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JP2000044824A - 色変換膜及び有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents

色変換膜及び有機エレクトロルミネッセンス素子

Info

Publication number
JP2000044824A
JP2000044824A JP10212618A JP21261898A JP2000044824A JP 2000044824 A JP2000044824 A JP 2000044824A JP 10212618 A JP10212618 A JP 10212618A JP 21261898 A JP21261898 A JP 21261898A JP 2000044824 A JP2000044824 A JP 2000044824A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
carbon atoms
unsubstituted
substituted
organic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10212618A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Nakanishi
功 中西
Shinichiro Hata
眞一郎 畑
Yoshiharu Iinuma
芳春 飯沼
Yoshio Hironaka
義雄 弘中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamada Chemical Co Ltd
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Yamada Chemical Co Ltd
Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamada Chemical Co Ltd, Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Yamada Chemical Co Ltd
Priority to JP10212618A priority Critical patent/JP2000044824A/ja
Publication of JP2000044824A publication Critical patent/JP2000044824A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機EL素子のような発光源と組み合わせる
ことにより青色光を高い変換効率で赤色光に変換しうる
色変換膜、及び高効率で赤色発光が可能な有機EL素子
を提供すること。 【解決手段】 立体障害基としてシクロアルキル基及び
/又はヘテロシクロ環を少なくとも一つ有するローダミ
ン系色素を分散した樹脂からなる色変換膜、並びに、有
機化合物層の少なくとも一層が、上記ローダミン系色素
を含有してなる有機EL素子である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、色変換膜及び有機
エレクトロルミネッセンス素子(以下、エレクトロルミ
ネッセンスを「EL」と略記する。)に関する。さらに
詳しくは、有機EL素子のような発光源と組み合わせる
ことにより青色光を高い変換効率で赤色光に変換しうる
色変換膜、及び高効率で赤色発光が可能な有機EL素子
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有機EL素子は完全固体素子であり、視
認性に優れ、軽量化・薄型化が図られ、数ボルトという
低電圧での駆動が可能であるため、ディスプレイへの展
開が期待でき、したがって、現在盛んに研究が行われて
いる。有機EL素子をディスプレイにする場合の最大の
課題は、フルカラー化の方法の開発である。このフルカ
ラーディスプレイの実現には、青・緑・赤色の三原色の
発光を二次元方向に微細に配列しなければならず、現在
以下のような方法が提案されている。 三色配列法 カラーフィルター法 色変換膜法
【0003】前記の方法は、三原色の発光源を使用し
た3画素で一つのカラー画素を構成する方法であるが、
有機EL素子は湿式のパターニングを行いにくいので、
高精細のディスプレイを作製しにくいという欠点があ
る。前記の方法は、白色光源を用い、カラーフィルタ
ーによって色変換を行わせ、三原色を得る方法である。
この方法は、パターニングは容易であるが、得られる各
色の輝度が白色光源輝度よりも著しく減るという欠点が
ある。また、前記の方法は、前記の方法と似ている
が、光源に青色光を用いているのが特徴である。この方
法は、光源である青色光によって励起された色素の蛍光
によって緑色・赤色を発光させるため、カラーフィルタ
ー法に比べ輝度の損失が少ないことが利点である。この
ような事情のもとで、本発明者らは、これまで色変換膜
法による有機EL素子のフルカラー化を検討してきた
が、青色から赤色への変換効率が低く、必ずしも充分に
満足しうるものではなかった。一方、有機EL素子にお
いて、高効率の赤色発光を行うことは極めて困難である
のが実状であり、したがって、高効率の赤色発光が可能
な有機EL素子の開発が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
状況下で、有機EL素子などの発光源と組み合わせるこ
とにより青色光を高い変換効率で赤色光に変換しうる色
変換膜、及び高効率で赤色発光が可能な有機EL素子を
提供することを目的とするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、前記目
的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、特定の立体
障害基を有するローダミン系色素は、色素の会合が抑制
され、濃度消光が抑えられることに着目し、このような
ローダミン系色素を分散した樹脂からなる色変換膜は高
い変換効率で青色光を赤色光に変換しうること、また、
有機化合物層の少なくとも一層に、上記ローダミン系色
素を含有する有機EL素子は、高効率で赤色発光が可能
であることを見出した。本発明は、かかる知見に基づい
て完成したものである。すなわち、本発明は、立体障害
基としてシクロアルキル基及び/又はヘテロシクロ環を
少なくとも一つ有するローダミン系色素を分散した樹脂
からなる色変換膜を提供するものである。また本発明
は、一対の電極と、それに挟持されてなる少なくとも有
機発光層を有する有機化合物層とから構成された有機E
L素子において、上記有機化合物層の少なくとも一層
が、立体障害基としてシクロアルキル基及び/又はヘテ
ロシクロ環を少なくとも一つ有するローダミン系色素を
含有することを特徴とする有機EL素子を提供するもの
である。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の色変換膜及び有機EL素
子において用いられるローダミン系色素は、立体障害基
としてシクロアルキル基及び/又はヘテロシクロ環を少
