JP2000279120A - クリーム組成物及びその製造方法 - Google Patents
クリーム組成物及びその製造方法Info
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Abstract
るクリーム組成物及びその製造方法を提供すること。 【解決手段】 本発明は、フラワーペースト類及び油脂
組成物からなるクリーム組成物である。本発明のクリー
ム組成物の比重は好ましくは0.5〜0.95である。
上記油脂組成物は、ショートニング、マーガリン及びフ
ァットスプレッドの中から選ばれた1種又は2種以上等
である。本発明のクリーム組成物は、好ましくは、上記
フラワーペースト類の含有量が15〜85重量%であ
り、上記油脂組成物の含有量が85〜15重量%であ
る。また、本発明の製造方法は、10〜30℃に調温し
たフラワーペースト類15〜85重量部と、10〜30
℃に調温した油脂組成物85〜15重量部とを混合する
ことを特徴とする。
Description
フィリング用、トッピング用、サンド用として用いられ
るクリーム組成物及びその製造方法に関する。
れぞれベーカリー製品のフィリング、トッピング、サン
ド用に使用される。しかしながら、フラワーペースト類
だけでは食感が重すぎる。また、マーガリンやファット
スプレッドといった油脂組成物だけではフラワーペース
ト類が持つような濃厚な風味が出にくいという問題があ
った。
は、食感が軽く、風味良好で、保存性も良好であるクリ
ーム組成物及びその製造方法を提供することにある。
した結果、フラワーペースト類及び油脂組成物からなる
クリーム組成物が上記目的を達成し得ることを見出し、
本発明を提供するに至った。
び油脂組成物からなるクリーム組成物である。本発明の
クリーム組成物に用いられるフラワーペースト類につい
て説明すると、本発明でいうフラワーペースト類とは、
油脂、澱粉、糖類及び水からなり、必要により乳化剤、
安定剤、乳製品、卵、呈味成分、保存料、日持ち向上製
剤、フレーバー、酸化防止剤、色素、pH調整剤等をを
使用したものである。そして、フラワーペースト類は、
好ましくは油相成分の含有量を2〜50重量%、水相成
分の含有量を98〜50重量%としたもの、更に好まし
くは油相成分の含有量を5〜30重量%、水相成分の含
有量を95〜70重量%としたものである。
れ、必要により乳化剤、酸化防止剤、フレーバー、着色
料等を使用することができる。油脂としては特に制限は
なく、例えば、パーム油、パーム核油、ヤシ油、コーン
油、綿実油、大豆油、ナタネ油、米油、ヒマワリ油、サ
フラワー油、牛脂、乳脂、豚脂、カカオ脂、魚油、鯨油
等の各種植物油脂、動物油脂、並びにこれらを水素添
加、分別及びエステル交換から選択される1又は2以上
の処理を施した加工油脂が挙げられる。本発明において
は、これらの油脂を単独で用いることもでき、又は2種
以上を組み合わせて用いることもできる。
及び糖類が挙げられ、必要により乳化剤、安定剤、乳製
品、卵、呈味成分、保存料、日持ち向上製剤、フレーバ
ー、酸化防止剤、着色料、pH調整剤等を使用すること
ができる。
類全組成中、好ましくは15〜75重量%、更に好まし
くは35〜60重量%とするのがよい。
モ、サツマイモ、タピオカ、小麦、米、もち米等由来の
澱粉が挙げられ、必要に応じて、エステル化、リン酸架
橋、α化、熱処理等の化学的、物理的処理を施したもの
を使用することができ、これらのうち1種又は2種以上
を組み合わせて用いることもできる。澱粉の添加量は、
フラワーペースト類の全組成中、好ましくは2〜10重
量%、更に好ましくは4〜8重量%である。2重量%よ
りも少ないとクリーム組成物の粘度が低下しやすいた
め、保型性が低下しやすく、10重量%よりも多いとク
リーム組成物の食感が重くなりやすい。
糖、麦芽糖、異性化糖、乳糖、オリゴ糖、ソルビトー
ル、マルチトール、マンニトール、還元澱粉糖化物、水
あめ、液糖、はちみつ等が挙げられ、これらのうち1種
又は2種以上を組み合わせて用いることもできる。糖類
の添加量は、フラワーペースト類の全組成中、好ましく
は7.5〜60重量%、更に好ましくは12〜40重量
%であり、また水相成分中の糖濃度は、好ましくは15
〜70重量%、更に好ましくは20〜50重量%であ
る。糖濃度が15重量%よりも低いと保存性の低下につ
ながりやすく、70重量%よりも高いと風味のバランス
がくずれやすく、水相が分離しやすい。ここでいう糖濃
度とは、水相中の糖分/(水相中の糖分+水相の水分)
×100で計算した値である。
の天然多糖類ガム質やセルロース誘導体等が挙げられ、
その添加量は、フラワーペースト類の全組成中、好まし
くは0.05〜0.4重量%、更に好ましくは0.1〜
0.3重量%である。0.05重量%よりも少ないとク
