JP2000062360A - カード - Google Patents
カードInfo
- Publication number
- JP2000062360A JP2000062360A JP10238968A JP23896898A JP2000062360A JP 2000062360 A JP2000062360 A JP 2000062360A JP 10238968 A JP10238968 A JP 10238968A JP 23896898 A JP23896898 A JP 23896898A JP 2000062360 A JP2000062360 A JP 2000062360A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- card
- sheet
- weight
- vinyl chloride
- parts
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 優れた耐熱性を有しながら、外観上の見栄え
を悪化させることなく、カード表面の耐擦傷性に優れた
カードを提供する。 【解決手段】 このカードは、透明な上部シート1と、
センターコアシート2と、透明な下部シート3との三層
積層構造となっている。センターコアシート2の素材
は、第1成分として塩素化塩化ビニル樹脂と、第2成分
としてメタクリル酸エステル−ブタジエン−スチレン共
重合体と、第3成分としてゴム−ニトリル系モノマー−
スチレン共重合体とが均一に混合された樹脂組成物であ
る。センターコアシート2の面上には、印刷層4が形成
されている。塩素化塩化ビニルを主成分としたセンター
コアシート2は、耐熱性に優れている。また、印刷層4
は透明な上部シート1および下部シート3に保護され
る。
を悪化させることなく、カード表面の耐擦傷性に優れた
カードを提供する。 【解決手段】 このカードは、透明な上部シート1と、
センターコアシート2と、透明な下部シート3との三層
積層構造となっている。センターコアシート2の素材
は、第1成分として塩素化塩化ビニル樹脂と、第2成分
としてメタクリル酸エステル−ブタジエン−スチレン共
重合体と、第3成分としてゴム−ニトリル系モノマー−
スチレン共重合体とが均一に混合された樹脂組成物であ
る。センターコアシート2の面上には、印刷層4が形成
されている。塩素化塩化ビニルを主成分としたセンター
コアシート2は、耐熱性に優れている。また、印刷層4
は透明な上部シート1および下部シート3に保護され
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キャッシュカー
ド、クレジットカード、IDカード、会員証およびプリ
ペイドカードなどの各種のカードに関する。
ド、クレジットカード、IDカード、会員証およびプリ
ペイドカードなどの各種のカードに関する。
【0002】
【従来の技術】現在では、キャッシュカードやクレジッ
トカードなど各種のカードが用いられている。これらの
カードの素材としては、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂
や、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体などが用いられて
おり、中でもポリ塩化ビニル樹脂を用いるのが一般的で
ある。ポリ塩化ビニル樹脂は物理的な機械特性や、文字
部のエンボス適正などに優れており、カード素材として
好適である。このようなポリ塩化ビニル樹脂を用いたカ
ードとして、実公昭55−40597号公報や、特公昭
56−32614号公報などには、硬質塩化ビニル樹脂
からなるカードが開示されている。
トカードなど各種のカードが用いられている。これらの
カードの素材としては、ポリ塩化ビニル(PVC)樹脂
や、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体などが用いられて
おり、中でもポリ塩化ビニル樹脂を用いるのが一般的で
ある。ポリ塩化ビニル樹脂は物理的な機械特性や、文字
部のエンボス適正などに優れており、カード素材として
好適である。このようなポリ塩化ビニル樹脂を用いたカ
ードとして、実公昭55−40597号公報や、特公昭
56−32614号公報などには、硬質塩化ビニル樹脂
からなるカードが開示されている。
【0003】しかし、ポリ塩化ビニル樹脂の熱変形温度
が50〜60℃程度であるため、ポリ塩化ビニル樹脂製
のカードは、50℃以上の高温域で用いられる、例えば
車の中に置いておくカードなどとしては適しているとは
言えない。そこで、特公平7−5811号公報には、耐
熱性に優れた塩素化塩化ビニル樹脂(C・PVC)を主
成分とし、これに耐衝撃性、成形性を向上するための改
質剤としてメタクリル酸エステル−ブタジエン−スチレ
ン共重合体と、剛性を上げる目的でゴム−ニトリル系モ
ノマー−スチレン共重合体とを混入した樹脂を用いる技
術が開示されている。
が50〜60℃程度であるため、ポリ塩化ビニル樹脂製
のカードは、50℃以上の高温域で用いられる、例えば
車の中に置いておくカードなどとしては適しているとは
言えない。そこで、特公平7−5811号公報には、耐
熱性に優れた塩素化塩化ビニル樹脂(C・PVC)を主
成分とし、これに耐衝撃性、成形性を向上するための改
質剤としてメタクリル酸エステル−ブタジエン−スチレ
ン共重合体と、剛性を上げる目的でゴム−ニトリル系モ
ノマー−スチレン共重合体とを混入した樹脂を用いる技
術が開示されている。
【0004】ところで、現在使用されている一般的なカ
ードの構成は、有色性の比較的厚みのあるセンターコア
シートの両面に印刷を施し、このセンターコアシートの
両面にシートを熱ラミネート法や接着剤等により貼り合
わせた構成となっている。このようにセンターコアシー
トの両面にシートを貼り合わせることにより、耐擦傷
性、例えば磁気カードなどでデータの読み書きを行う時
