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JP2000063474A - 硬質発泡合成樹脂の製造方法 - Google Patents

硬質発泡合成樹脂の製造方法

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JP2000063474A
JP2000063474A JP10237679A JP23767998A JP2000063474A JP 2000063474 A JP2000063474 A JP 2000063474A JP 10237679 A JP10237679 A JP 10237679A JP 23767998 A JP23767998 A JP 23767998A JP 2000063474 A JP2000063474 A JP 2000063474A
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polyether polyol
reacting
active hydrogen
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polyol
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Minako Okamura
美奈子 岡村
Takashi Ochi
隆 越智
Hideaki Tanaka
英明 田中
Hisashi Sato
寿 佐藤
Hiromitsu Takeyasu
弘光 武安
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AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】水を主たる発泡剤とする硬質発泡合成樹脂の製
造方法。 【解決手段】トリメチロールアルカン5〜99モル%と
水酸基数4〜8の多価アルコール1〜95モル%の混合
物にアルキレンオキシドを反応させて得られた水酸基価
250〜550mgKOH/gのポリエーテルポリオー
ルを30〜100重量%含有する活性水素化合物、およ
びポリイソシアネート化合物を、水を発泡剤として反応
させる硬質発泡合成樹脂の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は硬質ポリウレタンフ
ォーム等の硬質発泡合成樹脂の製造方法に関し、特に特
定の発泡剤の使用を特徴とする硬質発泡合成樹脂の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】イソシアネート基と反応しうる活性水素
含有基を2個以上有する活性水素化合物とポリイソシア
ネート化合物とを触媒等の存在下に反応させて硬質発泡
合成樹脂を製造することは広く行われている。活性水素
化合物としては、主にポリヒドロキシ化合物が使用され
ている。得られる硬質発泡合成樹脂としては硬質ポリウ
レタンフォーム、硬質ポリイソシアヌレートフォームな
どがある。
【0003】硬質発泡合成樹脂を製造するための発泡剤
としては種々の化合物が知られているが、主にはトリク
ロロモノフルオロメタン(CFC−11)が使用されて
きた。このとき、少量の水が併用されてきた。さらに、
フロス法等で発泡を行う場合には、これらとともにより
低沸点の(常温常圧下で気体の)ジクロロジフルオロメ
タン(CFC−12)が併用されてきた。
【0004】これらの塩素化フッ素化炭素(CFC)
は、その一部が大気中に漏出し、オゾン層破壊の原因の
一部になるのではないかと危惧されている。したがっ
て、このようなCFC系発泡剤の他の発泡剤による代替
の必要性が高まり、1,1−ジクロロ−1−フルオロエ
タン(HCFC−141b)、モノクロロジフルオロメ
タン(HCFC−22)等の水素原子を含む塩素化フッ
素化炭化水素類(HCFC)の発泡剤としての使用が一
般的となってきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらのHC
FC系発泡剤も、オゾン層破壊のおそれが皆無ではない
ことから、このようなHCFC系発泡剤も使用量の減少
または他の発泡剤による代替の必要性が高まっている。
上記問題を解決する方法として、発泡剤として水を多く
使用することが提案されている。水は硬質ポリウレタン
フォームにおいて重要な副発泡剤である。しかし、硬質
ポリウレタンフォームの主発泡剤として使用されている
CFC系発泡剤やHCFC系発泡剤を置き換えうるだけ
の高い比率で使用することは困難である。
【0006】水を多く使用した発泡合成樹脂は初期性能
が良好であっても常温で長期間放置すると徐々に変形す
る問題がある。従来のHCFC系発泡剤に置き換わる発
