JPWO2002052724A1 - マルチプレクサ - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、携帯電話システムの携帯端末機などの移動体通信機器に用いられるマルチプレクサに関するものである。
背景技術
近年の携帯電話システムの普及はめざましいものがあり、該携帯電話システムに使用される携帯端末機の機能の向上が計られている。その1つとして、1つの携帯端末機で2つの周波数帯域での通話を可能とするデュアルバンド携帯端末機を用いた携帯電話システムの提案がなされている。さらに、GPS(Global Positioning System)による位置特定、BT(Blue Tooth)機能の付加等による多機能携帯端末機を用いた携帯電話システムの提案がなされている。この多機能携帯電話システムを構成するためには、その4つの周波数帯域を選択する機能が必要になる。しかも、この様な機能を実現するために携帯端末機に使用されるマルチプレクサとして、小型のものが要求される。4つの周波数帯域の分波は、3つのダイプレクサを縦続接続することで実現できる。このような従来の分波回路素子のブロック図を図17に示す。
図17の分波回路素子では、それぞれがローパスフィルタ(LPF)とハイパスフィルタ(HPF)とからなる3つの分波回路が図のように直列に接続されている。各分波回路の通過周波数帯域は互いに異なり、例えば、4つの周波数帯域のそれぞれに含まれる周波数成分(以下、周波数成分とは、その周波数帯域内のキャリヤーと信号をいう。)f1〜f4(ただし、f1の周波数帯域<f2の周波数帯域<f3の周波数帯域<f4の周波数帯域とする)が一段目の分波回路に入力されると、ここでは、ローパスフィルタ側の出力ポートから周波数成分f1が出力され、残りの周波数成分f2〜f4はハイパスフィルタ回路側の出力ポートから出力される。周波数成分f2〜f4は2段目の分波回路に入力され、ここでは、ローパスフィルタ側の出力ポートから周波数成分f2が出力され、残りの周波数成分f3とf4はハイパスフィルタ側の出力ポートから出力される。周波数成分f3とf4は3段目の分波回路に入力され、ここでは、ローパスフィルタ側の出力ポートから周波数成分f3が出力され、ハイパスフィルタ側の出力ポートから周波数成分f4が出力される。
しかしながら、上記のような3つの分波回路を縦続接続した分波回路においては、上記のように4つの周波数帯域を分波することは可能であるが、以下の様ないくつか問題がある。
まず、周波数成分f3やf4は、3つの分波回路を通過することとなり、信号の挿入損失が大きくなるという問題がある。特に、GPSなどのように微弱な電波を扱う場合は、挿入損失をなるべく少なくする必要があるので、挿入損失が大きくなることは重大な問題である。また、単に、通常の個別の分波素子を3個用いてこれらを接続した場合には、素子寸法が大きくなり小型化の障害となる。さらに、複数の周波数帯域が接近していると、各周波数成分を十分に分離できないという問題がある。
発明の開示
本発明は、上記のことに鑑みて、さらに小型化が可能で、また挿入損失の低減が可能で、アイソレーション特性をより向上させることが可能な、小型で高性能なマルチプレクサを提供することを目的とする。
本発明によれば、上記目的を達成するものとして、
互いに異なる第1の周波数成分f1、第2の周波数成分f2、第3の周波数成分f3及び第4の周波数成分f4(ここで、f1<f2<f3<f4)を含む周波数帯域をf1及びf2を含み且つf3及びf4を実質上含まない周波数帯域とf3及びf4を含み且つf1及びf2を実質上含まない周波数帯域とに分波する第1の分波回路と、該第1の分波回路での分波により得られるf1及びf2を含む周波数帯域をf1を含み且つf2〜f4を実質上含まない周波数帯域とf2を含み且つf1、f3及びf4を実質上含まない周波数帯域とに分波する第2の分波回路と、前記第1の分波回路での分波により得られるf3及びf4を含む周波数帯域をf3を含み且つf1、f2及びf4を実質上含まない周波数帯域とf4を含み且つf1〜f3を実質上含まない周波数帯域とに分波する第3の分波回路とからなるマルチプレクサであって、
前記第2の分波回路は、前記f2を含み且つf1、f3及びf4を実質上含まない周波数帯域を通過帯域とするフィルタとしてローパスフィルタとバンドエリミネーションフィルタとの組み合わせフィルタ或はバンドパスフィルタを備えており、前記第3の分波回路は、前記f3を含み且つf1、f2及びf4を実質上含まない周波数帯域を通過帯域とするフィルタとしてハイパスフィルタとバンドエリミネーションフィルタとの組み合わせフィルタ或はバンドパスフィルタを備えていることを特徴とするマルチプレクサ、
が提供される。
