸組成(ラウリン酸/ミリスチン酸/パ
ルミチン酸/ヒマシ硬化脂肪酸=20/50/10/2
0)からなる脂肪酸混合物230gを攪拌機および攪拌
羽を供えたガラス製3L四つ口フラスコに入れ、エタノ
ール(脂肪酸の0.4倍量)を加えて約60℃に加熱し
て溶解後、脂肪酸と等モルの塩基対とからなる水酸化ナ
トリウム32gとアルギニン35g(水酸化ナトリウム
/アルギニン=8.0/2.0等量比)をイオン交換水
416g(脂肪酸塩の1.4倍量)に溶解したアルカリ
水溶液を加えて10分間攪拌した後、グルタミン酸1ナ
トリウム1水和物を表2に示す脂肪酸塩と酸性アミノ酸
または酸性アミノ酸塩の配合モル比(4.4/5.6)
により234gを加え、さらにショ糖89g(脂肪酸塩
の0.3倍量)、グリセリン(脂肪酸塩の0.3倍量)
を加えて70℃で攪拌混合した。この溶液を冷却固化
し、切断後乾燥して、固形せっけんを得た。下記に示す
評価を行った。実施例10〜15および比較例6〜8実
施例9と同様にして表2の配合組成で固形せっけんを作
成し、評価を行った。
【0016】(1)皮膚刺激性 せっけん濃度10重量%の水溶液を調製し、これを試験
液としてクローズドパッチテストを行なった。健常な皮
膚を有する20〜30代の男性を被験者とし、一つの試
験液につき5名を被験者とした。右上腕内側部に試験液
を貼布し、対照として精製水を左上腕内側部に貼布し
た。貼布から24時間後にパッチをはがし、被験部を精
製水500mlで洗浄後、1時間安静とし、1時間後に
対照と試験液の被験部について肉眼により判定を行なっ
た。対照と試験液の被験部にほとんど違いがみられない
場合を2点、対照に比べ試験液の方にわずかに発赤が認
められる場合を1点、試験液の方に明らかな発赤または
浮腫が課められる場合を0点として5名の合計点から次
の3段階で評価した。 皮膚刺激性が低い。(合計点7点以上) 皮膚刺激性がやや高い。(合計点4点以上6点以下) 皮膚刺激性が高い。(合計点3点以下)
【0017】(2)pH せっけん濃度0.25重量%の水溶液を調製し、40℃
でのpHを、(株)堀場製作所製pHメーター M−1
2を用いて測定し、次に示す3段階で評価を行った。 ○:pHが9より小さい △:pHが9〜10 ×:pHが10より大きい (3)起泡性 せっけん濃度0.25重量%の水溶液を調製してロスマ
イルス法により、40℃で投入直後と5分後の泡高さを
測定し、次の式より求められる泡の持続率が90%以上
のものを泡立ちの良い固形せっけんであると評価した。 泡の持続率(%)=[(5分後の泡の高さ)/(投入直
後の泡の高さ)]×100
【0018】(4)溶解性 (株)蔵持化学器械製作所製のせっけん摩擦溶解度試験
器を用いて底面積3cm2の直方体に切断にしたせっけ
んの底面と水で馴染ませたフィルムとをフィルムを回転
させることにより5分間摩擦させ重量(W1)を測定
し、さらに再度せっけんの底面と水で馴染ませたフィル
ムとを5分間摩擦させて重量(W2)を測定して次の式
により摩擦溶解度を算出し、摩擦溶解度10以上のせっ
けんを溶解性の良好な固形せっけんであると評価した。
なお、水温を25℃で実施した。 摩擦溶解度=[(W1−W2)×100]/3
【0019】(5)泡質 男女各10名をパネラーとし、固形せっけんを用いて洗
顔を行なったときの泡質について下記のように判定し
た。泡が細かく弾力性があると感じた場合を2点、泡が
やや粗いと感じた場合を1点、泡が粗く弾力性がないと
感じた場合を0点として、20名の合計点から、次の3
段階で評価した。 泡質が良好である。(合計点が30点以上) 泡質がやや悪い。(合計点が20点以上30点未満) 泡貿が悪い。(合計点が20点未満)
【0020】(6)洗浄時のぬめり感 男女各10名をパネラーとし、固形せっけんを用いて洗
顔を行なった後の、洗浄時のぬめり感について下記のよ
うに判定した。洗浄時にぬめり感を感じなかった場合を
2点、洗浄時にややぬめり感が強いと感じた場合を1
点、ぬめり感がしつこくてすすぎに時間がかかると感じ
た場合を0点として、20名の合計点から、次の3段階
で評価した。 すすぎ時の泡切れが良好である。(合計点が30点以
上) すすぎ時の泡切れがやや悪い。(合計点が20点以上3
0点未満) すすぎ時の泡切れが悪い。(合計点が20点未満)
【0021】(7)洗浄後の感触 男女各10名をパネラーとし、固形せっけんを用いて洗
顔を行なった後の感触について下記のように判定した。
洗浄後に滑らかな洗い上がりで、さっぱりすると感じた
場合を2点、あまりさっぱりしないと感じた場合を1
点、全くさっぱりしないと感じた場合を0点として、2
0名の合計点から、次の3段階で評価した。 洗浄後の感触が良好である。(合計点が30点以上) 洗浄後の感触がやや悪い。(合計点が20点以上30点
未満) 洗浄後の感触が悪い。(合計点が20点未満)