なくとも一つ有することが必要である。このような立体
障害基をもつローダミン系色素は、色素の会合が効果的
に抑制され、その結果色素の濃度消光が抑えられるた
め、色変換膜や有機EL素子に用いた場合に、本発明の
目的が達せられる。前記ローダミン系色素の中で、シク
ロアルキル基を少なくとも一つ有するものとしては、例
えば一般式(I)
【0007】
【化7】
【0008】で表される化合物を好ましく挙げることが
できる。この一般式(I)において、R1 〜R4 は、少
なくとも一つが無置換若しくは置換基を有する環炭素数
3〜12のシクロアルキル基で、残りが水素原子,炭素
数1〜32のアルキル基又は無置換若しくは置換基を有
する核炭素数6〜24のアリール基である。ここで、環
炭素数3〜12のシクロアルキル基の例としては、シク
ロプロピル基,シクロブチル基,シクロペンチル基,シ
クロヘキシル基,シクロヘプチル基,シクロオクチル
基,シクロドデシル基,アダマンチル基などが挙げられ
る。なお、このシクロアルキル基に導入されていてもよ
い置換基については後で説明する。また、炭素数1〜3
2のアルキル基は直鎖状,分岐状のいずれであってもよ
く、その例としては、メチル基,エチル基,n−プロピ
ル基,イソプロピル基,n−ブチル基,イソブチル基,
sec−ブチル基,tert−ブチル基,ペンチル基,
ヘキシル基,オクチル基,デシル基,ドデシル基,テト
ラデシル基,ヘキサデシル基,オクタデシル基,エイコ
シル基,ベヘニル基などが挙げられる。核炭素数6〜2
4のアリール基の例としてはフェニル基,ビフェニル
基,ナフチル基,アントラニル基,ターフェニル基,ピ
レニル基などが挙げられる。なお、このアリール基に導
入されていてもよい置換基については後で説明する。ま
た、R5 は水素原子,炭素数1〜32のアルキル基,無
置換若しくは置換基を有する環炭素数3〜12のシクロ
アルキル基,無置換若しくは置換基を有する核炭素数6
〜24のアリール基又はアラルキル基を示す。ここで、
炭素数1〜32のアルキル基,環炭素数3〜12のシク
ロアルキル基及び核炭素数6〜24のアリール基につい
ては、前記のとおりである。核炭素数6〜24のアラル
キル基の例としては、ベンジル基,フェネチル基,フェ
ニルプロピル基,ナフチルメチル基,フェニルベンジル
基などが挙げられる。
【0009】なお、−COOR5 が結合しているベンゼ
ン環には、置換基が導入されていてもよい。この置換基
及び前記のシクロアルキル基,アリール基,アラルキル
基に導入されていてもよい置換基としては、特に制限は
なく、例えば炭素数1〜32のアルキル基又はアルコキ
シ基,環炭素数3〜12のシクロアルキル基又はシクロ
アルコキシ基,核炭素数6〜24のアリール基又はアリ
ールオキシ基,ヒドロキシル基,アミノ基,アルキルア
ミノ基,ハロゲン基(F,Cl,Br,I),ニトロ
基,シアノ基,アルキルアミド基,アリールアミド基,
カルボキシル基,アリールエステル基,アルキルエステ
ル基,スルホン基などが挙げられる。さらに、A- はカ
ウンターイオンを示し、例えばハロゲンイオン,含ホウ
素錯体イオン,金属錯体イオン,過酸化物イオンなどが
挙げられる。具体例としてはF- ,Cl- ,Br- ,I
- ,BF4 - ,BPh4 - ,B(Ph−Cl)4 - ,B
(Ph−F)4 - ,ZnCl4 2- ,ClO4 -
【0010】
【化8】
【0011】で表されるアニオンなどを挙げることがで
きる。なお、Phはフェニル基を示す。一方、ヘテロシ
クロ環を少なくとも一つ有するローダミン系色素として
は、例えば一般式(II)
【0012】
【化9】
【0013】で表される化合物を好ましく挙げることが
できる。この一般式(II)において、R6 〜R9 は、R
6 とR7 及びR8 とR9 のうちの少なくとも一組が、炭
素数3〜9の飽和若しくは不飽和の連結基を介してたが
いに結合し、Nをヘテロ原子とするヘテロシクロ環を形
成しており、残りが水素原子、炭素数1〜32のアルキ
ル基,無置換若しくは置換基を有する環炭素数3〜12
のシクロアルキル基又は無置換若しくは置換基を有する
核炭素数6〜24のアリール基である。シクロヘテロ環
の形成に寄与する飽和若しくは不飽和の連結基として
は、例えば
【0014】
【化10】
【0015】で表される基が好ましく挙げられる。ま
た、R6 〜R9 のうちの残りの基、すなわち炭素数1〜
32のアルキル基,無置換若しくは置換基を有する環炭
素数3〜12のシクロアルキル基,無置換若しくは置換
基を有する核炭素数6〜24のアリール基については、
前記一般式(I)において説明したとおりである。R5
及びA- は前記一般式(I)の場合と同じであり、ま
た、−COOR5 が結合したベンゼン環には、置換基が
導入されていてもよい。さらに、各置換基としては、一
般式(I)において、置換基として例示したものと同じ
ものを挙げることができる。本発明で用いるローダミン
系色素は、このように、立体障害基として、少なくとも
一つのシクロアルキル基及び/又はヘテロシクロ環を有
することを特徴とするものである。色素は一般に、溶液
中や樹脂中に高濃度に分散すると色素分子同士で会合体
を形成し、蛍光性が著しく減少することが知られてい
る。この現象は濃度消光と呼ばれている。本発明は、ロ
ーダミン色素分子の中に、シクロアルキル基やヘテロシ
クロ環を導入することにより、その立体障害によって、
上記の好ましくない現象を抑えるものである。前記一般
式(I)及び(II)で表されるローダミン系色素の具体
例を以下に示す。なお、Me:メチル基,Et:エチル
基,t−Bu:tert−ブチル基,Ph:フェニル基
である。
【0016】
【化11】
【0017】
【化12】
【0018】
【化13】
【0019】
【化14】
【0020】
【化15】
【0021】本発明の色変換膜は、前記の本発明に係る
ローダミン系色素、例えば一般式(I),(II)で表さ
れる化合物を分散した樹脂からなるものであるが、所望
により、それ以外の色素を併用し、分散させてもよい。
本発明に係るローダミン系色素以外の色素としては、例
えばクマリン系色素,ペリレン系色素,フタロシアニン
系色素,スチルベン系色素,シアニン系色素,ポリフェ
ニレン系色素,他のローダミン系色素などが挙げられ
る。樹脂中の全色素含有量については特に制限はない
が、樹脂100重量部に対し、色素を0.01〜10重量
部の範囲で含有するのが望ましい。これらの色素を分散
する樹脂は、透明で(可視光領域の光の透過率が50%
以上)熱膨張率が小さいものが好ましく、色変換膜をパ
ターン加工し平面的に分離配置するためにはフォトリソ
グラフィー法が適用できる感光性樹脂が好ましい。この
ような条件を満足するものとしては、例えばアクリル酸
系、メタクリル酸系、ポリケイ皮酸ビニル系、環ゴム系
等の反応性ビニル基を有する光硬化型レジスト材料が挙
げられる。また印刷法を用いる場合は、透明な樹脂を用
いた印刷インキ(メジウム)が選ばれる。例えばポリ塩
化ビニル樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキ
ド樹脂、エポキシ樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステ
ル樹脂、マレイン酸樹脂、ポリアミド樹脂のオリゴマー
またはポリマー、ポリメチルメタクリレート、ポリアク
リレート、ポリカーボネート、ポリビニルアルコール、
ポリビニルピロリドン、ヒドロキシエチルセルロース、
カルボキシメチルセルロース等の透明樹脂を用いること
ができる。その他にも芳香族スルホンアミド樹脂、尿素
樹脂、ベンゾグアナミン樹脂等が挙げられる。
【0022】これらの樹脂の中で、尿素樹脂,ベンゾグ
アナミン樹脂及びメラミン樹脂が好ましい。なお、前記
樹脂は単独で用いてもよく、二種以上を組み合わせて用
いてもよい。本発明の色変換膜は前述の色素を樹脂中に
分散し、これを透光性基板上に製膜して形成するが、そ
の製膜方法は特に制限はない。具体的には、キャスト
法、スピンコート法,塗布法、蒸着法、電解法、印刷法
等が挙げられるが、一般的にはスピンコート法が好まし
い。前記方法により製膜される色変換膜の膜厚は、入射
光を所望の波長に変換するのに必要な膜厚を適宜選ぶ必
要があるが、1〜100μmの範囲が好ましい。さらに
好ましくは1〜20μmの範囲で選ばれる。
【0023】本発明の色変換膜を製膜する際に用いられ
る透光性基板としては、400〜700nmの可視光領
域の光の透過率が50%以上であり、平滑な基板である
ことが好ましい。具体的にはガラス基板やポリマー板が
挙げられる。ガラス板としては、特にソーダ石灰ガラ
ス、バリウム・ストロンチウム含有ガラス、鉛ガラス、
アルミノケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、バリウムホ
ウケイ酸ガラス、石英等が挙げられる。またポリマー板
としては、ポリカーボネート、アクリル樹脂、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエーテルサルファイド、ポリ
スルフォン等が挙げられる。
【0024】本発明の色変換膜は、発光源と組み合わせ
ることにより、該発光源の光を波長変換するのに好まし
く用いられ、その光源としては特に制限はなく、例えば
有機EL素子,LED(発光ダイオード),冷陰極管,
無機EL素子,蛍光灯,白熱灯,太陽光などが挙げられ
るが、これらの中で有機EL素子が好ましい。すなわ
ち、有機EL素子を用いたディスプレイのフルカラー化
に際して、本発明の色変換膜を用いるのが有利である。
本発明の色変換膜によって、発光源の色を波長変換する
場合、所望の波長によってはカラーフィルターを併設
し、色純度を調整してもよい。このようなカラーフィル
ターとしては、例えばペリレン系顔料、レーキ系顔料、
アゾ系顔料、キナクリドン系顔料、アントラキノン系顔
料、アントラセン系顔料、イソインドリン系顔料、イソ
インドリノン系顔料、フタロシアニン系顔料、トリフェ
ニルメタン系塩基性染料、インダンスロン系顔料、イン
ドフェノール系顔料、シアニン系顔料、ジオキサジン系
顔料等の単品、および少なくとも二種類以上の混合物か
らなる色素のみのもの、または色素をバインダー樹脂中
に溶解又は分散させた固体状態のものを挙げることがで
きる。本発明の色変換膜を用いる構成としては、次の例
が挙げられる。 (1) 光源/色変換膜 (2) 光源/透光性基板/色変換膜 (3) 光源/色変換膜/透光性基板 (4) 光源/透光性基板/色変換膜/透光性基板 (5) 光源/色変換膜/カラーフィルター (6) 光源/透光性基板/色変換膜/カラーフィルタ
ー (7) 光源/色変換膜/透光性基板/カラーフィルタ
ー (8) 光源/透光性基板/色変換膜/透光性基板/カ
ラーフィルター (9) 光源/透光性基板/色変換膜/カラーフィルタ
ー/透光性基板 (10) 光源/色変換膜/カラーフィルター/透光性基
【0025】上記構成のものを作製する場合、各構成要
素を順次積層してもよく、貼り合わせてもよい。また、
作製する場合、その順序については特に制限はなく、上
記構成において、左から右に作製してもよく、右から左
に作製してもよい。次に、本発明の有機EL素子につい
て説明する。本発明の有機EL素子は、一対の電極に狭
持された少なくとも有機発光層を有する有機化合物層の
少なくとも一層に、前述の本発明に係るローダミン系色
素を含有させたものである。該色素を含有する有機EL
素子を作製する場合、その構成,材料などは、特に制限
はなく、通常有機EL素子を作製する際の構成,材料な
どに従って作製すればよい。
【0026】本発明の有機EL素子の構成としては、例
えば 陽極/発光層/陰極 陽極/正孔注入層/発光層/陰極 陽極/発光層/電子注入層/陰極 陽極/正孔注入層/発光層/電子注入層/陰極 陽極/有機半導体層/発光層/陰極 陽極/有機半導体層/電子障壁層/発光層/陰極 陽極/有機半導体層/発光層/付着改善層/陰極 陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子注入
層/陰極 などが挙げられるが、これらの中で、通常の構成が好
ましく用いられる。本発明に係るローダミン系色素は、
これらの構成における有機化合物層の少なくとも一層に
含有されることが必要である。その含有量は、ローダミ
ン系色素が含有する層の有機化合物全量に基づき、0.0
1〜50モル%が好ましく、特に0.01〜10モル%が
好適である。
【0027】透光性基板:本発明の有機EL素子は、透
光性基板上に作製される。この透光性基板は、該有機E
L素子を支持する基板であって、400〜700mmの
可視光領域の光の透過率が50%以上で、表面が平滑な
基板であることが好ましい。具体的には、ガラス板、ポ
リマー板等が挙げられる。ガラス板としては、特にソー
ダ石灰ガラス、バリウム・ストロンチウム含有ガラス、
鉛ガラス、アルミノケイ酸ガラス、ホウケイ酸ガラス、
バリウムホウケイ酸ガラス、石英等が挙げられる。また
ポリマー板としては、ポリカーボネート、アクリル樹
脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルサルフ
ァイド、ポリサルフォン等を挙げることができる。
【0028】陽極:陽極としては、仕事関数の大きい
(4eV以上)金属、合金、電気伝導性化合物、または
これらの混合物を電極物質とするものが好ましく用いら
れる。このような電極物質の具体例としては、Au等の
金属、CuI、ITO(インジウムチンオキシド)、S
nO2 、ZnO等の導電性材料が挙げられる。そして、
陽極は、これらの電極物質を蒸着法やスパッタリング法
等の方法で薄膜を形成させることにより、作製すること
ができる。このようにして形成された陽極から発光層の
発光を取り出す場合、陽極の発光に対する透過率を10
%より大きくすることが好ましい。また同様に、陽極の
シート抵抗は、数百Ω/□以下が好ましい。そして、前
記性能を確保するためには、陽極の材料にもよるが、陽
極の膜厚としては、通常10nm〜1μm、好ましくは
10〜200nmの範囲で選択される。
【0029】発光層:有機EL素子の発光層は、以下の
機能を併せ持つものである。すなわち、 注入機能;電界印加時に陽極または正孔注入層より
正孔を注入することができ、陰極または電子注入層より
電子を注入することができる機能 輸送機能;注入した電荷(電子と正孔)を電界の力
で移動させる機能 発光機能;電子と正孔の再結合の場を提供し、これ