リーム組成物の粘度が低下しやすいため、保型性が低下
しやすく、0.4重量%よりも多いと粘度が上昇しやす
く、クリーム組成物を製造するのが困難となりやすいの
で好ましくない。
脂粉乳、全脂粉乳、調製粉乳、練乳、チーズ等を用いる
ことができる。また、卵としては、全卵、卵黄、卵白、
酵素処理卵等を用いることができる。
ー、チョコレート、果肉、果汁、ナッツ若しくはその加
工品等を用いることができる。
及び合成保存料、例えば、ソルビン酸とそのカリウム塩
等の保存料が用いることができる。また、日持ち向上製
剤としては、市販の日持ち向上製剤、例えば、グリシ
ン、リゾチーム、しらこ蛋白抽出物、ポリリジン、茶抽
出物、アルコール等を主剤とする製剤を食品衛生法で定
められているものについてはその規定範囲内で使用する
ことができる。
加することができ、例えば、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪
酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、レシチン等が
挙げられ、これらのうち1種又は2種以上を組み合わせ
て用いることもできる。乳化剤の添加量は、フラワーペ
ースト類の全組成中、好ましくは0.05〜2重量%、
更に好ましくは0.1〜1.5重量%である。0.05
重量%よりも少ないと乳化が不安定となりやすいので好
ましくなく、2重量%よりも多いと風味に影響が出やす
い。
組成物について説明すると、油脂組成物としては、ショ
ートニングやマーガリン、ファットスプレッド等を好ま
しく挙げることができるが、良好な風味、食感を得るた
めには、マーガリン、ファットスプレッドが特に好まし
い。油脂組成物の乳化形態は油中水型の乳化、水中油型
の乳化、二重乳化の何れでもよいが、好ましくは油相成
分を30〜95重量%、水相成分を5〜70重量%、更
に好ましくは油相成分を45〜85重量%、水相成分を
55〜15重量%としたものである。
れ、必要により乳化剤、酸化防止剤、フレーバー、着色
料等を使用することができる。油脂としては特に制限は
なく、例えばパーム油、パーム核油、ヤシ油、コーン
油、綿実油、大豆油、ナタネ油、米油、ヒマワリ油、サ
フラワー油、牛脂、乳脂、豚脂、カカオ脂、魚油、鯨油
等の各種植物油脂、動物油脂、並びにこれらを水素添
加、分別及びエステル交換から選択される1又は2以上
の処理を施した加工油脂が挙げられる。本発明において
は、これらの油脂を単独で用いることもでき、また2種
以上を組み合わせて用いることもできる。また、油脂の
固体脂含量(SFC)は、10℃で20〜60、30℃
で5〜25であることが好ましく、10℃で30〜5
0、30℃で10〜20であることが更に好ましい。
られ、必要であれば、牛乳、濃縮乳、脱脂粉乳、全脂粉
乳、調製粉乳、練乳、チーズ等の乳製品、食塩、糖類、
フレーバー、色素、カカオパウダーや果汁等の呈味物質
等を使用する。
う糖、果糖、麦芽糖、乳糖、オリゴ糖、水あめ、液糖、
はちみつ類等が挙げられ、1種又は2種以上を組み合わ
せて用いることもできる。糖類の添加量としては、油脂
組成物中、好ましくは45重量%以下、更に好ましくは
5〜40重量%である。また、水相成分中における糖濃
度は、好ましくは75重量%以下、更に好ましくは50
〜75重量%である。糖濃度が75重量%よりも高いと
風味のバランスがくずれやすく、水相が分離しやすい。
ここでいう糖濃度とは、水相中の糖分/(水相中の糖分
+水相の水分)×100で計算した値である。
然、合成保存料、日持ち向上剤製剤を添加するのが好ま
しく、例えば、ソルビン酸及びそのカリウム塩、安息香
酸及びそのカリウム塩、デヒドロ酢酸及びそのナトリウ
ム塩等の保存料や、グリシン、酢酸ナトリウム、リゾチ
ーム、茶抽出物、しらこ蛋白抽出物、ポリリジン、紅麹
分解物、アルコール等を主剤とする製剤を食品衛生法で
定められているものについてはその規定範囲内で使用す
ることができる。
加することができる。例えば、ソルビタン脂肪酸エステ
ル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪
酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル、レシチン等が挙げられ、これらのう
ち1種又は2種以上を組み合わせて用いることもでき、
このうちポリグリセリン脂肪酸エステルを用いるのが好
ましく、親水性のポリグリセリン脂肪酸エステルを用い
るのが更に好ましい。また、ファットスプレッドとする
場合、ショ糖脂肪酸エステルとレシチンとポリグリセリ
ン脂肪酸エステルとを併用するのが好ましい。乳化剤の
添加量は、油脂組成物中、好ましくは0.05〜2重量
%、更に好ましくは0.1〜1.5重量%である。0.