泡剤として水を使用するにはこれらの問題を解決する技
術の開発が必要である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の問題を解
決すべくなされたもので、すなわち、イソシアネート基
と反応しうる活性水素含有官能基を2個以上有する活性
水素化合物(A)とポリイソシアネート化合物とを、発
泡剤および触媒の存在下で反応させて硬質発泡合成樹脂
を製造する方法において、活性水素化合物(A)に対し
発泡剤として水を3〜10重量%使用し、かつ、活性水
素化合物(A)が、多価アルコール混合物にアルキレン
オキシドを反応させることにより得られた水酸基価25
0〜550mgKOH/gのポリエーテルポリオール
(B)を30〜100重量%含むものであり、該多価ア
ルコール混合物がトリメチロールアルカン5〜99モル
%と水酸基数4〜8の多価アルコール1〜95モル%の
混合物であることを特徴とする硬質発泡合成樹脂の製造
方法を提供する。
【0008】水を主たる発泡剤として使用した硬質ポリ
ウレタンフォーム等の硬質発泡合成樹脂が、常温で経時
的に収縮するのは、セル内に高濃度で含まれる炭酸ガス
が徐々に大気中に漏れだし、セル内が減圧になるからと
考えられる。フォームを構成するウレタン樹脂等の合成
樹脂膜の炭酸ガスの透過性が空気の透過性に比べて高い
ことからこのような現象が起こる。水を発泡剤として使
用する以上、フォームの経時的な収縮を防ぐためにはこ
の減圧による応力に耐えうる強度をもった合成樹脂を設
計することが必要となる。使用する活性水素化合物とし
て水酸基数3以上のポリオールを使用し、樹脂の架橋密
度を高くすることは強度を上げる手段として効果的であ
るが、このようなポリオールは粘度が高く、実用性に乏
しい。
【0009】発明者らが鋭意検討した結果、トリメチロ
ールアルカンと水酸基数4〜8の多価アルコールとの混
合物を開始剤として、アルキレンオキシドを反応させる
ことにより得られたポリエーテルポリオールが実用的な
粘度範囲であり、かつ高強度の合成樹脂をもたらすこと
がわかった。
【0010】本発明において、ポリエーテルポリオール
(B)の開始剤として使用される多価アルコール混合物
中のトリメチロールアルカンとは、Cm2m-1(CH2
OH)3 (mは1以上の整数)で表される化合物であ
り、H(CH2n C(CH2OH)3 (nは1〜11
の整数)で表される化合物が好ましい。1,1,1−ト
リメチロールエタン(n=1)、1,1,1−トリメチ
ロールプロパン(n=2)、1,1,1−トリメチロー
ルブタン(n=3)、1,1,1−トリメチロールオク
タン(n=7)等が挙げられる。とりわけ1,1,1−
トリメチロールプロパンを使用することが好ましい。前
記多価アルコール混合物中のトリメチロールアルカンの
比率は5モル%以上、好ましくは10モル%以上であ
り、また、99モル%以下、好ましくは95モル%以下
である。
【0011】前記多価アルコール混合物中の水酸基数4
〜8の多価アルコールとしては、糖類が好ましい。糖類
としては、スクロース、ソルビトール、ラクトース、マ
ルトース等が挙げられ、スクロースが特に好ましい。糖
類以外の水酸基数4〜8の多価アルコールとしては、ペ
ンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペ
ンタエリスリトール等が挙げられる。
【0012】ポリエーテルポリオール(B)は、前記多
価アルコール混合物にアルキレンオキシドを反応させる
ことにより得られる。アルキレンオキシドとしては、エ
チレンオキシド、プロピレンオキシド、1,2−ブチレ
ンオキシド等が挙げられる。プロピレンオキシドまたは
プロピレンオキシドとエチレンオキシドとの組み合わせ
が好ましい。
【0013】ポリエーテルポリオール(B)の水酸基価
は250〜550mgKOH/gであり、300〜50
0mgKOH/gが好ましい。水酸基価が250mgK
OH/g未満であると、得られる硬質発泡合成樹脂の寸
法安定性や強度などの物性が悪くなり、水酸基価が55
0mgKOH/gを超えるとポリエーテルポリオールの
粘度が高くなるので、好ましくない。
【0014】本発明における活性水素化合物(A)はポ
リエーテルポリオール(B)を30〜100重量%含
む。本発明におけるポリエーテルポリオール(B)は、
単独で使用して高強度の樹脂をもたらすものであるが、
他の活性水素化合物を組み合わせて使用でき、改質のた
め、他の活性水素化合物を組み合わせて使用することが
好ましい。すなわち活性水素化合物(A)は、ポリエー
テルポリオール(B)と他の活性水素化合物の混合物で
あることが好ましい。
【0015】併用しうる他の活性水素化合物としては、
水酸基やアミノ基などの活性水素含有官能基を2個以上
有する化合物が挙げられる。活性水素化合物は1種単独
