JP2001040976A - 掘削工具 - Google Patents
掘削工具Info
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Abstract
ても工具本体ごと廃棄する必要がなく、また一つの工具
本体でも異なる掘削径の削孔の掘削などが可能な、きわ
めて経済的な掘削工具を提供する。 【解決手段】 工具本体1の先端部に軸状に突出する取
付部2を形成し、この取付部2に、少なくともその円環
状をなす端面に切刃19が設けられたリングビット12
を着脱可能に嵌挿して取り付ける。
Description
用いられるダウンザホールビット等の掘削工具に関する
ものである。
後端部にシャンク部が設けられるとともに、先端部の外
径がこのシャンク部より大きくされ、この先端部に超硬
合金等の硬質材料よりなる切刃チップが植設されること
によって切刃が設けられた、いわゆるダウンザホールビ
ットが一般的に知られている。そして、このダウンザホ
ールビットでは、上記シャンク部の後端面、すなわち工
具本体の後端面をハンマ等で直接打撃することにより、
またこれに加えて上記シャンク部を介して工具本体をそ
の軸線回りに回転させたりすることにより、上記先端部
に設けられた切刃によって土砂や岩石等を破砕して掘削
を行ってゆく。
ダウンザホールビット等の掘削工具による掘削では、掘
削の進行に伴い、工具本体の切刃が設けられた上記先端
部に摩耗が生じることが避けられず、この摩耗は特に工
具本体を回転させながら掘削を行う場合において掘削量
が多くなる先端部の外周側で著しくなる。そして、この
摩耗がある程度進行すると、切刃を形成する上記切刃チ
ップの脱落などが生じるため、それ以上の掘削は不可能
となる。ところが、こうして掘削不能とされた掘削工具
においても、上記先端部の内周側やシャンク部には摩耗
等の損傷が生じていなかったり軽微であったりすること
があり、それにも拘らず従来の掘削工具では、その工具
本体がシャンク部から先端部にかけて一体形成されてい
るため、工具本体全体を廃棄せざるを得なかった。ま
た、このように工具本体が一体形成されているため、従
来の掘削工具では、掘削する削孔等の掘削径が異なる場
合には複数種の掘削工具を用意しなければならず、非効
率的かつ非経済的であるという問題もあった。
たもので、工具本体の先端部外周側に摩耗が生じても工
具本体ごと廃棄する必要がなく、また一つの工具本体で
も異なる掘削径の削孔の掘削などが可能な、きわめて経
済的な掘削工具を提供することを目的としている。
のような目的を達成するために、本発明は、工具本体の
先端部に軸状に突出する取付部を形成し、この取付部
に、少なくともその円環状をなす端面に切刃が設けられ
たリングビットを着脱可能に嵌挿して取り付けたことを
特徴とする。従って、このように構成された掘削工具に
おいては、上記リングビットによって工具本体の先端外
周部が構成されることになるため、この部分に摩耗が生
じた場合には、上記リングビットを交換することによ
り、シャンク部や取付部などの他の工具本体部分を廃棄
したりすることなく、掘削作業を続行することができる
とともに、このリングビットを外径の異なるものに交換
することによって一つの工具本体で異なる掘削径の削孔
を掘削することができる。
状をなす両端面に切刃を設けて、これを上記取付部に反
転させて取付可能とすれば、一つのリングビットを、そ
の表裏両端面に設けられた切刃によって2回使い回すこ
とが可能となり、一層経済的である。また、このリング
ビットを工具本体の先端側から着脱可能とすれば、工具
本体をハンマ等から取り外すことなくリングビットの交
換等を行うことができて、効率的な作業を行うことがで
きる。さらに、特にこの場合において、上記工具本体に
は、上記取付部の後端側に外周側に一段拡径する段部を
形成し、上記リングビットを、その後端側を向く端面を
この段部に当接させて取付可能とすれば、掘削時のハン
マ等による打撃力をこの段部を介してリングビットに伝
えることができ、より効率的な掘削を図ることができ
る。
ビットの先端側を向く端面よりも突出するようにした場
合には、この突出した取付部の先端で掘削することによ