05重量%よりも少ないと乳化が不安定になりやすく、
2重量%よりも多いと、風味に影響がでやすいので好ま
しくない。
物中25〜70重量%の場合、水相の分離防止のため澱
粉を添加するのが好ましい。ここで使用できる澱粉とし
ては、コーン、ジャガイモ、サツマイモ、タピオカ、小
麦、米、もち米等由来の澱粉が挙げられ、必要に応じて
エステル化、リン酸架橋、α化、熱処理等の化学的、物
理的処理を施したものを使用することができ、これらの
うち1種又は2種以上を組み合わせて用いることもでき
る。澱粉の添加量は、油脂組成物中、0.1〜5重量%
が好ましい。0.1重量%よりも少ないと水相成分が分
離しやすく、5重量%よりも多いとクリーム組成物の食
感が重くなりやすい。
の向上の点で、その比重が0.5〜0.95、特に0.
6〜0.8であることが好ましい。
ワーペースト類の含有量が15〜85重量%であり、油
脂組成物の含有量が85〜15重量%であることが好ま
しい。更に好ましくは、フラワーペースト類の含有量が
30〜70重量%であり、油脂組成物の含有量が70〜
30重量%であり、最も好ましくは、フラワーペースト
類の含有量が40〜60重量%であり、油脂組成物の含
有量が60〜40重量%である。フラワーペースト類が
15重量%未満(油脂組成物が85重量%超)である
と、クリーム組成物に濃厚な風味が出にくくなり、フラ
ワーペースト類が85重量%超(油脂組成物が15重量
%未満)であると、クリーム組成物の食感が重すぎるよ
うになるおそれがあるため好ましくない。
について説明する。本発明のクリーム組成物の製造方法
は、上述した本発明のクリーム組成物を製造する好まし
い方法であり、10〜30℃に調温したフラワーペース
ト類15〜85重量部と、10〜30℃に調温した油脂
組成物85〜15重量部とを混合することを特徴とす
る。本発明の製造方法におけるフラワーペースト類を製
造するには、油相成分と水相成分とを調製し、両者を混
合、乳化、均質化し、その後加熱殺菌し、次いで冷却す
る。ここで、加熱殺菌は、間接加熱方式のコンサーム掻
取式UHT滅菌装置(アルファラバル社製)等や、直接
加熱方式のVTIS滅菌装置(アルファラバル社製)、
呉羽式超高温瞬間殺菌機等で行うことができる。また、
冷却したフラワーペースト類の品温は、10〜30℃、
好ましくは15〜25℃である。この温度範囲外の品温
であると、クリーム組成物の生産において、フラワーペ
ースト類と油脂組成物が均一に混ざらなかったり、油分
離が発生し易くなる。
ワーペースト類のpHが好ましくは4〜7、更に好まし
くは5〜6となるように調整して製造する。4よりも低
いと酸味が強くなりやすいので好ましくなく、7よりも
高いとソルビン酸やそのカリウム塩のような酸性領域で
効果をあらわす保存料を使用した場合の、保存効果が低
減しやすいので好ましくない。
コステスター(リオン(株)製、2号ローター使用)で
測定した場合、10〜30℃において、5000〜10
0000cpの範囲であることが好ましい。この範囲外
であるとクリーム組成物の製造において、製造機内の圧
力が急上昇してしまったり、フラワーペースト類と油脂
組成物が均一に混ざらなかったり、クリーム組成物の保
形性が悪くなりやすい。
