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JP2001089912A - 作業用手袋 - Google Patents

作業用手袋

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Publication number
JP2001089912A
JP2001089912A JP26420299A JP26420299A JP2001089912A JP 2001089912 A JP2001089912 A JP 2001089912A JP 26420299 A JP26420299 A JP 26420299A JP 26420299 A JP26420299 A JP 26420299A JP 2001089912 A JP2001089912 A JP 2001089912A
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JP
Japan
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glove
glove body
coating
hand
work
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Application number
JP26420299A
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Inventor
Toshimichi Shiromizu
利通 白水
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Rubber Industries Ltd filed Critical Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Publication of JP2001089912A publication Critical patent/JP2001089912A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装着感・脱着感および柔軟性を損なうことな
く、裏地と表面の被膜との剥離強度を実用上十分な程度
に維持しつつ、かつ簡易な方法で作製することのできる
作業用手袋を提供する。 【解決手段】 本発明の作業用手袋10の一実施形態
は、度目が粗く設定された袖部15と、度目が密に設定
された手部16とを有する、繊維材料からなる手袋体1
1の表面のうち、(a) 手部16と、(b) 前記袖部15の
うち少なくとも手部16に隣接する部分とが、いずれも
ゴムラテックスまたは合成樹脂エマルジョンからなる被
膜12で覆われていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、裏地を有するサポ
ート型の作業用手袋に関し、より詳しくは、裏地の剥離
防止加工を施した作業用手袋に関する。
【0002】
【従来の技術】ゴムまたは樹脂製の家庭用・作業用のゴ
ム手袋には、例えば綿繊維製等の手袋体を裏地として有
するいわゆるサポート型のものと、裏地を有しないいわ
ゆるノンサポート型ものもがある。このうち、サポート
型の手袋は、ノンサポート型の手袋に比べて強度が強い
ことから、特に作業用手袋として好適に用いられる。前
記サポート型の手袋は、手袋の型に裏地を被せた上でゴ
ムラテックスや樹脂エマルジョン等の表面素材溶液に浸
すか、あるいは裏地を被せた手袋の型に前記表面素材溶
液をシャワー方式で滴下することによって作製される。
【0003】このサポート型作業用手袋の装着性・脱着
性を優れたものにするには、前述の表面素材溶液による
処理の際に、液圧に基づく浸透によって表面素材溶液が
裏地を通り越してその内面にまで浸入し、裏地の網目部
分が潰れてしまうのを防止することが重要となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、作業用手袋の
