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JPH11189788A - 透明ゲル状洗浄剤組成物 - Google Patents

透明ゲル状洗浄剤組成物

Info

Publication number
JPH11189788A
JPH11189788A JP9359822A JP35982297A JPH11189788A JP H11189788 A JPH11189788 A JP H11189788A JP 9359822 A JP9359822 A JP 9359822A JP 35982297 A JP35982297 A JP 35982297A JP H11189788 A JPH11189788 A JP H11189788A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
weight
potassium
salt
fatty acid
acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9359822A
Other languages
English (en)
Inventor
Misaki Ishida
実咲 石田
Saori Endou
さおり 遠藤
Hitoshi Harui
等 春井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NOF Corp
Original Assignee
NOF Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NOF Corp filed Critical NOF Corp
Priority to JP9359822A priority Critical patent/JPH11189788A/ja
Publication of JPH11189788A publication Critical patent/JPH11189788A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低刺激性であり、起泡性に優れ、経時安定性
および低温保存からの復元性に優れるとともに、泡のク
リーミー性に優れ、洗い上がりの感触が良好であり、し
かも口紅等のメイク化粧料に対する洗浄性が良好な透明
ゲル状洗浄剤組成物を提供する。 【解決手段】 (a)ラウリン酸カリウム塩20〜60
重量%、ミリスチン酸カリウム塩5〜40重量%、パル
ミチン酸カリウム塩0〜5重量%、オレイン酸カリウム
塩20〜60重量%およびそれら以外の脂肪酸カリウム
塩5重量%以下を含有する脂肪酸カリウム塩混合物を合
計で10〜30重量%、(b)特定のアミドベタイン
型、アミドアミノ酸型両性界面活性剤およびアミドアミ
ノ酸型両性界面活性剤から選ばれる界面活性剤の少なく
とも1種2〜15重量%および(c)特定のアシルメチ
ルタウリン塩型陰イオン性界面活性剤0.5〜10重量
%を含有し、(a)/((b)+(c))の重量比が5
/6〜4/1であることを特徴とする透明ゲル状洗浄剤
組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は透明ゲル状洗浄剤組
成物に関し、さらに詳しくは低刺激性であり、起泡性に
優れ、経時安定性および低温保存からの復元性に優れる
とともに泡のクリーミー性に優れ、洗い上がりの感触も
良好であり、しかも口紅等のメイク化粧料に対する洗浄
性が良好な透明ゲル状洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりボディシャンプーや洗顔料等の
皮膚洗浄剤組成物の主成分は脂肪酸のアルカリ塩である
石鹸、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンア
ルキル硫酸エステル塩およびα−オレフィンスルホン酸
塩等のアニオン性界面活性剤が使用されている。洗浄剤
組成物の形状としては液状やクリーム状、固形状等で調
製することが可能であるが、透明ゲル状のものは系の安
定性を保つことが困難であった。しかし、透明ゲル状の
製品は形状が美しく、手に取った時の感触も優れてい
る。そこで、特開昭59−232193号公報、特開昭