造するには、油相成分と水相成分とを調製し、両者を混
合、乳化し、コンビネーター、パーフェクター、ボテー
ター等を用いて急冷可塑化する。この急冷可塑化した油
脂組成物の品温は、10〜30℃、好ましくは15〜2
5℃である。この温度範囲外の品温であると、クリーム
組成物の生産において、油脂組成物とフラワーペースト
類が均一に混ざらなかったり、油分離が発生し易くな
る。
調温したフラワーペースト類と調温した油脂組成物とを
混合する。フラワーペースト類と油脂組成物との配合割
合は、フラワーペースト類15〜85重量部及び油脂組
成物85〜15重量部であり、好ましくは、フラワーペ
ースト類30〜70重量部及び油脂組成物70〜30重
量部、更に好ましくは、フラワーペースト類40〜60
重量部及び油脂組成物60〜40重量部である。
方法としては、例えば、(1)予め作っておいたフラワ
ーペースト類と予め作っておいた油脂組成物を共に容器
に移して、ミキサー等の混合/攪拌装置を用いて、混合
する方法、(2)フラワーペースト類の製造工程におけ
る冷却工程の後に、予め作っておいた油脂組成物をポン
プ等の注入設備で注入し、ブレンダー等の攪拌装置を使
用して混合する方法、及び(3)油脂組成物の製造工程
における急冷可塑化工程の後に、予め作っておいたフラ
ワーペースト類を、ポンプ等の注入設備で注入し、ブレ
ンダー等の攪拌装置を使用して混合する方法等が挙げら
れる。
とを混合した後に、ガス注入設備にて混合物の比重が好
ましくは0.5〜0.95、更に好ましくは0.6〜
0.8となるように、空気や窒素等のガスを注入しても
よい。ガス注入設備としては、ボンベ、注入量を調節す
るバルブや弁、注入したガスを分散させるミキサー等か
らなるが、その形式等は、安定した形でガスを注入、分
散できるものであれば特に制限はない。そして、必要に
より、ガス注入後、香料、果肉等の呈味成分を注入して
もよい。
組成物は、パン類、ペーストリー類、ドーナツ類、クッ
キー類、ビスケット類、ケーキ類等のベーカリー製品の
フィリング用、トッピング用、サンド用として用いるこ
とができる。
発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例
に限定されるものではない。
用した。魚硬化油45重量%、レシチン0.5重量%、
ショ糖脂肪酸エステル0.5重量%、香料0.1重量%
を混合し油相とする。一方、水5重量%、水あめ(糖分
70重量%、水分30重量%)45重量%、グリシンを
主剤とする日持ち向上製剤1.4重量%、ポリグリセリ
ン脂肪酸エステル0.1量%、脱脂粉乳(糖分53重量
%、水分3.8重量%)1重量%、デンプン(水分13
重量%)1.4重量%を混合し水相とする。この油相と
水相とを混合、乳化し、急冷可塑化してファットスプレ
ッドを得た。このファットスプレッドの水相中の糖濃度
は63.1重量%であり、SFCは10℃で40、30
℃で15であった。フラワーペースト類は、次のような
配合、方法で製造した。パーム油5重量%にソルビタン
脂肪酸エステル0.5重量%とキサンタンガム0.2重
量%を添加し、油相とする。水45重量%、デンプン
(水分13重量%)8重量%、ソルビン酸カリウム0.