内面にまで表面素材が浸入するのを防ぐ方法として、特
開平7−258905号公報には、表面張力を調整した
浸透性の低いゴムラテックスを編み上げ手袋基体に浸漬
させる方法が開示されている。しかしながら、上記公報
に開示の技術によって表面素材溶液の浸入を起こりにく
くすると、当然のことながら、表面素材と裏地との剥離
強度が低下する問題が生じる。
【0005】一方、特許第2540729号公報には、
綿繊維製または合成繊維製の手袋(原手)全面に撥水処
理を施し、次いで原手の掌側にのみ浸透剤処理を施し
て、当該掌側をゴムラテックスの原料液に浸漬すること
により、原料液の付着する部分としない部分との境界部
分において原手に対するゴム被膜の密着性を高め、剥離
強度を増大させる方法が開示されている。また、実公平
6−40562号公報には、編布にて構成された手袋体
に凝固剤を含浸させ、その外面にウレタン系またはアク
リル系の合成樹脂エマルジョンの塗布薄膜を被着させた
後、さらにその外表面に柔軟な合成樹脂の塗布被膜を形
成した作業用手袋が開示されている。
【0006】しかしながら、上記公報に開示の技術はい
ずれも行程が複雑で、コスト的にロスが大きい問題があ
る。そこで、本発明の目的は、装着感・脱着感および柔
軟性を損なうことなく、裏地と表面の被膜との剥離強度
を実用上十分な程度に維持しつつ、かつ簡易な方法で作
製することのできる作業用手袋を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、表面素材と裏
地(手袋体)との剥離が生じる発端となる部分における
裏地の度目(一定面積内の網目数)を粗くして、かかる
部分にのみ意図的に表面素材を浸入させ易くするととも
に、その他の部分の度目を密にして表面素材を浸入させ
にくくすれば、裏地の表面にゴムラテックス等の表面素
材を付着させる従来と同様の簡易な方法であっても、装
着・脱着性を損なうことなく剥離強度を向上させた作業
用手袋を得ることができるという全く新たな事実を見出
し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明に係る第1の作業用手袋
は、度目が粗く設定された袖部と、度目が密に設定され
た手部とを有する、繊維材料からなる手袋体の表面のう
ち、(a) 前記手部と、(b) 当該袖部のうち少なくとも前
記手部に隣接する部分とが、いずれもゴムラテックスま
たは合成樹脂エマルジョンからなる被膜で覆われている
ことを特徴とするものである。上記第1の作業用手袋に
よれば、手部の度目が密であることから、当該部分では
ゴムラテックスまたは合成樹脂エマルジョンの表面素材
溶液が浸入しにくく、手袋体の内面にまで表面素材溶液
が浸透することがない。一方、袖部の度目が粗いことか
ら、当該部分ではゴムラテックスまたは合成樹脂エマル
ジョンの表面素材溶液が浸入(スルー)し易く、手袋体
の内面にまで表面素材溶液が浸透するいわゆるストライ
クスルーが生じる。
【0009】従って、繊維材料からなる手袋体の表面の
うち、度目が密に設定された手部だけでなく、度目が粗
く設定された袖部のうち少なくとも前記手部に隣接する
部分(袖部と手部との境界部分)にもゴムラテックスま
たは合成樹脂エマルジョンからなる被膜を設けることに
よって、袖部の一部または全部に手袋体と被膜との剥離
強度が大きい部分を設けることができ、それゆえ、作業
用手袋全体として装着感・脱着感および柔軟性を損なう
ことなく、裏地である手袋体と表面の被膜との剥離強度
が実用上十分な程度に維持された作業用手袋を提供する
ことができる。
【0010】上記第1の作業用手袋は、手袋体をゴムラ
テックスまたは樹脂エマルジョンに浸漬するだけの簡易
な方法によって提供される。一方、本発明に係る第2の
作業用手袋は、度目が粗く設定された手の甲部と、度目
が密に設定された指部および掌部とを有する、繊維材料
からなる手袋体の表面のうち、(c) 前記指部および掌部
と、(d) 前記甲部のうち少なくとも前記指部および掌部
に隣接する部分とが、いずれもゴムラテックスまたは合