でも2種以上の混合物でもよい。2個以上の水酸基を有
する化合物1種以上を使用することが特に好ましい。2
個以上の水酸基を有する化合物としては、2個以上のア
ルコール性水酸基を有する化合物が好ましいが、それ
と、2個以上のフェノール性水酸基を有する化合物(例
えばフェノール樹脂初期縮合物)を併用してもよい。
【0016】ポリオールとしてはポリエーテルポリオー
ル、ポリエステルポリオール、多価アルコール、水酸基
含有ジエン系ポリマー等がある。ポリエーテルポリオー
ルとしては、トリメチロールアルカン以外の多価アルコ
ール、糖類、ポリアミン、アルカノールアミン、その他
の開始剤にアルキレンオキシド、特にプロピレンオキシ
ド、エチレンオキシド、ブチレンオキシド等を付加して
得られるポリエーテルポリオールが好ましい。
【0017】多価アルコールとしては、グリセリン、エ
チレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタン
ジオール、1,6−ヘキサンジオール等が挙げられる。
糖類としては、スクロース、ソルビトール、ラクトー
ス、マルトース等が挙げられる。
【0018】ポリアミンとしては、ピペラジン類(すな
わち、ピペラジン、N−アミノメチルピペラジン、N−
(2−アミノエチル)ピペラジン等)、エチレンジアミ
ン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジ
エチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等脂肪族
ポリアミン、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、
ジフェニルメタンジアミン等芳香族ポリアミンが挙げら
れる。アルカノールアミンとしては、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モ
ノイソプロパノールアミン等が挙げられる。
【0019】特に、ポリアミンまたはアルカノールアミ
ンを開始剤としてアルキレンオキシドを反応させたポリ
エーテルポリオールが好ましい。水酸基価は200〜5
50mgKOH/gが好ましく、300〜500mgK
OH/gが特に好ましい。
【0020】また、ポリオールとしてポリマーポリオー
ルまたはグラフトポリオールと呼ばれる主にポリエーテ
ルポリオール中にビニルポリマーの微粒子が分散したポ
リオール組成物を使用することもできる。ポリエステル
ポリオールとしては多価アルコール−多価カルボン酸縮
合系のポリオールや環状エステル開環重合体型ポリオー
ルがある。
【0021】多価アルコールとしてはエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジ
プロピレングリコール、グリセリン、1,1,1−トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジエタノ
ールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。多
価カルボン酸としてはテレフタル酸、イソフタル酸、ア
ジピン酸等がある。環状エステルとしてはカプロラクト
ン等がある。
【0022】2個以上のフェノール性水酸基を有する化
合物としては、フェノール類をアルカリ触媒の存在下で
過剰のホルムアルデヒド類と縮合結合させて得られるレ
ゾール型初期縮合物、レゾール型初期縮合物を合成する
際に非水系で反応させて得られるベンジリックエーテル
型初期縮合物、過剰のフェノール類を酸触媒の存在下で
ホルムアルデヒド類と反応させて得られるノボラック型
初期縮合物、が挙げられる。
【0023】これらの初期縮合物の分子量は200〜1
0000のものが好ましい。ここでフェノール類とはベ
ンゼン環を形成する骨格の1個以上の炭素原子が直接水
酸基と結合したものを意味し、その同一構造内に他の置
換基を有するものも含まれる。フェノール類の代表的な
ものとしてはフェノール、クレゾール、ビスフェノール
A、レゾルシノール等が挙げられる。また、ホルムアル
デヒド類としては特に限定されないがホルマリン、パラ
ホルムアルデヒドが好ましい。
【0024】活性水素化合物(A)としては、特にポリ
エーテルポリオールの1種以上のみからなるか、それを
主成分としてポリエステルポリオール、多価アルコー
ル、ポリアミン、アルカノールアミン、その他の活性水
素化合物と併用するのが好ましい。ポリエーテルポリオ
ールの1種以上のみからなることが好ましい。
【0025】本発明における活性水素化合物(A)が、
ポリエーテルポリオール(B)と他の活性水素化合物の
混合物として使用されるとき、ポリエーテルポリオール
(B)中に含まれる水酸基数3のポリエーテルポリオー