の読取/書込機との摩擦や、カード携帯時におけるカー
ドと他の物との接触などに対するカード表面の耐久性を
向上させている。このように耐擦傷性を向上させること
により、カード表面に形成された印刷層が傷ついたり、
剥がれたりしてしまうことを防止している。
ードの構成は、有色性の比較的厚みのあるセンターコア
シートの両面に印刷を施し、このセンターコアシートの
両面にシートを熱ラミネート法や接着剤等により貼り合
わせた構成となっている。このようにセンターコアシー
トの両面にシートを貼り合わせることにより、耐擦傷
性、例えば磁気カードなどでデータの読み書きを行う時
の読取/書込機との摩擦や、カード携帯時におけるカー
ドと他の物との接触などに対するカード表面の耐久性を
向上させている。このように耐擦傷性を向上させること
により、カード表面に形成された印刷層が傷ついたり、
剥がれたりしてしまうことを防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特公平7−5
811号公報に開示されている塩素化塩化ビニルを主成
分とした樹脂材料は、耐熱性、耐衝撃性などの点では優
れているが、透明性に劣るため、印刷層を保護するため
にセンターコアシート上に貼り合わせられるシートとし
て用いた場合、カードの所持者などに視認される印刷色
が実際の印刷色よより暗いくすんだ色となり、見栄えが
悪くなってしまうことがある。従って、外観上の見栄え
を悪化させないためには、カードの表面に印刷等を施す
必要がある。この場合、カード読取/書込機などにカー
ドを挿入した場合に生じる摩擦等により印刷層が傷つい
たり、剥がれたりすることがある、つまり耐擦傷性が低
下してしまう。
811号公報に開示されている塩素化塩化ビニルを主成
分とした樹脂材料は、耐熱性、耐衝撃性などの点では優
れているが、透明性に劣るため、印刷層を保護するため
にセンターコアシート上に貼り合わせられるシートとし
て用いた場合、カードの所持者などに視認される印刷色
が実際の印刷色よより暗いくすんだ色となり、見栄えが
悪くなってしまうことがある。従って、外観上の見栄え
を悪化させないためには、カードの表面に印刷等を施す
必要がある。この場合、カード読取/書込機などにカー
ドを挿入した場合に生じる摩擦等により印刷層が傷つい
たり、剥がれたりすることがある、つまり耐擦傷性が低
下してしまう。
【0006】本発明は、上記の事情を考慮してなされた
ものであり、優れた耐熱性を有しながら、外観上の見栄
えを悪化させることなく、カード表面の耐擦傷性に優れ
たカードを提供することを目的とする。
ものであり、優れた耐熱性を有しながら、外観上の見栄
えを悪化させることなく、カード表面の耐擦傷性に優れ
たカードを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るカードは、100重量部の塩素化塩化
ビニル樹脂、3〜20重量部のメタクリル酸エステル−
ブタジエン−スチレン共重合体、および5〜50重量部
のゴム−ニトリル系モノマー−スチレン系モノマー共重
合体を含有するカード基材と、前記カード基材の少なく
とも一方の面上に積層される透明シートとを具備するこ
とを特徴とする。
め、本発明に係るカードは、100重量部の塩素化塩化
ビニル樹脂、3〜20重量部のメタクリル酸エステル−
ブタジエン−スチレン共重合体、および5〜50重量部
のゴム−ニトリル系モノマー−スチレン系モノマー共重
合体を含有するカード基材と、前記カード基材の少なく
とも一方の面上に積層される透明シートとを具備するこ
とを特徴とする。
【0008】上記構成のカードのように塩素化塩化ビニ
ル樹脂を主成分としたカード基材は、耐熱性に優れてい
る。また、このカード基材の少なくとも一方の面上に透
明シートが積層されているため、カード基材の表面に形
成された印刷層の印刷色がくすむといった外観上の見栄
えを悪化させることなく、カード表面の耐擦傷性を向上
させることができる。
ル樹脂を主成分としたカード基材は、耐熱性に優れてい
る。また、このカード基材の少なくとも一方の面上に透
明シートが積層されているため、カード基材の表面に形
成された印刷層の印刷色がくすむといった外観上の見栄
えを悪化させることなく、カード表面の耐擦傷性を向上
させることができる。
【0009】また、請求項2に記載のカードは、請求項
1に記載のカードにおいて、前記透明シートは、塩化ビ
ニル樹脂であることを特徴とする。また、請求項3に記
載のカードは、請求項1に記載のカードにおいて、前記
透明シートは、塩素化塩化ビニル樹脂と、加工性向上剤
とを含有する混合物からなることを特徴とする。
1に記載のカードにおいて、前記透明シートは、塩化ビ
ニル樹脂であることを特徴とする。また、請求項3に記
載のカードは、請求項1に記載のカードにおいて、前記
透明シートは、塩素化塩化ビニル樹脂と、加工性向上剤
とを含有する混合物からなることを特徴とする。
【0010】また、請求項4に記載のカードは、100
重量部の塩素化塩化ビニル樹脂、3〜20重量部のメタ
クリル酸エステル−ブタジエン−スチレン共重合体、お
よび5〜50重量部のゴム−ニトリル系モノマー−スチ
レン系モノマー共重合体を含有するカード基材と、前記
カード基材の一方の面上に積層され、塩化ビニル樹脂か
らなる第1の透明シートと、前記カード基材の他方の面
上に積層され、塩素化塩化ビニル樹脂と、加工性向上剤
とを含有する混合物からなる第2の透明シートとを具備
することを特徴とする。
重量部の塩素化塩化ビニル樹脂、3〜20重量部のメタ
クリル酸エステル−ブタジエン−スチレン共重合体、お
よび5〜50重量部のゴム−ニトリル系モノマー−スチ
レン系モノマー共重合体を含有するカード基材と、前記
カード基材の一方の面上に積層され、塩化ビニル樹脂か
らなる第1の透明シートと、前記カード基材の他方の面
上に積層され、塩素化塩化ビニル樹脂と、加工性向上剤
とを含有する混合物からなる第2の透明シートとを具備
することを特徴とする。
【0011】また、請求項5に記載のカードは、請求項