59−232194号公報および特開昭59−2321
95号公報にはアミノ酸系の界面活性剤を主成分とする
組成物が提案されているが、これらの組成物は洗浄時や
すすぎ時に不快なぬめり感を有するだけでなく、十分な
起泡性および良好な泡質を有していない。さらに、比較
的高価な合成界面活性剤を多く使用することからコスト
的にも不利である。
【0003】一方、脂肪酸のアルカリ塩である石鹸は洗
浄後に独特のさっぱり感を有するものの同時にいやなつ
っぱり感を有する。また石鹸を使用した洗浄剤組成物で
は、透明で安定なゲルを形成する組成領域が狭く低温安
定性および低温で凝固させた時の繰り返しにおける復元
性に問題を生じ易かった。また、高温で長時間放置する
と色焼けし、色相安定性にも問題を生じ易かった。石鹸
を使用した透明ゲル状洗浄剤組成物としては特開昭63
−7699号公報、特開昭63−270533号公報、
特開平6−192685号公報に提案されている組成物
があるが、いずれも経時安定性および低温保存からの復
元性に問題があり、しかも泡質が粗く、泡のクリーミー
性に乏しかった。さらに、洗顔料として使用した場合に
は口紅等のメイク化粧料を落とすことが困難であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決し、低刺激性であり、起泡性に優れ、経時安定性およ
び低温保存からの復元性に優れるとともに、泡のクリー
ミー性に優れ、洗い上がりの感触が良好であり、しかも
口紅等のメイク化粧料に対する洗浄性が良好な透明ゲル
状洗浄剤組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(a)ラウリン酸カリウム塩20〜60重量%、ミリス
チン酸カリウム塩5〜40重量%、パルミチン酸カリウ
ム塩0〜5重量%、オレイン酸カリウム塩20〜60重
量%およびそれら以外の脂肪酸カリウム塩5重量%以下
を含有する脂肪酸カリウム塩混合物を合計で10〜30
重量%、(b)式(I)で示されるアミドベタイン型、
式(II)で示されるアミドアミノ酸型両性界面活性剤お
よび式(III)で示されるアミドアミノ酸型両性界面活
性剤から選ばれる界面活性剤の少なくとも1種2〜15
重量%および(c)式(IV)で示されるアシルメチルタ
ウリン塩型陰イオン性界面活性剤0.5〜10重量%を
含有し、(a)/((b)+(c))の重量比が5/6
〜4/1であることを特徴とする透明ゲル状洗浄剤組成
物である。
【0006】
【化5】
【0007】(式中、R1COは炭素数8〜20のアシ
ル基を示し、nは2〜4の整数を示す。)
【0008】
【化6】
【0009】(式中、R2COは炭素数8〜20のアシ
ル基を示し、M1は水素原子またはアルカリ金属原子を
示す。)
【0010】
【化7】
【0011】(式中、R3COは炭素数8〜20のアシ
ル基を示し、M2は水素原子またはアルカリ金属原子を
示す。Aは水素原子または(−CH2COOM3)を示
し、M3は水素原子またはアルカリ金属原子を示す。)
【0012】
【化8】
【0013】(式中、R4COは炭素数8〜20のアシ
ル基を示し、M4はアルカリ金属原子、アルカリ土類金
属原子、アンモニウム、塩基性アミノ酸陽イオンまたは
有機アンモニウムを示す。)
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に用いる脂肪酸カリウム塩
は、その組成がラウリン酸カリウム塩20〜60重量
%、ミリスチン酸カリウム塩5〜40重量%、パルミチ
ン酸カリウム塩0〜5重量%、オレイン酸カリウム塩2
0〜60重量%およびそれら以外の脂肪酸カリウム塩5
重量%以下の脂肪酸カリウム塩の混合物であり、好まし
くはラウリン酸カリウム塩25〜55重量%、ミリスチ
ン酸カリウム塩7〜35重量%、パルミチン酸カリウム
塩0〜5重量%、オレイン酸カリウム塩25〜55重量
%およびそれら以外の脂肪酸カリウム塩5重量%以下の
脂肪酸カリウム塩の混合物、さらに好ましくはラウリン
酸カリウム塩30〜55重量%、ミリスチン酸カリウム
塩10〜30重量%、パルミチン酸カリウム塩0〜5重
量%、オレイン酸カリウム塩30〜55重量%およびそ
れら以外の脂肪酸カリウム塩3重量%以下の脂肪酸カリ
ウム塩の混合物である。