成樹脂エマルジョンからなる被膜で覆われていることを
特徴とするものである。
【0011】上記第2の作業用手袋によれば、指部およ
び掌部の度目が密であることから、当該部分ではゴムラ
テックスまたは合成樹脂エマルジョンの表面素材溶液が
浸入しにくく、従って手袋体の内面にまで表面素材溶液
が浸透することがない。一方、手の甲部の度目が粗いこ
とから、当該部分ではゴムラテックスまたは合成樹脂エ
マルジョンの表面素材溶液が浸入(スルー)し易く、手
袋体の内面にまで表面素材溶液が浸透するいわゆるスト
ライクスルーが生じる。
【0012】従って、繊維材料からなる手袋体の表面の
うち、度目が密に設定された指部および掌部だけでな
く、度目が粗く設定された手の甲部のうち少なくとも前
記指部および掌部に隣接する部分(甲部と、指部および
掌部との境界部分)にもゴムラテックスまたは合成樹脂
エマルジョンからなる被膜を設けることによって、甲部
の一部分に手袋体と被膜との剥離強度が大きい部分を設
けることができ、それゆえ、作業用手袋全体として装着
感・脱着感および柔軟性を損なうことなく、裏地である
手袋体と表面の被膜の剥離強度が実用上十分な程度に維
持された作業用手袋を提供することができる。
【0013】また、上記第2の作業用手袋によれば、手
の甲部に被膜が形成されていない領域が生じることか
ら、作業用手袋を長時間使用しても蒸れにくいという利
点も得られる。上記第2の作業用手袋は、手袋体の所定
の領域、すなわち手袋体の指部および掌部と、手の甲部
との境界部分とを、ゴムラテックスまたは樹脂エマルジ
ョンに浸漬するだけの簡易な方法によって提供される。
【0014】上記第1および第2の作業用手袋におい
て、度目が粗い部分における1cm2当たりの度目が5
0〜70で、度目が密な部分における1cm2 当たりの
度目が25〜49であるのが好ましい。この場合、前記
度目が粗い部分には表面素材を浸入させ易くして剥離強
度を十分なものとし、一方の度目が密な部分には表面素
材を浸入させにくくして、装着・脱着性を損なうことな
く剥離強度を向上させることができる。
【0015】上記第1および第2の作業用手袋において
は、手袋体が編み手袋、すなわち縫い目のない編み手袋
であるのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の作業用手袋につい
て、図1〜4を参照しつつ詳細に説明する。本発明に係
る作業用手袋の形状は、図1および2に示すいわゆる曲
がり指形手袋10であってもよく、図3および4に示す
いわゆる直指形手袋20のいずれであってもよい。図1
および図3は、作業用手袋10,20を構成する、繊維
材料からなる手袋体11,21の表面に、ゴムラテック
スまたは合成樹脂エマルジョンからなる被膜を設けた状
態を示す図であって、網目状の斜線を付した領域が被膜
12,22の領域を示している。
【0017】図2は、図1に示す曲がり指形の作業用手
袋10の表面に被膜12を設ける前の段階、すなわち手
袋体11のみを示す図であって、粗い網目を付した領域
が度目を粗く設定した袖部15を示しており、密な網目
を付した領域が度目を密に設定した手部16を示してい
る。度目の密な(図2で網目の密な)手部16は、度目
が密であるゆえにゴムラテックスまたは合成樹脂エマル
ジョンからなる被膜13が内部にまで浸透しない。これ
に対し、度目の粗い(図2で網目の粗い)袖部15は、
度目が粗いゆえに被膜14が内部にまで浸透して、手袋
体11と被膜12との接着強度が大きな部分14aを形
成する。
【0018】従って、図1に示すように、手部16だけ
でなく、袖部15のうち少なくとも手部16と隣接する
部分にまで被膜12を設けることによって、手袋体11
と被膜12との接着強度が大きい部分14aが生じる。
当該部分14aを形成することによって、本発明の作業
用手袋10における手袋体11と被膜12との剥離強度
を実用上十分なものとすることができる。図4は、図3
に示す直指形の作業用手袋20の表面に被膜22を設け
る前の段階、すなわち手袋体21のみを示す図であっ
て、粗い網目を付した領域が度目を粗く設定した手の甲