1ないし4のいずれかに記載のカードと、前記カードの
面上に積層された磁気記録層とを具備することを特徴と
する。また、請求項6に記載のカードは、請求項1ない
し5のいずれかに記載のカードと、前記カードに埋設さ
れたICチップとを具備することを特徴とする。
1ないし4のいずれかに記載のカードと、前記カードの
面上に積層された磁気記録層とを具備することを特徴と
する。また、請求項6に記載のカードは、請求項1ない
し5のいずれかに記載のカードと、前記カードに埋設さ
れたICチップとを具備することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。 A.カードの構成 まず、図1は本発明の一実施形態に係るカードの構成を
示す図である。同図に示すように、このカードは、上部
シート(透明シート)1と、センターコアシート(カー
ド基材)2と、下部シート(透明シート)3との三層積
層構造となっている。センターコアシート2の素材は、
第1成分として塩素化塩化ビニル樹脂(以下、C・PV
Cとする)と、第2成分としてメタクリル酸エステル−
ブタジエン−スチレン共重合体と、第3成分としてゴム
−ニトリル系モノマー−スチレン共重合体とが均一に混
合された樹脂組成物である。センターコアシート2は、
この樹脂組成物をカレンダ成形法によりシート状に形成
したものである。
施形態について説明する。 A.カードの構成 まず、図1は本発明の一実施形態に係るカードの構成を
示す図である。同図に示すように、このカードは、上部
シート(透明シート)1と、センターコアシート(カー
ド基材)2と、下部シート(透明シート)3との三層積
層構造となっている。センターコアシート2の素材は、
第1成分として塩素化塩化ビニル樹脂(以下、C・PV
Cとする)と、第2成分としてメタクリル酸エステル−
ブタジエン−スチレン共重合体と、第3成分としてゴム
−ニトリル系モノマー−スチレン共重合体とが均一に混
合された樹脂組成物である。センターコアシート2は、
この樹脂組成物をカレンダ成形法によりシート状に形成
したものである。
【0013】第1成分であるC・PVCは、塩素含有量
60〜70%、重合度400〜800のものが使用され
る。これは、塩素含有量が60%未満の場合には、カー
ドの耐熱性に問題があり、70%を越えた場合には、樹
脂組成物の溶融粘度が高くなり、カレンダ等による加工
が困難となるからである。また、重合度が400未満の
場合、剛性が低下するとともに、樹脂組成物の溶融粘度
が高くなり、カレンダ等による加工が困難となるからで
ある。
60〜70%、重合度400〜800のものが使用され
る。これは、塩素含有量が60%未満の場合には、カー
ドの耐熱性に問題があり、70%を越えた場合には、樹
脂組成物の溶融粘度が高くなり、カレンダ等による加工
が困難となるからである。また、重合度が400未満の
場合、剛性が低下するとともに、樹脂組成物の溶融粘度
が高くなり、カレンダ等による加工が困難となるからで
ある。
【0014】第2成分として混入されるメタクリル酸エ
ステル−ブタジエン−スチレン共重合体は、例えばMB
S樹脂であり、その混入量は第1成分であるC・PVC
100重量部に対して3〜20重量部、好ましくは5〜
10重量部である。これは、この混入量が3重量部未満
の場合、耐衝撃性や、カレンダ加工などの加工性の改善
効果が得られないからである。一方、混入量が20重量
部を越えた場合には、剛性が低下してしまうからであ
る。
ステル−ブタジエン−スチレン共重合体は、例えばMB
S樹脂であり、その混入量は第1成分であるC・PVC
100重量部に対して3〜20重量部、好ましくは5〜
10重量部である。これは、この混入量が3重量部未満
の場合、耐衝撃性や、カレンダ加工などの加工性の改善
効果が得られないからである。一方、混入量が20重量
部を越えた場合には、剛性が低下してしまうからであ
る。
【0015】第3成分として混入されるゴム−ニトリル
系モノマー−スチレン共重合体は、例えばアクリル系ゴ
ム、エチレン・プロピレン系ゴム、塩素化またはクロロ
スルホン化ポリオレフィン系ゴム等のゴム状物質に、ア
クリルニトリル、メタクリロニトリルなどの不飽和ニト
リル単量体と、スチレン、α−メチルスチレンなどの芳
香族ビニル系単量体とを常法にしたがってグラフト重合
したものであり、具体的には、例えばAAS樹脂、AC
S樹脂、ABS(アクリル−ニトリル−ブタジエン−ス
チレン共重合体)樹脂などが包含される。このゴム−ニ
トリル系モノマー−スチレン共重合体の混入量は、第1
成分であるC・PVC100重量部に対して5〜50重
量部、好ましくは10〜40重量部である。これは、混
入量が5重量部未満の場合、剛性の改善効果が不十分で
あり、50重量部を越えた場合、カレンダ等による加工
性が低下するからである。
系モノマー−スチレン共重合体は、例えばアクリル系ゴ
ム、エチレン・プロピレン系ゴム、塩素化またはクロロ
スルホン化ポリオレフィン系ゴム等のゴム状物質に、ア
クリルニトリル、メタクリロニトリルなどの不飽和ニト
リル単量体と、スチレン、α−メチルスチレンなどの芳
香族ビニル系単量体とを常法にしたがってグラフト重合
したものであり、具体的には、例えばAAS樹脂、AC
S樹脂、ABS(アクリル−ニトリル−ブタジエン−ス
チレン共重合体)樹脂などが包含される。このゴム−ニ
トリル系モノマー−スチレン共重合体の混入量は、第1
成分であるC・PVC100重量部に対して5〜50重
量部、好ましくは10〜40重量部である。これは、混
入量が5重量部未満の場合、剛性の改善効果が不十分で
あり、50重量部を越えた場合、カレンダ等による加工
性が低下するからである。
【0016】なお、本実施形態に係るカードにおいて
は、上述した3つの成分を必須成分とするものであり、
これらの成分以外に成形樹脂組成物に一般的に配合され
る種々の添加剤、例えば熱安定剤、滑剤、可塑剤、加工
助剤および酸化チタンなどの顔料等を添加するようにし
てもよい。
