暁千星
暁 千星(あかつき ちせい、9月14日[1] - )は、宝塚歌劇団星組に所属する男役。星組2番手スター[2]。
広島県福山市[3]、福山暁の星女子中学校出身[3]。身長173cm[1]。血液型A型[4]。愛称は「ARI」[3]。
来歴
[編集]2010年、宝塚音楽学校入学。
2012年、音楽学校卒業後、宝塚歌劇団に98期生として首席入団[5][6]。宙組公演「華やかなりし日々/クライマックス」で初舞台[7]。
2013年の阪急阪神初詣ポスターモデルに起用される[8][9]。同年、組まわりを経て月組に配属[5][7]。
ダイナミックなダンスと華やかなルックスで頭角を現し、2014年の「明日への指針」で新人公演初主演[7][10]。その後も4度に渡って新人公演主演を務める[10][11]。
2015年のバウ・ワークショップ「A-EN ARI VERSION」で、バウホール公演初主演[12][13][10]。
2017年の「Arkadia」でバウホール公演単独初主演[13][14]。
2022年の「ブエノスアイレスの風」(日本青年館・ドラマシティ公演)で、東上公演初主演[14]。同公演千秋楽翌日となる5月27日付で星組へと組替え[14]。
2023年の「1789」で、トップスター・礼真琴の突然の休演により、代役として主役ロナンに抜擢[15][16]。奇しくも自身が月組時代の新人公演で主演した役を演じることとなった[15][16]。続く博多座公演「ME AND MY GIRL」で、専科・水美舞斗と役替わりで主演を務める[17][16]。
2024年の「RRR×TAKA"R"AZUKA〜√Bheem〜/VIOLETOPIA」より星組新2番手に昇格[2]。続く「夜明けの光芒」(ドラマシティ・東京建物 Brillia HALL公演)で、2度目の東上公演主演[18][16]。
人物
[編集]5歳からバレエを習い始め、一時期は本気でバレリーナを目指していた[11]。しかし中学3年で172cmになってしまい、高身長を理由にその道を断念[11]。そんな時に出会った新たな夢が宝塚の男役だった[11]。
主な舞台
[編集]初舞台
[編集]組まわり
[編集]月組時代
[編集]- 2013年5月、『ME AND MY GIRL』(梅田芸術劇場)
- 2013年7 - 10月、『ルパン-ARSÈNE LUPIN-』 - 新人公演:ジュスタン・ガニマール(本役:星条海斗)『Fantastic Energy!』
- 2013年11 - 12月、『THE MERRY WIDOW』(ドラマシティ・日本青年館) - ニエグシュ
- 2014年1月、『風と共に去りぬ』(梅田芸術劇場) - 青年
- 2014年3 - 6月、『宝塚をどり』『明日への指針 -センチュリー号の航海日誌-』 - 水夫、新人公演:ジェイク(本役:龍真咲)『TAKARAZUKA 花詩集100!!』 - 新人公演:花の紳士A、黒の王子(本役:珠城りょう)/蘭の男A(本役:鳳月杏)/バラの歌手 新人公演初主演[6][13]
- 2014年7 - 8月、『THE KINGDOM』(日本青年館・ドラマシティ) - アレクセイ
- 2014年9 - 12月、『PUCK(パック)』 - 新人公演:ボビー(本役:珠城りょう)『CRYSTAL TAKARAZUKA-イメージの結晶-』
- 2015年2 - 3月、『風と共に去りぬ』(中日劇場) - チャーリー
- 2015年4 - 7月、『1789-バスティーユの恋人たち-』 - ハンス・アクセル・フォン・フェルゼン伯爵、新人公演:ロナン・マズリエ(本役:龍真咲) 新人公演主演[19]
- 2015年9月、『A-EN(エイエン) ARI VERSION』(バウホール) - アリエル・スターレット バウWS主演[12][10]
- 2015年11 - 2016年2月、『舞音-MANON-』 - トゥアン、新人公演:ファン・チ・クオン(本役:珠城りょう)『GOLDEN JAZZ』[6]
- 2016年3 - 4月、『激情』 - エスカミリオ『Apasionado(アパショナード)!!III』(全国ツアー)
- 2016年6 - 9月、『NOBUNAGA〈信長〉-下天の夢-』 - 佐脇良之、新人公演:織田信長(本役:龍真咲)『Forever LOVE!!』 新人公演主演[6][10]
- 2016年10月、『FALSTAFF』(バウホール) - ロミオ/ハリー王子
- 2016年10 - 11月、『Bow Singing Workshop〜月〜』(バウホール)
- 2017年1 - 3月、『グランドホテル』 - ラファエラ・オッタニオ[注釈 1]/エリック・リトナウアー[注釈 1]、新人公演:ドアマン『カルーセル輪舞曲(ロンド)』[13]
- 2017年5月、『長崎しぐれ坂』 - らしゃ『カルーセル輪舞曲(ロンド)』(博多座)
- 2017年7 - 10月、『All for One』 - ポルトス、新人公演:マザラン(本役:一樹千尋)[13]
- 2017年12月、『Arkadia-アルカディア-』(バウホール) - ミネット バウ主演[13][10]
- 2018年2 - 5月、『カンパニー-努力(レッスン)、情熱(パッション)、そして仲間たち(カンパニー)-』 - 長谷山蒼太、新人公演:脇坂英一(本役:光月るう)『BADDY(バッディ)-悪党(ヤツ)は月からやって来る-』 - 王子