部25を示しており、密な網目を付した領域が度目を密
に設定した指部26および掌部27を示している。
【0019】度目の密な(図4で網目の密な)指部26
および掌部27は、度目が密であるゆえにゴムラテック
スまたは合成樹脂エマルジョンからなる被膜23が内部
にまで浸透しない。これに対し、度目の粗い(図4で網
目の粗い)手の甲部25は、度目が粗いゆえに被膜24
が内部にまで浸透して、手袋体21と被膜22との接着
強度が大きな部分を形成する。従って、図3に示すよう
に、指部26および掌部27だけでなく、手の甲部25
のうち少なくとも指部26および掌部27と隣接する部
分にまで被膜22を設けることによって、手袋体21と
被膜22との接着強度が大きい部分24が生じる。当該
部分24を形成することによって、本発明の作業用手袋
20における手袋体21と被膜22との剥離強度を実用
上十分なものとすることができる。
【0020】〔手袋体〕本発明に係る作業用手袋におい
て裏地として用いられる手袋体は、後述する度目が適宜
設定されているほかは特に限定されるものではないが、
縫い目のない(すなわち、裁縫していない)編み手袋で
あるのが好ましい。手袋体の材質も特に限定されるもの
ではなく、綿、麻、羊毛等の天然繊維;セルロース等の
再生繊維;アセテート、ポリアミド系繊維、ポリエステ
ル系繊維等の合成繊維などの、従来公知の種々の材質を
用いることができる。
【0021】(第1の作業用手袋)上記本発明に係る第
1の作業用手袋のように、手袋体の袖部端部を除く表面
全体または手袋体の表面全体にゴムラテックスまたは合
成樹脂エマルジョンからなる被膜を設ける場合におい
て、作業用手袋10を構成する手袋体11は、例えば図
1に示すように、袖部15と、当該手部16とに分け
て、袖部15の度目が粗くなるように、かつ手部16の
度目が密になるように設計される。
【0022】ゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンが
手袋体11の裏面にまで達して両者が強固に接着する領
域を設けるために、前記被膜12を設ける領域は手部1
6だけでなく、わずかに袖部15にはみ出るように設定
する必要がある。被膜12が袖部15にはみ出た部分1
4aでは、手袋体11の度目が粗いことから、ゴムラテ
ックスまたは樹脂エマルジョンが手袋体11の内面にま
で達して両者の剥離強度が大きくなる。その結果、作業
用手袋10全体で、手袋体11と被膜12との剥離強度
を十分なものとすることができる。
【0023】上記作業用手袋10において、度目が粗い
部分(すなわち、袖部15)における1cm2 当たりの
度目は50〜70であるのが好ましく、55〜65であ
るのがより好ましく、さらに好ましくは55〜60であ
る。一方、度目が密な部分(すなわち、手部16)にお
ける1cm2 当たりの度目は25〜49であるのが好ま
しく、30〜45であるのがより好ましく、さらに好ま
しくは35〜40である。
【0024】(第2の作業用手袋)上記本発明に係る第
2の作業用手袋のように、主に手袋の指部および掌部に
ゴムラテックスまたは合成樹脂エマルジョンからなる被
膜を設ける場合においては、作業用手袋20を構成する
手袋体21は、例えば図3に示すように、手の甲部25
と、指部26および掌部27とに分けて、手の甲部25
の度目が粗くなるように、かつ指部26および掌部27
の度目が密になるように設計される。
【0025】ゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンが
手袋体21の裏面にまで達して両者が強固に接着する領
域を設けるために、前記被膜22を設ける領域は指部2
6および掌部27だけでなく、わずかに手の甲部25に
はみ出るように設定する必要がある。被膜22が手の甲
部25にはみ出た部分24では、手袋体21の度目が粗
いことから、ゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンが
手袋体21の内面にまで達して両者の剥離強度が大きく
なる。その結果、作業用手袋20全体で、手袋体21と
