JPH09175062A - プラスチックカード - Google Patents
プラスチックカードInfo
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- JPH09175062A JPH09175062A JP7340108A JP34010895A JPH09175062A JP H09175062 A JPH09175062 A JP H09175062A JP 7340108 A JP7340108 A JP 7340108A JP 34010895 A JP34010895 A JP 34010895A JP H09175062 A JPH09175062 A JP H09175062A
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Links
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Landscapes
- Holo Graphy (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Credit Cards Or The Like (AREA)
- Printing Methods (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 良好なエンボス加工を施せるプラスチックカ
ードを提供する。 【解決手段】 エンボスされることを前提としたプラス
チックカード10において、カード基材の引張強度を6
00kgf/cm2 以上で且つ破壊伸びを40%以下に
設定する。カード10に大きな反りがなく、また割れの
ない良好なエンボス加工を施すことができる。
ードを提供する。 【解決手段】 エンボスされることを前提としたプラス
チックカード10において、カード基材の引張強度を6
00kgf/cm2 以上で且つ破壊伸びを40%以下に
設定する。カード10に大きな反りがなく、また割れの
ない良好なエンボス加工を施すことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クレジットカード
やキャッシュカードを始めとして各種のカードに利用さ
れるプラスチックカードに関するものである。
やキャッシュカードを始めとして各種のカードに利用さ
れるプラスチックカードに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、この種のプラス
チックカードの基材としては塩ビが一般的に用いられて
いる。通常の塩ビは個人名や登録番号等のカード情報を
エンボス加工により浮き出し文字とすることができると
いう利点があるものの、耐熱性が悪く、例えば車中にて
高温に曝されたりするとエンボスがなくなるという欠点
がある。また、塩ビは燃焼時に塩素ガスが発生するため
環境的に問題があり、特にヨーロッパ等では脱塩ビの風
潮が高まっている。そこで、他の基材としてポリカーボ
ネート等が検討されてはいるが、この樹脂は耐熱性には
優れるものの、エンボス加工時に反ってしまうので使用
できない。
チックカードの基材としては塩ビが一般的に用いられて
いる。通常の塩ビは個人名や登録番号等のカード情報を
エンボス加工により浮き出し文字とすることができると
いう利点があるものの、耐熱性が悪く、例えば車中にて
高温に曝されたりするとエンボスがなくなるという欠点
がある。また、塩ビは燃焼時に塩素ガスが発生するため
環境的に問題があり、特にヨーロッパ等では脱塩ビの風
潮が高まっている。そこで、他の基材としてポリカーボ
ネート等が検討されてはいるが、この樹脂は耐熱性には
優れるものの、エンボス加工時に反ってしまうので使用
できない。
【0003】本発明は、上記のような問題点や事情に鑑
みてなされたものであり、その目的とするところは、良
好なエンボス加工を施せるプラスチックカードを提供す
ることにある。
みてなされたものであり、その目的とするところは、良