なお、本発明において、周波数成分を「実質上含まない」とは、分波の目的の達成という観点から当該周波数成分が所要程度に減衰されることを意味するものであり、必ずしも完全に除外されることを意味するものではない。
本発明の一態様においては、前記第1の分波回路は、前記f1及びf2を含み且つf3及びf4を実質上含まない周波数帯域を通過帯域とするフィルタとしてローパスフィルタを備えており、前記f3及びf4を含み且つf1及びf2を実質上含まない周波数帯域を通過帯域とするフィルタとしてハイパスフィルタを備えている。本発明の一態様においては、前記第2の分波回路は前記f1を含み且つf2〜f4を実質上含まない周波数帯域を通過帯域とするフィルタとしてローパスフィルタを備えており、前記第3の分波回路は前記f4を含み且つf1〜f3を実質上含まない周波数帯域を通過帯域とするフィルタとしてハイパスフィルタを備えている。
また、本発明の一態様においては、前記マルチプレクサは積層構造体の形態をなしており、該積層構造体は複数の絶縁層と該絶縁層の間に配置されたパターン状導電層とを含んで構成されており、前記第1の分波回路、前記第2の分波回路及び前記第3の分波回路はいずれもインダクタンス成分及びコンデンサ成分を含んでおり、これらインダクタンス成分及びコンデンサ成分は前記パターン状導体層を用いて形成されている。前記絶縁層は例えばセラミックからなり、前記パターン状導体層は例えば金属からなる。
本発明のマルチプレクサは、3つの分波回路を組み合わせており、互いに異なる4つの周波数帯域のそれぞれに属する周波数成分f1〜f4(ただし、f1<f2<f3<f4)の入力に対し、第1の分波回路でf1とf2の低周波成分とf3とf4の高周波成分とに分け、第1の分波回路から出力される低周波成分f1とf2を第2の分波回路で周波数成分f1と周波数成分f2とに分け、また、第1の分波回路から出力される高周波成分f3とf4を第3の分波回路で周波数成分f3と周波数成分f4とに分けるようにしている。この構造により、縦続接続される分波回路の段数を2段に減らすことができ、挿入損失の低減が実現できる。さらに、第1の分波回路は、ローパスフィルタとハイパスフィルタとからなるものとすることができ、第2の分波回路は、周波数成分f1を通過させるローパスフィルタと、周波数成分f2を取り出すためにローパスフィルタとバンドエリミネーションフィルタとの組み合わせフィルタとからなるものとすることができ、さらに、第3の分波回路は、周波数成分f4を通過させるハイパスフィルタと、周波数成分f3を取り出すためにハイパスフィルタとバンドエリミネーションフィルタとの組み合わせフィルタとからなるものとすることができる。これにより、各周波数成分のアイソレーション特性を向上させることができ、ノッチ回路を減らすことができ、個々の分波回路の減衰負荷を低減させることができる。そして、これらの分波回路を1つの積層構造体からなるものとすることにより、小型でかつ挿入損失が小さく、アイソレーション特性をより向上させた、高性能なマルチプレクサが提供される。
さらに、上記の第2の分波回路及び第3の分波回路のそれぞれにおけるバンドエリミネーションフィルタを含む組み合わせフィルタの代わりにバンドパスフィルタを用いることによっても、同様な利点を有する高性能なマルチプレクサが提供される。
なお、上記のマルチプレクサの説明では、f1〜f4の混合周波数成分が第1の分波回路の側から入力される場合について説明したが、本発明のマルチプレクサは、信号の流れを上記説明とは逆にして第2の分波回路及び第3の分波回路の側から個々の周波数成分を入力させ第1の分波回路の側からf1〜f4の混合周波数成分を出力させるような機能も当然備えている。
4つの周波数成分としては、f1としてGSM(Global System for Mobile communications:800MHz帯)用、f2としてGPS(Global Positioning System:1.5GHz帯)用、f3としてDCS(Digital Communication System:1.8GHz帯)用、f4としてBT(Blue Tooth:2.4GHz帯)用の周波数成分の組み合わせが例示される。
発明を実施するための最良の形態
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