り脆くなった岩石等をその周りのリングビットによって
掘削することができるので、特に硬岩層の掘削などに用
いて好適である。また、逆に上記取付部の先端面を、上
記リングビットの先端側を向く端面よりも後退させた場
合には、先に削孔底部の外周側がリングビットによって
掘削されることにより削孔底部の中央に岩層等が残さ
れ、この残された部分が、リングビット内周の取付部先
端面が後退した凹部に係合しつつ掘削されることになる
ので、工具本体の直進性を確保することができるという
利点がある。さらに、上記リングビットは、その切刃が
設けられる部分の上記軸線方向の幅が大きすぎると削孔
の内周との摺接面積が大きすぎて掘削抵抗が増大する一
方、この部分の幅が小さいと十分な掘削効率を確保する
ことができなくなるおそれがあるので、この幅は該リン
グビットの外径Dに対して0.15〜0.28×Dの範
囲内に設定されるのが望ましい。
の実施形態を示すものである。これらの図に示す実施形
態において工具本体1は、先端側に向けて外径が段階的
に拡径する軸線Oを中心とした多段円柱状をなしてお
り、その先端側の最も拡径した部分が取付部2とされる
とともに、これよりも後端側の縮径した部分がシャンク
部3とされていて、このシャンク部3に図示されないハ
ンマ等が装着されて上記軸線O方向先端側に向けて打撃
力が与えられるとともに、該軸線O回りに符号Tで示す
工具回転方向に回転させられる。なお、このシャンク部
3の外周には、当該工具本体1を回転させるためのスプ
ライン溝4…が周方向に等間隔に形成されるとともに、
シャンク部3から取付部2にかけては、フットバルブ5
を介して圧縮空気等の供給孔6が上記軸線Oに沿って穿
設されていて、この供給孔6は取付部2内において3方
向に分岐して取付部2の先端面に開口させられている。
線Oを中心とする円形の平坦面とされるとともに外周側
が漸次先端側に突出するすり鉢状に形成されており、こ
の先端面の突出する外周側の部分には放射状に複数条
(本実施形態では6条)の断面U字状の凹溝7…が形成
されている。ここで、このうち周方向に1つおきの3条
の凹溝7A…は、先端面の内周側の上記円形の平坦面の
外周から軸線Oに対する径方向外周側に延びていて、そ
の溝底面が軸線Oに直交する方向に延びた後に該先端面
の外周縁において後端側に曲折して傾斜するように形成
されており、3方向に分岐した上記供給孔6はそれぞれ
この凹溝7A…の溝底面の軸線Oに直交する方向に延び
る部分に開口させられている。また、残りの3条の凹溝
7B…は、この先端面の外周側部分に形成されており、
その溝底面が外周側に向かうに従い後端側に向かうよう
に傾斜させられている。そして、この取付部2の先端面
には、超硬合金等の硬質材料よりなる多数の切刃チップ
8…が、上記凹溝7…を避けるようにして植設されてい
る。
交する断面が周方向に互いに等しい幅でかつ等間隔に配
置された該軸線Oを中心とする円弧状をなす複数条の嵌
挿溝9…が、それぞれ取付部2の上記先端面から僅かに
後退した位置から軸線Oに平行に後端側に向けて延びて
取付部2の後端面に開口するように形成されている。さ
らに、各嵌挿溝9の工具回転方向T側を向く壁面から
は、軸線Oを含む断面が取付部2の外周面に開口する
「コ」字状をなす3条の取付溝10…が、互いに平行に
軸線O方向に並んで、それぞれ周方向に沿って工具回転
方向Tの後方側に延びるように、しかもこの工具回転方
向Tの後方側の嵌挿溝9には達しないように形成されて
いる。
挿溝9と等しい深さとされていて、このうち軸線O方向
先端側の取付溝10Aは、その後端側を向く壁面が嵌挿
溝9の後端側を向く壁面と面一となるように形成され、
また軸線O方向中央部の取付溝10Bは他の取付溝10
A,10Cよりも僅かに幅広とされ、さらにこれら取付
溝10A,10Cは、取付溝10Bの軸線O方向の中心
を通って該軸線Oに直交する仮想平面Pに対して対称と
なるように形成されている。従って、取付溝10A,1
0Cは互いに等しい幅とされ、かつ軸線O方向において
取付溝10Bとの間に等しい間隔をもって形成される。
さらに、各嵌挿溝9…の外周側を向く底面には、上記仮
想平面P上にあって上記各凹溝7A…の外周端から軸線
Oに平行に後端側に後退した位置に、それぞれ凹孔11