は、上述した3つの成分を必須成分とするものであり、
これらの成分以外に成形樹脂組成物に一般的に配合され
る種々の添加剤、例えば熱安定剤、滑剤、可塑剤、加工
助剤および酸化チタンなどの顔料等を添加するようにし
てもよい。
【0017】センターコアシート2の上面および下面上
には、所定の絵柄や文字等からなる印刷層4が形成され
ている。なお、本実施形態においては、印刷層4はセン
ターコアシート2の両面に形成されているが、いずれか
一方の面にのみ印刷層4を形成するようにしてもよい。
には、所定の絵柄や文字等からなる印刷層4が形成され
ている。なお、本実施形態においては、印刷層4はセン
ターコアシート2の両面に形成されているが、いずれか
一方の面にのみ印刷層4を形成するようにしてもよい。
【0018】上部シート1および下部シート3は透明な
シートであり、その素材としては、透明性の高い塩化ビ
ニル樹脂(以下、PVCとする)、またはC・PVCと
加工性向上剤とからなるものを用いることができる。P
VCを用いる場合には、重合度400〜1200のもの
で、カレンダー成形加工性のよい600〜900が用い
られるのが一般的である。樹脂は、塩化ビニル単独重合
体、あるいは酢酸ビニル、エチレンやプロピレンを重合
させたものである。C・PVCを用いる場合には、塩素
含有率60〜70%、重合度400〜800のものが使
用され、これらの樹脂に加工性向上剤としてアクリル系
加工助剤を添加する。加工性向上剤は主にカレンダ成形
性を高めるために用いるものであるが、入れすぎると透
明性を阻害してしまうので、その添加量は0.5〜10
重量部、好ましくは1〜5重量部である。なお、上部シ
ート1としてPVCを使用し、下部シート3としてC・
PVCと加工性向上剤とからなるものを使用するように
してもよく、上部シート1と下部シート3にそれぞれ異
なる素材を用いるようにしてもよい。
シートであり、その素材としては、透明性の高い塩化ビ
ニル樹脂(以下、PVCとする)、またはC・PVCと
加工性向上剤とからなるものを用いることができる。P
VCを用いる場合には、重合度400〜1200のもの
で、カレンダー成形加工性のよい600〜900が用い
られるのが一般的である。樹脂は、塩化ビニル単独重合
体、あるいは酢酸ビニル、エチレンやプロピレンを重合
させたものである。C・PVCを用いる場合には、塩素
含有率60〜70%、重合度400〜800のものが使
用され、これらの樹脂に加工性向上剤としてアクリル系
加工助剤を添加する。加工性向上剤は主にカレンダ成形
性を高めるために用いるものであるが、入れすぎると透
明性を阻害してしまうので、その添加量は0.5〜10
重量部、好ましくは1〜5重量部である。なお、上部シ
ート1としてPVCを使用し、下部シート3としてC・
PVCと加工性向上剤とからなるものを使用するように
してもよく、上部シート1と下部シート3にそれぞれ異
なる素材を用いるようにしてもよい。
【0019】上部シート1の上面には、磁気記録層5が
設けられている。磁気記録層5を設ける方法としては、
従来から用いられている方法、例えば熱転写タイプの磁
気テープを転写したりする方法や、上部シート1の上面
に直に磁気記録層を印刷する方法などが用いられる。な
お、磁気記録層5は下部シート3の上面に形成するよう
にしてもよいし、上部シート1および下部シート3の両
方に形成するようにしてもよい。また、磁気記録層5の
代わりに、昇華転写記録により顔写真やバーコード等を
転写するようにしてもよいし、磁気記録層5に加えて顔
写真やバーコード等を転写するようにしてもよい。
設けられている。磁気記録層5を設ける方法としては、
従来から用いられている方法、例えば熱転写タイプの磁
気テープを転写したりする方法や、上部シート1の上面
に直に磁気記録層を印刷する方法などが用いられる。な
お、磁気記録層5は下部シート3の上面に形成するよう
にしてもよいし、上部シート1および下部シート3の両
方に形成するようにしてもよい。また、磁気記録層5の
代わりに、昇華転写記録により顔写真やバーコード等を
転写するようにしてもよいし、磁気記録層5に加えて顔
写真やバーコード等を転写するようにしてもよい。
【0020】B.カードの製造方法
上述したような構成のカードを製造する方法としては、
センターコアシート2の上面、下面またはその両方に所
定の絵柄や文字などの印刷層4を形成する。この場合の
印刷方法としては、従来の紙やプラスチックへの印刷方
法と同様の方法、例えばオフセット印刷法、スクリーン
印刷法、グラビア印刷法などの公知の印刷方法を用いる
ことができる。
センターコアシート2の上面、下面またはその両方に所
定の絵柄や文字などの印刷層4を形成する。この場合の
印刷方法としては、従来の紙やプラスチックへの印刷方
法と同様の方法、例えばオフセット印刷法、スクリーン
印刷法、グラビア印刷法などの公知の印刷方法を用いる
ことができる。
【0021】このようにセンターコアシート2に印刷層
4を形成した後、加熱プレス機による溶融ラミネート法
などで、上部シート1、センターコアシート2および下
部シート3を積層して一体化させる。溶融ラミネート法
とは、積層するシートよりも一回り大きい鏡面板で複数
のシートを挟み込んだ後、加熱溶融プレスにより一体化
する方法である。この場合に用いる鏡面板は、ニッケル
−クロムメッキした銅板、表面を研磨したステンレス鋼
板、または表面を研磨したアルミニウム板などを用いる
ことができる。このように溶融ラミネート法により、上
部シート1、センターコアシート2および下部シート3
を積層して一体化させた後、所定のカードサイズに打ち
抜く。
4を形成した後、加熱プレス機による溶融ラミネート法
などで、上部シート1、センターコアシート2および下
部シート3を積層して一体化させる。溶融ラミネート法
とは、積層するシートよりも一回り大きい鏡面板で複数
のシートを挟み込んだ後、加熱溶融プレスにより一体化
する方法である。この場合に用いる鏡面板は、ニッケル
−クロムメッキした銅板、表面を研磨したステンレス鋼