本発明の第1の実施形態の回路構成ブロック図を図1に示す。第1の実施形態に係るマルチプレクサは、第1の分波回路1、第2の分波回路2及び第3の分波回路3からなり、互いに異なる第1の周波数成分f1〜第4の周波数成分f4(ただし、f1<f2<f3<f4)をそれぞれ含む互いに異なる第1の周波数帯域〜第4の周波数帯域(ただし、f1の周波数帯域<f2の周波数帯域<f3の周波数帯域<f4の周波数帯域)を含む入力が第1の分波回路1の入出力ポート10に入力される。第1の分波回路1の入出力ポート13からはf1の周波数帯域及びf2の周波数帯域を含む出力が得られ、これが第2の分波回路2の入出力ポート20に入力される。一方、第1の分波回路1の入出力ポート14からはf3の周波数帯域及びf4の周波数帯域を含む出力が得られ、これが第3の分波回路3の入出力ポート30に入力される。そして、第2の分波回路2の入出力ポート23,24からはそれぞれf1,f2の周波数帯域の出力が得られ、第3の分波回路3の入出力ポート33,34からはそれぞれf3,f4の周波数帯域の出力が得られる。
第1の分波回路1は第1のフィルタ11と第2のフィルタ12とを含む。第1のフィルタ11は、f1及びf2を含み且つf3及びf4を実質上含まない帯域を通過帯域とするローパスフィルタLPFからなっており、第2のフィルタ12は、f3及びf4を含み且つf1及びf2を実質上含まない帯域を通過帯域とするハイパスフィルタHPFからなる。第1のフィルタ11及び第2のフィルタ12のそれぞれの一方の入出力ポートが共通ポート10とされている。
第2の分波回路2は第3のフィルタ21と第4のフィルタ22とを含む。第3のフィルタ21は、f1を含み且つf2〜f4を実質上含まない帯域を通過帯域とするローパスフィルタLPFからなっており、第4のフィルタ22は、f2を含み且つf1、f3及びf4を実質上含まない帯域を通過帯域とするフィルタであり、ローパスフィルタLPFとバンドエリミネーションフィルタBEFとの組み合わせフィルタからなる。第3のフィルタ21及び第4のフィルタ22のそれぞれの一方の入出力ポートが共通ポート20とされている。該共通ポート20は、第1のフィルタ11の共通ポートとされていない入出力ポート13と接続されている。
第3の分波回路3は第5のフィルタ31と第6のフィルタ32とを含む。第5のフィルタ31は、f3を含み且つf1、f2及びf4を実質上含まない帯域を通過帯域とするフィルタであり、ハイパスフィルタHPFとバンドエリミネーションフィルタBEFとの組み合わせフィルタからなっており、第6のフィルタ32は、f4を含み且つf1〜f3を実質上含まない帯域を通過帯域とするハイパスフィルタHPFからなる。第5のフィルタ31及び第6のフィルタ32のそれぞれの一方の入出力ポートが共通ポート30とされている。該共通ポート30は、第2のフィルタ12の共通ポートとされていない入出力ポート14と接続されている。
図2に第1の分波回路1の構成図を示す。第1の分波回路1は、インダクタンス成分L11及びコンデンサ成分C11,C12を含んでなるローパスフィルタ11と、インダクタンス成分L12及びコンデンサ成分C13,C14を含んでなるハイパスフィルタ12とからなる。共通ポート10から入力された周波数成分f1〜f4は、ローパスフィルタ11の作用により低周波成分f1とf2のみがローパスフィルタ11の入出力ポート13に出力され、ハイパスフィルタ12の作用により高周波成分f3とf4のみがハイパスフィルタ12の入出力ポート14に出力される。
図3は、第1の分波回路1特にそれを構成するローパスフィルタ11及びハイパスフィルタ12の周波数特性図であり、ここでは周波数FREQに対する減衰量ATTNの変化が示されている。
図4に第2の分波回路2の構成図を示す。第2の分波回路2は、インダクタンス成分L21及びコンデンサ成分C21,C22を含んでなるローパスフィルタ21と、インダクタンス成分L22,L23,L24及びコンデンサ成分C23,C24,C25,C26,C27,C28を含んでなるローパスフィルタとバンドエリミネーションフィルタとの組み合わせフィルタ22とからなる。共通ポート20から入力された周波数成分f1,f2は、ローパスフィルタ21の作用により周波数成分f1のみがローパスフィルタ21の入出力ポート23に出力され、ローパスフィルタとバンドエリミネーションフィルタとの組み合わせフィルタ22の作用により周波成分f2のみが組み合わせフィルタ22の入出力ポート24に出力される。
図5は、第2の分波回路2特にそれを構成するローパスフィルタ21及び組み合わせフィルタ22の周波数特性図であり、ここでは周波数FREQに対する減衰量ATTNの変化が示されている。ローパスフィルタとバンドエリミネーションフィルタとの組み合わせフィルタ22では、周波数成分f1を含む帯域に非通過域を形成し、周波数成分f1をほぼ完全に除去して周波数成分f2のみを取り出すようにしている。また、組み合わせフィルタ22では、周波数成分f2より高周波の側において、第1の分波回路1のローパスフィルタ11による減衰特性に加えて当該組み合わせフィルタ22のローパスフィルタによる減衰特性が二重に働くため、周波数成分f2の分離特性が良好である。特に、周波数成分f2としてはGPSのような微弱な電波が考えられるところ、このような微弱な電波を通過させ取り出す場合には他の周波数成分をなるべく完全に取り除く必要があり且つ通過する場合の損失の小さいことが望まれるので、以上の様な第2の分波回路2の構成はGPSのような微弱な電波の分波には最適である。