を発光につなげる機能がある。 ただし、正孔の注入され易さと電子の注入され易さに違
いがあってもよく、また正孔と電子の移動度で表される
輸送能に大小があってもよいが、いずれか一方の電荷を
移動することが好ましい。次に、有機EL素子の発光層
の発光材料は主に有機化合物であり、所望の色調により
使用される化合物は選択される。この観点から、具体的
に色調と化合物の関係を分類すると以下のようになる。
先ず、紫外域から紫色の発光を得る場合には、下記の一
般式で表される化合物が挙げられる。
【0030】
【化16】
【0031】この一般式において、Xは下記の基を示
す。
【0032】
【化17】
【0033】ここで、mは2〜5の整数である。またY
はフェニル基又はナフチル基を示す。上記X及びYで表
される基,すなわちフェニレン基,フェニル基,ナフチ
ル基は炭素数1〜4のアルキル基,アルコキシ基,水酸
基,スルホニル基,カルボニル基,アミノ基,ジメチル
アミノ基,ジフェニルアミノ基等が単独または複数置換
したものであってもよい。また、これらは互いに結合
し、飽和5員環、6員環を形成してもよい。またフェニ
ル基、フェニレン基、ナフチル基にパラ位で結合したも
のが透光性基板との結合性が良く、平滑な蒸着膜の形成
のために好ましい。具体的には以下の化合物である。特
に、p−クォーターフェニル誘導体、p−クインクフェ
ニル誘導体が好ましい。
【0034】
【化18】
【0035】次に、青色から緑色の発光を得るには、例
えばベンゾチアゾール系、ベンゾイミダゾール系、ベン
ゾオキサゾール系等の蛍光増白剤、金属キレート化オキ
シノイド化合物、スチリルベンゼン系化合物を挙げるこ
とができる。具体的に化合物名を示せば、例えば特開昭
59−194393号公報に開示されているものを挙げ
ることができる。更に、他の有用な化合物は、ケミスト
リー・オブ・シンセティック・ダイズ,1971,62
8〜637頁および640頁に列挙されている。前記キ
レート化オキシノイド化合物としては、例えば特開昭6
3−295695号公報に開示されているものを用いる
ことができる。その代表例としては、トリス(8−キノ
リノール)アルミニウム(以下Alqと略記する)等の
8−ヒドロキシキノリン系金属錯体やジリチウムエピン
トリジオン等を挙げることができる。また前記スチリル
ベンゼン系化合物としては、例えば欧州特許第0319
881号明細書や欧州特許第0373582号明細書に
開示されているものを用いることができる。
【0036】また、特開平2−252793号公報に開
示されているジスチリルピラジン誘導体も発光層の材料
として用いることができる。その他のものとして、例え
ば欧州特許第0387715号明細書に開示されている
ポリフェニル系化合物も発光層の材料として用いること
もできる。更に、上述した蛍光増白剤、金属キレート化
オキシノイド化合物及びスチリルベンゼン系化合物等以
外に、例えば12−フタロペリノン(J. Appl. P
hys.,第27巻,L713(1988年))、1,4
−ジフェニル−1,3−ブタジエン、1,1,4,4−
テトラフェニル−1,3−ブタジエン(以上Appl.
Phys. Lett.,第56巻,L799(1990
年))、ナフタルイミド誘導体(特開平2−30588
6号公報)、ペリレン誘導体(特開平2−189890
号公報)、オキサジアゾール誘導体(特開平2−216
791号公報、または第38回応用物理学関係連合講演
会で浜田らによって開示されたオキサジアゾール誘導
体)、アルダジン誘導体(特開平2−220393号公
報)、ピラジリン誘導体(特開平2−220394号公
報)、シクロペンタジエン誘導体(特開平2−2896
75号公報)、ピロロピロール誘導体(特開平2−29
6891号公報)、スチリルアミン誘導体(Appl.
Phys. Lett.,第56巻,L799(1990
年)、クマリン系化合物(特開平2−191694号公
報)、国際特許公報WO90/13148やAppl.
Phys. Lett.,vol58,18,P1982
(1991)に記載されているような高分子化合物等
も、発光層の材料として用いることができる。本発明で
は特に発光層の材料として、芳香族ジメチリディン系化
合物(欧州特許第0388768号明細書や特開平3−
231970号公報に開示のもの)を用いることが好ま
しい。具体例としては、4,4’−ビス(2,2−ジ−
t−ブチルフェニルビニル)ビフェニル、(以下、DT
BPBBiと略記する)、4,4’−ビス(2,2−ジ
フェニルビニル)ビフェニル(以下DPVBiと略記す
る)等、及びそれらの誘導体を挙げることができる。
【0037】更に、特開平5−258862号公報等に
記載されている一般式(Rs−Q) 2 −Al−O−Lで
表される化合物も挙げられる(上記式中、Lはフェニル
部分を含んでなる炭素原子6〜24個の炭化水素であ
り、O−Lはフェノラート配位子であり、Qは置換8−
キノリノラート配位子を表し、Rsはアルミニウム原子
に置換8−キノリノラート配位子が2個を上回り結合す
るのを立体的に妨害するように選ばれた8−キノリノラ
ート環置換基を表す)。具体的には、ビス(2−メチル
−8−キノリノラート)(パラ−フェニルフェノラー
ト)アルミニウム(III)(以下PC−7)、ビス
(2−メチル−8−キノリノラート)(1−ナフトラー
ト)アルミニウム(III)(以下PC−17)等が挙
げられる。
【0038】その他、特開平6−9953号公報等によ
るドーピングを用いた高効率の青色と緑色の混合発光を
得る方法が挙げられる。この場合、ホストとしては上記
に記載した発光材料、ドーパントとしては青色から緑色
までの強い蛍光色素、例えばクマリン系あるいは上記記
載のホストとして用いられているものと同様な蛍光色素
を挙げることができる。具体的にはホストとして、ジス
チリルアリーレン骨格の発光材料、特に好ましくはDP
VBi、ドーパントとしてはジフェニルアミノビニルア
リーレン、特に好ましくは、例えばN,N−ジフェニル
アミノビニルベンゼン(DPAVB)を挙げることがで
きる。白色の発光を得る発光層としては特に制限はない
が、例えば、下記のものを挙げることができる。 有機EL積層構造体の各層のエネルギー準位を規定
し、トンネル注入を利用して発光させるもの(欧州特許
第0390551号公報) と同じくトンネル注入を利用する素子で実施例と
して白色発光素子が記載されているもの(特開平3−2
30584号公報) 二層構造の発光層が記載されているもの(特開平2−
220390号公報および特開平2−216790号公
報) 発光層を複数に分割してそれぞれ発光波長の異なる
材料で構成されたもの(特開平4−51491号公報) 青色発光体(蛍光ピーク380〜480nm)と緑
色発光体(480〜580nm)とを積層させ、さらに
赤色蛍光体を含有させた構成のもの(特開平6−207
170号公報) 青色発光層が青色蛍光色素を含有し、緑色発光層が
赤色蛍光色素を含有した領域を有し、さらに緑色蛍光体
を含有する構成のもの(特開平7−142169号公
報) 中でも、前記の構成のものが好ましく用いられる。ま
た、赤色蛍光体としては、本発明に係るローダミン系色
素を用いることが好ましいが、それ以外のものも併用す
ることができる。本発明に係るローダミン系色素以外の
赤色蛍光体の例を以下に示す。
【0039】
【化19】