好なエンボス加工を施せるプラスチックカードを提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】種々の検討を行ったとこ
ろ、プラスチックカードのエンボス良否はその基材の引
張強度と破壊伸びが密接に関連していることを見いだ
し、本発明をなすに至ったものである。そして、本発明
は、エンボスされることを前提としたプラスチックカー
ドにおいて、カード基材の引張強度が600kgf/c
m2 以上で且つ破壊伸びが40%以下であることを特徴
としている。
ろ、プラスチックカードのエンボス良否はその基材の引
張強度と破壊伸びが密接に関連していることを見いだ
し、本発明をなすに至ったものである。そして、本発明
は、エンボスされることを前提としたプラスチックカー
ドにおいて、カード基材の引張強度が600kgf/c
m2 以上で且つ破壊伸びが40%以下であることを特徴
としている。
【0005】カード基材の材質を上記の値に調整するこ
とで良好なエンボスが可能なプラスチックカードを作製
することができる。それを実現するため、カード基材と
して次の何れかのものを使用し、その引張強度と破壊伸
びの値を上記の範囲に設定する。 (1)ポリカーボネートとポリスチレン、ポリカーボネ
ートとABS、等の高分子をブレンドしたポリマーアロ
イ (2)高分子の共重合体(ランダム、ブロック、グラフ
ト) (3)添加剤(タルク、炭酸カルシウム、マイカ等)を
添加したもの (4)異種のカード基材を貼り合わせたもの
とで良好なエンボスが可能なプラスチックカードを作製
することができる。それを実現するため、カード基材と
して次の何れかのものを使用し、その引張強度と破壊伸
びの値を上記の範囲に設定する。 (1)ポリカーボネートとポリスチレン、ポリカーボネ
ートとABS、等の高分子をブレンドしたポリマーアロ
イ (2)高分子の共重合体(ランダム、ブロック、グラフ
ト) (3)添加剤(タルク、炭酸カルシウム、マイカ等)を
添加したもの (4)異種のカード基材を貼り合わせたもの
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るプラスチック
カードの一例を示す断面図であり、このプラスチックカ
ード10では、同材質の乳白コアシート11を2枚挟み
込むように透明オーバーシート12が両側にそれぞれ積
層されている。なお、各乳白コアシート11の外面には
それぞれ印刷13が施されている。
カードの一例を示す断面図であり、このプラスチックカ
ード10では、同材質の乳白コアシート11を2枚挟み
込むように透明オーバーシート12が両側にそれぞれ積
層されている。なお、各乳白コアシート11の外面には
それぞれ印刷13が施されている。
【0007】上記構成のプラスチックカード10は、コ
アシート11とオーバーシート12の組み合わせにより
引張強度と破壊伸びを調整する。コアシート11は白色
を出すためにチタンホワイトなどの着色剤等を添加する
のが一般的である。また、オーバーシート12を通して
印刷13を見ることになるため、オーバーシート12に
は透明性が必要である。添加剤は一般に透明性を損なう
方向に進むが、コアシート11は乳白性を出すのに前記
のように添加剤が必要なため、他の添加物を添加しても
見栄えとしては問題がないことから、添加剤を添加する
のはコアシート11の方がよい。そして、その影響を強
く出すため、コアシート11の方を厚く設定する方がよ
い。またある程度厚くないと印刷もしにくい。
アシート11とオーバーシート12の組み合わせにより
引張強度と破壊伸びを調整する。コアシート11は白色
を出すためにチタンホワイトなどの着色剤等を添加する
のが一般的である。また、オーバーシート12を通して
印刷13を見ることになるため、オーバーシート12に
は透明性が必要である。添加剤は一般に透明性を損なう
方向に進むが、コアシート11は乳白性を出すのに前記
のように添加剤が必要なため、他の添加物を添加しても
見栄えとしては問題がないことから、添加剤を添加する
のはコアシート11の方がよい。そして、その影響を強
く出すため、コアシート11の方を厚く設定する方がよ