図6に第3の分波回路3の構成図を示す。第3の分波回路3は、インダクタンス成分L31,L32,L33及びコンデンサ成分C31,C32,C33,C34,C35,C36を含んでなるハイパスフィルタとバンドエリミネーションフィルタとの組み合わせフィルタ31と、インダクタンス成分L34及びコンデンサ成分C37,C38を含んでなるハイパスフィルタ32とからなる。共通ポート30から入力された周波数成分f3,f4は、ハイパスフィルタとバンドエリミネーションフィルタとの組み合わせフィルタ31の作用により周波数成分f3のみが組み合わせフィルタ31の入出力ポート33に出力され、ハイパスフィルタ32の作用により周波成分f4のみがハイパスフィルタ32の入出力ポート34に出力される。
図7は、第3の分波回路3特にそれを構成する組み合わせフィルタ31及びハイパスフィルタ32の周波数特性図であり、ここでは周波数FREQに対する減衰量ATTNの変化が示されている。ハイパスフィルタとバンドエリミネーションフィルタとの組み合わせフィルタ31では、周波数成分f4を含む帯域に非通過域を形成し、周波数成分f4をほぼ完全に除去して周波数成分f3のみを取り出すようにしている。また、組み合わせフィルタ31では、周波数成分f3より低周波の側において、第1の分波回路1のハイパスフィルタ12による減衰特性に加えて当該組み合わせフィルタ31のハイパスフィルタによる減衰特性が二重に働くため、周波数成分f3の分離特性が良好である。特に、微弱な電波を通過させ取り出す場合には他の周波数成分をなるべく完全に取り除く必要があり且つ通過する場合の損失の小さいことが望まれるので、以上の様な第3の分波回路3の構成は周波数成分f3として微弱な電波が用いられる場合の分波には最適である。
以上のような第1の実施形態に係るマルチプレクサは、積層構造体の形態をなすのが好ましい。即ち、上記第1の分波回路1、第2の分波回路2及び第3の分波回路3のインダクタンス成分L11,L12,L21〜24,L31〜34及びコンデンサ成分C11〜C14,C21〜28,C31〜38を、積層構造体を構成するパターン状導電層を用いて形成することが好ましい。
このような積層構造体の斜視図を図9に示し、分解斜視図を図8に示す。積層構造体は、パターン状導電層により形成された外部グランド(GND)端子101,103,104,106,108,110,112、外部入力端子102、及び外部出力端子105,107,109,111を有する。
この積層構造体は、以下に説明する様なシート積層法を用いて作製することができる。
まず、セラミックグリーンシートを用意する。セラミックグリーンシートとしては、950℃以下の低温焼成が可能なセラミック誘電材料が好ましく、たとえば誘電率5〜70とくに10程度のものが用いられる。このセラミックグリーンシートを所定枚数積層するのであるが、各セラミックグリーンシートには、必要に応じて所要位置にスルーホールが形成されており、表面には銀(Ag)ペースト等の金属ペーストをスクリーン印刷の手法で付与することによりパターン(スルーホール内に充填されたAgペースト等の導電体によるものも含む)を形成しておく。セラミックグリーンシートの積層体を約900℃で一体焼成し、その上面、下面及び側面に外部GND端子用の導電膜(電極)、外部入力端子用の導電膜(電極)、及び外部出力端子用の導電膜(電極)を形成することで、セラミック誘電材料からなる絶縁層とAgなど導電体からなるパターン状導電層(以下において「電極」ということがある)とを含んでなる積層構造体を得る。
絶縁層の厚さは例えば0.02〜0.3mmであり、パターン状導電層の厚さは例えば0.005〜0.02mmである。また、積層構造体の寸法は、例えば縦45mm×横32mm×厚さ20mmである。
図8において、201〜216は矩形状の絶縁層を示し、113,136,157,170,179はアース電極(上記外部GND端子と接続されるアースのためのパターン状導電層)を示し、これらのアース電極は外部GND端子101,103,104,106,108,110,112に接続される引き出し部を有する。114,116,118,120,121,125,140,142,144,150,158,165,173,176はコイル電極(上記インダクタンス成分を形成するためのパターン状導電層)であり、123,127,129〜132,134,135,137〜139,146〜148,152〜155,161,162,167,168,172はコンデンサ電極(上記コンデンサ成分を形成するためのパターン状導電層)である。115,117,119,122,124,126,128,133,141,143,145,149,151,156,159,160,163,164,166,169,171,174,175,177,178はスルーホール内に充填された導電層を示し、これらの導電層は上記アース電極、コイル電極及びコンデンサ電極のうちの複数を接続する。