【0040】前記材料を用いて発光層を形成する方法と
しては、例えば蒸着法、スピンコート法、LB法等の公
知の方法を適用することができる。発光層は、特に分子
堆積膜であることが好ましい。この分子堆積膜とは、気
相状態の材料化合物から沈着され形成された薄膜や、溶
液状態または液相状態の材料化合物から固体化され形成
された膜のことであり、通常この分子堆積膜は、LB法
により形成された薄膜(分子累積膜)とは凝集構造、高
次構造の相違や、それに起因する機能的な相違により区
分することができる。また、特開昭57−51781号
公報に開示されているように、樹脂等の結着剤と材料化
合物とを溶剤に溶かして溶液とした後、これをスピンコ
ート法等により薄膜化することによっても、発光層を形
成することができる。このようにして形成される発光層
の膜厚については特に制限はなく、状況に応じて適宜選
択することができるが、通常5nm〜5μmの範囲が好
ましい。この発光層は、上述した材料の一種または二種
以上からなる一層で構成されてもよいし、または前記発
光層とは別種の化合物からなる発光層を積層したもので
あってもよい。
【0041】正孔注入層:次に、正孔注入層は必ずしも
本発明の素子に必要なものではないが、発光性能の向上
のために用いた方が好ましいものである。この正孔注入
層は、発光層への正孔注入を促進・容易にする層であっ
て、正孔移動度が大きく、イオン化エネルギーが通常
5.5eV以下と小さい。このような正孔注入層として
は、より低い電界強度で正孔を発光層に輸送する材料が
好ましく、さらに正孔の移動度が、例えば104 〜10
6 V/cmの電界印加時に、少なくとも10-6cm2
V・秒であれば好ましい。このような正孔注入材料につ
いては、前記の好ましい性質を有するものであれば特に
制限はなく、従来から、光導伝材料において正孔の電荷
輸送材料として慣用されているものや、EL素子の正孔
注入層に使用される公知のものの中から任意のものを選
択して用いることができる。
【0042】具体例として例えば、トリアゾール誘導体
(米国特許3,112,197号明細書等参照)、オキ
サジアゾール誘導体(米国特許3,189,447号明
細書等参照)、イミダゾール誘導体(特公昭37−16
096号公報等参照)、ポリアリールアルカン誘導体
(米国特許3,615,402号明細書、同第3,82
0,989号明細書、同第3,542,544号明細
書、特公昭45−555号公報、同51−10983号
公報、特開昭51−93224号公報、同55−171
05号公報、同56−4148号公報、同55−108
667号公報、同55−156953号公報、同56−
36656号公報等参照)、ピラゾリン誘導体およびピ
ラゾロン誘導体(米国特許第3,180,729号明細
書、同第4,278,746号明細書、特開昭55−8
8064号公報、同55−88065号公報、同49−
105537号公報、同55−51086号公報、同5
6−80051号公報、同56−88141号公報、同
57−45545号公報、同54−112637号公
報、同55−74546号公報等参照)、フェニレンジ
アミン誘導体(米国特許第3,615,404号明細
書、特公昭51−10105号公報、同46−3712
号公報、同47−25336号公報、特開昭54−53
435号公報、同54−110536号公報、同54−
119925号公報等参照)、アリールアミン誘導体
(米国特許第3,567,450号明細書、同第3,1
80,703号明細書、同第3,240,597号明細
書、同第3,658,520号明細書、同第4,23
2,103号明細書、同第4,175,961号明細
書、同第4,012,376号明細書、特公昭49−3
5702号公報、同39−27577号公報、特開昭5
5−144250号公報、同56−119132号公
報、同56−22437号公報、西独特許第1,11
0,518号明細書等参照)、アミノ置換カルコン誘導
体(米国特許第3,526,501号明細書等参照)、
オキサゾール誘導体(米国特許第3,257,203号
明細書等に開示のもの)、スチリルアントラセン誘導体
(特開昭56−46234号公報等参照)、フルオレノ
ン誘導体(特開昭54−110837号公報等参照)、
ヒドラゾン誘導体(米国特許第3,717,462号明
細書、特開昭54−59143号公報、同55−520
63号公報、同55−52064号公報、同55−46
760号公報、同55−85495号公報、同57−1
1350号公報、同57−148749号公報、特開平
2−311591号公報等参照)、スチルベン誘導体
(特開昭61−210363号公報、同第61−228
451号公報、同61−14642号公報、同61−7
2255号公報、同62−47646号公報、同62−
36674号公報、同62−10652号公報、同62
−30255号公報、同60−93455号公報、同6
0−94462号公報、同60−174749号公報、
同60−175052号公報等参照)、シラザン誘導体
(米国特許第4,950,950号明細書)、ポリシラ
ン系(特開平2−204996号公報)、アニリン系共
重合体(特開平2−282263号公報)、特開平1−
211399号公報に開示されている導電性高分子オリ
ゴマー(特にチオフェンオリゴマー)等を挙げることが
できる。
【0043】正孔注入層の材料としては上記のものを使
用することができるが、ポルフィリン化合物(特開昭6
3−2956965号公報等に開示のもの)、芳香族第
三級アミン化合物及びスチリルアミン化合物(米国特許
第4,127,412号明細書、特開昭53−2703
3号公報、同54−58445号公報、同54−149
634号公報、同54−64299号公報、同55−7
9450号公報、同55−144250号公報、同56
−119132号公報、同61−295558号公報、
同61−98353号公報、同63−295695号公
報等参照)、特に芳香族第三級アミン化合物を用いるこ
とが好ましい。また、米国特許第5,061,569号
に記載されている2個の縮合芳香族環を分子内に有す
る、例えば4,4’−ビス(N−(1−ナフチル)−N
−フェニルアミノ)ビフェニル(以下NPDと略記す
る)、また特開平4−308688号公報に記載されて
いるトリフェニルアミンユニットが、3つスターバース
ト型に連結された4,4’,4”−トリス(N−(3−
メチルフェニル)−N−フェニルアミノ)トリフェニル
アミン(以下MTDATAと略記する)等を挙げること
ができる。
【0044】また、発光層の材料として示した前述の芳
香族ジメチリディン系化合物の他、p型−Si、p型−
SiC等の無機化合物も正孔注入層の材料として使用す
ることができる。正孔注入層は上述した化合物を、例え
ば真空蒸着法、スピンコート法、キャスト法、LB法等
の公知の方法により薄膜化することにより、形成するこ
とができる。正孔注入層としての膜厚は特に制限はない
が、通常は5nm〜5μmである。この正孔注入層は、
上述した材料の一種または二種以上からなる一層で構成
されてもよいし、または前記正孔注入層とは別種の化合
物からなる正孔注入層を積層したものであってもよい。
また、有機半導体層は発光層への正孔注入または電子注
入を促進・容易にする層であって、10-10 S/cm以
上の導電率を有するものが好適である。このような有機