い。またある程度厚くないと印刷もしにくい。
【0008】コアシート11とオーバーシート12の材
料としては、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチ
ル、アクリロニトリル−スチレン共重合体、セルロース
プロピオネート、セルロースアセテートブチレート、ポ
リ塩化ビニル、ポリエステル、ABS等が使用できる。
料としては、ポリカーボネート、ポリメタクリル酸メチ
ル、アクリロニトリル−スチレン共重合体、セルロース
プロピオネート、セルロースアセテートブチレート、ポ
リ塩化ビニル、ポリエステル、ABS等が使用できる。
【0009】カード基材を作製するに際しては、コアシ
ート11とオーバーシート12を貼り合わせた状態で引
張強度と破壊伸びを設定すればよい。コアシート11と
オーバーシート12の材質は同じでも異なっていてもよ
い。したがって、ABSのコアシートにポリカーボネー
トのオーバーシートを積層してもよい。他にASのコア
シートにABSのオーバーシートを積層してもよい。一
般には、熱融着にてこれらを接着するが、溶融温度が高
い場合、積層するシートの間にヒートシール剤を塗布し
てもよい。その場合、ヒートシール剤を含めた形で物理
的強度を設定すればよい。
ート11とオーバーシート12を貼り合わせた状態で引
張強度と破壊伸びを設定すればよい。コアシート11と
オーバーシート12の材質は同じでも異なっていてもよ
い。したがって、ABSのコアシートにポリカーボネー
トのオーバーシートを積層してもよい。他にASのコア
シートにABSのオーバーシートを積層してもよい。一
般には、熱融着にてこれらを接着するが、溶融温度が高
い場合、積層するシートの間にヒートシール剤を塗布し
てもよい。その場合、ヒートシール剤を含めた形で物理
的強度を設定すればよい。
【0010】また、ポリマーアロイ化した材料をコアシ
ート11やオーバーシート12に用いてもよい。具体的
には、ポリカーボネートとポリスチレンを6対4の割合
でアロイ化したコアシートを用い、これにポリカーボネ
ートのオーバーシートを積層してもよい。他に、ポリカ
ーボネートとABSを50%ずつの割合でアロイ化した
コアシートを用い、これにABSのオーバーシートを積
層してもよい。
ート11やオーバーシート12に用いてもよい。具体的
には、ポリカーボネートとポリスチレンを6対4の割合
でアロイ化したコアシートを用い、これにポリカーボネ
ートのオーバーシートを積層してもよい。他に、ポリカ
ーボネートとABSを50%ずつの割合でアロイ化した
コアシートを用い、これにABSのオーバーシートを積
層してもよい。
【0011】また、前記したABSのように、共重合体
を採用してもよい。この場合、共重合体の形式として
は、ランダム、ブロック、グラフトのいずれの形態でも
よい。或いは、引張強度を上げ、破壊伸びを下げるよう
な添加剤を添加したコアシート、オーバーシートを使用
してもよい。前述のように、添加剤はコアシートに添加
することが好ましいが、透明性を損なわない限りにおい
てオーバーシートに添加してもよい。具体的にはタル
ク、炭酸カルシウム、マイカ等の添加物が考えられる
が、特にタルクの添加はエンボス適性には効果的であ
る。
を採用してもよい。この場合、共重合体の形式として
は、ランダム、ブロック、グラフトのいずれの形態でも
よい。或いは、引張強度を上げ、破壊伸びを下げるよう
な添加剤を添加したコアシート、オーバーシートを使用
してもよい。前述のように、添加剤はコアシートに添加
することが好ましいが、透明性を損なわない限りにおい
てオーバーシートに添加してもよい。具体的にはタル
ク、炭酸カルシウム、マイカ等の添加物が考えられる
が、特にタルクの添加はエンボス適性には効果的であ
る。
【0012】なお、コアシートの厚みは0.24〜0.
40mmの間で設定し、オーバーシートの厚みは0.0
3〜0.20mmの間で設定、コアシートとオーバーシ
ートを組み合わせて、JISまたはISO規格に適合す
るようにすればよい。
40mmの間で設定し、オーバーシートの厚みは0.0