板、または表面を研磨したアルミニウム板などを用いる
ことができる。このように溶融ラミネート法により、上
部シート1、センターコアシート2および下部シート3
を積層して一体化させた後、所定のカードサイズに打ち
抜く。
【0022】このようにカード形状になされた後、通
常、エンボッサーにより浮き文字等をエンボスし、その
文字上に熱転写箔により色付けしたり、磁気ストライプ
に磁気情報をエンコードしたりする。また、昇華転写記
録や熱転写記録により顔写真やバーコード等をカード表
面に転写するようにしてもよい。
常、エンボッサーにより浮き文字等をエンボスし、その
文字上に熱転写箔により色付けしたり、磁気ストライプ
に磁気情報をエンコードしたりする。また、昇華転写記
録や熱転写記録により顔写真やバーコード等をカード表
面に転写するようにしてもよい。
【0023】C.効果
本実施形態に係るカードは、センターコアシート2とし
て、C・PVCを主成分とする樹脂組成物を用いている
ので、耐熱性、成形加工性、耐衝撃性、剛性などの点で
優れている。従って、高温環境下に置かれるカード、例
えば車内に置かれるカードなどとしても好適である。ま
た、透明性の高い上部シート1および下部シート3を表
層として用いているので、外観上の見栄えを悪化させる
ことなく、センターコアシート2の面上に形成された印
刷層4を保護することできる。つまり、本実施形態に係
るカードは、耐熱性、耐衝撃性などのC・PVCを主成
分としたカードの優れた点を維持しながら、外観上の見
栄えを悪化させることなく、カード表面の耐擦傷性を向
上させることができる。
て、C・PVCを主成分とする樹脂組成物を用いている
ので、耐熱性、成形加工性、耐衝撃性、剛性などの点で
優れている。従って、高温環境下に置かれるカード、例
えば車内に置かれるカードなどとしても好適である。ま
た、透明性の高い上部シート1および下部シート3を表
層として用いているので、外観上の見栄えを悪化させる
ことなく、センターコアシート2の面上に形成された印
刷層4を保護することできる。つまり、本実施形態に係
るカードは、耐熱性、耐衝撃性などのC・PVCを主成
分としたカードの優れた点を維持しながら、外観上の見
栄えを悪化させることなく、カード表面の耐擦傷性を向
上させることができる。
【0024】D.変形例
図2は、上述した実施形態に係るカードの変形例を示
す。同図に示すように、このカードには、切削機等によ
り凹部20が形成されている。この凹部20内には、マ
イクロプロセッサ等を内蔵するICチップを備えたIC
モジュール21が埋設され、接着剤等により固着されて
いる。このように本発明は、マイクロプロセッサ等を有
するICチップを搭載したICカードにも適用すること
が可能である。
す。同図に示すように、このカードには、切削機等によ
り凹部20が形成されている。この凹部20内には、マ
イクロプロセッサ等を内蔵するICチップを備えたIC
モジュール21が埋設され、接着剤等により固着されて
いる。このように本発明は、マイクロプロセッサ等を有
するICチップを搭載したICカードにも適用すること
が可能である。
【0025】また、上述した実施形態において、センタ
ーコアシート2の代わりに図3に示すセンターコアシー
ト(カード基材)31を用いるようにしてもよい。同図
に示すように、センターコアシート31は、平板上の表
側シート32と裏側シート33と、両者に挟み込まれた
インレット34とを備えている。ここで、表側シート3
2および裏側シート33は、上述したセンターコアシー
ト2と同様にC・PVCを主成分とした樹脂組成物を素
材として、カレンダ成形法によりシート状に形成された
ものである。インレット34は、スパイラル状に形成さ
れた導電体からなるアンテナ35と、アンテナ35に接
続されるICモジュール36とを備えている。
ーコアシート2の代わりに図3に示すセンターコアシー
ト(カード基材)31を用いるようにしてもよい。同図
に示すように、センターコアシート31は、平板上の表
側シート32と裏側シート33と、両者に挟み込まれた
インレット34とを備えている。ここで、表側シート3
2および裏側シート33は、上述したセンターコアシー
ト2と同様にC・PVCを主成分とした樹脂組成物を素
材として、カレンダ成形法によりシート状に形成された
ものである。インレット34は、スパイラル状に形成さ
れた導電体からなるアンテナ35と、アンテナ35に接
続されるICモジュール36とを備えている。
【0026】このようなインレット34を挟み込んだ状
態で、表側シート32と裏側シート33とが加熱プレス
等により一体化されることにより、センターコアシート
31が形成される。このセンターコアシート31の上面
および下面に、上部シート1および下部シート3がそれ
ぞれ積層され、図4に示すように、アンテナ35とIC
モジュール36とが埋設されたカードが形成される。こ
のように本発明は非接触式のICカードに適用すること
も可能である。
態で、表側シート32と裏側シート33とが加熱プレス
等により一体化されることにより、センターコアシート
31が形成される。このセンターコアシート31の上面
および下面に、上部シート1および下部シート3がそれ
ぞれ積層され、図4に示すように、アンテナ35とIC
モジュール36とが埋設されたカードが形成される。こ
のように本発明は非接触式のICカードに適用すること
も可能である。
【0027】
【実施例】次に、本発明に係るカードと、従来の技術に
よるカードとを比較するために、本発明について2種
類、従来の技術について2種類のカードをそれぞれ実際
に作製した。 A.実施例1 まず、本発明に係るカードの実施例1では、以下に示す
ような成分および分量で配合された樹脂組成物を用い、
ロールシーティング操作により、図1に示すような厚さ
0.55mmのセンターコアシート2を作製した。 〔C・PVC(第1成分)〕鐘淵化学工業(株)製「カ
ネビニールH−516」(商品名)(塩素含有量65
%、重合度600):100重量部 〔メタクリル酸エステル−ブタジエン−スチレン共重合