が周方向に等間隔に形成されている。
は、円環状をなすリングビット12が着脱可能に取り付
けられている。このリングビット12は、本実施形態で
は外形が略円筒状をなすものであって、取付部2への取
付状態において上記仮想平面Pに対して対称となるよう
に形成されている。さらに、このリングビット12の内
周部は取付部2の外周に嵌挿可能な大きさとされてい
て、この内周部には、それぞれ周方向に延びる各3条の
取付凸部13…が、互いに平行に軸線O方向に3列並ぶ
ように形成されており、すなわち合計9条の取付凸部1
3…が形成されている。
Oに直交する断面が上記嵌挿溝9…に嵌挿可能な円弧状
とされるとともに、軸線Oを含む断面においてはリング
ビット12の内周部に「コ」字状に突出するように形成
されている。さらに、これらの取付凸部13…のうち、
軸線O方向両端側の取付凸部13A,13Cは、この軸
線Oを含む断面が上記取付溝10A,10Cに嵌挿可能
な幅および高さとされるとともに、軸線O方向中央の取
付凸部13Bは上記取付溝10Bに嵌挿可能な幅および
高さとされ、かつ軸線O方向に隣接する取付凸部13
A,13Bおよび取付凸部13B,13C間の間隔も、
各取付凸部13A〜13Cを取付溝10A〜10Cに嵌
挿可能な大きさに設定されている。従って、本実施形態
では、これら取付凸部13…を上記嵌挿溝9…に合わせ
てリングビット2を軸線O方向後端側から取付部2に外
嵌し、先端側の取付凸部13A…が嵌挿溝9の後端側を
向く壁面に当接したところで、リングビット12を工具
回転方向Tの後方側に回転させることにより、取付凸部
13A,13B,13Cが取付溝10A,10B,10
Cに嵌挿され、さらに各取付凸部13…の工具回転方向
T後方側の端面が取付溝10…の工具回転方向T側を向
く壁面に当接してリングビット12が位置決めされる。
外周面には、こうしてリングビット12が位置決めされ
た状態において、取付部12の先端面の上記凹溝7…に
連通するように該凹溝7と同数(本実施形態では6条)
の凹溝14…が形成されている。すなわち、リングビッ
ト12の外周面には、軸線Oに平行に延びる断面略等脚
台形状の幅広溝部14A…が周方向に等間隔に形成され
るとともに、リングビット12の両端面には、各幅広溝
部14A…の端部から内周側に延びて上記位置決め状態
において凹溝7と一致する断面U字状の放射溝部14B
…が形成されており、これら幅広溝部14Aと放射溝部
14Bとによって上記凹溝14が形成されている。な
お、リングビット12の両端面に形成される放射溝部1
4Bの溝底面は、上記凹溝7Aの外周縁部分の溝底面お
よび上記凹溝7Bの溝底面がなす傾斜に合わせて、外周
側に向かうに従い該リングビット12の軸線O方向中央
部側(仮想平面P側)に向かうように傾斜させられてい
る。
上記凹溝7A…に連通する3条の凹溝14…の上記幅広
溝部14Aには、上記仮想平面P上において当該リング
ビット12を軸線Oに対する径方向に貫通するように取
付孔15がそれぞれ形成されており、従ってこれらの取
付孔15…は、上記位置決め状態において取付部2の凹
孔11に連通することとなる。そして、このように取付
孔15と凹孔11とを一致させた上で、これらに外周側
からピン16を打ち込み、さらにスペーサ17を介しス
ナップリング18によって抜け止めすることにより、取
付部2に対するリングビット12の工具回転方向T側へ
の回転が拘束され、この取付部2にリングビット12が
固定されて取り付けられる。
において取付部2の先端面は、その外周側のすり鉢状に
突出した部分がリングビット12の先端側を向く端面よ
りも突出するように配置されている。そして、このリン
グビット12の両端面と外周面のうち両端面側の縁部と
には、やはり超硬合金等の硬質材料よりなる切刃チップ
19…が上記凹溝14を避けるように植設されており、
このリングビット12に植設された切刃チップ19…の
うち上記取付状態において先端側を向く端面およびこの
端面側の外周面に植設された切刃チップ19…と、取付
部2の先端面に植設された切刃チップ8…とにより、こ
の取付状態における本実施形態の掘削工具の切刃が形成
される。なお、これらリングビット12に植設される切