以下、図8に示された積層構造体の構成を、上記図2、図4及び図6に示される各分波回路1,2,3の構成と対応させながら説明する。
図2のローパスフィルタ11に関して、コンデンサ成分C11をコンデンサ電極137とアース電極136で構成している。コンデンサ成分C12をコンデンサ電極138とアース電極136で構成している。コンデンサ電極138の一端は外部入力端子102に接続されている。インダクタンス成分L11をコイル電極144、スルーホール151及びコイル電極150で構成している。コイル電極150の一端は外部入力端子102に接続されている。
図2のハイパスフィルタ12に関して、コンデンサ成分C13をコンデンサ電極129とコンデンサ電極123で構成している。コンデンサ電極129の一端は外部入力端子102に接続されている。コンデンサ成分C14をコンデンサ電極130とコンデンサ電極123で構成している。インダクタンス成分L12をスルーホール124、コイル電極118、スルーホール119、コイル電極114及びスルーホール115で構成している。
図4のローパスフィルタ21に関して、コンデンサ成分C21をコンデンサ電極131とアース電極136で構成している。コンデンサ電極131の一端は外部出力端子105に接続されている。コンデンサ成分C22をコンデンサ電極132とアース電極136で構成している。インダクタンス成分L21をスルーホール141、コイル電極120、スルーホール126、コイル電極125及びスルーホール133で構成している。
図4のローパスフィルタとバンドエリミネーションフィルタとの組み合わせフィルタ22に関して、コンデンサ成分C23をコンデンサ電極139とアース電極136で構成している。コンデンサ成分C24をコンデンサ電極172とアース電極170で構成している。コンデンサ電極172の一端は外部出力端子107に接続されている。インダクタンス成分L22をコイル電極140で構成している。コイル電極140の一端は外部出力端子107に接続されている。コンデンサ成分C25をコンデンサ電極147とコンデンサ電極153で構成している。コンデンサ成分C27をコンデンサ電極153とアース電極157で構成している。インダクタンス成分L23をスルーホール159、コイル電極158及びスルーホール160で構成している。コンデンサ成分C26をコンデンサ電極146とコンデンサ電極152で構成している。コンデンサ電極146の一端は外部出力端子107に接続されている。コンデンサ成分C28をコンデンサ電極152とアース電極157で構成している。インダクタンス成分L24をスルーホール166、コイル電極165及びスルーホール171で構成している。
図6のハイパスフィルタとバンドエリミネーションフィルタとの組み合わせフィルタ31に関して、コンデンサ成分C33をコンデンサ電極155とコンデンサ電極148で構成している。コンデンサ電極155の一端は外部出力端子109に接続されている。インダクタンス成分L33をスルーホール149、コイル電極142、スルーホール143で構成している。コンデンサ成分C34をコンデンサ電極154とコンデンサ電極148で構成している。コンデンサ成分C32をコンデンサ電極162とコンデンサ電極168で構成している。コンデンサ成分C31をコンデンサ電極168とアース電極170で構成している。インダクタンス成分L31をスルーホール177、コイル電極176、スルーホール178で構成している。コンデンサ成分C35をコンデンサ電極161とコンデンサ電極167で構成している。コンデンサ成分C36をコンデンサ電極167とアース電極170で構成している。インダクタンス成分L32をスルーホール174、コイル電極173、スルーホール175で構成している。
図6のハイパスフィルタ32に関して、コンデンサ成分C37をコンデンサ電極134とコンデンサ電極127で構成している。インダクタンス成分L34をスルーホール128、コイル電極121、スルーホール122、コイル電極116及びスルーホール117で構成している。コンデンサ成分C38をコンデンサ電極135とコンデンサ電極127で構成している。コンデンサ電極135の一端は外部出力端子111に接続されている。