【0015】脂肪酸カリウム塩の混合物は、予め脂肪酸
カリウム塩としたものを混合してもよく、またそれぞれ
の脂肪酸を含有する脂肪酸の混合物をまとめてカリウム
塩としてもよい。脂肪酸を含有する脂肪酸混合物として
は、例えばヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、ひまわり
油脂肪酸、牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸と単独の脂肪酸を
組み合わせたものが用いられる。上記以外の脂肪酸カリ
ウム塩としては、例えばカプリル酸カリウム塩、カプリ
ン酸カリウム塩、パルミトオレイン酸カリウム塩、ステ
アリン酸カリウム塩、イソステアリン酸カリウム塩、リ
ノール酸カリウム塩、リノレン酸カリウム塩、アラキン
酸カリウム塩等の脂肪酸カリウム塩が挙げられる。
【0016】本発明に用いられる式(I)、式(II)、
式(III)および式(IV)で示されるアシル基(R1
O、R2CO、R3COおよびR4CO)は、それぞれ炭
素数8〜20の直鎖あるいは分岐の脂肪酸残基であり、
例えば、カプリル酸、カプリン酸、ラウリン酸、ミリス
チン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン
酸、アラキン酸等の飽和脂肪酸由来のもの、パルミトオ
レイン酸、オレイン酸、リノール酸等の不飽和脂肪酸由
来のもの、ヤシ油脂肪酸、パーム核油脂肪酸、牛脂脂肪
酸、硬化牛脂脂肪酸等の混合脂肪酸由来のものが挙げら
れ、好ましくは炭素数10〜18の直鎖あるいは分岐の
脂肪酸残基である。
【0017】また、式(II)および式(III)で示され
るM1およびM2は水素原子またはアルカリ金属原子、A
は水素原子または(−CH2COOM3)を示し、M3
水素原子またはアルカリ金属原子を示す。上記アルカリ
金属原子としては、好ましくはリチウム、ナトリウム、
カリウム等が挙げられる。さらに、本発明に用いられる
式(IV)で示されるアシルメチルタウリン塩型陰イオン
性界面活性剤のM4はアルカリ金属原子、1/2アルカ
リ土類金属原子、アンモニウム、塩基性アミノ酸陽イオ
ンまたは有機アンモニウムを示す。
【0018】式(I)で示されるアミドベタイン型両性
界面活性剤としては、例えばヤシ油脂肪酸アミドプロピ
ルジメチルアミノ酢酸ベタイン、パーム核油脂肪酸アミ
ドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、牛脂脂肪酸ア
ミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、硬化牛脂脂
肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウ
リン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ミ
リスチン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイ
ン、パルミチン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベ
タイン、ステアリン酸アミドプロピルジメチルアミノ酢
酸ベタイン、オレイン酸アミドプロピルジメチルアミノ
酢酸ベタイン等が挙げられる。
【0019】式(II)で示されるアミドアミノ酸型両性
界面活性剤としては、例えばN−ラウロイル−N’−ヒ
ドロキシエチル− N’−カルボキシメチルエチレンジ
アミンナトリウム、N−オレオイル−N’−ヒドロキシ
エチル− N’−カルボキシメチルエチレンジアミンナ
トリウム、N−ココイル−N’−ヒドロキシエチル−
N’−カルボキシメチルエチレンジアミンナトリウム、
N−ラウロイル−N’−ヒドロキシエチル− N’−カ
ルボキシメチルエチレンジアミンカリウム、N−オレオ
イル−N’−ヒドロキシエチル− N’−カルボキシメ
チルエチレンジアミンカリウム等が挙げられる。
【0020】式(III)で示されるアミドアミノ酸型両
性界面活性剤としては、例えばN−ラウロイル−N−ヒ
ドロキシエチル− N’−カルボキシメチルエチレンジ
アミンナトリウム、N−オレオイル−N−ヒドロキシエ
チル− N’−カルボキシメチルエチレンジアミンナト