半導体層の材料としては、含チオフェンオリゴマーや特
開平8−193191号公報に開示してある含アリール
アミンオリゴマー等の導電性オリゴマー、含アリールア
ミンデンドリマー等の、導電性デンドリマー等を用いる
ことができる。
【0045】電子注入層:電子注入層は、発光層への電
子の注入を助ける層であって、電子移動度が大きく、ま
た付着改善層は、この電子注入層の中で特に陰極との付
着が良い材料からなる層である。電子注入層に用いられ
る材料としては、8−ヒドロキシキノリンまたはその誘
導体の金属錯体が好適である。上記8−ヒドロキシキノ
リンまたはその誘導体の金属錯体の具体例としては、オ
キシン(一般に8−キノリノールまたは8−ヒドロキシ
キノリン)のキレートを含む金属キレートオキシノイド
化合物が挙げられる。例えば発光材料の項で記載したA
lqを電子注入層として用いることができる。一方オキ
サジアゾール誘導体としては、以下の一般式で表される
電子伝達化合物が挙げられる。
【0046】
【化20】
【0047】(式中Ar1 、Ar2 、Ar3 、Ar5
Ar6 、Ar9 は、それぞれ置換または無置換のアリー
ル基を示し、それぞれ互いに同一であってもよく、異な
っていてもよい。また、Ar4 、Ar7 、Ar8 は、置
換または無置換のアリーレン基を示し、それぞれ同一で
あってもよく、異なっていてもよい。) ここでアリール基としてはフェニル基、ビフェニル基、
アントラニル基、ペリレニル基、ピレニル基が挙げられ
る。またアリーレン基としてはフェニレン基、ナフチレ
ン基、ビフェニレン基、アントラニレン基、ペリレニレ
ン基、ピレニレン基等、が挙げられる。また、置換基と
しては炭素数1〜10のアルキル基、炭素数1〜10の
アルコキシ基またはシアノ基等が挙げられる。この電子
伝達化合物は薄膜形成性のものが好ましい。上記電子伝
達化合物の具体例としては下記のものを挙げることがで
きる。
【0048】
【化21】
【0049】電子注入層は上述した化合物を、例えば真
空蒸着法、スピンコート法、キャスト法、LB法等の公
知の方法により薄膜化することにより、形成することが
できる。電子注入層としての膜厚は特に制限はないが、
通常は5nm〜5μmである。この電子注入層は、上述
した材料の一種または二種以上からなる一層で構成され
てもよいし、または前記電子注入層とは別種の化合物か
らなる電子注入層を積層したものであってもよい。
【0050】陰極:陰極としては仕事関数の小さい(4
eV以下)金属、合金、電気伝導性化合物及び、これら
の混合物を電極物質とするものが用いられる。このよう
な電極物質の具体例としては、ナトリウム、ナトリウム
−カリウム合金、マグネシウム、リチウム、マグネシウ
ム・銀合金、アルミニウム/酸化アルミニウム、アルミ
ニウム・リチウム合金、インジウム、希土類金属等が挙
げられる。この陰極は、これらの電極物質を蒸着やスパ
ッタリング等の方法により、薄膜を形成させることによ
り作製することができる。ここで発光層からの発光を陰
極から取り出す場合、陰極の発光に対する透過率は10
%より大きくすることが好ましい。また、陰極としての
シート抵抗は数百Ω/□以下が好ましく、膜厚は通常1
0nm〜1μm、更には50〜200nmが好ましい。
【0051】有機EL素子の作製例:以上、例示した材
料及び方法により陽極、発光層、必要に応じて正孔注入
層、および/または電子注入層を形成し、さらに陰極を
形成することにより有機EL素子を作製することができ
る。また、陰極から陽極へ、前記と逆の順序で有機EL
素子を作製することもできる。以下、透光性基板上に陽
極/正孔注入層/発光層/電子注入層/陰極が順次設け
られた構成の有機EL素子の作製例を示す。先ず、適当
な透光性基板上に蒸着やスパッタリング等の方法によ
り、陽極材料からなる薄膜を1μm以下、好ましくは1
0〜200nmの範囲の膜厚になるように形成して陽極
を作製する。次に、この陽極上に正孔注入層を設ける。
正孔注入層の形成は、前述した様に真空蒸着法、スピン
コート法、キャスト法、LB法等の方法により行うこと
ができるが、均質な膜が得られ易く、かつピンホールが
発生しにくい等の点から真空蒸着法により形成すること
が好ましい。真空蒸着法により正孔注入層を形成する場
合、その蒸着条件は使用する化合物(正孔注入層の材
料)、目的とする正孔注入層の結晶構造や再結合構造等
により異なるが、一般に蒸着源温度50〜450℃、真
空度10-7〜10-3torr、蒸着速度0.01〜50
nm/秒、基板温度−50〜300℃、膜厚5nm〜5
μmの範囲で適宜選択することが好ましい。
【0052】次に、正孔注入層上に発光層を設ける発光
層の形成も、所望の有機発光材料を用いて真空蒸着法、
スパッタリング、スピンコート法、キャスト法等の方法
により有機発光材料を薄膜化することにより形成できる
が、均質な膜が得られ易く、かつピンホールが発生しに
くい等の点から真空蒸着法により形成することが好まし
い。真空蒸着法により発光層を形成する場合、その蒸着
条件は使用する化合物により異なるが、一般的に正孔注
入層と同じような条件範囲の中から選択することができ
る。
【0053】次に、この発光層上に電子注入層を設け
る。正孔注入層、発光層と同様、均質な膜を得る必要か
ら真空蒸着法により形成することが好ましい。蒸着条件
は正孔注入層、発光層と同様の条件範囲から選択するこ
とができる。本発明の特徴である特定のローダミン系色
素は、いずれの層に含有させるかによっても異なるが、
真空蒸着法を用いる場合は他の材料との共蒸着をするこ
とができる。またスピンコート法を用いる場合は、他の
材料と混合することによって含有させることができる。
最後に陰極を積層して有機EL素子を得ることができ
る。陰極は金属から構成されるもので、蒸着法、スパッ
タリングを用いることができる。しかし、下地の有機物
層を製膜時の熱等の損傷から守るためには、真空蒸着法
が好ましい。有機EL素子の作製は、陽極の形成から陰
極の形成に至る間、外気に接触させることなく真空下で
順次積層して作製することが好ましい。なお、有機EL
素子に直流電圧を印加する場合、陽極を+、陰極を−の
極性にして5〜40Vの電圧を印加すると発光が観測で
きるが、逆の極性で電圧を印加しても電流は流れず、発
光は全く生じない。さらに、交流電圧を印加した場合に
は陽極が+、陰極が−の極性になった時のみ、均一な発
光が観測される。この印加する交流の波形は任意でよ
い。
【0054】
【実施例】次に、本発明を実施例によりさらに詳しく説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。 製造例1 Rh02(対称型)の製造 8−(N−シクロヘキシル−N−メチル)アミノフェノ
ール1重量部,2−〔2−ヒドロキシ−4−(N−シク
ロヘキシル−N−メチル)アミノベンゾイル〕安息香酸
2重量部及び98%硫酸8.5重量部の混合物を室温で1
7時間反応し、反応物を氷水70重量部に徐々に注加し
た。沈殿物を吸引濾過した後、ケーキを希苛性ソーダ水
溶液70重量部に溶解し、pH4.5に調整して再び濾過
し且つ乾燥させ粗製のローダミンを暗色固体2重量部
(収率90%)として得た。この粗ローダミンをメタノ
ール10重量部に溶解させたものに、40重量%塩酸0.