被膜22との剥離強度を十分なものとすることができ
る。
【0026】上記作業用手袋20において、度目が粗い
部分(すなわち、手の甲部25)における1cm2 当た
りの度目は50〜70であるのが好ましく、55〜65
であるのがより好ましく、さらに好ましくは55〜60
である。一方、度目が密な部分(すなわち、指部26お
よび掌部27)における1cm 2 当たりの度目は25〜
49であるのが好ましく、30〜45であるのがより好
ましく、さらに好ましくは35〜40である。
【0027】(手袋体の製造方法)上記手袋体11,2
1のように、部分的に度目を粗くまたは密にした手袋体
を得るには、例えば特開平9−59854号公報に開示
された幅変化のある細幅編成テープの製造方法のよう
に、手袋体の編成時に糸に対するテンション(引き込み
強さ)および糸量(糸供給量)の双方またはいずれかを
変化させることによって製造することができる。
【0028】〔被膜〕本発明に係る作業用手袋の被膜に
は、ゴムラテックスまたは合成樹脂エマルジョンを用い
て形成したものが用いられる。 (ゴムラテックス)上記ゴムラテックスとしては、例え
ば天然ゴム(NR)ラテックス、アクリロニトリル−ブ
タジエンゴム(NBR)ラテックス、スチレン−ブタジ
エンゴム(SBR)ラテックス等の、従来公知の種々の
ゴムラテックスが挙げられる。中でも、天然ゴムラテッ
クスが、作業用手袋の柔軟性等を優れたものにする上で
好適である。
【0029】上記天然ゴムラテックスは、フィールドラ
テックス、アンモニアラテックス等の従来公知の、種々
の天然ゴムラテックスのほかに、ラテックス中の蛋白質
を除去する処理が施されたいわゆる脱蛋白天然ゴム(D
PNR)ラテックスであってもよい。 (加硫系添加剤)上記ゴムラテックスには、加硫剤、加
硫促進剤、加硫促進助剤等が配合され、さらに必要に応
じて他の添加剤が配合される。
【0030】加硫剤としては、例えば硫黄;トリメチル
チオ尿素、N,N’−ジエチルチオ尿素等の有機含硫黄
化合物などが挙げられ、これらは単独でまたは2種以上
を混合して用いることができる。加硫剤の配合量は、前
加硫の程度や加硫促進剤等の配合量と兼ね合いによって
決定されるものであるが、通常、ゴムラテックス中のゴ
ム固形分100重量部に対して0.1〜5重量部、好ま
しくは0.5〜2重量部の範囲で設定される。
【0031】加硫促進剤としては、例えばN−エチル−
N−フェニルジチオカルバミン酸亜鉛(PX)、ジメチ
ルジチオカルバミン酸亜鉛(PZ)、ジエチルジチオカ
ルバミン酸亜鉛(EZ)、ジブチルジチオカルバミン酸
亜鉛(BZ)、2−メルカプトベンゾチアゾールの亜鉛
塩(MZ)、テトラメチルチウラムジスルフィド(T
T)等が挙げられる。これらは単独でまたは2種以上を
混合して用いることができる。加硫促進剤の配合量は、
ゴムラテックスのゴム固形分100重量部に対して0.
5〜3重量部程度に調整するのが好ましい。
【0032】加硫促進助剤としては、例えば亜鉛華等が
挙げられる。加硫促進助剤の配合量は、ゴムラテックス
のゴム固形分100重量部に対して0.5〜3重量部程
度に調整するのが好ましい。 (他の添加剤)充填剤としては、例えばカオリンクレ
ー、ハードクレー、炭酸カルシウム等が挙げられる。充
填剤の配合量は、ゴムラテックスのゴム固形分100重
量部に対して10重量部以下であるのが好ましい。
【0033】上記各添加剤のゴムラテックス中での分散
性を良好なものとするために分散剤を配合してもよい。
かかる分散剤としては、例えば各種陰イオン系界面活性
剤等が挙げられる。分散剤の配合量は、分散対象である
成分の重量に対して0.3〜1.0重量%程度であるの
が適当である。 (樹脂エマルジョン)本発明においては、被膜を形成す
る表面素材として、ゴムラテックスに代えて、塩化ビニ
ル樹脂等の樹脂エマルジョンを使用することができる。
【0034】〔作業用手袋の製造方法〕本発明に係る作
業用手袋は、前述の手袋体を、ゴムラテックスまたは樹
脂エマルジョンに浸漬して、手袋体の所定の領域にゴム
ラテックスまたは樹脂エマルジョンを付着させ、加硫ま