リウム、N−ココイル−N−ヒドロキシエチル− N’
−カルボキシメチルエチレンジアミンナトリウム、N−
ラウロイル−N−ヒドロキシエチル− N’, N’−ジ
カルボキシメチルエチレンジアミンモノナトリウム、N
−オレオイル−N−ヒドロキシエチル− N’, N’−
ジカルボキシメチルエチレンジアミンモノナトリウム、
N−ココイル−N−ヒドロキシエチル−N’, N’−ジ
カルボキシメチルエチレンジアミンモノナトリウム、N
−ラウロイル−N−ヒドロキシエチル− N’, N’−
ジカルボキシメチルエチレンジアミンジナトリウム、N
−オレオイル−N−ヒドロキシエチル− N’, N’−
ジカルボキシメチルエチレンジアミンジナトリウム、N
−ココイル−N−ヒドロキシエチル− N’, N’−ジ
カルボキシメチルエチレンジアミンジナトリウム等が挙
げられる。
【0021】式(IV)で示されるアシルメチルタウリン
塩型陰イオン性界面活性剤としては、例えばN−ラウロ
イル−N−メチルタウリンナトリウム、N−オレオイル
−N−メチルタウリンナトリウム、N−ココイル−N−
メチルタウリンナトリウム、N−ラウロイル−N−メチ
ルタウリンカリウム、N−ココイル−N−メチルタウリ
ンカリウム、N−ラウロイル−N−メチルタウリンマグ
ネシウム、N−ココイル−N−メチルタウリンマグネシ
ウム、N−ラウロイル−N−メチルタウリントリエタノ
ールアミン、N−ココイル−N−メチルタウリントリエ
タノールアミン等が挙げられる。
【0022】本発明の(a)成分である脂肪酸カリウム
塩の混合物の配合量は組成物全量中に10〜30重量%
であり、好ましくは12〜27重量%、更に好ましくは
15〜25重量%である。10重量%未満では十分な起
泡力が得られず、30重量%を超えると経時安定性およ
び低温保存からの復元性に問題を生じる。(b)成分で
あるアミドベタイン型またはアミドアミノ酸型両性界面
活性剤の配合量は組成物全量中に2〜15重量%であ
り、好ましくは3〜12重量%、更に好ましくは5〜1
0重量%である。2重量%未満では経時安定性および低
温保存からの復元性に問題を生じるとともにメイクに対
する洗浄力が弱くなり、15重量%を超えると洗浄後に
不快なぬめり感を生じる。(c)成分であるアシルメチ
ルタウリン塩型陰イオン性界面活性剤の配合量は組成物
全量中に0.5〜10重量%であり、好ましくは1〜7
重量%、更に好ましくは1.5〜5重量%である。0.
5重量%未満では刺激性に問題を生じるだけでなく泡質
が悪くなり、10重量%を超えると洗浄後に不快なぬめ
り感を生じコスト的にも不利である。
【0023】本発明において(a)成分と(b)成分お
よび(c)成分の配合比 (a)/((b)+(c))
は重量比で5/6〜4/1であり、好ましくは1/1〜
7/2、更に好ましくは6/5〜3/1である。(a)
/((b)+(c))が5/6より小さいと泡立ちおよ
び洗浄後の感触が悪くなる。また、4/1より大きいと
泡質が悪くなるとともに経時安定性および低温保存から
の復元性に問題を生じる。
【0024】なお、本発明の透明ゲル状洗浄剤組成物に
は、洗浄剤に常用されている添加剤を本発明の性能を損
なわない範囲で配合することも可能である。例えば、高
級アルコール、シリコーン誘導体、蛋白誘導体、スクワ
ラン、ホホバ油、オリーブ油、ヒマシ油、ラノリン、レ
シチン、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル類等
の油性基剤、グリセリン、エチレングリコール、プロピ
レングリコール、1,3−ブチレングリコール等の多価
アルコール、アルカノールアミド、ポリオキシエチレン
アルキルエーテル等の非イオン性界面活性剤、アルキル
ジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミノ酢酸塩等
の両性界面活性剤、アルキルエーテル硫酸塩、アミドエ
ーテル硫酸塩等の陰イオン性界面活性剤、カルボキシビ
ニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース等の水溶性高分子、pH調製剤である酸およびアル
カリ、殺菌剤、キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、