刃チップ19…の配置については、当該リングビット1
2の形状と同様に上記仮想平面Pについて対称となるよ
うな配置とされていてもよいが、少なくともこの仮想平
面Pについて当該リングビット12を反転させた際に対
称となるような配置とされていればよい。
においては、上記ハンマ等からシャンク部3を介して工
具本体1に与えられる軸線O方向先端側への打撃力は、
取付部2の取付溝10…から取付凸部13…を介してリ
ングビット12に伝えられるとともに、工具回転方向T
への回転力は、やはり取付溝10…の工具回転方向T側
を向く壁面から取付凸部13…の工具回転方向T後方側
を向く端面を介してリングビット12に伝えられ、従っ
てこれによりリングビット12は工具本体1と一体に回
転させられるとともに打撃力を受け、その先端に設けら
れた上記切刃によって岩層等を掘削してゆく。そして、
この掘削の進行に伴い、特に回転中心となる軸線Oから
離れているために掘削量が多くなるリングビット12の
先端面において摩耗等が生じた場合には、上記構成の掘
削工具においてはリングビット12が工具本体1の取付
部2に着脱可能とされているので、これを交換したり、
あるいは特に本実施形態ではリングビット12を反転さ
せて取り付け直したりすることにより、工具本体1はそ
のままにして掘削を続行することができる。
摩耗などの損傷が生じた場合には、上記スナップリング
18…を外して凹孔11および取付孔15からピン16
およびスペーサ17を抜いた上で、リングビット12を
取付部2に対して工具回転方向Tに回転させて各取付凸
部13…を取付溝10…から抜き出し、そのままリング
ビット12を軸線O方向後端側に引き出すことにより、
取付凸部13…が嵌挿溝9を通ってリングビット12が
取付部2から取り外されるので、この損傷したリングビ
ット12だけを新たなものに交換したりすればよい。従
って、上記構成の掘削工具によれば、このような損傷が
生じても工具本体1はそのまま使用することが可能であ
り、従来のように工具全体を交換して廃棄しなければな
らないのに比べ、きわめて経済的な掘削を図ることがで
きる。
本体1の取付部2に着脱可能とされているため、上記掘
削工具によれば、このリングビット12をその形状や寸
法が異なるものに交換することにより、1つの工具本体
1で多種多様な掘削作業に対応することが可能となる。
すなわち、例えば掘削すべき削孔の内径が異なる掘削を
行うような場合には、各削孔の内径に合わせた外径を有
する複数のリングビット12…を用意しておき、1つの
工具本体1の取付部2にこれらを適宜交換して取り付け
て掘削を行えばよい。従って、上記構成の掘削工具によ
れば、このような場合でも工具自体を複数種用意したり
する必要がなく経済的であるとともに、効率的な掘削を
促すことが可能となる。
ト12の両端面と該両端面側の外周面にそれぞれ切刃チ
ップ19…が植設されて切刃が設けられるとともに、工
具本体1の取付部2に形成される取付溝10…は上記仮
想平面Pについて対称に形成され、またこの取付部2に
取り付けられるリングビット12も上記取付凸部13…
を含めて仮想平面Pについて対称とされており、すなわ
ちリングビット12が、図1に示す状態から仮想平面P
について反転させた状態でも取付部2に取付可能とされ
ている。なお、このとき上記取付凸部13Aは取付溝1
0Cに、また取付凸部13Cは取付溝10Aにそれぞれ
嵌挿されることとなる。従って、本実施形態によれば、
上記リングビット12の両端面側に設けられた切刃のど
ちらでも一方を選択的に工具本体1の先端側に向けて取
付部2の先端面の切刃とともに使用することが可能であ
り、この一方の端面側に損傷が生じたりした場合には、
リングビット12を反転させることによって他方の端面
側の切刃を使用することが可能であり、結果的に1つの
リングビット12でも2回の切刃の使い回しが可能とな
るので、該リングビット12についても、損傷が生じた
からといって直ちに廃棄したりすることなく有効利用を
図ることができ、一層経済的かつ効率的な掘削を促すこ
とが可能となる。
に取り付けられたリングビット12の先端側を向く端面
に対し、該取付部2の先端面の外周側部分が軸線O方向
先端側に突出させられており、従って上記打撃力による