3〜0.20mmの間で設定、コアシートとオーバーシ
ートを組み合わせて、JISまたはISO規格に適合す
るようにすればよい。
【0013】図2は本発明に係るプラスチックカードの
他の例を示す断面図であり、このプラスチックカード2
0では、2枚のコアシート21,22を接着層23にて
接着した構成になっている。
他の例を示す断面図であり、このプラスチックカード2
0では、2枚のコアシート21,22を接着層23にて
接着した構成になっている。
【0014】2枚のコアシート21,22に異なる材質
を採用した場合、熱融着法で接着するとカードが反るこ
とになるため、接着剤で積層する方が好ましい。具体的
には、ABSシートとポリカシートを貼り合わせる場合
がある。この場合、印刷は最外面にする。他に、図示し
てはいないが、コアシート21,22にそれぞれオーバ
ーシートを積層し、3層ずつのものを貼り合わせる方法
(オーバーシート/コアシート/オーバーシート/接着
剤/オーバーシート/コアシート/オーバーシート)を
採用してもよい。この方法の利点は印刷が最表面に出な
いため、耐磨耗性が良いということである。また、片面
だけにオーバーシートを積層し、2層ずつのものを接着
剤で積層する方法(オーバーシート/コアシート/接着
剤/コアシート/オーバーシート)もある。さらには、
接着剤で積層した後、オーバーシートを積層する方法
(オーバーシート/コア/接着剤コア/オーバーシー
ト)など、いろいろな場合が設定できる。いずれの場合
も、引張強度及び破壊伸びを考えて積層条件を設定すれ
ばよい。
を採用した場合、熱融着法で接着するとカードが反るこ
とになるため、接着剤で積層する方が好ましい。具体的
には、ABSシートとポリカシートを貼り合わせる場合
がある。この場合、印刷は最外面にする。他に、図示し
てはいないが、コアシート21,22にそれぞれオーバ
ーシートを積層し、3層ずつのものを貼り合わせる方法
(オーバーシート/コアシート/オーバーシート/接着
剤/オーバーシート/コアシート/オーバーシート)を
採用してもよい。この方法の利点は印刷が最表面に出な
いため、耐磨耗性が良いということである。また、片面
だけにオーバーシートを積層し、2層ずつのものを接着
剤で積層する方法(オーバーシート/コアシート/接着
剤/コアシート/オーバーシート)もある。さらには、
接着剤で積層した後、オーバーシートを積層する方法
(オーバーシート/コア/接着剤コア/オーバーシー
ト)など、いろいろな場合が設定できる。いずれの場合
も、引張強度及び破壊伸びを考えて積層条件を設定すれ
ばよい。
【0015】また、例えばカード基材の層構成がポリカ
/接着剤/塩ビの場合、ポリカの破壊伸びが100%な
のでこれにタルク等を加えてその破壊伸びを60%以下
にし、塩ビの破壊伸びの35%と調整することで、カー
ド基材全体としての破壊伸びを40%以下にすればよ
い。
/接着剤/塩ビの場合、ポリカの破壊伸びが100%な
のでこれにタルク等を加えてその破壊伸びを60%以下
にし、塩ビの破壊伸びの35%と調整することで、カー
ド基材全体としての破壊伸びを40%以下にすればよ
い。
【0016】以上、個人名や登録番号等のカード情報を
エンボスすることを前提とした2つのタイプのプラスチ
ックカードの例を挙げて本発明の実施形態を説明した
が、これらのプラスチックカードは用途に応じて種々の
付加機能を設けることが可能である。例えば、磁気スト
ライプを設けたり、ICモジュールを設けた形態として
もよい。磁気ストライプについては、必要に応じて両面
に設けてもよいし、片面に2本設けてもよい。また、昇
華転写方式や溶融転写方式等のプリンターを用いて画像
情報、文字情報、バーコード等を転写したり、或いはホ
ログラムを転写した形態にしてもよい。また、光カード
の層構成で引張強度、破壊伸びを規定してもよい。
エンボスすることを前提とした2つのタイプのプラスチ
ックカードの例を挙げて本発明の実施形態を説明した
が、これらのプラスチックカードは用途に応じて種々の
付加機能を設けることが可能である。例えば、磁気スト