ル以外に、水酸基数3以下のポリオールが活性水素化合
物(A)中に30モル%以下含有されることが好まし
い。
【0026】活性水素化合物(A)は、ポリエーテルポ
リオール(B)30〜100重量%、ピペラジン類にア
ルキレンオキシドを反応させることにより得られた水酸
基価200〜550mgKOH/gのポリエーテルポリ
オール(C)0〜20重量%、および、芳香族ポリアミ
ンにアルキレンオキシドを反応させることにより得られ
た水酸基価280〜450mgKOH/gのポリエーテ
ルポリオール(D)0〜60重量%からなることが好ま
しい。
【0027】活性水素化合物(A)は、ポリエーテルポ
リオール(B)80〜99重量%さらには90〜99重
量%、および、ポリエーテルポリオール(C)1〜20
重量%さらには3〜10重量%からなるか、ポリエーテ
ルポリオール(B)40〜99重量%さらには50〜8
0重量%、および、ポリエーテルポリオール(D)1〜
60重量%さらには20〜50重量%からなることが特
に好ましい。
【0028】ポリエーテルポリオール(C)またはポリ
エーテルポリオール(D)が含有されることにより、ポ
リイソシアネート化合物との混合性が改善され、また発
泡反応と重合反応のバランス制御により反応プロファイ
ルが改良されて、より高性能な発泡合成樹脂が得られ
る。
【0029】本発明における硬質合成樹脂の製造方法は
発泡剤として水を多く使用することを可能にする。水は
活性水素化合物(A)に対して3〜10重量%使用す
る。また、本発明における技術は発泡剤として水のみを
使用することもできるが、低沸点ハロゲン化炭化水素系
化合物を併用することもできる。低沸点ハロゲン化炭化
水素化合物系化合物を使用する場合、その使用量は活性
水素化合物(A)に対して1〜30重量%が好ましく、
1〜20重量%がより好ましい。
【0030】塩素を含むフッ素化ハロゲン化炭化水素と
して、HCFC−123、HCFC−141b、HCF
C−22、1,2−ジクロロ−1,1,2−トリフルオ
ロエタン(HCFC−123a)、1−クロロ−1,1
−ジフルオロエタン(HCFC−142b)、3,3−
ジクロロ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパ
ン(HCFC−225ca)、1,3−ジクロロ−1,
1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン(HCFC−
225cb)、3−クロロ−1,1,2,2−テトラフ
ルオロプロパン(HCFC−244ca)、1−クロロ
−1,2,2,3−テトラフルオロプロパン(HCFC
−244cb)、3−クロロ−1,1,2,2,3−ペ
ンタフルオロプロパン(HCFC−235ca)、1,
1−ジクロロ−1,2,2−トリフルオロプロパン(H
CFC−243cc)等のフロン類を単独でまたは組み
合わせて、適宜本発明における発泡剤と併用できる。
【0031】塩素を含まないフッ素化炭化水素として、
1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFC−13
4a)、1,1,1,4,4,4−ヘキサフルオロブタ
ン(HFC−356mff)、1,1,1,2,3,3
−ヘキサフルオロブタン(HFC−356mec)、
1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロ−2−メチル
プロパン(HFC−356myp)、1,1,1,2−
テトラフルオロプロパン(HFC−245eb)、1,
1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン(HFC−2
45ca)、1,1,1,3−テトラフルオロプロパン
(HFC−254fb)、1,1,1,3,3−ペンタ
フルオロプロパン(HFC−245fa)、1,1,
1,2,3,3−ヘキサフルオロプロパン(HFC−2
36ea)等も、単独でまたは組み合せて、適宜本発明
における発泡剤と併用できる。
【0032】その他、発泡剤として併用できる低沸点ハ
ロゲン化炭化水素としては、塩化メチレン等がある。ま
た空気や窒素、二酸化炭素等の不活性ガスも発泡剤とし
て併用できる。さらに、ブタン、ペンタン、シクロペン
タン、ヘキサン等の炭素数4〜6の炭化水素も発泡剤と
して併用できる。炭素数4〜6の炭化水素は活性水素化
合物に対して5〜30重量%が好ましい。
【0033】ポリイソシアネート化合物としてはイソシ
アネート基を2個以上有する芳香族系、脂環族系、脂肪
族系のポリイソシアネートおよびそれらを変性して得ら
れる変性ポリイソシアネートがある。ポリイソシアネー
ト化合物は1種を使用してもよく、2種以上の混合物を
使用してもよい。
【0034】具体的には例えば、トリレンジイソシアネ