1重量%、砂糖異性化液糖(糖分75重量%、水分25
重量%)35重量%、小麦粉3重量%、脱脂粉乳(糖分
53重量%、水分3.8重量%)1.1重量%、乾燥全
卵(糖分4.1重量%、水分3.2重量%)2重量%、
香料0.1重量%を混合し水相とする。この油相と水相
とを混合、乳化、均質化し、加熱殺菌し、22℃まで冷
却した。このときの水相中の糖濃度は32.9重量%で
あり、フラワーペースト類のpHは5.5、ビスコステ
スター(リオン(株)製、2号ローター使用)で粘度を
測定したところ、10〜30℃において20000〜5
0000cpであった。
レッドを20℃に調温し、これを22℃まで冷却したフ
ラワーペースト類に、ポンプを用いて注入し、ブレンダ
ーを用いて攪拌、混合し、窒素ガスを注入し、比重が
0.75のクリーム組成物を得た。このとき混合比率
は、フラワーペースト類50重量%及びファットスプレ
ッド50重量%とした。得られたクリーム組成物は、低
温での作業性が良好で、かつ高温での保管においても油
分離は見られなかった。保存性を調べるために、30℃
で保管したが5日間をすぎれも菌類やカビ類の発生は見
られず、衛生的であった。また、従来のフラワーペース
ト類よりも口あたりが軽く、ファットスプレッドよりも
コク味があり、従来のフラワーペースト類や油脂組成物
にはない風味、食感であった。
パーム硬化油13重量%と大豆硬化油26重量%と大豆
油14重量%とナタネ硬化油3重量%とバター28重量
%とを混合し、これにレシチン0.1重量%、グリセリ
ン脂肪酸エステル0.1重量%、香料0.08重量%、
酸化防止剤0.02重量%、色素液0.05重量%を添
加し、油相とする。一方、水13.1重量%、アルコー
ル製剤1重量%、ポリグリセリン脂肪酸エステル0.0
5重量%、脱脂粉乳1.5重量%を混合し水相とする。
この油相と水相とを混合、乳化し、急冷可塑化してマー
ガリンを得た。SFCは、10℃で35、30℃で15
であった。フラワーペースト類は、実施例1と同様の配
合、方法で製造した。
20℃に調温し、これを22℃まで冷却したフラワーペ
ースト類に、ポンプを用いて注入し、ブレンダーを用い
て攪拌、混合し、窒素ガスを注入し、比重が0.8のク
リーム組成物を得た。このとき混合比率は、フラワーペ
ースト類50重量%及びマーガリン50重量%とした。
得られたクリーム組成物は、低温での作業性が良好で、
かつ高温での保管においても油分離は見られなかった。
保存性を調べるために、30℃で保管したが5日間をす
ぎれも菌類やカビ類の発生は見られず、衛生的であっ
た。また、従来のフラワーペースト類よりも口あたりが
軽く、マーガリンよりもコク味があり、従来のフラワー
ペースト類や油脂組成物にはない風味、食感であった。
用した。パーム硬化油40重量%と大豆油10重量%と
を混合し、これにレシチン0.4重量%、ショ糖脂肪酸
エステル0.1重量%、香料0.2重量%を添加し、油
相とする。一方、牛乳(糖分4.5重量%、水分88.
6重量%)20重量%、グラニュー糖(糖分100重量
%)24.3重量%、脱脂粉乳(糖分53重量%、水分
3.8重量%)1重量%、デンプン(水分13重量%)
2重量%、親水性のポリグリセリン脂肪酸エステル1重
量%、グリシンを主剤とする日持ち向上製剤1重量%を
混合し水相とする。この油相と水相とを混合、乳化し、
急冷可塑化してファットスプレッドを得た。このファッ
トスプレッドの水相中の糖濃度は58.8重量%であ
り、SFCは10℃で40、30℃で15であった。フ
ラワーペースト類は、実施例1と同様の配合、方法で製
造した。
レッドを20℃に調温し、これを22℃まで冷却したフ
ラワーペースト類に、ポンプを用いて注入し、ブレンダ
ーを用いて攪拌、混合し、窒素ガスを注入し、比重が
0.75のクリーム組成物を得た。このとき混合比率
は、フラワーペースト類40重量%及びファットスプレ
ッド60重量%とした。得られたクリーム組成物は、低
温での作業性が良好で、かつ高温での保管においても油
分離は見られなかった。保存性を調べるために、30℃
で保管したが5日間をすぎれも菌類やカビ類の発生は見
られず、衛生的であった。また、従来のフラワーペース
ト類よりも口あたりが軽く、ファットスプレッドよりも
コク味があり、従来のフラワーペースト類や油脂組成物
にはない風味、食感であった。
用した。パーム硬化油25重量%と大豆硬化油16重量
%と大豆油9重量%とを混合し、これにレシチン0.1
重量%、ショ糖脂肪酸エステル1重量%、香料0.1重
量%を添加し、油相とする。一方、水10重量%、砂糖
異性化液糖(糖分75重量%、水分25重量%)24.