体(第2成分)〕MBS樹脂、三菱レーヨン(株)製
「メタブレンC−223」(商品名):10重量部 〔ゴム−ニトリル系モノマー−スチレン系モノマー共重
合体(第3成分)〕AAS樹脂、日立化成(株)製「バ
イタックスV−5000」(商品名):25重量部 〔白色顔料〕ルチル型酸化チタン、石原産業(株)製
「タイペークCR−60」(商品名):10重量部
よるカードとを比較するために、本発明について2種
類、従来の技術について2種類のカードをそれぞれ実際
に作製した。 A.実施例1 まず、本発明に係るカードの実施例1では、以下に示す
ような成分および分量で配合された樹脂組成物を用い、
ロールシーティング操作により、図1に示すような厚さ
0.55mmのセンターコアシート2を作製した。 〔C・PVC(第1成分)〕鐘淵化学工業(株)製「カ
ネビニールH−516」(商品名)(塩素含有量65
%、重合度600):100重量部 〔メタクリル酸エステル−ブタジエン−スチレン共重合
体(第2成分)〕MBS樹脂、三菱レーヨン(株)製
「メタブレンC−223」(商品名):10重量部 〔ゴム−ニトリル系モノマー−スチレン系モノマー共重
合体(第3成分)〕AAS樹脂、日立化成(株)製「バ
イタックスV−5000」(商品名):25重量部 〔白色顔料〕ルチル型酸化チタン、石原産業(株)製
「タイペークCR−60」(商品名):10重量部
【0028】また、PVC(重合度700の塩化ビニル
単独重合体、新第一塩ビ(株)製ZEST700)10
0重量部に対し、アクリル系加工助剤(鐘淵化学工業
(株)製 メタブレン P−551)を2重量部を用
い、ロールシーティング操作により、厚さ0.1mmの
上部シート1および下部シート3をそれぞれ作製した。
単独重合体、新第一塩ビ(株)製ZEST700)10
0重量部に対し、アクリル系加工助剤(鐘淵化学工業
(株)製 メタブレン P−551)を2重量部を用
い、ロールシーティング操作により、厚さ0.1mmの
上部シート1および下部シート3をそれぞれ作製した。
【0029】そして、センターコアシート2上にスクリ
ーン印刷法で印刷層4を膜厚3μmで印刷した後、セン
ターコアシート2の両面に上部シート1および下部シー
ト3をそれぞれ重ねた。この後、表面を平滑にしたステ
ンレス板で挟み込んだ状態で、130℃で10分間圧着
熱融着させた後、冷却固化させた。そして、冷却固化さ
せたカード基材をカード形状に打ち抜いた後、昇華転写
記録により上部シート1上に顔写真等を転写し、カード
を作製した。
ーン印刷法で印刷層4を膜厚3μmで印刷した後、セン
ターコアシート2の両面に上部シート1および下部シー
ト3をそれぞれ重ねた。この後、表面を平滑にしたステ
ンレス板で挟み込んだ状態で、130℃で10分間圧着
熱融着させた後、冷却固化させた。そして、冷却固化さ
せたカード基材をカード形状に打ち抜いた後、昇華転写
記録により上部シート1上に顔写真等を転写し、カード
を作製した。
【0030】B.実施例2
次に、本発明に係るカードの実施例2では、上述したP
VCの代わりに上部シート1および下部シート3の素材
として、C・PVCと加工性向上剤との混合物を用い、
厚さ0.1mmのシートを作製した。この後、実施例1
と同様に、これらの上部シート1および下部シート3
と、センターコアシート2とを一体化させてカード形状
に打ち抜いた後、上部シート1上に磁気記録層5を転写
し、カードを作製した。
VCの代わりに上部シート1および下部シート3の素材
として、C・PVCと加工性向上剤との混合物を用い、
厚さ0.1mmのシートを作製した。この後、実施例1
と同様に、これらの上部シート1および下部シート3
と、センターコアシート2とを一体化させてカード形状
に打ち抜いた後、上部シート1上に磁気記録層5を転写
し、カードを作製した。
【0031】C.比較例1
次に、上述した実施例1,2と比較するための比較例と
して、図5に示すような従来の技術によるカードを作製
した。まず、比較例1では、PVCを用い、ロールシー
ティング操作により厚さ0.74mmの白色シート51
を成形した。この白色シート51をカード形状に打ち抜
いた後、オフセット印刷法により白色シート51の面上
に印刷層52を膜厚1μmで形成し、カードを作製し
た。
して、図5に示すような従来の技術によるカードを作製
した。まず、比較例1では、PVCを用い、ロールシー
ティング操作により厚さ0.74mmの白色シート51
を成形した。この白色シート51をカード形状に打ち抜
いた後、オフセット印刷法により白色シート51の面上
に印刷層52を膜厚1μmで形成し、カードを作製し
た。
【0032】D.比較例2
従来の技術による比較例2では、実施例1のセンターコ
アシート2と同様の樹脂組成物で、図6に示す白色シー
ト61を成形した後、カード形状に打ち抜いた。そし
て、オフセット印刷法により白色シート61の面上に印
刷層62を膜厚1μmで形成し、カードを作製した。
アシート2と同様の樹脂組成物で、図6に示す白色シー
ト61を成形した後、カード形状に打ち抜いた。そし
て、オフセット印刷法により白色シート61の面上に印
刷層62を膜厚1μmで形成し、カードを作製した。
【0033】E.比較結果
そして、上述のように作製した4種類(実施例1,2、
比較例1,2)のカードに対して、R/W耐久性および
耐熱性の特性を調べた。R/W耐久性とは、カード用読
取/書込機(R/W)でカードの読み取りや書き込みを
行った場合のカード表面の印刷層の耐久性であり、ここ
では、三協精機製のカード用R/Wにて1000回の読
み取りまたは書き込みを操作を行った後、カード表面の
印刷層の状態を調べた。耐熱性の測定法法としては、カ
ードを45゜に立てかけた状態で75℃のオーブンに入
れて48時間保持した後、室温に冷ましてカードの変形
状態を調べた。このような方法でR/W耐久性および耐
熱性を調べ、表1に示す結果を得た。
比較例1,2)のカードに対して、R/W耐久性および
耐熱性の特性を調べた。R/W耐久性とは、カード用読