- 2018年6 - 7月、『THE LAST PARTY〜S. Fitzgerald’s last day〜』(日本青年館・ドラマシティ) - AKATSUKI/アーネスト・ヘミングウェイ
- 2018年8 - 11月、『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』 - ルドルフ[注釈 2]/エルマー・バチャニー[注釈 3]、新人公演:トート(本役:珠城りょう) 新人公演主演[20][10][11]
- 2019年1月、『ON THE TOWN(オン・ザ・タウン)』(東京国際フォーラム) - チップ
- 2019年3 - 6月、『夢現無双』 - 吉岡清十郎『クルンテープ 天使の都』[11]
- 2019年7 - 8月、『ON THE TOWN(オン・ザ・タウン)』(梅田芸術劇場) - チップ[11]
- 2019年10 - 12月、『I AM FROM AUSTRIA-故郷(ふるさと)は甘き調(しら)べ-』 - パブロ・ガルシア
- 2020年2月、『出島小宇宙戦争』(ドラマシティ・東京建物 Brillia HALL) - リンゾウ
- 2020年9 - 2021年1月、『WELCOME TO TAKARAZUKA-雪と月と花と-』『ピガール狂騒曲』 - レオ[3]
- 2021年2月、『ダル・レークの恋』(TBS赤坂ACTシアターのみ) - ペペル/ヒンドゥーの神[3]
- 2021年5 - 8月、『桜嵐記(おうらんき)』 - 後村上天皇『Dream Chaser』
- 2021年10 - 11月、『川霧の橋』 - 清吉『Dream Chaser-新たな夢へ-』(博多座)
- 2022年1 - 3月、『今夜、ロマンス劇場で』 - 大蛇丸『FULL SWING!』
- 2022年5月、『ブエノスアイレスの風』(日本青年館・ドラマシティ) - ニコラス・デ・ロサス 東上初主演[14]
星組時代
[編集]- 2022年9月、『モンテ・クリスト伯』 - ベルツッチオ『Gran Cantante(グラン カンタンテ)!!』(全国ツアー) 初エトワール[21]
- 2022年11 - 2023年2月、『ディミトリ〜曙光に散る、紫の花〜』 - アヴァク・ザカリアン『JAGUAR BEAT-ジャガービート-』[22]
- 2023年3 - 4月、『Le Rouge et le Noir〜赤と黒〜』(ドラマシティ・日本青年館) - ジェロニモ[23]
- 2023年6 - 8月、『1789-バスティーユの恋人たち-』 - カミーユ・デムーラン/代役:ロナン・マズリエ(本役:礼真琴)[注釈 4][15][24]
- 2023年10 - 11月、『ME AND MY GIRL』(博多座) - ジョン・トレメイン卿[注釈 5]/ウイリアム・スナイブスン[注釈 5] 主演[17]
- 2024年1 - 4月、『RRR×TAKA"R"AZUKA〜√Bheem〜(アールアールアール バイ タカラヅカ〜ルートビーム〜)』 - A・ラーマ・ラージュ『VIOLETOPIA(ヴィオレトピア)』[25][2]
- 2024年6月、『夜明けの光芒』(ドラマシティ・東京建物 Brillia HALL) 東上主演[18][16]
- 2024年8 - 12月、『記憶にございません!』 - 井坂『Tiara Azul-Destino-(ティアラ・アスール ディスティーノ)』[26]
- 2025年1月、『ANTHEM-アンセム-』(日本武道館)
出演イベント
[編集]- 2015年12月、タカラヅカスペシャル2015『New Century,Next Dream』
- 2016年12月、タカラヅカスペシャル2016『Music Succession to Next』
- 2017年10月、第54回『宝塚舞踊会』[27]
- 2017年12月、タカラヅカスペシャル2017『ジュテーム・レビュー-モン・パリ誕生90周年-』
- 2018年12月、タカラヅカスペシャル2018『Say! Hey! Show Up!!』
- 2019年1月、『演劇人祭』[注釈 6][28]
- 2021年3月、美園さくらミュージック・サロン『FROM SAKURA』[29]
広告
[編集]受賞歴
[編集]- 2015年、『阪急すみれ会パンジー賞』 - 新人賞[31]
- 2018年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2017年度新人賞[32]
- 2023年、『宝塚歌劇団年度賞』 - 2022年度努力賞[33]
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ a b 『宝塚おとめ 2024年度版』 宝塚クリエイティブアーツ、2024年、104頁。ISBN 978-4-86649-258-2。
- ^ a b c 【宝塚】星組トップ礼真琴、休養から復活 4カ月ぶり舞台で暁千星と“激ムズ”インドダンスも 日刊スポーツ。
- ^ a b c d e <華宝塚>「濃い男役」に一直線 暁千星(月組) 東京新聞。
- ^ 『To The Future/宝塚GRAPH 2014年1月号』 阪急コミュニケーションズ、2013年、105頁。
- ^ a b 100年史(人物) 2014, p. 124.