工具本体1の前進に伴い、この取付部2の先端面に植設
された切刃チップ8…によってまず削孔底部の内周側が
掘削され、次いで外周側がリングビット12の切刃チッ
プ19…によって掘削されてゆく。従って、本実施形態
によれば、先に内周側が掘削されて崩れ易くなった削孔
をリングビット12が所定の径に掘削してゆくような状
態となるため、特に硬岩層の掘削等においてより一層効
率的な掘削を図ることができるという利点も得られる。
なお、この掘削の際に切刃チップ8…,19…によって
生成される掘削屑は、上記供給孔6から工具本体1の先
端側に噴出する圧縮空気等により上記凹溝7…,14…
を通って後端側に押し出されて排出される。
のようにリングビット12が工具本体1の軸線O方向後
端側から上記取付部2に嵌挿されて取り付けられる構造
とされているが、この工具本体1の後端側にはシャンク
部3に上記ハンマ等が取り付けられており、従ってこの
リングビット12を着脱する際には工具本体1を一旦ハ
ンマ等から取り外さなければならない。また、このよう
にリングビット12を工具本体1の後端側から取付部2
に取り付ける場合には、取付部2の外径やリングビット
12の内径は当該掘削工具の掘削径やシャンク部3の外
径などによって制限されるため、このリングビット12
を取付部2に取り付けるための取付溝10の深さや取付
凸部13の高さといった寸法も制限されざるを得ず、リ
ングビット12の取付剛性を確保するにも限度がある。
加えて、上述のようにリングビット12を円筒状とする
などして反転させて使用可能とした場合には、掘削され
た削孔の内周にリングビット12の外周面が摺接する部
分の長さも長くなり、掘削抵抗の増大を招くという問題
も生じる。
は、図4ないし図7に示す本発明の第2の実施形態の掘
削工具のように、工具本体21先端側の取付部22の後
端側に、外周側に一段拡径する段部23を形成し、リン
グビット24の後端側を向く端面25がこの段部23に
当接した状態で該リングビット24を取付部22に取付
可能として、リングビット24を工具本体21の先端側
から取り付ける構造とするのが望ましく、さらにはこの
リングビット24を反転して使用可能とはせずに、削孔
の内周に摺接することとなるリングビット24の上記切
刃が設けられる部分の軸線O方向の幅Wを、該リングビ
ット24の外径Dに対して0.15〜0.28×Dの範
囲内に設定するのが望ましい。なお、これらの図に示す
第2の実施形態において、上記第1の実施形態と共通す
る部分には同一の符号を配して説明を簡略化あるいは省
略する。
は、その工具本体21先端側の取付部22の先端部外周
に、内周側に一段凹む環状の凹部26が形成されるとと
もに、これよりも後端側の取付部22外周には、上記凹
部26に開口して軸線Oに平行に後端側に延びる複数条
(本実施形態では3条)の断面円弧状の嵌挿溝27…が
周方向に等間隔に形成され、さらにこれらの嵌挿溝27
…の工具回転方向T側を向く壁面からは、上記凹部26
よりも後端側に離間した位置に、工具回転方向Tの後方
側に延びる断面「コ」字状の取付溝28…がそれぞれ形
成されている。ただし、本実施形態ではこの取付溝28
の数は各嵌挿溝27について1つずつの合計3条であ
り、また該取付溝28の深さは上記嵌挿溝27および凹
部26の深さと等しくされている。
は、該取付部22よりも一段外周側に拡径する上記段部
23が円環状に形成されており、この段部23の先端側
を向く端面23Aは上記取付溝28…の先端側を向く壁
面と面一となるようにされている。なお、上記凹部26
の内周側に画成される取付部22の先端面には、本実施
形態では3条の凹溝7…が周方向に等間隔に放射状に形
成されているだけであり、取付部22内で3方向に分岐
した上記供給孔6…は、これらの凹溝7…の溝底面にそ
れぞれ開口させられている。ただし、3条のうち1条の
凹溝7に開口する供給孔6はこの凹溝7の内周側の溝底
面に開口させられているのに対し、残りの2条の凹溝
7,7に開口する供給孔6,6はそれぞれ該凹溝7,7
の溝底面において外周側に開口させられている。
ト24は、その外周面29が後端側に向けて、緩やかな
傾斜で縮径する第1テーパ部29Aと、これよりも大き