取/書込機(R/W)でカードの読み取りや書き込みを
行った場合のカード表面の印刷層の耐久性であり、ここ
では、三協精機製のカード用R/Wにて1000回の読
み取りまたは書き込みを操作を行った後、カード表面の
印刷層の状態を調べた。耐熱性の測定法法としては、カ
ードを45゜に立てかけた状態で75℃のオーブンに入
れて48時間保持した後、室温に冷ましてカードの変形
状態を調べた。このような方法でR/W耐久性および耐
熱性を調べ、表1に示す結果を得た。
【0034】
【表1】
【0035】なお、表1において、R/W耐久性の
「○」とは、カード表面の印刷層の状態、にほとんど変
化が見られなかったこと、つまりR/W耐久性に優れて
いることを示す。一方、「×」はカード表面の印刷状態
の変化した、つまり印刷層が傷ついたり、剥がれたりし
たことを示す。また、耐熱性の「○」は、カードの変形
がほとんど認められなかったことを示し、「×」はカー
ドに変形が認められなかったことを示す。
「○」とは、カード表面の印刷層の状態、にほとんど変
化が見られなかったこと、つまりR/W耐久性に優れて
いることを示す。一方、「×」はカード表面の印刷状態
の変化した、つまり印刷層が傷ついたり、剥がれたりし
たことを示す。また、耐熱性の「○」は、カードの変形
がほとんど認められなかったことを示し、「×」はカー
ドに変形が認められなかったことを示す。
【0036】表1の結果より、比較例1のカードは、R
/W耐久性および耐熱性に問題があり、また比較例2の
カードは、耐熱性については問題ないが、R/W耐久性
に問題があった。一方、本発明に係る実施例1,2のカ
ードは、R/W耐久性および耐熱性のいずれにも問題が
なかった。従って、本発明によれば、耐熱性に優れ、か
つカードの印刷層の耐久性、つまりカード表面の耐擦傷
性にも優れたカードを作製することができた。
/W耐久性および耐熱性に問題があり、また比較例2の
カードは、耐熱性については問題ないが、R/W耐久性
に問題があった。一方、本発明に係る実施例1,2のカ
ードは、R/W耐久性および耐熱性のいずれにも問題が
なかった。従って、本発明によれば、耐熱性に優れ、か
つカードの印刷層の耐久性、つまりカード表面の耐擦傷
性にも優れたカードを作製することができた。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
優れた耐熱性を有しながら、外観上の見栄えを悪化させ
ることなく、カード表面の耐擦傷性を向上させることが
可能である。
優れた耐熱性を有しながら、外観上の見栄えを悪化させ
ることなく、カード表面の耐擦傷性を向上させることが
可能である。
【図1】 本発明の一実施形態に係るカードを示す断面
図である。
図である。
【図2】 前記カードの変形例を示す断面図である。
【図3】 前記カードの他の変形例の構成要素であるセ
ンターコアシートの構成要素を示す斜視図である。
ンターコアシートの構成要素を示す斜視図である。
【図4】 前記カードの他の変形例を示す断面図であ
る。
る。
【図5】 従来の技術によるカードを示す断面図であ
る。
る。
【図6】 従来の技術によるカードを示す断面図であ
る。
る。
1…上部シート(透明シート)、2…センターコアシー
ト(カード基材)、3…下部シート(透明シート)、4
…印刷層、5…磁気記録層、20…凹部、21…ICモ
ジュール、31…センターコアシート(カード基材)、
35…アンテナ、36…ICモジュール
ト(カード基材)、3…下部シート(透明シート)、4
…印刷層、5…磁気記録層、20…凹部、21…ICモ
ジュール、31…センターコアシート(カード基材)、
35…アンテナ、36…ICモジュール
フロントページの続き
(72)発明者 石丸 進一
大阪府柏原市石川町6−1 筒中プラスチ
ック工業株式会社内
Fターム(参考) 2C005 HA10 HB04 JA01 JA26 KA03
KA15 KA40 LA03 LA09 LA18
4F100 AK12A AK12J AK15A AK15B
AK15C AK27A AK27J AK74A
AL01A AL05A AN02A AN02J
AR00B AR00C AR00D BA02
BA03 BA04 BA06 BA07 BA10B
BA10C BA10D CA30B CA30C
GB90 JG06D JJ03 JK10
JK12 JL00 JN01B JN01C
5B035 AA07 BA03 BA04 BA05 BB01
BB02 BB09 BB12 BC02 CA02
CA06
Claims (6)
- 【請求項1】 100重量部の塩素化塩化ビニル樹脂、
3〜20重量部のメタクリル酸エステル−ブタジエン−
スチレン共重合体、および5〜50重量部のゴム−ニト
リル系モノマー−スチレン系モノマー共重合体を含有す
るカード基材と、 前記カード基材の少なくとも一方の面上に積層される透
明シートとを具備することを特徴とするカード。 - 【請求項2】 前記透明シートは、塩化ビニル樹脂であ
ることを特徴とする請求項1に記載のカード。 - 【請求項3】 前記透明シートは、塩素化塩化ビニル樹
脂と、加工性向上剤とを含有する混合物からなることを
特徴とする請求項1に記載のカード。 - 【請求項4】 100重量部の塩素化塩化ビニル樹脂、
3〜20重量部のメタクリル酸エステル−ブタジエン−
スチレン共重合体、および5〜50重量部のゴム−ニト
リル系モノマー−スチレン系モノマー共重合体を含有す
るカード基材と、 前記カード基材の一方の面上に積層され、塩化ビニル樹
脂からなる第1の透明シートと、 前記カード基材の他方の面上に積層され、塩素化塩化ビ
ニル樹脂と、加工性向上剤とを含有する混合物からなる
第2の透明シートとを具備することを特徴とするカー
ド。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載のカ
ードと、 前記カードの面上に積層された磁気記録層とを具備する