- ^ a b c d 村上久美子 (2016年7月21日). “男らしさを意識し、ひげの信長に「挑戦」/暁千星”. 日刊スポーツ 2019年12月7日閲覧。
- ^ a b c 村上久美子 (2015年4月16日). “新人公演の主演2人にスポット”. 日刊スポーツ 2019年12月7日閲覧。
- ^ a b 100年史(人物) 2014, p. 77.
- ^ a b “50年のあゆみ - 年の初めを飾るTOKK年始号 表紙特集”. 阪急阪神マーケティングソリューションズ. 2022年3月25日閲覧。
- ^ a b c d e f g 村上久美子 (2018年8月23日). “最後の新人公演で主演「青春が終わる感じ」/暁千星”. 日刊スポーツ 2019年12月7日閲覧。
- ^ a b c d e f g “「入団8年目。新たなステージの幕開けの予感がしています」月組 暁千星さん”. Marisol. 2019年10月19日閲覧。
- ^ a b “元南海山内氏次女・暁千星、宝塚初主演”. デイリースポーツ. (2015年9月15日) 2019年12月7日閲覧。
- ^ a b c d e f g 村上久美子 (2017年11月23日). “バウ単独初主演 南海投手父の背に自ら重ね/暁千星”. 日刊スポーツ 2019年12月7日閲覧。
- ^ a b c d 月組の人気スター暁千星、4年半ぶり主演作初日 関西へ“凱旋”公演で華麗かつ妖艶な踊り披露 日刊スポーツ。
- ^ a b c 【宝塚】星組トップ礼真琴が当面休養 東京宝塚劇場公演は15日から中止、代演で19日から再開 日刊スポーツ。
- ^ a b c d e 【宝塚】星組人気スター暁千星 鍛冶屋から英国紳士へ“成長”東上主演作「夜明けの光芒」開幕 日刊スポーツ。
- ^ a b 【宝塚】傑作コメディー「ME AND MY GIRL」開幕 水美舞斗と星組・暁千星が主演役代わり 日刊スポーツ。
- ^ a b 星組「夜明けの光芒」大阪公演が開幕 暁千星が「大いなる遺産」の宝塚歌劇34年ぶり上演に挑戦 スポーツ報知。
- ^ “月組期待の暁千星、新人公演で主演”. デイリースポーツ. (2015年5月12日) 2019年12月7日閲覧。
- ^ “宝塚月組新人公演「エリザベート」主演の暁千星「独特の空気感でした」”. デイリースポーツ. 2018年9月11日閲覧。
- ^ 宝塚星組の3年ぶり全国ツアー開幕!組替えの暁千星お披露目に礼真琴「ありちゃんのパワーももらって」 スポーツ報知。
- ^ 星組生・暁千星が大劇場でお披露目!トップスター・礼真琴「先陣を切って踊ってくれる姿は頼もしい」 スポーツ報知。
- ^ 宝塚 星組トップ礼真琴 フレンチミュージカル「赤と黒」日本初演 見事な歌とダンスで魅了 デイリースポーツ。
- ^ 休演中の礼真琴、あす24日から公演復帰「喜びと責任を感じております」 宝塚歌劇団が報告 ORICON NEWS。
- ^ 宝塚歌劇星組トップ・礼真琴「RRR」開幕 キレッキレのダンス「ナートゥ」で復活アピール スポーツ報知。
- ^ 宝塚 星組「記憶にございません!」礼真琴主演で三谷幸喜作品を舞台化「星組らしい作品」 デイリースポーツ。
- ^ 第54回「宝塚舞踊会」('17年・宝塚) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ 5年に1度の「演劇人祭」劇団新派、宝塚歌劇、坂東玉三郎らが祝賀芸能を披露 ステージナタリー。
- ^ 美園さくらミュージック・サロン「FROM SAKURA」('21年・宝塚ホテル) タカラヅカ・スカイ・ステージ。
- ^ 宝塚歌劇団 星組「暁 千星(あかつき ちせい)」さんを新たなイメージキャラクターとして起用 岩谷産業株式会社。
- ^ 『2015年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2016年、85頁。ISBN 978-4-908135-68-2。
- ^ 『2018年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2019年、87頁。ISBN 978-4-86649-090-8。
- ^ 『2023年宝塚 Stage Album』 宝塚クリエイティブアーツ、2024年、83頁。ISBN 978-4-86649-259-9。
参考文献
[編集]- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(舞台編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14600-3。
- 監修・著作権者:小林公一『宝塚歌劇100年史 虹の橋 渡りつづけて(人物編)』阪急コミュニケーションズ、2014年4月1日。ISBN 978-4-484-14601-0。