1重量部、ソジウムテトラフェニルボレート0.6重量部
のメタノール溶液を滴下し、室温で2.5時間に渡って攪
拌し、続いて水20重量部と混合した。沈殿したボロン
酸塩を濾別し乾燥させ暗赤色のRh02を1重量部(収
率78%)得た。 製造例2 Rh04(非対称型)の製造 3−(N−シクロヘキシル−N−メチル)アミノフェノ
ール1重量部,2−〔2−ヒドロキシ−4−ピロリジン
ベンゾイル〕安息香酸1.4重量部及び98%硫酸6.5重
量部の混合物を室温で24時間反応し、反応物を氷水4
4重量部に徐々に注加した。沈殿物を吸引濾過した後、
ケーキを希苛性ソーダ水溶液44重量部に溶解し、pH
6.7に調整して再び濾過し且つ乾燥させ粗製のローダミ
ンを暗色固体1.7重量部(収率80%)として得た。こ
の粗ローダミンをメタノール10重量部に溶解させたも
のに、40重量%塩酸0.2重量部、ソジウムテトラフェ
ニルボレート0.4重量部のメタノール溶液を滴下し、室
温で3時間に渡って攪拌し、続いて水20重量部と混合
した。沈殿したボロン酸塩を濾別し乾燥させ暗赤色のR
h04を0.7重量部(収率62%)得た。
【0055】製造例3 Rh08(エステル型)の製造 粗製のローダミン(Rh02の閉環体)1重量部を、1
−ヘキサノール6重量部中に溶解させ、80℃で塩化水
素を溶液中に2時間通気した。冷却後溶液を濃縮乾固
し、得られたタール状エステルをメタノール10重量部
中に溶解させ濃塩酸0.1重量部、ソジウムテトラフェニ
ルボレート0.6重量部のメタノール溶液を滴下し、室温
で1時間に渡って攪拌し、沈殿した染料を濾別し乾燥さ
せ暗赤色のRh08を1.1重量部(収率74%)得た。
【0056】実施例1 色変換膜の作製と評価 サンプル瓶に色素としてクマリン6(アルドリッチ
製)、ローダミン6G(東京化成製)、Rh01をそれ
ぞれ10mgずつ入れ、バインダー樹脂としてベンゾグ
アナミン樹脂(シンロイヒ社製)を1.5g入れた。これ
を1.5gのエチルセルソルブで溶解した。この溶液を市
販のスライドガラス上に数滴載せ、スピンコーターを用
いて700rpmの回転速度で20秒間スライドガラス
を回転させ製膜した。これを80℃のホットプレート上
で15分間乾燥させ、色変換膜(以下、RCCMと略記
する。)を作製した。作製した色変換膜の膜厚は表面粗
さ計(DEKTAK3030)を用いて測定した。有機
EL素子のガラス基板上に不活性液体フロリナート(ス
リーエム社製)を数滴塗布し、RCCMを有機EL素子
の基板上に貼り合わせた。有機EL素子を駆動して発光
させ、RCCMを透過して出力された青色光を色彩色差
計(ミノルタ製CS100)用いて測定(発光輝度およ
びCIE色度座標)を行った。その結果、膜厚23.5n
mで変換後の輝度は48cd/m2 、変換効率24%、
色度座標(0.60,0.36)であった。なお光源となる
有機EL素子の発光輝度およびCIE色度座標は200
cd/m2 (0.16,0.25)であった。
【0057】実施例2〜16 実施例1において、Rh01の代わりにRh02〜Rh
16を用いた以外は、実施例1と同様にして色変換膜を
作製し、200cd/m2 の青色有機EL素子光源(0.
16,0.24)を用いて評価した。結果を第1表に示
す。 実施例17〜20 実施例1においてRh01の代わりにRh17〜Rh2
0を用い、かつバインダー樹脂を1.5gから1.2gに変
えたこと以外は、実施例1と同様にして色変換膜を作製
し、評価した。結果を第1表に示す。 比較例1,2 実施例1においてRh01の代わりにローダミンB(ア
ルドリッチ製)を用いた以外は、実施例1と同様にして
色変換膜を作製し評価した。結果を第1表に示す。
【0058】
【表1】
【0059】以上の結果から分かるように、本発明の色
変換膜は、立体障害置換基により色素の濃度消光が抑制
されており、従来のローダミンB色素を用いた色変換膜
RCCMに比べて著しく高い色変換効率を有している。 実施例21 有機EL素子の作製 まず、ガラスに被膜されたインジウム・スズ酸化物の透
明性アノードを設けた。インジウム・スズ酸化物は約7
50オングストロームの厚さであり、ガラスは25mm
×75mm×1.1mmのサイズであった。これを真空蒸
着装置(日本真空技術(株)社製)に入れて、約10-6
torrに減圧した。これにMTDATAを600オン
グストロームの厚さで蒸着した。この際の蒸着速度は2
オングストローム/秒であった。次にNPDを200オ
ングストロームの厚さで蒸着した。この際の蒸着速度は
2オングストローム/秒であった。次いでAlqおよび
Rh01とを同時蒸着して400オングストロームの厚
さの発光層を形成した。この際のAlqの蒸着速度は5
0オングストローム/秒であり、Rh01の蒸着速度は
1オングストローム/秒であった。さらに上記Alqの
みを蒸着速度2オングストローム/秒で蒸着した。最後
にマグネシウムと銀とを同時蒸着することにより、陰極
を2000オングストロームの厚さで形成した。この際
のマグネシウムの蒸着速度は20オングストローム/秒
であり、銀の蒸着速度は1オングストローム/秒であっ
た。得られた素子に8Vの電圧を印加すると電流密度は
2.8mA/cm2 であり、輝度90cd/m2 の橙味赤
色発光が得られた。発光効率は1.2ルーメン/Wであっ
た。
【0060】MTDATA
【化22】
【0061】NPD
【化23】
【0062】Alq
【化24】
【0063】比較例3 実施例1において、Rh01の代わりに、Rh610を
用いた以外は、実施例1と同様にして、有機EL素子を
作製した。得られた素子に8Vの電圧を印加すると電流
密度は2.9mA/cm2 であり、輝度34cd/m2
赤色発光だった。発光効率は0.46ルーメン/Wであっ
た。
【0064】Rh610
【化25】
【0065】
【発明の効果】本発明の色変換膜及び有機EL素子に用
いられるローダミン系色素は、立体障害基として、シク
ロアルキル基やヘテロシクロ環を有することから、色素
の会合が抑制され、その結果濃度消光が抑えられる。し
たがって、このようなローダミン系色素を用いた本発明
の色変換膜は、例えば有機EL素子のような発光源と組
み合わせることにより、青色光を高い変換効率で赤色光
に変換することができる。また、上記ローダミン系色素
を、有機化合物層の少なくとも一層に含有させた本発明