以上述べたように、第1の実施形態により、挿入損失が少なく、アイソレーション特性をより向上させた、4つの周波数成分をそれぞれの成分に分波する高性能なマルチプレクサを得ることができる。さらに、本実施形態は、積層構造体の形態をなしているので、十分な小型化が可能である。
次に、上記の第1の実施形態の回路構成のうち、第2の分波回路2及び第3の分波回路3に使用されているバンドエリミネーションフィルタを含む組み合わせフィルタの代わりにバンドパスフィルタを使用するマルチプレクサを、第2の実施形態として説明する。
第2の実施形態の回路構成ブロック図を図10に示す。第2の実施形態に係るマルチプレクサは、第1の分波回路4、第2の分波回路5及び第3の分波回路6からなり、上記第1の実施形態と同様にして、互いに異なる第1の周波数成分f1〜第4の周波数成分f4をそれぞれ含む互いに異なる第1の周波数帯域〜第4の周波数帯域を含む入力が第1の分波回路4の入出力ポート40に入力される。第1の分波回路4の入出力ポート43からはf1の周波数帯域及びf2の周波数帯域を含む出力が得られ、これが第2の分波回路5の入出力ポート50に入力される。一方、第1の分波回路4の入出力ポート44からはf3の周波数帯域及びf4の周波数帯域を含む出力が得られ、これが第3の分波回路6の入出力ポート60に入力される。そして、第2の分波回路5の入出力ポート53,54からはそれぞれf1,f2の周波数帯域の出力が得られ、第3の分波回路6の入出力ポート63,64からはそれぞれf3,f4の周波数帯域の出力が得られる。
第1の分波回路4は第1のフィルタ41と第2のフィルタ42とを含む。第1のフィルタ41は、f1及びf2を含み且つf3及びf4を実質上含まない帯域を通過帯域とするローパスフィルタLPFからなっており、第2のフィルタ42は、f3及びf4を含み且つf1及びf2を実質上含まない帯域を通過帯域とするハイパスフィルタHPFからなる。第1のフィルタ41及び第2のフィルタ42のそれぞれの一方の入出力ポートが共通ポート40とされている。この第1の分波回路4の構成は、第1の実施形態の第1の分波回路1の構成と同等である。
第2の分波回路5は第3のフィルタ51と第4のフィルタ52とを含む。第3のフィルタ51は、f1を含み且つf2〜f4を実質上含まない帯域を通過帯域とするローパスフィルタLPFからなっており、第4のフィルタ52は、f2を含み且つf1、f3及びf4を実質上含まない帯域を通過帯域とするフィルタであり、バンドパスフィルタBPFからなる。第3のフィルタ51及び第4のフィルタ52のそれぞれの一方の入出力ポートが共通ポート50とされている。該共通ポート50は、第1のフィルタ41の共通ポートとされていない入出力ポート43と接続されている。
第3の分波回路6は第5のフィルタ61と第6のフィルタ62とを含む。第5のフィルタ61は、f3を含み且つf1、f2及びf4を実質上含まない帯域を通過帯域とするフィルタであり、バンドパスフィルタBPFからなっており、第6のフィルタ62は、f4を含み且つf1〜f3を実質上含まない帯域を通過帯域とするハイパスフィルタHPFからなる。第5のフィルタ61及び第6のフィルタ62のそれぞれの一方の入出力ポートが共通ポート60とされている。該共通ポート60は、第2のフィルタ42の共通ポートとされていない入出力ポート44と接続されている。
図11に第2の分波回路5の構成図を示す。第2の分波回路5は、インダクタンス成分及びコンデンサ成分を含んでなるローパスフィルタ51と、インダクタンス成分及びコンデンサ成分を含んでなるバンドパスフィルタ52とからなる。共通ポート50から入力された周波数成分f1,f2は、ローパスフィルタ51の作用により周波数成分f1のみがローパスフィルタ51の入出力ポート53に出力され、バンドパスフィルタ52の作用により周波成分f2のみがバンドパスフィルタ52の入出力ポート54に出力される。
図12は、第2の分波回路5特にそれを構成するローパスフィルタ51及びバンドパスフィルタ52の周波数特性図であり、ここでは周波数FREQに対する減衰量ATTNの変化が示されている。バンドパスフィルタ52では、周波数成分f1を分離除去して周波数成分f2のみを取り出すことができる。また、バンドパスフィルタ52では、周波数成分f2より高周波の側において、第1の分波回路4のローパスフィルタ41による減衰特性に加えて当該バンドパスフィルタ52による減衰特性が二重に働くため、周波数成分f2の分離特性が良好である。特に、周波数成分f2としてはGPSのような微弱な電波が考えられるところ、このような微弱な電波を通過させ取り出す場合には他の周波数成分をなるべく完全に取り除く必要があり且つ通過する場合の損失の小さいことが望まれるので、以上の様な第2の分波回路5の構成はGPSのような微弱な電波の分波には最適である。