ライプを設けたり、ICモジュールを設けた形態として
もよい。磁気ストライプについては、必要に応じて両面
に設けてもよいし、片面に2本設けてもよい。また、昇
華転写方式や溶融転写方式等のプリンターを用いて画像
情報、文字情報、バーコード等を転写したり、或いはホ
ログラムを転写した形態にしてもよい。また、光カード
の層構成で引張強度、破壊伸びを規定してもよい。
【0017】
【実施例】以下、比較例とともに実施例を挙げて説明す
る。
る。
【0018】(実施例1)厚さ0.27mmのABSか
らなるコアシート2枚の片面にそれぞれに印刷を行い、
予め片面にウレタン系ホットメルト接着剤を塗布してお
いた厚さ0.10mmのポリカーボネート製のオーバー
シート2枚により、接着剤が塗布された面をコアシート
面に当たるようにして挟み込み、熱融着にて接着した。
なお、オーバーシートには予め650エルステッドの磁
気ストライプを形成しておいた。そして所定のカードサ
イズに抜き加工を行った。
らなるコアシート2枚の片面にそれぞれに印刷を行い、
予め片面にウレタン系ホットメルト接着剤を塗布してお
いた厚さ0.10mmのポリカーボネート製のオーバー
シート2枚により、接着剤が塗布された面をコアシート
面に当たるようにして挟み込み、熱融着にて接着した。
なお、オーバーシートには予め650エルステッドの磁
気ストライプを形成しておいた。そして所定のカードサ
イズに抜き加工を行った。
【0019】(実施例2)ポリカーボネート60%、ポ
リスチレン40%の配合割合でポリマーアロイ化した厚
さ0.30mmのコアシート2枚の片面にそれぞれに印
刷を行い、厚さ0.10mmの塩ビ製オーバーシートで
コアシート2枚で挟み込み、熱融着にて接着した。な
お、オーバーシートには予め650エルステッドの磁気
ストライプを形成しておいた。そして所定のカードサイ
ズに抜き加工を行った。その後、昇華転写プリントにて
顔写真、名前等の文字情報、バーコードを形成した。ま
た、昇華転写プリント加工を行った逆面にホログラムを
転写した。
リスチレン40%の配合割合でポリマーアロイ化した厚
さ0.30mmのコアシート2枚の片面にそれぞれに印
刷を行い、厚さ0.10mmの塩ビ製オーバーシートで
コアシート2枚で挟み込み、熱融着にて接着した。な
お、オーバーシートには予め650エルステッドの磁気
ストライプを形成しておいた。そして所定のカードサイ
ズに抜き加工を行った。その後、昇華転写プリントにて
顔写真、名前等の文字情報、バーコードを形成した。ま
た、昇華転写プリント加工を行った逆面にホログラムを
転写した。
【0020】(実施例3)樹脂成分に対してタルクを2
0%添加した厚さ0.37mmのポリカーボネート性の
コアシート2枚の片面にそれぞれに印刷を行い、予め片
面にウレタン系ホットメルト接着剤を塗布しておいた厚
さ0.05mmのポリカーボネート製オーバーシート2
枚により、接着剤が塗布された面をコアシート面に当た
るようにして挟み込み、熱融着にて接着した。なお、オ
ーバーシートには予め650エルステッドの磁気ストラ
イプを形成しておいた。そして所定のカードサイズに抜
き加工を行った。さらにICモジュールをカードに埋め
込んだ。
0%添加した厚さ0.37mmのポリカーボネート性の
コアシート2枚の片面にそれぞれに印刷を行い、予め片
面にウレタン系ホットメルト接着剤を塗布しておいた厚
さ0.05mmのポリカーボネート製オーバーシート2
枚により、接着剤が塗布された面をコアシート面に当た
るようにして挟み込み、熱融着にて接着した。なお、オ
ーバーシートには予め650エルステッドの磁気ストラ
イプを形成しておいた。そして所定のカードサイズに抜
き加工を行った。さらにICモジュールをカードに埋め
込んだ。
【0021】(実施例4)片面に印刷加工を行った厚さ
0.40mmのポリカーボネートと、これと同様のAB
Sを反応性ホットメルトのウレタン系接着剤(厚さ0.
03mm)で貼り合わせた。そして所定のカードサイズ
に抜き加工を行った。
0.40mmのポリカーボネートと、これと同様のAB
Sを反応性ホットメルトのウレタン系接着剤(厚さ0.