たは加熱、乾燥の処理を施すことによって製造される。
ゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンを付着させる手
袋体の領域は、前述のように、手袋体の度目が密な部分
と、当該密な部分から度目が粗い部分にわずかにはみ出
した部分とにおいて、適宜設定すればよい。
【0035】ゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンの
付着量は、作業用手袋の用途等に応じて適宜設定される
ものであるが、通常、手袋の片方1本当たり35〜50
gに設定するのが好ましく、40〜45gであるのがよ
り好ましい。ゴムラテックスまたは樹脂エマルジョンを
手袋体の表面に付着させた後の加硫、加熱または乾燥の
処理は、常法に従って行えばよい。
【0036】
【実施例】次に、実施例および比較例を挙げて本発明を
説明する。 〔ゴムラテックスの調製〕天然ゴムラテックス〔NRラ
テックス、ゴム固形分濃度(TSC)60重量%〕のゴ
ム固形分100重量部に対して、亜鉛華(ZnO)1重
量部、加硫促進剤〔ジブチルカルバミン酸亜鉛、BZ、
商品名「ノクセラーBZ」(大内化学新興(株)製)〕
1重量部、硫黄1重量部、水酸化カリウム1.0重量部
を添加し、水で希釈してゴム固形分濃度(TSC)を5
0重量%に調整した後、30℃で48時間前加硫を行っ
て前加硫NRラテックス(粘度60cps)とした。
【0037】〔作業用手袋の作製〕 実施例1 作業用手袋を構成する手袋体11としては、13ゲージ
で編まれた綿製の編み手袋(20番双糸×1,30番単
糸×2、全長x=29cm)であって、指部先端(中指
先端)17から、袖端から指部先端側へ3cmの部分
(手部16)までの度目が1cm2 当たり63個となる
ように、かつ袖端から指部先端側へ3cm(y=3c
m)の部分(袖部15)の度目が1cm2 当たり49個
となるようにそれぞれ調整されたものを使用した(図2
参照)。
【0038】上記編み手袋を手袋の型に被せて、硝酸カ
ルシウム20%メタノール溶液に1分間浸し、次いで、
この編み手袋をその指部側から前記前加硫NRラテック
スに浸し、手袋体11の袖端から指部先端側へ0.5c
mまでの部分を前加硫NRラテックス中に20秒間浸漬
させた。さらに、前記型を引き上げ、100℃で30分
加硫した後、水洗して、乾燥機で30分間乾燥させて作
業用手袋を得た。こうして得られた作業用手袋には、図
1に示すように、手袋体11の手部16と、袖部15の
うち手部16に隣接する部分とに被膜12が設けられ
た。この被膜12のうち、手部16に形成させた被膜1
3はストライクスルーを生じておらず、袖部15に形成
させた被膜14はストライクスルーを生じていた。
【0039】比較例1 作業用手袋を構成する手袋体としては、13ゲージで編
まれた綿製の編み手袋(20番双糸×1,30番単糸×
2、全長x=29cm)であって、度目が手袋体のいず
れの部分においても平均して1cm2 当たり63個とな
るように調整されたほかは、実施例1と同じ形状・寸法
のものを使用した。かかる手袋体は全体的に度目が密
で、上記前加硫NRラテックスは手袋体の内部にまで浸
透しにくい(ストライクスルーが生じにくい)。
【0040】上記編み手袋を実施例1と同様にして手袋
の型に被せ、硝酸カルシウム20%メタノール溶液に浸
し、次いで前加硫NRラテックスに浸漬させ、引き上げ
後、加硫、水洗、乾燥を行って、作業用手袋を得た。 比較例2 作業用手袋を構成する手袋体としては、10ゲージで編
まれた綿製の編み手袋(20番双糸×1,30番単糸×
2、全長x=29cm)であって、度目が手袋体のいず
れの部分においても平均して1cm2 当たり49個とな
るように調整されたほかは、実施例1と同じ形状・寸法
のものを使用した。かかる手袋体は全体的に度目が粗
く、前記前加硫NRラテックスは手袋体の内部にまで浸
透しやすい(ストライクスルーが生じ易い)。
【0041】上記編み手袋を実施例1と同様にして手袋
の型に被せ、硝酸カルシウム20%メタノール溶液に浸