動植物由来の天然エキス、色素および香料等を配合でき
る。
【0025】本発明の透明ゲル状洗浄剤組成物は通常次
のようにして調製される。すなわち、まず脂肪酸カリウ
ム塩水溶液を調製するに際し、脂肪酸とほぼ当量の水酸
化カリウム水溶液を50℃〜80℃まで加熱してから、
脂肪酸を単独でまたは混合脂肪酸として添加する。その
後アミドベタイン型またはアミドアミノ酸型両性界面活
性剤、アシルメチルタウリン塩型陰イオン性界面活性
剤、精製水、パラベン等の防腐剤およびエデト酸塩等の
キレート剤を添加して、約60℃〜80℃で均一溶解し
てから冷却し、約40℃で香料等の揮発性添加剤を添加
して目的の組成物を得る。
【0026】
【実施例】次に実施例によって本発明を更に詳細に説明
する。 実施例1〜7および比較例1〜10 表1〜表3に示すゲル状洗顔料である透明ゲル状洗浄剤
組成物を調整し、下記の方法により評価を行なった。結
果を表1〜表3に示す。
【0027】(1)皮膚刺激性試験 蛋白質変性率により評価した。すなわち、水系高速液体
クロマトグラフィーを利用し、卵白アルブミン0.02
5重量%濃度のpH7緩衝溶液を用いて組成物濃度が1
重量%になるように組成物を加えたときの220nmの
吸収ピークの高さを測定し、次の式により蛋白変性率を
求めた。 蛋白質変性率=[(H0−HS)/H0]×100 H0:組成物未添加のときの吸収ピークの高さ HS:組成物を添加したときの吸収ピークの高さ 蛋白質変性率により次の4段階で評価した。 蛋白質変性率 30%未満 : 皮膚刺激性が非常に弱い 蛋白質変性率 30%以上〜60%未満 : 皮膚刺激性が弱い 蛋白質変性率 60%以上〜80%未満 : 皮膚刺激性が中程度 蛋白質変性率 80%以上 : 皮膚刺激性が強い
【0028】(2)起泡性 組成物濃度5重量%の水溶液を調整してロスマイルス法
により、25℃で投入直後と5分後の泡高さを測定し
た。投入直後の泡高さが250mm以上のもので、次の
式より求められる泡の持続率が90%以上のものを泡立
ちの良い洗浄剤組成物であると評価した。 泡の持続率=[(5分後の泡高さ)/(試料投入直後の
泡高さ)]×100
【0029】(3)メイクに対する洗浄性 口紅およびファンデーション等のメイク化粧をした20
名の女性をパネラーとし、組成物5gを用いて洗顔した
時のメイクの落ちについて下記のように判定し、20名
の平均値を求めて、平均値1.5点以上をメイクに対す
る洗浄性が良好な洗顔料であると評価した。 2点:メイクが十分落ちると感じた場合。 1点:メイクが若干残ると感じた場合。 0点:メイクの落ちが悪いと感じた場合。
【0030】(4)泡のクリーミー性 20名の女性をパネラーとし、組成物5gを用いて洗顔
した時の泡のクリーミー性について下記のように判定
し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を泡
がクリーミーな洗顔料であると評価した。 2点:泡がクリーミーであると感じた場合。 1点:泡が若干粗いと感じた場合。 0点:泡が粗いと感じた場合。
【0031】(5)洗顔後のぬめり感 20名の女性をパネラーとし、組成物5gを用いて洗顔
し、すすいだ後のぬめり感について下記のように判定
し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上をぬ
めり感の少ない洗顔料であると評価した。 2点:ぬめり感が無いと感じた場合。 1点:ぬめり感が若干あると感じた場合。 0点:ぬめり感が非常にあると感じた場合。
【0032】(6)洗顔後のさっぱり感 20名の女性をパネラーとし、組成物5gを用いて洗顔
した後のさっぱり感について下記のように判定し、20
名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を洗浄後のさ
っぱり感のある洗顔料であると評価した。 2点:洗顔後にさっぱりすると感じた場合。 1点:洗顔後にややさっぱりすると感じた場合。 0点:洗顔後にさっぱり感が無いと感じた場合。
【0033】(7)乾燥後のつっぱり感 20名の女性をパネラーとし、組成物5gを用いて洗顔
した後の肌のつっぱり感について下記のように判定し、
20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を洗浄後