03mm)で貼り合わせた。そして所定のカードサイズ
に抜き加工を行った。
【0022】(比較例1)厚さ0.27mmのポリカー
ボネートからなるコアシート2枚の片面にそれぞれ印刷
を行い、予め片面にウレタン系ホットメルト接着剤を塗
布しておいた厚さ0.10mmのポリカーボネート製オ
ーバーシート2枚により、接着剤が塗布された面をコア
シート面に当たるようにして挟み込み、熱融着にて接着
した。そして所定のカードサイズに抜き加工を行った。
ボネートからなるコアシート2枚の片面にそれぞれ印刷
を行い、予め片面にウレタン系ホットメルト接着剤を塗
布しておいた厚さ0.10mmのポリカーボネート製オ
ーバーシート2枚により、接着剤が塗布された面をコア
シート面に当たるようにして挟み込み、熱融着にて接着
した。そして所定のカードサイズに抜き加工を行った。
【0023】(比較例2)厚さ0.27mmのPMMA
からなるコアシート2枚の片面にそれぞれに印刷を行
い、予め片面にウレタン系ホットメルト接着剤を塗布し
ておいた厚さ0.10mmのポリカーボネート製オーバ
ーシート2枚により、接着剤が塗布された面をコアシー
ト面に当たるようにして挟み込み、PMMAの間に反応
性ホットメルトのウレタン系接着剤を0.03mmの厚
みで塗布し、カード全体を熱融着にて接着した。そして
所定のカードサイズに抜き加工した。
からなるコアシート2枚の片面にそれぞれに印刷を行
い、予め片面にウレタン系ホットメルト接着剤を塗布し
ておいた厚さ0.10mmのポリカーボネート製オーバ
ーシート2枚により、接着剤が塗布された面をコアシー
ト面に当たるようにして挟み込み、PMMAの間に反応
性ホットメルトのウレタン系接着剤を0.03mmの厚
みで塗布し、カード全体を熱融着にて接着した。そして
所定のカードサイズに抜き加工した。
【0024】上記の実施例と比較例にて作製した各サン
プルに対し、エンボス装置(データカード社製、DC−
4600)を使用してそれぞれ2行のエンボス加工を行
った。そして、エンボス加工後のカードの反り(mm)
を測定した。その結果は表1に示すようである。なお、
カード基材及びそれを構成する各シートの材質の評価は
「ASTM D638」の測定方法で行った。引張強度
及び破壊伸びの単位はそれぞれ「kgf/cm2 」、
「%」である。
プルに対し、エンボス装置(データカード社製、DC−
4600)を使用してそれぞれ2行のエンボス加工を行
った。そして、エンボス加工後のカードの反り(mm)
を測定した。その結果は表1に示すようである。なお、
カード基材及びそれを構成する各シートの材質の評価は
「ASTM D638」の測定方法で行った。引張強度
及び破壊伸びの単位はそれぞれ「kgf/cm2 」、
「%」である。
【0025】
【表1】
【0026】表1を見れば分かるように、カード基材全
体としての材質で見た場合、その引張強度が600kg
f/cm2 以上で且つ破壊伸びが40%以下のもの(実
施例1〜4)では反りが許容範囲(2mm)以内に収ま
ることが確認された。また、引張強度が600kgf/
cm2 以上でも、破壊伸びが40%を越えたもの(比較
例1)では許容範囲を越える反りを生じた。また、引張
強度が600kgf/cm2 に至らない上に破壊伸びが
40%を越えたもの(比較例2)ではカードに割れを生
じた。
体としての材質で見た場合、その引張強度が600kg
f/cm2 以上で且つ破壊伸びが40%以下のもの(実
施例1〜4)では反りが許容範囲(2mm)以内に収ま
ることが確認された。また、引張強度が600kgf/
cm2 以上でも、破壊伸びが40%を越えたもの(比較
例1)では許容範囲を越える反りを生じた。また、引張
強度が600kgf/cm2 に至らない上に破壊伸びが
40%を越えたもの(比較例2)ではカードに割れを生
じた。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプラスチ
ックカードは、そのカード基材に引張強度が600kg
f/cm2 以上で且つ破壊伸びが40%以下の材質のも
のを使用したことにより、カードに大きな反りがなく、
また割れのない良好なエンボス加工を施すことがでる。
ックカードは、そのカード基材に引張強度が600kg
f/cm2 以上で且つ破壊伸びが40%以下の材質のも
のを使用したことにより、カードに大きな反りがなく、
また割れのない良好なエンボス加工を施すことがでる。
【図1】本発明に係るプラスチックカードの一例を示す
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明に係るプラスチックカードの他の例を示
す断面図である。
す断面図である。
10 プラスチックカード 11 コアシート 12 オーバーシート 13 印刷 20 プラスチックカード 21,22 コアシート 23 接着層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41M 1/24 B41M 1/24 B42D 15/00 341 B42D 15/00 341B G03H 1/18 G03H 1/18 G06K 19/06 G06K 19/00 B 19/077 K C D A
Claims (8)
- 【請求項1】 エンボスされることを前提としたプラス
チックカードにおいて、カード基材の引張強度が600