6重量%、ココアパウダー(糖分40重量%)10重量
%、茶抽出物を主剤とする日持ち向上製剤1重量%、ポ
リグリセリン脂肪酸エステル0.2重量%、脱脂粉乳
(糖分53重量%、水分3.8重量%)1.5重量%、
デンプン(水分13重量%)1.5重量%を混合し水相
とする。この油相と水相とを混合、乳化し、急冷可塑化
してファットスプレッドを得た。このファットスプレッ
ドの水相中の糖濃度は58.6重量%であり、SFCは
10℃で45、30℃で15であった。
方法で製造した。パーム油3重量%にカカオマス6重量
%、ソルビタン脂肪酸エステル1重量%、キサンタンガ
ム0.2重量%を添加し、油相とする。水40重量%、
デンプン(水分13重量%)6重量%、ソルビン酸カリ
ウム0.1重量%、水あめ(糖分70重量%、水分30
重量%)34.8重量%、小麦粉3重量%、脱脂粉乳
(糖分53重量%、水分3.8重量%)5重量%、香料
0.2重量%、色素液0.7重量%を混合し水相とす
る。この油相と水相とを混合、乳化、均質化し、加熱殺
菌し、25℃まで冷却した。このときの水相中の糖濃度
は34.4重量%であり、フラワーペースト類のpHは
5.5、ビスコステスター(リオン(株)製、2号ロー
ター使用)で粘度を測定したところ、10〜30℃にお
いて30000〜90000cpであった。
レッドを25℃に調温し、これを25℃まで冷却したフ
ラワーペースト類に、ポンプを用いて注入し、ブレンダ
ーを用いて攪拌、混合し、窒素ガスを注入し、比重が
0.85のクリーム組成物を得た。このとき混合比率
は、フラワーペースト類50重量%及びファットスプレ
ッド50重量%とした。得られたクリーム組成物は、低
温での作業性が良好で、かつ高温での保管においても油
分離は見られなかった。保存性を調べるために、30℃
で保管したが5日間をすぎれも菌類やカビ類の発生は見
られず、衛生的であった。また、従来のフラワーペース
ト類よりも口あたりが軽く、ファットスプレッドよりも
コク味があり、従来のフラワーペースト類や油脂組成物
にはない風味、食感であった。
く、従来のフラワーペースト類や油脂組成物にはない良
好な風味、食感を有しており、現代の複雑化する嗜好変
化に充分対応しうるものである。
Claims (5)
- 【請求項1】 フラワーペースト類及び油脂組成物から
なることを特徴とするクリーム組成物。 - 【請求項2】 比重が0.5〜0.95である請求項1
記載のクリーム組成物。 - 【請求項3】 上記油脂組成物が、ショートニング、マ
ーガリン及びファットスプレッドの中から選ばれた1種
又は2種以上である請求項1記載のクリーム組成物。 - 【請求項4】 上記フラワーペースト類の含有量が15
〜85重量%であり、上記油脂組成物の含有量が85〜
15重量%である請求項1〜3の何れかに記載のクリー
ム組成物。 - 【請求項5】 10〜30℃に調温したフラワーペース
ト類15〜85重量部と、10〜30℃に調温した油脂
組成物85〜15重量部とを混合することを特徴とする
クリーム組成物の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09524699A JP4671453B2 (ja) | 1999-04-01 | 1999-04-01 | クリーム組成物及びその製造方法 |
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---|---|---|---|
JP09524699A JP4671453B2 (ja) | 1999-04-01 | 1999-04-01 | クリーム組成物及びその製造方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000279120A true JP2000279120A (ja) | 2000-10-10 |
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ID=14132407
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09524699A Expired - Lifetime JP4671453B2 (ja) | 1999-04-01 | 1999-04-01 | クリーム組成物及びその製造方法 |
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JP (1) | JP4671453B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004329048A (ja) * | 2003-05-01 | 2004-11-25 | Sonton Food Industry Co Ltd | 含気性フラワーペースト及びその製造方法 |
JP2010094080A (ja) * | 2008-10-17 | 2010-04-30 | Fuji Oil Co Ltd | 油中水型乳化油脂組成物 |
JP2013021964A (ja) * | 2011-07-20 | 2013-02-04 | Nisshin Oillio Group Ltd | フラワーペースト |
-
1999
- 1999-04-01 JP JP09524699A patent/JP4671453B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2004329048A (ja) * | 2003-05-01 | 2004-11-25 | Sonton Food Industry Co Ltd | 含気性フラワーペースト及びその製造方法 |
JP2010094080A (ja) * | 2008-10-17 | 2010-04-30 | Fuji Oil Co Ltd | 油中水型乳化油脂組成物 |
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Publication number | Publication date |
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JP4671453B2 (ja) | 2011-04-20 |
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