し、次いで前加硫NRラテックスに浸漬させ、引き上げ
後、加硫、水洗、乾燥を行って、作業用手袋を得た。 〔剥離強度の測定〕前記実施例1および比較例1、2で
得られた作業用手袋の袖部15と、当該手部16との境
界近傍から幅20mm×長さ100mmのサンプルを作
業用手袋の長手方向に抜き取り、長さ50mm分までの
手袋体と被膜とを剥離させた。
【0042】上記サンプルを用いて、手袋体と被膜とを
垂直方向に50mm/分で引っ張り、手袋体と被膜とが
完全に剥離したときの荷重を測定した。以上の結果を下
記の表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】表1より明らかなように、比較例1ではス
トライクスルーが生じていないために手袋体と被膜との
接着性が良好ではなく、十分な剥離強度が得られなかっ
た。一方、比較例2ではストライクスルーが生じたため
に手袋体と被膜との接着性が良好であったものの、手袋
体のほぼ全面でストライクスルーが生じたために、装着
感・脱着感や柔軟性が低下した。これに対し、実施例1
では、装着感・脱着感や柔軟性が良好であり、かつ手袋
体と被膜との接着性が良好で、十分な剥離強度を得るこ
とができた。
【0045】〔作業用手袋の作製〕 実施例2 作業用手袋を構成する手袋体21としては、13ゲージ
で編まれた綿製の編み手袋(20番双糸×1,30番単
糸×2、全長x=29cm)であって、指部先端(中指
先端)28から約3cm程度(z=3cm)の部分(指
部26)と掌部27との度目が1cm2 当たり63個に
なるように、かつ手の甲部25の度目が1cm2 当たり
49個となるようにそれぞれ調整された直指形のものを
使用した。なお、親指部26aについては、当該親指部
26aの先端から約3cm程度(z’=3cm)の度目
が1cm2 当たり63個になるように調整した(図4参
照)。
【0046】上記編み手袋を手袋の型に被せて、硝酸カ
ルシウム20%メタノール溶液に1分間浸し、次いで、
この編み手袋を、手の甲部25側を上にして前記前加硫
NRラテックスに浸した。編み手袋を前記ラテックスに
浸漬する際には、図4に示すように、度目が密に設定さ
れている指部26および掌部27のほぼ全域と、度目が
粗く設定されている甲部25のうち前記指部26および
掌部27の隣接部分とに前記ラテックスが付着するよう
に調整した。また、ラテックス中での編み手袋の浸漬時
間は20秒とした。
【0047】こうして、前記型をラテックスから引き上
げ、100℃で30分加硫した後、水洗して、乾燥機で
30分間乾燥させて作業用手袋を得た。こうして得られ
た作業用手袋には、図3に示すように、手袋体21の指
部26および掌部27と、甲部25のうち前記指部26
および掌部27と隣接する部分とに被膜22が設けられ
た。この被膜22のうち、指部26および掌部27に形
成させた被膜23はストライクスルーを生じておらず、
甲部25に形成させた被膜24はストライクスルーを生
じていた。
【0048】比較例3 作業用手袋を構成する手袋体としては、13ゲージで編
まれた綿製の編み手袋(20番双糸×1,30番単糸×
2、全長x=29cm)であって、度目が手袋体のいず
れの部分においても平均して1cm2 当たり63個とな
るように調整されたほかは、実施例2と同じ形状・寸法
のものを使用した。かかる手袋体は全体的に度目が密
で、上記前加硫NRラテックスは手袋体の内部にまで浸
透しにくい(ストライクスルーが生じにくい)。
【0049】上記編み手袋を実施例3と同様にして手袋
の型に被せ、硝酸カルシウム20%メタノール溶液に浸
し、次いで前加硫NRラテックスに浸漬させ、引き上げ
後、加硫、水洗、乾燥を行って、作業用手袋を得た。 比較例4 作業用手袋を構成する手袋体としては、10ゲージで編
まれた綿製の編み手袋(20番双糸×1,30番単糸×
2、全長x=29cm)であって、度目が手袋体のいず
れの部分においても平均して1cm2 当たり49個とな
るように調整されたほかは、実施例2と同じ形状・寸法
のものを使用した。かかる手袋体は全体的に度目が粗
く、前記前加硫NRラテックスは手袋体の内部にまで浸