ことを特徴とするカード。 - 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のカ
ードと、 前記カードに埋設されたICチップとを具備することを
特徴とするカード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10238968A JP2000062360A (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | カード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10238968A JP2000062360A (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | カード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000062360A true JP2000062360A (ja) | 2000-02-29 |
Family
ID=17037979
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10238968A Pending JP2000062360A (ja) | 1998-08-25 | 1998-08-25 | カード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000062360A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005346447A (ja) * | 2004-06-03 | 2005-12-15 | Gijutsu Transfer Service:Kk | 2次元コードを備えた偽造防止カード、該偽造防止カードを用いた情報提示照合システム及び情報提示照合方法。 |
JP2010532504A (ja) * | 2007-02-09 | 2010-10-07 | ナグラアイディー エス.エイ. | 少なくとも1つのプリント・パターンを有する電子カードの製造方法 |
CN113043693A (zh) * | 2021-03-19 | 2021-06-29 | 金邦达有限公司 | 一种双界面智能卡及其制作方法 |
-
1998
- 1998-08-25 JP JP10238968A patent/JP2000062360A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005346447A (ja) * | 2004-06-03 | 2005-12-15 | Gijutsu Transfer Service:Kk | 2次元コードを備えた偽造防止カード、該偽造防止カードを用いた情報提示照合システム及び情報提示照合方法。 |
JP2010532504A (ja) * | 2007-02-09 | 2010-10-07 | ナグラアイディー エス.エイ. | 少なくとも1つのプリント・パターンを有する電子カードの製造方法 |
JP2013211014A (ja) * | 2007-02-09 | 2013-10-10 | Nagraid Sa | 少なくとも1つのプリント・パターンを有する電子カードの製造方法 |
CN113043693A (zh) * | 2021-03-19 | 2021-06-29 | 金邦达有限公司 | 一种双界面智能卡及其制作方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4453162B2 (ja) | 透明磁気カード及びその製造方法 | |
JPH09156267A (ja) | プラスチックカード | |
JP2008546558A (ja) | サーモグラフィに適する携帯型データ記憶媒体用受像層及び携帯型データ記憶媒体 | |
JP2000062360A (ja) | カード | |
JP3876107B2 (ja) | カード用シート | |
JP3961243B2 (ja) | カード用樹脂シート及びicカード | |
JP2001071669A (ja) | カード | |
JP2000246858A (ja) | カード | |
JP2003276120A (ja) | 情報記録媒体及びその製造方法 | |
JP4631155B2 (ja) | カード | |
JPH09175062A (ja) | プラスチックカード | |
JP4378795B2 (ja) | カード | |
JP2001080251A (ja) | カード用シートおよびこれを用いて製造されたカード | |
JP4026134B2 (ja) | プラスチックカード | |
JP4442094B2 (ja) | 情報記録媒体の製造方法 | |
JP2000238475A (ja) | プラスチックカード | |
JP2001180162A (ja) | カード | |
JP4032714B2 (ja) | カード | |
JP2000200329A (ja) | カ―ド | |
JP2010208281A (ja) | カード | |
JP3470056B2 (ja) | スクリーン印刷用シートおよびカード用コアシート | |
JP4258390B2 (ja) | 情報記録媒体 | |
JP2005081793A (ja) | リライトカード用基材およびリライトカード | |
JP2004206349A (ja) | 情報記録媒体及びその製造方法 | |
JP2003108954A (ja) | 情報記録媒体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070420 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070508 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20071002 |