のつっぱり感のない洗顔料であると評価した。 2点:乾燥後の肌がつっぱらないと感じた場合。 1点:乾燥後の肌がややつっぱると感じた場合。 0点:乾燥後に肌が非常につっぱると感じた場合。
【0034】(8)経時安定性 組成物を透明ガラス容器に密封して−5℃、25℃およ
び45℃で1ヶ月間保存し、その外観を観察して、下に
示す3段階で評価した。 ○:安定性良好(いずれの温度条件においても透明ゲル
状であり、外観の変化がない。) △:安定性やや不良(いずれかの温度条件において若干
分離または若干着色を生じる。) ×:安定性不良(いずれかの温度条件において凝固状態
もしくは分離する。または着色が著しい。)
【0035】(9)低温保存からの復元性 組成物を−20℃で凝固させた後、室温にて6時間静置
してゲル状に復元させる。この操作を3回繰り返した後
の外観を観察して、下の3段階で評価した。 ○:復元性良好(透明ゲル状であり、外観の変化がな
い。) △:復元性やや不良(若干分離する。) ×:復元性不良(凝固するもしくは分離する。)
【0036】
【表1】
【0037】注. 1)ココイル基およびヤシ油脂肪酸アシル基の脂肪酸組
成(重量%) カプリル酸 4 カプリン酸 8 ラウリン酸 57 ミリスチン酸 15 パルミチン酸 8 ステアリン酸 1 オレイン酸 6 リノール酸 1 2)パーム核油アシル基の脂肪酸組成(重量%) カプリル酸 3 カプリン酸 3 ラウリン酸 48 ミリスチン酸 16 パルミチン酸 9 ステアリン酸 2 オレイン酸 16 リノール酸 3
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】実施例1〜7より、本発明の成分を用いた
ゲル状洗顔料はいずれも低刺激性であり、起泡性に優
れ、経時安定性および低温保存からの復元性が良好であ
るとともに泡のクリーミー性に優れ、洗い上がりの感触
が良好であり、しかもメイクに対する洗浄性が良好であ
った。一方、比較例1〜10では十分な性能が得られて
いない。すなわち、比較例1では(a)成分が本発明の
範囲より少なく配合されていることから起泡性が悪くな
っており、比較例2および比較例3では(a)成分が本
発明の範囲を超えて配合されていることから経時安定性
および低温保存からの復元性に問題を生じている。そし
て、比較例4および比較例5では(b)成分が本発明の
範囲より少なく配合されていることからメイクに対する
洗浄性が悪くなるとともに経時安定性および低温保存か
らの復元性が悪くなっており、比較例6では(b)成分
が本発明の範囲を超えて配合されていることから洗顔後
の感触が悪くなっている。また、比較例7では(c)成
分が本発明の範囲より少なく配合されていることから刺
激性が強くなるとともに泡質が悪くなっており、比較例
8では(c)成分が本発明の範囲を超えて配合されてい
ることから洗顔後の感触が悪くなっている。一方、比較
例9および比較例10では(a)成分、(b)成分およ
び(c)成分の配合比が本発明の範囲を外れていること
から泡立ちおよび洗顔後の感触が悪くなったり、経時安
定性および低温保存からの復元性に問題を生じているだ
けでなく、泡質が悪くなっている。
【0041】実施例8〜14 表4に示すゲル状ボディシャンプーである透明ゲル状洗
浄剤組成物を調製し、(1)皮膚刺激性、(2)起泡
性、(7)経時安定性および(8)低温保存からの復元
性については実施例1〜7の方法にて評価を行い泡のク
リーミー性、洗浄後のぬめり感、洗浄後のさっぱり感お
よび乾燥後のつっぱり感については下記の方法により評
価を行った。結果を表4に示す。
【0042】(3)泡のクリーミー性 20名の女性をパネラーとし、組成物5gを浴用スポン
ジ上にとったものを用いて手指および前腕部を洗浄した
時の泡のクリーミー性について下記のように判定し、2
0名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を泡がクリ
ーミーなボディシャンプーであると評価した。 2点:泡がクリーミーであると感じた場合。 1点:泡が若干粗いと感じた場合。 0点:泡が粗いと感じた場合。
【0043】(4)洗浄後のぬめり感 20名の女性をパネラーとし、組成物5gを浴用スポン
ジ上にとったものを用いて手指および前腕部を洗浄し、