ート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ポリメチレ
ンポリフェニルイソシアネート(通称:クルードMD
I)、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート等のポリ
イソシアネートやそれらのプレポリマー型変性体、ヌレ
ート変性体、ウレア変性体等が挙げられる。
【0035】活性水素化合物(A)とポリイソシアネー
ト化合物を反応させる際、触媒の使用が必要とされる。
触媒としては、活性水素含有基とイソシアネート基の反
応を促進させる有機スズ化合物等の金属化合物系触媒
や、トリエチレンジアミン等の3級アミン触媒が使用さ
れる。また、イソシアネート基どうしを反応させるカル
ボン酸金属塩等の多量化触媒が目的に応じて使用され
る。
【0036】さらに、良好な気泡を形成するための整泡
剤を使用してもよい。整泡剤としては、例えばシリコー
ン系整泡剤や含フッ素化合物系整泡剤がある。その他、
任意に使用できる配合剤としては、例えば充填剤、安定
剤、着色剤、難燃剤、減粘剤等がある。本発明の製造方
法は、硬質ポリウレタンフォーム、硬質ウレタン変性イ
ソシアヌレートフォームの製造方法に適し、硬質ポリウ
レタンフォームの製造方法に特に適する。
【0037】
【実施例】以下実施例により、本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されない。部は重
量部を示す。本発明に従い、硬質ポリウレタンフォーム
を製造した。例1〜28は実施例、例29〜47は比較
例である。使用したポリオールは下記のとおりである。
【0038】ポリオールA:スクロースと1,1,1−
トリメチロールプロパンとの(20/80モル%)混合
物にプロピレンオキシドを反応させることにより得られ
た水酸基価400のポリエーテルポリオール。 ポリオールB:スクロースと1,1,1−トリメチロー
ルプロパンとの(10/90モル%)混合物にプロピレ
ンオキシドを反応させることにより得られた水酸基価4
50のポリエーテルポリオール。 ポリオールC:ソルビトールと1,1,1−トリメチロ
ールプロパンとの(50/50モル%)混合物にプロピ
レンオキシドを反応させることにより得られた水酸基価
400のポリエーテルポリオール。
【0039】ポリオールD:ソルビトールと1,1,1
−トリメチロールプロパンとの(60/40モル%)混
合物にプロピレンオキシドを反応させ、次いでエチレン
オキシドを反応させることにより得られた水酸基価35
0のポリエーテルポリオール。 ポリオールE:ペンタエリスリトールと1,1,1−ト
リメチロールプロパンとの(90/10モル%)混合物
にプロピレンオキシドを反応させることにより得られた
水酸基価450のポリエーテルポリオール。 ポリオールF:ソルビトールと1,1,1−トリメチロ
ールエタンとの(50/50モル%)混合物にプロピレ
ンオキシドを反応させることにより得られた水酸基価4
00のポリエーテルポリオール。
【0040】ポリオールG:ソルビトールと1,1,1
−トリメチロールブタンとの(50/50モル%)混合
物にプロピレンオキシドを反応させることにより得られ
た水酸基価400のポリエーテルポリオール。 ポリオールH:ソルビトールと1,1,1−トリメチロ
ールオクタンとの(50/50モル%)混合物にプロピ
レンオキシドを反応させることにより得られた水酸基価
400のポリエーテルポリオール。 ポリオールI:スクロースとグリセリンとの(20/8
0モル%)混合物にプロピレンオキシドを反応させるこ
とにより得られた水酸基価400のポリエーテルポリオ
ール。
【0041】ポリオールJ:スクロースとモノエタノー
ルアミンとの(20/80モル%)混合物にプロピレン
オキシドを反応させることにより得られた水酸基価40
0のポリエーテルポリオール。 ポリオールK:スクロースと水との(55/45モル
%)混合物にプロピレンオキシドを反応させることによ
り得られた水酸基価400のポリエーテルポリオール。 ポリオールL:ソルビトールにプロピレンオキシドを反
応させることにより得られた水酸基価400のポリエー
テルポリオール。
【0042】ポリオールM:ペンタエリスリトールにプ
ロピレンオキシドを反応させることにより得られた水酸
基価400のポリエーテルポリオール。 ポリオールN:1,1,1−トリメチロールプロパンに
プロピレンオキシドを反応させることにより得られた水
酸基価400のポリエーテルポリオール。 ポリオールO:アミノエチルピペラジンにプロピレンオ
キシドを反応させることにより得られた水酸基価300
のポリエーテルポリオール。 ポリオールP:トルエンジアミンにプロピレンオキシド
を反応させ、次いでエチレンオキシドを反応させること