図13に第3の分波回路6の構成図を示す。第3の分波回路6は、インダクタンス成分及びコンデンサ成分を含んでなるバンドパスフィルタ61と、インダクタンス成分及びコンデンサ成分を含んでなるハイパスフィルタ62とからなる。共通ポート60から入力された周波数成分f3,f4は、バンドパスフィルタ61の作用により周波数成分f3のみがバンドパスフィルタ61の入出力ポート63に出力され、ハイパスフィルタ62の作用により周波成分f4のみがハイパスフィルタ62の入出力ポート64に出力される。
図14は、第3の分波回路6特にそれを構成するバンドパスフィルタ61及びハイパスフィルタ62の周波数特性図であり、ここでは周波数FREQに対する減衰量ATTNの変化が示されている。バンドパスフィルタ61では、周波数成分f4を分離除去して周波数成分f3のみを取り出すことができる。また、バンドパスフィルタ61では、周波数成分f3より低周波の側において、第1の分波回路4のハイパスフィルタ42による減衰特性に加えて当該バンドパスフィルタ61による減衰特性が二重に働くため、周波数成分f3の分離特性が良好である。特に、微弱な電波を通過させ取り出す場合には他の周波数成分をなるべく完全に取り除く必要があり且つ通過する場合の損失の小さいことが望まれるので、以上の様な第3の分波回路6の構成は周波数成分f3として微弱な電波が用いられる場合の分波には最適である。
以上のような第2の実施形態のマルチプレクサも、上記第1の実施形態と同様に、積層構造体の形態をなすのが好ましい。即ち、上記第1の分波回路4、第2の分波回路5及び第3の分波回路6のインダクタンス成分及びコンデンサ成分を、積層構造体を構成するパターン状導電層とを用いて形成することが好ましい。
このような積層構造体の斜視図を図16に示し、分解斜視図を図15に示す。積層構造体は、パターン状導電層により形成された外部グランド(GND)端子301,303,304,306,308,310,312、外部入力端子302、及び外部出力端子305,307,309,311を有する。この積層構造体の製造方法は、第1の実施形態に関して説明したものと同様であるので、ここでは説明を省略する。
図15において、401〜414は矩形状の絶縁層を示し、313,335,363,374はアース電極を示し、これらのアース電極は外部GND端子301,303,304,306,308,310,312に接続される引き出し部を有する。314,316,318,320,321,325,346,357,364,367,370,372はコイル電極(上記インダクタンス成分を形成するためのパターン状導電層)であり、323,327,329〜331,333,334,336〜339,341〜343,345,348〜350,352,353,356,359〜362はコンデンサ電極(上記コンデンサ成分を形成するためのパターン状導電層)である。315,317,319,322,324,326,328,332,340,344,347,351,354,358,365,366,368,369,371,373,375,376はスルーホール内に充填された導電層を示し、これらの導電層は上記アース電極、コイル電極及びコンデンサ電極のうちの複数を接続する。
以上の様なアース電極、コイル電極、コンデンサ電極及びスルーホール内導電層を適宜組み合わせることで、ここでは詳細には説明しないが、上記各インダクタンス成分及び各コンデンサ成分及びその接続を形成することができる。
以上述べたように、第2の実施形態によっても、十分な小型化が可能で、挿入損失が少なく、アイソレーション特性をより向上させた、4つの周波数成分をそれぞれの成分に分波する高性能なマルチプレクサを得ることができる。
以上第2の実施形態では、第1の実施形態の回路構成のうちの第2の分波回路2及び第3の分波回路3に使用されているバンドエリミネーションフィルタを含む組み合わせフィルタの双方に代えてバンドパスフィルタを使用しているが、本発明においては第1の実施形態の回路構成のうちの第2の分波回路2及び第3の分波回路3に使用されているバンドエリミネーションフィルタを含む組み合わせフィルタのうちの一方のみに代えてバンドパスフィルタを使用してもよい。これによっても、上記第1の実施形態及び第2の実施形態と同様な効果が得られる。
産業上の利用可能性
以上のように、本発明によれば、GPS等の微弱電波を含む4つの周波数帯域のそれぞれに属する信号を良好に分波するマルチプレクサを簡単な回路で構成することができ、GPS等の微弱電波の挿入損失を少なくし、他の電波との分離度を向上させることが可能となる。さらに、上記回路を積層構造体から構成することにより、小型で分波性能の優れたマルチプレクサを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