な傾斜で縮径する第2テーパ部29Bと、軸線Oに平行
に延びて上記端面25に至る円筒部29Cとから構成さ
れていて、この円筒部29Cの外径、すなわちリングビ
ット24の後端側を向く端面25の外径は、上記段部2
3の外径と等しくされている。また、本実施形態でも、
この外周面29には6条の凹溝14…が周方向に等間隔
に形成されているが、これらの凹溝14…はリングビッ
ト24の先端面から上記第2テーパ部29Bにかけて形
成されているだけであって、第1の実施形態のようにリ
ングビット24の全長に亙ってはおらず、しかもこれら
6条の凹溝14…のうち1つおきの3条の凹溝14…の
みが幅広溝部14Aとされて、その先端側にのみ内周側
に延びる上記放射溝部14B…が形成され、該リングビ
ット24を取付部22に取り付けた状態で上記凹溝7…
に連通するようになされている。
内周部には、その先端側に取付部22の上記凹部26に
嵌合可能な凸部30が環状に形成されるとともに、この
凸部30との間に軸線O方向に間隔を開けて上記端面2
5側には、軸線Oに直交する断面形状が上記嵌挿溝27
に嵌挿可能とされ、かつ軸線Oを含む断面形状が上記取
付溝28に嵌挿可能とされた3つの取付凸部31…が、
そのまま上記端面25に至るように形成されている。従
って、これらの取付凸部31…を上記嵌挿溝27…に合
わせて先端側からリングビット24を取付部22に外嵌
し、上記端面25が段部23に当接したところで、リン
グビット24を工具回転方向Tの後方側に回転させて取
付凸部31…を取付溝28…に嵌挿することにより、リ
ングビット24は取付部22に位置決めされるので、こ
の状態で図示されないピンやスペーサ、スナップリング
等によって工具回転方向T側への回転を拘束することに
より、リングビット24は取付部22に固定されて取り
付けられる。
ト24内周部先端側の上記凸部30は取付部22の先端
外周側の上記凹部26に嵌合し、取付部22とリングビ
ット24との間に先端側に開口する開口部が画成される
のが防がれている。また、本実施形態では、この取付状
態において取付部22の先端面が、その外周側から内周
側に向かうに従い、リングビット24の先端面に対して
すり鉢状に後退して軸線Oに直交する円形の平坦面に至
るようになされている。そして、この取付部22の先端
面には切刃チップ8…が、またリングビット24の先端
面と外周面29のうち上記第1テーパ部29Aとには切
刃チップ19…が、それぞれ凹溝7,14を避けるよう
に植設されて切刃が設けられており、従って本実施形態
では、この切刃が設けられる部分の幅Wは、リングビッ
ト24の先端面から外周面29の上記第1テーパ部29
Aまでの幅となり、この幅Wが当該リングビット24の
外径Dに対して0.15〜0.28×Dの範囲内とされ
ている。
施形態の掘削工具においても、リングビット24が工具
本体21先端の取付部22に着脱可能とされているの
で、このリングビット24に摩耗等の損傷が生じた場合
には、これを交換することにより、工具本体21は廃棄
したりすることなく経済的な掘削作業が可能であるとと
もに、図4および図5に鎖線で示すようにこのリングビ
ット24をその外径Dが異なるものに交換したりするこ
とにより、内径の異なる削孔を掘削する場合など多種多
様の掘削作業に使用が可能な汎用性の高い掘削工具を提
供することができる。そして、本実施形態では、このリ
ングビット24が上述のように工具本体21の先端側か
ら取付部22に嵌挿されて取付可能とされているので、
このリングビット24の交換の際にいちいち工具本体2
1をハンマ等から取り外す必要がなく、効率的な交換作
業を行うことができる。
ビット24を工具本体21の先端側から着脱可能とする
に際して、取付部22の後端側に外周側に拡径する段部
23が形成されており、リングビット24はその後端側
を向く端面25がこの段部に先端側から当接した状態で
取り付けられているので、リングビット24の取付剛性
の向上を図ることができ、上記ハンマ等から工具本体2
1に与えられた軸線O方向先端側への打撃力を、この段
部23を介してリングビット24により効率的に伝える
ことが可能となる。すなわち、本実施形態においてこの
段部23が形成されていない場合を想定すると、ハンマ