により得られた水酸基価400のポリエーテルポリオー
ル。
【0043】評価に用いた処方を表1〜5に示す。表に
示したポリオール100部(混合物の場合は合計100
部)に対し、表に示した種類の発泡剤を表に示した部、
シリコーン整泡剤を1.5部およびアミン触媒として
N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジア
ミンを表に示した部(ゲルタイム約50秒とするための
必要量)配合し、混合し、ポリオール混合液を得た。こ
のポリオール混合液とクルードMDIを表に示した部
(インデックスが110となるような割合)を、液温2
0℃で混合し、200mm×200mm×200mmの
木製のボックス内に投入し発泡させた。
【0044】得られたポリウレタンフォームのコア密度
(kg/m3 )、圧縮強度(kg/cm2 )、常温寸法
安定性、表面状態を評価した。評価結果を表6〜10に
まとめる。ただし、常温寸法安定性は、発泡後1週間常
温で放置した後のサンプルの変形の有無を表し、変形な
しを○、わずかに変形を△、変形あり(不適)を×で表
した。また、表面状態は良好を○、荒れや脆性が部分的
に見られるを△、不良を×で表した。
【0045】
【表1】
【0046】
【表2】
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】
【表5】
【0050】
【表6】
【0051】
【表7】
【0052】
【表8】
【0053】
【表9】
【0054】
【表10】
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、オゾン破壊のおそれの
ある特定フロンを、炭酸ガスを放出する水等のオゾン破
壊のおそれのない発泡剤に置き換え、良好な寸法安定性
を有する発泡合成樹脂を製造できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 寿 神奈川県川崎市幸区塚越3丁目474番地2 旭硝子株式会社内 (72)発明者 武安 弘光 神奈川県川崎市幸区塚越3丁目474番地2 旭硝子株式会社内 Fターム(参考) 4F074 AA79M AA80M BA34 BA53 BA60 BB28 CA12 4J034 BA07 DA01 DB03 DB07 DF01 DF16 DF20 DF22 DF32 DG03 DG04 DG05 DG09 DG14 DG15 DG23 DG25 DH02 DH06 DJ02 DJ07 DJ08 HA01 HA06 HA07 HB07 HB09 HC03 HC12 HC17 HC22 HC35 HC46 HC52 HC61 HC63 HC64 HC67 HC71 HC73 KA01 KB02 KB03 KC17 KD02 KD12 KE02 NA01 NA02 NA03 QA02 QB16 QC01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】イソシアネート基と反応しうる活性水素含
    有官能基を2個以上有する活性水素化合物(A)とポリ
    イソシアネート化合物とを、発泡剤および触媒の存在下
    で反応させて硬質発泡合成樹脂を製造する方法におい
    て、活性水素化合物(A)に対し発泡剤として水を3〜
    10重量%使用し、かつ、活性水素化合物(A)が、多
    価アルコール混合物にアルキレンオキシドを反応させる
    ことにより得られた水酸基価250〜550mgKOH
    /gのポリエーテルポリオール(B)を30〜100重
    量%含むものであり、該多価アルコール混合物がトリメ
    チロールアルカン5〜99モル%と水酸基数4〜8の多
    価アルコール1〜95モル%の混合物であることを特徴
    とする硬質発泡合成樹脂の製造方法。
  2. 【請求項2】活性水素化合物(A)が、ポリエーテルポ
    リオール(B)30〜100重量%、ピペラジン類にア
    ルキレンオキシドを反応させることにより得られた水酸
    基価200〜550mgKOH/gのポリエーテルポリ
    オール(C)0〜20重量%、および、芳香族アミン類
    にアルキレンオキシドを反応させることにより得られた
    水酸基価280〜450mgKOH/gのポリエーテル
    ポリオール(D)0〜60重量%からなる請求項1に記
    載の製造方法。
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CN111057229A (zh) * 2019-12-18 2020-04-24 石家庄亚东聚氨酯有限公司 一种季戊四醇聚醚多元醇的制备方法

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