図1は、本発明のマルチプレクサのブロック図である。
図2は、図1のマルチプレクサにおける第1の分波回路の構成図である。
図3は、図1のマルチプレクサにおける第1の分波回路の周波数特性を示す図である。
図4は、図1のマルチプレクサにおける第2の分波回路の構成図である。
図5は、図1のマルチプレクサにおける第2の分波回路の周波数特性を示す図である。
図6は、図1のマルチプレクサにおける第3の分波回路の構成図である。
図7は、図1のマルチプレクサにおける第3の分波回路の周波数特性を示す図である。
図8は、図1のマルチプレクサの積層構造を示す分解斜視図である。
図9は、図1のマルチプレクサの積層構造体の斜視図である。
図10は、本発明のマルチプレクサのブロック図である。
図11は、図10のマルチプレクサにおける第2の分波回路の構成図である。
図12は、図10のマルチプレクサにおける第2の分波回路の周波数特性を示す図である。
図13は、図10のマルチプレクサにおける第3の分波回路の構成図である。
図14は、図10のマルチプレクサにおける第3の分波回路の周波数特性を示す図である。
図15は、図10のマルチプレクサの積層構造を示す分解斜視図である。
図16は、図10のマルチプレクサの積層構造体の斜視図である。
図17は、従来の分波回路素子のブロック図である。
Claims (7)
- 互いに異なる第1の周波数成分f1、第2の周波数成分f2、第3の周波数成分f3及び第4の周波数成分f4(ここで、f1<f2<f3<f4)を含む周波数帯域をf1及びf2を含み且つf3及びf4を実質上含まない周波数帯域とf3及びf4を含み且つf1及びf2を実質上含まない周波数帯域とに分波する第1の分波回路と、該第1の分波回路での分波により得られるf1及びf2を含む周波数帯域をf1を含み且つf2〜f4を実質上含まない周波数帯域とf2を含み且つf1、f3及びf4を実質上含まない周波数帯域とに分波する第2の分波回路と、前記第1の分波回路での分波により得られるf3及びf4を含む周波数帯域をf3を含み且つf1、f2及びf4を実質上含まない周波数帯域とf4を含み且つf1〜f3を実質上含まない周波数帯域とに分波する第3の分波回路とからなるマルチプレクサであって、
前記第2の分波回路は、前記f2を含み且つf1、f3及びf4を実質上含まない周波数帯域を通過帯域とするフィルタとしてローパスフィルタとバンドエリミネーションフィルタとの組み合わせフィルタ或はバンドパスフィルタを備えており、前記第3の分波回路は、前記f3を含み且つf1、f2及びf4を実質上含まない周波数帯域を通過帯域とするフィルタとしてハイパスフィルタとバンドエリミネーションフィルタとの組み合わせフィルタ或はバンドパスフィルタを備えていることを特徴とするマルチプレクサ。 - 前記第2の分波回路は前記f1を含み且つf2〜f4を実質上含まない周波数帯域を通過帯域とするフィルタとしてローパスフィルタを備えており、前記第3の分波回路は前記f4を含み且つf1〜f3を実質上含まない周波数帯域を通過帯域とするフィルタとしてハイパスフィルタを備えていることを特徴とする、請求項1に記載のマルチプレクサ。
- 前記第1の分波回路は、前記f1及びf2を含み且つf3及びf4を実質上含まない周波数帯域を通過帯域とするフィルタとしてローパスフィルタを備えており、前記f3及びf4を含み且つf1及びf2を実質上含まない周波数帯域を通過帯域とするフィルタとしてハイパスフィルタを備えていることを特徴とする、請求項1に記載のマルチプレクサ。
- 前記第2の分波回路は前記f1を含み且つf2〜f4を実質上含まない周波数帯域を通過帯域とするフィルタとしてローパスフィルタを備えており、前記第3の分波回路は前記f4を含み且つf1〜f3を実質上含まない周波数帯域を通過帯域とするフィルタとしてハイパスフィルタを備えていることを特徴とする、請求項3に記載のマルチプレクサ。
- 前記マルチプレクサは積層構造体の形態をなしており、該積層構造体は複数の絶縁層と該絶縁層の間に配置されたパターン状導体層とを含んで構成されており、前記第1の分波回路、前記第2の分波回路及び前記第3の分波回路はいずれもインダクタンス成分及びコンデンサ成分を含んでおり、これらインダクタンス成分及びコンデンサ成分は前記パターン状導体層を用いて形成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のマルチプレクサ。
- 前記絶縁層はセラミックからなることを特徴とする、請求項5に記載のマルチプレクサ。
- 前記パターン状導体層は金属からなることを特徴とする、請求項6に記載のマルチプレクサ。
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