等からの打撃力は互いに嵌合する上記凹凸部26,30
を介してのみリングビット24に伝えられることとな
り、これら凹凸部26,30の寸法は、取付部22やリ
ングビット24の外径等によって制限を受けるため、リ
ングビット24の取付剛性を十分に確保できなくなるお
それが生じる。
23が形成されることにより、この段部23に当接する
リングビット24の後端側を向く端面25には切刃チッ
プ19は植設されず、従って第1の実施形態のようにリ
ングビット24が反転して使用可能とされることもな
い。従って、このリングビット24の形状は、反転使用
を考慮することなく自由に設定できるので、本実施形態
のように切刃チップ19…が植設される外周面29の上
記第1テーパ部29Aまでの切刃が設けられる部分の幅
Wを0.28×D以下として小さくし、これよりも後端
側では第2のテーパ部29Bによって削孔の内壁に対す
る逃げを確保することにより、リングビット24が必要
以上に削孔に摺接するのを防いで掘削抵抗の増大を抑え
ることができる。ただし、この切刃が設けられる部分の
軸線O方向の幅Wが小さすぎると、掘削が取付部22お
よびリングビット24の先端面だけによって行われるこ
ととなって掘削効率が損なわれるおそれがあるので、こ
の幅Wは本実施形態のように0.15〜0.28×Dの
範囲内とされるのが望ましい。
22の先端面がリングビット24の先端面に対して後退
した位置に配置されており、従って該掘削工具によって
掘削される削孔の底部は、上記第1の実施形態とは逆
に、先にその外周側の部分が円環状に掘削されて内周側
の中央部が突起状に残されることとなり、この残された
削孔底部中央の突起に、取付部22の先端面が後退する
ことにより画成される凹部が係合しながら掘削が行われ
る。このため、本実施形態では、これら突起と凹部との
係合によって掘削時の工具本体1の軸線Oに対する径方
向の振れが抑えられ、工具本体1が該軸線O方向に真っ
直ぐ案内されるように前進させられて掘削が行われるこ
ととなるため、掘削される削孔に特に厳密な直進性が要
求されるような場合において好適である。
22の先端面をリングビット24の先端面に対して後退
させているが、例えば硬岩層の掘削を行う場合などには
第1の実施形態のように取付部22の先端面をリングビ
ット24の先端面よりも突出させるようにしてもよく、
逆に第1の実施形態においても厳密な直進性が要求され
るような場合は、その上記取付部2の先端面をリングビ
ット12の先端面よりも後退させるようにしてもよい。
また、そのような必要がない場合などにはこれら取付部
2,22の先端面とリングビット12,24の先端面と
を面一に配置するようにしてもよい。さらに、これら第
1、第2の実施形態では、工具本体1,21の取付部
2,22側に嵌挿溝9,27および取付溝10,28を
形成するとともにリングビット12,24側に取付凸部
13,31を形成して該リングビット12,24を着脱
可能としているが、これとは逆に取付部の外周に取付凸
部を形成するとともにリングビット内周にはこの取付凸
部が嵌挿可能な嵌挿溝や取付溝したりして、リングビッ
トをこの取付部に着脱可能とすることもできる。
工具本体の先端部に形成された取付部に、切刃を備えた
リングビットが着脱可能に取り付けられているので、特
に掘削量が大きくなるこのリングビットに摩耗等の損傷
が生じたりした場合でも、これを交換することにより工
具本体は廃棄したりせずに掘削を行うことができて経済
的であるとともに、例えば削孔の内径が異なる掘削を行
うような場合でも、このリングビットを異なる外径のも
のに交換することによって速やかに対応することができ
て、効率的である。
る。
である。
る。
である。
Claims (7)
- 【請求項1】 工具本体の先端部に軸状に突出する取付
部が形成され、この取付部に、少なくともその円環状を
なす端面に切刃が設けられたリングビットが着脱可能に
嵌挿されて取り付けられていることを特徴とする掘削工
具。 - 【請求項2】 上記リングビットは、その円環状をなす
両端面に切刃が設けられて、上記取付部に反転させて取
付可能とされていることを特徴とする請求項1に記載の
掘削工具。 - 【請求項3】 上記リングビットは、上記工具本体の先