の有機EL素子は、高効率で赤色発光が可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯沼 芳春 京都府京都市南区上鳥羽上調子町1番地1 (72)発明者 弘中 義雄 千葉県袖ケ浦市上泉1280番地 Fターム(参考) 3K007 AB03 AB04 BB00 BB06 CA01 CA02 CA05 CB01 DA00 DB03 EB00 FA01 4H056 BA02 BB05 BC01 BD01 BF26F BF27F BF33 BF38E FA05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立体障害基としてシクロアルキル基及び
    /又はヘテロシクロ環を少なくとも一つ有するローダミ
    ン系色素を分散した樹脂からなる色変換膜。
  2. 【請求項2】 シクロアルキル基を少なくとも一つ有す
    るローダミン系色素が、一般式(I) 【化1】 (式中、R1 〜R4 は、少なくとも一つが無置換若しく
    は置換基を有する環炭素数3〜12のシクロアルキル基
    で、残りが水素原子、炭素数1〜32のアルキル基又は
    無置換若しくは置換基を有する核炭素数6〜24のアリ
    ール基であり、R 5 は水素原子,炭素数1〜32のアル
    キル基,無置換若しくは置換基を有する環炭素数3〜1
    2のシクロアルキル基,無置換若しくは置換基を有する
    核炭素数6〜24のアリール基又はアラルキル基を示
    し、−COOR5 が結合しているベンゼン環には置換基
    が導入されていてもよく、A- はカウンターイオンを示
    す。)で表される化合物である請求項1記載の色変換
    膜。
  3. 【請求項3】 ヘテロシクロ環を少なくとも一つ有する
    ローダミン系色素が、一般式(II) 【化2】 (式中、R6 〜R9 は、R6 とR7 及びR8 とR9 のう
    ちの少なくとも一組が、炭素数3〜9の飽和若しくは不
    飽和の連結基を介してたがいに結合し、Nをヘテロ原子
    とするヘテロシクロ環を形成しており、残りが水素原
    子,炭素数1〜32のアルキル基,無置換若しくは置換
    基を有する環炭素数3〜12のシクロアルキル基又は無
    置換若しくは置換基を有する核炭素数6〜24のアリー
    ル基であり、R5 は水素原子,炭素数1〜32のアルキ
    ル基,無置換若しくは置換基を有する環炭素数3〜12
    のシクロアルキル基,無置換若しくは置換基を有する核
    炭素数6〜24のアリール基又はアラルキル基を示し、
    −COOR5 が結合しているベンゼン環には置換基が導
    入されていてもよく、A- はカウンターイオンを示
    す。)で表される化合物である請求項1記載の色変換
    膜。
  4. 【請求項4】 一般式(II)において、炭素数3〜9の飽
    和若しくは不飽和の連結基が、 【化3】 で表される基の中から選ばれたものである請求項3記載
    の色変換膜。
  5. 【請求項5】 樹脂が、尿素樹脂,ベンゾグアナミン樹
    脂及びメラミン樹脂の中から選ばれた少なくとも一種で
    ある請求項1記載の色変換膜。
  6. 【請求項6】 発光源と組み合わせることにより、該発
    光源の光を波長変換する請求項1記載の色変換膜。
  7. 【請求項7】 発光源が、有機エレクトロルミネッセン
    ス素子である請求項6記載の色変換膜。
  8. 【請求項8】 一対の電極と、それに挟持されてなる少
    なくとも有機発光層を有する有機化合物層とから構成さ
    れた有機エレクトロルミネッセンス素子において、上記
    有機化合物層の少なくとも一層が、立体障害基としてシ
    クロアルキル基及び/又はヘテロシクロ環を少なくとも
    一つ有するローダミン系色素を含有することを特徴とす
    る有機エレクトロルミネッセンス素子。
  9. 【請求項9】 シクロアルキル基を少なくとも一つ有す
    るローダミン系色素が、一般式(I) 【化4】 (式中、R1 〜R4 は、少なくとも一つが無置換若しく
    は置換基を有する環炭素数3〜12のシクロアルキル基
    で、残りが水素原子,炭素数1〜32のアルキル基又は
    無置換若しくは置換基を有する核炭素数6〜24のアリ
    ール基であり、R 5 は水素原子,炭素数1〜32のアル
    キル基,無置換若しくは置換基を有する環炭素数3〜1
    2のシクロアルキル基,無置換若しくは置換基を有する
    核炭素数6〜24のアリール基又はアラルキル基を示
    し、−COOR5 が結合しているベンゼン環には置換基
    が導入されていてもよく、A- はカウンターイオンを示
    す。)で表される化合物である請求項7記載の有機エレ
    クトロルミネッセンス素子。
  10. 【請求項10】 ヘテロシクロ環を少なくとも一つ有す
    るローダミン系色素が、一般式(II) 【化5】 (式中、R6 〜R9 は、R6 とR7 及びR8 とR9 のう
    ちの少なくとも一組が、炭素数3〜9の飽和若しくは不
    飽和の連結基を介してたがいに結合し、Nをヘテロ原子
    とするヘテロシクロ環を形成しており、残りが水素原
    子,炭素数1〜32のアルキル基,無置換若しくは置換
    基を有する環炭素数3〜12のシクロアルキル基又は無
    置換若しくは置換基を有する核炭素数6〜24のアリー
    ル基であり、R5 は水素原子,炭素数1〜32のアルキ
    ル基,無置換若しくは置換基を有する環炭素数3〜12
    のシクロアルキル基,無置換若しくは置換基を有する核
    炭素数6〜24のアリール基又はアラルキル基を示し、
    −COOR5 が結合しているベンゼン環には置換基が導
    入されていてもよく、A- はカウンターイオンを示
    す。)で表される化合物である請求項7記載の有機エレ
    クトロルミネッセンス素子。
  11. 【請求項11】 一般式(II)において、炭素数3〜9の
    飽和若しくは不飽和の連結基が、 【化6】 で表される基の中から選ばれたものである請求項7記載
    の有機エレクトロルミネッセンス素子。
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