約40℃の温水1リットルずつを用いて流しながら3回
すすいだ後のぬめり感について下記のように判定し、2
0名の平均値を求めて、平均値1.5点以上をぬめり感
の少ないボディシャンプーであると評価した。 2点:ぬめり感が無いと感じた場合。 1点:ぬめり感が若干あると感じた場合。 0点:ぬめり感が非常にあると感じた場合。
【0044】(5)洗浄後のさっぱり感 20名の女性をパネラーとし、組成物5gを浴用スポン
ジ上にとったものを用いて手指および前腕部を洗浄し、
約40℃の温水1リットルずつを用いて流しながら3回
すすいだ後のさっぱり感について下記のように判定し、
20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を洗浄後
のさっぱり感のあるボディシャンプーであると評価し
た。 2点:洗浄後にさっぱりすると感じた場合。 1点:洗浄後にややさっぱりする感じた場合。 0点:洗浄後にさっぱり感が無いと感じた場合。
【0045】(6)洗浄後のつっぱり感 20名の女性をパネラーとし、組成物5gを浴用スポン
ジ上にとったものを用いて手指および前腕部を洗浄し、
約40℃の温水1リットルずつを用いて流しながら3回
すすいだ後に乾燥させてから肌のつっぱり感について下
記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値
1.5点以上を乾燥後のつっぱり感のないボディシャン
プーであると評価した。 2点:乾燥後の肌がつっぱらないと感じた場合。 1点:乾燥後の肌がややつっぱると感じた場合。 0点:乾燥後に非常に肌がつっぱると感じた場合。
【0046】
【表4】
【0047】実施例8〜14より、本発明の透明ゲル状
洗浄剤組成物から得られるゲル状ボディシャンプーはい
ずれも低刺激性であり、起泡性に優れ、経時安定性およ
び低温保存からの復元性が良好であるとともに泡のクリ
ーミー性に優れ、洗い上がりの感触も良好であった。
【0048】
【発明の効果】本発明の透明ゲル状洗浄剤組成物は刺激
性が低く、起泡性に優れ、経時安定性および低温保存か
らの復元性が良好であるとともに泡のクリーミー性に優
れ、洗い上がりの感触が良好であり、しかもメイクに対
する洗浄性も良好であった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 1:04 1:90 1:88 1:12)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ラウリン酸カリウム塩20〜60重
    量%、ミリスチン酸カリウム塩5〜40重量%、パルミ
    チン酸カリウム塩0〜5重量%、オレイン酸カリウム塩
    20〜60重量%およびそれら以外の脂肪酸カリウム塩
    5重量%以下を含有する脂肪酸カリウム塩混合物を合計
    で10〜30重量%、(b)式(I)で示されるアミド
    ベタイン型、式(II)で示されるアミドアミノ酸型両性
    界面活性剤および式(III)で示されるアミドアミノ酸
    型両性界面活性剤から選ばれる界面活性剤の少なくとも
    1種2〜15重量%および(c)式(IV)で示されるア
    シルメチルタウリン塩型陰イオン性界面活性剤0.5〜
    10重量%を含有し、(a)/((b)+(c))の重
    量比が5/6〜4/1であることを特徴とする透明ゲル
    状洗浄剤組成物。 【化1】 (式中、R1COは炭素数8〜20のアシル基を示し、
    nは2〜4の整数を示す。) 【化2】 (式中、R2COは炭素数8〜20のアシル基を示し、
    1は水素原子またはアルカリ金属原子を示す。) 【化3】 (式中、R3COは炭素数8〜20のアシル基を示し、
    2は水素原子またはアルカリ金属原子を示す。Aは水
    素原子または(−CH2COOM3)を示し、M3は水素
    原子またはアルカリ金属原子を示す。) 【化4】 (式中、R4COは炭素数8〜20のアシル基を示し、
    4はアルカリ金属原子、1/2アルカリ土類金属原
    子、アンモニウム、塩基性アミノ酸陽イオンまたは有機
    アンモニウムを示す。)
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