端側から着脱可能とされていることを特徴とする請求項
1または請求項2に記載の掘削工具。 - 【請求項4】 上記工具本体には、上記取付部の後端側
に外周側に一段拡径する段部が形成されており、上記リ
ングビットはその後端側を向く端面をこの段部に当接さ
せて取付可能とされていることを特徴とする請求項3に
記載の掘削工具。 - 【請求項5】 上記取付部の先端面が、上記リングビッ
トの先端側を向く端面よりも突出していることを特徴と
する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の掘削工
具。 - 【請求項6】 上記取付部の先端面が、上記リングビッ
トの先端側を向く端面よりも後退していることを特徴と
する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の掘削工
具。 - 【請求項7】 上記リングビットに上記切刃が設けられ
る部分の幅が、該リングビットの外径Dに対して0.1
5〜0.28×Dの範囲内に設定されていることを特徴
とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の掘削
工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21441299A JP3777890B2 (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | 掘削工具 |
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JP21441299A JP3777890B2 (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | 掘削工具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001040976A true JP2001040976A (ja) | 2001-02-13 |
JP3777890B2 JP3777890B2 (ja) | 2006-05-24 |
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ID=16655370
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---|---|---|---|
JP21441299A Expired - Fee Related JP3777890B2 (ja) | 1999-07-28 | 1999-07-28 | 掘削工具 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3777890B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018119345A (ja) * | 2017-01-26 | 2018-08-02 | 三菱マテリアル株式会社 | 掘削工具 |
JP2020521895A (ja) * | 2017-05-11 | 2020-07-27 | ヨンテク パク | 鉄筋コンクリート構造物破砕用エアーハンマービット |
-
1999
- 1999-07-28 JP JP21441299A patent/JP3777890B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018119345A (ja) * | 2017-01-26 | 2018-08-02 | 三菱マテリアル株式会社 | 掘削工具 |
JP2020521895A (ja) * | 2017-05-11 | 2020-07-27 | ヨンテク パク | 鉄筋コンクリート構造物破砕用エアーハンマービット |
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JP3777890B2 (ja) | 2006-05-24 |
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