【0022】(8)溶け崩れ 固形せっけんを25℃の水中に1時間浸漬させた後2時
間乾燥し、表面状態を目視で観察して下記のように判定
し、◎または○を溶け崩れし難い固形せっけんであると
評価した。 ◎:試験前の状態とほぼ同じで溶け崩れを生じていな
い。 ○:表面だけ柔らかく内部は硬い状態であり、ほぼ溶け
崩れを生じていない。 △:内部まで若干柔らかくなり、やや溶け崩れを生じて
いる。 ×:内部まで柔らかくなり、完全に溶け崩れを生じてい
る。
【0023】(9)保存安定性 固形せっけんを開放系で40℃で1ヶ月間保存し、その
外観を観察して、下に示す3段階で評価した。 ○:安定性良好(外観および臭気の変化がない。) △:安定性やや不良(若干着色する。もしくは臭気がや
や劣化する。) ×:安定性不良(着色が著しい。もしくは臭気劣化が著
しい。)
【0024】(10)透明性 実施例4〜6および比較例5〜7の固形せっけん試料の
透明性を目視で観察して下記のように判定し、◎または
○を透明性が良好な固形せっけんであると評価した。 ◎:均一な透明性があり、内部に混濁が認められない。 ○:透明性があるが、内部に一部混濁が認められる。 △:透明性があるが、内部に著しく混濁が認められる。 ×:透明性が認められない。 実施例1〜10および比較例1〜8の評価結果を表3お
よび表4に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】実施例1〜15より、本発明の成分を用い
た固形せっけんは、皮膚に対する刺激性が低く、高い起
泡性および良質な泡質が得られ、洗浄時の泡切れが良好
であり、透明固形せっけんとした実施例9〜15は、透
明性が良好な固形せっけんであった。
【0030】一方、比較例1〜8では十分な性能が得ら
れていない。比較例1の固形せっけんは、酸性アミノ酸
または酸性アミノ酸塩が配合されていないため、pHお
よび皮膚刺激性が高くなり、洗浄時のぬめり感がしつこ
く、洗浄後の感触が悪くなっている。比較例2の固形せ
っけんは、酸性アミノ酸または酸性アミノ酸塩が配合さ
れていないため、洗浄後のぬめり感がしつこく、洗浄後
の感触が悪くなる。比較例3の固形せっけんは、脂肪酸
塩と酸性アミノ酸または酸性アミノ酸塩の配合モル比が
6/4を超えているため、洗浄時のぬめり感がしつこ
く、洗浄後の感触が悪くなる。比較例4および比較例5
の固形せっけんは、脂肪酸塩と酸性アミノ酸または酸性
アミノ酸塩の配合モル比が3/7より小さいため、好ま
しい泡質が得られず、溶け崩れを生じている。
【0031】比較例6の固形せっけんは、酸性アミノ酸
または酸性アミノ酸塩が配合されていないため、pHお
よび皮膚刺激性が高くなり、洗浄時のぬめり感がしつこ
く、洗浄後の感触が悪く、透明性が得られない。比較例
7の固形せっけんは、脂肪酸塩と酸性アミノ酸または酸
性アミノ酸塩の配合モル比が6/4を超えているため、
pHおよび皮膚刺激性が高くなり、洗浄時のぬめり感が
しつこく、洗浄後の感触が悪く、透明性が低くなってい
る。比較例8の固形せっけんは、脂肪酸塩と酸性アミノ
酸または酸性アミノ酸塩の配合モル比が3/7より小さ
いため、好ましい泡質が得られず、洗浄後の感触が悪
く、溶け崩れを生じている。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪酸塩と酸性アミノ酸または酸性アミ
    ノ酸塩からなる固形せっけんであって、脂肪酸塩と酸性
    アミノ酸または酸性アミノ酸塩の配合モル比が6/4〜
    3/7であることを特徴とする固形せっけん。
  2. 【請求項2】 脂肪酸塩を構成する脂肪酸のカルボキシ
    ル基に対する塩基対がアルカリ金属と塩基性アミノ酸か
    らなり、アルカリ金属と塩基性アミノ酸との当量比が9
    /1〜5/5であることを特徴とする請求項1記載の固
    形せっけん。
  3. 【請求項3】 脂肪酸塩を構成する脂肪酸がラウリン酸
    15〜35重量%、ミリスチン酸45〜75重量%およ
    びパルミチン酸5〜20重量%を含有し、かつ飽和脂肪
    酸の合計が全脂肪酸のうち85〜100重量%であるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の固形せっ
    けん。
  4. 【請求項4】 脂肪酸塩を構成する脂肪酸がヒドロキシ
    飽和脂肪酸を10〜25重量%または分岐飽和脂肪酸を
    3〜10重量%含有し、透明であることを特徴とする請
    求項3記載の固形せっけん。
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Cited By (7)

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