透しやすい(ストライクスルーが生じ易い)。
【0050】上記編み手袋を実施例1と同様にして手袋
の型に被せ、硝酸カルシウム20%メタノール溶液に浸
し、次いで前加硫NRラテックスに浸漬させ、引き上げ
後、加硫、水洗、乾燥を行って、作業用手袋を得た。 〔剥離強度の測定〕前記実施例2および比較例3、4で
得られた作業用手袋の指部26または掌部27と、甲部
25との境界近傍から幅20mm×長さ100mmのサ
ンプルを手袋の長手方向に抜き取り、長さ50mm分ま
での手袋体と被膜とを剥離させた。
【0051】上記サンプルを用いて、手袋体と被膜とを
垂直方向に50mm/分で引っ張り、手袋体と被膜とが
完全に剥離したときの荷重を測定した。以上の結果を下
記の表2に示す。
【0052】
【表2】
【0053】表2より明らかなように、比較例3ではス
トライクスルーが生じていないために手袋体と被膜との
接着性が良好ではなく、十分な剥離強度が得られなかっ
た。一方、比較例4ではストライクスルーが生じたため
に手袋体と被膜との接着性が良好であったものの、手袋
体のほぼ全面でストライクスルーが生じたために、装着
感・脱着感や柔軟性が低下した。これに対し、実施例2
では、装着感・脱着感や柔軟性が良好であり、かつ手袋
体と被膜との接着性が良好で、十分な剥離強度を得るこ
とができた。
【0054】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
装着感・脱着感および柔軟性を損なうことなく、裏地と
表面の被膜との剥離強度を実用上十分な程度に維持しつ
つ、かつ簡易な方法で作業用手袋を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業用手袋の一実施形態を示す図
であって、同図(a) はその左側面図、同図(b) は正面図
である。
【図2】図1に示す作業用手袋の一実施形態における、
被膜12を形成する前の手袋体11を示す図であって、
同図(a) はその左側面図、同図(b) は正面図である。
【図3】本発明に係る作業用手袋の他の実施形態を示す
図であって、同図(a) はその背面図、同図(b) は左側面
図および同図(c) は正面図である。
【図4】図3に示す作業用手袋の他の実施形態におけ
る、被膜22を形成する前の手袋体21を示す図であっ
て、同図(a) はその背面図、同図(b) は左側面図および
同図(c) は正面図である。
【符号の説明】
10,20 作業用手袋 11,21 手袋体 12,22 被膜 15 袖部 16 手部 25 甲部 26 指部 27 掌部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】度目が粗く設定された袖部と、度目が密に
    設定された手部とを有する、繊維材料からなる手袋体の
    表面のうち、(a) 前記手部と、(b) 前記袖部のうち少な
    くとも前記手部に隣接する部分とが、いずれもゴムラテ
    ックスまたは合成樹脂エマルジョンからなる被膜で覆わ
    れていることを特徴とする作業用手袋。
  2. 【請求項2】度目が粗く設定された手の甲部と、度目が
    密に設定された指部および掌部とを有する、繊維材料か
    らなる手袋体の表面のうち、(c) 前記指部および掌部
    と、(d) 前記甲部のうち少なくとも前記指部および掌部
    に隣接する部分とが、いずれもゴムラテックスまたは合
    成樹脂エマルジョンからなる被膜で覆われていることを
    特徴とする作業用手袋。
  3. 【請求項3】度目が粗い部分における1cm2 当たりの
    度目が50〜70で、度目が密な部分における1cm2
    当たりの度目が25〜49である請求項1または2記載
    の作業用手袋。
  4. 【請求項4】前記手袋体が編み手袋である請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の作業用手袋。
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