kgf/cm2 以上で且つ破壊伸びが40%以下である
ことを特徴とするプラスチックカード。 - 【請求項2】 磁気ストライプを設けた請求項1に記載
のプラスチックカード。 - 【請求項3】 ICモジュールを設けた請求項1又は2
に記載のプラスチックカード。 - 【請求項4】 光記録部材を設けた請求項1〜3のいず
れかに記載のプラスチックカード。 - 【請求項5】 転写により画像情報を設けた請求項1〜
4のいずれかに記載のプラスチックカード。 - 【請求項6】 転写により文字情報を設けた請求項1〜
5のいずれかに記載のプラスチックカード。 - 【請求項7】 転写によりバーコードを設けた請求項1
〜6のいずれかに記載のプラスチックカード。 - 【請求項8】 転写によりホログラムを設けた請求項1
〜7のいずれかに記載のプラスチックカード。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7340108A JPH09175062A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | プラスチックカード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7340108A JPH09175062A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | プラスチックカード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09175062A true JPH09175062A (ja) | 1997-07-08 |
Family
ID=18333802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7340108A Pending JPH09175062A (ja) | 1995-12-27 | 1995-12-27 | プラスチックカード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09175062A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001129935A (ja) * | 1999-11-08 | 2001-05-15 | Dainippon Printing Co Ltd | カード用プラスチックシート基材およびプラスチックカード |
JP2002146305A (ja) * | 2000-11-10 | 2002-05-22 | Sumitomo Bakelite Co Ltd | 印刷カード用接着剤付きオーバーシート |
JP2003041111A (ja) * | 2001-07-31 | 2003-02-13 | Sumitomo Dow Ltd | プラスチックカードの表層フィルム用樹脂組成物 |
WO2003022574A1 (en) | 2001-09-05 | 2003-03-20 | Sony Corporation | Plastic card |
JP2004223929A (ja) * | 2003-01-24 | 2004-08-12 | Dainippon Printing Co Ltd | 情報記録媒体と情報記録媒体の層構成 |
JP2009040052A (ja) * | 2008-08-26 | 2009-02-26 | Mitsubishi Plastics Inc | カード用シートおよびこれを用いて製造されたカード |
-
1995
- 1995-12-27 JP JP7340108A patent/JPH09175062A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001129935A (ja) * | 1999-11-08 | 2001-05-15 | Dainippon Printing Co Ltd | カード用プラスチックシート基材およびプラスチックカード |
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US6848622B2 (en) * | 2001-09-05 | 2005-02-01 | Sony Corporation | Plastic card |
EP1426177A4 (en) * | 2001-09-05 | 2008-01-02 | Sony Corp | PLASTIC CARD |
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JP4489357B2 (ja) * | 2003-01-24 | 2010-06-23 | 大日本印刷株式会社 | 情報記録媒体と情報記録媒体の層構成 |
JP2009040052A (ja) * | 2008-08-26 | 2009-02-26 | Mitsubishi Plastics Inc | カード用シートおよびこれを用いて製造されたカード |
JP4574702B2 (ja) * | 2008-08-26 | 2010-11-04 | 三菱樹脂株式会社 | カード用シートを用いて製造されたカード |
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